JP2005017542A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

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智朗 中居
Yoichiro Maehashi
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Abstract

【課題】従来の濃度制御においては単に2つのセンサ出力の平均値を濃度制御用のテストパターンの検知結果としていたため、センサ汚れ、下地汚れの悪い方の検知精度に引きずられ、全体の検知精度が悪化してしまう。
【解決手段】画像形成装置は、像担持体と、その像担持体上の互いに異なる位置の濃度を検知するための複数のセンサとを備える。そして、像担持体上に像が形成されていない状態で、各センサの出力を調べる(ステップS12)。センサ出力が小さければ汚れなどの影響を受けていることが考えられる。そこで、出力の高い少なくとも1つのセンサを選択、選択した少なくとも1つのセンサを用いて濃度制御を行う(ステップS13,S14)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置およびその制御方法に関し、特に、画像形成装置における濃度制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報化の流れにつれて文書、画像をカラーで出力するニーズが広がっており、各種方式のプリンターが上市されている。カラー画像形成方式としては、昇華型、熱転写型、インクジェット方式等が用いられているが、高速に画像を形成するためには電子写真方式が最も優れているといわれている。
【0003】
電子写真方式の画像形成装置においては、使用されている温度や湿度、また、感光体、現像剤の特性のばらつき、現像器等の耐久状況により、画像濃度が大きく変動してしまう問題がある。特にカラー画像形成装置は、色味も変わってしまうという不具合が発生する。
【0004】
これらの問題に鑑み、予め感光体、中間転写体、転写体のいずれかに濃度制御用のテストパターンを形成し、濃度検出センサを用いてその濃度を検出することで、帯電バイアス、現像バイアス、露光量といった画像形成プロセス条件を制御し、画像濃度を安定させる濃度制御が一般に行われている。
【0005】
また、カラー画像形成装置においては、各色の書き出し位置(レジ)が設計公差等により変わってしまうことによる色ズレが問題としてある。色ズレについては、画像品質を決定する重要な要因の1つであるので、予め感光体、中間転写体、転写体上にレジ検出用パターンを形成、検知し、副走査方向の各色書き出し位置、主走査方向の各色書き出し位置、各色の主走査幅を補正するレジ制御が一般に行われる。
【0006】
レジ制御では、主走査方向の各色書き出し位置、各色の主走査幅の補正を行うために、主走査方向に2つのセンサを設ける必要がある。ここで、濃度制御で使用するセンサとレジ制御で使用するセンサは、発光部と受光部からなる光学センサを用いるのが一般的であり、近年はコストの観点より濃度検知用のセンサとレジ検出用のセンサが共通化される傾向にある(例えば、特許文献1を参照。)。
そして、現像性、転写性の長手方向ムラ等を考慮し、2つの光学センサを使用して濃度制御を行っている。
【0007】
【特許文献1】
特許第2573855号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数のセンサを用いて濃度制御を行う画像形成装置には、以下の問題があった。
【0009】
センサがトナー等で汚れると検知精度が悪化する問題がある。加えて、濃度制御用のテストパターンを形成する下地となる感光体、中間転写体、転写体が汚れている場合も検知精度は悪化してしまう。センサ汚れ、下地汚れとも画像形成装置の使用年数とともにその汚れ具合がひどくなっていくものの、画像形成装置内で飛散しているトナーが空気の流れにのり、2つあるセンサの片方のみの汚れ状況が悪くなる傾向にある。しかしながら、従来の濃度制御においては単に2つのセンサ出力の平均値を濃度制御用のテストパターンの検知結果としていたため、センサ汚れ、下地汚れの悪い方の検知精度に引きずられ、全体の検知精度が悪化してしまう問題がある。さらには、万一センサの1つが故障して検知できなくなった場合、濃度制御も行うことができなくなり、結果色味も変わってしまうという不具合が発生してしまう。
【0010】
