JP2004537911A - 信号の符号化 - Google Patents
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Abstract
各誤り検出符号(CRC)が、それぞれのソース符号化された信号部分に、ソース符号化された信号部分のタイプに依存して選択的に追加される。更に、重要なソース符号化された信号部分はそれぞれ誤り検出符号を備え、一方で重要でないソース符号化された部分は誤り検出符号を備えない。前記ソース符号化された信号がソース符号化されたパケットを含む場合、前記誤り検出符号(CRC)は所定のソース符号化されたパケット(p2)の一部、例えばヘッダに関連する。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタルソース信号の符号化に関し、より詳細にはMPEGのような予測符号化に関する。
【背景技術】
【0002】
Raj Talluriによる論文「Error-Resilient Video Coding in the ISO MPEG-4 Standard」(IEEE Communications Magazine、1998年6月)は、ビデオ符号化手法の誤り耐性、及びとりわけISO MPEG−4規格において標準化されたビデオ符号化手法の誤り耐性を開示している。圧縮されたビデオデータが無線通信チャネルによって送信される場合、該データはビット誤り及びバースト誤りの形のチャネル誤りに晒される。典型的に、ビデオ符号化/復号化器をチャネル劣化に対しより耐性のあるものとするために、復号化器への送信の前にビットストリームを保護するため、符号化器によってリードソロモン符号、BCH符号及びたたみ込み符号のような前方誤り訂正(FEC)符号が利用される。次いで前記復号化器において、これらの符号はチャネル雑音による前記ビットストリーム中の誤りを訂正するために利用される。典型的に、FECは圧縮されたビットストリームにある程度のレベルの保護を提供するために適用され、残りの誤りは誤り耐性ビデオ復号化器によって対処される。前記残りの誤りを対処するため、ビデオ復号化器において以下の段階が必要となる。即ち、誤り検出及び位置特定、再同期化、データ修復、並びに誤り隠蔽である。FEC手法は、誤りを検出し、該誤りを前記ビデオ復号化器が隠蔽することができるように前記ビデオ復号化器へ前記誤りの位置を送るために利用されることもできる。FECに加え、ビットストリームがチャネル誤りによっていつ破損させられたかを前記ビデオ復号化器が検出することを可能とするために、構文型及び意味型の誤り検出手法も前記ビデオ復号化器において適用される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ビデオ圧縮アルゴリズムの性質のため、前記復号化器が誤りを検出したビットストリーム中の位置は、該誤りが実際に発生した位置と同じ位置ではなく、そこから幾分かの不確定な距離だけ離れている。いちど前記復号化器が誤りを検出すると、該復号化器は符号化器との同期を失う。このとき前記復号化器が前記符号化器との決まった方法に戻るために、再同期化方式が利用される。雑音の多い無線チャネルによって圧縮されたビデオデータの通信を可能とするISO MPEG−4規格において採用されている専用のツールは、再同期化戦略、データ分割、可逆的VLC及びヘッダ拡張符号を含む。
【0004】
本発明の目的は、改善された誤り検出を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的のため、本発明は独立請求項において定義されるような符号化、送信、復号化、受信、信号及び記憶媒体を提供する。有利な実施例は従属請求項において定義される。
【0006】
本発明は、発生した誤りがデータの文法に違反しない場合には、受信されたデータストリームにおける文法誤りの利用に基づく誤り検出は失敗し得るという洞察に基づく。この場合、ソース復号化処理が誤りを無視して実行される。このとき同期の損失が起こり得る。一方で、チャネル復号化レベルにおける誤りの対処は、前記ソース復号化における誤りの影響を考慮に入れない。誤りが発生すると、チャネル復号化器は信号の一部をスキップしても良いが、該誤りはソース復号化器によって対処されるかも知れず、又は再生の品質にほんの少量の影響しか持たないであろう。
【0007】
第1の実施例においては、ソース符号化された信号が供給され、各誤り検出符号は、ソース符号化された信号部分のタイプに依存してそれぞれのソース符号化された信号部分に選択的に付加される。誤り検出符号を前記ソース符号化された信号に付加することによって、ソース復号化器における文法誤り検出を補助するために利用されることができる付加的な誤り検出が提供される。
【0008】
好ましくは、復号化において、前記ソース符号化された信号に付加された前記誤り検出符号が評価される。誤りが発生していた場合、前記ソース符号化された信号の関連する部分は誤ったデータ文法(文法に違反する語)を持つシーケンスによって置換される。これにより前記ソース復号化器は該エラーを検出し、誤り隠蔽を実行することを強いられる。前記文法に違反する語は全てゼロの語であっても良い。更に、幾つかのフィールドは、例えば範囲外の値のような文法に違反する値に適合させられ、ソース復号化器においてそのように対処されても良い。MPEG−4ビデオ送信においては、パケットヘッダ中のマクロブロック数Mbnumberについて、ゼロの語又は全てが1の語が含まれても良い。前記誤り検出符号は既にソース符号化された信号に含まれており、前記誤り検出符号はソース復号化に先立ってソース符号化された信号から消去されるため、任意のソース符号化標準との互換性は保たれる。換言すれば、ソース符号化及び復号化に透明なシステムが提供される。本実施例は、ソース情報を考慮に入れるソース符号化の後に誤り検出を追加する可能性を提供する。前記ソース情報は、例えばソース符号化のタイプに依存して前もって知られていても良く、又はソース符号化器によって備えられても良い。例えば、重要な部分は誤り検出符号を備えられ、一方で重要でない部分には備えられない。他のパケットよりも保護を必要とするパケットは誤りチェック符号を備えられ、他のパケットには備えられない。より重要なパケットには、より長い又はより多くの誤りチェック符号を利用することも可能である。主な特徴は、前記ソースに関する情報が、前記ソース符号化された信号に誤り検出符号をどこに追加するかを決定するために利用されるという点である。幾つかの部分にはソース復号化器レベルにおけるデータ補助された誤り検出で十分だが、一方で幾つかの他の部分にはデータ補助された誤り検出を支援するため誤り検出符号の追加が必要である。誤りが検出された場合、誤ったものであると容易に識別可能である文法に違反する語によってパーティションが置換される。誤り隠蔽は前記ソース復号化器に委ねられる。一般にこのとき、誤りが発生したために全体のパケットがゼロに置換される場合に比べて、より優れた誤り隠蔽が可能である。さもなければチャネル復号化レベルにおいて置換されるべきパケットを引き起こす前記誤りは、非常に重要でないものであり得、前記ソース復号化器における誤り隠蔽によって対処されることができる。
【0009】
実践的な実施例においては、ヘッダのみが誤り検出符号を備えられ、データ部分には備えられない。データ部分において発生した誤りは、前記ソース復号化器によって完全に対処される。例えばMPGEの場合、誤りがデータ部分において発生した場合、MPEG復号化器のみが該誤りに対処する。即ちMPEGソース復号化器がマクロブロックレベルで誤り隠蔽を実行する。マクロブロックにおけるビット誤りの結果はそれ故、マクロブロックレベルにおいてのみ対処され、全体のパケットを損失させることはない。
