JP2005001344A - 真偽判別形成体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)により形成した穿孔群からなる第1の画像(2a)と、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)により形成した穿孔群からなる第2の画像(2c)を設け、前記第2の画像(2c)を形成する前記基材(1a)を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の画像(2a)を形成する前記基材(1a)を貫通しない穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置される真偽判別形成体である。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類等の偽造防止、改竄防止が必要とされる貴重印刷物に適用する真偽判別形成体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類等の貴重印刷物は、その性質上、偽造、変造されにくいことが要求される。この防止策として、これらの貴重印刷物の基材に、複数の穿孔で数字等を形成することは知られている。また、複数の穿孔を有する基材を傾けて観察することにより潜像画像を視認できるようにして真偽判別を行う技術も知られている。
【0003】
前者は、スイスの銀行券に用いられており、数字を穿孔によって表現している。また、孔の直径は、反射状態においては裸眼でそれらのなすパターンが見えない点に特徴を有する、 安全マークが、透過状態においては見える文書面のパターンを形成する複数個の孔からなる、偽造を防止するための安全マークを備える安全保管文書が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特表2000−501036号公報(第2頁、第1−2図)
【0005】
後者は、基材を有し、該基材に形成され、背景部と特定のパターンから成る情報部とを形成する目視しにくい多数の微細な穿孔を有する真偽判別形成体であって、上記背景部を形成する穿孔と上記情報部を形成する穿孔とは、穿孔の形状、寸法及び配列方向の少なくとも一つ以上が異なるように形成されていることを特徴とする真偽判別形成体が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献2】
特開2000−233561号公報(第2頁、第1−2図)
【0007】
また、特定のパターンで配列されて情報を付与する多数の微細穿孔が形成されたカード基材を有する微細穿孔カードであって、上記微細穿孔は、レーザ加工機により、上記カード基材に対して特定の傾斜角度で貫通して形成された穿孔であり、上記微細穿孔カードの一面側から光を上記微細穿孔カードに対して上記特定の傾斜角度と同じ角度で投光して、上記微細な穿孔を透過させることにより、上記情報がチェックされる構成であることを特徴とする微細穿孔カードが開示されている(例えば、特許文献3参照)
【0008】
【特許文献3】
特開2002−160477号公報(第2頁、第1図)
【0009】
また、異なった角度で貫通した穿孔で画像を形成することによって両眼視差によって画像が立体的に視認されることが考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術は総じて、基材に穿孔によって数字等を形成するものや、基材に一部の穿孔の形状を異ならせるもの又は一部の穿孔を基材に対して斜めに開けて、透過光で傾けて観察した場合に潜像画像が視認されるものであった。特表2000−501036号公報は、穿孔によって数字等を形成しているだけであって、偽造防止技術としては単純で改良の余地があった。また、特開2000−233561号公報は、情報部と背景部を組み合わせることで、穿孔群の中に情報部を隠し入れる構成であるため、基材を透過光で傾けて観察したときに傾ける角度を深めなければ潜像画像が明瞭に出現されない恐れがあり、複数の潜像画像を形成することは困難であった。また、特開2002−160477号公報は、基材に複数の穿孔からなる穿孔群を設け、穿孔群の一部の穿孔を基材に対して斜めに開けて潜像画像を構成し、基材を透過光で観察することにより潜像画像を視認できるものであり、レーザを垂直に照射し、且つ、基材を水平方向に自動搬送するような大量生産ラインを構成することは容易であるが、基材に斜め穿孔を形成することは、加工機の構成が複雑となり、作製上困難であった。また、異なった角度で貫通した穿孔で画像を形成することによって両眼視差によって画像が立体的に視認されることが考えられるが、異なった角度で貫通した穿孔だけの構成では、鮮明な立体画像を得ることができなかった。
【0011】
以上のことから、本発明は前述した問題点を解決することを目的としたもので、基材を貫通しない穿孔により形成した穿孔群と、基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる画像を設け、画像を形成する基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置は、基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置することによって、透過光で観察した場合に、観察角度によって、明瞭な第2の画像の出現、多方向から異なる第2の画像の出現又は消失、鮮明な立体的な第2の画像の出現がされることを見出した。よって、本発明は真偽判別効果の高い、改ざん、複製防止効果のある真偽判別形成体を提案するものである。
【0012】
また、を貫通する穿孔により形成した穿孔群を有する第1の基材と、貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第2の基材からなる、第2の基材に有する画像を形成する穿孔群の個々の穿孔位置は、第1の基材に有する穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層することによって、透過光で観察した場合に、観察角度によって、明瞭な第2の画像の出現、多方向から異なる第2の画像の出現又は消失、鮮明な立体的な第2の画像の出現がされることを見出した。よって、本発明は真偽判別効果の高い、改ざん、複製防止効果のある真偽判別形成体を提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基材を貫通しない穿孔により形成した穿孔群と、基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの画像を設け、前記少なくとも二つの画像を形成する前記基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置される真偽判別形成体であって、前記少なくとも二つの画像を形成する前記基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔径は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔径よりも小さく、且つ、前記少なくとも二つの画像を形成する前記基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔に重なる(この場合の重なるとは、一部又は全部が重なることを言う)ように配置され、前記少なくとも二つの画像を形成する前記基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔の中心位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離に配置され、且つ、前記特定方向はそれぞれの画像毎に異なる方向であることを特徴とする真偽判別形成体である。この真偽判別形成体を透過光で傾けて観察した場合に、複数の観察角度に対応した複数の画像が視認される。
【0014】
