JP2005009852A - 消費エネルギー予測装置および消費エネルギー予測方法 - Google Patents

消費エネルギー予測装置および消費エネルギー予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 任意の空気調和機の使用条件に対し、正確かつ迅速な消費エネルギー予測値を提示することができる空気調和機の消費エネルギー予測装置等を提供する。
【解決手段】 太陽輻射量、伝導熱量、隙間面積という3つの指標をそれぞれ変化させた場合の空調機消費エネルギーを教師データとして用意し、前記3指標を用いて空調機消費エネルギーについて補間計算を行い、消費エネルギー補間情報を空調機消費エネルギー補間情報格納部35に格納しておく。空調機消費エネルギー計算部30は、使用条件入力部10に入力された実使用条件に基づき、空調機負荷要因計算部20が計算した前記3要因と、空調機消費エネルギー補間情報格納部35の消費エネルギー補間情報とを用いて空調機消費エネルギーを計算する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空気調和機などの消費エネルギーや空調負荷を予測する装置およびその方法に関する。
一般に、住宅に空気調和機を導入しようとするユーザは、空気調和機のイニシャルコスト(購入コスト)と共に、ランニングコスト(電気代)についても高い関心を持つ場合が多い。この場合、メーカ側などがユーザにランニングコストに関する情報を提供する方法として、大きく2つの方法がある。
第1の方法は、空気調和機の成績係数(COP:Coefficient Of Performance)を用いて、大まかなランニングコストを算出する方法である。第2の方法は、シミュレーションソフトを利用し、住宅の間取りなどユーザの実際の使用条件に基づいてランニングコストを予測する方法である(例えば、非特許文献1参照)。
図14は、上記第2の方法における消費エネルギー予測装置150の機能構成を示すブロック図である。図14に示されるように、消費エネルギー予測装置150は、ユーザから空気調和機についての実際の使用条件の入力を受け付ける使用条件入力部100、熱流体解析などに基づいたエネルギーシミュレーションを行って空気調和機の消費エネルギー量を算出する空調機消費エネルギー計算部130及び上記空調機消費エネルギー計算部130によって算出された消費エネルギー量に関する情報をユーザに提示する空調機消費エネルギー表示部140を備える。さらに、使用条件入力部100は、都市情報入力部101、生活パターン情報入力部102、窓情報入力部103、日射遮蔽情報入力部104、躯体部材情報入力部105及び気密情報入力部106を備える。
都市情報入力部101は、空気調和機を設置する住居が属する都市に関する情報を受け付ける。生活パターン情報入力部102は、空気調和機を利用するユーザの生活パターンに関する情報を受け付ける。窓情報入力部103は、上記住居の窓の大きさや窓が面する方位に関する情報を受け付ける。日射遮蔽情報入力部104は、日射を遮るものを窓に取り付けた場合、その日射遮蔽能力に関する情報を受け付ける。躯体部材情報入力部105は、上記住居の壁、窓、床または天井と外気との温度差により流出または流入する熱の多寡を表す指標に関する情報を受け付ける。気密情報入力部106は、住宅の気密性能に関する情報を受け付ける。
上記消費エネルギー予測装置150の空調機消費エネルギー計算部130は、使用条件入力部100においてユーザから都市に関する情報や生活パターンに関する情報を受け付けると、シミュレーションプログラムを実行し、消費エネルギー量算出する。そして、算出された消費エネルギー量は、空調機消費エネルギー表示部140に表示される。
「空気調和衛生工学会学術講演会論文集、pp1149-1152(1990)」
しかしながら、上記第1の方法では、住宅の間取り、住宅の種々の性能(例えば、断熱性能、気密性能など)、立地条件、生活パターンなど実際の使用条件が考慮されていないため、空気調和機同士の消費エネルギー量の多寡を比較することは可能なものの、ユーザが空気調和機を実際に使用した場合のランニングコストを正確に予測することはできないという問題がある。
