JP2005000468A - 心電計、および心電計における表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示機能を備える携帯型の心電計であって、その表示を視認しやすい心電計および心電計における表示方法を提供する。
【解決手段】心電計1を用いて心電波形を測定する際、負電極14を含む把持部分を把持して保持し、正電極16を含む接触部を被験者の右手以外の電極接触部位に押し当てる姿勢をとる。心電計1では、測定中に心電波形などの測定結果が表示部10に表示される。測定方法は、正電極16を含む接触部を被験者の左手に押し当てる第I誘導と言われる測定方法と、正電極16を含む接触部を被験者の左下腹部に押し当てる第II誘導と言われる測定方法とが挙げられる。第I誘導で測定する際には表示部10に横方向に測定結果を表示し、第II誘導で測定する際には表示部10に縦方向に測定結果を表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】心電計1を用いて心電波形を測定する際、負電極14を含む把持部分を把持して保持し、正電極16を含む接触部を被験者の右手以外の電極接触部位に押し当てる姿勢をとる。心電計1では、測定中に心電波形などの測定結果が表示部10に表示される。測定方法は、正電極16を含む接触部を被験者の左手に押し当てる第I誘導と言われる測定方法と、正電極16を含む接触部を被験者の左下腹部に押し当てる第II誘導と言われる測定方法とが挙げられる。第I誘導で測定する際には表示部10に横方向に測定結果を表示し、第II誘導で測定する際には表示部10に縦方向に測定結果を表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は心電計および心電計における表示方法に関し、特に、表示機能を備える携帯型の心電計において、その表示を視認しやすい心電計および心電計における表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
心筋梗塞、狭心症、虚血性心疾患などの心疾患に対する有効な診断方法として心電図を用いる方法が挙げられる。このような心疾患をより有効に診断するためには、日常生活における胸部の痛みや動悸などの異常発生時の心電図を用いることが早期発見、適切な治療につながり好ましい。そのため、従来より、心電波形の計測にいわゆる24時間心電計と言われる心電計が用いられる場合があり、24時間装着している誘導電極から得られる心電波形を記録装置に記憶する、などの手法が採り入れられている。
【0003】
しかしながら、このような24時間心電計を用いる心電波形の測定は、被験者の負担が大きく、また、その24時間に上述の異常が発生しない場合もある。そこで、近年では、被験者の負担を軽くし、確実に異常時の心電波形を測定するために、携帯型の心電計も提案されており、上記異常が発生したときの心電波形を測定することを可能にしている。
【0004】
このような昨今の心電計は、特許文献1にも示されるように、心電計本体に表示部を備え、その場で測定結果を確認することができる。
【0005】
【特許文献1】
特公平1−502087号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような心電計本体の一方の誘導電極を含む把持部分を手で保持して、誘導電極を電極接触部位である胸部や腹部などに接触させて心電波形を測定する場合、表示部に表示される測定結果(グラフ)の方向と、測定姿勢をとった状態で被験者がその表示部を視認できる方向とが一致せず、表示が見づらい場合があるという問題がある。また、その表示が見やすいように姿勢を変えて測定姿勢が崩れると、正常に測定できないという問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、表示機能を備える携帯型の心電計であって、その表示を視認しやすい心電計および心電計における表示方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、心電計は、被験者の身体に接触して前記被験者の心電波形を測定する少なくとも1対の誘導電極と、情報を表示する表示装置とを含み、表示装置で表示する情報の表示方向を制御する制御手段を備える。
【0009】
上述の前記表示装置で表示する情報は、測定の操作をガイドするためのガイド表示であって、制御手段は、測定時の被験者の測定姿勢に応じて表示方向を制御することが好ましい。
【0010】
また、表示装置で表示する情報は、測定時における測定された被験者の心電波形であって、制御手段は、被験者の測定姿勢に応じて表示方向を制御することが好ましい。
【0011】
あるいは、表示装置で表示する情報は、測定時における測定された被験者の心電波形であって、制御手段は、測定者と被験者との位置関係に応じて表示方向を制御することが好ましい。
【0012】
また、心電計は、表示方向を設定する設定手段をさらに備え、制御手段は、表示装置で表示する情報の表示方向を設定された表示方向とするよう制御することが好ましい。
【0013】
また、制御手段は、測定時の表示装置での表示方向と、測定時以外のときの表示装置での表示方向とを、異なる方向とするよう制御することが好ましい。
【0014】
また、1対の誘導電極は、各々、細長形状の筐体の長手方向の略両端に備えられ、表示装置は筐体の表面に備えられ、表示方向は、少なくとも長手方向と、長手方向に直交する方向とであることが好ましい。
【0015】
本発明の他の局面に従うと、心電計における表示方法は、被験者の身体に接触して被験者の心電波形を測定する少なくとも1対の誘導電極と、情報を表示する表示装置とを含む心電計の、表示装置における表示方法であって、測定時の被験者の測定姿勢を取得する取得ステップと、表示装置で表示する情報の表示方向を、測定姿勢に応じて制御する制御ステップとを備える。
【0016】
本発明のさらに他の局面に従うと、心電計における表示方法は、被験者の身体に接触して被験者の心電波形を測定する、少なくとも1対の誘導電極と、情報を表示する表示装置とを含む心電計の、表示装置における表示方法であって、心電計で測定を行なうか否かを判定する判定ステップと、測定時の表示装置での表示方向と、測定時以外のときの表示装置での表示方向とを、異なる方向とするよう制御する制御ステップとを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0018】
本実施の形態における携帯型心電計(以下、心電計と言う)1の外観の具体例を図1〜図4に示す。心電計1の形状は掌におさまる大きさの横長形状であって、図1は、心電計1の表示機能や操作機能を備える面から見た図である。説明上、この面を心電計1の正面として、長手方向を横方向とする。すなわち、図1に示される正面に向かって右を心電計1の右側、正面に向かって左を心電計1の左側とする。図1は心電計1の正面図であり、図2は心電計1の上面図であり、図3は心電計1の左側面図であり、図4は心電計1の右側面図である。
【0019】
図1を参照して、心電計1は、その正面左寄りの位置に、測定結果やガイド情報を表示する表示部10を備え、その右側に、各種設定を行なうために用いる設定スイッチ11と、測定結果を表示部10に表示させるために用いる表示スイッチ12と、測定結果のグラフやガイド情報など、表示部10に表示される情報をスクロールして表示させるためのスクロールスイッチ13とを備える。さらに、正面の右側に、その縦辺に相当する範囲の負電極14を備え、負電極14上には、突起15が備えられる。
