JP2005000196A - 飲料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、大幅なコスト高を誘引せずに注出速度を上げることができ且つ容易にメンテナンスを行うことができる飲料供給装置を提供することを課題とする。
【解決手段】注出ボタン20aが操作されると、注出する旨の指令信号が制御系19に入力され、制御系19により双方の注出系Sa及びSbが同時に駆動して、注出系Sa及びSbのそれぞれにおいてお茶Aが生成され、注出口16からカップ18へ同時に注出される。
【選択図】 図4
【解決手段】注出ボタン20aが操作されると、注出する旨の指令信号が制御系19に入力され、制御系19により双方の注出系Sa及びSbが同時に駆動して、注出系Sa及びSbのそれぞれにおいてお茶Aが生成され、注出口16からカップ18へ同時に注出される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、飲料供給装置に係り、特に飲料の注出速度の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば特許文献1に開示されているような給茶機が知られている。茶葉が貯留されたキャニスタから茶漉しに茶葉を定量供給すると共にお茶注出ボタンの操作に基づいて貯湯タンクに接続された給湯口からこの茶漉しに定量の湯を吐出することでお茶が注出され、注出が所定回数行われると、茶漉しを反転駆動させて茶殻を廃棄した後、茶漉しに新たな茶葉が定量供給される。また、貯湯タンクから白湯注出用の補助給湯管が引き出されており、お湯注出ボタンを操作すると、白湯を注出することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−14553号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような給茶機により、お茶や白湯を供給することができるが、外食産業の繁盛店等のユーザにおいては、繁忙時に大量のお茶を注出する必要があり、より高い速度でお茶を注出することが要求されている。
給茶機内の注出経路の内径を大きくすれば、注出速度を上げることができるが、そのためには多数の部品を交換しなければならず、一部のユーザのために専用部品を設定することはコスト高になる上、メンテナンス面においても2種類の補修用部品を準備する必要が生じるという問題があった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、大幅なコスト高を誘引せずに注出速度を上げることができ且つ容易にメンテナンスを行うことができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る飲料供給装置は、それぞれ飲料を供給する複数の飲料注出系を有した飲料供給装置において、複数の飲料注出系を同時に駆動して共通の注出箇所に飲料を注出させる制御部を備えたものである。
制御部がお茶注出系と白湯注出系とを同時に駆動してお茶と白湯とを同時に注出させるように構成することができる。あるいは、互いに異なる原料用の複数の飲料注出系に共通の原料を使用し、制御部がこれら複数の飲料注出系を同時に駆動するように構成することもできる。
また、複数の飲料注出系を同時に駆動するかあるいはそれぞれ独立して駆動するかを選択するための切り替えスイッチを制御部に設けて、注出速度を選択可能にすることもできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1にこの発明の実施の形態1に係る給茶機の概略構成を示す。ほぼ箱形の本体1の下部に前面が開口された飲料受け部2が区画され、その底面にすのこ状の載置台3が配設されている。本体1内の上部には、粉末原料としての粉末茶Tが貯留されるキャニスタ4が配置され、その下方に粉末茶Tと湯あるいは冷水からなる飲用液とを混合してお茶Aを生成する混合容器5が配設されている。キャニスタ4の底部には、貯留されている粉末茶Tを放出口6から定量ずつ送り出すためのスクリュー装置7が設けられると共に放出口6の上部に湿気を除去するためのヒータ8が配設されている。
【0007】
キャニスタ4の放出口6は角筒状のシュータ9を介して下方の混合容器5の内部に連通している。混合容器5の後部には給液管10が接続され、給液管10にバルブ11を介して貯湯タンク12あるいは図示しない冷水タンクが接続されている。混合容器5内の上部には、オーバーフロー管を兼ねた蒸気抜き管13が設けられ、下部には混合容器5外部のモータ14により回転駆動される撹拌用のインペラ15が配置されている。さらに、混合容器5の底部から下方に注出口16が突出形成されており、この注出口16が本体1の載置台3の直上に位置している。なお、注出口16に通じる混合容器5の底部にはフィルタ17が取り付けられている。
