JP2004535023A - オブジェクトベースのクラスタを管理するためのシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法、システム、API、GUI、及びコンピュータ読み取り可能媒体を提供する。
【解決手段】本方法は、オブジェクトベースのクラスタを発見し、監視し、管理するためのコンピュータ実行可能方法論を提供する。本システムは、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのコンピュータベースのシステムを提供する。本システムは、クラスタを検知して、検知されたクラスタ及び/又は構成要素を監督するためのコンピュータ構成要素を含んでいる。
【解決手段】本方法は、オブジェクトベースのクラスタを発見し、監視し、管理するためのコンピュータ実行可能方法論を提供する。本システムは、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのコンピュータベースのシステムを提供する。本システムは、クラスタを検知して、検知されたクラスタ及び/又は構成要素を監督するためのコンピュータ構成要素を含んでいる。
Description
【技術分野】
【0001】
本願に記載の方法、システム、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)、及びコンピュータ読み取り可能媒体は、概括的には、情報及びデータ管理に、より厳密には、オブジェクトベースのクラスタの管理に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2001年7月6日出願の米国仮特許出願第60/303,425号「オブジェクトベースのクラスタを管理するためのシステム及び方法」に対して優先権を主張する。
【0003】
クラスタは、独立したコンピュータ構成要素を、各構成要素が1つのシステムとして一体で働き易いようにするソフトウェア及び/又はハードウェアで連結した群である。クラスタは、アプリケーションを高度に利用可能な状態に維持し易くし、クラスタ内での移動を通してフェイルオーバー処理を実行し易くする。クラスタは、一般的には、従来の並列システム(例えば、対称的多重処理(SMP)、大量並列処理(MPP)、非均一メモリアクセス(NUMA)、メインフレーム)よりも安価である。クラスタは、一般的には、手動で個別的に管理されてきた。ベンダー特有のハードウェア/ソフトウェア/プロトコル、プラットフォーム特有のハードウェア/ソフトウェア/プロトコル、及び対話に付帯する問題のため、2つ以上のクラスタを管理するのは、たとえ可能であったとしても、従来は困難であった。クラスタ管理は、これまでは実行が難しかったので、クラスタ管理に付帯してオペレータのエラーが発生していた。従って、クラスタ管理における改善が未だに望まれている。
【0004】
【特許文献1】
米国仮特許出願第60/303,425号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
オブジェクトベースのクラスタの管理の幾つかの態様を基本的に理解頂くため、オブジェクトベースのクラスタの管理について以下簡単に要約する。本要約は、広範囲に亘る概括ではなく、また方法、システム、API、GUI、コンピュータ読み取り可能媒体などの鍵となる或いは重要な要素を確定しようとするものでもなければ、そのような項目の範囲を正確に描くことを意図したものでもない。本要約は、後に続く詳細な説明に対する序章として、単純化した形式でオブジェクトベースのクラスタを管理することを概念的に確定するものである。
【0006】
本出願は、数多くの異質なクラスタ環境にまたがって、クラスタオブジェクトを自動的に発見し、監視し、管理する、オブジェクトベースのクラスタの管理(OBCM)のためのシステムと方法に関する。同様に、OBCMは、クラスタオブジェクトに関係付けられたリソースを、自動的に発見し、監視し、管理する。OBCMは、クラスタ及び/又はリソースに関して得られた情報を報告し易くする。同様に、OBCMは、クラスタ及び/又はリソースに関して取られた動作を報告し易くする。
【0007】
本出願の或る態様は、オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法に関する。本方法は、或るクラスタをモデル化するオブジェクト内のクラスタを発見する段階と、そのクラスタに関係付けられた値を記憶する段階を含んでいる。本方法は、クラスタ及び/又はリソースに関するデータをエージェントから受信する段階と、それを分析する段階を更に含んでいる。別の一例的方法は、クラスタ及び/又はリソースを監視する段階と、クラスタ及び/又はリソースに関係付けられた記憶済みの値を更新する段階を含んでいる。更に別の一例的方法は、クラスタ及び/又はリソースを管理する段階を含んでいる。
【0008】
本出願の別の態様は、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムに関する。本システムは、クラスタを検知するクラスタ検知器と、クラスタからデータを収集するクラスタスーパバイザを含んでいる。一例的システムでは、クラスタ検知器及び/又はクラスタスーパバイサは、標準化され正規化されたコマンドセットを通してオブジェクトと通信する。
【0009】
本出願の更に別の態様は、オブジェクトベースのクラスタ管理をやり易くするオブジェクトのセットに関する。オブジェクトのセットは、管理対象のオブジェクトをモデル化する親オブジェクトと、親オブジェクトを継承し、クラスタをモデル化するクラスタオブジェクトと、クラスタオブジェクトを継承し、ベンダー特有のクラスタソリューションをモデル化するベンダークラスタオブジェクトを含んでいる。
【0010】
本出願の更に又別の態様は、表示装置と選択装置を備えたグラフィカル・ユーザー・インタフェースを有するコンピュータシステムに関する。グラフィカル・ユーザー・インタフェースは、表示装置上にデータ入力(データエントリ)のセットを提供し及びそこから選択する方法を採用している。本方法は、それぞれクラスタ管理オプションを表しているデータ入力のセットを検索する段階と、データ入力のセットを表示装置上に表示する段階と、選択装置が選択されるデータ入力を選択していることを示すデータ入力選択信号を受信する段階と、信号に応答して、選択されたデータ入力に関係付けられたクラスタ管理オペレーションを開始する段階、を含んでいる。
【0011】
本出願の別の態様は、オブジェクトベースのクラスタの管理をやり易くするアプリケーションプログラムと組み合わせてコンピュータ構成要素により実行するためのコンピュータ読み取り可能媒体上に実体化されたアプリケーションプログラムインタフェースのセットに関する。アプリケーションプログラムインタフェースのセットは、クラスタを発見することに関係付けられたアプリケーションデータと制御データのうち少なくとも一方を受信し、返信する第1のインタフェースと、クラスタを監視することに関係付けられたアプリケーションデータと制御データのうち少なくとも一方を受信し、返信する第2のインタフェースと、クラスタを管理することに関係付けられたアプリケーションデータと制御データのうち少なくとも一方を受信し、返信する第3のインタフェースを含んでいる。
【0012】
このように、ここでは、オブジェクトベースのクラスタを管理する幾つかの例示的実施形態について、以下の説明及び添付図面に結び付けて説明する。しかしながら、これらの態様は、オブジェクトベースのクラスタを管理する原理を採用する多種多様なやり方のほんの数例を例示しているに過ぎず、従って、そのような態様及び等価物も包含するものとする。この他の利点及び新規な特徴は、図面と関連付けて以下の詳細な説明を考察することにより明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
方法、システム、API、GUI、及びコンピュータ読み取り可能媒体について、以下、図面を参照しながら説明するが、各図を通して、同様の要素には同様の符号を付して示している。説明を目的とした以下の記述では、オブジェクトベースのクラスタの管理を良く理解し易くするため、具体的な詳細事項について数多く記載している。しかしながら、方法、システム、API、GUI、及びコンピュータ読み取り可能媒体は、それら具体的な詳細事項にとらわれずに実施可能なことは自明であろう。その他の点では、記述を簡素化するため、周知の構造及び装置はブロック図の形態で示している。
【0014】
図1は、コンピュータの一例であるコンピュータ100を示しており、コンピュータ100は、プロセッサ102、メモリ104、ディスク106、入/出力ポート110、バス108により作動的に接続されたネットワークインタフェース112を備えている。ここに記載のシステムの実行可能な構成要素は、コンピュータ100の様なコンピュータ上に配置されていてもよい。同様に、ここに記載のコンピュータ実行可能な方法は、コンピュータ100の様なコンピュータ上で実行されてもよい。なお、他のコンピュータを、ここに記載の一例的システム及び方法に採用してもよいものと理解頂きたい。プロセッサ102は、デュアルマイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサアーキテクチャを含む多種多様なプロセッサであってもよい。メモリ104は、揮発性メモリ及び/又は非揮発性メモリを含んでいてもよい。非揮発性メモリとしては、限定するわけではないが、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、電気的にプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)などが挙げられる。揮発性メモリとしては、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、同期性RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期性DRAM(SDRAM)、二倍速データ処理SDRAM(DDR SDRAM)、及び直接RAMバスRAM(DRRAM)を挙げることができる。ディスク106としては、限定するわけではないが、磁気ディスクドライブ、フロッピィディスクドライブ、テープドライブ、ジップドライブ、フラッシュメモリカード、及び/又はメモリスティック等の装置が挙げられる。更に、ディスク106としては、コンパクトディスクROM(CD−ROM)、CD記録可能ドライブ(CD−Rドライブ)、CD上書き可能ドライブ(CD−RWドライブ)、及び/又はデジタル汎用ROMドライブ(DVD ROM)が挙げられる。メモリ104は、例えば、プロセス114及び/又はデータ116を記憶する。ディスク106及び/又はメモリ104は、コンピュータ100のリソースを制御し割り付けるオペレーティングシステムを記憶することができる。
【0015】
バス108は、1つの内部バス相互接続アーキテクチャ及び/又は他のバスアーキテクチャであってもよい。バス108としては、限定するわけではないが、メモリバス又はメモリ制御装置、周辺バス又は外部バス、及び/又はローカルバスを含む多種多様なバスを挙げることができる。ローカルバスとしては、限定するわけではないが、工業規格アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MSA)バス、拡張ISA(EISA)バス、周辺機器相互接続(PCI)バス、ユニバーサルセリアル(USB)バス、及び小型コンピュータシステムインタフェース(SCSI)バスを含む様々なバスを挙げることができる。
【0016】
コンピュータ100は、入/出力ポート110を介して入/出力装置118と対話する。入/出力装置118には、限定するわけではないが、キーボード、マイクロフォン、指針選択装置、カメラ、ビデオカード、表示装置などが含まれる。入/出力ポート110には、限定するわけではないが、シリアルポート、パラレルポート、及びUSBポートが含まれる。
【0017】
コンピュータ100は、ネットワーク環境内で作動することができ、従ってネットワークインタフェース112でネットワーク120に接続されている。ネットワーク120を通して、コンピュータ100は、遠隔コンピュータ122に論理的に接続することができる。ネットワーク120には、限定するわけではないが、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)及び他のネットワークが含まれる。ネットワークインタフェース112は、限定するわけではないが、ファイバ分散型データインタフェース(FDDI)、銅線分散型データインタフェース(CDDI)、イーサネット(登録商標)/IEEE802.3、トークンリング/IEEE802.5等を含むローカルエリアネットワーク技術に接続することができる。同様に、ネットワークインタフェース112は、限定するわけではないが、二点間リンクや、統合デジタル通信サービスネットワーク(ISDN)、パケット切換ネットワーク及びデジタル加入者回線(DSL)の様な回路切換ネットワークを含む広域ネットワーク技術に接続することができる。
【0018】
図2では、代表的なコンピュータクラスタ200を示している。コンピュータクラスタは、1つの統合したコンピュータ処理リソースとして使用するために相互接続された、独立したコンピュータシステムの集合体である。コンピュータクラスタは、利用可能性、スケーラビリティ、余裕性に優れており、クラスタ化ソフトウェアを通して仮想システムイメージの作成を助ける。コンピュータクラスタの会員は動的である。コンピュータクラスタは、クラスタリソースと対話することができる。クラスタリソースは、インターネットプロトコル(IP)アドレス、ディスク容量、及びアプリケーションなど、共有されるリソースの集合体である。クラスタリソースは、スケーラビリティがあり、共有され、動的所有権を提供し易くする。クラスタパッケージは、クラスタリソースの指定された使用法をやり易くする利用可能性の高いサービスを提供するために束ねられたクラスタリソースの集合体である。クラスタパッケージは、一般的に、スケ−ラビリティがあり、動的配置により利用可能性が高い。
【0019】
クラスタ200では、第1ノードと第2ノードは、ネットワークのセット230を通して通信するよう描かれている。ネットワーク230は、公的ネットワークと私的ネットワークを含んでおり、限定するわけではないが、オブジェクトベースのクラスタのマネジャ、GUI、システムプログラム、アプリケーションを含むエンティティにアクセスを提供することができる。第1ノード210は、クラスタリソースのセット240と通信状態にあることが示されている。同様に、クラスタ220は、クラスタリソースのセット250と通信状態にあることが示されている。クラスタリソースのセット240と250は、クラスタパッケージ内に配置されていてもよい。クラスタ200は、例えば、ディスクサービスを企業に提供する際に採用される。企業は、クラスタと直接対話するわけではなく、オブジェクトベースのクラスタの管理システムを通してクラスタと対話することになる。
【0020】
次に図3は、オブジェクトベースのクラスタマネジャ320とクラスタ管理アプリケーション350を含んでいる一例的システム300を示している。オブジェクトベースのクラスタのマネジャ320は、1つ又は複数のオブジェクトによりモデル化されるクラスタ310と対話する。OBCMは、クラスタ、クラスタ構成要素、及びリソースがオブジェクトによりモデル化されると想定している。クラスタをクラスタオブジェクトとしてモデル化することは、親クラスタオブジェクト及びそこから引き出されたオブジェクトとの対話を簡素化するオブジェクトフレームワークにオブジェクトを編成することによりやり易くなる。グラフィカル・ユーザー・インタフェースは、クラスタ、リソース、及びそれらに関係付けられた情報の視覚化を簡素化する。APIは、オブジェクトベースのクラスタのマネジャと対話するプログラマー及び/又はプロセスのタスクを簡素化する。この様に、アプリケーションは、クラスタ管理の簡素化と、相互運用性問題を克服することにより2つ以上の異質なクラスタを殆ど同時に管理することをやり易くすることに関係する。
【0021】
「オブジェクト」は、例えば、データとデータを処理する方法との両方を含んでいる、自立エンティティであってもよい。一般的には、データは、露出され、又は方法のインタフェースを介してアクセス可能にされる。オブジェクトは、ソフトウェア内の論理的及び物理的エンティティを抽象化すること、及び抽象化の情報と詳細をオブジェクト内に隠す一方でインタフェースを介して衆目に露出することをやり易くする。オブジェクトは、一般的に、継承性と他オブジェクト指向性プログラム化技法をやり易くする階層形式に配置されている。
【0022】
システム300は、クラスタ310、クラスタ310の構成要素、及び/又は他の企業情報の視覚化をやり易くするグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)340を含んでいる。更に、GUI340は、オブジェクトマネジャ320についての情報を表示することもできる。例えば、GUI340は、オブジェクトマネジャ320が接触しているクラスタ、構成要素、及びリソースがもしあれば、それらに関する情報を表示することもできる。同様に、GUI340は、オブジェクトマネジャ320が取ることのできる動作を表すコマンドを表示することもできる。或る例では、GUI340は、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)プロトコルを通してエージェント(例えば、発見、モニター、管理)と通信することができる。更に、GUI340は、ほぼ同時に複数のクラスタセッションを表示することができる。この様に、GUI340は、例えば、コマンドラインの構文ではなくマウスクリックを通してコマンドを発行し易くすることにより、クラスタとの対話及びクラスタの管理を簡素化する。更に、GUI340は、クラスタのコンテキスト及び/又は状態を感知する構成可能なポップアップメニューを提供することによりクラスタ管理を簡素化する。「クラスタの視覚化」とは、例えば、企業視覚化アプリケーションなど、グラフィカル・ユーザー・インタフェース内にクラスタ関連オブジェクトを表示するプロセスをいう。クラスタ視覚化は、グラフィカル・ユーザー・インタフェース表示装置内にクラスタ関連オブジェクトを表示する、特有のアイコンのセットを使用する。そのようなアイコンは、例えば、クラスタ状態、クラスタ会員、クラスタで利用可能なサービス、及びクラスタに関係付けられたリソースを表示し易くするため、カラーコード化することもできる。