【0020】
また、図1〜図3を参照して、その正面左側の縦辺に相当する範囲に、正面から左側面をまたいで背面にかけて、正電極16を備える。
【0021】
さらに図2を参照して、その上面右寄りであって、負電極14より左寄りの位置に、測定を開始するための測定スイッチ17と、その左隣の位置に電源スイッチ18とを備える。また、その背面の負電極14に対応する位置付近であって、その縦辺に相当する範囲に不関電極である中性電極19を備える。負電極14と中性電極19とを含む心電計1の右端部分で、当該心電計1を右手で保持するための把持部分を構成する。また、正電極16を含む心電計1の左端部分で、当該心電計1を被験者の電極接触部位に押し当てるための接触部を構成する。
【0022】
より具体的には、設定スイッチ11と、表示スイッチ12と、スクロールスイッチ13とは、負電極14と中性電極19とを含む把持部分を右手で把持した状態で、右手の親指で操作できる位置に備えられる。また、 測定スイッチ17と電源スイッチ18とは、負電極14と中性電極19とを含む把持部分を右手で把持した状態で、右手の人差指で操作できる位置に備えられる。また、突起15は、被験者が負電極14と中性電極19とを含む把持部分を右手で把持した際に掌が滑らないように設けられるものであって、負電極14を被験者の右手に確実に接触させることを目的とするものである。
【0023】
本実施の形態にかかる心電計1を用いて被験者が自らの心電波形を測定する場合の測定姿勢の具体例を図5に示す。すなわち、図5を参照して、被験者は、その右手で、心電計1の負電極14と中性電極19とを含む把持部分を把持して心電計1を保持し、正電極16を含む接触部を被験者の右手以外の電極接触部位に押し当てる姿勢で心電波形の測定を行なう。このようにすることで、正電極16の接する電極接触部位から心臓を通過して負電極14の接する右手に到達する回路を構成し、被験者の心筋の活動時に発生する電気的興奮に伴う活動電位(心電波形)を、誘導電極である正電極16と負電極14との電位差で測定する。なお、図5に示される測定姿勢での測定方法は代表的な測定方法を表わしており、負電極14を右手に接触させ、正電極16を第5肋間前腋窩線縁上の皮膚に接触させて測定する方法を示している。
【0024】
図6に、本実施の形態にかかる心電計1の機能構成をブロック図で示す。図6を参照して、心電計1は、CPU(Central Processing Unit)101と、正電極16と負電極14とを含んで構成される電極部102と、アンプ(AMP)103と、スイッチ11〜13,17,18などを含んで構成される操作入力部104と、表示部10を含んで構成されるLCD(Liquid Crystal Display)105と、CPU101で実行されるプログラムや測定データなどを格納するメモリ106と、通信I/F(インタフェース)107と、電源部108と、タイマ109とを含んで構成される。
【0025】
電源部108は心電計1に電力を供給している。
心電計1が起動すると、CPU101は、操作入力部104から入力されたスイッチ信号に応じてメモリ106に格納されているプログラムを読出して実行し、制御信号を心電計1の各部に出力することで全体制御を実行する。
【0026】
すなわち、心電計1が起動すると、CPU101はメモリ106に予め格納されているガイド画面情報を読出し、その情報をLCD105に出力する。LCD105は、CPU101から入力されたガイド画面を出力する。これによって、表示部10にガイド画面が表示される。
【0027】
また、CPU101は、操作入力部104から設定スイッチ11が押されたことを示すスイッチ信号を受取ると、メモリ106に予め格納されている設定画面情報を読出し、その情報をLCD105に出力する。LCD105は、CPU101から入力された設定画面を出力する。これによって、表示部10に設定画面が表示される。さらにその状態で操作入力部104からスクロールスイッチ13が押されたことを示すスイッチ信号を受取ると、そのスクロールスイッチ13に該当する設定をメモリ106の所定領域に格納する。
【0028】
また、CPU101は、操作入力部104から表示スイッチ12が押されたことを示すスイッチ信号を受取ると、メモリ106に格納されている測定結果を読出しLCD105に出力する。また、図示しない送信スイッチなどでデータの送信を指示された場合、CPU101は、操作入力部104からその旨を示すスイッチ信号を受取ると、メモリ106に格納されている測定結果を読出し通信I/F107を介して外部装置に対して出力する。通信I/F107は、シリアル通信を行なうためのインタフェースであって、USB(Universal Serial Bus)などによるケーブルを接続して通信を行なうインタフェースである。
【0029】
また、CPU101は、操作入力部104から 測定スイッチ17が押されたことを示すスイッチ信号を受取ると、電極部102に測定の開始を指示する制御信号を出力する。また、タイマ109に計時の開始を指示する制御信号を出力する。
【0030】
電極部102は、CPU101から制御信号を受取ると、正電極16と負電極14との電位差を検出し、検出した電位差を示す電極信号をAMP103に出力する。AMP103は、電極部102から入力された電極信号を所定の振幅まで増幅する。また、入力された電極信号からノイズを除去する。そして、処理後の電極信号をCPU101に出力する。
【0031】
CPU101は、AMP103から入力された電極信号をメモリ106の所定領域に格納する。また、CPU101は、AMP103から入力された電極信号に対して表示するための処理を施こして心電波形を含む測定結果画面を生成し、LCD105に出力する。LCD105は、CPU101から入力された測定結果画面を出力する。これによって、表示部10に心電波形を含む測定結果画面が表示される。
【0032】
また、CPU101は、AMP103から入力された電極信号を解析し、解析結果に応じたメッセージを表示部10に表示させるためにメッセージ情報をLCD105に出力する。たとえば、AMP103から入力された電極信号としきい値とを比較して、電極信号がしきい値より規定以上乖離している場合に、その旨を示すメッセージを表示部10に表示させる、などを行なってもよい。
【0033】
CPU101は、タイマ109での計時に基づいて規定時間が経過するまで電極部102における測定を実行し、その測定結果を表示部10にリアルタイムに表示する。
【0034】
次に、心電計1における処理について図7のフローチャートを用いて説明する。図7のフローチャートに示される処理は、電源スイッチ18が押されて心電計1の電源がONされたときに実行される処理であって、心電計1のCPU101がメモリ106に格納されているプログラムを読出して実行し、図6に示される各部を制御することで実現される。
【0035】
図7を参照して、始めに、心電計1の電源がONされると、CPU101はメモリ106に格納されている、心電計1での操作一般をガイドするための操作ガイド情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に表示させる(S101)。その操作ガイドの表示にしたがってユーザがいずれかのスイッチを押すと、そのスイッチに応じたスイッチ信号が操作入力部104からCPU101に出力される。CPU101は、操作入力部104から入力されるスイッチ信号に基づいて、どのスイッチが押されたのかを判定する(S103)。
【0036】