また、本発明は、基材を貫通しない穿孔により形成した穿孔群と、基材を貫通する穿孔により形成した右眼用の穿孔群及び左眼用の穿孔群からなる少なくとも一つの画像を設け、前記少なくとも一つの画像を形成する前記基材を貫通する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置される真偽判別形成体であって、前記少なくとも一つの画像を形成する前記基材を貫通する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔径は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔径よりも小さく、且つ、前記少なくとも一つの画像を形成する前記基材を貫通する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔に重なる(この場合の重なるとは、一部又は全部が重なることを言う)ように配置され、更に、前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群は一対となり、前記真偽判別形成体を特定距離から透過光で観察した場合に、前記少なくとも一つの画像が立体的に視認されることを特徴とする真偽判別形成体である。
【0015】
また、本発明は、貫通する穿孔により形成した穿孔群を有する第1の基材と、貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの画像を有する第2の基材からなる、前記第2の基材に有する前記少なくとも二つの画像を形成する穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別形成体であって、前記第2の基材に有する前記少なくとも二つの画像を形成する穿孔群の個々の穿孔径は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔径よりも小さく、且つ、前記第2の基材に有する前記少なくとも二つの画像を形成する穿孔群の個々の穿孔は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔に重なる(この場合の重なるとは、一部又は全部が重なることを言う)ように配置され、前記第2の基材に有する前記少なくとも二つの画像を形成する穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔の中心位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離に配置され、且つ、前記特定方向はそれぞれの第2の画像毎に異なる方向であることを特徴とする真偽判別形成体である。この真偽判別形成体を透過光で傾けて観察した場合に、複数の観察角度に対応した複数の画像が視認される。
【0016】
また、本発明は、貫通しない穿孔により形成した穿孔群を有する第1の基材と、貫通する穿孔により形成した右眼用の穿孔群及び左眼用の穿孔群からなる少なくとも一つの画像を有する第2の基材からなる、前記第2の基材に有する少なくとも一つの画像を形成する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別形成体であって、前記第2の基材に有する前記少なくとも一つの画像を形成する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔径は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔径よりも小さく、且つ、前記第2の基材に有する前記少なくとも一つの画像を形成する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔は、前記第1の基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔に重なる(この場合の重なるとは、一部又は全部が重なることを言う)ように配置され、更に、前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群は一対となり、前記真偽判別形成体を特定距離から透過光で観察した場合に、前記少なくとも一つの画像が立体的に視認されることを特徴とする真偽判別形成体である。
【0017】
また、本発明は、前記貫通しない穿孔及び前記貫通する穿孔が、基材に対して直角及び特定の角度で斜めの形状の少なくとも一つで形成したことを特徴とする真偽判別形成体である。
【0018】
また、本発明は、前記貫通しない穿孔及び前記貫通する穿孔の穿孔ピッチが、それぞれが等しいピッチで配置したことを特徴とする真偽判別形成体である。
【0019】
また、本発明は、前記貫通しない穿孔及び前記貫通する穿孔の径が50μm〜1000μmであることを特徴とする真偽判別形成体である。
【0020】
また、本発明は、前記貫通しない穿孔及び前記貫通する穿孔の形状が円形状、多角形及び特殊な形状の少なくとも1つであることを特徴とする真偽判別形成体である。
【0021】
また、本発明の前記貫通しない穿孔と前記貫通する穿孔が重なる度合が、前記貫通しない穿孔に対して前記貫通する穿孔が内在乃至させて配置したことを特徴とする真偽判別形成体である。
【0022】
また、本発明の貫通しない穿孔及び前記貫通する穿孔が、深さ方向に伴って、穿孔の直径が小さくなる形状であることを特徴とする真偽判別形成体である。
【0023】
また、本発明の前記画像が、文字、数字、記号及び絵柄の少なくとも1つであることを特徴とする真偽判別形成体である。
【0024】
また、本発明は、前記基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる画像をカモフラージュするための穿孔を設けたことを特徴とする真偽判別形成体である。
【0025】
また、本発明は、前記第2の基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる画像をカモフラージュするための穿孔を設けたことを特徴とする真偽判別形成体である。
【0026】
上記記載の特定方向及び特定距離についての説明図を図40に示す。ここで言う、特定方向とは穿孔(3a)の中心位置(P)に対して穿孔(3c)が形成される方向のことである。特定距離とは穿孔(3a)の中心位置(P)に対して穿孔(3c)が形成される距離のことである。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明に係る真偽判別形成体の実施の形態を基づいて図面を参照して説明する。本発明の真偽判別形成体の特徴は、基材に形成した2次元に配列された基材を貫通しない穿孔により形成した穿孔群からなる第1の画像と、基材に形成した2次元に配列された基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる第2の画像を設け、第2の画像を形成する基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置は、第1の画像を形成する基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置することによって、垂直方向からある一定方向へ傾けて透過光で観察した場合に、明瞭な第2の画像の出現又は消失、立体的な第2の画像の出現するものである。また、第1の基材に形成した2次元に配列された第1の基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる第1の画像と、第2の基材に形成した2次元に配列された第2の基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる第2の画像を設け、第2の画像を形成する第2の基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置は、第1の画像を形成する第1の基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、第1の基材と第2の基材を順次積層することによって、垂直方向からある一定方向へ傾けて透過光で観察した場合に、明瞭な第2の画像の出現又は消失、立体的な第2の画像の出現するものである。
【0028】
