JP2004529119A - ピラゾロピリジン誘導体 - Google Patents

ピラゾロピリジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は式(I)の化合物、それを含有する医薬組成物、それを調製するための方法、ならびにヘルペスウイルス感染症の予防および治療のための医薬としてのそれらの使用を提供する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は新規化合物、これらの化合物を含有する医薬製剤、および治療におけるこれらの化合物の使用に関する。さらに詳しくは、本発明はヘルペスウイルス感染症の予防と治療のための化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
DNAウイルスの中で、ヘルペス群ウイルスは人体におけるもっとも一般的なウイルス疾病の原因となっている。この群には単純性ヘルペスウイルス1型と2型(HSV)、水痘-帯状疱疹ウイルス(VZV)、サイトメガロウイルス(CMV)、エプスタイン-バーウイルス(EBV)、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、ヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)およびヒトヘルペスウイルス8型(HHV-8)が含まれる。HSV-1およびHSV-2は人体のもっとも一般的な感染因子である。これらのウイルスの殆どは宿主の神経細胞中で生き残ることができる;ひとたび感染すると個体は感染の臨床症状がくり返し生じる危険にさらされるが、これは肉体的にも心理的にも苦痛を与えるものである。
【0003】
単純性ヘルペスウイルス(HSV-1およびHSV-2)は、***ヘルペスおよび性器ヘルペスの原因因子である。HSV感染はしばしば皮膚、口および/または性器における広範囲な衰弱性の損傷によって特徴付けられる。初感染は無症状のこともあるが、以前にこのウイルスにさらされたことのある個体の場合よりもより重篤になる傾向がある。目のHSV感染は、角膜炎や白内障を引き起こすことがあり、それによって宿主の視力が危険にさらされることがある。新生児、免疫無防備状態の患者の感染の場合、または感染が中枢神経系へ及ぶ場合は生死に関わることがある。米国だけでも四千万人がHSV-2に感染しているが、この数字は2007年までに六千万に増加すると予想されている。HSV-2に感染している人々の80%以上がこのウイルスに感染し、それをまき散らしていることに気付いておらず、また診断を受けた人の20%未満しか経口治療法を受けていない。最終的に、治療を受けているのは感染人口の5%未満ということになる。同様に世界中の5億3千万のHSV-1保菌者のうち、症状のある人々の81%が治療を受けていない。HSV感染には何の治療法もなく、ひとたび感染すれば、人々は一生の間そのウイルスを休止状態で保有することになる。ウイルスの潜伏状態からの再活性化は周期的であり、ストレス、環境要因、および/または宿主の免疫系の抑制が引き金になっている可能性がある。現在は性器ヘルペスウイルスの増悪を管理するには、バラシクロビル(VALTREX(商標))およびアシクロビル(ZOVIRAX(商標))などのヌクレオシド類似体の使用が標準的である。
【0004】
水痘-帯状疱疹ウイルス(VZV)(これはまたヘルペス帯状疱疹ウイルスとも呼ばれている)は、水疱瘡と帯状疱疹を引き起こすヘルペスウイルスである。水疱瘡は免疫を持たない宿主中で発症する1次疾患であり、幼い子供達においては水疱疹と発熱とにより特徴付けられる通常軽度の疾病である。帯状疱疹あるいは帯状ヘルペスはVZVに以前感染していた成人に起こる再発性の疾病である。帯状疱疹の臨床症状は神経痛と分布が一側性で皮節性である皮膚の小胞疹により特徴付けられる。炎症の広がりに伴い麻痺や痙攣が生じることもある。髄膜が侵されると、昏睡が生じることもある。VZVは移植目的で、または悪性新生物の治療のために免疫抑制剤を投与されている患者にとって重要な問題となっており、またAIDS患者においてはその不完全な免疫系のため重篤な合併症となっている。
【0005】
その他のヘルペスウイルスと同様、CMVに感染すると、ウイルスと宿主との関係は一生続くことになる。妊娠中に母親が感染したことによる先天性の感染の結果、死亡、重い病気(小頭症、肝脾腫大症、黄疸、精神薄弱)、失明に至る網膜炎、あるいはそれよりは重篤度が弱いが、成長不良や胸および耳の炎症を起こしやすいなどの臨床症状が現れることがある。例えば悪性腫瘍、移植後の免疫抑制剤による治療、またはヒト免疫不全ウィルスによる感染の結果、免疫無防備状態の患者ではCMV感染により網膜炎、間質性肺炎、胃腸障害、神経疾患を生じることがある。CMV感染はまた再狭窄やアテローム性動脈硬化症などを始めとする心臓血管性の疾患や症状とも結びついている。
【0006】
EBVにより引き起こされる主な疾病は急性および慢性の伝染性単球増加症(腺熱)である。その他のEBVまたはEBV関連疾患の例をあげると、先天性または後天的細胞性免疫不全症候群の患者にしばしば起こるリンパ増殖性疾患、少年に生じるX連鎖性リンパ増殖性疾患、EBV関連B細胞腫瘍、ホジキン病、上咽頭癌、バーキットリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、胸腺腫および口腔毛状白板症である。EBV感染は肺を含め上下気道のさまざまな上皮性細胞誘導腫瘍とも関連して見出されている。EBV感染はまた、慢性疲労症候群、多発性硬化症およびアルツハイマー病を始めとするその他の疾患や症状とも関連している。
【0007】
HHV-6は小児における突発性発疹や腎拒絶ならびに腎臓および骨髄移植患者における間質性肺炎の原因因子であることがわかっているが、多発性硬化症などその他の疾病とも関係があるかもしれない。また骨髄移植患者において幹細胞数を抑制するという証拠もある。HHV-7がいずれの疾病の病原であるのかはわかっていない。
【0008】
B型肝炎ウイルス(HBV)は世界的に極めて重要なウイルス病原体である。このウイルスは病因学的に原発性肝細胞癌と関連しており、全世界の肝臓癌の80%をひきおこしているものと考えられている。HBVによる感染の臨床的な症状には頭痛から、発熱、倦怠感、悪心、嘔吐、食欲不振および腹痛まである。ウイルスの複製は通常免疫反応によりコントロールされ、ヒトの場合数週間から数カ月で回復するが、感染はより重篤な場合もあり、上に概略を述べた持続性慢性肝疾患をもたらすことがある。
【発明の開示】
【0009】
発明の概要
本発明の第一の態様にしたがい、式(I)
【化1】
Figure 2004529119
[式中、
はハロ、-NR、Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHetおよび-NHR10Ayからなる群から選択され;
各RおよびRは、同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、-R10OR、-R10NR11、-R10C(O)R、-C(O)R、-C(O)R10Ay、-C(O)R10Het、-CO、-R10CO、-C(O)NR11、-R10C(O)NR11、-R10C(O)Ay、-R10C(O)Het、-C(S)NR 、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-R10NHC(O)R10Het、-R10NHC(O)R10CO、-R10NHC(NCO)NHCO、-R10NHC(O)NHSO、-R10NHC(O)NHSOAy、-R10NHC(O)NHSOHet、-R10C(NH)NR11、-C(NH)NR11、-SONR11、-R10SONR11、-R10NHSO、-SO10、-R10SO10、-R10NHCOR、-R10SONHCOR、-R10NHP(O)(OR、-R10OP(O)(ORおよび-R10OP(O)(OR10Ay)からなる群からそれぞれ独立して選択され;
各RとR11は同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、-R10シクロアルキル、-R10OH、-R10(OR10(ここでwは1〜10)および-R10NR1010からなる群からそれぞれ独立して選択され;
各R10は同一であるかまたは異なっており、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニルからなる群からそれぞれ独立して選択され;
Ayはアリールであり;
Hetは5-または6-員のヘテロ環基またはヘテロアリール基であり;
はハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され;
nは0、1または2であり;
YはNまたはCHであり;
およびRは同一であるかまたは異なっており、H、ハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、Ay、-OR、-OAy、-R10OR、-R10OAy、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHR、Het、-NHHetおよび-NHR10Hetからなる群からそれぞれ独立して選択され;
qは0、1、2、3、4または5であり;
各Rは同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、Ay、-NHR10Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OR、-OAy、-OHet、-R10OR、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-R10C(O)R、-C(O)R、-CO、-R10CO、-C(O)NR、-C(O)Ay、-C(O)NRAy、-C(O)Het、-C(O)NHR10Het、-R10C(O)NR11、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-C(NH)NR、-R10C(NH)NR11、-S(O)NR、-S(O)NRAy、-R10SONHCOR、-R10SONR11、-R10SO、-S(O)、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群からそれぞれ独立して選択されるか;または
隣り合う2つのR基がそれぞれ結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成しており;
ここでqが1でRがパラ位にある時、Rはハロではなく;および、YがCHの時、Rは-NRAyではない]
で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体を提供する。
【0010】
本発明の別の態様において、式(I)の化合物を含有する医薬組成物を提供する。一つの実施態様において、この医薬組成物はさらに製剤的に許容される担体または希釈剤を含有する。一つの実施態様において、この医薬組成物はアシクロビルおよびバラシクロビルからなる群から選択される抗ウイルス薬をさらに含有する。
【0011】
本発明の第3の態様において、動物におけるヘルペスイルス感染症の予防あるいは治療方法を提供する。該方法は、治療的に有効な量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体を、動物に投与することを含む。ヘルペスウイルス感染症は単純性ヘルペスウイルス1型、単純性ヘルペスウイルス2型、サイトメガロウイルス、エプスタイン-バーウイルス、水痘-帯状疱疹ウイルス、ヒトヘルペスウイルス6型、ヒトヘルペスウイルス7型およびヒトヘルペスウイルス8型のいずれによるものであってよい。
【0012】
第4の態様において、動物におけるヘルペスイルス感染症にともなう症状または疾病の治療または予防方法を提供する。該方法は治療的に有効な量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体を動物に投与することを含む。
【0013】
もう一つの態様において、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、Ay、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RとRがHである式(I)の化合物を調製する方法を提供する。該方法は、
式(IX)
【化2】
Figure 2004529119
の化合物を式(X)
【化3】
Figure 2004529119
のアミンと反応させることを含む。
【0014】
もう一つの態様において、本発明は、YがNであり、RがH、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、Ay、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RがH、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、-R10OR、-R10OAy、-NR(ここでRとRはHではない)、Ay、-NR(ここでRはHではない)、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHR、およびHetからなる群から選択され、RがHである、式(I)の化合物を調製する方法を提供する。該方法は式(XVI)
【化4】
Figure 2004529119
の化合物を式(X)
【化5】
Figure 2004529119
のアミンと反応させることを含む。
【0015】
もう一つの態様において、本発明は、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、Ay、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、R10NR、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択される式(I)の化合物を調製する方法を提供する。該方法は、
a)式(XX)
【化6】
Figure 2004529119
の化合物を式(X)
【化7】
Figure 2004529119
のアミンと反応させて中間化合物を生成するステップと;
b)前記中間化合物を酸化するステップとを含む。
【0016】
もう一つの態様において、本発明は式(I)の化合物を調製する方法を提供する。該方法は、
式(XXII)
【化8】
Figure 2004529119
の化合物を式XXIV
【化9】
Figure 2004529119
[式中、Xはクロロ、ブロモまたはヨードであり、Mは-B(OH)、-B(ORa)、-B(Ra)、-Sn(Ra)3、Zn-ハライド、ZnRaおよびMg-ハライド(ここでRaはアルキルまたはシクロアルキルであり、ハライドはハロである)からなる群から選択される]
の化合物と反応させることを含む。
【0017】
もう一つの態様において、本発明は式(VI)
【化10】
Figure 2004529119
[式中、qが1であり、Rがパラ位であるとき、Rはハロではない]
の化合物を調製する方法を提供する。
【0018】
この方法は式(V)
【化11】
Figure 2004529119
の化合物を転位させることを有する。
【0019】
もう一つの態様において、本発明は式(XXII-B)
【化12】
Figure 2004529119
[式中、R13は-NR、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHetおよび-NHR10Ayからなる群から選択され、qが1であり、Rがパラ位にあるとき、Rはハロではない]
の化合物を調製する方法を提供する。該方法は、式(XXII-A)
【化13】
Figure 2004529119
の化合物を式H-R13の化合物と反応させることを含む。
【0020】
もう一つの態様において、本発明は放射線標識した式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体を提供する。一つの実施態様において、本発明は式(I)のトリチウム化合物、またはその薬学的に許容されるその塩、溶媒和物または生理的機能を有する誘導体を提供する。もう一つの態様において、本発明はビオチニル化した式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体を提供する。
【0021】
もう一つの態様において、本発明は治療に使用する式(I)の化合物を提供する。
【0022】
さらにもう一つの態様において、本発明はヘルペスウイルス感染症の予防または治療のための式(I)の化合物の使用を提供する。
【0023】
さらにもう一つの態様において、本発明は動物におけるヘルペスウイルス感染症に関連する症状または疾病の予防あるいは治療のための式(I)の化合物を提供する。
【0024】
さらにもう一つの態様において、本発明は動物、好ましくはヒトにおけるヘルペスウイルス感染症の予防または治療のための医薬の調製のための式(I)の化合物の使用を提供する。
【0025】
さらにもう一つの態様において、本発明は動物、好ましくはヒトにおけるヘルペスウイルス感染症に伴う疾病または症状の治療または予防のための医薬の調製のための式(I)の化合物の使用を提供する。
【0026】
さらにもう一つの態様において、本発明は動物におけるヘルペスウイルス感染症の予防または治療のための式(I)の化合物を含有する医薬組成物を提供する。
【0027】
発明の説明
本明細書中で言う「本発明の化合物」とは、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体を意味する。同様に、式(VI)、(IX)、(XVI)、(XX)、(XXII)および(XXII-B)の化合物などの単離可能な中間体に関しても、「式(数)の化合物」という句は、その式を有する化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物および生理的機能を有する誘導体を意味する。
【0028】
本明細書中で用いる「アルキル」および「アルキレン」という用語は直鎖または分岐の1〜8個の炭素原子を有する炭化水素鎖を指す。本明細書中で用いる「アルキル」の例としては、これに限るわけではないが、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、イソブチル、イソプロピルおよびt-ブチルがあげられる。本明細書中で用いる「アルキレン」の例としてはこれに限るわけではないが、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレンおよびイソブチレンがあげられる。「アルキル」にはまた置換アルキル「アルキレン」も含まれる。アルキル基はメルカプト、ニトロ、シアノおよびハロからなる群から選択される置換基で一回以上任意に置換されていてもよい。トリフルオロメチルなどのトリハロメチルはとりわけ好ましいアルキル基である。
【0029】
本明細書中で用いる「シクロアルキル」という用語は、3〜8個の炭素原子を有し、炭素炭素二重結合を持たない、非芳香族炭素環を指す。「シクロアルキル」の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルがあげられる。「シクロアルキル」にはまた置換シクロアルキルも含まれる。シクロアルキルはメルカプト、ニトロ、シアノ、ハロおよびアルキルからなる群から選択される一つ以上の置換基を置換可能な炭素上に任意に有するものであってもよい。
【0030】
本明細書中で用いる「アルケニル」という用語は2〜8個の炭素原子と1〜3個の炭素間二重結合を有する直鎖または分岐の炭化水素鎖を指す。本明細書中で用いる「アルケニル」の例としてはこれに限るわけではないが、エテニルとプロペニルがあげられる。「アルケニル」にはまた置換アルケニルも含まれる。アルケニル基はメルカプト、ニトロ、シアノ、ハロおよびアルキルからなる群から選択される一つ以上の置換基を置換可能な炭素上に任意に有するものであってもよい。
【0031】
本明細書中で用いる「シクロアルケニル」という用語は、3〜8個(特に記載のない場合)の炭素原子と3個以下の炭素-炭素二重結合を有する非芳香族炭素環を指す。「シクロアルケニル」の例としては、例えばシクロブテニル、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルが含まれる。「シクロアルケニル」としてはまた置換シクロアルケニルがあげられる。シクロアルケニルはまたメルカプト、ニトロ、シアノ、ハロおよびアルキルからなる群から選択される一つ以上の置換基を置換可能な炭素上に任意に有するものであってもよい。
【0032】
本明細書中で用いる「アルキニル」という用語は2〜8個の炭素原子と1〜3個の炭素-炭素三重結合を有する直鎖または分岐の炭化水素鎖を指す。本明細書中で用いる「アルキニル」の例としてはこれに限るわけではないが、エチニルとプロピニルがあげられる。「アルキニル」にはまた置換アルキニルも含まれる。アルキニル基はメルカプト、ニトロ、シアノ、およびハロからなる群から選択される一つ以上の置換基を可能な炭素上に任意に有するものであってもよい。
【0033】
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素である元素を指す。
【0034】
「アリール」という用語は、5〜12個の炭素原子と少なくとも1つの芳香族環を有する単環式炭素環基および縮合二環式炭素環基を指す。特にアリール基の例としては、これに限るわけではないが、フェニルおよびナフチルがあげられる。「アリール」にはまた置換アリールも含まれる。アリール基はハロ、アルキル(過ハロアルキルを含む)、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、アミノ、メルカプト、ヒドロキシ、アルキルヒドロキシ、アルキルアミン、シクロアルキルアミン、カルボキシ、カルボキサミド、スルホンアミド、Het、アミジン、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から選択される一つ以上の置換基を置換可能な炭素上に任意に有するものであってもよい。本発明の好ましいアリール基としては、これに限るわけではないが、フェニルと置換フェニルがあげられる。
【0035】
「ヘテロ環基」(またはヘテロ環)という用語は、特定の数の環員数(炭素原子ならびにヘテロ原子総数)を有し、N、OおよびSから選択される、1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する単環式飽和または不飽和の非芳香族基および縮合ニ環式非芳香族基を指す。具体的にヘテロ環基の例をあげると、これに限るわけではないが、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ピラン、オキセタン、チエタン、1、4-ジオキサン、1、3-ジオキサン、1、3-ジオキサラン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピリミジン、ピロリジン、モルホリン、チオモルホリン、チアゾリジン、オキサゾリジン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロチオフェンなどがあげられる。「ヘテロ環基」にはまた置換ヘテロ環基も含まれる。ヘテロ環基はハロ、アルキル(過ハロアルキルを含む)、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、アミノ、メルカプト、ヒドロキシ、アルキルヒドロキシ、アルキルアミン、シクロアルキルアミン、カルボキシ、カルボキサミド、スルホンアミド、Het、アミジン、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から選択される一つ以上の置換基を置換可能な炭素上に任意に有するものであってもよい。本発明の好ましいヘテロ環基としては、これに限るわけではないが、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリンおよびピペラジンおよびそれらの置換体があげられる。
【0036】
「ヘテロアリール」という用語は、特定の数の環員数(炭素原子ならびにヘテロ原子総数)を有し、N、OおよびSから選択される、1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する単環式芳香族基または縮合ニ環式芳香族基を指す。具体的にヘテロアリール基の例をあげると、これに限るわけではないが、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソキサゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、イソチアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピラジン、ピリミジン、キノリン、イソキノリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドールおよびインダゾールなどがあげられる。「ヘテロアリール」にはまた置換ヘテロアリールも含まれる。ヘテロアリール基はハロ、アルキル(過ハロアルキルを含む)、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アルコキシ、シクロアルコキシ、アミノ、メルカプト、ヒドロキシ、アルキルヒドロキシ、アルキルアミン、シクロアルキルアミン、カルボキシ、カルボキサミド、スルホンアミド、Het、アミジン、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から選択される一つ以上の置換基を置換可能な炭素上に任意に有するものであってもよい。本発明の好ましいヘテロアリール基としては、これに限るわけではないが、ピリジン、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾールおよびピリミジンならびにそれらの置換誘導体があげられる。
【0037】
本明細書中で用いる「任意に」という用語は、記載した事象が起こることもあれば、起こらないこともあることを指し、発生する事象と発生しない事象の両方を含むものである。
【0038】
本発明は式(I)
【化14】
Figure 2004529119
[式中、
はハロ、-NR、Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHet
および-NHR10Ayからなる群から選択され;
各RおよびRは同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、-R10OR、-R10NR11、-R10C(O)R、-C(O)R、-C(O)R10Ay、-C(O)R10Het、-CO、-R10CO、-C(O)NR11、-R10C(O)NR11、-R10C(O)Ay、-R10C(O)Het、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-R10NHC(O)R10Het、-R10NHC(O)R10CO、-R10NHC(NCO)NHCO、-R10NHC(O)NHSO、-R10NHC(O)NHSOAy、-R10NHC(O)NHSOHet、-R10C(NH)NR11、-C(NH)NR11、-SONR11、-R10SONR11、-R10NHSO、-SO10、-R10SO10、-R10NHCOR、-R10SONHCOR、-R10NHP(O)(OR、-R10OP(O)(ORおよび-R10OP(O)(OR10Ay)からなる群からそれぞれ独立して選択され;
各RとR11は同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、-R10シクロアルキル、-R10OH、-R10(OR10(ここでwは1〜10)および-R10NR1010からなる群からそれぞれ独立して選択され;
各R10は同一であるかまたは異なっており、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニルからなる群からそれぞれ独立して選択され;
Ayはアリールであり;
Hetは5または6員のヘテロ環基またはヘテロアリール基であり;
はハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され;
nは0、1または2であり;
YはNまたはCHであり;
およびRが同一であるかまたは異なっており、H、ハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、Ay、-OR、-OAy、-R10OR、-R10OAy、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHR、Het、-NHHetおよび-NHR10Hetからなる群からそれぞれ独立して選択され;
qは0、1、2、3、4または5であり;および
各Rは同一であるかまたは異なっておりハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、Ay、-NHR10Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OR、-OAy、-OHet、-R10OR、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-R10C(O)R、-C(O)R、-CO、-R10CO、-C(O)NR、-C(O)Ay、-C(O)NRAy、-C(O)Het、-C(O)NHR10Het、-R10C(O)NR11、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-C(NH)NR、-C(NH)NRAy、-R10C(NH)NR11、-S(O)NR、-S(O)NRAy、-R10SONHCOR、-R10SONR11、-R10SO、-S(O)、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群からそれぞれ独立して選択され;または
隣り合う2つのRがそれぞれ結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成しており;
ここでqが1でRがパラ位にある時、Rはハロではなく;および、YがCHの時、Rは-NRAyではない]
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体を提供する。
【0039】
好ましい式(I)の化合物としては、RとRのうちの少なくとも一つが、アリール、ヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有する、定義された化合物があげられる。Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、NHHet、-NHR10Ay、-OAy、-S(O)nAy、R10NRAy、-OHetおよび-OR10Hetの各基はアリール、ヘテロ環基またはヘテロアリール基を有する基である。もう一つの実施態様において、好ましい本発明の化合物としては、RとRのうちの少なくとも一つが、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetなどのヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有する、定義された化合物があげられる。
【0040】
もう一つの好ましい式(I)の化合物のクラスとしては、RとRのどちらもアリール、ヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有しない、定義された化合物があげられる。このような実施態様において、Rは好ましくは-NRであり、Rは好ましくは、H、ハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、-S(O)、および-R10NRからなる群から選択される。より特に好ましい化合物としては、RとRのどちらもヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有しないが、アリール基は含有してもよい、定義された化合物があげられる。
【0041】
もう一つの実施態様において、式(I)の化合物としては、RとRの少なくとも一つがヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有する、定義された化合物があげられる。別の実施態様においてはRとRのどちらもヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有しない式(I)の化合物があげられる。
【0042】
式(I)の化合物のもう一つのクラスとしては、少なくとも1つのR基がアリール、ヘテロ環基またはヘテロアリール基(好ましくはヘテロ環基またはヘテロアリール基)を含有し、二つの隣接するR基がそれらが結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成していない、定義された化合物があげられる。式(I)の化合物のもう一つのクラスとしては、qが3、4または5であり、少なくとも1つのR基がアリール、ヘテロ環基またはヘテロアリール基(好ましくはヘテロ環基またはヘテロアリール基)を含有し、二つの隣接するR基がそれらが結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成している、定義された化合物があげられる。式(I)の化合物のもう一つのクラスとしては、いずれのR基もアリール、ヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有しておらず(または一つの実施態様ではいずれのR基もヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有しておらず)、二つの隣接するR基がそれらが結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成していない、定義された化合物があげられる。式(I)の化合物のもう一つのクラスとしては、qが2、3、4または5であり、いかなるR基もアリール、ヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有しておらず(あるいは一つの実施態様においてはいかなるR基もヘテロ環基またはヘテロアリール基を含有しておらず)、二つの隣接するR基がそれらが結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成している、定義された化合物があげられる。
【0043】
式(I)の化合物の一つの好ましいクラスにおいて、YはCHである。式(I)の化合物のもう一つの好ましいクラスにおいて、YはNである。
【0044】
好ましくは、Rは-NR、Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHet、および-NHR10Ay、あるいはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。さらに好ましくは、Rは-NR、Het、-NHR10Hetおよび-NHHet、あるいはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。特に好ましい式(I)の化合物はRが-NRまたはHetであるものである。
【0045】
一つの好ましい実施態様において、Rは-NH、-NH-アルキル、-NH-シクロアルキル、-N(アルキル)(アルキル)、Hetおよび-NHAyあるいはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。さらに好ましくは、Rは-NH-アルキル、-NH-シクロアルキルおよびピロリドン、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。
【0046】
いくつかの好ましいR基の具体的な例としては、-NH、-NH-メチル、-N(CH、-NH-シクロペンチル、-NH-シクロプロピル、-NH-イソプロピル、-NH-ブチル、-NH-フェニルおよびピロリジン、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択されるものがあげられる。
【0047】
は好ましくは-NR、Ay、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHet、-OHetおよび-OR10Het、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。さらに好ましくは、Rは-NR、Het、-NHHetおよび-NHR10Het、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。特に好ましい式(I)の化合物はRが-NRおよびHetからなる群から選択されるものである。
【0048】
一つの好ましい実施態様において、Rは-NH、-NH-アルキル、-NH-シクロアルキル、-N(アルキル)(アルキル)およびHet、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。さらに好ましくは、Rは-NH-アルキルおよび-NH-シクロアルキル、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。
【0049】
いくつかの好ましいR基の具体例としては、-NH、-NH-メチル、-NH-エチル、-NH-シクロペンチル、-NH-シクロプロピル、-NH-イソプロピル、-NH-ブチルおよびピロリジンまたはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択されるものをあげることができる。
【0050】
好ましくは、RとRはそれぞれ同一であるかまたは異なっており、独立してH、アルキル、シクロアルキル、R10-シクロアルキル、-R10OR、-R10NR11、-C(O)R、およびR10CO、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。さらに好ましくは、RおよびRはそれぞれ同一であるかまたは異なっており、独立してH、アルキル、シクロアルキルおよびR10-シクロアルキル、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。一つの実施態様において、RとRはそれぞれ同一であるかまたは異なっており、H、アルキルおよびシクロアルキル、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から独立して選択される。
【0051】
好ましくはRとR11はそれぞれ同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキルおよび-R10-シクロアルキルまたはそれらのサブセットのすべてからなる群から独立して選択される。さらに好ましくは、RおよびR11はそれぞれ同一であるかまたは異なっており、Hとアルキルからなる群から独立して選択される。
【0052】
好ましくはR10はアルキルまたはシクロアルキルであり;より好ましくはアルキルである。
【0053】
は好ましくはH、ハロ、アルキル、-OR、-R10OR、-NR、-R NR、-COおよびAy、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択される。さらに好ましくは、RはH、ハロ、アルキル、-ORおよび-NR、またはそれらのサブセットのいずれかである。もっとも好ましくはRはHまたはアルキルである。一つの実施態様において、RはHである。
【0054】
は好ましくはH、ハロ、アルキル、-OR、-R10OR、-NR、-R10NR、-COおよびAy、またはそれらのサブセットのいずれかである。より好ましくはRはH、ハロ、アルキル、-ORおよび-NRまたはそれらのサブセットのいずれかである。もっとも好ましくは、RはHまたはアルキルである。一つの実施態様においてRはHである。
【0055】
さらに詳しくは、RとRは好ましくはH、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、O-メチル、O-エチル、O-イソプロピル、-CH-O-メチル、-NH、-NH(アルキル)、-N(アルキル)(アルキル)、-CH-NH、CH-NH(アルキル)、-CH-N(アルキル)(アルキル)、-COH、-CO-メチルおよびフェニル、またはそれらのサブセットのすべてからなる群からそれぞれ独立して選択される。さらに好ましくは、RとRはH、F、Cl、Br、メチル、エチル、プロピル、O-メチル、O-エチル、O-イソプロピル、-NH、-NH(アルキル)および-N(アルキル)(アルキル)、またはそれらのサブセットのすべてからなる群からそれぞれ独立して選択される。
【0056】
好ましくはqは0、1または2である。一つの実施態様において、qは0である。一つの好ましい実施態様において、qは1である。一つの実施態様において、qは2であり、二つのR基は隣接する炭素原子に結合しており、これらは結合している原子と共にシクロアルキルまたはアリールを任意に形成していてもよい。「二つの隣接するR基」という句は、それぞれフェニル基上の隣接する炭素原子に結合しているR基を指す。二つの隣接するR基がそれらの結合している原子と共にシクロアルキルまたはアリール基を形成している実施態様において、qは好ましくは2、3、4または5であり;さらに好ましくは2である。
【0057】
はオルト、メタまたはパラ位であってよい。
【0058】
二つの隣接するR基がそれらの結合している原子と共にシクロアルキルまたはアリール基を形成している実施態様において、各R基は同一であるかまたは異なっており、好ましくはアルキルおよびアルケニルからなる群から選択される。一つの実施態様において、二つの隣接するR基はアルキルであり、結合している原子と共に例えば
【化15】
Figure 2004529119
などのシクロアルキル基を形成する。
【0059】
この例から、当業者は二つの隣接するR基がそれらの結合している原子と共にアリール基を形成している実施態様を始めとするさらなる実施態様を簡単に知り得ることができるであろう。好ましくは、式(I)の化合物は二つの隣接するR基がそれらの結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリール基を形成しないものである。
【0060】
好ましくは、各R基は同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、-OR、-CO、-NR、-C(O)NR、Ay、-NHR10Ay、Het、-S(O)NR、シアノ、ニトロおよびアジド、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から独立して選択される。さらに好ましくは、各R基は同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、-OR、-NR、Ay、Het、-S(O)NR、シアノ、ニトロおよびアジド、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から独立して選択される。もっとも好ましくは、各R基は同一であるかまたは異なっており、ハロ、-OR、-NR、アルキルおよびシアノ、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から独立して選択される。特に、式(I)の化合物の好ましい実施態様は、Rがハロ(例えばフルオロ、クロロまたはブロモ)、アルキル(例えばメチル)、O-アルキル(例えばO-メチル、O-イソブチルおよび
【化16】
Figure 2004529119
)、O-アリル、シアノ、-NH-CH、-N(CH、ニトロおよびアジド、またはそれらのサブセットのすべてからなる群から選択されるものである。
【0061】
当然のことながら、本発明は上に定義した特定の基および好ましい基のいかなる組み合わせまたサブセットをも含むものである。
【0062】
好ましい式(I)の化合物としては、これらに限定するわけではないが;
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール、
4-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール、
4-[3-(2-アミノ-4-ピリミジニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール、
2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
(4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノキシ)酢酸エチル、
2-(4-ブトキシフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-イソブトキシフェニル)ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロプロピル-メトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-[4-(シクロブチルメトキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-フェノキシフェニル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-[1,1'-ビフェニル]-4-イル-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-{4-[2-(4-アミノフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン、
N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロヘキシルアミノ)フェニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-イソプロペニルフェニル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(4-アニリノフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(4-アニリノフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-{4-[ビス(シクロプロピルメチル)アミノ]フェニル}-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-{4-[(シクロプロピルメチル)アミノ]フェニル}-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(2-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
N-[3-(2-アミノ-4-ピリミジニル)-2-(3-ブロモフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]-N-シクロペンチルアミン、
4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
2-[1,1’-ビフェニル]-3-イル-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
4-[2-[1,1’-ビフェニル]-3-イル-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(4-ピリジニル)フェニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(3-チエニル)フェニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン,
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(2-チエニル)-フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-アミノフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-(3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェニル)アセトアミド、
N-(3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェニル)メタンスルホンアミド、
4-[2-(3-アミノフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-フェニルピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}ベンゾニトリル、
3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}ベンズアミド、
3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-2-イル}安息香酸、
N-{4-[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-シクロペンチルアミン、
2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-アミノ-4-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-[4-(ベンゾイルアミノ)フェニル]-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
4-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-5,6-ジメチル-2-ピリミジンアミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-5,6-ジメチル-4-ピリミジニル]-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-イソプロピル-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
4-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-イソプロピル-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メトキシフェニル)-N,N-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(4-モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロプロピル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(4-モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
4-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-7-(シクロプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール、
4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール、
