JP2005011715A - 電池ホルダー - Google Patents
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Abstract
【課題】規格化された寸法の異なる複数種の電池のプラス/マイナス電極の接点として共通の一対のプラス/マイナス接点を有する電池ホルダーを得る。
【解決手段】電池ホルダーのガイド部4に異なる寸法の各電池のプラス電極13とマイナス電極14に対して共用できる一対のプラス接点6とマイナス接点11が設けられる。マイナス接点11は、各電池の装着位置に応じて圧縮コイルばね10の圧縮と伸張によりマイナス電極14との接触位置が決まる。
【選択図】 図3
【解決手段】電池ホルダーのガイド部4に異なる寸法の各電池のプラス電極13とマイナス電極14に対して共用できる一対のプラス接点6とマイナス接点11が設けられる。マイナス接点11は、各電池の装着位置に応じて圧縮コイルばね10の圧縮と伸張によりマイナス電極14との接触位置が決まる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、規格化された寸法の異なる電池を交換可能に装着できる電池ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、市中に出回っている種々の形状を有する複数種の電池は、JIS等で規格化された異なる長軸寸法を有している。これら複数種の電池を電気機器や充電器等の一つの電池ホルダーに収納する場合、例えば、各々単1形、単2形、単3形の電池の外形寸法にほぼ等しく形成された円筒形の3つの電池ホルダーボディA,B,Cを有し各々の軸方向に内部に挿入可能な入り子構造としたものがある。単4形の電池を電池ホルダーボディC内に挿入し、さらに電池ホルダーボディB,Aと入子にすれば、単4の電池を単1形として使用することができる。これによって、一つの電池ホルダー内に寸法の異なる複数種の電池を容易に対応して収納できる構造のものがある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
他に、単3形、単4形の電池に共用の充電器が多く出回っているが、その殆どは、電池ごとのプラス/マイナス接点を持っている。一部、接点を共用したタイプも存在するが、プラスかマイナスのいずれかの接点のみの共用であり、他方の接点についてはスペーサによる対応や、または、電池の装着角度を変えた先に追加して設ける、などの手段が採られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−134713号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電池ホルダーは、規格寸法の異なる電池に対してプラス/マイナスの接点の両方を共用するものはなく、これら電池ごとの接点を設けなければならずコストがかかる不利があった。
また、従来の充電器の多くは回路の都合上、共同電池の同時使用が出来ないため、寸法的、形状的に両電池が同時装着できないような配慮をせざるを得なかった。このため充電器自身の寸法は大きくならざるを得なかった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みなされたものであり、規格寸法の異なる複数種の電池のプラス/マイナス電極の接点として共用できる共通の一対のプラス/マイナス接点を有する電池ホルダーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の電池ホルダーは、電池を装着する本体ケースと、
前記本体ケースと一体に形成され又はケース内に装着され異なる規格寸法の電池を交換して装着可能なガイド構造を有するガイド部と、
前記ガイド部内に対向して設けられる一対のプラス/マイナス接点であって、前記プラス接点は、前記ガイド部内に設けられ異なる規格寸法の電池が交換して装着されたときに各電池のプラス電極の中心線のずれを許容する長さ寸法の溝内に設けられ、前記マイナス接点は、前記ガイド部内であって、一端が固定された圧縮ばねの他端に設けられ前記各電池のマイナス電極に当接されることを特徴とする。
【0008】
また、この発明の電池ホルダーは、電池を装着する本体ケースと、
前記本体ケースと一体に形成され又はケース内に装着され異なる規格寸法の電池を装着できるガイド構造を有するガイド部と、
前記ガイド部内に対向して設けられる一対のプラス/マイナス接点であって、前記プラス接点は、前記ガイド部内に設けられ異なる規格寸法の電池が交換して装着されたときに各電池のプラス電極の中心線のずれを許容する長さ寸法の溝内に設けられ、前記マイナス接点は、前記本体ケース内に装着された長軸寸法の異なる各電池のマイナス電極ごとに対応して接触できるよう可動構成とした接点ブロックに保持されていることを特徴とする。
【0009】
斯かる本出願の電池ホルダーによれば、規格化された寸法の異なる複数種の電池の各プラス/マイナス電極は、共用できる一対のプラス/マイナス接点に接触することで外部と電気的に接続できる。このことは、
マイナス接点が、一端が固定された圧縮ばねの他端に設けられ、圧縮ばねの弾発力により、又は、マイナス接点を可動構造とした接点ブロックを設けることにより電池の寸法が異なっても常に各電池のマイナス電極に当接されるからである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を添付図面、図1乃至図7を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す電池ホルダーの外観斜視図である。
下部ケース1と上部ケース2とからケース本体3が構成され、下部ケース1上に断面が略V字状の電池ガイド部4が配置されその長手方向に沿って後述する異なる規格の電池が交換可能に挿入される。