【0023】
或る例では、GUI340は表示装置と選択装置を含んでいる。従って、データ入力は表示装置上に表示することができ、データ入力間での選択が行なわれる。例えば、GUI340は、クラスタ310上でオブジェクトマネジャ320により実行されるクラスタ管理オペレーションを表現するデータ入力を表示することができる。クラスタ管理オペレーションとしては、限定するわけではないが、クラスタを定義すること、クラスタ構成要素を定義すること、クラスタを見ること、クラスタ構成要素を見ること、クラスタ上に機能を呼び出すこと、クラスタ構成要素上に機能を呼び出すこと、クラスタ上にプロセスを呼び出すこと、クラスタ構成要素上にプロセスを呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ構成要素へコマンドを送信すること、クラスタを始動すること、クラスタ構成要素を始動すること、クラスタを停止すること、クラスタ構成要素を停止すること、フェイルオーバー処理を開始すること、フェイルオーバー処理を停止すること、保守処理を開始すること、保守処理を停止すること、負荷バランス処理を開始すること、負荷バランス処理を停止すること等が挙げられる。従って、GUI340は、クラスタ310と対話し易くする。GUI340がオブジェクトマネジャ320から、例えば、クラスタ管理オペレーションに関係付けられたデータ入力のセットを検索することにより、GUI340は柔軟性を有し、従来のハードコード化システムに勝る利点を提供する。オブジェクトマネジャ320から検索されたデータ入力のセットをGUI340上に表示し、選択されたデータ入力を示すデータ入力選択信号を受信することにより、GUI340は、従来のコマンドラインオペレーションではなくグラフィカルオペレーションを通して、クラスタ管理オペレーションを開始し易くし、従来のテキストベースのシステムに勝る利点を提供する(例えば、使い易さ、メモリリマインダ、学習曲線の短縮)。
【0024】
システム300は、API330も含んでいる。API330は、例えば、オブジェクトマネジャ320を相手にアプリケーションデータと制御データを受信し、返信し易くするインタフェースを含んでいてもよい。同様に、API330は、クラスタ310を監視することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを受信及び/又は返信し易くする。更に、API330は、クラスタ310を監視することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを受信及び返信し易くするインタフェースを含んでいてもよい。従って、限定するわけではないが、クラスタ管理アプリケーション350、プログラマー360、プロセス370及び企業管理アプリケーション380を含め、アプリケーションとエンティティは、オブジェクトマネジャ320と対話するAPI330を通してクラスタ310と対話することになる。この様に、アプリケーション、プログラマー及びプロセスは、異質のクラスタに本来的なベンダー特有のハードウェア、ソフトウェア及び通信プロトコルばかりでなく、オブジェクトマネジャ320の内部要素からも隔離されている。アプリケーション、プログラマー及びプロセスは、クラスタ310及び/又はオブジェクトマネジャ320と対話するには、API330に対するインタフェースを学習するだけでよい。これは、アプリケーション、プログラマー及びプロセスが、クラスタ310及び/又は関係付けられたクラスタ構成要素、及びリソースの内部詳細を学習するよう強制された従来のシステムに勝る利点となる。API330を通してオブジェクトマネジャと対話することによる別の利点は、オブジェクトマネジャ320がAPI330を継続してサポートする限り、オブジェクトマネジャ320に対して行なわれたインプリメンテーションの変更によって、API330を通してオブジェクトマネジャ320と対話するエンティティを記録する必要はあまり無いということである。
【0025】
或る例では、オブジェクトマネジャ320は、1つ又は複数の異質なクラスタ310を識別するための手段を提供する。異質なクラスタが識別されると、クラスタに関する情報はGUI340を通して表示することができる。同様に、コマンドがGUI340から異質なクラスタに送られ、クラスタに関するデータはAPI330を介して取り出すことができる。オブジェクトマネジャ320は、異質なクラスタを検分する手段も提供し、これは、データ値を識別すること、データ値の変更を識別すること、クラスタ構成要素及び/又はそのような異質なクラスタに関係付けられたリソースを識別すること、を含んでいる。この様に、クラスタ管理アプリケーション350は、API330を通して、検索されたデータと対話する一方で、オブジェクトマネジャ320により異質なクラスタを検分する。オブジェクトマネジャ320は、異質なクラスタの検分に、1つ又は複数のエージェント(例えば、ニューラル・ネットワーク検分エージェント)の支援を受けることもできる。
【0026】
クラスタ310は、ベンダー特有の品質を有すると考えられるので、異質なクラスタを制御するためのシステムは、クラスタを抽象化するための手段を備えていれば好都合で、この手段には、限定するわけではないが、クラスタ、クラスタ構成要素、及び/又はリソースのモデル化をやり易くするオブジェクト及び/又はオブジェクトの階層が含まれる。例えば、クラスタ管理アプリケーション350、プログラマー360、プロセス370、及び企業管理アプリケーション380のような各種エンティティは、クラスタ310と対話することを所望するので、異質なクラスタを制御するためのシステムは、標準化されたコマンドセットを通して異質なクラスタを制御するための手段を備えていれば好都合である。この様に、クラスタベンダーが、標準化されたコマンドセットのバックエンドを実装している限りにおいて、アプリケーション、プログラマー及びプロセスは、コマンドセットのフロントエンドと対話することができるので、このようなアプリケーション、プログラマー及びプロセスが、クラスタ内に設けられたベンダー特有のコマンドと直接対話しなければならない従来のシステムに勝る利点を提供する。
【0027】
なお、オブジェクトマネジャ320は、クラスタ検知要素とクラスタ検分要素を備えていてもよい。また、クラスタ検知要素及び/又はクラスタ検分要素は、コンピュータ読み取り可能媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能構成要素を備えていてもよい。同様に、クラスタを発見する段階と、クラスタデータをクラスタモデル化オブジェクト内に記憶する段階と、クラスタモデル化オブジェクトを更新する段階と、及びクラスタを管理する段階を含んでいる、オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法は、同じくコンピュータ読み取り可能媒体上に記憶されているコンピュータ実行可能インストラクションで実施することもできる。
【0028】
次に図4では、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするシステム400を示している。システム400は、クラスタ検知器402とクラスタスーパーバイザ404を含んでいる。クラスタ検知器402は、クラスタ410及びクラスタ420の様な異質なクラスタを検知し易くする。クラスタ410は、例えば、ベンダー特有のハードウェア、ソフトウェア及びプロトコルを有している。同様に、クラスタ420は、異なるベンダーからのもので、従ってベンダー特有のハードウェア、ソフトウェア及び通信プロトコルの異なるセットを有している。従来、異質なクラスタとの対話には、ベンダー特有のハードウェア、ソフトウェア、及び/又はプロトコルを考慮する必要があった。しかしながら、クラスタをオブジェクト内にモデル化することにより、システムは、ベンダー特有のアイテムではなく、抽象化されたオブジェクトと対話することができる。従って、システム400は、クラスタをモデル化するオブジェクト、及び異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするオブジェクト階層と対話する。クラスタスーパーバイザ404は、1つ又は複数の異質なクラスタからデータを収集して、クラスタをモデル化してクラスタから集められたデータを記憶するオブジェクト内の方法を呼び出す。クラスタスーパーバイザ404は、クラスタに対してデータ及び/又は制御情報を提示するために使用することもできる。例えば、クラスタをモデル化するオブジェクト内に記憶されたデータは、オブジェクトからクラスタに渡され、クラスタの再起動及び/又は失った状態の再確立をやり易くする。同様に、制御情報は、クラスタの管理をやり易くするため、システム400からクラスタに渡すこともできる。
【0029】
システム440には、オブジェクトのセット430(例えば、オブジェクト432、オブジェクト434、オブジェクト436)が利用可能である。このオブジェクトのセット430は、異質で独特なクラスタの抽象化をやり易くする。クラスタ間の類似性を抽象化すること、及びベンダー特有のオブジェクト内のクラスタ特有のオペレーションをカプセル化することにより、クラスタ検知器402及び/又はクラスタスーパーバイザ404が抽象化オブジェクト内にデータを記憶し易くなる。オブジェクトベースのクラスタの管理を単純化するために、オブジェクトは、個別に及び/又は集合的にオブジェクトにアクセスし易くするオブジェクトの階層状に配置してもよい。更に、抽象化オブジェクトを階層状に配置することにより、継承及び他のオブジェクト指向プログラミング技術がやり易くなり、これによりクラスタ管理に伴うプログラミングが簡素化される。
【0030】
クラスタ検知器402及び/又はクラスタスーパーバイザ404は、1つ又は複数のインテリジェントで自動化されたデータ収集器から、クラスタに関するデータを受信する。例えば、ニューラル・ネットワーク・エージェントは、1つ又は複数のクラスタが存在する単一又は複数のネットワークを、実質的に継続して横断し及び/又は監視する。インテリジェント自動データ収集器は、クラスタ、クラスタ構成要素、及び/又はクラスタに関係付けられたリソースを識別し、クラスタに関するデータをクラスタ検知器402及び/又はクラスタスーパーバイザ404に送信する。
【0031】
次に図5では、オブジェクトベースのクラスタの管理システム500が、コマンドセット510を通してクラスタ520と通信している状態を示している。この様に、クラスタ検知器502及び/又はクラスタスーパーバイザ504は、コマンドセット510を通して、クラスタ520及び/又は個別のクラスタ構成要素(例えば、構成要素552、構成要素524、構成要素526)と通信する。コマンドセット510を作成することは、クラスタ間及び/又はクラスタ構成要素間及び/又はリソース間の類似性を抽象化してそのようなエンティティをモデル化するオブジェクトに形成することにより、及びベンダー特有の属性並びにオブジェクト内の機能性をカプセル化することにより、やり易くなる。コマンドセット510を提供することにより、クラスタマネジャ500のユーザーは、コマンドセット510を知っていればよいだけでコマンドセット510を通して通信状態にあるオブジェクトの内部詳細に精通する必要はなくなるので、クラスタ検知器502とクラスタスーパーバイザ504をプログラミングするのが単純化される。
【0032】
或る例では、コマンドセット510には、クラスタを定義すること、クラスタ構成要素を定義すること、クラスタを見ること、クラスタ構成要素を見ること、クラスタ上に機能を呼び出すこと、クラスタ構成要素上に機能を呼び出すこと、クラスタ上にプロセスを呼び出すこと、クラスタ構成要素上にプロセスを呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ構成要素へコマンドを送信すること、クラスタを始動すること、クラスタ構成要素を始動すること、クラスタを停止すること、クラスタ構成要素を停止すること、フェイルオーバー処理を開始すること、フェイルオーバー処理を停止すること、保守処理を開始すること、保守処理を停止すること、負荷バランス処理を開始すること、負荷バランス処理を停止すること、をやり易くするコマンドが含まれている。コマンドセット510を設けることにより、新たに作成されたクラスタ、クラスタ構成要素及びリソース用に新しいオブジェクトを作成し易くなり、その結果このようなアイテムをクラスタマネジャとより迅速に統合し易くなる。従来は、新しいクラスタが作成される場合、ベンダーは、クラスタマネジャとの統合を単純化するために実施すべきインタフェースに関するガイドラインを、有ったとしてもほんの少ししか有していなかった。従って、クラスタをクラスタマネジャで操作しようとする場合は、クラスタをカスタマイズするかクラスタマネジャをカスタマイズするかの何れかをせねばならなかったので、複雑性が増し費用が掛かった。しかし、抽象化オブジェクトとコマンドセット510を設けたので、統合の問題は小さくなった。更に、事前に定義されたインタフェースを用いるので、展開中のクラスタをシミュレートすることができ、その結果、統合テストを展開とほぼ平行して行えるようになり、従来のシステムに勝る利点を提供することになる。
【0033】
図5では、コマンドセット510はオブジェクトベースのクラスタのマネジャ500とクラスタ520の間にあるものとして示しているが、コマンドをクラスタ520及び/又は個々の構成要素(例えば、構成要素522、構成要素524、構成要素526)に送信することは、クラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースをモデル化するオブジェクトにコマンドを送信することにより実現できるものと理解頂きたい。例えば、オブジェクトはクラスタをモデル化することができるが、オブジェクトは、オブジェクトベースのクラスタのマネジャとクラスタの間のインタフェースとして使用することもできる。この様に、或るクラスタに貼り付けられているオブジェクトにコマンドを送ることにより、コマンドの所望の効果を、事実上そのクラスタに送ることができる。この様に、新しいクラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースが、コマンドセット510に対するインタフェースを実装している限り、新しいクラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースは、コマンドセット510を通して既存のオブジェクトベースのクラスタのマネジャ500と対話することができる。これにより、新クラスタの展開と統合が単純化され、従来のシステムに勝る利点が提供されることになる。
【0034】
図6では、オブジェクト階層を示している。「クラスタオブジェクトモデル」とは、クラスタ関連オブジェクトとその相互関係を記述する一般的オブジェクトモデルをいう。従って、クラスタオブジェクトモデルは、クラスタが所有している、クラスタ会員、サービス、及び各種リソースを統合した視点を提供し易くする。同様に、クラスタオブジェクトモデルは、クラスタの力学に対処するように設計されており、グラフィカル・ユーザー・インタフェースにより採用されるクラスを導出するためのベースクラスとして機能することができる。
【0035】
階層の一番上はクラスタオブジェクト610である。クラスタオブジェクト610は、クラスタをモデル化することができ、従って、クラスタのモデル化をやり易くするデータと、クラスタデータを取り扱う方法と、コマンドセット更にはオブジェクトベースのクラスタのマネジャと対話するための方法を含んでいる。階層内で、ホストオブジェクト620、パッケージオブジェクト630、リソースオブジェクト640、及び事象履歴オブジェクト650が、クラスタオブジェクト610を継承している。同様に、リソースオブジェクト640を継承するオブジェクトには、ネットワークアドレスオブジェクト642、ディスク容量オブジェクト644、アプリケーションオブジェクト646、及びサブネットオブジェクト648が含まれている。同じく、事象オブジェクト652は、事象履歴オブジェクト650を継承している。図示のオブジェクト階層は、異質なクラスタとの対話をやり易くするために、オブジェクトベースのクラスタの管理システムが採用することのできるオブジェクト階層の一例である。図6は1つの可能なオブジェクト階層を示してはいるが、本出願では他のオブジェクト階層も採用できるものと理解頂きたい。例えば、オブジェクトベースのクラスタの管理をやり易くするオブジェクトの1つのセットは、管理対象のオブジェクトをモデル化する親オブジェクトと、親オブジェクトを継承し、クラスタをモデル化するクラスタオブジェクトと、クラスタオブジェクトを継承し、クラスタのベンダー特有の特性(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、通信プロトコル)をモデル化するベンダー特有のクラスタオブジェクトを含むことができる。オブジェクトを階層状に配置することにより、オブジェクト指向型の分析、設計、及び継承性・集成・データハイディング・カプセル化のようなプログラミングの利点を得易くすることにより、オブジェクトベースのクラスタの管理に伴うプログラミングを簡素化することができる。