また、上記第2の方法は、シミュレーション計算に現在の高性能な電子計算機でも膨大な計算時間を要し(数十秒〜数分)、空気調和機の機種変更などユーザの細かな仕様変更に迅速に対応することができず、使い勝手が悪いという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、任意の空気調和機の使用条件に対し、正確かつ迅速な消費エネルギー予測値を提示することができる空気調和機の消費エネルギー予測装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る消費エネルギー予測装置は、部屋に設置された空気調和機によって消費されるエネルギー量を予測する消費エネルギー予測装置であって、ユーザから前記空気調和機を使用する際の使用条件を受け付ける使用条件受付手段と、前記受け付けた使用条件に基づいて、前記部屋に流入する日射量に関する第1要因と、前記部屋と前記部屋外との温度差による伝導熱量に関する第2要因と、前記部屋と前記部屋外との自然換気に関する第3要因とを計算する要因計算手段と、算出された前記3つの要因に基づいて、前記空気調和機の消費エネルギー量を計算する消費量計算手段とを備える。
これにより、太陽輻射量、伝導熱量、隙間面積という空気調和機の消費エネルギー量に大きな影響を与える要因に基づいて消費エネルギー量を計算するので、正確かつ迅速に消費エネルギー量の予測値を提示することが可能となる。
なお、上記目的を達成するために、本発明は、上記消費エネルギー予測装置の特徴的な構成手段をステップとする消費エネルギー予測方法として実現したり、それらのステップを全て含むプログラムとして実現することもできる。そして、そのプログラムは、消費エネルギー予測装置が備えるROM等に格納しておくだけでなく、CD−ROM等の記録媒体や通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
以上のように、本発明に係る消費エネルギー予測装置は、ユーザから受け付けた情報に基づいて太陽輻射量、伝導熱量、隙間面積という空気調和機の消費エネルギー量に大きな影響を与える3つの要因を特定し、ニューラルネットワークなどのデータ補間手法を利用して空気調和機の消費エネルギー量を計算するので、任意の空気調和機の使用条件に対し、正確かつ迅速な消費エネルギー予測値を提示することが可能となる。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を用いながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る消費エネルギー予測装置50の機能の概要を示す図である。図1に示されるように、本消費エネルギー予測装置50は、空気調和機(「空調機」ともいう。)1を設置する部屋(もしくは住宅)の空調上の性能(保温効果、防熱効果等)や間取り、その住宅の所在地や家族構成等に関する条件と、予めニューラルネットワーク等の手法を用いて算出された補間関数等とに基づいて、迅速かつ正確に、設置候補となっている各種空気調和機における消費エネルギー量(「消費電力量」ともいう。)を予測する装置である。
図2は、本実施の形態における消費エネルギー予測装置50の機能構成を示すブロック図である。この消費エネルギー予測装置50は、ユーザから、消費エネルギー量の予測対象である空気調和機1における実際の使用条件の入力を受け付ける使用条件入力部10、使用条件入力部10を介して受け付けられた実際の使用条件から空気調和機1の消費エネルギー量の増減に影響を及ぼす要因(「指標」ともいう。)を計算する空調機負荷要因計算部20、国内の代表的な都市名に対応付けられた日射情報を格納する日射情報格納部25、ニューラルネットワークなどの手法を用いて算出された補間関数等を用いて空気調和機1の消費エネルギー量の計算を行う空調機消費エネルギー計算部30、空調機消費エネルギー計算部30における計算に利用する消費エネルギー補間情報を格納する空調機消費エネルギー補間情報格納部35、及び空調機消費エネルギー計算部30において計算された消費エネルギー量に関する情報を表示する空調機消費エネルギー表示部40を備える。
さらに、使用条件入力部10は、都市情報入力部11、生活パターン情報入力部12、窓情報入力部13、日射遮蔽情報入力部14、躯体部材情報入力部15及び気密情報入力部16を備える。
