JP2005021415A - Recliner - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To improve both of locking strength and reliance on operation without increasing the size and weight in a recliner of internal gear type. <P>SOLUTION: The recliner is composed of a first turning member 1 including an internal gear 7 and a second turning member 2 including lock plates 21, 22, and 23. Pressure angles α between the internal gear 7 and each tooth of lock gears 21b, 22b, 23b are set within the range of 40°-50°, while the lock plates 21, 22, and 23 are supported by rocking support shafts 25, 26, and 27 arranged so as to be substantially coincident with a line L3 of action and the meshed states thereof are retained and released by a rocking restriction means 15. Thus, the recliner having a high locking strength and excellent reliance on operation is provided without increasing the size and weight thereof. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、車両用シートのシートバックをリクライニング自在に支持するリクライナーの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
リクライナーは、車体側（例えば、車体床面側、あるいは車体床面に固定されたシートクッション側）に固定される第１の回動部材と、シートバック側に固定される第２の回動部材とを同軸上に組付け、該第１の回動部材と第２の回動部材との間の相対回動を許容し又は規制することで、上記シートバックを所望の傾倒姿勢に設定し且つこれを保持するものであるが、その具体的構造としては従来より種々のものが提案されており、その一つとして所謂「内歯歯車式」のリクライナーが知られている。
【０００３】
この内歯歯車式のリクライナーは、上記第１の回動部材と第２の回動部材の何れか一方の部材側に環状の内歯歯車を備えるとともに、何れか他方の部材側には上記内歯歯車に噛合するロックギヤを備えたロックプレートを取付け、該ロックプレートのロックギヤを上記内歯歯車に噛合させることで、上記第１の回動部材と第２の回動部材との相対回動を規制する一方、この噛合状態を解除することでこれら両者の相対回動を許容し得るようにしたものである（例えば、特許文献１，特許文献２参照）。
【０００４】
一方、内歯歯車式のリクライナーにおいては、内歯歯車とロックギヤは共に平歯車で構成されるが、このような平歯車においてはその諸元として標準圧力角を２０°としており（非特許文献１参照）、従って、リクライナーにおいてもその内歯歯車及びロックギヤの圧力角を２０°程度に設定するのが通例である。
【０００５】
尚、平歯車においても、その圧力角を標準圧力角よりも小さくしたもの（例えば、１４．５°）とか、大きくしたもの（例えば、２２，５°，２５°，２６．５°等）があるが、これは特にその使用条件等に応じて設定した例外的なものである（非特許文献２参照）。因に、リクライナーではないが、これと同様に噛合による掛止をその主たる機能とする予備タイヤの保持装置においても、予備タイヤの巻き上げ及び固定保持に供せられる外歯歯車と内歯歯車の圧力角として標準圧力角を中心とした所定範囲、即ち、１５°〜２５°に設定している（特許文献３参照）。
【０００６】
これらのことからして、リクライナーにおいてその内歯歯車とロックギヤの圧力角を平歯車の標準圧力角（２０°）から過度に大きくしたり小さくしたりすることは現実的な設定手法とは言えないものである。
【０００７】
【特許文献１】
特開平８−３８２９１号公報（段落「００２１」〜「００２７」，「００３８」〜「００４１」，図１〜図３）
【特許文献２】
特開平７−２６５１５２号公報（段落「００１５」〜「００２８」，図１，図２）
【０００８】
特開２０００−１６３５３号公報（段落「００１４」〜「００１９」
【非特許文献１】
ＪＩＳ（日本工業規格）Ｂ１７１０
【非特許文献２】
木内石（あつし）著「機械設計便覧（新版）」 昭和５２年７月１０日 日刊工業新聞社発行 ４３６〜４３７頁。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、リクライナーにおいて、その内歯歯車とロックギヤとの噛合強度、即ち、ロック強度を高めるためには、内歯歯車及びロックギヤの機械的な性能（例えば、曲げ強度）を高める積極的手法と、これら両者間に作用する面圧を低減させる消極的手法とがある。
【００１０】
このうち、前者の積極的手法としては、例えば歯の厚さを厚くして歯の断面性能を高めることが考えられるが、かかる手法は歯車の重量アップを招来するという問題があり好ましいものとは言い難い。また、後者の消極的手法としては、例えば歯車のピッチ円径を大きくして歯面入力を低減させることが考えられるが、歯車の大型化を招来することから、これも好ましいものとは言い難い。
【００１１】
一方、上述のように、常識的な視点からすれば平歯車の圧力角を標準圧力角（２０°）から過度に大きくしたり小さくしたりすることは現実的な設定手法とは言えないが、歯の圧力角を標準圧力角よりも過度に大きく設定すめることが上記の積極的手法と消極的手法の双方を実現する上において有効な手法となり得る場合もある。
【００１２】
即ち、歯のモジュールを一定とした状態でその圧力角を大きくすると、各歯においてはその歯元幅が大きくなりその断面性能が向上し機械的な強度向上が図れると同時に、ピッチ円の接線方向から歯に入力する入力荷重によって歯の接触部の歯面に垂直な方向の分力、即ち、接触部における面圧であって内歯歯車側からロックギヤ側への実質的な入力を小さくできる、ということは周知の事実（上掲非特許文献２参照）である。従って、これらの点からして、内歯歯車とロックギヤの歯の圧力角を標準圧力角から常識的範囲を越えて更に大きくすることが上記問題を解決するに際して極めて有効な手法となる、とも言える。
【００１３】
然し乍ら、このように歯の圧力角を標準圧力角よりも過度に大きくした場合、歯の接触部においてその歯面に平行な方向の分力、即ち、内歯歯車の歯面に沿ってロックギヤを移動させてこれら両者間の噛合状態を解除する方向に作用する「抜け力」が大きくなり、この抜け力によって、ロック状態において所謂「ギヤ抜け」が発生し易くなり、リクライナーの作動上の信頼性が阻害される、という問題が発生する。従って、この「ギヤ抜け」を防止する手立てを講じることができれば、「歯の圧力角を大きくする」ことによる利点を、ロック強度の向上及び作動上の信頼性の確保に有効に反映させることができるものと考えられる。
【００１４】
そこで、本願発明は、内歯歯車式のリクライナーにおいて、大型大重量化を招来することなく、ロック強度の向上と作動上の信頼性との両立を実現することを目的としてなされたものである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【００１６】
本願の第１の発明では、内歯歯車７が設けられた第１の回動部材１と、該内歯歯車７に係脱自在に噛合するロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂを備えたロックプレート２１，２２，２３が設けられた第２の回動部材２とを同軸上に配置し、上記内歯歯車７への上記ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂの噛合又は噛合解除によって上記第１の回動部材１と第２の回動部材２との相対回動を規制又は規制解除するようにしたリクライナーにおいて、上記内歯歯車７と上記ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂの各歯の圧力角αを４０°〜５０°の範囲に設定する一方、上記ロックプレート２１，２２，２３を、上記内歯歯車７の歯の作用線Ｌ_３上に略合致させて配置した揺動支持軸２５，２６，２７によって揺動自在に支持するとともに揺動規制手段１５によって上記内歯歯車７に対する噛合状態の維持と解除とを行い得るように構成したことを特徴としている。