【0008】
これらのキャニスタ4、混合容器5、シュータ9、給液管10、注出口16等により、お茶Aを注出するお茶注出系Saが形成されている。
【0009】
図2に示されるように、本体1内には、お茶注出系Saと同様に、キャニスタ4、混合容器5、シュータ9、給液管10、注出口16等から形成され且つお茶Bを注出するお茶注出系Sbがお茶注出系Saと並んで配設されている。ここで、お茶注出系Saの注出口16とお茶注出系Sbの注出口16とは互いに近接して共通の注出箇所に配置されており、これらの注出口16から同時に注出されたお茶を一つのカップ18で受けることができるように構成されている。また、本体1内には、お茶注出系Sa及びSbをそれぞれ制御するための制御系19が格納されている。
【0010】
上述した特許文献1の給茶機も同様に2組の注出系Sa及びSbを有しており、図3に示されるように、注出ボタン20aを操作すると制御系19が注出系Saを駆動して注出口16から飲料A(例えば、お茶)が注出され、注出ボタン20bを操作すると制御系19が注出系Sbを駆動して注出口16から飲料B(例えば、お湯)が注出されるが、この実施の形態1においては、図4に示されるように、制御系19が一方の注出ボタン20aにのみ反応し、注出ボタン20aの操作により双方の注出系Sa及びSbが同時に駆動されるように構成されている。
【0011】
すなわち、一対の注出ボタン20a及び20bのうち、一方の注出ボタン20aのみを制御系19と接続させると共に、他方の注出ボタン20bは操作できないように、適当なシートあるいは板状部材で注出ボタン20bを覆い隠すか、操作不能の旨の表示を行う。制御系19は、注出ボタン20aが操作されると、注出系Sa及びSbの双方のスクリュー装置7、バルブ11及びモータ14を同時に駆動するように構成される。
なお、双方の注出系Sa及びSbのキャニスタ4には同一の粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tを予め貯留させておく。
【0012】
次に、この実施の形態1の動作について説明する。注出ボタン20aが操作されると、注出する旨の指令信号が制御系19に入力され、制御系19は双方の注出系Sa及びSbのスクリュー装置7、バルブ11及びモータ14を同時に駆動させる。これにより、注出系Sa及びSbのそれぞれにおいて、キャニスタ4からお茶Aの粉末茶Tがスクリュー装置7により放出され、シュータ9を介して混合容器5内に投入されると共に、バルブ11が開放されて貯湯タンク12から給液管10を介してお湯が混合容器5内に供給される。モータ14の駆動によりインペラ15が回転し、混合容器5内で粉末茶Tとお湯とが撹拌混合され、お茶Aが生成されて注出口16からカップ18へ注がれる。このとき、注出系Sa及びSbのそれぞれの注出口16からお茶Aが注出されるため、従来の2倍の速度での注出が行われる。
【0013】
実施の形態2.
図5に実施の形態2に係る給茶機の機能ブロック図を示す。この実施の形態2は、実施の形態1の給茶機において、一対の注出ボタン20a及び20bを共に操作可能な状態にすると共にこれら注出ボタン20a及び20bを制御系19に接続し、さらに制御系19内に切り替えスイッチSWを設けたものである。切り替えスイッチSWは、双方の注出系Sa及びSbを同時に駆動するかあるいはそれぞれの注出系Sa及びSbを独立して駆動するかを選択するためのスイッチである。
【0014】
図5に示されるように、切り替えスイッチSWをオンさせると、制御系19は注出ボタン20a及び20bのいずれが操作されても、双方の注出系Sa及びSbを同時に駆動することとなる。そこで、実施の形態1と同様に、注出系Sa及びSbのキャニスタ4に同一の粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tを予め貯留させておけば、いずれかの注出ボタン20a及び20bの操作により、双方の注出系Sa及びSbが同時に駆動され、従来の2倍の速度でお茶Aが注出される。
【0015】
一方、切り替えスイッチSWをオフさせると、それぞれの注出系Sa及びSbが独立して駆動される。そこで、注出系Saのキャニスタ4と注出系Sbのキャニスタ4にそれぞれ異なる粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tとお茶Bの粉末茶Tを貯留させておくことにより、2種類のお茶を選択的に注出することができる。ただし、注出速度は切り替えスイッチSWをオンさせた場合に比べて1/2となる。また、この場合、注出ボタン20bの表示を、お茶Bを表す「B」に変更する必要がある。
【0016】
なお、制御系19にタイマを備え、大量のお茶を注出する必要がある繁忙時にのみタイマにより切り替えスイッチSWをオンさせて、お茶Aの注出速度を上昇させるようにしてもよい。
【0017】
実施の形態3.
