JP2004523586A - 高純度で結晶性形状のハリントニン、および経口投与法を使用してのガンの治療にとくに有益な医薬品組成物への配合に使用することを可能にする、天然、合成または半合成の供給源から得られる粗アルカロイドの精製によるハリントニンの調製法 - Google Patents

高純度で結晶性形状のハリントニン、および経口投与法を使用してのガンの治療にとくに有益な医薬品組成物への配合に使用することを可能にする、天然、合成または半合成の供給源から得られる粗アルカロイドの精製によるハリントニンの調製法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004523586A
JP2004523586A JP2002573785A JP2002573785A JP2004523586A JP 2004523586 A JP2004523586 A JP 2004523586A JP 2002573785 A JP2002573785 A JP 2002573785A JP 2002573785 A JP2002573785 A JP 2002573785A JP 2004523586 A JP2004523586 A JP 2004523586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic
halintonin
semi
natural
homoharringtonine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002573785A
Other languages
English (en)
Inventor
ロバン,ジャン−ピエール
ブランシャール,ジュリ
ダル,ロベール
マリー,ジャン−ピエール
ラドセヴィック,ニナ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oncopharm Corp
Original Assignee
Oncopharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oncopharm Corp filed Critical Oncopharm Corp
Publication of JP2004523586A publication Critical patent/JP2004523586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/12Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D491/20Spiro-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、n=2(すなわちハリントニン)またはn=3(すなわちホモハリントニン)である下記の化学式のそれらの互変異性体およびそれらの塩を含む天然、合成または半合成のハリントニンであって、鏡像異性体を含むことのある不純物の総含有率が1%未満であり、および/または主な不純物の含有率が0.9%未満であり、および/またはクロマトグラフィー分析が97.5%を超えるハリントニン含有率を示すハリントニンに関するものである。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、その固体の分析パターンによって限定された、高純度で結晶性形状のハリントニン、および経口投与法を使用してのガンの治療にとくに有益な医薬品組成物に単体でまたは組み合わせて配合するための薬物として使用することを可能にする、天然、合成または半合成の供給源から得られる粗アルカロイドの精製によるハリントニンの調製法に関するものである。
【0002】
ハリントニン(すなわち、ハリントニン=HAおよびホモハリントニン=HHT)は、イヌガヤ属に属する稀少な、かつ絶滅に瀕した針葉樹から単離されたアルカロイドである、特定のセファロタキシンエステルである。セファロタキシンとその天然エステルは、セファロタクサンという総称でまとめられる。
【0003】
定義(図式1参照):
・セファロタクサンは構造式1を示すイヌガヤ科からのみ今日抽出される、特定のアルカロイドである。このコア構造でいくつかの置換基が見られる:ヒドロキシル基、エーテル基、アシロキシ基など。いくつかの補足的な二重結合または分子内架橋が存在する場合は、明確なセファロタクサンを実現する。セファロタキシン2とハリントニン3はセファロタクサンの例である。様々な種のイヌガヤから、数十のセファロタクサンが単離された。
・セファロタキシン2は、アシロキシ側鎖がないセファロタクサンである。セファロタキシン2aとドルパシン2bは、セファロタキシンの例である。
・ハリントニン3は、各種のセファロタキシン部分の3−位置に分岐ヒドロキシアシロキシ側鎖をつけることによって形成された、特定のセファロタクサンである。ハリントニンは、一般的に強い細胞毒性を示すセファロタキシンの天然エステルである。しかしながら、この最小構造のただ一つの原子でも失われると、活性が劇的に喪失することになる(後述)。ハリントニンのいくつかの例は、ハリントニン3a、ホモハリントニン3b、ドルパントニン3c、アンヒドロハリントニン3dおよびネオハリントニン3eである。
【0004】
二つのハリントニンは慢性骨髄性白血病(CML)などの特定の白血病の治療にきわめて有望な医薬品である。全ての既存の治療法に抵抗性があるか不適であるCML患者に対する特別な使用が現在行われており、いくつかの第II相および第III相の臨床試験がフランスと米国で現在行われている。
【0005】
医薬当局、例えば、米国食品医薬局(U.S.Food and Drug Administration)は、新しい薬剤の承認の前に、特にこれらの薬剤が天然の供給源から単離されたときに、鏡像異性を含めた、高いレベルの純度を要求している。例えば0.1%の不純度は適格とされなければならず、毒物学的研究を実施しなければならない。鏡像異性的に純粋でない、あるいはラセミ混合物としての新薬は、もはやFDAによって承認されない。くわえて、環境条件で関連不純物の特徴が大幅に変動するために、医薬当局は、生物から直接抽出したものから調製した薬物に対してとくに懐疑的である。
【0006】
【化1】
Figure 2004523586
