JP2004521523A - 向上したダイバーシティの受信可能範囲 - Google Patents
向上したダイバーシティの受信可能範囲 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004521523A JP2004521523A JP2002504181A JP2002504181A JP2004521523A JP 2004521523 A JP2004521523 A JP 2004521523A JP 2002504181 A JP2002504181 A JP 2002504181A JP 2002504181 A JP2002504181 A JP 2002504181A JP 2004521523 A JP2004521523 A JP 2004521523A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slave
- signal
- frequency signal
- signals
- transceivers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B7/00—Radio transmission systems, i.e. using radiation field
- H04B7/24—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
- H04B7/26—Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
- H04B7/2603—Arrangements for wireless physical layer control
- H04B7/2609—Arrangements for range control, e.g. by using remote antennas
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B7/00—Radio transmission systems, i.e. using radiation field
- H04B7/02—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B7/00—Radio transmission systems, i.e. using radiation field
- H04B7/02—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
- H04B7/10—Polarisation diversity; Directional diversity
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
- Prostheses (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
無線通信のための方法であって、領域内の第1の複数のスレーブトランシーバを位置付けることと、第1の複数のスレーブトランシーバの位置から空間的に離れている位置にある領域内に、第2の複数のスレーブトランシーバを位置付けることとが含まれている方法。この方法には、第1の複数のスレーブトランシーバと第2の複数のスレーブトランシーバとにおいて、領域内の移動トランシーバによって生成された逆方向無線周波数(radio frequency, RF)信号を受信することと、それに応答して第1および第2のスレーブ信号を生成することとがさらに含まれている。この方法には、第1および第2のスレーブ信号を、領域外の基地局トランシーバ(base transceiver station, BTS)へ別々に伝達することと、BTSへ伝達された第1および第2のスレーブ信号を処理して、領域内で生成された逆方向RF信号内に含まれている情報を回復することがさらに含まれている。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
発明の分野
本発明は、概ね、通信ネットワークに関し、とくに、閉鎖空間内で動作し、閉鎖空間外から発信されたセルラ信号を遮断するセルラ通信ネットワークに関する。
【0002】
発明の背景
セルラ通信システムには、通常、例えば金属枠構造内または地下といった、受信可能範囲(coverage)が分かり難いか、または不完全な領域がある。このような領域内の受信可能範囲を向上するための方法は、この技術において知られている。
【0003】
Charas、他の米国特許第5,404,570号には、信号を受信できる基地局トランシーバ(base transceiver station, BTS)と、BTSからの送信に対して遮断されているトンネルのような閉鎖環境との間で使用される中継器システムが記載されており、この開示は参考文献として本明細書に取り上げられている。中継器システムは、BTSからの高無線周波数(radio−frequency, RF)信号を、中間周波数(intermediate frequency, IF)信号へダウンコンバートし、IF周波数信号を、閉鎖環境内のケーブルおよびアンテナによって、閉鎖環境内の受信機へ放射する。受信機はIF信号を元のRF信号へアップコンバートする。この開示に記載されているシステムには、トンネル内を移動する車両が含まれ、車両内の乗客は、信号を受信できるが、(このシステムがなければ)BTSから遮断されたであろう。
【0004】
Kallandar、他の米国特許第5,603,080号には、複数のBTSと、BTSからの送信に対して遮断されている閉鎖環境との間で使用される複数の中継器システムが記載されており、この開示は参考文献として本明細書に取り上げられている。各システムは、各BTSからのRF信号をIF信号へダウンコンバートし、IF信号は、閉鎖環境内のケーブルによって、閉鎖環境内の各受信機へ転送される。各受信機は、IF信号を元のRF信号へアップコンバートする。この開示に記載されている中継器システムには、トンネル内でオーバーラップしている領域であって、各々がBTSの1つによって中継器システムを介してカバーされている領域間を移動する車両が含まれる。したがって、車両内の乗客は、トンネル全体でBTSの少なくとも1つから信号を受信できるが、(このシステムがなければ)BTSから遮断されていたであろう。
【0005】
Dean、他の米国特許第5,513,176号には、受信が困難な領域内における分散形アンテナアレイが記載されており、この開示は参考文献として本明細書に取り上げられている。アンテナアレイの機能は、アレイ内で信号のダイバーシティを生成することによって向上する。アレイ内の各アンテナは、受信した信号に異なる時間遅延を加えて、受信信号のダイバーシティを生成する。格差を付けて遅延させた信号は中間周波数へダウンコンバートされて、ケーブルを介して領域外へ転送される。
【0006】
Light、他の米国特許第5,930,293号には、第1および第2のアンテナが空間的に離されて構成されている無線中継器が記載されており、この開示は参考文献として本明細書に取り上げられている。第1および第2のアンテナは送信機から信号を受信し、第2のアンテナは、元の信号に時間遅延を加えた信号を受信する。2つの信号は加算されて、1つの集合信号(aggregate signal)を形成して、第3のアンテナから送信される。集合信号の受信機は、第1および第2のアンテナが受信した信号を再構成することができる。
【0007】
発明の概要
本発明の態様の目的は、セルラ伝送ネットワークにおいて信号/ノイズ比を向上するための方法および装置を提供することである。
【0008】
本発明の態様の別の目的は、ネットワークの負荷容量を向上するための方法および装置を提供することである。
【0009】
本発明の好ましい実施形態では、セルラ式静止トランシーバのグループ(ここではスレーブユニットと呼ばれる)が、基地局トランシーバ(BTS)が適切に働くことができない領域内に分散している。スレーブユニットは、BTSからの信号の第1中継器として働く。通常は、この領域は建造物(building)内か、または開放領域、すなわち基地局からの距離のため、あるいはBTSとその領域との間の構造物による放射の陰(radiation shadow)のために、BTSからの信号の受信が劣悪な領域である。スレーブユニットは、領域内で無線周波数(RF)信号を介して、セルラ式移動電話のような移動トランシーバと通信する。スレーブユニットのグループは、第1および第2のサブグループへ分割され、各サブグループにほぼ同数の静止トランシーバが含まれている。
【0010】
第1のサブグループのスレーブユニットは、第2のサブグループのスレーブユニットから空間的に離れている。移動トランシーバから送信された信号において、第1のサブグループによって受信される信号と第2のサブグループによって受信される信号とを区別できるように、少なくとも十分に空間的に離れていることが最も好ましい。信号は、通常は、振幅、位相、到達時間、またはこれらの組み合わせ、あるいは他の信号パラメータに関して区別できる。したがって、複数のサブグループの一方のスレーブユニットは、メインの受信機として働いている他方のサブグループのスレーブユニットに対して、ダイバーシティの受信機として機能することができる。