4-{7-(シクロプロピルアミノ)-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-[4-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-{4-[(4-メトキシベンジル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-モルホリン-4-イルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-ブロモフェニル)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]グリシン酸メチル、
5-[(3aS,4S,6aR)-2-オキソヘキサヒドロ-1H-チエノ[3,4-d]イミダゾール-4-イル]-N-(4-{7-(ブチルアミノ)-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェニル)ペンタンアミド、
N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]ブタン-1,4-ジアミン、
5-[(3aS,4S,6aR)-2-オキソヘキサヒドロ-1H-チエノ[3,4-d]イミダゾール-4-イル]-N-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)ペンタンアミド、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N,N”-ジ-tert-ブトキシカルボニル-N'-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)グアニジン、
N-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)グアニジン、
N-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)メタンスルホンアミド、
N-{[(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)アミノ]カルボニル}-4-メチルベンゼンスルホンアミド、
4-[(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)アミノ]-4-オキソブタン酸、
4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルアミドリン酸ジエチル、
4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブタン-1-オール、
4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルリン酸ジベンジル、
4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルホスフェートニアンモニウム塩、
2-(3-アジドフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-N-[2-オキソ-2-(1-ピロリジニル)エチル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-(2-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}エチル)メタンスルホンアミド、
-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]-1,2-エタンジアミン、
N-シクロペンチル-4-[2-(3-フルオロフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-クロロフェニル)-N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-クロロフェニル)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
4-[2-(3-クロロフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
2-(3-クロロフェニル)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-(3-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-フルオロフェニル)-N-(2-メトキシエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物ならびに生理的機能を有する誘導体、があげられる。
【0063】
とりわけ好ましい式(I)の化合物としては、これらに限定するわけではないが、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-フェニルピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(4-モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
N-シクロペンチル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
4-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-7-(シクロプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール、
5-[(3aS,4S,6aR)-2-オキソヘキサヒドロ-1H-チエノ[3,4-d]イミダゾール-4-イル]-N-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)ペンタンアミド、
4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブタン-1-オール、
4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシ-フェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルホスフェートニアンモニウム塩、
N-(2-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシ-フェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}エチル)メタンスルホンアミド、
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-クロロフェニル)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
2-(3-クロロフェニル)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、および
3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-フルオロフェニル)-N-(2-メトキシエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミンならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物および生理的機能を有する誘導体、があげられる。
【0064】
本発明の化合物がその薬学的に許容される塩、またはその溶媒和物の形で使用可能であることは当業者には明らかであろう。式(I)の化合物の薬学的に許容される塩としては、薬学的に許容される無機または有機の酸または塩基から形成される従来形の塩、ならびに四級アンモニウム塩があげられる。適した酸の塩の具体例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ギ酸、乳酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、パルミン酸 (palmoic acid)、マロン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ヒドロキシナフトエ酸、ヨウ化水素酸、リンゴ酸、ステロン酸 (steroic acid)、タンニン酸などの塩があげられる。その他、シュウ酸などの酸は、それ自身が薬学的に許容されるのではないが、本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩を得るための中間体として有用な塩を調製するために有用であることがある。塩基との塩の具体例としては、ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、N、N’-ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、コリン塩、ジエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、N-メチルグルカミン塩およびプロカイン塩があげられる。
【0065】
本明細書中で用いる「溶媒和物」という用語は溶質(式(I)の化合物)と溶媒との間で可変化学量論比で形成される錯体を指す。例えば溶媒としては水、メタノール、エタノールまたは酢酸があげられる。
【0066】
本明細書中で用いる「生理的機能を有する誘導体」という用語は、本発明の化合物の薬学的に許容される誘導体であればいかなるものでもよく、例えば動物、特にヒトなどのほ乳類に投与すると、本発明の化合物を(直接または間接的に)提供することのできる、式(I)の化合物のエステルもしくはアミド、またはその活性代謝物である。例えばBurger’s Medicinal Chemistry And Drug Discovery,5th Edition,Vol1:Principles And Practice を参照されたい。
【0067】
式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、または生理的機能を有するそれらの誘導体を調製するための方法は当該分野において通常のものである。例えばBurger’s Medicinal Chemistry And Drug Discovery 5th Edition,Vol1:Principles And Practiceを参照されたい。
【0068】
当業者には明らかなように、式(I)の化合物を調製するための下記に記載の方法において、いくつかの中間体はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、または生理的機能を有するそれらの誘導体の形であってもよい。式(I)の化合物の調製方法において使用される中間体に適用されるこれらの用語は、式(I)の化合物に関し上に記載したものと同じ意味を持つ。かかる中間体の薬学的に許容される塩、溶媒和物、ならびに生理的機能を有するそれらの誘導体の調製方法は当業界で公知であり、式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、ならびに生理的機能を有するそれらの誘導体の調製方法と同様のものである。
【0069】
式(I)の化合物のうちのいくつかのものは立体異性体の形で存在してもよい(例えば一つ以上の不斉炭素原子を有する、またはシス-トランス異性を示してもよい)。個々の立体異性体(エナンチオマーおよびジアステレオマー)およびこれらの混合物は本発明の範囲に含まれる。1つ以上の不斉中心が反転した異性体の混合物の形で存在する、式(I)で表される化合物の個々の異性体もまた本発明に含有される。同様に式(I)の化合物は式で示される以外の互変異型で存在してもよく、これらもまた本発明の範囲に含有されるのはもちろんのことである。
【0070】
本発明はさらに、例えば動物、例えばヒトなどのほ乳類におけるウイルス疾患の、症状の再発を押さえることなどを始めとする治療または予防などの医学的治療に用いるための式(I)の化合物を提供する。式(I)の化合物は、ヘルペスウイルスの感染などのウイルス疾患の治療または予防に特に有用である。ヘルペスウイルス感染症には例えば単純性ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、単純性ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、サイトメガロウイルス(CMV)、エプスタイン-バーウイルス(EBV)、水痘-帯状疱疹ウイルス(VZV)、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、ヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)およびヒトヘルペスウイルス8型(HHV-8)がある。したがって本発明の化合物はまたヘルペスウイルス感染症の症状や影響の治療または予防においても有用である。
【0071】
本発明の化合物はヘルペスウイルス感染に伴う症状や疾病、特に動物例えばヒトなどのほ乳類において潜在性のヘルペスウイルス感染に伴う症状や疾病の治療または予防に有用である。ヘルペスウイルス感染に伴う症状または疾病とは、ウイルス感染そのもの以外の、ウイルス感染の存在が引き起こす症状または疾病、例えばEBV感染に伴う慢性疲労症候群;EBVおよびHHV-6などのヘルペスウイルス感染に伴う多発性硬化症などを指す。このような症状および疾病についてはさらに例をあげて上記の背景の項に記載している。
【0072】
これらの症状および疾病の他に、本発明の化合物はまた心臓血管性疾患およびヘルペスウイルス感染に伴う症状、とくにアテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、再狭窄、とりわけ血管形成後の再狭窄(RFA)の治療または予防にも用いることができる。再狭窄とは、血管壁の損傷、たとえばバルーン血管形成術やその他の外科的および/または診断的技法により引き起こされた損傷の後に発症することがある血管の狭窄であって、処置された血管壁中の平滑筋細胞の過剰増殖が特徴である。多くのRFA患者においては、とりわけCMVおよび/またはHHV-6による患者のウイルス感染が、治療された冠血管における平滑筋細胞の増殖に極めて重要な役割を果たしていると考えられている。再狭窄は多くの外科および/または診断技法、例えば移植手術、静脈移植、冠状動脈バイパス移植などの後で起こることがあるが、もっとも一般的には血管形成後に発症する。
【0073】
in vitroおよびin vivoの両方で行われた研究に基づく、再狭窄が多因子性の過程であることを示す証拠がある。協同して作用するいくつかのサイトカインならびに成長因子が血管平滑筋細胞(SMC)の遊走と増殖ならびに細胞外基質の産生を刺激し、これが蓄積して血管を閉塞する。また成長抑制要因はSMCの増殖と細胞外基質の産生を抑制するように作用する。
【0074】
さらに式(I)の化合物は、B型肝炎またはC型肝炎ウイルス、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)およびHIVの治療と予防においても有用であろう。
【0075】
本発明は、ほ乳類(例えばヒト)などの動物に治療的に有効な量の式(I)の化合物を投与することを含む、該動物におけるウイルス感染、とくにヘルペスウイルス感染の治療または予防のための方法を提供する。
【0076】
本明細書中で用いる「予防」という用語は、感染を完全に防ぐこと、感染した患者において症状の発症を防ぐこと、感染した患者において症状の再発を防ぐこと、または患者のウイルス感染の症状、症状もしくは疾病において重篤度あるいはその頻度が減少することを指す。
【0077】
本明細書中で用いる「治療」という用語は、ウイルス感染の症状が部分的にもしくは完全に消失すること、またはウイルス感染の症状または患者における症状もしくは疾病の重篤度が減少すること、または患者におけるウイルスの存在が消失もしくは減少することを指す。
【0078】
本明細書中で用いる「治療的に有効な量」という用語は、投与した患者において、先に記載の疾病、症状または感染を治療または予防するのに十分である式(I)の化合物の量を指す。例えば、ヘルペスウイルス感染の治療のための、式(I)の化合物の治療的に有効な量はその患者におけるヘルペスウイルス感染を治療するのに十分な量である。
【0079】
本発明はまた、ほ乳類(例えばヒト)などの動物に治療的に有効な量の式(I)の化合物を投与することを含む、該動物におけるヘルペスウイルス感染に伴う症状または疾病の治療または予防の方法を提供する。一つの実施態様において、本発明は、治療的に有効な量の式(I)の化合物をほ乳類(例えばヒト)などの動物に投与することを含む、該動物における慢性疲労症候群および多発性硬化症の治療または予防の方法を提供する。先の方法はとりわけヘルペスウイルスの潜在的感染にともなう慢性疲労症候群および多発性硬化症の治療または予防に有用である。
【0080】
もう一つの実施態様において、本発明は治療的に有効な抗ウイルス量の式(I)の化合物を動物に投与することを含む、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患または、再狭窄(とりわけ血管形成などの手術後の再狭窄)などの心臓血管性の症状の治療または予防のための方法を提供する。
【0081】
本発明はさらに治療的に有効な量の式(I)の化合物をほ乳類(例えばヒト)などの動物に投与することを含む、該動物におけるB型肝炎またはC型肝炎のウイルスの治療と予防の方法を提供する。
【0082】
本発明はさらに治療的に有効な量の式(I)の化合物を動物に投与することを含む、ほ乳類(例えばヒト)などの動物におけるヒト乳頭腫ウイルスの治療と予防の方法を提供する。
【0083】
本発明はさらに治療的に有効な量の式(I)の化合物を動物に投与することを含む、ほ乳類(例えばヒト)などの動物におけるHIVの治療と予防の方法を提供する。
【0084】
本発明はまた、ほ乳類(例えばヒト)などの動物におけるウイルス感染、とりわけヘルペスウイルス感染の治療または予防のための医薬の調製における式(I)の化合物の使用;ヘルペスウイルス感染に伴う症状または疾病の治療のための医薬の調製における式(I)化合物の使用;および、B型肝炎またはC型肝炎ウイルス、ヒト乳頭腫ウイルスおよびHIVの治療と予防のための医薬の調製における式(I)の化合物の使用を提供する。とりわけ、本発明は慢性疲労症候群または多発性硬化症の治療または予防のための医薬の調製における式(I)の化合物の使用を提供する。一つの実施態様において、本発明は再狭窄およびアテローム性動脈硬化症などの冠動脈疾患の治療と予防のための医薬の調製における式(I)化合物の使用を提供する。
【0085】
式(I)の化合物は、好都合には、医薬組成物の形で投与する。かかる組成物は、好都合には、一つ以上の生理学的に許容される担体または希釈剤との混合物の形で従来からの方法で使用に供することができる。
【0086】
本発明の化合物は生の薬品のままで治療のために投与することも可能であるが、この有効成分は医薬製剤として提供するほうが好ましい。該医薬製剤は担体または希釈剤を含有してもよい。担体または希釈剤は該製剤中のその他の成分と適合性を持ち、かつ摂取者に対し有害でないという意味において「許容される」ものでなくてはならない。
【0087】
したがって本発明はさらに式(I)の化合物を有する医薬組成物または医薬製剤を提供する。一つの実施態様において、この医薬組成物はさらに一つ以上の製剤的に許容される担体または希釈剤、および任意であるその他の治療的および/または予防的成分を含有する。
【0088】
該製剤には経口投与用、非経口投与用(例えば注射などの皮下、またはデポー錠、皮内、クモ膜下、または例えばデポーなどの筋肉内や静脈内投与を含む)、直腸投与、および局所投与(皮膚への投与、頬への投与、および舌下投与を含む)に適したものが含まれるが、もっとも適した経路は、例えば受容者の症状、年令、疾患、ならびに治療するウイルス感染症あるいは疾患により異なるであろう。製剤は、好都合には、単位服用量で提供することができ、薬学の分野で周知の任意の方法により調製することができる。すべての方法において、化合物(有効成分)を一つ以上の副成分を構成する担体と一緒にするステップが含まれている。一般に、製剤は有効成分を液体担体または微細な固体担体、または両方と均一に混ぜ合わせ、ついで必要に応じて生成物を所望の製剤へと形成することにより調製される。経口投与に適した製剤はそれぞれ所定量の有効成分を含有する、カプセル、カシェ剤または錠剤(例えば小児投与用にはとくに咀しゃく錠)などの個別のユニットとして;粉末または顆粒剤として;水性の液体もしくは非水性の液体の溶液または懸濁液として;または、水中油型液体エマルジョン、または油中水型液体エマルジョンとして提供することができる。有効成分はまた巨丸剤、舐剤あるいはペーストとして提供こともできる。錠剤は任意で1種以上の副成分とともに圧縮または成形により形成することができる。圧縮された錠剤は適当な装置中で、粉末または顆粒などの自由流動型の有効成分を、結合剤などの従来から使用されているその他の賦形剤(例えばシロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、デンプンのムチン質またはポリビニルピロリドン)、フィラー(例えばラクトース、糖、微結晶セルロース、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウムまたはソルビトール)、滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ)、崩壊剤(例えば、じゃがいもデンプンまたはデンプングリコール酸ナトリウム)、またはラウリル硫酸ナトリウムなどの湿潤剤と任意に混合して圧縮することによって調製することができる。成形錠は、粉末化した化合物の混合物を不活性液体希釈剤で湿らせ、適当な機械中で成形することによって作ることができる。錠剤は被覆錠でも、分割錠でもよく、その中に含まれる有効成分がゆっくりと、すなわち制御放出されるように製剤化することができる。錠剤は当該分野でよく知られた方法により被覆することができる。
【0089】
あるいは、本発明の化合物は例えば水性または油性の懸濁剤、溶液剤、エマルジョン剤、シロップ剤、またはエリキシル剤などの経口液体製剤中に含有させてもよい。さらに、これらの化合物を含有する調製物は使用前に水またはその他の適当なビヒクルにより再生するための乾燥製品として提供してもよい。このような液体調製物はソルビトールシロップ、メチルセルロース、グルコース/砂糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは、水素化食用油、などの沈殿防止剤;レシチン、ソルビタンモノオレエートまたはアカシアなどの乳化剤;アーモンド油、分別ヤシ油、油性エステル、プロピレングリコールまたはエチルアルコールなどの非水性ビヒクル(食用油を含んでもよい);およびp-ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピルまたはソルビン酸などの保存剤、などの従来の添加剤を含有してもよい。このような調製物はまたココアバターその他のグリセリドなどの従来の坐薬基材を含有する坐薬として調製してもよい。
【0090】
非経口投与製剤には酸化防止剤、緩衝剤、静菌薬および溶質(製剤を目的とする受容者の血液と等浸透圧にする)を含有してもよい水性および非水性の無菌注射液;ならびに、懸濁剤および増粘剤を含有してもよい水性および非水性の無菌懸濁液が含まれる。
【0091】
製剤は一回用量または多数回用量容器、例えば封をしたアンプルやバイアルで提供することができ、および、滅菌液体担体(例えば注射用水)を使用直前に添加するだけでよい凍結乾燥条件で保存してもよい。即時調合注射溶液および懸濁液は先に記載した種類の滅菌粉末、顆粒、および錠剤から調製することができる。
【0092】
直腸内投与用の製剤はココアバター、固形脂肪、またはポリエチレングリコールなどの通常の担体を用いた座薬として提供することができる。
【0093】
口中(例えば頬側、または舌下)の局所投与のための製剤には、有効成分をショ糖およびアカシアまたはトラガカントなどの着香された基材に含有させたトローチ剤、および有効成分をゼラチンとグリセリンまたはショ糖およびアカシアなどの基材に含有させた香錠がある。
【0094】
これらの化合物は、デボー製剤として処方してもよい。このように長期間作用する製剤は、埋め込み(例えば皮下または筋肉内に)により、または筋肉内注射によって投与することができる。したがって、これらの化合物は例えば適当なポリマー性または疎水性の材料(例えば許容可能な油中のエマルジョンとして)もしくはイオン交換樹脂と共に処方され、または溶けにくい誘導体として、例えば溶けにくい塩として、処方することができる。
【0095】
製剤は、上記に特に触れた成分の他に、その種類の製剤において当該分野で通常使用されているその他の成分も含有することができ、例えば口腔投与に適した製剤は香味料を含むことができる。
【0096】
治療に用いるのに必要とされる本発明の化合物の量は治療する症状の性質、患者の年令および症状に応じて変動し、最終的には担当している医師または獣医の考え次第であることは当然のことである。しかし、一般に成人の治療に用いられる用量は、通常1日当たり0.02〜5000mg、好ましくは1日当たり100〜1500mgの範囲であろう。所望の用量は好都合には1回量として、または一日あたり、例えば2回、3回、4回もしくはそれ以上のサブ用量で適当な間隔をあけて投与される分割した用量として、提供することができる。本発明による製剤は、0.1〜99%の有効成分を含有することができ、好都合には錠剤およびカプセルの場合は30〜95%、液体製剤の場合は3〜50%の有効成分を含有することができる。
【0097】
本発明で使用する式(I)の化合物は、その他、例えば非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤および/またはその他の抗ウイルス剤などの治療薬と組み合わせて使用してもよい。したがってさらに別の態様において、本発明は式(I)の化合物とさらに別の治療薬とを含有する組み合わせの、ウイルス感染の治療における使用を提供する。本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる抗ウイルス剤の例としてはアシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、ドコサノール、ガンシクロビル、ミリバビール、アンプレナビル、ラミブジン、ジドブジンおよびアバカビルがあげられる。本発明の化合物と組み合わせるのに好ましい抗ウイルス剤としてはアシクロビルおよびバラシクロビルがあげられる。したがって本発明はさらなる態様において、式(I)の化合物とアシクロビルおよびバラシクロビルからなる群から選択される抗ウイルス剤とを含有する組み合わせ;ウイルス感染の治療におけるかかる組み合わせの使用、および、ウイルス感染の治療のための医薬の調製におけるかかる組み合わせの使用;ならびに、式(I)の化合物とアシクロビルおよびバラシクロビルからなる群から選択される抗ウイルス剤とを投与することを含むウイルス感染の治療法を提供する。
【0098】
式(I)の化合物を他の治療薬と組み合わせて使用する場合、この化合物は任意の好都合な投与経路により逐次または同時に投与することができる。
【0099】
上記に述べた組み合わせは医薬製剤の形で使用に供することが好都合であり、したがって上に定義した組み合わせと製剤的に許容される担体または希釈剤を任意に含有する製剤は、本発明のさらなる態様を構成するものである。かかる組み合わせにおける個々の成分は別々の医薬製剤において、または1つの医薬製剤中で逐次または同時に投与することができる。
【0100】
同一の製剤中に組み合わせて用いられる場合、この二つの化合物が安定で互いに、かつこの製剤中のその他の成分との間に適合性を持つものでなければならないこと、および、投与のために製剤化され得ることが理解されるであろう。別々に製剤化される場合は当該分野におけるこのような化合物に対し知られている方法により、任意の好都合な製剤の形で提供することができる。
【0101】
式(I)の化合物をウイルス感染に対し活性を持つ第2の治療薬と組み合わせて使用する場合、各化合物の用量は化合物を単独で用いる場合と比較して異なってもよい。適当な用量は当業者には容易に理解されるであろう。
【0102】
YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RとRがHである式(I)の化合物は好都合には下記のスキーム1に概略を示す一般的な方法により調製することができる。
【0103】
スキーム1
【化17】
Figure 2004529119
[式中、
はハロ、-NR、Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHetおよび-NHR10Ayからなる群から選択され;
各RおよびRは同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、-R10OR、-R10NR11、-R10C(O)R、-C(O)R、-C(O)R10Ay、-C(O)R10Het、-CO、-R10CO、-C(O)NR11、-R10C(O)NR11、-R10C(O)Ay、-R10C(O)Het、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-R10NHC(O)R10Het、-R10NHC(O)R10CO、-R10NHC(NCO)NHCO、-R10NHC(O)NHSO、-R10NHC(O)NHSOAy、-R10NHC(O)NHSOHet、-R10C(NH)NR11、-C(NH)NR11、-SONR11、-R10SONR11、-R10NHSO、-SO10、-R10SO10、-R10NHCOR、-R10SONHCOR、-R10NHP(O)(OR、-R10OP(O)(ORおよび-R10OP(O)(OR10Ay)からなる群から独立して選択され;
各RとR11は同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、-R10シクロアルキル、-R10OH、-R10(OR10(ここでwは1〜10)、および-R10NR1010からなる群から独立して選択され;
各R10は同一であるかまたは異なっており、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニルからなる群から独立して選択され;
Ayはアリールであり;
Hetは5または6員のヘテロ環基またはヘテロアリール基であり;
は、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、Ay、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され;
nは0、1または2であり;
YはNであり;
およびRは共にHであり;
qは0、1、2、3、4または5であり;および
各Rは同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、Ay、-NHR10Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OR、-OAy、-OHet、-R10OR、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-R10C(O)R、-C(O)R、-CO、-R10CO、-C(O)NR、-C(O)Ay、-C(O)NRAy、-C(O)Het、-C(O)NHR10Het、-R10C(O)NR11、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-C(NH)NR、-C(NH)NRAy、-R10C(NH)NR11、-S(O)NR、-S(O)NRAy、-R10SONHCOR、-R10SONR11、-R10SO、-S(O)、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から独立して選択され;または
隣り合う2つのRがそれぞれ結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成しており;
ここでqが1でRがパラ位にある時、Rはハロではなく;
Rgは上記に定義したAyまたはHetであり;
はB(OH)、B(ORa)、B(Ra)、Sn(Ra)、Zn-ハライド、Zn-RaまたはMg-ハライドであり;
Raはアルキルまたはシクロアルキルであり;および
ハライドはハロである。]
【0104】
一般に、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RとRがHである(全ての式および他の全ての置換基はスキーム1に関し、上記に定義した)式(I)の化合物を調製する方法は、下記のステップ、すなわち;
(a)2-クロロ-6-ピコリンを式(II)のベンゾイル化剤と反応させ、式(III)の化合物を調製するステップ;
(b)式(III)の化合物をヒドロキシルアミン源と反応させ、式(IV)の化合物を調製するステップ;
(c)式(IV)の化合物をアシル化剤またはスルホニル化剤と反応させ、式(V)の化合物を調製するステップ;
(d)式(V)の化合物を転位させ、式(VI)の化合物を調製するステップ;
(e)式(VI)の化合物をアシル化し、式(VII)の化合物を調製するステップ;
(f)
(1)式(VII)の化合物のC-7ハロゲンをアミンで置換するステップ、または
(2)式(VII)の化合物を式Rg-Mの金属化合物とカップリングするステップのいずれかにより式(VIII)の化合物を調製するステップ;
(g)式(VIII)の化合物を式(CHNCH(ORa)のジメチルホルムアミドジアルキルアセタールと反応させ式(IX)の化合物を調製するステップ;および
(h)式(IX)の化合物を式(X)の化合物と反応させ式(I)の化合物を調製するステップを含有する。
【0105】
さらに詳しくは、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RとRがHである式(I)の化合物は、式(IX)の化合物と式(X)の化合物を反応させることによって調製することができる。
【化18】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義の通りである]
【0106】
この方法は、式(IX)の化合物を式(X)の化合物と適当な溶媒中、任意に塩基の存在下で(好ましくはアミジンが塩の形である時に)混合し、反応を50〜150℃で加熱することによって容易に行うことができる。典型的な溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、ジメチルホルムアミドなどの低級アルコールがあげられる。塩基は典型的にはナトリウムアルコキシド、炭酸カリウム、またはトリエチルアミンなどのアミン塩基である。一つの実施態様において、溶媒はジメチルホルムアミドであり、塩基は炭酸カリウムまたはトリエチルアミンなどのアミン塩基である。
【0107】
式(IX)の化合物は好都合には式(VIII)の化合物をジメチルホルムアミドジアルキルアセタールと反応させることによって調製することができる。
【化19】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
【0108】
本方法で使用するジメチルホルムアミドジアルキルアセタール化合物の典型的な例としては、これに限るわけではないが、ジメチルホルムアミドジメチルアセタールおよびジメチルホルムアミドジ-tert-ブチルアセタールがあげられる。この反応は式(VIII)の化合物をジメチルホルムアミドジメチルアセタールと混合し、任意に加熱することによって行われる。
【0109】
式(VIII)の化合物は二つの方法によって調製することができる。一つの方法によると、式(VIII)の化合物は式(VII)の化合物のC-7ハロゲン(式(VII)においてはクロロになっているが、他のハロゲンも同様に有用である)をアミン求核性試薬で置換することによって調製される。
【化20】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
【0110】
典型的には、該置換は式(VII)の化合物を式R1aのアミン求核性試薬(ここでR1aは-NR、-NRAy、Het、-NHR10Het、NHHetおよび-NHR10Ayからなる群から選択される)と混合し、反応物を任意に加熱することによって行われる。
【0111】
該反応は式(VII)の化合物を適した溶媒中でアミン、パラジウム(0)またはニッケル(0)源および塩基とで処理する文献に見られる手順 (Wolfe,J.P.;Buchwald,S.L.J.Org.Chem.2000,65,1144)を適用することによっても行うことができる。適したパラジウム(0)源の例をあげると、これに限るわけではないが、酢酸パラジウム(II)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)があげられる。この反応で使用される典型的な塩基は例えばナトリウムtert-ブトキシドおよび炭酸セシウムである。適した溶媒の例はトルエンである。
【0112】
第2の方法にしたがうと、式(VIII)の化合物は式(VII)の化合物を式Rg-Mの金属化合物(ここでRgは上記に定義のAyまたはHetであり、MはB(OH)、B(ORa)、B(Ra)、Sn(Ra)、Zn-ハライド、Zn-RaまたはMg-ハライドであり、Raはアルキルまたはシクロアルキルであり、ハライドはハロである)とカップリングすることによって調製される。この一般方法は好都合にはパラジウム(0)触媒の存在下、不活性溶媒中で行うことができ、その際加熱を行ってもよい。好ましくは、この反応は等モル量の式(VII)の化合物と式Rg-Mの金属化合物を、任意に金属化合物を過剰に加えて、反応させることによって行われる。パラジウム触媒は式(VII)の化合物に対し、好ましくは1〜10mol%の割合で存在する。使用できるパラジウム触媒としてはこれに限るわけではないが、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)およびビス(ジフェニルホスフィノフェロセン)-パラジウム(II)ジクロライドがあげられる。この反応で使用する不活性溶媒としては、これに限るわけではないが、N,N-ジメチルホルムアミド、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよび1-メチル-2-ピロリジノンがあげられる。
【0113】
式Rg-Mの金属化合物がアリールボロン酸またはエステルまたはアリールボリネートであるとき、好都合にはこの反応は該金属化合物と当量またはそれ以上の割合の塩基を添加することにより実行される。
【0114】
式Rg-Mの金属化合物は市販のものを購入することもできるが、当業者に既知の方法(Suzuki,A.J.Organomet.Chem.1999,576,147;Stille,J.Angew.Chem.Int.Ed.Engl.1986,25,508;Snieckus,V.J.Org.Chem.1995,60,292)を用いて、個別の単離化合物として調製することもでき、またin situ で調製することもできる。
【0115】
式(VII)の化合物は好都合には式(VI)の化合物からアシル化工程を用いて調製することができる。
【化21】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
【0116】
典型的にはこのアシル化は式(VI)の化合物を不活性溶媒中で、任意に酸またはルイス酸触媒の存在下で、また任意に加熱を行ってアシル化剤で処理することにより行われる。典型的なアシル化剤は当業者により容易に決定されるであろう。一つの好ましいアシル化剤は無水酢酸である。ルイス酸触媒もまた当業者に既知である。この反応で使用される一つの好ましいルイス酸触媒は、三弗化硼素ジエチルエーテラートである。適した溶媒はトルエンである。
【0117】
式(VI)の化合物は好都合には式(V)のアジリン化合物の転位により調製される。
【化22】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
【0118】
式(V)のアジリンの転位は式(V)のアジリンを適当な溶媒に溶かした溶液をおよそ160〜200℃の温度で加熱することによって行うことができる。適した不活性溶媒としてはこれに限るわけではないが、1-メチル-2-ピロリジノンおよび1、2、4-トリクロロベンゼンがあげられる。式(V)のアジリンを式(VI)の化合物へ転位させるより好ましい方法は、式(V)の化合物を塩化第一鉄(FeCl)または塩化第ニ鉄(FeCl)と反応させるものである。この反応は典型的には不活性溶媒中加熱して行われる。この反応における好ましい溶媒は1、2-ジメトキシエタンなどである。
【0119】
典型的には式(V)のアジリンは式(IV)のオキシム化合物を塩基の存在下でアシル化またはスルホニル化剤で処理することにより、調製される。
【化23】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
【0120】
典型的なアシル化またはスルホニル化剤としては、これに限るわけではないが、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸、メタンスルホニルクロライド、トルエンスルホニルクロライドなどがあげられる。典型的な塩基としては、これに限るわけではないが、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンなどがあげられる。この反応は例えばクロロホルム、ジクロロメタン、トルエンなどの不活性溶媒中で行うことができる。
【0121】
式(IV)のオキシム化合物は式(III)のケトン化合物を適当な溶媒中で任意に塩基とともにヒドロキシルアミン源で処理することによって容易に調製される。
【化24】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
【0122】
好ましくは、ヒドロキシルアミンはヒドロキシルアミン塩酸塩であり、塩基は水酸化ナトリウムの水溶液である。適した溶媒としてはメタノール、エタノール、またはイソプロパノールなどの低級アルコールがあげられる。
【0123】
式(III)のケトン化合物は、2-クロロ-6-ピコリンを式(II)のベンゾイル化剤により塩基の存在下で処理することによって調製できる。
【化25】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
【0124】
式(II)の好ましいベンゾイル化剤としては、これに限るわけではないが、ベンゾイルエステルがあげられる。適した塩基の例としては、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドなどがあげられる。式(III)のもののようなケトンは当業者に既知の方法および/または文献 (Cassity,R.P.;Taylor,L.T.;Wolfe,J.F.J.Org.Chem.1978,2286)に記載の手順を用いて容易に調製することができる。
【0125】
いくつかの式(I)の化合物を調製するための先に記載した方法に加えて、本発明はまた先の方法に従ってかかる式(I)の化合物を調製するのに使用する、ある種の中間体化合物を提供する。
【0126】
従って、一つの態様として、本発明は式(II)
【化26】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りであり、Etはエチルである]
の化合物を提供する。
【0127】
もう一つの態様として、本発明は式(III)
【化27】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0128】
もう一つの態様として、本発明は式(IV)
【化28】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0129】
もう一つの態様として、本発明は式(V)
【化29】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0130】
もう一つの態様として、本発明は式(VI)
【化30】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0131】
もう一つの態様として、本発明は式(VII)
【化31】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0132】
もう一つの態様として、本発明は式(VIII)
【化32】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0133】
もう一つの態様として、本発明は式(IX)
【化33】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム1に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0134】
本発明のさらなる実施態様においてYがNであり、RがH、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RがH、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、-R10OR、-R10OAy、-NR(ここでRとRはHではない)、Ay、-NRAy(ここでRはHではない)、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHR、およびHetからなる群から選択され、RがHである、式(I)の化合物は、好都合には、下記のスキーム2に概略を示す一般方法により調製することができる。
【0135】
スキーム2
【化34】
Figure 2004529119
[式中、
はハロ、-NR、Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHet
および-NHR10Ayからなる群から選択され;
各RおよびRは、同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、-R10OR、-R10NR11、-R10C(O)R、-C(O)R、-C(O)R10Ay、C(O)R10Het、-CO、-R10CO、-C(O)NR11、-R10C(O)NR11、-R10C(O)Ay、-R10C(O)Het、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-R10NHC(O)R10Het、-R10NHC(O)R10CO、-R10NHC(NCO)NHCO、-R10NHC(O)NHSO、-R10NHC(O)NHSOAy、-R10NHC(O)NHSOHet、-R10C(NH)NR11、-C(NH)NR11、-SONR11、-R10SONR11、-R10NHSO、-SO10、-R10SO10、-R10NHCOR、-R10SONHCOR、-R10NHP(O)(OR、-R10OP(O)(ORおよび-R10OP(O)(OR10Ay)からなる群から独立して選択され;
各RとR11は同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、-R10シクロアルキル、-R10OH、-R10(OR10(ここでwは1〜10)、および-R10NR1010からなる群から独立して選択され;
各R10は同一であるかまたは異なっており、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニルからなる群から独立して選択され;
Ayはアリールであり;
Hetは5または6員のヘテロ環基またはヘテロアリール基であり;
はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、Ay、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から独立して選択され;
nは0、1または2であり;
YはNであり;
はH、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、Ay、-R10OR、-R10OAy、-NR(ここでR7、はHではない)、-NRAy(ここでRはHではない)、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHRおよびHetからなる群から選択され;
はHであり;
qは0、1、2、3、4または5であり;
各Rは同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、Ay、-NHR10Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OR、-OAy、-OHet、-R10OR、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-R10C(O)R、-C(O)R、-CO、-R10CO、-C(O)NR、-C(O)Ay、-C(O)NRAy、-C(O)Het、-C(O)NHR10Het、-R10C(O)NR11、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-C(NH)NR、-C(NH)NRAy、-R10C(NH)NR11、-S(O)NR、-S(O)NRAy、-R10SONHCOR、-R10SONR11、-R10SO、-S(O)、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から独立して選択され;または
隣り合う2つのR基がそれぞれ結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成しており;
ここでqが1でRがパラ位にある時、Rはハロではなく;さらにMはLi、Mg-ハライドまたはセリウム-ハライドであり、ここでハライドはハロである]
【0136】
一般に、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RがH、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、-R10OR、-R10OAy、-NR(ここでRおよびRはHではない)、Ay、-NRAy(ここでRはHではない)、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHRおよびHetからなる群から選択され、RがHであり(すべてのその他の置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである)の式(I)の化合物を調製する方法は、下記のステップ、すなわち;
(a)式(IV-A)の化合物をアシル化またはスルホニル化剤と反応させ、式(V-A)の化合物を調製するステップ;
(b)式(V-A)の化合物を転位させ、式(XII)の化合物を調製するステップ;
(c)式(XII)の化合物をホルミル化し、式(XIII)の化合物を調製するステップ;
(d)式(XIII)の化合物を式(XIV)の化合物と反応させ、式(XV)の化合物を調製するステップ;
(e)式(XV)の化合物を酸化し、式(XVI)の化合物を調製するステップ;および
(f)式(XVI)の化合物を式(X)の化合物と反応させ式(I)の化合物を調製するステップ;
を包含する。
【0137】
