JP2005017368A - 画像形成装置 - Google Patents

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Tokumasa Somiya
徳昌 宗宮
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Abstract

【課題】従来の1パス両面方式の画像形成装置における転写性能を向上させ、より安定した画像転写により画像品質を向上させる。
【解決手段】第1中間転写ベルト10上の顕像を第2中間転写ベルト20または記録媒体の他方の面に転写させる転写ローラ24を第2中間転写ベルト20の内部に配置し、第2中間転写ベルト20上の顕像を記録媒体の一方の面に転写させる転写ローラ14を第1中間転写ベルト10の内部に配置する。また、各転写ローラにベルトを挟んで圧接される対向ローラ13,25を設ける。転写ローラ14,24の表層に厚さ5mm以下の弾性層を設け、その硬度をJIS硬度で50度以下とし、かつ、転写ローラ14,24の硬度が対向ローラ25,13の硬度よりも低いものを用いる。これにより、充分な大きさ(長さ)の転写領域(転写時間)を得ることができ、転写効率が大きく向上する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1回の通紙で記録媒体の両面に画像を形成可能な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平3−253881号公報
【特許文献2】特開2000−105513号公報
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、記録媒体(以下、用紙という)の両面に画像を形成できるように構成されたものがある。従来の両面記録可能な画像形成装置では、像担持体上に形成した一方の面の画像(顕画像)を用紙に転写して定着し、その用紙を反転路等により反転させ、再度給送して用紙の裏面にもう一方の面の画像(顕画像)を転写して定着させる方式が一般に使用されている。
【0003】
この方式による両面記録の場合、用紙の搬送方向切り換えや、片面画像の定着による用紙カールなどにより、用紙搬送の信頼性確保に多くの課題を有している。
これに対し、1回の通紙で用紙の両面にトナー像を転写する方式のもの(以下、1パス両面方式と呼ぶ)が提案されている。
【0004】
また、図5は、2つの中間転写体を備える従来の1パス両面方式の画像形成装置の1例を示すもので、作像部付近の概略構成図である。この図に示す装置において両面記録を行う場合、感光体ドラム101上に形成したトナー像(裏面画像)を第1の中間転写ベルト201を介して第2の中間転写ベルト301に転写し、その裏面画像を中間転写ベルト301に担持して1周させる。次に、表面画像となるトナー像を先の裏面画像と同期するように感光体ドラム101上に形成し、そのトナー象(表面画像)を第1の中間転写ベルト201に転写する。そして、表裏両面のトナー像にタイミングを合わせて、図示しないレジストローラより用紙を送出し、用紙両面に第1と第2の中間転写ベルト201と301とからそれぞれトナー像を転写する。これにより、用紙を反転させることなく、1回の通紙により用紙両面にプリントすることができる。
【0005】
ここで、第1の中間転写ベルト201から第2の中間転写ベルト301へのトナー像(上記両面プリンの場合の裏面画像)の転写、および、第1の中間転写ベルト201から用紙上面へのトナー像(上記両面プリンの場合の表面画像)の転写は、第2の中間転写ベルト301内に設けた転写手段である転写チャージャ401(2次転写手段)の作用による。一方、第2の中間転写ベルト301上に担持しているトナー像(上記両面プリンの場合の裏面画像)の用紙下面への転写は、第2の中間転写ベルト301のループ外に設けた転写チャージャ402(3次転写手段)の作用による。
【0006】
上記2次転写手段(401)は、中間転写ベルト301に接触する接触型転写手段、例えば転写ローラとすることも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の3次転写手段(402)は、第2の中間転写ベルト301上に担持された未定着トナー像が転写手段402位置を通過すること、及び、用紙上面に転写された未定着トナー像が転写手段402位置を通過することから、第2の中間転写ベルト301に非接触の転写手段(転写チャージャ)とする必要がある。
【0008】
周知のように、転写チャージャはその作用時にオゾン等の有害な放電生成物を発生させるという問題があった。また、上記両面プリントにおいては、用紙上面にトナーが載っている状態で3次転写(第2の中間転写ベルト301から用紙下面へのトナー像の転写)を行うため、用紙上面のトナーが放電の電界に応じて飛散しチャージャを汚す等、多くの問題を生じていた。
【0009】
この問題は、トナー像の極性を変換させる機構を設け、表面画像と裏面画像の極性を異ならせることにより3次転写手段を省略する(2次転写手段が3次転写手段を兼ねる)ように構成したり(特許文献1)、初めから極性の異なるトナーを用いる(極性の異なるトナー用に別個の現像装置を設ける)(特許文献2)ことにより3次転写手段を省略するなどによって対応が可能ではあるが、これらは装置構成が複雑となり、コストも高くなるという問題があり、根本的な解決策とはならない。また、特許文献1に記載されているように、トナー像の極性変換手段はコロナ帯電器であり、オゾン等の有害な放電生成物を発生させる。
【0010】
そこで、本願出願人は、2次転写手段及び3次転写手段を接触型の転写ローラとすることで、上述の問題を解決できる画像形成装置を別途提案している。
本発明は、従来の1パス両面方式の画像形成装置における転写性能を向上させ、より安定した画像転写により画像品質を向上させた画像形成装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、本発明により、像担持体と第1及び第2の中間転写体を有し、前記像担持体から前記第1の中間転写体を介して前記第2の中間転写体へ一旦転写した顕像を第2の中間転写体から記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記像担持体から前記第1の中間転写体に転写した顕像を第1の中間転写体から記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像形成装置において、前記第1の中間転写体上の顕像を前記第2の中間転写体または記録媒体の他方の面に転写させる第1の転写ローラを前記第1の中間転写体または第2の中間転写体の内部に配置し、前記第2の中間転写体上の顕像を記録媒体の一方の面に転写させる第2の転写ローラを前記第1の中間転写体または第2の中間転写体の内部に配置し、前記第1及び第2の中間転写体を挟んで前記各転写ローラにそれぞれ対向して圧接配置される第1及び第2の対向ローラを設けるとともに、前記各転写ローラの表層に厚さ5mm以下の弾性層を設け、該転写ローラの硬度をJIS硬度で50度以下とし、かつ、該転写ローラの硬度が対向する前記対向ローラの硬度よりも低いことにより解決される。
【0012】
また、前記の課題は、本発明により、像担持体から顕像を転写される第1及び第2の中間転写体を有し、前記第1及び第2の中間転写体にそれぞれ担持した顕像を記録媒体の各面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像形成装置において、前記第1の中間転写体上の顕像を記録媒体の他方の面に転写させる第1の転写ローラを前記第1の中間転写体または第2の中間転写体の内部に配置し、前記第2の中間転写体上の顕像を記録媒体の一方の面に転写させる第2の転写ローラを前記第1の中間転写体または第2の中間転写体の内部に配置し、前記第1及び第2の中間転写体を挟んで前記各転写ローラにそれぞれ対向して圧接配置される第1及び第2の対向ローラを設けるとともに、前記各転写ローラの表層に厚さ5mm以下の弾性層を設け、該転写ローラの硬度をJIS硬度で50度以下とし、かつ、該転写ローラの硬度が対向する前記対向ローラの硬度よりも低いことにより解決される。