【0011】
移動トランシーバから各サブグループのスレーブユニットによって受信されるRF信号は、ここでは逆方向信号と呼ばれ、中間周波数(IF)信号へダウンコンバートされる。次にIF信号は、この領域から、ケーブルによって、第2の中継器として働いているマスターユニットへ転送される。メインのサブグループのスレーブユニットからのIF信号は、マスターユニットのメインのマスターのサブユニットへ転送され、このサブユニットはIF信号をメインの逆方向RF信号へアップコンバートする。同様に、ダイバーシティのサブグループのスレーブユニットからのIF信号は、マスターユニットに含まれるダイバーシティのマスターのサブユニットへ転送され、IF信号をダイバーシティの逆方向RF信号へアップコンバートする。メインの逆方向RF信号およびダイバーシティの逆方向RF信号は、ケーブルによって、または空中で、あるいはこの両者で、別々にBTSへ送られ、BTSでは個々の逆方向RF信号内に含まれている情報を復調し、回復し、解析する。回復されたRF信号を、別々のメインの逆方向信号およびダイバーシティの逆方向信号として維持するやり方は、BTSにおける解析前に2つのタイプの信号を合成するシステムと比べて、信号/雑音比を3デシベルまで上げ、逆方向の負荷容量を向上する。
【0012】
本発明の好ましい実施形態では、BTSからの順方向のRF信号は、メインのマスターのサブユニットによって受信され、その中でIF信号へダウンコンバートされる。IF信号は、第1および第2のサブグループのスレーブユニットへ転送され、サブグループの1つへ転送されたIF信号には遅延が加えられる。IF信号は、スレーブユニット内の順方向のRF信号へアップコンバートされて、RF信号は、遅延させた順方向のRF信号と遅延させていない順方向のRF信号とから成り、スレーブユニットから放射される。移動トランシーバは両方の信号を受信する。信号の1つには時間遅延が加えられているので、移動トランシーバは両方の信号を、第1の信号に含まれている情報と第2の遅延信号に含まれている情報とから成る複合信号として受信する。情報は移動トランシーバ内で復調および回復され、2つの信号を使用して、元の順方向のRF信号内で伝達された情報の最適な表現を再生することが最も好ましい。
【0013】
本発明の好ましい実施形態にしたがって、無線通信のための方法であって、
第1の複数のスレーブトランシーバを領域内に位置付けることと、
第1の複数のスレーブトランシーバの位置から空間的に離れた位置にある領域内に、第2の複数のスレーブトランシーバを位置付けることと、
第1の複数のスレーブトランシーバと第2の複数のスレーブトランシーバとにおいて、領域内の移動トランシーバによって生成された逆方向無線周波数(RF)信号を受信することと、
第1および第2のスレーブ信号を、領域外の基地局トランシーバ(BTS)へ別々に伝達することと、
BTSへ伝達された第1および第2のスレーブ信号を処理して、領域内で生成された逆方向RF信号内に含まれている情報を回復することとを含む方法を提供する。
【0014】
領域は、通常は、BTSから空中で送られる信号を受信できないことが好ましい。
【0015】
第1および第2のスレーブ信号をBTSへ別々に伝達することには、信号を直交偏向することが含まれることが好ましい。
【0016】
第1の複数のスレーブトランシーバと第2の複数のスレーブトランシーバとにおいて、移動トランシーバによって生成された逆方向RF信号を受信して、第1および第2のスレーブ信号をそれぞれ生成することには、逆方向RF信号をダウンコンバートして、第1および第2の中間周波数(IF)信号をそれぞれ生成することが含まれ、第1および第2のスレーブ信号をBTSへそれぞれ伝達することには、マスターユニット内のそれぞれのIF信号をアップコンバートして、第1および第2のスレーブ信号を回復することが含まれる。
【0017】
この方法には、
BTSからマスターユニットへ順方向のRF信号を伝達することと、
順方向のRF信号を順方向のIF信号へダウンコンバートすることと、
順方向のIF信号を第1および第2のIF信号へ分割することと、
第2のIF信号を遅延させることと、
第1のIF信号と遅延させた第2のIF信号とを、第1および第2の複数のスレーブトランシーバへそれぞれ伝達することと、
第1のIF信号と遅延させた第2のIF信号とを処理して、順方向のRF信号と遅延させた順方向のRF信号とをそれぞれ回復することと、
順方向のRF信号と遅延させた順方向のRF信号とを移動トランシーバへ送信することとが含まれることが好ましい。
【0018】
本発明の好ましい実施形態にしたがって、無線通信のための装置であって、
第1の複数のスレーブトランシーバおよび第2の複数のスレーブトランシーバであって、領域内で互いに空間的に離れていて、また領域内の移動トランシーバによって生成された無線周波数(RF)信号を受信し、かつRF信号に応答して第1および第2のスレーブ信号をそれぞれ生成するように適合させた、第1の複数のスレーブトランシーバおよび第2の複数のスレーブトランシーバと、
第1の複数のスレーブトランシーバから第1のスレーブ信号を受信して処理し、処理された第1の信号をBTSへ伝達する第1のマスターユニットと、
第2の複数のスレーブトランシーバから第2のスレーブ信号を受信して処理し、処理された第1の信号とは別々に、処理された第2の信号をBTSへ伝達して、BTSが受信した第1および第2の処置された信号を処理することによって、RF信号内に含まれている情報を回復する第2のマスターユニットとを含む装置をさらに提供する。
【0019】
この領域では、通常は、BTSから空中で送られる信号を受信できないことが好ましい。
【0020】
装置には偏向アンテナが含まれていて、偏向アンテナは第1および第2のマスターユニットに接続されていて、処理された第1の信号と処理された第2の信号とをBTSへ直交偏向信号として別々に伝達することが好ましい。
【0021】
第1および第2の複数のトランシーバには第1および第2のダウンコンバータがそれぞれ含まれていて、第1および第2のダウンコンバータは、第1および第2のスレーブ信号を第1および第2の中間周波数(IF)信号としてそれぞれ生成し、第1のマスターユニットには第1のアップコンバータが含まれていて、第1のアップコンバータは、処理された第1の信号を第1のIF信号から回復し、第2のマスターユニットには第2のアップコンバータが含まれていて、第2のアップコンバータは、処理された第2の信号を第2のIF信号から回復することが好ましい。
【0022】
第1のマスターユニットには、
BTSから受信した順方向のRF信号を順方向のIF信号へ変換するダウンコンバータと、
順方向のIF信号を第1および第2の順方向のIF信号へ分割するスプリッタとが含まれていて、
第2のマスターユニットには、第2の順方向のIF信号を遅延させる遅延ユニットが含まれていて、
第1の複数のスレーブトランシーバには、複数のアップコンバータがそれぞれ含まれていて、アップコンバータは、第1の順方向のIF信号から順方向のRF信号を回復し、かつ順方向のRF信号を移動トランシーバへ送り、
第2の複数のスレーブトランシーバには、複数のアップコンバータがそれぞれ含まれていて、アップコンバータは、遅延させた順方向のRF信号を遅延させた第2の順方向のIF信号から回復し、かつ遅延させた順方向のRF信号を移動トランシーバへ送ることが好ましい。
【0023】
本発明は、本発明の好ましい実施形態についての、図面と共に取入れられた詳細な記述から、より十分に理解されるであろう。
【0024】
好ましい実施形態の詳細な説明
ここで図1を参照すると、本発明の好ましい実施形態にしたがう領域網羅システム(area coverage system)10を示す模式的なブロック図が示されている。建造物14は、建造物外にある基地局トランシーバ(BTS)42からの電磁放射が実質的に遮断されている。建造物内の移動トランシーバ16、例えば業界規格の移動電話は、BTS42によって受信可能なタイプの無線周波数(RF)信号を放出する。移動トランシーバ16によって放射されたRF信号は、ここでは逆方向RF送信信号とも呼ばれ、業界規格のチップレートで動作する符号分割多重アクセス(code division multiple access, CDMA)信号であるが、本発明の原理は他の符号化および伝送方式にも応用可能である。
【0025】
第1のサブグループのスレーブトランシーバ12は、ここではメインのスレーブトランシーバとも呼ばれ、第2のサブグループのスレーブトランシーバ11は、ここではダイバーシティのスレーブトランシーバとも呼ばれ、(スレーブトランシーバ11、12は)建造物14内に位置している。メインのスレーブトランシーバ12は、アクティブなスプリッタ/コンバイナ20によって星形構成で接続されることが最も好ましい。その代わりに、スレーブトランシーバ12は、デイジーチェーンまたは星形−デイジーチェーンのハイブリッド構成で接続されることもある。同様に、ダイバーシティのスレーブトランシーバ11は、アクティブなスプリッタ/コンバイナ18によって星形構成で接続されることが最も好ましい。その代わりに、スレーブトランシーバ11は、デイジーチェーンまたは星形−デイジーチェーンのハイブリッド構成で接続されることもある。
【0026】
