JP2004534819A - チアゾリルアミド類および抗ウイルス医薬としてのそれらの使用 - Google Patents

チアゾリルアミド類および抗ウイルス医薬としてのそれらの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)の新規化合物、その製造方法、および薬剤、特に抗ウイルス薬剤としてのそれらの使用に関する。

Description

【0001】
本発明は、新規化合物、即ちチアゾリルアミド類、それらの調製方法、および医薬、特に抗ウイルス医薬としてのそれらの使用に関する。
【0002】
WO00/01498は、抗ヘルペスウイルス特性を有するチアゾリル尿素に関する。WO00/05114は、抗ヘルペスウイルス特性を有するインドリニル尿素に関する。WO97/24343およびWO99/42455は、抗ヘルペスウイルス特性を有するフェニルチアゾール誘導体に関する。
【0003】
本発明は、チアゾリルアミド誘導体である、式(I)
【化1】
Figure 2004534819
式中、
は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、アミノ−(C−C)−アルキルまたはハロ−(C−C)−アルキルであり、
は、水素、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキルまたはビフェニルアミノカルボニルであるか、または、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、トリ−(C−C)−アルキルシリルオキシ、式
【化2】
Figure 2004534819
の基(式中、R 'は水素または(C−C)−アルキルである。)、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環(窒素含有ヘテロ環はまた、窒素原子を介して結合してもよい。)、窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族ヘテロ環、およびヒドロキシルまたは(C−C)−アルコキシでまた置換されてもよい(C−C10)−アリールからなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)−アルキルであるか、または、

