JP2004518680A - チアゾリジンジオン類 - Google Patents

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Abstract

本発明は、新規チアゾリジンジオン類およびそれらの抗菌剤としての使用に関する。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、チアゾリジンジオン類およびそれらの抗菌剤としての使用に関する。
【0002】
(発明の背景)
新規抗生物質が医学的に必要とされており、市場的には新しい抗菌剤が好機にある。かくして、本発明の目的は、抗生活性を有する新規化合物を同定することである。
【0003】
多くのメカニズムにより、現存の抗生物質に対して抵抗性を有するようになる病原細菌の割合の増加が引き起こされている。現在、利用可能な有効な薬物療法のないグラム陽性およびグラム陰性の両方の感染の例があり、未開発のターゲットの阻害を介して新規の作用様式を示す薬剤の供給が非常に重要なものとなっている。有効な阻害剤は、(気道感染、***、全身および軟組織感染、骨および関節感染、髄膜炎、心内膜炎、ならびにSTDを包含する)グラム陽性生物およびグラム陰性生物により引き起こされる院内感染および/または市中感染に対して治療(細菌根絶および感染の治癒)をもたらすであろうし、現在同定されている特異的抵抗性メカニズムにさらされないであろう。
【0004】
重要なことに、この度、本発明の化合物が抗菌活性を有しており、したがって、哺乳類、特に、ヒトにおける細菌感染の治療に有用であり得るという知見が得られた。
【0005】
(発明の概要)
本発明は、チアゾリジンジオン誘導体の、気道感染、***、全身および軟組織感染、骨および関節感染、髄膜炎、心内膜炎ならびに性的感染症のようなグラム陽性細菌感染およびグラム陰性細菌感染の治療のための抗菌剤としての使用を含む。
【0006】
本発明の他の態様および利点は、以下の本発明の好ましい実施態様の詳細な説明においてさらに記載される。
【0007】
(発明の詳細な説明)
本発明は、気道感染、***、全身および軟組織感染、骨および関節感染、髄膜炎、心内膜炎、ならびに性的感染症のようなグラム陽性細菌感染およびグラム陰性細菌感染の治療方法であって、かかる治療を必要とする患者に式(I)で示される化合物を投与することを含む方法を提供する。
【0008】
本発明の化合物は、式(I):
【化3】
Figure 2004518680
[式中、
は、1個または2個のR基により置換されているか、または置換されていないベンジルまたはフェニルであり;
は、式:
【化4】
Figure 2004518680
で示される基であり;
は、水素、1個もしくは2個のハロゲンまたはCFであり;
Xは、OまたはSである]
で示される化合物であるか、または医薬上許容される塩である。
【0009】
医薬上許容される塩複合体もまた本発明に包含される。
【0010】
本明細書で用いられる場合、用語「アルキル」は、全ての直鎖および分枝異性体を包含する。その代表的な例としては、メチル、エチル、n−プロピル、またはイソプロピルが挙げられる。
【0011】
本明細書で用いられる場合、用語「ハロゲン」としては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられる。
【0012】
本発明の化合物は、1個またはそれ以上の不斉炭素原子を含有し得、ラセミ体および光学活性形態で存在し得る。これらの化合物およびジアステレオマーの全ては、本発明の範囲内であると考えられる。
【0013】
本発明の化合物のいくつかは、有機溶媒のような溶媒から結晶化または再結晶され得る。このような場合、溶媒和物が形成され得る。本発明は、水和物を包含する化学量論的溶媒和物および凍結乾燥のようなプロセスにより生成され得る可変量の水を含有する化合物をその範囲内に包含する。
【0014】
本発明の抗生化合物は、医薬組成物における使用が意図されるものであるので、それらが、各々、実質的に純粋な形態で、例えば、少なくとも純度60%、より適当には、少なくとも純度75%、好ましくは、少なくとも純度85%、特に、少なくとも純度95%、特に、少なくとも純度98%(%は、重量対重量に基づく)で提供されることが容易に理解されるであろう。当該化合物の不純物を含む調製物は、医薬組成物において使用される、より純粋な形態を製造するのに使用され得る;当該化合物のこれらのあまり純粋ではない調製物は、式(I)で示される化合物またはその塩を少なくとも1%、より適当には、少なくとも5%、好ましくは、10〜49%含むべきである。
【0015】
好ましくは、Rは、ベンジルまたはフェニルである。
好ましくは、Rは、式:
【化5】
Figure 2004518680
で示される化合物である。
好ましくは、Rは、水素である。
好ましくは、Xは、Oである。
【0016】
好ましい化合物は、以下の化合物である:
5−{4−[2−(ベンゾチアゾール−2−イル−ベンジル−アミノ)−エトキシ]−ベンジル}−チアゾリジン−2,4−ジオン;または