さらに詳しくは、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RがH、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、-R10OR、-R10OAy、-NR(ここでR はHではない)、Ay、-NRAy(ここでRはHではない)、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHRおよびHetからなる群から選択され、RがHである式(I)の化合物は、式(XVI)の化合物と式(X)の化合物を反応させることによって調製することができる。
【化35】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
【0138】
この方法は、式(XVI)の化合物を式(X)の化合物と適当な溶媒中、任意に塩基の存在下で混合することによって容易に行うことができる。反応物は50〜150℃に加熱してもよく、また周囲温度で行ってもよい。典型的な溶媒としてはこれに限るわけではないが、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコールがあげられる。典型的な塩基としては例えば、ナトリウムアルコキシド、炭酸カリウム、またはトリエチルアミンなどのアミン塩基があげられる。もう一つの実施態様において、溶媒はN、N-ジメチルホルムアミドであり、塩基は炭酸カリウムまたはトリエチルアミンなどのアミン塩基である。
【0139】
式(XVI)の化合物は好都合には式(XV)の化合物を酸化することによって調製することができる。
【化36】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
【0140】
好ましい酸化剤としては、これに限るわけではないが、不活性溶媒中の二酸化マンガンなどがあげられる。適した不活性溶媒としては、これに限るわけではないが、ジクロロメタン、クロロホルム、N、N-ジメチルホルムアミド、エーテルなどがあげられる。
【0141】
式(XV)の化合物は好都合には式(XIII)の化合物を式(XIV)の化合物と反応させることによって調製することができる。
【化37】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
【0142】
式(XIV)の化合物中の好ましい金属(M)としては、これに限るわけではないが、リチウム、ハロゲン化マグネシウム(II)、ハロゲン化セリウム(II)などがあげられる。式(XIV)の化合物は市販のものを購入することもできるが、当業者に知られた方法で調製してもよい。
【0143】
式(XIII)の化合物は好都合には式(XII)の化合物からホルミル化により調製することができる。
【化38】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
【0144】
典型的にはこのホルミル化はVilsmeier-Haack反応により行われる。Vilsmeier-Haack試薬は市販の物を購入してもよく、またはin situで調製してもよい。好ましい条件としてはこれに限るわけではないが、式(XII)の化合物を、任意に50〜150℃に加熱しながら、予め混合したオキシ塩化リンのN、N-ジメチルホルムアミド溶液で処理することがあげられる。式(XII)の化合物は上記のスキーム1で式(VI)の化合物の調製のために用いた方法に類似の方法によって調製される。
【0145】
式(I)の特定の化合物の調製のための先に記載の方法に加え、本発明はまた先の方法に従ってかかる式(I)の化合物を調製するのに使用される、ある種の中間化合物を提供する。従って、一つの態様において、本発明は式(III-A)
【化39】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0146】
もう一つの態様として、本発明は式(IV-A)
【化40】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0147】
もう一つの態様として、本発明は式(V-A)
【化41】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0148】
もう一つの態様として、本発明は式(XII)
【化42】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0149】
もう一つの態様として、本発明は式(XIII)
【化43】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0150】
もう一つの態様として、本発明は式(XV)
【化44】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0151】
もう一つの態様として、本発明は式(XVI)
【化45】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム2に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0152】
YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、NR、-OR、Ay、--OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択される、式(I)の化合物は、好都合には下記のスキーム3に概略を示す方法により調製することができる。
【0153】
スキーム3
【化46】
Figure 2004529119
[式中、
はハロ、-NR、Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHet
および-NHR10Ayからなる群から選択され;
各RおよびRは、同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、-R10OR、-R10NR11、-R10C(O)R、-C(O)R、-C(O)R10Ay、-C(O)R10Het、-CO、-R10CO、-C(O)NR11、-R10C(O)NR11、-R10C(O)Ay、-R10C(O)Het、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-R10NHC(O)R10Het、-R10NHC(O)R10CO、-R10NHC(NCO)NHCO、-R10NHC(O)NHSO、-R10NHC(O)NHSOAy、-R10NHC(O)NHSOHet、-R10C(NH)NR11、-C(NH)NR11、-SONR11、-R10SONR11、-R10NHSO、-SO10、-R10SO10、-R10NHCOR、-R10SONHCOR、-R10NHP(O)(OR、-R10OP(O)(ORおよび-R10OP(O)(OR10Ay)からなる群からそれぞれ独立して選択され;
各RとR11は同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、-R10シクロアルキル、-R10OH、-R10(OR10(ここでwは1〜10)、および-R10NR1010からなる群からそれぞれ独立して選択され;
各R10は同一であるかまたは異なっており、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニルからなる群から独立して選択され;
Ayはアリールであり;
Hetは5または6員のヘテロ環基またはヘテロアリール基であり;
はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、Ay、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され;
nは0、1または2であり;
YはNであり;
およびRは同一であるかまたは異なっており、H、ハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、Ay、-OR、-OAy、-R10OR、-R10OAy、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHR、Het、-NHHetおよび-NHR10Hetからなる群からそれぞれ独立して選択され;
qは0、1、2、3、4または5であり;
各Rは同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、Ay、-NHR10Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OR、-OAy、-OHet、-R10OR、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-R10C(O)R、-C(O)R、-CO、-R10CO、-C(O)NR、-C(O)Ay、-C(O)NRAy、-C(O)Het、-C(O)NHR10Het、-R10C(O)NR11、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-C(NH)NR、-C(NH)NRAy、-R10C(NH)NR11、-S(O)NR、-S(O)NRAy、-R10SONHCOR、-R10SONR11、-R10SO、-S(O)、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から独立して選択され;または
隣り合う2つのRがそれぞれ結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成しており;
ここでqが1でRがパラ位にある時、Rはハロではなく;さらにMはLi、Mg-ハライドまたはセリウム-ハライドであり、ここでハライドはハロである]
【0154】
一般に、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択される式(I)の化合物(すべての式ならびにその他の置換基はスキーム3に関し、上記に定義した)を調製する方法は、下記のステップ、すなわち;
(a)式(XIII)の化合物を式(XVIII)の化合物と反応させ、式(XIX)の化合物を調製するステップ;
(b)式(XIX)の化合物を酸化させ、式(XX)の化合物を調製するステップ;
(c)式(XX)の化合物を式(X)の化合物と反応させ、続いて酸化的芳香族化を行って式(I)の化合物を調製するステップ;
を含有する。
【0155】
さらに詳しくは、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択される式(I)の化合物は、式(XX)の化合物と式(X)の化合物を反応させ、続いて酸化的芳香族化を行うことによって調製することができる。
【化47】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム3に関し上記に定義した通りである]
【0156】
この縮合は、好都合には、式(XX)の化合物を不活性溶媒中、任意に塩基の存在下で式(X)の化合物により処理することによって行うことができる。反応物は50〜150℃に加熱してもよく、また周囲温度で行ってもよい。適した不活性溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコールがあげられる。典型的な塩基としては例えばナトリウムアルコキシド、炭酸カリウム、またはトリエチルアミンなどのアミン塩基があげられる。もう一つの実施態様において、溶媒はN、N-ジメチルホルムアミドであり、塩基は炭酸カリウムまたはトリエチルアミンなどのアミン塩基である。この反応によりジヒドロピリミジン中間体が得られる。
【0157】
好ましくは、同じ反応容器中で、酸化剤の添加によりこのジヒドロピリミジン中間体を酸化し、式(I)の化合物を得ることができる。この反応は50〜150℃に加熱してもよく、また周囲温度で行ってもよい。好ましくは、酸化剤は酸素(O)、炭素担持パラジウム、2、3-ジクロロ-5、6-ジシアノ-1、4-ベンゾキノンなどである。
【0158】
式(XX)の化合物は好都合には式(XIX)の化合物を酸化することによって調製することができる。
【化48】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム3に関し上記に定義した通りである]
【0159】
式(XIX)の化合物の酸化のための、好ましい酸化剤としては、これに限るわけではないが、二酸化マンガンなどがあげられる。酸化は典型的には例えばジクロロメタン、クロロホルム、N、N-ジメチルホルムアミド、エーテルなどの不活性溶媒中で行われる。
【0160】
式(XIX)の化合物は好都合には式(XIII)の化合物を式(XVIII)の化合物と反応させることによって調製される
【化49】
Figure 2004529119
[式中、Mは例えばリチウム、ハロゲン化マグネシウム(II)、ハロゲン化セリウム(II)などの金属であり、その他の全ての置換基はスキーム3に関し上記に定義した通りである]。式(XVIII)の化合物は市販のものを購入することもできるが、当業者に知られた方法で調製してもよい。式(XIII)の化合物は上記のスキーム1および2に関し記載した方法を用いて調製することができる。
【0161】
式(I)の特定の化合物の調製のための先に記載の方法に加え、本発明はまた先の方法に従ってかかる式(I)の化合物を調製するのに使用される、ある種の中間化合物を提供する。従って、一つの態様として、本発明は式(XIX)
【化50】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム3に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0162】
もう一つの態様として、本発明は式(XX)
【化51】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム3に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0163】
YがCHまたはNである式(I)の化合物は、好都合には下記のスキーム4に概略を示す方法により調製することができる。
【0164】
スキーム4
【化52】
Figure 2004529119
[式中、
はハロ、-NR、Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHet
および-NHR10Ayからなる群から選択され;
各RおよびRは、同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、-R10OR、-R10NR11、-R10C(O)R、-C(O)R、-C(O)R10Ay、-C(O)R10Het、-CO、-R10CO、-C(O)NR11、-R10C(O)NR11、-R10C(O)Ay、-R10C(O)Het、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-R10NHC(O)R10Het、-R10NHC(O)R10CO、-R10NHC(NCO)NHCO、-R10NHC(O)NHSO、-R10NHC(O)NHSOAy、-R10NHC(O)NHSOHet、-R10C(NH)NR11、-C(NH)NR11、-SONR11、-R10SONR11、-R10NHSO、-SO10、-R10SO10、-R10NHCOR、-R10SONHCOR、-R10NHP(O)(OR、-R10OP(O)(ORおよび-R10OP(O)(OR10Ay)からなる群から独立して選択され;
各RとR11は同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、-R10シクロアルキル、-R10OH、-R10(OR10(ここでwは1〜10)、および-R10NR1010からなる群から独立して選択され;
各R10は同一であるかまたは異なっており、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニルからなる群から独立して選択され;
Ayはアリールであり;
Hetは5または6員のヘテロ環基またはヘテロアリール基であり;
はハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され;
nは0、1または2であり;
YはNまたはCHであり;
およびRが同一であるかまたは異なっており、H、ハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、Ay、-OR、-OAy、-R10OR、-R10OAy、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHR、Het、-NHHetおよび-NHR10Hetからなる群からそれぞれ独立して選択され;
qは0、1、2、3、4または5であり;
各Rは同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、Ay、-NHR10Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OR、-OAy、-OHet、-R10OR、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-R10C(O)R、-C(O)R、-CO、-R10CO、-C(O)NR、-C(O)Ay、-C(O)NRAy、-C(O)Het、-C(O)NHR10Het、-R10C(O)NR11、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-C(NH)NR、-C(NH)NRAy、-R10C(NH)NR11、-S(O)NR、-S(O)NRAy、-R10SONHCOR、-R10SONR11、-R10SO、-S(O)、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から独立して選択され;または
隣り合う2つのRがそれぞれ結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成しており;
ここでqが1でRがパラ位にある時、Rはハロではなく;YがCHの時、Rは-NRAyではなく;
はクロロ、ブロモまたはヨードであり;そして
は-B(OH)、-B(ORa)、-B(Ra)、-Sn(Ra)、Zn-ハライド、ZnRaまたはMg-ハライドであり、ここでRaはアルキルまたはシクロアルキルであり、ハライドはハロである]
【0165】
一般に、式(I)の化合物(すべての式と置換基はスキーム4に関し上記に定義した)を調製する方法は、下記のステップ;
(a)式(XII)の化合物をハロゲン化し、式(XXII)の化合物を調製するステップ;および
(b)式(XXII)の化合物を、式(XXIV)の化合物と反応させ、式(I)の化合物を調製するステップ;
を含有する。
【0166】
さらに詳しくは、YがNまたはCHである式(I)の化合物は、式(XXII)の化合物と式(XXIV)の化合物を反応させることによって調製することができる。
【化53】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム4に関し上記に定義した通りである]
【0167】
この反応は、不活性溶媒中、パラジウム(0)またはニッケル(0)触媒の存在下で行うことができる。反応物は50〜150℃に加熱してもよい。好ましくはこの反応は式(XXII)の化合物と式(XXIV)のHet-金属化合物とを等モル量反応させて行うが、この反応はまた、式(XXIV)の化合物を過剰に存在させて行ってもよい。パラジウムまたはニッケル触媒は好ましくは式(XXII)の化合物に対し1〜10mol%の割合で存在させる。適したパラジウム触媒の例をあげるとこれに限るわけではないが、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)およびビス(ジフェニルホスフィノフェロセン)パラジウム(II)ジクロライドがあげられる。適した溶媒としてはこれに限るわけではないが、N、N-ジメチルホルムアミド、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、および1-メチル-2-ピロリジノンがあげられる。式(XXIV)のHet-金属化合物がアリールボロン酸、またはエステルまたはアリールボリネートの時、この反応はより好都合には式(XXIV)の化合物に対し当量以上の塩基を加えることにより行われる。式(XXIV)のHet-金属化合物は市販のものを入手してもよくまたは当業者に知られた方法を用いて(Suzuki,A.J.Organomet.Chem.1999,576,147;Stille,J.Angew.Chem.Int.Ed.Engl.1986,25,508;Snieckus,V.J.Org.Chem.1995,60,292)個別の単離化合物として調製してもよく、あるいはin situで調製してもよい。
【0168】
式(XXII)の化合物は式(XII)の化合物をハロゲン化することによって調製することができる。
【化54】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基はスキーム4に関し上記に定義した通りである]
【0169】
典型的にはこのハロゲン化反応は、式(XII)の化合物を適当な溶媒中でハロゲン化剤に付すことによって行われる。適したハロゲン化剤としては、これに限るわけではないが、N-ブロモスクシンイミド、トリアルキルアンモニウムトリブロマイド、臭素、N-クロロスクシンイミド、N-ヨードスクシンイミド、一塩化ヨウ素などがあげられる。適した溶媒としては、例えばN,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1-メチル-2-ピロリジノン、四塩化炭素、トルエン、ジクロロメタン、ジエチルエーテルなどがあげられる。
【0170】
式(XXII)の化合物が、Rがクロロと定義される化合物(すなわち式(XXII-A)の化合物)であり、Rがクロロ以外の式(I)の化合物が求められる実施態様においては、式(XXIV)のHet-金属化合物との反応に先立ち、式(XXII-A)の化合物を式(XXII-B)の化合物へと転換することが望ましいであろう。驚くべきことに式(XXII-B)の化合物は好都合には式(XXII-A)の化合物からアミノ化工程により調製することができる。
【化55】
Figure 2004529119
[式中、R13は-NR、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHetおよび-NHR10Ayからなる群から選択され、その他のすべての置換基はスキーム4に関して上記に定義したとおりである]
【0171】
ヘテロ環基の臭素よりも塩素が優先して置換されるという能力は予期せぬものである。好ましくは、パラジウム触媒および塩基の存在下で式(XXII-A)の化合物をRの置換基に対応する置換基を持つ一級または二級アミンと反応させる。この手順は、アミンをハロゲン化アリールにクロスカップリングする、文献に見られる手順(Wolfe、J.P.;Buchwald、S.L.J.Org.Chem.2000,65,1144)の改変法である。適したパラジウム(0)触媒としては酢酸パラジウム(II)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)があげられる。適した塩基としてはナトリウムtert-ブトキシドならびに炭酸セシウムがあげられる。トルエンなどの溶媒を使用してもよい。
【0172】
式(I)の化合物の調製のための先に記載の方法に加え、本発明はまた先の方法に従ってかかる式(I)の化合物を調製するのに使用される、特定の中間化合物を提供する。従って、一つの態様として、本発明は式(XXII)
【化56】
Figure 2004529119
[式中、Xはクロロ、ブロモまたはヨードであり、すべてのその他の置換基はスキーム4に関し上記に定義した通りである]
の化合物を提供する。
【0173】
当業者には明らかな通り、式(I)の化合物は当該分野で知られた技法を用いて式(I)の他の化合物に変換することができる。例えば式(I)の化合物を式(I)の他の化合物へ変換する方法の一つは、a)式(I-A)の化合物を酸化し、式(I-B)の化合物を調製するステップ、およびb)任意に、式(I-B)の化合物を酸素または式R(ここでRは-NR、-OR、-OAy、Nで結合しているHet、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択される)のアミン求核試薬と反応させて、Rが-NR、-OR、-OAy、Nで結合しているHet、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択される式Iの化合物を生成するステップを有する。
【化57】
Figure 2004529119
[式中、n’は1または2であり、すべてのその他の置換基は上記に記載のいずれか1項に記載の方法に従って定義された通りである]
【0174】
さらに詳しくは、式(I)の化合物は式(I-B)の化合物(すなわちRがS(O)n’であり、ここでn’が1または2である式Iの化合物)を酸素または式R(ここでRは-NR、-OR、-OAy、Nで結合しているHet、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択される)のアミン求核試薬と反応させることによって調製することができる。該反応はそのままで、または適当な溶媒中で行うことができ、また50〜150℃に加熱して行ってもよい。典型的な溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコールまたはN,N-ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフランなどの溶媒をあげることができる。任意に、反応を容易におこなうために塩基を用いてもよい。典型的な塩基としては炭酸カリウム、またはトリエチルアミンなどのアミン塩基があげられる。
【0175】
式(I-B)の化合物は好都合には式(I-A)の化合物(すなわちRがS(O)であり、nは0である、式Iの化合物)を酸化剤と不活性溶媒中で、任意に塩基の存在下で、反応させることにより調製することができる。典型的な酸化剤はm-クロロ安息香酸などの過酸であり、任意の塩基は炭酸水素ナトリウムなどである。酸化剤と基質の間の化学量論比を注意深くモニターすると、スルホキシド(n=1)とスルホン(n=2)との間の生成物の配分が制御できる。適した溶媒としてはこれに限るわけではないが、ジクロロメタン、クロロホルムなどがあげられる。
【0176】
式(I-A)の化合物は、R=SRである上に記載した方法により式(XVI)の化合物、式(IX)の化合物および式(XX)の化合物からなる群から選択される化合物を式(X-A)の化合物(すなわちRがSRである式(X)の化合物)と反応させることにより調製される。必要とされる式(X-A)の化合物は市販のものを用いてもよくまた当該分野で既知の方法により調製してもよい。
【0177】
式(I)の化合物をその他の式(I)の化合物に変換するための特に有用な方法としてはこの他に式(I-C)の化合物(すなわちRがフルオロである式(I)の化合物)をアミンと反応させ、この混合物を任意に50〜150℃に加熱して式(I-D)の化合物(すなわちRがNRである式(I)の化合物)を調製するものがある。
【化58】
Figure 2004529119
[式中、すべての置換基は上に記載の方法のいずれかに関して定義した通りである]
【0178】
この手順は、式(I-C)の化合物をアミンそのものの中で、または適当な溶媒中で過剰のアミンと混合して式(I-D)の化合物を生成することによって行うことができる。典型的な溶媒はメタノール、エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコールである。その他の適した溶媒としてはN,N-ジメチルホルムアミド、1-メチル-2-ピロリジンなどがあげられる。
【0179】
さらなる例としては、式(I-E)の化合物を二つの方法のいずれかを用いて式(I-F)の化合物へと転換することができる。
【化59】
Figure 2004529119
[式中、MはB(OH)、B(ORa)、B(Ra)、Sn(Ra)、Zn-ハライド、Zn-RaまたはMg-ハライドであり、ここでRaはアルキルまたはシクロアルキルであり、ハライドはハロであり、さらにすべての他の置換基は上記に記載した方法のいずれかに関して定義した通りである]
【0180】
このような方法はスキーム1および式VIIの化合物の式VIIIの化合物への変換に関して上に記載した反応および条件を用いて実行することができる。従って本発明は、(1)式(I-E)の化合物のC-7ハロゲンをアミンで置換するステップ、または(2)式(I-E)の化合物を式Ay-M(ここでMはB(OH)、B(ORa)、B(Ra)、Sn(Ra)、Zn-ハライド、Zn-RaまたはMg-ハライドである)のアリール金属とカップリングするステップのいずれかを含む、式(I-E)の化合物を式(I-F)の化合物へと変換する方法を提供する。
【0181】
さらなる実施例として、式(I-G)の化合物(すなわちqが1以上であり、少なくとも1つのRがO-メチルである、式(I)の化合物)を、式(I-H)の化合物(すなわちqが1以上であり、少なくとも1つのRがOHである式(I)の化合物)へと従来の脱メチル化技法を用いて変換することができる。さらに、式(I-H)の化合物は、式(I-J)の化合物(すなわちqが1以上であり、少なくとも1つのRがOR10である式(I)の化合物)へと任意に変換することも可能である。例えば先の変換は下記のように図示される。
【化60】
Figure 2004529119
[式中、q’は0、1、2または3であり、Meはメチルであり、その他の全ての置換基は上記に記載の方法のいずれかに関し定義されている通りである]
【0182】
該脱メチル化反応は式(I-G)の化合物を適当な溶媒中でルイス酸と-78℃〜室温で処理して式(I-H)の化合物を生成することによって行うことができる。典型的な溶媒はジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、トルエンなどの不活性溶媒である。ルイス酸は三臭化ホウ素、ヨウ化トリメチルシリルなどである。
【0183】
任意に、式(I-H)の化合物をアルキル化反応により、さらに式(I-J)の化合物へと変換してもよい。該アルキル化反応は式(I-H)の化合物を適当な溶媒中で式R10-ハロ(ここでR10は上記に定義の通り)のハロゲン化アルキルにより処理して、別の式(I-J)の化合物を生成することによって行うことができる。該反応は好ましくは塩基の存在下で、任意に50〜200℃の温度に加熱しながら行うことができる。該反応はN,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの溶媒中で行うことができる。典型的な塩基としては炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウムなどがあげられる。さらに、当業者にとって自明であるように、該アルキル化反応はミツノブ条件のもとで行うことができる。
【0184】
式(I)の化合物をその他の式(I)の化合物へと変換するためのさらなる例として、式(I-K)の化合物(すなわちqが1以上であり、少なくとも1つのRがハロである式(I)の化合物)を式(I-L)の化合物(すなわちqが1以上であり、少なくとも1つのRがHetである式(I)の化合物)または式(I-M)の化合物(すなわちqが1以上であり、少なくともひとつのRがAyである式(I)の化合物)へと変換することができる。例えば式(I-K)の化合物の式(I-L)の化合物または式(I-M)の化合物への変換は下記に図示される。
【化61】
Figure 2004529119
[式中、q’は0、1、2または3であり;
は-B(OH)、B(ORa)、B(Ra)、およびSn(Ra)からなる群から選択され、ここでRaはアルキルまたはシクロアルキルであり;すべてのその他の置換基は上に記載した方法のいずれかに関し定義した通りである]
【0185】
式(I-K)の化合物の式(I-L)または(I-M)の化合物への変換は、式(I-K)の化合物を式Het-Mの化合物とカップリングして式(I-L)の化合物を生成するか、または式Ay-Mの化合物とカップリングして式(I-M)の化合物を生成することによって行うことができる。この反応は不活性溶媒中でパラジウム(0)源の存在下で行うことができる。該反応は任意に50〜150℃に加熱して行ってもよい。好ましくは該反応は、式(I-K)の化合物を当モル量の式Het-Mの化合物またはAy-Mの化合物(求める化合物が式(I-L)の化合物と式(I-M)の化合物のどちらなのかによる)と反応させることによって行う。該反応はまた過剰のHet-MまたはAy-Mの存在下で行うこともできる。パラジウム(0)触媒は、式(I-K)の化合物に対し、1〜25mol%の割合で存在することが好ましい。適したパラジウム触媒の例としてはこれに限るわけではないが、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、およびビス(ジフェニルホスフィノフェロセン)パラジウム(II)ジクロライドがあげられる。適した溶媒としては、これに限るわけではないが、N,N-ジメチルホルムアミド、トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよび1-メチル-2-ピロリジノンがあげられる。式Het-MまたはAy-Mの化合物がボロン酸またはボロン酸エステルまたはボリネートである時、より好都合には該反応は式Het-MまたはAy-Mの化合物と当量以上の割合で塩基を添加することによって行なわれる。式Het-MおよびAy-Mの化合物は市販のものを購入してもよく、または当業者に知られた方法(Suzuki、A.J.Organomet.Chem.1999,576,147;Stille,J.Angew.Chem.Int.Ed.Engl.1986,25、508;Snieckus,V.J.Org.Chem.1995,60,292)を用いて個別の単離化合物として生成することもでき、あるいはin situで生成することもできる。
【0186】
さらに別の実施例において、式(I-K)の化合物(すなわちqが1以上で、少なくとも1つのRがハロである式(I)の化合物)は式(I-N)の化合物(すなわちqが1以上で、少なくとも1つのRがNHである式(I)の化合物)へと転換される。その後式(I-N)の化合物をさらに式(I-O)の化合物(すなわちqが1以上で、少なくとも1つのRが-NRである式(I)の化合物)に変換することもできる。例えば、前記の変換は下記のように図示される。
【化62】
Figure 2004529119
[式中、
q’は0、1、2または3であり、その他の全ての置換基は上に記載の方法のいずれかに関し定義の通りである]
【0187】
式(I-K)の化合物を式(I-N)の化合物へと変換する方法は、式(I-K)の化合物をパラジウム(0)源、塩基および適当なリガンドの存在下でイミンと反応させ、ついで加水分解を行って式(I-N)の化合物を得ることにより行われる。J.Wolfe,ら、Tetrahedron Letters 38;6367-6370(1997)を参照のこと。典型的にはイミンはベンゾフェノンイミンであり、パラジウム(0)源はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)であり、塩基はナトリウムtert-ブトキシドであり、リガンドはラセミ体-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1、1’-ビナフチルである。適した溶媒としてはN,N-ジメチルホルムアミド等があげられる。
【0188】
適当な溶媒中で塩基の存在下、任意に加熱をして式(I-N)の化合物を式R-ハロゲンの化合物と反応させることにより、式(I-O)の化合物を調製することができる。典型的には塩基はトリエチルアミンまたはピリジンであり、溶媒はN,N-ジメチルホルムアミドなどである。当業者によく知られている、アニリンを用いたその他の変換も式(I-N)の化合物を式(I-O)の化合物に変換するのに使用することができる。
【0189】
この他の式(I-O)の化合物は式(I-N)の化合物をケトンまたはアルデヒドと還元アミノ化することによって得ることができる。A.Abdel-Magidら、J.Org.Chem.61:3849-3862(1996)を参照のこと。典型的には式(I-N)の化合物はジクロロエタンなどの不活性溶媒中で酢酸などの酸とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤の存在下、アルデヒドまたはケトンで処理する。
【0190】
本開示ならびにここに含有された実施例に基づき、当業者は式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和化合物または生理的に活性のあるそれらの誘導体を他の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和化合物あるいは生理的に活性のあるそれらの誘導体へと容易に転換することができる。
【0191】
本発明はまた放射標識した式(I)の化合物およびビオチニル化した式(I)の化合物(例えば下記の実施例80および82)を提供する。放射標識した式(I)の化合物およびビオチニル化した式(I)の化合物は従来の技法を用いて調製することができる。例えば放射標識した式(I)の化合物は、式(I)の化合物をトリチウムガスと適当な触媒の存在下で反応させて放射標識した式(I)の化合物を得ることによって調製することができる。ビオチニル化した式(I)の化合物は下記の実施例80および82に記載の方法を用いて調製することができる。
【0192】
一つの好ましい実施態様において、式(I)の化合物はトリチウム化されている。
【0193】
放射標識された式(I)の化合物およびビオチニル化された式(I)の化合物はヘルペスウイルス感染などのウイルス感染の治療または予防のための化合物を同定するアッセイにおいて有用である。したがって、本発明は放射標識した式(I)の化合物またはビオチニル化した式(I)の化合物を標的タンパクに特異的に結合させるステップを含む、ヘルペスウイルス感染などのウイルス感染の治療または予防のための活性を有する化合物を同定するためのアッセイ方法を提供する。より詳しくは、適したアッセイ方法としては、競合結合アッセイをあげることができる。放射標識した式(I)の化合物またはビオチニル化した式(I)の化合物は当該分野で従来行われている方法に従ってアッセイ中で使用することができる。
【0194】
下記の実施例は説明のみを目的としたものであり、本発明の範囲をいかなる点でも制限するものではない。試薬は市販のものであるか、または文献に記載の手順に従って調製されている。実施例番号は上記の表中に記載した化合物を示している。Hおよび13CNMRスペクトルはそれぞれVarian Unity Plus NMR分光光度計により300または400MHz、および75または100MHzで得た。19FNMRは282MHzで記録した。質量スペクトルは大気圧化学イオン化(APCI)またはエレクトロスプレーイオン化(ESI)のいずれかを用いた、UK、AltrinchamのMicromass Ltd.製のMicromass PlatformまたはZMD質量分析計で求めた。分離することのできなかった、あるいは完全に特性決定を行うには不安定すぎるいくつかの中間体の純度は分析的薄層クロマトグラフィーを用いて確認し、反応の進行を追跡した。特に断りのない限り、これはシリカゲル(Merck Silica Gel60F254)を用いておこなった。特に断りのない限り、いくつかの化合物の精製のためのカラムクロマトグラフィーにはMerck Silica gel60(230-400メッシュ)を用い、加圧下で先に述べた溶媒系を用いた。特に断りのない限り、すべての化合物はその遊離塩基の形で特性決定をおこなった。固体を生じさせるために対応する塩酸塩を形成する場合もあったが、その際はその旨を記載した。
【0195】
実施例1:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル) - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化63】
Figure 2004529119
a )2 - (6 - クロロ - - ピリジニル) - - (4 - メトキシフェニル)エタノン
6-クロロ-2-ピコリン(18.3mL,166.5mmol)と4-メトキシ安息香酸エチル(30.0g,166.5mmol)のテトラヒドロフラン(300mL)中の冷(0℃)溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液333mL,332.7mmol)を均圧滴下漏斗により1時間かけて滴下した。添加終了後、冷浴を除去し、得られた溶液を45℃で15時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、溶液を濃縮した。反応を止めるためにメタノールを加えると黄色の沈澱が生じた。沈殿物をろ過して回収し、乾燥して、黄色固体の2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(4-メトキシフェニル)エタノン(37.4g,86%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.99(d,2H),7.57(t,1H),7.22-7.19(m,2H), 6.90(d,2H),4.39(s,2H),3.83(s,3H);MS m/z262(M+1)。
【0196】
b)2 - (6 - クロロ - - ピリジニル) - - (4 - メトキシフェニル)エタノンオキシム
2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(4-メトキシフェニル)エタノン(37.4g,142.9mmol)のメタノール(500mL)中の溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩(49.7g、714.5mmol)を加え、続けて水酸化ナトリウム溶液(28.6g,714.5mmolを50mLの水に溶解したもの)を添加した。得られた懸濁液を還流下で2時間加熱し、続いて室温まで冷却した。混合物を濃縮し、得られたスラリーに水を加えた。白い沈澱が生成したのでろ過し、水で洗浄し、乾燥させて白色固体の2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(4-メトキシフェニル)エタノンオキシム(38.7g,97%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.23(b,1H),7.63(d,2H),7.48(d,1H),7.12(m,2H),6.83(dd,2H),4.33(s,2H),3.76(s,3H);MS m/z277(M+1)。
【0197】
c)7 - クロロ - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン
2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(4-メトキシフェニル)エタノンオキシム(38.7g,140mmol)の1,2-ジメトキシエタン(150mL)中の0℃以下の溶液に無水トリフルオロ酢酸(20mL,140mmol)を、温度を10℃に保ちつつ添加した。添加終了後反応物を15℃に暖めた。ついで溶液を4℃まで冷却しトリエチルアミン(39mL,280mmol)の1,2-ジメトキシエタン(15mL)中の溶液を0.5時間かけて加えた。混合物を室温まで暖め、室温で1.5時間撹拌した。この混合物に塩化鉄(II)(0.18g,1.4mmol)を加え、反応混合物を75Cで15時間加熱した。反応混合物を水(300mL)中に注いだ。得られた懸濁液を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(硫酸マグネシウム)、濾過、濃縮して固体を得た。この固体をメタノールから再結晶させて7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン(18.7g,52%)を淡黄色針状結晶として得た。HNMR(CDCl):δ7.91(d,2H),7.43(d,1H),7.01(t,1H),6.95(d,2H),6.81(d,1H),6.80(s,1H),3.83(s,3H);MS m/z259(M+1)。
【0198】
d)1 - [7 - (クロロ) - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン(18.7g,72.4mmol)の室温のトルエン(300mL)中の溶液に無水酢酸(8.2mL,86.9mmol)を加えた。三弗化硼素ジエチルエーテラート(10.1mL,79.6mmol)を滴下し、得られた溶液を還流下で4時間加熱した。得られた反応混合物を室温まで冷却し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を滴下して反応を止めた。反応物を酢酸エチルで抽出し,酢酸エチル層を塩水で洗浄,乾燥(硫酸マグネシウム),濾過および濃縮した。残渣を酢酸エチル-ヘキサンで再結晶して精製し、赤みがかった針状結晶の1-[7-(クロロ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(14.2g,65%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.37(dd,1H),7.49(dd,2H),7.39(dd,1H),7.10(dd,1H),6.98(dd,2H),3.84(s,3H),2.13(s,3H);MS m/z301(M+1)。
【0199】
e)1 - [7 - (シクロペンチルアミノ) - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
1-[7-(クロロ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(5.0g,16.6mmol)のトルエン(100mL)中の溶液にラセミ体-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(620mg,1.0mmol),炭酸セシウム(8.12g,24.9mmol),シクロペンチルアミン(8.2mL,83.1mmol),および酢酸パラジウム(II)(150mg,0.66mmol)を順に加えた。得られた混合物を95℃で4時間撹拌し,この時点で反応が完了していることを薄層クロマトグラフィーで確認した。溶液を室温まで冷却し、反応混合物にジエチルエーテルと水を加えた。層を分離し、水層は再びジエチルエーテルで抽出した。有機層を合わせて乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、黄色泡状の1-[7-(シクロペンチルアミノ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(5.66g,97%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.65(d,1H),7.48(d,2H),7.39(t,1H),6.99(d,2H),6.09(d,1H),6.01(d,1H),3.95(m,1H),3.84(s,3H),2.09(s,3H),2.09-2.00(m,2H)1.76-1.22(m,6H);MS m/z350(M+1)。
【0200】
f)(2E) - - [7 - (シクロペンチルアミノ) - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - (ジメチルアミノ) - - プロペン - - オン
1-[7-(シクロペンチルアミノ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(5.56g,15.9mmol)のN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(25mL)中の溶液を還流下で5日間加熱した。混合物を室温まで冷却した。水を加えた後、得られた混合物をエチルで抽出した。有機層を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:アセトン=7:3)で精製し、着色シロップ状の(2E)-1-[7-(シクロペンチルアミノ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(5.97g,93%)を得た:HNMR(CDCl):δ7.96-7.59(m,3H),7.53(d,1H),7.23(dd,1H),6.93(d,2H),5.97-5.94(m,2H),5.07(d,1H),3.95(m,1H),3.81(s,3H),3.0-2.3(b,6H),2.07(m,2H),1.76-1.60(m,6H);MS m/z405(M+1)。
【0201】
g)N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル) - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
(2E)-1-[7-(シクロペンチルアミノ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(5.97g,14.7mmol)のジメチルホルムアミド(80mL)中の溶液にN-シクロペンチルグアニジン塩酸塩(4.33g,26.5mmol;Bannard,R.A.B.et al.,Can.J.Chem.1958,36,1541-1549の手順を修正して用いて調製した)を添加し、続けて炭酸カリウム(2.03g,14.7mmol)を加えた。得られた溶液を還流下で6時間加熱した。室温まで冷却し、水を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム),濾過、真空中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:6)で精製して黄色固体のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(5.02g,73%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.95(d,1H),7.72(d,1H),7.54(dd,2H),7.25(t,1H),6.94(dd,2H),6.28(d,1H),6.00-5.97(m,2H),5.03(d,1H),4.33-4.31(m,1H),3.96(m,1H),3.83(s,3H),2.10-2.01(m,4H),1.77-1.50(m,12H);MS m/z469(M+1);C2832O元素分析計算値:C,71.77;H,6.88;N17.93。実測値:C,71.41; H,7.02;N,17.89。
【0202】
実施例2:N - シクロペンチル - - [2 - (4 - メトキシフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジンアミン
【0203】
【化64】
Figure 2004529119