【００１７】
本願の第２の発明では、上記第１の発明にかかるリクライナーにおいて、上記ロックプレート２１，２２，２３を上記第２の回動部材２の周方向に離間して複数設けるとともに、これら複数のロックプレート２１，２２，２３のうち、その一部のロックプレート２１，２２はこれをその揺動支持軸２５，２６が上記内歯歯車７と上記ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂとの接触部を通る半径線Ｌ_１に対してその一方寄りに位置するようにして、他のロックプレート２３はこれをその揺動支持軸２７が該半径線Ｌ_１に対してその他方寄りに位置するようにして、それぞれ配置したことを特徴としている。
【００１８】
本願の第３の発明では、上記第２の発明にかかるリクライナーにおいて、上記半径線Ｌ_１に対してその一方寄りに位置するロックプレート２１，２２の数と、他方寄りに位置するロックプレート２３の数とを異ならせたことを特徴としている。
【００１９】
【発明の効果】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【００２０】
▲１▼ 本願の第１の発明に係るリクライナーによれば、上記内歯歯車７と上記ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂの各歯の圧力角αを４０°〜５０°の範囲に設定したことで、これらの各歯においては、圧力角を標準圧力角（２０°）に設定した場合に比して、その歯元幅が大きくなりその曲げ強度が向上すると同時に、接触部における面圧が減少し、これらの結果、上記内歯歯車７と上記ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂとの噛合によるロック強度が向上することになる。そして、この場合、上記ロックプレート２１，２２，２３を上記内歯歯車７の歯の作用線Ｌ_３上に略合致させて配置した揺動支持軸２５，２６，２７によって揺動自在に支持したことで、上記面圧は上記ロックプレート２１，２２，２３によってその軸力として支持され、該面圧による抜け力の増加が防止される（即ち、ロックギヤ２２ｂとして作用するような面圧の分力は発生しない）とともに、上記入力荷重に基づく抜け力は上記揺動規制手段１５によって支持され、これらの結果、「ギヤ抜け」が確実に防止される。
【００２１】
これらの相乗効果として、大型大重量化を招来することなく、ロック強度が高く且つ作動上の信頼性に優れたリクライナーを提供することができることになる。
【００２２】
▲２▼ 本願の第２の発明では、上記▲１▼に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明のリクライナーによれば、上記ロックプレート２１，２２，２３を上記第２の回動部材２の周方向に離間して複数設けるとともに、これら複数のロックプレート２１，２２，２３のうち、その一部のロックプレート２１，２２はその揺動支持軸２５，２６が上記内歯歯車７と上記ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂとの接触部を通る半径線Ｌ_１に対してその一方寄りに位置するように、他のロックプレート２３はその揺動支持軸２７が該半径線Ｌ_１に対してその他方寄りに位置するように、それぞれ配置しているので、上記一部のロックプレート２１，２２と上記他のロックプレート２３とは、相反する方向においてロック機能を発揮することとなる。このことは、上記ロックプレート２１，２２，２３の単機能化を意味しており、従って、例えば上記ロックプレート２１，２２，２３の全てを両方向においてロック機能を発揮するように構成する場合に比して、その構造の簡略化及び低コスト化を図ることが可能となる。
【００２３】
▲３▼ 本願の第３の発明では、上記▲２▼に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明のリクライナーによれば、上記半径線Ｌ_１に対してその一方寄りに位置するロックプレート２１，２２の数と、他方寄りに位置するロックプレート２３の数とを異ならせているので、例えばリクライナーの上記第１の回動部材１と第２の回動部材２との間における両周方向への相対回動のうち、要求ロック力が大きい側、即ち、シートバックの後方への傾動を規制する側にはロックプレートの数の多い側を、また要求ロック力が小さい側、即ち、シートバックの前方への傾動を規制する側にはロックプレートの数の少ない側を、それぞれ対応させることで、シートバックの実際の使用態様にマッチした無駄の無い最適なロック力の設定を行うことができ、これによって、リクライナーの機能向上が期待できる。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【００２５】
図１及び図２には、本願発明の実施形態に係るリクライナーＺを示している。このリクライナーＺは、車両用シートのシートバックの下端部に配置されて該シートバックを起倒自在とし且つ所定の傾倒位置で固定保持可能とするものであって、第１の回動部材１と第２の回動部材２とを備えている。
【００２６】
上記第１の回動部材１は、図１に示すように、浅い丸皿状の形態を有し、且つ車体床面又はシートクッション側に固定された第１ブラケット４１に取り付けられる。また、上記第２の回動部材２は、図１に示すように、シートバック側の第２ブラケット４２に固定されるものであって、浅い丸皿状の形態を備えている。
【００２７】
そして、上記第１の回動部材１と第２の回動部材２とは、共にその中心部に支軸１０を遊嵌せしめた状態で、且つ上記第１の回動部材１の開口端を上記第２の回動部材２の開口端に対向させた状態で嵌合されており、この嵌合状態においては上記第１の回動部材１と第２の回動部材２とは上記支軸１０回りに相対回動自在とされている。
【００２８】
尚、上記第２の回動部材２には、三本の揺動支持軸２５，２６，２７が、同心円上で且つ上記支軸１０を取り囲むように周方向に所定間隔をもって取り付けられている（図２参照）。また、上記第１の回動部材１の外周部は、上記第２の回動部材２の外周部に取り付けたカバー１３によって、これら両者の相対回動を許容し得るように、非結合状態で被包されている。
【００２９】
さらに、上記第１の回動部材１は、その内部を、内径寸法が順次異なる三つの空隙部をその厚さ方向（深さ方向）に設けた段付き計上としている。即ち、上記第１の回動部材１の開口端側には内径寸法が最大の第１空隙部４が設けられる一方、該第１空隙部４の底部側にはこれに連続して且つ該第１空隙部４よりも内径寸法の小さい第２空隙部５が設けられ、さらに該第２空隙部５の底部側にはこれに連続して且つ該第２空隙部５よりも内径寸法の小さい第３空隙部６が設けられている。
【００３０】
そして、これら各空隙部４，５，６のうち、上記第１空隙部４は、その内周面の全周に内歯を刻設してこれを内歯歯車７としている。また、この内歯歯車７の径方向内側には、上記第２の回動部材２側に設けた上記揺動支持軸２５，２６，２７に支持された状態で後述のロックプレート２１，２２，２３が配置されるとともに、該各ロックプレート２１，２２，２３の先端部にそれぞれに設けた各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂはそれぞれ上記内歯歯車７に対して噛合又は噛合解除可能とされている。
【００３１】
さらに、上記第２の回動部材２における上記各ロックプレート２１，２２，２３よりも径方向内側位置には、上記支軸１０のスプライン１１部分に嵌合固定された後述のカム部材１５が、上記各ロックプレート２１，２２，２３とカム係合可能に配置されている。また、上記支軸１０のスプライン１１には、上記カム部材１５と隣設して、且つ上記第２空隙部５の内部に位置するようにして、回動板９が取り付けられている。従って、この回動板９と上記カム部材１５とは、上記支軸１０を介して一体化され、該支軸１０をその軸端に取り付けた操作レバー１２の回動操作によって回動させることでこれと一体的に回動される。
【００３２】
また、上記第１の回動部材１の上記第３空隙部６内には、上記支軸１０と上記回動板９との間に取り付けられた渦巻バネ８が収容されている。
【００３３】
ここで、主として図２を参照して、上記内歯歯車７と上記各ロックプレート２１，２２，２３と上記カム部材１５の具体的構成及びこれらの相対関係、さらにこれに基づく作動上の特徴等について説明する。
【００３４】
上記内歯歯車７は、これに噛合されるロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂを備えた上記ロックプレート２１，２２，２３と共に上記第１の回動部材１と第２の回動部材２との間においてロック機能を為すものであって、この実施形態においては本願発明を適用して、その圧力角を平歯車の標準圧力角（２０°）よりも大きな角度、具体的には「４５°」に設定している。
【００３５】