ステップS103で測定スイッチ17が押された場合(S103で「測定スイッチ」)、CPU101はメモリ106から、測定操作をガイドするための測定ガイド情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に表示させる(S105)。そして、CPU101は、被験者がその測定ガイドに沿って右手と電極接触部位とに各々負電極14と正電極16とを正しく接触させたことを確認して、電極部102での心電波形の測定を開始する(S107)。CPU101は、AMP103を介して電極部102から受取った電極信号に測定結果を得るための処理を施し、測定結果をメモリ106の所定領域に格納する。また、測定結果をLCD105に出力し、表示部10に表示させる(S109)。ステップS109では、測定中に、リアルタイムで心電波形を表示する。
【0037】
CPU101は、上述のステップS107,S109の処理を規定時間実行し、規定時間、心電波形を測定する。そして、タイマ109を参照して規定時間経過したことを確認すると(S111でYES)、得られた測定結果を解析処理する(S113)。ステップS113では、拍動ごとの心拍数を算出し、その心拍数の変動をグラフ表示(R−Rグラフ)する、などを行なうことが好ましい。また、測定波形に基づいたコメントをメモリ106の所定領域から読出して表示部10に表示することも好ましい。その後、心電計1での処理を終了して電源OFF状態とする。
【0038】
なお、ステップS113での処理の後、CPU101は再び処理をステップS101に戻してもよい。
【0039】
ステップS103で表示スイッチ12が押された場合(S103で「表示スイッチ」)、CPU101はメモリ106の所定領域から測定結果情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に表示させる(S115)。そして、その表示が終了すると、心電計1での処理を終了して電源OFF状態とする。
【0040】
ステップS103で設定スイッチ11が押された場合(S103で「設定スイッチ」)、CPU101はメモリ106の所定領域から設定画面情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に図示しない設定画面を表示させる。設定画面には、心電計1で行なう処理として測定処理を実行させるための測定ボタンと、以前の測定結果を表示させるための表示ボタンと、電源をOFFさせるための電源OFFボタンとが含まれており、スクロールスイッチ13を用いて設定することができる。
【0041】
設定画面において測定ボタンが選択されると(S117で「測定」)、CPU101は処理をステップS105へ移行し、ステップS105〜S113の一連の心電波形測定処理を実行する。また、設定画面において表示ボタンが選択されると(S117で「表示」)、CPU101は処理をステップS115へ移行し、測定結果を表示部10に表示させる。また、設定画面において電源OFFボタンが選択されると(S117で「電源OFF」)、CPU101は心電計1での処理を終了して電源OFF状態とする。
【0042】
なお、ステップS113での処理の後、またはステップS115での処理の後、CPU101は電源スイッチ18が押されたことを検知して電源OFF状態としてもよい。また、設定スイッチ11、表示スイッチ12、または測定スイッチ17を押されたことを検知して、各々のスイッチに対応したステップS117、ステップS115、またはステップS105に処理を移行してもよい。
【0043】
ところで、心電計1を用いた心電波形測定時の測定姿勢として、図5に示された測定姿勢のほか、図8に示されるように、被験者が右手で心電計1の負電極14と中性電極19とを含む把持部分を把持して心電計1を保持し、正電極16を含む接触部を被験者の左手に押し当てる姿勢や、図9に示されるように、被験者が右手で心電計1の負電極14と中性電極19とを含む把持部分を把持して心電計1を保持し、正電極16を含む接触部を被験者の左下腹部に押し当てる姿勢がある。一般的に、図8に示されるような、負電極を右手に、正電極を左手に接触させる誘導電極の接触のさせ方を第I誘導、図9に示されるような、負電極を右手に、正電極を左足に替えて左下腹部に接触させる誘導電極の接触のさせ方を第II誘導といい、本発明にかかる心電計では、このような被験者の測定姿勢と対応した測定方法を行なうものとする。
【0044】
このような測定方法は、使用者が測定を行なうに先だって、設定画面において設定する。具体的には、上述のステップS103で設定スイッチ11を押して表示部10に設定画面を表示させ、設定画面上で測定方法を設定するなどの方法がある。CPU101は、操作入力部104よりスイッチ信号を受取ることでその設定を受取り、メモリ106の所定領域に格納する。そして、以降の測定の際には、その設定を自動的にメモリ106から読出し、測定方法をデフォルト設定する。
【0045】
本実施の形態にかかる心電計1では、このような測定方法の違い、つまり被験者の測定姿勢に応じて、ステップS109での表示部10における測定結果の表示の方向が、図10および図11に示されるように可変であることを特徴とする。なお、ここでは便宜上、心電計1の横方向を横にして正面から表示部10を見たときに視認される表示の方向を横方向とする。すなわち、図10に示される表示の方向を「横方向」とし、図10の表示部10に示されるグラフは、心電計1の横方向に左から右に読むものとする。また、図11に示される表示の方向を「縦方向」とし、図11の表示部10に示されるグラフは、心電計1の縦方向に上から下に読むものとする。また、表示部10にグラフと共にメッセージなどの文字が表示される場合にも、図10または図11に示される表示の方向に表示されるものとし、その読む方向も上述の通りであるとする。
【0046】
ステップS109における表示処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0047】
図12を参照して、ステップS109で測定結果を行なう際、CPU101はメモリ106の所定領域から、測定方法の設定を読出し(S201)、それが第I誘導であるか第II誘導であるかを判定する(S203)。そして、測定方法が第I誘導である場合には(S203で「第I誘導」)、測定結果を横方向にしてLCD105に出力し(S205)、表示部10に横方向に表示させる。また、測定方法が第II誘導である場合には(S203で「第II誘導」)、測定結果を縦方向にしてLCD105に出力し(S207)、表示部10に縦方向に表示させる。ステップS205,S207での表示方向の制御方法は、測定結果の情報を横または縦に表示させるよう生成してLCD105に出力する方法でもよいし、測定結果の情報と共に横または縦に表示させるための表示属性をLCD105に出力する方法でもよい。
【0048】
このようにすることで、第I誘導で測定中には表示部10に図10に示される横方向で測定結果がリアルタイムに表示され、第II誘導で測定中には表示部10に図11に示される縦方向で測定結果がリアルタイムに表示される。このため、被験者は、測定中にその測定姿勢を崩すことなく表示部10に表示される測定結果をリアルタイムに確認することができ、正しい測定結果を得ることができる。
【0049】