【0011】
ガイド部4の長手方向の一方の内側面に形成された溝5内にプラス接点6が設けられ、長手方向の対向する位置にマイナス接点(図示せず)が設けられ一対のプラス/マイナス接点とされる。
【0012】
図2は、規格の異なる2種の電池を装着した場合を想定した図1のII−II線に沿った断面矢視図である。
下部ケース1上に位置するガイド部4は、略V字状の形状部分7を有し図1には図示されていないが単3型電池8と単4型電池9を各中心線が電池ホルダーの中心線上にあるように交換可能に納められる。電池8,9のマイナス電極に圧縮コイルばね10の先端がマイナス接点11として接触する。圧縮コイルばね10は、上部ケース2に形成されているリブ12及び上部ケース2の内面に接して位置が規制されている。
【0013】
図3は、図1のIII−III線に沿った断面矢視図である。
ガイド部4の略V字状の形状部分7に単4電池9が納められた状態を示す。プラス電極13は、ガイド部4の長手方向の一方の内側面に設けられた溝5に接着されたプラス接点6に電気的に接触される。マイナス電極14は、圧縮コイルばね10の先端部分であるマイナス接点11に接触される。圧縮コイルばね10の他端15は、配線端子部分であり、プリント基板に半田付けすることで配線と同時にマイナス接点11の接点位置が定まる。尚、図3ではプリント基板は省略してある。
尚、圧縮コイルばね10は、マイナス接点11がマイナス電極14に接触し弾発力で当接するものであれば、これに限らず板ばね等であってもよい。
【0014】
次に、単4電池9をガイド部4から取り外し単3電池8と交換する。
図上、同一の単3電池8を挿入位置の移動につれ参照番号8−1,8−2,8−3で示す。同様に、同一のマイナス接点11を圧縮された移動位置につれ参照番号11−1,11−2,11−3で示す。
挿入直後の位置を示す単3電池8−1のマイナス電極14は、マイナス接点11−1と接触する位置にある。挿入途中の単3電池8−2のマイナス電極14は、圧縮コイルばね10を圧縮してマイナス接点11−2と接触する位置に移動する。さらに、単3電池8−3を略V字状の形状部分7に押し込んだとき圧縮コイルばね10は更に圧縮され、マイナス電極14はマイナス接点11−3と接触する位置にある。
【0015】
このように、一対のプラス/マイナス接点6、11を設けることにより規格化された寸法の異なる単4電池9と、単3電池8のプラス/マイナス電極13,14に対する共通の接点として対応できる。
【0016】
このことは、図4に示すようにガイド部4の略V字状の形状部分7に径の異なる単4電池9と、単3電池8を装着した場合に両電池の長手方向の中心線のずれによって生じるマイナス電極同士に共通のエリア16が存在することになる。このエリア16内に規格の異なる電池のマイナス電極14が接触するようにマイナス接点11を位置させれば両電池にとって共用できることになる。
【0017】
一方、図3に示すプラス接点6は、規格寸法の異なる各電池のプラス電極の中心線のずれを許容する縦長寸法の溝5内に接着して設けることにより各電池のプラス電極に対するプラス接点として共用できる。また、プラス接点6は、溝5内において各電池のプラス電極13に接触する際に若干の傾斜角度を持たせて接着される。電池の外れを防ぐためである。
【0018】
図5は、図2、図3に示した圧縮コイルばね10の外観斜視図である。
圧縮コイルばね10の先端部分がマイナス接点11となり、他端は配線端子15となる。圧縮コイルばね10は、配線端子15がプリント基板に半田付けされ固定されるとともに上部ケース2の上内面とリブ12(図2)によって位置が規制されているので、指が触れるなどの外力が加わっても移動の途中で共通エリア16からマイナス接点11の位置が外れることはない。
【0019】
図6は、プラス接点6とマイナス接点11を有する圧縮コイルばね10がプリント基板17に取り付けられた状態を示す外観図である。このプリント基板17は、図3に示す下部ケース1内に納められる。
【0020】
図7は、2本の電池が装着できる本発明の一実施の形態を示す電池ホルダーの外観図である。
同一規格の2本の電池を装着することは勿論のこと、単3型電池8と単4型電池9は同一回路に適応できるので異なる規格の2本の電池を並設することも可能である。尚、図1は1本の電池が装着できる電池ホルダーであるのに対して図7は2本の電池を装着できる実施の形態を示し、図1と同一部分には同一符号を付してその構成の説明は省略する。
【0021】
次に、図8乃至図18を参照して本発明の他の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の他の実施の形態を示す電池ホルダーの外観斜視図である。
下部ケース1と上部ケース2とからケース本体3が構成され、下部ケース2上に断面が略V字状の電池ガイド部4が配置されその長手方向に沿って後述する異なる規格の電池が交換可能に挿入される。
【0022】
ガイド部4の長手方向の一方の内側面に形成された溝5内にプラス接点6が接着して設けられ、長手方向の対向する位置にマイナス接点(図示せず)が設けられ一対のプラス/マイナス接点とされる。
マイナス接点は、可動構造の接点ブロック20に保持されている
【0023】
図9は、規格の異なる2種の電池を装着した場合を想定した図8のIX−IX線に沿った断面矢視図である。
下部ケース1上のガイド部4は、上部ケース2と一体に形成されている。ガイド部4の略V字状の形状部分7には図8には図示されていないが単3型電池8と単4型電池9を各中心線が電池ホルダーの中心線上にあるように交換可能に納められる。各電池8,9のマイナス電極は可動構造の接点ブロック20に設けられているマイナス接点と接触される。
【0024】
図10は、図8のX−X線に沿った断面矢視図である。