【化3】
Figure 2004534819
(式中、RおよびRは、相互に同一かまたは異なって、水素または(C−C)−アルキルである。)の基であるか、または、

【化4】
Figure 2004534819
(式中、R10は天然産生αアミノ酸の側鎖基である。)の基であるか、または、

【化5】
Figure 2004534819
(式中、R11は、(C−C)−アルキルであり、R12は、水素、(C−C)−アルキルまたは式
【化6】
Figure 2004534819
(式中、R10 'は天然産生αアミノ酸の側鎖基である。)の基である。)の基であるか、
または、式中、
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノおよびニトロからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)シクロアルキルであり、
は、(C−C)−アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C10)アリールスルホキシ、(C−C10)−アリールスルホニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、(C−C)−ジアルキルアミノスルホニル、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ニトロおよび(C−C10)アリールからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されている(C−C)シクロアルキルであり、ただし、(C−C10)−アリールは、(C−C)−アルカノイル、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)アルキルスルホキシ、(C−C)アルキルスルホニルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換されていてもよく、
は、水素、(C−C)−アシル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルキルであるか、または、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アシル、(C−C)−アルコキシ、カルボキシル、
【化7】
Figure 2004534819
(式中、R 'は水素である。)、−(OCHCHOCHCH(式中、nは0または1である。)、フェノキシ、(C−C10)−アリールおよびNR1314(式中、R13およびR14は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アシル、(C−C)−アルキル、カルバモイル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノ(C−C)−アルキル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C10)−アリールまたは(C−C)−アルコキシカルボニルであるか、または、R13およびR14は、窒素原子と共に、場合によりSまたはOの中からのヘテロ原子、または式−NR15の基をさらに含んでいてもよく、そしてオキソで置換されていてもよい5ないし6員の飽和ヘテロ環を形成する(式中、R15は、水素または(C−C)−アルキルである。)。)からなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)−アルキルであるか、または、
は、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する、5ないし6員の芳香族の、ベンゾ縮合することもあるヘテロ環(窒素含有ヘテロ環はまた、窒素原子を介して結合し得る。)で置換されているか、または、式
【化8】
Figure 2004534819
の基(式中、R16は、水素または(C−C)−アルキルであり、R17およびR18は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C10)−アリールであり、ここで、上記の(C−C)−アルキルおよび(C−C10)−アリールは、場合によりヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよびハロゲンからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換され得る。)で置換されている(C−C)−アルキルであり、
は、水素、(C−C)−アルキル、ハロゲン、アミノ、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノであるか、または(C−C)−アルカノイルアミノであり、
は、
−ハロゲン、
−(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、トリ−(C−C)−アルキルシリルオキシ、3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る(C−C10)−アリール、
−(C−C)−アルコキシ、
−(C−C)−アルコキシカルボニル、
−(C−C)−アルキルチオ、
−ヒドロキシル、
−カルボキシル、
−6個までのフッ素原子を有する部分フッ素化(C−C)−アルコキシ、
−式
【化9】
Figure 2004534819
の基で置換されていることもある(C−C)−アルキル、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、5ないし6員の芳香族ヘテロ環、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキルおよびヒドロキシ−(C−C)−アルキルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環、
−(C−C)−アルケニル、
および
−OR19
−NR2021またはCONR2223
−カルバゾール、ジベンゾフランまたはジベンゾチオフェン、
−キサンテンまたは9,10−ジヒドロアクリジン、
式中、R19は、式−NR2425(式中、R24およびR25は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アシルである。)の基でまた置換されていることもあるフェニルであるか、または、R19は、ヒドロキシルおよび/またはハロゲンで1回ないし3回置換されていることもある(C−C)−アルキルであり、
20およびR21は、同一かまたは異なって、水素、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、フェニル、(C−C)−アシルまたは(C−C)−アルキルである、ただし、上記の(C−C)−アルキルは、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アシルで、フェニルで、またはS、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環で置換されていることもあり、上記のフェニルおよび上記の芳香族ヘテロ環は、ハロゲンおよび/またはヒドロキシルで、同一かまたは異なって、1回ないし3回置換されていることもあり、
22およびR23は、同一かまたは異なって、水素または(C−C)−アルキルである、
の式の基、からなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で場合により置換され得るフェニルであり、
は、Rの意味を有し、後者と同一かまたは異なっていてもよい、
の新規化合物およびそれらの塩に関する。
【0004】
本発明の化合物の生理的に許容され得る塩は、例えば、本発明の物質の鉱酸、カルボン酸、またはスルホン酸との塩であり得る。特に好ましい例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸または安息香酸との塩である。
【0005】
言及され得るさらなる塩は、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウムまたはマグネシウム塩)などの常套の塩基との塩、またはアンモニアまたはジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、1−エフェナミン(ephenamine)またはメチルピペリジンなどの有機アミンから誘導されるアンモニウム塩である。
【0006】
本発明の化合物は、置換パターンに依存して、像および鏡像をとる形(エナンチオマー)または像および鏡像をとらない形(ジアステレオマー)のいずれかの立体異性形で存在し得る。本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーのいずれにも、またはそれらのそれぞれの混合物に関する。ジアステレオマーのようなラセミ形は、公知の方法により、立体異性的に純粋な構成分に分離できる。
【0007】
本発明はまた、体内でのみ式(I)の実際の有効成分に変換される化合物(いわゆるプロドラッグ)をその範囲内に含む。
【0008】
(C−C)−アルキルは、便宜的に、炭素数1ないし6の直鎖または分枝アルキル基である。炭素数1ないし4(C−C)の直鎖または分枝アルキル基が好ましい。言及され得る例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルである。炭素数1ないし3の直鎖または分枝アルキル基((C−C)−アルキル)が特に好ましい。
【0009】
ハロ(C−C)−アルキルは、便宜的に、上記のように定義し得、そして置換基として1個ないし3個のハロゲン原子、即ちF、Cl、Brおよび/またはI、好ましくは塩素またはフッ素を有する(C−C)−アルキル基であり、言及され得る例は、トリフルオロメチル、フルオロメチルなどである。
【0010】
ヒドロキシ(C−C)−アルキルは、便宜的に、上記のように定義し得、そして置換基として1個ないし3個のヒドロキシル基を有する(C−C)−アルキル基であり、言及され得る例は、ヒドロキシメチルなどである。
【0011】
本発明のためには、(C−C)−アルケニルは、便宜的に、炭素数2ないし6の直鎖または分枝アルケニル基である。言及され得る例は、エテニル、n−プロプ−2−エン−1−イルおよびn−ブト−2−エン−1−イルである。炭素数2ないし4の直鎖または分枝アルケニル基が好ましい。
【0012】
(C−C)−アルコキシは、便宜的に、炭素数1ないし6の直鎖または分枝アルコキシ基である。炭素数1ないし4(C−C)の直鎖または分枝アルコキシ基が好ましい。言及され得る例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシである。炭素数1ないし3(C−C)の直鎖または分枝アルコキシ基が特に好ましい。
【0013】
ハロ−(C−C)−アルコキシは、便宜的に、モノ−またはポリハロ−置換(C−C)−アルコキシである。(C−C)−アルコキシ部分に関する上記の定義、およびハロゲンの定義を参照し得る。例えば、ハロ−(C−C)−アルコキシには、トリフルオロメトキシ、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、トリフルオロメチルメトキシなどの、部分的に1回またはそれ以上塩素化および/またはフッ素化されたか、または過フッ素化された(C−C)−アルコキシが含まれる。
【0014】
6個までのフッ素原子を有する部分的にフッ素化された(C−C)−アルコキシは、便宜的に、1個ないし6個、好ましくは1個ないし4個、より好ましくは1個ないし3個のフッ素原子で置換され得る、炭素数1ないし6の直鎖または分枝アルコキシ基である。1個ないし4個の炭素原子および1個ないし4個のフッ素原子を有する直鎖または分枝アルコキシ基が好ましい。言及され得る例は、各々1個ないし4個のフッ素原子を有するメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシである。(1,3−ジフルオロプロプ−2−イル)オキシおよび1,1,2,2−テトラフルオロエトキシが特に好ましい。
【0015】
(C−C)−アルキルチオは、便宜的に、炭素数1ないし6の直鎖または分枝アルキルチオ基である。炭素数1ないし4(C−C)の直鎖または分枝アルキルチオ基が好ましい。言及され得る例は、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、tert−ブチルチオ、n−ペンチルチオおよびn−ヘキシルチオである。炭素数1ないし3の直鎖または分枝アルキルチオ基、(C−C)−アルキルチオが特に好ましい。
【0016】
(C−C)−アルコキシカルボニルは、便宜的に、炭素数1ないし6の直鎖または分枝アルコキシカルボニル基である。炭素数1ないし4(C−C)の直鎖または分枝アルコキシカルボニル基が好ましい。言及され得る例は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニルである。炭素数1ないし4(C−C)の直鎖または分枝アルコキシカルボニル基が特に好ましい。
【0017】
本発明のためには、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルは、便宜的に、1個または両方の水素原子が(C−C)−アルキル基で置換されたカルバモイル基(HN−CO−)である。(C−C)−アルキル基の定義に関し、(C−C)−アルキルの上記説明を参照し得る。メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニルなどが、例として言及され得る。
【0018】
本発明のためには、モノ−またはジ−(C−C)−アシルアミノは、便宜的に、1個または両方の水素原子が(C−C)−アシル基で置換されたアミノ基(HN−)である。(C−C)−アシル基の定義に関し、(C−C)−アシルの上記説明を参照し得る。例として、(C−C)−アシルの定義で言及されたような(C−C)−アルカノイルが、例として言及され得る。
【0019】
(C−C)−アルキルスルホキシは、便宜的に、(C−C)−アルキル−S(=O)基であり、(C−C)−アルキル基に関し、その上記定義を参照し得る。
【0020】
(C−C)−アルキルスルホニルは、便宜的に、(C−C)−アルキル−SO基であり、(C−C)−アルキル基に関し、その上記定義を参照し得る。
【0021】
(C−C10)−アリールは、一般的に、炭素数6ないし10の芳香族基である。好ましいアリール基は、フェニルおよびナフチルである。
【0022】
本発明のためには、(C−C)−アシルは、便宜的に、炭素数1ないし6の直鎖または分枝アシル基である。言及され得る例は、ホルミル、アセチル、エタノイル、プロパノイル、イソプロパノイル、ブタノイル、イソブタノイルおよびペンタノイルである。炭素数1ないし4の直鎖または分枝アシル基が好ましい。アセチルおよびエタノイルが特に好ましい。
【0023】
本発明のためには、(C−C)−シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルである。好ましいものとして言及され得るものは、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。相応して、(C−C)−シクロアルキルの意味は、便宜的に、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロブチル、シクロヘキシルである。
【0024】
本発明のためには、ハロゲンは、一般的にフッ素、塩素、臭素およびヨウ素である。フッ素、塩素および臭素が好ましい。フッ素および塩素が特に好ましい。
【0025】
本発明のためには、(C−C)−アルカノイルは、ホルミルおよび(C−C)−アルキルカルボニル基であり、(C−C)−アルキルは、炭素数1ないし5の直鎖または分枝アルキル基、例えばアセチル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノイルである。
【0026】
S、Oおよび/またはNの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環は、例えば、ピリジル、ピリミジル、チエニル、フリル、ピロリル、チアゾリル、N−トリアゾリル、オキサゾリルまたはイミダゾリルである。ピリジル、フリル、チアゾリルおよびN−トリアゾリルが好ましい。
【0027】
S、Oおよび/またはNの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ベンゾ縮合ヘテロ環は、例えば、ベンズイミダゾリルである。
【0028】
窒素原子を介して結合した5ないし6員の飽和ヘテロ環であって、それらが結合した窒素原子と共に2個の置換基から形成され得、そして場合によりSもしくはO、または−NR15(式中、R15は上記定義の通りである)の中から更なるヘテロ原子を含有し得る飽和ヘテロ環は、本発明のためには、一般的に、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、メチルピペラジニル、チオモルホリニルまたはピロリジニルである。モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニルおよびチオモルホリニルが特に好ましい。
【0029】
窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族ヘテロ環には、例えば上記の窒素原子を介して結合した5ないし6員の飽和ヘテロ環、および例えばアジリジン(例えば1−アザシクロプロパン−1−イル)、アゼチジン(例えば、1−アザシクロブタン−1−イル)およびアゼピン(例えば、1−アゼパン−1−イル)などの3、7および8員のヘテロ環が含まれる。
【0030】
10の意味における天然産生α−アミノ酸の側鎖基には、例えば、水素(グリシン)、メチル(アラニン)、プロパン−2−イル(バリン)、2−メチルプロパン−1−イル(ロイシン)、1−メチルプロパン−1−イル(イソロイシン)、アミノ基の窒素原子に連結したプロパン−1,3−ジイル基(プロリン)、アミノ基の窒素原子に連結した2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジイル基(ヒドロキシプロリン)、式
【化10】
Figure 2004534819
の基(トリプトファン)、ベンジル基(フェニルアラニン)、メチルチオエチル基(メチオニン)、ヒドロキシメチル(セリン)、p−ヒドロキシベンジル(チロシン)、1−ヒドロキシエタン−1−イル(スレオニン)、メルカプトメチル(システイン)、カルバモイルメチル(アスパラギン)、カルバモイルエチル(グルタミン)、カルボキシメチル(アスパラギン酸)、カルボキシエチル(グルタミン酸)、4−アミノブタン−1−イル(リシン)、3−グアニジノプロパン−1−イル(アルギニン)、イミダゾール−4−イルメチル(ヒスチジン)、3−ウレイドプロパン−1−イル(シトルリン)、メルカプトエチル(ホモシステイン)、ヒドロキシエチル(ホモセリン)、4−アミノ−3−ヒドロキシブタン−1−イル(ヒドロキシリシン)、3−アミノプロパン−1−イル(オルニチン)などが含まれる。
【0031】
本発明はさらに、式中、
は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、アミノ−(C−C)−アルキルまたはハロ−(C−C)−アルキルであり、
は、水素、(C−C)−シクロアルキルまたはビフェニルアミノカルボニルであるか、または、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、トリ−(C−C)−アルキルシリルオキシ、式
【化11】
Figure 2004534819
の基(式中、R 'は水素または(C−C)−アルキルである。)、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環(窒素含有ヘテロ環はまた、窒素原子を介して結合し得る。)、窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族ヘテロ環、およびヒドロキシルまたは(C−C)−アルコキシでまた置換されてもよい(C−C10)−アリールからなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)−アルキルであるか、または、

