JP2005021195A - 医療用バスケット型把持鉗子 - Google Patents
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Abstract
【課題】バスケット部の形状が崩れにくく、かつ、製造が容易で、先端チップの外径が大きくならない医療用バスケット型把持鉗子を提供する。
【解決手段】中心軸方向に沿って操作ワイヤルーメンを有するシースと、
前記シースの操作ワイヤルーメン内に中心軸方向移動可能に延在する操作ワイヤと、
複数の弾性ワイヤが遠位側結束点および近位側結束点で結束され、これら結束点間でかご状に形成されてなるバスケット部と、を有し、
前記操作ワイヤの遠位端部に前記バスケット部の近位端部が接続されている医療用バスケット型把持鉗子において、
前記近位側結束点で、前記複数の弾性ワイヤが並行した複数の貫通孔を有する複数孔結束部材で結束されており、該複数の弾性ワイヤがそれぞれ該複数孔結束部材の異なる貫通孔に挿通されて結束されている。
【選択図】 図2
【解決手段】中心軸方向に沿って操作ワイヤルーメンを有するシースと、
前記シースの操作ワイヤルーメン内に中心軸方向移動可能に延在する操作ワイヤと、
複数の弾性ワイヤが遠位側結束点および近位側結束点で結束され、これら結束点間でかご状に形成されてなるバスケット部と、を有し、
前記操作ワイヤの遠位端部に前記バスケット部の近位端部が接続されている医療用バスケット型把持鉗子において、
前記近位側結束点で、前記複数の弾性ワイヤが並行した複数の貫通孔を有する複数孔結束部材で結束されており、該複数の弾性ワイヤがそれぞれ該複数孔結束部材の異なる貫通孔に挿通されて結束されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば内視鏡と共に用いられて結石などの体内の異物を把持可能な医療用バスケット型把持鉗子に係り、さらに詳しくは、バスケット部の形状が崩れにくく、かつ、製造が容易であり、先端チップの外径が大きくならない医療用バスケット型把持鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡と共に用いられ、結石などの体内の異物を除去する医用器具として、医療用バスケット型把持鉗子が知られている。医療用バスケット型把持鉗子では、シースからバスケット部を出入操作することにより、体内の異物をバスケット部で把持して、除去することが可能になっている。
【0003】
このような医療用バスケット型把持鉗子の製造において、バスケット部は、通常、予め曲げ加工が施された複数の弾性ワイヤを束ね、各弾性ワイヤの曲げ加工部分が全体で所望のかご形状を形成するように各弾性ワイヤの配置を整えてから、このかご形状部分の両末端をカシメ材などにより結束することにより形成される。しかし、この結束を行う際に、整えた各弾性ワイヤの配置が狂って、バスケット部の形状が崩れてしまうことがあった。
【0004】
このような問題を解決するために、複数の貫通孔が並列に形成された先端チップに複数の弾性ワイヤを一本毎に独立して貫通孔に挿通して先端部で結束した医療用バスケット型把持鉗子が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
しかし、この医療用バスケット型把持鉗子の製造においてバスケット部を形成する際に、各弾性ワイヤの先端チップに挿通する部分の長さが短いと、一本、一本挿通している間に、他の弾性ワイヤが先端チップから抜け落ちてしまうという問題を生じる。そのため、各弾性ワイヤの先端チップに挿通する部分の長さを十分に長くするために、弾性ワイヤを先端チップ部で曲げ戻す構造にしたり、十分な長さを有する弾性ワイヤを先端チップに挿通した後に余分な部分を切断したりすることが必要となり、製造工程が煩雑となっていた。
【0006】
また、複数の貫通孔が並列に形成された先端チップは、その構造上、外径が大きくなってしまうという問題があった。先端チップの外径が大きいと、異物を把持する際の邪魔になるだけでなく、先端チップがシース先端に引っかかりやすくなるのでバスケット部全体をシースに収納することが困難となる。バスケット部全体をシースに収納できる医療用バスケット型把持鉗子では、バスケット部が完全にシースに収納されるか否かを知ることで異物が把持されたか否かを確認することができるが、バスケット部全体をシースに収納することができない医療用バスケット型把持鉗子では、この確認が困難になる。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−41987号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、バスケット部の形状が崩れにくく、かつ、製造が容易で、先端チップの外径が大きくならない医療用バスケット型把持鉗子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る医療用バスケット型把持鉗子は、中心軸方向に沿って操作ワイヤルーメンを有するシースと、前記シースの操作ワイヤルーメン内に中心軸方向移動可能に延在する操作ワイヤと、複数の弾性ワイヤが遠位側結束点および近位側結束点で結束され、これら結束点間でかご状に形成されてなるバスケット部と、を有し、前記操作ワイヤの遠位端部に前記バスケット部の近位端部が接続されている医療用バスケット型把持鉗子であって、前記近位側結束点で、前記複数の弾性ワイヤが並行した複数の貫通孔を有する複数孔結束部材で結束されており、該複数の弾性ワイヤがそれぞれ該複数孔結束部材の異なる貫通孔に挿通されて結束されていることを特徴とする。
【0010】
上記の医療用バスケット型把持鉗子において、前記複数の弾性ワイヤが、前記複数孔結束部材の近位端側に隣接した単一の貫通孔を有する単一孔結束部材の貫通孔に挿通されて結束されていて、該単一孔結束部材の外径が前記複数孔結束部材の外径より小さくなっていることが好ましい。
【0011】