【0010】
本発明の態様は、ソース符号化器又はチャネル符号化器の拡張として利用されることができる。実践的な実施例において、標準的な所定のソース符号化は、標準的な所定のチャネル符号化器と結合されて利用される。付加的な誤り検出符号の挿入はこのとき、ソース符号化とチャネル符号化との間の中間層として解釈されることができる。この方法は、標準的な所定のソース符号化及び標準的な所定のチャネル符号化に透明である。このことは、標準的なチャネル符号化及びソース符号化が利用されることができるということを意味する。開放型システム相互接続(OSI)参照モデルを参照すると、このことはアプリケーション層とデータトランスポート層との間の中間層として見なされることができる。
【0011】
実践的な実施例においては、前記誤り検出符号は巡回冗長符号(CRC)である。CRC符号は誤り検出の分野では良く知られている。これらの符号は短縮された巡回符号である。CRC符号化器は、結果の符号語がp次の生成多項式の多項の倍数に対応するように、入力バイナリ情報文字列にp個のパリティビットを追加する。パリティビットのブロックは、以下の式を満たすように、線形フィードバックシフトレジスタ(LFSR)を利用して、情報ブロックから計算される:
r(x)=(xp・i(x))mod(g(x))
ここで、
i(x)=i0+i1x+・・・+ik−1xk−1
及び
r(x)=r0+r1x+・・・+rp−1xp−1
は多項式として解釈されるそれぞれ情報及びパリティビットであり、g(x)は前記符号の生成多項式でありLFSRに実装される。受信器端における誤り検出は、受信された情報ブロックからパリティビットを計算し、これらパリティビットを受信されたパリティビットと比較することにより実行される。J.G.Proakisによる「Digital Communications」(McGraw-Hill、1995年、386頁)及びG.C.ClartとJ.B.Cainとによる「Error-correction coding for Digital Communications」(Plenum、1981年、72頁)も参照されたい。
【0012】
米国特許番号第5991912号は、圧縮されたディジタル信号を含むパケットが複数のセル、典型的には非同期転送モード形式で搬送される通信システムを開示していることに留意されたい。これらのセルを受信するとすぐに、セルが損失しているか否か、付加的なセルが挿入されているか否か、又は前記セルの伝送においてビット誤りがあったか否かの決定が為される。そうであるならば、ヌル(null)のパケットが誤ったパケットと置換され、ビデオ圧縮層へ送られる。このことは、不完全なMPEGパケットが前記伝送システムからMPEG復号化器及びビデオ表示システムへ送られた場合に発生し得る望ましくないビデオ画像のフリーズ及びブロッキングを防ぐ。MPEGパケットは、コンバージェンス・サブレイヤ・プロトコル・データ・ユニット(CS−PDU)中に配置され、1つ又は複数のMPEGパケットの長さに関する情報は、CS−PDU中のトレイラ(trailer)フィールドに保存される。CS−PDUはATMセルにマッピングされる。長さチェックの他に、前記トレイラフィールド中にある巡回冗長検査(CRC)を利用して誤りチェックが受信されたCS−PDUに対して為される。CS−PDUが誤って受信されていた場合、ヌルMPEGパケットが誤ったパケットと置換される。誤りがCS−PDUのいずれの部分においても検出された場合、前記CS−PDUに含まれる全てのMPEGパケット(少なくとも1つ)はヌルパケットと置換され、必ずしも誤っていない多くのデータを廃棄する。
【0013】
本発明の上述の及び他の態様は、以下に記載される実施例を参照しながら明らかとなり説明されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の実施例による送信器装置を示す。前記送信器装置は、入力ユニット1と送信器2を有する。入力ユニット1は何らかのネットワーク接続、(アンテナ)、記憶媒体等であっても良い。送信器2はチャネル符号化された出力を媒体3に供給し、該媒体は何らかのネットワーク接続、アンテナ、記憶媒体等であっても良い。送信器2はソース符号化された信号をパケットバッファ21に供給するソース符号化器20を有する。CRC挿入ユニット22は、少なくとも1つのCRC符号を、パケットバッファ21から得られた前記ソース符号化されたパケットに追加する。好ましくは、前記CRCは(ソース情報に基づいて)それを要求するパーティション、例えば与えられたソース符号化されたパケットp1のヘッダHに関連する。この場合、CRCは(ヘッダの長さが一定又は既知の場合)ヘッダHの直後に挿入され、パケットp2に帰着する。ヘッダHの他に、パケットp1及びp2はデータdを含む。前記CRCを有するソース符号化されたパケットp2は、チャネル符号化された信号を得るためチャネル符号化器23に供給される。前記チャネル符号化器は好ましくは前方誤り訂正符号化のみを実行する。前記チャネル符号化された信号は多重化器24に供給され、該多重化器は、チャネル符号化された信号を出力ユニットに送信するのに又は記憶媒体3に保存するのに適したものとする。図1に示されるように、CRCはヘッダのデータ上で評価されても良く、前記ヘッダに関連するCRCフィールドは前記パケットに追加されても良い。前記ヘッダの長さが一定及び/又は既知の場合、前記CRCフィールドは前記ヘッダの前か又は後に挿入される。
【0015】
図2は本発明の実施例による受信器装置を示す。前記受信器装置は、受信器4及び例えばディスプレイのような出力ユニット5を有する。前記受信器は媒体3からチャネル符号化された信号を取得する。このチャネル符号化された信号はパケットバッファ40にバッファリングされる。チャネル符号化されたパケットは、チャネル復号化されたパケットを得るためにチャネル復号化器41に供給される。該チャネル復号化されたパケットはソース符号化されたパケットに類似するがCRC符号を備えられる。CRC符号はCRCチェックユニット42においてチェックされ削除される。前記CRCチェックが、前記ビットストリームの関連する部分において誤りが発生していたことを明らかにした場合、置換ユニット43において文法違反語が生成される。該置換ユニットは、適切な文法違反語を保存するルックアップテーブルを有しても良い。前記文法違反語は、好ましくは前記パケットの長さを変更することなく、多重化器44においてチャネル復号化されたパケットを置換する。前記チャネル復号化されたパケットはその後ソース復号化器に供給される。該ソース復号化器は文法誤り検出及び誤り隠蔽を利用する。前記文法違反語を含めることにより、前記ソース復号化器は誤りが発生したことを検出することを強いられる。とりわけ、該誤りの全体又は一部が不正なデータによって置換され、誤ったものであると容易に認識可能となり得る。
【0016】
提案された手法は、特定の場合であるMPEG−4ビデオ伝送について以下に説明されるが、該手法は、データ補助された誤り検出が検出を保証するために十分ではなく、誤り検出が透明な方法で、即ち規格を変更することなく実行される必要があるいずれの場合においても適用されても良い。
【0017】
