JP2005016488A

JP2005016488A - Two cycle engine

Info

Publication number: JP2005016488A
Application number: JP2003186259A
Authority: JP
Inventors: Kenji Suzuki; 賢司鈴木; Hiroshi Hori; 洋堀; Taiji Matsubara; 泰司松原
Original assignee: Shin Daiwa Kogyo Co Ltd
Current assignee: Shin Daiwa Kogyo Co Ltd
Priority date: 2003-06-30
Filing date: 2003-06-30
Publication date: 2005-01-20

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide two cycle engine capable of increasing output and effectively reducing total hydrocarbon composition in exhaust gas without large scale structural design change. <P>SOLUTION: In this two cycle engine, three pairs of a first, a second and a third scavenging ports blowing up scavenging air toward a wall surface 3a in an opposite side of an exhaust port 1 are provided on a cylinder inner wall 3 setting an axis of symmetry O as an axis of the exhaust port 1 and an axis of a cylinder 2. The three pairs of the first, the second and the third scavenging ports 4a, 4b, 4c are provided in such a manner that directions of axes 4ao, 4bo, 4co of each pair of the scavenging ports are different each other to make scavenging air flow from each pair of the scavenging ports impinge each other and promote atomization of fuel particles. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刈払機やチェーンソー等の小型作業機用の排気量２０〜８０ｃｃ程度の小型空冷２サイクルガソリンエンジンにおいて、出力を損なうことなく排気ガス中の有機成分、全炭化水素（ＴＨＣ）の低減化を図るように改良したものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来一般の２サイクルエンジンでは、特に未燃焼混合気（いわゆる生ガス）がシリンダ内に充填される掃気行程で、この生ガスの一部がそのまま排気ガスとして排出されるため、この排気ガス中の全炭化水素を低減することは困難とされている。
そこで、先行技術として、図８に示すように、排気口１０を二分割する縦断面Ｆを挟んで対称的に、シュニューレ掃気式を採用する前記排気口１０側に位置する一対の第一掃気口９Ａ，９Ａと、前記排気口１０と反対側に位置する一対の第二掃気口９Ｂ，９Ｂとが設けられた２サイクル内燃エンジンにおいて、前記第一掃気口９Ａ，９Ａから吹き出された掃気流が形成する前記排気口１０側の斜水平掃気流角（α）および前記排気口１０と反対側の斜水平掃気流角（β）が共に１１６°〜１２４°とされ、かつ、前記第二掃気口９Ｂ，９Ｂから吹き出される掃気流が形成する前記排気１０側の斜水平掃気流角（γ）が１２６°〜１３４°とされると共に、前記排気口１０と反対側の斜水平掃気流角（δ）が１４６°〜１５４°とされていて、前記第一掃気口９Ａ，９Ａから吹き出される掃気流同士が相互に衝突されると共に、前記第二掃気口９Ｂ，９Ｂから吹き出される掃気流同士も相互に衝突されることを特徴とする２サイクル内燃エンジンが提供されている。なお、図中、符号Ｓａは前記第一掃気口９Ａ，９Ａの水平断面積、符号Ｓｂは前記第二掃気口９Ｂ，９Ｂの水平断面積である（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２０００−３４９２７号公報（特許請求の範囲および図４）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
