JP2005019832A - Substrate processor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基板処理装置に関し、特に、ランプを用いて半導体等の熱処理、成膜処理、表面処理を行う装置のランプ電極とランプの設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1には、汎用的なランプ熱処理装置用直状タングステンハロゲンランプ501の構造を示す。ランプ本体1は耐熱性石英ガラス製であり、その内部にはハロゲンガス(図示せず)が封入されている。ランプ本体1の内部には、所定の電力仕様に応じて発熱体であるタングステンフィラメント2が決定され、設置されている。ランプには端部にてモリブデン箔3があり、モリブデン箔3の一端はタングステンフィラメント2と溶接、ロー付けされている。一方、モリブデン箔3の他端からは、モリブデンリード4がランプ自体の端子として引き出されている。実用上のランプ端子はランプリード5とモリブデンリード4をスリーブ6でかしめて製作されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなランプ501を保持する従来のランプ電極は、図2に示すように電極ポール7と電極ブロック8から構成されている。電極ブロック8の取付用穴にランプリード5を挿入し、ネジ穴82に挿入したネジ(図示せず)によってランプリード5を固定することによってランプを固定する。この電極の周辺部は、必要に応じ空冷され、ランプ端部の温度上昇を抑制している。このようなランプを有する基板処理装置は、その用途の性格上、急速な温度上昇、温度降下を余儀なくされるため、ランプ電極周辺には多大な熱ストレスが加わり、そのためにモリブデンリード4とガラスの封止部の割れ等が起こりやすい。この部分の割れは、いわゆるハロゲンガスのリークを招くため、それが原因となってランプの寿命となる。ランプ加熱による熱処理装置で使用されるランプは数十本で構成されているため、1本のランプ切れの諸プロセスへの影響は殆どなく、所定のプロセスのための温度維持は、温度制御システムの中で他ランプへの印加電力の増大等で賄うのが一般的である。しかしながら、数本ランプが切れると、ランプ交換を余儀なくされ、そのために、反応室の冷却、ランプ交換、温度安定化処理、条件出し等の非生産時間がかかるため、装置稼働率の低下を招くことになる。
【0004】
したがって、本発明の主な目的は、加熱用ランプの延命を図り、装置稼働率を向上させることができる基板処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
基板を処理する処理チャンバと、
基板を加熱するランプと、
該ランプを保持する保持部材とを有し、
該保持部材は、保持するランプに対して該ランプとは反対方向に力を作用させた状態で該ランプを保持することを特徴とする基板処理装置が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図3(A)、(B)は、本発明の一実施の形態の基板処理装置で好適に使用されるバネランプ電極を説明するための概略図であり、図3(A)は概略正面図、図3(B)は概略側面図であり、図4(A)、(B)は、本発明の一実施の形態の基板処理装置で好適に使用されるバネランプ電極へのランプ設置方法を説明するための概略図であり、図4(A)は概略正面図、図4(B)は概略側面図である。
【0007】
本発明の一実施の形態の基板処理装置で好適に使用されるランプ電極224は、従来の電極と同様に、電極ポール9とバネ電極10から構成されている。電極ポール9の内部には冷却媒を流入可能な構造(図示せず)を有しており、従来のような空冷のみならず、積極的な流体による冷却を行うようになっている。電極ポール9は電極に印加される電圧(通常200Vや208V)がそのまま印加される箇所でもあるため、冷却媒には比抵抗が大きく、比抵抗の変化が少ない住友3M製フロリナートやアウジモンテ製ガルデン等が使用される。従来からの空冷との併用も可であることは言うまでもない。内部に冷却媒を流入可能な構造とするので、電極が減圧雰囲気内に設置される場合にも冷却効果を発揮する。バネ電極10は、ランプ501の軸ずれを極力抑制し、ランプ配列に支障のないように断面が渦巻き状でありかつバネ性を持たせた構造とするのが良い。バネ電極10には、バネ性材料が広く用いられるが、半導体への金属汚染に注意する必要があるため、CuやBsは使用しないことが好ましい。耐食性をもたせるため、適宜Niメッキ等を施すのも良い。
【0008】
バネ電極10は、図3に示すように、ヘリカル形状を通常形状として成形する。これは、ランプ501設置時にランプ501の軸方向の外側方向に予備張力を付与するためである。これは、極度な昇降温に対するモリブデンリード4とガラスの封止部の割れ等の防御するためである。ランプ501のバネ電極10への取付時は、ヘリカル状の電極バネを収縮させ、ランプ501の端子に予備張力を与えてランプ501をバネ電極10に取り付ける。
【0009】