【0013】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記転写ローラ弾性層の材質が、電子導電剤で抵抗制御されたゴム又は樹脂のエラストマーであることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記各転写ローラとその各対向ローラは、転写ローラ側からの加圧により圧接されることを提案する。
【0014】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記各転写ローラのローラ軸又はその軸受に加圧力が作用されることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記各転写ローラとその各対向ローラは、転写ローラ径>対向ローラ径であり、そのローラ径の比率が2以下であることを提案する。
【0015】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記第1の転写ローラに印加される電荷と前記第2の転写ローラに印加される電荷とが同極性であり、かつ、トナーと逆極性であることを提案する。
【0016】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記第1の転写ローラに印加される電荷と前記第2の転写ローラに印加される電荷とが同極性であり、かつ、トナーと同極性であることを提案する。
【0017】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記各対向ローラが導電性ローラであり、該導電性ローラが接地されているか対向する転写ローラに印加される電荷と逆極性の電荷が印加されることを提案する。
【0018】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記転写ローラは、抵抗値が10Ωcm以下の低抵抗ローラであることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記対向ローラは、抵抗値が10Ωcm以下の低抵抗ローラであることを提案する。
【0019】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、当該画像形成層で使用するトナーは、平均球形度0.95以上の球形トナーであることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、当該画像形成層で使用するトナーは、体積平均径が4〜9μmで、体積平均径/数量平均径の比率が1〜1.5の範囲であることを提案する。
【0020】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、当該画像形成層で使用するトナーは、凝集度が10%以下であることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、当該画像形成層で使用するトナーは、そのバインダー樹脂中に20%以下のワックス成分を含有することを提案する。
【0021】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、当該画像形成層で使用するトナーは、その粒子表面に2wt%以下の微細研磨成分を含有することを提案する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明が適用される画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。
【0023】
この図に示すプリンタ100は、装置内のほぼ中央に4つの感光体ドラム1を並設した、いわゆるタンデム型のカラープリンタである。各感光体ドラム1の周囲には、図2に示すように、クリーニング装置2,除電装置3,帯電装置4,現像装置5が配設され、作像ユニットを構成している。各作像ユニットの構成は同じであり、扱うトナーの色が異なるのみである。4つの作像ユニットの下方には、第1中間転写ベルト(第1の転写体)11が設けられており、上記4つの感光体ドラム1は第1中間転写ベルト11の上辺に沿って接触並置されている。また、作像ユニットの上方には露光装置8が配設されている。
【0024】
各作像ユニットにおける現像装置5は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナーをそれぞれ収納しており、感光体ドラム1上に形成された静電潜像に各色トナーを付与する。帯電装置4と現像装置5の間は書き込み位置となっており、露光装置8より発せられるレーザ光Lが感光体1に照射される。なお、露光装置8は公知のレーザ方式であり、本例では、色分解され、現像するトナーの色に対応した光情報を、一様に帯電された感光体1表面に潜像として照射する。LEDアレイと結像手段から成る露光装置も採用できる。また、第1中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム1と対向するように、転写ローラ(1次転写手段)6が配設されている。符号7は裏当てローラである。感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、転写ローラ6の作用により第1中間転写ベルト10に転写(1次転写)される。
【0025】
フルカラー画像の形成にあたり、4つの作像ユニットにて感光体ドラム1上に形成されたシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色トナー像は順次第1中間転写ベルト10上に重ね転写され、ベルト10上にフルカラー画像が形成される。モノクロ画像を形成する場合は、ブラックトナーを扱う作像ユニットのみでトナー像を形成し、第1中間転写ベルト10上にモノクロ画像を転写する。
【0026】
第1中間転写ベルト10は4個の回転ローラ11,12,13,14に張架・支持され、図示矢印の如く図中反時計回りに回動可能になっている。第1中間転写ベルト10のベルトループ内において、ローラ14の左方には裏当てローラ15が設けられている。その裏当てローラ15に対向するように、ベルトループの外側にベルトクリーニング装置16が配置されている。
【0027】
プリンタ本体の下部位置には、2段の給紙装置(給紙カセット)30,30が設けられている。各カセット内に収納された用紙の最上位の用紙が、給紙ローラ31により1枚ずつ給紙され、レジストローラ対32に送られる。
【0028】
第1中間転写ベルト10の右方には第2中間転写ベルト20が配置されている。第2中間転写ベルト20は図示矢印の如く図中時計回りに回動可能に、回転ローラ21,22,23,24,25に張架、支持されている。本例では、回転ローラ24を第2転写手段である転写ローラとして設けている。この転写ローラ24は、第1中間転写ベルト10の回転ローラ13と対向する位置に設けられている。
【0029】
第1中間転写ベルト10と第2中間転写ベルト20とは、回転ローラ13,14及び回転ローラ24,25部にて接触し、所定の転写ニップを形成する。このニップ部における第1中間転写ベルト10と第2中間転写ベルト20の接触が解除できるよう、本例においては、回転ローラ21の軸心を回動中心として第2中間転写ベルト20が揺動可能に構成されている。第1中間転写ベルト10と第2中間転写ベルト20の接触と離間とは、図示しないスプリングとソレノイド等の機構により行われる。
