JP2004514981A - 医学検査の医療上の発見を記録するシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
身体上又は身体内の問題点と箇所の両方よりなる医学的調査資料を効率的に提供するための電子工学的システムと方法。この発明は、さらに、関連した身体の箇所における多数の問題点を資料作成するための方法を提供する。この発明はさらに、身体上又は身体内の問題点と箇所の両方よりなる医学的調査に関連して指令を効率的に発行するための方法を提供する。本発明は身体検査中の効率を高めることができ、本発明を医者の実行仕事流れの基本要件となしている。一方、このことは本発明をして有用な電子器具と情報の膨大な配列のための単一点の集大成として機能することを可能にする。例えば、身体の箇所を有する1つ以上の医学的調査とある種の医学的調査を資料作成するためのコンピュータにより実現されたシステムと方法において、上記方法は、身体箇所を選択するユーザのために身体箇所選択画面を表示し、システムは次に可能な種類の医学的調査を選択する手段を表示する。
Description
【0001】
(関連出願)
本願は、2000年11月22日に出願された、米国特許出願第60, , 号、名称「医学検査の医療上の発見を記録するシステム及び方法」にかかる優先権を主張し、その全内容はここに参照として組み込まれている。
(技術分野)
本発明は、医療デリバリに関し、特に、医者−患者間の遭遇における医学検査の医療上の発見の記録を容易にし、電子医療情報システムの一点での統合を可能とする電子システムに関する。
【0002】
(背景技術)
医者の効率を改善するため、及び医療の提供コストの上昇を抑制するために、コンピュータまたは電子医療記録(EMR)システムを使用し、種々の医療サービスの提供を容易にする多くの試みが行なわれてきた。そのようなシステムは一般に医者のワークフローに十分に統合されておらず、また、広く採用されてもなかった。
【0003】
医者は一般に医療行為の就業日のほとんどを患者の診察に費やす。長い間、ほとんどの医者は、各部分が特定の健康に関する情報を生成するか使用する主要な2つの別々の部分に分割する、医者−患者の遭遇(「医学検査」)の過程を導いてきた。そのような健康に関連した情報は一般に、解剖学上及び診断上の2つの情報セグメントに分類される。一般に、解剖学上及び診断上情報は、患者により記述される症状を含む履歴的な健康情報、医者による客観的な所見を含む医学検査の観察、診断、鑑別診断、作業診断を含む評価、及びプランを含む。プランには、診断または処置手順、手順のスケジューリング、紹介と再評価の少なくともいずれか、計画された健康管理プラン、及び、患者についての情報/教育、特別の患者に対する所定の診断に適当なその他の処理及び機能を含んでもよい。
【0004】
診断に関し、医学検査の処理及び流れにおいて、解剖学上及び診断上の情報が1つ以上の医療上の発見を生成、記録するために使用されてもよい。そのような医療上の発見は一般に後に参照されるために記録され、また、医学検査の結果として生成され、医学検査に起因する1つ以上の手順を開始するために使用される。
【0005】
医学検査において処理される健康に関連する情報は、2つのグループに分類され得る記述的な健康に関連するデータを生成するか、または、使用する。2つのグループは、履歴データや医学検査の発見のような「解剖学上のデータ」と、診断及び健康管理プランのような「診断上のデータ」とである。出願人は、医学検査を自動化させるという従来の試みに対して成功が少なかった主な理由は、解剖学上のデータと診断上のデータの処理を統合していなかったからであるということに気づいた。記述的な健康に関連するデータは、項目の無限の組み合わせを含み、それゆえ、本質的に処理しにくいものである。記述的な健康に関するデータを処理するため、個々の医者は、自分自身の好ましい用語、及び、音声表記から筆跡にわたるデータを記録し、また、それらを書き込みすなわち記録するためのスタッフを雇用するような解決策を開発している。そのような不規則なデータの自動化は効率的でなかった。さらに、そのようなデータを処理する個々の医者に種々の方法が採用されたため、記述的な健康に関するデータの収集を自動化する試みは一般に医者の確立されたワークフローパターンを混乱させる。
【0006】
EMRシステムの大部分において、コンピュータ技術を医者―患者の遭遇に統合するための努力は、医療上の発見をデジタル的に記録する点に大きく焦点を当ててきた、すなわち、後の評価、解析、または電子伝送、再生のための医学検査の間、学習してきた。これらの電子医療記録システムは、医者による医学検査の実施を容易にすることはない。現存のEMRは医療の複雑さを調整するために構成されているのに対し、医者による医療は一般に非常に個別化されている。結果として生じる、個人的なワークスタイルと構築された電子医療記録システムとの間の摩擦が、それが意図されたように容易化するよりもむしろ、医療を混乱させている。これらの制限のために、そのようなシステムは医療コミュニティにおいて広く受け入れられていない。
【0007】
いくつかの試みが、患者の記録から離れた健康管理デリバリの特定の態様をコンピュータ化するためになされてきた。これらの制限された試み、すなわち、「部分的な解決策」は、例えば、判断への到達において又は適切な薬の投与量の選択において医者を支援する、いわゆるエキスパートシステムを含んでもよい。そのようなシステムは医者には人気がない。なぜならば、それらは、EMRシステムのように医者のワークフローを混乱させ、それにより生産性を低下させるからである。さらに、医者は一般に判断に到達するためにエキスパートシステムの支援を必要としない。
【0008】
可能性が拡大される一方で、関連する医療電子技術はペンと紙よりも効率的でないことが判明した。効率に対する医者のニーズは、機能性の改善に対するニーズよりも重要である。このため、医者の就業日を電子的に容易化するシステムに対するニーズは、全く満たされていないままであり、医者は主として手書きの書類を頼りにしている。
【0009】
医者の効率を改善するために、いくつかの電子医療記録(EMR)システムが開発されている。これらのEMRシステムにより医者は記録を閲覧し、発見を記録し、命令を発行することができる。
【0010】
しかしながら、過去において、EMRシステムは主としてデータ蓄積、リコールの記録、及び医者と患者の実際の遭遇から離れた時と場所におけるその他の作業のために使用されていた。ポータブルコンピュータ技術−ラップトップコンピュータ装置、パーム(Palm, Inc.)のPalm Vコンピュータのようなタブレットフォームファクタ装置−の出現により、医者は働いているときに患者とともにEMRシステムを利用することが可能となる。しかしながら、この動作モードは、ユーザが患者の問題を記述するように又は医者が患者を診察するように迅速にデータを入力しなければならないため、さらに効率の向上を招く。このため、これらの新しい技術に対するEMRシステムの構築において、効率が最も重要である。医者は医療記録に追加するデータ要素を迅速に選択しなければならない。
【0011】
いくつかの医療的発見は、身体上または身体中の1つまたは少数の位置にのみ生じ得る。一例として、病気になった身体の構造及びその構造の問題の双方を特定する「心臓血管S3の存在」の発見がある。これらの医療的発見を現在知られている方法で効率的に書類化することは比較的容易なことである。例えば、システムは、ユーザがまず身体(「心臓血管」)のシステムを選択し、その後、発見(S3の存在)を選択するという処理を実施してもよい。
【0012】
この種の発見を記録するための多数のEMRシステムが存在する。そのようなシステムにおいて、ユーザは一般的にシステムを選択し、そのシステムに関する発見のリストが提示される。例えば、医療システムはこの主のインタフェースを提供する。この単純なアプローチはこの種の医療上の発見に対して実行可能である。なぜならば、システム毎の共通の医療上の発見の数は一般に十分少なく、1つのディスプレイ上にリストを表示できるからであり、また、一旦、医療上の発見が選択されると、身体の位置をさらに特定する必要がないからである。
【0013】
ところが、著しく複雑な医学的所見、つまり、医学上の問題点や生体部位(body location)との両方を、特に一については広範囲の可能性から選定する場合にどうしても文書記録しなければならない医学的所見を文書記録するのは困難である。その例を挙げれば、筋骨格系についての沢山の所見(例えば、捻挫、骨起骨折、脱臼など)、或いは、皮膚系の医学的所見(例えば擦過傷、裂傷、火傷など)が挙げられる。このような医学的所見を効率的に文書記録することは、オプションの空間でのナビゲーションが二次元の世界で進行するものである。その上、自由にナビゲートでき、書類化のプロセスを比較的効率的にする一方で、一連の関係のある医学上の問題点の関連部位への文書記録を効率的にするシステムを作り出すことでさえ困難なのである。
【0014】
一部のEMRシステムでは、ユーザが問題点を先ず特定し、その後一を特定する必要がある。このようなシステムでの問題点は、ユーザが複数の問題点を同一部位に文書記録することを困難にしていることにある。他方では、一部のEMRシステムでは、ユーザに対して一を先ず特定し、その後に問題を特定するように要請することで、かかる所見を文書記録しようとしている。しかし、ここで論じている医学的所見の場合では、一が非常に多く、生体部位の選定も一般に多段階プロセスを辿ることになる。例えば、最初に生体の一般的な部位(例えば左腕)を選択し、その後もっと精密な部位(例えば左手首)を選択し、最後に、特定の部位(例えば、左舟状骨)を選択することになる。ところが、所見部位を特定するに当たってどこまで詳細に特定できるかは、所見上の医学的問題点や、ユーザの好みや判断(例えば、ある医者としては、「右手のカット」を指示したがっている一方、別の医者は同じ怪我について「右手の第2指の付け根から手首までカット」を文書記録するかも知れない)、問題の重度(医者としては、浅いカットよりも深いカットの部位を文書記録するかも知れない)、臨床専門(例えば、強トラウマの場合、緊急救急室の医者は「左手首骨起骨折」と見て、他のもっと重要な問題に気をとられてそれ以上のことはしないでいると、後で同じ患者を治療した整形外科医が「左舟状骨骨折」と文書記録するかも知れない)に応じて変る。
【0015】
従って、ナビゲーションのある段階で、部位を選択することが、(a)より詳細な部位を選択するオプションを用意するために掘り下げるか、(b)問題の最終部位として部位を選択するか、いずれかを意図することになる。部位同定後問題ナビゲーション(location−then−problem navigation)法を利用する一方法では、ユーザとしては問題の部位を所望の精度で示す画像まで先ず「掘り下げ(drill down)」、その後「掘下げ」ナビゲーションモードを抜けて選択モードへ移り、最後に、問題を選択する必要がある。ユーザが「掘下げ」モードから抜けるのを忘れたのであれば、ユーザが部位を選択するときにシステムが、ユーザ外としていた部位を選択するのではなくて、より詳しい投影(view)まで掘下げることになる。この余分のステップは紛らわしく、非効率的なものである。
【0016】
一般的な医学慣習では、例えばクリップボードに手書きの注記を書き留めるとか、口授した注記を文書記録するとかで所見を記述している。しかし、現今の電子的医学記録システムでは、(a)このような注記法は所見の効率的な入力システムと統合されていないこと、また、(b)このような注記の入力法が煩雑で、オフラインでテキストに文書記録する記録された音声ないしフリーエンド(free−end)文字識別テキストが必要であることから、効率的に注釈を入れることはできない。そこで、斯かる特別な意味合いを持たせた記述を、部位についての所見や所見の集成を効率的に文書記録するために電子的医学記録にまとめ上げることができると共に、自由形式のテキストやグラフィックをリスト選択入力(より効率的ではあるが、フレキシビリティに劣る)と結合することで複雑な注釈を効率的に文書記録することのできるシステムが求められているのである。
【0017】
さらに、単に問題や部位、状態だけ記録するよりも詳細な記録が求められている医学所見を文書記録するのが望ましい。さらに、生体において互いに近くに見いだされる複数の医学的問題を効率的に文書記録化するシステムと方法とが求められている。例えば、労働事故で負傷した手を処置している緊急救命室の医者としては、いくつかの指や手、並びに指や手における骨の切断についてカットを文書記録化する必要が出てくることもある。このような状況を鑑みると、互いに関わりのある異なった生体における部位のナビゲーションと、斯かる関わりのある生体部位の選択、複数の医学上の問題の選択などを効率的に関連づける(coordinate)方法とシステムの必要性が出てくる。
【0018】
(発明の開示)
理学的検査の一つかそれ以上の医学的所見を文書記録化するシステムには、出力インターフェースと入力インターフェースとを有するインターラクテブ装置が備わっている。この出力インターフェースはユーザに対して、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む解剖学的情報や複数の医学的問題のある診断情報などを含む健康保健関係情報を表示するようになっており、他方、入力インターフェースは、ユーザが一つかそれ以上の医学的所見を引き出すために表示された解剖学的情報と診断情報とをナビゲートできるようにしている。この医学的所見には、少なくとも一つの選ばれた生体部位に対応する少なくとも一つの選ばれた医学的問題が含まれている。このほかに、前記システムは、コンピュータプログラムを記憶するメモリ装置と、前記医学的所見を処理するこのコンピュータプログラムを実行するプロセッサと、前記医学的所見を記憶するデータ記憶装置とから成り立っている。
【0019】
本発明の一実施の形態は理学的検査の医学的所見を文書記録化する方法に基づくものであり、この方法は、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む解剖学的情報を第1表示にて表示するステップと、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む、理学的検査に関する解剖学的情報殻の第1選択をユーザから受け入れるステップと、前記第1選択に応じて複数の医学的問題のある診断情報を第2表示にて表示するステップと、複数の医学的問題のある診断情報殻の第2選択をユーザから受け入れるステップと、第1および第2選択を結びつけて少なくとも一つの医学的所見を出すステップとからなる。
【0020】
本発明の別の実施の形態は理学的検査の医学的所見を文書記録するシステムを提供しており、このシステムは、出力インターフェースと入力インターフェースとを有するインターラクテブ装置が備わっている。この出力インターフェースはユーザに対して、解剖学的情報と診断情報とを含む健康保健関係情報を表示するようになっており、他方、入力インターフェースは、ユーザが一つかそれ以上の医学的所見を引き出すために表示された解剖学的情報と診断情報とをナビゲートできるようにしている。この医学的所見には、少なくとも一つの選ばれた生体部位に対応する少なくとも一つの選ばれた医学的問題が含まれている。このほかに、前記システムは、コンピュータプログラムを記憶するメモリ装置と、前記医学的所見を処理するこのコンピュータプログラムを実行するプロセッサと、前記医学的所見を記憶するデータ記憶装置とから成り立っている。コンピュータプログラムで医学的所見を処理するに当たっては、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む解剖学的情報を前記出力インターフェースを介して第1表示にて表示し、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む、理学的検査に関する解剖学的情報殻の第1選択をユーザから受け入れる一方、選んだ解剖学上情報を第1表示にて入力インターフェースを介して入力し、前記解剖学上情報に一致する複数の医学的問題のある診断情報を第2表示にて表示し、この複数の医学的問題をユーザが選択する特定の順序で出力インターフェースを介して表示し、複数の医学的問題のある診断情報殻の第2選択をユーザから受け入れる一方、選んだ診断情報は第1表示にて入力インターフェースを介して入力し、選んだ少なくとも一つの生体系についての前記一つかそれ以上の医学的所見に対応する選んだ一つかそれ以上の医学的問題に選んだ一つかそれ以上の生体部位を結びつけるようにしている。
【0021】
本発明の他の実施の形態は、コンピュータによる、身体検査における医療上の所見の文書化の方法に基づいており、その方法は、身体器官の一覧を利用者に提示し、その身体器官の一覧から身体検査に関連する身体器官の少なくとも1つを選択し、複数の身体部位を表示する第一表示を利用者に提示し、その複数の身体部位から利用者が、少なくとも1つ、身体検査に関連する身体部位を選択し、第二表示においては複数の医療上の問題点を利用者に提示し、その複数の医療上の問題点から、選択された身体器官および選択された身体部位と対応している医療上の問題点を少なくとも1つ選択し、選択された身体部位と選択された医療上の問題点の組み合わせを、選択された身体器官に関する医療上の所見として記録することを有する。
【0022】
また、本発明の他の実施の形態は、コンピュータによる、身体検査における医療上の所見の文書化の方法に基づいており、その方法は、身体検査と関連する第一身体器官を含んだ身体器官の一覧を利用者に提示し、第一身体器官をその身体器官の一覧の中から選択し、身体検査と関連のある、第一身体部位および第二身体部位を含んだ複数の身体部位を表示する第一表示を利用者に提示し、複数の身体部位から、1つまたはそれよりも多くの、第一身体部位および第二身体部位を含んだ身体部位を選択し、第一の医療上の問題点と第二の医療上の問題点を含んだ複数の医療上の問題点を第二表示として利用者に提示し、その複数の医療上の問題点から、第一身体器官に関連した、第一身体部位と対応する第一の医療上の問題点および第二身体部位と対応した第二の医療上の問題点を含んだ、1つまたはそれよりも多くの医療上の問題点を選択し、第一身体部位と第一の医療上の問題点を組み合わせた第一の組み合わせ、および第二身体部位と第二の医療上の問題点を組み合わせた第二の組み合わせを記録して、第一および第二の組み合わせを第一身体器官に関する医療上の所見として示唆することを有している。
【0023】
本発明の他の代替的な実施の形態は、コンピュータによる、身体検査における医療上の所見の文書化の方法に基づいており、その方法は、身体検査に対応して決定された、第一身体器官を含んだ身体器官の一覧を利用者に提示し、その身体器官の一覧から第一身体器官を選択し、身体検査に対応して決定された、第一身体部位を含んだ複数の身体部位を表示する第一表示を利用者に提示し、その複数の身体部位から第一身体部位を選択し、身体検査に対応して決定された、第一の医療上の問題点および第二の医療上の問題点を含んだ複数の医療上の問題点を第二表示として利用者に提示し、その複数の医療上の問題点から第一および第二の医療上の問題点を選択し、第一身体部位と第一および第二の医療上の問題点との組み合わせを、第一身体器官に対する医療上の所見として記録することを有している。
【0024】
本発明の他の代替的な実施の形態は、コンピュータによる、身体検査における医療上の所見の文書化の方法に基づいており、その方法は、身体検査に対応して決定された、第一身体器官を含む身体器官の一覧を利用者に提示し、身体器官の一覧から第一身体器官を選択し、身体検査に対応して決定された、第一身体部位および第二身体部位を含んだ複数の身体部位を表示する第一表示を利用者に提示し、その複数の身体部位から第一身体部位および第二身体部位を選択し、身体検査に対応して決定された、第一の医療上の問題点を含んだ複数の医療上の問題点を表示する第二表示を利用者に提示し、複数の医療上の問題点から、第一の医療上の問題点を選択し、第一および第二身体部位と第一の医療上の問題点との組み合わせを、第一身体器官に対する医療上の所見として記録することを有している。
【0025】
他の実施の形態は、医療上の所見を詳述するシステムおよびその方法を提供する。そのシステムおよび方法により、1つまたはそれよりも多くの用意されていた選択肢と、1つまたはそれよりも多くのその場でつくられた医療上の所見の詳述に関する選択肢とを結合させる。その場でつくられた選択肢は、多数の入力モードを有する。例えば、注釈が付されたテキストは既存の選択オプションで統合される。
【0026】
本発明の他の実施の形態は電子的媒体に基づいており、それは本発明による方法を実施するためのプログラムからなる。本発明の他の実施の形態はコンピュータプログラムに基づいており、それは本発明の方法を実施するため翻訳可能な、コンピュータまたは機械が読み取り可能なプログラムの要素からなる。
【0027】
以上、後述の本発明の詳細な説明がよく理解されるように本発明の特徴および技術的利点を、やや大雑把に説明した。本発明の請求項の主題を成す、本発明の付加的な特徴や利点にかんしては下文に記す。本発明の技術分野の通常の知識を有するものにとっては当然であるが、本発明の目的と同一の目的を実施するため、他の形態に変形したり、または設計するための礎として、開示された概念や具体的な実施例を、容易に利用することができる。そのような等価の構造体が、付随する請求項に記された本発明の精神や範囲からは離れていないことを、当業者は知るべきである。
【0028】
本発明及びその効果のより完全な理解のため、添付図面が参照される。
【0029】
図1は、従来の電子カルテのグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。図2は、本発明のある実施の形態に係る医療所見を記録するための典型的なプロセスを示すフローチャートである。図2を参照すると、ユーザが体のシステムに関連付けられた所見を記録するプロセスが記載されている。このプロセスの最初に、ユーザはログインし、管理する(work)患者を選択し、その患者の所見を記録するために必要なタスクを選択する。図24に記載され、後述されるように、これを達成する一つの方法が示されている。
【0030】
図2を参照すると、所見を記録するために、ユーザは以下を実行する。
1.ユーザは、体の一つのシステム(例えば、筋肉−骨格システム、リンパ腺システム、あるいは皮膚システム)を選択する。ある実施例では、このステップは、体のシステムのリストをユーザインタフェース装置のスクリーンに表示して、マウス又はタッチスクリーン等のポインティングデバイスを用いてユーザが一つのシステムを選択することによって行われる。別の実施例ではこのステップは省かれる。分類されない問題や以下に詳述される病気(complaint)の問題の実施の形態ではそのような例を挙げる。
【0031】
2.システムは、体の現在の領域の特定位置を選択する手段を表している。一般に最初の領域は「全身」である。しかし、体の現在の領域を変更する後のステップによって、このステップに戻ってもよく、その後、このステップの繰り返しは、体の異なる領域に入力されてもよく、体の現在の領域を表す。
【0032】
図3は、本発明の実施の形態で位置選択手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。好ましい実施例では、システムは、体の現在領域を特定位置を選択するアビリティ(ability)を備えた概略的な描画(schematic depiction)(例えば、図3に示すように、最初の現在領域は「全身」であり、システムによって頭の位置、首の位置、肩の位置、腕の位置、前腕の位置、手の位置、指の位置、膝の位置、太腿の位置、つま先位置、足の位置、腹壁の位置、鎖骨位置、ひじの位置、手首位置、でん部位置、背中の位置、及び足首位置を選択するアビリティを与える)を示す。
【0033】
ある実施例では、システムは選択可能な位置のテキストのリストを表示する。別の実施例では、システムは、選択可能ないくつかの、又は全ての領域のテキスト表示をも含む概略図で表示をする。
【0034】
ある実施例では、領域について表示された概略図は、現在選択された体のシステムに対応する。例えば、選択された体のシステムが皮膚系である場合、選択された領域で皮膚の表面を概略図で表現されるが、筋肉−骨格系が選択された場合には、筋肉、骨格、関節、及び/又は皮膚下の腱が概略図で表現される。
【0035】
一実施形態においては、異なったグラフィックな描写が現在の患者の年齢又は発達段階に依存して用いられる。例えば、異なった画像を2才の子供よりも新生児の”全体の身体”を描写するために表示してもよい。一実施形態においては、異なったグラフィックな描写は患者の性別に依存して用いられる。
【0036】
3.ユーザは身体の現在の領域の位置を選択する。一実施形態においては、これは、マウスで制御されたカーソルをその位置に移動させ、マウスボタンをクリックすることによって当該位置を選択することにより達成される。一実施例においては、このことはタッチスクリーンのビデオディスプレイ上の選択位置をタッチすることにより達成される。
【0037】
4.この選択に応じて、当該システムは以下のものを開示している。
a.その位置における発見物を選択する手段。
b.(例えば、”ドリルダウン”など)上記選択された身体の位置のより詳細なビューを見るために選択する手段。
ゼロ個又はそれ以上の以下のもの(異なった実現手段をこれらの昨日の異なったサブセットを実施してもよい。)
c.身体の他の器官を選択する手段。
d.現在の器官のための選択された位置に対して実行する手順を選択する手段。
e.上記選択された位置において入力された問題の現在のセットに対して実行される手順を選択する手段。
f.注釈を加えるために選択する手段。
【0038】
一実施形態において、これらの要素は、上記選択された位置の近傍に現れるメニューにおいて図示される。図4において図示されたこの一例として、図4は、問題選択手段としての本発明の実施形態において用いられる電子的な医学チャートの典型的なグラフィカル・ユーザインターフェースを示している。
【0039】