ガイド部4の略V字状の形状部分7に単4電池9が納められた状態を示す。プラス電極13は、ガイド部4の長手方向の一方の内側面に設けられた溝5に接着されたプラス接点6に電気的に接触される。マイナス電極14は、マイナス接点21−1に接触される。マイナス接点21−1は、可動構造とした接点ブロック20に保持されている。
【0025】
接点ブロック20の可動構造及び他の部材との構成を図11に示す展開斜視図と関連させて説明する。
図11に示すマイナス接点21は板体21aと一体に形成され、板体21aに設けた孔22を接点ブロック20に設けた突起23に嵌合することで固定する。板体21aには外部へのリード線26が接続される。接点ブロック20は、略L字形の一対の可動片24a、24bを有し、その夫々の側面に係止軸25a、25bが設けられている。
【0026】
上部ケース2は、ガイド部4となる側面に段階的に傾斜溝27a、27bが形成される。接点ブロック20の略L字形の一対の可動片24a、24bの側面に設けられた係止軸25a、25bが傾斜溝27a、に嵌合された後、接点ブロック20を例えば手動で一対の可動片24a、24bを傾斜溝27aに沿って移動させ傾斜溝27aから外し、次の段の傾斜溝27bに移動させ、係止軸25a、25bを傾斜溝27bの湾曲部に係止し位置決めすることができる。
このことによって、マイナス接点21の位置は傾斜溝27aによって定まる位置から傾斜溝27bの係止位置まで移動される。
【0027】
下部ケース1には、プラス接点6が直立して固定されたプリント基板17が納められる。更に、その上に接点ブロック20が可動可能な状態で係止された上部ケース2が載置される。
【0028】
図10において、単4型電池9がガイド部4の略V字状の形状部分7に装着された状態のとき、マイナス電極14は、接点ブロック20−1のマイナス接点21−1に接触されている。このとき、接点ブロック20−1の一対の可動片24a、24bに設けられた係止軸25a−1、25b−1は、傾斜溝27aに嵌合されている。
【0029】
次に、単4型電池9をガイド部4から取り外し、単3型電池8と交換する。図上、同一の単3電池8を挿入位置の移動につれ参照番号8−1,8−2で示す。単4型電池9を取り外すと同時に接点ブロック20−1の係止軸25a−1、25b−1を傾斜溝27a内を移動させて外し、次段の傾斜溝27b内に移動させ、その湾曲部分に係止させ位置決めする。図上、移動後の係止軸を参照番号25a−2、25b−2で表示する。このとき、接点ブロック20−1は後退し、接点ブロック20−2の位置に止まる。
【0030】
単3型電池8−2が、ガイド部4内に装着し終わるとマイナス電極14は、移動後の接点ブロック20−2のマイナス接点21−2に接触される。
【0031】
このように、プラス接点6と可動接点ブロック20のマイナス接点21とで一対のプラス/マイナス接点とすることにより規格化された寸法の異なる単4電池9と、単3電池8のプラス/マイナス電極13,14に対する共通の接点として対応できる。
【0032】
このことは、図12に示すように、略V字状の形状部分7に径の異なる単4電池9と、単3電池8を装着した場合に両電池の長手方向の中心線のずれによって生じる夫々のプラス電極13a、13b同士に共通のエリアが存在することになる。このエリアに対応した幅寸法と深さを有する溝19を形成し、この溝19内にプラス接点6を接着して設けることにより規格の異なる電池のプラス電極13が溝19内でプラス接点6と接触でき両電池にとってプラス接点6を共用できることになる。
【0033】
また、プラス接点6は、溝内において各電池のプラス電極13に接触する際に若干の傾斜角度を持たせて接着される。電池の外れを防ぐためである。
【0034】
図13は、可動構造の接点ブロック20がケース本体3内で規格寸法の異なる電池の交換に伴い移動される状態を説明する外観斜視図である。図13(a)例えば単3電池が装着されたときの接点ブロック20−2の位置を示し、図13(b)は、電池を交換し単4電池が装着されたことに伴い接点ブロック20−1の位置に移動されたことを示している。
尚、図8に示す電池ホルダーと同一部分には同一符号を付してその構成の説明は省略する。
【0035】
次に、図14乃至図16を参照して接点ブロック20の可動構造の他の実施の形態を説明する。
図14は、接点ブロック20の一部を示し上板30の下底に係止バー31が形成されていることを示す斜視図である。
図15は、接点ブロック20の停止位置、即ち接点ブロック20に保持されているマイナス接点の位置を設定するための凹部32,33がケース本体3内に設けられていることを示す斜視図である。
【0036】
図16は、図14に示す接点ブロック20の上板30に設けられた係止バー31が、図15に示す凹部33内に納められ、規定された寸法の電池のマイナス電極が接触するマイナス接点21の位置決めが為された状態を示す図である。
【0037】
他の規定する長軸寸法の異なる電池のマイナス電極に接触させる為には係止バー31を凹部32内に納まるように移動させる。その結果、マイナス接点21も移動し該当する電池のマイナス電極に接触することになる。
【0038】
上述の説明は可動構造の接点ブロックにおけるマイナス接点の移動を手動で行う例であるが、図17は、電池をガイド部内に挿入するにつれてマイナス接点の位置が自動的に設定される可動接点の実施の形態について説明する図である。
図上、同一のマイナス接点を移動につれ参照番号40−1,40−2で示す。同様に、同一の可動アームを位置ずれに応じて参照番号41−1,41−2で示し、同一の圧縮ばねを圧縮位置のずれに応じて参照番号42−1,42−2で示す。
【0039】
単4型電池9がガイド部4に挿入された場合、そのマイナス電極14は、可動アーム41−1に固定されている球状のマイナス接点40−1に圧縮ばね42−1で押圧された状態で接触する。
【0040】