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、濃度検知用のセンサによる濃度の検知精度の向上を図り、もって濃度制御による画像濃度の安定性を高めることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面によれば、像担持体と、前記像担持体上の互いに異なる位置の濃度を検知するための複数のセンサと、前記像担持体上に像が形成されていない状態での各センサの出力に基づいて少なくとも1つのセンサを選択する選択手段と、選択された前記少なくとも1つのセンサを用いて濃度制御を行う濃度制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0012】
また、本発明の別の側面によれば、像担持体と、その像担持体上の互いに異なる位置の濃度を検知するための複数のセンサとを備える画像形成装置の制御方法であって、前記像担持体上に像が形成されていない状態での各センサの出力に基づいて少なくとも1つのセンサを選択するステップと、選択された前記少なくとも1つのセンサを用いて濃度制御を行うステップとを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における画像形成装置の概略断面図である。
【0015】
本画像形成装置は、像担持体としての回転ドラム型の感光ドラム1を備えている。感光ドラム1の周囲には、帯電ローラ2、現像装置4、回転型の中間転写ドラム6、および感光ドラムクリーニング装置7が配設されており、帯電ローラ2と現像装置4間の上方には露光装置3が配設されている。
【0016】
像担持体としての中間転写ドラム6は、1次転写ニップ部で感光ドラム1表面に当接し、さらに2次転写ニップ部で2次転写ベルト8表面に当接している。中間転写ドラム6の外周上には中間転写ドラムクリーニングローラ10が配設されている。2次転写ベルト8の搬送方向下流側には、定着装置9が配設されている。また、中間転写ドラム6に対向する位置に、濃度検知センサ11が配設されている。この濃度検知センサ11の配置については後ほどより詳しく説明する。
【0017】
感光ドラム1は、本実施の形態では例えば、直径62mmのOPC感光ドラムであり、アルミドラムの上に下引き層、電荷注入防止層、電荷発生層、電荷輸送層が設けられており、所定の周速(例えば100mm/sec)で矢印a方向に回転駆動され、その回転過程において接触する帯電ローラ2により負帯電の一様な帯電を受ける。帯電手段としての帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に回転自在に接触し、不図示の帯電バイアス電源から印加される帯電バイアスによって感光ドラム1を所定の極性、電位に帯電する。
【0018】
露光装置3は、不図示のレーザドライバ、レーザダイオード、ポリゴンミラーなどを有しており、レーザドライバに入力される画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して変調されたレーザ光がレーザダイオードから出力され、高速回転するポリゴンミラーで前記レーザ光を走査し、反射ミラー(不図示)を介して感光ドラム1表面を画像露光Lすることにより、画像情報に対応した静電潜像を形成する。
【0019】
現像装置4は、非磁性1成分現像器としてのイエロー(Y)現像器4a、マゼンタ(M)現像器4b、シアン(C)現像器4c、ブラック(Bk) 現像器4dは回転体5に搭載されており、回転駆動装置(不図示)による回転体5の回転によって、イエロー(Y)現像器4a、マゼンタ(M)現像器4b、シアン(C)現像器4c、ブラック(Bk) 現像器4dが現像過程で感光ドラム1と対向する位置に配置される。これらの現像器4a、4b、4c、4dによって感光ドラム1上に形成した静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する。
【0020】
イエロー(Y)現像器4a、マゼンタ(M)現像器4b、シアン(C)現像器4cに用いる各色トナーは重合法によって製造され、ワックスを内包するカプセルタイプの球形ノンマグトナーである。また、ブラック(Bk) 現像器4dに用いる黒トナーは、粒径6umの粉砕トナーに球状化処理を施したものであり、ポリエステルバインダーに対してマグネタイト100部、他に荷電制御剤、滑剤等を内添したものである。
【0021】
本実施の形態では、各現像器4a、4b、4c、4dに、ー350Vの直流に、周波数2000Hz、ピーク間電圧2000Vppの矩形波を重畳したバイアスを印加して、感光ドラム1表面の露光部分を負帯電性のネガトナーで現像して、静電潜像を顕在化する。
【0022】
感光ドラムクリーニング装置7は、中間転写体ドラム6に1次転写されないで感光ドラム1上に残った1次転写残トナーを除去し、回収する。
【0023】
中間転写体ドラム6は、本実施の形態では例えば、直径186mmで最大通紙サイズの転写材としての紙(本実施の形態ではA3サイズ)に相当する画像が書き込めるような周長を有しており、矢印b方向に回転する。中間転写体ドラム6には不図示の1次転写バイアス電源が接続されており、中間転写体ドラム6の芯金(不図示)に所定の1次転写バイアス(本実施の形態では例えば+200V)が印加され、これにより感光ドラム1上トナー像は1次転写ニップにおいて感光ドラム1と中間転写体ドラム6との間の電位差によって、中間転写体ドラム6上に1次転写される。