スレーブトランシーバ11は、スレーブトランシーバ12から空間的に離れているが、他の点では、全てのスレーブトランシーバは構成および動作において実質的に類似している。適切なスレーブトランシーバの動作および構成の詳細な記述は、1999年10月29日に出願された米国特許出願(“In−Building Radio Frequency Coverage”)に与えられていて、これは本出願の譲受人に譲渡され、この開示は本明細書では参考文献として取上げられている(参照番号34997号)。空間的に十分に離れているので、トランシーバ16が送信するとき、受信信号は、例えば、振幅、位相、到達時間、またはその組み合わせ、あるいは他の信号パラメータにおいて異なっており、サブグループのスレーブトランシーバ11によって受信された逆方向RF信号は、サブグループのスレーブトランシーバ12によって受信された逆方向RF信号と区別できる。したがって、メインのスレーブトランシーバ12は移動トランシーバ16からRF信号をメインの逆方向RF信号として受信し、ダイバーシティのスレーブトランシーバ11はトランシーバ16からRF信号をダイバーシティの逆方向RF信号として受信する。
【0027】
スレーブトランシーバ11および12は、この技術において知られているように、受信したRF信号を局部発振器信号と混合して、受信したRF信号を中間周波数(IF)信号へダウンコンバートすることによって動作する。メインのスレーブトランシーバ12からのIF信号は、建造物14から、スプリッタ/コンバイナ20およびケーブル46を介して、マスターユニット44に含まれているメインのマスターのサブユニット24へ送られる。メインのマスターのサブユニット24にはIF送受切換え器32が含まれていて、IF送受切換え器32はメインのIF信号を、メインのマスターのサブユニット内のアップコンバータ34へ転送する。メインのアップコンバータ34において、IF信号は、メインのマスターのサブユニット24内に含まれているのが最も好ましい局部発振器(local oscillator, LO)36によって生成される局部発振器信号と混合され、メインのスレーブトランシーバ12が受信したメインの逆方向RF信号を回復する。回復されたメインの逆方向RF信号は、好ましくはケーブル接続48を介して、BTS42へ送られる。その代わりに、回復されたメインの逆方向RF信号は、無線接続を介してBTS42へ送られることもある。既に記載したように、送られたRF信号をダウンコンバートおよびアップコンバートするための方法は、この技術において知られており、1つのこのような方法の詳細な記述は、上述の米国特許出願にも与えられている。スレーブトランシーバ11、12とマスターユニット44とは、建造物からBTSへ信号を転送するために、接続された第1の中継器および第2の中継器として働くことが分かるであろう。
【0028】
ダイバーシティのスレーブトランシーバ11からのIF信号はダイバーシティのIF信号として、建造物14から、スプリッタ/コンバイナ18およびケーブル49を介して、マスターユニット44内に含まれているダイバーシティのマスターのサブユニット22へ送られる。ダイバーシティのマスターのサブユニット22にはIFの送受切換え器26が含まれていて、IF−送受切換え器26はダイバーシティのIF信号を、ダイバーシティのマスターのサブユニット内に含まれているアップコンバータ30へ転送する。アップコンバータ30では、ダイバーシティのIF信号は、LO36によって生成された局部発振器信号と混合されて、ダイバーシティのスレーブトランシーバ11が受信したダイバーシティの逆方向RF信号を回復することが最も好ましい。回復されたダイバーシティの逆方向RF信号は、好ましくはケーブル接続52を介してBTS42へ送られる。その代わりに、回復されたダイバーシティの逆方向RF信号は、無線接続を介して、BTS42へ送られることもある。ダイバーシティの逆方向RF信号は、メインの逆方向RF信号からBTS42へ別々に送られ、2つの逆方向RF信号を合成することによって信号/雑音は劣化せず、ネットワークの逆方向負荷容量は向上することが分かるであろう。
【0029】
メインのマスターのサブユニット24にはダウンコンバータ38も含まれており、ダウンコンバータ38はBTS42から順方向のRF信号を受信する。順方向のRF信号は、ケーブル接続50によってBTS42からダウンコンバータ38へ転送されることが好ましい。その代わりに、順方向のRF信号は、無線接続によってBTSからダウンコンバータ38へ転送されることもある。ダウンコンバータ38は、LO36からのLO信号を使用して、順方向のIF信号を生成することが最も好ましい。順方向のIF信号はスプリッタ40へ転送され、スプリッタ40は、順方向のIF信号を、第1および第2の実質的に類似した順方向のIF信号へ分割する。第1の順方向のIF信号は送受切換え器を32およびスプリッタ/コンバイナ20を介してトランシーバ12へ転送され、BTSの順方向のRF信号はアップコンバートすることによって回復される。
【0030】
第2の順方向のIF信号は、ケーブル41を介して送受切換え器26へ転送される。ケーブル41の途中には遅延ユニット28があり、遅延ユニット28は遅延発生器として働く表面弾性波フィルタから形成されていることが最も好ましい。その代わりに、遅延ユニット28は標準の遅延ユニットから構成されていて、スプリッタ40から送られた順方向のIF信号に時間遅延を加えることができるものであってもよい。遅延ユニット28によって加えられる遅延は、トランシーバ16によって送られた変調されたRF信号のチップ期間の少なくとも2倍のオーダをもつことが最も好ましい。遅延させた順方向のIF信号は、送受切換え器26およびスプリッタ/コンバイナ18を介して、ダイバーシティのスレーブトランシーバ11へ転送され、遅延させた順方向のRF信号はアップコンバートすることによって回復される。
【0031】
移動トランシーバ16は、トランシーバ12から送られた回復された順方向のRF信号と、トランシーバ11から送られた回復された遅延させた順方向のRF信号との両者を受信する。この技術において知られている方法を使用して、順方向のRF信号および遅延させた順方向のRF信号を利用して、BTS42から送られた最適な順方向のRF信号が求められる。例えば、RF信号がCDMAのパイロットのRF信号であって、移動トランシーバを追跡するためにBTSによって生成された信号であるとき、移動トランシーバ16は、トランシーバに含まれているサーチャを使用して強力なマルチパスの到達を識別することによって、パイロット信号を復調して回復することができる。その代わりに、最適な信号はCDMA以外のシステムによっても回復することができ、このCDMA以外のシステムは、上述の大きさの遅延を許容できるか、または適切に遅延させることができるか、あるいはこの両者を行なうことができるものである。例えば、GSMシステムでは、8μsのオーダの遅延が必要である。
【0032】
図3は、本発明の好ましい実施形態にしたがって、BTS42とマスターユニット44との間で信号を伝達するための装置を示す模式的なブロック図である。送受切換え器154はケーブル接続48および50に接続されて、順方向のRF信号およびメインの逆方向RF信号とは多重化される。多重化されたRF信号は、偏向アンテナ156の第1の偏向ポートへ入力される。第2の偏向ポートは、第1のポートと直交しており、ダイバーシティのRF信号を入力する。したがって、アンテナ156は、多重化された逆方向RF信号とダイバーシティの逆方向RF信号を、実質的に別々の信号として転送することができる。偏向アンテナ160の動作は、アンテナ156の動作にほほ類似しており、偏向アンテナ160がBTS42へ接続されると、BTS42は順方向のRF信号をマスターユニット44へ送ることができ、さらに加えて、別々のメインの逆方向RF信号とダイバーシティの逆方向RF信号を受信することもできる。
【0033】
本発明の技術的範囲には、電磁放射に対して遮断されている建造物以外の領域が含まれることが分かるであろう。このような領域には、基地局から離れているために基地局トランシーバの範囲外にある地域、または例えば、地域の地形(topography)ために、あるいは地域と基地局との間に介在している建造物のような構造のために、放射の陰となる地域が含まれる。
【0034】
したがって、上述の好ましい実施形態は例示的に引用されたものであり、本発明は、上述でとくに示され、記載されたものに制限されないことが分かるであろう。むしろ、本発明の技術的範囲には、上述の種々の特徴の組合せおよび副次的な組合わせの両者、並びに当業者が本明細書を読んだときに思い付くこと、および従来技術に記載されていないことについての変形および変更が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の好ましい実施形態にしたがう領域網羅システム(area coverage system)の模式的なブロック図。
【図2】
本発明の好ましい実施形態にしたがって、図1のシステム内のスレーブユニット11、12を詳しく示した模式的なブロック図。
【図3】
本発明の好ましい実施形態にしたがって、図1のシステムに含まれていて、基地局トランシーバとマスターユニットとの間で信号を伝達するための装置を示す模式的なブロック図。
発明の分野
本発明は、概ね、通信ネットワークに関し、とくに、閉鎖空間内で動作し、閉鎖空間外から発信されたセルラ信号を遮断するセルラ通信ネットワークに関する。
【0002】
発明の背景