{2−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−フェノキシ]−エチル}−フェニル−カルバミド酸フェニルエステル
である。
【0017】
式(I)で示される化合物の製造方法は、米国特許第5,002,953号、EP 306228 および WO 92−07838 において見いだすことができる。
【0018】
式Iで示される化合物は、スキーム1に記載された方法により製造される。
【0019】
【化6】
スキーム1
Figure 2004518680
(a)クロロギ酸ベンジル、EtN、CHCl;(b)4−ヒドロキシベンズアルデヒド、PhP、アザジカルボン酸ジエチル、CHCl;(c)チアゾリジン−2,4−ジオン、ピペリジン、安息香酸、トルエン、還流。
【0020】
式Iで示される化合物は、スキーム1に示されるように製造され得る。ジクロロメタンのような極性溶媒中、トリエチルアミンのような適当な塩基の存在下にてクロロギ酸ベンジルのような適当なクロロホーメートと1−スキーム1のようなアミノ−アルコールとを反応させることにより2−スキーム1のような適当なアルコールを製造する。該アルコール2−スキーム1を、ミツノブ条件(Mitsunobu, O. Synthesis, 1981, 1−28)下にて4−ヒドロキシベンズアルデヒドのような適当なフェノールと縮合させてアルデヒド3−スキーム1を得る。
【0021】
アルデヒド3−スキーム1とチアゾリジン−2,4−ジオンとをアルドール反応にて縮合させて式Iで示される化合物(4−スキーム1)を得た。該縮合は、ピペリジンおよび安息香酸を使用して触媒化され、トルエンのような適当な溶媒中にて加熱される。この反応を行うためにピペリジンまたは酢酸ナトリウムのような他の触媒および氷酢酸のような他の溶媒を用いることもできる。アルドール縮合を行うための代表的な条件の一覧は、March(Advanced Organic Chemistry, Third Edition; Wiley−Interscience: New York, 1985; p 829−834)および該文献にて引用されている参考文献に記載されている。
【0022】
本発明の化合物は、気道感染、***、全身および軟組織感染、骨および関節感染、髄膜炎、心内膜炎、ならびに性的感染症のようなグラム陽性細菌感染およびグラム陰性細菌感染の治療のための抗菌剤として使用され得る。それらの活性を以下のアッセイにより証明する。
【0023】
生物学的アッセイ:
ブロス微量希釈によりホールセル抗微生物活性を測定した。試験化合物をDMSOに溶解し、水で1:10に希釈して、256ug/mLの貯蔵溶液を生成した。96ウェルマイクロタイタープレート、Microlab AT Plus 2(ハミルトン・カンパニー(Hamilton Co.)、ネバダ州リーノー)を使用して、貯蔵溶液50uLをカチオン調節Mueller Hinton ブロスで連続希釈した。該化合物を希釈した後、マイクロタイタープレートの各ウェルに試験単離体(〜1×10cfu/mL)のアリコート50uLを添加した。最終試験濃度は0.06〜64ug/mLの範囲であった。接種プレートを周囲空気中にて35℃で18〜24時間インキュベートした。以下の実験株から生物を選択した:スタフィロコッカス・アウレウス・オックスフォード(S. aureus Oxford)、スタフィロコッカス・アウレウスWCUH29(S. aureus WCUH29)、エンテロバクター・フェカーリス1(E. faecalis 1)、エンテロバクター・フェカーリス7(E. faecalis 7)、ヘモフィルス・インフルエンゼQ1(H. influenzae Q1)、ヘモフィルス・インフルエンゼNEMC1(H. influenzae NEMC1)、モラクセラ・カタラーリス1502(M. catarrhalis 1502)、ストレプトコッカス・ニューモニエ1629(S. pneumoniae 1629)、ストレプトコッカス・ニューモニエN1387(S. pneumoniae N1387)、ストレプトコッカス・ニューモニエERY2(S. pneumoniae ERY2)、イー・コリ7623 AcrABEFD(E. coli 7623 AcrABEFD)およびイー・コリ120 AcrAB(E. coli 120 AcrAB)。最小阻止濃度(MIC)を、可視増殖を阻止した化合物の最低濃度として測定した。本発明の化合物は、少なくとも1つのMIC 64ug/mLまたはそれ以下を有していた。
実施例1の化合物は、以下のMICを有していた。
【0024】
【表1】
Figure 2004518680
【0025】
本発明は、また、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくはインビボ加水分解性エステルおよび医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する。本発明の組成物としては、経口、局所または非経口使用に適した形態のものが挙げられ、ヒトを包含する哺乳類における細菌感染の治療に使用され得る。