a)1 - [2 - (4 - メトキシフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1と同様にして1-[7-(クロロ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(5.00g,16.6mmol)およびピロリジンから1-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(4.68g,84%)を黄色結晶性固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.79(d,1H),7.50(dd,2H),7.33(t,1H),6.97(dd,2H),6.12(d,1H),3.84(s,3H),3.74-3.70(m,4H),2.11(s,3H),1.99-1.95(m,4H);MS m/z336(M+1)。
【0204】
b)(2E) - - (ジメチルアミノ) - - [2 - (4 - メトキシフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - プロペン - - オン
実施例1と同様にして1-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(4.0g,11.9mmol)から(2E)-3-(ジメチルアミノ)-1-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロペン-1-オン(4.18g,90%)を茶色シロップとして得た。HNMR(CDCl):δ7.76(d,1H),7.65(dd,2H),7.53(d,1H),7.20(t,1H),6.93(dd,2H),6.03(d,1H),5.13(d,1H),3.81(s,3H),3.71-3.68(m,4H),3.10-2.35(b,6H),2.00-1.96(m,4H);MS m/z391(M+1)。
【0205】
c)N - シクロペンチル - - [2 - (4 - メトキシフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジンアミン
実施例1と同様にして(2E)-3-(ジメチルアミノ)-1-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロペン-1-オン(500mg,1.28mmol)から固体状のN-シクロペンチル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン(420mg,70%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.97(d,1H),7.84(d,1H),7.57(d,2H),7.19(t,1H),6.91(d,2H),6.33(d,1H),6.04(d,1H),4.99(d,1H),4.33(m,1H),3,82(s,3H),3.73-3.70(m,4H),2.07-1.97(m,6H),1.73-1.48(m,6H);MS m/z455(M+1);C2730O元素分析計算値:C,71.34;H,6.65;N18.49。実測値:C,71.58;H,6.73;N,18.28。
【0206】
実施例3:4 - [2 - (4 - メトキシフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジンアミン
【0207】
【化65】
Figure 2004529119
(2E)-3-(ジメチルアミノ)-1-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロペン-1-オン(500mg,1.28mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)中の溶液に硫酸グアニジン(277mg,1.28mmol)を加え、ついで炭酸カリウム(195mg,1.41mmol)を添加した。得られた溶液を還流下で6時間加熱した。室温まで冷却した後酢酸エチルと水を加えた。層を分離し水層をさらに酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ乾燥させ(硫酸マグネシウム),濾過し、真空中で濃縮し、黄色固体の4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン(440mg,89%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.98(d,1H),7.80(d,1H),7.56(dd,2H),7.20(t,1H),6.92(d,2H),6.43(d,1H),6.05(d,1H),4.95(b,2H),3.83(s,3H),3.74-3.70(m,4H),2.01-1.98(m,4H);MS m/z387(M+1)。
【0208】
実施例4:4 - {7 - (シクロペンチルアミノ) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ - [1,5 - a]ピリジン - - イル}フェノール
【0209】
【化66】
Figure 2004529119
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(1.16g,2.48mmol)のジクロロメタン(50mL)中の溶液に三臭化硼素(1.0Mジクロロメタン溶液9.92mL、9.92mmol)を-78Cで滴下により添加した。得られた溶液は室温まで暖めた。室温で15時間撹拌した後,混合物を0Cまで冷却し、水を加えて反応を止めた。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濾過し、濃縮して固体の残渣を得、フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール95:5)で精製した。4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノールを黄色固体として得た(0.80g,71%)。HNMR(CDCl):δ7.91(d,1H),7.70(d,1H),7.46(d,2H),7.26(t,1H),6.86(d,2H),6.27(d,1H),6.00-5.97(m,2H),5.06(d,1H),4.33(m,1H),3.96(m,1H),2.10-2.03(m,4H),1.78-1.47(m,12H);MS m/z455(M+1)。
【0210】
U157430-190。
【0211】
実施例5:4 - [3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]フェノール
【0212】
【化67】
Figure 2004529119
実施例4と同様にしてN-シクロペンチル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン(300mg,0.66mmol)から橙色固体の4-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール(190mg,66%)を得た。HNMR(CDOD):δ7.74(d,1H),7.63(d,1H),7.33(dd,2H),7.10(t, 1H), 6.79(dd,2H),6.23(d,1H),5.84(d, 1H), 4.20-4.12(m, 1H), 3.52(m, 1H), 3.30-3.27(m, 2H), 3.13-3.10(m, 2H), 1.95-1.41(m, 12H);MS m/z 441(M+1)。
【0213】
実施例6:4 - [3 - (2 - アミノ - - ピリミジニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]フェノール
【0214】
【化68】
Figure 2004529119
実施例4と同様にして4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン(310mg,0.80mmol)から4-[3-(2-アミノ-4-ピリミジニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール(180mg,60%)を黄色固体として得た。HNMR(d-DMSO):δ9.68(s,1H),7.95-7.90(m,2H),7.40(d,2H),7.28(t,1H),6.84(d,2H),6.51(b,2H),6.23-6.17(m,2H),3.72-3.70(m,4H),1.99-1.92(m,4H);MS m/z373(M+1)。
【0215】
実施例7:2 - [4 - (アリルオキシ)フェニル] - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化69】
Figure 2004529119
4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(100mg,0.22mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の溶液に臭化アリル(21μL,0.24mmol)と炭酸カリウム(122mg,0.88mmol)を加えた。混合物を還流下で3時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、水を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濾過および濃縮して固体を得た。残渣はフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製し、黄色固体の2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(67mg,61%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.94(d,1H),7.73(d,1H),7.53(d,2H),7.24(t,1H),6.95(d,2H),6.28(d,1H),6.08-5.96(m,3H),5.41(dd,1H),5.27(dd,1H),5.10(d,1H),4.56(d,2H),4.32(m,1H),3.95(m,1H), 2.10-2.00(m,4H),1.76-1.45(m,12H);MS m/z495(M+1);C3034O元素分析計算値:C,72.86;H,6.93;N16.99。実測値:C,72.47;H,7.05;N,16.75。
【0216】
実施例8:(4 - {7 - (シクロペンチルアミノ) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル}フェノキシ)酢酸エチル
【0217】
【化70】
Figure 2004529119
4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(100mg,0.22mmol)のアセトン(10mL)中の溶液にα-ブロモ酢酸エチル(49μL,0.44mmol)と炭酸カリウム(304mg,2.2mmol)を加えた。混合物を還流下で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水を添加した。溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濾過および濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して茶色油状の(4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノキシ)酢酸エチル(85mg,71%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.94(d,1H),7.70(d,1H),7.55(d,2H),7.23(t,1H),6.95(d,2H),6.25(d,1H),5.98-5.95(m,2H),5.13(d,1H),4.62(s,2H),4.31-4.21(m,3H),3.94(m,1H),2.07-1.99(m,4H),1.75-1.46(m,12H),1.28(t,3H);MS m/z541(M+1)。
【0218】
実施例9:2 - (4 - ブトキシフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0219】
【化71】
Figure 2004529119
実施例7に記載したのと同様にして4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(100mg,0.22mmol)および臭化ブチルから黄色固体の2-(4-ブトキシフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(80mg,71%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.00(d,1H),7.78(d,1H),7.57(d,2H),7.28(t,1H),6.97(d,2H),6.34(d,1H),6.05(d,1H),6.00(d,1H),5.22(d,1H),4.37(m,1H),4.02(m,3H),2.12-2.05(m,4H),1.82-1.49(m,16H),1.00(t,3H);MS m/z511(M+1)。
【0220】
実施例10:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - イソブトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0221】
【化72】
Figure 2004529119
実施例7に記載したのと同様にして4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(100mg,0.22mmol)と臭化イソブチルから黄色泡状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-イソブトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(76mg,68%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.00(d,1H),7.78(d,1H),7.57(d,2H),7.29(t,1H),6.98(d,2H),6.35(d,1H),6.05(d,1H),6.01(d,1H),5.16(d,1H),4.37(m,1H),4.00(m,1H),3.79(d,2H),2.16-2.05(m,5H),1.81-1.52(m,12H),1.06(d,6H);MS m/z511(M+1)。
【0222】
実施例11:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - [4 - (シクロプロピル - メトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0223】
【化73】
Figure 2004529119
実施例7に記載したのと同様にして4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(100mg,0.22mmol)と(ブロモメチル)シクロプロパンから黄色泡状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(48mg,44%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.99(d,1H),7.77(d,1H),7.57(dd,2H),7.30(t,1H),6.97(d,2H),6.33(d,1H),6.04-6.00(m,2H),5.08(d,1H),4.37(m,1H),4.00(m,1H),3.87(d,2H),2.14-2.07(m,4H),1.82-1.52(m,12H),1.32(m,1H),0.65(m,2H),0.38(m,2H);MS m/z509(M+1)。
【0224】
実施例12:2 - [4 - (シクロブチルメトキシ)フェニル] - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0225】
【化74】
Figure 2004529119
実施例7に記載したのと同様にして4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(67mg,0.15mmol)と(ブロモメチル)シクロブタンから黄色泡状の2-[4-(シクロブチルメトキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(50mg,65%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.99(d,1H),7.78(d,1H),7.57(d,2H),7.30(t,1H),6.98(d,2H),6.34(d,1H),6.05-6.00(m,2H),5.13(d,1H),4.37(m,1H),3.99(m,3H),2.82(m,1H),2.20-1.50(m,22H);MS m/z523(M+1)。
【0226】
実施例13:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - フェノキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0227】
【化75】
Figure 2004529119
4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(100mg,0.22mmol)のジクロロメタン(5mL)中の溶液に酢酸銅(II)(40mg,0.22mmol),フェニルボロン酸(80mg,0.66mmol),トリエチルアミン(92μL,0.66mmol)およびモレキュラーシーブを加えた。混合物を室温で24時間撹拌した。固体を濾過により除去し、ろ液を濃縮してフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)で精製し、黄色泡状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-フェノキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(14mg,12%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.05-6.85(m,12H),6.40(d,1H),6.06(m,2H),5.12(d,1H),4.40(m,1H)4.01(m,1H),2.20-2.09(m,4H),1.82-1.59(m,12H);MS m/z531(M+1)。
【0228】
実施例14:2 - (4 - ブロモフェニル) - - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ - [1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0229】
【化76】
Figure 2004529119
a)1 - (4 - ブロモフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノン
実施例1に記載したのと同様にして、4-ブロモ安息香酸エチル(12.8mL,78.3mmol)と6-クロロ-2-ピコリン(4.3mL,39.2mmol)から1-(4-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノン(9.6g,82%)をケト-エノール互変異性体混合物の結晶性固体として得た。ケト互変異性体のHNMR(CDCl):δ7.95(d,2H),7.74-7.56(m,3H),7.27(m,2H),4.47(s,2H);MS m/z310(M+1)。
【0230】
b)1 - (4 - ブロモフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノンオキシム
実施例1に記載したのと同様にして1-(4-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノン(9.5g,30.6mmol)から1-(4-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(10.0g,99%)を白色固体で得た。HNMR(CDCl):δ9.78(ブロードs,1H),7.74-7.47(m,5H),7.21-7.17(m,2H),4.39(s,2H);MS m/z325(M+1)。
【0231】
c)2 - (4 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン
実施例1に記載したのと同様にして1-(4-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(45.2g,139mmol)から2-(4-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(30.5g,72%)を淡黄色結晶性固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.85(dd,2H),7.54(dd,2H),7.46(d,1H),7.04(m,1H),6.87(m,2H);MS m/z307(M+1)。
【0232】
d)1 - [2 - (4 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして2-(4-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(10.0g,32.5mmol)から1-[2-(4-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(7.63g,67%)を桃色針状結晶として得た。HNMR(CDCl):δ8.37(d,1H),7.62(d,2H),7.43(m,3H),7.14(d,1H),2.13(s,3H);MS m/z349(M+1)。
【0233】
e)1 - [2 - (4 - ブロモフェニル) - - (ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして、1-[2-(4-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(2.55g,7.3mmol)とブチルアミンから,黄色油状の1-[2-(4-ブロモフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(2.15g,76%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.61(m,3H),7.43(m,3H),6.08(d,1H),6.02(ブロードs,1H),3.33(q,2H),2.12(s,3H),1.70(m,2H),1.44(m,2H),0.94(t,3H);MS m/z386(M+1)。
【0234】
f)(2E) - - [2 - (4 - ブロモフェニル) - - (ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - (ジメチルアミノ) - - プロペン - - オン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(4-ブロモフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(5.5g,14.2mmol)から茶色油状の(2E)-1-[2-(4-ブロモフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(5.78g,92%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.57(m,6H),7.28(t,1H),5.95(m,2H),5.03(d,1H),3.32(q,2H),2.92(ブロードs,3H),2.52(ブロードs,3H),1.71(m,2H),1.44(m,2H),0.94(t,3H);MS m/z441(M+1)。
【0235】
g)2 - (4 - ブロモフェニル) - - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
実施例1に記載したのと同様にして,(2E)-1-[2-(4-ブロモフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(5.78g,13.1mmol)およびN-ブチルグアニジン硫酸塩(Weiss,S.;Krommer,H.Chem.-Zgt.1974,98,617-618)から2-(4-ブロモフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(5.18g,80%)を淡黄色固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.98(d,1H),7.71(d,1H),7.56(m,4H),7.33(t,1H),6.35(d,1H),6.03(m,2H),3.46(q,2H),3.38(q,2H),1.81-1.40(m,8H),0.98(m,6H);MS m/z493(M+1)。
【0236】
実施例15:2 - [1,1’ - ビフェニル] - - イル - - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ - [1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0237】
【化77】
Figure 2004529119
2-(4-ブロモフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン(52mg,0.11mmol)のテトラヒドロフラン溶液にフェニルボロン酸(26mg,0.21mmol),炭酸ナトリウム(2M水溶液0.21mL、0.42mmol)およびジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(7.5mg,0.01mmol)を加えた。混合物を還流下で3.5時間加熱した。得られた溶液を室温まで冷却し、エーテルで希釈し、水を加えた。有機層を塩水で洗浄した。水層はエーテルで抽出し、有機層を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィーを行い、黄色固体の2-[1,1'-ビフェニル]-4-イル-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(37mg,73%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.05(d,1H),7.83-7.69(m,7H),7.51(m,2H),7.43-7.33(m,2H),6.44(d,1H),6.12(t,1H),6.05(d,1H),5.16(ブロード,1H),3.52(m,2H),3.42(m,2H),1.84-1.43(m,8H),1.05-0.99(m,6H);MS m/z491(M+1)。
【0238】
実施例16:N - {4 - [2 - (4 - アミノフェニル) - - (ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジニル} - - ブチルアミン
【0239】
【化78】
Figure 2004529119
a)N - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル] - - {4 - [(ジフェニルメチレン) - アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
2-(4-ブロモフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(1.0g,2.0mmol)のトルエン(20mL)中の溶液にラセミ体-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(200mg,0.30mmol),トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(92mg,0.10mmol),ジフェニルイミン(1.02mL,6.1mmol),およびナトリウムt-ブトキシド(582mg,6.1mmol)を加えた。混合物を100℃で50分間加熱した。得られた溶液を室温まで冷却し、エーテルで希釈し、水を加えた。有機層を塩水で洗浄した。水層をエーテルで抽出し、有機層を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1に1%のトリエチルアミンを加えたもの)を行い、黄色固体のN-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-{4-[(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル}-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(1.0g,84%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.90(d,1H),7.80-7.28(m,12H),7.19-7.16(m,2H),6.80(d,2H),6.07(d,1H),6.02(t,1H),5.97(d,1H),4.99(t,1H),3.48(m,2H),3.36(m,2H),1.80-1.43(m,8H),1.00-0.96(m,6H);MS m/z594(M+1)。
【0240】
b)N - {4 - [2 - (4 - アミノフェニル) - - (ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジニル} - - ブチルアミン
N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-{4-[(ジフェニルメチレン)-アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(1.0g,1.7mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中の溶液に塩酸(10mL,4N水溶液)を加えた。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。エーテルを加えた後、溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をゆっくりと加えて塩基性にした。有機層を塩水で洗浄した。水層をエーテルで抽出し、有機層を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過、濃縮に続いてフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)を行い橙色の油状N-{4-[2-(4-アミノフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミンを得た。HNMR(CDCl):δ8.02(d,1H),7.81(d,1H),7.47(d,2H),7.31(m,1H),6.77(d,2H),6.42(d,1H),6.08(m,1H),6.00(d,1H),5.18(ブロード,1H),3.86(ブロード,2H),3.53(m,2H),3.39(m,2H),1.82-1.64(m,4H),1.58-1.46(m,4H),1.04-0.99(m,6H);MS m/z430(M+1)。この物質はエーテル中の無水塩化水素酸で処理し、対応する塩酸塩とした。
【0241】
実施例17:N - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル] - - [4 - (シクロヘキシルアミノ)フェニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化79】
Figure 2004529119
N-{4-[2-(4-アミノフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン(62mg,0.15mmol)の1,2-ジクロロエタン(2mL)中の溶液をシクロヘキサノン(0.02mL,0.22mmol),酢酸(0.04mL,0.72mmol),およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(61mg,0.29mmol)で処理した。得られた溶液を室温で18時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を滴下し、さらにエーテルを加えた。有機層を塩水で洗浄した。水層をエーテルで抽出し、有機層を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過、濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=4:1から2:1)を行い、橙色油状のN-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロヘキシルアミノ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(54mg,73%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.94(d,1H),7.73(d,1H),7.39(d,2H),7.23(m,1H),6.59(d,2H),6.41(d,1H), 6.03(m,1H),5.91(d,1H),5.11(ブロード,1H),3.66(ブロード,1H),3.44(m,2H),3.30(m,3H),2.05(m,2H),1.75-1.12(m,16H),0.95-0.92(m,6H);MS m/z512(M+1)。この物質をエーテル中の無水塩化水素酸で処理し、対応する塩酸塩とした。
【0242】
実施例18:N - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - イソプロペニルフェニル) - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0243】
【化80】
Figure 2004529119
9-メトキシ-9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(1.0Mヘキサン溶液1mL、1.0mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)中の冷(-78℃)溶液に、イソプロペニルマグネシウムブロマイド(0.5Mテトラヒドロフラン溶液2.0mL、1.0mmol)を滴下した。得られた溶液を-78℃で5分間撹拌し、室温まで暖めた。1時間後、リン酸カリウム(3M水溶液0.33mL、1.0mmol)を加え、続いてN,N-ジメチルホルムアミド(5mL),2-(4-ブロモフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(100mg,0.20mmol),およびビス(ジフェニルホスフィノフェロセン)パラジウム(II)クロライドジクロロメタン錯体(17mg,0.02mmol)を加えた。得られた溶液を72時間室温で撹拌した。エーテルを加えた後、水を添加した。有機層を塩水で洗浄した。水層をエーテルで抽出し、有機層を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮につづきフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1から4:1から2:1)により精製したところ不純物を含有する生成物が得られた。この物質をテトラヒドロフラン中に取り,0℃まで冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液と30%過酸化水素をそれぞれ1mLづつ添加した。30分後、この混合物にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて反応を停止させた。上述の水溶液を用いた後処理 (aqueous workup) に続いて同じようにクロマトグラフィーによる処理を行い油状のN-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-イソプロペニルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(25mg,27%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.00(d,1H),7.76(d,1H),7.62(d,2H),7.54(d,2H),7.30(m,1H),6.35(d,1H),6.07(m,1H),5.99(d,1H),5.46(s,2H),5.22(ブロード,1H),5.14(s,H),3.47(m,2H),3.36(m,2H),2.20(s,3H),1.77-1.42(m,8H),1.00-0.95(m,6H);MS m/z455(M+1)。この物質はエーテル中の無水塩化水素酸で処理し、対応する塩酸塩とした。
【0244】
実施例19:2 - (4 - アニリノフェニル) - - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化81】
Figure 2004529119
実施例16に記載したのと同様にしてN-{4-[2-(4-ブロモフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン(0.25g,0.5mmol)、アニリンおよびナトリウムt-ブトキシドから2-(4-アニリノフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(16.5mg,6.4%)を黄色固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.85(ブロード,1H),7.74(d,1H),7.49(d,2H),7.29(m,3H),7.11(m,4H),6.95(t,1H),6.40(d,1H),6.04(t,1H),6.00(d,1H),5.84(s,1H),3.49(q,2H),3.34(q,2H),1.74-1.41(m,8H),0.95(m,6H);MS m/z505(M+1)。
【0245】
実施例20:2 - (4 - アニリノフェニル) - - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル] - - フェニルピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化82】
Figure 2004529119
N-{4-[2-(4-アミノフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン(50mg,0.12mmol),フェニルボロン酸(43mg,0.35mmol),酢酸銅(II)(42mg,0.23mmol),トリエチルアミン(49μL,0.35mmol)およびジクロロメタン(1mL)の混合物を室温で60時間撹拌し,濾過および濃縮した。ヘキサン:酢酸エチル=3:1で溶出させる、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより2-(4-アニリノフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(29.8mg,44%)を淡黄色固体として得た。HNMR(CDCl):δ8.18(d,1H),8.02(d,1H),7.42(d,2H),7.27-7.16(m,5H),7.09(d,2H),7.01(d,2H),6.94-6.83(m,4H),6.66(d,1H),6.47(d,1H),5.78(s,1H),5.21(ブロードs,1H),3.90(m,2H),3.48(q,2H),1.71-1.32(m,8H),0.95(t,3H),0.88(t,3H);MS m/z582(M+1)。
【0246】
実施例21:2 - {4 - [ビス(シクロプロピルメチル)アミノ]フェニル} - - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミンおよび
実施例22:N - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル] - - {4 - [(シクロプロピルメチル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化83】
Figure 2004529119
N-{4-[2-(4-アミノフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン(64mg,0.15mmol)の1,2-ジクロロエタン(4mL)中の溶液にシクロプロパンカルボキサルデヒド(17μL,0.22mmol),酢酸(43μL,0.74mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(63mg,0.30mmol)を加えた。反応物を室温で15分間撹拌し,炭酸水素ナトリウム水溶液で反応を停止した。混合物をジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮した。ヘキサン中の酢酸エチルが10%から25%の濃度勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い2-{4-[ビス(シクロプロピルメチル)アミノ]フェニル}-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(26.1mg,33%)を金色固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.96(d,1H),7.78(d,1H),7.50(d,2H),7.30(t,1H),6.87(d,2H),6.50(d,1H),6.08(t,1H),5.99(d,1H),3.53(q,2H),3.40-3.33(m,6H),1.79-1.46(m,8H),1.12(m,2H),0.99(t,6H),0.55(m,4H),0.26(m,4H);MS m/z538(M+1);および、N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-{4-[(シクロプロピルメチル)アミノ]-フェニル}ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(33.3mg,46%)を黄色固体として得た:HNMR(CDCl): δ7.85(d,1H),7.79(d,1H),7.44(d,2H),7.33(t,1H),6.68(d,2H),6.43(d,1H),6.09(t,1H),6.02(d,1H),3.54(q,2H),3.37(q,2H),3.03(d,2H),1.80-1.43(m,8H),1.14(m,1H),0.99(t,6H),0.59(m,2H),0.28(m,2H);MS m/z484(M+1)。
【0247】
実施例23:N - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル] - - [4 - (ジメチルアミノ)フェニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化84】
Figure 2004529119
実施例17に記載したのと同様にしてN-{4-[2-(4-アミノフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン(50mg,0.12mmol),ホルムアルデヒド(37%水溶液13μL、0.17mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(99mg,0.47mmol)からN-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(40.5mg,76%)を淡黄色固体として調製した。HNMR(CDCl):δ7.80(m,2H),7.50(d,2H),7.33(t,1H),6.79(d,2H),6.44(d,1H),6.10(t,1H),6.03(d,1H),3.54(q,2H),3.38(q,2H),3.03(s,6H),1.80-1.43(m,8H),0.99(t,6H);MS m/z458(M+1)。
【0248】
実施例24:2 - (2 - ブロモフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0249】
【化85】
Figure 2004529119
a)1 - (2 - ブロモフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノン
実施例1に記載したのと同様にして2-ブロモ安息香酸エチル(50.0g,218mmol)および6-クロロ-2-ピコリン(24mL,218mmol)から1-(2-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノン(52.4g,77%)を黄色固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.53(d,1H),7.45(d,1H),7.25(d,1H),7.05(d,1H),6.97(d,1H),6.67(d,1H),6.53(d,1H),5.28(s,1H);MS m/z310(M+1)。
【0250】
b)1 - (2 - ブロモフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノンオキシム
実施例1に記載したのと同様にして1-(2-ブロモフェニル)-2-(-6-クロロ-2-ピリジニル)エタノン(52.4g,169mmol)から1-(2-ブロモフェニル)-2-(-6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(36.5g,66%)を淡黄色固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.50-7.45(m,2H),7.23-7.07(m,6H),4.29(s,2H);MS m/z325(M+1)。
【0251】
c)2 - (2 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン
実施例1に記載したのと同様にして1-(2-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(36.5g,112mmol)から,2-(2-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(21.0g,61%)を黄色固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.83(dd,1H),7.65(d,1H),7.51(d,1H),7.37(t,1H),7.21(m,1H),7.07(m,2H),6.89(d,1H);MS m/z307(M+1)。
【0252】
d)1 - [2 - (2 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして2-(2-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(21.0g,68.3mmol)から1-[2-(2-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(15.7g,66%)を橙色針状結晶として得た。HNMR(CDCl):δ8.48(dd,1H),7.72(d,1H),7.49-7.36(m,4H),7.18(dd,1H),2.06(s,3H);MS m/z349(M+1)。
【0253】
e)1 - [2 - (2 - ブロモフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(2-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(3.00g,8.6mmol)から黄色シロップ状の1-[2-(2-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(0.93g,27%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.73-7.68(m,2H),7.43(m,3H),7.35-7.31(m,1H),6.12(d,1H),5.98(d,1H),3.95(m,1H),2.08(m,2H),1.98(s,3H),1.76-1.53(m,6H);MS m/z398(M+1)。
【0254】
f)(2E) - - [2 - (2 - ブロモフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - (ジメチルアミノ) - - プロペン - - オン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(2-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(0.93g,2.3mmol)から,茶色シロップ状の(2E)-1-[2-(2-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(0.57g,54%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.78(d,1H),7.66(d,1H),7.53(d,1H),7.46(m,1H),7.39(t,1H),7.31-7.22(m,2H),6.02(d,1H),5.85(d,1H),4.80(d,1H),3.95(m,1H),2.90(ブロードs,3H),2.30(ブロードs,3H),2.08(m,2H),1.77-1.63(m,6H);MS m/z455(M+1)。
【0255】
g)2 - (2 - ブロモフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
実施例1に記載したのと同様にして(2E)-1-[2-(2-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(200mg,0.46mmol)から黄色泡状の2-(2-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(110mg,48%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.90(m,2H),7.66(d,1H),7.44(m,1H),7.39(t,1H),7.32-7.27(m,2H),6.04-5.96(m,3H),5.02(m,1H),4.21(m,1H),3.95(m,1H),2.10-1.96(m,4H),1.75-1.43(m,12H);MS m/z517(M+1)。
【0256】
実施例25:2 - (3 - ブロモフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0257】
【化86】
Figure 2004529119
