JP2005001137A - グラビア印刷装置及び電子部品の製造方法 - Google Patents

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JP2005001137A
JP2005001137A JP2003164178A JP2003164178A JP2005001137A JP 2005001137 A JP2005001137 A JP 2005001137A JP 2003164178 A JP2003164178 A JP 2003164178A JP 2003164178 A JP2003164178 A JP 2003164178A JP 2005001137 A JP2005001137 A JP 2005001137A
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Yoshihiro Kanayama
吉広 金山
Hiroyoshi Takashima
浩嘉 高島
Ken Hashimoto
憲 橋本
Kazuhiro Tabata
和寛 田畑
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Abstract

【課題】グラビア印刷に際してのペーストの使用量を低減することができるとともに、精度を高めることができ、かつペーストのグラビアロールからの落下等の所望でない現象の発生を抑制し得るグラビア印刷装置を提供する。
【解決手段】電子部品製造用基材にペーストを印刷するためのグラビア印刷装置1であって、グラビアロール2、ドクターブレード3と、ドクターブレード3の上流側に固定された一対のサイドシール板4,5とを有し、一対のサイドシール板4,5が、印刷部Aが設けられている領域のグラビアロール2の軸方向外側に配置されており、サイドシール板4,5によりペーストPの印刷部Aからグラビアロール2の軸方向外側への流延が抑制される、グラビア印刷装置1。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品や電子部品製造用部材に導電ペースト、接着剤またはセラミックペーストなどを印刷するためのグラビア印刷装置、並びに該グラビア印刷装置を用いた電子部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子部品の製造に際し、導電ペーストなどの各種ペーストを、グラビア印刷法により印刷する方法が多用されている。例えば、積層セラミックコンデンサの製造に際しては、セラミックグリーンシート上に導電ペーストをグラビア印刷法により印刷したり、キャリアフィルム上に導電ペーストもくしはセラミックペーストをグラビア印刷により印刷したりする方法が用いられている。
【0003】
下記の特許文献1には、この種のグラビア印刷方法の一例が開示されている。図5及び図6に示すように、特許文献1に記載のグラビア印刷法では、グラビアロール101と、ドクターブレード102とが用いられる。グラビアロール101は、略円筒状の形状を有し、グラビアロール101の外周面に、図示しない印刷部が形成されている。グラビアロール101は、導電ペースト103に下方部分が浸漬されている。グラビアロール101が図5の矢印方向に回転されて、その外周面に導電ペーストが付着する。余分な導電ペーストを除去するために、ドクターブレード102により余分な導電ペーストが掻き取られる。すなわち、グラビアロールが軸方向周りに回転され、それによって余分な導電ペーストがドクターブレード102により掻き取られる。しかる後、セラミックグリーンシート104にグラビアロール101の外周面を接触させることにより、セラミックグリーンシート104上に導電ペーストが印刷される。
【0004】
特許文献1に記載のグラビア印刷法では、上記グラビア印刷に際しての版被りを抑制するために、鋼板もしくはステンレスシールからなるブレード本体と、ブレード本体の少なくともナイフエッジされている先端部分をコーティングしているダイヤモンドカーボン被膜とを有するように構成されている。
【0005】
なお、版被りとは、ドクターブレードを潜り、グラビアロール101の印刷部外に残存している導電ペーストが印刷されてしまう現象をいう。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−79775号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来、グラビア印刷により導電ペーストを高精度に印刷するために、ドクターブレードの形状や構造などの改良が試みられていた。
【0008】
しかしながら、グラビア印刷法では、グラビアロールの外周面に供給された導電ペーストが、印刷部の外側、特にグラビアロールの軸方向外側に向かって流延しがちであるという問題があった。甚だしき場合には、外側に流延した導電ペーストがグラビアロールの軸方向外側の端面に至り、グラビアロールから導電ペーストが下方に落下することがあった。従って、印刷に必要な量に比べて、過剰の導電ペーストを必要とし、印刷コストが高くつくという問題があった。