上記の医療用バスケット型把持鉗子において、前記シースの遠位端が、中心軸に対して斜めに切断された形状を有することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の医療用バスケット型把持鉗子を図面に示す実施形態に基づき説明する。図1は、本発明の実施形態に係る医療用バスケット型把持鉗子の全体図である。図2は、本発明の実施形態に係る医療用バスケット型把持鉗子のバスケット部の拡大図である。図3は、本発明の実施形態に係る複数孔結束部材の斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係るシースの遠位端部の斜視図である。
【0013】
図1に示す医療用バスケット型把持鉗子1は、中心軸方向に沿って操作ワイヤルーメン14を有するシース13と、シース13の操作ワイヤルーメン14内に中心軸方向移動可能に延在する操作ワイヤ11と、操作ワイヤ11の遠位端部に接続されたバスケット部2と、操作ワイヤ11の近位端部に覆設されたリードパイプ20と、操作ワイヤ11の近位端部及びリードパイプ20の近位端部に接続された操作部材21から構成されている。そして、この医療用バスケット型把持鉗子1のバスケット部2は、複数の弾性ワイヤ4が遠位側結束点5および近位側結束点6で結束されて、これら両結束点5及び6の間がかご状に形成されたかご形状部3となっている。
【0014】
このような医療用バスケット型把持鉗子1を使用するときは、かご形状部3がシース13の操作ワイヤルーメン14に収納されてしぼめられた状態で、遠位端側から内視鏡等を介して患者の体内に挿入する。次に、操作部材21をシース13の方向へ押し込むと、リードパイプ20及び操作ワイヤ11を介して、バスケット部2がシース13に対して遠位端方向に移動され、かご形状部3が操作ワイヤルーメン14の遠位端から突出する。このとき、かご形状部3が所望のかご形状に拡開されるので、各弾性ワイヤ4のすきまから、かご形状部3の内部に異物をとりこむことができる。異物をかご形状部3内部に取り込んだら、操作部材21を手元側に引き戻すと、バスケット部2がシース13に対して近位端方向に移動され、異物を各弾性ワイヤ4で締め付けて把持することができる。
【0015】
図2に示すバスケット部2を構成する弾性ワイヤ4は、弾性を有する線状体であり、それぞれ遠位側結束点5と近位側結束点6の間で、曲線もしくは折線形状を有している。この複数の弾性ワイヤ4が、遠位側結束点5と近位側結束点6で結束されることにより、それぞれの曲線もしくは折線部分がかご形状部3を形成している。バスケット部2を構成する弾性ワイヤ4の本数は、3〜20本が好ましく、6〜10本が更に好ましい。弾性ワイヤ4の曲線形状の例としては、円弧状や螺旋状が挙げられ、折線形状の例としては、一つの屈折点を有するくの字状や二つの屈折点を有するコの字状が挙げられる。かご形状部3を形成する各弾性ワイヤ4の形状は、全て同じであってもよいし、異なっていてもよい。図2に示す本実施形態では、遠位側結束点5と近位側結束点6の間で1周回する螺旋形状を有する6本の弾性ワイヤ4によりバスケット部2が構成されている。
【0016】
バスケット部2の近位側結束点6においては、複数の弾性ワイヤ4が並行した複数の貫通孔8を有する複数孔結束部材7の異なる貫通孔に挿通されて結束されている。したがって、近位側結束点6において複数の弾性ワイヤ4の配置が定められているので、バスケット部2の形状がくずれにくい。なお、複数の弾性ワイヤ4は、それぞれ複数孔結束部材7に固着することが好ましい。固着の手法は特に限定されず、かしめ、銀ロー付け、接着などの手法を採用することができる。
【0017】
複数孔結束部材7の貫通孔8の数は、弾性ワイヤ4と同数以上であれば特に限定されないが、弾性ワイヤ4と同数であることが好ましい。弾性ワイヤが挿通される貫通孔8の開口形状は特に限定されないが、円形であることが好ましい。弾性ワイヤ4が挿通される貫通孔8一つ当りの開口面積は、挿通される弾性ワイヤ4の線径により決定されるが、通常、0.005〜2.0mm3である。また、複数孔結束部材7において、弾性ワイヤ4が挿通される貫通孔8の配置は、所望するかご形状部3の形状により決定されるが、一つの円周上に沿って等間隔に配置されることが好ましい。
【0018】
複数孔結束部材7は、並行した複数の貫通孔8を有していればよく、複数の管状部材を結束して構成してもよいし、ブロック状部材に穴あけ加工を施すことにより構成してもよい。複数孔結束部材7の製造コストを有利にする観点からは、一本の管状部材の内腔に複数の管状部材および所望により単数もしくは複数の棒状部材を密に充填して構成した集合体(いわゆるハニカムパイプ)を所望の中心軸方向長さに輪切りにしたものを複数孔結束部材7として用いることが好ましい。複数孔結束部材7を構成する材質は特に限定されないが、ステンレス鋼などの金属で構成することが好ましい。図2に示す本実施形態においては、図3に示すようなステンレス鋼製パイプ23に6本の細径ステンレス鋼製パイプ22と1本のステンレス鋼製丸棒24を充填して構成したハニカムパイプを輪切りにした複数孔結束部材7が用いられている。複数孔結束部材7の外径は、通常、0.7〜3.5mmである。また、複数孔結束部材7の中心軸方向長さは、通常、1〜10mmである。
【0019】
図1及び図2に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、複数の弾性ワイヤ4は、複数孔結束部材7の近位端側に隣接した単一孔結束部材9の貫通孔に挿通されて、さらに結束されている。単一孔結束部材9は、単一の貫通孔を有する管状体であり、この単一孔結束部材9の外径は複数孔結束部材7の外径より小さくなっている。このような単一孔結束部材9を設けない場合は、複数孔結束部材7とその近位端側に位置する結束された複数の弾性ワイヤ4との間に比較的大きな段差が生じるので、バスケット部2をシース13の操作ワイヤルーメン14内に引き込むときに、複数孔結束部材7がシース13の遠位端に引っかかるおそれがあるが、単一孔結束部材9を設けることで、これを防止することができる。また、単一孔結束部材9は、複数の弾性ワイヤ4に固着することが好ましい。固着の手法は特に限定されず、かしめ、銀ロー付け、接着などの手法を採用することができる。
【0020】
単一孔結束部材9を構成する材質としては、複数孔結束部材7と同様の材質を使用することができる。単一孔結束部材9の外径は、複数孔結束部材7の外径と結束された複数の弾性ワイヤ4全体の外径との略中間の径であることが好ましく、通常、0.5〜3.0mmである。また、単一孔結束部材9の肉厚は通常、0.05〜0.2mmであり、中心軸方向長さは、通常、1〜5mmである。単一孔結束部材9の外形は、直胴状であってもよいし、近位端側から遠位端側に向かって外径が大きくなるテーパー状であってもよい。
