JP2005021389A

JP2005021389A - Absorbent article

Info

Publication number: JP2005021389A
Application number: JP2003190551A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Ichimada; 俊明一萬田; Shinobu Takei; 忍武井; Yuichi Takeshige; 裕一竹重
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2003-07-02
Filing date: 2003-07-02
Publication date: 2005-01-27

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an absorbent article of which the visual change inclusive of the discoloration caused by urination or the like is easily recognized from the outside. <P>SOLUTION: The absorbent article 1 is equipped with an absorbent core 41 and the liquid impermeable back sheet 3 provided on the side opposite to the surface opposed to the skin of a wearer of the absorbent core 41 and has a crotch pert B, and the abdominal part C and the back part A both of which are respectively extended forward and rearward from the crotch part B. The absorbent article 1 has a plurality of linear unchangeable patterns 12 not visually changed upon the contact with moisture and also has a plarality of linear changeable patterns 10 containing a hydrophilic agent visually changed upon the contact with moisture at the predetermined region between the absorbent core 41 and the back sheet 3. The changeable pattern 10 and the unchangeable pattern 12 are arranged in the crotch pert B in a crossing state. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排尿等の前後での視覚的な変化が観者に分かり易く、取り替え時期を確実に知らせる機能を有する吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
これまで、排尿等によって濡れた場合に取り替え時期を知らせる機能を有する使い捨ておむつが種々提案されている。例えば、吸収性コアにおける着用者当接面と反対側の面に、尿が到達すると変色するｐＨ指示薬を含むおむつが知られている（特許文献１〜３参照）。また、水に濡れると変色する剤を含むおむつ等も知られている（特許文献４参照）。
【０００３】
しかし、いずれの技術においても、変色の程度が外部から明確に認識し難いという問題がある。この理由は、変色する剤は親水性であるので、尿を感知したときには剤が尿に溶解してにじみが生じ、色がぼやけてしまうからである。しかも、尿を感知するには吸収性コアとなるべく近い位置に変色する剤を配することが好ましいため、吸収性コアに該剤が吸収・拡散されると、外部から色が一層認識されにくくなる。また、通常おむつには種々の絵柄等が配されていることから、変色部分はおむつ全体の外観を損ねないように小さく配されることが多く、そのような場合に前記のような現象が生じると、外部から変色が一層認識されにくくなる。
【０００４】
【特許文献１】
特開昭５５−３６３２６号公報
【特許文献２】
特開昭５６−４３４０２号公報
【特許文献３】
特開平１１−４８５２号公報
【特許文献４】
特開昭５８−１７４６０１号公報
【０００５】
従って本発明の目的は、排尿等によって生じた変色を初めとする視覚的な変化が外部から認識され易い吸収性物品を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸収性コアと、該吸収性コアの着用者肌対向面側と反対側に液不透過性の裏面シートとを備え、股下部並びに該股下部から前後に延びる腹側部及び背側部をそれぞれ有する吸収性物品であって、前記吸収性物品は、水分と接触しても視覚的に変化しない線状の不変模様を複数有しており、前記吸収性コアと前記裏面シートとの間の所定部位に水分と接触すると視覚的に変化する親水性の剤を含む線状の可変模様を複数有しており、前記吸収性物品の前記股下部においては、前記可変模様と前記不変模様とが交差して配されている吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図１には本発明の一実施形態としての使い捨ておむつ（以下、単におむつともいう。）を裏面シート側からみた一部破断平面図が示されている。
【０００８】
おむつ１は、液透過性の表面シート２、液不透過性の裏面シート３及びこれら両シート２，３間に介在される吸収体４を備え、実質的に縦長に形成されている。
【０００９】
おむつ１は、股下部Ｂ並びに股下部Ｂから前後に延びる腹側部Ｃ及び背側部Ａを有している。背側部Ａは、おむつ使用時に着用者の背中側に位置する部位である。腹側部Ｃは、おむつ使用時に着用者の腹側に位置する部位である。
【００１０】
裏面シート３の外側（吸収体側とは反対側）の面には、不織布からなる外装カバーシート７が配されている。外装カバーシート７はおむつ１の外縁をなしている。
【００１１】
背側部Ａの左右両側縁にはファスニングテープ８，８が取り付けられている。腹側部Ｃの外装カバーシート７にはランディングテープ９が取り付けられている。ファスニングテープ８は、おむつの着用時にランディングテープ９に止着される。
【００１２】
吸収体４は、吸収性コア４１の周囲が、親水性のティッシュペーパー等の薄手の紙（薄葉紙）からなる被覆材４２によって覆われて構成されている。被覆材４２は、吸収性コア４１の表面シート２側の面を覆う第１の被覆材４２ａと、吸収性コア４１の裏面シート３側の面を覆い且つ表面シート２側の側縁まで巻き上げられている第２の被覆材４２ｂとからなっている。被覆材４２は、吸収性コア４１の保形性を維持する目的で用いられている。吸収体４は、表面シート２及び裏面シート３によって挟持・固定されている。
【００１３】
おむつ１は、吸収体４の前後端縁から前後方向に延出するウエスト部５，５及び左右側縁から横方向に延出するレッグ部６，６を有している。ウエスト部５，５及びレッグ部６，６には、おむつ着用者に各部を着用者にフィットさせるためのウエスト部弾性部材５１及びレッグ部弾性部材６１がそれぞれ配されている。
【００１４】