【0024】
中間転写体ドラム6は、本実施の形態では例えば、アルミドラムの外周面に肉厚5mmの中抵抗のゴム材からなる弾性抵抗層を形成し、更にその表面に離型性を確保するためにフッ素系の樹脂がコーティングされている。ゴム材はNBRとエチレンオキシドからなっており、エチレンオキシドによって体積抵抗値1E7Ωcmに低抵抗化されている。なお、表面にコーティングしたフッ素系の樹脂は、体積抵抗値1E14Ωcmである。中間転写ドラム6の体積抵抗値は、中間転写ドラム6の長手全面に直径62mmの金属ドラムをニップ幅7mmで当接させ、両者間に1000Vの電圧を印加して測定した電流から換算して求めた。
2次転写ベルト8は、転写ローラ12と駆動ローラ13によって伸張懸架されており、駆動ローラ13の回転駆動によってベルト上面が矢印c方向に回転する。2次転写ベルト8は中間転写ドラム6に対して当接離間自在に設置されており、転写材Pへの2次転写次に2次転写ベルト8が中間転写ドラム6に当接する。
【0025】
2次転写ベルト8は転写材Pの吸着を行うため、導電のウレタンベルトの上に30umのPVDFのコーティングを行って静電容量を大きくしており、ベルト表面の10cmの領域とベルト基体の間に1000Vの電圧を印加して測定した抵抗値は1E10Ωであった。2次転写ローラ12と駆動ローラ13は低抵抗のゴムローラであり、2次転写ベルト8のインピーダンスは実質上2次転写ベルト8の表層層の抵抗のみに依存する。また、2次転写ローラ12には2次転写バイアス電源(不図示)が接続されており、2次転写バイアス電源(不図示)から2次転写ベルト8に転写電流を流してトナー像を転写材上に転写する。
【0026】
中間転写ドラムクリーニングローラ10にはバイアス電源(不図示)が接続されており、転写材Pに転写されないで中間転写ドラム6の表面に残った2次転写残トナーを除去する。なお、中間転写ドラムクリーニングローラ10は、中間転写ドラム6上の2次転写残トナーを逆極性に帯電するものであり、この逆極性に帯電された2次転写残トナーは、感光ドラム1上のトナー像の中間転写ドラム6上への1次転写と同時に、逆に中間転写ドラム6から感光ドラム1に移送されて、クリーニング装置7によって除去され回収される。
【0027】
定着装置9は、定着ローラ9aと加圧ローラ9bを有しており、定着ローラ9aと加圧ローラ9b間の定着ニップ部に未定着トナー像が転写されている転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pを加熱、加圧してトナー像を定着する。
【0028】
CPU17は、後述する濃度制御を含む画像形成動作を統括的に制御するもので、ROM17aおよびRAM17bを含む。CPU17は図示のように濃度検知センサ11に接続されるとともに、露光装置3にも接続されている。
【0029】
次に、上述した画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0030】
帯電された感光ドラム1上に露光装置3によりレーザ光による画像露光が与えられて、目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイエロー成分像)に対応した静電潜像が形成される。この際、画像露光された部分の感光ドラム1上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)現像器4aにより第1色目であるイエロートナーにより現像される。
【0031】
感光ドラム1上に形成担持された前記第1色目のイエロートナー像は、感光ドラム1と中間転写ドラム6間の1次転写ニップ部を通過する過程で、中間転写ドラム6の外周面に1次転写されていく。
【0032】
イエロートナー像が1次転写された後感光ドラム1上に残留した1次転写残トナーは、感光ドラムクリーニング装置7によって除去され次のイエロートナー像の形成に供される。
【0033】
以下同様にしてマゼンタ(M)現像器4b、シアン(C)現像器4c、及びブラック(Bk) 現像器4dに感光ドラム1上にそれぞれ形成担持された第2色目のマゼンタトナー像、第3色目のシアントナー像、第4色目のブラックトナー像が順次中間転写ドラム6上に重畳され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー像が形成される。
【0034】
なお、感光ドラム1から中間転写ドラム6への第1〜第4色のトナー像の順次重畳転写工程において、2次転写ベルト8及び中間転写ドラムクリーニングローラ10は中間転写ドラム6から離間している。