単4型電池9を取り外し単3型電池8を挿入すると、挿入につれマイナス電極14が可動アーム41−2に固定されている球状のマイナス接点40−2を押圧し圧縮ばね42−2が圧縮された位置で位置決めされる。このとき、可動アーム41−1と可動アーム41−2は軸43で軸支され回動自在であり、マイナス接点40−1、40−2が球状であるため電池のマイナス電極14とマイナス接点40−1、40−2とは接触を保ちながら相互位置の移動が電池の交換とともに滑らかに自動的に行うことができる。
【0041】
図18は、2本の電池が装着できる電池ホルダーの外観図である。
同一規格の2本の電池を装着することは勿論のこと、単3型電池8と単4型電池9は同一回路に適応でき、異なる規格の2本の電池を並設することも可能である。尚、図8は1本の電池が装着できる可動構造の接点ブロック20を有する電池ホルダーであるのに対して図18は2本の電池を装着できる可動構造の接点ブロック20を有する電池ホルダーの実施の形態を示し、図8と同一部分には同一符号を付してその構成の説明は省略する。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本出願の電池ホルダーによれば、規格化された寸法の異なる複数種の電池の各プラス/マイナス電極は、共用できる一対のプラス/マイナス接点に接触することで外部と電気的に接続できる。このことは、電池ごとに電池ホルダー内に接点を設ける必要がないので製造コストが安く済む。特に電気的な接触を改善するために金めっきを施した接点を使用した電池ホルダーと比較するとコストの有利さが顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態を示す電池ホルダーの外観斜視図を示す。
【図2】図2は、規格の異なる2種の電池を装着した場合を想定した図1のII−II線に沿った断面矢視図を示す。
【図3】図3は、図1のIII−III線に沿った断面矢視図を示す。
【図4】図4は、異なる規格の2種の電池のマイナス電極が共通の接点エリアを有すること説明する図である。
【図5】図5は、図2、図3に示した圧縮コイルばね10の外観斜視図である。
【図6】図6は、図2、図3に示した圧縮コイルばねがプリント基板に取り付けられた状態を示す外観図である。
【図7】図7は、2本の電池が装着できる本発明の一実施の形態を示す電池ホルダーの外観図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施の形態を示す電池ホルダーの外観斜視図を示す。
【図9】図9は、規格の異なる2種の電池を装着した場合を想定した図8のIX−IX線に沿った断面矢視図である。
【図10】図10は、図8のX−X線に沿った断面矢視図である。
【図11】可動構造の接点ブロックと他の部材との構造を示す展開斜視図を示す。
【図12】図12は、異なる規格の2種の電池のプラス電極が共通の接点エリアを有すること説明する図である。
【図13】図13(a)、(b)は、可動構造の接点ブロックがケース本体内で規格寸法の異なる電池の交換に伴い移動される状態を説明する外観斜視図である。
【図14】図14は、接点ブロック20の一部を示す斜視図である。
【図15】図15は、可動構造の接点ブロックの停止位置を定める凹部がケース本体内に設けられていることを示す斜視図である。
【図16】図16は、図14に示す係止バーが、図15に示す凹部内に納められマイナス接点の位置決めが為された状態を示す図である。
【図17】図17は、電池を挿入するにつれてマイナス接点の位置が自動的に設定される可動接点の実施の形態について説明する図である。
【図18】図18は、2本の電池が装着できる電池ホルダーの外観図である。
【符号の説明】
3 本体ケース、4 ガイド部、6 プラス接点、11 マイナス接点、10圧縮コイルばね、20 可動接点ブロック
【発明の属する技術分野】
本発明は、規格化された寸法の異なる電池を交換可能に装着できる電池ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、市中に出回っている種々の形状を有する複数種の電池は、JIS等で規格化された異なる長軸寸法を有している。これら複数種の電池を電気機器や充電器等の一つの電池ホルダーに収納する場合、例えば、各々単1形、単2形、単3形の電池の外形寸法にほぼ等しく形成された円筒形の3つの電池ホルダーボディA,B,Cを有し各々の軸方向に内部に挿入可能な入り子構造としたものがある。単4形の電池を電池ホルダーボディC内に挿入し、さらに電池ホルダーボディB,Aと入子にすれば、単4の電池を単1形として使用することができる。これによって、一つの電池ホルダー内に寸法の異なる複数種の電池を容易に対応して収納できる構造のものがある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
他に、単3形、単4形の電池に共用の充電器が多く出回っているが、その殆どは、電池ごとのプラス/マイナス接点を持っている。一部、接点を共用したタイプも存在するが、プラスかマイナスのいずれかの接点のみの共用であり、他方の接点についてはスペーサによる対応や、または、電池の装着角度を変えた先に追加して設ける、などの手段が採られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−134713号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電池ホルダーは、規格寸法の異なる電池に対してプラス/マイナスの接点の両方を共用するものはなく、これら電池ごとの接点を設けなければならずコストがかかる不利があった。