このような表示処理は、上述のステップS109だけでなく、ステップS101で操作ガイドを表示する際や、ステップS105で測定ガイドを表示する際にも行なうことが好ましい。具体的にステップS105では、CPU101は設定をメモリ106の所定領域から読出し、その設定が第I誘導である場合には図13に示される横方向で測定ガイドを表示させ、第II誘導である場合には図14に示される縦方向で測定ガイドを表示させる。このようにすることで、被験者は、表示部10に表示される測定ガイドを見ながら、自然と測定ガイドが表示される方向を横方向とするように心電計1の方向を変えて電極接触部位に正電極16を含む接触部を押し当てることができ、正しい測定姿勢をとることができる。
【0050】
なお、本実施の形態においては、測定姿勢に対応した測定方法(第I誘導、第II誘導)を予め使用者が設定し、その設定にしたがって適切な方向にガイドや測定結果が表示されるような処理を行なうものとしたが、心電計1が測定方法を自動的に検知する機能を備える場合、検知された測定方法に応じた方向にガイドや測定結果が表示されるような処理を行なってもよい。
【0051】
また、上述の説明では、被験者が自ら心電計1を用いて心電波形を測定する場合について述べたが、測定者が用いて被験者の心電波形を測定する場合に心電計1を用いることもできる。その場合、上述のステップS109において、測定結果を図15に示されるように、図10に示される「横方向」とは180度回転させて表示したり、図16に示されるように図11に示される「縦方向」とは180度回転させて表示したりすることが好ましい。すなわち、心電計1の表示部10における表示の方向は、「横方向」または「縦方向」に90度可変なだけでなく、各々の方向に対して180度可変、つまり、縦横の4方向に可変であることが好ましい。このように心電計1では、使用者と被験者との位置関係に応じて心電計1の表示部10における表示の方向が縦横の4方向に可変であってもよい。これは、測定方法と同様に予め使用者が設定し、その設定がメモリ106の所定領域に格納されることで、上述の図7と同様の表示処理を行なって実現させることができる。このようにすることで、測定者は、被験者が電極接触部位に正電極16を含む接触部を押し当てて心電波形の測定を行なっている際に、その被験者の測定姿勢を崩すことなく表示部10に表示される測定結果をリアルタイムに確認することができ、正しい測定結果を得ることができる。
【0052】
さらに、心電計1の表示部10における表示の方向は、90度刻みの方向に可変であることに限定されず、任意の角度に可変であることがより好ましい。これは、上述の測定方法の設定に替えて、または測定方法の設定と共に、設定画面などにおいて表示方向も予め設定し、その設定がメモリ106の所定領域に格納されることで、上述の図7と同様の表示処理を行なって実現させることができる。このようにすることで、被験者は、測定中にその測定姿勢を崩すことなく表示部10に最も見やすい角度で表示される測定結果を確認することができ、正しい測定結果を得ることができる。また、測定者は、被験者が電極接触部位に正電極16を含む接触部を押し当てて心電波形の測定を行なっている際に、任意の位置からその被験者の測定姿勢を崩すことなく表示部10に表示される測定結果を任意の位置から確認することができ、正しい測定結果を得ることができる。
【0053】
[変形例]
なお、変形例における心電計1が、主に図5または図9に示される測定姿勢で心電波形を測定する方法に用いられるものである場合、変形例における心電計1での表示処理を図7のフローチャートを用いて説明する。すなわち、変形例においては、ステップS101でCPU101はメモリ106に格納されている操作ガイド情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に横方向に表示させるよう制御する。
【0054】
また、ステップS103で設定スイッチ11が押された場合(S103で「設定スイッチ」)、または表示スイッチ12が押された場合(S103で「表示スイッチ」)もまた、CPU101はメモリ106に格納されている設定画面情報または測定結果情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に横方向に表示させるよう制御する。
【0055】
一方、ステップS103で測定スイッチ17が押された場合(S103で「測定スイッチ」)、ステップS105でCPU101はメモリ106から測定ガイド情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に縦方向に表示させるよう制御する。また、その後、ステップS109で測定結果を表示する際にも、同様に、表示部10に縦方向に表示させるよう制御する。
【0056】
なお、変形例における表示方向の制御方法は、上述の制御方法と同様であるため、ここでの説明は繰返さない。
【0057】
変形例における心電計1でこのような処理がなされることで、測定時には測定姿勢に応じて表示部10に縦方向に測定ガイドや測定結果が表示され、それ以外の使用時には表示部10に横方向にその際の情報が表示される。このようにすることで、測定時およびそれ以外の使用時に、その使用の際の心電計1の方向に応じた表示が実行される。すなわち、測定時には、図5または図9に示される測定姿勢で心電計1を用いて測定するために、その姿勢で見やすい方向に測定ガイドや測定結果が表示される。また、測定時以外の使用時には、心電計1の長手方向を横方向とする用い方の可能性が高いため、その方向で心電計1を用いた際に見やすい方向に操作ガイドや以前の測定結果などが表示される。
【0058】
なお、言うまでもなく、変形例においても心電計1の表示部10における表示の方向は、90度刻みの方向に可変であることに限定されず、任意の角度に可変であることがより好ましい。
【0059】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】心電計1の正面図である。
【図2】心電計1の上面図である。
【図3】心電計1の左側面図である。
【図4】心電計1の右側面図である。
【図5】測定姿勢の一例を示す図である。
【図6】心電計1の機能構成を示すブロック図である。
【図7】心電計1における処理を示すフローチャートである。
【図8】第I誘導での測定姿勢を示す図である。
【図9】第II誘導での測定姿勢を示す図である。
【図10】表示部10における測定結果表示の方向(横方向)の具体例を示す図である。
【図11】表示部10における測定結果表示の方向(縦方向)の具体例を示す図である。
【図12】心電計1における表示処理を示すフローチャートである。
【図13】表示部10における測定ガイド表示の方向(横方向)の具体例を示す図である。
【図14】表示部10における測定ガイド表示の方向(縦方向)の具体例を示す図である。
【図15】表示部10における測定結果表示の方向の具体例を示す図である。
【図16】表示部10における測定結果表示の方向の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 心電計、10 表示部、11 設定スイッチ、12 表示スイッチ、13スクロールスイッチ、14 負電極、15 突起、16 正電極、17 測定スイッチ、18 電源スイッチ、19 中性電極、101 CPU、102負電極部、103 AMP、104 操作入力部、105 LCD、106 メモリ、107 通信I/F、108 電源部、109 タイマ。
【発明の属する技術分野】
この発明は心電計および心電計における表示方法に関し、特に、表示機能を備える携帯型の心電計において、その表示を視認しやすい心電計および心電計における表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