【0009】
また、印刷部外に流延する導電ペースト量が多くなり、印刷部において必要なペースト量を確保することができず、高精度に印刷を行い得ないこともあった。加えて、導電ペーストが上記のように印刷部外に流延するため、導電ペーストの使用量の管理が容易でないという問題もあった。
【0010】
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、電子部品または電子部品製造用部材にグラビア印刷によりペーストを印刷するのに用いられるグラビア印刷装置であって、過剰なペーストの印刷部外への流延を抑制することができ、印刷コストを低減することができるとともに、印刷部に十分な量のペーストを供給することができ、かつペーストの使用量の管理が容易であるグラビア印刷装置、並びに該グラビア印刷装置を用いた電子部品の製造方法に関する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のある広い局面によれば、グラビア印刷により電子部品にペーストを印刷するためのグラビア印刷装置であって、外周面にグラビア印刷用印刷部が形成されているグラビアロールと、前記グラビアロールの外周面にペーストを供給するペースト供給手段と、前記グラビアロールの外周面に供給されたペーストを掻き取るドクターブレードと、前記ドクターブレードの前記グラビアロールの回転方向の上流側の主面に一端が固定されており、グラビアロールの軸方向と交差する方向に延びている一対のサイドシール板とを備え、前記一対のサイドシール板が、前記印刷部のグラビアロールの軸方向両側に配置されていることを特徴とする、グラビア印刷装置が提供される。
【0012】
本発明に係るグラビア印刷装置のある特定の局面では、前記ドクターブレードよりも前記グラビアロールの回転方向の上流側に配置されており、前記ドクターブレードの上流側に配置されているペーストの上流側への移動を抑制するためのペーストシールブレードがさらに備えられており、前記ペーストシールブレードの下流側の主面が、前記一対のサイドシール板に固定されている。
【0013】
本発明に係るグラビア印刷装置のさらに他の特定の局面では、前記ドクターブレードが、前記グラビアロールの軸方向において揺動されるように、前記ドクターブレードに連結された揺動手段がさらに備えられている。
【0014】
本発明に係るグラビア印刷装置のさらに別の特定の局面では、前記ドクターブレードの上流側に配置されており、前記ドクターブレードの上流側において、前記グラビアロールに供給されたペーストを検出するセンサーがさらに備えられている。
【0015】
本発明に係るグラビア印刷装置のさらに特定の局面では、前記ドクターブレードの上流側に配置されており、かつ一端面が前記グラビアロールに近接配置されているセンサーブレードがさらに備えられており、該センサーブレードの上流側において、前記センサーによりペーストが検出される。
【0016】
本発明の別の広い局面によれば、グラビアロールの外周面に前記ペースト供給手段からペーストを供給し、前記グラビアロールに供給されたペーストをドクターブレードにより掻き取り、グラビアロールの印刷部を電子部品または電子部品製造用部材に接触させてペーストを電子部品または電子部品製造用部材に印刷する工程を備えた電子部品の製造方法において、前記ドクターブレードを有するグラビア印刷装置として、ドクターブレードのグラビアロール回転方向上流側の主面に一端が固定されており、かつグラビアロールの軸方向と交差する方向に延びるように設けられた一対のサイドシール板とを有し、該一対のサイドシール板がグラビアロールの印刷部のグラビアビアロールの軸方向両側に配置されているグラビア印刷装置を用いることを特徴とする、電子部品の製造方法が提供される。
【0017】
本発明に係る電子部品の製造方法のある特定の局面では、前記グラビア印刷装置が、前記一対のサイドシール板に下流側の主面が固定されており、かつ一端面が前記グラビアロールの外周面に近接されたペーストシールブレードをさらに備える。
【0018】
本発明に係る電子部品の製造方法のさらに他の特定の局面では、前記グラビア印刷装置がドクターブレードの上流側に配置されたセンサーをさらに備え、該センサーによりドクターブレードの上流側のペーストが検出される。
【0019】
本発明に係る電子部品の製造方法のさらに別の特定の局面では、前記グラビア印刷装置が前記ドクターブレードの上流側に配置されたセンサーブレードをさらに備え、該センサーブレードの上流側において、前記センサーによりペーストが検出される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより本発明を明らかにする。
【0021】
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係るグラビア印刷装置の要部を説明するため略図的斜視図及び正面断面図である。
本実施形態では、グラビア印刷装置1は、円筒状のグラビアロール2を有する。グラビアロール2の周面2aには、複数の印刷部Aが形成されている。なお、各印刷部Aは、外周面2aに比べて凹んでいる複数のセルを有し、該セルに後述のペーストが供給される。また、セルに供給されたペーストが、電子部品または電子部品製造用部材に転写され、印刷部Aの形状に応じた図形にペーストが印刷される。