また、従来の充電器の多くは回路の都合上、共同電池の同時使用が出来ないため、寸法的、形状的に両電池が同時装着できないような配慮をせざるを得なかった。このため充電器自身の寸法は大きくならざるを得なかった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みなされたものであり、規格寸法の異なる複数種の電池のプラス/マイナス電極の接点として共用できる共通の一対のプラス/マイナス接点を有する電池ホルダーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の電池ホルダーは、電池を装着する本体ケースと、
前記本体ケースと一体に形成され又はケース内に装着され異なる規格寸法の電池を交換して装着可能なガイド構造を有するガイド部と、
前記ガイド部内に対向して設けられる一対のプラス/マイナス接点であって、前記プラス接点は、前記ガイド部内に設けられ異なる規格寸法の電池が交換して装着されたときに各電池のプラス電極の中心線のずれを許容する長さ寸法の溝内に設けられ、前記マイナス接点は、前記ガイド部内であって、一端が固定された圧縮ばねの他端に設けられ前記各電池のマイナス電極に当接されることを特徴とする。
【0008】
また、この発明の電池ホルダーは、電池を装着する本体ケースと、
前記本体ケースと一体に形成され又はケース内に装着され異なる規格寸法の電池を装着できるガイド構造を有するガイド部と、
前記ガイド部内に対向して設けられる一対のプラス/マイナス接点であって、前記プラス接点は、前記ガイド部内に設けられ異なる規格寸法の電池が交換して装着されたときに各電池のプラス電極の中心線のずれを許容する長さ寸法の溝内に設けられ、前記マイナス接点は、前記本体ケース内に装着された長軸寸法の異なる各電池のマイナス電極ごとに対応して接触できるよう可動構成とした接点ブロックに保持されていることを特徴とする。
【0009】
斯かる本出願の電池ホルダーによれば、規格化された寸法の異なる複数種の電池の各プラス/マイナス電極は、共用できる一対のプラス/マイナス接点に接触することで外部と電気的に接続できる。このことは、
マイナス接点が、一端が固定された圧縮ばねの他端に設けられ、圧縮ばねの弾発力により、又は、マイナス接点を可動構造とした接点ブロックを設けることにより電池の寸法が異なっても常に各電池のマイナス電極に当接されるからである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を添付図面、図1乃至図7を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す電池ホルダーの外観斜視図である。
下部ケース1と上部ケース2とからケース本体3が構成され、下部ケース1上に断面が略V字状の電池ガイド部4が配置されその長手方向に沿って後述する異なる規格の電池が交換可能に挿入される。
【0011】
ガイド部4の長手方向の一方の内側面に形成された溝5内にプラス接点6が設けられ、長手方向の対向する位置にマイナス接点(図示せず)が設けられ一対のプラス/マイナス接点とされる。
【0012】
図2は、規格の異なる2種の電池を装着した場合を想定した図1のII−II線に沿った断面矢視図である。
下部ケース1上に位置するガイド部4は、略V字状の形状部分7を有し図1には図示されていないが単3型電池8と単4型電池9を各中心線が電池ホルダーの中心線上にあるように交換可能に納められる。電池8,9のマイナス電極に圧縮コイルばね10の先端がマイナス接点11として接触する。圧縮コイルばね10は、上部ケース2に形成されているリブ12及び上部ケース2の内面に接して位置が規制されている。
【0013】
図3は、図1のIII−III線に沿った断面矢視図である。
ガイド部4の略V字状の形状部分7に単4電池9が納められた状態を示す。プラス電極13は、ガイド部4の長手方向の一方の内側面に設けられた溝5に接着されたプラス接点6に電気的に接触される。マイナス電極14は、圧縮コイルばね10の先端部分であるマイナス接点11に接触される。圧縮コイルばね10の他端15は、配線端子部分であり、プリント基板に半田付けすることで配線と同時にマイナス接点11の接点位置が定まる。尚、図3ではプリント基板は省略してある。
尚、圧縮コイルばね10は、マイナス接点11がマイナス電極14に接触し弾発力で当接するものであれば、これに限らず板ばね等であってもよい。
【0014】
次に、単4電池9をガイド部4から取り外し単3電池8と交換する。
図上、同一の単3電池8を挿入位置の移動につれ参照番号8−1,8−2,8−3で示す。同様に、同一のマイナス接点11を圧縮された移動位置につれ参照番号11−1,11−2,11−3で示す。
挿入直後の位置を示す単3電池8−1のマイナス電極14は、マイナス接点11−1と接触する位置にある。挿入途中の単3電池8−2のマイナス電極14は、圧縮コイルばね10を圧縮してマイナス接点11−2と接触する位置に移動する。さらに、単3電池8−3を略V字状の形状部分7に押し込んだとき圧縮コイルばね10は更に圧縮され、マイナス電極14はマイナス接点11−3と接触する位置にある。
【0015】
このように、一対のプラス/マイナス接点6、11を設けることにより規格化された寸法の異なる単4電池9と、単3電池8のプラス/マイナス電極13,14に対する共通の接点として対応できる。
【0016】
このことは、図4に示すようにガイド部4の略V字状の形状部分7に径の異なる単4電池9と、単3電池8を装着した場合に両電池の長手方向の中心線のずれによって生じるマイナス電極同士に共通のエリア16が存在することになる。このエリア16内に規格の異なる電池のマイナス電極14が接触するようにマイナス接点11を位置させれば両電池にとって共用できることになる。
【0017】
一方、図3に示すプラス接点6は、規格寸法の異なる各電池のプラス電極の中心線のずれを許容する縦長寸法の溝5内に接着して設けることにより各電池のプラス電極に対するプラス接点として共用できる。また、プラス接点6は、溝5内において各電池のプラス電極13に接触する際に若干の傾斜角度を持たせて接着される。電池の外れを防ぐためである。