【0021】
図1及び図2に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、バスケット部2の遠位側結束点5において、複数の弾性ワイヤ4は先端チップ10を用いて結束されている。先端チップ10は、弾性ワイヤ4の遠位端部を収納可能な貫通孔もしくは有底孔を有する部材であり、この貫通孔もしくは有底孔に弾性ワイヤ4の遠位端部が収納された状態で、かしめ、銀ロー付け、接着などの手法により先端チップ10と弾性ワイヤ4が固着されている。また、先端チップ10の遠位端には、丸め加工が施されていることが好ましい。先端チップ10を構成する材質としては、特に限定されないが、ステンレス鋼を使用することが好ましい。先端チップ10の外径は、0.5〜3.0mmであることが好ましく、中心軸方向長さは、通常、2.0〜3.0mmであることが好ましい。先端チップ10の中心軸方向長さが2.0mmより短いと、弾性ワイヤ4の結束強度が不足して、異物を把持するときにバスケット部2が破損するおそれがある。先端チップ10の中心軸方向長さが3.0mmより長いと、弾性ワイヤ4の結束強度が強すぎて、次に述べる不都合が生じる。すなわち、把持した異物が大きすぎて体外に取り出せず、かつ、かご形状部3を完全に拡開させても異物が脱落しない状態(いわゆるカントン)になった場合に、操作ワイヤ11を強く引くことで意図的にバスケット部2を破損させ、この状態を脱する手法をとることができず、開腹手術を行う必要が生じてしまう。なお、バスケット部2の遠位側結束点5における結束は必ずしも先端チップ10を用いて行う必要はなく、銀ロー付け、溶接、接着などの手法によって行うことができる。
【0022】
本発明の医療用バスケット型把持鉗子1において、先端チップ10の貫通孔もしくは有底孔は単一であることが好ましい。本発明の医療用バスケット型把持鉗子1では、バスケット部2の近位側結束点6において、弾性ワイヤ4が複数孔結束部材7で結束されているので、バスケット部2の形状の崩れが十分に防止されているので、複数の貫通孔が並列に形成された先端チップを用いる必要がない一方、複数の貫通孔が並列に形成された先端チップは、その構造上、外径が大きくなるので、異物を把持する際の邪魔になったり、バスケット部全体をシースに収納することが困難となったりするからである。
【0023】
バスケット部2を構成する弾性ワイヤ4としては、線径が0.05〜1.5mmの線状体を用いることが好ましい。また、弾性ワイヤ4の長さは、通常、30〜200mmであり、このうちかご形状部3を構成する長さは、通常、25〜70mmである。弾性ワイヤ4の材質としては、ニッケルチタン合金、ステンレス鋼、金、銀、白金、ニッケル、鉄、チタン、アルミ、スズ、亜鉛、タングステン等の金属を用いることが好ましく、超弾性を有するニッケルチタン合金を用いることが特に好ましい。また、弾性ワイヤ4は、一体に成形された単線であってもよいし、複数の細線を撚り合わせて構成した撚り線であってもよい。
【0024】
図1に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、バスケット部2(複数の弾性ワイヤ4)の近位端部と操作ワイヤ11の遠位端部は、接続パイプ12をかしめることによって接続されている。接続パイプ12を構成する材質としてはステンレス鋼などの金属を使用することが好ましい。接続パイプ12の外径は、通常、0.5〜3.0mmである。また、単一孔結束部材9の肉厚は、通常、0.05〜0.2mmであり、中心軸方向長さは、通常、4〜10mmである。また、バスケット部2の近位端部と操作ワイヤ11の遠位端部の接続は、接続パイプ12を用いずに、銀ロー付け、溶接、接着などの手法によって行うこともできる。
【0025】
バスケット部2と接続される操作ワイヤ11としては、線径が0.4〜2.5mm程度の線状体を用いることが好ましい。また、操作ワイヤ11の長さは、通常、1500〜2500mmである。操作ワイヤ11を構成する材質としては、特に限定されないが、ステンレス鋼などの金属を用いることが特に好ましい。また、操作ワイヤ11は、一体に成形された単線であってもよいし、複数の細線を撚り合わせて構成した撚り線であってもよい。
【0026】
操作ワイヤ11の近位端部の外周には、操作ワイヤ11より高い剛性を有する管状体であるリードパイプ20が覆設されていることが好ましい。このようなリードパイプ20を設けることで、かご形状部3を拡開させるために操作ワイヤ11をシース13の遠位端方向に押し込む操作が容易になる。リードパイプ20としては、外径が0.7〜3.0mm、肉厚が0.05〜0.2mm程度の管状体を用いることが好ましい。また、リードパイプ20の長さはバスケット部2を完全に引き込んだときに、シース13の近位端から突出する操作ワイヤ11の長さより長いことが好ましく、通常、150〜250mmである。リードパイプ20を構成する材質としては、特に限定されないが、ステンレス鋼などの金属を用いることが好ましい。
【0027】
操作ワイヤ11の近位端部には、指で把持しやすい外形を有する操作部材21が接続されていることが好ましい。操作ワイヤ11の近位端部の外周にリードパイプ20が覆設されている場合は、リードパイプ20の近位端部も操作部材21に接続されていることが好ましい。
【0028】
医療用バスケット型把持鉗子1のシース13は、中心軸方向に沿って操作ワイヤルーメン14を有する管状体である。シース13の操作ワイヤルーメン14内には、中心軸方向移動可能に操作ワイヤ11が配置される。シース13には、操作ワイヤルーメン14の他に、体内に医療用バスケット型把持鉗子1を挿入する際に、ガイドワイヤに沿わせて挿入するためのガイドワイヤルーメン16や体内に造影剤を送り込むための通路となる造影剤ルーメン15等の他のルーメンを設けてもよい。また、一つのルーメンに複数の機能を持たせることもできる。図1に示す本実施形態では、シース13には、操作ワイヤルーメン14、ガイドワイヤルーメン16、造影剤ルーメン15の3つのルーメンが設けられている。
【0029】