図1に基材(1a)に第1の画像(2a)を穿孔(3a)により形成した図及びそのA−A’断面図を示す。図1に示すように穿孔(3a)は基材を貫通することなく、一定の深さ又は複数に定められた深さに形成する必要がある。図2に基材(1a)に第2の画像(2c)のみを穿孔(3c)により形成した図及びそのA−A’断面図を示す。図2に示すように穿孔(3c)は基材を貫通させる必要がある。図1及び図2に示した穿孔(3a)により形成した第1の画像(2a)及び穿孔(3c)により形成した第2の画像(2c)が施された真偽判別形成体(4a)及びそのA−A’断面図を図3及び図4に示す。図3及び図4に示すように基材(1a)を貫通する穿孔(3c)が、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)に重なるようにして、規則的に配置される必要がある。この場合は、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)は、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)に対して、内在され、穿孔(3a)の中心位置に対して左部に規則的に配置されているが、右部、上部又は下部等に配置しても本発明の効果を奏することができる。つまり、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)の位置は、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)の中心位置から特定方向及び特定距離に配置され、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)内に基材(1a)を貫通する穿孔(3c)が設けてあれば良い。
【0029】
図5は、真偽判別形成体(4a)を基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合の図を示す。図5に示すように、真偽判別形成体(4a)を基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合は、観察者は、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)は基材と同じ色であるため、視認しにくい状況下にある。また、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)を透過してくる透過光量が強く認識されるため、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)による第2の画像(2c)を視認することになる。真偽判別形成体(4a)を反射光で観察した場合、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)は基材と同じ色であるため、視認しにくい状況下にあり、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)を透過してくる透過光を認識できないため、第2の画像(2c)を視認することはできない。
【0030】
図6(a)、(b)は、真偽判別形成体(4a)を、図4に示したX1方向又はX2方向から透過光で観察した場合の図を示す。図6(a)は、X1方向から観察した場合の図である。この場合、X1方向からは、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)と基材を貫通しない穿孔(3a)を透過してくる光を認識できるため、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)による第2の画像(2c)を視認することができる(この場合は数字の1である)。図6(b)は、X2方向から観察した場合の図である。この場合、X2方向からは、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)と基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)を透過してくる光をほとんど認識できないため、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)による第2の画像(2c)を視認することができない。
【0031】
第2の画像の観察可能な方向については、図7に示すように基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)内に配置された基材(1a)を貫通する穿孔(3c)の配置位置に依存する。つまり、図7のA−A’断面図に示すように、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)に対して、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)がY1側に規則的に配置された場合は、透過光でX0方向、又は、透過光でX1方向から観察することができ、Y2側に規則的に配置された場合は、透過光でX0方向、又は、透過光でX2方向から観察することができる。
【0032】
次に、透過光で異なる方向から、それぞれ画像が異なるパターンで視認できる真偽判別形成体(4b)を図9に示す。まず、基材には図8に示すように基材を貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)を設ける。図9(a)乃至図9(e)に示すような異なる方向から異なる第2の画像を出現させるためには、図8に示すように第2の画像(2c1)、第2の画像(2c2)、第2の画像(2c3)及び第2の画像(2c4)の4つの画像を合成して、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)によって第2の画像(2c)を形成する必要があり、基材(1a)に設ける第2の画像(2c)を構成した基材(1a)を貫通する穿孔(3c)は、基材(1a)を穿孔しない穿孔(3a)内に規則的に配置する必要がある。つまり、第2の画像(2c1)、第2の画像(2c2)、第2の画像(2c3)及び第2の画像(2c4)を形成する基材(1a)を貫通する穿孔(3c)の位置は、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)の中心位置からそれぞれ異なる方向で特定距離に配置されてあれば良い。
【0033】
観察方向については、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)が、図8に示すように穿孔(3a)に対してY1位置に規則的に配置(この場合、画像2c1)された場合は、透過光でX1、X3又はX4方向から観察することが必要であり、Y2位置に規則的に配置(この場合、画像2c2)された場合は、透過光でX2、X3又はX4方向から観察することが必要であり、Y3位置に規則的に配置(この場合、画像2c3)された場合は、透過光でX1、X2又はX3方向から観察することが必要であり、Y4位置に規則的に配置(この場合、画像2c4)された場合は、透過光でX1、X2又はX4方向から観察することが必要である。
【0034】
よって、このような基材(1a)を貫通する穿孔によって画像(2c)を設けた真偽判別形成体(4b)は、図9(a)に示すように、垂直方向から透過光で観察する場合は、画像(2c1)、画像(2c2)、画像(2c3)及び画像(2c4)が同時に視認され、図9(b)に示すように図8で示したX1方向に傾けて観察する場合は、Y1に規則的に配置された画像(2c1)(この場合は1)、Y3に規則的に配置された画像(2c3)(この場合は3)及びY4側に規則的に配置された画像(2c4)(この場合4)が視認され、図9(c)に示すように図8で示したX2方向に傾けて観察する場合は、Y2に規則的に配置された画像(2c2)(この場合は2)、Y3に規則的に配置された画像(2c3)及びY4に規則的に配置された画像(2c4)が視認され、図9(d)に示すように図8で示したX3方向に傾けて観察する場合は、Y1に規則的に配置された画像(2c1)、Y2に規則的に配置された画像(2c2)及びY3側に規則的に配置された画像(2c3)が視認され、図9(e)に示すように図8で示したX4方向に傾けて観察する場合は、Y1に規則的に配置された画像(2c1)、Y2に規則的に配置された画像(2c2)及びY4に規則的に配置された画像(2c4)が視認される。更に、例えば、X1方向からの観察角度を深めた場合、Y1に規則的に配置された画像(2c1)(この場合は1)のみが観察される。X2方向、X3方向、X4方向も同様である。
【0035】
上記の真偽判別形成体(4b)は、4つの画像を合成して第2の画像を形成しているが、4つ以上の画像を合成して第2の画像を形成しても良い。画像(2c1)、画像(2c2)、画像(2c3)及び画像(2c4)の4つの画像は、穿孔(3a)に対して上下左右に規則的に配置されているが、斜め方向に規則的に配置させてもよく、この場合、上下左右に規則的に配置された穿孔と斜めに規則的に配置させて穿孔を組み合わせて複数の画像を出現させることも可能である。また、画像(2c1)、画像(2c2)画像(2c3)及び画像(2c4)の4つの画像は、すべて異なっている画像を用いているが、同一の画像を用いても、同一の画像と異なった画像を組み合わせても良い。