都市情報入力部11は、ユーザから、空気調和機1を設置する住宅が所在する都市名等(例えば、東京、大阪、札幌など)を受け付け、日射情報格納部25及び空調機消費エネルギー補間情報格納部35に通知する。この都市名等は、国内において気候状況が似ている地域の代表的な都市名を複数登録しておくのが望ましい。
生活パターン情報入力部12は、空気調和機1の利用者の生活パターンに関する情報を受け付ける。生活パターンに関する情報としては、家族の人数の他、24時間空調の可否や在不在制御の可否など、空気調和機の制御に関する情報が該当する。
窓情報入力部13、日射遮蔽情報入力部14、躯体部材情報入力部15及び気密情報入力部16は、ユーザから、空気調和機1を設置する部屋(もしくはその住宅)の仕様や熱負荷に対する性能など、空気調和に関連する情報を受け付ける。
窓情報入力部13は、窓の大きさや窓がどの方角に面しているかなど、窓に関する情報を受け付ける。日射遮蔽情報入力部14は、カーテン、ブラインド又は障子など、日射を遮るものを窓に取り付けた場合、その日射遮蔽能力に関する情報を受け付ける。この場合、窓毎に日射遮蔽情報を変えられるようにしておいてもよい。躯体部材情報入力部15は、壁、窓、床又は天井などの部位と外気との温度差により熱の流出入の多寡を表す指標(「要因」ともいう。)を受け付ける。この指標としては、各部位の熱伝導率が望ましい。気密情報入力部16は、住宅の気密性能に関する情報を受け付ける。気密性能に関する情報としては、相当隙間面積(即ち、単位延べ床面積あたりの隙間面積)が望ましい。
日射情報格納部25は、都市毎の日射量に関する情報(例えば、1日当たり単位面積当たりの各方角(東西南北)毎の窓から侵入する日射量)が格納されている。この情報は、実測値でも理論値でもどちらでもよい。
次に、本発明において特徴的な機能構成である空調機負荷要因計算部20について説明する。空調機負荷要因計算部20は、図2に示されるように、太陽輻射量計算部21、伝導熱量計算部22及び隙間面積計算部23を備える。
太陽輻射量計算部21は、空気調和機1を設置した部屋(もしくは住宅)に侵入する太陽輻射熱の影響の程度を表す指標(以下「太陽輻射量指標」という。)を計算する。この指標を計算する際には、日射情報格納部25に格納されている、上記都市情報入力部11において入力された都市名などに対応する日射量に関する情報を用いる。この場合、
太陽輻射量指標
=Σ(窓面積×日射遮蔽係数
×窓が面する方角における直達日射量/日・単位面積) (1)
と定義する。上記(1)式に示されるように、上記太陽輻射量指標は、全ての窓について(1)式の()内を計算し、それらの総和をとるものとする。
図3は、太陽輻射量計算部21において計算された、3パターンの太陽輻射量指標の例を示す図である。図3は、便宜上、窓が1枚の場合の例示であるが、上述したように、空気調和機1を設置した部屋(もしくは住宅)にある窓の全てについて、上記総和を計算することとなる。
伝導熱量計算部22は、部屋全体(もしくは住宅全体)において、壁、窓、床又は天井を介して、室内−屋外間の熱伝導による熱流出入の程度を表す指標(以下「伝導熱量指標」という。)を計算する。この場合、
伝導熱量指標
=Σ(熱貫流率×面積) (2)
と定義する。この場合も、各面(例えば、壁、窓、床又は天井)についての総和をとるものとする。
図4は、伝導熱量計算部22において計算された、3パターンの伝導熱量指標の例を示す図である。
隙間面積計算部23は、部屋全体(もしくは住宅全体)が隙間を通して自然換気する程度を表す指標(以下「隙間面積指標」という。)を計算する。この場合、
隙間面積計指標
=相当隙間面積×空気調和機が設置される部屋の床面積 (3)
と定義する。
図5は、隙間面積計算部23において計算された、3パターンの隙間面積指標の例を示す図である。
ここで、本実施の形態に係る、上記の3つの指標について説明する。
太陽輻射量、伝導熱量及び隙間面積の3つの指標は、空調負荷の大小を左右する重大な要因である。冷房時および暖房時の室内空調負荷に影響を与える因子は、主に以下の5つである(例えば、“「100万人の空気調和」小原淳平著、オーム社”を参照)。
(1)太陽輻射熱