図6に実施の形態3に係る給茶機の機能ブロック図を示す。この実施の形態3は、実施の形態2の給茶機において、制御系19内に切り替えスイッチSWと直列にダイオードDを接続したものである。ダイオードDの方向性に起因して、制御系19は、切り替えスイッチSWのオン状態において、一方の注出ボタン20aが操作された場合には、双方の注出系Sa及びSbを同時に駆動するが、他方の注出ボタン20bが操作された場合には、注出系Sa及びSbのうち注出系Sbのみを駆動する。
【0018】
従って、図6に示されるように、切り替えスイッチSWをオンさせた状態で注出系Sa及びSbのキャニスタ4に同一の粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tを予め貯留させておく。ここで、注出ボタン20aが操作されると、制御系19は双方の注出系Sa及びSbを同時に駆動して従来の2倍の速度でお茶Aの注出を行い、一方、注出ボタン20bが操作されると、制御系19は注出系Sbのみを駆動して従来の速度でお茶Aの注出を行う。すなわち、注出速度の調整が可能となる。この場合、注出ボタン20bに、従来の注出速度であることを表す「A’」等の表示を付することが好ましい。
【0019】
また、切り替えスイッチSWをオフさせると、それぞれの注出系Sa及びSbが独立して駆動されるため、注出系Saのキャニスタ4と注出系Sbのキャニスタ4にそれぞれ異なる粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tとお茶Bの粉末茶Tを貯留させておくことにより、2種類のお茶を選択的に注出することができる。ただし、この場合の注出速度は従来の速度となる。
【0020】
なお、この実施の形態3においても、制御系19にタイマを備え、大量のお茶を注出する必要がある繁忙時にのみタイマにより切り替えスイッチSWをオンさせて、注出ボタン20aを操作することでお茶Aの注出速度を上昇させるようにしてもよい。
【0021】
実施の形態4.
図7に実施の形態4に係る給茶機の内部を概略的に示す。この実施の形態4は、上述した実施の形態1〜3の給茶機において、さらに第3の注出系Scを本体1内に設け、計3組の注出系Sa〜Scを備えたものである。
そして、いずれかの注出ボタンの操作により制御系19が3組の注出系Sa〜Scを同時に駆動させるように構成すれば、従来の3倍の速度で飲料の注出を行うことが可能となる。また、3組の注出系Sa〜Scのうち、2組の注出系だけを同時に駆動するように構成すれば、注出ボタンの選択により従来の2倍の速度での飲料の注出と従来の速度での飲料の注出を行わせることができる。
【0022】
なお、上記の実施の形態1〜4では、2組あるいは3組の注出系から例えばお茶Aを同時に注出させて注出速度の向上を図ったが、お茶の注出系と白湯の注出系とを同時に駆動しても注出速度を向上させることができる。この場合、お茶が白湯で薄められるため、お茶の注出系においてスクリュー装置7によるキャニスタ4からの粉末茶Tの供給量を多めに設定することが好ましい。
また、上記の実施の形態1〜4では、飲料の原料として粉末茶Tを用いたが、茶葉を使用する給茶機に対しても同様にして注出速度を向上させることが可能となる。
なお、この発明は、給茶機に限らず、コーヒーディスペンサ等の他の飲料供給装置にも同様に適用することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数の飲料注出系を同時に駆動して共通の注出箇所に飲料を注出させるようにしたので、飲料の注出速度が向上し、少ない台数の飲料供給装置で繁忙時に対応することができ、省資源、省エネ及びコスト低減を図ることができる。
従来の飲料供給装置の部品をほとんどそのまま使用して高速の飲料注出を実現したため、注出速度向上のために補修用部品を準備する必要がなく、製造コスト及びメンテナンスコストの上昇を抑えることができる。