【化12】
Figure 2004534819
(式中、RおよびRは、相互に同一かまたは異なって、水素または(C−C)−アルキルである。)の基であるか、または、

【化13】
Figure 2004534819
(式中、R10は天然産生αアミノ酸の側鎖基である。)の基であるか、または、

【化14】
Figure 2004534819
(式中、R11は、(C−C)−アルキルであり、R12は、水素、(C−C)−アルキルまたは式
【化15】
Figure 2004534819
(式中、R10 'は天然産生αアミノ酸の側鎖基である。)の基である。)の基であるか、
または、式中、
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノおよびニトロからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)シクロアルキルであり、
は、(C−C)−アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C10)アリールスルホキシ、(C−C10)−アリールスルホニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、(C−C)−ジアルキルアミノスルホニル、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ニトロおよび(C−C10)アリールからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されている(C−C)シクロアルキルであり、ただし、(C−C10)−アリールは、(C−C)−アルカノイル、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)アルキルスルホキシ、(C−C)アルキルスルホニルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得、
は、水素、(C−C)−アシル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルキルであるか、または、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アシル、(C−C)−アルコキシ、カルボキシル、
【化16】
Figure 2004534819
(式中、R 'は水素である。)、−(OCHCHOCHCH(式中、nは0または1である。)、フェノキシ、(C−C10)−アリールおよび−NR1314(式中、R13およびR14は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アシル、(C−C)−アルキル、カルバモイル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノ(C−C)−アルキル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C10)−アリールまたは(C−C)−アルコキシカルボニルであるか、または、R13およびR14は、窒素原子と共に、SまたはOの中からのヘテロ原子、または式−NR15の基を場合によりさらに含んでいてもよく、そしてオキソで置換されていてもよい5ないし6員の飽和ヘテロ環を形成する(式中、R15は、水素または(C−C)−アルキルである。)。)からなる群から選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る(C−C)−アルキルであるか、または、
は、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する、5ないし6員の芳香族の、ベンゾ縮合していることもあるヘテロ環(窒素含有ヘテロ環はまた、窒素を介して結合し得る。)で置換されているか、または、式
【化17】
Figure 2004534819
(式中、R16は、水素または(C−C)−アルキルであり、R17およびR18は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C10)−アリールであり、ここで、上記の(C−C)−アルキルおよび(C−C10)−アリールは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよびハロゲンからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る。)の基で置換されている(C−C)−アルキルであり、
は、水素、(C−C)−アルキル、ハロゲン、アミノ、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノであるか、(C−C)−アルカノイルアミノであり、
は、
−ハロゲン、
−(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、トリ−(C−C)−アルキルシリルオキシ、3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る(C−C10)−アリール、
−(C−C)−アルコキシ、
−(C−C)−アルコキシカルボニル、
−(C−C)−アルキルチオ、
−ヒドロキシル、
−カルボキシル、
−6個までのフッ素原子を有する部分フッ素化(C−C)−アルコキシ、
−式
【化18】
Figure 2004534819
の基で置換されていることもある(C−C)−アルキル、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、5ないし6員の芳香族ヘテロ環、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキルおよびヒドロキシ−(C−C)−アルキルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環、
−(C−C)−アルケニル、
および
−OR19
−−NR2021または−CONR2223
−カルバゾール、ジベンゾフランまたはジベンゾチオフェン、
−キサンテンまたは9,10−ジヒドロアクリジン、
式中、R19は、式−NR2425(式中、R24およびR25は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アシルである。)の基でまた置換されていることもあるフェニルであるか、または、R19は、ヒドロキシルおよび/またはハロゲンで1回ないし3回置換されていることもある(C−C)−アルキルであり、
20およびR21は、同一かまたは異なって、水素、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、フェニル、(C−C)−アシルまたは(C−C)−アルキルであり、
ただし、上記の(C−C)−アルキルは、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アシルで、フェニルで、またはS、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環で置換されていることもあり、
上記のフェニルおよび上記の芳香族ヘテロ環は、ハロゲンおよび/またはヒドロキシルで、同一かまたは異なって、1回ないし3回置換されていることもあり、
22およびR23は、同一かまたは異なって、水素または(C−C)−アルキルである、
の式の基からなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で場合により置換され得るフェニルであり、
は、Rの意味を有し、後者と同一かまたは異なっていてもよい、
の式(I)の化合物およびそれらの塩に関する。
【0032】
さらに好ましい実施態様では、本発明は、一般式(I)、
式中、
は、水素または(C−C)−アルキルであり、
は、水素であるか、または、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノの群からなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)−アルキルであるか、または、
は、(C−C)−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシルおよびアミノからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)シクロアルキルであり、
は、(C−C)−アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノおよび(C−C10)アリールからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されている(C−C)シクロアルキルであり、ただし、(C−C10)−アリールは、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得、
は、水素であるか、または、
は、ハロゲンおよびヒドロキシルからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る(C−C)−アルキルであり、
は、水素または(C−C)−アルキルであり、
は、
−ハロゲン、
−(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし2個の置換基で場合により置換され得る(C−C10)−アリール、
−(C−C)−アルコキシ、
−(C−C)−アルコキシカルボニル、
−(C−C)−アルキルチオ、
−ヒドロキシル、
−カルボキシル、
−6個までのフッ素原子を有する部分フッ素化(C−C)−アルコキシ、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし2個の置換基で場合により置換され得る、5ないし6員の芳香族ヘテロ環、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキルおよびヒドロキシ−(C−C)−アルキルから選択される1個ないし2個の置換基で場合により置換され得る、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環、
−(C−C)−アルケニル、
からなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で場合により置換され得るフェニルであり、
は、Rの意味を有し、後者と同一かまたは異なっていてもよい、
の化合物およびそれらの塩に関する。
【0033】
さらに好ましい実施態様では、本発明は、一般式(I)、
式中、
は、水素または(C−C)−アルキルであり、
は、水素であるか、または、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシルおよびアミノからなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)−アルキルであるか、または、
は、(C−C)−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシルおよびアミノからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)シクロアルキルであり、
は、(C−C)−アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノおよび(C−C10)アリールからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されている(C−C)シクロアルキルであり、ただし、(C−C10)−アリールは、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得、