直射日光が窓を通して室内に侵入する熱であり、冷房時には、空調負荷を増大させる重大な要因となる。日射量、窓の大きさ、日射遮蔽係数により変化する。
(2)温度差による伝導熱
室内外で温度差がある場合に、壁、窓、床、天井から室内に流出入する熱であり、冷暖房時共に考慮をすべき要因である。各部位の熱貫流率、大きさ(広さ)の影響を受ける。
(3)室内発生熱
電子機器、ガス機器等が室内にある場合に発生する熱である。冷房時には空調負荷を増大させる要因となる。
(4)侵入外気
部屋(もしくは住宅)の隙間から入ってくる外気に基づく要因であり、空調負荷に影響を与える。冷房時は特に考慮しないが、暖房時は室内外の温度差が大きいため、空調負荷を増大させる要因として無視できない。住宅の気密性能の影響を受ける。
(5)取り入れ外気
換気機能を備えた空調機器が換気を行った場合に、取り入れた外気に基づく要因であり、空調負荷に影響を与える。
太陽輻射量、伝導熱量、隙間面積は、まさに上記(1)、(2)、(4)の要因である。一方、(3)の要因は、空調機消費エネルギー補間情報格納部35に格納される消費エネルギー補間情報を作成する際に典型的な発熱条件を考慮しておけばよく、(5)の要因は、空気調和機1の仕様・性能に起因する要因であるため、同じく、消費エネルギー補間情報を作成する際に考慮可能である。従って、太陽輻射量、伝導熱量、隙間面積の3つの要因を用いることにより、空気調和機1の消費エネルギー量を計算する際に使用する補間関数などを作成することが可能となる。
空調機消費エネルギー補間情報格納部35は、空調機消費エネルギー計算部30における計算方法に応じた消費エネルギー補間情報を格納するための、RAM等の記憶装置である。例えば、空調機消費エネルギー計算部30において、ニューラルネットワーク(例えば、バックプロパゲーション(「BP」ともいう。)手法)を用いて補間関数を導出する場合、空調機消費エネルギー補間情報格納部35には、ニューロ間の重み等を格納したファイル(重みファイル)が格納される。より具体的に説明すると、重みファイルは、ニューラルネットワークによる学習結果である“重み”を示す情報が記録されたファイルであり、都市情報入力部11において入力された都市名と、生活パターン情報入力部12において入力された家族人数などの生活パターンの組合せすべてを網羅する“重み”が定義されている。従って、都市名と生活パターンとを決定すると、唯一の重みファイルが特定されることとなる。
さらに、ニューラルネットワークによる学習に用いる教師データは、太陽輻射量計算部21、伝導熱量計算部22及び隙間面積計算部23において算出された指標とそれぞれに対応する空気調和機1の消費エネルギー量であり、これらの教師データに基づいて上記の補間関数(重みファイル)が決定される。
以下では、上記バックプロパゲーション手法で用いる重みファイルについて、さらに具体的に説明する。
重みファイルは、機種(例えば、4.0kW型、5.0kW型および6.4kW型の3機種)、制御パターン(例えば、標準家族24時間制御、標準家族在不在制御およびDINKS家族在不在制御の3種類)、都市(秋田、仙台、新潟、松本、東京、名古屋、富山、大阪、高松、広島、福岡および鹿児島の12都市)毎に用意することとする。従って、重みファイルのバリエーションは、108(=3×3×12)存在する。さらに、1つの重みファイルには、12ヶ月分の重み情報が格納されている。
図6は、本実施の形態におけるニューラルネットワークの構成例を示す図である。図6に示されるように、本ニューラルネットワークにおける入力は、上記の太陽輻射量指標、伝導熱量指標および隙間面積指標の3つであり、出力は、熱負荷と消費エネルギー量である。さらに、図6において、Win(i、n:自然数)は、入力層−中間層間の重みであり、Vno(n、o:自然数)は、中間層−出力層間の重みである。なお、図6において、中間層や出力層においてオフセットを与えることとしてもよい。
次に、上記重みファイルが作成されるまでの過程について説明する。図7は、重みファイルが作成されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、本消費エネルギー予測装置50全体を制御する全体制御部(図示せず)に格納されているプログラム(以下「制御プログラム」という。)は、都市情報や生活パターン情報を取得すると(S801)、シミュレーション計算の実行に必要な計算条件を特定し、この計算条件を示すファイルを生成する(S802)。