心筋梗塞、狭心症、虚血性心疾患などの心疾患に対する有効な診断方法として心電図を用いる方法が挙げられる。このような心疾患をより有効に診断するためには、日常生活における胸部の痛みや動悸などの異常発生時の心電図を用いることが早期発見、適切な治療につながり好ましい。そのため、従来より、心電波形の計測にいわゆる24時間心電計と言われる心電計が用いられる場合があり、24時間装着している誘導電極から得られる心電波形を記録装置に記憶する、などの手法が採り入れられている。
【0003】
しかしながら、このような24時間心電計を用いる心電波形の測定は、被験者の負担が大きく、また、その24時間に上述の異常が発生しない場合もある。そこで、近年では、被験者の負担を軽くし、確実に異常時の心電波形を測定するために、携帯型の心電計も提案されており、上記異常が発生したときの心電波形を測定することを可能にしている。
【0004】
このような昨今の心電計は、特許文献1にも示されるように、心電計本体に表示部を備え、その場で測定結果を確認することができる。
【0005】
【特許文献1】
特公平1−502087号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような心電計本体の一方の誘導電極を含む把持部分を手で保持して、誘導電極を電極接触部位である胸部や腹部などに接触させて心電波形を測定する場合、表示部に表示される測定結果(グラフ)の方向と、測定姿勢をとった状態で被験者がその表示部を視認できる方向とが一致せず、表示が見づらい場合があるという問題がある。また、その表示が見やすいように姿勢を変えて測定姿勢が崩れると、正常に測定できないという問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、表示機能を備える携帯型の心電計であって、その表示を視認しやすい心電計および心電計における表示方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、心電計は、被験者の身体に接触して前記被験者の心電波形を測定する少なくとも1対の誘導電極と、情報を表示する表示装置とを含み、表示装置で表示する情報の表示方向を制御する制御手段を備える。
【0009】
上述の前記表示装置で表示する情報は、測定の操作をガイドするためのガイド表示であって、制御手段は、測定時の被験者の測定姿勢に応じて表示方向を制御することが好ましい。
【0010】
また、表示装置で表示する情報は、測定時における測定された被験者の心電波形であって、制御手段は、被験者の測定姿勢に応じて表示方向を制御することが好ましい。
【0011】
あるいは、表示装置で表示する情報は、測定時における測定された被験者の心電波形であって、制御手段は、測定者と被験者との位置関係に応じて表示方向を制御することが好ましい。
【0012】
また、心電計は、表示方向を設定する設定手段をさらに備え、制御手段は、表示装置で表示する情報の表示方向を設定された表示方向とするよう制御することが好ましい。
【0013】
また、制御手段は、測定時の表示装置での表示方向と、測定時以外のときの表示装置での表示方向とを、異なる方向とするよう制御することが好ましい。
【0014】
また、1対の誘導電極は、各々、細長形状の筐体の長手方向の略両端に備えられ、表示装置は筐体の表面に備えられ、表示方向は、少なくとも長手方向と、長手方向に直交する方向とであることが好ましい。
【0015】
本発明の他の局面に従うと、心電計における表示方法は、被験者の身体に接触して被験者の心電波形を測定する少なくとも1対の誘導電極と、情報を表示する表示装置とを含む心電計の、表示装置における表示方法であって、測定時の被験者の測定姿勢を取得する取得ステップと、表示装置で表示する情報の表示方向を、測定姿勢に応じて制御する制御ステップとを備える。
【0016】
本発明のさらに他の局面に従うと、心電計における表示方法は、被験者の身体に接触して被験者の心電波形を測定する、少なくとも1対の誘導電極と、情報を表示する表示装置とを含む心電計の、表示装置における表示方法であって、心電計で測定を行なうか否かを判定する判定ステップと、測定時の表示装置での表示方向と、測定時以外のときの表示装置での表示方向とを、異なる方向とするよう制御する制御ステップとを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0018】
本実施の形態における携帯型心電計(以下、心電計と言う)1の外観の具体例を図1〜図4に示す。心電計1の形状は掌におさまる大きさの横長形状であって、図1は、心電計1の表示機能や操作機能を備える面から見た図である。説明上、この面を心電計1の正面として、長手方向を横方向とする。すなわち、図1に示される正面に向かって右を心電計1の右側、正面に向かって左を心電計1の左側とする。図1は心電計1の正面図であり、図2は心電計1の上面図であり、図3は心電計1の左側面図であり、図4は心電計1の右側面図である。
【0019】
図1を参照して、心電計1は、その正面左寄りの位置に、測定結果やガイド情報を表示する表示部10を備え、その右側に、各種設定を行なうために用いる設定スイッチ11と、測定結果を表示部10に表示させるために用いる表示スイッチ12と、測定結果のグラフやガイド情報など、表示部10に表示される情報をスクロールして表示させるためのスクロールスイッチ13とを備える。さらに、正面の右側に、その縦辺に相当する範囲の負電極14を備え、負電極14上には、突起15が備えられる。
【0020】
また、図1〜図3を参照して、その正面左側の縦辺に相当する範囲に、正面から左側面をまたいで背面にかけて、正電極16を備える。
【0021】
さらに図2を参照して、その上面右寄りであって、負電極14より左寄りの位置に、測定を開始するための測定スイッチ17と、その左隣の位置に電源スイッチ18とを備える。また、その背面の負電極14に対応する位置付近であって、その縦辺に相当する範囲に不関電極である中性電極19を備える。負電極14と中性電極19とを含む心電計1の右端部分で、当該心電計1を右手で保持するための把持部分を構成する。また、正電極16を含む心電計1の左端部分で、当該心電計1を被験者の電極接触部位に押し当てるための接触部を構成する。
【0022】
より具体的には、設定スイッチ11と、表示スイッチ12と、スクロールスイッチ13とは、負電極14と中性電極19とを含む把持部分を右手で把持した状態で、右手の親指で操作できる位置に備えられる。また、 測定スイッチ17と電源スイッチ18とは、負電極14と中性電極19とを含む把持部分を右手で把持した状態で、右手の人差指で操作できる位置に備えられる。また、突起15は、被験者が負電極14と中性電極19とを含む把持部分を右手で把持した際に掌が滑らないように設けられるものであって、負電極14を被験者の右手に確実に接触させることを目的とするものである。
【0023】
本実施の形態にかかる心電計1を用いて被験者が自らの心電波形を測定する場合の測定姿勢の具体例を図5に示す。すなわち、図5を参照して、被験者は、その右手で、心電計1の負電極14と中性電極19とを含む把持部分を把持して心電計1を保持し、正電極16を含む接触部を被験者の右手以外の電極接触部位に押し当てる姿勢で心電波形の測定を行なう。このようにすることで、正電極16の接する電極接触部位から心臓を通過して負電極14の接する右手に到達する回路を構成し、被験者の心筋の活動時に発生する電気的興奮に伴う活動電位(心電波形)を、誘導電極である正電極16と負電極14との電位差で測定する。なお、図5に示される測定姿勢での測定方法は代表的な測定方法を表わしており、負電極14を右手に接触させ、正電極16を第5肋間前腋窩線縁上の皮膚に接触させて測定する方法を示している。