【0035】
そして、中間転写ドラム6上の合成カラートナー画像の先端に合わせて、所定のタイミングで用紙などの転写材Pが搬送される。そして、2次転写ニップ部に至る給紙経路を転写材Pが通過するタイミングで、2次転写ベルト8が中間転写ドラム6に当接するように揺動し、2次転写バイアス電源(不図示)により所定の2次転写バイアスが転写ローラ12に印加され、転写材P上に合成カラー画像が一括で2次転写される。
【0036】
合成カラートナー像が転写された転写材Pは、2次転写ベルト8の搬送方向下流側で曲率分離されて定着器内9の定着ローラ9aと加圧ローラ9b間に挟持搬送されて加熱、加圧され、表面に合成カラートナー像が熱定着されて出力される。
【0037】
また、中間転写ドラム6上に2次転写されずに残った2次転写残トナーは、バイアスが印加された中間転写クリーニングローラ10によって本来とは逆極性に転換されて感光ドラム1に静電的に吸着されて、中間転写ドラム6上は清掃される。感光ドラム1上に吸着した2次転写残トナーはその後、感光ドラムクリーニング装置7によって回収される。
【0038】
図2は、本画像形成装置の感光ドラム1および中間転写ドラム6に対する濃度検知センサ11の配置関係を示した概略図である。本実施形態における濃度検知センサ11は例えば2つの濃度検知センサ11a、11bを含み、11a、11bは中間転写ドラムの回転軸方向に一定距離離れた位置に配置されている。
【0039】
次に、図3を用いて濃度検知センサ11a、11bについて説明する。濃度検知センサ11aと11bは同じ構成からなり、図3に示すように発光部20と受光部21とを備えており、中間転写ドラム6表面上に形成された濃度制御用濃度パッチ22に発光部20からスポット光を照射してその反射光を受光部21で受光し、受光した光量によって濃度を検知する。
【0040】
図4は、Bkの濃度パッチの濃度と濃度検知センサの出力の関係を示した図である。なお、濃度は同条件で転写材上にトナー像を転写したときの転写材P上での濃度である。中間転写ドラム6上のトナー載り量が0のときは濃度検知センサの出力値は4Vで、トナー載り量が増すと、発光部20から照射された光はトナーにより吸収、拡散されるため、受光部21に入射される反射光量が減少し、結果、濃度検知センサの出力値は低下する。同図に示した関係は実験的に求めたものであり、この関係を濃度変換テーブルとして色成分毎に例えばROM17aに格納しておき、この濃度変換テーブルを参照することで濃度検知センサの出力値から濃度に変換することができる。
【0041】
次に、本実施形態における濃度制御処理について説明する。図5は、本実施形態における濃度制御処理の一例を示すフローチャートである。この濃度制御は本体の電源投入時や、電源投入時からの所定時間経過時、あるいは印刷枚数が所定枚数に達した時点等の適当なタイミングでCPU17によって開始される。
【0042】
まずステップS11で、トナーが中間転写ドラム6上にない状態で濃度検知センサ11a,11bの出力を検出し、両方の濃度検知センサが故障しているかどうかの判断を行う。もし濃度検知センサが故障している場合、発光部20からのスポット光が照射されないので、受光部21に入射する光はなく、結果センサ出力値は0Vに近い値となる。そこで、故障判断のための閾値をTh(例えば1V)とし、濃度検知センサの出力がThより低い場合は故障と判断することにし、2つの濃度検知センサ11a、11bの出力がいずれもThより低い場合は、濃度制御は実行せず終了する。
【0043】
ステップS11で、少なくともいずれかの濃度検知センサの出力はTh以上あり、故障とは認められない場合には、ステップS12に進む。ステップS12では、濃度検知センサ11aと11bのどちらが状態が良いかの判断を行う。先述したとおり、濃度検知センサが汚れた場合、センサ出力は低下する。加えて、中間転写ドラム6が汚れている場合も、反射光量は低下するのでセンサ出力が低下する。よって、トナーが中間転写ドラム6上にない状態でセンサ出力を検出し、濃度検知センサ11aと11bのセンサ出力を比較し、センサ出力の大きい方を状態の良い濃度センサと判断する。ここで、濃度検知センサ11aの出力が濃度検知センサ11bの出力を上回る場合にはステップS13に進み、濃度検知センサ11aを用いて濃度制御を実行し、濃度検知センサ11aの出力が濃度検知センサ11bの出力以下である場合にはステップS14に進み、濃度検知センサ11bを用いて濃度制御を実行する。
【0044】
ステップS13またはステップS14における濃度制御は、後述する濃度パッチを中間転写ドラム6上に形成し、ステップS12で選択された濃度検知センサの出力を調べ、これを基に中間調濃度補正用のルックアップテーブル(以下、「LUT」という。)を作成する処理を含む。以下、具体的に説明する。
【0045】