MPEG−4はディジタル記憶メディア及びディジタルビデオ通信へのコンテンツベースのアクセスのために主に考えられた、ビデオ圧縮に関するISO/IEC規格である。MPEG−4符号化ビットストリームはビデオオブジェクト(VO)、ビデオオブジェクトレイヤ(VOL)、ビデオオブジェクトレイヤの群(GOV)、ビデオオブジェクトプレーン(VOP)及びパケットにおいて構成される。ビデオオブジェクト(VO)は、ユーザがアクセスし操作することができる前記ビットストリーム中のエンティティに対応する。所定の時間におけるビデオオブジェクトのインスタンスはビデオオブジェクトプレーン(VOP)と呼ばれる。VOは1以上のレイヤ(VOL)から成ることができる。GOVレイヤは、ヘッダが実時間を示し、ランダムアクセス及び誤り復元の目的のために利用され得る任意のレイヤである。同期化を可能とするために、前記ビットストリームの各部分の先頭は、関連する開始符号によって示される。開始符号は一意な語であり、可変長符号化語のいずれの正当なシーケンスから識別可能なものである。以下においては、H1はVOについての開始符号、H2はVOLについての開始符号、H3はGOVについての開始符号、H4はVOPについての開始符号、H5はパケット開始符号(再同期マーカ)を示す。誤りが発生した場合、開始符号の失敗した検出と同様に開始符号のエミュレーションが起こり得る。
【0018】
MPEG−4ビデオの誤り耐性を増大するため、幾つかの誤り耐性ツールがMPEG−4規格において利用可能とされてきた(Talluriの論文を参照されたい)。とりわけ、再同期化を容易にしデータ損失を減少させるため、MPEG−4ビットストリームはパケットに分割され、該パケットの大きさは利用条件に従って選択されても良い。パケットに含まれる情報は次いで異なるパーティション(データ分割ツール)に分割されても良く、2番目のパーティションが誤りによって影響を受けた場合に少なくとも最初のパーティションの利用を可能としても良い。可逆可変長符号も、誤りの位置特定を支援し、廃棄されるデータの量を減少するために利用されても良い。最後に、ヘッダ拡張符号が単一のパケットにおけるVOPヘッダ情報の繰り返しを可能とし、VOPヘッダ情報が失われた場合に復元することを可能とする。かようなツールにかかわらず、雑音の多いチャネルによるMPEG−4ビデオ伝送は依然危険である。
【0019】
本発明の実施例によれば、誤りが検出された場合、許容できる品質でビデオシーケンスの再構築を可能とするため、ソース復号化レベルにおいて隠蔽が実行される。誤り検出は、誤ったデータを利用する代わりに誤り隠蔽を実行するために、MPEG−4ビデオ伝送のために重要である。現在のVOPの品質と予測される(以降の)VOPの品質は共に、優れた検出手法を利用する。なぜなら誤ったデータは受信されたビデオシーケンスの品質を減少させながらVOPを通って伝播し得るからである。更に、一般に利用されるMPEG−4復号化器は、誤りが正しく検出されない場合は該復号化器のタスクを失敗する。とりわけ、GOV、VOP又はパケットヘッダデータが幾つかの特定のビットにおける誤りを伴って受信された場合、これらの誤りはMPEG−4復号化器によっては検出されず、復号化は誤ったヘッダ情報を用いて実行される。このことは例えば、復号化器を該復号化器のタスクにおいて失敗させる、時間参照の損失又は同期の損失に帰着する。MPEG−4復号化レベルにおいて実行されるような、データに基づく誤り検出は、とりわけヘッダデータに対しては誤り検出を保証しない。従って、誤ったデータを用いて実行される復号化処理を回避するために、及びMPEG−4復号化器が該復号化器のタスクを実行することを可能とするために、ヘッダのパーティションにおいて誤り検出を提供する付加的な手法が必要である。
【0020】
実施例による方法は、データのパーティションが関連する限りは、誤り検出戦略を変更することなく、説明された透明な手法を用いた、チャネルレベルにおけるヘッダのデータにおける誤り検出の実行を実行するステップを有する。従って誤り検出はチャネル符号化/復号化器及びソース復号化器によって共同で実行される。このことは、データ補助された誤り検出が、元のものと置換された容易に検出可能な誤ったシーケンスを識別するために依然としてヘッダのパーティションについて利用されるが、該検出は前記説明された透明な手法と共同で利用されることを意味する。ソースに関する情報は、各パーティションに適切な検出手法を選択するために利用される。
【0021】
提案された手法は、GOVヘッダ誤り検出及びVOP/パケットヘッダ誤り検出に関して以下に説明される。
【0022】
図3は、本発明によるビデオプレーンの群中の誤り検出符号の包含を示す。上述したように、GOVはビデオオブジェクトプレーンの群であり、そのヘッダは重要な時間情報を含む。従って、GOVヘッダを正しく受信すること、又は少なくともチャネル復号化の後も依然存在する誤りを検出することが重要である。適切な戦略が従って適用されても良い。GOVヘッダは、常にバイトの完全性のために4個のスタッフィングビットに後続される固定された長さ(20ビット)のフィールドである。これらのスタッフィングビットは、開始符号の存在を確認するためにソース復号化器レベルにおいてのみ利用され、固定されたシーケンス(0及び後続する3個の1)に存する。前記スタッフィングビットを送信する必要はないため(これらは一定の数で既知のシーケンスから成る)これらの4ビットをGOVヘッダパリティチェックビットを送信するために利用することが可能である。前記受信器において、チャネル復号化の後、CRCチェックが実行される。誤りが検出された場合、他の誤ったシーケンスが前記GOVヘッダに置換され、誤ったものとして容易に検出可能なものの中から選択される。元のスタッフィングビットは次いでCRCビットに置換され(図4を参照)、結果のビットストリームはMPEG−4復号化器へ送られる。規格との互換性がかくして維持される。更に、本実施例においてはスタッフィングビットの利用のため余分な冗長性が導入されない。
【0023】
図5は、本発明によるVOP/パケットヘッダ中の誤り検出符号の包含を示す。VOP/パケットヘッダの場合においては、スタッフィングビットは一定の数ではないため、スタッフィングビットを利用することは不可能である。従って余分な冗長性がビットストリームに追加されるべきである。本実施例においては、ヘッダのCRCビットが関連する開始符号の後に挿入される。前記パケットのそれぞれのパーティションの長さは、欧州特許出願00202531.0(整理番号PHIT000007)において提案されるように、パケット長の割合によって決定される。ヘッダの長さは一定ではなく正確に知られないため、CRCビットは好ましくは本実施例においてはヘッダHの前に配置される。前記ヘッダを含むデータパーディションは、前記パケット長の一定の割合としてとられる。それ故長さは、CRCチェックを実行を考慮するため、前記パケット長の割合に基づき決定される。前記CRCチェックは従って前記ヘッダとは必ずしも一致しないビットストリームの一部について実行され得る。好ましくは、無線伝送に適切なMPEG−4信号である信号WMPEG−4を取得するため、欧州特許出願00202530.2(整理番号PHIT000006)において提案されるように、MPEG−4ソース符号化された信号中の開始符号は無線開始符号WH1・・・WH5によって置換される。
【0024】
図6は本発明の他の実施例による長さフィールド補助方式におけるVOP/パケットヘッダCRCの挿入を示す。前記長さフィールドは比例する長さの代替のものである。前記長さフィールドもまた、欧州特許出願00202530.2(整理番号PHIT000006)において提案されている。前記パケットのパーティションの長さは、ビットストリームに適切に挿入された長さフィールドLから読み取られる。
【0025】