一実施形態において、選択手段(a)は、(例えば、”身体の筋肉−骨格器官”に対して−−手首の骨折、捻挫、打撲傷など)身体と位置の現在のシステムに対する共通の問題をリスト化することにより実現され、もしすべての共通又は重要な問題がメニューの指示された領域において適合しないならば、”他の問題”の入力は、動作させたときに、階層化されたドロップダウンメニューにおいて追加の問題を表示する。もう1つの実施例において、発見物のこのリストは、(例えば、ホストリストなど)ユーザによって入力された最近の発見物を含む。もう1つの実施例において、発見物のこのリストは、患者の主な病訴、患者の性別、患者の年齢、患者の発達段階、患者のアクティブな問題、患者の過去の問題、患者の現在の薬物治療、患者の過去の薬物治療、ユーザによって入力された共通の発見物、ユーザによって入力された最近の発見物、及びユーザの医学的な専門分野を含むグループから選択された複数のファクタが与えられた共通の問題を含む。
【0040】
一実施形態において、選択手段(b),(c),(d),(e)及び(f)はそれぞれ選択されるメニュー入力である。もう1つの実施例において、選択手段(c),(d)及び(e)はメインメニュー上でゼロ個又はそれ以上の要素を表示し、メインメニューから表示させた階層的なサブメニュー上において残りの要素(必要であれば)を表示することによって実現される。当該システムの次のアクションは、これらのアクションのうちのどれがユーザによって選択されるかに依存している。
【0041】
5.もしステップ4において、ユーザがオプション(4a)を選択するとき、すなわち、ユーザが選択された位置における現在の器官に対する複数の問題を選択する。一実施形態において、ユーザはユーザが選択したい問題に対応するメニュー入力を表示させる。このとき、当該システムは(現在選択されている位置において選択された問題とともに)発見物を、現在の器官に対する発見物のセットに付け加える。図5は、選択問題のメニューとして本発明の実施例において用いられる電子的な医学チャートの典型的なグラフィカル・ユーザインターフェースを示している。
【0042】
もう1つの実施例において、発見物は、選択されることのみならず、識別された状態を有する必要がある。この状態は(例えば、問題が存在し、問題が存在せず、問題がいまだアクセスされていないなど)発見物の極性(又は方向性)を識別してもよく、もしくは、この状態は、(例えば、問題が存在し、問題に対して疑いをかけるなど)評価がなされたことを含む確信性を識別してもよく、もしくは、この状態は、これらのファクタの組み合わせを表すようにしてもよい。この例の目的のために、我々は、この状態が、PRSENT(存在)、NOT_PRESENT(未存在)、及びNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)を含むグループから選択されることを仮定するであろう。
【0043】
この実施形態において、各リスト化された問題に関連した発見物の状態は、ある値に初期化される。この値は典型的には、NO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)である。幾つかのシステムは、例えば、ユーザに対してある器官が”正常”であることを示すことにより特定の発見物のグループを異なった値に初期化する手段を提供してもよく、これは以下の通りに実現できる。すなわち、この器官内での幾つかの発見物はPRESENT(存在)に初期化され、他の特定の発見物はNOT_PRESENT(未存在)に初期化され、残りの発見物はNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)に初期化される。例えば、筋肉−骨格の試験に対して”正常”を選択することは、発見物として”全体の身体の全範囲の動き=PRESENT(存在)”、”右手のチアノーゼ=NOT_PRESENT(未存在)”、”左手のチアノーゼ=NOT_PRESENT(未存在)”、”全体の身体のはれ=NOT_PRESENT(未存在)”、を初期化し、すべての他の発見物=”NO_FINDING_ENTERED(発見物は入力されていない)”と初期化してもよい。このような初期化はもし当該器官が”正常”であると記録されているときに自動的に入力されるべきである、各器官に対する発見物のセットを記憶することによって達成される。
【0044】
初期値にかかわらず、この実施形態においては、問題選択手段は、問題のリストと、現在の位置に対する問題の状態とを表示する。この状態は、例えば、NO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)に対して中空のボックス、PRESENT(存在)に対する緑色のチェックマークを付きのボックス、NOT_PRESENT(未存在)に対して赤色のバックシュラッシュ付きのボックスなど、−−グラフィックなアイコンを用いて表示される。ユーザは状態のグラフィックのアイコンをタッチすればよく、これにより状態とアイコンを現在の状態に依存して、NO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)からPRESENT(存在)に変化させ、PRESENT(存在)からNOT_PRESENT(未存在)に変化させ、又は、NOT_PRESENT(未存在)からNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)に変化させる。発見物の状態が変化されたときは、当該システムは結果として得られる発見物と状態を記憶するとともに、現在の器官に対する発見物のリスト上に結果として得られた発見物を表示する。ユーザは、リストが表示されている間において、複数の問題の発見物に対する状態変化を成功裏に初期化する。
【0045】
要素を選択し、又は要素の状態を選択するための実施形態にかかわらず、一実施形態においては、当該システムは、位置から遠く離れて、又は位置を横切って選択された発見物のセットの表示を保持してもよい。もしそうであれば、要素が選択され、もしくはその状態がNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)から幾つかの他の状態に変化したときに、選択された要素は選択された発見物のこのリストに対して付け加えられる。反対に、もし発見物が選択解除され、もしくはその状態がNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)に変化したとき、当該システムは表示された発見物のリストからその発見物を除去する。
【0046】
要素の状態を選択し/変化するための実施形態にかかわらず、一実施形態において、ユーザがゼロ個又はそれ以上の発見物の所望される選択又は変化を実行したならば、一実施形態において、ユーザは”実行”ボタンをクリックすることにより、当該手段に対して表示から除去させるようにしてもよい。もう1つの実施例においては、すぐに当該システムは、明確に”実行”を選択することの必要なしに1つの要素は選択され又は変化されたとき、その表示からメニューを除去する。
【0047】
これら2つの変形例は、同一の位置における複数の問題を選択することと、1つの位置に対する1つの問題を選択することの間の便利さ(都合)での異なったトレードオフを提供している。幾つかの実施例は2つのオプションの1つを提供してもよく、他の実施形態は両方のオプションを実施してもよく、(i)ユーザによる選択の嗜好、(ii)ユーザの専門分野,(iii)ユーザの患者の人数、(iv)患者の主な病訴、(v)文書又は他のファクタである身体の器官に基づいて、複数のオプションから選択してもよい。
【0048】
上述したような手段の例などの手段を用いて選択された位置においてゼロ個又はそれ以上の発見物を更新した後、当該システムは、(例えば、ステップ2に進むなど)身体の前に表示された領域を再表示する。ステップ3,4,5を繰り返すことによって、ユーザは身体の位置において、又は互いに近い位置において、複数の発見物を効率的に文書化することができる。
【0049】
6. ステップ4で、ユーザがオプション(4b)を選択するとき(すなわち、ユーザが、身体の選択された場所を含む身体の複数の領域を選択するために、より詳細な概要図を表示させることを選択するとき)。図6は、ドリルダウン手段として、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図7は、身体の選択された場所を含む身体の複数の領域を選択するためにより詳細な概要図を表示させるために、ドリルダウン手段として、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0050】
システムは、身体の選択された場所を、身体の現在の領域に設定する。次いで、システムは、身体のこの領域を表示する(例えば、ステップ2に進む)。この機能は、より正確な場所を選択するために、ユーザが身体のより詳細な領域に“ズームイン”することを可能にする。例えば、筋骨格の検査をするとき、このステップの前に、身体の現在の領域が右腕及び右手であって、ユーザが手の場所を選択して、より詳細な概要図を表示させることを選択するならば、システムは、各指の関節が個別に選択されることを可能にする、手のグラフィック画像を表示する。
【0051】
7. ステップ4で、ユーザがオプション4cを選択するとき(すなわち、ユーザが、身体の異なる器官系を選択するとき)。(このオプションのステップは自由に選択できる−−システムは、身体の器官系とは異なる方法を用いて複数の問題を組織化してもよく、例えば、複数の器官系にわたる共通の問題のセットを列挙することによるか、又は、患者の主な病訴に関連した問題又は進行中の問題のセットを列挙することによって、複数の問題を組織化してもよい。)図8は、器官系を変えるために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図9は、複数の器官系にわたる共通の問題のセットを列挙するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図10は、患者の主な病訴に関連した問題又は進行中の問題のセットを列挙するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0052】
システムは、選択された器官系を現在の器官系に設定する。1つの実施形態では、次に、システムは上述のステップ4に制御を移す(システムは、指定された場所において1つ以上の選択肢/アクションを指定するための手段を表示する)。異なる実施形態では、次に、システムは上述のステップ2に制御を移す(システムは、身体の現在の領域を表示する)。このことは、ユーザが、身体の近接した領域における異なる器官系からの複数の所見を速やかに文書に記録することを可能にするということを注意する。ステップ3、4、5及び7を反復することによって、ユーザは、身体の同一の場所における複数の所見、又は身体の複数の器官系にわたって互いに近接した複数の場所における複数の所見を、効果的に文書に記録できるということを注意する。
【0053】
8. ステップ4で、ユーザがオプション(4d)又は(4e)を選択するとき(すなわち、ユーザが、実行する処置を選択するとき)。図11は、処置を選択するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図12は、身体の所定の領域に対する複数の処置のリストから、実行する処置を選択するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0054】
オプションとして、システムは、処置のための複数のパラメータを指定するために、ユーザに対してプロンプトを出す。図13は、図12の選択された処置に係る複数のパラメータを指定するためにユーザに対してプロンプトを出すために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。ユーザは、テキスト入力するか、複数のリストから複数の要素を選択するか、又は当該技術を熟知したものによって知られた他の手段によって、これらのパラメータを指定する。システムは、患者に対して命じられた複数の処置のセットに対して、当該処置(場所、処置)を追加する。次いで、システムは、上述されたステップ2に制御を移す(例えば、ステップ2に進む)。
【0055】
9. ステップ4で、ユーザがオプション4fを選択するとき(すなわち、ユーザが、注釈(annotation)を追加することを選択するとき)。システムは、現在の場所に対する現在の選択された所見に関連した追加の情報を入力するための手段を表示する。これらの手段は、録音、音声をテキスト化する機能、ペン入力キャプチャ、ペン入力のテキスト化、キーボードのテキスト入力、絵を描くためか又は現在の場所に関連付けられた標準的なテンプレート画像に注釈を追加するための描画ペン入力のような、ある所見又は複数の所見のセットについてのフリーフォーム情報を追加するための方法を含んでもよい。注釈(notation)を追加するための手順は、“注釈を追加する”に関連したサブセクションに詳細に説明されている。
【0056】
注釈が完了したことをユーザが知らせるとき、当該注釈はシステムによって記憶され、その場所にリンクされる。1つの実施形態では、システムは、場所選択手段における場所の近くに、その場所に対する注釈が記憶されていることを示すアイコンを表示する。1つの実施形態では、システムは、選択された所見の表示領域に、注釈(notation)が特定の場所に記憶されていることを示すアイコン又は説明的テキストを表示する。次いで、システムは上述されたステップ2に制御を移す(例えば、ステップ2に進む)。残りのステップはオプションである。
【0057】
10. ユーザが患者についてのさらなる情報を入力するか、又は患者についての注文を入力した後で、システムは、上のステップ4で説明された手段に従って、ユーザに利用可能な複数のオプションのリストを再構成してもよい。例えば、ユーザが、身体的検査の所見として“腫脹した複数の指”と入力するとき、
オプションのリストが、年配の患者に対して“診断を入力せよ:関節炎”を含むように修正されるか、又は、身体的検査の所見のリストが、関節炎又は関節の腫脹に関連したより詳細な所見又は正確な所見を含むように拡大されてもよく、もしくは、メドシン(Medcin)のような規則に基づいたシステムによって計算された、重要な異なる診断の潜在的な所見が、リスト中で強調される。一般に、患者についての複数の所見のセットが編集されるとき、ユーザに利用可能なオプションをカスタマイズするために、システムは規則に基づいた技術又は学習に基づいた技術を用いる。
【0058】
11. ステップ3において、ユーザは、現在表示された身体の領域に対して“描画する”を選択して、絵(drawing)に対してフリーハンドの注釈を追加してもよい。この処理は図14及び図15に示されている。図14は、現在表示された領域に対して“描画する”を選択し、絵(drawing)に対してフリーハンドの注釈を追加するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図15は、身体の現在の器官系に対して、身体の現在の領域のグラフィックの注釈のために身体全体からマークアップする複数の画像を選択するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0059】
システムの1つの実施形態は、身体の現在の領域のグラフィックの描画(depiction)に対して、フリーフォームのグラフィックの注釈を描画するための手段を提供する。1つの実施形態では、身体の現在の器官系に依存して異なるグラフィックの描画が用いられる。例えば、現在の器官系が“筋肉系”であるとき、グラフィックの描画は、身体の現在の領域の筋肉を示す。例えば、現在の器官系が“骨格系”であるとき、グラフィックの描画は、身体の現在の領域の骨を示す。
【0060】
1つの実施形態では、患者の年齢又は発育段階に依存して異なるグラフィックの描画が用いられる。例えば、新生児の“身体全体”を描画するためには、2歳の子供とは異なる画像が表示されることが可能である。
【0061】
1つの実施形態では、患者の性別に依存して異なるグラフィックの描画が用いられる。システムは、マウス、ライトペン、又はタッチスクリーンペンのようなポインティング装置によって選択された画素を取得し、表示しかつ記憶する“ディジタルインク”のような手段を用いて絵(drawing)を記憶する。システムは、現在表示されている身体の部分に含まれる複数の場所のセットに対して選択された複数の所見のセットに対して、その絵(drawing)を関連付ける。1つの実現では、システムはまた、その上に描画するための身体の異なる領域に係るグラフィックの描画を選択するための手段を提供する。ユーザが描画を終了したとき、ユーザは“描画を完了した”を選択し、システムは上述のステップ2に制御を戻す(例えば、システムは身体ナビゲーション手段を表示する)。身体ナビゲーション手段がグラフィックであるときは、1つの実現では、そのグラフィックは、図16に示されたように、描画された注釈を含むために拡大されることが可能である。図16は、描画された注釈を含むように拡大されたグラフィックを備えたグラフィックナビゲーション手段として、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0062】
12.ユーザに利用可能な別の動作は、発見のために、「発見に詳細を加える」ことを活性化させることである。1つの実施例では、このオプションが、選択された発見物のセットにリストされた発見の選択により、プロセスでのどんなステップでも活性化される。例えば、前記セットでの各エレメントは、ここでは、機能性への「ボタン」または「ハイパーリンク」として作用するかもしれない。1実施例では、選択された位置に問題の表示されたリストから問題(それはこの機能性へのボタンかハイパーリンクの役割をする)を選ぶことにより、このオプションは上記ステップ4の補足見解として上に活性化される。
【0063】
どのようにこの機能性が活性化されるかにかかわらず、システムはそれからディスプレイに選択された調査結果に細部を加えるための手段を表示する。 この手段は、以下の追加注釈の細別で詳細で記述される。1つの実施例では、注釈を加えることの実行により、ディスプレイは、注釈が注釈付きであった特定の調査結果に加えられたことを示すために最新のものにされる。 例えば、その調査結果の次に「注釈現在」アイコンが現われる。1つの実施例では、この注釈アイコンは注釈が含んでいる注釈(無料のテキスト、声、図画と追加の選択されたオプション)のタイプによって異なっている。注釈を加えることの実行により、制御はこのステップの前に実行していたステップに戻る。
【0064】
13.「ズームイン」イメージが表示されたとき、ユーザーは「ズームアウト」するために選択する。 このユーザーの行動に応えて、システムは身体のより高く広い領域のビューを表示し、そして前記広い地域を、身体の現在の地域とする。このプロセスは図17 と18 で例証される。図17 は、ズームイン手段として、この発明の実施例で用いられる電子医療チャートの模範的なグラフィカル・ユーザインタフェースを示す。図18 は、ズームアウト手段として、この発明の実施例で用いられる電子医療チャートの模範的なグラフィカル・ユーザインタフェースを示す。
【0065】
14.身体の特定の部分のための選択手段が表示されたとき、ユーザーは、「左 //右」あるいは「前部 //後部」の間を、あるいは双方のビューまたは選択手段をトグルしてもよい。
(注:このステップは数字に示されない;数字は「場所を選択することについてのシステムディスプレイ手段」ボックスからこのステップが追加の選択であることを示すためにアップデートされる必要がある。)
回答により、システムは選択を対応する場所に変える。例えば、選択手段が右手の後部を示すと仮定する。 トグル機能性を選択することによって、システムは直接右手の前部あるいは左手の後部を示すことに切り替えることができる。
【0066】
注釈(あるいは詳細)の追加
上に記述したように、ユーザは、位置(例えば位置のすべての発見物に当てはまるか、その位置の評価のために一般的な情況について記述する注釈)へ注釈を加えるか、特定の発見に注釈を加えることを決めてもよい。位置か発見を詳述するためのこの技術は以下のように働きます。最初に、ユーザは、上に記述されるような発見か位置を詳述するオプションを活性化します。これを受けて、システムは、選択された発見を注釈するための手段を表示します。
【0067】
異なる実施例は、発見か位置をより非常に詳しくドキュメント化するためにオプションの異なる部分集合を提供してもよい。そのようなオプションは次のものを含んでいる: (注: ここに下から引用されたマスター・リスト)
(a)記録された音声注釈
(b)Dragon System’s Dragon Naturally Speaking Medical Suiteのような音声認識コンピュータ・プログラムへの音声入力
(c)自由行動図面
(d)身体の現在の位置のグラフ式の描写上の自由行動注釈
(e)あらかじめ生成された注釈のリストから選択すること
(f)キーボード、仮想のスクリーン上のキーボードあるいは、コンピューター・システムI/Oの分野で訓練されたもので既知の他のテキスト入力手段による自由なテキスト注釈入力
(g)「ディジタル・インクの」手書きのノートを記録すること
(h) 患者の位置の電子写真
(i) ユーザによってディジタルで捕らえられた自由行動図面で注釈された特許上の位置の電子写真
(j) 注釈されている基礎発見の修正に関するものか、それを修正する、0以上のより詳細な発見を選択すること
(k)注釈されている基礎発見と関係する詳細な発見物のために、“存在する”/“存在しない”の状態を設定すること
(l)Palm Inc’s Grafitti systemのような制限された筆跡認識システムのような筆跡認識システムによって入力されたテキスト、あるいは一般的な筆跡認識システム。
【0068】
図19は、様々なオプションを提供するためにこの発明の実施例の中で使用されてもよい、電子の医療図表の典型的なGUI(graphical user interface)を示す。図19は、オプション(a)(d)(e)(k)および(l)を提供する実施例を示す。各方法(a)(c)(f)および(g)の作用は当業者には明白である。これらの方法の各々は、標準の入力/出力および記憶手段を使用して、単純な入力(テキスト、音声あるいはピクセル)を捕捉して格納する。
【0069】
方法(b)および(l)の作用は互いに似ている。各々では、アナログ「実際の世界」入力(例えば音声あるいは筆跡)は、コンピューター・ハードウェア(例えばマイクロホンあるいはタッチ・スクリーン)によって最初に捕らえられ、ディジタル形式に変換される。そのような転換用ハードウェアは、商品のポータブルコンピューター装置に一般に含まれている。その後、その入力は入力をテキストに変換するためにソフトウェア・システムに供給される。音声をテキストに変換するためのソフトウェア・モジュールは、Dragon Systems および International Business Machines, Corporationを含む多くのベンダーから利用可能で、ここでは詳細に記述しない。筆跡をテキストに変換するためのソフトウェア・モジュールは、Palm社、CIC、Paragon Softwareおよびアップルを含む多くのベンダーから利用可能で、ここでは詳細に記述しない。その後、生じるテキストは、注釈として格納されてもよい。追加的に、オリジナルのディジタル化された入力も格納されてもよい(完全な形式で、あるいは圧縮した形式でのいずれか)。
【0070】
グラフ式のイメージ上の自由行動注釈用の方法(d)の作用は、記憶装置から身体の現在の領域のグラフ式のイメージを最初に検索することである。1つの実施例では、患者の性別、患者の年代か、発育期、現在選択された身体のシステムあるいはこれらの要因の結合に対応させるために、このイメージが、身体の領域の1グループのイメージから選ばれる。
その後、イメージはユーザに表示されます。また、ユーザは、マウスあるいはペン/タッチ・スクリーンの入力装置のようなポインティング・デバイスを使用して、表示された写真で「描く。」図面は一連の(x、y)座標として格納され、一連のエレメントは、ポインティング・デバイスによって、 スクリーン上で選択されたピクセルに対応する。
【0071】
写真の注釈用の方法(h)および(i)の作用は互いに似ている。どちらかあるいはこれらのオプション両方を含んでいる実施例では、ハードウェア・システムは、ディジタル・カメラを含み、そのカメラは、ユーザ(商業上利用可能なウェブ・カメラか、あるいはソニー絵本C1でのようなターミナルの装置へ統合されたもののように)によって使用されるか、ネットワークによってターミナルに接続された個別の装置として提供されるものである。ユーザは、写真を撮るためにカメラを活性化する。また、システムは患者のカルテにこの絵を格納します。その後、システムはこの絵を表示する。システムがこの絵を注釈するための手段を提供する場合、システムはユーザが、上に記述された概要の注釈手段のために記述された方法の中で自由行動図面を使用して、絵を注釈することを可能にする。
【0072】
また、あらかじめ生成された注釈を選択するための方法(e)(j)および(k)の作用あるいはリストからの詳細な発見物は類似している。1つの実施例では、システム管理ユーザは、あらかじめ、注釈されている発見か身***置によって選択されるように使用されるリストと共に、表示される要素のリストを生成する。別の具体化では、医学のユーザが、ユーザが希望のリスト要素をタイプインするか選択する、個別のデータ・エントリープロセスによってリストを生成します。別の実施例では、システムが、ユーザによって入力された最近のもしくは共通の自由なテキスト注釈の選択により、自動的にリストを組み立てる。別の実施例では、システムが、1グループのユーザによって入力された最近もしくは共通の自由なテキスト注釈の選択により、自動的にリストを組み立てる。
【0073】