a)1 - (3 - ブロモフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノン
実施例1に記載したのと同様にして3-ブロモ安息香酸エチル(50.6g,220mmol)および6-クロロ-2-ピコリン(24mL,220mmol)から黄色固体の1-(3-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノン(59.4g,87%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.96(ブロードs,1H),7.71(d,1H),7.35-7.25(m,3H),6.98(t,1H),6.81(d,1H),6.58(d,1H),5.84(s,1H);MS m/z310(M+1)。
【0258】
b)1 - (3 - ブロモフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノンオキシム
実施例1に記載したのと同様にして1-(3-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノン(59.1g,190mmol)から1-(3-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(58.3g,94%)を白色固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.96(s,1H),7.67-7.50(m,3H),7.28-7.18(m,3H),4.80(b,1H),4.39(s,2H);MS m/z325(M+1)。
【0259】
c)2 - (3 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン
実施例1に記載したのと同様にして1-(3-ブロモフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(59.1g,181.5mmol)から2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(24.5g,44%)を黄色固体として得た。HNMR(CDCl):δ8.13(dd,1H),7.90(d,1H),7.47(m,2H),7.29(t,1H),7.05(t,1H),6.88(m, 2H);MS m/z 307(M+1)。
【0260】
d)1 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(16.5g,53.6mmol)から桃色がかった針状の1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(8.6g,46%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.46(d,1H),7.83(s,1H),7.69(d,1H),7.59-7.40(m,3H),7.22(d,1H),2.21(s,3H);MS m/z349(M+1)。
【0261】
e)1 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(3.00g,8.6mmol)から黄色シロップ状の1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(1.90g,56%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.74(dd,1H),7.61-7.57(m,2H),7.50(d,1H),7.41(t,1H),7.32(t,1H),6.10(dd,1H),5.99(d,1H),3.95(m,1H),2.12-2.05(m,5H),1.78-1.63(m,6H);MS m/z398(M+1)。
【0262】
f)(2E) - - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - (ジメチルアミノ) - - プロペン - - オン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(1.90g,4.8mmol)から茶色シロップ状の(2E)-1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(1.87g,86%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.88(s,1H)7.64-7.49(m,4H),7.30-7.24(m,2H),6.00(d,1H),5.93(d,1H),5.03(d,1H),3.95(m,1H),3.10-2.35(b,6H),2.10-2.06(m,2H),1.77-1.62(m,6H);MS m/z455(M+1)。
【0263】
g)2 - (3 - ブロモフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
実施例1に記載したのと同様にして(2E)-1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(500mg,1.1mmol)から黄色固体の2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(500mg,88%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.00(d,1H),7.83(s,1H),7.65(d,1H),7.51(m,2H),7.29-7.22(m,2H),6.28(d,1H),6.00(d,1H),5.96(d,1H),5.00(d,1H),4.27(m,1H),3.97(m,1H),2.11-2.00(m,4H),1.79-1.46(m,12H);MS m/z517(M+1)。
【0264】
実施例26:4 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
【0265】
【化87】
Figure 2004529119
a)1 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(3.00g,8.6mmol)およびピロリジンから、黄色シロップ状の1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(3.18g,96%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.78-7.74(m,2H),7.56(d,1H),7.50(d,1H),7.38-7.28(m,2H),6.14(d,1H),3.72(m,4H),2.12(s,3H),1.98(m,4H);MS m/z384(M+1)。
【0266】
b)(2E) - - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - (ジメチルアミノ) - - プロペン - - オン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(3.1g,8.1mmol)から茶色シロップ状の(2E)-1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(2.15g,61%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.90(dd,1H),7.76(d,1H),7.66(d,1H),7.54(d,1H),7.51(d,1H),7.26-7.20(m,2H),6.06(d,1H),5.07(d,1H),3.70(m,4H),2.90(b,3H),2.50(b,3H),1.99(m,4H);MS m/z439(M+1)。
【0267】
c)4 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
実施例1に記載したのと同様にして(2E)-1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(500mg,1.1mmol)から黄色固体の4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(451mg,79%)を得た。HNMR(d-DMSO):δ8.00(d,1H),7.71(s,1H),7.60(d,1H),7.54(d,1H),7.37(t,1H),7.29(t,1H),6.98(d,1H),6.18(d,2H),4.02(m,1H),3.66(m,4H),1.90(m,4H),1.80-1.44(m,8H);MS m/z503(M+1);C2627Br元素分析計算値:C,62.03;H,5.41;N,16.69。実測値:C,61.88;H,5.40;N,16.40。
【0268】
実施例27:N - [3 - (2 - アミノ - - ピリミジニル) - - (3 - ブロモフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチルアミン
【0269】
【化88】
Figure 2004529119
実施例1に記載したのと同様にして(2E)-1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(500mg,1.1mmol)とグアニジン硫酸塩(358mg,1.65mmol)から黄色固体のN-[3-(2-アミノ-4-ピリミジニル)-2-(3-ブロモフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]-N-シクロペンチルアミン(380mg,77%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.01(d,1H),7.84(s,1H),7.64(d,1H),7.54-7.49(m,2H),7.30-7.22(m,2H),6.36(d,1H),6.01(d,1H),5.97(d,1H),4.95(ブロードs,2H),3.97(m,1H),2.12(m,2H),1.79-1.57(m,6H);MS m/z448(M+1);C2221Br元素分析計算値:C,58.80;H,4.71;N,18.70。実測値:C,58.61;H,4.75;N,18.58。
【0270】
実施例28:4 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジンアミン
【0271】
【化89】
Figure 2004529119
実施例1に記載したのと同様にして(2E)-1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(500mg,1.1mmol)とグアニジン硫酸塩から4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン(300mg,61%)を黄色固体として得た。HNMR(d-DMSO):δ8.03(d,1H),7.87(d,1H),7.81(s,1H),7.70-7.62(m,2H),7.46(t,1H),7.35(t,1H),6.58(ブロードs,2H),6.26(d,1H),6.22(d,1H),3.75(m,4H),1.98(m,4H);MS m/z435(M+1);C2119Br元素分析計算値:C,57.94;H,4.40;N,19.31。実測値:C,57.91;H,4.51;N,19.07。
【0272】
実施例29:2 - [1,1 '- ビフェニル] - - イル - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0273】
【化90】
Figure 2004529119
2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(100mg,0.19mmol)のジメチルホルムアミド(6mL)中の溶液にフェニルボロン酸(47mg,0.39mmol),酢酸パラジウム(II)(4.3mg,0.02mmol),炭酸カリウム(54mg,0.39mmol)およびトリフェニルホスフィン(30mg,0.08mmol)を加えた。反応物を100Cで24時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後,酢酸エチルと水を添加した。有機層を分離し、水で、ついで塩水で洗浄して乾燥(硫酸マグネシウム)した。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:6)で精製し、黄色泡状の2-[1,1'-ビフェニル]-3-イル-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(87mg,89%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.01(d,1H),7.92(s,1H),7.81(d,1H),7.69-7.62(m,4H),7.53(t,1H),7.47-7.43(m,2H),7.38-7.32(m,2H),6.40(d,1H),6.09-6.05(m,2H),5.16(m,1H),4.37(m,1H),4.03(m,1H),2.15-2.06(m,4H),1.82-1.64(m,12H);MS m/z515(M+1)。
【0274】
実施例30:4 - [2 - [1,1 '- ビフェニル] - - イル - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
【0275】
【化91】
Figure 2004529119
実施例29に記載したのと同様にして4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(100mg,0.20mmol)から黄色泡状の4-[2-[1,1'-ビフェニル]-3-イル-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(70mg,70%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.04(d,1H),7.93(s,1H),7.92(m,1H),7.67-7.59(m,4H),7.52-7.42(m,3H),7.36(t,1H),7.29-7.24(m,1H),6.44(d,1H),6.11(d,1H),5.05(d,1H),4.37(m,1H),3.78(m,4H),2.09-2.02(m,6H),1.76-1.54(m,6H);MS m/z501(M+1)。
【0276】
実施例31:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - [3 - (4 - ピリジニル)フェニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0277】
【化92】
Figure 2004529119
実施例29に記載したのと同様にして2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(100mg,0.19mmol)およびピリジン-4-ボロン酸から、黄色泡状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(4-ピリジニル)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(41mg,42%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.66(d,2H),8.02(d,1H),7.96(s,1H),7.76-7.69(m,3H),7.58-7.51(m,3H),7.33(t,1H),6.36(d,1H),6.06-6.04(m,2H),5.15(m,1H),4.32(m,1H),4.01(m,1H),2.17-2.03(m,4H),1.81-1.52(m,12H);MS m/z516(M+1)。
【0278】
実施例32:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - [3 - (3 - チエニル)フェニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化93】
Figure 2004529119
実施例29に記載したのと同様にして2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(200mg,0.39mmol)およびチオフェン-3-ボロン酸から黄色泡状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(3-チエニル)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(94mg,47%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.00(d,1H),7.92(s,1H),7.81(d,1H),7.67(d,1H),7.57(d,1H),7.49-7.42(m,2H),7.40-7.34(m,2H),7.32-7.27(m,1H),6.38(d,1H),6.09-6.03(m,2H),5.22(d,1H),4.36(m,1H),4.00(m,1H),2.15-2.05(m,4H),1.82-1.56(m,12H);MS m/z521(M+1)。
【0279】
実施例33:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - [3 - (2 - チエニル) - フェニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0280】
【化94】
Figure 2004529119
実施例29に記載したのと同様にして2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(200mg,0.39mmol)とチオフェン-2-ボロン酸から黄色泡状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(2-チエニル)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(84mg,42%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.00(d,1H),7.95(s,1H),7.79(d,1H),7.69(d,1H),7.56(d,1H),7.45(t,1H),7.34-7.27(m,3H),7.09(m,1H),6.39(d,1H),6.17(m,2H),5.16(m,1H),4.35(m,1H),4.01(m,1H),2.16(m,4H),1.82-1.56(m,12H);MS m/z521(M+1)。
【0281】
U16951-72。
【0282】
実施例34:2 - (3 - アミノフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0283】
【化95】
Figure 2004529119
a)N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - {3 - [(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(3.00g,5.8mmol)のトルエン(60mL)中の溶液にベンゾフェノンイミン(3.15g,17.4mmol),トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.26g,0.3mmol),ラセミ体-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(0.54g,0.15mmol)およびナトリウムtert-ブトキシド(1.67g,17.4mmol)を加えた。反応物を還流下で5時間加熱し,室温まで冷却した。水と酢酸エチルを反応混合物に加えた。層を分離し有機層を塩水で洗浄し乾燥(硫酸マグネシウム)した。濾過した後、濾液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:6)で精製して黄色固体のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-{3-[(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル}-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(2.61g,73%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.89(d,1H),7.80-7.75(m,3H),7.48(m,1H),7.41(m,2H),7.27(m,5H),7.23-7.12(m,4H),7.04(s,1H),6.80(d,1H),6.03-5.97(m,3H),4.39(m,1H),4.00(m,1H),2.15-2.05(m,4H),1.83-1.56(m,12H);MS m/z618(M+1)。
【0284】
b)2 - (3 - アミノフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-{3-[(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル}-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(2.61g,4.22mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中の溶液(0C)に4N塩酸(20mL)を滴下した。続いて反応混合物を5分間撹拌した。反応混合物をエーテルで希釈し,飽和炭酸水素塩溶液をエーテル層が透明になるまでゆっくり加えた。得られた混合物を30分間撹拌した。層分離し、有機層を水,つづいて塩水で洗浄し乾燥(硫酸マグネシウム)した。濾過し、濾液を濃縮して固体を得、酢酸エチル-ヘキサンから再結晶して淡黄色固体の2-(3-アミノフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(1.78g,93%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.92(d,1H),7.82(d,1H),7.32(t,1H),7.22(m,2H),7.00-6.94(m,2H),6.78(m,1H),6.34(d,1H),6.04(m,2H),4.38(m,1H),4.00(m,1H),3.75(ブロード,2H),2.14-2.05(m,4H),1.83-1.54(m,12H);MS m/z454(M+1)。
【0285】
実施例35:N - (3 - {7 - (シクロペンチルアミノ) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル}フェニル)アセトアミド
【0286】
【化96】
Figure 2004529119
2-(3-アミノフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(150mg,0.33mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)中の懸濁液にトリエチルアミン(51L,0.36mmol)を加えた。反応混合物を0Cに冷却し、窒素を流して、アセチルクロライド(26μL,0.36mmol)を滴下した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を乾燥させ(硫酸マグネシウム),濾過および濃縮して固体を得た。この固体はフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、淡褐色固体のN-(3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェニル)アセトアミド(151mg,92%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.19(s,1H),7.95(d,1H),7.82(d,1H),7.75(d,1H),7.63(s,1H),7.36-7.25(m,3H),6.28(d,1H),6.00(m,2H),5.17(d,1H),4.32(m,1H),3.96(m,1H),2.11(s,3H),2.11-2.02(m,4H),1.76-1.48(m,12H);MS m/z496(M+1)。
【0287】
実施例36:N - (3 - {7 - (シクロペンチルアミノ) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル}フェニル)メタンスルホンアミド
【0288】
【化97】
Figure 2004529119
2-(3-アミノフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(150mg,0.33mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の懸濁液にピリジン(40μL,0.49mmol)を加えた。反応混合物を窒素下で0Cまで冷却し,メタンスルホニルクロライド(28μL,0.36mmol)を滴下した。室温で18時間撹拌すると、反応混合物は透明になった。酢酸エチルと水を加え、層を分離した。有機層を水と塩水で洗浄し,硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過および濃縮し、続いてフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製して黄色シロップ状のN-(3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェニル)メタンスルホンアミド(170mg,96%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.93(d,1H),7.66(d,1H),7.42(m,1H),7.35-7.25(m,5H),6.25(m,1H),5.99(m,2H),5.62(ブロード,1H),4.29(m,1H),3.96(m,1H),2.94(s,3H),2.10-1.99(m,4H),1.77-1.49(m,12H)。MS m/z532(M+1)。
【0289】
実施例37:4 - [2 - (3 - アミノフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
【0290】
【化98】
Figure 2004529119
a)N - シクロペンチル - - {2 - [3 - [(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル] - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル} - - ピリミジンアミン
実施例16に記載したのと同様にして4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(200mg,0.40mmol)からN-シクロペンチル-4-{2-[3-[(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル]-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル}-2-ピリミジンアミン(156mg,65%)を黄色固体として得た。HNMR(CDCl):δ7.90(m,2H),7.72-7.70(m,2H),7.43-7.35(m,3H),7.23-7.16(m,4H),7.13-7.11(m,4H),7.05(s,1H),6.70(m,1H),6.02(m,2H),4.98(d,1H),4.33(m,1H),3.68(m,4H),2.07(m,2H),1.99(m,4H),1.72-1.50(m,6H);MS m/z604(M+1)。
【0291】
b)4 - [2 - (3 - アミノフェニル) - - (1 - ピロリジニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
実施例16に記載したのと同様にして、N-シクロペンチル-4-{2-[3-[(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル]-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル}-2-ピリミジンアミン(150mg,0.25mmol)から黄色泡状の4-[2-(3-アミノフェニル)-7-(1-ピロリジニル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(104mg,95%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.97(d,1H),7.92(d,1H),7.21-7.15(m,2H),7.01(d,1H),6.69(s,1H),6.91(dd,1H),6.38(d,1H),6.05(d,1H),5.29(m,1H)4.37(m,1H),3.72(m,4H),3.70(ブロード,2H),2.07(m,2H),1.98(m,4H),1.74-1.53(m,6H);MS m/z440(M+1)。
【0292】
実施例38:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - フェニルピラゾロ - [1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0293】
【化99】
Figure 2004529119
2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(100mg,0.19mmol)のトルエン(10mL)中の溶液に水素化トリブチルスズ(112mg,0.39mmol)および2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(9.4mg,0.057mmol)を加えた。還流下で4時間加熱した後,反応混合物を室温まで冷却した。濃縮後フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=40:60)で精製し、黄色泡状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(39mg,46%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.98(d,1H),7.78(d,1H),7.64(m,2H),7.45(m,2H),7.33-7.26(m,2H),6.27(d,1H),6.04(m,2H),5.12(d,1H),4.35(m,1H),4.00(m,1H),2.09-2.03(m,4H),1.81-1.59(m,12H)。MS m/z439(M+1)。
【0294】
実施例39:3 - {7 - (シクロペンチルアミノ) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル}ベンゾニトリル
【0295】
【化100】
Figure 2004529119
2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(500mg,0.97mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(25mL)中の溶液にシアン化亜鉛(68mg,0.58mmol),トリス(ジベンジリジンアセトン)ビパラジウム(0)(888mg,0.97mmol)および1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(1.29g,2.3mmol)を加えた。得られた反応混合物を120℃で20時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物に酢酸エチルを添加した。有機層を水,塩水で洗浄し硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続いてフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=40:60)で精製し、黄色泡状の3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}ベンゾニトリル(0.19g,収率42%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.07(m,2H),7.89(d,1H),7.70(d,1H),7.62(d,1H),7.52(t,1H),7.33(t,1H),6.33(d,1H),6.06(d,1H),6.00(d,1H),5.16(d,1H),4.25(m,1H),4.02(m,1H),2.15(m,2H),2.03(m,2H),1.85-1.51(m,12H)。MS m/z464(M+1)。
【0296】
実施例40:3 - {7 - (シクロペンチルアミノ) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル}ベンズアミド
【0297】
【化101】
Figure 2004529119
3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}ベンゾニトリル(45mg,0.097mmol)を温メタノール(2mL)に溶解した。続いて溶液を室温まで冷却し、30%水酸化アンモニウム(2mL)を加えた。反応混合物を0Cまで冷却し,30%の過酸化水素を添加した。室温で8時間撹拌した後、水を加え得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=95:5)で精製し、黄色固体の3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}ベンズアミド(18mg,39%収率)を得た。HNMR(CDCl):δ8.12(s,1H),7.99(d,1H),7.92(d,1H),7.79(d,1H),7.70(d,1H),7.51(t,1H),7.32(t,1H),6.28(d,1H),6.18(ブロード,1H),6.05(d,1H),6.02(d,1H),5.82(ブロード,1H),5.25(d,1H),4.30(m,1H),4.00(m,1H),2.15(m,2H),2.03(m,2H),1.81-1.50(m,12H).MS m/z482(M+1)。
【0298】
実施例41:3 - {7 - (シクロペンチルアミノ) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ - [1,5 - a]ピリジン - - イル}安息香酸
【0299】
【化102】
Figure 2004529119
3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}ベンゾニトリル(50mg,0.1mmol)のメタノール溶液に4N水酸化カリウムを加えた。85Cで2日間加熱後,反応混合物を室温に冷却し2N塩酸で酸性にした。この溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続いてフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=90:10)で精製し、茶色泡状の3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}安息香酸(10mg,19%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.11(s,1H),8.00(d,1H),7.96(d,1H),7.80(ブロードs,1H),7.64(d,1H),7.46(t,1H),7.37(t,1H),6.98(d,1H),6.57(d,1H)6.21(d,1H),6.11(ブロード,1H),4.12(m,1H),4.01(m,1H),2.06(m,2H),1.88(m,2H),1.69-1.49(m,12H)。MS m/z483(M+1);481(M-1)。
【0300】
実施例42:N - {4 - [2 - (3 - ブロモ - - メトキシフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジニル} - - シクロペンチルアミン
【0301】
【化103】
Figure 2004529119
a)1 - (3 - ブロモ - - メトキシフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノン
実施例1に記載したのと同様にして3-ブロモ-4-メトキシ安息香酸エチル(13.6g,52.5mmol)と6-クロロ-2-ピコリン(5.7mL,52.5mmol)から黄色固体の1-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノン(15.8g,88%)を得た(ケト-エノール互変異性体混合物として存在)。ケトンのHNMR(CDCl):δ8.27(s,1H),8.02(dd,1H),7.63(t,1H),7.23(m,2H),6.94(d,1H),4.41(s,2H),3.97(s,3H);MS m/z340(M+1)。
【0302】
b)1 - (3 - ブロモ - - メトキシフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノンオキシム
実施例1に記載したのと同様にして1-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノン(15.8g,49.3mmol)から白色固体の1-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(12.6g,76%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.00(d,1H),7.63(dd,1H),7.54(t,1H),7.19-7-7.15(m,2H),6.86(d,1H),4.34(s,2H),3.90(s,3H);MS m/z357(M+1)。
【0303】
c)2 - (3 - ブロモ - - メトキシフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン
1-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(1.00g,2.8mmol)のジメトキシエタン(30mL)中の溶液(0C)に、メチルスルホニルクロライド(0.24mL,3.08mmol)をゆっくり加えた。反応物を15分間撹拌し、トリエチルアミン(1.7mL,12.3mmol)のジメトキシエタン(3mL)中の溶液を反応液に加えた。トリエチルアミンを加えるとただちに沈澱が生じた。トリエチルアミンの添加終了後反応混合物を室温まで暖め、1時間撹拌した。沈澱を濾過により除き、沈澱をジメトキシエタンで洗浄した。ろ液を合わせ塩化鉄(II)(14mg,0.12mmol)を加え、得られた反応混合物を80Cで15時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した。酢酸エチルで混合物を希釈し、有機層を水,塩水で洗浄してから乾燥(硫酸マグネシウム)した。濾過につづいてろ液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:6)で精製して2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(86mg,9%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.21(d,1H),7.95(d,1H),7.48(d,1H),7.10(t,1H),6.98(d,1H),6.88(d,1H),6.84(s,1H),3.96(s,3H);MS m/z337(M+1)。
【0304】
d)1 - [2 - (3 - ブロモ - - メトキシフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(0.62g,1.83mmol)から桃色固体の1-[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(0.45g,65%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.40(m,1H),7.84(s,1H),7.54(dd,1H),7.46(m,1H),7.16(m,1H),7.03(d,1H),3.99(s,3H),2.20(s,3H);MS m/z379(M+1)。
【0305】
e)1 - [2 - (3 - ブロモ - - メトキシフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(0.51g,1.3mmol)から黄色泡状の1-[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(0.24g,42%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.84(d,1H),7.65(d,1H),7.54(dd,1H),7.44(t,1H),7.02(d,1H),6.15(d,1H),6.04(d,1H),3.98(m,4H),2.19(s,3H),2.13(m,2H),1.82-1.64(m,6H);MS m/z428(M+1)。
【0306】
f)(2E) - - [2 - (3 - ブロモ - - メトキシフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - (ジメチルアミノ) - - プロペン - - オン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(0.24g,0.56mmol)から茶色シロップ状の(2E)-1-[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(0.13g,48%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.96(d,1H),7.64(m,1H),7.60-7.56(m,2H),7.27(t,1H),6.94(d,1H),6.00-5.98(m,2H),5.13(d,1H),3.94(m,1H),3.91(s,3H),0.92(b,3H),2.55(b,3H),2.08(m,2H),1.78-1.64(m,6H);MS m/z483(M+1)。
【0307】
g)N - {4 - [2 - (3 - ブロモ - - メトキシフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジニル} - - シクロペンチルアミン
実施例1に記載したのと同様にして(2E)-1-[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(130mg,0.27mmol)から黄色固体のN-{4-[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-シクロペンチルアミン(84mg,57%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.03(d,1H),7.93(d,1H),7.71(d,1H),7.54(d,1H),7.30(t,1H),6.95(d,1H),6.36(d,1H),6.04-6.00(m,2H),5.12(d,1H),4.34(m,1H),4.00(m,1H),3.96(s,3H),2.15-2.05(m,4H),1.83-1.53(m,12H);MS m/z547(M+1)。
【0308】
実施例43:2 - (3 - ブロモ - - クロロフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0309】
【化104】
Figure 2004529119
a)1 - (3 - ブロモ - - クロロフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノン
実施例1に記載したのと同様にして3-ブロモ-4-クロロ安息香酸エチル(42.6g,171mmol)と6-クロロ-2-ピコリン(18.7mL,171mmol)から淡黄色固体の1-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-2-(-6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンをケトンとエノール互変異性体混合物として得た。ケトンのHNMR(CDCl):δ8.30(d,1H),7.92(dd,1H),7.69-7.54(m,2H),7.24(m,2H),4.42(s,2H);MS m/z344(M+1)。
【0310】
b)1 - (3 - ブロモ - - クロロフェニル) - - (6 - クロロ - - ピリジニル)エタノンオキシム
実施例1に記載したのと同様にして1-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンから白色固体の1-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(22.0g,2段階の収率36%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.20(b,1H),8.06(d,1H),7.62-7.53(m,2H),7.42(d,1H),7.18-7.14(m,2H),4.32(s,2H);MS m/z359(M+1)。
【0311】
c)2 - (3 - ブロモ - - クロロフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン
実施例1に記載したのと同様にして1-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-2-(6-クロロ-2-ピリジニル)エタノンオキシム(17.57g,48.8mmol)から2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(13.7g,82%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.28(d,1H),7.99(dd,1H),7.52(m,2H),7.10(t,1H),6.94-6.90(m,2H);MS m/z341(M+1)。
【0312】
d)1 - [2 - (3 - ブロモ - - クロロフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(13.9g,40.8mmol)から淡褐色固体の1-[2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(12.5g,80%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.40(d,1H),7.92(d,1H),7.61-7.44(m,3H),7.19(d,1H),2.21(s,3H);MS m/z383(M+1)。
【0313】
e)1 - [2 - (3 - ブロモ - - クロロフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(12.5g,32.5mmol)から黄色泡状の1-[2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノンを得た。HNMR(CDCl):δ7.91(d,1H),7.62-7.41(m,4H),6.16(d,1H),6.02(d,1H),4.00(m,1H),2.22(s,3H),2.13(m,2H),1.82-1.65(m,6H);MS m/z432(M+1)。
【0314】
f)(2E) - - [2 - (3 - ブロモ - - クロロフェニル) - - (シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - (ジメチルアミノ) - - プロペン - - オン
実施例1に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノンから茶色シロップ状の(2E)-1-[2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(6.45g,eとfの2段階を合わせた収率41%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.08(d,1H),7.69-7.57(m,3H),7.51(d,1H),7.32(t,1H),6.04(d,1H),5.96(d,1H),5.13(d,1H),4.00(m,1H),3.0(b,3H),2.62(b,3H),2.13(m,2H),1.84-1.68(m,6H);MS m/z487(M+1)。
【0315】
g)2 - (3 - ブロモ - - クロロフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
実施例1に記載したのと同様にして(2E)-1-[2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(3.00g,6.15mmol)から黄色固体の2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(2.71g,80%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.08(d,1H),8.02(s,1H),7.64(d,1H),7.50(m,2H),7.53(t,1H),6.38(d,1H),6.05(d,1H),6.00(d,1H),5.13(d,1H),4.28(m,1H),4.01(m,1H),2.15(m,2H),2.04(m,2H),1.83-1.49(m,12H);MS m/z551(M+1)。
【0316】
実施例44:2 - (3 - アミノ - - クロロフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0317】
【化105】
Figure 2004529119
a)2 - {4 - クロロ - - [(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル} - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
実施例16に記載したのと同様にして2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.5g,0.91mmol)から2-{4-クロロ-3-[(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル}-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミンを得、そのまま次のステップで使用した。