【0036】
以上、真偽判別形成体(4a)、(4b)をまとめると、基材を貫通する穿孔による画像が、n個の異なった画像を合成した穿孔によって構成され、n1の第2の画像を構成する穿孔が、基材を貫通しない穿孔による第1の画像を構成する穿孔に対して、内在するように規則性をもって配置され、n2、n3、n4…の第2の画像を構成する穿孔が、基材を貫通しない穿孔による第1の画像を構成する穿孔に対して、n1の第2の画像を設けた領域以外で、基材を貫通しない穿孔に内在するように規則性をもって配置される必要がある。
【0037】
図10に基材(1a)に第1の画像(2a)を穿孔(3a)により形成した図及びそのA−A’断面図を示す。図10に示すように穿孔(3a)は基材を貫通することなく、一定の深さ又は複数に定められた深さに形成する必要がある。図11に基材(1a)に第2の画像(2c)のみを穿孔(3c)により形成した図及びそのA−A’断面図を示す。図11に示すように穿孔(3c)は基材を貫通する必要がある。図10及び図11に示した穿孔(3a)により形成した第1の画像(2a)及び穿孔(3c)により形成した第2の画像(2c)が施された真偽判別形成体(4a)及びそのA−A’断面図を図12及び図13に示す。図12及び図13に示すように基材(1a)を貫通する穿孔(3c)が、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)に接するようにして、規則的に配置される必要がある。この場合は、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)は、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)と外接し、穿孔(3a)の中心位置に対して左部に規則的に配置されているが、右部、上部又は下部等に配置しても本発明の効果を奏することができる。つまり、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)の位置は、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)の中心位置から特定方向及び特定距離に配置され、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)が、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)に外接していれば良い。図面では第1の画像(2a)と第2の画像(2c)は異なる図柄で説明しているが同一の図柄でも良い。
【0038】
図14は、真偽判別形成体(4c)を基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合の図を示す。真偽判別形成体(4c)を基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合は、観察者は、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)は基材と同じ色であるため、視認しにくい状況下にある。また、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)を透過してくる透過光量が強く認識されるため、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)による第2の画像(2c)を視認することになる。真偽判別形成体(4c)を反射光で観察した場合、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)は基材と同じ色であるため、視認しにくい状況下にあり、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)を透過してくる透過光を認識できないため、第2の画像(2c)を視認することはできない。
【0039】
図15(a)、(b)、(c)、(d)は、真偽判別形成体(4c)を、図12に示したX1方向、X2方向、X3方向又はX4方向から観察した場合の図を示す。図15(a)は、X1方向から観察した場合の図である。この場合、X1方向からは、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)と基材を貫通しない穿孔(3a)を透過してくる光を認識できるため、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)による第2の画像(2c)を視認することができる(この場合は数字の1である)。図15(b)、(c)、(d)は、X2方向、X3方向、X4方向から観察した場合の図である。この場合、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)と基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)を透過してくる光をほとんど認識できないため、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)による第2の画像(2c)を視認することができない。
【0040】
第2の画像の観察可能な方向については、図17に示すように基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)と基材(1a)を貫通する穿孔(3c)の配置位置に依存する。つまり、図16のA−A’断面図に示すように、第1の画像(2a)を構成する基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)に対して、第2の画像(2c)を構成する基材(1a)を貫通する穿孔(3c)がY1側に規則的に配置された場合は、透過光でX0方向、又は、透過光でX1方向から観察することが必要であり、Y2側に規則的に配置された場合は、透過光でX0方向、又は、透過光でX2方向から観察することが必要である。
【0041】
次に、透過光で異なる方向から、それぞれ画像が異なるパターンで視認できる真偽判別形成体(4d)を図18に示す。まず、基材には図17に示すように基材を貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)を設ける。図18(a)乃至図18(e)に示すような異なる方向から異なる第2の画像を出現させるためには、図17に示すように第2の画像(2c1)、第2の画像(2c2)、第2の画像(2c3)及び第2の画像(2c4)の4つの画像を合成して、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)によって第2の画像(2c)を形成する必要があり、基材(1a)に設ける第2の画像(2c)を構成した貫通する穿孔(3c)は、基材(1a)を穿孔しない穿孔(3a)に外接して規則的に配置する必要がある。つまり、第2の画像(2c1)、第2の画像(2c2)、第2の画像(2c3)及び第2の画像(2c4)を形成する基材(1a)を貫通する穿孔(3c)の位置は、基材(1a)を貫通しない穿孔(3a)の中心位置からそれぞれ異なる方向で特定距離に配置されてあれば良い。
【0042】
観察方向については、基材(1a)を貫通する穿孔(3c)が、図17に示すように穿孔(3a)に対してY1位置に規則的に配置(この場合、画像2c1)された場合は、透過光でX1方向から観察することが必要であり、Y2位置に規則的に配置(この場合、画像2c2)された場合は、透過光でX2方向から観察することが必要であり、Y3位置に規則的に配置(この場合、画像2c3)された場合は、透過光でX3方向から観察することが必要であり、Y4位置に規則的に配置(この場合、画像2c4)された場合は、透過光でX4方向から観察することが必要である。
【0043】