【0018】
図5は、図2、図3に示した圧縮コイルばね10の外観斜視図である。
圧縮コイルばね10の先端部分がマイナス接点11となり、他端は配線端子15となる。圧縮コイルばね10は、配線端子15がプリント基板に半田付けされ固定されるとともに上部ケース2の上内面とリブ12(図2)によって位置が規制されているので、指が触れるなどの外力が加わっても移動の途中で共通エリア16からマイナス接点11の位置が外れることはない。
【0019】
図6は、プラス接点6とマイナス接点11を有する圧縮コイルばね10がプリント基板17に取り付けられた状態を示す外観図である。このプリント基板17は、図3に示す下部ケース1内に納められる。
【0020】
図7は、2本の電池が装着できる本発明の一実施の形態を示す電池ホルダーの外観図である。
同一規格の2本の電池を装着することは勿論のこと、単3型電池8と単4型電池9は同一回路に適応できるので異なる規格の2本の電池を並設することも可能である。尚、図1は1本の電池が装着できる電池ホルダーであるのに対して図7は2本の電池を装着できる実施の形態を示し、図1と同一部分には同一符号を付してその構成の説明は省略する。
【0021】
次に、図8乃至図18を参照して本発明の他の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の他の実施の形態を示す電池ホルダーの外観斜視図である。
下部ケース1と上部ケース2とからケース本体3が構成され、下部ケース2上に断面が略V字状の電池ガイド部4が配置されその長手方向に沿って後述する異なる規格の電池が交換可能に挿入される。
【0022】
ガイド部4の長手方向の一方の内側面に形成された溝5内にプラス接点6が接着して設けられ、長手方向の対向する位置にマイナス接点(図示せず)が設けられ一対のプラス/マイナス接点とされる。
マイナス接点は、可動構造の接点ブロック20に保持されている
【0023】
図9は、規格の異なる2種の電池を装着した場合を想定した図8のIX−IX線に沿った断面矢視図である。
下部ケース1上のガイド部4は、上部ケース2と一体に形成されている。ガイド部4の略V字状の形状部分7には図8には図示されていないが単3型電池8と単4型電池9を各中心線が電池ホルダーの中心線上にあるように交換可能に納められる。各電池8,9のマイナス電極は可動構造の接点ブロック20に設けられているマイナス接点と接触される。
【0024】
図10は、図8のX−X線に沿った断面矢視図である。
ガイド部4の略V字状の形状部分7に単4電池9が納められた状態を示す。プラス電極13は、ガイド部4の長手方向の一方の内側面に設けられた溝5に接着されたプラス接点6に電気的に接触される。マイナス電極14は、マイナス接点21−1に接触される。マイナス接点21−1は、可動構造とした接点ブロック20に保持されている。
【0025】
接点ブロック20の可動構造及び他の部材との構成を図11に示す展開斜視図と関連させて説明する。
図11に示すマイナス接点21は板体21aと一体に形成され、板体21aに設けた孔22を接点ブロック20に設けた突起23に嵌合することで固定する。板体21aには外部へのリード線26が接続される。接点ブロック20は、略L字形の一対の可動片24a、24bを有し、その夫々の側面に係止軸25a、25bが設けられている。
【0026】
上部ケース2は、ガイド部4となる側面に段階的に傾斜溝27a、27bが形成される。接点ブロック20の略L字形の一対の可動片24a、24bの側面に設けられた係止軸25a、25bが傾斜溝27a、に嵌合された後、接点ブロック20を例えば手動で一対の可動片24a、24bを傾斜溝27aに沿って移動させ傾斜溝27aから外し、次の段の傾斜溝27bに移動させ、係止軸25a、25bを傾斜溝27bの湾曲部に係止し位置決めすることができる。
このことによって、マイナス接点21の位置は傾斜溝27aによって定まる位置から傾斜溝27bの係止位置まで移動される。
【0027】
下部ケース1には、プラス接点6が直立して固定されたプリント基板17が納められる。更に、その上に接点ブロック20が可動可能な状態で係止された上部ケース2が載置される。
【0028】
図10において、単4型電池9がガイド部4の略V字状の形状部分7に装着された状態のとき、マイナス電極14は、接点ブロック20−1のマイナス接点21−1に接触されている。このとき、接点ブロック20−1の一対の可動片24a、24bに設けられた係止軸25a−1、25b−1は、傾斜溝27aに嵌合されている。
【0029】
次に、単4型電池9をガイド部4から取り外し、単3型電池8と交換する。図上、同一の単3電池8を挿入位置の移動につれ参照番号8−1,8−2で示す。単4型電池9を取り外すと同時に接点ブロック20−1の係止軸25a−1、25b−1を傾斜溝27a内を移動させて外し、次段の傾斜溝27b内に移動させ、その湾曲部分に係止させ位置決めする。図上、移動後の係止軸を参照番号25a−2、25b−2で表示する。このとき、接点ブロック20−1は後退し、接点ブロック20−2の位置に止まる。
【0030】
単3型電池8−2が、ガイド部4内に装着し終わるとマイナス電極14は、移動後の接点ブロック20−2のマイナス接点21−2に接触される。
【0031】
このように、プラス接点6と可動接点ブロック20のマイナス接点21とで一対のプラス/マイナス接点とすることにより規格化された寸法の異なる単4電池9と、単3電池8のプラス/マイナス電極13,14に対する共通の接点として対応できる。
【0032】