【0318】
b)2 - (3 - アミノ - - クロロフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
実施例16に記載したのと同様にして2-{4-クロロ-3-[(ジフェニルメチレン)アミノ]フェニル}-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミンから黄色固体の2-(3-アミノ-4-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(130mg,2段階の収率29%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.00(d,1H),7.75(d,1H),7.42(m,1H),7.28(m,2H),6.92(d,1H),6.35(d,1H),6.03(m,2H),5.16(d,1H),4.43(m,1H),4.13(ブロード,2H),3.99(m,1H),2.14-2.08(m,4H),1.80-1.52(m,12H).MS m/z488(M+1)。
【0319】
実施例45:2 - [4 - (ベンジルアミノ)フェニル] - - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ) - - ピリミジニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0320】
【化106】
Figure 2004529119
実施例17に記載したのと同様にしてN-{4-[2-(4-アミノフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン(100mg,0.23mmol)およびベンズアルデヒド(35μL,0.35mmol)から淡黄色泡状の2-[4-(ベンジルアミノ)フェニル]-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(113.6mg,94%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.94(d,1H),7.77(d,1H),7.46-7.26(m,8H),6.70(d,2H),6.42(d,1H),6.05(t,1H),5.99(d,1H),4.40(d,2H),4.23(t,1H),3.51(q,2H),3.36(q,2H),1.79-1.41(m,8H),0.98(t,6H);MS m/z520(M+1)。
【0321】
実施例46:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0322】
【化107】
Figure 2004529119
a)2 - (6 - クロロ - - ピリジニル) - - (3 - メチルフェニル)エタノン
実施例1に記載したのと同様にして3-メチル安息香酸エチル(30g,183mmol)から2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン(33.6g,75%収率)をケトンとエノールの互変異性体混合物として得た。この混合物はそのまま次のステップで用いた。
【0323】
b)2 - (6 - クロロ - - ピリジニル) - - (3 - メチルフェニル)エタノンオキシム
実施例1に記載したのと同様にして2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン(33.6g,137mmol)から白色固体として2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(3-メチルフェニル)エタノンオキシム(26.1g,73%収率)を得た。HNMR(CDCl):δ7.54-7.47(m,3H),7.26-7.15(m,4H),4.40(s,2H),2.34(s,3H)。MS m/z243(M+1)。
【0324】
c)7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン
実施例1に記載したのと同様にして2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(3-メチルフェニル)エタノンオキシム(13g,50mmol)から黄色結晶性固体の7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン(11.5g,99%収率)を得た。HNMR(CDCl):δ7.86(s,1H),7.79(d,1H),7.48(d,1H),7.34(t,1H),7.20(d,1H),7.05(dd,1H),6.91(s,1H),6.88(d,1H),2.44(s,3H)。MS m/z243(M+1)。
【0325】
d)7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - カルバルデヒド
N,N-ジメチルホルムアミド(150mL)を0℃まで冷却しオキシ塩化リン(8.8mL,94mmol)で処理した。添加終了後、混合物を室温まで暖め、1時間撹拌した。これに7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン(16.3g,67mmol)を添加し得られた溶液を一晩撹拌した。水に続いてジクロロメタンを添加した。水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過および濃縮を行った。残渣をジエチルエーテルとヘキサンから再結晶し、淡黄色固体の7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒド(14.3g,79%)を得た。HNMR(CDCl):δ10.11(s,1H),8.41(dd,1H),7.63(s,1H),7.58(d,1H),7.49(dd,1H),7.42(t,1H),7.33(d,1H),7.20(dd,1H),2.45(s,3H);MS m/z271(M+1)。
【0326】
e)1 - [7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - プロピン - - オール
7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒド(10.38g,36.2mmol)のテトラヒドロフラン(80mL)中の冷懸濁液(-78℃)にエチニルマグネシウムブロマイド(0.5Mテトラヒドロフラン溶液87mL、43.4mmol)を滴下した。反応混合物を-78℃で1時間、続いて0℃で2時間撹拌した。得られた溶液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と塩水で洗浄し、有機層を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1からヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、黄色泡状の1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オール(11.3g,77%)を得た。HNMR(CDCl)δ8.03(d,1H),7.60(s,1H),7.54(d,1H),7.37(t,1H),7.26(d,1H),7.17(dd,1H),6.98(d,1H),2.67(s,1H),2.43(s,3H),2.38(s,1H);MSm/z297(M+1)。
【0327】
f)1 - [7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - プロピン - - オン
1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オール(11.3g,36.2mmol)のクロロホルム(300mL)中の溶液に二酸化マンガン(78.9g,905mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。懸濁液をセライトパッドを通して濾過し、ろ液を濃縮してからフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し淡黄色結晶の1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(4.57g,41%)を得た。HNMR(CDCl)δ8.48(d,1H),7.51(m,3H),7.33(t,1H),7.29(d,1H),8.21(dd,1H),2.89(s,1H),2.42(s,3H);MS m/z295(M+1)。
【0328】
g)4 - [7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(4.04g,13.0mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)中の溶液にシクロペンチルグアニジン塩酸塩(6.36g,39mmol)を加え、続いて固体の炭酸カリウム(5.39g,39mmol)を添加した。得られた溶液を還流下で6時間加熱した。室温まで冷却したのちエーテルを加え、続いて水を加えた。有機層を塩水で洗浄し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ硫酸マグネシウム上で乾燥し,濾過した後真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:10)で精製し、黄色泡状の4-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(2.39g,43%)を得た。HNMR(CDCl)δ8.47(d,1H),7.99(d,1H),7.48(s,1H),7.39(d,1H),7.33-7.24(m,3H),7.05(d,1H),6.33(d,1H),5.38(ブロードs,1H),4.36(m,1H),2.40(s,3H),2.10(m,2H),1.78(m,2H),1.67(m,2H),1.58(m,2H);MS m/z404(M+1)。
【0329】
h)N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (3 - メチルフェニル) - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
4-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(500mg,1.24mmol)のシクロペンチルアミン(50mL)中の溶液にラセミ体-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(308mg,0.49mmol),炭酸セシウム(0.81g,2.47mmol)および酢酸パラジウム(II)(70mg,0.31mmol)を順に加えた。得られた混合物を95℃で18時間加熱した時点で、反応の完了を薄層クロマトグラフィーにより確認した。溶液を室温に冷却し、エーテルを加えた。有機層を水と塩水で洗浄した。水層をエーテルで抽出し、有機層を合わせ硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過および濃縮し,フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、黄色泡状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(360mg,64%)を得た。HNMR(CDCl)δ7.94(d,1H),7.79(d,1H),7.46(s,1H),7.40(d,1H),7.34-7.29(m,2H),7.24(d,1H),6.27(d,1H),6.03(m,2H),5.12(ブロードs,1H),4.35(m,1H),3.99(m,1H),2.40(s,3H),2.14-2.04(m,4H),1.81-1.52(m,12H);MS m/z453(M+1)。
【0330】
実施例47:4 - [7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - 5,6 - ジメチル - - ピリミジンアミン
【0331】
【化108】
Figure 2004529119
a)(2E) - - [7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - メチル - - ブテン - - オールおよび(2Z) - - [7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - メチル - - ブテン - - オール
7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒド(592mg,2.19mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)中の***液(-78℃)に1-メチル-1-プロペニルマグネシウムブロマイド(0.5Mテトラヒドロフラン溶液12mL、6mmol、EおよびZ異性体の混合物として存在)を添加した。反応混合物を-20℃まで加温し,氷水へ注ぎ入れた。水性混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を合わせ水と塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続き、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して白色粘性固体の(2E)-1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-メチル-2-ブテン-1-オールと(2Z)-1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-メチル-2-ブテン-1-オール(650mg,91%)を分離不能な混合物として得た。R0.42(ヘキサン:酢酸エチル=4:1);(主たる異性体の)HNMR(CDCl)δ7.97(d,1H),7.45(s,1H),7.41(d,1H),7.31(t,1H),7.20(d,1H),7.07(dd,1H),6.90(d,1H), 6.02(s,1H),5.44(q,1H),2.39(s,3H),1.73(m,3H),1.61(m,3H);MS m/z327(M+1)。
【0332】
b)(2E) - - [7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - メチル - - ブテン - - オンおよび(2Z) - - [7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - メチル - - ブテン - - オン
(2E)-1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-メチル-2-ブテン-1-オールと(2Z)-1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-メチル-2-ブテン-1-オール(640mg,1.96mmol)のクロロホルム(70mL)中の***液(0℃)に二酸化マンガン(6.5g,75mmol)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、16時間撹拌した。二酸化マンガン(5.0g,57mmol)を追加し、得られた混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過した。ろ液を真空中で濃縮すると分離不能な混合物として(2E)-1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-メチル-2-ブテン-1-オンと(2Z)-1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-メチル-2-ブテン-1-オン(635mg,100%)が白色固体として得られた。R0.45(ヘキサン:酢酸エチル=4:1);(主たる異性体の)HNMR(CDCl)δ8.27(d,1H),7.43-7.39(m,3H),7.32-7.27(m,2H),7.14(d,1H),5.35(q,1H),2.39(s,3H),1.73(m,3H),1.48(m,3H);MS m/z325(M+1)。
【0333】
c)4 - [7 - クロロ - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - 5,6 - ジメチル - - ピリミジンアミン
N-シクロペンチルグアニジン塩酸塩(261mg,1.60mmol)のエタノール(2mL)中の懸濁液にナトリウムエトキシド(3Mエタノール溶液530μL、1.6mmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌した。この懸濁液に(2E)-1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-メチル-2-ブテン-1-オンと(2Z)-1-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-メチル-2-ブテン-1-オン(200mg,0.616mmol)の混合物を何度かにわけて加えた。反応混合物を70℃で16時間撹拌した後、室温まで冷却した。炭素担持パラジウム(10%,230mg)を加え、反応混合物を60℃で24時間撹拌した。反応混合物をエタノール(15mL)で希釈し、セライトを通して濾過した。ろ液を真空中で濃縮し、クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール39:1)に付し、茶色固体の4-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-5,6-ジメチル-2-ピリミジンアミン(80mg,30%)を得た。R0.47(ジクロロメタン:メタノール=29:1);HNMR(CDCl)δ7.60(s,1H),7.55(d,1H),7.32(d,1H),7.21-7.11(m,3H),6.96(d,1H),4.99(ブロード,1H),4.28(m,1H);2.35(s,3H),2.30(s,3H),2.01(m,2H),1.74-1.42(9H);MS m/z432(M+1)。
【0334】
実施例48:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - 5,6 - ジメチル - - ピリミジニル] - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0335】
【化109】
Figure 2004529119
4-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-5,6-ジメチル-2-ピリミジンアミン(80mg,0.19mmol)とシクロペンチルアミン(2mL,20mmol)の混合物を封管中で90℃で3時間、続いて125℃で24時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、過剰のシクロペンチルアミンを真空中で除去した。未精製残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出した。抽出物を合わせ水と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)に付し、透明油状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-5,6-ジメチル-4-ピリミジニル]-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(40mg,44%)を得た。R0.32(ヘキサン:酢酸エチル=4:1);HNMR(CDCl)δ7.57(s,1H),7.33(d,1H),7.19-7.11(m,3H),6.91(d,1H),6.03(d,1H),6.93(d,1H)4.91(d,1H),4.29(m,1H),4.01(m,1H),2.34(s,3H),2.28(s,3H),2.15(m,2H),1.99(ブロード,2H),1.87-1.40(m,15H);MS m/z481(M+1)。生成物(20mg)のエーテル溶液に1MHClエーテル溶液を加えた。沈澱した固体を分離し、対応するHCl塩を得た。
【0336】
実施例49:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - イソプロピル - - (3 - メチルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化110】
Figure 2004529119
実施例46に記載したのと同様にして4-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(100mg,0.25mmol)とイソプロピルアミンから黄色泡状の3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-イソプロピル-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(36mg,34%)を得た。HNMR(CDCl)δ7.97(d,1H),7.79(d,1H),7.47(s,1H),7.41(d,1H),7.34-7.23(m,3H),6.28(d,1H),6.00(d,1H),5.98(d,1H),5.14(d,1H),4.35(m,1H),3.85(m,1H),2.40(s,3H),2.07(m,2H),1.75(m,2H),1.66(m,2H),1.56(m,2H),1.36(d,6H);MS m/z427(M+1)。
【0337】
実施例50:4 - [7 - クロロ - - (3 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
【0338】
【化111】
Figure 2004529119
a)2 - (6 - クロロ - - ピリジニル) - - (3 - メトキシフェニル)エタノン
実施例1に記載したのと同様にして3-メトキシ安息香酸エチル(30g,166mmol)および6-クロロピコリン(21.2g,166mmol)から2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(3-メトキシフェニル)エタノンをケトンとエノールの互変異性体の混合物として得た。この生成物はそのまま次のステップで使用した。
【0339】
b)2 - (6 - クロロ - - ピリジニル) - - (3 - メトキシフェニル)エタノンオキシム
実施例1に記載したのと同様にして2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(3-メトキシフェニル)エタノンから白色固体の2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(3-メトキシフェニル)エタノンオキシム(33.1g,2段階の収率72%)を得た。HNMR(CDCl)δ8.22(ブロードs,1H),7.52(t,1H),7.34(m,1H),7.26-7.25(m,2H),7.17-7.05(d,2H),6.90(m,1H),4.36(s,2H),3.81(s,3H);MS m/z277。
【0340】
c)7 - クロロ - - (3 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン
実施例1に記載したのと同様にして2-(6-クロロ-2-ピリジニル)-1-(3-メトキシフェニル)エタノンオキシム(33.0g,119mmol)から淡黄色固体の7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン(23.1g,75%収率)を得た。HNMR(CDCl)δ7.59(m,2H),7.49(d,1H),7.37(t,1H),7.07(t,1H),6.95-6.94(dd,1H),6.91(s,1H),6.88(d,1H),3.90(s,3H);MS m/z259。
【0341】
d)7 - クロロ - - (3 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - カルバルデヒド
実施例46に記載したのと同様にして7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン(23g,88.9mmol)から7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒド(21.6g,84%)を白色固体として得た。HNMR(CDCl)δ10.13(s,1H),8.40(d,1H),7.52-7.42(m,2H),7.35(m,2H),7.21(d,1H),7.06(d,1H),3.89(s,3H);MS m/z287。
【0342】
e)1 - [7 - クロロ - - (3 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - プロピン - - オール
実施例46に記載したのと同様にして7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒド(17.25g,60.1mmol)とエチニルマグネシウムブロマイドから1-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オール(19.0g,100%)を得た。HNMR(CDCl)δ8.02(d,1H),7.38-7.32(m,3H),7.17(t,1H),6.98-6.97(d,2H),5.82(m,1H),3.86(s,3H),2.67(s,1H),2.53(d,1H);MS m/z313。
【0343】
f)1 - [7 - クロロ - - (3 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - プロピン - - オン
実施例46に記載したのと同様にして1-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オール(19g,60.8mmol)から橙色固体の1-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(14.4g、収率76%)を得た。HNMR(CDCl)δ8.47(d,1H),7.52(t,1H),7.36(t,1H),7.29-7.21(m,3H),7.02(dd,1H),3.86(s,3H),2.92(s,1H);MS m/z311。
【0344】
g)4 - [7 - クロロ - - (3 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
実施例46に記載したのと同様にして1-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(1.0g,3.2mmol)とシクロペンチルグアニジン塩酸塩から淡黄色泡状の4-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(0.34g,収率25%)を得た。HNMR(CDCl)δ8.52(d,1H),8.05(d,1H),7.43-7.23(m,4H),7.11(d,1H),7.03(dd,1H),6.40(d,1H),5.45(ブロードs,1H),4.40(m,1H),3.86(s,3H),2.10(m,2H),1.85-1.59(m,6H);MS m/z420。
【0345】
実施例51:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (3 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0346】
【化112】
Figure 2004529119
実施例1に記載したのと同様にして4-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(500mg,1.19mmol)およびシクロペンチルアミンから黄色泡状のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(389mg,収率70%)を得た。HNMR(CDCl)δ7.92(d,1H),7.79(d,1H),7.38-7.30(m,2H),7.21-7.18(m,2H),6.99(d,1H),6.30(d,1H),6.04(m,2H),5.38(ブロードs,1H),4.36(m,1H),4.00(m,1H),3.82(s,3H),2.14-2.06(m,4H),1.82-1.57(m,12H);MS m/z469。
【0347】
実施例52:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - イソプロピル - - (3 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0348】
【化113】
Figure 2004529119
実施例1に記載したのと同様にして4-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(150mg,0.36mmol)とイソプロピルアミンから黄色泡状の3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-イソプロピル-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(98mg,収率62%)を得た。HNMR(CDCl)δ7.93(s,1H),7.78(d,1H),7.38-7.31(m,2H),7.22-7.18(m,2H),6.99(d,1H),6.30(d,1H),6.03(d,1H),5.96(d,1H),5.30(ブロードs,1H),4.36(m,1H),3.85(m,1H),3.82(s,3H),2.10-2.06(m,2H),1.76-1.53(m,6H),1.37(d,6H);MS m/z443。
【0349】
実施例53:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (3 - メトキシフェニル) - N,N - ジメチルピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化114】
Figure 2004529119
4-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(60mg,0.14mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中の溶液にジメチルアミン(40%水溶液7mL)を加えた。この溶液を鉄製ボンベ中で100℃で3日間加熱した。ボンベを室温まで冷却し、酢酸エチルを反応混合物に加えた。有機層を水,塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続き、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=95:5)で精製して黄色泡状の3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メトキシフェニル)-N,N-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(43mg,70%)を得た。HNMR(CDCl)δ8.11(d,1H),7.95(s,1H),7.35-7.30(m,2H),7.24-7.21(m,2H),6.97(dd,1H),6.36(d,1H),6.32(d,1H),5.40(ブロードs,1H),4.37(m,1H),3.80(s,3H),3.12(s,6H),2.11-2.06(m,2H),1.77-1.56(m,6H);MS m/z429。
【0350】
実施例54:3 - {7 - (シクロペンチルアミノ) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル}フェノール
【0351】
【化115】
Figure 2004529119
実施例4に記載したのと同様にしてN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(150mg,0.32mmol)から黄色泡状の3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(126mg,収率87%)を得た。HNMR(CDCl)δ7.83(d,1H),7.77(d,1H),7.35-7.28(m,2H),7.21(d,1H),7.06(s,1H),6.95(dd,1H),6.39(d,1H),6.05-6.02(m,2H),5.29(s,1H),5.22(m,1H),4.31(m,1H),3.99(m,1H),2.12-1.98(m,4H),1.80-1.46(m,12H);MS m/z455。
【0352】
実施例55:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - [3 - (シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化116】
Figure 2004529119
3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(400mg,0.88mmol)のアセトニトリル(80mL)中の溶液に炭酸セシウム(315mg,0.97mmol)と(ブロモメチル)シクロプロパン(0.26mL,2.64mmol)を加えた。反応混合物を還流下で6時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後,酢酸エチルを加え有機層を水,塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3:2)で精製して、黄色固体のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(320mg,71%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.97(d,1H),7.78(d,1H),7.33(m,2H),7.18(m,2H),6.98(m,1H),6.30(d,1H),6.02(m,2H),5.08(d,1H),4.35(m,1H),3.99(m,1H),3.80(d,2H),2.014(m,4H),1.83-1.55(m,12H),1.22(m,1H),0.61(m,2H),0.35(m,2H).MS m/z509(M+1)。
【0353】
実施例56:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (3 - フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0354】
【化117】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で標題化合物を黄色固体として調製した。R0.43(ジクロロメタン:メタノール=99:1);HNMR(CDCl):δ8.06(d,1H),7.76(d,1H),7.47-7.30(m,4H),7.17(m,1H),6.35(d,1H),6.10-6.04(m,2H),5.15(d,1H),4.36(m,1H),4.05(m,1H),2.21-2.07(m,4H),1.88-1.54(m,12H);MS m/z457(M+1)。
【0355】
実施例57:2 - (3 - クロロフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0356】
【化118】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で標題化合物を黄色固体として調製した。R0.48(ジクロロメタン:メタノール49:1);HNMR(DMSO-d)δ8.02(d,1H),7.73-7.67(br,2H),7.56-7.44(m,2H),7.36(t,1H),7.01(d,1H),6.61(d,1H),6.22-6.17(m,2H),4.09(br,1H),3.98(m,1H),2.04(m,2H),1.84(m,2H),1.72-1.48(m,12H);MS m/z473(M+1)。C2729ClN元素分析計算値:C,68.56;H,6.18;N,17.77。実測値:C,68.55;H,6.20;N,17.64。
【0357】
実施例58:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化119】
Figure 2004529119
実施例1に記載したのと同様にして(2E)-1-[7-(シクロペンチルアミノ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(0.25g,0.62mmol)とN-シクロプロピルグアニジン硫酸塩から淡黄色固体のN-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.11g,41%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.95(m,2H),7.57(d,2H),7.31(t,1H),6.90(d,2H),6.37(d,1H),6.04(m,2H),4.00(m,1H),3.87(s,3H),2.87(m,1H),2.12(m,2H),1.82-1.55(m,6H),0.87(m,2H),0.64(m,2H);MS m/z441(M+1)。
【0358】
実施例59:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル) - - [2 - (4 - モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化120】
Figure 2004529119
a)7 - クロロ - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - カルバルデヒド
実施例46に記載したのと同様にして7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン(5.0g,19.3mmol)から淡黄色結晶性固体の7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒド(5.11g,92%)を得た。HNMR(CDCl):δ10.14(s,1H),8.40(d,1H),7.78(d,2H),7.50(t,1H),7.21(d,1H),7.08(d,2H),3.91(s,3H);MS m/z287(M+1)。
【0359】
b)1 - [7 - クロロ - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - プロピン - - オール
実施例46に記載したのと同様にして7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒド(5.11g,17.8mmol)およびエチニルマグネシウムブロマイド(0.5Mテトラヒドロフラン溶液89mL、44.6mmol)から0℃にてオフホワイトの固体状1-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オール(5.22g,94%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.02(d,1H),7.73(d,2H),7.18(t,1H),7.02(d,2H),6.97(d,1H),5.79(m,1H),3.87(s,3H),2.68(m,1H),2.25(d,1H)。
【0360】
c)1 - [7 - クロロ - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - プロピン - - オン
実施例46に記載したのと同様にして1-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オール(5.22g,16.7mmol)と二酸化マンガン(58.0g,668mmol)のジクロロメタン(250mL)中の溶液から金色固体の1-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(3.46g,67%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.47(d,1H),7.67(d,2H),7.50(t,1H),7.20(d,1H),6.98(d,2H),3.87(s,3H),2.97(s,1H);MS m/z333(M+1)。
【0361】
d)4 - [7 - クロロ - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
エタノール(50mL)中の1-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(1.57g,5.0mmol)およびN-シクロペンチルグアニジン塩酸塩(1.07g,6.6mmol)の混合物に、ナトリウムエトキシド(21重量%エタノール溶液2.5mL、6.6mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で一晩撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物は塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続いてフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=7:3から3:2)を行い、淡黄色固体の4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(1.77g,83%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.44(d,1H),8.05(d,1H),7.60(d,2H),7.28(m,1H),7.06-6.96(m,3H),6.38(d,1H),5.31(ブロード,1H),4.38(m,1H),3.88(s,3H),2.12(m,2H),1.84-1.53(m,6H);MS m/z420(M+1)。
【0362】
e)3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル) - - [2 - (4 - モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(150mg,0.36mmol)と4-(2-アミノエチル)モルホリン(3mL,21.2mmol)を140℃で4時間加熱した。反応混合物の濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル-ヘキサン=3:1から酢酸エチルのみ)を行い、淡黄色泡状の3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(4-モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(135mg,74%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.01(d,1H),7.78(d,1H),7.61(d,2H),7.30(t,1H),6.99(d,2H),6.52(t,1H),6.36(d,1H),5.98(d,1H),5.08(d,1H),4.37(m,1H),3.88(s,3H),3.76(m,4H),3.46(q,2H),2.76(t,2H),2.54(m,4H), 2.12-1.52(m,8H);MS m/z514(M+1)。
【0363】
実施例60:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - シクロプロピル - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化121】
Figure 2004529119
4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(0.39g,0.93mmol)のトルエン(20mL)中の溶液にラセミ体-BINAP(34.7mg,0.06mmol),炭酸セシウム(0.91g,2.8mmol),シクロプロピルアミン(0.64mL,9.3mmol)および酢酸パラジウム(II)(8.3mg,0.04mmol)を順に加えた。得られた混合物を還流下で8時間加熱した。室温まで冷却した後に反応混合物をエーテルと水の間で分配した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=3:1)を行い、淡黄色固体の3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.30g,73%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.95(d,1H),7.85(d,1H),7.56(d,2H),7.36(t,1H),6.99(d,2H),6.40(d,1H),6.33(m,2H),4.38(m,1H),3.88(s,3H),2.68(m,1H),2.09(m,2H),1.81-1.57(m,6H),0.89(m,2H),0.75(m,2H);MS m/z441(M+1)。
【0364】
実施例61:N - シクロペンチル - - [2 - (4 - メトキシフェニル) - - (4 - モルホリニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジンアミン
【0365】
【化122】
Figure 2004529119
4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(75mg,0.18mmol)とモルホリン(5mL,57mmol)の混合物を120℃で4時間加熱し,冷却して濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=3:1から1:3)により、黄色固体のN-シクロペンチル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン(72mg,86%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.14(d,1H),7.93(ブロード,1H),7.58(d,2H),7.33(t,1H),6.97(d,2H),6.35(m,2H),4.38(m,1H),3.99(m,4H),3.87(s,3H),3.50(m,4H),2.08(m,2H),1.79-1.54(m,6H);MS m/z471(M+1)。
【0366】
実施例62:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (2 - メトキシエチル) - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0367】
【化123】
Figure 2004529119
4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(75mg,0.18mmol)と2-メトキシエチルアミン(5mL,58mmol)の混合物を90℃で72時間加熱し,冷却して濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=1:1から1:3)によりオフホワイトの固体状3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(80.4mg,98%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.98(d,1H),7.81(d,1H),7.59(d,2H),7.31(t,1H),6.99(d,2H),6.35-6.29(m,2H),6.03(d,1H),5.15(ブロード,1H),4.38(m,1H),3.89(s,3H),3.72(t,2H),3.57(q,2H),3.43(s,3H),2.09(m,2H),1.80-1.53(m,6H);MS m/z459(M+1)。
【0368】
実施例63:N - シクロプロピル - - [2 - (4 - メトキシフェニル) - - (4 - モルホリニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジンアミン
【0369】
【化124】
Figure 2004529119
a)4 - [7 - クロロ - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロプロピル - - ピリミジンアミン
上記実施例に記載したのと同様にして、1-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(1.80g,5.8mmol)とN-シクロプロピルグアニジン硫酸塩(1.50g,7.5mmol)から黄色固体の4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロプロピル-2-ピリミジンアミン(1.31g,58%)を調製した。HNMR(CDCl):δ8.61(ブロード,1H),8.09(ブロード,1H),7.59(d,2H),7.28-7.23(m,1H),7.03(d,1H),6.98(d,2H),6.43(d,1H),5.41(ブロード,1H),3.87(s,3H),2.86(m,1H),0.88(m,2H),0.65(m,2H);MS m/z392(M+1)。
【0370】
b)N - シクロプロピル - - [2 - (4 - メトキシフェニル) - - (4 - モルホリニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジンアミン
4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロプロピル-2-ピリミジンアミン(75mg,0.19mmol)とモルホリン(2mL,23mmol)の混合物を封管中で140℃で4時間加熱した。室温まで冷却した後この混合物を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=1:1から1:3)によりオフホワイト固体状のN-シクロプロピル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン(78.4mg,92%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.29(d,1H),8.08(d,1H),7.61(d,2H),7.31(t,1H),6.98(d,2H),6.45(d,1H),6.33(d,1H),5.40(ブロード,1H),4.00(m,4H),3.89(s,3H),3.51(m,4H),2.88(m,1H),0.89(m,2H),0.65(m,2H);MS m/z443(M+1)。
【0371】