前記従来のような２サイクル内燃エンジンにおいては、前記第一掃気口９Ａ，９Ａから吹き出される掃気流同士が相互に衝突されると共に、前記第二掃気口９Ｂ，９Ｂから吹き出される掃気流同士も相互に衝突されて、掃気流に含まれる燃料粒子同士が衝突して霧化が促進され、この霧化された掃気流が排気口１０と反対側の壁面で反転されてから排気口１０に向かうようなループが、４掃気口や２掃気口を設けた２サイクルエンジンでは、まだ十分に形成されているとは言えず、更なる改善が要望されていた。また、新気（混合気）の一部が排気口に直接抜け出ることは避けられず、排気ガス中の有害成分（特にＨＣ成分）の低減化も、満足できるものとは言いがたかった。
【０００６】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは掃気口の対の数を従来のものより多くして、掃気流同士の相互衝突を正確にさせることと、さらに掃気口を多くすることにより、掃気流（混合気の一部）に含まれる燃料粒子同士の衝突を正確かつ確実にさせて、霧化が更に促進されるとと共に、対をなす３つの掃気口からの掃気流が、点火プラグの点火部の近傍を通り排気口へ流れる広域なループを形成することにより、出力の増大を図ることができると共に、効果的に排気ガス中の有害成分の低減化を図ることができ、かつ、
それぞれの掃気流が適切な合流位置をとって上昇してループを形成するのが極めてスムーズに行われるため、排気ガスの浄化作用および燃費を一層向上させることができる２サイクルエンジンを提供するにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記のような課題を解決するために、請求項１に係る発明は、２サイクルエンジンのシリンダ内面において、排気口（１）の中心軸およびシリンダ（２）の中心軸を対称軸（Ｏ）とするシリンダ内壁（３）に、前記排気口（１）と反対側の壁面（３ａ）に向かって掃気流を吹き上げる３対の第１、第２、第３の掃気口（４ａ，４ｂ，４ｃ）を設けると共に、この３対の第１、第２、第３の掃気口（４ａ，４ｂ，４ｃ）は、それぞれの対の掃気口からの掃気流が互いに衝突して燃料粒子の霧化が促進されるように、それぞれの対の掃気口の中心軸（４ａｏ，４ｂｏ，４ｃｏ）の方向が、他の対の掃気口の中心軸の方向と異なるように設けたことを特徴とする２サイクルエンジンとしたものである。
【０００８】
また、請求項２に係る発明は、前記３対の第１の掃気口（４ａ）の斜上方掃気流角（α_ｖ）を３０°〜４０°、第２の掃気口（４ｂ）の斜上方掃気流角（β_ｖ）を２０°〜３０°、第３の掃気口（４ｃ）の斜上方掃気流角（γ_ｖ）を５°〜２０°としたことを特徴とする請求項１に記載の２サイクルエンジンとしたものである。
【０００９】
また、請求項３に係る発明は、前記３対の第１の掃気口（４ａ）の排気口（１）に遠い側の斜水平掃気流角（α_Ｈ１）を１４５°〜１５５°で、排気口（１）に近い側の斜水平掃気流角（α_Ｈ２）を１２５°〜１３５°、第２の掃気口（４ｂ）の排気口（１）に遠い側の斜水平掃気流角（β_Ｈ１）を１１５°〜１２５°で、排気口（１）に近い側の斜水平掃気流角（β_Ｈ２）を１１５°〜１２５°、第３の掃気口（４ｃ）の排気口（１）に遠い側の斜水平掃気流角（γ_Ｈ１）を１１５°〜１２５°で、排気口（１）に近い側の斜水平掃気流角（γ_Ｈ２）を１１５°〜１２５°としたことを特徴とする請求項１に記載の２サイクルエンジンとしたものである。
【００１０】