は、水素であるか、または、
は、ハロゲンおよびヒドロキシルからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る(C−C)−アルキルであり、
は、水素または(C−C)−アルキルであり、
は、
−ハロゲン、
−(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子により結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし2個の置換基で場合により置換され得る(C−C10)−アリール、
−(C−C)−アルコキシ、
−(C−C)−アルコキシカルボニル、
−(C−C)−アルキルチオ、
−ヒドロキシル、
−カルボキシル、
−6個までのフッ素原子を有する部分フッ素化(C−C)−アルコキシ、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし2個の置換基で場合により置換され得る、5ないし6員の芳香族ヘテロ環、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキルおよびヒドロキシ−(C−C)−アルキルから選択される1個ないし2個の置換基で場合により置換され得る、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環、
−(C−C)−アルケニル、
からなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で場合により置換され得るフェニルであり、
は、Rの意味を有し、後者と同一かまたは異なっていてもよい、
の化合物およびそれらの塩に関する。
【0034】
好ましい実施態様では、本発明は、Rが水素または(C−C)−アルキル(特にメチル)である、一般式(I)の化合物に関する。
【0035】
さらなる好ましい実施態様では、本発明は、Rが水素または(C−C)−アルキル(特にメチル)である、一般式(I)の化合物に関する。
【0036】
さらなる好ましい実施態様では、本発明は、Rが、フェニル(C−C)−アルキル(特にメチル)、およびハロゲン(特にフッ素)からなる群から相互に独立して選択される1個ないし2個(特に1個)の置換基で置換されているシクロプロピルである、一般式(I)の化合物に関する。
【0037】
さらなる好ましい実施態様では、本発明は、Rが、水素または(C−C)−アルキル(特にメチル)である、一般式(I)の化合物に関する。
【0038】
さらなる好ましい実施態様では、本発明は、Rが水素である、一般式(I)の化合物に関する。
【0039】
さらなる好ましい実施態様では、本発明は、R
−ハロゲン、
−(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、アミノ、(C−C)アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ(C−C)アルカノイルアミノ、(C−C)アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)アルキルスルホキシ、(C−C)アルキルスルホニル、トリ(C−C)アルキルシリルオキシ、3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る(C−C10)−アリール、
−(C−C)−アルコキシ、
−(C−C)−アルコキシカルボニル、
−(C−C)−アルキルチオ、
−ヒドロキシル、
−カルボキシル、
−6個までのフッ素原子を有する部分フッ素化(C−C)−アルコキシ、
−式
【化19】
Figure 2004534819
の基で置換されていることもある(C−C)−アルキル、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、アミノ、(C−C)アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ(C−C)アルカノイルアミノ、(C−C)アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、5ないし6員の芳香族ヘテロ環、
−窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキル、ハロ(C−C)アルキルおよびヒドロキシ(C−C)−アルキルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環、
および、式
−OR19
−−NR2021または−CO−NR2223
式中、R19は、式−NR2425(式中、R24およびR25は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アシルである。)の基でまた置換されていることもあるフェニルであるか、または、R19は、ヒドロキシルおよび/またはハロゲンで1回ないし3回置換されていることもある(C−C)−アルキルであり、
20およびR21は、同一かまたは異なって、水素、カルバモイル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、フェニル、(C−C)−アシルまたは(C−C)−アルキルであり、ただし、上記の(C−C)−アルキルは、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アシルで、フェニルで、またはS、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環で置換されていることもあり、上記のフェニルおよび上記の芳香族ヘテロ環は、ハロゲンおよび/またはヒドロキシルで、同一かまたは異なって、1回ないし3回置換されていることもあり、
22およびR23は、同一かまたは異なって、水素または(C−C)−アルキルである、
の基からなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で場合により置換され得るフェニルである、一般式(I)の化合物に関する。
【0040】
さらなる好ましい実施態様では、本発明は、Rが水素である一般式(I)の化合物に関する。
【0041】
本発明は、さらに一般式(I)の化合物の調製方法に関する。その方法は、
[A]一般式(II)
【化20】
Figure 2004534819
式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物を、一般式(III)
【化21】
Figure 2004534819
式中、Aは、例えばハロゲン、好ましくは塩素、またはヒドロキシルなどの離脱基であり、R、RおよびRは、上記の意味を有する、
の化合物と、不活性溶媒中、適切ならば塩基および/または助剤(auxiliary)の存在下で反応させ、式(I)の化合物を得るか、または、
[B]一般式(IV)
【化22】
Figure 2004534819
式中、R、R、R、RおよびRは、上記の意味を有し、Dは、ハロゲン原子、好ましくは塩素である、の化合物を、一般式(V):
HNR (V)
式中、RおよびRは、上記の意味を有する、
のアミンと不活性溶媒中で反応させ、式(I)の化合物を得るか、または、
[C]一般式(X)
【化23】
Figure 2004534819
式中、R、R、R、R、R、R、R26およびR27は、上記の意味を有し、Eは、トリフルオロメタンスルホネートまたはハロゲン、好ましくは臭素またはヨウ素である、の化合物を、一般式(XI):
28M (XI)
式中、R28は、上記の意味を有し、Mは、例えばトリメチルスタンニルなどのトリ(C−C)−アルキルスタンニル基またはボロン酸基である、
のボロン酸またはスタンナンと、不活性溶媒中で、パラジウム触媒(例えば、テトラキス(トリフェニルホスファン)パラジウム(0))の存在下、適切ならば塩基(例えばリン酸カリウム)の存在下、50−140℃の温度で反応させ、式(XIV)
【化24】
Figure 2004534819
の化合物を得るか、または、
[D]一般式(XII)
【化25】
Figure 2004534819
式中、R、R、R、R、R、R、R26およびR27は、上記の意味を有し、Mは、上記の意味を有する、
の化合物を、トリフルオロメタンスルホネートまたは一般式(XIII)
28E (XIII)
式中、R28は、上記の意味を有し、Eは、上記の意味を有する、
のハロゲン化物と、パラジウム触媒(例えば、テトラキス(トリフェニルホスファン)パラジウム(0))の存在下、適切ならば塩基(例えばリン酸カリウム)の存在下、50−140℃の温度で反応させ、式(XIV)の化合物を得ることを特徴とする。
【0042】
本発明の方法[A]は、以下の式の図により、例示として図解できる:
【化26】
Figure 2004534819
ここでの意味は:
HOBt:1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール
EDC:N'−(3−ジメチルアミノプロピル)−N−エチルカルボジイミドxHCl
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
である。
【0043】
本発明の方法[C]は、以下の式の図により、例示として図解できる:
【化27】
Figure 2004534819
ここでの意味は:
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
である。
【0044】
本発明の方法[D]は、以下の式の図により、例示として図解できる:
【化28】
Figure 2004534819
図中の意味は:
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
である。
【0045】
方法[A]、[B]、[C]および[D]に適する溶媒は、反応条件下で変化しない常套の有機溶媒である。好ましくは、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルなどのエーテル、またはベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭化水素、または石油画分、またはジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエチレン、トリクロロエチレンまたはクロロベンゼンなどのハロ炭化水素、または酢酸エチル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド(DMF)またはアセトニトリルが含まれる。該溶媒類の混合物を使用することも同様に可能である。DMFが好ましい。
【0046】
本発明の方法[A]に一般的に採用できる塩基は、無機または有機塩基である。好ましくは、トリエチルアミンなどの有機アミン(トリアルキル(C−C)アミン)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、ピリジン、ジアミノピリジン、N−メチルモルホリンまたはN−メチルピペリジンなどのヘテロ環、またはモルホリンが含まれる。トリエチルアミンが好ましい。
【0047】