【0030】
そして、第2中間転写ベルト20のループ外側の下方位置に、ベルトクリーニング装置26が配置されている。クリーニング装置26は、内部にクリーニングブレードを備え、第2中間転写ベルト20表面に残留する不要のトナーや紙粉を拭い去る。
【0031】
第2中間転写ベルト20の上方には定着装置40が設けられている。それぞれ発熱体により加熱される定着ローラ及び加圧ローラを備えている。定着後の用紙は、排出ローラ41により、排紙トレイ50に排紙されスタックされる。
【0032】
ところで、本例のプリンタ100においては、第2中間転写ベルト20に担持したトナー像を用紙に転写(3次転写)させる転写手段は、第1中間転写ベルト10内の回転ローラ14を転写ローラとして設けている。この転写ローラ14に対向するように、第2中間転写ベルト20の回転ローラ25を設けている。
【0033】
ここで、本例のプリンタ100に設けられた転写手段を整理すると次のようになる。まず、感光体ドラム1上に形成したトナー像を第1中間転写ベルト10に転写させる1次転写手段として、転写ローラ6がある。次に、第1中間転写ベルト10に転写されたトナー像を第2中間転写ベルト20あるいは用紙の第1面(表面)に転写する2次転写手段として、転写ローラ24がある。そして、第2中間転写ベルト20に転写されたトナー像を用紙の第2面(裏面)に転写する3次転写手段として、転写ローラ14がある。転写バイアスの制御方式としては、本例では定電流方式を採用しているが、差分定電流あるいは定電圧もしくは定電圧+定電流方式を用いることも可能である。
【0034】
第1及び第2中間転写ベルト10,20のベルトループ内に設けられた各ローラのうち、転写ローラ6,14,24以外のローラは接地してある。転写ローラ14に対向するローラ25、転写ローラ24に対向するローラ13は、それぞれアースローラとして作用する。
【0035】
なお、第1中間転写ベルト10内のローラ13を3次転写ローラとすることもできる。その場合、第2中間転写ベルト20内のローラ25を2次転写ローラとする。そして、転写ローラ13,25にそれぞれ対向するローラ24,14をアースローラとする。
【0036】
本例においては、像担持体である感光体ドラム1は、直径が30〜100mm程度のアルミニウム円筒表面に、光導電性物質である有機半導体の層を設けた感光体である。また、第1中間転写ベルト10及び第2中間転写ベルト20は、基体の厚みが50〜600μmの樹脂フィルムあるいはゴムを基体にしたベルトで、トナーを転写可能とする抵抗値を備える。
【0037】
上記のように構成された本例のプリンタにおける両面プリントについて説明する。
用紙両面に画像を得る場合は、まず作像ユニットで作成した第1面(裏面)画像を感光体ドラム1から第1中間転写ベルト10を介して第2中間転写ベルト20に転写し、第2中間転写ベルト20上に担持して1周させる。このとき、作像ユニットでは第2面(表面)画像が形成され、第1中間転写ベルト10に転写される。第1面画像と第2面画像の位置が用紙上で正規なものとなるようなタイミングにて画像形成されることは言うまでもない。
【0038】
レジストローラ対28より送出した用紙の片面(図1において、下方から上方に搬送される用紙の左側の面)に対して、第1中間転写ベルト10から第2面画像を転写する。この第2面画像の転写は第2中間転写ベルト20のベルトループ内に配置した転写ローラ24の作用による。また、第2中間転写ベルト20に担持されて1周してきた第1面画像を用紙の別面(図1において、下方から上方に搬送される用紙の右側の面)に転写する。この第1面画像の転写は第1中間転写ベルト10のベルトループ内に配置した転写ローラ14の作用による。このようにして用紙両面に画像を転写された用紙は定着装置30に送られ、定着ローラと加圧ローラとによって、トナー像が用紙上に定着される。
【0039】
本例のプリンタのように排紙トレイ50を構成した場合、両面画像のうち後から形成される第2面画像、すなわち、第1中間転写ベルト10から用紙面に直接転写される画像が下向きになってトレイ上に載置されるから、排紙トレイ50でページそろえしておくには、裏面画像(第2頁)を先に形成し、表面画像(第1頁)を後から形成すればよい。つまり、先に形成する第1面画像が裏面画像であり、後から形成する第2面画像が表面画像である。
【0040】
第1中間転写ベルト10から用紙に直接転写される画像は、感光体ドラム1の表面で正像にし、第2中間転写ベルト20から用紙に転写される画像は、感光体ドラム1の表面で逆像(鏡像)になるよう露光される。
【0041】
このような頁揃えのための作像順は、画像データをメモリに貯蔵する公知の技術で、また正、逆像(鏡像)に切り換える露光も、公知の画像処理技術により、実現できている。
【0042】
一方、本例において用紙片面に画像を得る場合は、第2中間転写ベルト20に画像を転写する必要はなく、作像ユニットで形成した画像を第1中間転写ベルト10から直接用紙上に転写する。この場合の作像順はページ順で良い。
【0043】
なお、フェイスアップ排紙する場合、片面プリントでも第2中間転写ベルト20に画像を転写し、第2中間転写ベルト20から用紙に画像を転写すればよい。このフェイスアップ排紙でページ揃えするには、作像順は逆順(後のページから形成する)となる。
【0044】
本例では、感光体ドラム1に作像されるトナーの極性はマイナスである。転写ローラ6にプラスの電荷を与えることで、感光体ドラム1上のトナー像は第1中間転写ベルト10に転写される。また、2次転写ローラ24にプラスの電荷を与えることで、第1中間転写ベルト10に担持されたトナー像が第2中間転写ベルト20あるいは用紙の片側の面に転写される。そして、3次転写ローラ14にプラス極性の電荷与えることで、第2中間転写ベルト20表面に担持されたマイナス極性のトナーは吸引されて、用紙の他の面に転写される。
【0045】
本例のプリンタにおいては、従来第2中間転写体(第2中間転写ベルト20)の外部に設けられたいた3次転写手段を第1中間転写体(第1中間転写ベルト10)の内部に設置することで接触型の転写ローラ14(13)とすることが可能となった。このため、1次転写〜3次転写までの転写手段を全て接触型転写手段とすることができ、非接触型の転写手段である転写チャージャのように放電生成物を発生させることがない。また、第2中間転写ベルト20上に担持したトナー及び用紙に転写したトナーを飛散させることもなく、部材の汚れ等を防止することができる。さらに、トナー像の極性を変換させる機構等も必要でないため、装置構成を複雑にすることがなく、簡単な構成で低コストである。
【0046】
上記例では、第1及び第2中間転写ベルトにおける転写手段(転写ローラ14,24)へ印加する電荷をトナーと逆極性として、吸引力により画像を転写させるものとしたが、上記転写手段にトナーと同極性の電荷を印加する構成とすることもできる。その構成による第2の実施形態について説明する。
【0047】
この第2実施形態は、装置構成は図1のものと同様であるため、同図を用いて、先の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本第2実施形態では、第1中間転写ベルト10上に担持したトナー像を第2中間転写ベルト20あるいは用紙表面に転写させる2次転写手段として、第1中間転写ベルト10内に設けた転写ローラ14を用いる。転写ローラ14にトナーと同極性の電荷を印加することで、反発力によりトナーを第2中間転写ベルト20に転写させる。転写ローラ14に対向するローラ25はアースローラとなる。