次に、制御プログラムは、シミュレーション計算を実行し、消費エネルギー量を算出する(S803)。
このあと、上記全体制御部に格納されている教師データ作成プログラムは、上記シミュレーション計算の結果である消費エネルギー量に基づいて、BP手法を用いた学習に使用する教師データを作成する(S804)。この教師データには、各月の1日当たりの熱負荷及び消費エネルギー量を正規化して格納している。この場合の正規化値は、以下の(4)式によって算出する。
正規化値=(シミュレーション計算値−最小値)/(最大値−最小値) (4)
最後に、上記全体制御部に格納されている重みファイル作成プログラムは、上記の教師データを用いて、BP手法による学習を実行し(S805)、重みファイルを生成する(S806)。
なお、上記教師データにおける入力層に入力される各値は、所定の最小値、中間値及び最大値とする。例えば、太陽輻射量指標については、最小値、中間値及び最大値の3通りの指標を、伝導熱量指標については、最小値、2つの中間値及び最大値の4通りの指標を、隙間面積指標については、最小値、中間値及び最大値の3通りの指標をそれぞれ用意する。なお、伝導熱量指標では中間値を2つ用意するのは、伝導熱量指標による消費エネルギー量の変化が大きいことによる。
図8は、上記重みファイルの作成環境を示すディレクトリ構造の一例である。
図8に示されるように、教師データファイルや重みファイル等は、都市のディレクトリの下に格納されている。
なお、空気調和機1の消費エネルギー量を示すデータは、実験において得られた測定データでもよいし、エネルギーシミュレーションによって得られたデータでもよい。空気調和機1の消費エネルギー量を示すデータの時間スケールは、年間、月間、1日、1時間のいずれでもよく、空調機消費エネルギー表示部40でユーザに提示する情報内容と同等、もしくはそれより細かい時間スケールとする。このようにして得た複数の教師データを、入力として住宅に関する情報を与え、空調機消費エネルギー量を出力として設定して、ニューラルネットワークを用いて学習させる。ニューラルネットワークで学習させる場合の空気調和機1の消費エネルギー量の時間スケールは、空調機消費エネルギー表示部40でユーザに提示する情報の時間スケールと同等でよい。
次に、本実施の形態の消費エネルギー予測装置50の動作について説明する。
図9は、消費エネルギー予測装置50の処理の流れを示したフローチャートである。
まず、使用条件入力部10は、ユーザにから、空気調和機1を設置する部屋や住宅に関する情報を受け付ける(S1001)。
次に、都市情報入力部11、生活パターン情報入力部12で設定された情報を受け付けると、空調機消費エネルギー補間情報格納部35は、これら設定された情報に対応したニューラルネットワーク重みファイルなどの消費エネルギー補間情報を読み出し(S1002)、空調機消費エネルギー計算部30に出力する。
一方、日射情報格納部25は、都市情報入力部11から都市情報を受け取ると、当該都市の日射情報を特定し(S1003)、太陽輻射量計算部21に出力する。
これにより、空調機負荷要因計算部20は、使用条件入力部10から入力された情報、及び日射情報格納部25から日射情報を受け取ると、太陽輻射量計算部21、伝導熱量計算部22及び隙間面積計算部23で、前述した3つの指標を計算し(S1004)、空調機消費エネルギー計算部30に出力する。
すると、空調機消費エネルギー計算部30は、空調機消費エネルギー補間情報格納部35から得た重みファイルなどの消費エネルギー補間情報を用いて、空調機の消費エネルギー量を計算する(S1005)。
最後に、空調機消費エネルギー表示部40は、空調機消費エネルギー計算部30において算出された空調機の消費エネルギー量を受け取り、画面や音声などの方法でユーザに、算出された消費エネルギー量に関する情報を提示する(S1006)。
図10は、空調機消費エネルギー表示部40に表示された空気調和機1の消費エネルギー量に関する表示例である。図10の場合は、各月毎の冷房、暖房及び換気に要した電気代の予測例が示されている。