また、おむつ１の表面シート２側における長手方向左右両側には、それぞれ立体ガード１１が形成されている。立体ガード１１の自由端には立体ガード弾性部材１１１が配されて、ギャザーが形成されている。
【００１５】
上述のおむつ１を構成する各部材には、当該技術分野において従来公知のものを用いることができる。例えば表面シート２としては親水性の不織布や開孔フィルムなどが挙げられる。裏面シート３としては液不透過性のフィルムなどが挙げられる。吸収性コア４１としては親水性繊維としてのフラッフパルプと、高吸収性ポリマーの粒子との積繊体が挙げられる。ウェスト弾性部材５１、レッグ部弾性部材６１及び立体ガード弾性部材１１１としては各種エラストマー材料が挙げられる。前記立体ガード１１としては不織布が挙げられる。
【００１６】
而して本実施形態の使い捨ておむつ１は、図１及び図２に示すように、裏面シート３と第２の被覆材４２ｂとの間に、水分と接触すると視覚的に変化する親水性の剤（以下、変化剤という）を含む線状の可変模様１０を有している。本実施形態においては、裏面シート３側に配されている第２の被覆材４２ｂの表面上に接するように前記変化剤を配し、該変化剤が裏面シート３に臨むようになっている。より具体的には、後述する方法で粘着成分にｐＨ指示薬（例えばブロモフェノールブルー）等を混合したホットメルト組成物からなる変化剤を、裏面シート３の吸収体対向面に塗工し、該吸収体対向面上に、吸収性コア４１が被覆材４２ａ，４２ｂに覆われてなる吸収体４を載置している。本発明において「視覚的に変化する」とは、水分との接触の前後で色が変化する場合、水分との接触で色が消失する場合、水分との接触で色が現れる場合及びこれらの場合を二以上組み合わせた場合を含む概念である。本実施形態の変化剤は、水分との接触の前後で色が変化する場合に該当する。
【００１７】
本実施形態のおむつ１においては、図１に示すように、可変模様１０は、おむつ幅方向の中央部分において、おむつの背側部Ａ、股下部Ｂ及び腹側部Ｃにわたって線状に配されている。より具体的には、３本の細長い直線がおむつ幅方向に所定間隔をおいて並列するように配されている。この構成によって、股下部Ｂでの可変模様１０の視覚的な変化を、視覚的な変化の比較的起こりにくい背側部Ａや腹側部Ｃとの比較によって明確に認識できるようにしている。しかも、可変模様１０を細幅線状の形態にしておむつ幅方向に複数本（本実施形態では３本）並列させているので、視覚的な変化が一層認識され易い。
【００１８】
本実施形態のおむつ１では、裏面シート３の外装カバーシート側の面に水分と接触しても視覚的に変化しない線状の不変模様１２がおむつ幅方向にわたって複数本施されており、可変模様１０の複数本の線といずれとも交差している。本実施形態のおむつでは、可変模様１０、不変模様１２ともに直線状であるので、股下部Ｂにおいては両者の交差によって格子模様が形成されている。
【００１９】
次に、本発明の吸収性物品における視覚的な変化の視認性が高まるメカニズムを、おむつ１に基づいて説明する。なお、以下では、不変模様は青緑色であり、可変模様は変化剤としてブロモフェノールブルーを含み、尿の吸収の前後で黄色から青緑色に変色するものとして説明する。
【００２０】
おむつ１は、排尿前には、不変模様１２は青緑色で、可変模様１０は黄色である。このため、両者は異なった色として観者（おむつ着用者が幼児の場合には、両親等）に認識される。しかし、排尿後に尿が可変模様まで到達すると、可変模様１０に含まれる変化剤が青緑色に変化する。このため、観者は第一次的に不変模様１２と可変模様１０の線の色とが類似したものになることにより違和感を覚えることとなる。次いで第二次的に、不変模様１２の色と可変模様１０の色とが同じことになったことに気付き、おむつ１の取り替え時期が来たことを知る。
【００２１】
このとき重要なのは、股下部Ｂにおいて可変模様１０と不変模様１２とが互いに交差していることである。つまり、おむつ１の股下部Ｂにおいては、両模様が交差して格子状になっているので、重なった部分では色の変化は分かり難いが、重なっていない部分では色の変化が認識できる。そして、互いに交差した模様は観者に込み入った図柄という印象を与えるので、交差する模様の一方の色が変化することによって観者に視覚的な変化を認識させるので、おむつ１の取り替え時期を逃してしまうおそれが低くなる。
【００２２】
可変模様１０と不変模様１２との交差角度（線の交差角度）に特に制限はないが、製造のし易さを考慮すると５〜９０°程度が好ましく、特に視覚的変化を認識し易くする点からは３０〜９０°が好ましい。
【００２３】
可変模様１０と不変模様１２の線の太さは１〜５ｍｍ、特に１〜３ｍｍが好ましい。この範囲であれば、不変模様１２の視覚的な変化が観者に認識され易い。また、不変模様と可変模様の線の本数は複数本づつあればよいが、可変模様の変化を観者が素早く認識できるためには可変模様が２〜１０本、不変模様が２〜２０本あることが好ましい。
【００２４】
不変模様１２の線の間隔は３〜３０ｍｍ、特に５〜２５ｍｍが好ましい。この範囲であると、可変模様の変化が観者に認識され易い。また、同様の理由から、可変模様の線の間隔は２〜３０ｍｍ、特に３〜２５ｍｍが好ましい。
【００２５】
本実施形態のおむつ１においては、可変模様１０と平行な方向に、視覚的に変化する前の可変模様１０と同じ色の不変模様１２が配されている。こうすると、可変模様１０が変色したことがより分かり易くなり好ましい。
【００２６】
可変模様１０と不変模様１２の色は、（１）可変模様が視覚的に変化する前において同じか類似色であり、変化後には類似性のない色になるか、色が消失すること、または（２）可変模様が視覚的に変化する前は類似性のない色であり、変化した後において同じか類似色であること、のいずれかの場合が好ましい。
【００２７】
（１）の場合には、視覚的に変化する前では格子模様が一つの色系で構成されているが、視覚的変化によってバランスが崩れて観者には大きな違和感を与える。このとき、視覚的変化によって色が消失すると、格子模様が消失する（本実施形態では、可変模様と平行に配された不変模様１２があるので、格子模様の縦線間隔が広がる）こととなる。
【００２８】
一方（２）の場合には、視覚的に変化する前では格子模様が二つの色系で構成されているが、視覚的に変化すると一つの色系で格子模様が形成されるので観者には違和感を与える。
【００２９】
可変模様１０と不変模様１２の色の類似性については、通常の注意力を有する観者が見て類似していると認識し得る程度であればよい。認識性をより高くするためには、オスワルド（Ｏｓｔｗａｌｄ）色相環によって分類された２４色の色票で、同じ色票であるか色相番号が１つだけずれた範囲のものであることが好ましい。
【００３０】
次に、本発明において可変模様に含まれる変化剤について説明する。変化剤は水分と接触することによって視覚的に変化する物質（以下、変色物質という）を含む親水性の組成物である。変色物質としてはｐＨ指示薬等が挙げられる。例えば公知のインク又は指示薬を使用することができる。本実施形態のように吸収性物品が使い捨ておむつの場合には、ｐＨ指示薬には、尿との接触の前後で色が変化するものを用いることが好ましい。例えばブロモフェノールブルー、メチルオレンジ、アリザンＳ、ブロモクレゾールグリーン、メチルレッド、ブロモクレゾールパープル、レザズリン等のｐＨが３〜７で変色するものが好ましい。
【００３１】