ホモハリントニンとハリントニンは、数十のアルカロイドの複合混合物としてイヌガヤ抽出物の中に存在する(図式1参照)。例えば、HAとHHTは、中国においてガンおよび白血病の治療のための混合物として初めに使用された。米国においては、FDAによって要求された一定の質に対する薬物の遵守レベルは、治験薬の開発の過程(すなわち初期の第I相臨床試験から第III相まで)で上がっている。くわえて、FDAは、関連化合物の点からの不純物の特徴を上市段階の間バッチごとに再現できることを要求しているが、それは、薬物を天然の供給源から調製する場合にはきわめて困難である。天然の供給源から調製されたホモハリントニンは、米国、国立ガン研究所によって開発され、その初期の臨床試験に使用された。酢酸エチル内での結晶化を用いる最終精製にもかかわらず、最終薬物は、二つの天然の同族体、および精製溶媒とのエステル交換反応の結果得られる精製の人為的な産物であるHHTのエチル類似体を含む、三つの主な不純物を含有している[He et al., Journ. of Pharm. Biomed. Analysis, 22, pp541−534(2000)]。参照文献[He et al., 2000]から採った下記の表はこのHHTの品質を実証しており、実際にそれは現状技術の精製法を用いて得られた最良の品質である。
【表1】
Figure 2004523586
【0007】
図6、7、10、12は、各種の供給源に由来するハリントニンのクロマトグラフィーの特徴を示す。
【0008】
不確かな不純物特徴を示すHHT薬物による第III相臨床試験[He et al., 2000]。NCIは最終的に第III相臨床試験での使用に適したHHTを入手したが、その努力にもかかわらず、使用された製品には1%を超える含有率で除去できない不純物が含まれている。[He et al., 2000]。NCI生産物の精製のために記載された方法にくわえて[He et al., 2000]。
【0009】
セファロタキシン部分に、完全に前もって形成したアシル側鎖を付けることにより、ハリントニンとホモハリントニンを含むハリントニン類を発明者が最近半合成したことは、この状況を激変させた:最終薬物のクロマトグラフィー純度は常に99.8%を超え、それに対して上述のNCI製品は98.5%(これまで開示された中でもっとも純度が高い)、中国の製品は95%〜97%で、これらは0.2%、1.5および3〜5%の不純物に対応する(図6、7および12参照)。くわえて、半合成のHAおよびHHTの前駆体としてのセファロタキシンは樹木の再生可能な部分に豊富なので、この半合成法は、稀少で絶滅に瀕している植物の破壊によって引き起こされる深刻な環境問題を克服する。
【0010】
例えば経口投与に有益な薬の信頼できる固体の最終形状を得るためには、薬物の明確な結晶の形がきわめて重要な条件になる。
【0011】
HHTとHAはCML患者の治療にきわめて有望な薬になるだろうが、連続中心静脈注入(CIVI)による現在の投与法は、数年にわたりこの治療を行うには大きな障害となる。くわえて、HHT/HAの非血液毒性は軽微であるが、カテーテルによる感染の発生はこの治療法の主たる毒性である。これらの薬の経口型の使用はこの状況を一変させ、この製品の市場を飛躍的に広げるであろう。
【発明の開示】
【0012】
本発明は、下記の化学式の、それらの互変異性体およびそれらの塩を含む天然、合成または半合成のハリントニンを提供する:
【化2】
Figure 2004523586
この式において、n=2(すなわちハリントニン)またはn=3(すなわちホモハリントニン)であり、
・鏡像異性体を含むことのある不純物の総含有率が1%未満であり、および/または
・主な不純物の含有率が0.9%未満であり、および/または
・クロマトグラフィー分析が97.5%を超えるハリントニン含有率を示す。
【0013】
本発明の推奨実施態様は、
・鏡像異性体を含むことのある不純物の総含有率が1%未満であり、および/または
・主な不純物の含有率が0.9%未満であり、および/または
・クロマトグラフィー分析が97.5%を超えるホモハリントニン含有率を示す、その互変異性体およびその塩を含む天然、合成または半合成のホモハリントニンを提供する。
【0014】
本発明のさらなる推奨実施態様は、
・鏡像異性体を含むことのある不純物の総含有率が1%未満であり、および/または
・主な不純物の含有率が0.9%未満であり、および/または
・クロマトグラフィー分析が97.5%を超えるハリントニン含有率を示す、その互変異性体およびその塩を含む天然、合成または半合成のハリントニンを提供する。
【0015】
本発明のさらなる推奨の側面は、図1に示したものとほぼ同一のDSC曲線を有する、結晶性の天然、合成または半合成のホモハリントニンである。
【0016】
さらに、本発明のさらなる実施態様は、図2に示したものとほぼ同一のX線回折図および図3に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトルを有する、結晶性の天然、合成または半合成のホモハリントニンを提供する。
さらに、本発明のもう一つ別の実施態様は、図1に示したものとほぼ同一のDSC曲線、図2に示したものとほぼ同一のX線回折図、および図3に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトルを有する、結晶性の天然、合成または半合成のホモハリントニンを提供する。
【0017】
さらに、本発明の別の推奨実施態様は、図4に示したものとほぼ同一のDSC曲線を有する、結晶性の天然、合成または半合成のハリントニンを提供する。
さらに、本発明の推奨の側面は、図2に示したものとほぼ同一のX線回折図、図3に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトル、および図1に示したものとほぼ同一のDSC曲線を有する、抗腫瘍効果のある量の、天然、合成または半合成のホモハリントニンを、担体、賦形剤、アジュバントまたは希釈剤などの、医薬品として許容できる一つまたは複数の不活性成分とともに含む医薬品組成物を提供する。
【0018】
本発明の別の側面は、図5に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトルおよび図4に示したものとほぼ同一のDSC曲線を有する、抗腫瘍効果のある量の、天然、合成または半合成のハリントニンを、担体、賦形剤、アジュバントまたは希釈剤などの、医薬品として許容できる一つまたは複数の不活性成分とともに含む医薬品組成物を提供する。
【0019】