適する助剤は、例えば、ジイソプロピルカルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド(EDC)などのカルボジイミド、またはカルボニルジイミダゾール(CDI)またはイソブチル塩化蟻酸塩などのカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム−3−硫酸塩などの1,2−オキサゾリウム化合物、またはプロパンホスホン酸無水物、ジフェニルホスホン酸アジド、ベンゾトリアゾリル−N−オキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸(BOP)などのリン化合物、またはO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸(HBTU)などのウロニウム(uronium)化合物、または塩化メタンスルホニルなどの、本質的に既知の脱水またはカップリング剤であり、適切ならば、N−ヒドロキシスクシンイミドまたはN−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの補助の存在下である。
【0048】
塩基は、一般的に、式(III)の化合物1モルをベースとして、0.05モルないし10モル、好ましくは1モルないし2モルの量で採用される。
【0049】
本発明の方法は、一般的に、−50℃ないし+100℃、好ましくは−30℃ないし+60℃の範囲の温度で実行される。
【0050】
本発明の方法は、一般的に、大気圧下で実行される。しかしながら、加圧または減圧下(例えば、0.5ないし5バールの範囲)で方法を実行することも可能である。
【0051】
一般式(II)の化合物は、例えば、以下のように調製できる。一般式(VI)
【化29】
Figure 2004534819
式中、Rは上記の意味を有する、
の化合物を、クロロスルホン酸/SOCl系と反応させることにより、一般式(VII)
【化30】
Figure 2004534819
式中、Rは上記の意味を有する、
の化合物に変換し、その後、一般式(V)
HNR (V)
式中、RおよびRは上記の意味を有する、
のアミンを用いて、不活性溶媒中で、一般式(VIII)
【化31】
Figure 2004534819
式中、R、RおよびRは上記の意味を有する、
の化合物を調製し、最終段階で一般式(IX)
NR ' (IX)
式中、R 'は上記のRの意味を有し、後者と同一かまたは異なっているが、水素ではない、
のアミンとの反応を、塩基の存在下、不活性溶媒中で実行する。
【0052】
一般式(II)
【化32】
Figure 2004534819
式中、R、R、RおよびRは、請求項1で指定した意味を有する、
の化合物は、価値ある中間体であり、従って本発明はまた、それらに関する。
【0053】
クロロスルホン酸/SOClとの反応は、最初室温で、その後特定のエーテルの還流温度で起こる。
【0054】
反応は、一般的に、大気圧下で実行される。しかしながら、加圧または減圧下(例えば、0.5ないし5バールの範囲)で方法を実行することも可能である。
【0055】
一般式(V)のアミンとの反応に適する溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノールおよびイソプロパノールなどのアルコールである。メタノールが好ましい。
【0056】
一般式(V)のアミンとの反応は、最初室温で、その後特定のエーテルの還流温度で起こる。
【0057】
反応は、一般的に、大気圧下で実行される。しかしながら、加圧または減圧下(例えば、0.5ないし5バールの範囲)で方法を実行することも可能である。
【0058】
一般式(IX)の化合物との反応は、例えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはグリコールジメチルエーテルなどのエーテル中で起こる。メタノールが好ましい。
【0059】
一般的に採用できる塩基は、無機または有機塩基である。好ましくは、有機アミン(トリエチルアミンなどのトリ(C−C)アルキルアミン)、または1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、ピリジン、ジアミノピリジン、メチルピペリジンまたはモルホリンなどのヘテロ環が含まれる。トリエチルアミンが好ましい。
【0060】
塩基は、一般的に、式(VIII)の化合物1モルをベースとして、0.05モルないし10モル、好ましくは1モルないし2モルの量で採用される。
【0061】
一般式(VI)の化合物は、既知である場合があり、あるいは、常套の方法で調製できる[Hantzsch, Chem. Ber. 1927, 60, 2544 参照]。
一般式(VII)および(VIII)の化合物は、新規であり、上記のように調製できる。
一般式(V)および(IX)のアミンは、既知である。
一般式(III)の化合物は、既知であり、文献公知の方法で調製できる。
【0062】
式(III)のビフェニルメチルカルボン酸またはビフェニル酢酸誘導体は、パラジウム触媒などの遷移金属触媒、スズキまたはスティールカップリングなどのカップリングにより、本質的に既知の様式で調製できる。式(III)のピリジルフェニルメチルカルボン酸誘導体は、文献公知(例えば、M. Artico et al. Eur. J. Med. Chem. (1992), 27, 219−228 参照)であるか、または、本質的に既知の方法で調製できる。以下の反応スキームA、B、CおよびDは、相応するボロン酸からのビフェニル酢酸誘導体の合成および相応するスタンニル化合物からのピリジルフェニル酢酸誘導体の合成を、例示として図解する。
【化33】
Figure 2004534819
【化34】
Figure 2004534819
【0063】
およびRが、例えば、フッ素である、式(III)の化合物は、以下の反応スキームに示す方法により調製できる。
【化35】
Figure 2004534819
この場合のDAST(N,N−ジエチルアミノ硫黄三フッ化物)によるフッ素化は、J. Fluor. Chem. 61, 1993, 117 に記載のように起こる。
【0064】
本発明は、さらに、医薬として使用するための式(I)の化合物に関する。
【0065】
本発明は、さらに、少なくとも1つの医薬的に許容し得る担体または賦形剤と混合された一般式(I)の化合物を含む医薬組成物に関する。
【0066】
本発明は、さらに、医薬、特に、ヘルペスウイルス(特に単純ヘルペスウイルス)などのウイルス感染の治療および/または予防のための医薬を製造するための、一般式(I)の化合物の使用に関する。
【0067】
一般式(I)の本発明の化合物は、予測できなかった驚異的な範囲の効果を示す。それらは、代表的なヘルペスウイルス群、特に単純ヘルペスウイルス(HSV)に対し、抗ウイルス効果を示す。それらは従って、ヘルペスウイルスに起因する疾患、特に単純ヘルペスウイルスに起因する疾患の治療および予防用である。
【0068】
インビトロの活性
ウイルスおよび細胞
HSV(HSV−1 Walki、HSV−1FまたはHSV−2G)を、Vero細胞(ATCC CCL−81)において、以下の条件で複製した:37℃、5%CO下の細胞培養容器中、M199培地(5%ウシ胎児血清、2mMグルタミン、100IU/mlペニシリン、100μg/mlストレプトマイシン)で細胞を成育させた。各週に2回、細胞を1:4に分割した。感染用に、培地を除去し、細胞をハンクス液で洗浄し、0.05%トリプシン、0.02%EDTA(Seromed L2143)で剥離し、1mlにつき4x10細胞の密度で、上記の条件で24時間インキュベートした。次いで、培地を除去し、m.o.i.<0.05、表面積175cmにつき2mlの体積でウイルス溶液を添加した。前述の条件下で1時間インキュベートした後、175cmの容器につき50mlの体積に培地をあわせた。感染の3日後、培養は、明らかな細胞変性効果の兆候を示した。ウイルスを2回の凍結(−80℃)および解凍(37℃)により放出させた。細胞の破片を遠心分離(300g、10分間、4℃)により除去し、上清を分注して−80℃で凍結させた。
【0069】
プラークアッセイによりウイルスの力価を測定した。このために、Vero細胞を24ウェルプレートの1ウェルにつき4x10細胞の密度で播種し、24時間のインキュベーション(37℃、5%CO)後、ウイルス原液の10−2ないし10−12希釈液(100μl接種原)で感染させた。感染の1時間後、培地を除去し、細胞を1mlの重層培地(Earl塩入りMEMイーグル培地中、0.5%メチルセルロース、0.225重炭酸ナトリウム、2mMグルタミン、100IU/ペニシリン、100μg/mlストレプトマイシン、5%ウシ胎児血清)で覆い、3日間インキュベートした。その後、細胞を4%ホルマリンで1時間固定し、水で洗浄し、ギエムザ(Merck)で30分間染色し、その後洗浄し、乾燥させた。プラークビューアーを使用してウイルス力価を測定した。実験に使用したウイルス原液は、1x10/ml−1x10/mlの力価であった。
【0070】
抗HSV効果は、神経、リンパおよび上皮組織のさまざまな細胞系、例えば、Vero(アフリカミドリザル腎臓細胞系)、MEF(ネズミ胚性繊維芽細胞)、HELF(ヒト胚性繊維芽細胞)、NT2(ヒト神経細胞系)またはJurkat(ヒトリンパ性T細胞系)などの補助によって、96ウェルのマイクロタイタープレートにおけるスクリーニング試験システムで測定した。細胞病原性効果の程度に対する物質の効果を、参照物質であるアシクロビルナトリウム(ZoviraxR)(臨床承認された抗ヘルペス化学療法剤)との比較により測定した。
【0071】
DMSO(ジメチルスルホキシド)に溶解した物質(50mM)を、マイクロタイタープレート(例えば、96ウェルMTP)上、終濃度250−0.5μM(マイクロモーラー)で、二重測定(4物質/プレート)により調べた。強力な物質について、数プレートにわたり0.5pM(ピコモーラー)まで希釈を継続した。物質の毒性および細胞増殖抑制性効果も記録した。マイクロタイタープレート上で物質を適切に希釈(1:2)した後、培地中の細胞懸濁物(1ウェルにつき1x10細胞)、例えば、5%ウシ胎児血清、2mMグルタミンおよび場合により100IU/ペニシリンおよび100μg/mlストレプトマイシン入りM199(培地199)中のVero細胞、または10%ウシ胎児血清、2mMグルタミンおよび場合により100IU/ペニシリンおよび100μg/mlストレプトマイシン入りEMEM(イーグルの最小必須培地)中のMEF細胞、または10%ウシ胎児血清、2mMグルタミンおよび場合により100IU/ペニシリンおよび100μg/mlストレプトマイシン入りEMEM中のHELF細胞、または10%ウシ胎児血清、2mMグルタミン、1mMピルビン酸ナトリウム、非必須アミノ酸および場合により100IU/ペニシリンおよび100μg/mlストレプトマイシン入りDMEM(4.5mg/lグルコースプラスピリドキシン)中のNT2およびJurkat細胞、を各ウェルに入れ、当該ウェル中の細胞を適量のウイルス(HSV−1 FまたはHSV−2 G(HELF、VeroおよびMEF細胞についてm.o.i(感染効率)0.0025、NT2およびJurkat細胞についてm.o.i 0.1)で感染させた。プレートをCOインキュベーター(5%CO)中、37℃で数日間インキュベートした。この期間後、細胞の芝生、例えば、25個の感染中心から開始した無物質のウイルス対照のVero細胞は、HSVウイルスの細胞病原性効果により完全に溶解または破壊された(100%CPE)。プレートを最初に顕微鏡を使用して目視で評価し、次いで蛍光染料で分析した。このために、全MTPウェルから細胞培養上清を吸引除去し、200μlのPBS洗浄液を満たした。PBSを再度吸引除去し、全ウェルに200μlの蛍光染料溶液(フルオレセイン二酢酸塩、PBS中10μg/ml)を満たした。30−90分間のインキュベーション期間後、励起波長485nm、発光波長538nmの蛍光計で試験プレートを測定した。
【0072】
本明細書中で、IC50は、非感染細胞対照の最大蛍光強度(100%値)の半分を意味する。IC50は、また、適する有効成分対照に基づいてもよい(アッセイの説明を参照:適する濃度の抗ヘルペス効果を有する物質、例えば、Zovirax20μM、の存在下の感染細胞)。この有効成分対照は、細胞対照の約85ないし95%の蛍光強度に達する。