【0026】
本発明の抗生化合物は、他の抗生物質から類推して、ヒトまたは獣医学において使用するのに好都合な方法での投与のために処方され得る。
【0027】
当該組成物は、経口、局所、または非経口のようないずれもの経路による投与、特に、経口による投与のために処方され得る。当該組成物は、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、クリーム剤または液体製剤、例えば、経口または滅菌非経口液剤または懸濁剤の剤形であり得る。
【0028】
本発明の局所処方物は、例えば、軟膏剤、クリーム剤またはローション剤、眼軟膏剤および点眼剤もしくは点耳剤、含浸包帯剤、およびエアゾール剤として提供され得、保存剤、薬物浸透を補助する溶媒、ならびに軟膏剤およびクリーム剤における緩和剤のような適当な慣用の添加剤を含有し得る。
【0029】
当該処方物は、また、クリームまたは軟膏基剤、およびローション剤のためのエタノールまたはオレイルアルコールのような適合し得る慣用の担体を含有し得る。かかる担体は、処方物の約1%〜約98%として存在し得る。より通常には、それらは、処方物の約80%までを形成するであろう。
【0030】
経口投与用錠剤およびカプセル剤は、単位投与剤形であり得、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤化用滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;またはラウリル硫酸ナトリウムのような許容される湿潤剤のごとき慣用の賦形剤を含有し得る。錠剤は、通常の製薬プラクティスにおいて周知の方法に従って被覆され得る。経口液体製剤は、例えば、水性もしくは油性懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤、またはエリキシル剤の剤形であり得るか、または、使用前の水または他の適当なビヒクルでの復元のための乾燥製品として提供され得る。かかる液体製剤は、懸濁化剤、例えば、ソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、または硬化食用脂肪、乳化剤、例えば、レシチン、モノオレイン酸ソルビタン、またはアカシア;(食用油を包含し得る)非水性ビヒクル、例えば、扁桃油、グリセリンのような油性エステル、プロピレングリコール、またはエチルアルコール;保存剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはp−ヒドロキシ安息香酸プロピルまたはソルビン酸、ならびに、所望により、慣用的なフレーバーまたは着色剤のごとき慣用の添加剤を含有し得る。
【0031】
坐剤は、慣用の坐剤基剤、例えば、カカオ脂または他のグリセリドを含有するであろう。
【0032】
非経口投与については、液体単位投与剤形は、当該化合物および無菌ビヒクル(水が好ましい)を用いて調製される。当該化合物は、ビヒクルおよび使用濃度に依存して、ビヒクルに懸濁または溶解され得る。液剤の調製において、当該化合物を注射用蒸留水に溶解し、濾過滅菌した後に適当なバイアルまたはアンプルに充填し、密封することができる。該溶液は、好ましくは、pHを約3.5〜7の範囲に維持するために(リン酸塩のような)緩衝液を含有する。式(I)で示される化合物の溶解性および浸透性を促進するためにDMSOまたはアルコール溶媒もまた(0.01〜10mL/リットルのような濃度で)存在し得る。有利には、局所麻酔、保存剤および緩衝剤のような薬剤をビヒクルに溶解することができる。安定性を増強するために、当該組成物をバイアルに充填した後、冷凍し、水分を真空除去することができる。次いで、該凍結乾燥粉末をバイアル中に密封し、使用前に添付の注射用蒸留水バイアルを供給して液体に復元することができる。非経口懸濁剤は、当該化合物を溶解するのではなくビヒクルに懸濁させること、および滅菌を濾過により行うことができないこと以外は実質的に同様に調製される。当該化合物は、無菌ビヒクルに懸濁させる前に酸化エチレンに暴露することにより滅菌され得る。有利には、当該組成物中に界面活性剤または湿潤剤を含ませて当該化合物の均一な分布を促進することができる。
【0033】
当該組成物は、投与方法に依存して、活性物質を0.1重量%、好ましくは、10〜60重量%含有し得る。当該組成物が投与単位を含む場合、各単位は、好ましくは、活性成分を50〜500mg含有するであろう。成人の治療に使用される投与量は、好ましくは、投与経路および投与回数に依存して、体重1kgにつき1〜140mgの範囲であろう。
【0034】
式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくはインビボ加水分解性エステルを上記投与範囲内で投与する場合には許容されない毒物学的効果は全く考えられない。
【0035】