セルラ通信システムには、通常、例えば金属枠構造内または地下といった、受信可能範囲(coverage)が分かり難いか、または不完全な領域がある。このような領域内の受信可能範囲を向上するための方法は、この技術において知られている。
【0003】
Charas、他の米国特許第5,404,570号には、信号を受信できる基地局トランシーバ(base transceiver station, BTS)と、BTSからの送信に対して遮断されているトンネルのような閉鎖環境との間で使用される中継器システムが記載されており、この開示は参考文献として本明細書に取り上げられている。中継器システムは、BTSからの高無線周波数(radio−frequency, RF)信号を、中間周波数(intermediate frequency, IF)信号へダウンコンバートし、IF周波数信号を、閉鎖環境内のケーブルおよびアンテナによって、閉鎖環境内の受信機へ放射する。受信機はIF信号を元のRF信号へアップコンバートする。この開示に記載されているシステムには、トンネル内を移動する車両が含まれ、車両内の乗客は、信号を受信できるが、(このシステムがなければ)BTSから遮断されたであろう。
【0004】
Kallandar、他の米国特許第5,603,080号には、複数のBTSと、BTSからの送信に対して遮断されている閉鎖環境との間で使用される複数の中継器システムが記載されており、この開示は参考文献として本明細書に取り上げられている。各システムは、各BTSからのRF信号をIF信号へダウンコンバートし、IF信号は、閉鎖環境内のケーブルによって、閉鎖環境内の各受信機へ転送される。各受信機は、IF信号を元のRF信号へアップコンバートする。この開示に記載されている中継器システムには、トンネル内でオーバーラップしている領域であって、各々がBTSの1つによって中継器システムを介してカバーされている領域間を移動する車両が含まれる。したがって、車両内の乗客は、トンネル全体でBTSの少なくとも1つから信号を受信できるが、(このシステムがなければ)BTSから遮断されていたであろう。
【0005】
Dean、他の米国特許第5,513,176号には、受信が困難な領域内における分散形アンテナアレイが記載されており、この開示は参考文献として本明細書に取り上げられている。アンテナアレイの機能は、アレイ内で信号のダイバーシティを生成することによって向上する。アレイ内の各アンテナは、受信した信号に異なる時間遅延を加えて、受信信号のダイバーシティを生成する。格差を付けて遅延させた信号は中間周波数へダウンコンバートされて、ケーブルを介して領域外へ転送される。
【0006】
Light、他の米国特許第5,930,293号には、第1および第2のアンテナが空間的に離されて構成されている無線中継器が記載されており、この開示は参考文献として本明細書に取り上げられている。第1および第2のアンテナは送信機から信号を受信し、第2のアンテナは、元の信号に時間遅延を加えた信号を受信する。2つの信号は加算されて、1つの集合信号(aggregate signal)を形成して、第3のアンテナから送信される。集合信号の受信機は、第1および第2のアンテナが受信した信号を再構成することができる。
【0007】
発明の概要
本発明の態様の目的は、セルラ伝送ネットワークにおいて信号/ノイズ比を向上するための方法および装置を提供することである。
【0008】
本発明の態様の別の目的は、ネットワークの負荷容量を向上するための方法および装置を提供することである。
【0009】
本発明の好ましい実施形態では、セルラ式静止トランシーバのグループ(ここではスレーブユニットと呼ばれる)が、基地局トランシーバ(BTS)が適切に働くことができない領域内に分散している。スレーブユニットは、BTSからの信号の第1中継器として働く。通常は、この領域は建造物(building)内か、または開放領域、すなわち基地局からの距離のため、あるいはBTSとその領域との間の構造物による放射の陰(radiation shadow)のために、BTSからの信号の受信が劣悪な領域である。スレーブユニットは、領域内で無線周波数(RF)信号を介して、セルラ式移動電話のような移動トランシーバと通信する。スレーブユニットのグループは、第1および第2のサブグループへ分割され、各サブグループにほぼ同数の静止トランシーバが含まれている。
【0010】
第1のサブグループのスレーブユニットは、第2のサブグループのスレーブユニットから空間的に離れている。移動トランシーバから送信された信号において、第1のサブグループによって受信される信号と第2のサブグループによって受信される信号とを区別できるように、少なくとも十分に空間的に離れていることが最も好ましい。信号は、通常は、振幅、位相、到達時間、またはこれらの組み合わせ、あるいは他の信号パラメータに関して区別できる。したがって、複数のサブグループの一方のスレーブユニットは、メインの受信機として働いている他方のサブグループのスレーブユニットに対して、ダイバーシティの受信機として機能することができる。
【0011】
移動トランシーバから各サブグループのスレーブユニットによって受信されるRF信号は、ここでは逆方向信号と呼ばれ、中間周波数(IF)信号へダウンコンバートされる。次にIF信号は、この領域から、ケーブルによって、第2の中継器として働いているマスターユニットへ転送される。メインのサブグループのスレーブユニットからのIF信号は、マスターユニットのメインのマスターのサブユニットへ転送され、このサブユニットはIF信号をメインの逆方向RF信号へアップコンバートする。同様に、ダイバーシティのサブグループのスレーブユニットからのIF信号は、マスターユニットに含まれるダイバーシティのマスターのサブユニットへ転送され、IF信号をダイバーシティの逆方向RF信号へアップコンバートする。メインの逆方向RF信号およびダイバーシティの逆方向RF信号は、ケーブルによって、または空中で、あるいはこの両者で、別々にBTSへ送られ、BTSでは個々の逆方向RF信号内に含まれている情報を復調し、回復し、解析する。回復されたRF信号を、別々のメインの逆方向信号およびダイバーシティの逆方向信号として維持するやり方は、BTSにおける解析前に2つのタイプの信号を合成するシステムと比べて、信号/雑音比を3デシベルまで上げ、逆方向の負荷容量を向上する。
【0012】
本発明の好ましい実施形態では、BTSからの順方向のRF信号は、メインのマスターのサブユニットによって受信され、その中でIF信号へダウンコンバートされる。IF信号は、第1および第2のサブグループのスレーブユニットへ転送され、サブグループの1つへ転送されたIF信号には遅延が加えられる。IF信号は、スレーブユニット内の順方向のRF信号へアップコンバートされて、RF信号は、遅延させた順方向のRF信号と遅延させていない順方向のRF信号とから成り、スレーブユニットから放射される。移動トランシーバは両方の信号を受信する。信号の1つには時間遅延が加えられているので、移動トランシーバは両方の信号を、第1の信号に含まれている情報と第2の遅延信号に含まれている情報とから成る複合信号として受信する。情報は移動トランシーバ内で復調および回復され、2つの信号を使用して、元の順方向のRF信号内で伝達された情報の最適な表現を再生することが最も好ましい。
【0013】
本発明の好ましい実施形態にしたがって、無線通信のための方法であって、
第1の複数のスレーブトランシーバを領域内に位置付けることと、
第1の複数のスレーブトランシーバの位置から空間的に離れた位置にある領域内に、第2の複数のスレーブトランシーバを位置付けることと、
第1の複数のスレーブトランシーバと第2の複数のスレーブトランシーバとにおいて、領域内の移動トランシーバによって生成された逆方向無線周波数(RF)信号を受信することと、
第1および第2のスレーブ信号を、領域外の基地局トランシーバ(BTS)へ別々に伝達することと、
BTSへ伝達された第1および第2のスレーブ信号を処理して、領域内で生成された逆方向RF信号内に含まれている情報を回復することとを含む方法を提供する。
【0014】
領域は、通常は、BTSから空中で送られる信号を受信できないことが好ましい。
【0015】
第1および第2のスレーブ信号をBTSへ別々に伝達することには、信号を直交偏向することが含まれることが好ましい。
【0016】
第1の複数のスレーブトランシーバと第2の複数のスレーブトランシーバとにおいて、移動トランシーバによって生成された逆方向RF信号を受信して、第1および第2のスレーブ信号をそれぞれ生成することには、逆方向RF信号をダウンコンバートして、第1および第2の中間周波数(IF)信号をそれぞれ生成することが含まれ、第1および第2のスレーブ信号をBTSへそれぞれ伝達することには、マスターユニット内のそれぞれのIF信号をアップコンバートして、第1および第2のスレーブ信号を回復することが含まれる。
【0017】
この方法には、
BTSからマスターユニットへ順方向のRF信号を伝達することと、
順方向のRF信号を順方向のIF信号へダウンコンバートすることと、
順方向のIF信号を第1および第2のIF信号へ分割することと、
第2のIF信号を遅延させることと、
第1のIF信号と遅延させた第2のIF信号とを、第1および第2の複数のスレーブトランシーバへそれぞれ伝達することと、
第1のIF信号と遅延させた第2のIF信号とを処理して、順方向のRF信号と遅延させた順方向のRF信号とをそれぞれ回復することと、