【0036】
オブジェクトベースのクラスタを管理するためのシステムと方法に採用されるオブジェクトのセットの或る例では、親オブジェクトを継承し且つエージェントをモデル化するエージェントオブジェクトが提供される。上記のように、エージェントはコンピュータ処理環境を横断し、クラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースを配置し、アイテムに関するデータをオブジェクトベースのクラスタの管理システムに報告する。エージェントは、例えば、SNMPベースでもRMONベースでもよい。同様の新しいベンダー特有のマネジャが作成され、クラスタをオブジェクトベースのクラスタのマネジャと同様に統合することは、クラスタのオブジェクトモデル化により簡素化されるので、新しいクラスタ発見及び/又は監視エージェントも作成することができるようになる。エージェントの統合は、オブジェクト内のエージェントをモデル化し抽象化することにより、同じく簡素化されるが、これには、オブジェクトとオブジェクトベースのクラスタのマネジャとの間のインタフェースを定義することが含まれている。インタフェースとなる新しいエージェントは、オブジェクトベースのクラスタのマネジャと容易に統合することができ、従来のシステムに勝る利点が提供される。この様に、オブジェクト階層には、エージェントオブジェクトを継承し、ベンダー特有のエージェントをモデル化する、ベンダー特有のエージェントオブジェクトが含まれる。例えば、第1のベンダーは、当該ベンダーにより提供されるクラスタを識別するエージェントを提供する。同様に、第2のベンダーは、当該ベンダーにより提供されるクラスタだけでなく、他のベンダーより提供されるクラスタも識別するエージェントを提供する。こうして、両方のベンダー特有のエージェントオブジェクトは、固有の能力を有しているが、共に親オブジェクトを継承するエージェントオブジェクトを継承しており、その結果、オブジェクトベースのクラスタ管理と迅速な統合がやり易くなる。
【0037】
オブジェクト階層の別の例は、親オブジェクトを継承し、タスク空間をモデル化するタスク空間オブジェクトを含んでいる。この例の階層は、親オブジェクトを継承し、タスクをモデル化するタスクオブジェクトと、タスクオブジェクトを継承し、1つ又は複数のベンダー特有のタスクをモデル化する1つ又は複数のベンダー特有のタスクオブジェクトを含んでいてもよい。同様に、オブジェクト階層は、親オブジェクトを継承し、リソース空間をモデル化するリソース空間オブジェクトを含んでいてもよい。同様に、リソースオブジェクトは、親オブジェクトを継承し、リソースをモデル化することができる。リソースは、幅広く異なるデータ、方法、及び他のベンダー特有の独自性を有しているはずなので、実体化されたリソースオブジェクトは、リソースオブジェクトを継承し、サービス、プロセス、サブネット、アドレス、ファイルシステム、アプリケーション、及びディスク容量等のアイテムをモデル化し、このようなリソースをオブジェクトベースのクラスタの管理システムに組み込み易くする。
【0038】
オブジェクトベースのクラスタのマネジャは、或る例では、クラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースに関する情報を表示し易くするグラフィカル・ユーザー・インタフェースと対話するので、一例としてのオブジェクト階層は、親オブジェクトを継承し、グラフィカル・ユーザー・インタフェースにオブジェクトの階層表示をやり易くするフォルダオブジェクトを含んでいる。同様に、リソースフォルダは、フォルダオブジェクトを継承し、リソースをモデル化するので、同様に、クラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースを見るために採用されたグラフィカル・ユーザー・インタフェースでのオブジェクトの階層表示がやり易くなる。更に、一例としてのオブジェクト階層は、リソースフォルダオブジェクトを継承し、サービスフォルダ、アドレスフォルダ、プロセスフォルダ、サブネットフォルダ、ファイルシステムフォルダ、アプリケーションフォルダ、及びディスク容量フォルダの様なアイテムをモデル化する1つ又は複数の実体化されたフォルダオブジェクトを含んでおり、同様に、オブジェクトベースのクラスタ管理システムを、例えば企業管理に採用されているグラフィカル・ユーザー・インタフェースと統合し易くする。
【0039】
なお、オブジェクトの階層は、コンピュータ読み取り可能媒体上に記憶してもよい。この様に、コンピュータ読み取り可能媒体に記憶されているコンピュータ実行可能構成要素のオブジェクトのセットには、管理対象のオブジェクトをモデル化する親オブジェクト、クラスタをモデル化するクラスタオブジェクト、ベンダー特有のクラスタソリューションをモデル化するベンダークラスタオブジェクト、エージェントをモデル化するエージェントオブジェクト、ベンダー特有のエージェントをモデル化するベンダー特有のエージェントオブジェクト、タスク空間をモデル化するタスク空間オブジェクト、タスクをモデル化するタスクオブジェクト、ベンダー特有のタスクをモデル化するベンダー特有のタスクオブジェクト等が含まれる。
【0040】
次に図7では、オブジェクトベースのクラスタの管理システム760と通信状態にあるクラスタオブジェクト710により、クラスタ700がモデル化されている様子を示している。同様に、クラスタ構成要素720、730、740、750が、それぞれ、これも同じくオブジェクトベースのクラスタの管理システム760と通信状態にある個々のオブジェクト722、732、742、752によりモデル化されている様子も示している。この様に、オブジェクトベースのクラスタの管理システム760は、クラスタ700及び/又は個々のクラスタ構成要素720−750と、モデル化オブジェクト710、722−752を通して間接的に対話することができる。クラスタ700及び/又は個々のクラスタ構成要素720−750を抽象化することにより、オブジェクトベースのクラスタの管理システム760が、クラスタ700及び/又はクラスタ構成要素720−750に付帯するベンダー特有の及び/又は実施の詳細から切り離されるので、オブジェクトベースのクラスタの管理システム760をプログラムするタスクが簡素化される。クラスタ700と構成要素720−750をモデル化することの別の利点は、アイテムをソフトウェア内でシミュレートすることができ、これにより、迅速なプロトタイプの作成、迅速な統合、故障検知、訓練、及び実質的並行展開がやり易くなることである。
【0041】
図8では、オブジェクトベースのクラスタの管理システム800が、2つの異質なクラスタ810及び820と対話している状態を示している。クラスタ810は、オブジェクト850、852、854によりそれぞれモデル化される3つのクラスタ構成要素812、814、816を含んでいる。同様に、クラスタ820は、オブジェクト860、862、864によりそれぞれモデル化される構成要素822、824、926を含んでいる。クラスタ810はオブジェクト830によりモデル化され、クラスタ820はオブジェクト840によりモデル化される。オブジェクト830、840、850、852、854、860、862、864は、オブジェクトベースのクラスタの管理システム800と通信状態にある様子が示されている。この様に、オブジェクトベースのクラスタの管理システム800は、クラスタ810、構成要素812、814、816、クラスタ820、及び構成要素822、824、826に付帯するベンダー特有の及び/又は実施に特有の詳細から切り離されている。従って、オブジェクトベースの管理システム800は、物理的なエンティティに付きものの特有なものと対話するのではなくてオブジェクト内で捕捉される抽象物と対話することになるので、そのプログラミングが単純になり、従来の非オブジェクト指向システムに勝る利点が提供される。
【0042】
上に示し説明した代表的なシステムの観点から、実施される方法論は図9のフロー図を参照すると良く理解することができる。説明を簡単にするため、図示の方法論は一連のブロック形式で示し説明しているが、方法論はこのブロック順に限定されるものではなく、ブロックによっては、図示し説明しているものと異なる順序で、及び/又は同時に起こってもよい。更に、例示する方法論を実施するのに、図示のブロック全てが求められるわけでもない。更に、追加的及び/又は代替的な方法論では、追加の図示していないブロックが採用されることもある。或る例では、このような方法論は、コンピュータ実行可能なインストラクション及び/又はオペレーションとして実施し、インストラクション及び/又はオペレーションは、限定するわけではないが、アプリケーション特定の集積回路(ASIC)、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、電子的に消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、ディスク、搬送波、及びメモリスティックを含むコンピュータ読み取り可能媒体上に記憶することもできる。
【0043】
図9は、オブジェクトベースのクラスタを管理するための一例的なコンピュータベースの方法を示すフローチャートである。900で、全体的初期化が行われる。初期化には、限定するわけではないが、メモリ割付、ポインタの確立、データ通信の確立、リソースの確保、変数の設定、プロセス活動の表示が含まれる。
【0044】
910で、クラスタが発見されたか否かに関して判定が下される。910での判定がイエスの場合、920で、クラスタオブジェクトが充てられる。この様に、オブジェクトベースクラスタを管理するための方法では、第1段階の内の1つは、1つ又は複数のクラスタを発見することであり、クラスタは(例えば、異なるベンダーの)異質のクラスタでもよい。クラスタを発見することには、1つ又は複数のエージェントからデータを受信して分析することが含まれ、そのエージェントは、例えば、ニューラル・ネットワーク・エージェントである。エージェントから受信されたデータには、限定するわけではないが、クラスタ名、クラスタの位置、クラスタ構成要素識別子のセット、クラスタ構成要素間の関係のセット、クラスタが実行することのできるプロセス、クラスタに送ることのできるコマンド、アップタイム、ダウンタイム、トラップデスティネーション、局所的に利用可能なアプリケーションが含まれる。クラスタは異質なことが多いので、それらはオブジェクトにより抽象化されてモデル化され、これにより異質なクラスタとの対話が単純化される。クラスタを発見するエージェントから受信されるデータは、クラスタをモデル化するオブジェクト内の1つ又は複数のフィールドに記憶することができる。一般的には、値は、オブジェクトに付帯する方法のインタフェースを採用することにより、クラスタをモデル化するオブジェクト内に記憶される。
【0045】
1つ又は複数のクラスタが発見されると、クラスタに関係付けられたリソースも発見される。クラスタに関係付けられた値がクラスタをモデル化するオブジェクト内に記憶されるやり方と同じように、リソースに関係づけられた値は、リソースをモデル化するオブジェクト内に同じように記憶される。リソースには、限定するわけではないが、コンピュータハードウェア(例えば、ディスク空間、メモリ容量、通信帯域、プロセッサ速度)、及びコンピュータソフトウェア(例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション、プロセス、スレッド)が含まれる。リソースに関する情報は、エージェントから受信することができ、或る例ではニューラル・ネットワーク・エージェントである。
【0046】
この様に、オブジェクトベースのクラスタを管理するための一例的な方法は、クラスタ及び/又はクラスタに関係付けられたリソースを発見する段階と、モデル化オブジェクト内のクラスタ及び/又リソースに関係付けられた値を記憶する段階と、ニューラル・ネットワーク・エージェントからのクラスタ及び/又はリソースに関係付けられたデータを受信して分析する段階を含んでいる。プロトコルは、クラスタ及び/又はリソースデータタイプ、サイズ、位置、及び有効値を含むことができる。エージェント(例えば、ニューラル・ネットワーク・エージェント)は、クラスタに関係付けられたデータがモデル化オブジェクトに記憶される前に、クラスタを継続的に探し出すので、データは、新しく「発見された」クラスタが実際には以前に発見されたものであるか否かを判定するために分析される。これにより、重複するデータの記憶に伴う問題を減らすのが簡単になる。
【0047】
930で、クラスタに関係付けられた情報を更新すべきか否かについての判定が下される。930での判定がイエスである場合、940で、クラスタオブジェクトが更新される(例えば、値が変更される)。この様に、オブジェクトベースのクラスタを管理するための一例的方法は、クラスタを監視する段階を含んでおり、クラスタに変化があったことが分かった場合は、モデル化オブジェクト内のデータ値が更新される。更新は、一般的に、クラスタをモデル化する1つ又は複数のオブジェクトの方法を呼び出すことにより実行される。モニターデータは、監視エージェントから受信されるが、このエージェントは、例えばニューラル・ネットワーク・エージェントである。例えば、新しく発見されたクラスタは、それが第1ディスク容量を有していることを示している。或るオペレーション期間の後、ディスク容量は変化する。従って、クラスタを監視しているエージェントは、新しいディスク容量を報告する。変化したディスク容量が通知されると、クラスタをモデル化するオブジェクト内で方法が呼び出され、クラスタをモデル化するオブジェクト内に記憶されているデータ値が変更される。なお、並列処理システム内では、監視は、クラスタに関係付けられたデータ値の更新と実質的に並行して行われると理解頂きたい。エージェントがクラスタを監視している間、エージェントは、クラスタに関係付けられたリソースも監視する。従って、オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法は、クラスタに関係付けられたリソースを監視する段階と、リソースをモデル化するオブジェクト内の値を更新する段階を含んでいる。リソースをモデル化するオブジェクトの更新に採用されるデータ値は、エージェントから検索することができるが、このエージェントは、例えばニューラル・ネットワーク・エージェントである。エージェントは実質的に継続してリソース及び/又はクラスタを監視するので、エージェントから受信されたデータは、方法を呼び出してクラスタ及び/又はリソースモデル化オブジェクトを更新すべきか否かを判定する前に、分析される。これにより、データの完全性を維持することがやり易くなり、その結果、クラスタ及び/又は関係クラスタリソースの正確な表示とモデルの保守がやり易くなる。
【0048】
950で、クラスタ上で或る動作を行うか否かについて判定が下される。950での判定がイエスである場合、960で、クラスタは管理される。クラスタの管理には、限定するわけではないが、クラスタを定義すること、クラスタを見ること、クラスタ上にシステム機能を呼び出すこと、クラスタ上にユーザー機能を呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ上で実行すべき動作を確認すること、クラスタを始動すること、クラスタを停止すること、トラップデスティネーションを登録すること、トラップデスティネーションを掲示すること、エージェントプロセスを掲示すること、クラスタプロセスを掲示すること、ローカルアプリケーションを開始すること、が含まれる。更に、クラスタの管理には、クラスタのフェイルオーバー処理を実行すること、クラスタ内の負荷バランスを取ること、クラスタの保守処理を実行すること、が含まれる。クラスタを定義することには、例えば、クラスタ構成要素に対する識別子を提供すること、及び/又は1つ又は複数のクラスタ構成要素の位置を識別すること、が含まれる。クラスタを見ることには、例えは、クラスタ及び/又はクラスタリソースをモデル化するのに採用されているオブジェクト内に記憶された1つ又は複数のオブジェクト又はデータ値を表示することが含まれる。クラスタは、コンピュータ構成要素の協働するセットなので、クラスタを管理することには、クラスタ上にシステム及び/又はユーザー機能を呼び出すことがまれる。例えば、クラスタは、システム機能と考えられる保全走査(例えば、ウイルスチェック)を実行する能力を有している。同様に、クラスタは、クラスタのユーザーにより書かれたプログラムを実行する能力を有しており、これはユーザー機能であると考えられる。システム及び/又はユーザー機能は、例えば、遠隔手続き呼び出しにより呼び出すことができる。クラスタに参加できる「コンピュータ構成要素」には、限定するわけではないが、コンピュータ関係エンティティ、即ち、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、その組み合わせ、又は実行中のソフトウェアの何れかが含まれる。例えば、コンピュータ構成要素としては、限定するわけではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なもの、実行のスレッド、プログラム、及びコンピュータが挙げられる。1つ又は複数のコンピュータ構成要素は、実行のプロセスおよび/又はスレッド内に常駐することができ、コンピュータ構成要素は、1つのコンピュータ上に局所化することも、及び/又は2つ以上のコンピュータに跨って分散させることもできる。