また、複数の飲料注出系を同時に駆動するかあるいはそれぞれ独立して駆動するかを選択するための切り替えスイッチを設ければ、複数の注出モードの中からの選択が可能となり、使い勝手の優れた飲料供給装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る給茶機の概略構成を示す側面断面図である。
【図2】実施の形態1に係る給茶機の内部を示す正面図である。
【図3】従来の給茶機の機能ブロック図である。
【図4】実施の形態1に係る給茶機の機能ブロック図である。
【図5】実施の形態2に係る給茶機の機能ブロック図である。
【図6】実施の形態3に係る給茶機の機能ブロック図である。
【図7】実施の形態4に係る給茶機の内部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体、2 飲料受け部、3 載置台、4 キャニスタ、5 混合容器、6放出口、7 スクリュー装置、8 ヒータ、9 シュータ、10 給液管、11 バルブ、12 貯湯タンク、13 蒸気抜き管、14 モータ、15 インペラ、16 注出口、17 フィルタ、18 カップ、19 制御系、20a,20b 注出ボタン、Sa,Sb,Sc 注出系、T 粉末茶。
【発明の属する技術分野】
この発明は、飲料供給装置に係り、特に飲料の注出速度の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば特許文献1に開示されているような給茶機が知られている。茶葉が貯留されたキャニスタから茶漉しに茶葉を定量供給すると共にお茶注出ボタンの操作に基づいて貯湯タンクに接続された給湯口からこの茶漉しに定量の湯を吐出することでお茶が注出され、注出が所定回数行われると、茶漉しを反転駆動させて茶殻を廃棄した後、茶漉しに新たな茶葉が定量供給される。また、貯湯タンクから白湯注出用の補助給湯管が引き出されており、お湯注出ボタンを操作すると、白湯を注出することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−14553号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような給茶機により、お茶や白湯を供給することができるが、外食産業の繁盛店等のユーザにおいては、繁忙時に大量のお茶を注出する必要があり、より高い速度でお茶を注出することが要求されている。
給茶機内の注出経路の内径を大きくすれば、注出速度を上げることができるが、そのためには多数の部品を交換しなければならず、一部のユーザのために専用部品を設定することはコスト高になる上、メンテナンス面においても2種類の補修用部品を準備する必要が生じるという問題があった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、大幅なコスト高を誘引せずに注出速度を上げることができ且つ容易にメンテナンスを行うことができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る飲料供給装置は、それぞれ飲料を供給する複数の飲料注出系を有した飲料供給装置において、複数の飲料注出系を同時に駆動して共通の注出箇所に飲料を注出させる制御部を備えたものである。
制御部がお茶注出系と白湯注出系とを同時に駆動してお茶と白湯とを同時に注出させるように構成することができる。あるいは、互いに異なる原料用の複数の飲料注出系に共通の原料を使用し、制御部がこれら複数の飲料注出系を同時に駆動するように構成することもできる。
また、複数の飲料注出系を同時に駆動するかあるいはそれぞれ独立して駆動するかを選択するための切り替えスイッチを制御部に設けて、注出速度を選択可能にすることもできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1にこの発明の実施の形態1に係る給茶機の概略構成を示す。ほぼ箱形の本体1の下部に前面が開口された飲料受け部2が区画され、その底面にすのこ状の載置台3が配設されている。本体1内の上部には、粉末原料としての粉末茶Tが貯留されるキャニスタ4が配置され、その下方に粉末茶Tと湯あるいは冷水からなる飲用液とを混合してお茶Aを生成する混合容器5が配設されている。キャニスタ4の底部には、貯留されている粉末茶Tを放出口6から定量ずつ送り出すためのスクリュー装置7が設けられると共に放出口6の上部に湿気を除去するためのヒータ8が配設されている。