よって、このような基材(1a)を貫通する穿孔によって画像(2c)を設けた真偽判別形成体(4b)は、図18(a)に示すように、垂直方向から透過光で観察する場合は、画像(2c1)、画像(2c2)、画像(2c3)及び画像(2c4)が同時に視認され、図18(b)に示すように、図17で示したX1方向から観察する場合は、Y1に規則的に配置された画像(2c1)(この場合は1)が視認され、図18(c)に示すように、図17で示したX2方向から観察する場合は、Y2に規則的に配置された画像(2c2)(この場合は2)が視認され、図18(d)に示すように、図17で示したX3方向から観察する場合は、Y3側に規則的に配置された画像(2c3)が視認され、図18(e)に示すように、図17で示したX4方向から観察する場合は、Y4に規則的に配置された画像(2c4)が視認される。
【0044】
上記の真偽判別形成体(4d)は、4つの画像を合成して第2の画像を形成しているが、4つ以上の画像を合成して第2の画像を形成しても良い。画像(2c1)、画像(2c2)、画像(2c3)及び画像(2c4)の4つの画像は、穿孔(3a)に対して上下左右に規則的に配置されているが、斜め方向に規則的に配置させてもよく、この場合、上下左右に規則的に配置された穿孔と斜めに規則的に配置させて穿孔を組み合わせて複数の画像を出現させることも可能である。また、画像(2c1)、画像(2c2)画像(2c3)及び画像(2c4)の4つの画像は、すべて異なっている画像を用いているが、同一の画像を用いても、同一の画像と異なった画像を組み合わせても良い。
【0045】
以上、真偽判別形成体(4c)、(4d)をまとめると、基材を貫通する穿孔による画像が、n個の異なった画像を合成した穿孔によって構成され、n1の画像を構成する穿孔が、基材を貫通しない穿孔による画像を構成する穿孔に対して、内在するように規則性をもって配置され、n2、n3、n4…の画像を構成する穿孔が、基材を貫通しない穿孔による画像を構成する穿孔に対して、n1の画像を設けた領域以外で、基材を貫通しない穿孔による画像を構成する穿孔に外接するように規則性をもって配置される必要がある。
【0046】
次に、基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合に立体的な画像が視認できる場合を示す。基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合に立体的な像が視認できるようにするためには、基材を貫通する穿孔の配置に規則性を持たせる必要がある。図19に示すように、基材を貫通する穿孔(3c)による一対の第2の画像(2c1、2c2)は、基材を貫通しない穿孔(3a)に内在するように、基材を貫通しない穿孔(3a)の中心位置に対して規則性をもって左右、上下等の対称に設ける必要がある。さらに、基材を貫通する穿孔(3c)による一対の第2の画像(2c1、2c2)を配置する位置は、観察者の両眼視差を考慮した位置に配置する必要がある。これは、穿孔(3a)と穿孔(3c)によって視認可能な透過光の方向が制限されるといったパララックスバリア効果により発現される。ここで言う、パララックスバリアとは、バリア開口部を通過する視線角度が左右の眼によって異なる現象を利用し、例えば、二枚の画像を縦に細長く切断し、細長く切断した二枚の画像を交互に並べ、並べた画像の前に、開口部を有するバリアを配置することによって画像が立体的に視認される現象である。
【0047】
基材を貫通する穿孔(3c)による1対の画像(2c1、2c2)を、基材を貫通しない穿孔(3a)に内在するように、基材を貫通しない穿孔(3a)に対して対称に設けて作製した真偽判別形成体(4e)は、図20に示すように基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合に、観察者の左眼には、基材を貫通しない穿孔(3a)の右側に設けた、基材を貫通する穿孔(3c)による画像(2c1)が視認され、観察者の右眼には、基材を貫通しない穿孔(3a)の左側に設けた、基材を貫通する穿孔(3c)による画像(2c2)が視認されることによって、基材を貫通する穿孔による第2の画像が立体的に視認される。
【0048】
また、次に基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合に立体的な画像が視認できる他の例を示す。基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合に立体的な像が視認できるようにするためには、基材を貫通する穿孔の配置に規則性を持たせる必要がある。図21に示すように、基材を貫通する穿孔(3c)による一対の第2の画像(2c1、2c2)は、基材を貫通しない穿孔(3a)に外接するように、基材を貫通しない穿孔(3a)の中心位置に対して規則性をもって左右、上下等の対称に設ける必要がある。さらに、基材を貫通する穿孔(3c)による一対の第2の画像(2c1、2c2)を配置する位置は、観察者の両眼視差を考慮した位置に配置する必要がある。
【0049】
基材を貫通する穿孔(3c)による1対の画像(2c1、2c2)を、基材を貫通しない穿孔(3a)に外接するように、基材を貫通しない穿孔(3a)に対して対称に設けて作製した真偽判別形成体(4f)は、図22に示すように基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合に、観察者の左眼には、基材を貫通しない穿孔(3a)の右側に設けた、基材を貫通する穿孔(3c)による画像(2c1)が視認され、観察者の右眼には、基材を貫通しない穿孔(3a)の左側に設けた、基材を貫通する穿孔(3c)による画像(2c2)が視認されることによって、基材を貫通する穿孔による第2の画像が立体的に視認される。
【0050】
上記記載の真偽判別形成体(4a、4b、4c、4d、4e、4f)に記載されている内在、外接についての説明を図23に示す。ここで言う内在とは、図23(a)、図23(b)に示す通りである。図23(a)は穿孔3a内に穿孔3cが内在している。この場合の内在は図23(b)に示すように穿孔3a内に穿孔3cが配置されていれば良く、接していなくても良い。また、第2の画像を形成する穿孔(3c)は、第1の画像を形成する穿孔(3a)の半径内(S)に配置されていることが好ましい。ここで言う外接とは、図23(c)に示す通りである。図23(c)は穿孔3aに穿孔3cが外接している。つまり、第1の画像を形成する穿孔(3a)と第2の画像を形成する穿孔(3c)との関係は、穿孔(3a)の中心位置以外で穿孔(3c)は形成されている必要があり更に、穿孔(3a)と穿孔(3c)は、一部又は全部が重なっている必要がある。
【0051】
上記記載の真偽判別形成体(4a、4b、4e)は1枚の基材に形成されているが、本発明はこれに限定されることなく、次の構成によっても本発明の効果を奏することができる。図24(a)乃至(c)に示すように第1の基材(11a)と第2の基材(11b)を設ける2層構造にしても良い。この場合、第1の画像および第2の画像は基材を貫通する穿孔を用いる。図24(a)は真偽判別形成体(4a)と同様な効果を示し、第1の基材(11a)に第1の画像(2a)を構成する基材を貫通する穿孔(3a)を設け、第2の基材(11b)に第2の画像(2c)を構成する基材を貫通する穿孔(3c)を設けた構成である。図24(b)は真偽判別形成体(4b)と同様な効果を示し、第1の基材(11a)に第1の画像(2a)を構成する基材を貫通する穿孔(3a)を設け、第2の基材(11b)に第2の画像(2c)を構成する基材を貫通する穿孔(3c)を設けた構成である。図24(c)は真偽判別形成体(4e)と同様な効果を示し、第1の基材(11a)に第1の画像(2a)を構成する基材を貫通する穿孔(3a)を設け、第2の基材(11b)に第2の画像(2c)を構成する基材を貫通する穿孔(3c)を設けた構成である。第1の基材(11a)と第2の基材(11b)は接着剤等で接着される。ただし、真偽判別形成体(4a、4b、4e)を2層構造で形成した場合、第1の基材を貫通する穿孔より第2の基材を貫通する穿孔の方が小さい径を有する必要がある。
【0052】
例えば、基材が2層の積層体である真偽判別形成体(4g)の場合において、任意の画像を消失させる場合を示す。基材の第1の基材(11a)は、図25に示した貫通する穿孔による第1の画像(2a)を用い、基材の第2の基材(11b)は、図26に示した貫通する穿孔による第2の画像(2c1、2c2)を用いる。この2つの基材を精度良く貼合わせ、積層体にしたものを図27に示す。基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合は、第2の基材を貫通する穿孔による第2の画像(2c1、2c2)が全て視認することが出来、X1方向の透過光を観察すると、Y1に規則的に配置された第2の画像(2c1)のみが視認でき、X2方向の透過光を観察すると、Y2に規則的に配置された第2の画像(2c2)のみが視認できる。