【0049】
クラスタは、状態を有しており、従って、クラスタのオペレーションを始動することにより、及び/又はクラスタのオペレーションを停止することにより管理される。クラスタの始動と停止は、例えば、クラスタにコマンドを送ることにより行なわれる。クラスタ上で取ることのできる動作は、状態(例えば、アップ、ダウン)により異なるので、クラスタの状態を見ることにより、クラスタ上で動作を実行できるか否か確認し易くなる。クラスタに或る状態が存在する場合、又は或る状態変化がクラスタに起きている場合、或る動作が自動的に実行される。動作はトラップデスティネーションに記憶され、従って、クラスタに関するトラップデスティネーションは、オブジェクトベースのクラスタを管理する方法によって登録され、そのようなトラップデスティネーションが掲示される。クラスタに関する情報は、エージェントから受信されるので、クラスタ管理は、クラスタに関する情報を調べて及び/又は報告したエージェント処理の掲示を含むことになる。
【0050】
クラスタが採用されているアプリケーションは、利用可能性の高いアプリケーションをサポートしている状態にある。而して、クラスタ管理は、クラスタに対するフェイルオーバー処理の実行(例えば、下のクラスタ構成要素から上のクラスタ構成要素へ処理を自動的に移すこと)、クラスタ内の負荷バランス取り(クラスタ構成要素間での処理及び/又はデータの分配)、及び保守処理の実行(例えば、デ・フラグメンテーション、通信完全性テスト、安全監査)を含んでいる。この処理は、物理的エンティエィと直接対話するのではなく、クラスタをモデル化するオブジェクトと対話することによりやり易くなる。
【0051】
クラスタ及び/又はクラスタ構成要素は、1つ又は複数のクラスタリソース(例えば、ディスク、テープ、CD)と対話する。この様に、アプリケーションは、リソースを管理することにも関係する。従って、オブジェクトベースのクラスタを管理するための一例的方法では、リソースを定義すること、リソースを見ること、リソースを始動し停止すること、及びリソース上に機能を呼び出すこと、を含むリソース管理機能が実行される。例えば、リソースを定義することには、リソースに名前をつけること、リソースを配置すること、及びリソースを1つ又は複数のクラスタに関係付けることが含まれる。同様に、リソースを見ることには、リソース定義値を表示することが含まれる。クラスタのように、リソースは状態を有しており、従って、リソースは始動され及び/又は停止される。例えば、クラスタに関係付けられたテープバックアップリソースは、毎夜、夜中の12時から午前1時までの間に自動化されたテープバックアップを実行するのに採用される。従って、リソースは、自動的テープバックアップに先立って始動され、自動テープバックアップが完了した後に停止して、節電を図り安全上のリスクを低減する。
【0052】
970では、オブジェクトベースのクラスタの管理が完了したか否かに付いて判定が下される。970での判定がノーの場合、処理は910に戻るが、そうでなければ処理は終了する。図9に示すブロックは、順序付けて示しているが、オブジェクトベースのクラスタを管理する方法は、並列処理システムで実行することもでき、従って、図示のブロックは実質的に並行して実行してもよいものと理解頂きたい。
【0053】
次に図10は、アプリケーションプログラム用インタフェース(API)1000が、オブジェクトベースのクラスタのマネジャ1030にアクセスを行う様子を示している。API1000は、オブジェクトベースのクラスタのマネジャ1030により行なわれる処理にアクセスするため、例えば、プログラマー1010及び/又はプロセス1020により用いられる。例えば、プログラマー1010は、クラスタにアクセスする(例えば、そのオペレーションを呼び出す、そのオペレーションを監視する、その機能にアクセスする)ためのプログラムを書くことができ、プログラムを書くことは、API1000の存在により容易になる。この様に、プログラマー1010は、クラスタマネジャ1030の内部を理解する必要が無くなり、プログラマーのタスクは、クラスタマネジャ1030に対するインタフェース1000を学習することにより単純化される。これにより、プログラマー1010及び/又はプロセス1020へ機能を露出しながら、クラスタマネジャ1030の機能のカプセル化がやり易くなる。同様に、API1000は、データ値をクラスタマネジャ1030に提供し、及び/又はクラスタマネジャ1030からデータ値を検索することができる。例えば、負荷バランス取りをやり易くするプロセス1020は、クラスタマネジャ1030からAPI1000を通して検索されたデータを調べることにより、1つ又は複数のクラスタ及び/又はクラスタ構成要素の状態を監視することができる。あるデータ値、及び/又は値間の関係により表されるような或る種の状態が通知されると、プロセス1020は、API1000を通して負荷バランス取りの管理をやり易くする1つ又は複数の値又はコマンドを送る。
【0054】
一例としてのAPI1000では、第1インタフェース1040は、クラスタを発見することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを送る。例えば、限定するわけではないが、クラスタの名前、位置、大きさ、アドレス、所有者、ベンダー、容量、及び会員リソースを含むデータが、発見インタフェース1040を通過する。「クラスタ発見」とは、ネットワーク上のクラスタ関係オブジェクトを識別するプロセスをいう。発見は、例えば、単純なネットワーク管理プロトコル(SNMP)エージェントベース、又は遠隔監視(RMON)エージェントベースである。クラスタ発見では、異なるホストから集められた情報の相関付けが行なわれる。
【0055】
第2のインタフェース1050は、クラスタを監視することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを送る。例えば、限定するわけではないが、クラスタ状態、負荷、保守状態、及び利用性を含むデータが、モニターインタフェースを通過する。第3のインタフェース1060は、クラスタを管理することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを送る。例えば、限定するわけではないが、クラスタを定義すること、クラスタ構成要素を定義すること、クラスタを見ること、クラスタ構成要素を見ること、クラスタ上に機能を呼び出すこと、クラスタ構成要素上に機能を呼び出すこと、クラスタ上にプロセスを呼び出すこと、クラスタ構成要素上にプロセスを呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ構成要素へコマンドを送信すること、クラスタを始動すること、クラスタ構成要素を始動すること、クラスタを停止すること、クラスタ構成要素を停止すること、フェイルオーバー処理を開始すること、フェイルオーバー処理を停止すること、保守処理を開始すること、保守処理を停止すること、負荷バランス取り処理を開始すること、負荷バランス取り処理を停止すること、を含むデータが、インタフェース1060を通過する。この様に、API1000の或る例では、アプリケーションプログラムインタフェースのセットは、コンピュータ読み取り可能媒体上に記憶することができる。インタフェースは、オブジェクトベースのクラスタマネジャにアクセスするためにコンピュータ構成要素により実行される。インタフェースは、限定するわけではないが、クラスタを発見することに関係付けられたデータを受信又は提供する第1のインタフェースと、クラスタを監視することに関係付けられたデータを受信又は提供する第2のインタフェースと、クラスタを管理することに関係付けられたデータを受信又は提供する第3のインタフェースを含んでいる。
【0056】
上記説明は幾つかの例を含んでいる。無論、オブジェクトベースのクラスタを管理する際に採用されるシステム、方法、GUI、及びAPIの説明に当って、構成要素と方法論の考えられるあらゆる組み合わせを説明することは不可能である。しかしながら、当業者には、更なる組合わせ及び置換えが可能であることを認識頂けよう。従って、本出願は、特許請求の範囲に述べる範囲に当てはまる変更、修正、及び変形例を包含することを意図している。更に、「含む」という用語を詳細な説明又は請求項に使用している点については、本用語は、請求項で使用する「備える、成る、含んでいる」という用語と同様な意味を有しているもの理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本願に記載の一例としてのシステム、方法、GUI、APIを実施することのできる、コンピュータ処理環境の一例を示している。
【図2】代表的なノードクラスタを2つ示している。
【図3】オブジェクトベースのクラスタのソリューションを管理することにより、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムの一例を示している。
【図4】異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムの一例を示している。
【図5】標準化されたコマンドのセットと、クラスタ及び/又はクラスタ構成要素をモデル化するオブジェクトのセットを介して通信することを含む、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムの一例を示している。
【図6】クラスタ、リソース、及び/又はクラスタ構成要素をモデル化する、オブジェクトの階層の一例を示している。
【図7】物理的エンティティをモデル化するクラスタオブジェクトとリソースオブジェクトを通じて、物理的エンティティと対話する、オブジェクトベースのクラスタのマネジャの一例を示している。
【図8】多数の異質なクラスタに関係付けられたクラスタオブジェクト及びリソースオブジェクトと対話するオブジェクトベースのクラスタマネジャの一例を示している。
【図9】オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法の一例を説明するフローチャートである。
【図10】プログラマー及び/又はプロセスが、オブジェクトベースのクラスタを管理するためのシステム及び/又は方法にアクセスする手段であるアプリケーションプログラム用インタフェースの一例を示している。
【0001】
本願に記載の方法、システム、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)、及びコンピュータ読み取り可能媒体は、概括的には、情報及びデータ管理に、より厳密には、オブジェクトベースのクラスタの管理に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2001年7月6日出願の米国仮特許出願第60/303,425号「オブジェクトベースのクラスタを管理するためのシステム及び方法」に対して優先権を主張する。
【0003】
クラスタは、独立したコンピュータ構成要素を、各構成要素が1つのシステムとして一体で働き易いようにするソフトウェア及び/又はハードウェアで連結した群である。クラスタは、アプリケーションを高度に利用可能な状態に維持し易くし、クラスタ内での移動を通してフェイルオーバー処理を実行し易くする。クラスタは、一般的には、従来の並列システム(例えば、対称的多重処理(SMP)、大量並列処理(MPP)、非均一メモリアクセス(NUMA)、メインフレーム)よりも安価である。クラスタは、一般的には、手動で個別的に管理されてきた。ベンダー特有のハードウェア/ソフトウェア/プロトコル、プラットフォーム特有のハードウェア/ソフトウェア/プロトコル、及び対話に付帯する問題のため、2つ以上のクラスタを管理するのは、たとえ可能であったとしても、従来は困難であった。クラスタ管理は、これまでは実行が難しかったので、クラスタ管理に付帯してオペレータのエラーが発生していた。従って、クラスタ管理における改善が未だに望まれている。
【0004】
【特許文献1】
米国仮特許出願第60/303,425号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
オブジェクトベースのクラスタの管理の幾つかの態様を基本的に理解頂くため、オブジェクトベースのクラスタの管理について以下簡単に要約する。本要約は、広範囲に亘る概括ではなく、また方法、システム、API、GUI、コンピュータ読み取り可能媒体などの鍵となる或いは重要な要素を確定しようとするものでもなければ、そのような項目の範囲を正確に描くことを意図したものでもない。本要約は、後に続く詳細な説明に対する序章として、単純化した形式でオブジェクトベースのクラスタを管理することを概念的に確定するものである。
【0006】
本出願は、数多くの異質なクラスタ環境にまたがって、クラスタオブジェクトを自動的に発見し、監視し、管理する、オブジェクトベースのクラスタの管理(OBCM)のためのシステムと方法に関する。同様に、OBCMは、クラスタオブジェクトに関係付けられたリソースを、自動的に発見し、監視し、管理する。OBCMは、クラスタ及び/又はリソースに関して得られた情報を報告し易くする。同様に、OBCMは、クラスタ及び/又はリソースに関して取られた動作を報告し易くする。
【0007】
本出願の或る態様は、オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法に関する。本方法は、或るクラスタをモデル化するオブジェクト内のクラスタを発見する段階と、そのクラスタに関係付けられた値を記憶する段階を含んでいる。本方法は、クラスタ及び/又はリソースに関するデータをエージェントから受信する段階と、それを分析する段階を更に含んでいる。別の一例的方法は、クラスタ及び/又はリソースを監視する段階と、クラスタ及び/又はリソースに関係付けられた記憶済みの値を更新する段階を含んでいる。更に別の一例的方法は、クラスタ及び/又はリソースを管理する段階を含んでいる。
【0008】
本出願の別の態様は、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムに関する。本システムは、クラスタを検知するクラスタ検知器と、クラスタからデータを収集するクラスタスーパバイザを含んでいる。一例的システムでは、クラスタ検知器及び/又はクラスタスーパバイサは、標準化され正規化されたコマンドセットを通してオブジェクトと通信する。
【0009】
本出願の更に別の態様は、オブジェクトベースのクラスタ管理をやり易くするオブジェクトのセットに関する。オブジェクトのセットは、管理対象のオブジェクトをモデル化する親オブジェクトと、親オブジェクトを継承し、クラスタをモデル化するクラスタオブジェクトと、クラスタオブジェクトを継承し、ベンダー特有のクラスタソリューションをモデル化するベンダークラスタオブジェクトを含んでいる。
【0010】
本出願の更に又別の態様は、表示装置と選択装置を備えたグラフィカル・ユーザー・インタフェースを有するコンピュータシステムに関する。グラフィカル・ユーザー・インタフェースは、表示装置上にデータ入力(データエントリ)のセットを提供し及びそこから選択する方法を採用している。本方法は、それぞれクラスタ管理オプションを表しているデータ入力のセットを検索する段階と、データ入力のセットを表示装置上に表示する段階と、選択装置が選択されるデータ入力を選択していることを示すデータ入力選択信号を受信する段階と、信号に応答して、選択されたデータ入力に関係付けられたクラスタ管理オペレーションを開始する段階、を含んでいる。
【0011】
本出願の別の態様は、オブジェクトベースのクラスタの管理をやり易くするアプリケーションプログラムと組み合わせてコンピュータ構成要素により実行するためのコンピュータ読み取り可能媒体上に実体化されたアプリケーションプログラムインタフェースのセットに関する。アプリケーションプログラムインタフェースのセットは、クラスタを発見することに関係付けられたアプリケーションデータと制御データのうち少なくとも一方を受信し、返信する第1のインタフェースと、クラスタを監視することに関係付けられたアプリケーションデータと制御データのうち少なくとも一方を受信し、返信する第2のインタフェースと、クラスタを管理することに関係付けられたアプリケーションデータと制御データのうち少なくとも一方を受信し、返信する第3のインタフェースを含んでいる。
【0012】
このように、ここでは、オブジェクトベースのクラスタを管理する幾つかの例示的実施形態について、以下の説明及び添付図面に結び付けて説明する。しかしながら、これらの態様は、オブジェクトベースのクラスタを管理する原理を採用する多種多様なやり方のほんの数例を例示しているに過ぎず、従って、そのような態様及び等価物も包含するものとする。この他の利点及び新規な特徴は、図面と関連付けて以下の詳細な説明を考察することにより明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
方法、システム、API、GUI、及びコンピュータ読み取り可能媒体について、以下、図面を参照しながら説明するが、各図を通して、同様の要素には同様の符号を付して示している。説明を目的とした以下の記述では、オブジェクトベースのクラスタの管理を良く理解し易くするため、具体的な詳細事項について数多く記載している。しかしながら、方法、システム、API、GUI、及びコンピュータ読み取り可能媒体は、それら具体的な詳細事項にとらわれずに実施可能なことは自明であろう。その他の点では、記述を簡素化するため、周知の構造及び装置はブロック図の形態で示している。
【0014】