図6は、中間転写ドラム6上に形成する濃度制御用のテスト画像を示す図である。以下では、この濃度制御用のテスト画像のことを「濃度パッチ」という。この濃度パッチは、図示のように、K,C,M,Yそれぞれについて8段階の濃度の画像を、a列、b列の2列分形成したものである。ここで、a列の各濃度パッチK1a〜K8a、C1a〜C8a、M1a〜M8a、およびY1a〜Y8aは濃度検知センサ11aによって検出されうる位置に形成され、b列の各濃度パッチK1b〜K8b、C1b〜C8b、M1b〜M8b、およびY1b〜Y8bは濃度検知センサ11bによって検出されうる位置に形成される。また、例えばK1aとK1bは同じパターンであり、同様にK2aとK2b以降も左右の濃度パッチは同じパターンとなっている。また、例えばK1a〜K8aにおいては、K1aが最も低濃度であり、K8aまで順次濃度が高くなる。他の色成分の濃度パッチについても同様である。このような濃度パッチが例えばROM17aにあらかじめ格納されている。
【0046】
まず、ROM17aからBk成分の濃度パッチK1〜K8に対応する画像データを読み出し、そのデータを露光装置3内のレーザドライバ(不図示)に送出し、中間転写ドラム6上に形成されたBkの濃度パッチK1〜K8を、ステップS2で選択された濃度検知センサによって適切なタイミングで測定する。次に、その濃度検知センサの出力sK1〜sK8をRAM17bに保存する。そして、あらかじめROM17aに格納されていた濃度変換テーブルを参照して、これらの出力sK1〜sK8に対応する濃度DK1〜DK8を得る。これにより、画像信号と実際に出力した場合の濃度との関係(いわゆるγ)を求めることができる。ここで理想的には、γは常に変化しないはずであるが、感光ドラム、現像装置の耐久度、また、本体が使用される雰囲気環境によりγは変化してしまう。そのため、画像濃度、色味が変化するので、画像品質を大きく損ねてしまう。そこで、濃度パッチを形成し、その濃度を測定することで現在のγを求める。次に例えば画像信号と実際の濃度を直線関係が得られるように、入力されてくる画像信号とレーザー出力信号の対応を調整するためのLUTを作成する、いわゆるγ補正を行う。そこで、得られた濃度パッチ濃度DK1〜DK8を適切な値に補正するためのLUTを作成する。そして、Y,M,C 成分に対しても同様に、かかるLUTを作成する。作成された各LUTは例えばRAM17bに記憶される。なお、LUTを生成するための色成分の順序は任意で良い。
【0047】
以降、上記のように濃度検知センサの汚れ具合などに応じて作成されたLUTを用いて中間調濃度の補正を行うことができる。
【0048】
本実施形態の効果を確認するため、次の評価を行った。2つの濃度検知センサの一方をトナーで汚し、トナーが中間転写ドラム6上にない状態でその濃度検知センサの出力が2Vとなるようにした。次に、中間転写ドラム6上のパッチ濃度を4段階に変え、本実施形態のセンサの状態を判断し状態が良いほうのセンサ出力に基づき濃度検知を行う場合と、従来例として2つのセンサ出力の平均値に基づき濃度検知を行う場合とで、検知誤差を比較した。その結果を図10に示す。
同図から分かるように、従来例に比べ本実施形態のほうが検知誤差が小さくなることが確認された。
【0049】
以上説明したように本実施形態によれば、濃度検知センサを複数備え、状態の良い濃度検知センサを1つ選択し、その濃度検知センサを用いて濃度検知を行うようにしたので、検知精度の向上が図れる。
【0050】
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態は、出力の高い一方の濃度検知センサを選択し、その濃度検知センサを用いて濃度制御を行うものであったが、どちらの濃度検知センサにも異常が認められず状態も良好である場合には両方の濃度検知センサを用いて濃度制御を行うようにしてもよい。
【0051】
図7は、本実施形態における濃度制御処理の一例を示すフローチャートである。図5に示した第1の実施形態に係るフローチャートにおけるステップと同様のステップには同じ参照符号を付した。
【0052】
図7のフローチャートが図5のフローチャートと異なるのは、ステップS11とステップS12の間に破線で示されたステップS21およびS23の処理が追加されている点である。以下、順を追って説明する。
【0053】
まずステップS11で、トナーが中間転写ドラム6上にない状態で濃度検知センサ11a,11bの出力を検出し、両方の濃度検知センサが故障しているかどうかの判断を行う。ここでは例えば、2つの濃度検知センサ11a,11bの出力がいずれも故障判断のための第1の閾値Th1(例えば1V)よりも低いかどうかでその判断を行う。ここで2つの濃度検知センサ11a,11bの出力がいずれもTh1よりも低い場合には、濃度制御は実行せずに終了する。
【0054】