【0053】
上記の真偽判別形成体(4g)は、2つの画像を合成して第2の画像を形成しているが、4つ以上の画像を合成して第2の画像を形成しても良い。図27に示した2つの第2の画像(2c1、2c2)は、第1の基材の穿孔(3c1)に対して左右に規則的に配置されているが、上下、斜め方向に規則的に配置させても良く、この場合、上下左右、斜めに規則的に配置させた穿孔を組み合わせて複数の画像を出現させることも可能である。また、第2の画像(2c1、2c2)を同一の画像にし、左右方向に距離を取ることにより立体的に視認されるものと、異なる画像を上下方向に組み合わせることも可能である。
【0054】
本発明の穿孔はレーザ穿孔装置等で付与でき、形状は50〜500μmが好ましい。穿孔の形状は積層体の厚みと表現したい画像の解像度や数と関係がある。当然、特定の領域に高い解像度の画像を表現する場合にはできるだけ小さな形状の穿孔が必要であるが、数十μm以下であると穿孔を作成する上で困難となる。また、大きな形状の穿孔を用いる場合は、表現できる画像が粗いものとなってしまう。
【0055】
本発明の真偽判別形成体は、第1の画像、第2の画像に階調表現を付与することができ、その穿孔は貫通する穿孔(積層体の第1の基材の貫通する穿孔を除く)の粗密、大きさ、配置の少なくとも一つを変更すれば良い。
【0056】
本発明の第2の画像を形成する穿孔が、第1の画像を形成する穿孔に内在する場合は、第2の画像を形成する穿孔の径は、第1の画像を形成する穿孔の径に対して10〜30%の大きさが好ましい。
【0057】
本発明に用いる基材は、特に限定されることはなく、紙葉類、フィルム、プラスティック等を利用することができる。また、基材の厚さについても特に限定されることはないが、0.12mmから1.0mm程度が好ましい。
【0058】
本発明の穿孔の形状は、特に限定されることはなく、円形、多角形及び特種な形状の穿孔の少なくとも一つで形成する必要がある。多角形又は特殊な形状の穿孔を用いることによって、複製されにくくなるため偽造防止効果が向上する。
【0059】
本発明の第1の画像を構成する穿孔及び第2の画像を構成する穿孔が、基材に対して直角及び特定の角度で斜めの形状の少なくとも一つで形成することができる。特定の角度で斜めに形成した場合、複製されにくくなるため偽造防止効果が向上する。特定の角度で斜めの角度を深めると潜像が視認される観察角度も多少深くなる。
【0060】
本発明の穿孔が、深さ方向に伴って、穿孔の直径が同一及び穿孔の直径が小さくなる形状の少なくとも一つで形成することによって、複製されにくくなるため偽造防止効果が向上する。
【0061】
本発明の第2の画像が、文字、数字、記号及び絵柄の少なくとも1つであることにより、透過光で傾けて観察した場合に真偽判別効果が向上する。また、第1の画像及び第2の画像を同一のデザインにしても良い。
【0062】
本発明の基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる第2の画像をカモフラージュするために穿孔を設けることによって、第2の画像が視認されてしまうことを防ぐことができる。カモフラージュの穿孔については図39に示す。
【0063】
本発明の真偽判別形成体において、光を透過するカラーフィルタ(例えば3色)を真偽判別形成体に積層することにより、任意の異なる色調を視認できるもできる。
【0064】
本発明の第1の画像と第2の画像を形成する穿孔が基材に対して特定の角度で斜めに形成した場合の図を図28に示す。穿孔の角度以外は真偽判別形成体(4a)と同様な構成を示す構成を図28(a)に示す。穿孔の角度以外は真偽判別形成体(4b)と同様な構成を示す構成を図28(b)に示す。穿孔の角度以外は真偽判別形成体(4e)と同様な構成を示す構成を図20(c)に示す。図28(a)及び図28(b)は、真偽判別形成体(4a、4b)とは異なり、垂直方向から透過光で観察した場合に第2の画像は観察できないが、傾けて観察した場合に第2の画像が観察される。図28(c)の効果は真偽判別形成体(4e)とは異なり、垂直方向から透過光で観察した場合に第1の画像は観察できないが、傾けて観察した場合に第2の画像が立体的に観察される。本発明の穿孔が、深さ方向に伴って、穿孔の直径が小さくなる形成する場合の図を図29に示す。図29は、切頭円錐の一例を示す。
【0065】
以上の構成中の真偽判別形成体(4a、4b、4c、4d、4e、4f)を概念的に簡単に整理すると、図30に示す通りである。
【0066】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限定されるものではない。
【0067】
(実施例1)
厚さ約0.15mmの紙を1枚用意し、この紙に、直径0.4mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状にレーザ加工機によって紙を貫通させることなく一定の深さで第1の画像(A)を施した(図31参照)。またこの紙に、直径0.1mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で、レーザ加工機によって紙を貫通させ、異なる4つの第2の画像(B1)、第2の画像(B2)、第2の画像(B3)、第2の画像(B4)を施した(図31参照)。このとき、紙に施した第1の画像(A)の穿孔に、紙に施した第2の画像を形成する穿孔を、内在して規則的に配置し、第1の画像(A)の穿孔を基準として、第2の画像(B1)を形成している穿孔を右側(上側を0°とした場合、90°)に規則的に配置し、第2の画像(B2)を形成している穿孔を右側(上側を0°とした場合、270°)に規則的に配置し、第2の画像(B3)を形成している穿孔を右側(上側を0°とした場合、0°)に規則的に配置し、第2の画像(B4)を形成している穿孔を右側(上側を0°とした場合、180°)に規則的に配置し、真偽判別形成体(C1)を作成した(図31参照)。この真偽判別形成体(C1)を透過光で観察した場合には、垂直方向からは図32(a)に示すように第2の画像(B1)、第2の画像(B2)、第2の画像(B3)、第2の画像(B4)が全て視認でき、X1方向から観察した場合は図32(b)に示すように第2の画像(B2)が消失し、X2方向から観察した場合は図32(c)に示すように第2の画像(B1)が消失し、Y1方向から観察した場合は図32(d)に示すように、第2の画像(B4)が消失し、Y2方向から観察した場合は図32(e)に示すように第2の画像(B3)が消失する。
【0068】
(実施例2)
厚さ約0.15mmの紙を1枚用意し、この紙に、直径0.4mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状にレーザ加工機によって紙を貫通させることなく一定の深さで第1の画像(A)を施した(図33参照)。またこの紙に、直径0.1mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で、レーザ加工機によって紙を貫通させ、異なる4つの第2の画像(B1)、第2の画像(B2)、第2の画像(B3)、第2の画像(B4)が形成されている画像(B)を施した(図33参照)。このとき、紙に施した第1の画像(A)の穿孔に、紙に施した第2の画像(B)を形成する穿孔を、外接して規則的に配置し、第1の画像(A)の穿孔を基準として、第2の画像(B1)を形成している穿孔を右側(上側を0°とした場合、90°)に規則的に配置し、第2の画像(B2)を形成している穿孔を右側(上側を0°とした場合、270°)に規則的に配置し、第2の画像(B3)を形成している穿孔を右側(上側を0°とした場合、0°)に規則的に配置し、第2の画像(B4)を形成している穿孔を右側(上側を0°とした場合、180°)に規則的に配置し、真偽判別形成体(C1)を作成した(図33参照)。この真偽判別形成体(C1)を透過光で観察した場合には、垂直方向からは図34(a)に示すように第2の画像(B1)、第2の画像(B2)、第2の画像(B3)、第2の画像(B4)が全て視認でき、X1方向から観察した場合は図34(b)に示すように第2の画像(B1)のみが視認でき、X2方向から観察した場合は図34(c)に示すように第2の画像(B2)のみが視認でき、Y1方向から観察した場合は図34(d)に示すように、第2の画像(B3)のみが視認でき、Y2方向から観察した場合は図34(e)に示すように第2の画像(B4)のみが視認できる。
【0069】
(実施例3)