このことは、図12に示すように、略V字状の形状部分7に径の異なる単4電池9と、単3電池8を装着した場合に両電池の長手方向の中心線のずれによって生じる夫々のプラス電極13a、13b同士に共通のエリアが存在することになる。このエリアに対応した幅寸法と深さを有する溝19を形成し、この溝19内にプラス接点6を接着して設けることにより規格の異なる電池のプラス電極13が溝19内でプラス接点6と接触でき両電池にとってプラス接点6を共用できることになる。
【0033】
また、プラス接点6は、溝内において各電池のプラス電極13に接触する際に若干の傾斜角度を持たせて接着される。電池の外れを防ぐためである。
【0034】
図13は、可動構造の接点ブロック20がケース本体3内で規格寸法の異なる電池の交換に伴い移動される状態を説明する外観斜視図である。図13(a)例えば単3電池が装着されたときの接点ブロック20−2の位置を示し、図13(b)は、電池を交換し単4電池が装着されたことに伴い接点ブロック20−1の位置に移動されたことを示している。
尚、図8に示す電池ホルダーと同一部分には同一符号を付してその構成の説明は省略する。
【0035】
次に、図14乃至図16を参照して接点ブロック20の可動構造の他の実施の形態を説明する。
図14は、接点ブロック20の一部を示し上板30の下底に係止バー31が形成されていることを示す斜視図である。
図15は、接点ブロック20の停止位置、即ち接点ブロック20に保持されているマイナス接点の位置を設定するための凹部32,33がケース本体3内に設けられていることを示す斜視図である。
【0036】
図16は、図14に示す接点ブロック20の上板30に設けられた係止バー31が、図15に示す凹部33内に納められ、規定された寸法の電池のマイナス電極が接触するマイナス接点21の位置決めが為された状態を示す図である。
【0037】
他の規定する長軸寸法の異なる電池のマイナス電極に接触させる為には係止バー31を凹部32内に納まるように移動させる。その結果、マイナス接点21も移動し該当する電池のマイナス電極に接触することになる。
【0038】
上述の説明は可動構造の接点ブロックにおけるマイナス接点の移動を手動で行う例であるが、図17は、電池をガイド部内に挿入するにつれてマイナス接点の位置が自動的に設定される可動接点の実施の形態について説明する図である。
図上、同一のマイナス接点を移動につれ参照番号40−1,40−2で示す。同様に、同一の可動アームを位置ずれに応じて参照番号41−1,41−2で示し、同一の圧縮ばねを圧縮位置のずれに応じて参照番号42−1,42−2で示す。
【0039】
単4型電池9がガイド部4に挿入された場合、そのマイナス電極14は、可動アーム41−1に固定されている球状のマイナス接点40−1に圧縮ばね42−1で押圧された状態で接触する。
【0040】
単4型電池9を取り外し単3型電池8を挿入すると、挿入につれマイナス電極14が可動アーム41−2に固定されている球状のマイナス接点40−2を押圧し圧縮ばね42−2が圧縮された位置で位置決めされる。このとき、可動アーム41−1と可動アーム41−2は軸43で軸支され回動自在であり、マイナス接点40−1、40−2が球状であるため電池のマイナス電極14とマイナス接点40−1、40−2とは接触を保ちながら相互位置の移動が電池の交換とともに滑らかに自動的に行うことができる。
【0041】
図18は、2本の電池が装着できる電池ホルダーの外観図である。
同一規格の2本の電池を装着することは勿論のこと、単3型電池8と単4型電池9は同一回路に適応でき、異なる規格の2本の電池を並設することも可能である。尚、図8は1本の電池が装着できる可動構造の接点ブロック20を有する電池ホルダーであるのに対して図18は2本の電池を装着できる可動構造の接点ブロック20を有する電池ホルダーの実施の形態を示し、図8と同一部分には同一符号を付してその構成の説明は省略する。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本出願の電池ホルダーによれば、規格化された寸法の異なる複数種の電池の各プラス/マイナス電極は、共用できる一対のプラス/マイナス接点に接触することで外部と電気的に接続できる。このことは、電池ごとに電池ホルダー内に接点を設ける必要がないので製造コストが安く済む。特に電気的な接触を改善するために金めっきを施した接点を使用した電池ホルダーと比較するとコストの有利さが顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態を示す電池ホルダーの外観斜視図を示す。
【図2】図2は、規格の異なる2種の電池を装着した場合を想定した図1のII−II線に沿った断面矢視図を示す。
【図3】図3は、図1のIII−III線に沿った断面矢視図を示す。
【図4】図4は、異なる規格の2種の電池のマイナス電極が共通の接点エリアを有すること説明する図である。
【図5】図5は、図2、図3に示した圧縮コイルばね10の外観斜視図である。
【図6】図6は、図2、図3に示した圧縮コイルばねがプリント基板に取り付けられた状態を示す外観図である。
【図7】図7は、2本の電池が装着できる本発明の一実施の形態を示す電池ホルダーの外観図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施の形態を示す電池ホルダーの外観斜視図を示す。
【図9】図9は、規格の異なる2種の電池を装着した場合を想定した図8のIX−IX線に沿った断面矢視図である。
【図10】図10は、図8のX−X線に沿った断面矢視図である。
【図11】可動構造の接点ブロックと他の部材との構造を示す展開斜視図を示す。
【図12】図12は、異なる規格の2種の電池のプラス電極が共通の接点エリアを有すること説明する図である。
【図13】図13(a)、(b)は、可動構造の接点ブロックがケース本体内で規格寸法の異なる電池の交換に伴い移動される状態を説明する外観斜視図である。
【図14】図14は、接点ブロック20の一部を示す斜視図である。