順方向のRF信号と遅延させた順方向のRF信号とを移動トランシーバへ送信することとが含まれることが好ましい。
【0018】
本発明の好ましい実施形態にしたがって、無線通信のための装置であって、
第1の複数のスレーブトランシーバおよび第2の複数のスレーブトランシーバであって、領域内で互いに空間的に離れていて、また領域内の移動トランシーバによって生成された無線周波数(RF)信号を受信し、かつRF信号に応答して第1および第2のスレーブ信号をそれぞれ生成するように適合させた、第1の複数のスレーブトランシーバおよび第2の複数のスレーブトランシーバと、
第1の複数のスレーブトランシーバから第1のスレーブ信号を受信して処理し、処理された第1の信号をBTSへ伝達する第1のマスターユニットと、
第2の複数のスレーブトランシーバから第2のスレーブ信号を受信して処理し、処理された第1の信号とは別々に、処理された第2の信号をBTSへ伝達して、BTSが受信した第1および第2の処置された信号を処理することによって、RF信号内に含まれている情報を回復する第2のマスターユニットとを含む装置をさらに提供する。
【0019】
この領域では、通常は、BTSから空中で送られる信号を受信できないことが好ましい。
【0020】
装置には偏向アンテナが含まれていて、偏向アンテナは第1および第2のマスターユニットに接続されていて、処理された第1の信号と処理された第2の信号とをBTSへ直交偏向信号として別々に伝達することが好ましい。
【0021】
第1および第2の複数のトランシーバには第1および第2のダウンコンバータがそれぞれ含まれていて、第1および第2のダウンコンバータは、第1および第2のスレーブ信号を第1および第2の中間周波数(IF)信号としてそれぞれ生成し、第1のマスターユニットには第1のアップコンバータが含まれていて、第1のアップコンバータは、処理された第1の信号を第1のIF信号から回復し、第2のマスターユニットには第2のアップコンバータが含まれていて、第2のアップコンバータは、処理された第2の信号を第2のIF信号から回復することが好ましい。
【0022】
第1のマスターユニットには、
BTSから受信した順方向のRF信号を順方向のIF信号へ変換するダウンコンバータと、
順方向のIF信号を第1および第2の順方向のIF信号へ分割するスプリッタとが含まれていて、
第2のマスターユニットには、第2の順方向のIF信号を遅延させる遅延ユニットが含まれていて、
第1の複数のスレーブトランシーバには、複数のアップコンバータがそれぞれ含まれていて、アップコンバータは、第1の順方向のIF信号から順方向のRF信号を回復し、かつ順方向のRF信号を移動トランシーバへ送り、
第2の複数のスレーブトランシーバには、複数のアップコンバータがそれぞれ含まれていて、アップコンバータは、遅延させた順方向のRF信号を遅延させた第2の順方向のIF信号から回復し、かつ遅延させた順方向のRF信号を移動トランシーバへ送ることが好ましい。
【0023】
本発明は、本発明の好ましい実施形態についての、図面と共に取入れられた詳細な記述から、より十分に理解されるであろう。
【0024】
好ましい実施形態の詳細な説明
ここで図1を参照すると、本発明の好ましい実施形態にしたがう領域網羅システム(area coverage system)10を示す模式的なブロック図が示されている。建造物14は、建造物外にある基地局トランシーバ(BTS)42からの電磁放射が実質的に遮断されている。建造物内の移動トランシーバ16、例えば業界規格の移動電話は、BTS42によって受信可能なタイプの無線周波数(RF)信号を放出する。移動トランシーバ16によって放射されたRF信号は、ここでは逆方向RF送信信号とも呼ばれ、業界規格のチップレートで動作する符号分割多重アクセス(code division multiple access, CDMA)信号であるが、本発明の原理は他の符号化および伝送方式にも応用可能である。
【0025】
第1のサブグループのスレーブトランシーバ12は、ここではメインのスレーブトランシーバとも呼ばれ、第2のサブグループのスレーブトランシーバ11は、ここではダイバーシティのスレーブトランシーバとも呼ばれ、(スレーブトランシーバ11、12は)建造物14内に位置している。メインのスレーブトランシーバ12は、アクティブなスプリッタ/コンバイナ20によって星形構成で接続されることが最も好ましい。その代わりに、スレーブトランシーバ12は、デイジーチェーンまたは星形−デイジーチェーンのハイブリッド構成で接続されることもある。同様に、ダイバーシティのスレーブトランシーバ11は、アクティブなスプリッタ/コンバイナ18によって星形構成で接続されることが最も好ましい。その代わりに、スレーブトランシーバ11は、デイジーチェーンまたは星形−デイジーチェーンのハイブリッド構成で接続されることもある。
【0026】
スレーブトランシーバ11は、スレーブトランシーバ12から空間的に離れているが、他の点では、全てのスレーブトランシーバは構成および動作において実質的に類似している。適切なスレーブトランシーバの動作および構成の詳細な記述は、1999年10月29日に出願された米国特許出願(“In−Building Radio Frequency Coverage”)に与えられていて、これは本出願の譲受人に譲渡され、この開示は本明細書では参考文献として取上げられている(参照番号34997号)。空間的に十分に離れているので、トランシーバ16が送信するとき、受信信号は、例えば、振幅、位相、到達時間、またはその組み合わせ、あるいは他の信号パラメータにおいて異なっており、サブグループのスレーブトランシーバ11によって受信された逆方向RF信号は、サブグループのスレーブトランシーバ12によって受信された逆方向RF信号と区別できる。したがって、メインのスレーブトランシーバ12は移動トランシーバ16からRF信号をメインの逆方向RF信号として受信し、ダイバーシティのスレーブトランシーバ11はトランシーバ16からRF信号をダイバーシティの逆方向RF信号として受信する。
【0027】
スレーブトランシーバ11および12は、この技術において知られているように、受信したRF信号を局部発振器信号と混合して、受信したRF信号を中間周波数(IF)信号へダウンコンバートすることによって動作する。メインのスレーブトランシーバ12からのIF信号は、建造物14から、スプリッタ/コンバイナ20およびケーブル46を介して、マスターユニット44に含まれているメインのマスターのサブユニット24へ送られる。メインのマスターのサブユニット24にはIF送受切換え器32が含まれていて、IF送受切換え器32はメインのIF信号を、メインのマスターのサブユニット内のアップコンバータ34へ転送する。メインのアップコンバータ34において、IF信号は、メインのマスターのサブユニット24内に含まれているのが最も好ましい局部発振器(local oscillator, LO)36によって生成される局部発振器信号と混合され、メインのスレーブトランシーバ12が受信したメインの逆方向RF信号を回復する。回復されたメインの逆方向RF信号は、好ましくはケーブル接続48を介して、BTS42へ送られる。その代わりに、回復されたメインの逆方向RF信号は、無線接続を介してBTS42へ送られることもある。既に記載したように、送られたRF信号をダウンコンバートおよびアップコンバートするための方法は、この技術において知られており、1つのこのような方法の詳細な記述は、上述の米国特許出願にも与えられている。スレーブトランシーバ11、12とマスターユニット44とは、建造物からBTSへ信号を転送するために、接続された第1の中継器および第2の中継器として働くことが分かるであろう。
【0028】
ダイバーシティのスレーブトランシーバ11からのIF信号はダイバーシティのIF信号として、建造物14から、スプリッタ/コンバイナ18およびケーブル49を介して、マスターユニット44内に含まれているダイバーシティのマスターのサブユニット22へ送られる。ダイバーシティのマスターのサブユニット22にはIFの送受切換え器26が含まれていて、IF−送受切換え器26はダイバーシティのIF信号を、ダイバーシティのマスターのサブユニット内に含まれているアップコンバータ30へ転送する。アップコンバータ30では、ダイバーシティのIF信号は、LO36によって生成された局部発振器信号と混合されて、ダイバーシティのスレーブトランシーバ11が受信したダイバーシティの逆方向RF信号を回復することが最も好ましい。回復されたダイバーシティの逆方向RF信号は、好ましくはケーブル接続52を介してBTS42へ送られる。その代わりに、回復されたダイバーシティの逆方向RF信号は、無線接続を介して、BTS42へ送られることもある。ダイバーシティの逆方向RF信号は、メインの逆方向RF信号からBTS42へ別々に送られ、2つの逆方向RF信号を合成することによって信号/雑音は劣化せず、ネットワークの逆方向負荷容量は向上することが分かるであろう。
【0029】