【0007】
キャニスタ4の放出口6は角筒状のシュータ9を介して下方の混合容器5の内部に連通している。混合容器5の後部には給液管10が接続され、給液管10にバルブ11を介して貯湯タンク12あるいは図示しない冷水タンクが接続されている。混合容器5内の上部には、オーバーフロー管を兼ねた蒸気抜き管13が設けられ、下部には混合容器5外部のモータ14により回転駆動される撹拌用のインペラ15が配置されている。さらに、混合容器5の底部から下方に注出口16が突出形成されており、この注出口16が本体1の載置台3の直上に位置している。なお、注出口16に通じる混合容器5の底部にはフィルタ17が取り付けられている。
【0008】
これらのキャニスタ4、混合容器5、シュータ9、給液管10、注出口16等により、お茶Aを注出するお茶注出系Saが形成されている。
【0009】
図2に示されるように、本体1内には、お茶注出系Saと同様に、キャニスタ4、混合容器5、シュータ9、給液管10、注出口16等から形成され且つお茶Bを注出するお茶注出系Sbがお茶注出系Saと並んで配設されている。ここで、お茶注出系Saの注出口16とお茶注出系Sbの注出口16とは互いに近接して共通の注出箇所に配置されており、これらの注出口16から同時に注出されたお茶を一つのカップ18で受けることができるように構成されている。また、本体1内には、お茶注出系Sa及びSbをそれぞれ制御するための制御系19が格納されている。
【0010】
上述した特許文献1の給茶機も同様に2組の注出系Sa及びSbを有しており、図3に示されるように、注出ボタン20aを操作すると制御系19が注出系Saを駆動して注出口16から飲料A(例えば、お茶)が注出され、注出ボタン20bを操作すると制御系19が注出系Sbを駆動して注出口16から飲料B(例えば、お湯)が注出されるが、この実施の形態1においては、図4に示されるように、制御系19が一方の注出ボタン20aにのみ反応し、注出ボタン20aの操作により双方の注出系Sa及びSbが同時に駆動されるように構成されている。
【0011】
すなわち、一対の注出ボタン20a及び20bのうち、一方の注出ボタン20aのみを制御系19と接続させると共に、他方の注出ボタン20bは操作できないように、適当なシートあるいは板状部材で注出ボタン20bを覆い隠すか、操作不能の旨の表示を行う。制御系19は、注出ボタン20aが操作されると、注出系Sa及びSbの双方のスクリュー装置7、バルブ11及びモータ14を同時に駆動するように構成される。
なお、双方の注出系Sa及びSbのキャニスタ4には同一の粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tを予め貯留させておく。
【0012】
次に、この実施の形態1の動作について説明する。注出ボタン20aが操作されると、注出する旨の指令信号が制御系19に入力され、制御系19は双方の注出系Sa及びSbのスクリュー装置7、バルブ11及びモータ14を同時に駆動させる。これにより、注出系Sa及びSbのそれぞれにおいて、キャニスタ4からお茶Aの粉末茶Tがスクリュー装置7により放出され、シュータ9を介して混合容器5内に投入されると共に、バルブ11が開放されて貯湯タンク12から給液管10を介してお湯が混合容器5内に供給される。モータ14の駆動によりインペラ15が回転し、混合容器5内で粉末茶Tとお湯とが撹拌混合され、お茶Aが生成されて注出口16からカップ18へ注がれる。このとき、注出系Sa及びSbのそれぞれの注出口16からお茶Aが注出されるため、従来の2倍の速度での注出が行われる。
【0013】
実施の形態2.