シース13の外径は、設けられるルーメンの数にもよるが、通常、1.5〜3.5mmであり、シース13の長さは、通常、1500〜2500mmである。また、シース13の操作ワイヤルーメン14のルーメン径は、0.8〜2.6mmであることが好ましい。シース13の材質としては、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂を用いることが好ましく、フッ素樹脂を用いることが特に好ましい。また、必要に応じてシース13内に金属線などの補強材を埋め込んでもよい。
【0030】
また、図4に示す医療用バスケット型把持鉗子1のシース13の遠位端は、中心軸に対して斜めに切断された形状を有している。シース13をこのように構成することで、医療用バスケット型把持鉗子1の体内への挿入が容易になる。さらに、図4に示すように、シース13の操作ワイヤルーメン14の遠位端開口が、シース13の中心軸に対して、斜めの開口面を有するようにすることがより好ましい。操作ワイヤルーメン14の遠位端開口が、シース13の中心軸に対して、斜めの開口面を有すると、操作ワイヤルーメン14の遠位端開口面積が広くなるので、バスケット部2を操作ワイヤルーメン14内に引き込むときに、複数孔結束部材7が操作ワイヤルーメン14の遠位端開口周縁に引っかかることが防止される。
【0031】
図1に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、シース13の近位端側側壁に、ガイドワイヤ挿通ポート17及び造影剤注入ポート18が備えられている。ガイドワイヤ挿通ポート17は、シース13のガイドワイヤルーメン16に連通する開口を有しており、この開口からガイドワイヤルーメン16にガイドワイヤが挿通可能になっている。造影剤注入ポート18は、シース13の造影剤ルーメン15に連通する開口を有しており、この開口から造影剤ルーメン15に造影剤を注入することができるようになっている。
【0032】
また、シース13の近位端部には補強チューブ(図示せず)を覆設することが好ましい。シース13の近位端部に補強チューブを覆設することで、折れ曲がりによる変形(キンク)を効果的に防止できる。補強チューブの外径は、1.7〜5.5mmが好ましく、肉厚は、0.1〜1.0mmが好ましい。補強チューブの長さは、通常、40〜400mmである。補強チューブの材質としては、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂を用いることが好ましい。
【0033】
また、図1に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、シース13の近位端にコネクタ19が取り付けられている。コネクタ19は、シース13の操作ワイヤルーメン14に連通する開口を有しており、この開口から操作ワイヤ11(リードパイプ20)が突出する。
【0034】
つぎに、本発明に係る医療用バスケット型把持鉗子1の製造工程について説明する。まず、バスケット部2を構成する複数の弾性ワイヤ4を所定の長さに切断して、それぞれの遠位端部を所望の曲線もしくは折線形状に加工する。このとき、弾性ワイヤ4の最遠位端部分には、結束しろとなる0.1〜1.0mm程度の直線状部分を設けておくことが好ましい。加工方法は特に限定されず、種々の手法を採用できる。例えば、超弾性を有するニッケルチタン製弾性ワイヤ4の遠位端部を螺旋状に加工する場合は、螺旋状の溝を設けた金属製の丸棒に、ニッケルチタン製弾性ワイヤ4の遠位端部を溝に沿って固定し、電気炉などにより、400〜1000℃程度に加熱することで、所望の螺旋形状に加工することができる。
【0035】
つぎに、複数の弾性ワイヤ4をそれぞれ近位端側から複数孔結束部材7の異なる貫通孔に挿通して、弾性ワイヤ4の近位側結束点6となる箇所を貫通孔内に位置させる。単一孔結束部材9を設ける場合は、それぞれの弾性ワイヤ4を単一孔結束部材9に挿通し、単一孔結束部材9を複数孔結束部材7の近位端側に隣接させる。
【0036】
そして、全ての弾性ワイヤ4の近位側結束点6となる箇所が複数孔結束部材7貫通孔内に位置したら、弾性ワイヤ4の最遠位端部分を集束して、先端チップ10の貫通孔もしくは有底孔に挿通する。すると、弾性ワイヤ4の近位側結束点6となる箇所が複数孔結束部材7の異なる貫通孔に挿通されているため、殆ど形を整える作業を要することなく、所望のかご形状を有するかご形状部3が形成される。
【0037】
つぎに、必要に応じてかご形状部3の微調整を行ってから、銀ロー付け、溶接、接着などの手法により、複数孔結束部材7、単一孔結束部材9、先端チップ10をそれぞれ弾性ワイヤ4に固着させると、バスケット部2が形成される。このように、バスケット部2を形成するにあたり、弾性ワイヤ4を先端チップ部10で曲げ戻したり、弾性ワイヤ4の余分な部分を切断したりする工程は不要である。
【0038】
そして、バスケット部2に操作ワイヤ11を接続してから、シース13の操作ワイヤルーメン14に操作ワイヤ11を挿通し、操作ワイヤ11の近位端部に、リードパイプ20を覆設する。そして、必要に応じて、シース13の近位端部にガイドワイヤ挿通ポート17、造影剤注入ポート18、補強チューブ、コネクタ19を設け、操作ワイヤ11の近位端部に操作部材21を接続すると、医療用バスケット型把持鉗子1が完成する。
【0039】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、バスケット部の形状が崩れにくく、かつ、製造が容易で、先端チップの外径が大きくならない医療用バスケット型把持鉗子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態に係る医療用バスケット型把持鉗子の全体図である。
【図2】図2は本発明の実施形態に係る医療用バスケット型把持鉗子のバスケット部の拡大図である。
【図3】図3は本発明の実施形態に係る複数孔結束部材の斜視図である。
【図4】図4は本発明の実施形態に係るシースの遠位端部の斜視図である。
【符号の説明】
1…医療用バスケット型把持鉗子
2…バスケット部
3…かご形状部
4…弾性ワイヤ
5…遠位側結束点
6…近位側結束点
7…複数孔結束部材
8…貫通孔
9…単一孔結束部材
10…先端チップ
11…操作ワイヤ
12…接続パイプ
13…シース
14…操作ワイヤルーメン