メインのマスターのサブユニット24にはダウンコンバータ38も含まれており、ダウンコンバータ38はBTS42から順方向のRF信号を受信する。順方向のRF信号は、ケーブル接続50によってBTS42からダウンコンバータ38へ転送されることが好ましい。その代わりに、順方向のRF信号は、無線接続によってBTSからダウンコンバータ38へ転送されることもある。ダウンコンバータ38は、LO36からのLO信号を使用して、順方向のIF信号を生成することが最も好ましい。順方向のIF信号はスプリッタ40へ転送され、スプリッタ40は、順方向のIF信号を、第1および第2の実質的に類似した順方向のIF信号へ分割する。第1の順方向のIF信号は送受切換え器を32およびスプリッタ/コンバイナ20を介してトランシーバ12へ転送され、BTSの順方向のRF信号はアップコンバートすることによって回復される。
【0030】
第2の順方向のIF信号は、ケーブル41を介して送受切換え器26へ転送される。ケーブル41の途中には遅延ユニット28があり、遅延ユニット28は遅延発生器として働く表面弾性波フィルタから形成されていることが最も好ましい。その代わりに、遅延ユニット28は標準の遅延ユニットから構成されていて、スプリッタ40から送られた順方向のIF信号に時間遅延を加えることができるものであってもよい。遅延ユニット28によって加えられる遅延は、トランシーバ16によって送られた変調されたRF信号のチップ期間の少なくとも2倍のオーダをもつことが最も好ましい。遅延させた順方向のIF信号は、送受切換え器26およびスプリッタ/コンバイナ18を介して、ダイバーシティのスレーブトランシーバ11へ転送され、遅延させた順方向のRF信号はアップコンバートすることによって回復される。
【0031】
移動トランシーバ16は、トランシーバ12から送られた回復された順方向のRF信号と、トランシーバ11から送られた回復された遅延させた順方向のRF信号との両者を受信する。この技術において知られている方法を使用して、順方向のRF信号および遅延させた順方向のRF信号を利用して、BTS42から送られた最適な順方向のRF信号が求められる。例えば、RF信号がCDMAのパイロットのRF信号であって、移動トランシーバを追跡するためにBTSによって生成された信号であるとき、移動トランシーバ16は、トランシーバに含まれているサーチャを使用して強力なマルチパスの到達を識別することによって、パイロット信号を復調して回復することができる。その代わりに、最適な信号はCDMA以外のシステムによっても回復することができ、このCDMA以外のシステムは、上述の大きさの遅延を許容できるか、または適切に遅延させることができるか、あるいはこの両者を行なうことができるものである。例えば、GSMシステムでは、8μsのオーダの遅延が必要である。
【0032】
図3は、本発明の好ましい実施形態にしたがって、BTS42とマスターユニット44との間で信号を伝達するための装置を示す模式的なブロック図である。送受切換え器154はケーブル接続48および50に接続されて、順方向のRF信号およびメインの逆方向RF信号とは多重化される。多重化されたRF信号は、偏向アンテナ156の第1の偏向ポートへ入力される。第2の偏向ポートは、第1のポートと直交しており、ダイバーシティのRF信号を入力する。したがって、アンテナ156は、多重化された逆方向RF信号とダイバーシティの逆方向RF信号を、実質的に別々の信号として転送することができる。偏向アンテナ160の動作は、アンテナ156の動作にほほ類似しており、偏向アンテナ160がBTS42へ接続されると、BTS42は順方向のRF信号をマスターユニット44へ送ることができ、さらに加えて、別々のメインの逆方向RF信号とダイバーシティの逆方向RF信号を受信することもできる。
【0033】
本発明の技術的範囲には、電磁放射に対して遮断されている建造物以外の領域が含まれることが分かるであろう。このような領域には、基地局から離れているために基地局トランシーバの範囲外にある地域、または例えば、地域の地形(topography)ために、あるいは地域と基地局との間に介在している建造物のような構造のために、放射の陰となる地域が含まれる。
【0034】
したがって、上述の好ましい実施形態は例示的に引用されたものであり、本発明は、上述でとくに示され、記載されたものに制限されないことが分かるであろう。むしろ、本発明の技術的範囲には、上述の種々の特徴の組合せおよび副次的な組合わせの両者、並びに当業者が本明細書を読んだときに思い付くこと、および従来技術に記載されていないことについての変形および変更が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の好ましい実施形態にしたがう領域網羅システム(area coverage system)の模式的なブロック図。
【図2】
本発明の好ましい実施形態にしたがって、図1のシステム内のスレーブユニット11、12を詳しく示した模式的なブロック図。
【図3】
本発明の好ましい実施形態にしたがって、図1のシステムに含まれていて、基地局トランシーバとマスターユニットとの間で信号を伝達するための装置を示す模式的なブロック図。
Claims (10)
- 無線通信のための方法であって、
第1の複数のスレーブトランシーバを領域内に位置付けることと、
第1の複数のスレーブトランシーバの位置から空間的に離れている位置にある領域内に、第2の複数のスレーブトランシーバを位置付けることと、
第1の複数のスレーブトランシーバと第2の複数のスレーブトランシーバとにおいて、領域内の移動トランシーバによって生成された逆方向無線周波数(radio frequency, RF)信号を受信し、それに応答して、第1および第2のスレーブ信号をそれぞれ生成することと、
第1および第2のスレーブ信号を、領域外の基地局トランシーバ(base transceiver station, BTS)へそれぞれ伝達することと、
基地局トランシーバへ伝達された第1および第2のスレーブ信号を処理して、領域内で生成された逆方向無線周波数信号内に含まれている情報を回復することとが含まれている方法。 - 領域では、通常、基地局トランシーバから空中で伝送された信号を受信することができない請求項1記載の方法。
- 第1および第2のスレーブ信号を基地局トランシーバへそれぞれ伝達することには、信号を直交偏向することが含まれる請求項1記載の方法。
- 第1の複数のスレーブトランシーバと第2の複数のスレーブトランシーバとにおいて、移動トランシーバによって生成された逆方向無線周波数信号を受信して、第1および第2のスレーブ信号をそれぞれ生成することには、逆方向無線周波数信号をダウンコンバートして、第1および第2の中間周波数(intermediate frequency, IF)信号をそれぞれ生成することが含まれ、第1および第2のスレーブ信号を基地局トランシーバへそれぞれ伝達することには、マスターユニットにおいてそれぞれの中間周波数信号をアップコンバートして、第1および第2のスレーブ信号を回復することが含まれる請求項1記載の方法。
- 順方向の無線周波数信号を基地局トランシーバからマスターユニットへ伝達することと、
順方向の無線周波数信号を順方向の中間周波数信号へダウンコンバートすることと、
順方向の中間周波数信号を第1および第2の中間周波数信号へ分割することと、
第2の中間周波数信号を遅延させることと、
第1の中間周波数信号と遅延させた第2の中間周波数信号とを、第1および第2の複数のスレーブトランシーバへそれぞれ伝達することと、
第1の中間周波数信号と遅延させた第2の中間周波数信号とを処理して、順方向の無線周波数信号と遅延させた順方向の無線周波数信号とをそれぞれ回復することと、
順方向の無線周波数信号と遅延させた順方向の無線周波数信号とを移動トランシーバへ送ることとが含まれる請求項1記載の方法。 - 無線通信のための装置であって、
第1の複数のスレーブトランシーバと第2の複数のスレーブトランシーバとであって、領域内で空間的に互いに離れていて、また領域内の移動トランシーバによって生成された無線周波数信号を受信し、かつ無線周波数信号に応答して第1および第2のスレーブ信号をそれぞれ生成するように適応させた、第1の複数のスレーブトランシーバと第2の複数のスレーブトランシーバと、
第1のスレーブ信号を第1の複数のスレーブトランシーバから受信して処理して、処理された第1の信号を基地局トランシーバへ伝達する第1のマスターユニットと、
第2の複数のスレーブトランシーバから第2のスレーブ信号を受信して処理して、処理された第1の信号とは別々に、処理された第2のスレーブ信号を基地局トランシーバへ伝達して、基地局トランシーバが受信した第1および第2の処理された信号を処理することによって、無線周波数信号内に含まれている情報を回復する第2のマスターユニットとが含まれている装置。 - 領域では、通常は、基地局トランシーバから空中で送られる信号を受信できない請求項6記載の装置。
- 第1および第2のマスターユニットへ接続された偏向アンテナであって、処理された第1の信号と処理された第2の信号とを基地局トランシーバへ直交偏向信号として別々に伝達する偏向アンテナを含む請求項6記載の装置。
- 第1および第2の複数のトランシーバには第1および第2のダウンコンバータがそれぞれ含まれていて、第1および第2のダウンコンバータは、第1および第2のスレーブ信号を第1および第2の中間周波数信号としてそれぞれ生成し、第1のマスターユニットには第1のアップコンバータが含まれていて、第1のアップコンバータは、処理された第1の信号を第1の中間周波数信号から回復し、第2のマスターユニットには第2のアップコンバータが含まれていて、第2のアップコンバータは、処理された第2の信号を第2の中間周波数信号から回復する請求項6記載の装置。
- 第1のマスターユニットには、