上記各ロックプレート２１，２２，２３は、共に所定長さをもつ板材で構成され、その一端側は上記第２の回動部材２側に突設した上記各揺動支持軸２５，２６，２７によって揺動自在に枢支される一方、その他端側（先端側）には上記内歯歯車７に噛合可能なロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂがそれぞれ形成されている。そして、これら各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂも、本願発明を適用して、その圧力角を平歯車の標準圧力角（２０°）よりも大きな角度、具体的には「４５°」に設定している。
【００３６】
従って、上記内歯歯車７及び上記各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂにおいては、上記の如き圧力角の設定によって、その各歯の歯元幅は標準圧力角の場合のそれよりも大きくなっており、これに伴って歯の曲げ強度を支配する断面係数も大きくなっている。
【００３７】
さらに、上記各ロックプレート２１，２２，２３のうち、第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２は、これを支承する上記揺動支持軸２５，２６が、上記内歯歯車７の中心（即ち、上記支軸１０の軸心）と該内歯歯車７に噛合した上記各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂにおける周方向中央の歯との接触部とを結ぶ半径線Ｌ_１に対して、図上矢印Ａ方向寄りで、且つ上記接触部の垂線、即ち、該接触部の歯面上における作用線Ｌ_３上に位置するようにして配置されている。これに対して、上記上記第３ロックプレート２３は、これを支承する上記揺動支持軸２７が、上記半径線Ｌ_１に対して、図上矢印Ｂ方向寄りで、且つ上記作用線Ｌ_３上に位置するようにして配置されている。
【００３８】
従って、上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２とは、上記第２の回動部材２（即ち、上記内歯歯車７）が矢印Ａ方向へ回動する場合に、その各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂが上記内歯歯車７に噛合してその回動を規制するが、矢印Ｂ方向への回動に対しては噛合せず上記内歯歯車７の表面を摺動してその回動を許容するものである。これに対して、上記第３ロックプレート２３は、上記第２の回動部材２（即ち、上記内歯歯車７）が矢印Ｂ方向へ回動する場合に、その各ロックギヤ２３ｂが上記内歯歯車７に噛合してその回動を規制するが、矢印Ａ方向への回動に対しては噛合せず上記内歯歯車７の表面を摺動してその回動を許容するものである。即ち、上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２は上記内歯歯車７の矢印Ａ方向への回動のみを規制するラチエット機能をもち、上記第３ロックプレート２３は上記内歯歯車７の矢印Ｂ方向への回動のみを規制するラチエット機能をもつものである。このため、矢印Ａ方向への回動規制は上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２の二つで行われることから、上記第３ロックプレート２３のみによって矢印Ｂ方向への回動規制のみを規制する場合に比して、そのロック力が大きいものとなる。
【００３９】
さらに、上記各ロックプレート２１，２２，２３には、それぞれカム面２１ａ，２２ｂ，２３ｂが設けられており、該各カム面２１ａ，２２ｂ，２３ｂには次述のカム部材１５のカム部１５ａ，１５ｂ，１５ｃが係合可能とされている。即ち、上記カム部材１５は、上述のように上記支軸１０を介して上記回動板９と一体化されており、該支軸１０と上記第１の回動部材１との間に介装された渦巻バネ８の復元力によって常時矢印Ａ方向に回動付勢されている。従って上記カム部材１５の各カム部１５ａ，１５ｂ，１５ｃが上記各ロックプレート２１，２２，２３のカム面２１ａ，２２ａ，２３ａに係合することで、該各ロックプレート２１，２２，２３のうち、第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２はそれぞれ矢印Ｃ方向に回動付勢され、また上記第３ロックプレート２３は矢印Ｅ方向に回動付勢され、これらロックプレート２１，２２，２３の各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂが上記内歯歯車７に噛合した状態に保持され、これにより矢印Ａ方向及び矢印Ｂ方向の双方における「ロック状態」が現出される。
【００４０】
一方、上記各ロックプレート２１，２２，２３にはそれぞれ係合ピン３１，３２，３３が設けられており、該各係合ピン３１，３２，３３はそれぞれ上記回動板９側に設けた係合溝３５，３６，３７に係入されている。これら各係合溝３５，３６，３７は、矢印Ａ方向において、その一端３５ａ，３６ａ，３７ａから他端３５ｂ，３６ｂ，３７ｂに向けて移行するとともに、該一端３５ａ，３６ａ，３７ａから他端３５ｂ，３６ｂ，３７ｂに向かうに伴って次第に上記支軸１０の軸心に接近するような傾斜溝とされている。
【００４１】
そして、これら各係合溝３５，３６，３７と上記各ロックプレート２１，２２，２３との相対関係は、図１に示すように、上記ロックプレート２１，２２，２３のうち、上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２は上記カム部材１５の各カム部１５ａ，１５ｂの付勢作用によってそれぞれ矢印Ｃ方向へ付勢され、また上記第３ロックプレート２３は上記カム部材１５のカム部１５ｃの付勢作用によって矢印Ｅ方向へ付勢されている。このため、これらロックプレート２１，２２，２３の各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂが上記内歯歯車７に噛合した「ロック状態」においては、上記各係合ピン３１，３２，３３は上記係合溝３５，３６，３７の一端３５ａ，３６ａ，３７ａ側にそれぞれ位置している。
【００４２】
この状態から、上記支軸１０が矢印Ｂ方向に回動操作されると（即ち、アンロック操作が為されると）、先ずこの支軸１０と一体的に上記カム部材１５も矢印Ｂ方向に回動し、該カム部材１５の各カム部１５ａ，１５ｂ，１５ｃが上記ロックプレート２１，２２，２３の各カム面２１ａ，２１ｂ，２３ｂから離脱し、上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２はその矢印Ｄ方向への回動が、上記第３ロックプレート２３はその矢印Ｆ方向への回動が、共に許容されることになる。
【００４３】
また、このような上記カム部材１５の作動と連動してこれと同時に、上記支軸１０の矢印Ｂ方向への回動に伴って上記回動板９も矢印Ｂ方向へ回動される。この結果、上記回動板９の上記係合溝３５，３６，３７にそれぞれ係入した上記各係合ピン３１，３２，３３は該係合溝３５，３６，３７の一端３５ａ，３６ａ，３７ａ側から他端３５ｂ，３６ｂ，３７ｂ側へ移動し、該係合溝３５，３６，３７のガイド作用によって上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２は共に矢印Ｄ方向へ回動され、また上記第３ロックプレート２３は矢印Ｆ方向へ回動され、これらロックプレート２１，２２，２３の各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂが上記内歯歯車７から噛合離脱し、これによって上記第１の回動部材１と上記第２の回動部材２の相対回動が可能な「アンロック状態」が現出される。
【００４４】
以上のように、この実施形態のリクライナーＺにおいては、上記支軸１０が非操作状態にあるときには、該支軸１０が上記渦巻バネ８の付勢力によって矢印Ａ方向へ回動され、その各カム部１５ａ，１５ｂ，１５ｃによって上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２が共に矢印Ｃ方向へ回動され、また上記第３ロックプレート２３が矢印Ｅ方向へ回動されることで、これらロックプレート２１，２２，２３の各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂが上記内歯歯車７に噛合し且つその状態が上記カム部材１５によって保持され、上記リクライナーＺは「ロック状態」とされる。
【００４５】
これに対して、上記支軸１０が上記操作レバー１２の操作によって矢印Ｂ方向へ回動されると、上記カム部材１５による回動規制作用が解除されると同時に、上記係合溝３５，３６，３７と各係合ピン３１，３２，３３とによるガイド作用によって上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２が矢印Ｄ方向へ回動され、また上記第３ロックプレート２３は矢印Ｆ方向へ回動され、上記ロックプレート２１，２２，２３の各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂが上記内歯歯車７から噛合離脱し、上記リクライナーＺは「アンロック状態」とされる。