前記変化剤は、水分と接触するまでは、裏面シート３及び／又は第２の被覆材４２ｂの表面に安定して固定化されている必要がある。そのような固定化を実現する方法としては、変化剤を、変色物質と粘着性物質とを混合した親水性の組成物として裏面シート３又は第２の被覆材４２ｂの表面に塗布する方法が簡便かつ確実である。粘着性物質としては、変色物質との相溶性の点から親水性を有するものが好ましい。そのような物質としては例えば、水分と接触する前には第２の被覆材４２ｂと裏面シート３との接着剤として機能する親水性のポリマーが挙げられる。該親水性のポリマーとしては例えば、ポリエチレングリコール（ＰＥＧ）、ポリプロピレングリコール（ＰＰＧ）、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）、ポリアミド、ビニルピロリドンホモポリマー等が挙げられる。これら親水性のポリマーはその数平均分子量が、１０００〜５００００、特に２０００〜２００００であることが、確実な固定化を与える点から好ましい。
【００３２】
不変模様１２は、水分と接触しても視覚的に変化しないものである。具体的には、水分と接触しても色が変化しないか、色が消失しないものである。このような模様は、水不溶性のインクによって施されたものであることが好ましい。このようなインクとしては例えば、ニトロセルロース系インク、ポリアミド系インク、アクリル系インク、染料型インク等が挙げられる。
【００３３】
本実施形態では、不変模様１２を裏面シート３における外装カバーシート７との対向面に配しているので、外装カバーシート７を通しても不変模様１２をくっきりと見ることができる。不変模様１２は、裏面シート３における第２の被覆材４２ｂとの対向面に配してもよいし、裏面シート３の両面に配してもよい。
【００３４】
本実施形態のように、可変模様１１の視覚的な変化が変化剤の変色によるものである場合には、可変模様１１が視覚的に変化する前における、裏面シート３のおむつ外面側から測定した明度Ｌ＊は、１５〜８０、特に２０〜７０であることが好ましく、視覚的に変化した後の明度Ｌ＊が２０〜８０、特に３０〜８０であることが好ましい。また、裏面シート３のおむつ外面側から測定した不変模様１２の明度Ｌ＊は、３０〜９０、特に３５〜９０、とりわけ４０〜９０であることが、裏面シート３又は外装カバーシート７越しにみた不変模様１２が鮮明となることから好ましい。
【００３５】
可変模様１０が視覚的に変化する前の色と不変模様１２の色とが類似色でない場合には、可変模様１０が視覚的に変化する前の明度Ｌ＊は、不変模様１２の明度Ｌ＊よりも１〜１５小さいことが好ましい。逆に可変模様１０が視覚的に変化した後の色と不変模様１２の色とが類似色でない場合には、可変模様１０が視覚的に変化した後の明度Ｌ＊が、不変模様１２の明度Ｌ＊よりも１〜１５小さいことが好ましい。そして何れの場合においても、可変模様１０が視覚的に変化した後の明度Ｌ＊と、変化前の明度Ｌ＊との差が−１０〜５程度であることが好ましい。変化前後における可変模様１０の明度の差をこのような範囲とすることによって、排尿前では可変模様１０の線は観者に認識されるものの、不変模様１２に対しては相対的に目立たないのでおむつ１の意匠性の向上に有利である。
【００３６】
一方、排尿後に可変模様１０が不変模様１２と類似した色となる場合には、観者に一見不変模様１２の面積が広がったように認識させるので違和感を与え、逆に不変模様１２と異なった色になる場合にはあたかも線が浮き出てきたかのような印象を観者に与える。したがって、観者がおむつの取り替えの時期を確実に知る上で有利である。
【００３７】
本実施形態のおむつ１において、視覚的な変化の認識性を一層高めるためには、被覆材４２ａ，４２ｂは親水性であることが好ましい。また被覆材１枚当たりの坪量が５〜３０ｇ／ｍ^２であることが好ましい。特に、第２の被覆材４２ｂへの変化剤の定着を確実なものとし、吸収性コア４１へ変化剤が移行しないようにするため、及び尿の裏面シート３への到達速度を適当なものとするためには、被覆材１枚当たりの坪量は５〜３０ｇ／ｍ^２、特に１０〜２０ｇ／ｍ^２であることが一層好ましい。本実施形態においては、第１の被覆材４２ａと第２の被覆材４２ｂとは同種の薄葉紙からなるので、両被覆材４２ａ，４２ｂは同じ坪量であり、同じ厚みを有している。
【００３８】
可変模様１０の視覚的変化がおむつの外部からはっきりと認識できるようにするために、被覆材４２ａ，４２ｂは透明度が低く且つ白色度の高いものであることが好ましい。透明度は２０％以下であることが好ましい。白色度は、Ｌ＊ａ＊ｂ＊表色系（ＣＩＥ１９７６）の色座標指数のｂ＊値を３〜マイナス値、好ましくは１〜−５、特に０〜−５とすることが好ましい。このような透明度及び白色度を有する被覆材４２は、例えば、漂白処理したパルプを使用したり、被覆材にフィラーを含有させること等によって得られる。なお、吸収性コア４１としても白色度が高いものが好ましい。
【００３９】
前記Ｌ＊値、ｂ＊値は、色差計によって測定される。本発明においては、日本電色工業（株）のハンディ型分光色差計ＮＦ７７７（商品名）を用い、照明条件Ｃ、視野角条件２°、正面受光条件＝０／４５°、光束径φ１０ｍｍの測定条件で、測定サンプルの裏側に被覆材を５ｍｍ以上の厚さとなるように複数枚重ねた状態で反射光を測定して求められる。
【００４０】
可変模様１０は、裏面シート３を通しておむつ外部から認識される。従って裏面シート３としては、視認性を良くするため透明度が高いものを用いることが好ましい。しかし余りに透明度が高いと、おむつ外部から***物が透けて見えてしまう場合がある。このような見地から、裏面シート３の光透過率は３０〜８０％、特に３５〜８０％であることが好ましい。
【００４１】
裏面シート３の光透過率は以下のようにして測定される。
＜光透過率の測定方法＞
（株）村上色彩研究所製、商品名「ＨＲ−１００」で、測定光源Ａ光源を使用して全光透過率Ｔｔの値を測定する。裏面シート上の任意の１０点を測定し、その平均値をもって光透過率の値とする。
【００４２】
前記の光透過率を有することに加えて裏面シート３は液不透過性でかつ透湿性を有するものであることが好ましい。裏面シート３の透湿度は、ＪＩＳＺ０２０８に準じ、３２℃で１時間保存後の試料についての値で、０．５〜４．０ｇ／（１００ｃｍ^２・ｈｒ）であることが、おむつ内部の適度な湿度調整によって快適な履き心地が得られる点、及び体液の漏れを防止する点から好ましい。
【００４３】
このような液不透過性及び透湿性を有する裏面シート３に用いられる素材としては例えば多孔性フィルムが挙げられる。多孔性フィルムは例えば、疎水性の熱可塑性樹脂と、フィラーとを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又はニ軸延伸して得られる。熱可塑性樹脂としては、例えばポリオレフィンが挙げられる。ポリオレフィンとしては高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独又は混合して使用することができる。前記フィラーとしては、炭酸カルシウム等からなる微細な無機フィラー又は前記熱可塑性樹脂と相溶性のない有機高分子等が挙げられる。
【００４４】
裏面シート３の素材として坪量１０〜４０ｇ／ｍ^２の多孔性フィルムを使用すると、可変模様１０の視覚的変化がおむつ外部から認識し易くなると共に、柔軟な感触が得られるので好ましい。
【００４５】
外装カバーシート７は、可変模様１０の視覚的変化が認識し易いように、所定の光透過率を有するものが好ましい。外装カバーシート７の光透過率は５０％以上、特に５５％以上、さらには６０％以上であることが好ましい。
【００４６】
可変模様１０がおむつ外部から透けて見えるように、外装カバーシート７としては前記光透過率が得られる坪量及び／又は厚さの不織布を用いることが好ましい。該不織布はその坪量が５〜４５ｇ／ｍ^２、特に１０〜４０ｇ／ｍ^２であることが、可変模様１０の視覚的変化の認識性と風合いや手触りなどの官能的な性能とを両立する点から好ましい。