図1は、コンピュータの一例であるコンピュータ100を示しており、コンピュータ100は、プロセッサ102、メモリ104、ディスク106、入/出力ポート110、バス108により作動的に接続されたネットワークインタフェース112を備えている。ここに記載のシステムの実行可能な構成要素は、コンピュータ100の様なコンピュータ上に配置されていてもよい。同様に、ここに記載のコンピュータ実行可能な方法は、コンピュータ100の様なコンピュータ上で実行されてもよい。なお、他のコンピュータを、ここに記載の一例的システム及び方法に採用してもよいものと理解頂きたい。プロセッサ102は、デュアルマイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサアーキテクチャを含む多種多様なプロセッサであってもよい。メモリ104は、揮発性メモリ及び/又は非揮発性メモリを含んでいてもよい。非揮発性メモリとしては、限定するわけではないが、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、電気的にプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)などが挙げられる。揮発性メモリとしては、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、同期性RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期性DRAM(SDRAM)、二倍速データ処理SDRAM(DDR SDRAM)、及び直接RAMバスRAM(DRRAM)を挙げることができる。ディスク106としては、限定するわけではないが、磁気ディスクドライブ、フロッピィディスクドライブ、テープドライブ、ジップドライブ、フラッシュメモリカード、及び/又はメモリスティック等の装置が挙げられる。更に、ディスク106としては、コンパクトディスクROM(CD−ROM)、CD記録可能ドライブ(CD−Rドライブ)、CD上書き可能ドライブ(CD−RWドライブ)、及び/又はデジタル汎用ROMドライブ(DVD ROM)が挙げられる。メモリ104は、例えば、プロセス114及び/又はデータ116を記憶する。ディスク106及び/又はメモリ104は、コンピュータ100のリソースを制御し割り付けるオペレーティングシステムを記憶することができる。
【0015】
バス108は、1つの内部バス相互接続アーキテクチャ及び/又は他のバスアーキテクチャであってもよい。バス108としては、限定するわけではないが、メモリバス又はメモリ制御装置、周辺バス又は外部バス、及び/又はローカルバスを含む多種多様なバスを挙げることができる。ローカルバスとしては、限定するわけではないが、工業規格アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MSA)バス、拡張ISA(EISA)バス、周辺機器相互接続(PCI)バス、ユニバーサルセリアル(USB)バス、及び小型コンピュータシステムインタフェース(SCSI)バスを含む様々なバスを挙げることができる。
【0016】
コンピュータ100は、入/出力ポート110を介して入/出力装置118と対話する。入/出力装置118には、限定するわけではないが、キーボード、マイクロフォン、指針選択装置、カメラ、ビデオカード、表示装置などが含まれる。入/出力ポート110には、限定するわけではないが、シリアルポート、パラレルポート、及びUSBポートが含まれる。
【0017】
コンピュータ100は、ネットワーク環境内で作動することができ、従ってネットワークインタフェース112でネットワーク120に接続されている。ネットワーク120を通して、コンピュータ100は、遠隔コンピュータ122に論理的に接続することができる。ネットワーク120には、限定するわけではないが、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)及び他のネットワークが含まれる。ネットワークインタフェース112は、限定するわけではないが、ファイバ分散型データインタフェース(FDDI)、銅線分散型データインタフェース(CDDI)、イーサネット(登録商標)/IEEE802.3、トークンリング/IEEE802.5等を含むローカルエリアネットワーク技術に接続することができる。同様に、ネットワークインタフェース112は、限定するわけではないが、二点間リンクや、統合デジタル通信サービスネットワーク(ISDN)、パケット切換ネットワーク及びデジタル加入者回線(DSL)の様な回路切換ネットワークを含む広域ネットワーク技術に接続することができる。
【0018】
図2では、代表的なコンピュータクラスタ200を示している。コンピュータクラスタは、1つの統合したコンピュータ処理リソースとして使用するために相互接続された、独立したコンピュータシステムの集合体である。コンピュータクラスタは、利用可能性、スケーラビリティ、余裕性に優れており、クラスタ化ソフトウェアを通して仮想システムイメージの作成を助ける。コンピュータクラスタの会員は動的である。コンピュータクラスタは、クラスタリソースと対話することができる。クラスタリソースは、インターネットプロトコル(IP)アドレス、ディスク容量、及びアプリケーションなど、共有されるリソースの集合体である。クラスタリソースは、スケーラビリティがあり、共有され、動的所有権を提供し易くする。クラスタパッケージは、クラスタリソースの指定された使用法をやり易くする利用可能性の高いサービスを提供するために束ねられたクラスタリソースの集合体である。クラスタパッケージは、一般的に、スケ−ラビリティがあり、動的配置により利用可能性が高い。
【0019】
クラスタ200では、第1ノードと第2ノードは、ネットワークのセット230を通して通信するよう描かれている。ネットワーク230は、公的ネットワークと私的ネットワークを含んでおり、限定するわけではないが、オブジェクトベースのクラスタのマネジャ、GUI、システムプログラム、アプリケーションを含むエンティティにアクセスを提供することができる。第1ノード210は、クラスタリソースのセット240と通信状態にあることが示されている。同様に、クラスタ220は、クラスタリソースのセット250と通信状態にあることが示されている。クラスタリソースのセット240と250は、クラスタパッケージ内に配置されていてもよい。クラスタ200は、例えば、ディスクサービスを企業に提供する際に採用される。企業は、クラスタと直接対話するわけではなく、オブジェクトベースのクラスタの管理システムを通してクラスタと対話することになる。
【0020】
次に図3は、オブジェクトベースのクラスタマネジャ320とクラスタ管理アプリケーション350を含んでいる一例的システム300を示している。オブジェクトベースのクラスタのマネジャ320は、1つ又は複数のオブジェクトによりモデル化されるクラスタ310と対話する。OBCMは、クラスタ、クラスタ構成要素、及びリソースがオブジェクトによりモデル化されると想定している。クラスタをクラスタオブジェクトとしてモデル化することは、親クラスタオブジェクト及びそこから引き出されたオブジェクトとの対話を簡素化するオブジェクトフレームワークにオブジェクトを編成することによりやり易くなる。グラフィカル・ユーザー・インタフェースは、クラスタ、リソース、及びそれらに関係付けられた情報の視覚化を簡素化する。APIは、オブジェクトベースのクラスタのマネジャと対話するプログラマー及び/又はプロセスのタスクを簡素化する。この様に、アプリケーションは、クラスタ管理の簡素化と、相互運用性問題を克服することにより2つ以上の異質なクラスタを殆ど同時に管理することをやり易くすることに関係する。
【0021】
「オブジェクト」は、例えば、データとデータを処理する方法との両方を含んでいる、自立エンティティであってもよい。一般的には、データは、露出され、又は方法のインタフェースを介してアクセス可能にされる。オブジェクトは、ソフトウェア内の論理的及び物理的エンティティを抽象化すること、及び抽象化の情報と詳細をオブジェクト内に隠す一方でインタフェースを介して衆目に露出することをやり易くする。オブジェクトは、一般的に、継承性と他オブジェクト指向性プログラム化技法をやり易くする階層形式に配置されている。
【0022】
システム300は、クラスタ310、クラスタ310の構成要素、及び/又は他の企業情報の視覚化をやり易くするグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)340を含んでいる。更に、GUI340は、オブジェクトマネジャ320についての情報を表示することもできる。例えば、GUI340は、オブジェクトマネジャ320が接触しているクラスタ、構成要素、及びリソースがもしあれば、それらに関する情報を表示することもできる。同様に、GUI340は、オブジェクトマネジャ320が取ることのできる動作を表すコマンドを表示することもできる。或る例では、GUI340は、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)プロトコルを通してエージェント(例えば、発見、モニター、管理)と通信することができる。更に、GUI340は、ほぼ同時に複数のクラスタセッションを表示することができる。この様に、GUI340は、例えば、コマンドラインの構文ではなくマウスクリックを通してコマンドを発行し易くすることにより、クラスタとの対話及びクラスタの管理を簡素化する。更に、GUI340は、クラスタのコンテキスト及び/又は状態を感知する構成可能なポップアップメニューを提供することによりクラスタ管理を簡素化する。「クラスタの視覚化」とは、例えば、企業視覚化アプリケーションなど、グラフィカル・ユーザー・インタフェース内にクラスタ関連オブジェクトを表示するプロセスをいう。クラスタ視覚化は、グラフィカル・ユーザー・インタフェース表示装置内にクラスタ関連オブジェクトを表示する、特有のアイコンのセットを使用する。そのようなアイコンは、例えば、クラスタ状態、クラスタ会員、クラスタで利用可能なサービス、及びクラスタに関係付けられたリソースを表示し易くするため、カラーコード化することもできる。
【0023】
或る例では、GUI340は表示装置と選択装置を含んでいる。従って、データ入力は表示装置上に表示することができ、データ入力間での選択が行なわれる。例えば、GUI340は、クラスタ310上でオブジェクトマネジャ320により実行されるクラスタ管理オペレーションを表現するデータ入力を表示することができる。クラスタ管理オペレーションとしては、限定するわけではないが、クラスタを定義すること、クラスタ構成要素を定義すること、クラスタを見ること、クラスタ構成要素を見ること、クラスタ上に機能を呼び出すこと、クラスタ構成要素上に機能を呼び出すこと、クラスタ上にプロセスを呼び出すこと、クラスタ構成要素上にプロセスを呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ構成要素へコマンドを送信すること、クラスタを始動すること、クラスタ構成要素を始動すること、クラスタを停止すること、クラスタ構成要素を停止すること、フェイルオーバー処理を開始すること、フェイルオーバー処理を停止すること、保守処理を開始すること、保守処理を停止すること、負荷バランス処理を開始すること、負荷バランス処理を停止すること等が挙げられる。従って、GUI340は、クラスタ310と対話し易くする。GUI340がオブジェクトマネジャ320から、例えば、クラスタ管理オペレーションに関係付けられたデータ入力のセットを検索することにより、GUI340は柔軟性を有し、従来のハードコード化システムに勝る利点を提供する。オブジェクトマネジャ320から検索されたデータ入力のセットをGUI340上に表示し、選択されたデータ入力を示すデータ入力選択信号を受信することにより、GUI340は、従来のコマンドラインオペレーションではなくグラフィカルオペレーションを通して、クラスタ管理オペレーションを開始し易くし、従来のテキストベースのシステムに勝る利点を提供する(例えば、使い易さ、メモリリマインダ、学習曲線の短縮)。
【0024】
システム300は、API330も含んでいる。API330は、例えば、オブジェクトマネジャ320を相手にアプリケーションデータと制御データを受信し、返信し易くするインタフェースを含んでいてもよい。同様に、API330は、クラスタ310を監視することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを受信及び/又は返信し易くする。更に、API330は、クラスタ310を監視することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを受信及び返信し易くするインタフェースを含んでいてもよい。従って、限定するわけではないが、クラスタ管理アプリケーション350、プログラマー360、プロセス370及び企業管理アプリケーション380を含め、アプリケーションとエンティティは、オブジェクトマネジャ320と対話するAPI330を通してクラスタ310と対話することになる。この様に、アプリケーション、プログラマー及びプロセスは、異質のクラスタに本来的なベンダー特有のハードウェア、ソフトウェア及び通信プロトコルばかりでなく、オブジェクトマネジャ320の内部要素からも隔離されている。アプリケーション、プログラマー及びプロセスは、クラスタ310及び/又はオブジェクトマネジャ320と対話するには、API330に対するインタフェースを学習するだけでよい。これは、アプリケーション、プログラマー及びプロセスが、クラスタ310及び/又は関係付けられたクラスタ構成要素、及びリソースの内部詳細を学習するよう強制された従来のシステムに勝る利点となる。API330を通してオブジェクトマネジャと対話することによる別の利点は、オブジェクトマネジャ320がAPI330を継続してサポートする限り、オブジェクトマネジャ320に対して行なわれたインプリメンテーションの変更によって、API330を通してオブジェクトマネジャ320と対話するエンティティを記録する必要はあまり無いということである。
【0025】
或る例では、オブジェクトマネジャ320は、1つ又は複数の異質なクラスタ310を識別するための手段を提供する。異質なクラスタが識別されると、クラスタに関する情報はGUI340を通して表示することができる。同様に、コマンドがGUI340から異質なクラスタに送られ、クラスタに関するデータはAPI330を介して取り出すことができる。オブジェクトマネジャ320は、異質なクラスタを検分する手段も提供し、これは、データ値を識別すること、データ値の変更を識別すること、クラスタ構成要素及び/又はそのような異質なクラスタに関係付けられたリソースを識別すること、を含んでいる。この様に、クラスタ管理アプリケーション350は、API330を通して、検索されたデータと対話する一方で、オブジェクトマネジャ320により異質なクラスタを検分する。オブジェクトマネジャ320は、異質なクラスタの検分に、1つ又は複数のエージェント(例えば、ニューラル・ネットワーク検分エージェント)の支援を受けることもできる。
【0026】
クラスタ310は、ベンダー特有の品質を有すると考えられるので、異質なクラスタを制御するためのシステムは、クラスタを抽象化するための手段を備えていれば好都合で、この手段には、限定するわけではないが、クラスタ、クラスタ構成要素、及び/又はリソースのモデル化をやり易くするオブジェクト及び/又はオブジェクトの階層が含まれる。例えば、クラスタ管理アプリケーション350、プログラマー360、プロセス370、及び企業管理アプリケーション380のような各種エンティティは、クラスタ310と対話することを所望するので、異質なクラスタを制御するためのシステムは、標準化されたコマンドセットを通して異質なクラスタを制御するための手段を備えていれば好都合である。この様に、クラスタベンダーが、標準化されたコマンドセットのバックエンドを実装している限りにおいて、アプリケーション、プログラマー及びプロセスは、コマンドセットのフロントエンドと対話することができるので、このようなアプリケーション、プログラマー及びプロセスが、クラスタ内に設けられたベンダー特有のコマンドと直接対話しなければならない従来のシステムに勝る利点を提供する。
【0027】
なお、オブジェクトマネジャ320は、クラスタ検知要素とクラスタ検分要素を備えていてもよい。また、クラスタ検知要素及び/又はクラスタ検分要素は、コンピュータ読み取り可能媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能構成要素を備えていてもよい。同様に、クラスタを発見する段階と、クラスタデータをクラスタモデル化オブジェクト内に記憶する段階と、クラスタモデル化オブジェクトを更新する段階と、及びクラスタを管理する段階を含んでいる、オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法は、同じくコンピュータ読み取り可能媒体上に記憶されているコンピュータ実行可能インストラクションで実施することもできる。
【0028】