【0022】
グラビアロール2は、図示の矢印方向に回転される。グラビアロール2を回転するために、回転駆動手段Mがグラビアロール2に連結されている。回転駆動手段Mは、モータなどの適宜の回転駆動源により構成され得る。
【0023】
本実施形態では、グラビアロールの外周面2aに接するように、ドクターブレード3が備えられている。ドクターブレード3は、本実施形態では、矩形板状の形状を有し、端面3aがグラビアロール2の外周面2aに当接される。ドクターブレード3は、外周面2aに供給されたペーストを掻き取るために設けられている。
【0024】
ドクターブレード3は、鋼板、ステンレススチールなどの適宜の金属材料により構成される。もっとも、ドクターブレード3を構成する材料は特に限定されない。
【0025】
本実施形態では、ドクターブレード3の上流側の主面3bに、サイドシール板4,5が固定されている。なお、ドクターブレード3の上流側の主面3bにおける「上流側」とは、グラビアロール2の回転方向前方側をいうものとする。すなわち、本明細書においては、上流側及び下流側は、グラビアロール3の回転方向の前方側F及び後方側Bをいうものとする。
【0026】
サイドシール板4,5は、前端4a,5aがドクターブレード3の上流側の主面3bに固定されている。サイドシール板4,5とドクターブレード3との固定は、接着もしくは溶接などの適宜の方法により行われ得る。
【0027】
サイドシール板4,5のグラビアロール2側の端面4b,5bは、グラビアロール2の外周面2aと接触もしくは近接されている。サイドシール板4,5は、グラビアロール2の軸方向と交差する方向、本実施形態では、直交する方向に延ばされており、グラビアロール2の軸方向外側へのペーストの流延を防止する。従って、サイドシール板4,5の端面4b,5bはグラビアロール2の外周面2aに当接されていることが望ましい。もっとも、グラビアロール2の回転速度に影響を与えないために、並びにグラビアロール2の外周面2aの摩耗を抑制するために、サイドシール板4,5の端面4b,5bはグラビアロール2の外周面2aから若干隔てられていてもよい。
【0028】
本実施形態では、上記サイドシール板4,5の上流側の端面4c,5cに、ペーストシールブレード6が固定されている。ペーストシールブレード6は、矩形板状の形状を有し、ドクターブレード3と同様に、グラビアロール2の軸方向に延ばされている。また、ペーストシールブレード6の内側端面6aはグラビアロール2の外周面2aに接触もしくは近接されている。ペーストシールブレード6は、余分なペーストの上流側への流延を防止するために設けられている。
【0029】
上記のように、本実施形態では、ドクターブレード3、サイドシール板4,5及びペーストシールブレード6により、略枠状の空間Bが構成されている。そして、この空間Bに、ペースト供給チューブ7が延ばされている。すなわち、ペースト供給チューブ7の先端が、上記空間B内に延ばされている。そして、ペースト供給チューブ7の先端からペーストPがグラビアロール2の外周面2a上に付与される。
【0030】
他方、グラビアロール2の外周面2aに付与されているペーストの量を検出するために、センサー8が配置されている。センサー8は、外周面2a上に付与されているペーストの量を検出するように構成されている。このようなセンサーとしては、光学式反射センサー、レーザー式反射センサーなどを挙げることができる。また、これら以外の非接触式センサーを用いてもよい。
【0031】
非接触式センサーでセンサー8を構成することにより、ペーストPにセンサー8を接触させることなく、ペースト量を検出することができる。
また、空間B内には、センサー8のペースト検出位置よりも下流側にセンサーブレード9が配置されている。センサーブレード9は、ドクターブレード3とペーストシールブレード6との間において、グラビアロール2の軸方向に延びるようにかつ軸方向の任意の位置に配置されている。センサーブレード9の幅は、ドクターブレード3及びペーストシールブレード6の幅よりも狭くされている。
【0032】
また、ドクターブレード3に揺動手段10が連結されている。揺動手段10は、ドクターブレード3を揺動するために設けられている。すなわち、ドクターブレード3が、グラビアロール2の軸方向に揺動されるように揺動手段10がドクターブレード3に連結されている。揺動手段10により、ドクターブレード3がグラビアロール2の軸方向に揺動されることにより、ドクターブレード3の経時による摩耗を抑制することができる。
【0033】
揺動手段10としては、適宜の振動装置などを用いて構成することができ、特に限定されるものではない。
本実施形態のグラビア印刷装置1を用いた電子部品の製造方法を説明する。
【0034】
本実施形態の電子部品の製造方法では、電子部品製造用基材上に上記グラビア印刷装置1を用いてペーストPが印刷される。この電子部品製造用基材としては、PETフィルムなどのキャリアフィルム、セラミックグリーンシート、キャリアフィルム上にセラミックグリーンシートが形成された複合シート、キャリアフィルム上にセラミックグリーンシートと内部電極を交互に複数層積層された複合シートなどが挙げられる。