ステップS11で、少なくともいずれかの濃度検知センサの出力はTh1以上あり、故障が認められない場合には、ステップS21に進む。ステップS21では、トナーが中間転写ドラム6上にない状態で、2つの濃度検知センサ11a,11bの出力が共にTh1よりも高い第2の閾値Th2(例えば3V)を上回っているかどうかを判断する。ここで、濃度検知センサ11a,11bの出力が共にTh2を上回っている場合には、濃度検知センサ11a,11bの両方ともセンサ自体の汚れ、中間転写ドラム6の汚れが少なく状態が良いと判断して、ステップS23に進み、濃度検知センサ11a,11bの両方を用いて濃度制御を行う。具体的にはこの中で、図6に示したような濃度パッチを用いて色成分毎に、各濃度パッチに対する濃度検知センサ11a,11bの出力の平均値を算出し、あらかじめROM17aに格納されていた濃度変換テーブルを参照してこれら平均出力値に対応する濃度を得て、これに基づきLUTを作成することになる。
【0055】
一方、ステップS21で、濃度検知センサ11a,11bの少なくともいずれかがTh2以下である場合には、その出力がTh2以下となっている濃度検知センサの汚れ、もしくはその検知位置における中間転写ドラム6の汚れているため状態が悪いと判断して、ステップS12に進み、以下第1の実施形態で説明したとおりの処理を行う。
【0056】
本実施形態の効果を確認するため、次の評価を行った。2つの濃度検知センサの一方をトナーで汚し、トナーが中間転写ドラム6上にない状態でその濃度検知センサの出力が2Vとなるようにした。次に、中間転写ドラム6上の濃度パッチ濃度を4段階に変え、本実施形態により濃度検知を行う場合と、従来例として常に2つのセンサ出力の平均値に基づき濃度検知を行う場合とで、検知誤差を比較した。その結果を図11に示す。同図から分かるように、従来例に比べ本実施形態のほうが検知誤差が小さくなることが確認された。
【0057】
このように本実施形態では、濃度検知センサの故障もしくはセンサ汚れ、または中間転写ドラムが汚れの影響が大きい場合には不具合のない一方の濃度検知センサを用いて濃度制御を行い、いずれの濃度検知センサも故障が認められず状態も良好であるときは両方の濃度検知センサを用いて濃度制御を行うようにしたので、さらに濃度制御による濃度の安定性を高めることができた。
【0058】
(第3の実施形態)
上述の第2の実施形態において、ステップS23に進んで濃度検知センサ11a,11bの両方を用いて濃度制御を行うことになった場合には、どちらのセンサの出力も信頼して使用できることを利用して、濃度パッチのパターンを変更して濃度パッチの検知に要する時間を短縮させることが可能である。
【0059】
図6に示した濃度パッチは、K,C,M,Yそれぞれについて8段階の濃度パッチを、濃度検知センサ11aによって検出されうるa列、濃度検知センサ11bによって検出されうるb列の2列に形成したものであったが、これは2つの濃度検知センサのうちいずれかの濃度検知センサが使用されないことを前提としたものであった。一方、ステップS23では両方の濃度検知センサを信頼して使用できるので、図9に示すように、各色成分の8段階の濃度パッチのうちの4段階の濃度パッチが濃度検知センサ11aによって検出されうる列に形成され、他の4段階の濃度パッチが濃度検知センサ11bによって検出されうる列に形成されるようにすれば、すべてのパッチを検知するための中間転写ドラム6の搬送長さをほぼ半分に短くでき、これによりすべての濃度パッチを検知するのに要する時間をほぼ半分に短縮することができる。図示の例では、濃度検知センサ11aによって検出されうる列に濃度パッチK1〜K4、C1〜C4、M1〜M4、Y1〜Y4が形成され、濃度検知センサ11bによって検出されうる列に濃度パッチK5〜K8、C5〜C8、M5〜M8、Y5〜Y8が形成される。
【0060】
要するに、本実施形態では、互いに濃度が異なる複数の濃度パッチを、使用するセンサの各々が検出しうる中間転写ドラム6上の各位置に振り分けて形成する。
【0061】
図8は、本実施形態における濃度制御処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態における濃度制御処理は図7に示した第2の実施形態における濃度制御処理とほぼ同様であるが、ステップS23の前にステップS22の処理が追加されている点が異なる。ステップS22では、図6に示したような濃度パッチのパターンを、図9に示したような濃度パッチのパターンに変更する。
【0062】
このように本実施形態によれば、すべての濃度パッチを検知する時間を半分程度にまで減らせるので、濃度制御に要する時間を短縮することができる。
【0063】
(他の実施形態)
なお、上述の実施形態では、濃度検知センサは像担持体としての中間転写ドラム6に形成された濃度パッチを検知するように配置されたが、同じく像担持体である感光ドラムに形成された濃度パッチを検知するように配置してもよい。