【００４６】
ここで、上記リクライナーＺにおいては、上述のように、上記内歯歯車７とこれに噛合する上記ロックプレート２１，２２，２３の各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂの各歯の圧力角αを４５°に設定しているので、これらの各歯においては、例えばその圧力角を標準圧力角（２０°）に設定した場合に比して、その歯元幅が大きくなりその断面係数の増大によって機械的強度、特に曲げ強度が高められている。
【００４７】
また、上記圧力角αを４５°に設定したことで、上記内歯歯車７と上記ロックプレート２１，２２，２３の各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂとの接触部においては、上記内歯歯車７の接線方向に入力される荷重の作用線Ｌ_３方向における分力、即ち該接触部に作用する面圧が、例えばその圧力角を標準圧力角（２０°）に設定した場合に比して、小さくなっている。
【００４８】
このような歯の強度性能の向上と噛合歯の接触部における面圧の低減との相乗効果によって、上記各歯の居会う°性能が向上し、延いては上記リクライナーＺ全体としてのロック強度が向上することになる。
【００４９】
一方、上述のように上記圧力角を４５°という平歯車の標準圧力角（２０°）に比して各段に大きな値にとったことで、上記噛合歯の接触部への上記入力荷重のうち、該接触部の面に沿って作用する分力による抜け力が大きくなり、所謂「ギヤ抜け」が発生し易くなる。
【００５０】
ところが、この実施形態のリクライナーＺにおいては、先ず、上記各ロックプレート２１，２２，２３を支持する上記揺動支持軸２５，２６，２７を上記接触部における作用線Ｌ_３上に配置して上記面圧を上記ロックプレート２１，２２，２３においてその軸力として支持し該面圧による抜け力の発生を防止していることと、上記入力荷重に基づく抜け力を上記カム部材１５によって支持するようにしていることとの相乗効果として、上記抜け力の発生にも拘わらず、その「ギヤ抜け」が確実に防止され、延いては上記リクライナーＺの作動上の信頼性が確保されることになる。
【００５１】
これらの結果、この実施形態のリクライナーＺにおいては、上記内歯歯車７及び上記各ロックプレート２１，２２，２３の大型大重量化を招来することなく、ロック強度が高く且つ作動上の信頼性に優れたリクライナーＺを提供することができるものである。
【００５２】
ここで、この実施形態では上記圧力角を、本願発明の角度範囲「４０°〜５０°」の範囲内である「４５°」に設定しているが、このように上記圧力角の範囲を「４０°〜５０°」の範囲内に限定したのは次のような理由による。即ち、上記内歯歯車７とこれに噛合する上記各ロックプレート２１，２２，２３の各ロックギヤ２１ｂ，２２ｂ，２３ｂとの噛合歯の接触部における上記「抜け力」と上記「面圧」とは、圧力角の変化に対して逆特性を示し、圧力角が０°に近い値から９０°に近い値に向けて変化する場合、「抜け力」はサインカーブを描いて増大変化し、「面圧」はコサインカーブを描いて減少変化し、圧力角４５°において「抜け力」と「面圧」とが一致するような特性を示す。そして、「面圧」が「抜け力」に比して過度に大きくなると（即ち、圧力角が４５°から０°側へ過度に減少すると）、上述のように圧力角を大きくして面圧の減少を図ることで歯の曲げ強度を低減させるという所期の目的に反し、ロック強度の向上効果が減殺されることとなり好ましくない。
【００５３】
これに対して、逆に、「抜け力」が「面圧」に比して過度に大きくなると（即ち、圧力角が４５°から９０°側へ過度に増大すると）、上記各ロックプレート２１，２２，２３を介して上記カム部材１５にかかる荷重が大きくなり、該各ロックプレート２１，２２，２３の各カム部１５ａ，１５ｂ，１５ｃと上記カム部材１５の各カム部１５ａ，１５ｂ，１５ｃとの間の面圧の上昇によって該カム部材１５による上記各ロックプレート２１，２２，２３に対する付勢及び付勢解除作動が阻害され、作動上の的確性が損なわれるおそれがある。
【００５４】
これら両者を比較考量して、「抜け力」と「面圧」との差が過大とならない範囲として、圧力角を「４０°〜５０°」の範囲に限定したものである。
【００５５】
また一方、この実施形態のリクライナーＺにおいては、上記ロックプレート２１，２２，２３を上記第２の回動部材２の周方向に離間して三つ設けるとともに、これら各ロックプレート２１，２２，２３のうち、第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２とはその揺動支持軸２５，２６が上記半径線Ｌ_１に対してその一方寄りに位置するように、また上記第３ロックプレート２３はその揺動支持軸２７が該半径線Ｌ_１に対してその他方寄りに位置するように、それぞれ配置しているので、上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２と、上記第３ロックプレート２３とは、相反する方向においてロック機能を発揮することとなる。このことは、上記各ロックプレート２１，２２，２３の単機能化を意味しており、従って、例えば上記各ロックプレート２１，２２，２３の全てを矢印Ａ−Ｂ両方向においてロック機能を発揮するように構成する場合に比して、その構造の簡略化及び低コスト化を図ることが可能となる。
【００５６】
さらに、この実施形態のリクライナーＺにおいては、上記第１ロックプレート２１と上記第２ロックプレート２２とはその揺動支持軸２５，２６を共に上記半径線Ｌ_１に対してその一方寄りに位置させ、また上記第３ロックプレート２３はその揺動支持軸２７を上記作用線Ｌ_３の他方寄りに位置させているので、矢印Ａ方向への回動に対する規制作用は上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２の二つによって行われそのロック力は大きいが、矢印Ｂ方向への回動に対する規制作用は上記第３ロックプレート２３のみによって行われるのでそのロック力は小さいものとなる。この結果、上記リクライナーＺをシートバック側に取り付けるに際して、例えば、要求ロック力が大きい側、即ち、シートバックの後方への傾動を規制する側に上記第１ロックプレート２１と第２ロックプレート２２のロック力を同時に作用させ、要求ロック力が小さい側、即ち、シートバックの前方への傾動を規制する側には上記第３ロックプレート２３のみのロック力を作用させるようにすることで、上記シートバックの実際の使用態様にマッチした無駄の無い最適なロック力の設定を行うことができ、これによって、リクライナーＺの機能向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明に係るリクライナーの一部断面の正面図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ断面図である。
【符号の説明】
１は第１の回動部材、２は第２の回動部材、４〜６は空隙部、７は内歯歯車、８は渦巻バネ、９は回動板、１０は支軸、１１はスプライン、１２は操作レバー、１３はカバー、１５はカム部材、２１〜２３はロックプレート、２５〜２７は揺動支持軸、３１〜３３は係合ピン、３５〜３７は係合溝、４１及び４２はブラケットである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a recliner that reclinably supports a seat back of a vehicle seat.
[0002]
[Prior art]
The recliner includes a first rotating member fixed to the vehicle body side (for example, a vehicle body floor surface side or a seat cushion side fixed to the vehicle body floor surface), and a second rotating member fixed to the seat back side. Are set coaxially, and the seat back is set in a desired tilting posture by allowing or restricting relative rotation between the first rotating member and the second rotating member, and In order to maintain this, various concrete structures have been proposed, and a so-called “internal gear type” recliner is known as one of them.