【0035】
印刷に際しては、被印刷物である電子部品製造用基材がグラビアロール2に接触される。グラビアロール2の外周面2aには、ペースト供給チューブ7よりペーストPが供給される。そして、グラビアロール2が、図1の矢印方向に回転されることにより、ドクターブレード3により余分なペーストが掻き取られる。そのため、外周面2aに設けられた印刷部AにのみペーストPが充填され、印刷部Aが、ドクターブレード3の下流側において電子部品製造用基材に接触され、グラビア印刷が行われる。
【0036】
本実施形態では、上記ペーストPが、一対のサイドシール板4,5と、ペーストシールブレード6と、ドクターブレード3とで囲まれた略枠状の空間B内に留まる。従って、ペーストPが、印刷部Aが設けられている領域から、グラビアロール2の軸方向外側及びペーストシールブレード6の上流側に流延し難い。よって、ペーストPを、印刷部に十分に行き渡らせるだけでなく、空間Bの外側への余分なペーストの流延が生じ難いため、ペースト使用量を低減することができる。
【0037】
加えて、本実施形態では、空間B内において、センサー8によりペーストPの外周面2a上への付着量が測定される。従って、十分な量のペーストが印刷部Aに供給されているか否かをセンサー8からの出力により容易に管理することができる。
【0038】
さらに、センサーブレード9が設けられているため、図1(b)に示されているように、センサーブレード9の上流側においては、ペーストPの付着量が、センサーブレード9の下流側よりも少なくされている。従って、センサーブレード9の上流側において、センサー8によりペースト付着量を検出すれば、ペーストが不足した状態を速やかに把握することができる。これを、図2(a)〜(c)を参照して説明する。
【0039】
なお、図2(a)〜(c)では、上述したペーストシールブレード6の図示は省略していることを指摘しておく。
図2(a)は、センサーブレードを有しない場合の構造であり、ここでは、ペーストPはサイドシール板4,5により外側への流延が抑制されているが、ペーストPは、ドクターブレード3の上流側に流延していることがわかる。
【0040】
他方、図2(b)に示すように、センサーブレード9が設けられている場合には、ペースト量が少ないと、ペーストPはセンサーブレード9の上流側にはほとんど流延しない状態となる。従って、センサーブレード9の上流側においてペースト量を検出した場合、ペースト量が不足していると判断される。
【0041】
他方、ペースト量が非常に多い場合には、図2(c)に示すように、センサーブレード9の下流側においてもペーストPが十分な量を付着している。従って、センサー8によりペースト量が十分であることが容易に把握され得る。
【0042】
よって、センサーブレード9を設け、センサーブレード9の上流側においてペースト付着量をセンサー8により検出すれば、ペースト不足を容易にかつ速やかに把握することができる。
【0043】
図3(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係るグラビア印刷装置を説明するための斜視図及び側面断面図である。
第2の実施形態のグラビア印刷装置21では、ペーストシールブレード6及びセンサーブレード9が設けられていないことを除いては、第1の実施形態のグラビア印刷装置1と同様に構成されている。従って、同一部分については、同一の参照番号を付することによりその説明を省略する。
【0044】
グラビア印刷装置21のように、ペーストシールブレード6及びセンサーブレード9が設けられていない場合であっても、一対のサイドシール板4,5が設けられているため、第1の実施形態と同様にペーストPのグラビアロール2の印刷方向Aから軸方向外側への流延を確実に抑制することができる。
【0045】
また、ペーストシールブレード6が設けられておらず、ドクターブレード3の上流側が解放されているため、例えば図3(b)に示すように、センサー8を用いて、容易にドクターブレード3の上流側におけるペースト付着位置の上流側限界位置を把握することができる。
【0046】
加えて、ペーストシールブレード6が存在しないため、グラビア印刷装置21では、グラビアロール2の外周面2aの清掃が容易である。
図4(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係るグラビア印刷装置を説明するための略図的斜視図及び側面断面図である。
【0047】
第3の実施形態のグラビア印刷装置31では、センサーブレード9が設けられていないこと、並びに蓋材32が設けられていることを除いては、第1の実施例のグラビア印刷装置1と同様である。すなわち、グラビア印刷装置31では、ドクターブレード3、サイドシール板4,5及びペーストシールブレード6で囲まれた空間Bが蓋材32によりほぼ閉成されている。このように、空間Bはほぼ閉成されていてもよい。もっとも、蓋材32には、貫通孔が形成されており、該貫通孔から空間B内にペースト供給チューブ7が挿入されている。