【００４７】
外装カバーシート７に用いられる不織布としては、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルからなる熱可塑性樹脂単独の繊維や、これらの樹脂の２種以上を用いてなる芯鞘型やサイドバイサイド型の構造を有する複合繊維から構成される不織布等が挙げられる。
【００４８】
外装カバーシート７に用いられる不織布としては、その地色の透明度が高く且つ白色度が高いものを用いることが、可変模様１０の視覚的変化の認識性が高まるので好ましい。但し外装カバーシート７は、おむつ厚み方向に関して、可変模様との重なり部分において、当該重なり部分の大部分が白色であれば良く、当該重なり部分以外の部位に、可変模様１０の視覚的変化の認識性を妨げない範囲で印刷を施しても構わない。
【００４９】
図３は、本発明の吸収性物品を使い捨ておむつに適用した他の実施形態を示すものである。図３において、図１及び図２に示すおむつ１と共通する部分については同一符号を付し、その説明は省略する。従って、特に説明のない点については、前記実施形態のおむつ１の説明が適宜適用される。
【００５０】
図３に示すおむつ１’は、吸収性コア４１が一枚の被覆材４２よって被覆されており、被覆材４２はその左右両端部が吸収性コア４１における裏面シート３との対向面側において所定幅で重なり合って二重になっている。そして二重に重なっている被覆材４２の外側に可変模様１０が配されている。このような構成を採用することによって、おむつ１の取り替え時期を知らせる視覚的な変化の認識性を高めることができる。
【００５１】
図３に示す実施形態のおむつにおける、視覚的な変化の認識性を高めるメカニズムは以下の（１）〜（３）ように考えられる。
【００５２】
（１）尿が変化剤の存在する場所に到達して変化剤が変色する。これと共に変化剤が尿中に溶出又は分散して、裏面シート３に面している第１層目（外側）の被覆材４２ｃ内に移行する。変化剤は、第１層目の被覆材４２ｃよりも吸収性コア４１側に存在する第２層目（内側）の被覆材４２ｄにも若干量移行しようとするが、下記（２）及び（３）により大部分は第１層目の被覆材４２ｃに定着するので、第２層目の被覆材４２ｄには殆ど移行しない。
【００５３】
（２）第２層目の被覆材４２ｄは、尿が裏面シート３まで移行して来る段階で既に濡れている。従ってそれ以上積極的に液を吸収しづらい状態になっている。このことも、変化剤が第２層目の被覆材４２ｄに殆ど移行しない一因と考えられる。
【００５４】
（３）第２層目の被覆材４２ｄが存在することで、変化剤と接している第１層目の被覆材４２ｃが直接吸収性コア４１と接することが妨げられている。これにより、変化剤が吸収性コア４１によって平面方向へ拡散されて可変模様１０の色が薄くなることが防がれる。
【００５５】
図３において互いに重なり合っている第１層目の被覆材４２ｃと第２層目の被覆材４２ｄとは、おむつ１の厚み方向に関して、変化剤が存在する領域との重なり部分の少なくとも一部において、疎水性の粘着剤（例えばホットメルト粘着剤）で互いに接着されていることが好ましい。これによって、第１層目の被覆材４２ｃにおいて尿がおむつ幅方向へ拡散することが防止され、それによって変化剤の拡散に起因する色のにじみが抑制される。
【００５６】
本発明の吸収性物品は、前述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【００５７】
例えば、前記実施形態では、変化剤として、水分との接触の前後で色が変化するものを用いたが、変化剤には、水分との接触で色が消失するもの、及び水分との接触で色が現れるものを用いることができる。
【００５８】
また、本発明の吸収性物品は、前記実施形態のおむつ１のように、可変模様及び不変模様を互いに直線状とし、それぞれを股下部で交差させて格子状に配することが好ましいが、一方又は両方を曲線状に配することもできる。
【００５９】
また、例えば、吸収性コアを覆う被覆材として薄葉紙に替えて不織布を用いることも可能である。また、前述した実施形態では、背側部Ａの左右両側縁にファスニングテープ８，８を設けたが、これに代えて背側部Ａの左右両側縁に、側方に延出する一対のウエストバンドをそれぞれ設けてもよい。そして、一方のウエストバンドの先端部にバンド止着部を設け、この止着部によって左右のウエストバンドを、着用者の腹側又は背側において止着するようにしてもよい。
【００６０】
また、本発明は、前記実施形態のおむつ１のように、不変模様１２を裏面シート３の面に直接配することが好ましいが、不変模様を印刷した別のシートを裏面シートと外装カバーシートとの間に配することもできる。
【００６１】
また前記実施形態では、本発明を展開型の使い捨ておむつに適用したが、本発明は他の吸収性物品、例えばパンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等にも同様に適用可能である。
【００６２】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、排尿等による交換時期を知らせる視覚的な変化が外部から非常に認識し易いものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の吸収性物品を使い捨ておむつに適用した一実施形態を、裏面シート側から見た状態で模式的に示す一部破断平面図である。
【図２】図１におけるＸ−Ｘ線断面図である。
【図３】本発明の吸収性物品を使い捨ておむつに適用した他の実施形態を模式的に示す断面図（図２相当図）である。
【符号の説明】
１、１’ 使い捨ておむつ（吸収性物品）
２表面シート
３裏面シート
４吸収体
４１吸収性コア
４２被覆材
４２ａ第１の被覆材
４２ｂ第２の被覆材
５ウエスト部
６レッグ部
７外装カバーシート
８ファスニングテープ
９ランディングテープ
１０可変模様（変化剤）
１２不変模様
Ａ背側部
Ｂ股下部
Ｃ腹側部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article having a function of making a visual change before and after urination and the like easily understandable to a viewer and informing the time of replacement with certainty.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
So far, various disposable diapers having a function of notifying the time of replacement when wetted by urination or the like have been proposed. For example, a diaper containing a pH indicator that changes color when urine reaches the surface opposite to the wearer contact surface of the absorbent core is known (see Patent Documents 1 to 3). Moreover, a diaper containing an agent that changes color when wet is known (see Patent Document 4).