【0048】
また、第2中間転写ベルト20上に担持したトナー像を用紙(裏面)に転写させる3次転写手段として、第2中間転写ベルト20内に設けた転写ローラ24を用いる。転写ローラ24にトナーと同極性の電荷を印加することで、反発力によりトナーを用紙裏面に転写させる。転写ローラ24に対向するローラ13はアースローラとなる。
【0049】
なお、本実施形態においても、ローラ13を2次転写手段とし対向するローラ24をアースローラとし、また、ローラ25を3次転写手段とし対向するローラ14をアースローラとすることも可能である。
【0050】
本第2実施形態のように、2次及び3次転写手段にトナーと同極性の電荷を印加して反発力により転写する場合、トナーと逆極性の電荷による吸引転写よりも効率的な転写を行うことができる。
【0051】
本第2実施形態においても、3次転写手段を第2中間転写体(第2中間転写ベルト20)の内部に設置することで接触型の転写ローラ24(25)とすることが可能となった。このため、1次転写〜3次転写までの転写手段を全て接触型転写手段とすることができ、非接触型の転写手段である転写チャージャのように放電生成物を発生させることがない。また、第2中間転写ベルト20上に担持したトナー及び用紙に転写したトナーを飛散させることもなく、部材の汚れ等を防止することができる。さらに、トナー像の極性を変換させる機構等も必要でないため、装置構成を複雑にすることがなく、簡単な構成で低コストである。
【0052】
次に、2組の作像部を有する第3の実施形態について説明する。
図3に示すように、本実施形態のプリンタ200では、第2中間転写ベルト20の一辺に沿って、感光体ドラム1を中心とする作像ユニットを4つ並べ、さらにその4つの作像ユニットに隣接して第2の露光装置80を設けている。これらが第二の作像部を構成しており、すなわち、第1中間転写ベルト10を中心とする第一の作像部と、第2中間転写ベルト20を中心とする第二の作像部を有する構成である。給紙部及び定着部は各作像部で共有する。
【0053】
感光体ドラム1を中心とする各作像ユニットの構成は第一作像部も第二作像部も同じであり、図2に示す作像ユニットと同様である。また、露光装置8,80の構成も同じである。第1・第2中間転写ベルト10,20も、図1のプリンタ100におけるものと同じである。第2中間転写ベルト20に付設されたクリーニング装置36も、第1中間転写ベルト10に付設されたクリーニング装置16と同じ構成である。本例の場合は第2中間転写ベルト20にクリーニング装置36を常時当接させたままとしておくことができ、クリーニング装置36のベルトに対する接離機構は不要である。
【0054】
本実施形態のプリンタ200において両面プリントを行う場合、第一作像部で形成した画像を第1中間転写ベルト10から用紙の一方側の面に転写し、第二作像部で形成した画像を第2中間転写ベルト20から用紙の他方側の面に転写し、定着装置40にて用紙上に画像を定着して排紙トレイ50に排出する。各作像部で感光体ドラム1上に形成する画像は共に正象であり、各中間転写ベルト上では鏡像(逆像)に、用紙に転写すると正象となる。排紙トレイ50にフェイスダウン排紙でページ順にスタックする場合、第一作像部で形成した画像が表面画像であり、第二作像部で形成した画像が裏面画像である。
【0055】
本例のプリンタで両面プリントを行う場合、第一及び第二作像部でそれぞれ表面及び裏面の画像を形成し、その両面画像を共に直接用紙に転写すればよいので、第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト20へ画像を転写する工程を省略でき、両面プリントの生産性を高くすることができる。また、両面プリントにおけるカラー画像形成に際し、カラートナーの重ねる順番を用紙裏表で同じにすることが可能となり、表裏画像の色合いを同じにすることで画像品質を向上させることができる。
【0056】
片面プリントの場合、排紙トレイ50にフェイスダウン排紙でページ順にスタックするときは、第一作像部のみで画像を形成し、これを用紙の片面に転写して排紙する。この場合、第一作像部で感光体ドラム1上に形成する画像は正象であり、第1中間転写ベルト10上では鏡像(逆像)に、用紙に転写すると正象となる。
【0057】
一方、片面プリント時に排紙トレイ50にフェイスアップ排紙でページ順にスタックする場合は、第二作像部のみで画像を形成し、これを用紙の片面に転写して排紙する。この場合、画像形成順は逆順となる(後のページから作成する)。また、このとき第二作像部で感光体ドラム1上に形成する画像は正象であり、第2中間転写ベルト20上では鏡像(逆像)に、用紙に転写すると正象となる。
【0058】
ところで、本実施形態のプリンタ200において、各作像ユニットの感光体ドラム1から第1中間転写ベルト10あるいは第2中間転写ベルト20への画像転写を1次転写、第1中間転写ベルト10から用紙への画像転写を2次転写、第2中間転写ベルト20から用紙への画像転写を3次転写とすると、1次転写〜3次転写の転写手段が全て転写ローラ(接触型転写手段)であり、非接触型の転写手段である転写チャージャのように放電生成物を発生させることがない。また、各中間転写ベルト上に担持したトナー及び用紙に転写したトナーを飛散させることもなく、部材の汚れ等を防止することができる。さらに、トナー像の極性を変換させる機構等も必要でないため、装置構成を複雑にすることがなく、簡単な構成で低コストである。また、転写手段を全て中間転写体の内部(転写ベルトのループ内)に配置したため、ジャム処理時に転写手段を破損させる恐れも無い。
【0059】
なお、本実施形態においても、2次転写及び3次転写としては吸引転写に限らず、反発転写(斥力転写)を用いることが可能である。本実施形態のプリンタ200における第1・第2中間転写ベルト10,20から用紙各面への画像転写の4つの態様を図4を参照して説明する。なお、図4において、図中の矢印aは2次転写を示し、矢印bは3次転写を示している。
【0060】
先ず、図4(a)は、第1中間転写ベルト10内に2次転写手段(転写ローラ14)及び3次転写手段(転写ローラ13)を配置した構成例である。この例では、第1中間転写ベルト10から用紙への転写(矢印a)に反発転写を用い、第2中間転写ベルト20から用紙への転写(矢印b)に吸引転写を用いている。
【0061】
図4(b)は、第2中間転写ベルト20内に2次転写手段(転写ローラ24)及び3次転写手段(転写ローラ25)を配置した構成例である。この例では、第1中間転写ベルト10から用紙への転写(矢印a)に吸引転写を用い、第2中間転写ベルト20から用紙への転写(矢印b)に反発転写を用いている。なお、図1の構成においても、図4(a),(b)のように吸引転写と反発転写の組み合わせとすることも可能である。
【0062】
図4(c)は、第1中間転写ベルト10内に2次転写手段(転写ローラ14)を、第2中間転写ベルト20内に3次転写手段(転写ローラ24)をそれぞれ配置した構成例である。この例では、第1中間転写ベルト10から用紙への転写(矢印a)及び第2中間転写ベルト20から用紙への転写(矢印b)の双方に反発転写を用いている。
【0063】
図4(d)は、第1中間転写ベルト10内に2次転写手段(転写ローラ13)を、第2中間転写ベルト20内に3次転写手段(転写ローラ25)をそれぞれ配置した構成例である。この図14の例でも、第1中間転写ベルト10から用紙への転写(矢印a)及び第2中間転写ベルト20から用紙への転写(矢印b)の双方に反発転写を用いている。
【0064】
なお、図には示さなかったが、本実施形態においても、2次転写および3次転写の双方を共に吸引転写とすることも可能である。
【0065】