図4に示すように、バネ電極10には、ランプ501のランプ端子5を固定するための端子スリーブ11を挿入する。端子スリーブ11の先端は先割れ式とし、ランプ端子5と反対側の先割れ端を固定ネジ12で固定する。これにより、バネ電極10のヘリカルバネを変形させ、温度上昇によりランプ501に働く熱膨張作用力を緩和する方向に予備張力を与えることができるようになる。このように、外側(引っぱる方向)に張力を与えてランプ501を保持しているので、例え、ランプ501の構成物が熱膨張してもランプの垂れ下がりを防止できる。
【0010】
このバネ電極10は、ランプ501の片側の端子に適用しても良く、両側の端子に適用してもよい。
【0011】
上述した本発明の一実施の形態では、ランプを用いて半導体等の熱処理、成膜処理、表面処理を行う基板処理装置のランプ取付用電極において、少なくとも片方を渦巻き状かつバネ性を持たせた電極とし、ランプ設置時に予備張力を与えるように設置し、さらに電極自体を冷却媒により冷却することにより電極を効果的に冷却し、また、装置稼働中の熱負荷によるランプの延命化を図り、ランプ熱処理装置の高稼働率を達成している。
【0012】
次に、図5を参照して、本発明が好適に適用される基板処理装置の概要を説明する。
【0013】
なお、本発明が好適に適用される基板処理装置においてはウエハなどの基板を搬送するキャリヤとしては、FOUP(front opening unified pod。以下、ポッドという。)が使用されている。また、以下の説明において、前後左右は図5を基準とする。すなわち、図5が示されている紙面に対して、前は紙面の下、後ろは紙面の上、左右は紙面の左右とする。
【0014】
図5に示されているように、基板処理装置は真空状態などの大気圧未満の圧力(負圧)に耐えるロードロックチャンバ構造に構成された第1の搬送室103を備えており、第1の搬送室103の筐体101は平面視が六角形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されている。第1の搬送室103には負圧下でウエハ200を移載する第1のウエハ移載機112が設置されている。前記第1のウエハ移載機112は、エレベータ115によって、第1の搬送室103の気密性を維持しつつ昇降できるように構成されている。
【0015】
筐体101の六枚の側壁のうち前側に位置する2枚の側壁には、搬入用の予備室122と搬出用の予備室123とがそれぞれゲートバルブ244、127を介して連結されており、それぞれ負圧に耐え得るロードロックチャンバ構造に構成されている。さらに、予備室122には搬入室用の基板置き台140が設置され、予備室123には搬出室用の基板置き台141が設置されている。
【0016】
予備室122および予備室123の前側には、略大気圧下で用いられる第2の搬送室121がゲートバルブ128、129を介して連結されている。第2の搬送室121にはウエハ200を移載する第2のウエハ移載機124が設置されている。第2のウエハ移載機124は第2の搬送室121に設置されたエレベータ126によって昇降されるように構成されているとともに、リニアアクチュエータ132によって左右方向に往復移動されるように構成されている。
【0017】
図5に示されているように、第2の搬送室121の左側にはオリエンテーションフラット合わせ装置106が設置されている。また、第2の搬送室121の上部にはクリーンエアを供給するクリーンユニット118(図示せず)が設置されている。
【0018】
図5に示されているように、第2の搬送室121の筐体125には、ウエハ200を第2の搬送室121に対して搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口134と、前記ウエハ搬入搬出口を閉塞する蓋142と、ポッドオープナ108がそれぞれ設置されている。ポッドオープナ108は、IOステージ105に載置されたポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142を開閉するキャップ開閉機構136とを備えており、IOステージ105に載置されたポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142をキャップ開閉機構136によって開閉することにより、ポッド100のウエハ出し入れを可能にする。また、ポッド100は図示しない工程内搬送装置(RGV)によって、前記IOステージ105に、供給および排出されるようになっている。
【0019】
図5に示されているように、筐体101の六枚の側壁のうち背面側に位置する2枚の側壁には、ウエハに所望の処理を行う第1の処理炉202と、第2の処理炉137とがそれぞれ隣接して連結されている。第1の処理炉202および第2の処理炉137はいずれもコールドウォール式の処理炉によってそれぞれ構成されている。また、筐体101における六枚の側壁のうちの残りの互いに対向する2枚の側壁には、第3の処理炉としての第1のクーリングユニット138と、第4の処理炉としての第2のクーリングユニット139とがそれぞれ連結されており、第1のクーリングユニット138および第2のクーリングユニット139はいずれも処理済みのウエハ200を冷却するように構成されている。
【0020】