式(I)で示される化合物は、本発明の組成物中で唯一の治療剤であり得るか、または他の抗生物質もしくは式(I)で示される化合物の抗菌活性を増強する化合物と併用し得る。
【0036】
本発明の抗生化合物は、現存の抗生物質に対して抵抗性のある分離株を包含する、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、ヘモフィルス・インフルエンゼ(Haemophilus influenzae)およびモラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)のようなグラム陰性生物ならびにスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)およびエンテロコッカス・フェカーリス(Enterococcus faecalis)のようなグラム陽性生物の両方を包含する広範囲に及ぶ生物に対して活性である。
【0037】
以下の実施例は例示的なものであり、本発明の実施態様を制限するものではない。
【0038】
実施例1
{2−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−フェノキシ]−エチル}−フェニル−カルバミド酸フェニルエステルの製造
Haigh et al.(WO 9207838、1992)に従って製造した。
【0039】
実施例2
5−{4−[2−(ベンゾチアゾール−2−イル−ベンジル−アミノ)−エトキシ]−ベンジル}−チアゾリジン−2,4−ジオンの製造
Cawthorne and Hindley(WO 9425026、1994)に従って製造した。
【0040】
実施例3
本発明の化合物を配合する医薬用処方物は、種々の剤形で、多くの賦形剤を用いて調製され得る。かかる処方物の例を以下に記載する。
【0041】
Figure 2004518680
【0042】
錠剤のための手順:
工程1:成分1、2、3および4を適当なミキサー/ブレンダー中にてブレンドする。
工程2:工程1からのブレンドに十分な水を数回に分けて添加し、各添加後に注意深く混合する:塊が、湿顆粒への転換が可能になるようなコンシステンシーを有するまでこのような水の添加および混合を行う。
工程3:湿塊を、No.8メッシュ(2.38mm)スクリーンを用いる振動式造粒器に通すことにより顆粒に変える。
工程4:次いで、該湿顆粒を140°F(60℃)のオーブン中にて乾燥するまで乾燥させる。
工程5:乾燥顆粒を成分5で滑沢剤処理する。
工程6:滑沢剤処理した顆粒を適当な錠剤プレスにて圧縮する。
【0043】
吸入処方物
式Iで示される化合物(1mg〜100mg)を定量型吸入器からエアゾール化して、1回の使用につき所望量の薬物を送達させる。
【0044】
非経口処方物
非経口投与用医薬組成物を以下のように調製する。加熱しながら適当な量の式Iで示される化合物をポリエチレングリコールに溶解する。次いで、この溶液を欧州薬局方注射用蒸留水で(100mlに)希釈する。次いで、該溶液を0.22ミクロン膜フィルターで濾過滅菌し、無菌容器中に密封する。
【0045】
上記明細書および実施例は、本発明の化合物をいかにして製造し使用するのかを十分に開示している。しかしながら、本発明は、上記の特定の実施態様に限定されず、特許請求の範囲の範囲内での全ての変更を包含する。本明細書で引用した雑誌、特許および他の刊行物についての種々の言及は当該分野の技術水準を構成するものであり、あたかも完全に記載されているかのごとく出典明示により本明細書の記載とする。

Claims (3)

  1. グラム陽性細菌感染およびグラム陰性細菌感染の治療方法であって、かかる治療を必要する患者に式(I):
    Figure 2004518680
    [式中、
    は、1個または2個のR基により置換されているか、または置換されていないベンジルまたはフェニルであり;
    は、式:
    Figure 2004518680
    で示される基であり;
    は、水素、1個もしくは2個のハロゲンまたはCFであり;
    Xは、OまたはSである]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法。
  2. 化合物が
    5−{4−[2−(ベンゾチアゾール−2−イル−ベンジル−アミノ)−エトキシ]−ベンジル}−チアゾリジン−2,4−ジオン;または
    {2−[4−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−フェノキシ]−エチル}−フェニル−カルバミド酸フェニルエステル
    からなる群から選択される請求項1記載の方法。
  3. グラム陽性細菌感染またはグラム陰性細菌感染が気道感染、***、全身および軟組織感染、骨および関節感染、髄膜炎、心内膜炎、ならびに性的感染症から選択される請求項1記載の方法。
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