予め生成される注釈を生成するために用いられる方法にもかかわらず、これらのリストは、各々が固有の識別子及び記述子を有する0又はそれ以上のエレメントを有することができる。記述子は、次の(i)〜(iii)の異なるタイプの注釈を記述するものであってよい。(i)所見又は場所に関する、通常の文字通りの注釈(例えば「腕の骨折」に関して、通常の注釈は、「患者は自転車に乗っていた」,「患者はスケートボードをしていた」,「患者は自動車事故に巻き込まれた」,「患者は歩行中に転倒した」及び「患者はスポーツをしていた」を有し得る),(ii)所見又は場所に関する通常の詳細な所見に対応する詳細な所見(例えば「腕の骨折」に関して、通常の詳細な所見は、「手首の脈があるか」又は「脱臼があるか」を有し得る)、若しくは、(iii)注釈されるベースの所見を限定する修飾語の所見(例えば「腕の骨折」に関して、通常の修飾語は「単純な」,「複雑な」を含み得る)。
【0074】
ユーザが場所又は所見を注釈することを選択すると、システムは、その場所又は所見に対応している注釈の予め生成されたリストを表示する。(e)及び(j)の方法に関して、システムは、ユーザが0又はそれ以上の表示されたエレメントを選択することを可能とすべく、「チェックボックス」等の手段を提供する。これらの方法において、選択された各エレメントについて、システムは、注釈又は選択された所見の固有の識別子を格納する。方法(k)に関して、システムは、0又はそれ以上のエレメントに関した状態(例えば「PRESENT」,「NOT_PRESENT」又は「NO_FINDING_RECORDED」)を選択するための手段を提供する。この方法について、システムは、その状態が「NO_FINDING_RECORDED」とは異なる全ての所見の状態を格納する。
【0075】
前述した入力の完了後、ユーザは、(1つの実施態様では、「完了」とラベル付けされたボタンをクリックすることにより)注釈が完了したことを指示する。システムは、その後、この方法が呼び出された場所へ戻る。1つの態様では、システムは、付加的な項目が使用できることを指示すべく注釈されている所見又は場所の隣りにアイコンを表示する。1つの態様では、システムは、完全なフォームで注釈を表示する。
【0076】
分類されない問題の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。他の実施態様では、問題はグループ化されない。システムを選択するステップは省略され、システムを変更するオプションは省略され、また、場所に関して表示される問題のリストは、身体の複数のシステムに及び得る。
【0077】
病訴の問題の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。別の実施態様では、特定の主要な病訴をもつ患者について起こりがちな種々の問題は1つのグループに収集され、また、各タイプの問題は、これらの問題が関連する身体のシステムにもかかわらず、0又はそれ以上のグループにおいてあらわれ得る。例えば主要な病訴「自動車事故」に関連するグループは、骨折,打撲,裂傷,切断等の自動車事故の被害に関する通常の問題を有するかもしれない。この実施態様では、システムを選択するステップが省略される。代わりとして、受付係又は患者等のユーザ又は異なるユーザが、主要な病訴を入力する、若しくは、システムが、ユーザが現在の患者としてその患者を選択した場合に、先に入力された患者の主要な病訴を読み出す。この実施態様では、主要な病訴を選択する手段にもかかわらず、場所が選択された場合に表示される問題のリストが、主要な病訴に関連した問題を有するものの、それは、身体の複数のシステムに及び得る。
【0078】
これを理解するための簡単な方法は、各テンプレートが任意の(場所,主要な病訴)のペアに対して提供されるべき問題のリストをもたらす、病訴固有のテンプレートを提供することである。問題のリストを病訴固有とすることに加え、有用なオーダ又は他の情報のリストが、病訴固有のテンプレートから選択されてもよい。図24は、ユーザが患者に関して主要な病訴を選択し、健康診断を実行する電子医療記録システムのフローを示している。(この図は以下で説明する)。
【0079】
ユーザの特質の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。他の実施態様では、特定の開業医により一般に扱われる種々の問題が、1つのグループに収集される。例えば、老人病学のケアを専門とする内科医に関連したグループは、紫藍症,腫れ物,関節痛,骨折等の、初老の患者についての通常の問題を含み得る。この実施態様では、システムを選択するステップが省略される。この実施態様においては、場所が選択される場合に表示される問題のリストが、ユーザの特質又は経験に関連した問題を有するものの、それは、身体の複数のシステムに及び得る。
【0080】
この実施態様では、身体のシステムを選択するステップが省略されてもよい。すなわち、不履行の「システム」は、経験に関連した所見の組である。しかし、システムを切り替えるオプションが、ユーザが、「経験に関する通常の問題」を文書で証明することから、特定のシステムに関した所見を文書で証明することへ切り替えることを可能とすべく設けられてもよい。これにより、「通常の問題」のリスト上にあらわれず、選択され得る付加的なシステムの所見が提供されることになる。
【0081】
テンプレート選択の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。他の実施態様では、問題,オーダ及び他の情報の臨床上関連した組が、テンプレートと呼ばれるグループに収集される。各テンプレートは、身体の指定場所でのオプションとして提供されるべき問題,オーダ及び他の情報を詳細に記すものである。加えて、各テンプレートは、その下でテンプレートが選択されるべきルールを詳細に記すものである。1つの実施態様では、これらのルールが、現在の患者に関係するEMR記録におけるデータのブール関数(Boolean function)を有する。すなわち、もしルールが適合すれば、指定のテンプレートが、場所についてのオプションを提供すべく用いられる。
【0082】
ダイナミックな選択の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。他の実施態様では、問題,オーダ及び他の情報の臨床上関連した組が、身体の指定場所におけるオプションとして提供されるべき問題,オーダ及び他の情報の組のグループへダイナミックに収集される。この選択はダイナミックに選択される。すなわち、患者について新しい所見が入力されるたびに、新しい収集物が生成される。この生成が、メドシン(Medcin)により提供されるもの等のルールが基本となった決定サポートシステムを用いて実現される。代わりに、この生成は、入力の構成を付与された一般的に選択されたエレメントを生成するために履歴を用いるニューラルネット等の学習手段を用いて実現されてもよい。
【0083】
リピートパストエントリ(Repeat past entries)の実施態様
いくらかの医療開業医に関するキー有効性の結果は、身体の領域の組についての多数の関連した所見を入力する。例えばリウモトロジスト(reumotologist)は、患者の両手における各関節の機能を文書で証明するかもしれない。かかる場合、複数の場合における同じ「標準の」所見を文書で証明するのに、医者が必要とされることになる。このシステムの実施態様は、かかる繰り返される症状の発現を文書で効率的に証明するための手段を提供する。オプションのリストは、1つ又はそれ以上の「日付(DATE)からのリピートの所見」のエレメントを有してもよい。「日付」は、初期の診断に対する基準と置きかえられる。
【0084】
ユーザは、過去の診断から現在の診断へデータを効率的に入力するために、そのオプションを選択することもできる。特に、入力が選択された場合には、システムが、選択された日付から従来の診断へ、選択された場所における又は序列的に下にある所見をコピーする。これらの所見は、現在の所見のスクリーンの概要にあらわれ、また、ユーザにより更新されてもよい。
【0085】
同時表示の実施態様
図20は、ユーザが患者のために主要な病気を選択し身体検査を実行する電子医療記録(EMR)システムの流れ(フロー:flow)を示すフローチャートである。図20を参照すれば、同時フローは、図2に記載された方法の代替的な実施態様を示している。この実施態様では、システムはオプション(option)のリストを常時表示しているが、これらオプションは、ユーザに部位の選択を要求し、その選択された部位のために表示されるべきオプションをもたらすというよりはむしろ、現在表示されている領域上で働くものである。例えば、現在表示されている領域が「全身」であれば、オプションとして表示される問題は、「青ざめ(パーラ:pallor)」又は「発疹」を含むかもしれず、これら問題の一つの選択は、「全身パーラ」又は「全身発疹」という結論になるであろう。同様に、「手順(プロセデュアズ:procedures)」を選択すれば、全身領域に関する手順の中から選択する手段を、システムに表示せしめるであろう。
【0086】
ここに記載された実施態様では、それでもなおユーザはその部位に「ドリルダウン」するために特定の部位を選択可能である。一つの代替的な実施態様は、アクション(action)のリスト中に「ドリルダウン」を含み、ドリルダウンアクションを選択した後に部位を選択することをユーザに求めるであろう。
【0087】
混合表示の実施態様
図2及び図20に記載された構成が、表示領域についてのアクションとして有用なオプションのサブセット(subset)や、選択部位についてのアクションとして有用なオプションのサブセットを与えるために組み合わせ得ることは、当業者にとって自明であろう。これらのサブセットは重なり合うことができ、例えば、同一のオプションが、表示領域と選択部位の両方に利用されるようにもできる。
【0088】
システム構成
図21は、顧客(クライエント:client)装置と中央制御装置(コントローラ:controller)とを有する例示的な身体検査医療システムの構成要素の高レベルブロック線図である。本発明に係る装置及び方法の第1の実施態様のシステム構成は、図21を参照して説明される。図21に示されるように、本発明の装置は、クライエント装置と中央コントローラとを備えている。各ノード(node)は、例えば、オリンコ802.11 ウエイブラン(WAVELAN)PCMCIAカード又はブルーツース・スタンダード(Bluetooth standard)によって与えられるような、無線ラジオ周波数ネットワークを用いたネットワーク接続を通じて接続される。イーザネット(Ethernet(登録商標))又はトウクンリング(token ring)ネットワークのような有線ネットワーク、セルラー(cellular)、パーソナルコミュニケーションシステム(Personal Communication Systems(”PCS”))、超音波、インターネット、赤外線、或いは衛星ネットワークなどによっても、接続を確立することができる。
【0089】
第2の実施例では、クライエント装置と中央コントローラとが1つの同一の装置であり、モジュール間の通信が当該装置の記憶システムを介して達成される。本発明は、上記構成要素を用いて、医療上の結論を書類で証明し、治療オーダを発行する。
【0090】
図22は、図21の中央コントローラの例示的な詳細を伴ったブロック線図である。図22に示されるように、中央コントローラは、中央プロセッサ(CPU)、RAM、ROM、クロック、作動システム、ネットワークインタフェイス、及びデータ貯蔵(ストーレッジ:storage)デバイスを包含している。
【0091】
従来のパーソナルコンピュータ又はコンピュータワークステーションで十分なメモリ及び処理能力を備えたものが、中央コントローラとして使用することができる。1つの実施態様では、それがウェブサーバ(web server)として作用し、クライエント装置からの要求を受け付け、クライエント装置に対して返答を送る。中央コントローラは、多量の処理を行い、通信処理およびデータ検索において膨大な数の数学的演算を実行できなければならない。一般にインテル社(Intel Inc)によって製造される例えば100MHzP54Cのようなペンティアム(登録商標)(Pentium(登録商標))マイクロプロセッサが、CPUに使用可能である。このプロセッサは32ビット(32−bit)構造を採用している。同等のプロセッサとしては、モトローラ(Motorola)の120MHzパワー(Power)PC604或いはサンマイクロシステムズ(Sun Microsystems)の166MHzウルトラ(Ultra)SPARC−Lなどが挙げられる。
【0092】
データストーレッジデバイスは、CD−ROMドライブ(drive)、DVDドライブと同様に、ハードディスク磁気または光学的ストーレッジユニットを包含し得る。データストーレッジデバイスは、ユーザのデータベース,患者のデータベース,アクティブエンカウンタ(active encounter)データベース,過去のエンカウンタデータベース,医療コンテント(content)データベース,暗号キーデータベース,オージット(audit)データベース、及びオーダデータベースを含む、患者の医療エンカウンタの処理に用いられる複数のデータベースを内包している。1つの好ましい実施態様では、例えばオラクル社(Oracle Corporation)製のオラクル7のようなデータベースソフトウェアが、これらのデータベースを創成し管理するために用いられる。
【0093】
ユーザデータベースは、例えば、識別番号、名前、公的/私的キー情報、パスワード、ユーザのタイプ(例えば、医師、看護婦、技師)、特性、及び嗜好などの分野を伴ったユーザについてのデータを保持している。患者データベースは、例えば、患者の識別番号、名前、年齢、性別、人種、住所、連絡情報(例えば、電話番号、イーメイルアドレス(e−mail address))、アクティブな医療上の問題、過去の医療上の問題、現在の薬物治療、過去の薬物治療などの分野を伴った患者についてのデータを保持している。
【0094】
アクティブエンカウンタデータベースは、ユーザが患者の医療上の条件を文書作成している進行中の期間についてのデータを保持している。各アクティブエンカウンタは、エンカウンタ識別番号、ユーザ識別番号、患者識別番号、日付け、時間、主な病気、付随した病気、診断、オーダ、及び、現在までの最新の薬物治療リスト、過去の薬物治療リスト、アクティブな問題リスト、及び過去の問題リストの分野を包含している。過去のエンカウンタデータベースは、完了したエンカウンタについてのデータを保持している。分野はアクティブエンカウンタデータベースに対して記載したものと同様である。
【0095】
医療コンテントデータベースは、システムのリスト、身体の領域のリスト、身体の領域の図式的な描写、身体部位のリスト、身体部位の図式的な描写、問題リスト、プロセヂュア/オーダのリスト、及び、更に特定の部位で特定のタイプの診断を文書で証するために利用することにより選択し得る、診断タイプ及び診断部位により調整された詳細リストを蓄えている。
【0096】
第1の実施態様においては、このデータはツリー(tree)状に組織されている。その根元は、ナビゲーション(navigation)の出発点を与えている。根元の各子供部分は、身体の特定のシステムに対する診断を備えたサブツリー(sub−tree)の根元である。これらサブツリーのコンテンツは、「プレイスノード(Place Nodes)」のレベルの何らかのナンバであり、このプレイスノードは、特定のシステムに対する身体領域(プレイスがナビゲーションに対して表示された現在の領域である場合)に関係した、又は、身体部位(プレイスが領域内で選択された部位である場合)に関係した、データを備えている。プレイスノードは、例えば、プレイス(場所)のアイデンティティ(identity)、領域の図式的な描写、周囲の親(ペアレント:parent)プレイスのアイデンティティ、プレイス内で(もし、あれば)選択され得る特定の部位に相当するサブプレイスのアイデンティティ、その部位での診断に指定され得る問題のリスト、その部位に対してオーダされ得るプロセヂュアのリスト、及び身体の異なるシステムでの対応するプレイスのアイデンティティなどのを包含するものである。
【0097】
暗号キーデータベースは、暗号機能を助勢し、対称及び非対称キーを蓄えている。ネットワークメッセージの暗号化及び暗号解読のための、また、ネットワーク接続の認証のためのCPUは、上記キーを用いる。オーディット(audit)データベースは、実行された処理に付随する業務処理情報を蓄え、後での分析のために検索され得るようにする。オーダデータベースは、オーダを完了させる関係者への伝達のためにやりかけのオーダを蓄え、また、完了したオーダの結果を蓄えるものである。
【0098】
図23は、図21のクライエント装置の例示的な詳細を伴ったブロック線図である。図23に示されるように、クライエント装置は、中央プロセッサ(CPU)、RAM、ROM、クロック、作動システム、ネットワークインタフェイス、ディスプレイ、ポインタ入力、カメラ、マイクロフォン、及びデータ記憶(ストーレッジ:storage)デバイスを包含している。一つの実施態様では、この機能性は、例えば、カメラを内蔵したソニーC1ピクチャーブック(Sony C1 Picture Book)コンピュータのようなノートブック型コンピュータに付与されている。他の実施態様では、この機能性は、例えば、富士通スタイリスティック3400(しかしながら、カメラモジュールは省略されている)のような、テーブル型デバイスに付与されている。ポインタ入力デバイスは、タッチスクリーン、マウス、トラックボール、タッチパッド、又はジョイスティックであるかもしれない。カメラは、ソニーC1ピクチャーブックコンピュータにおけるように、装置に内蔵されても良く、クライエント装置又は中央コントローラへのネットワークにわたってデータ伝送ができる分離した別の装置であっても良く、或いは、幾つかの実施態様では省略されても良い。マイクロフォンは、ソニーC1ピクチャーブックコンピュータにおけるように、装置に内蔵されても良く、クライエント装置又は中央コントローラへのネットワークにわたってデータ伝送ができる分離した別の装置であっても良く、或いは、幾つかの実施態様では省略されても良い。
データストーリッジデバイスは、通信の認証のために、マシーンアイデンティティ情報及び暗号情報を蓄えるものである。それは、また、未だ中央コントローラへ伝送されていない現在のエンカウンタへの最新情報を蓄えることにより、書き込みバッファ(buffer)としても働く。それは、また、中央コントローラからの読み出しデータの貯留場所としての役割も果たすものである。
【0099】
クライエント装置と中央コントローラとの間に要求される通信を可能とし得る、基本的な機能性がメッセージの創生と伝送である、市販のソフトウエアアプリケーションが数多くある。例えば、中央コントローラは、ウェブサーバ(web server)として形成され得るし、また、例えば、ネットスケープ社(Netscape Corporation)が提供するネットスケープナビゲータ・ウェブブラウザ(Netscape navigator web browser)は、中央サーバによってユーザに提示されたオプション及びデータを表示し、ユーザの入力を収集して中央コントローラに伝送するために、クライエント装置によって使用され得る。ブラウザにより提供されるユーザインタフェイスは、ジャヴァスクリプト(Java(登録商標)Script),ジャヴァ(Java(登録商標))で指定され、又は、ジャヴァスイング・ユーザインタフェイス・ツールキット(Java(登録商標) Swing user interface toolkit)により提供されるインタフェイス・インハンスメント(interface enhancement)によって更に増強され得る。例えば、Xウインドウズシステム(X windows system)は、ユーザインタフェイスを介して、クライエント装置と中央コントローラ間を通信するための全般的な方法を与える。その代わりになるべきものとして、例えば、TCP/IPネットワーク・プロトコルスィート(protocol suite)は、ユーザデバイス上で働いているユーザインタフェイスプログラムと中央コントローラの間での全般的な通信のための方法を提供するものである。
【0100】
本発明の焦点である医療情報は高度の慎重さを要する性質のものであり、且つ、いくつかの実施形態は、ユーザー装置と中央制御器の間の無線通信を使用するので、一実施形態は、ネットワーク上の異なる装置の間のデータ通信を暗号化する。IP(インターネットプロトコル)規格を使用して通信する2台の装置の間の通信を認証及び確保するためのIPSec規格と、ウェブブラウザとウェブサーバーの間の通信を確保及び認証するSSL及びHTTPs規格を含む、ネットワーク通信を暗号化するための多くの商業的及び無料のパッケージがある。
【0101】
上記実施形態は、中央制御器として働く単一のコンピュータを記載しているが、当業者は、機能性を複数のコンピュータに分散できることを理解するだろう。一実施形態において、中央制御器は、データベースとプロセッサが別個の装置又は場所に格納された分散アーキテクチャに構成されている。いくつかの制御器は、主要処理機能を実行すると共に、最小量のRAM、ROMと汎用プロセッサを含む。これらの制御器の各々は、他の制御器及びクライアント装置とのプライマリ通信リンクとして働くネットワークハブに装着される。ネットワークハブは、それ自身最小の処理能力を有して、第一に通信ルーターとして働く。当業者は、殆ど無限の台数の制御器がサポートされることを理解するだろう。この構成は、全システムに影響する破滅的なハードウェア故障が生じにくいよりダイナミックでフレキシブルなシステムを生じる。
【0102】
ハンドヘルド装置実施形態
ハンドヘルド装置実施形態において、中央制御器とクライアント装置は、ラップトップコンピュータ(例えば、ソニーのバイオPCGZ505SX)等のポータブルコンピュータや富士通のスタイリスティック3400等のタブレットフォームファクター装置に載置される。本実施形態において、ネットワーク通信は、ローカルメモリやストレージを介した直接通信のために、モジュール間では行われない。
【0103】
電子医療記録実施形態
本発明の方法は、患者との医療接触を文書化する一手段を提供する電子医療記録アクセスシステムの一部として使用される。図24は、本発明に合致する医療調査結果を文書化する典型的な方法を使用する本発明の典型的な身体検査医療システムが、どのように電子医療記録(EMR)システムに組込まれるかを示すフローチャートである。ステップ1001により、ユーザーはシステムにログインする。ユーザーは、ポータブルコンピュータ又は汎用装置を介してログインする。一実施形態において、ユーザーは、電子医療チャートGUIを備えるポータブルコンピュータを使用してログインする。ステップ1002により、次に、ユーザは、新しいデータの入力、データの更新又はデータの閲覧等の実行すべきタスクを選択する。
【0104】
ステップ1003により、次に、ユーザーは、タスクが実行されるべき患者を選択し、これは、現存の患者の選択又は新しい患者記録を開始することの選択を含む。次に、ユーザーは、予備患者情報、身体の検査及び評価、診断と治療命令等の複数のタスク1004のいずれかのデータを入力、更新、閲覧等をする。各タスク1004の間、図2を参照して説明した本発明の方法が、調査結果を文書化、命令の発行又はナビゲートするために実行される。これにより、各タスク1004が、他のタスクに移行することなしに、患者選択の直後に実行及び終了される。又、これにより、タスク1004が、例えば、新しい患者と連続的に実行される。一旦タスク1004が完了すると、ユーザーは新しい患者又は新しいタスク1004を選択するか、又は、ユーザーは、終了ステップ1005に移行する。終了ステップ1005により、ユーザーは、セッションの結果を閲覧すると共に、話の提出、スケジューリングの変更、書状の起草等の管理上のタスクを完了することができる。終了ステップ1005の後、ユーザーは、別の患者又はタスクに移行するか、又は、ステップ1006でシステムをログアウトする。
【0105】
システムは、問題型式と問題個所を文書化して、調査結果を文書化する新規な方法を提供する。鍵となる技術革新は、これらの要素の文書化を統合すると共に、「ドリルダウン」及び「選択」ナビゲーションを統合する新規な方法である。
【0106】
本発明の別の目的は、問題、個所と状態を備える調査結果を文書化することであり、ここで、状態は、調査結果が肯定的であるか否定的であるか、調査が決定の全ての確実性でなされたか否か又はこれらの要素のいずれかの組合せを表すように、調査結果に対する修正を表す。例えば、一実施形態において、状態は、「存在」「非存在」と「調査結果未入力」の群から選択される。「存在」調査結果は、条件が患者に対して存在する(例えば、「発疹が右腿上部に存在」)との決定を表す。「非存在」調査結果は、条件が患者に対して存在しない(例えば、「大腿骨骨折存在せず」)との決定を表す。「調査結果未入力」調査結果は、データが入力されていない調査結果を表す。別の例では、「存在」、「疑い」「非存在」と「調査結果未入力」の群から選択され、ここで、「疑い」調査結果は、条件は存在するかもしれないが、確実性が欠けると共に、他の状態が前述したようにある決定を表す。
【0107】
本発明の別の目的は、単に問題、個所と状態よりも詳しいことを必要とする医療調査結果を文書化することである。本発明の別の目的は、人体で互いに近くに位置する多数の問題を効率的に文書化することである。例えば、産業事故で負傷した手を治療する救急医がいくつかの指と手における切り傷と骨折を文書化する必要がある。このような状況は、異なる関連個所へのナビゲーション、関連個所の選択と多数の問題の選択を効率的に統合する方法への必要性を生じる。
【0108】
本発明の別の目的は、診断とケアプランの望ましい収束を選択する医者のプロセスを自動化するグラフィック・インターフェースを提供することである。本発明の別の目的は、ヘルスケアの提供における情報の精度を改良すると共に誤りを減らすために、フォーム、請求書、通信メモ等の完成等のヘルスケアの管理上のタスクを自動化することである。本発明の更に別の目的は、身体検査に伴うペーパーワークの必要を低減又は解消すると共に、要求される必要なペーパーワークの作製を自動化することである。本発明の更に別の目的は、医療のプロセスと流れにおける高能率を提供する生物工学的ボイス、タッチ及び/又はテキストでアクセスされるインターフェースを提供することである。本発明の更に別の目的は、電子医療記録、エキスパート・ソフトウェアシステムとヘルスケア関連及びヘルスケア非関連の電子データ等のシステムの継ぎ目のない収束をもたらすシステムを提供することである。本発明は、医療タスクを自動化及び実行することによって、身体検査を高める方法と装置である。