以下、前記構成をもつ基板処理装置を使用した処理工程を説明する。
【0021】
未処理のウエハ200は25枚がポッド100に収納された状態で、処理工程を実施する基板処理装置へ工程内搬送装置によって搬送されて来る。図5に示されているように、搬送されて来たポッド100はIOステージ105の上に工程内搬送装置から受け渡されて載置される。ポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を開閉する蓋142がキャップ開閉機構136によって取り外され、ポッド100のウエハ出し入れ口が開放される。
【0022】
ポッド100がポッドオープナ108により開放されると、第2の搬送室121に設置された第2のウエハ移載機124はポッド100からウエハ200をピックアップし、予備室122に搬入し、ウエハ200を基板置き台140に移載する。この移載作業中には、第1の搬送室103側のゲートバルブ244は閉じられており、第1の搬送室103の負圧は維持されている。ウエハ200の基板置き台140への移載が完了すると、ゲートバルブ128が閉じられ、予備室122が排気装置(図示せず)によって負圧に排気される。
【0023】
予備室122が予め設定された圧力値に減圧されると、ゲートバルブ244、130が開かれ、予備室122、第1の搬送室103、第1の処理炉202が連通される。続いて、第1の搬送室103の第1のウエハ移載機112は基板置き台140からウエハ200をピックアップして第1の処理炉202に搬入する。そして、第1の処理炉202内に処理ガスが供給され、所望の処理がウエハ200に行われる。
【0024】
第1の処理炉202で前記処理が完了すると、処理済みの2枚のウエハ200は第1の搬送室103の第1のウエハ移載機112によって第1の搬送室103に搬出される。
【0025】
そして、第1のウエハ移載機112は第1の処理炉202から搬出したウエハ200を第1のクーリングユニット138へ搬入し、処理済みのウエハを冷却する。
【0026】
第1のクーリングユニット138に2枚のウエハ200を移載すると、第1のウエハ移載機112は予備室122の基板置き台140に予め準備されたウエハ200を第1の処理炉202に前述した作動によって移載し、第1の処理炉202内に処理ガスが供給され、所望の処理がウエハ200に行われる。
【0027】
第1のクーリングユニット138において予め設定された冷却時間が経過すると、冷却済みのウエハ200は第1のウエハ移載機112によって第1のクーリングユニット138から第1の搬送室103に搬出される。
【0028】
冷却済みのウエハ200が第1のクーリングユニット138から第1の搬送室103に搬出されたのち、ゲートバルブ127が開かれる。そして、第1のウエハ移載機112は第1のクーリングユニット138から搬出したウエハ200を予備室123へ搬送し、基板置き台141に移載した後、予備室123はゲートバルブ127によって閉じられる。
【0029】
予備室123がゲートバルブ127によって閉じられると、前記排出用予備室123内が不活性ガスにより略大気圧に戻される。前記予備室123内が略大気圧に戻されると、ゲートバルブ129が開かれ、第2の搬送室121の予備室123に対応したウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142と、IOステージ105に載置された空のポッド100のキャップがポッドオープナ108によって開かれる。続いて、第2の搬送室121の第2のウエハ移載機124は基板置き台141からウエハ200をピックアップして第2の搬送室121に搬出し、第2の搬送室121のウエハ搬入搬出口134を通じてポッド100に収納して行く。処理済みの25枚のウエハ200のポッド100への収納が完了すると、ポッド100のキャップとウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142がポッドオープナ108によって閉じられる。閉じられたポッド100はIOステージ105の上から次の工程へ工程内搬送装置によって搬送されて行く。
【0030】
以上の作動が繰り返されることにより、ウエハが、順次、処理されて行く。以上の作動は第1の処理炉202および第1のクーリングユニット138が使用される場合を例にして説明したが、第2の処理炉137および第2のクーリングユニット139が使用される場合についても同様の作動が実施される。
【0031】
なお、上述の基板処理装置では、予備室122を搬入用、予備室123を搬出用としたが、予備室123を搬入用、予備室122を搬出用としてもよい。また、第1の処理炉202と第2の処理炉137は、それぞれ同じ処理を行ってもよいし、別の処理を行ってもよい。第1の処理炉202と第2の処理炉137で別の処理を行う場合、例えば第1の処理炉202でウエハ200にある処理を行った後、続けて第2の処理炉137で別の処理を行わせてもよい。また、第1の処理炉202でウエハ200にある処理を行った後、第2の処理炉137で別の処理を行わせる場合、第1のクーリングユニット138(又は第2のクーリングユニット139)を経由するようにしてもよい。
【0032】