本発明の２サイクルエンジンのように、排気口（１）の中心軸およびシリンダ（２）の中心軸を対称軸（Ｏ）とするシリンダ内壁（３）に、前記排気口（１）と反対側の壁面（３ａ）に向かって掃気流を吹き上げる３対の掃気口（４ａ，４ｂ，４ｃ）を、掃気流同士の衝突が異なった位置で行われるように設けることによって、掃気流に含まれる燃料粒子同士の衝突を効率よくして、霧化が更に促進されると共に、掃気流が排気口（１）と反対側の壁面で反転されてから排気口（１）に向かうループの形成がスムーズに行われるようになる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の２サイクルエンジンの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図２は請求項１に係る発明の要部を示すシリンダの横断面であり、請求項１に係る発明は、２サイクルエンジンのシリンダ内面において、排気口１の中心軸およびシリンダ２の中心軸を対称軸Ｏとするシリンダ内壁３に、前記排気口１と対向する反対側の壁面３ａに向かって掃気流を吹き上げる３対の第１、第２、第３の掃気口４ａ，４ｂ，４ｃが設けられている。この３対の第１、第２、第３の掃気口４ａ，４ｂ，４ｃは、それぞれの対の掃気口からの掃気流が互いに衝突して燃料粒子の霧化が促進されるように、それぞれの対の掃気口の中心軸４ａｏ，４ｂｏ，４ｃｏの方向が、他の対の掃気口の中心軸の方向と異なるように設けられた２サイクルエンジンとしたものである。
【００１２】
なお、図１は本発明を備えた２サイクルエンジンの縦断面図であり、点火プラグ１１が配設されたシリンダ２内に摺動自在に設けたピストン１２は、クランク室１３内で回転するバランスウエイト１４を備えた回転軸１５に、コンロッド１６を介して連結されている。前記クランク室１３には、図示していない氣化器からの混合気が吸入口から供給されるようになっている。
【００１３】
また、請求項２に係る発明は、図３、図４、図５に示すように、前記３対の第１の掃気口４ａの斜上方掃気流角α_ｖを３０°〜４０°（図３参照）、第２の掃気口４ｂの斜上方掃気流角β_ｖを２０°〜３０°（図４参照）、第３の掃気口４ｃの斜上方掃気流角γ_ｖを５°〜２０°（図５参照）としたことを特徴とする請求項１に記載の２サイクルエンジンとしたものである。
【００１４】
また、請求項３に係る発明は、図６に示すように、前記３対の第１の掃気口４ａの排気口１に遠い側の斜水平掃気流角α_Ｈ１を１４５°〜１５５°で排気口１に近い側の斜水平掃気流角α_Ｈ２を１２５°〜１３５°、第２の掃気口４ｂの排気口１に遠い側の斜水平掃気流角β_Ｈ１を１１５°〜１２５°で排気口１に近い側の斜水平掃気流角β_Ｈ２を１１５°〜１２５°、第３の掃気口４ｃの排気口１に遠い側の斜水平掃気流角γ_Ｈ１を１１５°〜１２５°で排気口１に近い側の斜水平掃気流角γ_Ｈ２を１１５°〜１２５°としたことを特徴とする請求項１に記載の２サイクルエンジンとしたものである。
【００１５】
前記請求項１乃至請求項３に係る発明のような２サイクルエンジンとしたので、すなわち、排気口１の中心軸およびシリンダ２の中心軸を対称軸Ｏとするシリンダ内壁３に、前記排気口１と反対側の壁面３ａに向かって掃気流を吹き上げる３対の掃気口４ａ，４ｂ，４ｃを、掃気流同士の衝突が異なった位置で行われるように設ける。つまり、図２に示すように、３対の第１、第２、第３の掃気口４ａ，４ｂ，４ｃの中心軸４ａｏ，４ｂｏ，４ｃｏは、排気口１に遠い掃気口ほど、より排気口１から遠く、かつ、シリンダの高い位置に交差位置がくるように、前記斜水平掃気角および斜上方掃気流角を設けると、３つの掃気口からの掃気流は、排気口１より遠いシリンダの内壁３ａに向かってそれぞれの角度で同時に噴出するため、前記内壁３ａに近いものから順に掃気流の衝突が発生し、図７に示すように、第１の掃気口４ａから吹き出された第１の掃気流Ａは、第２の掃気流Ｂが前記第１の掃気流Ａをシリンダ壁面に押すように流れ込んでくるために、上方にしか行き場がなくなり、それゆえにシリンダ壁面に沿って点火プラグ１１の点火部へと流れる。
【００１６】
第２の掃気流Ｂもまた、第３の掃気流Ｃが前記第２の掃気流Ｂをシリンダ壁面に押すように流れ込んでくるために、上方にしか行き場がなくなる。ここで、第２の掃気流Ｂは、排気口１と反対側の壁面３ａに近い第１の掃気口４ａから先行して上昇してくる第１の掃気流Ａに引き寄せられて、第１の掃気流Ａを追いかけるようにシリンダ壁面を流動する。
【００１７】