【0048】
第3の実施形態のグラビア印刷装置31では、空間Bがほぼ閉成されているため、ペーストP中の溶剤の揮発による粘度変化を抑制することができる。従って、長時間に渡りペーストPを安定に印刷することができる。また、空間Bが閉成されているため、ペーストPを空間Bに比較的多く供給することができる。加えて、十分な量のペーストPが空間Bに貯留されるため、ペースト不足による印刷不良を低減することもできる。
【0049】
上述した第1〜第3の実施形態では、ペーストとして、導電ペーストを例にとり説明したが、導電ペースト以外に、接着剤やセラミックペーストなどを用いてもよい。また、本発明に係る電子部品の製造方法で製造される電子部品は特に限定されず、積層セラミックコンデンサなどのセラミック電子部品や、その他の様々な電子部品の製造に本発明を用いることができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明に係るグラビア印刷装置では、ドクターブレードのグラビアロール回転方向の上流側の主面に一対のサイドシール板が固定されており、該サイドシール板がグラビアロールの軸方向と交差する方向に延びており、かつ印刷部のグラビアロールの軸方向両側に配置されているため、ドクターブレードの上流側に供給されたペーストの印刷部からグラビアロール軸方向外側への流延を抑制することができる。従って、印刷部に十分なペーストを供給することができ、かつペーストがグラビアロールの軸方向外側へ流延することによりペースト不足を防止することができる。よって、ペースト量の節減と印刷精度の向上を図ることが可能となる。
【0051】
ドクターブレードよりも上流側にペーストシールブレードがさらに設けられている場合には、ペーストシールブレードによりペーストのグラビアロール回転方向において上流側への流延を抑制することができ、それによってペーストの消費量をより一層低減することができるとともに、ペーストのグラビアロールから外部への落下などを抑制することができる。
【0052】
ドクターブレードが、グラビアロールの軸方向において揺動されるように、ドクターブレードに連結された揺動手段がさらに備えられている場合には、ドクターブレードの揺動により、ドクターブレードの経時による摩耗を抑制することができ、グラビア印刷装置の寿命を長くすることができる。
【0053】
ドクターブレードの上流側にグラビアロールに供給されたペーストを検出するためのセンサーがさらに備えられている場合には、センサーによりペーストの付着量を容易に把握することができる。
【0054】
ドクターブレードの上流側にセンサーブレードが設けられており、センサーブレードの上流側にセンサーが配置されている場合には、センサーブレードの上流側においてペーストを検出することができるため、ペースト不足をより一層速やかに把握することができる。
【0055】
本発明に係る電子部品の製造方法は、本発明に係るグラビア印刷装置を用いているため、本発明のグラビア印刷装置の場合と同様に、ペーストのグラビアロール軸方向外側への流延が確実に抑制される。従って、ペースト使用量の低減及び印刷部による印刷精度の向上を図ることができる。
【0056】
本発明に係る製造方法において、ペーストシールブレードが設けられている場合には、ペーストシールブレードにより、ペーストの上流側への流延を抑制することができ、かつペーストの所望でないグラビアロールからの落下をより一層確実に抑制することができる。
【0057】
本発明に係る製造方法において、グラビア印刷装置がセンサーをさらに備え、センサーによりドクターブレード上流側のペーストが検出される場合には、ペーストの不足を速やかに検出することができる。
【0058】
本発明に係る製造方法において、ドクターブレードの上流側にセンサーブレードが配置されており、センサーブレードの上流側においてセンサーによってペーストが検出される場合には、センサーブレードの上流側ではペースト不足がセンサーブレードがない場合よりも相対的に速く進行するため、ペースト不足をより速やかに検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係るグラビア印刷装置を説明するための略図的斜視図及び側面断面図。
【図2】(a)〜(c)は、センサーブレードを設けていないグラビア印刷装置におけるペースト付着状況を示す斜視図、センサーブレードが設けられている構造におけるペースト不足状態を説明するための斜視図、及びセンサーブレードが設けられている構造においてペーストが十分に供給されている状態を示す略図的斜視図。
【図3】(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係るグラビア印刷装置を説明するための略図的斜視図及び側面断面図。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係るグラビア印刷装置を説明するための略図的斜視図及び側面断面図。
【図5】従来のグラビア印刷装置を説明するための略図的正面断面図。