本発明の別の推奨の側面は、場合によっては鏡像異性体の濃縮のためを含む、上記に含まれる特性を示す純粋なハリントニンの調製のための、天然、合成または半合成の粗ハリントニンの精製方法を提供し、該方法は下記の連続する過程から成る:
(i)好適には、低級アルカノールまたはテトラヒドロフランまたはアセトニトリル、精製水、および、好適にはリン酸に基づいた、塩である酸性緩衝溶液などの水性移動相の逆相での、少なくとも一つのクロマトグラフィー精製。固定相は、標準的な化学結合相、好適にはアルキルシランまたはアルキルニトリル、不活性な核で結合したもの、好適にはシリカゲルとすることができる;
(ii)水、または有機溶媒、好適には低級C1-4アルカノールを含む水性溶媒内での、少なくとも一つの結晶化。
【0020】
精製方法の進行は、HPLC分析と、固体状態でのいくつかの熱分析によって監視される。鏡像異性体の純度の進行は、乾燥固体形状の旋光検査によって監視される。
【0021】
推奨実施態様は、好適にはベータ−シクロデキストリンに基づいたキラルの固定相を用いたHPLCを使用する、セファロタクサンの鏡像異性体の純度を監視する新規な方法を提供する。
【0022】
本発明の別の推奨実施態様は、低級C1-4アルカノールがメタノールであり、セファロタクサンがハリントニンである、上述の精製方法である。
【0023】
本発明のさらなる推奨の側面は、低級C1-4アルカノールがメタノールであり、セファロタクサンがホモハリントニンである、上述の精製方法である。
【0024】
本発明はまた、抗腫瘍効果のある量の、少なくとも一つの上述のハリントニンまたはホモハリントニンを、医薬品として許容できる一つまたは複数の担体、賦形剤、または希釈剤とともに含む医薬品組成物を含み、従って、例えば、錠剤、カプセル、インプラントまたは座薬などの前記固体医薬品組成物の調製方法を含む。
【0025】
本発明の別の側面は、(i)化学療法剤、(ii)他の化学療法剤の増強剤、(iii)腫瘍の成長を抑制するもの、(iv)哺乳類の寄生生物を抑制するもの、(v)免疫抑制剤、または(vi)改善剤としての、上述の医薬品組成物を調製するために、本発明に記載の一つのハリントニンまたはホモハリントニンの少なくとも上述の固体形状を使用することである。
【0026】
本発明はさらに、非経口の、局所の、皮下または経肛門の様式で、抗腫瘍効果のある量の、本発明に記載の少なくとも一つのハリントニンまたはホモハリントニンの固体形状を哺乳類に投与することをもって成る、哺乳類の腫瘍を治療する方法を記載する。
【0027】
本発明の推奨実施態様は、抗腫瘍効果のある量の、本発明に記載の少なくとも一つのハリントニンまたはホモハリントニンの固体形状を哺乳類に経口投与することをもって成る、哺乳類の腫瘍を治療する方法を記載する。
本発明のさらなる推奨実施態様は、抗腫瘍効果のある量の、本発明に記載の少なくとも一つのハリントニンまたはホモハリントニンの固体形状を哺乳類にインプラント医薬製剤投与することをもって成る、哺乳類の腫瘍を治療する方法を記載する。
【0028】
最後に、本発明は、ガンおよび白血病、とくに急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)、ならびに慢性骨髄性白血病を含む骨髄増殖性疾患の治療のための医薬品組成物を調製するために、先に定義したような、精製されたおよび/または固体のハリントニンを使用することにも関するものである。
【実施例1】
【0029】
市販の天然ハリントニンの精製によるハリントニン薬物の調製
【0030】
A.開始物質の分析的特徴
HPLC分析とUV検出(図6参照)および質量分析検出(図7および8参照)との組み合わせによって、合計6.5%の関連化合物(b、cとして識別:ハリントニンの位置異性体=3.4%;d:ホモハリントニン=3%;e:4’−デメチルハリントニン=0.01%;f:ドルパシン誘導体:0.05%)が開始物質内に検出された。
【0031】
B.天然ハリントニンのクロマトグラフィー
天然ハリントニン(5グラム)を、固定相としての基礎化合物専用の逆相のオクタデシルシランを1000グラム含有する、分取高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)システム(Prochromステンレス鋼;永久的軸圧縮;直径:80mm;長さ:1000mm)に注入する。次に、移動相としてpH3の緩衝メタノール・水混合溶液の勾配を使用して、溶出を実施する(圧力1200psi)。インラインUV分光光度検出に基づいて不所望の画分を廃棄する。残した画分を16個の別個の容器に回収し、それぞれを、異なる選択性のパターンを示す分析HPLCシステムを用いて個別に検査する(オクタデシルシランが固定相、緩衝アセトニトリル・水混合系が移動相)。展開の間に、デュアルインラインUV−MS検出を使用する。ハリントニンの総含有率が0.5%を超える画分を廃棄した後、あらかじめ定めた仕様に合致した画分を集め、中和し、ついで減圧蒸発させた。ついでハリントニンの粗濃縮溶液をアンモニア水でpH8.5にアルカリ化し、ジクロロメタンで溶離した。得られた有機溶液は、高真空で濃縮する。工程中のHPLC分析は、関連化合物の合計が1.5%未満であることを示した。
【0032】
C.未精製ハリントニンの結晶化
層流フード内で、上記の未精製ハリントニン(4.1グラム)を30℃でメタノール(5ml)に溶解した。得られたアルコール溶液を0.25μの殺菌したミリポアフィルターで濾過して微粒子と細菌を除去し、殺菌した回転フラスコに回収した。ついで、脱イオン水(50mL)を添加し、浄化したロータリーエバポレーターを用いて30℃の真空下で完全にメタノールを除去する。メタノールを除去した後、加熱を中止し、ハリントニンの水溶液を真空下に保持し、純粋なハリントニンの白い結晶が出現する間回転を継続する。攪拌は、結晶が発生しなくなるまで継続する。層流フードの下で、懸濁液をハウスバキュームで焼結ガラスフィルター上に注ぐ。得られた結晶性の固体の塊を低温の脱イオン水で二回洗浄する(10mL×2)。白い半透明の結晶をつぎに40℃で24時間、高真空を用いて乾燥させる。全体的な収率は76%である。すべての作業は文書化してから処理を開始し、全ての現行の医薬品の製造管理および品質管理に関する基準を適用した。この臨床バッチは、10mgの用量で400治療単位に対応する。
【0033】
D.分析