[0003]
The internal gear type recliner includes an annular internal gear on one of the first rotating member and the second rotating member, and the inner member on the other member side. A lock plate having a lock gear meshing with the toothed gear is attached, and the lock gear of the lock plate is meshed with the internal gear, thereby allowing relative rotation between the first rotating member and the second rotating member. On the other hand, by releasing this meshing state, relative rotation of both of them can be allowed (see, for example, Patent Document 1 and Patent Document 2).
[0004]
On the other hand, in the internal gear type recliner, both the internal gear and the lock gear are constituted by spur gears. In such spur gears, the standard pressure angle is set to 20 ° (Non-patent Document 1). Therefore, in the recliner, the pressure angle of the internal gear and the lock gear is usually set to about 20 °.
[0005]
In spur gears, the pressure angle is smaller than the standard pressure angle (for example, 14.5 °) or larger (for example, 22, 5 °, 25 °, 26.5 °, etc.). However, this is an exceptional one set according to the use conditions and the like (see Non-Patent Document 2). In addition, although not a recliner, the pressure of the external gear and the internal gear used for hoisting and fixing of the spare tire is also used in the spare tire holding device whose main function is latching by meshing. The angle is set to a predetermined range around the standard pressure angle, that is, 15 ° to 25 ° (see Patent Document 3).
[0006]
From these facts, it is not a realistic setting method to excessively increase or decrease the pressure angle of the internal gear and the lock gear from the standard pressure angle (20 °) of the spur gear in the recliner. Is.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-8-38291 (paragraphs “0021” to “0027”, “0038” to “0041”, FIGS. 1 to 3)
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-265152 (paragraphs “0015” to “0028”, FIGS. 1 and 2)
[0008]
JP 2000-16353 (paragraphs “0014” to “0019”
[Non-Patent Document 1]
JIS (Japanese Industrial Standard) B1710
[Non-Patent Document 2]
Atsushi Kiuchi, “Machine Design Handbook (New Edition)” July 10, 1977, published by Nikkan Kogyo Shimbun, pages 436-437.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the recliner, in order to increase the meshing strength between the internal gear and the lock gear, that is, the lock strength, an active method for increasing the mechanical performance (for example, bending strength) of the internal gear and the lock gear, and these There is a passive technique for reducing the surface pressure acting between the two.
[0010]
Among these, as the former positive method, for example, it is conceivable to increase the tooth cross-sectional performance by increasing the thickness of the tooth, but such a method has a problem of increasing the weight of the gear and is preferable. It's hard to say. In addition, as the latter passive method, for example, it is conceivable to increase the pitch circle diameter of the gear to reduce the tooth surface input, but this is also not preferable because it leads to an increase in the gear size. .
[0011]
On the other hand, as described above, from the point of view of common sense, it is not a realistic setting method to excessively increase or decrease the pressure angle of the spur gear from the standard pressure angle (20 °). In some cases, setting the tooth pressure angle to be excessively larger than the standard pressure angle may be an effective method for realizing both the positive method and the negative method.
[0012]
That is, when the pressure angle is increased with the tooth module kept constant, the root width of each tooth is increased, the cross-sectional performance is improved and the mechanical strength is improved, and at the same time, the tangential direction of the pitch circle From the input load input to the tooth from the tooth, the component force in the direction perpendicular to the tooth surface of the contact portion of the tooth, that is, the surface pressure at the contact portion, and the substantial input from the internal gear side to the lock gear side can be reduced. This is a well-known fact (see Non-Patent Document 2 above). Therefore, from these points, it can be said that increasing the pressure angle of the teeth of the internal gear and the lock gear beyond the common pressure range from the standard pressure angle is an extremely effective method for solving the above problem. .
[0013]
However, if the tooth pressure angle is excessively larger than the standard pressure angle, the component force in the direction parallel to the tooth surface at the tooth contact portion, that is, the lock gear along the tooth surface of the internal gear is set. “Removal force” acting in the direction to release the meshing state between the two is increased, and this retraction force makes it easy to generate so-called “gear disengagement” in the locked state, and the reliability of the recliner in operation. The problem of being disturbed occurs. Therefore, if measures can be taken to prevent this “gear disengagement,” the benefits of “increasing the pressure angle of the teeth” can be effectively reflected in improving the locking strength and ensuring operational reliability. It is considered possible.
[0014]
Accordingly, the present invention has been made for the purpose of realizing both improvement in lock strength and operational reliability in an internal gear type recliner without incurring an increase in size and weight.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the following configuration is adopted as a specific means for solving such a problem.
[0016]
In the first invention of the present application, a lock plate 21 having a first rotating member 1 provided with an internal gear 7 and lock gears 21b, 22b, 23b removably engaged with the internal gear 7; The second rotating member 2 provided with 22 and 23 is coaxially arranged, and the first rotating member 1 is engaged by engaging or releasing the locking gears 21b, 22b and 23b with the internal gear 7. In the recliner that restricts or cancels the relative rotation between the second rotating member 2 and the second rotating member 2, the pressure angle α of each tooth of the internal gear 7 and the lock gears 21b, 22b, and 23b is set to 40 ° to 50 °. On the other hand, the lock plates 21, 22, and 23 are set in a range of °, and the action line L of the tooth of the internal gear 7 is set. ₃ The swinging support shafts 25, 26, 27 arranged substantially in the upper direction are supported so as to be swingable, and the swing restricting means 15 can maintain and release the meshed state with respect to the internal gear 7. It is characterized by that.
[0017]
According to a second invention of the present application, in the recliner according to the first invention, a plurality of the lock plates 21, 22, and 23 are provided apart from each other in the circumferential direction of the second rotating member 2, and the plurality of locks are provided. Among the plates 21, 22, 23, some of the lock plates 21, 22 are radii through which the swing support shafts 25, 26 pass through the contact portions between the internal gear 7 and the lock gears 21 b, 22 b, 23 b. Line L ₁ The other lock plate 23 is positioned so as to be located at one side thereof with respect to the rocking support shaft 27 of the radial line L. ₁ It is characterized by being arranged so as to be located closer to the other side.
[0018]
In a third invention of the present application, in the recliner according to the second invention, the radial line L ₁ On the other hand, the number of the lock plates 21 and 22 located on the one side is different from the number of the lock plates 23 located on the other side.
[0019]
【The invention's effect】
In the present invention, the following effects can be obtained by adopting such a configuration.
[0020]
(1) According to the recliner according to the first invention of the present application, the pressure angle α of each tooth of the internal gear 7 and the lock gears 21b, 22b, 23b is set in the range of 40 ° to 50 °, In each of these teeth, compared with the case where the pressure angle is set to the standard pressure angle (20 °), the tooth root width is increased and the bending strength is improved. As a result, the lock strength due to the engagement between the internal gear 7 and the lock gears 21b, 22b, and 23b is improved. In this case, the lock plates 21, 22, and 23 are connected to the tooth action line L of the internal gear 7. ₃ The surface pressure is supported by the lock plates 21, 22, 23 as the axial force by the rocking support shafts 25, 26, 27 arranged so as to be substantially coincident with each other. (That is, a component of surface pressure that acts as the lock gear 22b does not occur), and the removal force based on the input load is supported by the swing restricting means 15, As a result, “gear disengagement” is reliably prevented.
[0021]
As a synergistic effect, a recliner having high lock strength and excellent operational reliability can be provided without causing an increase in size and weight.