厚さ約0.3mmの紙を1枚用意し、この紙に、直径0.4mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状にレーザ加工機によって紙を貫通させることなく一定の深さで第1の画像(A)を施した(図35参照)。またこの紙に、直径0.08mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で、レーザ加工機によって紙を貫通させる1対の第2の画像(B1、B2)を施した(図35参照)。このとき、紙に施した第1の画像(A)の穿孔に、紙に施した1対の第2の画像(B1、B2)を形成する穿孔を、内在して規則的に配置し、第1の画像(A)の穿孔の中心から左側および右側0.04mmずらして規則的に配置し、真偽判別形成体(C3)を作成した(図35参照)。この真偽判別形成体(C3)を、図36に示すように、基材に対して垂直方向から透過光で、約300mm離れた距離から観察した場合には、左眼と右眼にそれぞれ第2の画像(B1)と第2の画像(B2)が見えることから、第1の画像(A)内に立体的な画像が視認することができた。
【0070】
(実施例4)
厚さ約0.45mmの紙を1枚用意し、この紙に、直径0.1mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状にレーザ加工機によって紙を貫通させることなく一定の深さで第1の画像(A)を施した(図37参照)。またこの紙に、直径0.08mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で、レーザ加工機によって紙を貫通させる1対の第2の画像(B1、B2)を施した(図37参照)。このとき、紙に施した第1の画像(A)の穿孔に、紙に施した1対の第2の画像(B1、B2)を形成する穿孔を、外接するように規則的に配置し、真偽判別形成体(C4)を作成した(図37参照)。この真偽判別形成体(C4)を、図38に示すように、基材に対して垂直方向から透過光で、約300mm離れた距離から観察した場合には、左眼と右眼にそれぞれ第2の画像(B1)と第2の画像(B2)が見えることから、第1の画像(A)内に立体的な画像が視認することができた。
【0071】
以上、本発明の実施例に基づいて説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が考えられる。
【0072】
【発明の効果】
基材を貫通しない穿孔により形成した穿孔群と、基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる画像を設け、画像を形成する基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置は、基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置することによって、透過光で観察した場合に、観察角度によって、明瞭な第2の画像の出現、多方向から異なる第2の画像の出現又は消失、立体的な第2の画像の出現がされるため、真偽判別効果の高い、改ざん、複製防止効果のある真偽判別形成体と成り得、銀行券、通行券、パスポート、カード等の偽造、複写、改ざんを防止する必要性のある貴重印刷物に適用することができる。
【0073】
また、を貫通する穿孔により形成した穿孔群を有する第1の基材と、貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第2の基材からなる、第2の基材に有する画像を形成する穿孔群の個々の穿孔位置は、第1の基材に有する穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層することによって、透過光で観察した場合に、観察角度によって、明瞭な第2の画像の出現、多方向から異なる第2の画像の出現又は消失、立体的な第2の画像の出現がされるため、真偽判別効果の高い、改ざん、複製防止効果のある真偽判別形成体と成り得、銀行券、通行券、パスポート、カード等の偽造、複写、改ざんを防止する必要性のある貴重印刷物に適用することができる。
【0074】
デザイン上、異なる複数の観察方向により第2の画像を出現させることが可能であり、真偽判別装置等を用いることなく誰でもその場で真偽判別することができる。また、本デバイスを偽造、改竄しようとした場合、基材を貫通する穿孔と基材を貫通しない穿孔の位置関係、又は、第1の基材を貫通する穿孔と第2の基材を貫通する穿孔の位置関係を忠実に再現する必要があり、微細な穿孔自体の再現のみならず、それらの配置までも再現することは非常に困難となる。
【0075】
本発明の真偽判別形成体はレーザを垂直に照射し、且つ、基材を水平方向に自動搬送するような大量生産ラインを構成する装置でも作製でき、基材に斜め穿孔を形成しなくとも潜像画像を形成できるため、複雑な加工機を用いることなく作製できる。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】基材(1a)に第1の画像(2a)を穿孔(3a)により形成した図及びそのA−A’断面図である。
【図2】基材(1a)に第2の画像(2c)を穿孔(3c)により形成した図及びそのA−A’断面図である。
【図3】真偽判別形成体(4a)及びそのA−A’断面図である。
【図4】真偽判別形成体(4a)の透過光の方向を示す図である。
【図5】真偽判別形成体(4a)を垂直方向から透過光で観察した場合を示す図である。
【図6】真偽判別形成体(4a)に対して角度を変えて透過光で観察した場合の図である。
【図7】観察可能な方向についての説明図である。
【図8】貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)と、貫通する穿孔(3c)で形成した第2の画像(2c1)、第2の画像(2c2)、第2の画像(2c3)、第2の画像(2c4)の4つの画像を設けた真偽判別形成体(4b)を示す図である。
【図9】真偽判別形成体(4b)を透過光で図8に示した垂直方向から透過光で観察、X1方向、X2方向、X3方向、X4方向に傾けた場合の図である。
【図10】基材(1a)に第1の画像(2a)を穿孔(3a)により形成した図及びそのA−A’断面図である。
【図11】基材(1a)に第2の画像(2c)を穿孔(3c)により形成した図及びそのA−A’断面図である。
【図12】真偽判別形成体(4c)及びそのA−A’断面図である。
【図13】真偽判別形成体(4c)の透過光の方向を示す図である。
【図14】真偽判別形成体(4c)を垂直方向から透過光で観察した場合を示す図である。
【図15】真偽判別形成体(4c)に対して図12に示すX1方向、X2方向、X3方向、X4方向から透過光で観察した場合の図である。
【図16】観察可能な方向についての説明図である。
【図17】貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)と、貫通する穿孔(3c)で形成した第2の画像(2c1)、第2の画像(2c2)、第2の画像(2c3)、第2の画像(2c4)の4つの画像を設けた真偽判別形成体(4d)を示す図である。
【図18】真偽判別形成体(4d)を透過光で図17に示した垂直方向から透過光で観察、X1方向、X2方向、X3方向、X4方向に傾けた場合の図である。
【図19】貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)と、貫通する穿孔(3c)で形成した一対の第2の画像(2c1、2c2)を設けた真偽判別形成体(4e)及びそのA−A’断面図を示す図である。
【図20】真偽判別形成体(4e)の立体像が視認される原理を示す図である。
【図21】貫通しない穿孔(3a)で形成した第1の画像(2a)と、貫通する穿孔(3c)で形成した一対の第2の画像(2c1、2c2)を設けた真偽判別形成体(4e)及びそのA−A’断面図を示す図である。
【図22】真偽判別形成体(4e)の立体像が視認される原理を示す図である。
【図23】本発明の内在及び外接の説明図である。
【図24】第1の基材(11a)と第2の基材(11b)を設ける2層構造を示す図である。
【図25】第1の基材(11a)に第1の画像(2a)を穿孔(3c)により形成した図である。
【図26】第2の基材(11b)に第2の画像(2c)を穿孔(3c)により形成した図である。
【図27】第1の基材(11a)と第2の基材(11b)を積層した真偽判別形成体(4g)である。
【図28】基材に対して特定の角度で斜めに形成した場合の図である。