通常の分析手順には、溶剤の残滓、乾燥での損失、水分測定、融点、IRならびにNMRスペクトル、関連化合物およびHPLCによる評価が含まれる。図7と9は、この方法を用いる精製の前後のHPLCクロマトグラムを比較している。表IIは、対応する関連化合物含有率の比較を示している。
【表2】
Figure 2004523586
さらに特性を明らかにするために、示差走査熱量測定法(DSC)、熱重量測定法、2D NMR、固体NMRおよびX線粉末回折法を含む、更に進んだ研究を実施した。
【0034】
赤外線分光分析:
KBr錠剤法および/または鉱物油のムル調製技術のいずれにおいても、同一のIRスペクトルが得られた。図5は、本工程によって得られた結晶性ハリントニンを固体状態で明白に識別するための典型的な赤外線スペクトル(KBr)を示している。一連の鋭い吸収帯が、615、654、674、689、709、722、750、761、805、850、928、989、1022、1033、1062、1083、1112、1162、1205、1224、1262、1277、1308、1340、1364、1382、1438、1486、1508、1625、1656、1725、1745、2883、2936、2972、3079、3353、3552および3647cm-1に認められる。
【0035】
示差走査熱量測定法(DSC)および 熱重量測定法(TG)
DSCとTGの測定は、Mettler Toledo STAR Systemで得られた。およそ12mgのハリントニン薬物をDSC皿に正確に秤量した(12.4471mg)。サンプルを10℃/分の速度で25℃から200℃まで加熱した。DSCのデータは、この技術の標準的方法に従って得られた。結晶性ハリントニン薬物のDSC曲線(図4)は、79.5℃で融解吸熱を示す。試験最高温度である200℃まで、その後いっさいの分解は発生しなかった。同時のTG測定は乾燥で1.3%の損失を示したが、それは溶剤または水の構造分子の喪失にはあたらない。
【実施例2】
【0036】
粗半合成(半−合成)ホモハリントニンの精製による、ホモハリントニン薬物の調製
【0037】
A.開始物質の分析的特徴
未精製ホモハリントニンの粗反応混合物は、250グラムのホモハリントニンDSの見込みとともに、工程不純物、例えば、触媒、変化しなかった開始物質(無水−ホモ−ハリントニン)、およびいくつかの関連副生成物を含有している。UV検出によるHPLC分析(図10の左側のクロマトグラム参照)は、合計9%の関連不純物を示した。
【0038】
B.半合成ホモハリントニンのクロマトグラフィー
未精製の半合成ホモハリントニン(550グラム)を、固定相としての基礎化合物専用の逆相のオクタデシルシランを48,000グラム含有する、分取高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)システム(Prochromステンレス鋼;永久的軸圧縮;直径:450mm;長さ:1000mm)に注入する。次に、移動相としてpH3の緩衝メタノール・水混合溶液の勾配を使用して、溶出を実施する(圧力1200psi、流速540L/時)。バイパスしたインラインUV分光光度検出に基づいて不所望の画分を廃棄する。残した画分を30個の別個のステンレス鋼容器(それぞれ20または50L)に回収し、それぞれを、異なる選択性のパターン(オクタデシルシランが固定相、緩衝アセトニトリル・水混合系が移動相)を示し、ダイオードアレイ検出器を備えた分析HPLCシステムを用いて、個別に検査する。ホモハリントニンの総含有率が0.5%を超える画分を廃棄した後、あらかじめ定めた仕様に合致した画分を集め、中和し、ついで機械攪拌式薄膜蒸発機で減圧蒸発させた。ついでホモハリントニンの粗濃縮溶液をアンモニア水でpH8.5にアルカリ化し、ジクロロメタンで溶離した。得られた有機溶液は、高真空で濃縮する。工程中のHPLC分析は、関連化合物の合計が0.5%未満であることを示した(図10の右側のクロマトグラム参照)。
【0039】
C.ホモハリントニンDSの結晶化
管理されたクリーンルーム内で、層流フードの下で、上記の未精製ホモハリントニンDS(210グラム)を30℃でメタノール(240mL)に溶解した。得られたアルコール溶液を0.25μの殺菌したミリポアフィルターで濾過して微粒子と細菌を除去し、殺菌したパイロット回転フラスコに回収した。ついで、脱イオン水(2400mL)を添加し、浄化したパイロットロータリーエバポレーターを用いて30℃の真空下で完全にメタノールを除去する。メタノールを除去した後、加熱を中止し、ホモハリントニンDSの水溶液を真空下に保持し、純粋なホモハリントニンの白い結晶が出現する間回転を継続する。攪拌は、結晶が発生しなくなるまで継続する。層流フードの下で、懸濁液をハウスバキュームで焼結ガラスフィルター上に注ぐ。得られた結晶性の固体の塊を低温の脱イオン水で二回洗浄する(450mL×2)。白い結晶をつぎに60℃で48時間、高真空を用いて乾燥させる。全体的な収率は、未精製の半合成ホモハリントニンの潜在的なホモハリントニンの含有率の88%である。すべての作業は文書化してから処理を開始し、全ての現行の医薬品の製造管理および品質管理に関する基準を適用した。この臨床バッチは、5mgの用量で40,000の治療単位に対応する。
【0040】
D.分析
通常の分析手順には、溶剤の残滓、乾燥での損失、水分測定、融点、IRおよびNMRスペクトル、関連化合物およびHPLCによる分析が含まれる。図11は、結晶化の前後のHPLCクロマトグラムを示している。ホモハリントニンDSの関連不純物の合計は0.03%である。
さらに特性を明らかにするために、示差走査熱量測定法(DSC)、 熱重量測定法(TD)、2D NMR、固体NMRおよびX線粉末回折法を含む、更に進んだ研究を実施した。
【0041】
赤外線分光分析:
KBr錠剤法および/または鉱物油のムル調製技術のいずれにおいても、同一のIRスペクトルが得られた。図3は、本工程によって得られた結晶性ホモハリントニンを固体状態で明白に識別するための典型的な赤外線スペクトル(KBr)を示している。一連の鋭い吸収帯が、612、703、771、804、826、855、879、932、1029、1082、1119、1135、1161、1191、1229、1274、1344、1367、1436、1457、1488、1505、1653、1743、2814、2911、2958、3420および3552cm-1に認められる。
【0042】
示差走査熱量測定法(DSC)および熱重量測定法(TG)