[0022]
(2) In the second invention of the present application, in addition to the effects described in (1) above, the following specific effects can be obtained. That is, according to the recliner of the present invention, a plurality of the lock plates 21, 22, 23 are provided apart from each other in the circumferential direction of the second rotating member 2, and among the plurality of lock plates 21, 22, 23, The rocking support shafts 25 and 26 of some of the lock plates 21 and 22 have radial lines L through which the contact portions between the internal gear 7 and the lock gears 21b, 22b and 23b pass. ₁ The rocking support shaft 27 of the other lock plate 23 has the radial line L so that the lock plate 23 is located on the one side of the radial line L. ₁ Therefore, the part of the lock plates 21 and 22 and the other lock plate 23 exhibit a locking function in opposite directions. . This means that the lock plates 21, 22, and 23 are single-functioned. Therefore, for example, all the lock plates 21, 22, and 23 are configured so as to exhibit the lock function in both directions. Thus, the structure can be simplified and the cost can be reduced.
[0023]
(3) In the third invention of the present application, in addition to the effect described in (2) above, the following specific effect is obtained. That is, according to the recliner of the present invention, the radius line L ₁ The number of the lock plates 21 and 22 located on the one side and the number of the lock plates 23 located on the other side are different from each other. Of the relative rotation in the circumferential direction with respect to the rotation member 2, the side where the required locking force is large, that is, the side where the tilting of the seat back is restricted is the side where the number of lock plates is large. In addition, a side with a small number of lock plates corresponds to a side where the required locking force is small, that is, a side which restricts the tilting of the seat back to the front, so that it is a waste that matches the actual usage of the seat back. It is possible to set an optimal locking force without any problem, and this can be expected to improve the function of the recliner.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be specifically described based on preferred embodiments.
[0025]
1 and 2 show a recliner Z according to an embodiment of the present invention. The recliner Z is disposed at the lower end portion of the seat back of the vehicle seat so that the seat back can be raised and lowered and can be fixedly held at a predetermined tilt position. And a second rotating member 2.
[0026]
As shown in FIG. 1, the first rotating member 1 has a shallow round dish shape and is attached to a first bracket 41 fixed to the vehicle body floor or the seat cushion side. Moreover, the said 2nd rotation member 2 is fixed to the 2nd bracket 42 by the side of a seat back, as shown in FIG. 1, Comprising: The shallow round plate shape is provided.
[0027]
The first rotating member 1 and the second rotating member 2 are both in a state in which the support shaft 10 is loosely fitted at the center thereof, and the opening end of the first rotating member 1 is used. The second rotating member 2 is fitted in a state of being opposed to the opening end of the second rotating member 2, and in this fitted state, the first rotating member 1 and the second rotating member 2 are the support shafts. Relative rotation about 10 is possible.
[0028]
Note that three swing support shafts 25, 26, 27 are attached to the second rotating member 2 at predetermined intervals in the circumferential direction so as to be concentric and surround the support shaft 10 ( (See FIG. 2). Further, the outer peripheral portion of the first rotating member 1 is in a non-coupled state so that the relative rotation of both of them can be allowed by the cover 13 attached to the outer peripheral portion of the second rotating member 2. Encapsulated.
[0029]
Further, the inside of the first rotating member 1 has a stepped count in which three voids having different inner diameter dimensions are provided in the thickness direction (depth direction). That is, the first gap member 4 having the maximum inner diameter is provided on the opening end side of the first rotating member 1, while the bottom side of the first gap portion 4 is continuous with the first gap portion 4. A second gap 5 having a smaller inner diameter than the first gap 4 is provided, and a second gap 5 having a smaller inner diameter than the second gap 5 is provided on the bottom side of the second gap 5 continuously. Three voids 6 are provided.
[0030]
Of these gaps 4, 5, and 6, the first gap 4 has internal teeth engraved on the entire circumference of the inner peripheral surface thereof to form an internal gear 7. Further, on the inner side in the radial direction of the internal gear 7, lock plates 21, 22, which will be described later, are supported by the swing support shafts 25, 26, 27 provided on the second rotating member 2 side. 23, and the lock gears 21b, 22b, 23b provided at the tip portions of the lock plates 21, 22, 23 can be meshed with or disengaged from the internal gear 7, respectively. .
[0031]
Furthermore, a cam member 15 (described later) fitted and fixed to the spline 11 portion of the support shaft 10 is positioned radially inward of the lock plates 21, 22 and 23 in the second rotating member 2. The lock plates 21, 22, and 23 are arranged to be cam-engageable. A rotating plate 9 is attached to the spline 11 of the support shaft 10 so as to be adjacent to the cam member 15 and to be positioned inside the second gap portion 5. Accordingly, the rotating plate 9 and the cam member 15 are integrated via the support shaft 10 and are rotated by a rotation operation of the operation lever 12 attached to the end of the support shaft 10. It is rotated integrally with this.
[0032]
A spiral spring 8 attached between the support shaft 10 and the rotating plate 9 is accommodated in the third gap 6 of the first rotating member 1.
[0033]
Here, with reference mainly to FIG. 2, the specific configuration of the internal gear 7, the lock plates 21, 22, 23 and the cam member 15, the relative relationship between them, and the operational characteristics based thereon, etc. Will be described.
[0034]
The internal gear 7 is disposed between the first rotating member 1 and the second rotating member 2 together with the lock plates 21, 22, 23 having the lock gears 21 b, 22 b, 23 b meshed therewith. In this embodiment, the present invention is applied, and the pressure angle is set to an angle larger than the standard pressure angle (20 °) of the spur gear, specifically “45 °”. is doing.
[0035]
Each of the lock plates 21, 22, 23 is made of a plate material having a predetermined length, and one end side of each of the lock plates 21, 22, 23 protrudes from the second rotating member 2 side. On the other end side (front end side), lock gears 21b, 22b, and 23b that can mesh with the internal gear 7 are formed, respectively. The lock gears 21b, 22b, and 23b are also applied to the lock gears 21b, 22b, and 23b by setting the pressure angle to an angle larger than the standard pressure angle (20 °) of the spur gear, specifically “45 °”. Yes.
[0036]
Therefore, in the internal gear 7 and the lock gears 21b, 22b, and 23b, the tooth root width of each tooth is larger than that in the case of the standard pressure angle by setting the pressure angle as described above. Along with this, the section modulus governing the bending strength of the teeth has also increased.
[0037]
Further, of the lock plates 21, 22, and 23, the first lock plate 21 and the second lock plate 22 are supported by the swing support shafts 25 and 26 that support the center of the internal gear 7 (that is, , The axial center of the support shaft 10) and a radial line L connecting the contact portions of the lock gears 21b, 22b, and 23b meshed with the internal gear 7 with the central teeth in the circumferential direction. ₁ In contrast to the direction of the arrow A in the figure, the normal of the contact portion, that is, the action line L on the tooth surface of the contact portion. ₃ It is arranged so that it is located above. On the other hand, the third lock plate 23 is configured so that the swing support shaft 27 for supporting the third lock plate 23 has the radial line L. ₁ With respect to the direction of arrow B in the figure and the line of action L ₃ It is arranged so that it is located above.
[0038]
Therefore, the first lock plate 21 and the second lock plate 22 are arranged so that the lock gear 21b, when the second rotating member 2 (that is, the internal gear 7) rotates in the direction of arrow A, 22b meshes with the internal gear 7 to restrict its rotation, but does not mesh with respect to the rotation in the direction of the arrow B, and slides on the surface of the internal gear 7 to allow its rotation. To do. On the other hand, when the second rotating member 2 (that is, the internal gear 7) rotates in the direction of arrow B, the third lock plate 23 has its lock gear 23b connected to the internal gear. 7, but the rotation is restricted, but the rotation in the direction of arrow A is not meshed, and the rotation of the internal gear 7 is allowed by sliding on the surface of the internal gear 7. That is, the first lock plate 21 and the second lock plate 22 have a latitudinal function for restricting only the rotation of the internal gear 7 in the direction of arrow A, and the third lock plate 23 is used for the internal gear 7. It has a ratchet function that restricts only the rotation in the direction of arrow B. For this reason, since the rotation restriction in the direction of arrow A is performed by the first lock plate 21 and the second lock plate 22, only the rotation restriction in the direction of arrow B is performed only by the third lock plate 23. The locking force is larger than that in the case of restricting.