図5に実施の形態2に係る給茶機の機能ブロック図を示す。この実施の形態2は、実施の形態1の給茶機において、一対の注出ボタン20a及び20bを共に操作可能な状態にすると共にこれら注出ボタン20a及び20bを制御系19に接続し、さらに制御系19内に切り替えスイッチSWを設けたものである。切り替えスイッチSWは、双方の注出系Sa及びSbを同時に駆動するかあるいはそれぞれの注出系Sa及びSbを独立して駆動するかを選択するためのスイッチである。
【0014】
図5に示されるように、切り替えスイッチSWをオンさせると、制御系19は注出ボタン20a及び20bのいずれが操作されても、双方の注出系Sa及びSbを同時に駆動することとなる。そこで、実施の形態1と同様に、注出系Sa及びSbのキャニスタ4に同一の粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tを予め貯留させておけば、いずれかの注出ボタン20a及び20bの操作により、双方の注出系Sa及びSbが同時に駆動され、従来の2倍の速度でお茶Aが注出される。
【0015】
一方、切り替えスイッチSWをオフさせると、それぞれの注出系Sa及びSbが独立して駆動される。そこで、注出系Saのキャニスタ4と注出系Sbのキャニスタ4にそれぞれ異なる粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tとお茶Bの粉末茶Tを貯留させておくことにより、2種類のお茶を選択的に注出することができる。ただし、注出速度は切り替えスイッチSWをオンさせた場合に比べて1/2となる。また、この場合、注出ボタン20bの表示を、お茶Bを表す「B」に変更する必要がある。
【0016】
なお、制御系19にタイマを備え、大量のお茶を注出する必要がある繁忙時にのみタイマにより切り替えスイッチSWをオンさせて、お茶Aの注出速度を上昇させるようにしてもよい。
【0017】
実施の形態3.
図6に実施の形態3に係る給茶機の機能ブロック図を示す。この実施の形態3は、実施の形態2の給茶機において、制御系19内に切り替えスイッチSWと直列にダイオードDを接続したものである。ダイオードDの方向性に起因して、制御系19は、切り替えスイッチSWのオン状態において、一方の注出ボタン20aが操作された場合には、双方の注出系Sa及びSbを同時に駆動するが、他方の注出ボタン20bが操作された場合には、注出系Sa及びSbのうち注出系Sbのみを駆動する。
【0018】
従って、図6に示されるように、切り替えスイッチSWをオンさせた状態で注出系Sa及びSbのキャニスタ4に同一の粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tを予め貯留させておく。ここで、注出ボタン20aが操作されると、制御系19は双方の注出系Sa及びSbを同時に駆動して従来の2倍の速度でお茶Aの注出を行い、一方、注出ボタン20bが操作されると、制御系19は注出系Sbのみを駆動して従来の速度でお茶Aの注出を行う。すなわち、注出速度の調整が可能となる。この場合、注出ボタン20bに、従来の注出速度であることを表す「A’」等の表示を付することが好ましい。
【0019】
また、切り替えスイッチSWをオフさせると、それぞれの注出系Sa及びSbが独立して駆動されるため、注出系Saのキャニスタ4と注出系Sbのキャニスタ4にそれぞれ異なる粉末原料、例えばお茶Aの粉末茶Tとお茶Bの粉末茶Tを貯留させておくことにより、2種類のお茶を選択的に注出することができる。ただし、この場合の注出速度は従来の速度となる。
【0020】
なお、この実施の形態3においても、制御系19にタイマを備え、大量のお茶を注出する必要がある繁忙時にのみタイマにより切り替えスイッチSWをオンさせて、注出ボタン20aを操作することでお茶Aの注出速度を上昇させるようにしてもよい。
【0021】
実施の形態4.