同様に、第３の掃気流Ｃもまた、先行して上昇してくる第２の掃気流Ｂに引き寄せられて、第２の掃気流Ｂを追いかけるようにシリンダ壁面を流動する。それゆえに、各掃気口から吹き出された掃気流は、異なる合流位置から一度、排気口１から遠ざかる方向に流れ、さらに、点火プラグ１１の点火部へと流れ、その後に反転して排気口１に流れるループを形成する。各掃気流の合流位置を適切な間隔で設けることにより、掃気流の流れは、シリンダ壁面に沿った広域なループを形成することができ、掃気流の整流作用が行われるため、掃気流の飛散が抑えられ、これらの掃気口４ａ，４ｂ，４ｃからシリンダ２の排気口１と反対側の壁面３ａに向かって斜上方および斜水平方向に吹き上げる掃気流同士の相互衝突を、従来より確実に行われるようにすることにより、掃気流に含まれる燃料粒子同士の衝突を効率よくして、霧化が更に促進され、出力の増大が図れ、その結果、効果的に排気ガス中の全炭化水素（ＴＨＣ）成分の低減化を図ることができる。
【００１８】
【発明の効果】
請求項１乃至請求項３に係る発明の２サイクルエンジンは、以上説明したように構成したことにより、掃気口の対の数を従来のものより多くして、すなわち、排気口の中心軸およびシリンダの中心軸を対称軸とするシリンダ内壁に、前記排気口と反対側の壁面に向かって掃気流を吹き上げる３対の掃気口を、掃気流同士の衝突が異なった位置で行われるように設けることによって、すなわち、各掃気流の合流位置を適切な間隔で設けることにより、掃気流の流れは、シリンダ壁面に沿った広域なループを形成することができ、掃気流の整流作用が行われるため、掃気流の飛散が抑えられ、さらに、各掃気口から排気口と反対側のシリンダの壁面に向かって斜上方および斜水平方向に吹き上げる掃気流同士の相互衝突を従来より多く、確実に行われるようにすることにより、掃気流（混合気の一部）に含まれる燃料粒子同士の衝突による燃料粒子の霧化が更に促進され、出力の増大を図ることができると共に、効果的に排気ガス中の有害成分の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を備えた２サイクルエンジンの縦断正面図である。
【図２】請求項１に係る発明の２サイクルエンジンの要部を示す横断平面図である。
【図３】請求項２に係る発明の２サイクルエンジンの要部を示す縦断正面図である。
【図４】請求項２に係る発明の２サイクルエンジンの要部を示す縦断正面図である。
【図５】請求項２に係る発明の２サイクルエンジンの要部を示す縦断正面図である。
【図６】請求項３に係る発明の２サイクルエンジンの要部を示す横断平面図である。
【図７】本発明における掃気流の流れを説明する図である。
【図８】先行技術に係る発明の２サイクルエンジンを説明するための図である。
【符号の説明】
１排気口
２シリンダ
３シリンダ内壁
３ａ排気口と反対側の壁面
４ａ第１の掃気口
４ｂ第２の掃気口
４ｃ第３の掃気口
４ａｏ掃気口４ａの中心軸
４ｂｏ掃気口４ｂの口中心軸
４ｃｏ掃気口４ｃの口中心軸
α_ｖ掃気口４ａの斜上方掃気流角
β_ｖ掃気口４ｂの斜上方掃気流角
γ_ｖ掃気口４ｃの斜上方掃気流角
１１点火プラグ
１２ピストン
１３クランク室
１４バランスウエイト
１５回転軸
１６コンロッド[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention reduces organic components and total hydrocarbons (THC) in exhaust gas without impairing output in a small air-cooled two-cycle gasoline engine having a displacement of about 20 to 80 cc for a small working machine such as a brush cutter or a chainsaw. It is improved so as to make it easier.
[0002]
[Prior art]
In the conventional general two-cycle engine, a part of the raw gas is discharged as exhaust gas as it is in the scavenging stroke in which the unburned mixture (so-called raw gas) is filled in the cylinder. It is difficult to reduce total hydrocarbons.