DSCとTGの測定は、Mettler Toledo STAR Systemで得られた。およそ11mgのホモハリントニン薬物をDSC皿に正確に秤量した(10.6251mg)。サンプルを5℃/分の速度で25℃から250℃まで加熱した。DSCのデータは、この技術の標準的方法に従って得られた。結晶性ホモハリントニン薬物のDSC曲線(図1)は、145.6℃で融解吸熱を示す。毛細管法(Bucchi Apparatus)で行った融解範囲は、143〜145℃であった。文献には144〜146℃と示されていた。[“The Alkaloids”、vol.XXIII、pp157に掲載された、L.HuangおよびZ.Xueによる、Cephalotaxus Alkaloids(1988)に引用された、Acta Bot.Sin.22,156、著者不明(1980)。結晶化の媒体は公表されていない。HHTの結晶性形状の融点に関する参考文献はこれだけである]。
【0043】
X線粉末回折法
X線粉末回折パターンは、INEL小型回折計、モデルDIFFRACTINELで収集した。粉末化したホモハリントニンDSをガラス製毛細管に充填し、この技術の標準的方法に従って分析した。X線発生機は銅Kalphaラインを放射線源として使用して、45kV、40mAで作動させた。サンプルはカイ軸にそって回転させ、データは0と120度2−シータの間で収集した。収集時間は1200秒とした。図2に示したごとく、ホモハリントニンのこの結晶性形状のためのX線粉末回折は、およそ7.9、9.2、10.9、14.9、16.0、17.7、19.5、19.7、21.78、23.1、25.3、25.4および25.7度2−シータでの大きな反射のピークを含む典型的なパターンを示す。
【実施例3】
【0044】
中国の供給源からの不純物の入ったホモハリントニンの市販のサンプルの精製によるホモハリントニン薬物の調製
【0045】
A.開始物質の分析的特徴
天然ホモハリントニン(China National Pharmaceutical)の分析HPLCクロマトグラムは図12(左下)に表示した。
【0046】
B.天然ホモハリントニンのクロマトグラフィー
天然ホモハリントニン(25グラム)を、固定相としての基礎化合物専用の逆相のオクタデシルシランを12,000グラム含有する分取高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)システム(Prochromステンレス鋼;永久的軸圧縮;直径:200mm;長さ:1000mm)に注入する。つぎに移動相としてpH3の緩衝メタノール・水混合溶液の勾配を使用して、溶出を実施する(圧力1200psi、流速120L/時)。バイパスしたインラインUV分光光度検出に基づいて不所望の画分を廃棄する。残した画分を22個の別個のステンレス鋼容器に回収し、それぞれを、異なる選択性のパターン(オクタデシルシランが固定相、緩衝アセトニトリル・水混合系が移動相)を示し、ダイオードアレイ検出器を備えた分析HPLCシステムを用いて、個別に検査する。ホモハリントニンの総含有率が0.5%を超える画分を廃棄した後、あらかじめ定めた仕様に合致した画分を集め、中和し、ついで機械攪拌式薄膜蒸発機で減圧蒸発させた。ついでホモハリントニンの粗濃縮溶液をアンモニア水でpH8.5にアルカリ化し、ジクロロメタンで溶離した。得られた有機溶液は、高真空で濃縮する。工程中のHPLC分析は、関連化合物の合計が0.5%未満であることを示した。
【0047】
C.ホモハリントニンDSの結晶化
管理されたクリーンルーム内で、層流フードの下で、上記のクロマトグラフィーにかけたホモハリントニンDS(18グラム)を30℃でメタノール(35mL)に溶解した。得られたアルコール溶液を、0.25μの殺菌したミリポアフィルターで濾過して微粒子と細菌を除去し、殺菌したパイロット回転フラスコに回収した。ついで、脱イオン水(300mL)を添加し、浄化したパイロットロータリーエバポレーターを用いて30℃の真空下で完全にメタノールを除去する。メタノールを除去した後、加熱を中止し、ホモハリントニンDSの水溶液を真空下に保持し、純粋なホモハリントニンの白い結晶が出現する間回転を継続する。攪拌は、結晶が発生しなくなるまで継続する。層流フードの下で、懸濁液をハウスバキュームで焼結ガラスフィルター上に注ぐ。得られた結晶性の固体の塊を低温の脱イオン水で二回洗浄する(50mL×2)。白い結晶をつぎに60℃で48時間、高真空を用いて乾燥させる。全体的な収率は、未精製の半合成ホモハリントニンの潜在的なホモハリントニン含有率の84%である。すべての作業は文書化してから処理を開始し、全ての現行の医薬品の製造管理および品質管理に関する基準を適用した。
【0048】
D.分析
通常の分析手順には、溶剤の残滓、乾燥での損失、水分測定、融点、IRおよびNMRスペクトル、関連化合物およびHPLCによる分析が含まれる。図12(右下)は結晶化後のHPLCクロマトグラムを示している。ホモハリントニンDSの関連不純物の合計は0.05%である。
さらに特性を明らかにするために、示差走査熱量測定法(DSC)、 熱重量測定法(TD)、2D NMR、固体NMRおよびX線粉末回折法を含む、更に進んだ研究を実施した。
赤外線スペクトル、示差走査熱量測定法(DSC)およびX線粉末回折法で得られたパターンは、半合成ホモハリントニンで得られた実施例2のものと完全に重なる(それぞれ図3、1および2)。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】結晶性ホモハリントニンの識別に特有のDSCサーモグラム。
【図2】結晶性ホモハリントニンの識別に特有のX線粉末回折図。
【図3】結晶性ホモハリントニンの識別の赤外線スペクトル。
【図4】結晶性ハリントニンの識別に特有のDSC図。
【図5】結晶性ハリントニンの識別に特有の赤外線スペクトル。
【図6】UV検出を用いた、市販の天然ハリントニンのHPLCクロマトグラム。
【図7】質量分析およびUV検出と組み合わせた液体クロマトグラフィーを用いた市販の天然ハリントニンの拡大クロマトグラム。
【図8】液体クロマトグラフィーおよび質量分析ならびにUV検出を用いた市販の天然ハリントニンの主な不純物の識別を示したグラフ。
【図9】液体クロマトグラフィーおよび質量分析ならびにUV検出を用いた高度に精製された天然ハリントニンの拡大クロマトグラム。
【図10】未精製の半合成ハリントニンDSとクロマトグラフィーした半合成ハリントニンDS間の純度の進行を示したHPLCクロマトグラム。