[0039]
Further, the lock plates 21, 22, and 23 are provided with cam surfaces 21a, 22b, and 23b, respectively. The cam surfaces 21a, 22b, and 23b have cam portions 15a, 15b and 15c can be engaged. That is, the cam member 15 is integrated with the rotating plate 9 via the support shaft 10 as described above, and is interposed between the support shaft 10 and the first rotating member 1. By the restoring force of the spiral spring 8 thus made, it is always urged to rotate in the direction of arrow A. Accordingly, the cam portions 15a, 15b, 15c of the cam member 15 are engaged with the cam surfaces 21a, 22a, 23a of the lock plates 21, 22, 23, so that the lock plates 21, 22, 23 The first lock plate 21 and the second lock plate 22 are each urged to rotate in the direction of arrow C, and the third lock plate 23 is urged to rotate in the direction of arrow E. Each of the lock gears 21b, 22b, 23b is held in a state of meshing with the internal gear 7, whereby a “lock state” appears in both the arrow A direction and the arrow B direction.
[0040]
On the other hand, the lock plates 21, 22, 23 are provided with engaging pins 31, 32, 33, respectively. The engaging pins 31, 32, 33 are respectively provided on the rotating plate 9 side. It is engaged in the joint grooves 35, 36, and 37. Each of the engaging grooves 35, 36, and 37 moves in the direction of arrow A from one end 35a, 36a, 37a toward the other end 35b, 36b, 37b, and from the one end 35a, 36a, 37a to the other end 35b. , 36b, 37b, the inclined groove gradually approaches the axis of the support shaft 10 as it goes toward the center.
[0041]
The relative relationship between the engagement grooves 35, 36, and 37 and the lock plates 21, 22, and 23 is that the first lock of the lock plates 21, 22, and 23 is as shown in FIG. The plate 21 and the second lock plate 22 are urged in the direction of arrow C by the urging action of the cam portions 15 a and 15 b of the cam member 15, and the third lock plate 23 is urged by the cam portion 15 c of the cam member 15. It is urged in the direction of arrow E by the urging action. Therefore, when the lock gears 21b, 22b, and 23b of the lock plates 21, 22, and 23 are engaged with the internal gear 7, the engagement pins 31, 32, and 33 are engaged with the engagement grooves. 35, 36, 37 are located on one end 35a, 36a, 37a side, respectively.
[0042]
From this state, when the support shaft 10 is rotated in the direction of arrow B (that is, when an unlocking operation is performed), the cam member 15 is also integrated with the support shaft 10 in the direction of arrow B. The cam portions 15a, 15b, 15c of the cam member 15 are detached from the cam surfaces 21a, 21b, 23b of the lock plates 21, 22, 23, and the first lock plate 21 and the second lock plate are moved. 22 is allowed to rotate in the direction of arrow D, and the third lock plate 23 is allowed to rotate in the direction of arrow F.
[0043]
In conjunction with the operation of the cam member 15, the rotating plate 9 is also rotated in the arrow B direction simultaneously with the rotation of the support shaft 10 in the arrow B direction. As a result, the engagement pins 31, 32, 33 respectively engaged with the engagement grooves 35, 36, 37 of the rotating plate 9 are connected to one ends 35a, 36a, 37a of the engagement grooves 35, 36, 37. The first lock plate 21 and the second lock plate 22 are both rotated in the direction of arrow D by the guide action of the engagement grooves 35, 36, 37, and moved to the other end 35b, 36b, 37b side. The third lock plate 23 is rotated in the direction of arrow F, and the lock gears 21b, 22b, and 23b of the lock plates 21, 22, and 23 are disengaged from the internal gear 7, thereby the first rotation. An “unlocked state” that allows relative rotation of the member 1 and the second rotating member 2 appears.
[0044]
As described above, in the recliner Z of this embodiment, when the support shaft 10 is not operated, the support shaft 10 is rotated in the direction of arrow A by the urging force of the spiral spring 8, and each cam The first lock plate 21 and the second lock plate 22 are both rotated in the direction of arrow C by the portions 15a, 15b, and 15c, and the third lock plate 23 is rotated in the direction of arrow E. The lock gears 21b, 22b, and 23b of the plates 21, 22, and 23 are meshed with the internal gear 7 and the state thereof is held by the cam member 15, and the recliner Z is set to the “lock state”.
[0045]
On the other hand, when the support shaft 10 is rotated in the direction of arrow B by the operation of the operation lever 12, the rotation restricting action by the cam member 15 is released and the engagement grooves 35, 36 are simultaneously released. , 37 and the engaging pins 31, 32, 33, the first lock plate 21 and the second lock plate 22 are rotated in the direction of arrow D, and the third lock plate 23 is moved in the direction of arrow F. The lock gears 21b, 22b, and 23b of the lock plates 21, 22, and 23 are engaged with and disengaged from the internal gear 7, and the recliner Z is set to the “unlocked state”.
[0046]
Here, in the recliner Z, as described above, the pressure angle α of each tooth of the lock gears 21b, 22b, 23b of the lock plates 21, 22, 23 meshed with the internal gear 7 is set to 45 °. Therefore, in each of these teeth, compared with the case where the pressure angle is set to the standard pressure angle (20 °), for example, the tooth root width is increased and the section modulus is increased. Strength, especially bending strength, is increased.
[0047]
Further, by setting the pressure angle α to 45 °, at the contact portion between the internal gear 7 and the lock gears 21b, 22b, 23b of the lock plates 21, 22, 23, the internal gear 7 Action line L of load input in tangential direction ₃ The component force in the direction, that is, the surface pressure acting on the contact portion is smaller than, for example, when the pressure angle is set to the standard pressure angle (20 °).
[0048]
Due to the synergistic effect of the improvement in tooth strength performance and the reduction in the surface pressure at the contact portion of the meshing teeth, the performance of each tooth is improved, and the lock strength of the recliner Z as a whole is improved. Will improve.
[0049]
On the other hand, as described above, the pressure angle is set to a large value in each step as compared with the standard pressure angle (20 °) of a spur gear of 45 °, so that the input load to the contact portion of the meshing tooth is reduced. Of these, the pulling-out force due to the component force acting along the surface of the contact portion is increased, and so-called “gear slipping” is likely to occur.
[0050]
However, in the recliner Z of this embodiment, first, the swing support shafts 25, 26, 27 that support the lock plates 21, 22, 23 are connected to the action line L at the contact portion. ₃ The above-mentioned surface pressure is supported as an axial force on the lock plates 21, 22, 23 to prevent the generation of a detachment force due to the surface pressure, and the detachment force based on the input load is As a synergistic effect with the support by the member 15, the “gear disengagement” is reliably prevented despite the occurrence of the disengagement force, and thus the operational reliability of the recliner Z is increased. Will be secured.
[0051]
As a result, in the recliner Z of this embodiment, the internal gear 7 and the lock plates 21, 22, 23 are not increased in size and weight, and the lock strength is high and the operation reliability is increased. An excellent recliner Z can be provided.