【0109】
本発明の一態様によれば、インタラクティブ装置と呼ばれるユーザー・インターフェースが、医者等のユーザーが、彼又は彼女を厳しいプロセス・フローに追いやることなく、且つ、記述データの記録等の彼又は彼女のワーク・フローを壊してしまう追加のタスクを行う必要なしに、彼又は彼女のワーク・フローの一部を自動化することを支援する。
【0110】
図25は、身体検査セッションを容易にするための医者へのインターフェースを提供するように構成された典型的なインタラクティブ装置の機能部品のブロック図である。インタラクティブ装置は、リード・オンリー・メモリー(ROM)に少なくとも部分的に記憶されたコンピュータ・プログラムを実行すると共に本発明のステップの多くを実行するマイクロプロセッサを含む。インタラクティブ装置は、本発明を実施するのに使用されるコンピュータ・プログラムとデータの追加部分が格納されるサーバーと通信する通信装置を含む。インタラクティブ装置は、又、情報の一時記憶のためのランダム・アクセス・メモリー(RAM)を使用する。
【0111】
インタラクティブ装置は、又、医者等のユーザーに情報を伝えるための少なくとも1個の出力インターフェース及び関連回路と、タッチ・センシティブ・スクリーンやマイクロフォン等の1個以上の入力インターフェース及び医者から情報を受ける関連回路とを備える。出力インターフェースは、情報を医者に視覚的に、聴覚的に又は何らの組合せ方法で提供する。入力インターフェースは、タッチ・スクリーン、キーボード、ボイス・キャプチャ、ボイス・データ認識、ボイス・コマンド認識、手書きイメージ・キャプチャ、認識力のある手書き認識又は医者への通信を受けるなんらかの方法又は方法の組合せ等のいかなる個数の方法での入力を可能にする。通信装置又は異なる通信装置は、体温計や血圧測定装置等の外部装置に接続するためのデータ・ポートを選択的にサポートする。
【0112】
インタラクティブ装置は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、または他のタイプのコンピュータを含んでもよい。インタラクティブ装置の好ましい実施例は、技術の進歩に応じて変化してもよい。インタラクティブ装置を含む構成要素は、単一のユニット内に物理的に組み込まれる必要はない。例えば、壁掛けディスプレイ、または、スピーカは、出力装置として用いることができる。部屋に据え付けられたマイクロフォンは、入力装置として用いられる。そして、追加のメモリがその装置から離れて存在する。添付のクレームに規定された本発明の範囲から逸脱することのない、内科医に情報を提供でき、内科医からの入力を受け取ることのできる装置であれば、どのようなタイプの装置であってもインタラクティブ装置として使用できる。
【0113】
図26は、図25のインタラクティブ装置の上面図である。図26は、内科医のインターフェースが表示される、ハンドヘルドコンピュータ装置またはタブレットの形態をとる、好ましいインタラクティブ装置を示す。タブレットは、表示されたスクリーンから項目を選択するためのタッチ感応スクリーンと、ペンで書き込んで情報を入力するペン書き込み領域(全スクリーンであり得る)と、内科医からの音声コマンド、または、データを受け取るマイクロフォンとを有する。1以上の接続ポートにより、電子温度計または血圧測定装置のような1以上の装置と直接接続できる。
【0114】
図27は、図25のインタラクティブ装置の動作を示すフローチャートである。図27は、本発明を含むシステムの特徴を図示する。最初のステップでは、ユーザは、タブレットの電源を入れる。各ユーザは、ソフトウェアアクセスのために1以上のパスワードを要求されるであろう。他のユーザまたは患者に関する、ある種の情報は、特定の個人のみによるアクセスを可能にする、特殊なパスワードが必要である。
【0115】
次のステップでは、患者は、音声コマンドにより、または、上述したスケジュールまたはリスト上で、スクリーン上の患者名に触れることにより、選択される。身体検査について患者を選択すると、内科医は患者名を入力し、スケジュールから名前を選択し、患者を特定する検索を行うことができる。ユーザは、医学上の問題を選択し、同時に、さらなる詳細へのアクセスに進むことができる。その一方、身***置が選択され、身体検査を行う。ユーザは、身体検査による医学的所見を詳細に表す、1以上の視点から、データを読み出し、および/または、格納できる。
【0116】
身体検査による1以上の医学的所見を詳細に表すシステムは、出力インターフェースと、入力インターフェースとを有するインタラクティブ装置を含む。出力インターフェースは、ユーザに、健康に関連した情報を表示する。健康に関連した情報は、(必要であれば)身体システムのリストおよび複数の身***置を有する解剖学的情報と、複数の医学上の問題を有する診断情報とを含む。入力インターフェースは、ユーザに、表示された解剖学的情報および診断情報を検索させ、1以上の医学的所見を取り出す。医学的所見の各々は、少なくとも1つの選択された医学上の問題を含む。この問題は、少なくとも1つの選択された身***置に対応する。インタラクティブ装置は、コンピュータプログラムを格納するメモリと、当該コンピュータプログラムを実行するプロセッサと、1以上の医学的所見を記憶するデータ記憶装置とを有する。コンピュータプログラムは、1以上の医学的所見を処理する。
【0117】
本発明のある実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、第1回の診察における、(必要であれば)身体システムのリストと複数の身***置とを含む解剖学的情報を表示するステップと、ユーザから、身体検査に関連する、(必要であれば)少なくとも1つの身体システムと1以上の身***置を含む解剖学的情報からの第1回目の選択を受け取るステップと、第1回目の選択に応答して、第2回目の診察における、複数の医学上の問題を含む診断情報を表示するステップと、ユーザから、1以上の医学上の問題を含む診断情報からの第2回目の選択を受け取るステップと、第1回目および第2回目の選択を組み合わせて、少なくとも1つの医学的所見を導き出すステップとを含む。
【0118】
本発明の他の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表すシステムを与える。このシステムは、出力インターフェースおよび入力インターフェースを有するインタラクティブ装置を含む。出力インターフェースは、ユーザに、解剖学的情報および診断情報を含む健康に関連する情報を表示する。入力インターフェースは、ユーザに、表示された解剖学的情報および診断情報を検索させ、1以上の医学的所見を導き出す。医学的所見の各々は、身体の位置に対応する関連のある医学上の問題を含む。システムは、1以上の医学的所見を記憶するデータ記憶装置と、コンピュータプログラムを格納するメモリと、当該コンピュータプログラムを実行するプロセッサとを有する。コンピュータプログラムは、1以上の医学的所見を処理する。これは以下のステップによって行われる。すなわち、第1回の診察における、(必要であれば)身体システムのリストと複数の身***置とを含む解剖学的情報を、出力インターフェースを介して表示するステップと、ユーザから、身体検査に関連する、(必要であれば)少なくとも1つの身体システムと1以上の身***置を含む解剖学的情報からの第1回目の選択を受け取るステップとを含む。選択された解剖学的情報は、第1回目の診察で入力インターフェースを介して入力される。また、第1回目の選択に応答して、第2回目の診察における、解剖学的情報に整合した、複数の医学上の問題を含む診断情報を、自動的に表示するステップを含む。複数の医学上の問題は、出力インターフェースを介して、ユーザにより選択された特定の順序で表示される。また、ユーザから、1以上の医学上の問題を含む診断情報からの第2回目の選択を受け取るステップを含む。選択された診断情報は、第2回目の診察において、入力インターフェースを介して入力される。そして、選択された1以上の身***置と、(必要であれば)選択された少なくとも1つの身体システムについての、1以上の医学的所見に対応する選択された1以上の医学上の問題とを組み合わせるステップを含む。
【0119】
また、本発明の別の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す、コンピュータ実装された方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、身体システムのリストをユーザに提示するステップと、身体システムのリストから、身体検査に関連する少なくとも1以上の身体システムを選択するステップと、複数の身***置を有する第1回目の表示を、ユーザに提示するステップと、複数の身***置から、身体検査に関連する少なくとも1つの身***置を選択するステップと、複数の医学上の問題を有する第2回目の表示を、ユーザに提示するステップと、複数の医学上の問題から、選択された身体システムおよび選択された身***置に対応する少なくと1つの医学上の問題を、選択するステップと、選択された身***置および選択された医学上の問題の組み合わせを、選択された身体システムに対する医学的所見として格納するステップとを含む。
【0120】
また、本発明の別の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す、コンピュータ実装された方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、身体検査に関連する第1の身体システムを含む、身体システムのリストを、ユーザに提示するステップと、身体システムのリストから、第1の身体システムを選択するステップと、身体検査に関連する第1の身***置および第2の身***置を含む、複数の身***置の第1の表示を、ユーザに提示するステップと、複数の身***置から、第1の身***置および第2の身***置を含む1以上の身***置を選択するステップと、第1の医学上の問題および第2の医学上の問題を含む複数の医学上の問題を有する第2回目の表示を、ユーザに提示するステップと、複数の医学上の問題から、第1の身***置に対応する第1の医学上の問題および第2の身***置に対応する第2の医学上の問題を含む1以上の医学上の問題を選択するステップであって、第1および第2の医学上の問題は、第1の身体システムに関連しているステップと、第1の身***置および第1の医学上の問題の第1の組み合わせ、および、第2の身***置および第2の医学上の問題の第2の組み合わせを格納するステップであって、第1の組み合わせ、および、第2の組み合わせは、第1の身体システムに対する医学的所見を示すステップをさらに含む。
【0121】
また、本発明の別の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す、コンピュータ実装された方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、第1の身体システムを含む、身体システムのリストを、ユーザに提示するステップであって、第1の身体システムは、身体検査に関連すると判断されるステップと、身体システムのリストから、第1の身体システムを選択するステップと、第1の身***置を含む複数の身***置の第1の表示を、ユーザに提示するステップであって、第1の身体システムは、身体検査に関連すると判断されるステップと、複数の身***置から、第1の身***置を選択するステップと、第1の医学上の問題および第2の医学上の問題を含む複数の医学上の問題を有する第2の表示を、ユーザに提示するステップであって、第1および第2の医学上の問題は、身体検査に関連すると判断されるステップと、複数の医学上の問題から、第1および第2の医学上の問題を選択するステップと、第1の身***置を、第1および第2の医学上の問題と組み合わせ、第1の身体システムの医学的所見として格納するステップを含む。
【0122】
また、本発明の別の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す、コンピュータ実装された方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、第1の身体システムを含む、身体システムのリストを、ユーザに提示するステップであって、第1の身体システムは、身体検査に関連すると判断されるステップと、身体システムのリストから、第1の身体システムを選択するステップと、第1の身***置および第2の身***置を含む複数の身***置の第1の表示を、ユーザに提示するステップであって、第1の身***置および第2の身***置は、身体検査に関連すると判断されるステップと、複数の身***置から、第1および第2の身***置を選択するステップと、第1の医学上の問題を含む複数の医学上の問題を有する第2の表示を、ユーザに提示するステップであって、第1の医学上の問題は、身体検査に関連すると判断されるステップと、複数の医学上の問題から、第1の医学上の問題を選択するステップと、第1の医学上の問題を有する第1および第2の身***置の組み合わせを、第1の身体システムの医学的所見として格納するステップとを含む。
【0123】
別の実施の形態は、医学的所見を詳述するシステムおよび方法を提供する。そのようなシステムおよび方法は、医学的所見を詳述するために、1以上の準備された選択肢と、オンザフライ(on the fly)で形成された1以上の選択肢とを結合してもよい。オンザフライで形成された選択肢は、複数の入力モードを有していてもよい。例えば、注釈の付けられたテキストは、現存の選択オプションと一体化されてもよい。本発明の別の実施の形態は、本発明の方法を実行するプログラムを備える電子媒体に基づく。本発明の別の実施の形態は、本発明の方法を実行する、コンピュータまたは機械が読み取ることのできる翻訳可能なプログラム要素を備えるコンピュータプログラムに基づく。
【0124】
患者と対面している間に、医者の手に電子ツールを提供することによって、本発明は、リアルタイム品質と効率的な指導を可能にする。本発明は、医者に負担を負わせるというよりもむしろ医者を手助けするので、彼/彼女は、医者と患者が対面している間そのシステムを使用する。よって、診察および治療情報が、電子的に、自動確認に利用できる。さらに、医者に、診察および治療の信頼できる指針を提供することによって、標準レベルの治療が提供される。しかし、医者は、そのシステムによって提供されるどの診断または治療にも制約されない。医者は、自由に、自身が適切であると考える診断および治療の要素を入力する。
【0125】
本発明およびその効果が詳細に述べられたけれども、そのシステムおよびソフトウェアは、医療従事者にとってのソフトウェアシステムを表わすと理解される。これらの理由のために、添付の請求項によって定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の変化、代替および変形がなされてもよい。さらに、本出願の範囲は、明細書に述べられた方法、機械、製品、内容の構成要素、手段、方法および工程の特定の実施の形態に限られない。当業者は、本発明、方法、機械、製品、内容の構成要素、手段、方法または工程の開示から容易に理解できるので、ここに述べられた対応する実施の形態と実質的に同じ機能を実行し、実質的に同じ結果を達成する、現存するまたは後に開発されるものが、本発明により利用できる。従って、添付の請求項は、それらの範囲内に、そのような方法、機械、製品、内容の公使得ようそ、手段、方法または工程を含むことが意図される。
【0126】
(付録)
「現在の患者」は、その身元が、資料の題目としてユーザによって選択される個人に関する。
「体の場所」は、体の一点または体の領域を参照する一般的手段である(場所は、ナビゲーションのための領域、または、選択のための***置として使用できる)(用語「体の現在領域」または「体の位置」も参照して下さい)。
「体の現在領域」は、その広義の意味で使用される。そのシステムは、反復して、体の領域を示し、ユーザにその領域の場所で実行する行為を選択させる。その行為の1つは、表示される領域を変化することであってもよい。最後にどの領域が選ばれたとしても、表示されるものは、体の現在の領域である。
「体の位置」は、選択される体の特定の位置または領域を示す。
「体のシステム」は、人間の体の関連した構造または問題の集合を意味する。
「EMR−電子的医療記録」は、一般的に、医学的所見を記録または医学的指示を発行するコンピュータ実行システムに関する。本発明に一致する模範的なシステムにおいて、EMRは、一般的に、病院のサーバと通信する無線タブレット型要因装置から操作できる。
「医学的所見」は、広義の意味で使用される。この用語は、一般的に、患者の状態について記録された医学的事実または意見において使用される、または、有効な、任意の方法、意匠および/または装置を網羅し、かつ、それらを含む。医学的所見は、医学的問題を示す。いくつかの種類の医学的所見が、***置が記録されることを必要としてもよい。医学的所見は、単に、選択されたまたは選択されなかったとして記録されもよく、それらに関連する形態を有していてもよい。いくつかの医学的所見は、それらに関連する詳細を有してもよい。
「医学的問題」は、広義の意味で使用される。この用語は、一般的に、任意の種類の医学的所見、例えば、「骨折」、「打撲」および「蒼白」の網羅し、かつ、それらを含む。
「***置」は、広義の意味で使用される。この用語は、一般的に、医学的所見の位置、例えば、右腕、背中および左太ももを網羅し、かつ、それらを含む。
「医学的所見の形態」は、一般的に、医学的所見が肯定的か否定的か、所見が完全に、決定の正確さ、または、これらの要因の任意の結合とされたのかどうかを表示する医学的所見に対する変形を表示する。例えば、ある実施の形態において、その形態は、PRESENT、NOT_PRESENTおよびNO_FINDING_ENTEREDの集合から選択される。PRESENTの所見は、患者に対してある状態が存在するという判断(例えば、「右太ももの発疹PRESENT」)を表示する。NOT_PRESENT所見は、患者に対してある状態が存在しないという判断(例えば、「ももの骨折NOT_PRESENT」)を表示する。NO_FINDING_ENTERED所見は、データが全く入力されなかったという所見を表示する。別の例において、その状態は、PRESENT、SUSPECTED、NOT_PRESENTおよびNO_FINDING_ENTEREDから選択される。ここで、SUSPECTED所見は、ある条件が存在するが、正確さが欠け、他の状態が、先に述べられた通りであるという判断を表示する。
「注釈」は、一般的に、医学的所見についての付加的な詳細を意味する。注釈は、個々の要素を備えてもよく(例えば、リストから、やけどまたは裂傷の重傷度を選択する。例えば、親の所見を詳述する別の所見を選択する)、自由な記載または音声入力を備えてもよく、グラフ入力を備えてもよい。
「ユーザ」は、広義の意味で使用される。その用語「ユーザ」は、それに制限されないが医療従事者を含む。但し書きなしに使用されたとき、その用語「ユーザ」は、医学的所見を詳述する医療従事者に関する。例示のユーザは、医者、看護婦、技師または病院の管理スタッフを含む。
「システム管理ユーザ」は、システムによって表示される一般的な医療コンテンツ(例えば、図表、温度等)を含むコンピュータシステムを起動および維持する責任のあるユーザに関する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の電子カルテ(electronic medical chart)のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る典型的な医療所見の記録方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態で位置選択手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態で課題選択手段(problem selection means)として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態で選択課題手段(select problem means)として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態で訓練手段(drill down means)として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図7】選択された位置を含む体の領域を選択するさらに詳細な図を示すために、本発明の実施の形態で訓練手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態でシステムを変化させるために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態で複数のシステムにわたる共通の課題の組をリストするために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態で患者の主要な病気(complaint)又はアクティブな課題に関連する課題の組をリストするために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態で手順を選択するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態で体の領域についての複数の手順のリストから実行する手順を選択するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態で、図12で選択された手順についてパラメータを指定するようにユーザに指示するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態で、現時点で表示されている領域で「図(draw)」を選択し、フリーハンドで図を書き加えるために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態で、体の現在のシステムについて体の現在の領域のグラフィックの注釈での全身像からマークアップする画像を選択するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態で、記載された注釈を含んで増えたグラフィックを備えたグラフィック・ナビゲーション手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図17】本発明の実施の形態で、拡大手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図18】本発明の実施の形態で、縮小手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態で、様々なオプションを提供するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図20】患者が健康診断を受けるためにユーザが主な病気を選択する電子医療記録(EMR)システムの流れを示すフローチャートである。
【図21】クライアント装置と中央コントローラとを備えた典型的な健康診断医療システムのアーキテクチャコンポーネントの高レベルブロック図である。
【図22】図21の中央コントローラの典型的な詳細部分を含むブロック図である。
【図23】図21のクライアント装置の典型的な詳細部分を含むブロック図である。
【図24】本発明と呼応して医療所見を記録するために典型的な方法を用いる本発明の典型的な健康診断医療システムが、電子医療記録(EMR)システム内にどのように組み込まれているかを示すフローチャートである。
【図25】健康診断のセッションを容易にするために医者にインタフェースを提供するために、適合させた典型的なインタラクティブ装置の機能要素のブロック図である。
【図26】図25のインタラクティブ装置の平面図である。
【図27】図25のインタラクティブ装置の操作を示すフローチャートである。
(関連出願)
本願は、2000年11月22日に出願された、米国特許出願第60, , 号、名称「医学検査の医療上の発見を記録するシステム及び方法」にかかる優先権を主張し、その全内容はここに参照として組み込まれている。
(技術分野)
本発明は、医療デリバリに関し、特に、医者−患者間の遭遇における医学検査の医療上の発見の記録を容易にし、電子医療情報システムの一点での統合を可能とする電子システムに関する。
【0002】
(背景技術)
医者の効率を改善するため、及び医療の提供コストの上昇を抑制するために、コンピュータまたは電子医療記録(EMR)システムを使用し、種々の医療サービスの提供を容易にする多くの試みが行なわれてきた。そのようなシステムは一般に医者のワークフローに十分に統合されておらず、また、広く採用されてもなかった。
【0003】
医者は一般に医療行為の就業日のほとんどを患者の診察に費やす。長い間、ほとんどの医者は、各部分が特定の健康に関する情報を生成するか使用する主要な2つの別々の部分に分割する、医者−患者の遭遇(「医学検査」)の過程を導いてきた。そのような健康に関連した情報は一般に、解剖学上及び診断上の2つの情報セグメントに分類される。一般に、解剖学上及び診断上情報は、患者により記述される症状を含む履歴的な健康情報、医者による客観的な所見を含む医学検査の観察、診断、鑑別診断、作業診断を含む評価、及びプランを含む。プランには、診断または処置手順、手順のスケジューリング、紹介と再評価の少なくともいずれか、計画された健康管理プラン、及び、患者についての情報/教育、特別の患者に対する所定の診断に適当なその他の処理及び機能を含んでもよい。
【0004】
診断に関し、医学検査の処理及び流れにおいて、解剖学上及び診断上の情報が1つ以上の医療上の発見を生成、記録するために使用されてもよい。そのような医療上の発見は一般に後に参照されるために記録され、また、医学検査の結果として生成され、医学検査に起因する1つ以上の手順を開始するために使用される。