次に図4では、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするシステム400を示している。システム400は、クラスタ検知器402とクラスタスーパーバイザ404を含んでいる。クラスタ検知器402は、クラスタ410及びクラスタ420の様な異質なクラスタを検知し易くする。クラスタ410は、例えば、ベンダー特有のハードウェア、ソフトウェア及びプロトコルを有している。同様に、クラスタ420は、異なるベンダーからのもので、従ってベンダー特有のハードウェア、ソフトウェア及び通信プロトコルの異なるセットを有している。従来、異質なクラスタとの対話には、ベンダー特有のハードウェア、ソフトウェア、及び/又はプロトコルを考慮する必要があった。しかしながら、クラスタをオブジェクト内にモデル化することにより、システムは、ベンダー特有のアイテムではなく、抽象化されたオブジェクトと対話することができる。従って、システム400は、クラスタをモデル化するオブジェクト、及び異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするオブジェクト階層と対話する。クラスタスーパーバイザ404は、1つ又は複数の異質なクラスタからデータを収集して、クラスタをモデル化してクラスタから集められたデータを記憶するオブジェクト内の方法を呼び出す。クラスタスーパーバイザ404は、クラスタに対してデータ及び/又は制御情報を提示するために使用することもできる。例えば、クラスタをモデル化するオブジェクト内に記憶されたデータは、オブジェクトからクラスタに渡され、クラスタの再起動及び/又は失った状態の再確立をやり易くする。同様に、制御情報は、クラスタの管理をやり易くするため、システム400からクラスタに渡すこともできる。
【0029】
システム440には、オブジェクトのセット430(例えば、オブジェクト432、オブジェクト434、オブジェクト436)が利用可能である。このオブジェクトのセット430は、異質で独特なクラスタの抽象化をやり易くする。クラスタ間の類似性を抽象化すること、及びベンダー特有のオブジェクト内のクラスタ特有のオペレーションをカプセル化することにより、クラスタ検知器402及び/又はクラスタスーパーバイザ404が抽象化オブジェクト内にデータを記憶し易くなる。オブジェクトベースのクラスタの管理を単純化するために、オブジェクトは、個別に及び/又は集合的にオブジェクトにアクセスし易くするオブジェクトの階層状に配置してもよい。更に、抽象化オブジェクトを階層状に配置することにより、継承及び他のオブジェクト指向プログラミング技術がやり易くなり、これによりクラスタ管理に伴うプログラミングが簡素化される。
【0030】
クラスタ検知器402及び/又はクラスタスーパーバイザ404は、1つ又は複数のインテリジェントで自動化されたデータ収集器から、クラスタに関するデータを受信する。例えば、ニューラル・ネットワーク・エージェントは、1つ又は複数のクラスタが存在する単一又は複数のネットワークを、実質的に継続して横断し及び/又は監視する。インテリジェント自動データ収集器は、クラスタ、クラスタ構成要素、及び/又はクラスタに関係付けられたリソースを識別し、クラスタに関するデータをクラスタ検知器402及び/又はクラスタスーパーバイザ404に送信する。
【0031】
次に図5では、オブジェクトベースのクラスタの管理システム500が、コマンドセット510を通してクラスタ520と通信している状態を示している。この様に、クラスタ検知器502及び/又はクラスタスーパーバイザ504は、コマンドセット510を通して、クラスタ520及び/又は個別のクラスタ構成要素(例えば、構成要素552、構成要素524、構成要素526)と通信する。コマンドセット510を作成することは、クラスタ間及び/又はクラスタ構成要素間及び/又はリソース間の類似性を抽象化してそのようなエンティティをモデル化するオブジェクトに形成することにより、及びベンダー特有の属性並びにオブジェクト内の機能性をカプセル化することにより、やり易くなる。コマンドセット510を提供することにより、クラスタマネジャ500のユーザーは、コマンドセット510を知っていればよいだけでコマンドセット510を通して通信状態にあるオブジェクトの内部詳細に精通する必要はなくなるので、クラスタ検知器502とクラスタスーパーバイザ504をプログラミングするのが単純化される。
【0032】
或る例では、コマンドセット510には、クラスタを定義すること、クラスタ構成要素を定義すること、クラスタを見ること、クラスタ構成要素を見ること、クラスタ上に機能を呼び出すこと、クラスタ構成要素上に機能を呼び出すこと、クラスタ上にプロセスを呼び出すこと、クラスタ構成要素上にプロセスを呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ構成要素へコマンドを送信すること、クラスタを始動すること、クラスタ構成要素を始動すること、クラスタを停止すること、クラスタ構成要素を停止すること、フェイルオーバー処理を開始すること、フェイルオーバー処理を停止すること、保守処理を開始すること、保守処理を停止すること、負荷バランス処理を開始すること、負荷バランス処理を停止すること、をやり易くするコマンドが含まれている。コマンドセット510を設けることにより、新たに作成されたクラスタ、クラスタ構成要素及びリソース用に新しいオブジェクトを作成し易くなり、その結果このようなアイテムをクラスタマネジャとより迅速に統合し易くなる。従来は、新しいクラスタが作成される場合、ベンダーは、クラスタマネジャとの統合を単純化するために実施すべきインタフェースに関するガイドラインを、有ったとしてもほんの少ししか有していなかった。従って、クラスタをクラスタマネジャで操作しようとする場合は、クラスタをカスタマイズするかクラスタマネジャをカスタマイズするかの何れかをせねばならなかったので、複雑性が増し費用が掛かった。しかし、抽象化オブジェクトとコマンドセット510を設けたので、統合の問題は小さくなった。更に、事前に定義されたインタフェースを用いるので、展開中のクラスタをシミュレートすることができ、その結果、統合テストを展開とほぼ平行して行えるようになり、従来のシステムに勝る利点を提供することになる。
【0033】
図5では、コマンドセット510はオブジェクトベースのクラスタのマネジャ500とクラスタ520の間にあるものとして示しているが、コマンドをクラスタ520及び/又は個々の構成要素(例えば、構成要素522、構成要素524、構成要素526)に送信することは、クラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースをモデル化するオブジェクトにコマンドを送信することにより実現できるものと理解頂きたい。例えば、オブジェクトはクラスタをモデル化することができるが、オブジェクトは、オブジェクトベースのクラスタのマネジャとクラスタの間のインタフェースとして使用することもできる。この様に、或るクラスタに貼り付けられているオブジェクトにコマンドを送ることにより、コマンドの所望の効果を、事実上そのクラスタに送ることができる。この様に、新しいクラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースが、コマンドセット510に対するインタフェースを実装している限り、新しいクラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースは、コマンドセット510を通して既存のオブジェクトベースのクラスタのマネジャ500と対話することができる。これにより、新クラスタの展開と統合が単純化され、従来のシステムに勝る利点が提供されることになる。
【0034】
図6では、オブジェクト階層を示している。「クラスタオブジェクトモデル」とは、クラスタ関連オブジェクトとその相互関係を記述する一般的オブジェクトモデルをいう。従って、クラスタオブジェクトモデルは、クラスタが所有している、クラスタ会員、サービス、及び各種リソースを統合した視点を提供し易くする。同様に、クラスタオブジェクトモデルは、クラスタの力学に対処するように設計されており、グラフィカル・ユーザー・インタフェースにより採用されるクラスを導出するためのベースクラスとして機能することができる。
【0035】
階層の一番上はクラスタオブジェクト610である。クラスタオブジェクト610は、クラスタをモデル化することができ、従って、クラスタのモデル化をやり易くするデータと、クラスタデータを取り扱う方法と、コマンドセット更にはオブジェクトベースのクラスタのマネジャと対話するための方法を含んでいる。階層内で、ホストオブジェクト620、パッケージオブジェクト630、リソースオブジェクト640、及び事象履歴オブジェクト650が、クラスタオブジェクト610を継承している。同様に、リソースオブジェクト640を継承するオブジェクトには、ネットワークアドレスオブジェクト642、ディスク容量オブジェクト644、アプリケーションオブジェクト646、及びサブネットオブジェクト648が含まれている。同じく、事象オブジェクト652は、事象履歴オブジェクト650を継承している。図示のオブジェクト階層は、異質なクラスタとの対話をやり易くするために、オブジェクトベースのクラスタの管理システムが採用することのできるオブジェクト階層の一例である。図6は1つの可能なオブジェクト階層を示してはいるが、本出願では他のオブジェクト階層も採用できるものと理解頂きたい。例えば、オブジェクトベースのクラスタの管理をやり易くするオブジェクトの1つのセットは、管理対象のオブジェクトをモデル化する親オブジェクトと、親オブジェクトを継承し、クラスタをモデル化するクラスタオブジェクトと、クラスタオブジェクトを継承し、クラスタのベンダー特有の特性(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、通信プロトコル)をモデル化するベンダー特有のクラスタオブジェクトを含むことができる。オブジェクトを階層状に配置することにより、オブジェクト指向型の分析、設計、及び継承性・集成・データハイディング・カプセル化のようなプログラミングの利点を得易くすることにより、オブジェクトベースのクラスタの管理に伴うプログラミングを簡素化することができる。
【0036】
オブジェクトベースのクラスタを管理するためのシステムと方法に採用されるオブジェクトのセットの或る例では、親オブジェクトを継承し且つエージェントをモデル化するエージェントオブジェクトが提供される。上記のように、エージェントはコンピュータ処理環境を横断し、クラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースを配置し、アイテムに関するデータをオブジェクトベースのクラスタの管理システムに報告する。エージェントは、例えば、SNMPベースでもRMONベースでもよい。同様の新しいベンダー特有のマネジャが作成され、クラスタをオブジェクトベースのクラスタのマネジャと同様に統合することは、クラスタのオブジェクトモデル化により簡素化されるので、新しいクラスタ発見及び/又は監視エージェントも作成することができるようになる。エージェントの統合は、オブジェクト内のエージェントをモデル化し抽象化することにより、同じく簡素化されるが、これには、オブジェクトとオブジェクトベースのクラスタのマネジャとの間のインタフェースを定義することが含まれている。インタフェースとなる新しいエージェントは、オブジェクトベースのクラスタのマネジャと容易に統合することができ、従来のシステムに勝る利点が提供される。この様に、オブジェクト階層には、エージェントオブジェクトを継承し、ベンダー特有のエージェントをモデル化する、ベンダー特有のエージェントオブジェクトが含まれる。例えば、第1のベンダーは、当該ベンダーにより提供されるクラスタを識別するエージェントを提供する。同様に、第2のベンダーは、当該ベンダーにより提供されるクラスタだけでなく、他のベンダーより提供されるクラスタも識別するエージェントを提供する。こうして、両方のベンダー特有のエージェントオブジェクトは、固有の能力を有しているが、共に親オブジェクトを継承するエージェントオブジェクトを継承しており、その結果、オブジェクトベースのクラスタ管理と迅速な統合がやり易くなる。
【0037】
オブジェクト階層の別の例は、親オブジェクトを継承し、タスク空間をモデル化するタスク空間オブジェクトを含んでいる。この例の階層は、親オブジェクトを継承し、タスクをモデル化するタスクオブジェクトと、タスクオブジェクトを継承し、1つ又は複数のベンダー特有のタスクをモデル化する1つ又は複数のベンダー特有のタスクオブジェクトを含んでいてもよい。同様に、オブジェクト階層は、親オブジェクトを継承し、リソース空間をモデル化するリソース空間オブジェクトを含んでいてもよい。同様に、リソースオブジェクトは、親オブジェクトを継承し、リソースをモデル化することができる。リソースは、幅広く異なるデータ、方法、及び他のベンダー特有の独自性を有しているはずなので、実体化されたリソースオブジェクトは、リソースオブジェクトを継承し、サービス、プロセス、サブネット、アドレス、ファイルシステム、アプリケーション、及びディスク容量等のアイテムをモデル化し、このようなリソースをオブジェクトベースのクラスタの管理システムに組み込み易くする。
【0038】
オブジェクトベースのクラスタのマネジャは、或る例では、クラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースに関する情報を表示し易くするグラフィカル・ユーザー・インタフェースと対話するので、一例としてのオブジェクト階層は、親オブジェクトを継承し、グラフィカル・ユーザー・インタフェースにオブジェクトの階層表示をやり易くするフォルダオブジェクトを含んでいる。同様に、リソースフォルダは、フォルダオブジェクトを継承し、リソースをモデル化するので、同様に、クラスタ、クラスタ構成要素及び/又はリソースを見るために採用されたグラフィカル・ユーザー・インタフェースでのオブジェクトの階層表示がやり易くなる。更に、一例としてのオブジェクト階層は、リソースフォルダオブジェクトを継承し、サービスフォルダ、アドレスフォルダ、プロセスフォルダ、サブネットフォルダ、ファイルシステムフォルダ、アプリケーションフォルダ、及びディスク容量フォルダの様なアイテムをモデル化する1つ又は複数の実体化されたフォルダオブジェクトを含んでおり、同様に、オブジェクトベースのクラスタ管理システムを、例えば企業管理に採用されているグラフィカル・ユーザー・インタフェースと統合し易くする。
【0039】
なお、オブジェクトの階層は、コンピュータ読み取り可能媒体上に記憶してもよい。この様に、コンピュータ読み取り可能媒体に記憶されているコンピュータ実行可能構成要素のオブジェクトのセットには、管理対象のオブジェクトをモデル化する親オブジェクト、クラスタをモデル化するクラスタオブジェクト、ベンダー特有のクラスタソリューションをモデル化するベンダークラスタオブジェクト、エージェントをモデル化するエージェントオブジェクト、ベンダー特有のエージェントをモデル化するベンダー特有のエージェントオブジェクト、タスク空間をモデル化するタスク空間オブジェクト、タスクをモデル化するタスクオブジェクト、ベンダー特有のタスクをモデル化するベンダー特有のタスクオブジェクト等が含まれる。
【0040】
次に図7では、オブジェクトベースのクラスタの管理システム760と通信状態にあるクラスタオブジェクト710により、クラスタ700がモデル化されている様子を示している。同様に、クラスタ構成要素720、730、740、750が、それぞれ、これも同じくオブジェクトベースのクラスタの管理システム760と通信状態にある個々のオブジェクト722、732、742、752によりモデル化されている様子も示している。この様に、オブジェクトベースのクラスタの管理システム760は、クラスタ700及び/又は個々のクラスタ構成要素720−750と、モデル化オブジェクト710、722−752を通して間接的に対話することができる。クラスタ700及び/又は個々のクラスタ構成要素720−750を抽象化することにより、オブジェクトベースのクラスタの管理システム760が、クラスタ700及び/又はクラスタ構成要素720−750に付帯するベンダー特有の及び/又は実施の詳細から切り離されるので、オブジェクトベースのクラスタの管理システム760をプログラムするタスクが簡素化される。クラスタ700と構成要素720−750をモデル化することの別の利点は、アイテムをソフトウェア内でシミュレートすることができ、これにより、迅速なプロトタイプの作成、迅速な統合、故障検知、訓練、及び実質的並行展開がやり易くなることである。
【0041】
図8では、オブジェクトベースのクラスタの管理システム800が、2つの異質なクラスタ810及び820と対話している状態を示している。クラスタ810は、オブジェクト850、852、854によりそれぞれモデル化される3つのクラスタ構成要素812、814、816を含んでいる。同様に、クラスタ820は、オブジェクト860、862、864によりそれぞれモデル化される構成要素822、824、926を含んでいる。クラスタ810はオブジェクト830によりモデル化され、クラスタ820はオブジェクト840によりモデル化される。オブジェクト830、840、850、852、854、860、862、864は、オブジェクトベースのクラスタの管理システム800と通信状態にある様子が示されている。この様に、オブジェクトベースのクラスタの管理システム800は、クラスタ810、構成要素812、814、816、クラスタ820、及び構成要素822、824、826に付帯するベンダー特有の及び/又は実施に特有の詳細から切り離されている。従って、オブジェクトベースの管理システム800は、物理的なエンティティに付きものの特有なものと対話するのではなくてオブジェクト内で捕捉される抽象物と対話することになるので、そのプログラミングが単純になり、従来の非オブジェクト指向システムに勝る利点が提供される。
【0042】