[0052]
Here, in this embodiment, the pressure angle is set to “45 °” which is within the range of the angle range “40 ° to 50 °” of the present invention. The reason for limiting to the range of “40 ° to 50 °” is as follows. That is, the “disengagement force” and the “surface pressure” at the contact portion of the meshing teeth between the internal gear 7 and the lock gears 21 b, 22 b, 23 b of the lock plates 21, 22, 23 meshed with the internal gear 7 are as follows. When the pressure angle changes from a value close to 0 ° to a value close to 90 °, the “disengagement force” increases while drawing a sine curve. “Pressure” decreases and changes in a cosine curve, and exhibits a characteristic in which “removal force” and “surface pressure” coincide with each other at a pressure angle of 45 °. When the “surface pressure” is excessively larger than the “removing force” (that is, when the pressure angle is excessively decreased from 45 ° to 0 °), the surface pressure is increased by increasing the pressure angle as described above. Contrary to the intended purpose of reducing the bending strength of the teeth by reducing this, it is not preferable because the effect of improving the lock strength is diminished.
[0053]
On the other hand, when the “removal force” is excessively larger than the “surface pressure” (that is, when the pressure angle is excessively increased from 45 ° to 90 °), each of the lock plates 21, The load applied to the cam member 15 via 22 and 23 increases, and the cam portions 15a, 15b and 15c of the lock plates 21, 22 and 23 and the cam portions 15a, 15b and 15c of the cam member 15 As the surface pressure increases during this period, the urging and urging release operations of the lock members 21, 22, and 23 by the cam member 15 are hindered, and the operational accuracy may be impaired.
[0054]
By comparing these two, the pressure angle is limited to the range of “40 ° to 50 °” as a range in which the difference between “removal force” and “surface pressure” is not excessive.
[0055]
On the other hand, in the recliner Z of this embodiment, the lock plates 21, 22 and 23 are provided apart from each other in the circumferential direction of the second rotating member 2, and the lock plates 21, 22 and 23 are provided. Among them, the first lock plate 21 and the second lock plate 22 have their swing support shafts 25 and 26 having the radius line L described above. ₁ Further, the third lock plate 23 has a rocking support shaft 27 whose radius line L ₁ Therefore, the first lock plate 21, the second lock plate 22, and the third lock plate 23 exhibit a locking function in opposite directions. Will be. This means that the lock plates 21, 22, and 23 are single-functioned. Therefore, for example, the lock plates 21, 22, and 23 can all function in both directions of arrows AB. As compared with the case of the configuration, the structure can be simplified and the cost can be reduced.
[0056]
Further, in the recliner Z of this embodiment, the first lock plate 21 and the second lock plate 22 have their swing support shafts 25 and 26 together with the radial line L. ₁ And the third lock plate 23 has its swing support shaft 27 positioned on the action line L. ₃ Therefore, the restricting action on the rotation in the direction of the arrow A is performed by the first lock plate 21 and the second lock plate 22 and the locking force is large, but the direction of the arrow B is Since the restricting action on the rotation is performed only by the third lock plate 23, the locking force is small. As a result, when the recliner Z is attached to the seat back side, for example, the first lock plate 21 and the second lock plate 22 are arranged on the side where the required locking force is large, that is, the side where the rearward tilt of the seat back is restricted. By simultaneously applying the locking force, the locking force of only the third lock plate 23 is applied to the side where the required locking force is small, that is, the side that restricts the forward tilt of the seat back. It is possible to set an optimal locking force that matches the actual usage of the bag without waste, and thus, the function of the recliner Z can be expected to be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a partial cross section of a recliner according to the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
[Explanation of symbols]
1 is a first rotating member, 2 is a second rotating member, 4 to 6 are gaps, 7 is an internal gear, 8 is a spiral spring, 9 is a rotating plate, 10 is a support shaft, and 11 is a spline. , 12 is an operation lever, 13 is a cover, 15 is a cam member, 21 to 23 are lock plates, 25 to 27 are swing support shafts, 31 to 33 are engagement pins, 35 to 37 are engagement grooves, 41 and 42 Is a bracket.

Claims (3)

内歯歯車（７）が設けられた第１の回動部材（１）と、該内歯歯車（７）に係脱自在に噛合するロックギヤ（２１ｂ），（２２ｂ），（２３ｂ）を備えたロックプレート（２１），（２２），（２３）が設けられた第２の回動部材（２）とを同軸上に配置し、上記内歯歯車（７）への上記ロックギヤ（２１ｂ），（２２ｂ），（２３ｂ）の噛合又は噛合解除によって上記第１の回動部材（１）と第２の回動部材（２）との相対回動を規制又は規制解除するようにしたリクライナーであって、
上記内歯歯車（７）と上記ロックギヤ（２１ｂ），（２２ｂ），（２３ｂ）の各歯の圧力角（α）を４０°〜５０°の範囲に設定する一方、
上記ロックプレート（２１），（２２），（２３）を、上記内歯歯車（７）の歯の作用線（Ｌ_３）上に略合致させて配置した揺動支持軸（２５），（２６），（２７）によって揺動自在に支持するとともに揺動規制手段（１５）によって上記内歯歯車（７）に対する噛合状態の維持と解除とを行い得るように構成したことを特徴とするリクライナー。The first rotating member (1) provided with the internal gear (7) and the lock gears (21b), (22b), (23b) that are detachably engaged with the internal gear (7) are provided. The second rotating member (2) provided with the lock plates (21), (22), (23) is coaxially arranged, and the lock gears (21b), ( 22b), a recliner that restricts or cancels the relative rotation of the first rotating member (1) and the second rotating member (2) by meshing or releasing the meshing. ,
While setting the pressure angle (α) of each tooth of the internal gear (7) and the lock gear (21b), (22b), (23b) in the range of 40 ° to 50 °,
Oscillating support shafts (25), (26) in which the lock plates (21), (22), (23) are arranged so as to substantially coincide with the tooth action line (L ₃ ) of the internal gear (7). ), (27), and a recliner characterized in that the meshing state with respect to the internal gear (7) can be maintained and released by the rocking restricting means (15). 請求項１において、
上記ロックプレート（２１），（２２），（２３）が上記第２の回動部材（２）の周方向に離間して複数設けられるとともに、
これら複数のロックプレート（２１），（２２），（２３）のうち、その一部のロックプレート（２１），（２２）はその揺動支持軸（２５），（２６）が上記内歯歯車（７）と上記ロックギヤ（２１ｂ），（２２ｂ），（２３ｂ）との接触部を通る半径線（Ｌ_１）に対してその一方寄りに位置するようにして、他のロックプレート（２３）はその揺動支持軸（２７）が該半径線（Ｌ_１）に対してその他方寄りに位置するようにして、それぞれ配置されていることを特徴とするリクライナー。In claim 1,
A plurality of the lock plates (21), (22), (23) are provided apart from each other in the circumferential direction of the second rotating member (2), and
Among the plurality of lock plates (21), (22), (23), some of the lock plates (21), (22) have their swing support shafts (25), (26) connected to the internal gear. The other lock plate (23) is positioned so as to be closer to the radial line (L ₁ ) passing through the contact portion between (7) and the lock gear (21b), (22b), (23b). A recliner, characterized in that the swing support shaft (27) is arranged so as to be located on the other side of the radial line (L ₁ ). 請求項２において、
上記半径線（Ｌ_１）に対してその一方寄りに位置するロックプレート（２１），（２２）の数と、他方寄りに位置するロックプレート（２３）の数とを異ならせたことを特徴とするリクライナー。In claim 2,
The number of lock plates (21), (22) located on one side of the radius line (L ₁ ) is different from the number of lock plates (23) located on the other side. Recliner to do.

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