図3の装置構成において、各転写ローラに対向するローラを導電性ローラ(電極ローラ)とし、接地してアースローラとすることは前記各実施形態と同様である。また、各転写ローラ及び各対向ローラの材質等は前記各実施形態と同様である。また、各対向ローラには、その対向ローラが対向する転写ローラの転写バイアスと逆極性の電荷を印加してもよいことは、前記各実施形態と同様である。さらに、各転写ローラ及び各対向ローラに電荷を印加する電源としては、前記各実施形態と同様の電源を用いることができる。
【0066】
上記各実施形態において、2次及び3次転写ローラは10Ωcm以下、好ましくは10Ωcm以下の低抵抗ローラとする。これにより、転写電流が効率的に流れる。
【0067】
そして、各転写ローラに対向して配置された対向ローラを導電性ローラ(電極ローラ)としアースすることで、転写ローラにおける転写電界が大きくなり、転写効率を良くすることができる。各対向ローラは10Ωcm以下、好ましくは10Ωcm以下の低抵抗ローラとする。これにより、有効なアースを取ることができる。また、各対向ローラには転写バイアスと逆極性の電荷を印加するように構成しても良い。これにより転写電界を大きくし、転写効率を良くすることができる。
【0068】
なお、転写ローラ及び対向ローラに電荷を印加する電源としては、1つの電源で異なる極性の電荷を印加可能な構成のものがあり、そのような電源を用いることにより、各対向ローラに転写バイアスと逆極性の電荷を印加する場合でも、複数の電源を備えることによるスペース及びコストの増大を押えることができる。
【0069】
さて、上記の各実施形態において、ローラ13,14,24,25をそれぞれ転写ローラとして用いる場合は、金属等の適宜な材料による芯材(心金)上に弾性層を表層として有する構造とし、その表層部は、厚みが5mm以下で硬度をJIS硬度で50度以下とする。転写ローラ表層の材質は、カーボン・金属酸化物等で抵抗制御されたゴム又は樹脂のエラストマーが好適であり、具体的にはEPDMゴムの発泡タイプ(スポンジタイプ)、アクリル系樹脂エラストマー、EPDMゴム、ウレタンゴム等を用いることができる。転写ローラの硬度は対向ローラの硬度よりも低いものとし、対向ローラとしては(ローラ13,14,24,25をそれぞれ対向ローラとして用いる場合は)例えば金属ローラを用いる。
【0070】
このように、転写ローラの硬度をJIS硬度で50度以下で弾性層の厚みを5mm以下とし、かつ対向ローラの硬度よりも低い(対向ローラより柔らかい)ものとすることにより、第1中間転写ベルト10及び第2中間転写ベルト20を挟んで転写ローラと対向ローラを圧接させたときに、各中間転写ベルトが張架された状態でも充分な大きさ(長さ)の転写領域(転写時間)を得ることができ、転写効率が大きく向上する。しかも転写領域(転写ニップ部)での中間転写ベルトを含むローラ形状が、転写ローラの凹形状(転写ローラ側がへこんだ形状)となり、トナーを担持する中間転写ベルトと転写ローラ間で相対速度差が発生し(形状から転写ローラ側の速度の方が大きくなる)、これによっても転写効率が向上する。
【0071】
なお、上記の各実施形態において、転写ローラはローラ13,14,24,25のうちのいずれか2つを転写ローラとして用いるもので、その転写ローラに対向するローラが対向ローラとなるものである。例えば、図4(a)のように、ローラ13,14を転写ローラとする場合は、ローラ24,25が対向ローラとなる。また、図4(c)のように、ローラ14,24を転写ローラとする場合は、ローラ25,13が対向ローラとなる。
【0072】
また、上記のように、転写ローラ表層の材質をゴム又は樹脂のエラストマーとすることで、転写ローラ硬度の設定やローラの製造が非常に容易にできる。さらに、それらの材質中にカーボン・金属酸化物等の電子導電剤を配合して抵抗制御を行うことで、転写ローラとしての適正な抵抗値に設定することが容易になると共に、温度・湿度などの環境変動の影響を受けにくくなり、安定した転写性能を得ることが可能となる。
【0073】
ところで、上記各実施形態において、2次及び3次転写手段としての転写ローラ(13,14,24,25)は、図示しない加圧手段(例えばバネ等)によって転写ローラ側から対向ローラ側へ加圧されて圧接されている。具体的には、転写ローラの軸あるいは軸受をスプリング等により押圧する構成とすることができる。もちろん、何らかの加圧部材を介して転写ローラの軸あるいは軸受を押圧する構成でも良い。
【0074】
このように、転写ローラ側から転写圧を加えることで、記録紙が転写ニップを通過する位置(領域)を対向ローラの位置を決めることで精度良く設定することができる。そのため、転写位置のバラツキを抑えて転写時のチリ等の異常画像を防止することができる。さらに、転写ローラの軸あるいは軸受を押圧することで、硬度が低い(柔らかい)転写ローラにおけるローラ形状(対向ローラとの圧接時のへこみ具合)の設定も容易にできる。
【0075】
また、2次及び3次転写手段としての転写ローラ(13,14,24,25)は、その直径を対向ローラよりも大きいものとすると好適である。例えば、図4(a)のように、ローラ13,14を転写ローラとする場合は、転写ローラ13,14を対向ローラ24,25より大径なものを使用する。このように、転写ローラを対向ローラより大径とすることで、ローラの変形(結果的に中間転写ベルトの変形)が転写ローラ側に大きくなり、形状から生じる転写ローラと中間転写ベルト間の相対速度差により転写効率が向上する。ただし、ローラ径の差が大きくなりすぎると上記相対速度差が大きくなりすぎて画像ズレを発生させる恐れがあり、また、ローラの変形の仕方が異常となったり変形量も大きくなりすぎるので、転写ローラと対向ローラの直径の比率は2以下とする。
【0076】
ところで、図1のような構成においては、両面プリントにおける裏面画像は表面画像に比べて転写回数が1回多く、また、ベルトを介してローラ間で加圧されるために、トナーに掛かる転写時の物理的な負荷も大きくなる。したがって、用いるトナーとしてはこれらの負荷の影響を受けにくい球形トナーが望ましく、平均球形度が0.95以上のトナーが好適である。また、球形トナーは中間転写ベルトに対しては点接触し(ベルト表面の平滑度は高い)、記録紙に対しては接触点が多くなる(記録紙表面は凹凸がある)ため、転写効率も向上する。
【0077】
また、特に図1のような構成においては、第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト20へのトナー像転写は、平滑な表面を持つベルト間での転写となるため、トナーの粒径分布が広いとベルト間の転写時にトナーに掛かる転写圧にムラが生じ、転写ムラを発生させる場合がある。これは、トナー粒径が大きいほど粒径分布の影響も出てくるが、画像品質との関係から、通常のトナーに使用されている粒径4〜9μmのものにおいては、体積平均径/数量平均径の比率を1〜1.5の範囲とすることで、転写ムラをほとんど無くすことができる。これにより、記録紙への画像転写時における転写ムラ対策として大きな効果を発揮することができる。
【0078】
また、トナーとしては、凝集性が低く中間転写ベルトとの付着性が小さいものが望ましく、凝集度として10%以下のトナーが好適である。これにより、転写時における物理的な負荷の影響をトナーが受けにくくなり、また、ベルトへの付着性が非常に小さいため転写効率も向上する。
【0079】
さらに、トナー中にワックスを含有させると好適である。ワックスを含有したトナーは、トナー中のワックスが中間転写ベルト10,20に移行することでベルト表面の摩擦係数を低減させ、トナーとベルトとの付着力を小さくして転写効率が向上する。また、トナーとベルトの付着力が小さくなることから、転写時の物理的な負荷の影響も受けにくくなる。特に、転写ローラとして比較的柔らかいJIS硬度50度以下のローラを用いて対向ローラと圧接させる場合、転写圧によってトナー中のワックス成分がベルトに移行するのでより好適である。なお、ワックス含有率があまり高くなりすぎると記録紙への付着等の問題があるので、トナーのバインダー樹脂中のワックス含有率を20%以下とする。