【0024】
図6に、本実施の形態にかかる心電計1の機能構成をブロック図で示す。図6を参照して、心電計1は、CPU(Central Processing Unit)101と、正電極16と負電極14とを含んで構成される電極部102と、アンプ(AMP)103と、スイッチ11〜13,17,18などを含んで構成される操作入力部104と、表示部10を含んで構成されるLCD(Liquid Crystal Display)105と、CPU101で実行されるプログラムや測定データなどを格納するメモリ106と、通信I/F(インタフェース)107と、電源部108と、タイマ109とを含んで構成される。
【0025】
電源部108は心電計1に電力を供給している。
心電計1が起動すると、CPU101は、操作入力部104から入力されたスイッチ信号に応じてメモリ106に格納されているプログラムを読出して実行し、制御信号を心電計1の各部に出力することで全体制御を実行する。
【0026】
すなわち、心電計1が起動すると、CPU101はメモリ106に予め格納されているガイド画面情報を読出し、その情報をLCD105に出力する。LCD105は、CPU101から入力されたガイド画面を出力する。これによって、表示部10にガイド画面が表示される。
【0027】
また、CPU101は、操作入力部104から設定スイッチ11が押されたことを示すスイッチ信号を受取ると、メモリ106に予め格納されている設定画面情報を読出し、その情報をLCD105に出力する。LCD105は、CPU101から入力された設定画面を出力する。これによって、表示部10に設定画面が表示される。さらにその状態で操作入力部104からスクロールスイッチ13が押されたことを示すスイッチ信号を受取ると、そのスクロールスイッチ13に該当する設定をメモリ106の所定領域に格納する。
【0028】
また、CPU101は、操作入力部104から表示スイッチ12が押されたことを示すスイッチ信号を受取ると、メモリ106に格納されている測定結果を読出しLCD105に出力する。また、図示しない送信スイッチなどでデータの送信を指示された場合、CPU101は、操作入力部104からその旨を示すスイッチ信号を受取ると、メモリ106に格納されている測定結果を読出し通信I/F107を介して外部装置に対して出力する。通信I/F107は、シリアル通信を行なうためのインタフェースであって、USB(Universal Serial Bus)などによるケーブルを接続して通信を行なうインタフェースである。
【0029】
また、CPU101は、操作入力部104から 測定スイッチ17が押されたことを示すスイッチ信号を受取ると、電極部102に測定の開始を指示する制御信号を出力する。また、タイマ109に計時の開始を指示する制御信号を出力する。
【0030】
電極部102は、CPU101から制御信号を受取ると、正電極16と負電極14との電位差を検出し、検出した電位差を示す電極信号をAMP103に出力する。AMP103は、電極部102から入力された電極信号を所定の振幅まで増幅する。また、入力された電極信号からノイズを除去する。そして、処理後の電極信号をCPU101に出力する。
【0031】
CPU101は、AMP103から入力された電極信号をメモリ106の所定領域に格納する。また、CPU101は、AMP103から入力された電極信号に対して表示するための処理を施こして心電波形を含む測定結果画面を生成し、LCD105に出力する。LCD105は、CPU101から入力された測定結果画面を出力する。これによって、表示部10に心電波形を含む測定結果画面が表示される。
【0032】
また、CPU101は、AMP103から入力された電極信号を解析し、解析結果に応じたメッセージを表示部10に表示させるためにメッセージ情報をLCD105に出力する。たとえば、AMP103から入力された電極信号としきい値とを比較して、電極信号がしきい値より規定以上乖離している場合に、その旨を示すメッセージを表示部10に表示させる、などを行なってもよい。
【0033】
CPU101は、タイマ109での計時に基づいて規定時間が経過するまで電極部102における測定を実行し、その測定結果を表示部10にリアルタイムに表示する。
【0034】
次に、心電計1における処理について図7のフローチャートを用いて説明する。図7のフローチャートに示される処理は、電源スイッチ18が押されて心電計1の電源がONされたときに実行される処理であって、心電計1のCPU101がメモリ106に格納されているプログラムを読出して実行し、図6に示される各部を制御することで実現される。
【0035】
図7を参照して、始めに、心電計1の電源がONされると、CPU101はメモリ106に格納されている、心電計1での操作一般をガイドするための操作ガイド情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に表示させる(S101)。その操作ガイドの表示にしたがってユーザがいずれかのスイッチを押すと、そのスイッチに応じたスイッチ信号が操作入力部104からCPU101に出力される。CPU101は、操作入力部104から入力されるスイッチ信号に基づいて、どのスイッチが押されたのかを判定する(S103)。
【0036】
ステップS103で測定スイッチ17が押された場合(S103で「測定スイッチ」)、CPU101はメモリ106から、測定操作をガイドするための測定ガイド情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に表示させる(S105)。そして、CPU101は、被験者がその測定ガイドに沿って右手と電極接触部位とに各々負電極14と正電極16とを正しく接触させたことを確認して、電極部102での心電波形の測定を開始する(S107)。CPU101は、AMP103を介して電極部102から受取った電極信号に測定結果を得るための処理を施し、測定結果をメモリ106の所定領域に格納する。また、測定結果をLCD105に出力し、表示部10に表示させる(S109)。ステップS109では、測定中に、リアルタイムで心電波形を表示する。
【0037】
CPU101は、上述のステップS107,S109の処理を規定時間実行し、規定時間、心電波形を測定する。そして、タイマ109を参照して規定時間経過したことを確認すると(S111でYES)、得られた測定結果を解析処理する(S113)。ステップS113では、拍動ごとの心拍数を算出し、その心拍数の変動をグラフ表示(R−Rグラフ)する、などを行なうことが好ましい。また、測定波形に基づいたコメントをメモリ106の所定領域から読出して表示部10に表示することも好ましい。その後、心電計1での処理を終了して電源OFF状態とする。
【0038】
なお、ステップS113での処理の後、CPU101は再び処理をステップS101に戻してもよい。
【0039】
ステップS103で表示スイッチ12が押された場合(S103で「表示スイッチ」)、CPU101はメモリ106の所定領域から測定結果情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に表示させる(S115)。そして、その表示が終了すると、心電計1での処理を終了して電源OFF状態とする。
【0040】