15…造影剤ルーメン
16…ガイドワイヤルーメン
17…ガイドワイヤ挿通ポート
18…造影剤注入ルーメン
19…コネクタ
20…リードパイプ
21…操作部材
22…細径ステンレス鋼製パイプ
23…ステンレス鋼製パイプ
24…ステンレス鋼製丸棒
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば内視鏡と共に用いられて結石などの体内の異物を把持可能な医療用バスケット型把持鉗子に係り、さらに詳しくは、バスケット部の形状が崩れにくく、かつ、製造が容易であり、先端チップの外径が大きくならない医療用バスケット型把持鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡と共に用いられ、結石などの体内の異物を除去する医用器具として、医療用バスケット型把持鉗子が知られている。医療用バスケット型把持鉗子では、シースからバスケット部を出入操作することにより、体内の異物をバスケット部で把持して、除去することが可能になっている。
【0003】
このような医療用バスケット型把持鉗子の製造において、バスケット部は、通常、予め曲げ加工が施された複数の弾性ワイヤを束ね、各弾性ワイヤの曲げ加工部分が全体で所望のかご形状を形成するように各弾性ワイヤの配置を整えてから、このかご形状部分の両末端をカシメ材などにより結束することにより形成される。しかし、この結束を行う際に、整えた各弾性ワイヤの配置が狂って、バスケット部の形状が崩れてしまうことがあった。
【0004】
このような問題を解決するために、複数の貫通孔が並列に形成された先端チップに複数の弾性ワイヤを一本毎に独立して貫通孔に挿通して先端部で結束した医療用バスケット型把持鉗子が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
しかし、この医療用バスケット型把持鉗子の製造においてバスケット部を形成する際に、各弾性ワイヤの先端チップに挿通する部分の長さが短いと、一本、一本挿通している間に、他の弾性ワイヤが先端チップから抜け落ちてしまうという問題を生じる。そのため、各弾性ワイヤの先端チップに挿通する部分の長さを十分に長くするために、弾性ワイヤを先端チップ部で曲げ戻す構造にしたり、十分な長さを有する弾性ワイヤを先端チップに挿通した後に余分な部分を切断したりすることが必要となり、製造工程が煩雑となっていた。
【0006】
また、複数の貫通孔が並列に形成された先端チップは、その構造上、外径が大きくなってしまうという問題があった。先端チップの外径が大きいと、異物を把持する際の邪魔になるだけでなく、先端チップがシース先端に引っかかりやすくなるのでバスケット部全体をシースに収納することが困難となる。バスケット部全体をシースに収納できる医療用バスケット型把持鉗子では、バスケット部が完全にシースに収納されるか否かを知ることで異物が把持されたか否かを確認することができるが、バスケット部全体をシースに収納することができない医療用バスケット型把持鉗子では、この確認が困難になる。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−41987号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、バスケット部の形状が崩れにくく、かつ、製造が容易で、先端チップの外径が大きくならない医療用バスケット型把持鉗子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る医療用バスケット型把持鉗子は、中心軸方向に沿って操作ワイヤルーメンを有するシースと、前記シースの操作ワイヤルーメン内に中心軸方向移動可能に延在する操作ワイヤと、複数の弾性ワイヤが遠位側結束点および近位側結束点で結束され、これら結束点間でかご状に形成されてなるバスケット部と、を有し、前記操作ワイヤの遠位端部に前記バスケット部の近位端部が接続されている医療用バスケット型把持鉗子であって、前記近位側結束点で、前記複数の弾性ワイヤが並行した複数の貫通孔を有する複数孔結束部材で結束されており、該複数の弾性ワイヤがそれぞれ該複数孔結束部材の異なる貫通孔に挿通されて結束されていることを特徴とする。
【0010】
上記の医療用バスケット型把持鉗子において、前記複数の弾性ワイヤが、前記複数孔結束部材の近位端側に隣接した単一の貫通孔を有する単一孔結束部材の貫通孔に挿通されて結束されていて、該単一孔結束部材の外径が前記複数孔結束部材の外径より小さくなっていることが好ましい。
【0011】
上記の医療用バスケット型把持鉗子において、前記シースの遠位端が、中心軸に対して斜めに切断された形状を有することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の医療用バスケット型把持鉗子を図面に示す実施形態に基づき説明する。図1は、本発明の実施形態に係る医療用バスケット型把持鉗子の全体図である。図2は、本発明の実施形態に係る医療用バスケット型把持鉗子のバスケット部の拡大図である。図3は、本発明の実施形態に係る複数孔結束部材の斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係るシースの遠位端部の斜視図である。
【0013】
図1に示す医療用バスケット型把持鉗子1は、中心軸方向に沿って操作ワイヤルーメン14を有するシース13と、シース13の操作ワイヤルーメン14内に中心軸方向移動可能に延在する操作ワイヤ11と、操作ワイヤ11の遠位端部に接続されたバスケット部2と、操作ワイヤ11の近位端部に覆設されたリードパイプ20と、操作ワイヤ11の近位端部及びリードパイプ20の近位端部に接続された操作部材21から構成されている。そして、この医療用バスケット型把持鉗子1のバスケット部2は、複数の弾性ワイヤ4が遠位側結束点5および近位側結束点6で結束されて、これら両結束点5及び6の間がかご状に形成されたかご形状部3となっている。
【0014】