Therefore, as a prior art, as shown in FIG. 8, a pair of first scavenging gas positioned symmetrically with respect to the exhaust port 10 that adopts the schneille scavenging method with a longitudinal section F dividing the exhaust port 10 in two. In a two-cycle internal combustion engine provided with a port 9A, 9A and a pair of second scavenging ports 9B, 9B located on the opposite side to the exhaust port 10, the scavenging air blown out from the first scavenging ports 9A, 9A The oblique horizontal scavenging airflow angle (α) on the exhaust port 10 side formed by the airflow and the oblique horizontal scavenging airflow angle (β) on the side opposite to the exhaust port 10 are both set to 116 ° to 124 °, and the second The oblique horizontal scavenging angle (γ) on the exhaust 10 side formed by the scavenging air blown from the scavenging ports 9B, 9B is set to 126 ° to 134 °, and the oblique horizontal scavenging air on the opposite side to the exhaust port 10 is formed. The angle (δ) is 146 ° to 154 °, and the first A two-cycle internal combustion engine characterized in that scavenging air blown from the scavenging ports 9A and 9A collide with each other, and scavenging air blown from the second scavenging ports 9B and 9B collide with each other. Is provided. In the figure, the symbol Sa is the horizontal sectional area of the first scavenging ports 9A, 9A, and the symbol Sb is the horizontal sectional area of the second scavenging ports 9B, 9B (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2000-34927 A (Claims and FIG. 4)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
[0005]
In the conventional two-cycle internal combustion engine, the scavenging air blown from the first scavenging ports 9A and 9A collide with each other and the scavenging air blown from the second scavenging ports 9B and 9B. The fuel particles included in the scavenging air also collide with each other and atomization is promoted. After the atomized scavenging air is inverted on the wall surface on the side opposite to the exhaust air outlet 10, the exhaust air outlet 10. In a two-cycle engine in which a loop toward the side is provided with four scavenging ports and two scavenging ports, it cannot be said that the loop is sufficiently formed, and further improvement has been demanded. In addition, it is inevitable that a part of the new air (air mixture) escapes directly to the exhaust port, and it has been difficult to say that the reduction of harmful components (particularly HC components) in the exhaust gas is satisfactory.
[0006]
The present invention has been made in view of such problems, the purpose of which is to increase the number of scavenging port pairs than the conventional one, to make the mutual collision of the scavenging air accurately, Further, by increasing the number of scavenging ports, collision of fuel particles contained in the scavenging air (a part of the air-fuel mixture) can be accurately and surely promoted, and atomization is further promoted. The scavenging airflow from the outlet forms a wide loop that flows through the vicinity of the ignition part of the spark plug to the exhaust outlet, thereby increasing the output and effectively reducing harmful components in the exhaust gas. Can be achieved, and
It is an object of the present invention to provide a two-cycle engine capable of further improving the exhaust gas purification action and the fuel consumption because each scavenging air flows at an appropriate merging position to form a loop and form a loop very smoothly. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the invention according to claim 1 is directed to a cylinder inner surface of a two-cycle engine, wherein the central axis of the exhaust port (1) and the central axis of the cylinder (2) are defined as an axis of symmetry (O). Three pairs of first, second and third scavenging ports (4a, 4b, 4c) for blowing a scavenging air flow toward the wall (3a) opposite to the exhaust port (1) on the cylinder inner wall (3) The three pairs of first, second, and third scavenging ports (4a, 4b, and 4c) promote the atomization of fuel particles by the collision of the scavenging air flow from each pair of scavenging ports. As described above, the two-cycle engine is characterized in that the direction of the central axis (4ao, 4bo, 4co) of each pair of scavenging ports is different from the direction of the central axis of the other pair of scavenging ports. It is what.
[0008]
Further, in the invention according to claim 2, the obliquely upward scavenging angle (α _v ) of the three pairs of first scavenging ports (4a) is 30 ° to 40 °, and the obliquely upward direction of the second scavenging port (4b). The scavenging airflow angle (β _v ) is 20 ° to 30 °, and the oblique scavenging airflow angle (γ _v ) of the third scavenging port (4c) is 5 ° to 20 °. This is a two-cycle engine.
[0009]
The invention according to claim 3 is characterized in that the oblique horizontal scavenging air angle (α _H1 ) on the side far from the exhaust ports (1) of the three pairs of first scavenging ports (4a) is 145 ° to 155 °. The oblique horizontal scavenging angle (α _H2 ) on the side close to the mouth (1) is 125 ° to 135 °, and the oblique horizontal scavenging angle (β _H1 ) on the side far from the exhaust port (1) of the second scavenging port (4b). ) Between 115 ° and 125 °, the oblique horizontal scavenging air angle (β _H2 ) on the side close to the exhaust port (1) is 115 ° to 125 °, and is far from the exhaust port (1) of the third scavenging port (4c). The oblique horizontal scavenging angle (γ _H1 ) on the side is 115 ° to 125 °, and the oblique horizontal scavenging angle (γ _H2 ) on the side close to the exhaust port (1) is 115 ° to 125 °. The two-cycle engine according to claim 1 is used.