図7は本発明の実施例による受信器を示す。該受信器は、本発明の他の実施例による開始符号検出及び置換を用いて、P−UEP復号化の場合に透明な検出を提供する。受信器4は、入力信号を前記無線開始符号と比較する開始符号検出回路51を有する。開始符号が検出された場合、該検出はパケットバッファ40及び開始符号置換ユニット50に信号送信される。前記開始符号置換ユニットは、前記検出された無線開始符号に対応する元の開始符号を生成し、前記元の開始符号を多重化器44に供給する。前記多重化器は前記検出された無線開始符号の位置に対応する位置において出力ビットストリーム中に前記元の開始符号を含める。前記パーティションの長さを決定する割合は前記複合化器に保存される。チャネル復号化の後、CRCが評価される。チェックが誤りが発生していることを明らかにした場合、前記ヘッダは、不正なものであると容易に検出可能なビットのシーケンスと置換される。CRCビットは次いで、MPEG−4復号化器に送られるために前記ビットストリームから除去される。前記MPEG−4復号化器は次いで前記パケットの誤り隠蔽を実行しても良い。CRCビット挿入は従って完全に互換性のあるものである。なぜなら、前記MPEG−4復号化器はCRCビットを読み取りCRCチェックを実行するために修正される必要もないからである。なぜなら、これらの操作は透明な方法で事前に実行されているからである。不正なものとして容易に検出可能なシーケンスの例として、全て0のシーケンスを持つヘッダの第1の部分の置換が考慮される。前記パケットヘッダにおけるビットの第1の群はマクロブロック数(Mbnum)を表す。該数は、前記パケット中に符号化された第1のマクロブロックの元の数を示し、従って漸進的な数である。考慮される復号器の実装がMbnumの推移に基づいて誤り検出を実行する場合、全て0のシーケンスを挿入することは、MPEG−4復号化器に(VOPの第1のパケットを考慮しない限り)誤りを検出させ、隠蔽を起動させる。同様の効果はMbnumに対応するシーケンスを全て1のシーケンスに置換しても得られ得る。Mbnumは1ビットと14ビットの間の長さを持つ可変長符号である。該符号の実際の長さはVOP中のマクロブロックの総数に依存し、VOPがフレームと一致する場合には、前記長さは前記シーケンスのフォーマットにのみ依存し、従って一定のシーケンスのフォーマットに対して一定である。前記符号は単純に前記マクロブロック数のバイナリ表現である。従って、0(又は1)に設定されるビットの数に関しては、前記シーケンスのフォーマットによって評価されるべきである。
【0026】
提案された手法を用いると、誤りの場合においても非常に限られた量のデータのみが廃棄される。チャネルベースの誤り検出は、データ補助された誤り検出は前記検出を保証するためには十分ではない(例えばMPEG−4ヘッダ)場合に、前記ビットストリームの一部についてのみ実行される。これらの場合においては、単一の(MPEG−4)パケットが隠蔽される。これらの部分において誤りが発生していない場合、データ補助された誤り検出が実行され、誤りを含むマクロブロックのみが従って隠蔽される。このことは、前記パケットにおいて、不正なデータの近傍における少しの量のデータのみが廃棄されるということを意味する。このことは考慮される結合ソースチャネルアプローチによって可能とされる。
【0027】
ヘッダ部分における(即ち一般に検出の観点から最も重要な部分における)誤りのみが、(MPEG−4)パケット全体(ただし1つのみ)の隠蔽を引き起こす。上述したように、データ部分において誤りが発生した場合、本例においては誤り検出に注意するための(MPEG−4)復号化器であり、従ってマクロブロックレベルにおいて誤り隠蔽を実行し、前記パケット中の少しの量のデータのみを廃棄する。
【0028】
図8は本発明の他の実施例による受信器を示す。該受信器は、長さフィールド補助されたRCPC符号を伴うUEPの場合において、開始符号検出及び置換を用いて透明な検出を提供する。本実施例は図7の受信器に類似している。加えて、図8の受信器は符号化された信号中に含まれる長さフィールドを検出するように構成される。受信器4は長さフィールド検出器52を更に有する。チャネル復号化器は、マザー符号レート(mother code rate)で入力される信号をチャネル復号化するチャネル復号化器410に細分化される。その結果のチャネル復号化された信号から、前記長さフィールドが読み取られる。前記長さフィールドに基づいてパーティションの長さが決定される。該長さはデパンクチュア(depuncture)ユニット411においてデパンクチュアすることにより、前記信号を更にチャネル復号化するために利用される。該長さはCRCチェックユニット42にも供給される。
【0029】
上述の実施例は本発明を限定するものではなく説明するものであって、当業者は添付された請求項の範囲から逸脱することなく多くの代替実施例を設計することができるであろうことは留意されるべきである。請求項において、括弧の間に配置されたいずれの参照記号も請求を限定するものとして解釈されるべきではない。「有する(comprising)」という語は請求項に列記されたもの以外の要素又はステップの存在を除外するものではない。本発明は幾つかの別個の要素を有するハードウェアによって、及び適切にプログラムされたコンピュータによって実装されることができる。幾つかの手段を列記する装置請求項において、これらの手段の幾つかは同一のハードウェアによって実施化されることができる。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に利用されることができないということを示すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施例による送信器装置を示す。
【図2】本発明の実施例による受信器装置を示す。
【図3】本発明の実施例によるビデオオブジェクトプレーンの群中の誤り検出符号の包含を示す。
【図4】本発明の実施例によるビデオオブジェクトプレーンの群中の誤り検出符号の元のスタッフィングビットによる置換を示す。
【図5】本発明の実施例による比例不均一誤り保護(P−UEP)中のビデオオブジェクトプレーン/パケットヘッダCRCの挿入を示す。
【図6】本発明の他の実施例による長さフィールド補助方式におけるビデオオブジェクトプレーン/パケットヘッダCRCの挿入を示す。
【図7】本発明の実施例による受信器を示す。
【図8】本発明の他の実施例による受信器を示す。
【0001】
本発明はデジタルソース信号の符号化に関し、より詳細にはMPEGのような予測符号化に関する。
【背景技術】
【0002】
Raj Talluriによる論文「Error-Resilient Video Coding in the ISO MPEG-4 Standard」(IEEE Communications Magazine、1998年6月)は、ビデオ符号化手法の誤り耐性、及びとりわけISO MPEG−4規格において標準化されたビデオ符号化手法の誤り耐性を開示している。圧縮されたビデオデータが無線通信チャネルによって送信される場合、該データはビット誤り及びバースト誤りの形のチャネル誤りに晒される。典型的に、ビデオ符号化/復号化器をチャネル劣化に対しより耐性のあるものとするために、復号化器への送信の前にビットストリームを保護するため、符号化器によってリードソロモン符号、BCH符号及びたたみ込み符号のような前方誤り訂正(FEC)符号が利用される。次いで前記復号化器において、これらの符号はチャネル雑音による前記ビットストリーム中の誤りを訂正するために利用される。典型的に、FECは圧縮されたビットストリームにある程度のレベルの保護を提供するために適用され、残りの誤りは誤り耐性ビデオ復号化器によって対処される。前記残りの誤りを対処するため、ビデオ復号化器において以下の段階が必要となる。即ち、誤り検出及び位置特定、再同期化、データ修復、並びに誤り隠蔽である。FEC手法は、誤りを検出し、該誤りを前記ビデオ復号化器が隠蔽することができるように前記ビデオ復号化器へ前記誤りの位置を送るために利用されることもできる。FECに加え、ビットストリームがチャネル誤りによっていつ破損させられたかを前記ビデオ復号化器が検出することを可能とするために、構文型及び意味型の誤り検出手法も前記ビデオ復号化器において適用される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ビデオ圧縮アルゴリズムの性質のため、前記復号化器が誤りを検出したビットストリーム中の位置は、該誤りが実際に発生した位置と同じ位置ではなく、そこから幾分かの不確定な距離だけ離れている。いちど前記復号化器が誤りを検出すると、該復号化器は符号化器との同期を失う。このとき前記復号化器が前記符号化器との決まった方法に戻るために、再同期化方式が利用される。雑音の多い無線チャネルによって圧縮されたビデオデータの通信を可能とするISO MPEG−4規格において採用されている専用のツールは、再同期化戦略、データ分割、可逆的VLC及びヘッダ拡張符号を含む。