このような医療用バスケット型把持鉗子1を使用するときは、かご形状部3がシース13の操作ワイヤルーメン14に収納されてしぼめられた状態で、遠位端側から内視鏡等を介して患者の体内に挿入する。次に、操作部材21をシース13の方向へ押し込むと、リードパイプ20及び操作ワイヤ11を介して、バスケット部2がシース13に対して遠位端方向に移動され、かご形状部3が操作ワイヤルーメン14の遠位端から突出する。このとき、かご形状部3が所望のかご形状に拡開されるので、各弾性ワイヤ4のすきまから、かご形状部3の内部に異物をとりこむことができる。異物をかご形状部3内部に取り込んだら、操作部材21を手元側に引き戻すと、バスケット部2がシース13に対して近位端方向に移動され、異物を各弾性ワイヤ4で締め付けて把持することができる。
【0015】
図2に示すバスケット部2を構成する弾性ワイヤ4は、弾性を有する線状体であり、それぞれ遠位側結束点5と近位側結束点6の間で、曲線もしくは折線形状を有している。この複数の弾性ワイヤ4が、遠位側結束点5と近位側結束点6で結束されることにより、それぞれの曲線もしくは折線部分がかご形状部3を形成している。バスケット部2を構成する弾性ワイヤ4の本数は、3〜20本が好ましく、6〜10本が更に好ましい。弾性ワイヤ4の曲線形状の例としては、円弧状や螺旋状が挙げられ、折線形状の例としては、一つの屈折点を有するくの字状や二つの屈折点を有するコの字状が挙げられる。かご形状部3を形成する各弾性ワイヤ4の形状は、全て同じであってもよいし、異なっていてもよい。図2に示す本実施形態では、遠位側結束点5と近位側結束点6の間で1周回する螺旋形状を有する6本の弾性ワイヤ4によりバスケット部2が構成されている。
【0016】
バスケット部2の近位側結束点6においては、複数の弾性ワイヤ4が並行した複数の貫通孔8を有する複数孔結束部材7の異なる貫通孔に挿通されて結束されている。したがって、近位側結束点6において複数の弾性ワイヤ4の配置が定められているので、バスケット部2の形状がくずれにくい。なお、複数の弾性ワイヤ4は、それぞれ複数孔結束部材7に固着することが好ましい。固着の手法は特に限定されず、かしめ、銀ロー付け、接着などの手法を採用することができる。
【0017】
複数孔結束部材7の貫通孔8の数は、弾性ワイヤ4と同数以上であれば特に限定されないが、弾性ワイヤ4と同数であることが好ましい。弾性ワイヤが挿通される貫通孔8の開口形状は特に限定されないが、円形であることが好ましい。弾性ワイヤ4が挿通される貫通孔8一つ当りの開口面積は、挿通される弾性ワイヤ4の線径により決定されるが、通常、0.005〜2.0mm3である。また、複数孔結束部材7において、弾性ワイヤ4が挿通される貫通孔8の配置は、所望するかご形状部3の形状により決定されるが、一つの円周上に沿って等間隔に配置されることが好ましい。
【0018】
複数孔結束部材7は、並行した複数の貫通孔8を有していればよく、複数の管状部材を結束して構成してもよいし、ブロック状部材に穴あけ加工を施すことにより構成してもよい。複数孔結束部材7の製造コストを有利にする観点からは、一本の管状部材の内腔に複数の管状部材および所望により単数もしくは複数の棒状部材を密に充填して構成した集合体(いわゆるハニカムパイプ)を所望の中心軸方向長さに輪切りにしたものを複数孔結束部材7として用いることが好ましい。複数孔結束部材7を構成する材質は特に限定されないが、ステンレス鋼などの金属で構成することが好ましい。図2に示す本実施形態においては、図3に示すようなステンレス鋼製パイプ23に6本の細径ステンレス鋼製パイプ22と1本のステンレス鋼製丸棒24を充填して構成したハニカムパイプを輪切りにした複数孔結束部材7が用いられている。複数孔結束部材7の外径は、通常、0.7〜3.5mmである。また、複数孔結束部材7の中心軸方向長さは、通常、1〜10mmである。
【0019】
図1及び図2に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、複数の弾性ワイヤ4は、複数孔結束部材7の近位端側に隣接した単一孔結束部材9の貫通孔に挿通されて、さらに結束されている。単一孔結束部材9は、単一の貫通孔を有する管状体であり、この単一孔結束部材9の外径は複数孔結束部材7の外径より小さくなっている。このような単一孔結束部材9を設けない場合は、複数孔結束部材7とその近位端側に位置する結束された複数の弾性ワイヤ4との間に比較的大きな段差が生じるので、バスケット部2をシース13の操作ワイヤルーメン14内に引き込むときに、複数孔結束部材7がシース13の遠位端に引っかかるおそれがあるが、単一孔結束部材9を設けることで、これを防止することができる。また、単一孔結束部材9は、複数の弾性ワイヤ4に固着することが好ましい。固着の手法は特に限定されず、かしめ、銀ロー付け、接着などの手法を採用することができる。
【0020】
単一孔結束部材9を構成する材質としては、複数孔結束部材7と同様の材質を使用することができる。単一孔結束部材9の外径は、複数孔結束部材7の外径と結束された複数の弾性ワイヤ4全体の外径との略中間の径であることが好ましく、通常、0.5〜3.0mmである。また、単一孔結束部材9の肉厚は通常、0.05〜0.2mmであり、中心軸方向長さは、通常、1〜5mmである。単一孔結束部材9の外形は、直胴状であってもよいし、近位端側から遠位端側に向かって外径が大きくなるテーパー状であってもよい。
【0021】
図1及び図2に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、バスケット部2の遠位側結束点5において、複数の弾性ワイヤ4は先端チップ10を用いて結束されている。先端チップ10は、弾性ワイヤ4の遠位端部を収納可能な貫通孔もしくは有底孔を有する部材であり、この貫通孔もしくは有底孔に弾性ワイヤ4の遠位端部が収納された状態で、かしめ、銀ロー付け、接着などの手法により先端チップ10と弾性ワイヤ4が固着されている。また、先端チップ10の遠位端には、丸め加工が施されていることが好ましい。先端チップ10を構成する材質としては、特に限定されないが、ステンレス鋼を使用することが好ましい。先端チップ10の外径は、0.5〜3.0mmであることが好ましく、中心軸方向長さは、通常、2.0〜3.0mmであることが好ましい。先端チップ10の中心軸方向長さが2.0mmより短いと、弾性ワイヤ4の結束強度が不足して、異物を把持するときにバスケット部2が破損するおそれがある。先端チップ10の中心軸方向長さが3.0mmより長いと、弾性ワイヤ4の結束強度が強すぎて、次に述べる不都合が生じる。すなわち、把持した異物が大きすぎて体外に取り出せず、かつ、かご形状部3を完全に拡開させても異物が脱落しない状態(いわゆるカントン)になった場合に、操作ワイヤ11を強く引くことで意図的にバスケット部2を破損させ、この状態を脱する手法をとることができず、開腹手術を行う必要が生じてしまう。なお、バスケット部2の遠位側結束点5における結束は必ずしも先端チップ10を用いて行う必要はなく、銀ロー付け、溶接、接着などの手法によって行うことができる。