以上のように、本実施の形態に係る消費エネルギー予測装置によれば、太陽輻射量、伝導熱量、隙間面積という空気調和機の消費エネルギー量に大きな影響を与える要因を入力とし、ニューラルネットワークなどのデータ補間手法を利用して消費エネルギー量を計算するので、ユーザの空気調和機の使用条件に対して、正確かつ迅速に消費エネルギー量の予測値を提示することができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、太陽輻射量、伝導熱量、隙間面積という空気調和機の消費エネルギー量に大きな影響を与える3要因に基づいて、ニューラルネットワークなどのデータ補間手法を利用して空調機の消費エネルギー量を予測する実施例について説明したが、本実施の形態では、上記3要因に基づいて熱負荷を算出し、この算出された熱負荷を用いて空気調和機の消費エネルギー予測値を算出する実施例について説明する。
図11は、本実施の形態に係る消費エネルギー予測装置55の機能構成を示すブロック図である。図11に示されるように、本消費エネルギー予測装置55は、上記実施の形態1の消費エネルギー予測装置50における空調機消費エネルギー計算部30に代えて、熱負荷計算部31と空調機消費エネルギー計算部32とを備えている。なお、以下では、上記実施の形態1の消費エネルギー予測装置50と同じ機能構成については同じ符番を付し、その説明は省略する。
熱負荷計算部31は、上記実施の形態1において説明した太陽輻射量指標と伝導熱量指標及び隙間面積指標に基づいて、空気調和機1が設置される部屋(もしくは住宅)の熱負荷を算出する。
空調機消費エネルギー計算部32は、熱負荷計算部31において算出された熱負荷と空調機消費エネルギー補間情報格納部35に格納されている補間情報に基づいて、ニューラルネットワークなどの補間手法を利用して空気調和機1の消費エネルギー量を算出する。
図12は、空調機消費エネルギー計算部32における計算の概要を示す図である。図12では、熱貫流率(熱x)とエアコンの能力(能力x)に対応する最大熱負荷値(Qx)を計算し、次にQxに対して既存の熱負荷計算値(Qnm)により補間して消費エネルギー量(Ex)を算出している。
なお、図12は、空調機消費エネルギー計算部32における補間計算を簡略化して示した図であり、実際には、多次元の(即ち、上記太陽輻射量指数、伝導熱量指数及び隙間面積指数を考慮した)補間計算を行う。
図13は、実施の形態2の消費エネルギー予測装置55の空調機消費エネルギー表示部における表示例である。図13には、予測対象の部屋(もしくは住宅)に空気調和機1を設置した場合の6時から18時までの熱負荷の予測結果が示されている。
なお、上記実施の形態1及び2において、本発明について図面を用いて説明したが、本発明はこれらに限定することを意図しない。
本発明に係る消費エネルギー予測装置は、一般のパーソナルコンピュータやPDAなどに適用が可能である。
実施の形態1における消費エネルギー予測装置の機能の概要を示す図である。 実施の形態1における消費エネルギー予測装置の機能構成を示すブロック図である。 太陽輻射量計算部に保持されている太陽輻射量指標のデータ例を示す図である。 伝導熱量計算部に保持されている伝導熱量指標のデータ例を示す図である。 隙間面積計算部に保持されている隙間面積指標のデータ例を示す図である。 実施の形態1におけるニューラルネットワークの構成例を示す図である。 重みファイルが作成されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。 重みファイルの作成環境を示すディレクトリ構造の一例である。 実施の形態1における消費エネルギー予測装置の処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1の空調機消費エネルギー表示部における表示例である。 実施の形態2における消費エネルギー予測装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2の空調機消費エネルギー計算部における補間計算の概要を説明するための図である。 実施の形態2の空調機消費エネルギー表示部における表示例である。 従来の第2の方法における消費エネルギー予測装置の機能構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 空気調和機