【図11】クロマトグラフィーをした半合成ホモハリントニンDSと結晶化した半合成ホモハリントニンDS間の純度の進行を示すHPLCクロマトグラム。
【図12】各種の天然源の3つのサンプルのHPLCの特徴を示したグラフ。

Claims (34)

  1. n=2(すなわちハリントニン)またはn=3(すなわちホモハリントニン)である化学式:
    Figure 2004523586
    の、それらの互変異性体およびそれらの塩を含む天然、合成または半合成ハリントニンにおいて、
    ・鏡像異性体を含むことのある不純物の総含有率が1%未満であり、および/または
    ・主な不純物の含有率が0.9%未満であり、および/または
    ・クロマトグラフィー分析が、97.5%を超えるハリントニン含有率を示す、ハリントニン。
  2. その互変異性体およびその塩を含む天然、合成または半合成ホモハリントニンにおいて、
    ・鏡像異性体を含むことのある不純物の総含有率が1%未満であり、および/または
    ・主な不純物の含有率が0.9%未満であり、および/または
    ・クロマトグラフィー分析が、97.5%を超えるホモハリントニン含有率を示す、
    ホモハリントニン。
  3. ・鏡像異性体を含むことのある不純物の総含有率が1%未満であり、および/または
    ・主な不純物の含有率が0.9%未満であり、および/または
    ・クロマトグラフィー分析が、97.5%を超えるハリントニン含有率を示す、ことを特徴とする、その互変異性体およびその塩を含む天然、合成または半合成ハリントニン。
  4. 図1に示したものとほぼ同一のDSC曲線を有する、結晶性の天然、合成または半合成ホモハリントニン。
  5. 図2に示したものとほぼ同一のX線回折図、および図3に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトルを有する、結晶性の天然、合成または半合成ホモハリントニン。
  6. 図1に示したものとほぼ同一のDSC曲線、図2に示したものとほぼ同一のX線回折図、および図3に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトルを有する、結晶性の天然、合成または半合成ホモハリントニン。
  7. 図4に示したものとほぼ同一の、DSC曲線を有する、結晶性の天然、合成または半合成ハリントニン。
  8. 図5に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトルを有する、結晶性の天然、合成または半合成ハリントニン。
  9. 図4に示したものとほぼ同一のDSC曲線、および図5に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトルを有する、結晶性の天然、合成または半合成ハリントニン。
  10. 単独でまたは一つもしくは複数の他の活性成分との組み合わせで、それぞれが1%未満の総不純物含有率を有するか、0.9%未満の主な不純物の含有レベルを示す、抗腫瘍効果のある量の、一つまたは複数の天然、合成または半合成ハリントニンを、担体、賦形剤、アジュバントまたは希釈剤などの、医薬品として許容できる一つまたは複数の他の不活性成分とともに含む医薬品組成物。
  11. 1%未満の総不純物含有率を有するか、0.9%未満の主な不純物の含有レベルを示す、抗腫瘍効果のある量の、天然、合成または半合成ホモハリントニンを、担体、賦形剤、アジュバントまたは希釈剤などの、医薬品として許容できる一つまたは複数の不活性成分とともに含む医薬品組成物。
  12. 1%未満の総不純物含有率を有するか、0.9%未満の主な不純物の含有レベルを示す、抗腫瘍効果のある量の、天然、合成または半合成ハリントニンを、担体、賦形剤、アジュバントまたは希釈剤などの、医薬品として許容できる一つまたは複数の不活性成分とともに含む医薬品組成物。
  13. 図2に示したものとほぼ同一のX線回折図、および図3に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトルを有する、抗腫瘍効果のある量の、天然、合成または半合成ホモハリントニンを、担体、賦形剤、アジュバントまたは希釈剤などの、医薬品として許容できる一つまたは複数の不活性成分とともに含む医薬品組成物。
  14. 図2に示したものとほぼ同一のX線回折図、図3に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトル、および図1に示したものとほぼ同一のDSC曲線を有する、抗腫瘍効果のある量の、天然、合成または半合成ホモハリントニンを、担体、賦形剤、アジュバントまたは希釈剤などの、医薬品として許容できる一つまたは複数の不活性成分とともに含む医薬品組成物。
  15. 図5に示したものとほぼ同一の、KBr中のIRスペクトル、および図4に示したものとほぼ同一のDSC曲線を有する、抗腫瘍効果のある量の、天然、合成または半合成ハリントニンを、担体、賦形剤、アジュバントまたは希釈剤などの、医薬品として許容できる一つまたは複数の不活性組成物とともに含む医薬品組成物。
  16. 場合によっては鏡像異性体の濃縮のためを含む、請求項1から9に含まれる特性を示す純粋なハリントニンの調製のための、天然、合成または半合成粗ハリントニンの精製方法において、
    ・1つまたは複数のクロマトグラフィー精製
    ・溶媒が水または低級C1-4アルカノールまたは一つもしくは複数の有機溶媒を含む水性溶媒混合物である、一つまたは複数の結晶化、
    とから成る方法。
  17. 溶媒が水である、請求項16に記載の方法。
  18. 溶媒が水または一つもしくは複数の有機溶媒を含む水性溶媒混合物である、請求項16に記載の方法。
  19. 有機溶媒混合物が一つまたは複数の低級C1-4アルカノールを含む、請求項16に記載の方法。
  20. 低級アルカノールがメタノールである、請求項16および19に記載の方法。
  21. クロマトグラフィー精製を逆相で行い、溶媒が、低級C1-4アルカノールを含む水性溶剤、同等の選択性の溶媒混合物、および、場合によっては、好適にはリン酸に基づく、塩である緩衝溶液である、請求項16から20に記載の精製法。
  22. ハリントニンがホモハリントニンである、請求項16から21に記載の方法。
  23. ハリントニンがハリントニンである、請求項16から21に記載の方法。