【0022】
本発明の医療用バスケット型把持鉗子1において、先端チップ10の貫通孔もしくは有底孔は単一であることが好ましい。本発明の医療用バスケット型把持鉗子1では、バスケット部2の近位側結束点6において、弾性ワイヤ4が複数孔結束部材7で結束されているので、バスケット部2の形状の崩れが十分に防止されているので、複数の貫通孔が並列に形成された先端チップを用いる必要がない一方、複数の貫通孔が並列に形成された先端チップは、その構造上、外径が大きくなるので、異物を把持する際の邪魔になったり、バスケット部全体をシースに収納することが困難となったりするからである。
【0023】
バスケット部2を構成する弾性ワイヤ4としては、線径が0.05〜1.5mmの線状体を用いることが好ましい。また、弾性ワイヤ4の長さは、通常、30〜200mmであり、このうちかご形状部3を構成する長さは、通常、25〜70mmである。弾性ワイヤ4の材質としては、ニッケルチタン合金、ステンレス鋼、金、銀、白金、ニッケル、鉄、チタン、アルミ、スズ、亜鉛、タングステン等の金属を用いることが好ましく、超弾性を有するニッケルチタン合金を用いることが特に好ましい。また、弾性ワイヤ4は、一体に成形された単線であってもよいし、複数の細線を撚り合わせて構成した撚り線であってもよい。
【0024】
図1に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、バスケット部2(複数の弾性ワイヤ4)の近位端部と操作ワイヤ11の遠位端部は、接続パイプ12をかしめることによって接続されている。接続パイプ12を構成する材質としてはステンレス鋼などの金属を使用することが好ましい。接続パイプ12の外径は、通常、0.5〜3.0mmである。また、単一孔結束部材9の肉厚は、通常、0.05〜0.2mmであり、中心軸方向長さは、通常、4〜10mmである。また、バスケット部2の近位端部と操作ワイヤ11の遠位端部の接続は、接続パイプ12を用いずに、銀ロー付け、溶接、接着などの手法によって行うこともできる。
【0025】
バスケット部2と接続される操作ワイヤ11としては、線径が0.4〜2.5mm程度の線状体を用いることが好ましい。また、操作ワイヤ11の長さは、通常、1500〜2500mmである。操作ワイヤ11を構成する材質としては、特に限定されないが、ステンレス鋼などの金属を用いることが特に好ましい。また、操作ワイヤ11は、一体に成形された単線であってもよいし、複数の細線を撚り合わせて構成した撚り線であってもよい。
【0026】
操作ワイヤ11の近位端部の外周には、操作ワイヤ11より高い剛性を有する管状体であるリードパイプ20が覆設されていることが好ましい。このようなリードパイプ20を設けることで、かご形状部3を拡開させるために操作ワイヤ11をシース13の遠位端方向に押し込む操作が容易になる。リードパイプ20としては、外径が0.7〜3.0mm、肉厚が0.05〜0.2mm程度の管状体を用いることが好ましい。また、リードパイプ20の長さはバスケット部2を完全に引き込んだときに、シース13の近位端から突出する操作ワイヤ11の長さより長いことが好ましく、通常、150〜250mmである。リードパイプ20を構成する材質としては、特に限定されないが、ステンレス鋼などの金属を用いることが好ましい。
【0027】
操作ワイヤ11の近位端部には、指で把持しやすい外形を有する操作部材21が接続されていることが好ましい。操作ワイヤ11の近位端部の外周にリードパイプ20が覆設されている場合は、リードパイプ20の近位端部も操作部材21に接続されていることが好ましい。
【0028】
医療用バスケット型把持鉗子1のシース13は、中心軸方向に沿って操作ワイヤルーメン14を有する管状体である。シース13の操作ワイヤルーメン14内には、中心軸方向移動可能に操作ワイヤ11が配置される。シース13には、操作ワイヤルーメン14の他に、体内に医療用バスケット型把持鉗子1を挿入する際に、ガイドワイヤに沿わせて挿入するためのガイドワイヤルーメン16や体内に造影剤を送り込むための通路となる造影剤ルーメン15等の他のルーメンを設けてもよい。また、一つのルーメンに複数の機能を持たせることもできる。図1に示す本実施形態では、シース13には、操作ワイヤルーメン14、ガイドワイヤルーメン16、造影剤ルーメン15の3つのルーメンが設けられている。
【0029】
シース13の外径は、設けられるルーメンの数にもよるが、通常、1.5〜3.5mmであり、シース13の長さは、通常、1500〜2500mmである。また、シース13の操作ワイヤルーメン14のルーメン径は、0.8〜2.6mmであることが好ましい。シース13の材質としては、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂を用いることが好ましく、フッ素樹脂を用いることが特に好ましい。また、必要に応じてシース13内に金属線などの補強材を埋め込んでもよい。
【0030】
また、図4に示す医療用バスケット型把持鉗子1のシース13の遠位端は、中心軸に対して斜めに切断された形状を有している。シース13をこのように構成することで、医療用バスケット型把持鉗子1の体内への挿入が容易になる。さらに、図4に示すように、シース13の操作ワイヤルーメン14の遠位端開口が、シース13の中心軸に対して、斜めの開口面を有するようにすることがより好ましい。操作ワイヤルーメン14の遠位端開口が、シース13の中心軸に対して、斜めの開口面を有すると、操作ワイヤルーメン14の遠位端開口面積が広くなるので、バスケット部2を操作ワイヤルーメン14内に引き込むときに、複数孔結束部材7が操作ワイヤルーメン14の遠位端開口周縁に引っかかることが防止される。
【0031】