【図15】図15は、可動構造の接点ブロックの停止位置を定める凹部がケース本体内に設けられていることを示す斜視図である。
【図16】図16は、図14に示す係止バーが、図15に示す凹部内に納められマイナス接点の位置決めが為された状態を示す図である。
【図17】図17は、電池を挿入するにつれてマイナス接点の位置が自動的に設定される可動接点の実施の形態について説明する図である。
【図18】図18は、2本の電池が装着できる電池ホルダーの外観図である。
【符号の説明】
3 本体ケース、4 ガイド部、6 プラス接点、11 マイナス接点、10圧縮コイルばね、20 可動接点ブロック
Claims (9)
- 電池を装着する本体ケースと、
前記本体ケースと一体に形成され又はケース内に装着され異なる規格寸法の電池を交換して装着可能なガイド構造を有するガイド部と、
前記ガイド部内に対向して設けられる一対のプラス/マイナス接点であって、前記プラス接点は、前記ガイド部内に設けられ異なる規格寸法の電池が交換して装着されたときに各電池のプラス電極の中心線のずれを許容する長さ寸法の溝内に設けられ、前記マイナス接点は、前記ガイド部内であって、一端が固定された圧縮ばねの他端に設けられ前記各電池のマイナス電極に当接されることを特徴とする電池ホルダー。 - 前記ガイド部は、略V字型の溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電池ホルダー。
- 前記プラス接点は、前記ガイド部内に設けられ各電池のプラス電極が挿入でき、マイナス電極が挿入できない幅寸法を有し、各電池のプラス電極が接触できる深さを有する溝内に接着されることを特徴とする請求項1記載の電池ホルダー。
- 前記マイナス接点は、一端が固定され、他端が異なる規格寸法の各電池のマイナス電極に当接される、各電池の長軸の長さの差以上のストロークを有する圧縮ばねに設けられていることを特徴とする請求項1記載の電池ホルダー。
- 前記圧縮ばねのマイナス接点位置がストローク移動に伴いオーバーラップ位置を外さないようにガイドするガイド部を更に有することを特徴とする請求項1記載の電池ホルダー。
- 電池を装着する本体ケースと、
前記本体ケースと一体に形成され又はケース内に装着され異なる規格寸法の電池を装着できるガイド構造を有するガイド部と、
前記ガイド部内に対向して設けられる一対のプラス/マイナス接点であって、前記プラス接点は、前記ガイド部内に設けられ異なる規格寸法の電池が交換して装着されたときに各電池のプラス電極の中心線のずれを許容する長さ寸法の溝内に設けられ、前記マイナス接点は、前記本体ケース内に装着された長軸寸法の異なる各電池のマイナス電極ごとに対応して当接できるよう可動構造とした接点ブロックに保持されていることを特徴とする電池ホルダー。 - 前記ガイド部は、略V字型の溝が形成されていることを特徴とする請求項6載の電池ホルダー。
- 前記プラス接点は、前記ガイド部内に設けられ各電池のプラス電極が挿入でき、マイナス電極が挿入できない幅寸法を有し、各電池のプラス電極が接触できる深さを有する溝内に接着されることを特徴とする請求項6載の電池ホルダー。
- 前記接点ブロックに保持された前記マイナス接点は、手動又は電池の装着動作に連動して長軸寸法の異なる各電池のマイナス電極に当接されることを特徴とする請求項6載の電池ホルダー。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2436964A (en) * | 2006-04-07 | 2007-10-10 | Bosch Gmbh Robert | Coupling between electrical equipment and charger |
US7755322B2 (en) | 2006-04-07 | 2010-07-13 | Robert Bosch Gmbh | Mechanical coupling system, associated electrical supply unit, and associated charging device |
JP2018117449A (ja) * | 2017-01-18 | 2018-07-26 | Fdk株式会社 | 二次電池充電装置 |
-
2003
- 2003-06-19 JP JP2003175401A patent/JP2005011715A/ja active Pending
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GB2436964A (en) * | 2006-04-07 | 2007-10-10 | Bosch Gmbh Robert | Coupling between electrical equipment and charger |
US7755322B2 (en) | 2006-04-07 | 2010-07-13 | Robert Bosch Gmbh | Mechanical coupling system, associated electrical supply unit, and associated charging device |
GB2436964B (en) * | 2006-04-07 | 2010-10-27 | Bosch Gmbh Robert | Mechanical coupling assembly, associated electrical supply unit and associated charger |
JP2018117449A (ja) * | 2017-01-18 | 2018-07-26 | Fdk株式会社 | 二次電池充電装置 |
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