  24. 哺乳類の疾患を治療するための請求項10から15に定義した医薬品組成物を調製するための、請求項1から9に定義した精製されたおよび/または固体のハリントニンの使用。
  25. 腫瘍もしくは寄生性疾患の治療のための、または免疫抑制療法もしくは改善剤としての請求項10から15に定義した医薬品組成物を調製するための、請求項1から9に定義した精製されたおよび/または固体のハリントニンの使用。
  26. 他の薬剤との組み合わせを含む、ガンおよび白血病、とくに急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)、ならびに慢性骨髄性白血病を含む骨髄増殖性疾患の治療のための請求項10から15に定義した医薬品組成物を調製するための、請求項1から9に定義した精製されたおよび/または固体のハリントニンの使用。
  27. 寄生性疾患の治療のための請求項10から15に定義した医薬品組成物を調製するための、請求項1から9に定義した精製されたおよび/または固体のハリントニンもしくはそれらの塩の使用。
  28. 他の化学療法剤への抵抗性のアジュバント療法としての10から15に定義した医薬品組成物を調製するための、請求項1から9に定義した精製されたおよび/または固体のハリントニンの使用。
  29. 薬が非経口投与法で与えられる、請求項24から28に記載の治療法。
  30. 薬が経口投与法で与えられる、請求項24から28に記載の治療法。
  31. 薬が経肛門投与法で与えられる、請求項24から28に記載の治療法。
  32. 薬が局所投与法で与えられる、請求項24から28に記載の治療法。
  33. 薬の投与法がインプラントである、請求項24から28に記載の治療法。
  34. 非経口投与法が皮下投与である、請求項29に記載の治療法。
JP2002573785A 2001-03-21 2002-03-21 高純度で結晶性形状のハリントニン、および経口投与法を使用してのガンの治療にとくに有益な医薬品組成物への配合に使用することを可能にする、天然、合成または半合成の供給源から得られる粗アルカロイドの精製によるハリントニンの調製法 Pending JP2004523586A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US27867301P 2001-03-21 2001-03-21
PCT/IB2002/002054 WO2002074776A2 (en) 2001-03-21 2002-03-21 Highly purified and crystalline form of harringtonine

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004523586A true JP2004523586A (ja) 2004-08-05

Family

ID=23065898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002573785A Pending JP2004523586A (ja) 2001-03-21 2002-03-21 高純度で結晶性形状のハリントニン、および経口投与法を使用してのガンの治療にとくに有益な医薬品組成物への配合に使用することを可能にする、天然、合成または半合成の供給源から得られる粗アルカロイドの精製によるハリントニンの調製法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20040186095A1 (ja)
EP (1) EP1373275A2 (ja)
JP (1) JP2004523586A (ja)
AU (1) AU2002304338A1 (ja)
CA (1) CA2441428A1 (ja)
WO (1) WO2002074776A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020505466A (ja) * 2017-01-31 2020-02-20 メディツィーニシェ ホーホシューレ ハノーファー(エムハーハー) 天然化合物および線維症

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040082565A1 (en) * 2002-07-17 2004-04-29 Chemgenex Therapeutics, Inc. Formulations and methods of administration of cephalotaxines including homoharringtonine
US8466142B2 (en) 2008-03-03 2013-06-18 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Cephalotaxus esters, methods of synthesis, and uses thereof
EP3089983B1 (en) * 2013-12-31 2020-03-25 Jean-Pierre Robin Water soluble crystallin salts of certain harringtonines unambiguously protonated on their alkaloid nitrogen and their use as chemotherapeutic drugs
WO2015128463A1 (en) * 2014-02-28 2015-09-03 Jean-Pierre Robin Water soluble salts of harringtonine and their pharmaceutical applications
EP3937917B1 (en) 2019-03-11 2023-11-15 Oregon State University Analogues and derivatives of cephalotaxine and methods for making and using the compounds

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3870727A (en) * 1970-04-09 1975-03-11 Us Agriculture Production of harringtonine and isoharringtonine