上に示し説明した代表的なシステムの観点から、実施される方法論は図9のフロー図を参照すると良く理解することができる。説明を簡単にするため、図示の方法論は一連のブロック形式で示し説明しているが、方法論はこのブロック順に限定されるものではなく、ブロックによっては、図示し説明しているものと異なる順序で、及び/又は同時に起こってもよい。更に、例示する方法論を実施するのに、図示のブロック全てが求められるわけでもない。更に、追加的及び/又は代替的な方法論では、追加の図示していないブロックが採用されることもある。或る例では、このような方法論は、コンピュータ実行可能なインストラクション及び/又はオペレーションとして実施し、インストラクション及び/又はオペレーションは、限定するわけではないが、アプリケーション特定の集積回路(ASIC)、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、電子的に消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、ディスク、搬送波、及びメモリスティックを含むコンピュータ読み取り可能媒体上に記憶することもできる。
【0043】
図9は、オブジェクトベースのクラスタを管理するための一例的なコンピュータベースの方法を示すフローチャートである。900で、全体的初期化が行われる。初期化には、限定するわけではないが、メモリ割付、ポインタの確立、データ通信の確立、リソースの確保、変数の設定、プロセス活動の表示が含まれる。
【0044】
910で、クラスタが発見されたか否かに関して判定が下される。910での判定がイエスの場合、920で、クラスタオブジェクトが充てられる。この様に、オブジェクトベースクラスタを管理するための方法では、第1段階の内の1つは、1つ又は複数のクラスタを発見することであり、クラスタは(例えば、異なるベンダーの)異質のクラスタでもよい。クラスタを発見することには、1つ又は複数のエージェントからデータを受信して分析することが含まれ、そのエージェントは、例えば、ニューラル・ネットワーク・エージェントである。エージェントから受信されたデータには、限定するわけではないが、クラスタ名、クラスタの位置、クラスタ構成要素識別子のセット、クラスタ構成要素間の関係のセット、クラスタが実行することのできるプロセス、クラスタに送ることのできるコマンド、アップタイム、ダウンタイム、トラップデスティネーション、局所的に利用可能なアプリケーションが含まれる。クラスタは異質なことが多いので、それらはオブジェクトにより抽象化されてモデル化され、これにより異質なクラスタとの対話が単純化される。クラスタを発見するエージェントから受信されるデータは、クラスタをモデル化するオブジェクト内の1つ又は複数のフィールドに記憶することができる。一般的には、値は、オブジェクトに付帯する方法のインタフェースを採用することにより、クラスタをモデル化するオブジェクト内に記憶される。
【0045】
1つ又は複数のクラスタが発見されると、クラスタに関係付けられたリソースも発見される。クラスタに関係付けられた値がクラスタをモデル化するオブジェクト内に記憶されるやり方と同じように、リソースに関係づけられた値は、リソースをモデル化するオブジェクト内に同じように記憶される。リソースには、限定するわけではないが、コンピュータハードウェア(例えば、ディスク空間、メモリ容量、通信帯域、プロセッサ速度)、及びコンピュータソフトウェア(例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション、プロセス、スレッド)が含まれる。リソースに関する情報は、エージェントから受信することができ、或る例ではニューラル・ネットワーク・エージェントである。
【0046】
この様に、オブジェクトベースのクラスタを管理するための一例的な方法は、クラスタ及び/又はクラスタに関係付けられたリソースを発見する段階と、モデル化オブジェクト内のクラスタ及び/又リソースに関係付けられた値を記憶する段階と、ニューラル・ネットワーク・エージェントからのクラスタ及び/又はリソースに関係付けられたデータを受信して分析する段階を含んでいる。プロトコルは、クラスタ及び/又はリソースデータタイプ、サイズ、位置、及び有効値を含むことができる。エージェント(例えば、ニューラル・ネットワーク・エージェント)は、クラスタに関係付けられたデータがモデル化オブジェクトに記憶される前に、クラスタを継続的に探し出すので、データは、新しく「発見された」クラスタが実際には以前に発見されたものであるか否かを判定するために分析される。これにより、重複するデータの記憶に伴う問題を減らすのが簡単になる。
【0047】
930で、クラスタに関係付けられた情報を更新すべきか否かについての判定が下される。930での判定がイエスである場合、940で、クラスタオブジェクトが更新される(例えば、値が変更される)。この様に、オブジェクトベースのクラスタを管理するための一例的方法は、クラスタを監視する段階を含んでおり、クラスタに変化があったことが分かった場合は、モデル化オブジェクト内のデータ値が更新される。更新は、一般的に、クラスタをモデル化する1つ又は複数のオブジェクトの方法を呼び出すことにより実行される。モニターデータは、監視エージェントから受信されるが、このエージェントは、例えばニューラル・ネットワーク・エージェントである。例えば、新しく発見されたクラスタは、それが第1ディスク容量を有していることを示している。或るオペレーション期間の後、ディスク容量は変化する。従って、クラスタを監視しているエージェントは、新しいディスク容量を報告する。変化したディスク容量が通知されると、クラスタをモデル化するオブジェクト内で方法が呼び出され、クラスタをモデル化するオブジェクト内に記憶されているデータ値が変更される。なお、並列処理システム内では、監視は、クラスタに関係付けられたデータ値の更新と実質的に並行して行われると理解頂きたい。エージェントがクラスタを監視している間、エージェントは、クラスタに関係付けられたリソースも監視する。従って、オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法は、クラスタに関係付けられたリソースを監視する段階と、リソースをモデル化するオブジェクト内の値を更新する段階を含んでいる。リソースをモデル化するオブジェクトの更新に採用されるデータ値は、エージェントから検索することができるが、このエージェントは、例えばニューラル・ネットワーク・エージェントである。エージェントは実質的に継続してリソース及び/又はクラスタを監視するので、エージェントから受信されたデータは、方法を呼び出してクラスタ及び/又はリソースモデル化オブジェクトを更新すべきか否かを判定する前に、分析される。これにより、データの完全性を維持することがやり易くなり、その結果、クラスタ及び/又は関係クラスタリソースの正確な表示とモデルの保守がやり易くなる。
【0048】
950で、クラスタ上で或る動作を行うか否かについて判定が下される。950での判定がイエスである場合、960で、クラスタは管理される。クラスタの管理には、限定するわけではないが、クラスタを定義すること、クラスタを見ること、クラスタ上にシステム機能を呼び出すこと、クラスタ上にユーザー機能を呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ上で実行すべき動作を確認すること、クラスタを始動すること、クラスタを停止すること、トラップデスティネーションを登録すること、トラップデスティネーションを掲示すること、エージェントプロセスを掲示すること、クラスタプロセスを掲示すること、ローカルアプリケーションを開始すること、が含まれる。更に、クラスタの管理には、クラスタのフェイルオーバー処理を実行すること、クラスタ内の負荷バランスを取ること、クラスタの保守処理を実行すること、が含まれる。クラスタを定義することには、例えば、クラスタ構成要素に対する識別子を提供すること、及び/又は1つ又は複数のクラスタ構成要素の位置を識別すること、が含まれる。クラスタを見ることには、例えは、クラスタ及び/又はクラスタリソースをモデル化するのに採用されているオブジェクト内に記憶された1つ又は複数のオブジェクト又はデータ値を表示することが含まれる。クラスタは、コンピュータ構成要素の協働するセットなので、クラスタを管理することには、クラスタ上にシステム及び/又はユーザー機能を呼び出すことがまれる。例えば、クラスタは、システム機能と考えられる保全走査(例えば、ウイルスチェック)を実行する能力を有している。同様に、クラスタは、クラスタのユーザーにより書かれたプログラムを実行する能力を有しており、これはユーザー機能であると考えられる。システム及び/又はユーザー機能は、例えば、遠隔手続き呼び出しにより呼び出すことができる。クラスタに参加できる「コンピュータ構成要素」には、限定するわけではないが、コンピュータ関係エンティティ、即ち、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、その組み合わせ、又は実行中のソフトウェアの何れかが含まれる。例えば、コンピュータ構成要素としては、限定するわけではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なもの、実行のスレッド、プログラム、及びコンピュータが挙げられる。1つ又は複数のコンピュータ構成要素は、実行のプロセスおよび/又はスレッド内に常駐することができ、コンピュータ構成要素は、1つのコンピュータ上に局所化することも、及び/又は2つ以上のコンピュータに跨って分散させることもできる。
【0049】
クラスタは、状態を有しており、従って、クラスタのオペレーションを始動することにより、及び/又はクラスタのオペレーションを停止することにより管理される。クラスタの始動と停止は、例えば、クラスタにコマンドを送ることにより行なわれる。クラスタ上で取ることのできる動作は、状態(例えば、アップ、ダウン)により異なるので、クラスタの状態を見ることにより、クラスタ上で動作を実行できるか否か確認し易くなる。クラスタに或る状態が存在する場合、又は或る状態変化がクラスタに起きている場合、或る動作が自動的に実行される。動作はトラップデスティネーションに記憶され、従って、クラスタに関するトラップデスティネーションは、オブジェクトベースのクラスタを管理する方法によって登録され、そのようなトラップデスティネーションが掲示される。クラスタに関する情報は、エージェントから受信されるので、クラスタ管理は、クラスタに関する情報を調べて及び/又は報告したエージェント処理の掲示を含むことになる。
【0050】
クラスタが採用されているアプリケーションは、利用可能性の高いアプリケーションをサポートしている状態にある。而して、クラスタ管理は、クラスタに対するフェイルオーバー処理の実行(例えば、下のクラスタ構成要素から上のクラスタ構成要素へ処理を自動的に移すこと)、クラスタ内の負荷バランス取り(クラスタ構成要素間での処理及び/又はデータの分配)、及び保守処理の実行(例えば、デ・フラグメンテーション、通信完全性テスト、安全監査)を含んでいる。この処理は、物理的エンティエィと直接対話するのではなく、クラスタをモデル化するオブジェクトと対話することによりやり易くなる。
【0051】
クラスタ及び/又はクラスタ構成要素は、1つ又は複数のクラスタリソース(例えば、ディスク、テープ、CD)と対話する。この様に、アプリケーションは、リソースを管理することにも関係する。従って、オブジェクトベースのクラスタを管理するための一例的方法では、リソースを定義すること、リソースを見ること、リソースを始動し停止すること、及びリソース上に機能を呼び出すこと、を含むリソース管理機能が実行される。例えば、リソースを定義することには、リソースに名前をつけること、リソースを配置すること、及びリソースを1つ又は複数のクラスタに関係付けることが含まれる。同様に、リソースを見ることには、リソース定義値を表示することが含まれる。クラスタのように、リソースは状態を有しており、従って、リソースは始動され及び/又は停止される。例えば、クラスタに関係付けられたテープバックアップリソースは、毎夜、夜中の12時から午前1時までの間に自動化されたテープバックアップを実行するのに採用される。従って、リソースは、自動的テープバックアップに先立って始動され、自動テープバックアップが完了した後に停止して、節電を図り安全上のリスクを低減する。
【0052】
970では、オブジェクトベースのクラスタの管理が完了したか否かに付いて判定が下される。970での判定がノーの場合、処理は910に戻るが、そうでなければ処理は終了する。図9に示すブロックは、順序付けて示しているが、オブジェクトベースのクラスタを管理する方法は、並列処理システムで実行することもでき、従って、図示のブロックは実質的に並行して実行してもよいものと理解頂きたい。
【0053】
次に図10は、アプリケーションプログラム用インタフェース(API)1000が、オブジェクトベースのクラスタのマネジャ1030にアクセスを行う様子を示している。API1000は、オブジェクトベースのクラスタのマネジャ1030により行なわれる処理にアクセスするため、例えば、プログラマー1010及び/又はプロセス1020により用いられる。例えば、プログラマー1010は、クラスタにアクセスする(例えば、そのオペレーションを呼び出す、そのオペレーションを監視する、その機能にアクセスする)ためのプログラムを書くことができ、プログラムを書くことは、API1000の存在により容易になる。この様に、プログラマー1010は、クラスタマネジャ1030の内部を理解する必要が無くなり、プログラマーのタスクは、クラスタマネジャ1030に対するインタフェース1000を学習することにより単純化される。これにより、プログラマー1010及び/又はプロセス1020へ機能を露出しながら、クラスタマネジャ1030の機能のカプセル化がやり易くなる。同様に、API1000は、データ値をクラスタマネジャ1030に提供し、及び/又はクラスタマネジャ1030からデータ値を検索することができる。例えば、負荷バランス取りをやり易くするプロセス1020は、クラスタマネジャ1030からAPI1000を通して検索されたデータを調べることにより、1つ又は複数のクラスタ及び/又はクラスタ構成要素の状態を監視することができる。あるデータ値、及び/又は値間の関係により表されるような或る種の状態が通知されると、プロセス1020は、API1000を通して負荷バランス取りの管理をやり易くする1つ又は複数の値又はコマンドを送る。
【0054】
一例としてのAPI1000では、第1インタフェース1040は、クラスタを発見することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを送る。例えば、限定するわけではないが、クラスタの名前、位置、大きさ、アドレス、所有者、ベンダー、容量、及び会員リソースを含むデータが、発見インタフェース1040を通過する。「クラスタ発見」とは、ネットワーク上のクラスタ関係オブジェクトを識別するプロセスをいう。発見は、例えば、単純なネットワーク管理プロトコル(SNMP)エージェントベース、又は遠隔監視(RMON)エージェントベースである。クラスタ発見では、異なるホストから集められた情報の相関付けが行なわれる。
【0055】
第2のインタフェース1050は、クラスタを監視することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを送る。例えば、限定するわけではないが、クラスタ状態、負荷、保守状態、及び利用性を含むデータが、モニターインタフェースを通過する。第3のインタフェース1060は、クラスタを管理することに関係付けられたアプリケーションデータ及び/又は制御データを送る。例えば、限定するわけではないが、クラスタを定義すること、クラスタ構成要素を定義すること、クラスタを見ること、クラスタ構成要素を見ること、クラスタ上に機能を呼び出すこと、クラスタ構成要素上に機能を呼び出すこと、クラスタ上にプロセスを呼び出すこと、クラスタ構成要素上にプロセスを呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ構成要素へコマンドを送信すること、クラスタを始動すること、クラスタ構成要素を始動すること、クラスタを停止すること、クラスタ構成要素を停止すること、フェイルオーバー処理を開始すること、フェイルオーバー処理を停止すること、保守処理を開始すること、保守処理を停止すること、負荷バランス取り処理を開始すること、負荷バランス取り処理を停止すること、を含むデータが、インタフェース1060を通過する。この様に、API1000の或る例では、アプリケーションプログラムインタフェースのセットは、コンピュータ読み取り可能媒体上に記憶することができる。インタフェースは、オブジェクトベースのクラスタマネジャにアクセスするためにコンピュータ構成要素により実行される。インタフェースは、限定するわけではないが、クラスタを発見することに関係付けられたデータを受信又は提供する第1のインタフェースと、クラスタを監視することに関係付けられたデータを受信又は提供する第2のインタフェースと、クラスタを管理することに関係付けられたデータを受信又は提供する第3のインタフェースを含んでいる。
【0056】
上記説明は幾つかの例を含んでいる。無論、オブジェクトベースのクラスタを管理する際に採用されるシステム、方法、GUI、及びAPIの説明に当って、構成要素と方法論の考えられるあらゆる組み合わせを説明することは不可能である。しかしながら、当業者には、更なる組合わせ及び置換えが可能であることを認識頂けよう。従って、本出願は、特許請求の範囲に述べる範囲に当てはまる変更、修正、及び変形例を包含することを意図している。更に、「含む」という用語を詳細な説明又は請求項に使用している点については、本用語は、請求項で使用する「備える、成る、含んでいる」という用語と同様な意味を有しているもの理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本願に記載の一例としてのシステム、方法、GUI、APIを実施することのできる、コンピュータ処理環境の一例を示している。
【図2】代表的なノードクラスタを2つ示している。