基地局トランシーバから受信した順方向の無線周波数信号を順方向の中間周波数信号へ変換するダウンコンバータと、
順方向の中間周波数信号を第1および第2の順方向の中間周波数信号へ分割するスプリッタとが含まれていて、
第2のマスターユニットには、第2の順方向の中間周波数信号を遅延させる遅延ユニットが含まれていて、
第1の複数のスレーブトランシーバには、複数のアップコンバータがそれぞれ含まれていて、アップコンバータは、第1の順方向の中間周波数信号から順方向の無線周波数信号を回復し、かつ順方向の無線周波数信号を移動トランシーバへ送り、
第2の複数のスレーブトランシーバには、複数のアップコンバータがそれぞれ含まれていて、アップコンバータは、遅延させた第2の順方向の中間周波数信号から遅延させた順方向の無線周波数信号を回復し、かつ遅延させた順方向の無線周波数信号を移動トランシーバへ送る請求項6記載の装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US59695500A | 2000-06-16 | 2000-06-16 | |
PCT/US2001/041052 WO2001099467A2 (en) | 2000-06-16 | 2001-06-18 | Improved diversity coverage |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004521523A true JP2004521523A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=24389432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002504181A Pending JP2004521523A (ja) | 2000-06-16 | 2001-06-18 | 向上したダイバーシティの受信可能範囲 |
Country Status (11)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7039357B2 (ja) |
EP (1) | EP1293052B1 (ja) |
JP (1) | JP2004521523A (ja) |
KR (1) | KR100789492B1 (ja) |
CN (1) | CN1483251A (ja) |
AT (1) | ATE386375T1 (ja) |
AU (2) | AU7360301A (ja) |
CA (1) | CA2414090A1 (ja) |
DE (1) | DE60132774T2 (ja) |
RU (1) | RU2003101332A (ja) |
WO (1) | WO2001099467A2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6449477B1 (en) * | 2000-04-25 | 2002-09-10 | Qualcomm, Incorporated | Radio frequency coverage of an enclosed region by arrangement of transceivers within the region |
US8515339B2 (en) * | 2001-05-10 | 2013-08-20 | Qualcomm Incorporated | Method and an apparatus for installing a communication system using active combiner/splitters |
WO2004086730A2 (en) * | 2003-03-26 | 2004-10-07 | Celletra Ltd. | Phase sweeping methods for transmit diversity and diversity combining in bts sector extension and in wireless repeaters |
US8064958B2 (en) * | 2004-03-11 | 2011-11-22 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Method device base station and site for reducing the number of feeders in an antenna diversity diversity system |
EP1756969B1 (en) | 2004-06-15 | 2008-03-05 | TELEFONAKTIEBOLAGET LM ERICSSON (publ) | Antenna diversity arrangement and method |
US20060030275A1 (en) * | 2004-08-05 | 2006-02-09 | U.S. Monolithics, L.L.C. | High power parallel block-up converter |
US7787408B2 (en) * | 2006-05-19 | 2010-08-31 | Qualcomm Incorporated | Wireless repeater with master/slave configuration |
GB0614543D0 (en) * | 2006-07-21 | 2006-08-30 | Vodafone Plc | RF Distribution |
US8310963B2 (en) * | 2008-06-24 | 2012-11-13 | Adc Telecommunications, Inc. | System and method for synchronized time-division duplex signal switching |
US8681917B2 (en) | 2010-03-31 | 2014-03-25 | Andrew Llc | Synchronous transfer of streaming data in a distributed antenna system |
GB2496390B (en) * | 2011-11-08 | 2017-06-28 | Filtronic Wireless Ltd | A filter block and a signal transceiver comprising such a filter block |
US10027402B2 (en) * | 2015-03-27 | 2018-07-17 | Andrew Wireless Systems Gmbh | Repeater system for use on a moveable object |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4901307A (en) | 1986-10-17 | 1990-02-13 | Qualcomm, Inc. | Spread spectrum multiple access communication system using satellite or terrestrial repeaters |
US5513176A (en) * | 1990-12-07 | 1996-04-30 | Qualcomm Incorporated | Dual distributed antenna system |
US5404570A (en) * | 1992-11-23 | 1995-04-04 | Telefonaktiebolaget L M Ericsson | Radio coverage in closed environments |
DE4335345A1 (de) * | 1993-10-16 | 1995-04-20 | Sel Alcatel Ag | Funkfeststation und Antennenanordnung zur Funkversorgung eines Tunnels |
US5890055A (en) * | 1995-07-28 | 1999-03-30 | Lucent Technologies Inc. | Method and system for connecting cells and microcells in a wireless communications network |
US6078823A (en) * | 1995-11-13 | 2000-06-20 | Interwave Communications International Ltd. | Multiple antenna cellular network |
US6178334B1 (en) * | 1998-11-17 | 2001-01-23 | Hughes Electronics Corporation | Cellular/PCS network with distributed-RF base station |
CA2224035A1 (en) * | 1996-12-19 | 1998-06-19 | J. Leland Langston | Repeater node network system and method |