[0003]
However, both techniques have a problem that the degree of discoloration is difficult to clearly recognize from the outside. This is because the agent that changes color is hydrophilic, and when urine is sensed, the agent dissolves in the urine to cause bleeding and the color is blurred. Moreover, since it is preferable to dispose an agent that changes color as close as possible to the absorbent core in order to sense urine, when the agent is absorbed and diffused in the absorbent core, the color becomes more difficult to be recognized from the outside. . In addition, since various patterns and the like are usually arranged on the diaper, the discolored part is often arranged small so as not to impair the overall appearance of the diaper. In such a case, the above phenomenon occurs. Then, discoloration is more difficult to be recognized from the outside.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 55-36326 [Patent Document 2]
JP-A-56-43402 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-4852 [Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 58-174601
Accordingly, an object of the present invention is to provide an absorbent article in which visual changes such as discoloration caused by urination or the like are easily recognized from the outside.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention comprises an absorbent core and a liquid-impermeable back sheet on the opposite side of the absorbent core from the side facing the wearer's skin, and a crotch part and an abdominal side part and back extending from the crotch part back and forth Absorbent articles each having a side part, wherein the absorbent article has a plurality of linear invariant patterns that do not change visually even when contacted with moisture, the absorbent core, the back sheet, A plurality of linear variable patterns including a hydrophilic agent that visually changes when it comes into contact with moisture at a predetermined region between the two and the crotch part of the absorbent article. The object is achieved by providing an absorbent article in which a pattern intersects.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on preferred embodiments with reference to the drawings. FIG. 1 shows a partially broken plan view of a disposable diaper (hereinafter also simply referred to as a diaper) as an embodiment of the present invention as viewed from the back sheet side.
[0008]
The diaper 1 includes a liquid-permeable top sheet 2, a liquid-impermeable back sheet 3, and an absorbent body 4 interposed between both the sheets 2 and 3, and is substantially vertically long.
[0009]
The diaper 1 has a crotch part B and a ventral part C and a dorsal part A extending from the crotch part B to the front and rear. The back part A is a part located on the wearer's back side when using the diaper. The ventral part C is a part located on the wearer's ventral side when using the diaper.
[0010]
An exterior cover sheet 7 made of non-woven fabric is disposed on the outer surface (opposite the absorber side) of the back sheet 3. The exterior cover sheet 7 forms the outer edge of the diaper 1.
[0011]
Fastening tapes 8 and 8 are attached to the left and right edges of the back side A. A landing tape 9 is attached to the exterior cover sheet 7 on the ventral side C. The fastening tape 8 is fastened to the landing tape 9 when the diaper is worn.
[0012]
The absorbent body 4 is configured such that the periphery of the absorbent core 41 is covered with a covering material 42 made of thin paper (thin paper) such as hydrophilic tissue paper. The covering material 42 covers the surface of the absorbent core 41 on the surface sheet 2 side, covers the surface of the absorbent core 41 on the back sheet 3 side, and is wound up to the side edge on the surface sheet 2 side. Second covering material 42b. The covering material 42 is used for the purpose of maintaining the shape retention of the absorbent core 41. The absorber 4 is sandwiched and fixed by the top sheet 2 and the back sheet 3.
[0013]
The diaper 1 has waist portions 5 and 5 extending in the front-rear direction from the front and rear end edges of the absorber 4 and leg portions 6 and 6 extending in the lateral direction from the left and right side edges. The waist portions 5 and 5 and the leg portions 6 and 6 are respectively provided with a waist elastic member 51 and a leg elastic member 61 for allowing the diaper wearer to fit each portion to the wearer.
[0014]
Moreover, the solid guard 11 is formed in the left-right both sides of the longitudinal direction in the surface sheet 2 side of the diaper 1, respectively. A three-dimensional guard elastic member 111 is disposed at the free end of the three-dimensional guard 11 to form a gather.
[0015]
A conventionally well-known thing can be used for each member which comprises the above-mentioned diaper 1 in the said technical field. For example, the surface sheet 2 may be a hydrophilic nonwoven fabric or an apertured film. An example of the back sheet 3 is a liquid-impermeable film. Examples of the absorbent core 41 include a pile of fluff pulp as hydrophilic fibers and superabsorbent polymer particles. As the waist elastic member 51, the leg elastic member 61, and the three-dimensional guard elastic member 111, various elastomer materials can be used. Examples of the three-dimensional guard 11 include a nonwoven fabric.
[0016]
Thus, as shown in FIGS. 1 and 2, the disposable diaper 1 of the present embodiment is a hydrophilic agent that visually changes when it comes into contact with moisture between the back sheet 3 and the second covering material 42b. It has a linear variable pattern 10 containing (hereinafter referred to as a changing agent). In the present embodiment, the change agent is arranged so as to be in contact with the surface of the second covering material 42 b arranged on the back sheet 3 side, and the change agent faces the back sheet 3. More specifically, a change agent comprising a hot melt composition in which a pH indicator (for example, bromophenol blue) or the like is mixed with an adhesive component by a method described later is applied to the absorber-facing surface of the back sheet 3 to absorb the absorption. On the body-facing surface, an absorbent body 4 is placed in which an absorbent core 41 is covered with covering materials 42a and 42b. In the present invention, “visually changing” means that the color changes before and after contact with moisture, the color disappears upon contact with moisture, the color appears upon contact with moisture, and these cases It is a concept including the case where two or more are combined. The change agent of this embodiment corresponds to a case where the color changes before and after contact with moisture.
[0017]
In the diaper 1 of the present embodiment, as shown in FIG. 1, the variable pattern 10 is linearly arranged across the back side part A, the crotch part B, and the abdomen side part C of the diaper at the central part in the diaper width direction. ing. More specifically, three elongate straight lines are arranged in parallel at a predetermined interval in the diaper width direction. With this configuration, the visual change of the variable pattern 10 in the crotch part B can be clearly recognized by comparison with the dorsal side A and the ventral side C where the visual change is relatively difficult. Moreover, since the variable pattern 10 has a narrow line shape and a plurality (three in this embodiment) are arranged in parallel in the diaper width direction, a visual change is more easily recognized.
[0018]
In the diaper 1 of the present embodiment, a plurality of linear invariant patterns 12 that are not visually changed even when contacted with moisture on the surface of the back sheet 3 on the exterior cover sheet side are provided over the diaper width direction. It intersects with all 10 lines. In the diaper of this embodiment, since both the variable pattern 10 and the invariant pattern 12 are linear, a lattice pattern is formed in the crotch part B by the intersection of both.