【図3】オブジェクトベースのクラスタのソリューションを管理することにより、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムの一例を示している。
【図4】異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムの一例を示している。
【図5】標準化されたコマンドのセットと、クラスタ及び/又はクラスタ構成要素をモデル化するオブジェクトのセットを介して通信することを含む、異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムの一例を示している。
【図6】クラスタ、リソース、及び/又はクラスタ構成要素をモデル化する、オブジェクトの階層の一例を示している。
【図7】物理的エンティティをモデル化するクラスタオブジェクトとリソースオブジェクトを通じて、物理的エンティティと対話する、オブジェクトベースのクラスタのマネジャの一例を示している。
【図8】多数の異質なクラスタに関係付けられたクラスタオブジェクト及びリソースオブジェクトと対話するオブジェクトベースのクラスタマネジャの一例を示している。
【図9】オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法の一例を説明するフローチャートである。
【図10】プログラマー及び/又はプロセスが、オブジェクトベースのクラスタを管理するためのシステム及び/又は方法にアクセスする手段であるアプリケーションプログラム用インタフェースの一例を示している。
Claims (36)
- オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法において、
1つ又は複数のクラスタを発見する段階と、
前記1つ又は複数のクラスタに関係付けられた値を、クラスタをモデル化する1つ又は複数のオブジェクト内に記憶する段階と、から成ることを特徴とする方法。 - 前記クラスタを発見する段階は、1つ又は複数のエージェントからデータを受信し分析する段階を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記エージェントはニューラル・ネットワーク・エージェントであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- クラスタに関係付けられた1つ又は複数のリソースを発見する段階と、
前記1つ又は複数のリソースに関係付けられた1つ又は複数の値を、リソースをモデル化する1つ又は複数のオブジェクト内に記憶する段階と、を更に含んでことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記リソースを発見する段階は、1つ又は複数のエージェントからデータを受信し分析する段階を含んでいることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 前記エージェントは、ニューラル・ネットワーク・エージェントであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 1つ又は複数のクラスタを監視する段階と、
クラスタをモデル化する1つ又は複数のオブジェクトに関係付けられた1つ又は複数の値を更新する段階と、を更に含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記1つ又は複数の値を更新する段階は、クラスタをモデル化する1つ又は複数のオブジェクトの1つ又は複数の方法を呼び出す段階を含んでいることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 前記1つ又は複数のクラスタを監視する段階は、1つ又は複数のエージェントからデータを受信し分析する段階を含んでいることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 前記エージェントはニューラル・ネットワーク・エージェントであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 1つ又は複数のクラスタに関係付けられた1つ又は複数のリソースを監視する段階と、
リソースをモデル化する1つ又は複数のオブジェクトに関係付けられた1つ又は複数の値を更新する段階と、を更に含んでいることを特徴とする請求項7に記載の方法。 - 前記1つ又は複数の値を更新する段階は、リソースをモデル化する1つ又は複数のオブジェクトの1つ又は複数の方法を呼び出す段階を含んでいることを特徴とする請求項11に記載の方法。
- 前記1つ又は複数のリソースを監視する段階は、1つ又は複数のエージェントからデータを受信し分析する段階を含んでいることを特徴とする請求項11に記載の方法。
- 前記エージェントはニューラル・ネットワーク・エージェントであることを特徴とする請求項13に記載の方法。
- クラスタを定義すること、クラスタを見ること、クラスタ上にシステム機能を呼び出すこと、クラスタ上にユーザー機能を呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ上で実行すべき動作を確認すること、クラスタを始動すること、クラスタを停止すること、トラップデスティネーションを登録すること、トラップデスティネーションを掲示すること、エージェントプロセスを掲示すること、クラスタプロセスを掲示すること、ローカルアプリケーションを開始すること、の内の少なくとも1つを実行することから成る、1つ又は複数のクラスタを管理する段階を更に含んでいることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- クラスタに対するフェイルオーバー処理、クラスタ内の負荷バランス取り、及びクラスタに対する保守処理、の内の少なくとも1つを実行することから成る、1つ又は複数のラスタを管理する段階を更に含んでいることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- リソースを定義すること、リソースを見ること、リソースを始動すること、リソースを停止すること、及びリソース上に機能を呼び出すこと、の内の少なくとも1つを実行することから成る、1つ又は複数のリソースを管理する段階を更に含んでいることを特徴とする請求項15に記載の方法。
- 異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムにおいて、
1つ又は複数のクラスタを検知するクラスタ検知器と、
1つ又は複数のクラスタからデータを収集するクラスタスーパーバイザと、を備えていることを特徴とするシステム。 - 前記クラスタスーパーバイザは、前記1つ又は複数のクラスタに、データ及び制御情報の内の少なくとも一方を提示することを特徴とする請求項18に記載のシステム。
- 前記クラスタ検知器と前記クラスタスーパーバイザの内の少なくとも一方は、クラスタ及びクラスタ構成要素の少なくとも一方を抽象化する1つ又は複数のオブジェクト内にデータを記憶することを特徴とする請求項19に記載のシステム。
- 前記1つ又は複数のオブジェクトは、オブジェクト階層内に配置されていることを特徴とする請求項20に記載のシステム。
- 前記クラスタ検知器と前記クラスタスーパーバイザの内の少なくとも一方は、標準化され正規化されたコマンドセットを通して、1つ又は複数のオブジェクトと通信することを特徴とする請求項20に記載のシステム。
- 前記コマンドセットは、クラスタを定義すること、クラスタ構成要素を定義すること、クラスタを見ること、クラスタ構成要素を見ること、クラスタ上に機能を呼び出すこと、クラスタ構成要素上に機能を呼び出すこと、クラスタ上にプロセスを呼び出すこと、クラスタ構成要素上にプロセスを呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ構成要素へコマンドを送信すること、クラスタを始動すること、クラスタ構成要素を始動すること、クラスタを停止すること、クラスタ構成要素を停止すること、フェイルオーバー処理を開始すること、フェイルオーバー処理を停止すること、保守処理を開始すること、保守処理を停止すること、負荷バランス処理を開始すること、負荷バランス処理を停止すること、の内の少なくとも1つを実行するコマンドを含んでいることを特徴とする請求項22に記載のシステム。
- 前記クラスタ検知器と前記クラスタスーパーバイザの内の少なくとも一方は、1つ又は複数のインテリジェントで自動化されたデータ収集部からデータを受信することを特徴とする請求項18に記載のシステム。
- オブジェクトベースのクラスタの管理をやり易くするオブジェクトのセットにおいて、
管理対象のオブジェクトをモデル化する親オブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、クラスタをモデル化するクラスタオブジェクトと、
前記クラスタオブジェクトを継承し、1つ又は複数のベンダー特有のクラスタソリューションをモデル化する1つ又は複数のベンダークラスタオブジェクトと、を備えていることを特徴とするオブジェクトのセット。 - 前記親オブジェクトを継承し、エージェントをモデル化するエージェントオブジェクトと、
前記エージェントオブジェクトを継承し、1つ又は複数のベンダー特有のエージェントをモデル化する1つ又は複数のベンダーエージェントオブジェクトと、を更に含んでいることを特徴とする請求項25に記載のオブジェクトのセット。 - 前記親オブジェクトを継承し、タスク空間をモデル化するタスク空間オブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、タスクをモデル化するタスクオブジェクトと、
前記タスクオブジェクトを継承し、1つ又は複数のベンダー特有のタスクをモデル化する1つ又は複数のベンダータスクオブジェクトと、を更に含んでいることを特徴とする請求項25に記載のオブジェクトのセット。 - 前記親オブジェクトを継承し、リソース空間をモデル化するリソース空間オブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、リソースをモデル化するリソースオブジェクトと、
前記リソースオブジェクトを継承し、サービス、プロセス、サブネット、アドレス、ファイルシステム、アプリケーション、及びディスク容量の内の少なくとも1つをモデル化する、1つ又は複数の実体化されたリソースオブジェクトと、を更に含んでいることを特徴とする請求項25に記載のオブジェクトのセット。 - 前記親オブジェクトを継承し、グラフィカル・ユーザー・インタフェースにオブジェクトの階層表示をやり易くするフォルダをモデル化するフォルダオブジェクトと、
前記フォルダオブジェクトを継承し、グラフィカル・ユーザー・インタフェースにオブジェクトの階層表示をやり易くするリソースをモデル化するリソースフォルダオブジェクトと、
前記リソースフォルダオブジェクトを継承し、サービスフォルダ、アドレスフォルダ、プロセスフォルダ、サブネットフォルダ、ファイルシステムフォルダ、アプリケーションフォルダ、及びディスク容量フォルダ、の内の少なくとも1つをモデル化する、1つ又は複数の実体化されたフォルダオブジェクトと、を更に含んでいることを特徴とする請求項25に記載のオブジェクトのセット。 - オブジェクトのセットのコンピュータ実行可能構成要素を記憶するためのコンピュータ読み取り可能媒体において、
管理対象のオブジェクトをモデル化する親オブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、クラスタをモデル化するクラスタオブジェクトと、
前記クラスタオブジェクトを継承し、1つ又は複数のベンダー特有のクラスタソリューションをモデル化する、1つ又は複数のベンダークラスタオブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、エージェントをモデル化するエージェントオブジェクトと、
前記エージェントオブジェクトを継承し、1つ又は複数のベンダー特有のエージェントをモデル化する、1つ又は複数のベンダーエージェントオブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、タスク空間をモデル化するタスク空間オブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、タスクをモデル化するタスクオブジェクトと、
前記タスクオブジェクトを継承し、1つ又は複数のベンダー特有のタスクをモデル化する、1つ又は複数のベンダータスクオブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、リソース空間をモデル化するリソース空間オブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、リソースをモデル化するリソースオブジェクトと、
前記リソースオブジェクトを継承し、サービス、プロセス、サブネット、アドレス、ファイルシステム、アプリケーション、及びディスク容量、の内の少なくとも1つをモデル化する、1つ又は複数の実体化されたリソースオブジェクトと、
前記親オブジェクトを継承し、グラフィカル・ユーザー・インタフェースにオブジェクトの階層表示をやり易くするフォルダをモデル化するフォルダオブジェクトと、
前記フォルダオブジェクトを継承し、グラフィカル・ユーザー・インタフェースに階層表示をやり易くするフォルダをモデル化するリソースフォルダオブジェクトと、
前記リソースフォルダオブジェクトを継承し、サービスフォルダ、アドレスフォルダ、プロセスフォルダ、サブネットフォルダ、ファイルシステムフォルダ、アプリケーションフォルダ、及びディスク容量フォルダ、の内の少なくとも1つをモデル化する、1つ又は複数の実体化されたフォルダオブジェクトと、を備えていること特徴とするコンピュータ読み取り可能媒体。 - 表示装置と選択装置を備えたグラフィカル・ユーザー・インタフェースを有するコンピュータシステムにおける、前記表示装置上にデータ入力のセットを提供し前記データ入力のセットから選択する方法において、
それぞれがクラスタ管理オプションを表している、データ入力のセットを検索する段階と、
前記データ入力のセットを前記表示装置上に表示する段階と、
前記選択装置が選択されるデータ入力を選択していることを示すデータ入力選択信号を受信する段階と、
前記信号に応えて、前記選択されたデータ入力に関係付けられたクラスタ管理オペレーションを開始する段階と、から成ることを特徴とする方法。 - 前記クラスタ管理オペレーションは、クラスタを定義すること、クラスタ構成要素を定義すること、クラスタを見ること、クラスタ構成要素を見ること、クラスタ上に機能を呼び出すこと、クラスタ構成要素上に機能を呼び出すこと、クラスタ上にプロセスを呼び出すこと、クラスタ構成要素上にプロセスを呼び出すこと、クラスタへコマンドを送信すること、クラスタ構成要素へコマンドを送信すること、クラスタを始動すること、クラスタ構成要素を始動すること、クラスタを停止すること、クラスタ構成要素を停止すること、フェイルオーバー処理を開始すること、フェイルオーバー処理を停止すること、保守処理を開始すること、保守処理を停止すること、負荷バランス処理を開始すること、負荷バランス処理を停止すること、の内の少なくとも1つであることを特徴とする請求項31に記載の方法。
- オブジェクトベースのクラスタの管理をやり易くするアプリケーションプログラムと組み合わせて、コンピュータ構成要素により実行するためのコンピュータ読み取り可能媒体上に実体化されたアプリケーションプログラムインタフェースのセットにおいて、
クラスタを発見することに関係付けられたアプリケーションデータと制御データの内の少なくとも一方を受信し、返信する第1のインタフェースと、
クラスタを監視することに関係付けられたアプリケーションデータと制御データの内の少なくとも一方を受信し、返信する第2のインタフェースと、
クラスタを管理することに関係付けられたアプリケーションデータと制御データの内の少なくとも一方を受信し、返信する第3のインタフェースと、を備えていることを特徴とするアプリケーションプログラムインタフェースのセット。 - 異質なクラスタを制御するためのシステムにおいて、
1つ又は複数の異質なクラスタを識別するための手段と、
1つ又は複数の異質なクラスタを検分するための手段と、
クラスタを抽象化するための手段と、
標準化されたコマンドを通して、1つ又は複数の異質なクラスタを制御するための手段と、を備えていることを特徴とするシステム。 - 異質なクラスタソリューションとの対話をやり易くするためのシステムのコンピュータ実行可能構成要素を記憶するコンピュータ読み取り可能媒体において、
1つ又は複数のクラスタを検知するクラスタ検知構成要素と、
1つ又は複数のクラスタからデータを収集するクラスタ監督構成要素と、
クラスタをモデル化する1つ又は複数のオブジェクトと、を備えていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能媒体。 - オブジェクトベースのクラスタを管理するための方法のためのコンピュータ実行可能インストラクションを記憶するコンピュータ読み取り可能媒体において、前記方法は
1つ又は複数のクラスタを発見する段階と、
前記1つ又は複数のクラスタに関係付けられたクラスタデータを、1つ又は複数のクラスタモデル化オブジェクト内に記憶する段階と、
少なくとも部分的には、前記1つ又は複数の発見されたクラスタを監視することに基づいて、1つ又は複数のクラスタモデル化オブジェクトを更新する段階と、
前記1つ又は複数のクラスタを管理する段階と、から成ることを特徴とする、コンピュータ読み取り可能媒体。
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