図7に実施の形態4に係る給茶機の内部を概略的に示す。この実施の形態4は、上述した実施の形態1〜3の給茶機において、さらに第3の注出系Scを本体1内に設け、計3組の注出系Sa〜Scを備えたものである。
そして、いずれかの注出ボタンの操作により制御系19が3組の注出系Sa〜Scを同時に駆動させるように構成すれば、従来の3倍の速度で飲料の注出を行うことが可能となる。また、3組の注出系Sa〜Scのうち、2組の注出系だけを同時に駆動するように構成すれば、注出ボタンの選択により従来の2倍の速度での飲料の注出と従来の速度での飲料の注出を行わせることができる。
【0022】
なお、上記の実施の形態1〜4では、2組あるいは3組の注出系から例えばお茶Aを同時に注出させて注出速度の向上を図ったが、お茶の注出系と白湯の注出系とを同時に駆動しても注出速度を向上させることができる。この場合、お茶が白湯で薄められるため、お茶の注出系においてスクリュー装置7によるキャニスタ4からの粉末茶Tの供給量を多めに設定することが好ましい。
また、上記の実施の形態1〜4では、飲料の原料として粉末茶Tを用いたが、茶葉を使用する給茶機に対しても同様にして注出速度を向上させることが可能となる。
なお、この発明は、給茶機に限らず、コーヒーディスペンサ等の他の飲料供給装置にも同様に適用することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数の飲料注出系を同時に駆動して共通の注出箇所に飲料を注出させるようにしたので、飲料の注出速度が向上し、少ない台数の飲料供給装置で繁忙時に対応することができ、省資源、省エネ及びコスト低減を図ることができる。
従来の飲料供給装置の部品をほとんどそのまま使用して高速の飲料注出を実現したため、注出速度向上のために補修用部品を準備する必要がなく、製造コスト及びメンテナンスコストの上昇を抑えることができる。
また、複数の飲料注出系を同時に駆動するかあるいはそれぞれ独立して駆動するかを選択するための切り替えスイッチを設ければ、複数の注出モードの中からの選択が可能となり、使い勝手の優れた飲料供給装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る給茶機の概略構成を示す側面断面図である。
【図2】実施の形態1に係る給茶機の内部を示す正面図である。
【図3】従来の給茶機の機能ブロック図である。
【図4】実施の形態1に係る給茶機の機能ブロック図である。
【図5】実施の形態2に係る給茶機の機能ブロック図である。
【図6】実施の形態3に係る給茶機の機能ブロック図である。
【図7】実施の形態4に係る給茶機の内部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体、2 飲料受け部、3 載置台、4 キャニスタ、5 混合容器、6放出口、7 スクリュー装置、8 ヒータ、9 シュータ、10 給液管、11 バルブ、12 貯湯タンク、13 蒸気抜き管、14 モータ、15 インペラ、16 注出口、17 フィルタ、18 カップ、19 制御系、20a,20b 注出ボタン、Sa,Sb,Sc 注出系、T 粉末茶。
Claims (4)
- それぞれ飲料を供給する複数の飲料注出系を有した飲料供給装置において、
複数の飲料注出系を同時に駆動して共通の注出箇所に飲料を注出させる制御部を備えたことを特徴とする飲料供給装置。 - 前記制御部は、お茶注出系と白湯注出系とを同時に駆動してお茶と白湯とを同時に注出させる請求項1に記載の飲料供給装置。
- 互いに異なる原料用の複数の飲料注出系に共通の原料を使用し、前記制御部はこれら複数の飲料注出系を同時に駆動する請求項1に記載の飲料供給装置。
- 前記制御部は、複数の飲料注出系を同時に駆動するかあるいはそれぞれ独立して駆動するかを選択するための切り替えスイッチを有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003163743A JP2005000196A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 飲料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003163743A JP2005000196A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 飲料供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005000196A true JP2005000196A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34090761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003163743A Withdrawn JP2005000196A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 飲料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005000196A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009251772A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 飲料供給装置 |
-
2003
- 2003-06-09 JP JP2003163743A patent/JP2005000196A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009251772A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 飲料供給装置 |
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