[0019]
Next, based on the diaper 1, the mechanism in which the visibility of the visual change in the absorbent article of the present invention is increased will be described. In the following description, it is assumed that the invariant pattern is blue-green, the variable pattern includes bromophenol blue as a changing agent, and changes color from yellow to blue-green before and after absorption of urine.
[0020]
In the diaper 1, the invariant pattern 12 is blue-green and the variable pattern 10 is yellow before urination. For this reason, both are recognized by viewers as different colors (such as parents when the diaper wearer is an infant). However, when the urine reaches the variable pattern after urination, the changing agent contained in the variable pattern 10 changes to blue-green. For this reason, the viewer feels uncomfortable when the lines of the invariant pattern 12 and the variable pattern 10 are primarily similar. Then, secondarily, it is noticed that the color of the immutable pattern 12 and the color of the variable pattern 10 are the same, and knows that it is time to replace the diaper 1.
[0021]
What is important at this time is that the variable pattern 10 and the invariant pattern 12 intersect each other in the crotch part B. That is, in the crotch part B of the diaper 1, since both patterns intersect and form a lattice shape, it is difficult to recognize the color change in the overlapping portion, but the color change can be recognized in the non-overlapping portion. And since the patterns that intersect each other give the viewer the impression that they are intricate, the visual change is recognized by the viewer changing the color of one of the intersecting patterns, so the time to replace diaper 1 is missed. The risk of losing is reduced.
[0022]
There is no particular restriction on the intersection angle (intersection angle) between the variable pattern 10 and the invariant pattern 12, but it is preferably about 5 to 90 ° in view of ease of manufacturing, and in particular, it is easy to recognize a visual change. Is preferably 30 to 90 °.
[0023]
The thickness of the line of the variable pattern 10 and the unchanged pattern 12 is preferably 1 to 5 mm, particularly preferably 1 to 3 mm. Within this range, the visual change of the invariant pattern 12 is easily recognized by the viewer. Further, the number of lines of the invariant pattern and the variable pattern may be plural, but there are 2 to 10 variable patterns and 2 to 20 invariant patterns so that the viewer can quickly recognize the change of the variable pattern. It is preferable.
[0024]
The distance between the lines of the invariant pattern 12 is preferably 3 to 30 mm, particularly preferably 5 to 25 mm. Within this range, the change of the variable pattern is easily recognized by the viewer. For the same reason, the distance between the lines of the variable pattern is preferably 2 to 30 mm, particularly 3 to 25 mm.
[0025]
In the diaper 1 of the present embodiment, an invariant pattern 12 of the same color as the variable pattern 10 before visually changing is arranged in a direction parallel to the variable pattern 10. This is preferable because it is easier to understand that the variable pattern 10 has changed color.
[0026]
The colors of the variable pattern 10 and the immutable pattern 12 are (1) the same or similar color before the variable pattern visually changes, and after the change, the color is not similar, or the color disappears, or (2) It is preferable that the color is not similar before the variable pattern visually changes, and is the same or similar after the change.
[0027]
In the case of (1), the lattice pattern is composed of a single color system before the visual change, but the balance is lost due to the visual change, giving the viewer a sense of incongruity. At this time, when the color disappears due to a visual change, the lattice pattern disappears (in this embodiment, since there is the invariant pattern 12 arranged in parallel with the variable pattern, the vertical line interval of the lattice pattern is widened). .
[0028]
On the other hand, in the case of (2), the lattice pattern is composed of two color systems before the visual change, but when the visual change is made, the lattice pattern is formed with one color system. Gives a sense of incongruity.
[0029]
About the similarity of the color of the variable pattern 10 and the invariant pattern 12, it should just be a grade which can be recognized that the viewer who has normal attention power is similar. In order to further improve the recognition, it is preferable that the color charts of 24 colors classified by the Ostwald hue ring are the same color chart or have a hue number shifted by one.
[0030]
Next, the changing agent included in the variable pattern in the present invention will be described. The change agent is a hydrophilic composition containing a substance that changes visually upon contact with moisture (hereinafter referred to as a discoloration substance). Examples of the color changing substance include a pH indicator. For example, a known ink or indicator can be used. When the absorbent article is a disposable diaper as in this embodiment, it is preferable to use a pH indicator whose color changes before and after contact with urine. For example, bromophenol blue, methyl orange, alizan S, bromocresol green, methyl red, bromocresol purple, resazurin and the like that change color at pH 3-7 are preferred.
[0031]
The change agent needs to be stably immobilized on the surface of the back sheet 3 and / or the second covering material 42b until it comes into contact with moisture. As a method for realizing such immobilization, a method of applying the change agent to the surface of the back sheet 3 or the second covering material 42b as a hydrophilic composition in which a discoloring substance and an adhesive substance are mixed is simple. And sure. As the adhesive substance, a hydrophilic substance is preferable from the viewpoint of compatibility with the discoloring substance. Examples of such a substance include a hydrophilic polymer that functions as an adhesive between the second covering material 42b and the back sheet 3 before coming into contact with moisture. Examples of the hydrophilic polymer include polyethylene glycol (PEG), polypropylene glycol (PPG), polyvinyl alcohol (PVA), polyamide, vinyl pyrrolidone homopolymer, and the like. These hydrophilic polymers preferably have a number average molecular weight of 1,000 to 50,000, particularly 2,000 to 20,000 from the viewpoint of providing reliable fixation.
[0032]
The immutable pattern 12 does not change visually even when it comes into contact with moisture. Specifically, the color does not change or does not disappear even when contacted with moisture. Such a pattern is preferably applied with water-insoluble ink. Examples of such inks include nitrocellulose-based inks, polyamide-based inks, acrylic inks, and dye-type inks.
[0033]
In this embodiment, since the invariant pattern 12 is arranged on the surface of the back sheet 3 facing the exterior cover sheet 7, the invariant pattern 12 can be clearly seen through the exterior cover sheet 7. The invariant pattern 12 may be disposed on the surface of the back sheet 3 facing the second covering material 42 b or may be disposed on both surfaces of the back sheet 3.
[0034]
When the visual change of the variable pattern 11 is due to the color change of the change agent as in the present embodiment, the measurement was performed from the outer surface side of the diaper of the back sheet 3 before the variable pattern 11 was visually changed. The lightness L * is preferably 15 to 80, particularly 20 to 70, and the lightness L * after visually changing is preferably 20 to 80, particularly 30 to 80. Further, the lightness L * of the invariant pattern 12 measured from the outer surface side of the diaper of the back sheet 3 was 30 to 90, particularly 35 to 90, and particularly 40 to 90, as seen through the back sheet 3 or the exterior cover sheet 7. This is preferable because the invariant pattern 12 becomes clear.