【0073】
上記のインビトロスクリーニング試験システムにおけるIC50(HSV−1 F/Vero)が好ましくは50μM以下、より好ましくは25μM以下、非常に特に好ましくは10μM以下である本発明のN−[5−(アミノスルホニル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド誘導体が好ましい。
【0074】
本発明の化合物は、従って、ヘルペスウイルス、特に単純ヘルペスウイルスに起因する障害の治療および予防に価値ある有効成分である。例示として言及され得る指示領域は:
1)***ヘルペス、陰部ヘルペスおよびHSV関連角膜炎、脳炎、肝炎などの病的状態にある患者における、ヘルペス感染、特に単純ヘルペス感染の治療および予防
2)免疫抑制患者(例えば、AIDS患者、癌患者、遺伝関連免疫不全患者、移植患者)におけるヘルペス感染、特に単純ヘルペス感染の治療および予防
3)新生児および幼児におけるヘルペス感染、特に単純ヘルペス感染の治療および予防
4)再発抑制(抑制療法)のための、ヘルペス感染、特に単純ヘルペス感染、並びにヘルペス、特に単純ヘルペス陽性患者の治療および予防。
【0075】
インビボ効果
動物
6週齢の雌マウス、系統BALB/cABomを、養育業者(Bomholtgard Breeding and Research Centre Ltd.)から購入した。
【0076】
感染
密封ガラス容器の中で、ジエチルエーテル(Merck)で動物を麻酔した。ウイルス原液希釈液50μl(感染用量5x10pfu)をエッペンドルフピペットを用いて麻酔動物の鼻に導入した。この感染用量は、顕著な呼吸性および中枢神経性症状を伴う全身性感染のために、平均5日ないし8日で90−100%の動物の死亡を導いた。
【0077】
処置と評価
感染の6時間後、0.1−100mg/kg体重の用量で、1日3回7.00時、14.00時および19時に、5日間にわたり動物を処置した。物質をDMSOに溶解し、Tylose/PBS(Hoechst)に再懸濁した(PBS中、1.5%DMSO、0.5%Tyloseの最終濃度)。
最後の投与の後、動物をさらに観察し、死亡時期を記録した。
【0078】
新規有効成分は、既知様式により、不活性、非毒性の医薬的に適する担体および溶媒を使用して、錠剤、被覆錠剤、丸剤、顆粒剤、エアロゾル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤および液剤などの常套の製剤に変換できる。これらにおいて、治療的活性化合物は、各場合において、完成混合物の重量で0.5ないし90%の濃度で、即ち、指示された用量範囲に達するに十分な量で、存在すべきである。
【0079】
製剤は、例えば、適切ならば乳化剤および/または分散剤を使用して、有効成分を溶媒および/または担体でのばすことにより製造される。例えば、希釈剤として水を使用する場合には、適切ならば補助溶媒としての有機溶媒の使用も可能である。
【0080】
投与は、常套の方法、好ましくは経口、非経口または局所、特に経舌または静脈内で起こる。
【0081】
非経口投与の場合、適する液体担体材料を使用する活性物質の液剤を採用できる。
【0082】
効果的な結果を達成するためには、静脈内投与で約0.001ないし20mg/kg、好ましくは約0.01ないし10mg/kg体重の量を投与することが有利であると、一般的に証明され、経口投与用量は、約0.01ないし30mg/kg、好ましくは0.1ないし20mg/kg体重である。
【0083】
それでもやはり、適切であれば、特に体重および投与経路の性質、医薬に対する個体の挙動、製剤の性質および投与時間または間隔に応じて、上記の量からはずれることが必要であり得る。従って、上記の最小量以下で行うのが十分であり得る場合があり、一方上記の上限を超えなければならない場合もある。より大量に投与する場合、その日の個別投与の複数回にそれを分割するのが望ましい。
【0084】
適切であれば、本発明の化合物を、他の有効成分、特に抗ウイルス有効成分と組合せる価値があり得る。
【0085】
開始化合物
実施例I
2−クロロ−4−メチル−1,3−チアゾール−5−スルホニル塩化物
【化36】
Figure 2004534819
150g(1.12mol)の2−クロロ−4−メチル−1,3−チアゾールを、653g(5.61mmol)のクロロスルホン酸中の331g(2.81mmol)の塩化チオニル溶液に室温で滴加した。溶液を48時間加熱して還流させた。次いで、混合物を3lの氷冷水に添加し、4x400mlのジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を2.5lの水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗生成物の蒸留により、油の形態の233.7gの生成物が得られた(沸点87−96℃、0.7mbar、GC98.1%、収率89.6%)。
【0086】
実施例II
メチル[4−(2−ピリジニル)フェニル]酢酸塩
【化37】
Figure 2004534819
7.85g(34.3mmol)のメチル4−ブロモフェノール酢酸塩をアルゴン下で95mlのトルエンに導入し、室温で、7.97g(61.7mmol)のジイソプロピルエチルアミン、9.50g(37.7mmol)の2トリメチルスタンニルピリジンおよび0.4g(0.3mmol)のテトラキス(トリフェニルホスファン)パラジウム(0)を添加した。混合物を還流下で18時間加熱した。冷却後、各100mlの1N塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を廃棄した。酸性および塩基性水相を中和し、各々100mlのジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムおよび真空における溶媒の放出により乾燥させた。シリカゲルクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル勾配5:1−1:1)の後、無色油として実施例VIIを得た。
収量:1.6g(19%)
1H−NMR (400 MHz, d6−DMSO, δ/ppm): 3.64 (s, 3H), 3.76 (s, 2H), 7.33−7.40 (m, 1H), 7.39 (d, J = 8.2 Hz; 2H), 7.86 7.90 (m, 1H), 7.96 (d, J = 8.0 Hz; 1H), 8.05 (d, J = 8.2 Hz; 2H), 8.67 (d, J = 4.2 Hz, broad; 1H).
【0087】
実施例III
[4−(2−ピリジニル)フェニル]酢酸
【化38】
Figure 2004534819
700mg(3.11mol)のメチル[4−(2−ピリジニル)フェニル]酢酸塩を5mlのテトラヒドロフランに導入し、室温で、6.2mlの1M水酸化カリウム水溶液を添加した。次いで、混合物を室温で18時間攪拌し、その後溶媒を真空で実質的に除去し、残渣を10mlの水にとり、2N塩酸でpHを約5に合わせた。各回10mlのジクロロメタンによる2回の水相の抽出により、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で溶媒を除去した後、固体形態の実施例VIIIの化合物を得た。
収量:300mg(46%)
1H−NMR (400 MHz, d6−DMSO, δ/ppm): 3.76 (s, 2H), 7.45−7.51 (m, 1H), 7.50 (d, J = 8.3 Hz; 2H), 8.00 (td, J1 = 7.7 Hz, J2 = 1.9 Hz; 1H), 8.07 (d, J = 7.9 Hz; 1H), 8.15 (d, J = 8.3 Hz; 2H), 8.78 (d, J1 = 4.0 Hz, J2 = 0.9 Hz; 1H).
【0088】
実施例IV
トランス−2−クロロ−4−メチル−N−(2−フェニルシクロプロピル)−1,3−チアゾール−5−スルホンアミド
【化39】
Figure 2004534819
1.16g(5.0mmol)の2−クロロ−4−メチル−1,3−チアゾール−5−スルホニル塩化物および1.4g(11mmol)のジイソプロピルエチルアミンを10mlのテトラヒドロフランに溶解し、0℃で、0.93g(5.5mmol)のトランス−2−フェニルシクロプロピルアミン塩酸塩懸濁物を分割して添加した。室温で一夜攪拌し、続けて濃縮し、ジクロロメタンにとり、水で抽出した。有機相の乾燥および濃縮により、1.0g(HPLC純度:88%)の黄色がかった油を得た。これは、さらに精製しなかったが、さらに反応させた。
【0089】
以下のものを、同様にして得た:
実施例V
トランス−2−クロロ−N−フルオロシクロプロピル−4−メチル−1,3−チアゾール−5−スルホンアミド
【0090】
実施例V
4−メチル−トランス−2−(メチルアミノ)−N−(2−フェニルシクロプロピル)−1,3−チアゾール−5−スルホンアミド
【化40】
Figure 2004534819
0.69mlの40%メチルアミン水溶液を、10mlのアセトニトリル中の0.95g(2.9mmol)のトランス−2−クロロ−4−メチル−N−(2−フェニルシクロプロピル)−1,3−チアゾール−5−スルホンアミドに添加した。溶液を50℃で一夜加熱した。室温に冷却後、沈殿した固体を濾去し、クロマトグラフィー(RP18、アセトニトリル/水勾配30/70→95/5)によりさらに精製した。
MS (ESIpos): m/z = 324 [M+H]+
【0091】
調製の実施例
実施例1
N−メチル−N−(4−メチル−5−{[トランス−(2−フェニルシクロプロピル)アミノ]スルホニル}−1,3−チアゾール−2−イル)−2−[4−(2−ピリジニル)フェニル]アセトアミド
【化41】
Figure 2004534819
0.32g(1.5mmol)の4−ピリドフェニル酢酸(Eur. J. Med. Chem. Chim. Ther.; 27; 3; 1992; 219 228) および0.32g(1.6mmol)のN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミドを、4mlのアセトニトリルに室温で導入した。0.53g(1.6mmol)の4−メチル−トランス−2−(メチルアミノ)−N−(2−フェニルシクロプロピル)−1,3−チアゾール−5−スルホンアミドおよび0.22g(1.6mmol)の1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールを添加し、混合物を室温で4日間攪拌した。これに続いて、蒸留により溶媒を除去し、ジクロロメタンと水に分配し、有機溶媒を蒸発させた。生じた油を逆相クロマトグラフィー(RP18、アセトニトリル/水勾配30/70→95/5)でさらに精製した。0.39g(50%)の無色油を得た。
MS (ESIpos): m/z = 519 [M+H]+
1H−NMR (DMSO−d6, 400 MHz): δ = 1.15 (m, 2H), 1.85 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.4 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 4.25 (s, 2H), 6.9 (dd, 2H), 7.1−7.25 (m, 3H), 7.35 7.45 (m, 3H), 7.85 (m, 1H), 7.95 (dd, 1H), 8.1 (dd, 2H), 8.35 (d, 1H), 8.7 (d, 1H).