【図6】従来のグラビア印刷装置におけるグラビアロールとドクターブレードとの関係を説明するための斜視図。
【符号の説明】
1…グラビア印刷装置
2…グラビアロール
2a…外周面
3…ドクターブレード
4,5…サイドシール板
6…ペーストシールブレード
7…ペースト供給チューブ
8…センサー
9…センサーブレード
21…グラビア印刷装置
31…グラビア印刷装置
32…蓋材
A…印刷部
B…空間
P…ペースト

Claims (9)

  1. グラビア印刷により電子部品にペーストを印刷するためのグラビア印刷装置であって、
    外周面にグラビア印刷用印刷部が形成されているグラビアロールと、
    前記グラビアロールの外周面にペーストを供給するペースト供給手段と、
    前記グラビアロールの外周面に供給されたペーストを掻き取るドクターブレードと、
    前記ドクターブレードの前記グラビアロールの回転方向の上流側の主面に一端が固定されており、グラビアロールの軸方向と交差する方向に延びている一対のサイドシール板とを備え、
    前記一対のサイドシール板が、前記印刷部のグラビアロールの軸方向両側に配置されていることを特徴とする、グラビア印刷装置。
  2. 前記ドクターブレードよりも前記グラビアロールの回転方向の上流側に配置されており、前記ドクターブレードの上流側に配置されているペーストの上流側への移動を抑制するためのペーストシールブレードをさらに備え、
    前記ペーストシールブレードの下流側の主面が、前記一対のサイドシール板に固定されている、請求項1に記載のグラビア印刷装置。
  3. 前記ドクターブレードが、前記グラビアロールの軸方向において揺動されるように、前記ドクターブレードに連結された揺動手段をさらに備える、請求項1または2に記載のグラビア印刷装置。
  4. 前記ドクターブレードの上流側に配置されており、前記ドクターブレードの上流側において、前記グラビアロールに供給されたペーストを検出するセンサーをさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載のグラビア印刷装置。
  5. 前記ドクターブレードの上流側に配置されており、かつ一端面が前記グラビアロールに近接配置されているセンサーブレードをさらに備え、該センサーブレードの上流側において、前記センサーによりペーストが検出される、請求項4に記載のグラビア印刷装置。
  6. グラビアロールの外周面に前記ペースト供給手段からペーストを供給し、前記グラビアロールに供給されたペーストをドクターブレードにより掻き取り、グラビアロールの印刷部を電子部品または電子部品製造用部材に接触させてペーストを電子部品または電子部品製造用部材に印刷する工程を備えた電子部品の製造方法において、
    前記ドクターブレードを有するグラビア印刷装置として、ドクターブレードのグラビアロール回転方向上流側の主面に一端が固定されており、かつグラビアロールの軸方向と交差する方向に延びるように設けられた一対のサイドシール板とを有し、該一対のサイドシール板がグラビアロールの印刷部のグラビアビアロールの軸方向両側に配置されているグラビア印刷装置を用いることを特徴とする、電子部品の製造方法。
  7. 前記グラビア印刷装置が、前記一対のサイドシール板に下流側の主面が固定されており、かつ一端面が前記グラビアロールの外周面に近接されたペーストシールブレードをさらに備える、請求項6に記載の電子部品の製造方法。
  8. 前記グラビア印刷装置がドクターブレードの上流側に配置されたセンサーをさらに備え、該センサーによりドクターブレードの上流側のペーストが検出される、請求項6または7に記載の電子部品の製造方法。
  9. 前記グラビア印刷装置が前記ドクターブレードの上流側に配置されたセンサーブレードをさらに備え、該センサーブレードの上流側において、前記センサーによりペーストが検出される、請求項8に記載の電子部品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009143090A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Fujimori Kogyo Co Ltd 微細線パターンの形成方法および微細線パターン形成用のグラビア輪転印刷機
JP2010258381A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Fujimori Kogyo Co Ltd 微細線パターンの形成方法および微細線パターン形成用のグラビア印刷機
CN102358076A (zh) * 2011-09-19 2012-02-22 常德金鹏印务有限公司 凹版印刷设备及其制作方法
JP2012226072A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Dainippon Printing Co Ltd 掻取装置、これを備えたコントラスト向上シートの製造装置、およびコントラスト向上シートの製造方法

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