US4152214A (en) * 1977-10-07 1979-05-01 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Production of homodeoxyharringtonine and other cephalotaxine esters by tissue culture
FR2776292B1 (fr) * 1998-03-20 2004-09-10 Oncopharm Cephalotaxanes porteurs de chaine laterale et leur procede de synthese
US20020128258A1 (en) * 2001-03-09 2002-09-12 Jean-Pierre Robin Therapeutical method involving subcutaneous administration of drugs containing cephalotaxine derivatives
US20040082565A1 (en) * 2002-07-17 2004-04-29 Chemgenex Therapeutics, Inc. Formulations and methods of administration of cephalotaxines including homoharringtonine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020505466A (ja) * 2017-01-31 2020-02-20 メディツィーニシェ ホーホシューレ ハノーファー(エムハーハー) 天然化合物および線維症
JP7266534B2 (ja) 2017-01-31 2023-04-28 メディツィーニシェ ホーホシューレ ハノーファー(エムハーハー) 天然化合物および線維症

Also Published As

Publication number Publication date
EP1373275A2 (en) 2004-01-02
WO2002074776A2 (en) 2002-09-26
US20040186095A1 (en) 2004-09-23
WO2002074776A3 (en) 2002-12-27
AU2002304338A1 (en) 2002-10-03
CA2441428A1 (en) 2002-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05500215A (ja) 新規大環状化合物および新規治療法
JPH10503220A (ja) 置換カンプトテシン誘導体およびその製造方法
SK105298A3 (en) Mixtures derived from grains of eugenia jambolana lamarck, preparation and use of said mixtures and some of their constituents as medicaments
JP2004523586A (ja) 高純度で結晶性形状のハリントニン、および経口投与法を使用してのガンの治療にとくに有益な医薬品組成物への配合に使用することを可能にする、天然、合成または半合成の供給源から得られる粗アルカロイドの精製によるハリントニンの調製法
JP3615240B2 (ja) マピア・ホエチダからのアルカロイド及び抗ウイルス剤を含む製剤
WO2014100359A1 (en) Novel ergoline derivatives and uses thereof
CN110981881B (zh) 白屈菜碱一氧化氮供体衍生物及其制备方法和用途
CA2465043C (en) Novel mandelate salts of substituted tetracyclic tetrahydrofuran derivatives
US6403636B1 (en) Xanthone compounds, their preparation and use as medicament
CN1324354A (zh) 玻璃状己知缓激肽拮抗剂
AU2002349327A1 (en) Novel mandelate salts of substituted tetracyclic tetrahydrofuran derivatives
KR19990015090A (ko) (20S)-진세노사이드 Rg₃ 및/또는 진세노사이드 Rg₃을 함유하는, 혈소판활성화 인자 수용체 결합에 대한 길항제
WO2017053776A1 (en) The total synthesis of glucosepane and compounds obtained therefrom
KR20170134344A (ko) 화합물뿐만 아니라 그의 분리 방법, 합성 방법 및 용도
CN116751197B (zh) 卡波林生物碱或其药学上可接受的盐及其制备方法和应用、卡波林生物碱药物组合物及应用
KR20170143141A (ko) 바레니클린 유리염기의 결정질 다형체, 이의 제조방법 또는 용도
KR20080014767A (ko) 하이드로모르폰 다형태
EP2963030B1 (en) 6,8-substituted naringenin derivative and use thereof
WO2013130849A1 (en) Substituted dioxopiperidinyl phthalimide derivatives
JPH06192265A (ja) 4,15−ジヒドロベルノダリン
CN115322150B (zh) 氘代右美沙芬氢溴酸盐的固体及其制备方法和医药用途
JP7405855B2 (ja) 生理活性化合物
CN111943914B (zh) 一种具有抗炎活性的化合物及其应用
EP3351542B1 (en) New crystal of piperazine compound
JP2018002644A (ja) (S)−N−(4−アミノ−5−(キノリン−3−イル)−6,7,8,9−テトラヒドロピリミド[5,4−b]インドリジン−8−イル)アクリルアミドの結晶

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040611

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040910