Claims (14)

  1. 式(I)
    Figure 2004534819
    式中、
    は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、アミノ−(C−C)−アルキルまたはハロ−(C−C)−アルキルであり、
    は、水素、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキルまたはビフェニルアミノカルボニルであるか、または、
    (C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、トリ−(C−C)−アルキルシリルオキシ、式
    Figure 2004534819
    の基(式中、R 'は水素または(C−C)−アルキルである。)、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環(窒素含有ヘテロ環はまた、窒素原子を介して結合してもよい。)、窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族ヘテロ環、およびヒドロキシルまたは(C−C)−アルコキシでまた置換されてもよい(C−C10)−アリールからなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)−アルキルであるか、または、

    Figure 2004534819
    (式中、RおよびRは、相互に同一かまたは異なって、水素または(C−C)−アルキルである。)の基であるか、または、

    Figure 2004534819
    (式中、R10は天然産生αアミノ酸の側鎖基である。)の基であるか、または、

    Figure 2004534819
    (式中、R11は、(C−C)−アルキルであり、R12は、水素、(C−C)−アルキルまたは式
    Figure 2004534819
    (式中、R10 'は天然産生αアミノ酸の側鎖基である。)の基である。)の基であるか、
    または、式中、
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノおよびニトロからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)シクロアルキルであり、
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C10)アリールスルホキシ、(C−C10)−アリールスルホニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、(C−C)−ジアルキルアミノスルホニル、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ニトロおよび(C−C10)アリールからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されている(C−C)シクロアルキルであり、ただし、(C−C10)−アリールは、(C−C)−アルカノイル、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)アルキルスルホキシ、(C−C)アルキルスルホニルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換されていてもよく、
    は、水素、(C−C)−アシル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルキルであるか、または、
    は、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アシル、(C−C)−アルコキシ、カルボキシル、
    Figure 2004534819
    (式中、R 'は水素である。)、−(OCHCHOCHCH(式中、nは0または1である。)、フェノキシ、(C−C10)−アリールおよびNR1314(式中、R13およびR14は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アシル、(C−C)−アルキル、カルバモイル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノ(C−C)−アルキル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C10)−アリールまたは(C−C)−アルコキシカルボニルであるか、または、R13およびR14は、窒素原子と共に、場合によりSまたはOの中からのヘテロ原子、または式−NR15の基をさらに含んでいてもよく、そしてオキソで置換されていてもよい5ないし6員の飽和ヘテロ環を形成する(式中、R15は、水素または(C−C)−アルキルである。)。)からなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)−アルキルであるか、または、
    は、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する、5ないし6員の芳香族の、ベンゾ縮合することもあるヘテロ環(窒素含有ヘテロ環はまた、窒素原子を介して結合し得る。)で置換されているか、または、式
    Figure 2004534819
    の基(式中、R16は、水素または(C−C)−アルキルであり、R17およびR18は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C10)−アリールであり、ここで、上記の(C−C)−アルキルおよび(C−C10)−アリールは、場合によりヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよびハロゲンからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換され得る。)で置換されている(C−C)−アルキルであり、
    は、水素、(C−C)−アルキル、ハロゲン、アミノ、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノであるか、または(C−C)−アルカノイルアミノであり、
    は、
    −ハロゲン、
    −(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、トリ−(C−C)−アルキルシリルオキシ、3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る(C−C10)−アリール、
    −(C−C)−アルコキシ、
    −(C−C)−アルコキシカルボニル、
    −(C−C)−アルキルチオ、
    −ヒドロキシル、
    −カルボキシル、
    −6個までのフッ素原子を有する部分フッ素化(C−C)−アルコキシ、
    −式
    Figure 2004534819
    の基で置換されていることもある(C−C)−アルキル、
    −窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、5ないし6員の芳香族ヘテロ環、
    −窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキルおよびヒドロキシ−(C−C)−アルキルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環、
    −(C−C)−アルケニル、
    および
    −OR19
    −NR2021またはCONR2223
    −カルバゾール、ジベンゾフランまたはジベンゾチオフェン、
    −キサンテンまたは9,10−ジヒドロアクリジン、
    式中、R19は、式−NR2425(式中、R24およびR25は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アシルである。)の基でまた置換されていることもあるフェニルであるか、または、R19は、ヒドロキシルおよび/またはハロゲンで1回ないし3回置換されていることもある(C−C)−アルキルであり、
    20およびR21は、同一かまたは異なって、水素、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、フェニル、(C−C)−アシルまたは(C−C)−アルキルであり、ただし、上記の(C−C)−アルキルは、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アシルで、フェニルで、またはS、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環で置換されていることもあり、上記のフェニルおよび上記の芳香族ヘテロ環は、ハロゲンおよび/またはヒドロキシルで、同一かまたは異なって、1回ないし3回置換されていることもあり、
    22およびR23は、同一かまたは異なって、水素または(C−C)−アルキルである、
    の式の基、からなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で場合により置換され得るフェニルであり、
    は、Rの意味を有し、後者と同一かまたは異なっていてもよい、
    の化合物およびそれらの塩。
  2. 式中、Rは、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、アミノ−(C−C)−アルキルまたはハロ−(C−C)−アルキルであり、
    は、水素、(C−C)−シクロアルキルまたはビフェニルアミノカルボニルであるか、または、
    (C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、トリ−(C−C)−アルキルシリルオキシ、式
    Figure 2004534819
    の基(式中、R 'は水素または(C−C)−アルキルである。)、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環(窒素含有ヘテロ環はまた、窒素原子を介して結合し得る。)、窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族ヘテロ環、およびヒドロキシルまたは(C−C)−アルコキシでまた置換されてもよい(C−C10)−アリールからなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)−アルキルであるか、または、