【0005】
医学検査において処理される健康に関連する情報は、2つのグループに分類され得る記述的な健康に関連するデータを生成するか、または、使用する。2つのグループは、履歴データや医学検査の発見のような「解剖学上のデータ」と、診断及び健康管理プランのような「診断上のデータ」とである。出願人は、医学検査を自動化させるという従来の試みに対して成功が少なかった主な理由は、解剖学上のデータと診断上のデータの処理を統合していなかったからであるということに気づいた。記述的な健康に関連するデータは、項目の無限の組み合わせを含み、それゆえ、本質的に処理しにくいものである。記述的な健康に関するデータを処理するため、個々の医者は、自分自身の好ましい用語、及び、音声表記から筆跡にわたるデータを記録し、また、それらを書き込みすなわち記録するためのスタッフを雇用するような解決策を開発している。そのような不規則なデータの自動化は効率的でなかった。さらに、そのようなデータを処理する個々の医者に種々の方法が採用されたため、記述的な健康に関するデータの収集を自動化する試みは一般に医者の確立されたワークフローパターンを混乱させる。
【0006】
EMRシステムの大部分において、コンピュータ技術を医者―患者の遭遇に統合するための努力は、医療上の発見をデジタル的に記録する点に大きく焦点を当ててきた、すなわち、後の評価、解析、または電子伝送、再生のための医学検査の間、学習してきた。これらの電子医療記録システムは、医者による医学検査の実施を容易にすることはない。現存のEMRは医療の複雑さを調整するために構成されているのに対し、医者による医療は一般に非常に個別化されている。結果として生じる、個人的なワークスタイルと構築された電子医療記録システムとの間の摩擦が、それが意図されたように容易化するよりもむしろ、医療を混乱させている。これらの制限のために、そのようなシステムは医療コミュニティにおいて広く受け入れられていない。
【0007】
いくつかの試みが、患者の記録から離れた健康管理デリバリの特定の態様をコンピュータ化するためになされてきた。これらの制限された試み、すなわち、「部分的な解決策」は、例えば、判断への到達において又は適切な薬の投与量の選択において医者を支援する、いわゆるエキスパートシステムを含んでもよい。そのようなシステムは医者には人気がない。なぜならば、それらは、EMRシステムのように医者のワークフローを混乱させ、それにより生産性を低下させるからである。さらに、医者は一般に判断に到達するためにエキスパートシステムの支援を必要としない。
【0008】
可能性が拡大される一方で、関連する医療電子技術はペンと紙よりも効率的でないことが判明した。効率に対する医者のニーズは、機能性の改善に対するニーズよりも重要である。このため、医者の就業日を電子的に容易化するシステムに対するニーズは、全く満たされていないままであり、医者は主として手書きの書類を頼りにしている。
【0009】
医者の効率を改善するために、いくつかの電子医療記録(EMR)システムが開発されている。これらのEMRシステムにより医者は記録を閲覧し、発見を記録し、命令を発行することができる。
【0010】
しかしながら、過去において、EMRシステムは主としてデータ蓄積、リコールの記録、及び医者と患者の実際の遭遇から離れた時と場所におけるその他の作業のために使用されていた。ポータブルコンピュータ技術−ラップトップコンピュータ装置、パーム(Palm, Inc.)のPalm Vコンピュータのようなタブレットフォームファクタ装置−の出現により、医者は働いているときに患者とともにEMRシステムを利用することが可能となる。しかしながら、この動作モードは、ユーザが患者の問題を記述するように又は医者が患者を診察するように迅速にデータを入力しなければならないため、さらに効率の向上を招く。このため、これらの新しい技術に対するEMRシステムの構築において、効率が最も重要である。医者は医療記録に追加するデータ要素を迅速に選択しなければならない。
【0011】
いくつかの医療的発見は、身体上または身体中の1つまたは少数の位置にのみ生じ得る。一例として、病気になった身体の構造及びその構造の問題の双方を特定する「心臓血管S3の存在」の発見がある。これらの医療的発見を現在知られている方法で効率的に書類化することは比較的容易なことである。例えば、システムは、ユーザがまず身体(「心臓血管」)のシステムを選択し、その後、発見(S3の存在)を選択するという処理を実施してもよい。
【0012】
この種の発見を記録するための多数のEMRシステムが存在する。そのようなシステムにおいて、ユーザは一般的にシステムを選択し、そのシステムに関する発見のリストが提示される。例えば、医療システムはこの主のインタフェースを提供する。この単純なアプローチはこの種の医療上の発見に対して実行可能である。なぜならば、システム毎の共通の医療上の発見の数は一般に十分少なく、1つのディスプレイ上にリストを表示できるからであり、また、一旦、医療上の発見が選択されると、身体の位置をさらに特定する必要がないからである。
【0013】
ところが、著しく複雑な医学的所見、つまり、医学上の問題点や生体部位(body location)との両方を、特に一については広範囲の可能性から選定する場合にどうしても文書記録しなければならない医学的所見を文書記録するのは困難である。その例を挙げれば、筋骨格系についての沢山の所見(例えば、捻挫、骨起骨折、脱臼など)、或いは、皮膚系の医学的所見(例えば擦過傷、裂傷、火傷など)が挙げられる。このような医学的所見を効率的に文書記録することは、オプションの空間でのナビゲーションが二次元の世界で進行するものである。その上、自由にナビゲートでき、書類化のプロセスを比較的効率的にする一方で、一連の関係のある医学上の問題点の関連部位への文書記録を効率的にするシステムを作り出すことでさえ困難なのである。
【0014】
一部のEMRシステムでは、ユーザが問題点を先ず特定し、その後一を特定する必要がある。このようなシステムでの問題点は、ユーザが複数の問題点を同一部位に文書記録することを困難にしていることにある。他方では、一部のEMRシステムでは、ユーザに対して一を先ず特定し、その後に問題を特定するように要請することで、かかる所見を文書記録しようとしている。しかし、ここで論じている医学的所見の場合では、一が非常に多く、生体部位の選定も一般に多段階プロセスを辿ることになる。例えば、最初に生体の一般的な部位(例えば左腕)を選択し、その後もっと精密な部位(例えば左手首)を選択し、最後に、特定の部位(例えば、左舟状骨)を選択することになる。ところが、所見部位を特定するに当たってどこまで詳細に特定できるかは、所見上の医学的問題点や、ユーザの好みや判断(例えば、ある医者としては、「右手のカット」を指示したがっている一方、別の医者は同じ怪我について「右手の第2指の付け根から手首までカット」を文書記録するかも知れない)、問題の重度(医者としては、浅いカットよりも深いカットの部位を文書記録するかも知れない)、臨床専門(例えば、強トラウマの場合、緊急救急室の医者は「左手首骨起骨折」と見て、他のもっと重要な問題に気をとられてそれ以上のことはしないでいると、後で同じ患者を治療した整形外科医が「左舟状骨骨折」と文書記録するかも知れない)に応じて変る。
【0015】
従って、ナビゲーションのある段階で、部位を選択することが、(a)より詳細な部位を選択するオプションを用意するために掘り下げるか、(b)問題の最終部位として部位を選択するか、いずれかを意図することになる。部位同定後問題ナビゲーション(location−then−problem navigation)法を利用する一方法では、ユーザとしては問題の部位を所望の精度で示す画像まで先ず「掘り下げ(drill down)」、その後「掘下げ」ナビゲーションモードを抜けて選択モードへ移り、最後に、問題を選択する必要がある。ユーザが「掘下げ」モードから抜けるのを忘れたのであれば、ユーザが部位を選択するときにシステムが、ユーザ外としていた部位を選択するのではなくて、より詳しい投影(view)まで掘下げることになる。この余分のステップは紛らわしく、非効率的なものである。
【0016】
一般的な医学慣習では、例えばクリップボードに手書きの注記を書き留めるとか、口授した注記を文書記録するとかで所見を記述している。しかし、現今の電子的医学記録システムでは、(a)このような注記法は所見の効率的な入力システムと統合されていないこと、また、(b)このような注記の入力法が煩雑で、オフラインでテキストに文書記録する記録された音声ないしフリーエンド(free−end)文字識別テキストが必要であることから、効率的に注釈を入れることはできない。そこで、斯かる特別な意味合いを持たせた記述を、部位についての所見や所見の集成を効率的に文書記録するために電子的医学記録にまとめ上げることができると共に、自由形式のテキストやグラフィックをリスト選択入力(より効率的ではあるが、フレキシビリティに劣る)と結合することで複雑な注釈を効率的に文書記録することのできるシステムが求められているのである。
【0017】
さらに、単に問題や部位、状態だけ記録するよりも詳細な記録が求められている医学所見を文書記録するのが望ましい。さらに、生体において互いに近くに見いだされる複数の医学的問題を効率的に文書記録化するシステムと方法とが求められている。例えば、労働事故で負傷した手を処置している緊急救命室の医者としては、いくつかの指や手、並びに指や手における骨の切断についてカットを文書記録化する必要が出てくることもある。このような状況を鑑みると、互いに関わりのある異なった生体における部位のナビゲーションと、斯かる関わりのある生体部位の選択、複数の医学上の問題の選択などを効率的に関連づける(coordinate)方法とシステムの必要性が出てくる。
【0018】
(発明の開示)
理学的検査の一つかそれ以上の医学的所見を文書記録化するシステムには、出力インターフェースと入力インターフェースとを有するインターラクテブ装置が備わっている。この出力インターフェースはユーザに対して、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む解剖学的情報や複数の医学的問題のある診断情報などを含む健康保健関係情報を表示するようになっており、他方、入力インターフェースは、ユーザが一つかそれ以上の医学的所見を引き出すために表示された解剖学的情報と診断情報とをナビゲートできるようにしている。この医学的所見には、少なくとも一つの選ばれた生体部位に対応する少なくとも一つの選ばれた医学的問題が含まれている。このほかに、前記システムは、コンピュータプログラムを記憶するメモリ装置と、前記医学的所見を処理するこのコンピュータプログラムを実行するプロセッサと、前記医学的所見を記憶するデータ記憶装置とから成り立っている。
【0019】
本発明の一実施の形態は理学的検査の医学的所見を文書記録化する方法に基づくものであり、この方法は、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む解剖学的情報を第1表示にて表示するステップと、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む、理学的検査に関する解剖学的情報殻の第1選択をユーザから受け入れるステップと、前記第1選択に応じて複数の医学的問題のある診断情報を第2表示にて表示するステップと、複数の医学的問題のある診断情報殻の第2選択をユーザから受け入れるステップと、第1および第2選択を結びつけて少なくとも一つの医学的所見を出すステップとからなる。
【0020】
本発明の別の実施の形態は理学的検査の医学的所見を文書記録するシステムを提供しており、このシステムは、出力インターフェースと入力インターフェースとを有するインターラクテブ装置が備わっている。この出力インターフェースはユーザに対して、解剖学的情報と診断情報とを含む健康保健関係情報を表示するようになっており、他方、入力インターフェースは、ユーザが一つかそれ以上の医学的所見を引き出すために表示された解剖学的情報と診断情報とをナビゲートできるようにしている。この医学的所見には、少なくとも一つの選ばれた生体部位に対応する少なくとも一つの選ばれた医学的問題が含まれている。このほかに、前記システムは、コンピュータプログラムを記憶するメモリ装置と、前記医学的所見を処理するこのコンピュータプログラムを実行するプロセッサと、前記医学的所見を記憶するデータ記憶装置とから成り立っている。コンピュータプログラムで医学的所見を処理するに当たっては、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む解剖学的情報を前記出力インターフェースを介して第1表示にて表示し、生体系のリスト(所望による)や複数の生体部位を含む、理学的検査に関する解剖学的情報殻の第1選択をユーザから受け入れる一方、選んだ解剖学上情報を第1表示にて入力インターフェースを介して入力し、前記解剖学上情報に一致する複数の医学的問題のある診断情報を第2表示にて表示し、この複数の医学的問題をユーザが選択する特定の順序で出力インターフェースを介して表示し、複数の医学的問題のある診断情報殻の第2選択をユーザから受け入れる一方、選んだ診断情報は第1表示にて入力インターフェースを介して入力し、選んだ少なくとも一つの生体系についての前記一つかそれ以上の医学的所見に対応する選んだ一つかそれ以上の医学的問題に選んだ一つかそれ以上の生体部位を結びつけるようにしている。
【0021】
本発明の他の実施の形態は、コンピュータによる、身体検査における医療上の所見の文書化の方法に基づいており、その方法は、身体器官の一覧を利用者に提示し、その身体器官の一覧から身体検査に関連する身体器官の少なくとも1つを選択し、複数の身体部位を表示する第一表示を利用者に提示し、その複数の身体部位から利用者が、少なくとも1つ、身体検査に関連する身体部位を選択し、第二表示においては複数の医療上の問題点を利用者に提示し、その複数の医療上の問題点から、選択された身体器官および選択された身体部位と対応している医療上の問題点を少なくとも1つ選択し、選択された身体部位と選択された医療上の問題点の組み合わせを、選択された身体器官に関する医療上の所見として記録することを有する。
【0022】
また、本発明の他の実施の形態は、コンピュータによる、身体検査における医療上の所見の文書化の方法に基づいており、その方法は、身体検査と関連する第一身体器官を含んだ身体器官の一覧を利用者に提示し、第一身体器官をその身体器官の一覧の中から選択し、身体検査と関連のある、第一身体部位および第二身体部位を含んだ複数の身体部位を表示する第一表示を利用者に提示し、複数の身体部位から、1つまたはそれよりも多くの、第一身体部位および第二身体部位を含んだ身体部位を選択し、第一の医療上の問題点と第二の医療上の問題点を含んだ複数の医療上の問題点を第二表示として利用者に提示し、その複数の医療上の問題点から、第一身体器官に関連した、第一身体部位と対応する第一の医療上の問題点および第二身体部位と対応した第二の医療上の問題点を含んだ、1つまたはそれよりも多くの医療上の問題点を選択し、第一身体部位と第一の医療上の問題点を組み合わせた第一の組み合わせ、および第二身体部位と第二の医療上の問題点を組み合わせた第二の組み合わせを記録して、第一および第二の組み合わせを第一身体器官に関する医療上の所見として示唆することを有している。
【0023】
本発明の他の代替的な実施の形態は、コンピュータによる、身体検査における医療上の所見の文書化の方法に基づいており、その方法は、身体検査に対応して決定された、第一身体器官を含んだ身体器官の一覧を利用者に提示し、その身体器官の一覧から第一身体器官を選択し、身体検査に対応して決定された、第一身体部位を含んだ複数の身体部位を表示する第一表示を利用者に提示し、その複数の身体部位から第一身体部位を選択し、身体検査に対応して決定された、第一の医療上の問題点および第二の医療上の問題点を含んだ複数の医療上の問題点を第二表示として利用者に提示し、その複数の医療上の問題点から第一および第二の医療上の問題点を選択し、第一身体部位と第一および第二の医療上の問題点との組み合わせを、第一身体器官に対する医療上の所見として記録することを有している。
【0024】
本発明の他の代替的な実施の形態は、コンピュータによる、身体検査における医療上の所見の文書化の方法に基づいており、その方法は、身体検査に対応して決定された、第一身体器官を含む身体器官の一覧を利用者に提示し、身体器官の一覧から第一身体器官を選択し、身体検査に対応して決定された、第一身体部位および第二身体部位を含んだ複数の身体部位を表示する第一表示を利用者に提示し、その複数の身体部位から第一身体部位および第二身体部位を選択し、身体検査に対応して決定された、第一の医療上の問題点を含んだ複数の医療上の問題点を表示する第二表示を利用者に提示し、複数の医療上の問題点から、第一の医療上の問題点を選択し、第一および第二身体部位と第一の医療上の問題点との組み合わせを、第一身体器官に対する医療上の所見として記録することを有している。
【0025】
他の実施の形態は、医療上の所見を詳述するシステムおよびその方法を提供する。そのシステムおよび方法により、1つまたはそれよりも多くの用意されていた選択肢と、1つまたはそれよりも多くのその場でつくられた医療上の所見の詳述に関する選択肢とを結合させる。その場でつくられた選択肢は、多数の入力モードを有する。例えば、注釈が付されたテキストは既存の選択オプションで統合される。
【0026】
本発明の他の実施の形態は電子的媒体に基づいており、それは本発明による方法を実施するためのプログラムからなる。本発明の他の実施の形態はコンピュータプログラムに基づいており、それは本発明の方法を実施するため翻訳可能な、コンピュータまたは機械が読み取り可能なプログラムの要素からなる。
【0027】
以上、後述の本発明の詳細な説明がよく理解されるように本発明の特徴および技術的利点を、やや大雑把に説明した。本発明の請求項の主題を成す、本発明の付加的な特徴や利点にかんしては下文に記す。本発明の技術分野の通常の知識を有するものにとっては当然であるが、本発明の目的と同一の目的を実施するため、他の形態に変形したり、または設計するための礎として、開示された概念や具体的な実施例を、容易に利用することができる。そのような等価の構造体が、付随する請求項に記された本発明の精神や範囲からは離れていないことを、当業者は知るべきである。
【0028】
本発明及びその効果のより完全な理解のため、添付図面が参照される。
【0029】
図1は、従来の電子カルテのグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。図2は、本発明のある実施の形態に係る医療所見を記録するための典型的なプロセスを示すフローチャートである。図2を参照すると、ユーザが体のシステムに関連付けられた所見を記録するプロセスが記載されている。このプロセスの最初に、ユーザはログインし、管理する(work)患者を選択し、その患者の所見を記録するために必要なタスクを選択する。図24に記載され、後述されるように、これを達成する一つの方法が示されている。
【0030】
図2を参照すると、所見を記録するために、ユーザは以下を実行する。
1.ユーザは、体の一つのシステム(例えば、筋肉−骨格システム、リンパ腺システム、あるいは皮膚システム)を選択する。ある実施例では、このステップは、体のシステムのリストをユーザインタフェース装置のスクリーンに表示して、マウス又はタッチスクリーン等のポインティングデバイスを用いてユーザが一つのシステムを選択することによって行われる。別の実施例ではこのステップは省かれる。分類されない問題や以下に詳述される病気(complaint)の問題の実施の形態ではそのような例を挙げる。
【0031】
2.システムは、体の現在の領域の特定位置を選択する手段を表している。一般に最初の領域は「全身」である。しかし、体の現在の領域を変更する後のステップによって、このステップに戻ってもよく、その後、このステップの繰り返しは、体の異なる領域に入力されてもよく、体の現在の領域を表す。
【0032】
図3は、本発明の実施の形態で位置選択手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。好ましい実施例では、システムは、体の現在領域を特定位置を選択するアビリティ(ability)を備えた概略的な描画(schematic depiction)(例えば、図3に示すように、最初の現在領域は「全身」であり、システムによって頭の位置、首の位置、肩の位置、腕の位置、前腕の位置、手の位置、指の位置、膝の位置、太腿の位置、つま先位置、足の位置、腹壁の位置、鎖骨位置、ひじの位置、手首位置、でん部位置、背中の位置、及び足首位置を選択するアビリティを与える)を示す。
【0033】
ある実施例では、システムは選択可能な位置のテキストのリストを表示する。別の実施例では、システムは、選択可能ないくつかの、又は全ての領域のテキスト表示をも含む概略図で表示をする。
【0034】
ある実施例では、領域について表示された概略図は、現在選択された体のシステムに対応する。例えば、選択された体のシステムが皮膚系である場合、選択された領域で皮膚の表面を概略図で表現されるが、筋肉−骨格系が選択された場合には、筋肉、骨格、関節、及び/又は皮膚下の腱が概略図で表現される。
【0035】
一実施形態においては、異なったグラフィックな描写が現在の患者の年齢又は発達段階に依存して用いられる。例えば、異なった画像を2才の子供よりも新生児の”全体の身体”を描写するために表示してもよい。一実施形態においては、異なったグラフィックな描写は患者の性別に依存して用いられる。
【0036】
3.ユーザは身体の現在の領域の位置を選択する。一実施形態においては、これは、マウスで制御されたカーソルをその位置に移動させ、マウスボタンをクリックすることによって当該位置を選択することにより達成される。一実施例においては、このことはタッチスクリーンのビデオディスプレイ上の選択位置をタッチすることにより達成される。
【0037】
4.この選択に応じて、当該システムは以下のものを開示している。
a.その位置における発見物を選択する手段。
b.(例えば、”ドリルダウン”など)上記選択された身体の位置のより詳細なビューを見るために選択する手段。
ゼロ個又はそれ以上の以下のもの(異なった実現手段をこれらの昨日の異なったサブセットを実施してもよい。)
c.身体の他の器官を選択する手段。
d.現在の器官のための選択された位置に対して実行する手順を選択する手段。
e.上記選択された位置において入力された問題の現在のセットに対して実行される手順を選択する手段。
f.注釈を加えるために選択する手段。
【0038】
一実施形態において、これらの要素は、上記選択された位置の近傍に現れるメニューにおいて図示される。図4において図示されたこの一例として、図4は、問題選択手段としての本発明の実施形態において用いられる電子的な医学チャートの典型的なグラフィカル・ユーザインターフェースを示している。
【0039】
一実施形態において、選択手段(a)は、(例えば、”身体の筋肉−骨格器官”に対して−−手首の骨折、捻挫、打撲傷など)身体と位置の現在のシステムに対する共通の問題をリスト化することにより実現され、もしすべての共通又は重要な問題がメニューの指示された領域において適合しないならば、”他の問題”の入力は、動作させたときに、階層化されたドロップダウンメニューにおいて追加の問題を表示する。もう1つの実施例において、発見物のこのリストは、(例えば、ホストリストなど)ユーザによって入力された最近の発見物を含む。もう1つの実施例において、発見物のこのリストは、患者の主な病訴、患者の性別、患者の年齢、患者の発達段階、患者のアクティブな問題、患者の過去の問題、患者の現在の薬物治療、患者の過去の薬物治療、ユーザによって入力された共通の発見物、ユーザによって入力された最近の発見物、及びユーザの医学的な専門分野を含むグループから選択された複数のファクタが与えられた共通の問題を含む。
【0040】
一実施形態において、選択手段(b),(c),(d),(e)及び(f)はそれぞれ選択されるメニュー入力である。もう1つの実施例において、選択手段(c),(d)及び(e)はメインメニュー上でゼロ個又はそれ以上の要素を表示し、メインメニューから表示させた階層的なサブメニュー上において残りの要素(必要であれば)を表示することによって実現される。当該システムの次のアクションは、これらのアクションのうちのどれがユーザによって選択されるかに依存している。
【0041】
5.もしステップ4において、ユーザがオプション(4a)を選択するとき、すなわち、ユーザが選択された位置における現在の器官に対する複数の問題を選択する。一実施形態において、ユーザはユーザが選択したい問題に対応するメニュー入力を表示させる。このとき、当該システムは(現在選択されている位置において選択された問題とともに)発見物を、現在の器官に対する発見物のセットに付け加える。図5は、選択問題のメニューとして本発明の実施例において用いられる電子的な医学チャートの典型的なグラフィカル・ユーザインターフェースを示している。
【0042】
もう1つの実施例において、発見物は、選択されることのみならず、識別された状態を有する必要がある。この状態は(例えば、問題が存在し、問題が存在せず、問題がいまだアクセスされていないなど)発見物の極性(又は方向性)を識別してもよく、もしくは、この状態は、(例えば、問題が存在し、問題に対して疑いをかけるなど)評価がなされたことを含む確信性を識別してもよく、もしくは、この状態は、これらのファクタの組み合わせを表すようにしてもよい。この例の目的のために、我々は、この状態が、PRSENT(存在)、NOT_PRESENT(未存在)、及びNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)を含むグループから選択されることを仮定するであろう。
【0043】