【0004】
本発明の目的は、改善された誤り検出を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的のため、本発明は独立請求項において定義されるような符号化、送信、復号化、受信、信号及び記憶媒体を提供する。有利な実施例は従属請求項において定義される。
【0006】
本発明は、発生した誤りがデータの文法に違反しない場合には、受信されたデータストリームにおける文法誤りの利用に基づく誤り検出は失敗し得るという洞察に基づく。この場合、ソース復号化処理が誤りを無視して実行される。このとき同期の損失が起こり得る。一方で、チャネル復号化レベルにおける誤りの対処は、前記ソース復号化における誤りの影響を考慮に入れない。誤りが発生すると、チャネル復号化器は信号の一部をスキップしても良いが、該誤りはソース復号化器によって対処されるかも知れず、又は再生の品質にほんの少量の影響しか持たないであろう。
【0007】
第1の実施例においては、ソース符号化された信号が供給され、各誤り検出符号は、ソース符号化された信号部分のタイプに依存してそれぞれのソース符号化された信号部分に選択的に付加される。誤り検出符号を前記ソース符号化された信号に付加することによって、ソース復号化器における文法誤り検出を補助するために利用されることができる付加的な誤り検出が提供される。
【0008】
好ましくは、復号化において、前記ソース符号化された信号に付加された前記誤り検出符号が評価される。誤りが発生していた場合、前記ソース符号化された信号の関連する部分は誤ったデータ文法(文法に違反する語)を持つシーケンスによって置換される。これにより前記ソース復号化器は該エラーを検出し、誤り隠蔽を実行することを強いられる。前記文法に違反する語は全てゼロの語であっても良い。更に、幾つかのフィールドは、例えば範囲外の値のような文法に違反する値に適合させられ、ソース復号化器においてそのように対処されても良い。MPEG−4ビデオ送信においては、パケットヘッダ中のマクロブロック数Mbnumberについて、ゼロの語又は全てが1の語が含まれても良い。前記誤り検出符号は既にソース符号化された信号に含まれており、前記誤り検出符号はソース復号化に先立ってソース符号化された信号から消去されるため、任意のソース符号化標準との互換性は保たれる。換言すれば、ソース符号化及び復号化に透明なシステムが提供される。本実施例は、ソース情報を考慮に入れるソース符号化の後に誤り検出を追加する可能性を提供する。前記ソース情報は、例えばソース符号化のタイプに依存して前もって知られていても良く、又はソース符号化器によって備えられても良い。例えば、重要な部分は誤り検出符号を備えられ、一方で重要でない部分には備えられない。他のパケットよりも保護を必要とするパケットは誤りチェック符号を備えられ、他のパケットには備えられない。より重要なパケットには、より長い又はより多くの誤りチェック符号を利用することも可能である。主な特徴は、前記ソースに関する情報が、前記ソース符号化された信号に誤り検出符号をどこに追加するかを決定するために利用されるという点である。幾つかの部分にはソース復号化器レベルにおけるデータ補助された誤り検出で十分だが、一方で幾つかの他の部分にはデータ補助された誤り検出を支援するため誤り検出符号の追加が必要である。誤りが検出された場合、誤ったものであると容易に識別可能である文法に違反する語によってパーティションが置換される。誤り隠蔽は前記ソース復号化器に委ねられる。一般にこのとき、誤りが発生したために全体のパケットがゼロに置換される場合に比べて、より優れた誤り隠蔽が可能である。さもなければチャネル復号化レベルにおいて置換されるべきパケットを引き起こす前記誤りは、非常に重要でないものであり得、前記ソース復号化器における誤り隠蔽によって対処されることができる。
【0009】
実践的な実施例においては、ヘッダのみが誤り検出符号を備えられ、データ部分には備えられない。データ部分において発生した誤りは、前記ソース復号化器によって完全に対処される。例えばMPGEの場合、誤りがデータ部分において発生した場合、MPEG復号化器のみが該誤りに対処する。即ちMPEGソース復号化器がマクロブロックレベルで誤り隠蔽を実行する。マクロブロックにおけるビット誤りの結果はそれ故、マクロブロックレベルにおいてのみ対処され、全体のパケットを損失させることはない。
【0010】
本発明の態様は、ソース符号化器又はチャネル符号化器の拡張として利用されることができる。実践的な実施例において、標準的な所定のソース符号化は、標準的な所定のチャネル符号化器と結合されて利用される。付加的な誤り検出符号の挿入はこのとき、ソース符号化とチャネル符号化との間の中間層として解釈されることができる。この方法は、標準的な所定のソース符号化及び標準的な所定のチャネル符号化に透明である。このことは、標準的なチャネル符号化及びソース符号化が利用されることができるということを意味する。開放型システム相互接続(OSI)参照モデルを参照すると、このことはアプリケーション層とデータトランスポート層との間の中間層として見なされることができる。
【0011】
実践的な実施例においては、前記誤り検出符号は巡回冗長符号(CRC)である。CRC符号は誤り検出の分野では良く知られている。これらの符号は短縮された巡回符号である。CRC符号化器は、結果の符号語がp次の生成多項式の多項の倍数に対応するように、入力バイナリ情報文字列にp個のパリティビットを追加する。パリティビットのブロックは、以下の式を満たすように、線形フィードバックシフトレジスタ(LFSR)を利用して、情報ブロックから計算される:
r(x)=(xp・i(x))mod(g(x))
ここで、
i(x)=i0+i1x+・・・+ik−1xk−1
及び
r(x)=r0+r1x+・・・+rp−1xp−1
は多項式として解釈されるそれぞれ情報及びパリティビットであり、g(x)は前記符号の生成多項式でありLFSRに実装される。受信器端における誤り検出は、受信された情報ブロックからパリティビットを計算し、これらパリティビットを受信されたパリティビットと比較することにより実行される。J.G.Proakisによる「Digital Communications」(McGraw-Hill、1995年、386頁)及びG.C.ClartとJ.B.Cainとによる「Error-correction coding for Digital Communications」(Plenum、1981年、72頁)も参照されたい。
【0012】