実施例64:3 - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル] - - (2 - メトキシエチル) - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0372】
【化125】
Figure 2004529119
4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロプロピル-2-ピリミジンアミン(75mg,0.19mmol)と2-メトキシエチルアミン(5mL,58mmol)の混合物を封管中140℃で24時間加熱した。室温まで冷却した後混合物を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=1:1から1:3)により黄色固体の3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(77.7mg,95%)を得た。HNMR(CDCl): δ8.03(d,1H),7.96(d,1H),7.60(d,2H),7.31(t,1H),7.00(d,2H),6.41(d,1H),6.31(t,1H),6.04(d,1H),5.40(ブロード,1H),3.89(s,3H),3.72(t,2H),3.57(q,2H),3.43(s,3H),2.88(m,1H),0.88(m,2H),0.64(m,2H);MS m/z431(M+1)。
【0373】
実施例65:3 - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル) - - [2 - (4 - モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0374】
【化126】
Figure 2004529119
実施例64に記載したのと同様にして4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロプロピル-2-ピリミジンアミン(75mg,0.19mmol)から淡黄色泡状の3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(4-モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(74.5mg,80%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.05(d,1H),7.93(d,1H),7.61(d,2H),7.31(t,1H),7.00(d,2H),6.52(t,1H),6.42(d,1H),6.00(d,1H),5.32(ブロード,1H),3.89(s,3H),3.76(m,4H),3.46(q,2H),2.88(m,1H),2.77(t,2H),2.55(m,4H),0.88(m,2H),0.64(m,2H);MS m/z486(M+1)。
【0375】
実施例66:N - シクロプロピル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0376】
【化127】
Figure 2004529119
a)1 - [7 - (シクロプロピルアミノ) - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]エタノン
実施例1に記載したのと同様にして1-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(1.15g,3.8mmol)から濃厚な黄色油状の1-[7-(シクロプロピルアミノ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(1.22g,99%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.77(d,1H),7.53-7.45(m,3H),7.03(d,2H),6.50(d,1H),6.37(ブロード,1H),3.89(s,3H),2.67(m,1H),2.15(s,3H),0.89(m,2H),0.74(m,2H);MS m/z322(M+1)。
【0377】
b)(2E) - - [7 - (シクロプロピルアミノ) - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - (ジメチルアミノ) - - プロペン - - オン
1-[7-(シクロプロピルアミノ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]エタノン(1.22g,3.8mmol)のN,N-ジメチルホルムアミドジ-tert-ブチルアセタール(8mL,33mmol)中の溶液を還流下で4時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=1:1から酢酸エチルのみ)により金色泡状の(2E)-1-[7-(シクロプロピルアミノ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(1.19g,83%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.73(d,1H),7.62(d,2H),7.34(t,1H),6.97(d,2H),6.37(d,1H),6.29(s,1H),5.13(d,1H),3.85(s,3H),2.95(ブロード,3H),2.65(m,1H),2.50(ブロード,3H),0.86(m,2H),0.72(m,2H);MS m/z377(M+1)。
【0378】
c)N - シクロプロピル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
実施例1に記載したのと同様にして(2E)-1-[7-(シクロプロピルアミノ)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(1.19g,3.2mmol)とN-シクロプロピルグアニジン硫酸塩(1.25g,6.3mmol)から淡黄色泡状のN-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.71g,55%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.04(d,1H),7.99(d,1H),7.57(d,2H),7.34(t,1H),6.99(d,2H),6.39(m,2H),6.33(s,1H),5.31(s,1H),3.89(s,3H),2.88(m,1H),2.68(m,1H),0.88(m,4H),0.75(m,2H),0.64(m,2H);MS m/z413(M+1)。
【0379】
実施例67:4 - [3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (シクロプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]フェノール
【0380】
【化128】
Figure 2004529119
実施例4に記載したのと同様にして3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.24g,0.54mmol)から金色泡状の4-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-7-(シクロプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール(0.17g,72%)を調製した。HNMR(CDCl):δ7.96(d,1H),7.82(d,1H),7.50(d,2H),7.35(t,1H),6.91(d,2H),6.39(d,1H),6.32(m,2H),5.13(d,1H),4.38(m,1H),2.68(m,1H),2.09(m,2H),1.80-1.53(m,6H),0.89(m,2H),0.75(m,2H);MS m/z427(M+1)。
【0381】
実施例68:4 - {7 - (シクロペンチルアミノ) - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル}フェノール
【0382】
【化129】
Figure 2004529119
実施例4に記載したのと同様にしてN-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.19g,0.43mmol)から金色泡状の4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(0.12g,67%)を調製した。HNMR(CDCl):δ7.97(d,1H),7.89(d,1H),7.51(d,2H),7.32(t,1H),6.94(d,2H),6.37(d,1H),6.05(d,2H),5.42(s,1H),4.01(m,1H),2.87(m,1H),2.14(m,2H),1.83-1.55(m,6H),0.89(m,2H),0.65(m,2H);MS m/z427(M+1)。
【0383】
実施例69:4 - {7 - (シクロプロピルアミノ) - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル] - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル}フェノール
【化130】
Figure 2004529119
実施例4に記載したのと同様にしてN-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.33g,0.80mmol)から金色泡状の4-{7-(シクロプロピルアミノ)-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(0.18g,56%)を調製した。HNMR(CDCl):δ7.98(m,2H),7.51(d,2H),7.36(t,1H),6.93(d,2H),6.42-6.34(m,3H),5.45(ブロード,1H),2.88(m,1H),2.68(m,1H),0.89(m,4H),0.76(m,2H),0.65(m,2H);MS m/z399(M+1)。
【0384】
実施例70:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - シクロプロピル - - [4 - (シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化131】
Figure 2004529119
4-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-7-(シクロプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール(146mg,0.34mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)中の溶液に炭酸セシウム(0.22g,0.68mmol)と(ブロモメチル)シクロプロパン(66μL,0.68mmol)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、水と酢酸エチル間で分配した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続き、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=3:1から1:1)によりオフホワイト固体の3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-[4-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(90.4mg,55%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.99(d,1H),7.84(d,1H),7.55(d,2H),7.34(t,1H),6.98(d,2H),6.39-6.32(m,3H),5.08(ブロード,1H),4.37(m,1H),3.87(d,2H),2.68(m,1H),2.10(m,2H),1.80-1.27(m,6H),0.89(m,2H),0.78-0.65(m,4H),0.39(m,2H);MS m/z481(M+1)。
【0385】
実施例71:2 - [4 - (アリルオキシ)フェニル] - - シクロペンチル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0386】
【化132】
Figure 2004529119
実施例70に記載したのと同様にして4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(90mg,0.21mmol)と臭化アリル(37μL,0.42mmol)から淡黄色固体の2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(76.8mg,78%)を調製した。HNMR(CDCl):δ7.97-7.94(m,2H),7.57(d,2H),7.34(t,1H),7.02(d,2H),6.39(d,1H),6.16-6.04(m,3H),5.47(dd,1H),5.33(dd,1H),4.62(d,2H),4.02(m,1H),2.89(m,1H),2.16(m,2H),1.83-1.69(m,6H),0.89(m,2H),0.67(m,2H);MS m/z467(M+1)。
【0387】
実施例72:N - シクロプロピル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル] - - [4 - (シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0388】
【化133】
Figure 2004529119
実施例70に記載したのと同様にして4-{7-(シクロプロピルアミノ)-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(102mg,0.25mmol)から淡黄色固体のN-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(78mg,68%)を調製した。HNMR(CDCl):δ8.00-7.96(m,2H),7.53(d,2H),7.34(t,1H),6.97(d,2H),6.40-6.33(m,3H),5.55(ブロード,1H),3.86(d,2H),2.87(m,1H),2.66(m,1H),1.31(m,1H),0.87(m,4H),0.74(m,2H),0.66(m,4H),0.38(m,2H);MS m/z453(M+1)。
【0389】
実施例73:2 - [4 - (アリルオキシ)フェニル] - - シクロプロピル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0390】
【化134】
Figure 2004529119
実施例70に記載したのと同様にして4-{7-(シクロプロピルアミノ)-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール(60mg,0.15mmol)および臭化アリル(26μL,0.30mmol)から淡黄色泡状の2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(47mg,71%)を調製した。HNMR(CDCl):δ8.00-7.97(m,2H),7.54(d,2H),7.35(t,1H),7.00(d,2H),6.41-6.33(m,3H),6.09(m,1H),5.62(ブロード,1H),5.45(dd,1H),5.32(d,1H),4.60(d,2H),2.87(m,1H),2.67(m,1H),0.87(m,4H),0.74(m,2H),0.65(m,2H);MS m/z439(M+1)。
【0391】
実施例74:N - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - {4 - [(4 - メトキシベンジル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0392】
【化135】
Figure 2004529119
上記と同様の方法でN-{4-[2-(4-アミノフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン(100mg,0.23mmol)とp-メトキシベンズアルデヒド(42μL,0.35mmol)から淡黄色泡状のN-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-{4-[(4-メトキシベンジル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(113mg,94%)を調製した。HNMR(CDCl):δ7.92(ブロード,1H),7.79(d,1H),7.46(d,2H),7.34-7.29(m,3H),6.91(d,2H),6.71(d,2H),6.44(d,1H),6.07(t,1H),6.01(d,1H),4.33(d,2H),4.16(t,1H),3.83(s,3H),3.53(q,2H),3.38(q,2H),1.80-1.45(m,8H),0.99(t,6H);MS m/z550(M+1)。
【0393】
実施例75:N - ブチル - - [2 - (ブチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - モルホリン - - イルフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0394】
【化136】
Figure 2004529119
上に記載したものと同様の方法でN-{4-[2-(4-ブロモフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン(100mg,0.20mmol)からN-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-モルホリン-4-イルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(23.5mg,23%)を黄色固体として調製した。HNMR(CDCl):δ7.88(ブロード,1H),7.74(d,1H),7.51(d,2H),7.28(t,1H),6.94(d,2H),6.34(d,1H),6.02(t,1H),5.97(d,1H),3.86(m,4H),3.47(q,2H),3.33(q,2H),3.21(m,4H),1.74-1.41(m,8H),0.94(t,6H);MS m/z500(M+1)。
【0395】
実施例76:2 - (3 - ブロモフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0396】
【化137】
Figure 2004529119
実施例46に記載したのと同様にして(2E)-1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(0.38g,0.84mmol)から黄色結晶性固体の2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.19g,47%)を得た。HNMR(DMSO-d):δ8.01(d,1H),7.84(d,1H),7.81(s,1H),7.67(d,1H),7.59(d,1H),7.44-7.35(m,2H),7.28(s,1H),6.63(d,1H),6.21(m,2H),4.00(m,1H),2.68(m,1H),2.07-2.03(m,2H),1.74-1.56(m,6H),0.67-0.63(m,2H),0.49-0.46(m,2H);MS m/z489(M+1)。
【0397】
実施例77:2 - (3 - ブロモフェニル) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - シクロプロピルピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0398】
【化138】
Figure 2004529119
a)2 - (3 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - カルバルデヒド
N,N-ジメチルホルムアミド(150mL)と2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン(10.3g,33mmol)の溶液を0℃まで冷却し、オキシ塩化リン(4.7mL,50mmol)で処理した。添加終了後、混合物を室温まで暖め、得られた溶液を週末の間撹拌した。水を加え,その後ジクロロメタンを加えた。水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせて塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥,濾過の後濃縮した。残渣をジエチルエーテルとヘキサンで洗浄し、ふわふわした白色固体の2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒド(10.6g,96%)を得た。HNMR(DMSO-d):δ10.09(s,1H),8.37(d,1H),8.11(d,1H),7.95(d,1H),7.80(m,2H),7.65(d,1H),7.55(m,1H)。
【0399】
b)1 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - プロピン - - オール
実施例46に記載したのと同様にして2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルバルデヒド(1.0g,2.9mmol)とエチニルマグネシウムブロマイド(0.5Mテトラヒドロフラン溶液6.4mL、3.2mmol)から0℃で白色固体の1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オール(0.68g,68%)を得た。HNMR(DMSO-d):δ8.04(m,2H),7.87(d,1H),7.67(d,1H),7.49(t,1H),7.38-7.29(m,2H),6.27(bs,1H),5.69(s,1H),3.49(d,1H)。
【0400】
c)1 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - プロピン - - オン
実施例46に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オール(1.0g,2.8mmol)から黄色固体の1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(0.45g,45%)を得た。H NMR(DMSO-d):δ8.41(dd,1H),7.88-7.62(m,5H),7.46(m,1H),4.65(s,1H)。
【0401】
d)4 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
実施例46に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(1.0g,2.8mmol),N-シクロペンチルグアニジン塩酸塩およびナトリウムエトキシド(21重量%エタノール溶液4.1mL、3.6mmol)から室温で黄色結晶性固体の4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(0.60g,46%)を得た。MS m/z469(M+1)。
【0402】
e)2 - (3 - ブロモフェニル) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - シクロプロピルピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
実施例1に記載したのと同様にして4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン(0.1g,0.21mmol)とシクロプロピルアミンから黄色結晶性固体の3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-(4-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン2-(3-ブロモフェニル)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.02g mg,24%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.08(d,1H),7.89(s,1H),7.80(d,1H),7.58(m,2H),7.36(m,2H),6.43(d,1H),6.35(m,2H),5.08(d,1H),4.34(m,1H),2.72(m,1H),2.12(m,2H),1.79-1.55(m,6H),0.93(m,2H),0.81(m,2H);MSm/z489(M+1)。
【0403】
実施例78:2 - (3 - ブロモフェニル) - - シクロプロピル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0404】
【化139】
Figure 2004529119
a)4 - [2 - (3 - ブロモフェニル) - - クロロピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロプロピル - - ピリミジンアミン
実施例46に記載したのと同様にして1-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-プロピン-1-オン(0.45g,1.25mmol),N-シクロプロピルグアニジン硫酸塩およびナトリウムエトキシド(21重量%エタノール溶液0.61mL、1.6mmol)から室温で淡黄色固体の4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロプロピル-2-ピリミジンアミン(0.21g,39%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.57(d,1H),8.12(d,1H),7.86(t,1H),7.57(m,2H),7.28(m,2H),7.06(d,1H),6.37(d,1H),5.38(bs,1H),2.84(m,1H),0.88(m,2H),0.63(m,2H);MS m/z440(M+1)。
【0405】
b)2 - (3 - ブロモフェニル) - - シクロプロピル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
実施例46に記載したのと同様にして4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロプロピル-2-ピリミジンアミン(0.2g,0.45mmol)およびシクロプロピルアミンから黄色結晶性固体の2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(0.04g,21%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.07(d,1H),7.90(d,1H),7.85(t,1H),7.55(m,2H),7.36-7.27(m,2H),6.38(m,2H),6.30(s,1H),5.30(s,1H),2.80(m,1H),2.68(m,1H),0.89-0.60(m,8H);MS m/z461(M+1)。
【0406】
実施例79:N - [3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]グリシン酸メチル
【0407】
【化140】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で標題化合物を淡褐色固体として得た。HNMR(CDCl):δ8.00(d,1H),7.82(d,1H),7.59(d,2H),7.27(m,1H),6.96(d,2H),6.58(t,1H),6.34(d,1H),5.89(d,1H),5.10(d,1H),4.35(m,1H),6.16(d,2H),3.86(s,3H),3.80(s,3H),2.07(m,2H),1.75-1.51(m,6H);MS m/z473(M+1)。
【0408】
実施例80:5 - [(3aS,4S,6aR) - - オキソヘキサヒドロ - 1H - チエノ[3,4 - d]イミダゾール - - イル] - - (4 - {7 - (ブチルアミノ) - - [2 - (ブチルアミノ)ピリミジン - - イル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル}フェニル)ペンタンアミド。
【0409】
【化141】
Figure 2004529119
チオニルクロライド(1mL)の冷(0℃)溶液に固体d-(+)-ビオチン(100mg,0.41mmol)を加えた。得られた混合物を室温まで加温し、1時間撹拌した。過剰のチオニルクロライドと他の揮発分を真空下(<0.1mmHg)で除去し、固体残渣を得た。この残渣に0℃でN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)を加え、続いて2-(4-アミノフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(70mg,0.16mmol)を2mLのN,N-ジメチルホルムアミドに加えたものを添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、分析したところ、反応は完了したように見受けられた。この溶液をさらに72時間撹拌した。酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、層を分離した。有機層を塩水で洗浄し、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続いてフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタンにメタノールを8%加えた)を行い黄色固体の5-[(3aS,4S,6aR)-2-オキソヘキサヒドロ-1H-チエノ[3,4-d]イミダゾール-4-イル]-N-(4-{7-(ブチルアミノ)-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェニル)ペンタンアミド(30mg,28%)を得た。HNMR(DMSO-d):δ10.00(s,1H),7.90(d,1H),7.66(m,3H),7.46(d,2H),7.29(t,1H),6.99-6.94(m,2H),6.40(s,1H),6.32(s,1H),6.11-6.09(m,2H),6.25(m,1H),4.09(m,1H),3.47-3.06(m,4H),2.77(m,1H),2.53(m,1H),2.44(m,1H),2.97(m,2H),1.62-1.27(m,14H),0.89-0.83(m,6H);MS m/z656(M+1)。
【0410】
実施例81:N - [3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル) - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]ブタン - 1,4 - ジアミン
【化142】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で標題化合物を黄色固体として調製した。HNMR(CDCl):δ7.99(d,1H),7.77(d,1H),7.58(d,2H),7.30(m,1H),6,97(d,2H),6.34(d,1H),6.17(m,1H),5.98(d,1H),5.27(m,1H),4.82(ブロード,2H),4.36(m,1H),3.87(s,3H),3.38(m,2H),2.83-2.78(m,2H),2.09(m2H),1.83-1.52(m,10H);MS m/z472(M+1)。
【0411】
実施例82:5 - [(3aS,4S,6aR) - - オキソヘキサヒドロ - 1H - チエノ[3,4 - d]イミダゾール - - イル] - - (4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブチル)ペンタンアミド
【0412】
【化143】
Figure 2004529119
N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]ブタン-1,4-ジアミン(33mg,0.07mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)中の冷(0℃)溶液にトリエチルアミン(0.03mL,0.21mmol)とd-ビオチン-N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(27mg,0.08mmol)を加えた。得られた混合物を室温まで加温し30分間撹拌した。続いて5mgのd-ビオチン-N-ヒドロキシスクシンイミドエステルを添加し、混合物をさらに30分間撹拌した。水を加え層を分離した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、続いて塩水で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続き、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中メタノールが5%から8%)を行い黄色固体の5-[(3aS,4S,6aR)-2-オキソヘキサヒドロ-1H-チエノ[3,4-d]イミダゾール-4-イル]-N-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)ペンタンアミド(25mg,51%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.98(d,1H),7.80(d,1H),7.58(d,2H),7.32(m,1H),7.00(d,2H),6.60(s,1H),6.39(m,1H),6.33(d,1H),6.18(m,1H),6.02(m,1H),5.72(s,1H),5.62(ブロード,1H),4.44-4.31(m,2H),4.19(m,1H),3.89(s,3H),3.39(m,2H),3.28(m,2H),3.06(m,1H),2.95(m,2H),2.77(dd,1H),2.58(d,1H),2.20-2.05(m,4H),1.82-1.54(m,12H),1.39(m,2H);MS m/z698(M+1)。
【0413】
実施例83:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ - [1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0414】
【化144】
Figure 2004529119
4-[7-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチルピリミジン-2-アミン(100mg,0.24mmol)の1-メチル-2-ピロリジノン(3mL)中の溶液にアジ化ナトリウム(200mg,3.1mmol)を加えた。得られた懸濁液を80℃で薄層クロマトグラフィーにより反応が完了したと判断される時点まで加熱した。混合物を室温まで冷却し、水とエーテルを添加した。有機層を塩水で洗浄した。水層をエーテルで抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチルが2:1から1:1)により黄色粉末の3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(50mg,52%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.03(d,1H),7.87(d,1H),7.62(d,2H),7.27(m,1H),7.01(d,2H),6.37(d,1H),6.17(d,1H),5.39(s,2H),5.19(d,1H),4.39(m,1H),3.90(s,3H),2.10(m,2H),1.82-1.54(m,6H);MS m/z401(M+1)。
【0415】
実施例84:N,N” - - tert - ブトキシカルボニル - '- (4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブチル)グアニジン
【0416】
【化145】
Figure 2004529119
N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]ブタン-1,4-ジアミン(43mg,0.09mmol)のジクロロメタン(3mL)中の冷(0℃)溶液にトリエチルアミン(0.03mL,0.18mmol)とN,N-ジ-boc-N’-トリフリルグアニジン(Goodman et.al.Journal of Organic Chemistry 1998,63,3804参照)を添加した。得られた溶液を室温まで加温し、一晩撹拌した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液とエーテルを添加した。有機層を塩水で洗浄した。水層をエーテルで抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=2:1から1:1)を行いN,N''-ジ-tert-ブトキシカルボニル-N'-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)グアニジン(42mg,65%)を得た。HNMR(CDCl):δ11.54(s,1H),8.40(m,1H),8.02(m,1H),7.80(d,1H),7.61(d,2H),7.33(m,1H),7.01(d,2H),6.36(d,1H),6.11(m,1H),6.02(d,1H),5.12(m,1H),4.39(m,1H),3.89(s,3H),3.56-3.42(m,4H),2.14-2.06(m,2H),1.90-1.50(m,10H),1.53(s,9H),1.52(s,9H);MS m/z714(M+1)。
【0417】
実施例85:N - (4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブチル)グアニジン
【化146】
Figure 2004529119
N,N''-ジ-tert-ブトキシカルボニル-N'-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)グアニジン(42mg,0.06mmol)のジクロロメタン(8mL)中の溶液にトリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。得られた溶液を8時間撹拌し、真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加えた。有機層を塩水で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮により黄色固体のN-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)グアニジン(10mg,33%)を得た。MS m/z514(M+1)。
【0418】
実施例86:N - (4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブチル)メタンスルホンアミド
【0419】
【化147】
Figure 2004529119
N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]ブタン-1,4-ジアミン(21mg,0.04mmol)のジクロロメタン(3mL)中の冷(0℃)溶液にトリエチルアミン(0.02mL,0.13mmol)とメタンスルホニルクロライド(0.05mL)を加えた。得られた溶液を0℃で1時間撹拌し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加えた。有機層を塩水で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィーを行い(ジクロロメタン中5%のメタノール)黄色固体のN-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)メタンスルホンアミド(25mg,99%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.01(d,1H),7.79(d,1H),7.59(d,2H),7.32(m,1H),7.01(d,2H),6.34(d,1H),6.13(m,1H),6.00(d,1H),5.34(d,1H),5.02(m,1H),4.38(m,1H),3.90(s,3H),3.38(m,2H),3.13(m,2H),2.94(s,3H),2.14-2.06(m,2H),1.82-1.54(m,10H);MS m/z550(M+1)。
【0420】
実施例87:N - {[(4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブチル)アミノ]カルボニル} - - メチルベンゼンスルホンアミド
【0421】
【化148】
Figure 2004529119
N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]ブタン-1,4-ジアミン(28mg,0.05mmol)のジクロロメタン(5mL)中の冷(0℃)溶液にトリエチルアミン(0.1mL)およびp-トリルスルホニルイソシアネート(0.012mL,0.08mmol)を加えた。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加えた。有機層を塩水で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中5%のメタノール)を行い、ジクロロメタン-エーテルから再結晶させて、黄色固体のN-{[(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)アミノ]カルボニル}-4-メチルベンゼンスルホンアミド(14mg,35%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.03(m,1H),7.84-7.76(m,3H),7.58(d,2H),7.36-7.26(m,5H),7.01(d,2H),6.66(m,1H),6.34(m1H),6.04(m,2H),4.36(m,1H),3.91(s,3H),3.38-3.30(m,4H),2.36(s,3H),2.07(m,2H),1.82-1.54(m,10H);MS m/z669(M+1)。
【0422】
実施例88:4 - [(4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブチル)アミノ] - - オキソブタン酸
【0423】
【化149】
Figure 2004529119
N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]ブタン-1,4-ジアミン(25mg,0.05mmol)のジクロロメタン(4mL)中の溶液に無水コハク酸(6mg,0.6mmol)を加えた。得られた溶液を一晩撹拌し、エーテルを加えた。析出した固体を濾過により回収し、白色固体の4-[(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)アミノ]-4-オキソブタン酸(31mg,99%)を得た。HNMR(CDCl/CDOD):δ7.71(m,2H),7.47(d,2H),7.32(m,1H),6.97(d,2H),6.15(d,1H),6.04(d,1H),4.30(m,1H),3.88(s,3H),3.38-3.27(m,4H),2.62(m,2H),2.45(m,2H),2.10-2.00(m,2H),1.84-1.55(m,10H);MS m/z572(M+1)。
【0424】
実施例89:4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブチルアミドリン酸ジエチル
【0425】
【化150】
Figure 2004529119
N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]ブタン-1,4-ジアミン(21mg,0.04mmol)のジクロロメタン(3mL)中の冷(0℃)溶液にトリエチルアミン(0.1mL),とジエチルクロロホスフェート(0.1mLのジエチルクロロホスフェートを3mLのジクロロメタンに溶解したものから調製した原液0.1mL)を加えた。得られた溶液を3時間0℃で撹拌し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で反応を止めた。有機層を塩水で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中5%メタノール)を行って、黄色固体の4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルアミドリン酸ジエチル(22mg,81%)を得た。HNMR(CDCl):δ7.98(d,1H),7.76(d,1H),7.55(d,2H),7.28(m,1H),6.96(d,2H),6.31(d,1H),6.06(m,1H),5.97(d,1H),5.11(d,1H),4.34(m,1H),4.09-3.98(m,4H),3.86(s,3H),3.37(m,2H),2.95(m,2H),2.64(m,1H),2.11-1.48(m,12H),1.31-1.27(m,6H);MS m/z608(M+1)。
【0426】
実施例90:4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル) - ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブタン - - オール
【0427】
【化151】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で黄色泡状の標題化合物を調製した。HNMR(CDCl):δ7.98(d,1H),7.75(d,1H),7.56(d,2H),7.29(m,1H),6.97(d,2H),6.31(d,1H),6.12(m,1H),5.99(d,1H),5.04(d,1H),4.35(m,1H),3.86(s,3H),3.71(m,2H),3.42(m,2H),2.07(m,2H),1.86(m,2H),1.76-1.49(m,8H);MS m/z473(M+1)。
【0428】
実施例91:4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブチルリン酸ジベンジル
【0429】
【化152】
Figure 2004529119
4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブタン-1-オール(22mg,0.05mmol)のジクロロメタン(5mL)中の室温の溶液に1-H-テトラゾール(7mg,0.1mmol)とジベンジルN,N-ジイソプロピルホスホロアミデート(0.2mLのジベンジルN,N-ジイソプロピルホスホロアミデートを3.2mLのジクロロメタンに溶解して調製した原液0.32mL)を加えた。得られた溶液を1時間室温で撹拌し、0℃に冷却した。ヨードベンゼンジアセテート(16.5mg,0.05mmol)を加え、混合物を20分間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液と炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え層を分離した。有機層を塩水で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせて硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=1:4)を行って、4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルリン酸ジベンジル(18mg,53%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.03(d,1H),7.81(d,1H),7.61(d,2H),7.38-7.32(m,11H),7.01(d,2H),6.36(d,1H),6.06(m,1H),5.98(d,1H),5.13-5.01(m,5H),4.40(m,1H),4.05(m,2H),3.91(s,3H),3.37(m,2H),2.16-1.54(m,12H);MS m/z733(M+1)。
【0430】
実施例92:4 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}ブチルホスフェートジアンモニウム塩
【0431】
【化153】
Figure 2004529119
4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルリン酸ジベンジル(55mg,0.07mmol)のメタノール(10mL)中の溶液を炭素に担持した触媒量のパラジウムで処理した。この混合物を水素雰囲気(48psi)に14時間保った。エタノールにアンモニアを溶解した溶離液を用い、セライトを通して触媒を濾別した。ろ液を真空中で濃縮し、残渣をメタノール/エーテル中で磨砕して4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルホスフェートをジアンモニウム塩として得た。HNMR(DMSO-d): δ10.89(ブロード,2H),7.93(d,1H),7.77(ブロード,1H),7.50(d,2H),7.34(t,1H),7.09-7.01(m,4H),6.16(m,2H),4.15(m,1H),3.84(m,2H),3.80(s,3H),3.36(m,2H),1.92-1.50(m,12H);HRMS m/z553.2357(C2733P遊離塩基、計算値552.2250)(M+1)。
【0432】
実施例93:2 - (3 - アジドフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ)ピリミジン - - イル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0433】
【化154】
Figure 2004529119