この実施形態において、各リスト化された問題に関連した発見物の状態は、ある値に初期化される。この値は典型的には、NO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)である。幾つかのシステムは、例えば、ユーザに対してある器官が”正常”であることを示すことにより特定の発見物のグループを異なった値に初期化する手段を提供してもよく、これは以下の通りに実現できる。すなわち、この器官内での幾つかの発見物はPRESENT(存在)に初期化され、他の特定の発見物はNOT_PRESENT(未存在)に初期化され、残りの発見物はNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)に初期化される。例えば、筋肉−骨格の試験に対して”正常”を選択することは、発見物として”全体の身体の全範囲の動き=PRESENT(存在)”、”右手のチアノーゼ=NOT_PRESENT(未存在)”、”左手のチアノーゼ=NOT_PRESENT(未存在)”、”全体の身体のはれ=NOT_PRESENT(未存在)”、を初期化し、すべての他の発見物=”NO_FINDING_ENTERED(発見物は入力されていない)”と初期化してもよい。このような初期化はもし当該器官が”正常”であると記録されているときに自動的に入力されるべきである、各器官に対する発見物のセットを記憶することによって達成される。
【0044】
初期値にかかわらず、この実施形態においては、問題選択手段は、問題のリストと、現在の位置に対する問題の状態とを表示する。この状態は、例えば、NO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)に対して中空のボックス、PRESENT(存在)に対する緑色のチェックマークを付きのボックス、NOT_PRESENT(未存在)に対して赤色のバックシュラッシュ付きのボックスなど、−−グラフィックなアイコンを用いて表示される。ユーザは状態のグラフィックのアイコンをタッチすればよく、これにより状態とアイコンを現在の状態に依存して、NO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)からPRESENT(存在)に変化させ、PRESENT(存在)からNOT_PRESENT(未存在)に変化させ、又は、NOT_PRESENT(未存在)からNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)に変化させる。発見物の状態が変化されたときは、当該システムは結果として得られる発見物と状態を記憶するとともに、現在の器官に対する発見物のリスト上に結果として得られた発見物を表示する。ユーザは、リストが表示されている間において、複数の問題の発見物に対する状態変化を成功裏に初期化する。
【0045】
要素を選択し、又は要素の状態を選択するための実施形態にかかわらず、一実施形態においては、当該システムは、位置から遠く離れて、又は位置を横切って選択された発見物のセットの表示を保持してもよい。もしそうであれば、要素が選択され、もしくはその状態がNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)から幾つかの他の状態に変化したときに、選択された要素は選択された発見物のこのリストに対して付け加えられる。反対に、もし発見物が選択解除され、もしくはその状態がNO_FINDING_ENTERED(発見物が入力されていない)に変化したとき、当該システムは表示された発見物のリストからその発見物を除去する。
【0046】
要素の状態を選択し/変化するための実施形態にかかわらず、一実施形態において、ユーザがゼロ個又はそれ以上の発見物の所望される選択又は変化を実行したならば、一実施形態において、ユーザは”実行”ボタンをクリックすることにより、当該手段に対して表示から除去させるようにしてもよい。もう1つの実施例においては、すぐに当該システムは、明確に”実行”を選択することの必要なしに1つの要素は選択され又は変化されたとき、その表示からメニューを除去する。
【0047】
これら2つの変形例は、同一の位置における複数の問題を選択することと、1つの位置に対する1つの問題を選択することの間の便利さ(都合)での異なったトレードオフを提供している。幾つかの実施例は2つのオプションの1つを提供してもよく、他の実施形態は両方のオプションを実施してもよく、(i)ユーザによる選択の嗜好、(ii)ユーザの専門分野,(iii)ユーザの患者の人数、(iv)患者の主な病訴、(v)文書又は他のファクタである身体の器官に基づいて、複数のオプションから選択してもよい。
【0048】
上述したような手段の例などの手段を用いて選択された位置においてゼロ個又はそれ以上の発見物を更新した後、当該システムは、(例えば、ステップ2に進むなど)身体の前に表示された領域を再表示する。ステップ3,4,5を繰り返すことによって、ユーザは身体の位置において、又は互いに近い位置において、複数の発見物を効率的に文書化することができる。
【0049】
6. ステップ4で、ユーザがオプション(4b)を選択するとき(すなわち、ユーザが、身体の選択された場所を含む身体の複数の領域を選択するために、より詳細な概要図を表示させることを選択するとき)。図6は、ドリルダウン手段として、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図7は、身体の選択された場所を含む身体の複数の領域を選択するためにより詳細な概要図を表示させるために、ドリルダウン手段として、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0050】
システムは、身体の選択された場所を、身体の現在の領域に設定する。次いで、システムは、身体のこの領域を表示する(例えば、ステップ2に進む)。この機能は、より正確な場所を選択するために、ユーザが身体のより詳細な領域に“ズームイン”することを可能にする。例えば、筋骨格の検査をするとき、このステップの前に、身体の現在の領域が右腕及び右手であって、ユーザが手の場所を選択して、より詳細な概要図を表示させることを選択するならば、システムは、各指の関節が個別に選択されることを可能にする、手のグラフィック画像を表示する。
【0051】
7. ステップ4で、ユーザがオプション4cを選択するとき(すなわち、ユーザが、身体の異なる器官系を選択するとき)。(このオプションのステップは自由に選択できる−−システムは、身体の器官系とは異なる方法を用いて複数の問題を組織化してもよく、例えば、複数の器官系にわたる共通の問題のセットを列挙することによるか、又は、患者の主な病訴に関連した問題又は進行中の問題のセットを列挙することによって、複数の問題を組織化してもよい。)図8は、器官系を変えるために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図9は、複数の器官系にわたる共通の問題のセットを列挙するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図10は、患者の主な病訴に関連した問題又は進行中の問題のセットを列挙するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0052】
システムは、選択された器官系を現在の器官系に設定する。1つの実施形態では、次に、システムは上述のステップ4に制御を移す(システムは、指定された場所において1つ以上の選択肢/アクションを指定するための手段を表示する)。異なる実施形態では、次に、システムは上述のステップ2に制御を移す(システムは、身体の現在の領域を表示する)。このことは、ユーザが、身体の近接した領域における異なる器官系からの複数の所見を速やかに文書に記録することを可能にするということを注意する。ステップ3、4、5及び7を反復することによって、ユーザは、身体の同一の場所における複数の所見、又は身体の複数の器官系にわたって互いに近接した複数の場所における複数の所見を、効果的に文書に記録できるということを注意する。
【0053】
8. ステップ4で、ユーザがオプション(4d)又は(4e)を選択するとき(すなわち、ユーザが、実行する処置を選択するとき)。図11は、処置を選択するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図12は、身体の所定の領域に対する複数の処置のリストから、実行する処置を選択するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0054】
オプションとして、システムは、処置のための複数のパラメータを指定するために、ユーザに対してプロンプトを出す。図13は、図12の選択された処置に係る複数のパラメータを指定するためにユーザに対してプロンプトを出すために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。ユーザは、テキスト入力するか、複数のリストから複数の要素を選択するか、又は当該技術を熟知したものによって知られた他の手段によって、これらのパラメータを指定する。システムは、患者に対して命じられた複数の処置のセットに対して、当該処置(場所、処置)を追加する。次いで、システムは、上述されたステップ2に制御を移す(例えば、ステップ2に進む)。
【0055】
9. ステップ4で、ユーザがオプション4fを選択するとき(すなわち、ユーザが、注釈(annotation)を追加することを選択するとき)。システムは、現在の場所に対する現在の選択された所見に関連した追加の情報を入力するための手段を表示する。これらの手段は、録音、音声をテキスト化する機能、ペン入力キャプチャ、ペン入力のテキスト化、キーボードのテキスト入力、絵を描くためか又は現在の場所に関連付けられた標準的なテンプレート画像に注釈を追加するための描画ペン入力のような、ある所見又は複数の所見のセットについてのフリーフォーム情報を追加するための方法を含んでもよい。注釈(notation)を追加するための手順は、“注釈を追加する”に関連したサブセクションに詳細に説明されている。
【0056】
注釈が完了したことをユーザが知らせるとき、当該注釈はシステムによって記憶され、その場所にリンクされる。1つの実施形態では、システムは、場所選択手段における場所の近くに、その場所に対する注釈が記憶されていることを示すアイコンを表示する。1つの実施形態では、システムは、選択された所見の表示領域に、注釈(notation)が特定の場所に記憶されていることを示すアイコン又は説明的テキストを表示する。次いで、システムは上述されたステップ2に制御を移す(例えば、ステップ2に進む)。残りのステップはオプションである。
【0057】
10. ユーザが患者についてのさらなる情報を入力するか、又は患者についての注文を入力した後で、システムは、上のステップ4で説明された手段に従って、ユーザに利用可能な複数のオプションのリストを再構成してもよい。例えば、ユーザが、身体的検査の所見として“腫脹した複数の指”と入力するとき、
オプションのリストが、年配の患者に対して“診断を入力せよ:関節炎”を含むように修正されるか、又は、身体的検査の所見のリストが、関節炎又は関節の腫脹に関連したより詳細な所見又は正確な所見を含むように拡大されてもよく、もしくは、メドシン(Medcin)のような規則に基づいたシステムによって計算された、重要な異なる診断の潜在的な所見が、リスト中で強調される。一般に、患者についての複数の所見のセットが編集されるとき、ユーザに利用可能なオプションをカスタマイズするために、システムは規則に基づいた技術又は学習に基づいた技術を用いる。
【0058】
11. ステップ3において、ユーザは、現在表示された身体の領域に対して“描画する”を選択して、絵(drawing)に対してフリーハンドの注釈を追加してもよい。この処理は図14及び図15に示されている。図14は、現在表示された領域に対して“描画する”を選択し、絵(drawing)に対してフリーハンドの注釈を追加するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。図15は、身体の現在の器官系に対して、身体の現在の領域のグラフィックの注釈のために身体全体からマークアップする複数の画像を選択するために、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0059】
システムの1つの実施形態は、身体の現在の領域のグラフィックの描画(depiction)に対して、フリーフォームのグラフィックの注釈を描画するための手段を提供する。1つの実施形態では、身体の現在の器官系に依存して異なるグラフィックの描画が用いられる。例えば、現在の器官系が“筋肉系”であるとき、グラフィックの描画は、身体の現在の領域の筋肉を示す。例えば、現在の器官系が“骨格系”であるとき、グラフィックの描画は、身体の現在の領域の骨を示す。
【0060】
1つの実施形態では、患者の年齢又は発育段階に依存して異なるグラフィックの描画が用いられる。例えば、新生児の“身体全体”を描画するためには、2歳の子供とは異なる画像が表示されることが可能である。
【0061】
1つの実施形態では、患者の性別に依存して異なるグラフィックの描画が用いられる。システムは、マウス、ライトペン、又はタッチスクリーンペンのようなポインティング装置によって選択された画素を取得し、表示しかつ記憶する“ディジタルインク”のような手段を用いて絵(drawing)を記憶する。システムは、現在表示されている身体の部分に含まれる複数の場所のセットに対して選択された複数の所見のセットに対して、その絵(drawing)を関連付ける。1つの実現では、システムはまた、その上に描画するための身体の異なる領域に係るグラフィックの描画を選択するための手段を提供する。ユーザが描画を終了したとき、ユーザは“描画を完了した”を選択し、システムは上述のステップ2に制御を戻す(例えば、システムは身体ナビゲーション手段を表示する)。身体ナビゲーション手段がグラフィックであるときは、1つの実現では、そのグラフィックは、図16に示されたように、描画された注釈を含むために拡大されることが可能である。図16は、描画された注釈を含むように拡大されたグラフィックを備えたグラフィックナビゲーション手段として、本発明の実施形態において用いられることが可能な電子的な医療チャートの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0062】
12.ユーザに利用可能な別の動作は、発見のために、「発見に詳細を加える」ことを活性化させることである。1つの実施例では、このオプションが、選択された発見物のセットにリストされた発見の選択により、プロセスでのどんなステップでも活性化される。例えば、前記セットでの各エレメントは、ここでは、機能性への「ボタン」または「ハイパーリンク」として作用するかもしれない。1実施例では、選択された位置に問題の表示されたリストから問題(それはこの機能性へのボタンかハイパーリンクの役割をする)を選ぶことにより、このオプションは上記ステップ4の補足見解として上に活性化される。
【0063】
どのようにこの機能性が活性化されるかにかかわらず、システムはそれからディスプレイに選択された調査結果に細部を加えるための手段を表示する。 この手段は、以下の追加注釈の細別で詳細で記述される。1つの実施例では、注釈を加えることの実行により、ディスプレイは、注釈が注釈付きであった特定の調査結果に加えられたことを示すために最新のものにされる。 例えば、その調査結果の次に「注釈現在」アイコンが現われる。1つの実施例では、この注釈アイコンは注釈が含んでいる注釈(無料のテキスト、声、図画と追加の選択されたオプション)のタイプによって異なっている。注釈を加えることの実行により、制御はこのステップの前に実行していたステップに戻る。
【0064】
13.「ズームイン」イメージが表示されたとき、ユーザーは「ズームアウト」するために選択する。 このユーザーの行動に応えて、システムは身体のより高く広い領域のビューを表示し、そして前記広い地域を、身体の現在の地域とする。このプロセスは図17 と18 で例証される。図17 は、ズームイン手段として、この発明の実施例で用いられる電子医療チャートの模範的なグラフィカル・ユーザインタフェースを示す。図18 は、ズームアウト手段として、この発明の実施例で用いられる電子医療チャートの模範的なグラフィカル・ユーザインタフェースを示す。
【0065】
14.身体の特定の部分のための選択手段が表示されたとき、ユーザーは、「左 //右」あるいは「前部 //後部」の間を、あるいは双方のビューまたは選択手段をトグルしてもよい。
(注:このステップは数字に示されない;数字は「場所を選択することについてのシステムディスプレイ手段」ボックスからこのステップが追加の選択であることを示すためにアップデートされる必要がある。)
回答により、システムは選択を対応する場所に変える。例えば、選択手段が右手の後部を示すと仮定する。 トグル機能性を選択することによって、システムは直接右手の前部あるいは左手の後部を示すことに切り替えることができる。
【0066】
注釈(あるいは詳細)の追加
上に記述したように、ユーザは、位置(例えば位置のすべての発見物に当てはまるか、その位置の評価のために一般的な情況について記述する注釈)へ注釈を加えるか、特定の発見に注釈を加えることを決めてもよい。位置か発見を詳述するためのこの技術は以下のように働きます。最初に、ユーザは、上に記述されるような発見か位置を詳述するオプションを活性化します。これを受けて、システムは、選択された発見を注釈するための手段を表示します。
【0067】
異なる実施例は、発見か位置をより非常に詳しくドキュメント化するためにオプションの異なる部分集合を提供してもよい。そのようなオプションは次のものを含んでいる: (注: ここに下から引用されたマスター・リスト)
(a)記録された音声注釈
(b)Dragon System’s Dragon Naturally Speaking Medical Suiteのような音声認識コンピュータ・プログラムへの音声入力
(c)自由行動図面
(d)身体の現在の位置のグラフ式の描写上の自由行動注釈
(e)あらかじめ生成された注釈のリストから選択すること
(f)キーボード、仮想のスクリーン上のキーボードあるいは、コンピューター・システムI/Oの分野で訓練されたもので既知の他のテキスト入力手段による自由なテキスト注釈入力
(g)「ディジタル・インクの」手書きのノートを記録すること
(h) 患者の位置の電子写真
(i) ユーザによってディジタルで捕らえられた自由行動図面で注釈された特許上の位置の電子写真
(j) 注釈されている基礎発見の修正に関するものか、それを修正する、0以上のより詳細な発見を選択すること
(k)注釈されている基礎発見と関係する詳細な発見物のために、“存在する”/“存在しない”の状態を設定すること
(l)Palm Inc’s Grafitti systemのような制限された筆跡認識システムのような筆跡認識システムによって入力されたテキスト、あるいは一般的な筆跡認識システム。
【0068】
図19は、様々なオプションを提供するためにこの発明の実施例の中で使用されてもよい、電子の医療図表の典型的なGUI(graphical user interface)を示す。図19は、オプション(a)(d)(e)(k)および(l)を提供する実施例を示す。各方法(a)(c)(f)および(g)の作用は当業者には明白である。これらの方法の各々は、標準の入力/出力および記憶手段を使用して、単純な入力(テキスト、音声あるいはピクセル)を捕捉して格納する。
【0069】
方法(b)および(l)の作用は互いに似ている。各々では、アナログ「実際の世界」入力(例えば音声あるいは筆跡)は、コンピューター・ハードウェア(例えばマイクロホンあるいはタッチ・スクリーン)によって最初に捕らえられ、ディジタル形式に変換される。そのような転換用ハードウェアは、商品のポータブルコンピューター装置に一般に含まれている。その後、その入力は入力をテキストに変換するためにソフトウェア・システムに供給される。音声をテキストに変換するためのソフトウェア・モジュールは、Dragon Systems および International Business Machines, Corporationを含む多くのベンダーから利用可能で、ここでは詳細に記述しない。筆跡をテキストに変換するためのソフトウェア・モジュールは、Palm社、CIC、Paragon Softwareおよびアップルを含む多くのベンダーから利用可能で、ここでは詳細に記述しない。その後、生じるテキストは、注釈として格納されてもよい。追加的に、オリジナルのディジタル化された入力も格納されてもよい(完全な形式で、あるいは圧縮した形式でのいずれか)。
【0070】
グラフ式のイメージ上の自由行動注釈用の方法(d)の作用は、記憶装置から身体の現在の領域のグラフ式のイメージを最初に検索することである。1つの実施例では、患者の性別、患者の年代か、発育期、現在選択された身体のシステムあるいはこれらの要因の結合に対応させるために、このイメージが、身体の領域の1グループのイメージから選ばれる。
その後、イメージはユーザに表示されます。また、ユーザは、マウスあるいはペン/タッチ・スクリーンの入力装置のようなポインティング・デバイスを使用して、表示された写真で「描く。」図面は一連の(x、y)座標として格納され、一連のエレメントは、ポインティング・デバイスによって、 スクリーン上で選択されたピクセルに対応する。
【0071】
写真の注釈用の方法(h)および(i)の作用は互いに似ている。どちらかあるいはこれらのオプション両方を含んでいる実施例では、ハードウェア・システムは、ディジタル・カメラを含み、そのカメラは、ユーザ(商業上利用可能なウェブ・カメラか、あるいはソニー絵本C1でのようなターミナルの装置へ統合されたもののように)によって使用されるか、ネットワークによってターミナルに接続された個別の装置として提供されるものである。ユーザは、写真を撮るためにカメラを活性化する。また、システムは患者のカルテにこの絵を格納します。その後、システムはこの絵を表示する。システムがこの絵を注釈するための手段を提供する場合、システムはユーザが、上に記述された概要の注釈手段のために記述された方法の中で自由行動図面を使用して、絵を注釈することを可能にする。
【0072】
また、あらかじめ生成された注釈を選択するための方法(e)(j)および(k)の作用あるいはリストからの詳細な発見物は類似している。1つの実施例では、システム管理ユーザは、あらかじめ、注釈されている発見か身***置によって選択されるように使用されるリストと共に、表示される要素のリストを生成する。別の具体化では、医学のユーザが、ユーザが希望のリスト要素をタイプインするか選択する、個別のデータ・エントリープロセスによってリストを生成します。別の実施例では、システムが、ユーザによって入力された最近のもしくは共通の自由なテキスト注釈の選択により、自動的にリストを組み立てる。別の実施例では、システムが、1グループのユーザによって入力された最近もしくは共通の自由なテキスト注釈の選択により、自動的にリストを組み立てる。
【0073】
予め生成される注釈を生成するために用いられる方法にもかかわらず、これらのリストは、各々が固有の識別子及び記述子を有する0又はそれ以上のエレメントを有することができる。記述子は、次の(i)〜(iii)の異なるタイプの注釈を記述するものであってよい。(i)所見又は場所に関する、通常の文字通りの注釈(例えば「腕の骨折」に関して、通常の注釈は、「患者は自転車に乗っていた」,「患者はスケートボードをしていた」,「患者は自動車事故に巻き込まれた」,「患者は歩行中に転倒した」及び「患者はスポーツをしていた」を有し得る),(ii)所見又は場所に関する通常の詳細な所見に対応する詳細な所見(例えば「腕の骨折」に関して、通常の詳細な所見は、「手首の脈があるか」又は「脱臼があるか」を有し得る)、若しくは、(iii)注釈されるベースの所見を限定する修飾語の所見(例えば「腕の骨折」に関して、通常の修飾語は「単純な」,「複雑な」を含み得る)。
【0074】
ユーザが場所又は所見を注釈することを選択すると、システムは、その場所又は所見に対応している注釈の予め生成されたリストを表示する。(e)及び(j)の方法に関して、システムは、ユーザが0又はそれ以上の表示されたエレメントを選択することを可能とすべく、「チェックボックス」等の手段を提供する。これらの方法において、選択された各エレメントについて、システムは、注釈又は選択された所見の固有の識別子を格納する。方法(k)に関して、システムは、0又はそれ以上のエレメントに関した状態(例えば「PRESENT」,「NOT_PRESENT」又は「NO_FINDING_RECORDED」)を選択するための手段を提供する。この方法について、システムは、その状態が「NO_FINDING_RECORDED」とは異なる全ての所見の状態を格納する。
【0075】
前述した入力の完了後、ユーザは、(1つの実施態様では、「完了」とラベル付けされたボタンをクリックすることにより)注釈が完了したことを指示する。システムは、その後、この方法が呼び出された場所へ戻る。1つの態様では、システムは、付加的な項目が使用できることを指示すべく注釈されている所見又は場所の隣りにアイコンを表示する。1つの態様では、システムは、完全なフォームで注釈を表示する。
【0076】
分類されない問題の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。他の実施態様では、問題はグループ化されない。システムを選択するステップは省略され、システムを変更するオプションは省略され、また、場所に関して表示される問題のリストは、身体の複数のシステムに及び得る。
【0077】
病訴の問題の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。別の実施態様では、特定の主要な病訴をもつ患者について起こりがちな種々の問題は1つのグループに収集され、また、各タイプの問題は、これらの問題が関連する身体のシステムにもかかわらず、0又はそれ以上のグループにおいてあらわれ得る。例えば主要な病訴「自動車事故」に関連するグループは、骨折,打撲,裂傷,切断等の自動車事故の被害に関する通常の問題を有するかもしれない。この実施態様では、システムを選択するステップが省略される。代わりとして、受付係又は患者等のユーザ又は異なるユーザが、主要な病訴を入力する、若しくは、システムが、ユーザが現在の患者としてその患者を選択した場合に、先に入力された患者の主要な病訴を読み出す。この実施態様では、主要な病訴を選択する手段にもかかわらず、場所が選択された場合に表示される問題のリストが、主要な病訴に関連した問題を有するものの、それは、身体の複数のシステムに及び得る。