10 使用条件入力部
11 都市情報入力部
12 生活パターン情報入力部
13 窓情報入力部
14 日射遮蔽情報入力部
15 躯体部材情報入力部
16 気密情報入力部
20 空調機負荷要因計算部
21 太陽輻射量計算部
22 伝導熱量計算部
23 隙間面積計算部
25 日射情報格納部
30 空調機消費エネルギー計算部
31 熱負荷計算部
32 空調機消費エネルギー計算部
35 空調機消費エネルギー補間情報格納部
40 空調機消費エネルギー表示部
50 消費エネルギー予測装置
55 消費エネルギー予測装置
100 使用条件入力部
101 都市情報入力部
102 生活パターン情報入力部
103 窓情報入力部
104 日射遮蔽情報入力部
105 躯体部材情報入力部
106 気密情報入力部
130 空調機消費エネルギー計算部
140 空調機消費エネルギー表示部
150 消費エネルギー予測装置

Claims (6)

  1. 部屋に設置された空気調和機によって消費されるエネルギー量を予測する消費エネルギー予測装置であって、
    ユーザから前記空気調和機を使用する際の使用条件を受け付ける使用条件受付手段と、
    前記受け付けた使用条件に基づいて、前記部屋に流入する日射量に関する第1要因と、前記部屋と前記部屋外との温度差による伝導熱量に関する第2要因と、前記部屋と前記部屋外との自然換気に関する第3要因とを計算する要因計算手段と、
    算出された前記3つの要因に基づいて、前記空気調和機の消費エネルギー量を計算する消費量計算手段と
    を備えることを特徴とする消費エネルギー予測装置。
  2. 前記消費エネルギー予測装置は、さらに、
    前記算出された3つの要因に基づいて熱負荷を算出する熱負荷算出手段を備え、
    前記消費量計算手段は、
    算出された前記熱負荷に基づいて、前記消費エネルギー量を計算する
    ことを特徴とする請求項1記載の消費エネルギー予測装置。
  3. 前記消費エネルギー予測装置は、さらに、
    予め特定されている前記使用条件とこれに対応する消費エネルギー量とに基づいて補間関数を生成する補間関数生成手段を備え、
    前記消費量計算手段は、
    算出された前記3つの要因を前記補間関数に代入することによって、前記消費エネルギーを計算する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の消費エネルギー予測装置。
  4. 前記補間関数生成手段は、
    前記使用条件とこれに対応する消費エネルギー量とを教師データとし、ニューラルネットワークを利用して前記補間関数を生成する
    ことを特徴とする請求項3記載の消費エネルギー予測装置。
  5. 部屋に設置された空気調和機によって消費されるエネルギー量を予測するための消費エネルギー予測方法であって、
    ユーザから前記空気調和機を使用する際の使用条件を受け付ける使用条件受付ステップと、
    前記受け付けた使用条件に基づいて、前記部屋に流入する日射量に関する第1要因と、前記部屋と前記部屋外との温度差による伝導熱量に関する第2要因と、前記部屋と前記部屋外との自然換気に関する第3要因とを計算する要因計算ステップと、
    算出された前記3つの要因に基づいて、前記空気調和機の消費エネルギー量を計算する消費量計算ステップと
    を含むことを特徴とする消費エネルギー予測方法。
  6. 部屋に設置された空気調和機によって消費されるエネルギー量を予測する消費エネルギー予測装置のためのプログラムであって、
    ユーザから前記空気調和機を使用する際の使用条件を受け付ける使用条件受付ステップと、
    前記受け付けた使用条件に基づいて、前記部屋に流入する日射量に関する第1要因と、前記部屋と前記部屋外との温度差による伝導熱量に関する第2要因と、前記部屋と前記部屋外との自然換気に関する第3要因とを計算する要因計算ステップと、
    算出された前記3つの要因に基づいて、前記空気調和機の消費エネルギー量を計算する消費量計算ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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