この反応は暗所で行った。2-(3-アミノフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(46mg,0.10mmol)の酢酸(3mL)中の冷(0-5℃)溶液に、亜硝酸ナトリウム(25mg/mL水溶液原液の0.31mL,7.7mg,0.11mmol)を加えた。混合物の色は黒く変化した。これを20分間0℃で撹拌した。ついでアジ化ナトリウムを添加し、混合物を20分間撹拌してから室温にもどし、さらに10分間撹拌した。エーテルを加え、炭酸水素ナトリウムで中和した。水溶液を用いた後処理に続き硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過と濃縮に続きフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル=4:1〜2:1)を行って黄色固体の2-(3-アジドフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン(25mg,52%)を得た。HNMR(CDCl):δ8.05(d,1H),7.75(d,1H),7.45-7.42(m,3H),7.36(t,1H),7.13(m,1H),6.33(d,1H),6.10-6.03(m,2H),5.10(d,1H),4.36(m,1H),4.05(m,1H),2.20-1.54(m,16H);MS m/z480(M+1);IR2109cm-
【0434】
実施例94:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル) - - [2 - オキソ - - (1 - ピロリジニル)エチル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0435】
【化155】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で標題化合物を黄色固体として調製した。R0.15(ヘキサン:酢酸エチル=1:2);HNMR(CDCl):δ8.02(d,1H),7.79(d,1H),7.65(d,2H),7.28(m,1H),7.07(t,1H),6.97(d,2H),6.40(d,1H),5.91(d,1H),5.11(d,1H),4.38(m,1H),4.06(d,2H),3.88(s,3H),3.59(t,2H),3.49(t,2H),2.13-2.01(m,4H),1.92(m,2H),1.82-1.51(m,6H);MS m/z512(M+1)。
【0436】
実施例95:N - (2 - {[3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル]アミノ}エチル)メタンスルホンアミド
【0437】
【化156】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で標題化合物を黄色固体として調製した。R0.33(ジクロロメタン:メタノール=39:1);HNMR(CDCl):δ7.82(br,1H),7.73(d,1H),7.46(d,2H),7.27(m,1H),6.94(d,2H),6.25(t,1H),6.12-6.08(m,2H),5.50(br,1H),4.30(m,1H),3.88(s,3H),3.58(m,2H),3.38(m,2H),2.95(s,3H),2.06(m,2H),1.81-1.56(m,6H);MS m/z522(M+1)。
【0438】
実施例96:N - [3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (4 - メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - 1,2 - エタンジアミン
【0439】
【化157】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で淡黄色固体の標題化合物を調製した。HNMR(CDCl):δ8.01(d,1H),7.80(d,1H),7.59(d,2H),7.32(d,1H),6.99(d,2H),6.35-6.30(m,2H),6.03(d,1H),5.11(d,1H),4.37(m,1H),3.87(s,3H),3.45(m,2H),3.07(t,2H),2.09(m,2H),1.78-1.44(m,6H);MS m/z444(M+1)。
【0440】
実施例97: - シクロペンチル - - [2 - (3 - フルオロフェニル) - - (4 - モルホリニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - ピリミジンアミン
【0441】
【化158】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で淡黄色固体の標題化合物を調製した。R0.47(ジクロロメタン:メタノール=99:1);HNMR(CDCl)δ8.11-8.09(m,2H),7.49-7.30(m,4H),7.15(t,1H),6.40-6.35(m,2H),5.28(d,1H),4.36(m,1H),4.03(m,4H),3.52(m,4H),2.10(m,2H),1.81-1.50(m,6H);MS m/z459(M+1)。元素分析計算値C2627FNO:C,68.10;H,5.93;N,18.33。実測値:C,68.07;H,6.00;N,18.18。
【0442】
実施例98:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - [3 - (トリフルオロメチル)フェニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0443】
【化159】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で淡黄色固体の標題化合物を調製した。R0.22(ヘキサン:酢酸エチル=4:1);HNMR(300MHz,CDCl)δ8.06-8.02(m,2H),7.84(d,1H),7.71-7.67(m,2H),7.55(t,1H),7.34(t,1H),6.32(d,1H),6.07(d,1H),6.03(d,1H),5.08(d,1H),4.28(m,1H),4.03(m,1H),2.17(m,2H),2.04(m,2H),1.86-1.51(m,12H);MS m/z507(M+1)。
【0444】
実施例99:2 - (3 - クロロフェニル) - - シクロプロピル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0445】
【化160】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で黄色がかった橙色の固体として標題化合物を調製した。HNMR(CDCl):δ8.07(d,1H)7.92(d,1H),7.69(s,1H),7.50(d,1H),7.42-7.34(m,3H),6.41(d,1H),6.37(d,1H),6.30(s,1H),5.35(s,1H),2.84(m,1H),2.68(m,1H),0.90-0.82(m,4H),0.76(m,2H),0.61(m,2H);MS m/z417(M+1)。
【0446】
実施例100:2 - (3 - クロロフェニル) - - シクロペンチル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル]ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0447】
【化161】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で黄色固体の標題化合物を調製した。R0.18(ヘキサン:酢酸エチル=4:1);HNMR(CDCl):δ8.07(d,1H),7.85(d,1H),7.71(s,1H),7.52(d,1H),7.42-7.27(m,3H),6.36(d,1H),6.03(d,1H),6.00(d,1H),5.56(s,1H),3.99(m,1H),2.81(m,1H),2.13(m,2H),1.82-1.65(m,6H),0.82(m,2H),0.59(m,2H);MS m/z445(M+1)。
【0448】
実施例101:2 - (3 - クロロフェニル) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - シクロプロピルピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0449】
【化162】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で黄色固体の標題化合物を調製した。R0.26(ヘキサン:酢酸エチル=4:1);HNMR(CDCl)δ8.03(d,1H),7.76(d,1H),7.68(s,1H),7.49(d,1H),7.41-7.33(m,3H),6.40(d,1H),6.32-6.30(m,2H),5.10(d,1H),4.31(m,1H),2.67(m,1H),2.05(m,2H),1.78-1.50(m,6H),0.89(m,2H),0.75(m,2H);MS m/z445(M+1)。元素分析計算値C2525ClN:C,67.48;H,5.66;N,18.89。実測値:C,67.48;H,5.80;N,18.62。
【0450】
実施例102:N - シクロペンチル - - [2 - (シクロプロピルアミノ) - - ピリミジニル] - - (3 - フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0451】
【化163】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で黄色固体の標題化合物を調製した。R0.19(ヘキサン:酢酸エチル=4:1);HNMR(CDCl):δ8.11(d,1H),7.90(d,1H),7.48-7.30(m,4H),7.18(t,1H),6.40(d,1H),6.09(d,1H),6.04(d,1H),5.41(s,1H),4.05(m,1H),2.88(m,1H),2.18(m,2H),1.88-1.69(m,6H),0.89(m,2H),0.65(m,2H);MS m/z429(M+1)。
【0452】
実施例103:4 - [2 - (3 - クロロフェニル) - - (4 - モルホリニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - イル] - - シクロペンチル - - ピリミジンアミン
【0453】
【化164】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で白色固体の標題化合物を調製した。R0.49(ジクロロメタン:メタノール=99:1);HNMR(DMSO-d):δ8.06(d,1H),7.63(s,1H),7.54-7.42(m,5H),7.10(d,1H),6.55(d,1H),6.23(br,1H),4.10(br,1H),3.83(m,4H),3.43(m,4H),1.85(m,2H),1.67(m,2H),1.53-1.45(m,4H);MS m/z475(M+1)。元素分析計算値C2627ClNO:C,65.75;H,5.73;N,17.69。実測値:C,65.67;H,5.83;N,17.64。
【0454】
実施例104:2 - (3 - クロロフェニル) - - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (2 - メトキシエチル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0455】
【化165】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で黄色固体の標題化合物を調製した。R0.41(ジクロロメタン:メタノール=99:1);HNMR(CDCl):δ8.02(d,1H),7.77-7.71(m,2H),7.53(d,1H),7.44-7.32(m,3H),6.34(d,1H),6.30(t,1H),6.08(d,1H),5.28(br,1H),4.34(m,1H),3.73(t,2H),3.59(m,2H),3.44(s,3H),2.07(m,2H),1.80-1.52(m,6H);MS m/z463(M+1)。元素分析計算値C2527ClNO:C,64.86;H,5.88;N,18.15。実測値:C,65.03;H,6.07;N,18.05。
【0456】
実施例105:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - シクロプロピル - - (3 - フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【化166】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で黄色固体の標題化合物を調製した。R0.76(ジクロロメタン:メタノール=99:1);HNMR(CDCl):δ8.02(d,1H),7.80(d,1H),7.45-7.37(m,4H),7.15(m,1H),6.42(d,1H),6.34-6.32(m,2H),5.20(br,1H),4.34(m,1H),2.69(m,1H),2.07(m,2H),1.80-1.52(m,6H),0.90(m,2H),0.77(m,2H);MS m/z429(M+1)。元素分析計算値C2525FN:C,70.07;H,5.88;N,19.61。実測値:C,69.98;H,5.98;N,19.35。
【0457】
実施例106:3 - [2 - (シクロペンチルアミノ) - - ピリミジニル] - - (3 - フルオロフェニル) - - (2 - メトキシエチル)ピラゾロ[1,5 - a]ピリジン - - アミン
【0458】
【化167】
Figure 2004529119
上記の実施例で記載したのと同様の方法で黄色固体の標題化合物を調製した。R0.33(ジクロロメタン:メタノール=99:1);HNMR(CDCl):δ8.06(d,1H),7.79(d,1H),7.49-7.30(m,4H),7.17(t,1H),6.37-6.30(m,2H),6.09(d,1H),5.18(br,1H),4.37(m,1H),3.75(m,2H),3.61(m,2H),3.47(s,3H),2.10(m,2H),1.81-1.52(m,6H);MS m/z447(M+1)。元素分析計算値C2527FNO:C,67.25;H,6.09;N,18.82。実測値:C,67.20;H,6.09;N,18.64。
【0459】
実施例107:生物学的活性
下記の実施例において“MEM”とは最小必須培地、“FBS”はウシ胎児血清を指し;“NP40”および “Igepal”は界面活性剤であり;MOI”は感染多重度; “NaOH”は水酸化ナトリウム;“MgCl”は塩化マグネシウム;“dATP”はデオキシアデノシン5’三リン酸; “dUTP”はデオキシウリジン5’三リン酸; “dCTP”はデオキシシチジン5’三リン酸; “dGTP”はデオキシグアノシン5’三リン酸;“GuSCN”はチオシアン酸グアニジン;“EDTA”はエチレンジアミン四酢酸;“TE”はトリス-EDTA;“SCC”は塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム;“APE”は酢酸アンモニア、リン酸アンモニア,EDTAの溶液;“PBS” はリン酸緩衝食塩水;そして“HRP”はセイヨウワザビペルオキシダーゼを指す。
【0460】
a)組織培養とHSV感染
Velo76細胞をEarle's塩、L-グルタミン,8%FBS(Hyclone,A-1111-L)および100単位/mLのペニシリン-100μg/mLストレプトマイシンを添加したMEM中に維持した。アッセイ条件のためにFBSは2%まで薄めた。細胞はHSV-1またはHSV-2(MOI=0.001)の存在下、37℃で45分間インキュベートした後5x10個/穴の濃度で96穴組織培養プレートに播いた。試験化合物をウエルに添加し、プレートを37℃で40〜48時間インキュベートした。細胞溶解産物は下記のように調製した。培地を除去し、その代わりに1%のIgepalCA630またはNP-40を含有する150μL/穴の0.2NNaOHを加えた。蒸発を防ぐためにプレートは加湿した室内におき、室温で14日以下の期間にわたりインキュベートした。
【0461】
(b)検出DNAの調製
検出プローブ用には、ゲル精製され、ジゴキシゲニン標識された、HSV UL-15配列の710bpPCR断片を用いた。PCR条件としては、100μLあたり、0.5μMのプライマー,180μMのdTTP,20μMのdUTP-ジゴキシゲニン(Boehringer Mannheim 1558706),それぞれ200μMのdATP,dCTP,およびdGTP,1XPCR BufferII(Perkin Elmer),2.5mMのMgCl, 0.025単位/μLのAmpliTaq Goldポリメラーゼ(Perkin Elmer),および5ngのゲル精製HSV DNAを用いた。伸張条件は95℃で10分,続いて95℃で1分,55℃で30秒,さらに72℃で2分を30サイクル行うものであった。増幅は72℃で10分間インキュベートして完結させた。プライマーはHSV1 UL15オープンリーディングフレーム(ヌクレオチド249-977)のセクションである728bpのプローブを増幅するように選択した。一本鎖の転写物をPromega M13 Wizardキットで精製した。最終生成物を6MのGuSCN,100mMのEDTAおよび200μg/mLのニシン***DNAの混合物と1:1に混合し、4℃で保存した。
【0462】
(c)捕獲プレートの調製
捕獲DNAプラスミド(pUCのHSV UL13領域)をXbaIで切断して直線化し、95℃で15分変性した後直ちにReacti-Bind DNA Coating液(Pierce,17250,TEバッファーで1:1希釈、pH8)中で希釈し、濃度を1ng/μLとした。ウエルあたり75μLの液をCorning白色96-穴プレート(#3922または9690)に加え、室温で少なくとも4時間インキュベートしたのち、300μL/穴の0.2X SSC/0.05%Tween-20(SSC/Tバッファー)で2回洗浄した。その後、プレートを、150μL/穴の0.2NNaOH,1%IGEPALおよび10μg/mLのニシン***DNAを加えて一晩室温でインキュベートした。
【0463】
(d)ハイブリッド形成
27μLの細胞溶解産物を45μLのハイブリッド形成溶液と混合した(最終濃度:3M GuSCN,50mM EDTA,100μg/mlサケ***DNA,5Xデンハルト溶液,0.25X APE,および5ngのジゴキシゲニン標識検出プローブ)。APEは1.5Mの酢酸アンモニウム、0.15Mのリン酸ニ水素アンモニウムおよび5mMのEDTAをpH 6.0に調整したものである。鉱物油(50μL)を加え蒸発を防いだ。ハイブリダイゼーションプレートを95℃で10分間インキュベートし、DNAを変性した後一晩42℃で培養した。ウエルを300μL/穴のSSC/Tバッファーで6回洗浄し、ついで75μL/穴の抗ジゴキシゲニン-HRP-コンジュゲート抗体(Boehringer Mannheim 1207733,TEで1:5000に希釈)を加えて室温で30分間インキュベートした。ウエルを300μL/穴のPBS/0.05%Tween-20で6回洗浄してから、75μL/穴のSuperSignal LBA基質(Pierce)を加えた。プレートを室温で30分間インキュベートし、Wallac Victor readerにより化学発光を測定した。
【0464】
e)結果
HSV-1においては下記の結果が得られた。
【表1.1】
Figure 2004529119
【表1.2】
Figure 2004529119
これらの結果は本発明の化合物がヘルペスウイルス感染症の治療ならびに予防に有用であることを示している。

Claims (32)

  1. 式(I)
    Figure 2004529119
    [式中、
    はハロ、-NR、Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHetおよび-NHR10Ayからなる群から選択され;
    各RおよびRは、同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、-R10OR、-NR11、-R10NR11、-R10C(O)R、-C(O)R、-C(O)R10Ay、C(O)R10Het、-CO、-R10CO、-C(O)NR11、-R10C(O)NR11、-R10C(O)Ay、-R10C(O)Het、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-R10NHC(O)R10Het、-R10NHC(O)R10CO、-R10NHC(NCO)NHCO、-R10NHC(O)NHSO、-R10NHC(O)NHSOAy、-R10NHC(O)NHSOHet、-R10C(NH)NR11、-C(NH)NR11、-SONR11、-R10SONR11、-R10NHSO、-SO10、-R10SO10、-R10NHCOR、-R10SONHCOR、-R10NHP(O)(OR、-R10OP(O)(ORおよび-R10OP(O)(OR10Ay)からなる群から独立して選択され;
    各RとR11は同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、-R10シクロアルキル、-R10OH、-R10(OR10(ここでwは1〜10)および-R10NR1010からなる群から独立して選択され;
    各R10は同一であるかまたは異なっており、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニルからなる群から独立して選択され;
    Ayはアリールであり;
    Hetは5または6員のヘテロ環基またはヘテロアリール基であり;
    はハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され;
    nは0、1または2であり;
    YはNまたはCHであり;
    およびRは同一であるかまたは異なっており、H、ハロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、Ay、-OR、-OAy、-R10OR、-R10OAy、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHR、Het、-NHHetおよび-NHR10Hetからなる群から独立して選択され;
    qは0、1、2、3、4または5であり;
    各Rは同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、Ay、-NHR10Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OR、-OAy、-OHet、-R10OR、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10NRAy、-R10C(O)R、-C(O)R、-CO、-R10CO、-C(O)NR、-C(O)Ay、-C(O)NRAy、-C(O)Het、-C(O)NHR10Het、-R10C(O)NR11、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-C(NH)NR、-C(NH)NRAy、-R10C(NH)NR11、-S(O)NR、-S(O)NRAy、-R10SONHCOR、-R10SONR11、-R10SO、-S(O)、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から独立して選択されるか;または
    隣り合う2つのRがそれぞれ結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成しており;
    ここでqが1でRがパラ位にある時、Rはハロではなく;および、YがCHの時、Rは-NRAyではない]
    で表される化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体。
  2. が-NR、Ay、-NRAy、Het、-NHR10Het、-NHHet、および-NHR10Ayからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. が-NRとHetからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  4. が-NR、-OR、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Ay、Het、-NHR10Het、-NHHet、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. が-NRとHetからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  6. YがCHである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. YがNである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  8. およびRが同一であるかまたは異なっており、H、ハロ、アルキル、-OR、-R10OR、-NR、-R10NR、-CO、およびAyからなる群からそれぞれ独立して選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. およびRがそれぞれHである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  10. qが0または1である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 各Rが同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、-OR、-CO、-NR、-C(O)NR、Ay、-NHR10Ay、Het、-S(O)NR、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から独立して選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. 各Rが同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、-OR、-NR、およびシアノからなる群から独立して選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  13. N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
    4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
    4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール、
    4-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール、
    4-[3-(2-アミノ-4-ピリミジニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール、
    2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    (4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノキシ)酢酸エチル、
    2-(4-ブトキシフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-イソブトキシフェニル)ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロプロピル-メトキシ)-フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-[4-(シクロブチルメトキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-フェノキシフェニル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-[1,1'-ビフェニル]-4-イル-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-{4-[2-(4-アミノフェニル)-7-(ブチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-ブチルアミン、
    N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロヘキシルアミノ)フェニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-イソプロペニルフェニル)-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(4-アニリノフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(4-アニリノフェニル)-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-{4-[ビス(シクロプロピルメチル)アミノ]フェニル}-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-{4-[(シクロプロピルメチル)アミノ]フェニル}-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(2-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
    N-[3-(2-アミノ-4-ピリミジニル)-2-(3-ブロモフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]-N-シクロペンチルアミン、
    4-[2-(3-ブロモフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
    2-[1,1’-ビフェニル]-3-イル-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    4-[2-[1,1’-ビフェニル]-3-イル-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(4-ピリジニル)フェニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(3-チエニル)フェニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン,
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(2-チエニル)-フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-アミノフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-(3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェニル)アセトアミド、
    N-(3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェニル)メタンスルホンアミド、
    4-[2-(3-アミノフェニル)-7-(1-ピロリジニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-フェニルピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}ベンゾニトリル、
    3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}ベンズアミド、
    3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ-[1,5-a]ピリジン-2-イル}安息香酸、
    N-{4-[2-(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)-7-(シクロペンチルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジニル}-N-シクロペンチルアミン、
    2-(3-ブロモ-4-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-アミノ-4-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-[4-(ベンジルアミノ)フェニル]-N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)-4-ピリミジニル]-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    4-[7-クロロ-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-5,6-ジメチル-2-ピリミジンアミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-5,6-ジメチル-4-ピリミジニル]-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-イソプロピル-2-(3-メチルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    4-[7-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-イソプロピル-2-(3-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-メトキシフェニル)-N,N-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(4-モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロプロピル-4-[2-(4-メトキシフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
    3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(4-モルホリニル)エチル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    4-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-7-(シクロプロピルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル]フェノール、
    4-{7-(シクロペンチルアミノ)-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール、
    4-{7-(シクロプロピルアミノ)-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェノール、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-[4-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[4-(シクロプロピルメトキシ)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-[4-(アリルオキシ)フェニル]-N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-{4-[(4-メトキシベンジル)アミノ]フェニル}ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-ブチル-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-モルホリン-4-イルフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-ブロモフェニル)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-ブロモフェニル)-N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]グリシン酸メチル、
    5-[(3aS,4S,6aR)-2-オキソヘキサヒドロ-1H-チエノ[3,4-d]イミダゾール-4-イル]-N-(4-{7-(ブチルアミノ)-3-[2-(ブチルアミノ)ピリミジン-4-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-イル}フェニル)ペンタンアミド、
    N-[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]ブタン-1,4-ジアミン、
    5-[(3aS,4S,6aR)-2-オキソヘキサヒドロ-1H-チエノ[3,4-d]イミダゾール-4-イル]-N-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)ペンタンアミド、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N,N”-ジ-tert-ブトキシカルボニル-N'-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)グアニジン、
    N-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)グアニジン、
    N-(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)メタンスルホンアミド、
    N-{[(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)アミノ]カルボニル}-4-メチルベンゼンスルホンアミド、
    4-[(4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチル)アミノ]-4-オキソブタン酸、
    4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルアミドリン酸ジエチル、
    4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブタン-1-オール、
    4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルリン酸ジベンジル、
    4-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}ブチルホスフェートニアンモニウム塩、
    2-(3-アジドフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)ピリミジン-4-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)-N-[2-オキソ-2-(1-ピロリジニル)エチル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-(2-{[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]アミノ}エチル)メタンスルホンアミド、
    -[3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(4-メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-イル]-1,2-エタンジアミン、
    N-シクロペンチル-4-[2-(3-フルオロフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-2-ピリミジンアミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-クロロフェニル)-N-シクロプロピル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-クロロフェニル)-N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    2-(3-クロロフェニル)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    N-シクロペンチル-3-[2-(シクロプロピルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    4-[2-(3-クロロフェニル)-7-(4-モルホリニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル]-N-シクロペンチル-2-ピリミジンアミン、
    2-(3-クロロフェニル)-3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-(2-メトキシエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-N-シクロプロピル-2-(3-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    3-[2-(シクロペンチルアミノ)-4-ピリミジニル]-2-(3-フルオロフェニル)-N-(2-メトキシエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-アミン、
    からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を含有する医薬組成物。
  15. 製剤的に許容される担体または希釈剤をさらに含有する、請求項14に記載の医薬組成物。
  16. アシクロビルおよびバラシクロビルからなる群から選択される抗ウイルス薬をさらに含有する、請求項14または15に記載の医薬組成物。
  17. 治療的に有効な量の請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を動物に投与することを含む、動物におけるヘルペスウイルス感染症の予防あるいは治療方法。
  18. 前記ヘルペスウイルス感染症が単純性ヘルペスウイルス1型、単純性ヘルペスウイルス2型、サイトメガロウイルス、エプスタイン-バーウイルス、水痘-帯状疱疹ウイルス、ヒトヘルペスウイルス6型、ヒトヘルペスウイルス7型およびヒトヘルペスウイルス8型からなる群から選択されるウイルスによるものである、請求項17に記載の方法。
  19. 治療的に有効な量の請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を動物に投与することを含む、動物におけるヘルペスウイルス感染症にともなう症状または疾病の予防または治療方法。
  20. 式(IX)
    Figure 2004529119
    の化合物を式(X)
    Figure 2004529119
    のアミンと反応させることを含む、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RとRがHである請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を調製する方法。
  21. 式(XVI)
    Figure 2004529119
    の化合物を式(X)
    Figure 2004529119
    のアミンと反応させることを含む、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択され、RがH、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、-R10OR、-R10OAy、-NR(ここでRとRはHではない)、Ay、-NRAy(ここでRはHではない)、-R10NR、-R10NRAy、-C(O)R、-C(O)Ay、-CO、-COAy、-SONHR、およびHetからなる群から選択され、RがHである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を調製する方法。
  22. a)式(XX)
    Figure 2004529119
    の化合物を式(X)
    Figure 2004529119
    のアミンと反応させて中間化合物を生成するステップと;
    b)前記中間化合物を酸化するステップとを含む、YがNであり、Rがアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-NR、-OR、Ay、-OAy、-S(O)、-S(O)Ay、-R10NR、-R10NRAy、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OHetおよび-OR10Hetからなる群から選択される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を調製する方法。
  23. 式(XXII)
    Figure 2004529119
    [式中、Xはクロロ、ブロモまたはヨードである];
    の化合物を式XXIV
    Figure 2004529119
    [式中、Mは-B(OH)、-B(ORa)、-B(Ra)、-Sn(Ra)3、Zn-ハライド、ZnRaおよびMg-ハライドからなる群から選択され、Raはアルキルまたはシクロアルキルであり、ハライドはハロである]、
    の化合物と反応させることを含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を調製する方法。
  24. 式(I)の化合物をその薬学的に許容される塩、溶媒和物または生理的機能を有する誘導体へと変換するステップをさらに含む、請求項20〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体を、別の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは生理的機能を有する誘導体へと変換するステップをさらに含む、請求項20〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 式(XXII-B)
    Figure 2004529119
    [式中、
    13は-NR、-NRAy、Het,-NHR10Het,-NHHetおよび-NHR10Ayからなる群から選択され;
    qは0,1、2、3、4または5であり;
    各Rは同一であるかまたは異なっており、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、Ay、-NHR10Ay、Het、-NHHet、-NHR10Het、-OR、-OAy、-OHet、-R10OR、-NR、-NRAy、-R10NR、-R10C(O)R、-C(O)R、-CO、-R10CO、-C(O)NR、-C(O)Ay、-C(O)NRAy、-C(O)Het、-C(O)NHR10Het、-R10C(O)NR11、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-C(NH)NR、-C(NH)NRAy、-R10C(NH)NR11、-S(O)NR、-S(O)NRAy、-R10SONHCOR、-R10SONR11、-R10SO、-S(O)、シアノ、ニトロおよびアジドからなる群から独立して選択されるか;または
    隣り合う2つのRがそれぞれ結合している原子と共にC - シクロアルキルまたはアリールを形成しており;
    各RおよびRは、同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、-R10シクロアルキル、-R10OR、-R10NR11、-R10C(O)R、-C(O)R、-C(O)R10Ay、-C(O)R10Het、-CO、-R10CO、-C(O)NR11、-R10C(O)NR11、-R10C(O)Ay、-R10C(O)Het、-C(S)NR11、-R10C(S)NR11、-R10NHC(NH)NR11、-R10NHC(O)R10Het、-R10NHC(O)R10CO、-R10NHC(NCO)NHCO、-R10NHC(O)NHSO、-R10NHC(O)NHSOAy、-R10NHC(O)NHSOHet、-R10C(NH)NR11、-C(NH)NR11、-SONR11、-R10SONR11、-R10NHSO、-SO10、-R10SO10、-R10NHCOR、-R10SONHCOR、-R10NHP(O)(OR、-R10OP(O)(ORおよび-R10OP(O)(OR10Ay)からなる群から独立して選択され;
    各RとR11は同一であるかまたは異なっており、H、アルキル、シクロアルキル、-R10シクロアルキル、-R10OH、-R10(OR10(ここでwは1〜10)、および-R10NR1010からなる群から独立して選択され;
    各R10は同一であるかまたは異なっており、アルキル、分岐アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニルからなる群から独立して選択され;
    Ayはアリールであり;
    Hetは5または6員のヘテロ環基またはヘテロアリール基であり;
    ここでqが1でRがパラ位にある時、Rはハロではない]
    の化合物を調製する方法であって、
    式(XXII-A)
    Figure 2004529119
    の化合物を式H-R13の化合物と反応させることを含む上記方法。
  27. 治療に使用するための請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
  28. 動物におけるヘルペスウイルス感染症の予防または治療に使用するための請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
  29. 動物におけるヘルペスウイルス感染症に伴う症状または疾病の予防または治療に使用するための請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
  30. ヘルペスウイルス感染症の予防または治療のための医薬の調製における請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  31. ほ乳類におけるヘルペスウイルス感染症に伴う症状または疾病の治療または予防のための医薬の調製における請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  32. 動物におけるヘルペスウイルス感染症の予防または治療に用いるための請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物を含有する医薬組成物。
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