    Figure 2004534819
    (式中、RおよびRは、相互に同一かまたは異なって、水素または(C−C)−アルキルである。)の基であるか、または、

    Figure 2004534819
    (式中、R10は天然産生αアミノ酸の側鎖基である。)の基であるか、または、

    Figure 2004534819
    (式中、R11は、(C−C)−アルキルであり、R12は、水素、(C−C)−アルキルまたは式
    Figure 2004534819
    (式中、R10 'は天然産生αアミノ酸の側鎖基である。)の基である。)の基であるか、
    または、式中、
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノおよびニトロからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されていることもある(C−C)シクロアルキルであり、
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキルカルボニルアミノ、カルボキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C)アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C10)アリールスルホキシ、(C−C10)−アリールスルホニル、(C−C)アルキルアミノスルホニル、(C−C)−ジアルキルアミノスルホニル、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、ニトロおよび(C−C10)アリールからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で置換されている(C−C)シクロアルキルであり、ただし、(C−C10)−アリールは、(C−C)−アルカノイル、(C−C)アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)アルキルスルホキシ、(C−C)アルキルスルホニルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得、
    は、水素、(C−C)−アシル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルキルであるか、または、
    は、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アシル、(C−C)−アルコキシ、カルボキシル、
    Figure 2004534819
    (式中、R 'は水素である。)、−(OCHCHOCHCH(式中、nは0または1である。)、フェノキシ、(C−C10)−アリールおよび−NR1314(式中、R13およびR14は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アシル、(C−C)−アルキル、カルバモイル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノ(C−C)−アルキル、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C10)−アリールまたは(C−C)−アルコキシカルボニルであるか、または、R13およびR14は、窒素原子と共に、SまたはOの中からのヘテロ原子、または式−NR15の基を場合によりさらに含んでいてもよく、そしてオキソで置換されていてもよい5ないし6員の飽和ヘテロ環を形成する(式中、R15は、水素または(C−C)−アルキルである。)。)からなる群から選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る(C−C)−アルキルであるか、または、
    は、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する、5ないし6員の芳香族の、ベンゾ縮合していることもあるヘテロ環(窒素含有ヘテロ環はまた、窒素を介して結合し得る。)で置換されているか、または、式
    Figure 2004534819
    (式中、R16は、水素または(C−C)−アルキルであり、R17およびR18は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C10)−アリールであり、ここで、上記の(C−C)−アルキルおよび(C−C10)−アリールは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよびハロゲンからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る。)の基で置換されている(C−C)−アルキルであり、
    は、水素、(C−C)−アルキル、ハロゲン、アミノ、モノ−またはジ(C−C)−アルキルアミノであるか、(C−C)−アルカノイルアミノであり、
    は、
    −ハロゲン、
    −(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、トリ−(C−C)−アルキルシリルオキシ、3ないし8員の飽和または不飽和非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る(C−C10)−アリール、
    −(C−C)−アルコキシ、
    −(C−C)−アルコキシカルボニル、
    −(C−C)−アルキルチオ、
    −ヒドロキシル、
    −カルボキシル、
    −6個までのフッ素原子を有する部分フッ素化(C−C)−アルコキシ、
    −式
    Figure 2004534819
    の基で置換されていることもある(C−C)−アルキル、
    −窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキル、ハロゲン、(C−C)−アルコキシカルボニル、ニトロ、ハロ−(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルコキシ、アミノ、(C−C)−アルキルチオ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、アミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、モノ−またはジ−(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキルスルホキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環(窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する。)、および/またはシアノから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、5ないし6員の芳香族ヘテロ環、
    −窒素原子を介して結合することもあり、S、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有し、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノ、(C−C)−アルキル、ハロ−(C−C)−アルキルおよびヒドロキシ−(C−C)−アルキルから選択される1個ないし3個の置換基で場合により置換され得る、3ないし8員の飽和または不飽和、非芳香族単環または二環式ヘテロ環、
    −(C−C)−アルケニル、
    および
    −OR19
    −−NR2021または−CONR2223
    −カルバゾール、ジベンゾフランまたはジベンゾチオフェン、
    −キサンテンまたは9,10−ジヒドロアクリジン、
    式中、R19は、式−NR2425(式中、R24およびR25は、同一かまたは異なって、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アシルである。)の基でまた置換されていることもあるフェニルであるか、または、R19は、ヒドロキシルおよび/またはハロゲンで1回ないし3回置換されていることもある(C−C)−アルキルであり、
    20およびR21は、同一かまたは異なって、水素、カルバモイル、モノ−またはジ−(C−C)−アルキルアミノカルボニル、フェニル、(C−C)−アシルまたは(C−C)−アルキルであり、
    ただし、上記の(C−C)−アルキルは、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アシルで、フェニルで、またはS、Nおよび/またはOの中から3個までのヘテロ原子を有する5ないし6員の芳香族ヘテロ環で置換されていることもあり、
    上記のフェニルおよび上記の芳香族ヘテロ環は、ハロゲンおよび/またはヒドロキシルで、同一かまたは異なって、1回ないし3回置換されていることもあり、
    22およびR23は、同一かまたは異なって、水素または(C−C)−アルキルである、
    の式の基からなる群から選択される、1個ないし3個の置換基で場合により置換され得るフェニルであり、
    は、Rの意味を有し、後者と同一かまたは異なっていてもよい、
    請求項1に記載の式(I)の化合物およびそれらの塩。
  3. が水素または(C−C)−アルキルである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  4. が水素または(C−C)−アルキルである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  5. が、(C−C)−アルキルおよびハロゲンからなる群から相互に独立して選択される1個ないし2個の置換基で置換されているシクロプロピルである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  6. が、水素または(C−C)−アルキルである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  7. が水素である、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  8. 一般式(II)
    Figure 2004534819
    式中、R、R、RおよびRは、請求項1に記載の意味を有する、
    の化合物を、一般式(III)
    Figure 2004534819
    式中、Aは離脱基であり、R、RおよびRは、請求項1に記載の意味を有する、
    の化合物と反応させ、式(I)の化合物を得ることを特徴とする、請求項1に記載の一般式(I)の化合物の調製方法。
  9. 疾患を制御するための、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  10. 少なくとも1つの医薬的に適する、医薬的に許容し得る担体または賦形剤と組合せて、請求項1に記載の式(I)の化合物を含む、医薬。
  11. ウイルス性疾患の処置用医薬としての製造のための、請求項1に記載の一般式(I)の化合物の使用。
  12. ウイルス性疾患の処置用の、請求項11に記載の医薬。
  13. 少なくとも1つの請求項1に記載の化合物の抗ウイルス的有効量を投与することによる、ヒトおよび動物におけるウイルス性疾患の制御方法。
  14. 式(II)
    Figure 2004534819
    式中、R、R、RおよびRは、請求項1に記載の意味を有する、
    の化合物。
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