ステップS103で設定スイッチ11が押された場合(S103で「設定スイッチ」)、CPU101はメモリ106の所定領域から設定画面情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に図示しない設定画面を表示させる。設定画面には、心電計1で行なう処理として測定処理を実行させるための測定ボタンと、以前の測定結果を表示させるための表示ボタンと、電源をOFFさせるための電源OFFボタンとが含まれており、スクロールスイッチ13を用いて設定することができる。
【0041】
設定画面において測定ボタンが選択されると(S117で「測定」)、CPU101は処理をステップS105へ移行し、ステップS105〜S113の一連の心電波形測定処理を実行する。また、設定画面において表示ボタンが選択されると(S117で「表示」)、CPU101は処理をステップS115へ移行し、測定結果を表示部10に表示させる。また、設定画面において電源OFFボタンが選択されると(S117で「電源OFF」)、CPU101は心電計1での処理を終了して電源OFF状態とする。
【0042】
なお、ステップS113での処理の後、またはステップS115での処理の後、CPU101は電源スイッチ18が押されたことを検知して電源OFF状態としてもよい。また、設定スイッチ11、表示スイッチ12、または測定スイッチ17を押されたことを検知して、各々のスイッチに対応したステップS117、ステップS115、またはステップS105に処理を移行してもよい。
【0043】
ところで、心電計1を用いた心電波形測定時の測定姿勢として、図5に示された測定姿勢のほか、図8に示されるように、被験者が右手で心電計1の負電極14と中性電極19とを含む把持部分を把持して心電計1を保持し、正電極16を含む接触部を被験者の左手に押し当てる姿勢や、図9に示されるように、被験者が右手で心電計1の負電極14と中性電極19とを含む把持部分を把持して心電計1を保持し、正電極16を含む接触部を被験者の左下腹部に押し当てる姿勢がある。一般的に、図8に示されるような、負電極を右手に、正電極を左手に接触させる誘導電極の接触のさせ方を第I誘導、図9に示されるような、負電極を右手に、正電極を左足に替えて左下腹部に接触させる誘導電極の接触のさせ方を第II誘導といい、本発明にかかる心電計では、このような被験者の測定姿勢と対応した測定方法を行なうものとする。
【0044】
このような測定方法は、使用者が測定を行なうに先だって、設定画面において設定する。具体的には、上述のステップS103で設定スイッチ11を押して表示部10に設定画面を表示させ、設定画面上で測定方法を設定するなどの方法がある。CPU101は、操作入力部104よりスイッチ信号を受取ることでその設定を受取り、メモリ106の所定領域に格納する。そして、以降の測定の際には、その設定を自動的にメモリ106から読出し、測定方法をデフォルト設定する。
【0045】
本実施の形態にかかる心電計1では、このような測定方法の違い、つまり被験者の測定姿勢に応じて、ステップS109での表示部10における測定結果の表示の方向が、図10および図11に示されるように可変であることを特徴とする。なお、ここでは便宜上、心電計1の横方向を横にして正面から表示部10を見たときに視認される表示の方向を横方向とする。すなわち、図10に示される表示の方向を「横方向」とし、図10の表示部10に示されるグラフは、心電計1の横方向に左から右に読むものとする。また、図11に示される表示の方向を「縦方向」とし、図11の表示部10に示されるグラフは、心電計1の縦方向に上から下に読むものとする。また、表示部10にグラフと共にメッセージなどの文字が表示される場合にも、図10または図11に示される表示の方向に表示されるものとし、その読む方向も上述の通りであるとする。
【0046】
ステップS109における表示処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0047】
図12を参照して、ステップS109で測定結果を行なう際、CPU101はメモリ106の所定領域から、測定方法の設定を読出し(S201)、それが第I誘導であるか第II誘導であるかを判定する(S203)。そして、測定方法が第I誘導である場合には(S203で「第I誘導」)、測定結果を横方向にしてLCD105に出力し(S205)、表示部10に横方向に表示させる。また、測定方法が第II誘導である場合には(S203で「第II誘導」)、測定結果を縦方向にしてLCD105に出力し(S207)、表示部10に縦方向に表示させる。ステップS205,S207での表示方向の制御方法は、測定結果の情報を横または縦に表示させるよう生成してLCD105に出力する方法でもよいし、測定結果の情報と共に横または縦に表示させるための表示属性をLCD105に出力する方法でもよい。
【0048】
このようにすることで、第I誘導で測定中には表示部10に図10に示される横方向で測定結果がリアルタイムに表示され、第II誘導で測定中には表示部10に図11に示される縦方向で測定結果がリアルタイムに表示される。このため、被験者は、測定中にその測定姿勢を崩すことなく表示部10に表示される測定結果をリアルタイムに確認することができ、正しい測定結果を得ることができる。
【0049】
このような表示処理は、上述のステップS109だけでなく、ステップS101で操作ガイドを表示する際や、ステップS105で測定ガイドを表示する際にも行なうことが好ましい。具体的にステップS105では、CPU101は設定をメモリ106の所定領域から読出し、その設定が第I誘導である場合には図13に示される横方向で測定ガイドを表示させ、第II誘導である場合には図14に示される縦方向で測定ガイドを表示させる。このようにすることで、被験者は、表示部10に表示される測定ガイドを見ながら、自然と測定ガイドが表示される方向を横方向とするように心電計1の方向を変えて電極接触部位に正電極16を含む接触部を押し当てることができ、正しい測定姿勢をとることができる。
【0050】
なお、本実施の形態においては、測定姿勢に対応した測定方法(第I誘導、第II誘導)を予め使用者が設定し、その設定にしたがって適切な方向にガイドや測定結果が表示されるような処理を行なうものとしたが、心電計1が測定方法を自動的に検知する機能を備える場合、検知された測定方法に応じた方向にガイドや測定結果が表示されるような処理を行なってもよい。
【0051】
また、上述の説明では、被験者が自ら心電計1を用いて心電波形を測定する場合について述べたが、測定者が用いて被験者の心電波形を測定する場合に心電計1を用いることもできる。その場合、上述のステップS109において、測定結果を図15に示されるように、図10に示される「横方向」とは180度回転させて表示したり、図16に示されるように図11に示される「縦方向」とは180度回転させて表示したりすることが好ましい。すなわち、心電計1の表示部10における表示の方向は、「横方向」または「縦方向」に90度可変なだけでなく、各々の方向に対して180度可変、つまり、縦横の4方向に可変であることが好ましい。このように心電計1では、使用者と被験者との位置関係に応じて心電計1の表示部10における表示の方向が縦横の4方向に可変であってもよい。これは、測定方法と同様に予め使用者が設定し、その設定がメモリ106の所定領域に格納されることで、上述の図7と同様の表示処理を行なって実現させることができる。このようにすることで、測定者は、被験者が電極接触部位に正電極16を含む接触部を押し当てて心電波形の測定を行なっている際に、その被験者の測定姿勢を崩すことなく表示部10に表示される測定結果をリアルタイムに確認することができ、正しい測定結果を得ることができる。
【0052】