US5930293A (en) * | 1997-03-10 | 1999-07-27 | Lucent Technologies Inc. | Method and apparatus for achieving antenna receive diversity with wireless repeaters |
US6125109A (en) * | 1998-02-24 | 2000-09-26 | Repeater Technologies | Delay combiner system for CDMA repeaters and low noise amplifiers |
US6157818A (en) * | 1998-04-03 | 2000-12-05 | Trimble Navigation Limited | Communication system having automatic addressing |
US6373832B1 (en) | 1998-07-02 | 2002-04-16 | Lucent Technologies Inc. | Code division multiple access communication with enhanced multipath diversity |
US6088003A (en) | 1998-12-28 | 2000-07-11 | Nortel Networks Corporation | Six sector antenna structure |
KR20000074988A (ko) | 1999-05-27 | 2000-12-15 | 정용문 | 인빌딩용 이동 통신 서비스 시스템 및 방법 |
AU1914501A (en) * | 1999-11-01 | 2001-05-14 | Qualcomm Incorporated | Split repeater |
US6449477B1 (en) * | 2000-04-25 | 2002-09-10 | Qualcomm, Incorporated | Radio frequency coverage of an enclosed region by arrangement of transceivers within the region |
-
2001
- 2001-06-18 RU RU2003101332/09A patent/RU2003101332A/ru not_active Application Discontinuation
- 2001-06-18 WO PCT/US2001/041052 patent/WO2001099467A2/en active Search and Examination
- 2001-06-18 EP EP01952894A patent/EP1293052B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-06-18 AU AU7360301A patent/AU7360301A/xx active Pending
- 2001-06-18 KR KR1020027017285A patent/KR100789492B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2001-06-18 JP JP2002504181A patent/JP2004521523A/ja active Pending
- 2001-06-18 DE DE60132774T patent/DE60132774T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-06-18 CN CNA018180922A patent/CN1483251A/zh active Pending
- 2001-06-18 AT AT01952894T patent/ATE386375T1/de not_active IP Right Cessation
- 2001-06-18 AU AU2001273603A patent/AU2001273603B2/en not_active Ceased
- 2001-06-18 CA CA002414090A patent/CA2414090A1/en not_active Abandoned
- 2001-06-26 US US09/892,365 patent/US7039357B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2414090A1 (en) | 2001-12-27 |
US20020016152A1 (en) | 2002-02-07 |
CN1483251A (zh) | 2004-03-17 |
AU2001273603B2 (en) | 2006-03-09 |
KR20030038559A (ko) | 2003-05-16 |
EP1293052A2 (en) | 2003-03-19 |
KR100789492B1 (ko) | 2007-12-28 |
WO2001099467A3 (en) | 2002-05-16 |
US7039357B2 (en) | 2006-05-02 |
WO2001099467A2 (en) | 2001-12-27 |
RU2003101332A (ru) | 2004-04-27 |
DE60132774D1 (de) | 2008-03-27 |
EP1293052B1 (en) | 2008-02-13 |
DE60132774T2 (de) | 2009-02-12 |
ATE386375T1 (de) | 2008-03-15 |
AU7360301A (en) | 2002-01-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6501942B1 (en) | In-building radio-frequency coverage | |
US8081924B2 (en) | Relaying system and method with partner relays and selective transmission | |
US5970406A (en) | Translator for time division multiple access wireless system having selective diversity circuits | |
AU5508298A (en) | Method & apparatus to provide cellular telephone service to a macro-cell & pico-cell within a building using shared equipment | |
JP2000501916A (ja) | セクタ化カバレッジ区域における無線通信装置および方法 | |
JP2867938B2 (ja) | 移動体衛星通信装置 | |
JP2000504189A (ja) | アンテナ装置 | |
JP2004521523A (ja) | 向上したダイバーシティの受信可能範囲 | |
WO2005081459A1 (ja) | 無線アクセス方法及びシステム | |
CN101133569B (zh) | 用于在使用转发器的情况下通过无线电传输消息的方法和发射机 | |
AU2001273603A1 (en) | Improved diversity coverage | |
CA2406273A1 (en) | Radio frequency coverage of enclosed regions | |
JP2004507125A (ja) | 領域内のトランシーバーの配列による囲まれた領域の無線周波数カバー範囲の改良 | |
JP3968590B2 (ja) | 無線基地局装置 | |
EA000972B1 (ru) | Система мобильной связи для радиокоммуникационной системы с разнесенным приемом заданных сигналов, переданных по линии связи "земля - искусственный спутник земли" | |
WO2007004928A1 (en) | A repeater device for increasing coverage in a mimo-system | |
CN113039723B (zh) | 车辆的无线电接收设备 | |
KR20050011764A (ko) | 마이크로웨이브 중계 시스템 및 마이크로웨이브 중계시스템에서의 수신 다이버시티 구현 방법 | |
JPH0618385B2 (ja) | ディジタル通信方法及びその装置 | |
JP2010183418A (ja) | 無線通信システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040617 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050531 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051108 |