【0078】
これを理解するための簡単な方法は、各テンプレートが任意の(場所,主要な病訴)のペアに対して提供されるべき問題のリストをもたらす、病訴固有のテンプレートを提供することである。問題のリストを病訴固有とすることに加え、有用なオーダ又は他の情報のリストが、病訴固有のテンプレートから選択されてもよい。図24は、ユーザが患者に関して主要な病訴を選択し、健康診断を実行する電子医療記録システムのフローを示している。(この図は以下で説明する)。
【0079】
ユーザの特質の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。他の実施態様では、特定の開業医により一般に扱われる種々の問題が、1つのグループに収集される。例えば、老人病学のケアを専門とする内科医に関連したグループは、紫藍症,腫れ物,関節痛,骨折等の、初老の患者についての通常の問題を含み得る。この実施態様では、システムを選択するステップが省略される。この実施態様においては、場所が選択される場合に表示される問題のリストが、ユーザの特質又は経験に関連した問題を有するものの、それは、身体の複数のシステムに及び得る。
【0080】
この実施態様では、身体のシステムを選択するステップが省略されてもよい。すなわち、不履行の「システム」は、経験に関連した所見の組である。しかし、システムを切り替えるオプションが、ユーザが、「経験に関する通常の問題」を文書で証明することから、特定のシステムに関した所見を文書で証明することへ切り替えることを可能とすべく設けられてもよい。これにより、「通常の問題」のリスト上にあらわれず、選択され得る付加的なシステムの所見が提供されることになる。
【0081】
テンプレート選択の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。他の実施態様では、問題,オーダ及び他の情報の臨床上関連した組が、テンプレートと呼ばれるグループに収集される。各テンプレートは、身体の指定場所でのオプションとして提供されるべき問題,オーダ及び他の情報を詳細に記すものである。加えて、各テンプレートは、その下でテンプレートが選択されるべきルールを詳細に記すものである。1つの実施態様では、これらのルールが、現在の患者に関係するEMR記録におけるデータのブール関数(Boolean function)を有する。すなわち、もしルールが適合すれば、指定のテンプレートが、場所についてのオプションを提供すべく用いられる。
【0082】
ダイナミックな選択の実施態様
システムの問題の実施態様は、問題が身体のシステムによりグループ化される場合を記述する。他の実施態様では、問題,オーダ及び他の情報の臨床上関連した組が、身体の指定場所におけるオプションとして提供されるべき問題,オーダ及び他の情報の組のグループへダイナミックに収集される。この選択はダイナミックに選択される。すなわち、患者について新しい所見が入力されるたびに、新しい収集物が生成される。この生成が、メドシン(Medcin)により提供されるもの等のルールが基本となった決定サポートシステムを用いて実現される。代わりに、この生成は、入力の構成を付与された一般的に選択されたエレメントを生成するために履歴を用いるニューラルネット等の学習手段を用いて実現されてもよい。
【0083】
リピートパストエントリ(Repeat past entries)の実施態様
いくらかの医療開業医に関するキー有効性の結果は、身体の領域の組についての多数の関連した所見を入力する。例えばリウモトロジスト(reumotologist)は、患者の両手における各関節の機能を文書で証明するかもしれない。かかる場合、複数の場合における同じ「標準の」所見を文書で証明するのに、医者が必要とされることになる。このシステムの実施態様は、かかる繰り返される症状の発現を文書で効率的に証明するための手段を提供する。オプションのリストは、1つ又はそれ以上の「日付(DATE)からのリピートの所見」のエレメントを有してもよい。「日付」は、初期の診断に対する基準と置きかえられる。
【0084】
ユーザは、過去の診断から現在の診断へデータを効率的に入力するために、そのオプションを選択することもできる。特に、入力が選択された場合には、システムが、選択された日付から従来の診断へ、選択された場所における又は序列的に下にある所見をコピーする。これらの所見は、現在の所見のスクリーンの概要にあらわれ、また、ユーザにより更新されてもよい。
【0085】
同時表示の実施態様
図20は、ユーザが患者のために主要な病気を選択し身体検査を実行する電子医療記録(EMR)システムの流れ(フロー:flow)を示すフローチャートである。図20を参照すれば、同時フローは、図2に記載された方法の代替的な実施態様を示している。この実施態様では、システムはオプション(option)のリストを常時表示しているが、これらオプションは、ユーザに部位の選択を要求し、その選択された部位のために表示されるべきオプションをもたらすというよりはむしろ、現在表示されている領域上で働くものである。例えば、現在表示されている領域が「全身」であれば、オプションとして表示される問題は、「青ざめ(パーラ:pallor)」又は「発疹」を含むかもしれず、これら問題の一つの選択は、「全身パーラ」又は「全身発疹」という結論になるであろう。同様に、「手順(プロセデュアズ:procedures)」を選択すれば、全身領域に関する手順の中から選択する手段を、システムに表示せしめるであろう。
【0086】
ここに記載された実施態様では、それでもなおユーザはその部位に「ドリルダウン」するために特定の部位を選択可能である。一つの代替的な実施態様は、アクション(action)のリスト中に「ドリルダウン」を含み、ドリルダウンアクションを選択した後に部位を選択することをユーザに求めるであろう。
【0087】
混合表示の実施態様
図2及び図20に記載された構成が、表示領域についてのアクションとして有用なオプションのサブセット(subset)や、選択部位についてのアクションとして有用なオプションのサブセットを与えるために組み合わせ得ることは、当業者にとって自明であろう。これらのサブセットは重なり合うことができ、例えば、同一のオプションが、表示領域と選択部位の両方に利用されるようにもできる。
【0088】
システム構成
図21は、顧客(クライエント:client)装置と中央制御装置(コントローラ:controller)とを有する例示的な身体検査医療システムの構成要素の高レベルブロック線図である。本発明に係る装置及び方法の第1の実施態様のシステム構成は、図21を参照して説明される。図21に示されるように、本発明の装置は、クライエント装置と中央コントローラとを備えている。各ノード(node)は、例えば、オリンコ802.11 ウエイブラン(WAVELAN)PCMCIAカード又はブルーツース・スタンダード(Bluetooth standard)によって与えられるような、無線ラジオ周波数ネットワークを用いたネットワーク接続を通じて接続される。イーザネット(Ethernet(登録商標))又はトウクンリング(token ring)ネットワークのような有線ネットワーク、セルラー(cellular)、パーソナルコミュニケーションシステム(Personal Communication Systems(”PCS”))、超音波、インターネット、赤外線、或いは衛星ネットワークなどによっても、接続を確立することができる。
【0089】
第2の実施例では、クライエント装置と中央コントローラとが1つの同一の装置であり、モジュール間の通信が当該装置の記憶システムを介して達成される。本発明は、上記構成要素を用いて、医療上の結論を書類で証明し、治療オーダを発行する。
【0090】
図22は、図21の中央コントローラの例示的な詳細を伴ったブロック線図である。図22に示されるように、中央コントローラは、中央プロセッサ(CPU)、RAM、ROM、クロック、作動システム、ネットワークインタフェイス、及びデータ貯蔵(ストーレッジ:storage)デバイスを包含している。
【0091】
従来のパーソナルコンピュータ又はコンピュータワークステーションで十分なメモリ及び処理能力を備えたものが、中央コントローラとして使用することができる。1つの実施態様では、それがウェブサーバ(web server)として作用し、クライエント装置からの要求を受け付け、クライエント装置に対して返答を送る。中央コントローラは、多量の処理を行い、通信処理およびデータ検索において膨大な数の数学的演算を実行できなければならない。一般にインテル社(Intel Inc)によって製造される例えば100MHzP54Cのようなペンティアム(登録商標)(Pentium(登録商標))マイクロプロセッサが、CPUに使用可能である。このプロセッサは32ビット(32−bit)構造を採用している。同等のプロセッサとしては、モトローラ(Motorola)の120MHzパワー(Power)PC604或いはサンマイクロシステムズ(Sun Microsystems)の166MHzウルトラ(Ultra)SPARC−Lなどが挙げられる。
【0092】
データストーレッジデバイスは、CD−ROMドライブ(drive)、DVDドライブと同様に、ハードディスク磁気または光学的ストーレッジユニットを包含し得る。データストーレッジデバイスは、ユーザのデータベース,患者のデータベース,アクティブエンカウンタ(active encounter)データベース,過去のエンカウンタデータベース,医療コンテント(content)データベース,暗号キーデータベース,オージット(audit)データベース、及びオーダデータベースを含む、患者の医療エンカウンタの処理に用いられる複数のデータベースを内包している。1つの好ましい実施態様では、例えばオラクル社(Oracle Corporation)製のオラクル7のようなデータベースソフトウェアが、これらのデータベースを創成し管理するために用いられる。
【0093】
ユーザデータベースは、例えば、識別番号、名前、公的/私的キー情報、パスワード、ユーザのタイプ(例えば、医師、看護婦、技師)、特性、及び嗜好などの分野を伴ったユーザについてのデータを保持している。患者データベースは、例えば、患者の識別番号、名前、年齢、性別、人種、住所、連絡情報(例えば、電話番号、イーメイルアドレス(e−mail address))、アクティブな医療上の問題、過去の医療上の問題、現在の薬物治療、過去の薬物治療などの分野を伴った患者についてのデータを保持している。
【0094】
アクティブエンカウンタデータベースは、ユーザが患者の医療上の条件を文書作成している進行中の期間についてのデータを保持している。各アクティブエンカウンタは、エンカウンタ識別番号、ユーザ識別番号、患者識別番号、日付け、時間、主な病気、付随した病気、診断、オーダ、及び、現在までの最新の薬物治療リスト、過去の薬物治療リスト、アクティブな問題リスト、及び過去の問題リストの分野を包含している。過去のエンカウンタデータベースは、完了したエンカウンタについてのデータを保持している。分野はアクティブエンカウンタデータベースに対して記載したものと同様である。
【0095】
医療コンテントデータベースは、システムのリスト、身体の領域のリスト、身体の領域の図式的な描写、身体部位のリスト、身体部位の図式的な描写、問題リスト、プロセヂュア/オーダのリスト、及び、更に特定の部位で特定のタイプの診断を文書で証するために利用することにより選択し得る、診断タイプ及び診断部位により調整された詳細リストを蓄えている。
【0096】
第1の実施態様においては、このデータはツリー(tree)状に組織されている。その根元は、ナビゲーション(navigation)の出発点を与えている。根元の各子供部分は、身体の特定のシステムに対する診断を備えたサブツリー(sub−tree)の根元である。これらサブツリーのコンテンツは、「プレイスノード(Place Nodes)」のレベルの何らかのナンバであり、このプレイスノードは、特定のシステムに対する身体領域(プレイスがナビゲーションに対して表示された現在の領域である場合)に関係した、又は、身体部位(プレイスが領域内で選択された部位である場合)に関係した、データを備えている。プレイスノードは、例えば、プレイス(場所)のアイデンティティ(identity)、領域の図式的な描写、周囲の親(ペアレント:parent)プレイスのアイデンティティ、プレイス内で(もし、あれば)選択され得る特定の部位に相当するサブプレイスのアイデンティティ、その部位での診断に指定され得る問題のリスト、その部位に対してオーダされ得るプロセヂュアのリスト、及び身体の異なるシステムでの対応するプレイスのアイデンティティなどのを包含するものである。
【0097】
暗号キーデータベースは、暗号機能を助勢し、対称及び非対称キーを蓄えている。ネットワークメッセージの暗号化及び暗号解読のための、また、ネットワーク接続の認証のためのCPUは、上記キーを用いる。オーディット(audit)データベースは、実行された処理に付随する業務処理情報を蓄え、後での分析のために検索され得るようにする。オーダデータベースは、オーダを完了させる関係者への伝達のためにやりかけのオーダを蓄え、また、完了したオーダの結果を蓄えるものである。
【0098】
図23は、図21のクライエント装置の例示的な詳細を伴ったブロック線図である。図23に示されるように、クライエント装置は、中央プロセッサ(CPU)、RAM、ROM、クロック、作動システム、ネットワークインタフェイス、ディスプレイ、ポインタ入力、カメラ、マイクロフォン、及びデータ記憶(ストーレッジ:storage)デバイスを包含している。一つの実施態様では、この機能性は、例えば、カメラを内蔵したソニーC1ピクチャーブック(Sony C1 Picture Book)コンピュータのようなノートブック型コンピュータに付与されている。他の実施態様では、この機能性は、例えば、富士通スタイリスティック3400(しかしながら、カメラモジュールは省略されている)のような、テーブル型デバイスに付与されている。ポインタ入力デバイスは、タッチスクリーン、マウス、トラックボール、タッチパッド、又はジョイスティックであるかもしれない。カメラは、ソニーC1ピクチャーブックコンピュータにおけるように、装置に内蔵されても良く、クライエント装置又は中央コントローラへのネットワークにわたってデータ伝送ができる分離した別の装置であっても良く、或いは、幾つかの実施態様では省略されても良い。マイクロフォンは、ソニーC1ピクチャーブックコンピュータにおけるように、装置に内蔵されても良く、クライエント装置又は中央コントローラへのネットワークにわたってデータ伝送ができる分離した別の装置であっても良く、或いは、幾つかの実施態様では省略されても良い。
データストーリッジデバイスは、通信の認証のために、マシーンアイデンティティ情報及び暗号情報を蓄えるものである。それは、また、未だ中央コントローラへ伝送されていない現在のエンカウンタへの最新情報を蓄えることにより、書き込みバッファ(buffer)としても働く。それは、また、中央コントローラからの読み出しデータの貯留場所としての役割も果たすものである。
【0099】
クライエント装置と中央コントローラとの間に要求される通信を可能とし得る、基本的な機能性がメッセージの創生と伝送である、市販のソフトウエアアプリケーションが数多くある。例えば、中央コントローラは、ウェブサーバ(web server)として形成され得るし、また、例えば、ネットスケープ社(Netscape Corporation)が提供するネットスケープナビゲータ・ウェブブラウザ(Netscape navigator web browser)は、中央サーバによってユーザに提示されたオプション及びデータを表示し、ユーザの入力を収集して中央コントローラに伝送するために、クライエント装置によって使用され得る。ブラウザにより提供されるユーザインタフェイスは、ジャヴァスクリプト(Java(登録商標)Script),ジャヴァ(Java(登録商標))で指定され、又は、ジャヴァスイング・ユーザインタフェイス・ツールキット(Java(登録商標) Swing user interface toolkit)により提供されるインタフェイス・インハンスメント(interface enhancement)によって更に増強され得る。例えば、Xウインドウズシステム(X windows system)は、ユーザインタフェイスを介して、クライエント装置と中央コントローラ間を通信するための全般的な方法を与える。その代わりになるべきものとして、例えば、TCP/IPネットワーク・プロトコルスィート(protocol suite)は、ユーザデバイス上で働いているユーザインタフェイスプログラムと中央コントローラの間での全般的な通信のための方法を提供するものである。
【0100】
本発明の焦点である医療情報は高度の慎重さを要する性質のものであり、且つ、いくつかの実施形態は、ユーザー装置と中央制御器の間の無線通信を使用するので、一実施形態は、ネットワーク上の異なる装置の間のデータ通信を暗号化する。IP(インターネットプロトコル)規格を使用して通信する2台の装置の間の通信を認証及び確保するためのIPSec規格と、ウェブブラウザとウェブサーバーの間の通信を確保及び認証するSSL及びHTTPs規格を含む、ネットワーク通信を暗号化するための多くの商業的及び無料のパッケージがある。
【0101】
上記実施形態は、中央制御器として働く単一のコンピュータを記載しているが、当業者は、機能性を複数のコンピュータに分散できることを理解するだろう。一実施形態において、中央制御器は、データベースとプロセッサが別個の装置又は場所に格納された分散アーキテクチャに構成されている。いくつかの制御器は、主要処理機能を実行すると共に、最小量のRAM、ROMと汎用プロセッサを含む。これらの制御器の各々は、他の制御器及びクライアント装置とのプライマリ通信リンクとして働くネットワークハブに装着される。ネットワークハブは、それ自身最小の処理能力を有して、第一に通信ルーターとして働く。当業者は、殆ど無限の台数の制御器がサポートされることを理解するだろう。この構成は、全システムに影響する破滅的なハードウェア故障が生じにくいよりダイナミックでフレキシブルなシステムを生じる。
【0102】
ハンドヘルド装置実施形態
ハンドヘルド装置実施形態において、中央制御器とクライアント装置は、ラップトップコンピュータ(例えば、ソニーのバイオPCGZ505SX)等のポータブルコンピュータや富士通のスタイリスティック3400等のタブレットフォームファクター装置に載置される。本実施形態において、ネットワーク通信は、ローカルメモリやストレージを介した直接通信のために、モジュール間では行われない。
【0103】
電子医療記録実施形態
本発明の方法は、患者との医療接触を文書化する一手段を提供する電子医療記録アクセスシステムの一部として使用される。図24は、本発明に合致する医療調査結果を文書化する典型的な方法を使用する本発明の典型的な身体検査医療システムが、どのように電子医療記録(EMR)システムに組込まれるかを示すフローチャートである。ステップ1001により、ユーザーはシステムにログインする。ユーザーは、ポータブルコンピュータ又は汎用装置を介してログインする。一実施形態において、ユーザーは、電子医療チャートGUIを備えるポータブルコンピュータを使用してログインする。ステップ1002により、次に、ユーザは、新しいデータの入力、データの更新又はデータの閲覧等の実行すべきタスクを選択する。
【0104】
ステップ1003により、次に、ユーザーは、タスクが実行されるべき患者を選択し、これは、現存の患者の選択又は新しい患者記録を開始することの選択を含む。次に、ユーザーは、予備患者情報、身体の検査及び評価、診断と治療命令等の複数のタスク1004のいずれかのデータを入力、更新、閲覧等をする。各タスク1004の間、図2を参照して説明した本発明の方法が、調査結果を文書化、命令の発行又はナビゲートするために実行される。これにより、各タスク1004が、他のタスクに移行することなしに、患者選択の直後に実行及び終了される。又、これにより、タスク1004が、例えば、新しい患者と連続的に実行される。一旦タスク1004が完了すると、ユーザーは新しい患者又は新しいタスク1004を選択するか、又は、ユーザーは、終了ステップ1005に移行する。終了ステップ1005により、ユーザーは、セッションの結果を閲覧すると共に、話の提出、スケジューリングの変更、書状の起草等の管理上のタスクを完了することができる。終了ステップ1005の後、ユーザーは、別の患者又はタスクに移行するか、又は、ステップ1006でシステムをログアウトする。
【0105】
システムは、問題型式と問題個所を文書化して、調査結果を文書化する新規な方法を提供する。鍵となる技術革新は、これらの要素の文書化を統合すると共に、「ドリルダウン」及び「選択」ナビゲーションを統合する新規な方法である。
【0106】
本発明の別の目的は、問題、個所と状態を備える調査結果を文書化することであり、ここで、状態は、調査結果が肯定的であるか否定的であるか、調査が決定の全ての確実性でなされたか否か又はこれらの要素のいずれかの組合せを表すように、調査結果に対する修正を表す。例えば、一実施形態において、状態は、「存在」「非存在」と「調査結果未入力」の群から選択される。「存在」調査結果は、条件が患者に対して存在する(例えば、「発疹が右腿上部に存在」)との決定を表す。「非存在」調査結果は、条件が患者に対して存在しない(例えば、「大腿骨骨折存在せず」)との決定を表す。「調査結果未入力」調査結果は、データが入力されていない調査結果を表す。別の例では、「存在」、「疑い」「非存在」と「調査結果未入力」の群から選択され、ここで、「疑い」調査結果は、条件は存在するかもしれないが、確実性が欠けると共に、他の状態が前述したようにある決定を表す。
【0107】
本発明の別の目的は、単に問題、個所と状態よりも詳しいことを必要とする医療調査結果を文書化することである。本発明の別の目的は、人体で互いに近くに位置する多数の問題を効率的に文書化することである。例えば、産業事故で負傷した手を治療する救急医がいくつかの指と手における切り傷と骨折を文書化する必要がある。このような状況は、異なる関連個所へのナビゲーション、関連個所の選択と多数の問題の選択を効率的に統合する方法への必要性を生じる。
【0108】
本発明の別の目的は、診断とケアプランの望ましい収束を選択する医者のプロセスを自動化するグラフィック・インターフェースを提供することである。本発明の別の目的は、ヘルスケアの提供における情報の精度を改良すると共に誤りを減らすために、フォーム、請求書、通信メモ等の完成等のヘルスケアの管理上のタスクを自動化することである。本発明の更に別の目的は、身体検査に伴うペーパーワークの必要を低減又は解消すると共に、要求される必要なペーパーワークの作製を自動化することである。本発明の更に別の目的は、医療のプロセスと流れにおける高能率を提供する生物工学的ボイス、タッチ及び/又はテキストでアクセスされるインターフェースを提供することである。本発明の更に別の目的は、電子医療記録、エキスパート・ソフトウェアシステムとヘルスケア関連及びヘルスケア非関連の電子データ等のシステムの継ぎ目のない収束をもたらすシステムを提供することである。本発明は、医療タスクを自動化及び実行することによって、身体検査を高める方法と装置である。
【0109】
本発明の一態様によれば、インタラクティブ装置と呼ばれるユーザー・インターフェースが、医者等のユーザーが、彼又は彼女を厳しいプロセス・フローに追いやることなく、且つ、記述データの記録等の彼又は彼女のワーク・フローを壊してしまう追加のタスクを行う必要なしに、彼又は彼女のワーク・フローの一部を自動化することを支援する。
【0110】
図25は、身体検査セッションを容易にするための医者へのインターフェースを提供するように構成された典型的なインタラクティブ装置の機能部品のブロック図である。インタラクティブ装置は、リード・オンリー・メモリー(ROM)に少なくとも部分的に記憶されたコンピュータ・プログラムを実行すると共に本発明のステップの多くを実行するマイクロプロセッサを含む。インタラクティブ装置は、本発明を実施するのに使用されるコンピュータ・プログラムとデータの追加部分が格納されるサーバーと通信する通信装置を含む。インタラクティブ装置は、又、情報の一時記憶のためのランダム・アクセス・メモリー(RAM)を使用する。
【0111】
インタラクティブ装置は、又、医者等のユーザーに情報を伝えるための少なくとも1個の出力インターフェース及び関連回路と、タッチ・センシティブ・スクリーンやマイクロフォン等の1個以上の入力インターフェース及び医者から情報を受ける関連回路とを備える。出力インターフェースは、情報を医者に視覚的に、聴覚的に又は何らの組合せ方法で提供する。入力インターフェースは、タッチ・スクリーン、キーボード、ボイス・キャプチャ、ボイス・データ認識、ボイス・コマンド認識、手書きイメージ・キャプチャ、認識力のある手書き認識又は医者への通信を受けるなんらかの方法又は方法の組合せ等のいかなる個数の方法での入力を可能にする。通信装置又は異なる通信装置は、体温計や血圧測定装置等の外部装置に接続するためのデータ・ポートを選択的にサポートする。
【0112】
インタラクティブ装置は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、または他のタイプのコンピュータを含んでもよい。インタラクティブ装置の好ましい実施例は、技術の進歩に応じて変化してもよい。インタラクティブ装置を含む構成要素は、単一のユニット内に物理的に組み込まれる必要はない。例えば、壁掛けディスプレイ、または、スピーカは、出力装置として用いることができる。部屋に据え付けられたマイクロフォンは、入力装置として用いられる。そして、追加のメモリがその装置から離れて存在する。添付のクレームに規定された本発明の範囲から逸脱することのない、内科医に情報を提供でき、内科医からの入力を受け取ることのできる装置であれば、どのようなタイプの装置であってもインタラクティブ装置として使用できる。
【0113】