[0035]
When the color before the variable pattern 10 visually changes and the color of the invariant pattern 12 are not similar colors, the lightness L * before the variable pattern 10 visually changes is the lightness L * of the invariant pattern 12. 1 to 15 smaller than that. Conversely, when the color after the variable pattern 10 is visually changed and the color of the invariant pattern 12 are not similar colors, the lightness L * after the variable pattern 10 has been visually changed is the lightness of the invariant pattern 12. It is preferably 1 to 15 smaller than L *. In any case, it is preferable that the difference between the lightness L * after the variable pattern 10 is visually changed and the lightness L * before the change is about −10 to 5. By setting the lightness difference of the variable pattern 10 before and after the change in such a range, the line of the variable pattern 10 is recognized by the viewer before urination, but is relatively inconspicuous with respect to the invariant pattern 12. It is advantageous for improving the design of the diaper 1.
[0036]
On the other hand, when the variable pattern 10 becomes a color similar to the invariant pattern 12 after urination, the viewer is perceived as if the area of the invariant pattern 12 is widened. When it comes to color, it gives the viewer the impression that the line has come out. Therefore, it is advantageous for the viewer to surely know when to change the diaper.
[0037]
In the diaper 1 of the present embodiment, the covering materials 42a and 42b are preferably hydrophilic in order to further enhance the visibility of visual changes. Moreover, it is preferable that the basic weight per sheet | seat is 5-30 g / m < ² >. In particular, the fixing of the changing agent to the second covering material 42b is ensured, the changing agent does not migrate to the absorbent core 41, and the arrival speed of the urine to the back sheet 3 is appropriate. For this purpose, the basis weight per coating material is more preferably 5 to 30 g / m ² , particularly 10 to 20 g / m ² . In the present embodiment, since the first covering material 42a and the second covering material 42b are made of the same type of thin paper, the covering materials 42a and 42b have the same basis weight and the same thickness.
[0038]
In order for the visual change of the variable pattern 10 to be clearly recognized from the outside of the diaper, it is preferable that the covering materials 42a and 42b have low transparency and high whiteness. The transparency is preferably 20% or less. For the whiteness, the b * value of the color coordinate index of the L * a * b * color system (CIE1976) is 3 to a minus value, preferably 1 to -5, particularly preferably 0 to -5. The covering material 42 having such transparency and whiteness can be obtained, for example, by using bleached pulp or by adding a filler to the covering material. In addition, as the absorbent core 41, one having high whiteness is preferable.
[0039]
The L * value and b * value are measured by a color difference meter. In the present invention, using a handheld spectral color difference meter NF777 (trade name) manufactured by Nippon Denshoku Industries Co., Ltd., measurement of illumination condition C, viewing angle condition 2 °, front light receiving condition = 0/45 °, and beam diameter φ10 mm Under the conditions, the reflected light is measured in a state where a plurality of coating materials are stacked on the back side of the measurement sample so as to have a thickness of 5 mm or more.
[0040]
The variable pattern 10 is recognized from the outside of the diaper through the back sheet 3. Therefore, as the back sheet 3, it is preferable to use a sheet having high transparency in order to improve visibility. However, if the transparency is too high, excrement may be seen through from the outside of the diaper. From such a viewpoint, the light transmittance of the back sheet 3 is preferably 30 to 80%, particularly preferably 35 to 80%.
[0041]
The light transmittance of the back sheet 3 is measured as follows.
<Measurement method of light transmittance>
The value of the total light transmittance Tt is measured using a measurement light source A with a trade name “HR-100” manufactured by Murakami Color Research Co., Ltd. Arbitrary 10 points on the back sheet are measured, and the average value is taken as the light transmittance value.
[0042]
In addition to having the above light transmittance, the back sheet 3 is preferably liquid-impermeable and moisture-permeable. According to JIS Z0208, the moisture permeability of the back sheet 3 is 0.5 to 4.0 g / (100 cm ² · hr) as a value for a sample stored at 32 ° C. for 1 hour. It is preferable from the viewpoint that a comfortable comfort can be obtained by adjusting the humidity and the leakage of body fluid is prevented.
[0043]
Examples of the material used for the back sheet 3 having such liquid impermeability and moisture permeability include a porous film. The porous film is obtained, for example, by melt-kneading a hydrophobic thermoplastic resin and a filler to form a film, and uniaxially or biaxially stretching the film. Examples of the thermoplastic resin include polyolefin. Examples of the polyolefin include high to low density polyethylene, linear low density polyethylene, polypropylene, polybutene and the like, and these can be used alone or in combination. Examples of the filler include a fine inorganic filler made of calcium carbonate or the like, or an organic polymer incompatible with the thermoplastic resin.
[0044]
Use of a porous film having a basis weight of 10 to 40 g / m ² as the material of the back sheet 3 is preferable because the visual change of the variable pattern 10 can be easily recognized from the outside of the diaper and a flexible feel can be obtained.
[0045]
The exterior cover sheet 7 preferably has a predetermined light transmittance so that a visual change of the variable pattern 10 can be easily recognized. The light transmittance of the exterior cover sheet 7 is preferably 50% or more, particularly 55% or more, and more preferably 60% or more.
[0046]
It is preferable to use a non-woven fabric having a basis weight and / or a thickness that provides the light transmittance as the exterior cover sheet 7 so that the variable pattern 10 can be seen through from the outside of the diaper. The basis weight of the nonwoven fabric is 5 to 45 g / m ² , and particularly 10 to 40 g / m ² , so that both the recognizability of the visual change of the variable pattern 10 and the sensory performance such as texture and touch are compatible. It is preferable from the point.
[0047]
As a nonwoven fabric used for the exterior cover sheet 7, for example, a single fiber of thermoplastic resin made of polyolefin such as polyethylene or polypropylene, polyester such as polyethylene terephthalate, or a core-sheath type or side-by-side using two or more of these resins. Nonwoven fabrics composed of composite fibers having a mold structure are exemplified.
[0048]
As the non-woven fabric used for the exterior cover sheet 7, it is preferable to use a non-woven fabric having a high transparency of the ground color and a high whiteness because the recognizability of the visual change of the variable pattern 10 is enhanced. However, the exterior cover sheet 7 only needs to be white in the overlapping portion with the variable pattern in the diaper thickness direction, and the visual change of the variable pattern 10 is recognized in a portion other than the overlapping portion. You may print in the range which does not prevent property.
[0049]
FIG. 3 shows another embodiment in which the absorbent article of the present invention is applied to a disposable diaper. In FIG. 3, parts that are the same as those in the diaper 1 shown in FIGS. Therefore, the description of the diaper 1 of the above embodiment is appropriately applied to points that are not particularly described.
[0050]
In the diaper 1 ′ shown in FIG. 3, the absorbent core 41 is covered with a single coating material 42, and the coating material 42 has predetermined right and left ends on the side of the absorbent core 41 facing the back sheet 3. It overlaps in width and is doubled. And the variable pattern 10 is arranged on the outer side of the covering material 42 that is doubled. By adopting such a configuration, it is possible to improve the recognizability of the visual change that informs the diaper 1 replacement time.