[0010]
As in the two-cycle engine of the present invention, the cylinder inner wall (3) with the central axis of the exhaust port (1) and the central axis of the cylinder (2) as the axis of symmetry (O) is opposite to the exhaust port (1). By providing three pairs of scavenging ports (4a, 4b, 4c) that blow up the scavenging airflow toward the wall surface (3a) of the scavenging air at different positions, the fuel contained in the scavenging airflow The collision between particles is made efficient, atomization is further promoted, and the formation of a loop toward the exhaust port (1) after the scavenging air is reversed on the wall surface opposite to the exhaust port (1) is smooth. To be done.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments of a two-cycle engine of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 2 is a cross-sectional view of a cylinder showing the main part of the invention according to claim 1. The invention according to claim 1 shows the center axis of the exhaust port 1 and the center axis of the cylinder 2 on the cylinder inner surface of the two-cycle engine. Three pairs of first, second, and third scavenging ports 4a, 4b, and 4c for blowing a scavenging air flow toward the opposite wall surface 3a opposite to the exhaust port 1 are provided on the cylinder inner wall 3 having the symmetry axis O. It has been. The three pairs of first, second, and third scavenging ports 4a, 4b, and 4c are respectively arranged so that the scavenging air from each pair of scavenging ports collides with each other to promote atomization of fuel particles. This is a two-cycle engine provided such that the direction of the central axis 4ao, 4bo, 4co of the pair of scavenging ports is different from the direction of the central axis of the other pair of scavenging ports.
[0012]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a two-cycle engine equipped with the present invention. A piston 12 slidably provided in a cylinder 2 in which a spark plug 11 is provided has a balance that rotates in a crank chamber 13. A rotating shaft 15 having a weight 14 is connected via a connecting rod 16. The crank chamber 13 is supplied with an air-fuel mixture from an unillustrated evaporator through an intake port.
[0013]
The invention according to claim 2, 3, 4, as shown in FIG. 5, the three pairs the first 30 ° to 40 ° oblique upper scavenging flow angle alpha _v scavenging port 4a (Figure 3 2), the oblique scavenging angle β _v of the second scavenging port 4b is 20 ° to 30 ° (see FIG. 4), and the oblique scavenging air flow angle γ _v of the third scavenging port 4c is 5 ° to 20 ° (see FIG. 4). The two-cycle engine according to claim 1, wherein the two-cycle engine is used.
[0014]
Further, in the invention according to claim 3, as shown in FIG. 6, the oblique horizontal scavenging air flow angle α _H1 on the side far from the exhaust ports 1 of the three pairs of first scavenging ports 4a is exhausted at 145 ° to 155 °. The oblique horizontal scavenging air flow angle α _H2 on the side close to the mouth 1 is 125 ° to 135 °, and the oblique horizontal scavenging air flow angle β _H1 far from the exhaust port 1 of the second scavenging port 4b is 115 ° to 125 °. The oblique horizontal scavenging air flow angle β _H2 on the side closer to 1 is 115 ° to 125 °, and the oblique horizontal scavenging air flow angle γ _H1 far from the exhaust port 1 of the third scavenging port 4c is 115 ° to 125 °. it is obtained by a 2-cycle engine according to claim 1, characterized in that the side of the swash horizontal scavenging flow angle gamma _H2 a and 115 ° to 125 ° is close to.
[0015]
Since the two-cycle engine as in the invention according to the first to third aspects is used, that is, the exhaust port 1 is provided on the cylinder inner wall 3 having the central axis of the exhaust port 1 and the central axis of the cylinder 2 as the symmetry axis O. The three pairs of scavenging ports 4a, 4b and 4c for blowing up the scavenging air toward the opposite wall surface 3a are provided so that the scavenging airs collide at different positions. That is, as shown in FIG. 2, the central axes 4ao, 4bo, 4co of the three pairs of the first, second, and third scavenging ports 4a, 4b, 4c If the oblique horizontal scavenging angle and the oblique upward scavenging angle are provided so that the crossing position is located at a high position of the cylinder far from 1, the scavenging airflow from the three scavenging ports is Since the jets are simultaneously ejected at respective angles toward the inner wall 3a, scavenging air collisions occur in order from the closest to the inner wall 3a, and as shown in FIG. 7, the first scavenging air blown from the first scavenging port 4a. Since the second scavenging air B flows so as to push the first scavenging air A against the cylinder wall surface, the scavenging air A has no way to go upward. It flows to the ignition part.