米国特許番号第5991912号は、圧縮されたディジタル信号を含むパケットが複数のセル、典型的には非同期転送モード形式で搬送される通信システムを開示していることに留意されたい。これらのセルを受信するとすぐに、セルが損失しているか否か、付加的なセルが挿入されているか否か、又は前記セルの伝送においてビット誤りがあったか否かの決定が為される。そうであるならば、ヌル(null)のパケットが誤ったパケットと置換され、ビデオ圧縮層へ送られる。このことは、不完全なMPEGパケットが前記伝送システムからMPEG復号化器及びビデオ表示システムへ送られた場合に発生し得る望ましくないビデオ画像のフリーズ及びブロッキングを防ぐ。MPEGパケットは、コンバージェンス・サブレイヤ・プロトコル・データ・ユニット(CS−PDU)中に配置され、1つ又は複数のMPEGパケットの長さに関する情報は、CS−PDU中のトレイラ(trailer)フィールドに保存される。CS−PDUはATMセルにマッピングされる。長さチェックの他に、前記トレイラフィールド中にある巡回冗長検査(CRC)を利用して誤りチェックが受信されたCS−PDUに対して為される。CS−PDUが誤って受信されていた場合、ヌルMPEGパケットが誤ったパケットと置換される。誤りがCS−PDUのいずれの部分においても検出された場合、前記CS−PDUに含まれる全てのMPEGパケット(少なくとも1つ)はヌルパケットと置換され、必ずしも誤っていない多くのデータを廃棄する。
【0013】
本発明の上述の及び他の態様は、以下に記載される実施例を参照しながら明らかとなり説明されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の実施例による送信器装置を示す。前記送信器装置は、入力ユニット1と送信器2を有する。入力ユニット1は何らかのネットワーク接続、(アンテナ)、記憶媒体等であっても良い。送信器2はチャネル符号化された出力を媒体3に供給し、該媒体は何らかのネットワーク接続、アンテナ、記憶媒体等であっても良い。送信器2はソース符号化された信号をパケットバッファ21に供給するソース符号化器20を有する。CRC挿入ユニット22は、少なくとも1つのCRC符号を、パケットバッファ21から得られた前記ソース符号化されたパケットに追加する。好ましくは、前記CRCは(ソース情報に基づいて)それを要求するパーティション、例えば与えられたソース符号化されたパケットp1のヘッダHに関連する。この場合、CRCは(ヘッダの長さが一定又は既知の場合)ヘッダHの直後に挿入され、パケットp2に帰着する。ヘッダHの他に、パケットp1及びp2はデータdを含む。前記CRCを有するソース符号化されたパケットp2は、チャネル符号化された信号を得るためチャネル符号化器23に供給される。前記チャネル符号化器は好ましくは前方誤り訂正符号化のみを実行する。前記チャネル符号化された信号は多重化器24に供給され、該多重化器は、チャネル符号化された信号を出力ユニットに送信するのに又は記憶媒体3に保存するのに適したものとする。図1に示されるように、CRCはヘッダのデータ上で評価されても良く、前記ヘッダに関連するCRCフィールドは前記パケットに追加されても良い。前記ヘッダの長さが一定及び/又は既知の場合、前記CRCフィールドは前記ヘッダの前か又は後に挿入される。
【0015】
図2は本発明の実施例による受信器装置を示す。前記受信器装置は、受信器4及び例えばディスプレイのような出力ユニット5を有する。前記受信器は媒体3からチャネル符号化された信号を取得する。このチャネル符号化された信号はパケットバッファ40にバッファリングされる。チャネル符号化されたパケットは、チャネル復号化されたパケットを得るためにチャネル復号化器41に供給される。該チャネル復号化されたパケットはソース符号化されたパケットに類似するがCRC符号を備えられる。CRC符号はCRCチェックユニット42においてチェックされ削除される。前記CRCチェックが、前記ビットストリームの関連する部分において誤りが発生していたことを明らかにした場合、置換ユニット43において文法違反語が生成される。該置換ユニットは、適切な文法違反語を保存するルックアップテーブルを有しても良い。前記文法違反語は、好ましくは前記パケットの長さを変更することなく、多重化器44においてチャネル復号化されたパケットを置換する。前記チャネル復号化されたパケットはその後ソース復号化器に供給される。該ソース復号化器は文法誤り検出及び誤り隠蔽を利用する。前記文法違反語を含めることにより、前記ソース復号化器は誤りが発生したことを検出することを強いられる。とりわけ、該誤りの全体又は一部が不正なデータによって置換され、誤ったものであると容易に認識可能となり得る。
【0016】
提案された手法は、特定の場合であるMPEG−4ビデオ伝送について以下に説明されるが、該手法は、データ補助された誤り検出が検出を保証するために十分ではなく、誤り検出が透明な方法で、即ち規格を変更することなく実行される必要があるいずれの場合においても適用されても良い。
【0017】
MPEG−4はディジタル記憶メディア及びディジタルビデオ通信へのコンテンツベースのアクセスのために主に考えられた、ビデオ圧縮に関するISO/IEC規格である。MPEG−4符号化ビットストリームはビデオオブジェクト(VO)、ビデオオブジェクトレイヤ(VOL)、ビデオオブジェクトレイヤの群(GOV)、ビデオオブジェクトプレーン(VOP)及びパケットにおいて構成される。ビデオオブジェクト(VO)は、ユーザがアクセスし操作することができる前記ビットストリーム中のエンティティに対応する。所定の時間におけるビデオオブジェクトのインスタンスはビデオオブジェクトプレーン(VOP)と呼ばれる。VOは1以上のレイヤ(VOL)から成ることができる。GOVレイヤは、ヘッダが実時間を示し、ランダムアクセス及び誤り復元の目的のために利用され得る任意のレイヤである。同期化を可能とするために、前記ビットストリームの各部分の先頭は、関連する開始符号によって示される。開始符号は一意な語であり、可変長符号化語のいずれの正当なシーケンスから識別可能なものである。以下においては、H1はVOについての開始符号、H2はVOLについての開始符号、H3はGOVについての開始符号、H4はVOPについての開始符号、H5はパケット開始符号(再同期マーカ)を示す。誤りが発生した場合、開始符号の失敗した検出と同様に開始符号のエミュレーションが起こり得る。
【0018】
MPEG−4ビデオの誤り耐性を増大するため、幾つかの誤り耐性ツールがMPEG−4規格において利用可能とされてきた(Talluriの論文を参照されたい)。とりわけ、再同期化を容易にしデータ損失を減少させるため、MPEG−4ビットストリームはパケットに分割され、該パケットの大きさは利用条件に従って選択されても良い。パケットに含まれる情報は次いで異なるパーティション(データ分割ツール)に分割されても良く、2番目のパーティションが誤りによって影響を受けた場合に少なくとも最初のパーティションの利用を可能としても良い。可逆可変長符号も、誤りの位置特定を支援し、廃棄されるデータの量を減少するために利用されても良い。最後に、ヘッダ拡張符号が単一のパケットにおけるVOPヘッダ情報の繰り返しを可能とし、VOPヘッダ情報が失われた場合に復元することを可能とする。かようなツールにかかわらず、雑音の多いチャネルによるMPEG−4ビデオ伝送は依然危険である。
【0019】