次に、図6を参照し、本発明が好適に適用される基板処理装置で好適に用いられる処理炉を詳細に説明する。
【0033】
処理炉はその全体が符号202で示される。例示の様態においては、処理炉202は、半導体ウエハ等の基板200(以下、ウエハという。)の様々な処理工程を実行するのに適した枚葉式の処理炉である。また処理炉202は、特に半導体ウエハの熱処理に適している。こうした熱処理の例としては、半導体デバイスの処理における、半導体ウエハの熱アニール、ホウ素−リンから成るガラスの熱リフロー、高温酸化膜、低温酸化膜、高温窒化膜、ドープポリシリコン、未ドープポリシリコン、シリコンエピタキシャル、タングステン金属、又はケイ化タングステンから成る薄膜を形成するための化学蒸着が挙げられる。
【0034】
処理炉202は、回転筒279に囲まれた上側ランプ207および下側ランプ223から成るヒータアッセンブリ500を含む。このヒータアッセンブリ500は、基板温度がほぼ均一になるように放射熱をウエハ200に供給する。好ましい形態においては、ヒータアッセンブリ500は、放射ピーク0.95ミクロンで照射し、複数の加熱ゾーンを形成し、ウエハ中心部より多くの熱を基板周辺部に加える集中的加熱プロファイルを提供する一連のタングステン−ハロゲン直線ランプ207、223等の加熱要素を、含む。
【0035】
上側ランプ207および下側ランプ223は、それぞれ複数本の図1に示したランプ501を備えており、複数本のランプ501には、図3、4を参照して説明した電極224がそれぞれ接続され、各ランプ501に電力を供給するとともに、各ランプ501の加熱具合は主制御部300に支配される加熱制御部301にて制御されている。
【0036】
ヒータアッセンブリ500は、平ギア277に機械的に接続された回転筒279内に収容されている。この回転筒279は、セラミック、グラファイト、より好ましくはシリコングラファイトで被覆したグラファイト等から成る。ヒータアッセンブリ、回転筒279は、チャンバ本体227内に収容されて真空密封され、更にチャンバ本体227のチャンバ底228の上に保持される。チャンバ本体227は様々な金属材料から形成することができる。例えば、幾つかのアプリケーションではアルミニウムが適しており、他のアプリケーションではステンレス鋼が適している。材料の選択は、当業者であれば分かるように、蒸着処理に用いられる化学物質の種類、及び選択された金属に対するこれら化学物質の反応性に左右される。通常前記チャンバ壁は、本技術分野では周知であるように、周知の循環式冷水フローシステムにより華氏約45〜47度まで水冷される。
【0037】
回転筒279は、チャンバ底228の上に回転自在に保持される。具体的には、平ギア276、277とがボールベアリング278によりチャンバ底228に回転自在に保持され、平ギア276と平ギア277とは噛み合うように配置されている。更に、平ギア276は主制御部300にて支配される駆動制御部304にて制御されるサセプタ駆動機構267にて回転せしめられ、平ギア276、平ギア277を介して回転筒279を回転させている。回転ベース18の回転速度は、当業者であれば分かるように、個々の処理に応じて5〜60rpmであることが好ましい。
【0038】
処理炉202は、チャンバ本体227、チャンバ蓋226およびチャンバ底228から成るチャンバ225を有し、チャンバ225にて囲われた空間にて処理室201を形成している。
【0039】
ウエハ200は、円周方向において複数に分割された(実施例においては4つに分割)炭化ケイ素で被覆したグラファイト、クォーツ、純炭化ケイ素、アルミナ、ジルコニア、アルミニウム、又は鋼等の好適な材料から成る基板保持手段であるサセプタ217の上に保持される。
【0040】
なお、サセプタ217は円形形状をしており、具体的には中心のサセプタは円板状形状であり、それ以外はドーナッツ形の平板形状であって、回転筒279にて支持されている。
【0041】
チャンバ蓋226にはガス供給管232が貫通して設けられ、処理室201に処理ガス230を供給し得るようになっている。ガス供給管232は、開閉バルブ243、流量制御手段であるマスフローコントローラ(以下、MFCという。)241を介し、ガスA、ガスBのガス源に接続されている。ここで使用されるガスは、窒素等の不活性ガスや水素、アルゴン、六フッ化タングステン等の所望のガスが用いられ、ウエハ200上に所望の膜を形成させて半導体装置を形成されるものである。
【0042】
また、開閉バルブ243およびMFC241は、主制御部300にて支配されるガス制御部302にて制御され、ガスの供給、停止およびガスの流量が制御される。
【0043】
なお、ガス供給管232から供給された処理ガス230は処理室201内にてウエハ200と反応し、残余ガスはチャンバ本体227に設けられた排気口であるガス排気口235から図示しない真空ポンプ等からなる排気装置を介し、処理室外へ排出される。
【0044】
処理炉202は、様々な製造工程においてウエハ200の放射率(エミシビティ)を測定し、その温度を計算するための非接触式の放射率測定手段をも含む。この放射率測定手段は、主として放射率測定用プローブ260、放射率測定用リファレンスランプ(参照光)265、温度検出部およびプローブ260と温度検出部とを結ぶ光ファイバー通信ケーブルを含む。このケーブルはサファイア製の光ファイバー通信ケーブルから成ることが好ましい。