【0080】
また、さらに、トナー表面を微細な研磨性の粒子でカバーすることでトナーのベルトへの付着性が小さくなり、転写効率を向上させることができる。研磨性粒子としては、例えばシリカ、アルミナ、チタン等を用いることができる。ただし、研磨性粒子の添加量が2wt%より多くなると、感光体へのフィルミングやクリーニングブレードの磨耗等の副作用が生じるため、研磨性粒子の添加量は2wt%以下とする。
【0081】
以下に、上記各実施形態における、転写ローラの材質やトナー種類等による実施例と比較例について説明する。なお、実施例及び比較例の説明において、転写ローラはローラ13,14,24,25のうちのいずれか2つを転写ローラとして用いるもので、その転写ローラに対向するローラ(13,14,24,25)が対向ローラとなるものである。
【0082】
実施例1
転写ローラ24をEPDMゴムの発泡タイプでJIS硬度40度とし、それにトナーと逆極性の転写電流を印加して第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト20にカラー像を転写する。さらに、その後に第1中間転写ベルト10上に担持されたカラー像を、転写ローラ24にトナーと逆極性の転写電流を印加して搬送されてきた記録媒体(転写紙)の表面に転写する。続いて転写ローラ24と同一仕様の転写ローラ14にトナーと逆極性の転写電流を印加して第2中間転写ベルト20に転写されていたカラー像を記録媒体の裏面に転写する。このとき各転写ローラ14,24の対向ローラ13,25はアースローラとする。対向ローラ13,25のローラ径はφ12mmで転写ローラ14,24はφ18mmとした(対向ローラ径<転写ローラ径)。トナーは通常の粉砕・分級タイプで平均粒径10μmのトナーを用いた。そして、記録媒体を搬送定着して確認したところ、粉砕・分級タイプのトナーであったが良好な両面転写像が得られた(勿論片面プリントでも同様の結果を得ている)。
【0083】
実施例2
転写ローラ24をアクリル系樹脂エラストマーをJIS硬度45度に調整し、それにトナーと逆極性の転写電流を印加して第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト20にカラー像を転写、さらに、その後に第1中間転写ベルト10上に担持したカラー像を、転写ローラ24にトナーと逆極性の転写電流を印加して搬送されてきた記録媒体の表面に転写する。続いて転写ローラ24と同一仕様の転写ローラ25にトナーと同極性の転写電流を印加して第2中間転写ベルト20に転写されていたカラー像を記録媒体の裏面に転写する。このとき各転写ローラ24,25の対向ローラ13,14はアースローラとする。対向ローラ13,14のローラ径はφ15mmで転写ローラ24,25はφ20mmとした(対向ローラ径<転写ローラ径)。トナーは通常の粉砕・分級タイプで平均径8μmのトナーを用いた。そして、記録媒体を搬送定着して確認したところ、粉砕・分級タイプのトナーであったが良好な両面転写像が得られた(勿論片面プリントでも同様の結果を得ている)。
【0084】
比較例1
転写ローラ13をEPDMゴムでJIS硬度60度とし、それにトナーと同極性の転写電流を印加して第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト20にカラー像を転写、さらに、その後に第1中間転写ベルト10上に担持したカラー像を、転写ローラ13にトナーと同極性の転写電流を印加して搬送されてきた記録媒体の表面に転写する。続いて転写ローラ13と同一仕様の転写ローラ25にトナーと同極性の転写電流を印加して、第2中間転写ベルト20に転写されていたカラー像を記録媒体の裏面に転写する。このとき各転写ローラ13,25の対向ローラ14,24はアースローラとする。対向ローラ14,24のローラ径は転写ローラ13,25と同一でφ18mmとした(対向ローラ径=転写ローラ径)。トナーは通常の粉砕・分級タイプで平均径10μmのトナーを用いた。そして、記録媒体を搬送定着して確認したところ、上記トナーでは不均一な両面転写像しか得られなかった(片面プリントでは多少良好であった)。
【0085】
比較例2
転写ローラ24をウレタンゴムでJIS硬度55度とし、それにトナーと逆極性の転写電流を印加して第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト20にカラー像を転写、さらに、その後に第1中間転写ベルト10上に担持したカラー像を、転写ローラ24にトナーと逆極性の転写電流を印加して搬送されてきた記録媒体の表面に転写する。続いて転写ローラ24と同一仕様の転写ローラ14にトナーと逆極性の転写電流を印加して、第2中間転写ベルト20に転写されていたカラー像を記録媒体の裏面に転写する。このとき各転写ローラ24,14の対向ローラ13,25はアースローラとする。対向ローラ13,25のローラ径はφ25mmで転写ローラ24,14はφ20mmとした(対向ローラ径>転写ローラ径)。トナーは通常の粉砕・分級タイプで平均径10μmのトナーを用いた。そして、記録媒体を搬送定着して確認したところ、上記トナーでは不均一な両面転写像しか得られなかった(片面プリントも転写不良)。
【0086】
実施例3
転写ローラ13をEPDMゴムでJIS硬度60度とし、それにトナーと同極性の転写電流を印加して第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト20にカラー像を転写、さらに、その後に第1中間転写ベルト10上に担持したカラー像を、転写ローラ13にトナーと同極性の転写電流を印加して搬送されてきた記録媒体の表面に転写する。続いて転写ローラ13と同一仕様の転写ローラ25にトナーと同極性の転写電流を印加して、第2中間転写ベルト20に転写されていたカラー像を記録媒体の裏面に転写する。このとき各転写ローラ25,13の対向ローラ14,24はアースローラとする。対向ローラ14,24のローラ径は転写ローラ25,13と同一でφ18mmとした。トナーは重合タイプで平均球形度0.97、体積平均径6μmで体積平均径/数量平均径の比が1.4、凝集度9%のものを用いた。そして、記録媒体を搬送定着して確認したところ良好な両面転写像を得る事が出来た(勿論片面プリントでも同様の結果を得ている)。本実施例では、対向ローラ径=転写ローラ径であるが、重合タイプのトナーを用いることでトナー特性が改良され、良好な両面転写像が得られた。もちろん、対向ローラ径<転写ローラ径とした場合に良好な両面転写像が得られることは言うまでもない。
【0087】
実施例4
転写ローラ24をウレタンゴムでJIS硬度55度とし、それにトナーと逆極性の転写電流を印加して第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト20にカラー像を転写、さらに、その後に第1中間転写ベルト10上に担持したカラー像を、転写ローラ24にトナーと逆極性の転写電流を印加して搬送されてきた記録媒体の表面に転写する。続いて転写ローラ24と同一仕様の転写ローラ14にトナーと逆極性の転写電流を印加して、第2中間転写ベルト20に転写されていたカラー像を記録媒体の裏面に転写する。このとき各転写ローラ24,14の対向ローラ13,25はアースローラとする。対向ローラ13,25の径はφ25mmで転写ローラ24,14はφ20mmとした。トナーは重合タイプで平均球形度0.97、体積平均径6μmで体積平均径/数量平均径の比が1.4、凝集度9%で、バインダー中にワックスを18wt%含有し、更に表層に微粉末のシリカを添加したものを用いた。そして、記録媒体を搬送定着して確認したところ良好な両面転写像を得る事が出来た(勿論片面プリントでも同様の結果を得ている)。本実施例では、対向ローラ径>転写ローラ径であるが、重合タイプのトナーを用いることでトナー特性が改良され、良好な両面転写像が得られた。もちろん、対向ローラ径<転写ローラ径とした場合に良好な両面転写像が得られることは言うまでもない。