[0051]
In the diaper of the embodiment shown in FIG. 3, the mechanism for enhancing the recognizability of the visual change is considered as follows (1) to (3).
[0052]
(1) Urine reaches the place where the change agent is present and the change agent changes color. At the same time, the change agent is eluted or dispersed in urine and moves into the first layer (outside) covering material 42 c facing the back sheet 3. The change agent tries to transfer a little amount to the second layer (inner side) covering material 42d existing on the side of the absorbent core 41 relative to the first layer covering material 42c, but the following (2) and (3 ) Is mostly fixed to the first-layer coating material 42c, and therefore hardly transfers to the second-layer coating material 42d.
[0053]
(2) The covering material 42d of the second layer is already wet when the urine moves up to the back sheet 3. Therefore, it is difficult to absorb the liquid more actively. This is also considered to be a cause that the change agent hardly transfers to the coating material 42d of the second layer.
[0054]
(3) The presence of the second-layer coating material 42 d prevents the first-layer coating material 42 c in contact with the change agent from directly contacting the absorbent core 41. Thereby, it is prevented that the change agent is diffused in the plane direction by the absorbent core 41 and the color of the variable pattern 10 becomes light.
[0055]
The first layer covering material 42c and the second layer covering material 42d that overlap each other in FIG. 3 are at least partially overlapped with the region where the change agent is present in the thickness direction of the diaper 1. It is preferable that they are bonded to each other with a hydrophobic adhesive (for example, a hot melt adhesive). This prevents urine from diffusing in the diaper width direction in the first layer covering material 42c, thereby suppressing color bleeding caused by diffusion of the change agent.
[0056]
The absorbent article of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
[0057]
For example, in the above-described embodiment, a changer that changes color before and after contact with moisture is used. However, a changer that loses color when contacted with moisture and a contact with moisture are used. Anything that shows color can be used.
[0058]
Moreover, the absorbent article of the present invention is preferably arranged in a lattice pattern in which the variable pattern and the invariant pattern are linear with each other at the crotch portion, as in the diaper 1 of the above embodiment. Or both can be arranged in a curved line.
[0059]
Further, for example, a non-woven fabric can be used instead of the thin paper as a covering material covering the absorbent core. In the above-described embodiment, the fastening tapes 8 and 8 are provided on the left and right edges of the back side A. Instead, a pair of waists extending laterally on the left and right edges of the back side A are provided. Each band may be provided. And a band fastening part may be provided in the front-end | tip part of one waist band, and you may make it fasten a left and right waist band on a wearer's belly side or a back side by this fastening part.
[0060]
Moreover, although it is preferable that this invention arrange | positions the invariant pattern 12 directly on the surface of the back surface sheet 3 like the diaper 1 of the said embodiment, another sheet | seat which printed the invariant pattern is made into a back surface sheet, an exterior cover sheet, and It can also be arranged between.
[0061]
In the above-described embodiment, the present invention is applied to a deployable disposable diaper. However, the present invention is also applicable to other absorbent articles such as a pants-type disposable diaper, a sanitary napkin, and a sanitary short. is there.
[0062]
【The invention's effect】
In the absorbent article of the present invention, a visual change indicating the replacement time due to urination or the like is very easily recognized from the outside.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially broken plan view schematically showing an embodiment in which an absorbent article of the present invention is applied to a disposable diaper as viewed from the back sheet side.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view (corresponding to FIG. 2) schematically showing another embodiment in which the absorbent article of the present invention is applied to a disposable diaper.
[Explanation of symbols]
1, 1 'disposable diaper (absorbent article)
2 Top sheet 3 Back sheet 4 Absorbent body 41 Absorbent core 42 Coating material 42a First coating material 42b Second coating material 5 Waist part 6 Leg part 7 Exterior cover sheet 8 Fastening tape 9 Landing tape 10 Variable pattern (change agent) )
12 Invariant pattern A Dorsal side B Inseam C Central side

Claims

吸収性コアと、該吸収性コアの着用者肌対向面側と反対側に液不透過性の裏面シートとを備え、股下部並びに該股下部から前後に延びる腹側部及び背側部をそれぞれ有する吸収性物品であって、
前記吸収性物品は、水分と接触しても視覚的に変化しない線状の不変模様を複数有しており、前記吸収性コアと前記裏面シートとの間の所定部位に水分と接触すると視覚的に変化する親水性の剤を含む線状の可変模様を複数有しており、
前記吸収性物品の前記股下部においては、前記可変模様と前記不変模様とが交差して配されている吸収性物品。An absorbent core, and a liquid-impermeable back sheet on the opposite side of the absorbent core to the wearer's skin-facing surface, and a crotch part and a ventral part and a back part extending from the crotch part back and forth respectively. An absorbent article having
The absorbent article has a plurality of linear invariant patterns that do not change visually even when it comes into contact with moisture. When the absorbent article comes into contact with moisture at a predetermined position between the absorbent core and the back sheet, Has a plurality of linear variable patterns containing a hydrophilic agent that changes into
The absorbent article in which the variable pattern and the invariant pattern are arranged so as to intersect each other at the crotch portion of the absorbent article.

前記親水性の剤の視覚的変化が変色であって、前記可変模様と前記不変模様とは、視覚的に変化する前では同じ色か類似色であり、視覚的に変化した後には非類似の色である請求項１記載の吸収性物品。The visual change of the hydrophilic agent is discolored, and the variable pattern and the invariant pattern are the same color or similar color before the visual change, and dissimilar after the visual change The absorptive article according to claim 1 which is color.

前記親水性の剤の視覚的変化が変色であって、前記可変模様と前記不変模様とは、視覚的に変化する前は類似性のない色であり、視覚的に変化した後では同じ色か類似色である請求項１記載の吸収性物品。The visual change of the hydrophilic agent is discolored, and the variable pattern and the invariant pattern are colors that are not similar before the visual change and are the same color after the visual change. The absorbent article according to claim 1, which has a similar color.

前記吸収性コアが被覆材で被覆されており、前記親水性の剤が、水分と接触する前には前記被覆材と前記裏面シートとの接着剤として機能する成分を含んでいる請求項１〜３の何れかに記載の吸収性物品。The absorbent core is covered with a coating material, and the hydrophilic agent contains a component that functions as an adhesive between the coating material and the back sheet before contacting with moisture. 4. The absorbent article according to any one of 3.

前記親水性の剤が前記腹側部から前記背側部にわたり長手方向に沿って存在している請求項１〜４の何れかに記載の吸収性物品。The absorbent article in any one of Claims 1-4 in which the said hydrophilic agent exists along the longitudinal direction from the said ventral part to the said back side part.