【0045】
プローブ260はプローブ回転機構274により回転自在に設けられ、プローブ260の一端をウエハ200または参照光であるリファレンスランプ265の方向に方向付けられる。また、プローブ260は光ファイバー通信ケーブルとスリップ結合にて結合されているので、前述したようにプローブ260が回転しても接続状態は維持される。
【0046】
即ち、プローブ回転機構274は放射率測定用プローブ260を回転させ、これによりプローブ260の先端が放射率測定用リファレンスランプ265に向けてほぼ上側に向けられる第1ポジションと、プローブ260がウエハ200に向けてほぼ下側に向けられる第2ポジションとのプローブ260の向きが変えられる。従って、プローブ260の先端は、プローブ260の回転軸に対し直角方向に向けられていることが好ましい。このようにして、プローブ260はリファレンスランプ265から放射された光子の密度とウエハ200から反射された光子の密度を検知することができる。リファレンスランプ265は、ウエハ200における光の透過率が最小となる波長、好ましくは0.95ミクロンの波長の光を放射する白色光源から成ることが好ましい。上述の放射率測定手段は、リファレンスランプ265からの放射とウエハ200からの放射を比較することにより、ウエハ200の温度を測定する。
【0047】
ヒータアッセンブリは回転筒279、サセプタ217およびウエハ200に完全に包囲されているので、放射率測定用プローブ260による読み取りに影響を与え得るヒータアッセンブリから処理室201への光の漏れはない。
【0048】
仕切弁であるゲートバルブ244を開放し、チャンバ本体227に設けられたウエハ搬入搬出口247を通ってウエハ(基板)200を処理室201内に搬入し、ウエハ200をサセプタ217上に配置後、サセプタ回転機構(回転手段)267は処理中に回転筒279とサセプタ217を回転させる。ウエハ200の放射率の測定時には、プローブ260はウエハ200の真上のリファレンスランプ265に向くように回転し、リファレンスランプ265が点灯する。そして、プローブ260はリファレンスランプ265からの入射光子密度を測定する。リファレンスランプ265が点灯している間、プローブ260は第1ポジションから第2ポジションへと回転し、回転している間にリファレンスランプ265真下のウエハ200に向く。このポジションにおいて、プローブ260はウエハ200のデバイス面(ウエハ200の表面)の反射光子密度を測定する。続いてリファレンスランプ265が消灯される。ウエハ200に直接向いている間、プローブ260は、加熱されたウエハ200からの放射光子を測定する。プランクの法則によれば、特定の表面に放出されたエネルギーは表面温度の四乗に関係する。その比例定数はシュテファン・ボルツマン定数と表面放射率との積から成る。従って、非接触法における表面温度の決定時には、表面放射率を使用するのが好ましい。以下の式を用いてウエハ200のデバイス面の全半球反射率を計算し、引き続きキルヒホッフの法則により放射率が得られる。
(1)ウエハ反射率=反射光強度/入射光強度
(2)放射率=(1−ウエハ反射率)
【0049】
一旦ウエハの放射率が得られると、プランクの式からウエハ温度が得られる。この技法は、ウエハが高温で、且つこのような適用において上記計算の実行前に基本熱放射が減算される場合にも用いられる。プローブ260は、第2ポジション即ちウエハに向けられるポジションに留まって、リファレンスランプ265の点灯時には常に放射率データを提供し続けることが好ましい。
【0050】
ウエハ200は回転しているので、プローブ260は、その回転中にウエハ200のデバイス面から反射される光子密度を測定し、基板にリトグラフされるであろう変化するデバイス構造の平均表面トポロジーからの反射を測定する。また放射率測定は薄膜蒸着過程を含む処理サイクルにわたって行われるので、放射率の瞬時の変化がモニターされ、温度補正が動的且つ連続的に行われる。
【0051】
処理炉202は更に温度検出手段である複数の温度測定用プローブ261を含む。これらのプローブ261はチャンバ蓋226に固定され、すべての処理条件においてウエハ200びデバイス面から放射される光子密度を常に測定する。プローブ261によって測定された光子密度に基づき温度検出部303にてウエハ温度に算出され、主制御部300にて設定温度と比較される。主制御部は比較の結果、あらゆる偏差を計算し、加熱制御部301を介してヒータアッセンブリ500内の加熱手段である上側ランプ207、下側ランプ223の複数のゾーンへの電力供給量を制御する。好ましくは、ウエハ200の異なる部分の温度を測定するために位置決めされた3個のプローブ261を含む。これによって処理サイクル中の温度の均一性が確保される。
【0052】
なお、温度測定用プローブ261にて算出されたウエハ温度は、放射率測定用プローブ260にて算出されたウエハ温度と比較され、補正されることでより正確なウエハ温度の検出を可能としている。