【図29】本発明の穿孔が、深さ方向に伴って、穿孔の直径が小さくなる場合の図である。
【図30】真偽判別形成体(4a、4b、4c、4d、4e、4f)を概念的に簡単に整理した図である。
【図31】紙を貫通しない穿孔により施した第1の画像(A)及び紙を貫通する穿孔により施した第2の画像(B1)、第2の画像(B2)、第2の画像(B3)及び第2の画像(B4)から成る真偽判別形成体(C1)を示す図である。
【図32】真偽判別形成体(C1)を図24に示した方向から透過光で観察した場合を示す図である。
【図33】紙を貫通しない穿孔により施した第1の画像(A)及び紙を貫通する穿孔により施した第2の画像(B1)、第2の画像(B2)、第2の画像(B3)及び第2の画像(B4)から成る真偽判別形成体(C2)を示す図である。
【図34】真偽判別形成体(C1)を図26に示した方向から透過光で観察した場合を示す図である。
【図35】紙を貫通しない穿孔により施した第1の画像(A)及び紙を貫通する穿孔により施した一対の第2の画像(B1、B2)から成る真偽判別形成体(C3)を示す図である。
【図36】真偽判別形成体(C3)で立体像が視認される観察方向を示す図である。
【図37】紙を貫通しない穿孔により施した第1の画像(A)及び紙を貫通する穿孔により施した一対の第2の画像(B1、B2)から成る真偽判別形成体(C3)を示す図である。
【図38】真偽判別形成体(C4)で立体像が視認される観察方向を示す図である。
【図39】本発明のカモフラージュ穿孔を示す図である。
【図40】本発明で言う特定方向の図である。
【符号の説明】
1a 基材
2a 第1の画像
2c、2c1、2c2、2c3、2c4 第2の画像
3a 基材を貫通しない穿孔
3c、3c1、3c2、3c3、3c4 基材を貫通する穿孔
4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g 真偽判別形成体
A 第1の画像
B、B1、B2、B3、B4 第2の画像
C1、C2、C3、C4 真偽判別形成体
11a 第1の基材
11b 第2の基材
S カモフラージュ穿孔
Claims (8)
- 基材を貫通しない穿孔により形成した穿孔群と、基材を貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの画像を設け、前記少なくとも二つの画像を形成する前記基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置される真偽判別形成体であって、
前記少なくとも二つの画像を形成する前記基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔径は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔径よりも小さく、且つ、前記少なくとも二つの画像を形成する前記基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔に重なるように配置され、
前記少なくとも二つの画像を形成する前記基材を貫通する穿孔群の個々の穿孔位置は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔の中心位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離に配置され、且つ、前記特定方向はそれぞれの画像毎に異なる方向であることを特徴とする真偽判別形成体。 - 基材を貫通しない穿孔により形成した穿孔群と、基材を貫通する穿孔により形成した右眼用の穿孔群及び左眼用の穿孔群からなる少なくとも一つの画像を設け、前記少なくとも一つの画像を形成する前記基材を貫通する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置される真偽判別形成体であって、前記少なくとも一つの画像を形成する前記基材を貫通する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔径は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔径よりも小さく、且つ、前記少なくとも一つの画像を形成する前記基材を貫通する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔は、前記基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔に重なるように配置され、更に、前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群は一対となり、
前記真偽判別形成体を特定距離から透過光で観察した場合に、前記少なくとも一つの画像が立体的に視認されることを特徴とする真偽判別形成体。 - 貫通する穿孔により形成した穿孔群を有する第1の基材と、貫通する穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの画像を有する第2の基材からなる、前記第2の基材に有する前記少なくとも二つの画像を形成する穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別形成体であって、
前記第2の基材に有する前記少なくとも二つの画像を形成する穿孔群の個々の穿孔径は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔径よりも小さく、且つ、前記第2の基材に有する前記少なくとも二つの画像を形成する穿孔群の個々の穿孔は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔に重なるように配置され、
前記第2の基材に有する前記少なくとも二つの画像を形成する穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔の中心位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離に配置され、且つ、前記特定方向はそれぞれの第2の画像毎に異なる方向であることを特徴とする真偽判別形成体。 - 貫通しない穿孔により形成した穿孔群を有する第1の基材と、貫通する穿孔により形成した右眼用の穿孔群及び左眼用の穿孔群からなる少なくとも一つの画像を有する第2の基材からなる、前記第2の基材に有する少なくとも一つの画像を形成する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別形成体であって、
前記第2の基材に有する前記少なくとも一つの画像を形成する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔径は、前記第1の基材に有する前記穿孔群の個々の穿孔径よりも小さく、且つ、前記第2の基材に有する前記少なくとも一つの画像を形成する前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群の個々の穿孔は、前記第1の基材を貫通しない穿孔群の個々の穿孔に重なるように配置され、更に、前記右眼用の穿孔群及び前記左眼用の穿孔群は一対となり、
前記真偽判別形成体を特定距離から透過光で観察した場合に、前記少なくとも一つの画像が立体的に視認されることを特徴とする真偽判別形成体。 - 前記貫通しない穿孔及び前記貫通する穿孔が、基材に対して直角及び特定の角度で斜めの形状の少なくとも一つで形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の真偽判別形成体。
- 前記貫通しない穿孔及び前記貫通する穿孔の穿孔ピッチが、それぞれが等しいピッチで配置したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の真偽判別形成体。
- 前記貫通しない穿孔及び前記貫通する穿孔の径が50μm〜1000μmであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の真偽判別形成体。
- 前記貫通しない穿孔及び前記貫通する穿孔の形状が円形状、多角形及び特殊な形状の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の真偽判別形成体。
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