図1に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、シース13の近位端側側壁に、ガイドワイヤ挿通ポート17及び造影剤注入ポート18が備えられている。ガイドワイヤ挿通ポート17は、シース13のガイドワイヤルーメン16に連通する開口を有しており、この開口からガイドワイヤルーメン16にガイドワイヤが挿通可能になっている。造影剤注入ポート18は、シース13の造影剤ルーメン15に連通する開口を有しており、この開口から造影剤ルーメン15に造影剤を注入することができるようになっている。
【0032】
また、シース13の近位端部には補強チューブ(図示せず)を覆設することが好ましい。シース13の近位端部に補強チューブを覆設することで、折れ曲がりによる変形(キンク)を効果的に防止できる。補強チューブの外径は、1.7〜5.5mmが好ましく、肉厚は、0.1〜1.0mmが好ましい。補強チューブの長さは、通常、40〜400mmである。補強チューブの材質としては、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂を用いることが好ましい。
【0033】
また、図1に示す医療用バスケット型把持鉗子1では、シース13の近位端にコネクタ19が取り付けられている。コネクタ19は、シース13の操作ワイヤルーメン14に連通する開口を有しており、この開口から操作ワイヤ11(リードパイプ20)が突出する。
【0034】
つぎに、本発明に係る医療用バスケット型把持鉗子1の製造工程について説明する。まず、バスケット部2を構成する複数の弾性ワイヤ4を所定の長さに切断して、それぞれの遠位端部を所望の曲線もしくは折線形状に加工する。このとき、弾性ワイヤ4の最遠位端部分には、結束しろとなる0.1〜1.0mm程度の直線状部分を設けておくことが好ましい。加工方法は特に限定されず、種々の手法を採用できる。例えば、超弾性を有するニッケルチタン製弾性ワイヤ4の遠位端部を螺旋状に加工する場合は、螺旋状の溝を設けた金属製の丸棒に、ニッケルチタン製弾性ワイヤ4の遠位端部を溝に沿って固定し、電気炉などにより、400〜1000℃程度に加熱することで、所望の螺旋形状に加工することができる。
【0035】
つぎに、複数の弾性ワイヤ4をそれぞれ近位端側から複数孔結束部材7の異なる貫通孔に挿通して、弾性ワイヤ4の近位側結束点6となる箇所を貫通孔内に位置させる。単一孔結束部材9を設ける場合は、それぞれの弾性ワイヤ4を単一孔結束部材9に挿通し、単一孔結束部材9を複数孔結束部材7の近位端側に隣接させる。
【0036】
そして、全ての弾性ワイヤ4の近位側結束点6となる箇所が複数孔結束部材7貫通孔内に位置したら、弾性ワイヤ4の最遠位端部分を集束して、先端チップ10の貫通孔もしくは有底孔に挿通する。すると、弾性ワイヤ4の近位側結束点6となる箇所が複数孔結束部材7の異なる貫通孔に挿通されているため、殆ど形を整える作業を要することなく、所望のかご形状を有するかご形状部3が形成される。
【0037】
つぎに、必要に応じてかご形状部3の微調整を行ってから、銀ロー付け、溶接、接着などの手法により、複数孔結束部材7、単一孔結束部材9、先端チップ10をそれぞれ弾性ワイヤ4に固着させると、バスケット部2が形成される。このように、バスケット部2を形成するにあたり、弾性ワイヤ4を先端チップ部10で曲げ戻したり、弾性ワイヤ4の余分な部分を切断したりする工程は不要である。
【0038】
そして、バスケット部2に操作ワイヤ11を接続してから、シース13の操作ワイヤルーメン14に操作ワイヤ11を挿通し、操作ワイヤ11の近位端部に、リードパイプ20を覆設する。そして、必要に応じて、シース13の近位端部にガイドワイヤ挿通ポート17、造影剤注入ポート18、補強チューブ、コネクタ19を設け、操作ワイヤ11の近位端部に操作部材21を接続すると、医療用バスケット型把持鉗子1が完成する。
【0039】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、バスケット部の形状が崩れにくく、かつ、製造が容易で、先端チップの外径が大きくならない医療用バスケット型把持鉗子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態に係る医療用バスケット型把持鉗子の全体図である。
【図2】図2は本発明の実施形態に係る医療用バスケット型把持鉗子のバスケット部の拡大図である。
【図3】図3は本発明の実施形態に係る複数孔結束部材の斜視図である。
【図4】図4は本発明の実施形態に係るシースの遠位端部の斜視図である。
【符号の説明】
1…医療用バスケット型把持鉗子
2…バスケット部
3…かご形状部
4…弾性ワイヤ
5…遠位側結束点
6…近位側結束点
7…複数孔結束部材
8…貫通孔
9…単一孔結束部材
10…先端チップ
11…操作ワイヤ
12…接続パイプ
13…シース
14…操作ワイヤルーメン
15…造影剤ルーメン
16…ガイドワイヤルーメン
17…ガイドワイヤ挿通ポート
18…造影剤注入ルーメン
19…コネクタ
20…リードパイプ
21…操作部材
22…細径ステンレス鋼製パイプ
23…ステンレス鋼製パイプ
24…ステンレス鋼製丸棒
Claims (3)
- 中心軸方向に沿って操作ワイヤルーメンを有するシースと、
前記シースの操作ワイヤルーメン内に中心軸方向移動可能に延在する操作ワイヤと、
複数の弾性ワイヤが遠位側結束点および近位側結束点で結束され、これら結束点間でかご状に形成されてなるバスケット部と、を有し、
前記操作ワイヤの遠位端部に前記バスケット部の近位端部が接続されている医療用バスケット型把持鉗子であって、
前記近位側結束点で、前記複数の弾性ワイヤが並行した複数の貫通孔を有する複数孔結束部材で結束されており、該複数の弾性ワイヤがそれぞれ該複数孔結束部材の異なる貫通孔に挿通されて結束されている医療用バスケット型把持鉗子。 - 前記複数の弾性ワイヤが、前記複数孔結束部材の近位端側に隣接した単一の貫通孔を有する単一孔結束部材の貫通孔に挿通されて結束されていて、該単一孔結束部材の外径が前記複数孔結束部材の外径より小さくなっている請求項1記載の医療用バスケット型把持鉗子。
- 前記シースの遠位端が、中心軸に対して斜めに切断された形状を有する請求項1または2記載の医療用バスケット型把持鉗子。
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