【0053】
ウエハ200の処理後、ウエハ200は、複数の突上げピン266によりサセプタ217の真中にあるサセプタとともに真中以外のサセプタから持ち上げられ、処理炉202内でウエハ200を自動的にローディング及びアンローディングできるようにするために、ウエハ200の下に空間を形成する。突上げピン266は駆動制御部304の制御のもと、昇降機構275によって上下する。
【0054】
なお、一例まで、本実施の形態の処理炉202にて処理される処理条件は、酸化シリコン膜の成膜において、ウエハ温度1000℃、O2ガスの供給量5SLM、処理圧力は1000Paである。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、加熱用ランプの延命を図り、装置稼働率を向上させることができる基板処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態および従来の基板処理装置で好適に使用される汎用ランプ構造を説明するための概略縦断面図である。
【図2】従来の基板処理装置で使用されるランプ電極を説明するための概略図であり、図2Aは概略正面図、図2Bは概略縦断面図である。ランプ電極概略図。
【図3】本発明の一実施の形態の基板処理装置で好適に使用されるバネランプ電極を説明するための概略図であり、図3(A)は概略正面図、図3(B)は概略側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態の基板処理装置で好適に使用されるバネランプ電極へのランプ設置方法を説明するための概略図であり、図4(A)は概略正面図、図4(B)は概略側面図である。
【図5】本発明が好適に適用される基板処理装置の一例の概略横断面図である。
【図6】本発明で好適に用いられる基板処理装置の処理室を説明するための概略縦断面図である。
【符号の説明】
1…ランプ本体
2…タングステンフィラメント
3…モリブデン箔
4…モリブデンリード
5…ランプリード
6…スリーブ
7、9…電極ポール
8…電極ブロック
10…バネ電極
11…端子スリーブ
12…固定ネジ
200…ウエハ
201…処理室
202…処理炉
207…上側ランプ
217…サセプタ
223…下側ランプ
224…電極
225…チャンバ
226…チャンバ蓋
227…チャンバ本体
228…チャンバ底
261…温度測定用プローブ
500…ヒータアッセンブリ
501…ランプ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a substrate processing apparatus, and more particularly, to a lamp electrode and an installation method of a lamp of an apparatus for performing heat treatment, film formation processing, and surface treatment of a semiconductor using a lamp.
[0002]
[Prior art]
FIG. 1 shows the structure of a general-purpose straight
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
A conventional lamp electrode for holding such a
[0004]
Accordingly, a main object of the present invention is to provide a substrate processing apparatus capable of extending the life of the heating lamp and improving the apparatus operating rate.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention,
A processing chamber for processing a substrate;
A lamp for heating the substrate;
A holding member for holding the lamp,
There is provided a substrate processing apparatus, wherein the holding member holds the lamp in a state where a force is applied to the lamp to be held in a direction opposite to the lamp.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