さらに、心電計1の表示部10における表示の方向は、90度刻みの方向に可変であることに限定されず、任意の角度に可変であることがより好ましい。これは、上述の測定方法の設定に替えて、または測定方法の設定と共に、設定画面などにおいて表示方向も予め設定し、その設定がメモリ106の所定領域に格納されることで、上述の図7と同様の表示処理を行なって実現させることができる。このようにすることで、被験者は、測定中にその測定姿勢を崩すことなく表示部10に最も見やすい角度で表示される測定結果を確認することができ、正しい測定結果を得ることができる。また、測定者は、被験者が電極接触部位に正電極16を含む接触部を押し当てて心電波形の測定を行なっている際に、任意の位置からその被験者の測定姿勢を崩すことなく表示部10に表示される測定結果を任意の位置から確認することができ、正しい測定結果を得ることができる。
【0053】
[変形例]
なお、変形例における心電計1が、主に図5または図9に示される測定姿勢で心電波形を測定する方法に用いられるものである場合、変形例における心電計1での表示処理を図7のフローチャートを用いて説明する。すなわち、変形例においては、ステップS101でCPU101はメモリ106に格納されている操作ガイド情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に横方向に表示させるよう制御する。
【0054】
また、ステップS103で設定スイッチ11が押された場合(S103で「設定スイッチ」)、または表示スイッチ12が押された場合(S103で「表示スイッチ」)もまた、CPU101はメモリ106に格納されている設定画面情報または測定結果情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に横方向に表示させるよう制御する。
【0055】
一方、ステップS103で測定スイッチ17が押された場合(S103で「測定スイッチ」)、ステップS105でCPU101はメモリ106から測定ガイド情報を読出してLCD105に出力し、表示部10に縦方向に表示させるよう制御する。また、その後、ステップS109で測定結果を表示する際にも、同様に、表示部10に縦方向に表示させるよう制御する。
【0056】
なお、変形例における表示方向の制御方法は、上述の制御方法と同様であるため、ここでの説明は繰返さない。
【0057】
変形例における心電計1でこのような処理がなされることで、測定時には測定姿勢に応じて表示部10に縦方向に測定ガイドや測定結果が表示され、それ以外の使用時には表示部10に横方向にその際の情報が表示される。このようにすることで、測定時およびそれ以外の使用時に、その使用の際の心電計1の方向に応じた表示が実行される。すなわち、測定時には、図5または図9に示される測定姿勢で心電計1を用いて測定するために、その姿勢で見やすい方向に測定ガイドや測定結果が表示される。また、測定時以外の使用時には、心電計1の長手方向を横方向とする用い方の可能性が高いため、その方向で心電計1を用いた際に見やすい方向に操作ガイドや以前の測定結果などが表示される。
【0058】
なお、言うまでもなく、変形例においても心電計1の表示部10における表示の方向は、90度刻みの方向に可変であることに限定されず、任意の角度に可変であることがより好ましい。
【0059】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】心電計1の正面図である。
【図2】心電計1の上面図である。
【図3】心電計1の左側面図である。
【図4】心電計1の右側面図である。
【図5】測定姿勢の一例を示す図である。
【図6】心電計1の機能構成を示すブロック図である。
【図7】心電計1における処理を示すフローチャートである。
【図8】第I誘導での測定姿勢を示す図である。
【図9】第II誘導での測定姿勢を示す図である。
【図10】表示部10における測定結果表示の方向(横方向)の具体例を示す図である。
【図11】表示部10における測定結果表示の方向(縦方向)の具体例を示す図である。
【図12】心電計1における表示処理を示すフローチャートである。
【図13】表示部10における測定ガイド表示の方向(横方向)の具体例を示す図である。
【図14】表示部10における測定ガイド表示の方向(縦方向)の具体例を示す図である。
【図15】表示部10における測定結果表示の方向の具体例を示す図である。
【図16】表示部10における測定結果表示の方向の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 心電計、10 表示部、11 設定スイッチ、12 表示スイッチ、13スクロールスイッチ、14 負電極、15 突起、16 正電極、17 測定スイッチ、18 電源スイッチ、19 中性電極、101 CPU、102負電極部、103 AMP、104 操作入力部、105 LCD、106 メモリ、107 通信I/F、108 電源部、109 タイマ。
Claims (9)
- 被験者の身体に接触して前記被験者の心電波形を測定する、少なくとも1対の誘導電極と、
情報を表示する表示装置とを含み、
前記表示装置で表示する情報の表示方向を制御する制御手段を備える、心電計。 - 前記表示装置で表示する情報は、前記測定の操作をガイドするためのガイド表示であって、
前記制御手段は、前記測定時の前記被験者の測定姿勢に応じて前記表示方向を制御する、請求項1に記載の心電計。 - 前記表示装置で表示する情報は、前記測定時における測定された前記被験者の心電波形であって、
前記制御手段は、前記被験者の測定姿勢に応じて前記表示方向を制御する、請求項1または2に記載の心電計。 - 前記表示装置で表示する情報は、前記測定時における測定された前記被験者の心電波形であって、
前記制御手段は、測定者と前記被験者との位置関係に応じて前記表示方向を制御する、請求項1または2に記載の心電計。 - 前記表示方向を設定する設定手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記表示装置で表示する情報の表示方向を前記設定された表示方向とするよう制御する、請求項1に記載の心電計。 - 前記制御手段は、前記測定時の前記表示装置での表示方向と、前記測定時以外のときの前記表示装置での表示方向とを、異なる方向とするよう制御する、請求項1に記載の心電計。
- 前記1対の誘導電極は、各々、細長形状の筐体の長手方向の略両端に備えられ、
前記表示装置は前記筐体の表面に備えられ、
前記表示方向は、少なくとも前記長手方向と、前記長手方向に直交する方向とである、請求項1に記載の心電計。 - 被験者の身体に接触して前記被験者の心電波形を測定する少なくとも1対の誘導電極と、情報を表示する表示装置とを含む心電計の、前記表示装置における表示方法であって、
前記測定時の前記被験者の測定姿勢を取得する取得ステップと、
前記表示装置で表示する情報の表示方向を、前記測定姿勢に応じて制御する制御ステップとを備える、心電計における表示方法。 - 被験者の身体に接触して前記被験者の心電波形を測定する、少なくとも1対の誘導電極と、情報を表示する表示装置とを含む心電計の、前記表示装置における表示方法であって、
前記心電計で前記測定を行なうか否かを判定する判定ステップと、
前記測定時の前記表示装置での表示方向と、前記測定時以外のときの前記表示装置での表示方向とを、異なる方向とするよう制御する制御ステップとを備える、心電計における表示方法。
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