[0016]
Since the second scavenging air B also flows in such that the third scavenging air C pushes the second scavenging air B against the cylinder wall surface, the second scavenging air B has only a place to go upward. Here, the second scavenging air flow B is attracted to the first scavenging air flow A that rises in advance from the first scavenging air port 4a close to the wall surface 3a opposite to the exhaust port 1, and the first scavenging air flow B is first drawn. It flows on the cylinder wall surface to follow the scavenging air A.
[0017]
Similarly, the third scavenging air flow C is also attracted to the second scavenging air flow B that rises in advance, and flows along the cylinder wall surface so as to follow the second scavenging air flow B. Therefore, the scavenging air blown out from each scavenging port once flows in a direction away from the exhaust port 1 from different merging positions, further flows to the ignition part of the spark plug 11, and then reverses to the exhaust port 1. Form a flowing loop. By setting the merging position of each scavenging air at appropriate intervals, the scavenging air flow can form a wide loop along the cylinder wall surface, and the scavenging air flow is rectified. Thus, the scavenging airflows that blow up obliquely upward and obliquely horizontally from the scavenging ports 4a, 4b, and 4c toward the wall surface 3a opposite to the exhaust port 1 of the cylinder 2 are more reliably performed than before. As a result, the collision of the fuel particles contained in the scavenging air stream is efficiently performed, atomization is further promoted, and the output can be increased. As a result, the total hydrocarbons ( The THC component can be reduced.
[0018]
【The invention's effect】
The two-cycle engine of the invention according to claims 1 to 3 is configured as described above, so that the number of scavenging port pairs is larger than that of the conventional one, that is, the central axis of the exhaust port and the cylinder Three pairs of scavenging ports for blowing a scavenging air flow toward the wall on the opposite side of the exhaust port are provided on the inner wall of the cylinder with the central axis of the cylinder as a symmetric axis so that the scavenging airs collide at different positions. That is, by providing the merging position of each scavenging air at appropriate intervals, the scavenging air flow can form a wide loop along the cylinder wall surface, and the scavenging air rectification action is performed. Scattering of the scavenging airflow is suppressed, and more and more collisions of the scavenging airflows that are blown obliquely upward and obliquely from the respective scavenging ports toward the cylinder wall opposite to the exhaust port are performed reliably. As a result, the atomization of the fuel particles due to the collision of the fuel particles contained in the scavenging air (a part of the air-fuel mixture) is further promoted, the output can be increased, and the exhaust gas can be effectively exhausted. Reduction of harmful components can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal front view of a two-cycle engine equipped with the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional plan view showing a main part of the two-cycle engine of the invention according to claim 1;
FIG. 3 is a longitudinal sectional front view showing a main part of a two-cycle engine according to a second aspect of the present invention.
4 is a longitudinal sectional front view showing a main part of a two-cycle engine according to a second aspect of the present invention. FIG.
FIG. 5 is a longitudinal front view showing a main part of a two-cycle engine according to a second aspect of the present invention.
6 is a cross-sectional plan view showing a main part of the two-cycle engine of the invention according to claim 3. FIG.
FIG. 7 is a diagram illustrating the flow of a scavenging air according to the present invention.
FIG. 8 is a view for explaining a two-cycle engine according to the invention according to the prior art.