3A and 3B are schematic views for explaining a spring lamp electrode preferably used in the substrate processing apparatus according to the embodiment of the present invention, and FIG. 3A is a schematic front view. FIG. 3B is a schematic side view, and FIGS. 4A and 4B illustrate a method of installing a lamp on a spring lamp electrode that is preferably used in the substrate processing apparatus of one embodiment of the present invention. FIG. 4A is a schematic front view, and FIG. 4B is a schematic side view.
[0007]
The
[0008]
As shown in FIG. 3, the
[0009]
As shown in FIG. 4, a
[0010]
The
[0011]
In the above-described embodiment of the present invention, at least one of the lamp mounting electrodes of the substrate processing apparatus that performs heat treatment, film formation, and surface treatment of a semiconductor using a lamp has a spiral shape and a spring property. The electrode is installed to give a pretension when the lamp is installed, and the electrode is cooled effectively by cooling the electrode itself with a cooling medium, and the life of the lamp is extended by the heat load during operation of the device. High operating rate of lamp heat treatment equipment has been achieved.
[0012]
Next, an outline of a substrate processing apparatus to which the present invention is preferably applied will be described with reference to FIG.
[0013]
In the substrate processing apparatus to which the present invention is preferably applied, a FOUP (front opening unified pod; hereinafter referred to as a pod) is used as a carrier for transporting a substrate such as a wafer. In the following description, front, rear, left and right are based on FIG. That is, with respect to the paper surface shown in FIG. 5, the front is below the paper surface, the back is above the paper surface, and the left and right are the left and right sides of the paper surface.
[0014]
As shown in FIG. 5, the substrate processing apparatus includes a
[0015]
The two side walls located on the front side of the six side walls of the
[0016]
A
[0017]
As shown in FIG. 5, an orientation flat aligning
[0018]
As shown in FIG. 5, the
[0019]
As shown in FIG. 5, two side walls located on the back side among the six side walls of the
[0020]
Hereinafter, a processing process using the substrate processing apparatus having the above-described configuration will be described.