【0088】
実施例5
トナーとして樹脂組成中のワックスを15%とし、トナー粒子の表面に重量比で1.5wt%の微細シリカ粒子を混合添加したトナーを用いた。トナーの他の条件及び装置条件は実施例4と同様とした。そして、記録媒体を搬送定着して確認したところ、より一層鮮明な両面画像が得られた(勿論片面プリントでも同様の結果を得ている)。本実施例においても、対向ローラ径<転写ローラ径とした場合に良好な両面転写像が得られることは言うまでもない。
【0089】
実施例6
転写ローラ24をアクリル系樹脂エラストマーをJIS硬度45度に調整し、それにトナーと逆極性の転写電流を印加して第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト20にカラー像を転写、さらに、その後に第1中間転写ベルト10上に担持したカラー像を、転写ローラ24にトナーと逆極性の転写電流を印加して搬送されてきた記録媒体の表面に転写する。続いて転写ローラ24と同一仕様の転写ローラ25にトナーと同極性の転写電流を印加して、第2中間転写ベルト20に転写されていたカラー像を記録媒体の裏面に転写する。このとき各転写ローラ24,25の対向ローラ13,14はアースローラとする。対向ローラ13,14のローラ径はφ15mmで転写ローラ24,25はφ20mmとした(対向ローラ径<転写ローラ径)。トナーは実施例5と同じものを用いた。そして、記録媒体を搬送定着して確認したところより上記実施例中最も鮮明な両面画像が得られた(勿論片面プリントでも同様の結果を得ている)。
【0090】
上記各実施形態のような、対向して圧接配置されたローラ間(転写ローラと対向ローラ間)に2つの中間転写ベルトが挟持されている構成においては、通常の中間転写ベルトにおける画像転写と比べて転写圧の影響が大きい。しかし、上記説明したように、転写ローラと対向ローラの構成を本発明にしたがって規定することにより、従来の粉砕・分級タイプのトナーを使用した場合でも、ベルト間における接触転写(ベルト同士での転写、ベルトと用紙間での片面・両面転写)の転写性能が大きく改善される。
【0091】
さらに、トナーを重合タイプの球形トナーとすることによっても、トナーの付着力が低減しトナーの移動性が改善されるため、上記各実施形態のような構成における転写性能が改善される。また、トナーの粒径比(体積平均径/数量平均径)および凝集度(トナー同士の付着性)を低減させ、ワックスを混合してベルトとの摩擦係数を下げ、微粒子(研磨成分)を添加して付着性・移動性を改良することで、転写性能をより改善することができる。
【0092】
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、転写ローラと対向ローラの径は一例であり、本発明の関係を満たす範囲で設定できるものである。また、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリでもよいことは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1及び請求項2の画像形成装置によれば、第1及び第2の中間転写体の内部にそれぞれ第1の転写ローラと第2の転写ローラを配置し、それらに圧接配置される第1及び第2の対向ローラを設け、各転写ローラの表層に厚さ5mm以下の弾性層を設け、該転写ローラの硬度をJIS硬度で50度以下とし、かつ、該転写ローラの硬度が対向する前記対向ローラの硬度よりも低いことにより、第1及び第2中間転写ベルトを挟んで転写ローラと対向ローラを圧接させたときに、各中間転写ベルトが張架された状態でも充分な大きさ(長さ)の転写領域(転写時間)を得ることができ、転写効率が大きく向上する。しかも転写領域(転写ニップ部)での中間転写ベルトを含むローラ形状が、転写ローラの凹形状(転写ローラ側がへこんだ形状)となり、トナーを担持する中間転写ベルトと転写ローラ間で相対速度差が発生し(形状から転写ローラ側の速度の方が大きくなる)、これによっても転写効率が向上する。
【0094】
請求項3の構成により、転写ローラ弾性層の材質が、電子導電剤で抵抗制御されたゴム又は樹脂のエラストマーであるので、転写ローラ硬度の設定やローラの製造が非常に容易にできる。
【0095】
請求項4の構成により、各転写ローラとその各対向ローラは、転写ローラ側からの加圧により圧接されるので、記録紙が転写ニップを通過する位置(領域)を対向ローラの位置を決めることで精度良く設定することができる。そのため、転写位置のバラツキを抑えて転写時のチリ等の異常画像を防止することができる。
【0096】
請求項5の構成により、各転写ローラのローラ軸又はその軸受に加圧力が作用されるので、硬度が低い(柔らかい)転写ローラにおけるローラ形状(対向ローラとの圧接時のへこみ具合)の設定が容易にできる。
【0097】
請求項6の構成により、各転写ローラとその各対向ローラは、転写ローラ径>対向ローラ径であり、そのローラ径の比率が2以下であるので、ローラの変形が転写ローラ側に大きくなり、形状から生じる転写ローラと中間転写ベルト間の相対速度差により転写効率が向上する。また、径の比率を2以下とすることで、ローラの変形の仕方が異常となったり変形量も大きくなりすぎることがない。
【0098】
請求項7の構成により、第1の転写ローラに印加される電荷と第2の転写ローラに印加される電荷とが同極性であり、かつ、トナーと逆極性であるので、装置構成を簡単なものとすることができる。
【0099】
請求項8の構成により、第1の転写ローラに印加される電荷と第2の転写ローラに印加される電荷とが同極性であり、かつ、トナーと同極性であるので、装置構成を簡単なものとすることができる。また、反発力を利用した転写により効率的な転写を行うことができる。さらに、転写されるトナーの載っているベルトの側から静電斥力が作用するので、反対側ベルト又は用紙の反対側にあるトナーの乱れを低減させることができる。
【0100】
請求項9の構成により、各対向ローラが導電性ローラであり、該導電性ローラが接地されているか対向する転写ローラに印加される電荷と逆極性の電荷が印加されるので、転写電界が大きくなり、転写効率を高めることができる。
【0101】
請求項10の構成により、転写ローラは、抵抗値が10Ωcm以下の低抵抗ローラであるので、転写電流を確実に印加することができる。
請求項11の構成により、対向ローラは、抵抗値が10Ωcm以下の低抵抗ローラであるので、確実なアースを取ることができる。
【0102】
請求項12の構成により、平均球形度0.95以上の球形トナーを使用するので、トナーに掛かる転写時の物理的な負荷の影響を受けにくくなる。また、記録紙に対しては接触点が多くなるため、転写効率も向上する。
【0103】
請求項13の構成により、体積平均径が4〜9μmで、体積平均径/数量平均径の比率が1〜1.5の範囲であるトナーを使用するので、転写圧にムラが生じることがなく、転写ムラをほとんど無くすことができる。これにより、記録紙への画像転写時における転写ムラ対策として大きな効果を発揮することができる。
【0104】
請求項14の構成により、凝集度が10%以下であるトナーを使用するので、転写時における物理的な負荷の影響をトナーが受けにくくなり、また、ベルトへの付着性が非常に小さいため転写効率も向上する。