本発明の実施例によれば、誤りが検出された場合、許容できる品質でビデオシーケンスの再構築を可能とするため、ソース復号化レベルにおいて隠蔽が実行される。誤り検出は、誤ったデータを利用する代わりに誤り隠蔽を実行するために、MPEG−4ビデオ伝送のために重要である。現在のVOPの品質と予測される(以降の)VOPの品質は共に、優れた検出手法を利用する。なぜなら誤ったデータは受信されたビデオシーケンスの品質を減少させながらVOPを通って伝播し得るからである。更に、一般に利用されるMPEG−4復号化器は、誤りが正しく検出されない場合は該復号化器のタスクを失敗する。とりわけ、GOV、VOP又はパケットヘッダデータが幾つかの特定のビットにおける誤りを伴って受信された場合、これらの誤りはMPEG−4復号化器によっては検出されず、復号化は誤ったヘッダ情報を用いて実行される。このことは例えば、復号化器を該復号化器のタスクにおいて失敗させる、時間参照の損失又は同期の損失に帰着する。MPEG−4復号化レベルにおいて実行されるような、データに基づく誤り検出は、とりわけヘッダデータに対しては誤り検出を保証しない。従って、誤ったデータを用いて実行される復号化処理を回避するために、及びMPEG−4復号化器が該復号化器のタスクを実行することを可能とするために、ヘッダのパーティションにおいて誤り検出を提供する付加的な手法が必要である。
【0020】
実施例による方法は、データのパーティションが関連する限りは、誤り検出戦略を変更することなく、説明された透明な手法を用いた、チャネルレベルにおけるヘッダのデータにおける誤り検出の実行を実行するステップを有する。従って誤り検出はチャネル符号化/復号化器及びソース復号化器によって共同で実行される。このことは、データ補助された誤り検出が、元のものと置換された容易に検出可能な誤ったシーケンスを識別するために依然としてヘッダのパーティションについて利用されるが、該検出は前記説明された透明な手法と共同で利用されることを意味する。ソースに関する情報は、各パーティションに適切な検出手法を選択するために利用される。
【0021】
提案された手法は、GOVヘッダ誤り検出及びVOP/パケットヘッダ誤り検出に関して以下に説明される。
【0022】
図3は、本発明によるビデオプレーンの群中の誤り検出符号の包含を示す。上述したように、GOVはビデオオブジェクトプレーンの群であり、そのヘッダは重要な時間情報を含む。従って、GOVヘッダを正しく受信すること、又は少なくともチャネル復号化の後も依然存在する誤りを検出することが重要である。適切な戦略が従って適用されても良い。GOVヘッダは、常にバイトの完全性のために4個のスタッフィングビットに後続される固定された長さ(20ビット)のフィールドである。これらのスタッフィングビットは、開始符号の存在を確認するためにソース復号化器レベルにおいてのみ利用され、固定されたシーケンス(0及び後続する3個の1)に存する。前記スタッフィングビットを送信する必要はないため(これらは一定の数で既知のシーケンスから成る)これらの4ビットをGOVヘッダパリティチェックビットを送信するために利用することが可能である。前記受信器において、チャネル復号化の後、CRCチェックが実行される。誤りが検出された場合、他の誤ったシーケンスが前記GOVヘッダに置換され、誤ったものとして容易に検出可能なものの中から選択される。元のスタッフィングビットは次いでCRCビットに置換され(図4を参照)、結果のビットストリームはMPEG−4復号化器へ送られる。規格との互換性がかくして維持される。更に、本実施例においてはスタッフィングビットの利用のため余分な冗長性が導入されない。
【0023】
図5は、本発明によるVOP/パケットヘッダ中の誤り検出符号の包含を示す。VOP/パケットヘッダの場合においては、スタッフィングビットは一定の数ではないため、スタッフィングビットを利用することは不可能である。従って余分な冗長性がビットストリームに追加されるべきである。本実施例においては、ヘッダのCRCビットが関連する開始符号の後に挿入される。前記パケットのそれぞれのパーティションの長さは、欧州特許出願00202531.0(整理番号PHIT000007)において提案されるように、パケット長の割合によって決定される。ヘッダの長さは一定ではなく正確に知られないため、CRCビットは好ましくは本実施例においてはヘッダHの前に配置される。前記ヘッダを含むデータパーディションは、前記パケット長の一定の割合としてとられる。それ故長さは、CRCチェックを実行を考慮するため、前記パケット長の割合に基づき決定される。前記CRCチェックは従って前記ヘッダとは必ずしも一致しないビットストリームの一部について実行され得る。好ましくは、無線伝送に適切なMPEG−4信号である信号WMPEG−4を取得するため、欧州特許出願00202530.2(整理番号PHIT000006)において提案されるように、MPEG−4ソース符号化された信号中の開始符号は無線開始符号WH1・・・WH5によって置換される。
【0024】
図6は本発明の他の実施例による長さフィールド補助方式におけるVOP/パケットヘッダCRCの挿入を示す。前記長さフィールドは比例する長さの代替のものである。前記長さフィールドもまた、欧州特許出願00202530.2(整理番号PHIT000006)において提案されている。前記パケットのパーティションの長さは、ビットストリームに適切に挿入された長さフィールドLから読み取られる。
【0025】
図7は本発明の実施例による受信器を示す。該受信器は、本発明の他の実施例による開始符号検出及び置換を用いて、P−UEP復号化の場合に透明な検出を提供する。受信器4は、入力信号を前記無線開始符号と比較する開始符号検出回路51を有する。開始符号が検出された場合、該検出はパケットバッファ40及び開始符号置換ユニット50に信号送信される。前記開始符号置換ユニットは、前記検出された無線開始符号に対応する元の開始符号を生成し、前記元の開始符号を多重化器44に供給する。前記多重化器は前記検出された無線開始符号の位置に対応する位置において出力ビットストリーム中に前記元の開始符号を含める。前記パーティションの長さを決定する割合は前記複合化器に保存される。チャネル復号化の後、CRCが評価される。チェックが誤りが発生していることを明らかにした場合、前記ヘッダは、不正なものであると容易に検出可能なビットのシーケンスと置換される。CRCビットは次いで、MPEG−4復号化器に送られるために前記ビットストリームから除去される。前記MPEG−4復号化器は次いで前記パケットの誤り隠蔽を実行しても良い。CRCビット挿入は従って完全に互換性のあるものである。なぜなら、前記MPEG−4復号化器はCRCビットを読み取りCRCチェックを実行するために修正される必要もないからである。なぜなら、これらの操作は透明な方法で事前に実行されているからである。不正なものとして容易に検出可能なシーケンスの例として、全て0のシーケンスを持つヘッダの第1の部分の置換が考慮される。前記パケットヘッダにおけるビットの第1の群はマクロブロック数(Mbnum)を表す。該数は、前記パケット中に符号化された第1のマクロブロックの元の数を示し、従って漸進的な数である。考慮される復号器の実装がMbnumの推移に基づいて誤り検出を実行する場合、全て0のシーケンスを挿入することは、MPEG−4復号化器に(VOPの第1のパケットを考慮しない限り)誤りを検出させ、隠蔽を起動させる。同様の効果はMbnumに対応するシーケンスを全て1のシーケンスに置換しても得られ得る。Mbnumは1ビットと14ビットの間の長さを持つ可変長符号である。該符号の実際の長さはVOP中のマクロブロックの総数に依存し、VOPがフレームと一致する場合には、前記長さは前記シーケンスのフォーマットにのみ依存し、従って一定のシーケンスのフォーマットに対して一定である。前記符号は単純に前記マクロブロック数のバイナリ表現である。従って、0(又は1)に設定されるビットの数に関しては、前記シーケンスのフォーマットによって評価されるべきである。
【0026】