[0021]
In a state where 25
[0022]
When the
[0023]
When the
[0024]
When the processing is completed in the
[0025]
Then, the first
[0026]
When the two
[0027]
When a preset cooling time has elapsed in the
[0028]
After the cooled
[0029]
When the
[0030]
By repeating the above operation, the wafers are sequentially processed. The above operation has been described by taking the case where the
[0031]
In the above-described substrate processing apparatus, the
[0032]
Next, with reference to FIG. 6, a processing furnace suitably used in a substrate processing apparatus to which the present invention is preferably applied will be described in detail.
[0033]
The entire processing furnace is indicated at 202. In the illustrated embodiment, the
[0034]
The
[0035]
Each of the upper lamp 207 and the
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
[0040]
The
[0041]
A
[0042]
The on-off
[0043]
Note that the
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
That is, the
[0047]
Since the heater assembly is completely surrounded by the
[0048]
The gate valve 244 which is a gate valve is opened, the wafer (substrate) 200 is loaded into the
(1) Wafer reflectivity = reflected light intensity / incident light intensity
(2) Emissivity = (1-Wafer reflectivity)
[0049]
Once the wafer emissivity is obtained, the wafer temperature is obtained from the Planck equation. This technique is also used when the wafer is hot and the basic thermal radiation is subtracted before performing the above calculation in such applications. The
[0050]
Since the
[0051]
The
[0052]
The wafer temperature calculated by the
[0053]
After the processing of the
[0054]
Note that up to one example, the processing conditions to be processed in the
[0055]
【The invention's effect】
According to the present invention, there is provided a substrate processing apparatus capable of extending the life of a heating lamp and improving the apparatus operating rate.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional view for explaining a general-purpose lamp structure suitably used in an embodiment of the present invention and a conventional substrate processing apparatus.
2A and 2B are schematic views for explaining a lamp electrode used in a conventional substrate processing apparatus, FIG. 2A is a schematic front view, and FIG. 2B is a schematic longitudinal sectional view. Schematic of lamp electrode.
FIGS. 3A and 3B are schematic views for explaining a spring lamp electrode preferably used in the substrate processing apparatus according to the embodiment of the present invention. FIG. 3A is a schematic front view, and FIG. It is a side view.
FIG. 4 is a schematic view for explaining a method of installing a lamp on a spring lamp electrode preferably used in the substrate processing apparatus of one embodiment of the present invention, FIG. 4 (A) is a schematic front view, and FIG. (B) is a schematic side view.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of an example of a substrate processing apparatus to which the present invention is preferably applied.
FIG. 6 is a schematic longitudinal sectional view for explaining a processing chamber of a substrate processing apparatus suitably used in the present invention.
[Explanation of symbols]
1. Lamp body
2 ... Tungsten filament
3 ... Molybdenum foil
4 ... Molybdenum lead
5 ... Lamp lead
6 ... Sleeve
7, 9 ... Electrode pole
8 ... Electrode block
10 ... Spring electrode
11 ... Terminal sleeve
12 ... Fixing screw
200 ... wafer
201 ... Processing chamber
202 ... Processing furnace
207 ... Upper lamp
217 ... Susceptor
223 ... Lower lamp
224 ... Electrode
225 ... Chamber
226 ... Chamber lid
227 ... Chamber body
228 ... chamber bottom
261 ... Probe for temperature measurement
500 ... Heater assembly
501 ... Ramp
Claims (1)
基板を加熱するランプと、
該ランプを保持する保持部材とを有し、
該保持部材は、保持するランプに対して該ランプとは反対方向に力を作用させた状態で該ランプを保持することを特徴とする基板処理装置。A processing chamber for processing a substrate;
A lamp for heating the substrate;
A holding member for holding the lamp,
The substrate processing apparatus, wherein the holding member holds the lamp in a state where a force is applied to the lamp to be held in a direction opposite to the lamp.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003184764A JP2005019832A (en) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | Substrate processor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003184764A JP2005019832A (en) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | Substrate processor |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005019832A true JP2005019832A (en) | 2005-01-20 |
Family
ID=34184425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003184764A Withdrawn JP2005019832A (en) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | Substrate processor |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006013124A (en) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Ushio Inc | Flush lamp unit |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184764A patent/JP2005019832A/en not_active Withdrawn
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