[Explanation of symbols]
1 exhaust port 2 cylinder 3 cylinder inner wall 3a wall surface 4a opposite to the exhaust port 1st scavenging port 4b second scavenging port 4c third scavenging port 4ao central axis 4bo scavenging port 4a central axis 4co of scavenging port 4b mouth central axis alpha _v scavenging port 4a obliquely upward scavenging flow angle beta _v obliquely upward scavenging flow angle 11 spark plug 12 the piston 13 crank chamber 14 balance obliquely upward scavenging flow angle gamma _v scavenging port 4c of the scavenging port 4b of the scavenging port 4c Weight 15 Rotating shaft 16 Connecting rod

Claims

２サイクルエンジンのシリンダ内面において、排気口（１）の中心軸およびシリンダ（２）の中心軸を対称軸（Ｏ）とするシリンダ内壁（３）に、前記排気口（１）と反対側の壁面（３ａ）に向かって掃気流を吹き上げる３対の第１、第２、第３の掃気口（４ａ，４ｂ，４ｃ）を設けると共に、
この３対の第１、第２、第３の掃気口（４ａ，４ｂ，４ｃ）は、それぞれの対の掃気口からの掃気流が互いに衝突して燃料粒子の霧化が促進されるように、それぞれの対の掃気口の中心軸（４ａｏ，４ｂｏ，４ｃｏ）の方向が、他の対の掃気口の中心軸の方向と異なるように設けたことを特徴とする２サイクルエンジン。On the inner surface of the cylinder of the two-cycle engine, on the cylinder inner wall (3) with the central axis of the exhaust port (1) and the central axis of the cylinder (2) as the symmetry axis (O), the wall surface opposite to the exhaust port (1) (3a) providing three pairs of first, second and third scavenging ports (4a, 4b, 4c) for blowing up the scavenging airflow;
The three pairs of first, second, and third scavenging ports (4a, 4b, 4c) are configured so that the scavenging air from each pair of scavenging ports collides with each other to promote atomization of fuel particles. A two-cycle engine characterized in that the direction of the central axis (4ao, 4bo, 4co) of each pair of scavenging ports is different from the direction of the central axis of the other pair of scavenging ports.

前記３対の第１の掃気口（４ａ）の斜上方掃気流角（α_ｖ）を３０°〜４０°、第２の掃気口（４ｂ）の斜上方掃気流角（β_ｖ）を２０°〜３０°、第３の掃気口（４ｃ）の斜上方掃気流角（γ_ｖ）を５°〜２０°としたことを特徴とする請求項１に記載の２サイクルエンジン。The three pairs of first scavenging ports (4a) have an oblique upward scavenging angle (α _v ) of 30 ° to 40 °, and the second scavenging port (4b) has an oblique upward scavenging angle (β _v ) of 20 °. The two-stroke engine according to claim 1, wherein the oblique scavenging angle (γ _v ) of the third scavenging port (4c) is set to 5 ° to 20 °.

前記３対の第１の掃気口（４ａ）の排気口（１）に遠い側の斜水平掃気流角（α_Ｈ１）を１４５°〜１５５°で、排気口（１）に近い側の斜水平掃気流角（α_Ｈ２）を１２５°〜１３５°、
第２の掃気口（４ｂ）の排気口（１）に遠い側の斜水平掃気流角（β_Ｈ１）を１１５°〜１２５°で、排気口（１）に近い側の斜水平掃気流角（β_Ｈ２）を１１５°〜１２５°、
第３の掃気口（４ｃ）の排気口（１）に遠い側の斜水平掃気流角（γ_Ｈ１）を１１５°〜１２５°で、排気口（１）に近い側の斜水平掃気流角（γ_Ｈ２）を１１５°〜１２５°と、
したことを特徴とする請求項１に記載の２サイクルエンジン。The oblique horizontal scavenging airflow angle (α _H1 ) on the side far from the exhaust port (1) of the three pairs of first scavenging ports (4a) is 145 ° to 155 °, and the oblique horizontal level on the side close to the exhaust port (1). The scavenging air angle (α _H2 ) is 125 ° to 135 °,
The oblique horizontal scavenging angle (β _H1 ) on the side farther from the exhaust port (1) of the second scavenging port (4b) is 115 ° to 125 °, and the oblique horizontal scavenging angle ( β _H2 ) of 115 ° to 125 °,
The oblique horizontal scavenging angle (γ _H1 ) on the side farther from the exhaust port (1) of the third scavenging port (4c) is 115 ° to 125 °, and the oblique horizontal scavenging angle on the side closer to the exhaust port (1) ( γ _H2 ) of 115 ° to 125 °,
The two-cycle engine according to claim 1, wherein