【0105】
請求項15の構成により、バインダー樹脂中に20%以下のワックス成分を含有するトナーを使用するので、ベルト表面の摩擦係数を低減させ、トナーとベルトとの付着力を小さくして転写効率が向上する。また、トナーとベルトの付着力が小さくなることから、転写時の物理的な負荷の影響も受けにくくなる。特に、転写ローラとして比較的柔らかいJIS硬度50度以下のローラを用いて対向ローラと圧接させる場合、転写圧によってトナー中のワックス成分がベルトに移行するのでより好適である。なお、ワックス含有率があまり高くなりすぎると記録紙への付着等の問題があるので、トナーのバインダー樹脂中のワックス含有率を20%以下とする。
【0106】
請求項16の構成により、粒子表面に2wt%以下の微細研磨成分を含有するトナーを使用するので、トナー表面を微細な研磨性粒子でカバーしてトナーのベルトへの付着性が小さくなり、転写効率を向上させることができる。ただし、研磨性粒子の添加量が2wt%より多くなると、感光体へのフィルミングやクリーニングブレードの磨耗等の副作用が生じるため、研磨性粒子の添加量は2wt%以下とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。
【図2】そのプリンタにおける作像ユニットの構成を示す拡大図である。
【図3】2組の作像部を有する実施形態としてのフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。
【図4】その実施形態における、第1及び第2中間転写ベルトから用紙各面への画像転写の4つの態様を説明する模式図である。
【図5】従来の1パス両面方式の画像形成装置の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体)
8,80 露光装置
10 第1中間転写ベルト(第1の中間転写体)
13,14 転写ローラ又は対向ローラ
20 第2中間転写ベルト(第2の中間転写体)
24,25 転写ローラ又はアースローラ
30 給紙カセット
40 定着装置
50 排紙トレイ
100,200 プリンタ

Claims (16)

  1. 像担持体と第1及び第2の中間転写体を有し、
    前記像担持体から前記第1の中間転写体を介して前記第2の中間転写体へ一旦転写した顕像を第2の中間転写体から記録媒体の一方の面に転写するとともに、前記像担持体から前記第1の中間転写体に転写した顕像を第1の中間転写体から記録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像形成装置において、
    前記第1の中間転写体上の顕像を前記第2の中間転写体または記録媒体の他方の面に転写させる第1の転写ローラを前記第1の中間転写体または第2の中間転写体の内部に配置し、前記第2の中間転写体上の顕像を記録媒体の一方の面に転写させる第2の転写ローラを前記第1の中間転写体または第2の中間転写体の内部に配置し、
    前記第1及び第2の中間転写体を挟んで前記各転写ローラにそれぞれ対向して圧接配置される第1及び第2の対向ローラを設けるとともに、
    前記各転写ローラの表層に厚さ5mm以下の弾性層を設け、該転写ローラの硬度をJIS硬度で50度以下とし、かつ、該転写ローラの硬度が対向する前記対向ローラの硬度よりも低いことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体から顕像を転写される第1及び第2の中間転写体を有し、前記第1及び第2の中間転写体にそれぞれ担持した顕像を記録媒体の各面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可能な画像形成装置において、
    前記第1の中間転写体上の顕像を記録媒体の他方の面に転写させる第1の転写ローラを前記第1の中間転写体または第2の中間転写体の内部に配置し、前記第2の中間転写体上の顕像を記録媒体の一方の面に転写させる第2の転写ローラを前記第1の中間転写体または第2の中間転写体の内部に配置し、
    前記第1及び第2の中間転写体を挟んで前記各転写ローラにそれぞれ対向して圧接配置される第1及び第2の対向ローラを設けるとともに、
    前記各転写ローラの表層に厚さ5mm以下の弾性層を設け、該転写ローラの硬度をJIS硬度で50度以下とし、かつ、該転写ローラの硬度が対向する前記対向ローラの硬度よりも低いことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記転写ローラ弾性層の材質が、電子導電剤で抵抗制御されたゴム又は樹脂のエラストマーであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記各転写ローラとその各対向ローラは、転写ローラ側からの加圧により圧接されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記各転写ローラのローラ軸又はその軸受に加圧力が作用されることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記各転写ローラとその各対向ローラは、転写ローラ径>対向ローラ径であり、そのローラ径の比率が2以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の転写ローラに印加される電荷と前記第2の転写ローラに印加される電荷とが同極性であり、かつ、トナーと逆極性であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1の転写ローラに印加される電荷と前記第2の転写ローラに印加される電荷とが同極性であり、かつ、トナーと同極性であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  9. 前記各対向ローラが導電性ローラであり、該導電性ローラが接地されているか対向する転写ローラに印加される電荷と逆極性の電荷が印加されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  10. 前記転写ローラは、抵抗値が10Ωcm以下の低抵抗ローラであることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記対向ローラは、抵抗値が10Ωcm以下の低抵抗ローラであることを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 当該画像形成層で使用するトナーは、平均球形度0.95以上の球形トナーであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  13. 当該画像形成層で使用するトナーは、体積平均径が4〜9μmで、体積平均径/数量平均径の比率が1〜1.5の範囲であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  14. 当該画像形成層で使用するトナーは、凝集度が10%以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  15. 当該画像形成層で使用するトナーは、そのバインダー樹脂中に20%以下のワックス成分を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  16. 当該画像形成層で使用するトナーは、その粒子表面に2wt%以下の微細研磨成分を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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