【0064】
また、上述の実施形態は、2つの濃度検知センサを有するものについて説明したが、本発明はセンサの数を2つに限定したものではなく、3つ以上設けてもよい。その場合には例えば、ステップS12では出力が大きい方から少なくとも1つのセンサを選択し、ステップS13、S14では、選択された少なくとも1つのセンサを用いて濃度制御を行うようにすればよい。またその場合、ステップS21(図8を参照)ではすべてのセンサ出力が閾値Th2を超えているかどうかを判定し、すべてのセンサ出力が閾値Th2を超えている場合、ステップS23では、すべてのセンサを用いて濃度制御を行うことになる。さらに、中間転写ドラム6上に形成される濃度パッチは、使用するセンサの位置に応じて形成されることは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、濃度検知用のセンサによる濃度の検知精度の向上を図り、もって濃度制御による画像濃度の安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】実施形態における濃度検知センサの配置態様を示す図である。
【図3】実施形態における濃度検知センサの構成例を示す図である。
【図4】実施形態における濃度パッチの濃度と濃度検知センサの出力の関係の一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態における濃度制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態における濃度パッチを示す図である。
【図7】第2の実施形態における濃度制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態における濃度制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】第3の実施形態における代替用の濃度パッチを示す図である。
【図10】第1の実施形態の効果を説明するための図である。
【図11】第2の実施形態の効果を説明するための図である。

Claims (7)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体上の互いに異なる位置の濃度を検知するための複数のセンサと、前記像担持体上に像が形成されていない状態での各センサの出力に基づいて少なくとも1つのセンサを選択する選択手段と、
    選択された前記少なくとも1つのセンサを用いて濃度制御を行う濃度制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記選択手段は、出力が大きい方から少なくとも1つのセンサを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記選択手段は、各センサの出力がいずれも第1の閾値を超えるときは、すべてのセンサを選択することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 各センサの出力がいずれも前記第1の閾値よりも低い第2の閾値に満たないときは、前記濃度制御手段による濃度制御を行わないことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記濃度制御手段は、
    前記選択手段で選択された各センサが検出しうる前記像担持体上の各位置に、互いに濃度が異なる複数のテスト画像を形成する像形成手段と、
    前記像担持体上に形成された各テスト画像に対する前記選択手段で選択された各センサの出力に基づき濃度補正用のルックアップテーブルを作成するルックアップテーブル作成手段と、を含むことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記像形成手段は、前記選択手段によって複数のセンサが選択されたときは、前記複数のテスト画像を、当該複数のセンサの各々が検出しうる前記像担持体上の各位置に振り分けて形成することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体と、その像担持体上の互いに異なる位置の濃度を検知するための複数のセンサとを備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記像担持体上に像が形成されていない状態での各センサの出力に基づいて少なくとも1つのセンサを選択するステップと、
    選択された前記少なくとも1つのセンサを用いて濃度制御を行うステップと、を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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