図26は、図25のインタラクティブ装置の上面図である。図26は、内科医のインターフェースが表示される、ハンドヘルドコンピュータ装置またはタブレットの形態をとる、好ましいインタラクティブ装置を示す。タブレットは、表示されたスクリーンから項目を選択するためのタッチ感応スクリーンと、ペンで書き込んで情報を入力するペン書き込み領域(全スクリーンであり得る)と、内科医からの音声コマンド、または、データを受け取るマイクロフォンとを有する。1以上の接続ポートにより、電子温度計または血圧測定装置のような1以上の装置と直接接続できる。
【0114】
図27は、図25のインタラクティブ装置の動作を示すフローチャートである。図27は、本発明を含むシステムの特徴を図示する。最初のステップでは、ユーザは、タブレットの電源を入れる。各ユーザは、ソフトウェアアクセスのために1以上のパスワードを要求されるであろう。他のユーザまたは患者に関する、ある種の情報は、特定の個人のみによるアクセスを可能にする、特殊なパスワードが必要である。
【0115】
次のステップでは、患者は、音声コマンドにより、または、上述したスケジュールまたはリスト上で、スクリーン上の患者名に触れることにより、選択される。身体検査について患者を選択すると、内科医は患者名を入力し、スケジュールから名前を選択し、患者を特定する検索を行うことができる。ユーザは、医学上の問題を選択し、同時に、さらなる詳細へのアクセスに進むことができる。その一方、身***置が選択され、身体検査を行う。ユーザは、身体検査による医学的所見を詳細に表す、1以上の視点から、データを読み出し、および/または、格納できる。
【0116】
身体検査による1以上の医学的所見を詳細に表すシステムは、出力インターフェースと、入力インターフェースとを有するインタラクティブ装置を含む。出力インターフェースは、ユーザに、健康に関連した情報を表示する。健康に関連した情報は、(必要であれば)身体システムのリストおよび複数の身***置を有する解剖学的情報と、複数の医学上の問題を有する診断情報とを含む。入力インターフェースは、ユーザに、表示された解剖学的情報および診断情報を検索させ、1以上の医学的所見を取り出す。医学的所見の各々は、少なくとも1つの選択された医学上の問題を含む。この問題は、少なくとも1つの選択された身***置に対応する。インタラクティブ装置は、コンピュータプログラムを格納するメモリと、当該コンピュータプログラムを実行するプロセッサと、1以上の医学的所見を記憶するデータ記憶装置とを有する。コンピュータプログラムは、1以上の医学的所見を処理する。
【0117】
本発明のある実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、第1回の診察における、(必要であれば)身体システムのリストと複数の身***置とを含む解剖学的情報を表示するステップと、ユーザから、身体検査に関連する、(必要であれば)少なくとも1つの身体システムと1以上の身***置を含む解剖学的情報からの第1回目の選択を受け取るステップと、第1回目の選択に応答して、第2回目の診察における、複数の医学上の問題を含む診断情報を表示するステップと、ユーザから、1以上の医学上の問題を含む診断情報からの第2回目の選択を受け取るステップと、第1回目および第2回目の選択を組み合わせて、少なくとも1つの医学的所見を導き出すステップとを含む。
【0118】
本発明の他の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表すシステムを与える。このシステムは、出力インターフェースおよび入力インターフェースを有するインタラクティブ装置を含む。出力インターフェースは、ユーザに、解剖学的情報および診断情報を含む健康に関連する情報を表示する。入力インターフェースは、ユーザに、表示された解剖学的情報および診断情報を検索させ、1以上の医学的所見を導き出す。医学的所見の各々は、身体の位置に対応する関連のある医学上の問題を含む。システムは、1以上の医学的所見を記憶するデータ記憶装置と、コンピュータプログラムを格納するメモリと、当該コンピュータプログラムを実行するプロセッサとを有する。コンピュータプログラムは、1以上の医学的所見を処理する。これは以下のステップによって行われる。すなわち、第1回の診察における、(必要であれば)身体システムのリストと複数の身***置とを含む解剖学的情報を、出力インターフェースを介して表示するステップと、ユーザから、身体検査に関連する、(必要であれば)少なくとも1つの身体システムと1以上の身***置を含む解剖学的情報からの第1回目の選択を受け取るステップとを含む。選択された解剖学的情報は、第1回目の診察で入力インターフェースを介して入力される。また、第1回目の選択に応答して、第2回目の診察における、解剖学的情報に整合した、複数の医学上の問題を含む診断情報を、自動的に表示するステップを含む。複数の医学上の問題は、出力インターフェースを介して、ユーザにより選択された特定の順序で表示される。また、ユーザから、1以上の医学上の問題を含む診断情報からの第2回目の選択を受け取るステップを含む。選択された診断情報は、第2回目の診察において、入力インターフェースを介して入力される。そして、選択された1以上の身***置と、(必要であれば)選択された少なくとも1つの身体システムについての、1以上の医学的所見に対応する選択された1以上の医学上の問題とを組み合わせるステップを含む。
【0119】
また、本発明の別の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す、コンピュータ実装された方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、身体システムのリストをユーザに提示するステップと、身体システムのリストから、身体検査に関連する少なくとも1以上の身体システムを選択するステップと、複数の身***置を有する第1回目の表示を、ユーザに提示するステップと、複数の身***置から、身体検査に関連する少なくとも1つの身***置を選択するステップと、複数の医学上の問題を有する第2回目の表示を、ユーザに提示するステップと、複数の医学上の問題から、選択された身体システムおよび選択された身***置に対応する少なくと1つの医学上の問題を、選択するステップと、選択された身***置および選択された医学上の問題の組み合わせを、選択された身体システムに対する医学的所見として格納するステップとを含む。
【0120】
また、本発明の別の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す、コンピュータ実装された方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、身体検査に関連する第1の身体システムを含む、身体システムのリストを、ユーザに提示するステップと、身体システムのリストから、第1の身体システムを選択するステップと、身体検査に関連する第1の身***置および第2の身***置を含む、複数の身***置の第1の表示を、ユーザに提示するステップと、複数の身***置から、第1の身***置および第2の身***置を含む1以上の身***置を選択するステップと、第1の医学上の問題および第2の医学上の問題を含む複数の医学上の問題を有する第2回目の表示を、ユーザに提示するステップと、複数の医学上の問題から、第1の身***置に対応する第1の医学上の問題および第2の身***置に対応する第2の医学上の問題を含む1以上の医学上の問題を選択するステップであって、第1および第2の医学上の問題は、第1の身体システムに関連しているステップと、第1の身***置および第1の医学上の問題の第1の組み合わせ、および、第2の身***置および第2の医学上の問題の第2の組み合わせを格納するステップであって、第1の組み合わせ、および、第2の組み合わせは、第1の身体システムに対する医学的所見を示すステップをさらに含む。
【0121】
また、本発明の別の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す、コンピュータ実装された方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、第1の身体システムを含む、身体システムのリストを、ユーザに提示するステップであって、第1の身体システムは、身体検査に関連すると判断されるステップと、身体システムのリストから、第1の身体システムを選択するステップと、第1の身***置を含む複数の身***置の第1の表示を、ユーザに提示するステップであって、第1の身体システムは、身体検査に関連すると判断されるステップと、複数の身***置から、第1の身***置を選択するステップと、第1の医学上の問題および第2の医学上の問題を含む複数の医学上の問題を有する第2の表示を、ユーザに提示するステップであって、第1および第2の医学上の問題は、身体検査に関連すると判断されるステップと、複数の医学上の問題から、第1および第2の医学上の問題を選択するステップと、第1の身***置を、第1および第2の医学上の問題と組み合わせ、第1の身体システムの医学的所見として格納するステップを含む。
【0122】
また、本発明の別の実施例は、身体検査の医学的所見を詳細に表す、コンピュータ実装された方法に基づいている。この方法は、以下を含む。すなわち、第1の身体システムを含む、身体システムのリストを、ユーザに提示するステップであって、第1の身体システムは、身体検査に関連すると判断されるステップと、身体システムのリストから、第1の身体システムを選択するステップと、第1の身***置および第2の身***置を含む複数の身***置の第1の表示を、ユーザに提示するステップであって、第1の身***置および第2の身***置は、身体検査に関連すると判断されるステップと、複数の身***置から、第1および第2の身***置を選択するステップと、第1の医学上の問題を含む複数の医学上の問題を有する第2の表示を、ユーザに提示するステップであって、第1の医学上の問題は、身体検査に関連すると判断されるステップと、複数の医学上の問題から、第1の医学上の問題を選択するステップと、第1の医学上の問題を有する第1および第2の身***置の組み合わせを、第1の身体システムの医学的所見として格納するステップとを含む。
【0123】
別の実施の形態は、医学的所見を詳述するシステムおよび方法を提供する。そのようなシステムおよび方法は、医学的所見を詳述するために、1以上の準備された選択肢と、オンザフライ(on the fly)で形成された1以上の選択肢とを結合してもよい。オンザフライで形成された選択肢は、複数の入力モードを有していてもよい。例えば、注釈の付けられたテキストは、現存の選択オプションと一体化されてもよい。本発明の別の実施の形態は、本発明の方法を実行するプログラムを備える電子媒体に基づく。本発明の別の実施の形態は、本発明の方法を実行する、コンピュータまたは機械が読み取ることのできる翻訳可能なプログラム要素を備えるコンピュータプログラムに基づく。
【0124】
患者と対面している間に、医者の手に電子ツールを提供することによって、本発明は、リアルタイム品質と効率的な指導を可能にする。本発明は、医者に負担を負わせるというよりもむしろ医者を手助けするので、彼/彼女は、医者と患者が対面している間そのシステムを使用する。よって、診察および治療情報が、電子的に、自動確認に利用できる。さらに、医者に、診察および治療の信頼できる指針を提供することによって、標準レベルの治療が提供される。しかし、医者は、そのシステムによって提供されるどの診断または治療にも制約されない。医者は、自由に、自身が適切であると考える診断および治療の要素を入力する。
【0125】
本発明およびその効果が詳細に述べられたけれども、そのシステムおよびソフトウェアは、医療従事者にとってのソフトウェアシステムを表わすと理解される。これらの理由のために、添付の請求項によって定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の変化、代替および変形がなされてもよい。さらに、本出願の範囲は、明細書に述べられた方法、機械、製品、内容の構成要素、手段、方法および工程の特定の実施の形態に限られない。当業者は、本発明、方法、機械、製品、内容の構成要素、手段、方法または工程の開示から容易に理解できるので、ここに述べられた対応する実施の形態と実質的に同じ機能を実行し、実質的に同じ結果を達成する、現存するまたは後に開発されるものが、本発明により利用できる。従って、添付の請求項は、それらの範囲内に、そのような方法、機械、製品、内容の公使得ようそ、手段、方法または工程を含むことが意図される。
【0126】
(付録)
「現在の患者」は、その身元が、資料の題目としてユーザによって選択される個人に関する。
「体の場所」は、体の一点または体の領域を参照する一般的手段である(場所は、ナビゲーションのための領域、または、選択のための***置として使用できる)(用語「体の現在領域」または「体の位置」も参照して下さい)。
「体の現在領域」は、その広義の意味で使用される。そのシステムは、反復して、体の領域を示し、ユーザにその領域の場所で実行する行為を選択させる。その行為の1つは、表示される領域を変化することであってもよい。最後にどの領域が選ばれたとしても、表示されるものは、体の現在の領域である。
「体の位置」は、選択される体の特定の位置または領域を示す。
「体のシステム」は、人間の体の関連した構造または問題の集合を意味する。
「EMR−電子的医療記録」は、一般的に、医学的所見を記録または医学的指示を発行するコンピュータ実行システムに関する。本発明に一致する模範的なシステムにおいて、EMRは、一般的に、病院のサーバと通信する無線タブレット型要因装置から操作できる。
「医学的所見」は、広義の意味で使用される。この用語は、一般的に、患者の状態について記録された医学的事実または意見において使用される、または、有効な、任意の方法、意匠および/または装置を網羅し、かつ、それらを含む。医学的所見は、医学的問題を示す。いくつかの種類の医学的所見が、***置が記録されることを必要としてもよい。医学的所見は、単に、選択されたまたは選択されなかったとして記録されもよく、それらに関連する形態を有していてもよい。いくつかの医学的所見は、それらに関連する詳細を有してもよい。
「医学的問題」は、広義の意味で使用される。この用語は、一般的に、任意の種類の医学的所見、例えば、「骨折」、「打撲」および「蒼白」の網羅し、かつ、それらを含む。
「***置」は、広義の意味で使用される。この用語は、一般的に、医学的所見の位置、例えば、右腕、背中および左太ももを網羅し、かつ、それらを含む。
「医学的所見の形態」は、一般的に、医学的所見が肯定的か否定的か、所見が完全に、決定の正確さ、または、これらの要因の任意の結合とされたのかどうかを表示する医学的所見に対する変形を表示する。例えば、ある実施の形態において、その形態は、PRESENT、NOT_PRESENTおよびNO_FINDING_ENTEREDの集合から選択される。PRESENTの所見は、患者に対してある状態が存在するという判断(例えば、「右太ももの発疹PRESENT」)を表示する。NOT_PRESENT所見は、患者に対してある状態が存在しないという判断(例えば、「ももの骨折NOT_PRESENT」)を表示する。NO_FINDING_ENTERED所見は、データが全く入力されなかったという所見を表示する。別の例において、その状態は、PRESENT、SUSPECTED、NOT_PRESENTおよびNO_FINDING_ENTEREDから選択される。ここで、SUSPECTED所見は、ある条件が存在するが、正確さが欠け、他の状態が、先に述べられた通りであるという判断を表示する。
「注釈」は、一般的に、医学的所見についての付加的な詳細を意味する。注釈は、個々の要素を備えてもよく(例えば、リストから、やけどまたは裂傷の重傷度を選択する。例えば、親の所見を詳述する別の所見を選択する)、自由な記載または音声入力を備えてもよく、グラフ入力を備えてもよい。
「ユーザ」は、広義の意味で使用される。その用語「ユーザ」は、それに制限されないが医療従事者を含む。但し書きなしに使用されたとき、その用語「ユーザ」は、医学的所見を詳述する医療従事者に関する。例示のユーザは、医者、看護婦、技師または病院の管理スタッフを含む。
「システム管理ユーザ」は、システムによって表示される一般的な医療コンテンツ(例えば、図表、温度等)を含むコンピュータシステムを起動および維持する責任のあるユーザに関する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の電子カルテ(electronic medical chart)のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る典型的な医療所見の記録方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態で位置選択手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態で課題選択手段(problem selection means)として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態で選択課題手段(select problem means)として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態で訓練手段(drill down means)として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図7】選択された位置を含む体の領域を選択するさらに詳細な図を示すために、本発明の実施の形態で訓練手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態でシステムを変化させるために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態で複数のシステムにわたる共通の課題の組をリストするために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態で患者の主要な病気(complaint)又はアクティブな課題に関連する課題の組をリストするために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態で手順を選択するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態で体の領域についての複数の手順のリストから実行する手順を選択するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態で、図12で選択された手順についてパラメータを指定するようにユーザに指示するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態で、現時点で表示されている領域で「図(draw)」を選択し、フリーハンドで図を書き加えるために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態で、体の現在のシステムについて体の現在の領域のグラフィックの注釈での全身像からマークアップする画像を選択するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態で、記載された注釈を含んで増えたグラフィックを備えたグラフィック・ナビゲーション手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図17】本発明の実施の形態で、拡大手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図18】本発明の実施の形態で、縮小手段として使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態で、様々なオプションを提供するために使用される電子カルテの典型的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図20】患者が健康診断を受けるためにユーザが主な病気を選択する電子医療記録(EMR)システムの流れを示すフローチャートである。
【図21】クライアント装置と中央コントローラとを備えた典型的な健康診断医療システムのアーキテクチャコンポーネントの高レベルブロック図である。
【図22】図21の中央コントローラの典型的な詳細部分を含むブロック図である。
【図23】図21のクライアント装置の典型的な詳細部分を含むブロック図である。
【図24】本発明と呼応して医療所見を記録するために典型的な方法を用いる本発明の典型的な健康診断医療システムが、電子医療記録(EMR)システム内にどのように組み込まれているかを示すフローチャートである。
【図25】健康診断のセッションを容易にするために医者にインタフェースを提供するために、適合させた典型的なインタラクティブ装置の機能要素のブロック図である。
【図26】図25のインタラクティブ装置の平面図である。
【図27】図25のインタラクティブ装置の操作を示すフローチャートである。
Claims (26)
- 医学的検査の1以上の医学的所見を文書化し、使用者によりアクセスされる装置であって、前記の1以上の医学的所見の各々は、身体の1つの位置に関連される少なくとも1つの選択された医学的問題に対応し、
健康関連情報と、健康関連情報に関連した複数の身***置のグラフィック表示とを使用者に表示する出力インタフェースと、
前記の医学的所見を導出するため、表示された前記の複数の身***置を使用者がナビゲートすることを可能にする入力インタフェースと、
データ、及び/又は、前記の1以上の医学的所見の決定を可能にする命令に応答する制御回路と、
前記のデータ及び/又は前記の命令を記憶するメモリと、
前記の1以上の医学的所見を記憶するメモリと
からなる装置。 - 前記の装置が、ネットワークを介して通信で医学データベースに接続されており、前記の出力インタフェースからの出力は、医学データベースからの情報の受信に応答したものであることを特徴とする請求項1に記載された装置。
- 前記の入力インタフェースが身体系のナビゲーションのオプションを備えることを特徴とする請求項1に記載された装置。
- 前記の入力インタフェースが身体系のナビゲーションのオプションを備えることを特徴とする請求項1に記載された装置。
- 前記の出力インタフェースが複数のナビゲーションモードを備えることを特徴とする請求項1に記載された装置。
- 前記の複数のナビゲーションモードの1つが医学的徴候ナビゲーションモードであることを特徴とする請求項1に記載された装置。
- 前記の複数のナビゲーションモードの1つが身***置ナビゲーションモードであることを特徴とする請求項1に記載された装置。
- 前記の複数のナビゲーションモードの1つが身体系ナビゲーションモードであることを特徴とする請求項1に記載された装置。
- 健康診断の1以上の医学的所見を文書化する方法であって、
解剖学的情報を表示し、
解剖学的情報からの第1の選択を使用者から受け取り、
第1の選択の受け取りに応答して、医学的情報を表示し、
医学的情報からの第2の選択を使用者から受け取り、
第1と第2の選択を組み合わせて少なくとも1つの医学的所見を導き出す
方法。 - 前記の解剖学的情報の表示は複数の身***置の表示を含むことを特徴とする請求項9に記載された方法。
- 前記の第1の選択は、前記の複数の身***置の中の1つを示す応答であることを特徴とする請求項10に記載された方法。
- 前記の解剖学的情報の表示は複数の身体系のリストの表示を含むことを特徴とする請求項9に記載された方法。
- 前記の第1の選択は、前記の身体系のリストの選択を示す応答であることを特徴とする請求項12に記載された方法。
- 前記の医学的情報の表示は複数の医学的問題の表示を含むことを特徴とする請求項9に記載された方法。
- 前記の第2の選択は、前記の複数の医学的問題からの選択を含むことを特徴とする請求項14に記載された方法。
- 前記の解剖学的情報と前記の医学的情報は、異なるビューに表示されることを特徴とする請求項9に記載された方法。
- 前記の解剖学的情報の表示は、探索されるべき解剖学的情報の一部を示す、使用者による選択に応答して、解剖学的構造のより小さい部分のより詳細な表示を含むことを特徴とする請求項9に記載された方法。
- 医学的検査の1以上の医学的所見を文書化する装置であって、
命令を記憶する、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体と、
前記の記録媒体に接続され、命令を実行するプロセッサとからなり、
前記の命令は、
解剖学的情報を表示する命令と、
解剖学的情報からの第1の選択を使用者から受け取る命令と、
第1の選択の受け取りに応答して医学的情報を表示する命令と、
医学的情報からの第2の選択を使用者から受け取る命令と、
第1と第2の選択を組み合わせて、少なくとも1つの医学的所見を導出する命令と
からなる装置。 - 前記の解剖学的情報の表示の命令は複数の身***置の表示を含むことを特徴とする請求項18に記載された装置。
- 前記の第1の選択は、前記の複数の身***置の中の1つを示す応答であることを特徴とする請求項19に記載された装置。
- 前記の解剖学的情報の表示の命令は複数の身体系のリストの表示を含むことを特徴とする請求項18に記載された装置。
- 前記の第1の選択は、前記の身体系のリストの選択を示す応答であることを特徴とする請求項21に記載された装置。
- 前記の医学的情報の表示の命令は複数の医学的問題の表示を含むことを特徴とする請求項18に記載された装置。
- 前記の第2の選択の受け取りの命令は、前記の複数の医学的問題からの選択を受け取る命令を含むことを特徴とする請求項23に記載された装置。
- 前記の解剖学的情報を表示する命令と前記の医学的情報を表示する命令とは、異なるビューを生成することを特徴とする請求項18に記載された装置。
- 前記の解剖学的情報を表示する命令は、探索されるべき解剖学的情報の一部を示し使用者による選択に応答して、解剖学的構造のより小さい部分をより詳細に表示する命令を含むことを特徴とする請求項18に記載された装置。
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