提案された手法を用いると、誤りの場合においても非常に限られた量のデータのみが廃棄される。チャネルベースの誤り検出は、データ補助された誤り検出は前記検出を保証するためには十分ではない(例えばMPEG−4ヘッダ)場合に、前記ビットストリームの一部についてのみ実行される。これらの場合においては、単一の(MPEG−4)パケットが隠蔽される。これらの部分において誤りが発生していない場合、データ補助された誤り検出が実行され、誤りを含むマクロブロックのみが従って隠蔽される。このことは、前記パケットにおいて、不正なデータの近傍における少しの量のデータのみが廃棄されるということを意味する。このことは考慮される結合ソースチャネルアプローチによって可能とされる。
【0027】
ヘッダ部分における(即ち一般に検出の観点から最も重要な部分における)誤りのみが、(MPEG−4)パケット全体(ただし1つのみ)の隠蔽を引き起こす。上述したように、データ部分において誤りが発生した場合、本例においては誤り検出に注意するための(MPEG−4)復号化器であり、従ってマクロブロックレベルにおいて誤り隠蔽を実行し、前記パケット中の少しの量のデータのみを廃棄する。
【0028】
図8は本発明の他の実施例による受信器を示す。該受信器は、長さフィールド補助されたRCPC符号を伴うUEPの場合において、開始符号検出及び置換を用いて透明な検出を提供する。本実施例は図7の受信器に類似している。加えて、図8の受信器は符号化された信号中に含まれる長さフィールドを検出するように構成される。受信器4は長さフィールド検出器52を更に有する。チャネル復号化器は、マザー符号レート(mother code rate)で入力される信号をチャネル復号化するチャネル復号化器410に細分化される。その結果のチャネル復号化された信号から、前記長さフィールドが読み取られる。前記長さフィールドに基づいてパーティションの長さが決定される。該長さはデパンクチュア(depuncture)ユニット411においてデパンクチュアすることにより、前記信号を更にチャネル復号化するために利用される。該長さはCRCチェックユニット42にも供給される。
【0029】
上述の実施例は本発明を限定するものではなく説明するものであって、当業者は添付された請求項の範囲から逸脱することなく多くの代替実施例を設計することができるであろうことは留意されるべきである。請求項において、括弧の間に配置されたいずれの参照記号も請求を限定するものとして解釈されるべきではない。「有する(comprising)」という語は請求項に列記されたもの以外の要素又はステップの存在を除外するものではない。本発明は幾つかの別個の要素を有するハードウェアによって、及び適切にプログラムされたコンピュータによって実装されることができる。幾つかの手段を列記する装置請求項において、これらの手段の幾つかは同一のハードウェアによって実施化されることができる。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に利用されることができないということを示すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施例による送信器装置を示す。
【図2】本発明の実施例による受信器装置を示す。
【図3】本発明の実施例によるビデオオブジェクトプレーンの群中の誤り検出符号の包含を示す。
【図4】本発明の実施例によるビデオオブジェクトプレーンの群中の誤り検出符号の元のスタッフィングビットによる置換を示す。
【図5】本発明の実施例による比例不均一誤り保護(P−UEP)中のビデオオブジェクトプレーン/パケットヘッダCRCの挿入を示す。
【図6】本発明の他の実施例による長さフィールド補助方式におけるビデオオブジェクトプレーン/パケットヘッダCRCの挿入を示す。
【図7】本発明の実施例による受信器を示す。
【図8】本発明の他の実施例による受信器を示す。
Claims (15)
- ソース符号化された信号を供給するステップと、
各前記ソース符号化された信号部分に、前記ソース符号化された信号部分のタイプに依存して、それぞれ誤り検出符号を選択的に追加するステップと、
を有する符号化方法。 - 重要な前記ソース符号化された信号部分はそれぞれ誤り検出符号を備え、一方重要でない前記ソース符号化された信号部分は誤り検出符号を備えない、請求項1に記載の方法。
- 前記ソース符号化された信号はソース符号化されたパケットを有し、所定の誤り検出符号が所定のソース符号化されたパケットの一部に関連する、請求項1に記載の方法。
- 前記所定の誤り検出符号は前記所定のパケットのヘッダと関連する、請求項3に記載の方法。
- 前記所定の誤り検出符号は前記ヘッダの直前に配置される、請求項4に記載の方法。
- 前記追加するステップは、前記ソース符号化された信号の一部を前記誤り検出符号の少なくとも一部によって置換するステップを有する、請求項1に記載の方法。
- 前記ソース符号化された信号はスタッフィングビットを有し、前記誤り検出符号は、前記スタッフィングビットを置換することによって前記ソース符号化された信号に追加される、請求項6に記載の方法。
- ソース符号化された信号を供給する手段と、
各前記ソース符号化された信号部分に、前記ソース符号化された信号部分のタイプに依存して、それぞれ誤り検出符号を選択的に追加する手段と、
を有する符号化器。 - ソース符号化された信号を供給するステップと、
各前記ソース符号化された信号部分に、前記ソース符号化された信号部分のタイプに依存して、それぞれ誤り検出符号を選択的に追加するステップと、
前記誤り検出符号を含む前記ソース符号化された信号をチャネル符号化するステップと、
を有する送信方法。 - ソース符号化された信号を供給する手段と、
各前記ソース符号化された信号部分に、前記ソース符号化された信号部分のタイプに依存して、それぞれ誤り検出符号を選択的に追加する手段と、
前記誤り検出符号を含む前記ソース符号化された信号をチャネル符号化する手段と、
を有する送信器。 - 誤り検出符号を含むソース符号化された信号を復号化する方法であって、各前記誤り検出符号は前記ソース符号化された信号部分のタイプに依存してそれぞれ選択されたソース符号化された信号部分に関連し、前記方法は、
前記ソース符号化された信号が誤りを含むか否かを決定するため前記誤り検出符号をチェックするステップと、
前記誤り検出符号を削除するステップと、
前記ソース符号化された信号が誤りを含む場合、誤りが発生したことをソース復号化器に示すために、前記ソース符号化された信号の少なくとも一部を置き換え語によって置換するステップと、
を有する方法。 - 誤り検出符号を含むソース符号化された信号を復号化する復号化器であって、各前記誤り検出符号は前記ソース符号化された信号部分のタイプに依存してそれぞれ選択されたソース符号化された信号部分に関連し、前記復号化器は、
前記ソース符号化された信号が誤りを含むか否かを決定するため前記誤り検出符号をチェックする手段と、
前記誤り検出符号を削除する手段と、
前記ソース符号化された信号が誤りを含む場合、誤りが発生したことをソース復号化器に示すために、前記ソース符号化された信号の少なくとも一部を置き換え語によって置換する手段と、
を有する復号化器。 - 請求項12に記載の復号化器を有する受信器であって、前記復号化された前記ソース符号化された信号を再生する再生ユニットを更に有する受信器。
- 誤り検出符号を含むソース符号化された信号であって、各前記誤り検出符号は前記ソース符号化された信号部分のタイプに依存してそれぞれ選択されたソース符号化信号部分に関連する信号。
- 請求項14に記載のソース符号化された信号が保存された記憶媒体。
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