JP2004512900A - 歯科用ユニットの水ラインの殺菌方法及び殺菌構成体 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、歯科治療装置の水ラインの殺菌用の、請求項1及び請求項11に係る方法並びに請求項13及び請求項21に係る構成体に関する。特に、本発明は、解決策に関しており、これらの解決策においては、例えば労働日の最後に、強力な消毒薬を水ライン内へ供給して長時間(例えば一晩)ライン内で作用させることにより、殺菌が、別個の作業として実施される。
【0002】
歯科治療に関する衛生学上の要請の全体像から、最も重要な副領域のうちの1つの副領域は、歯科用器具を介して患者の口の中へ供給される水の微生物学的な質である。歯科用ユニットの水ライン内での微生物の生長を防ぐことは、特に困難である。何故ならば、ユニットの通常の使用において、水が、周囲温度にあるユニット内に長期間に亘って留まり得、この結果、生物薄膜(biofilm)であって、有害な微生物にとって好都合な繁殖土壌を提供するものが、細い水ラインの壁上に形成されがちであるからである。
【0003】
無数の解決策が、歯科用ユニット内の微生物の問題と戦うべく採用されてきている。物理的な殺菌方法に関し、例えばUV照射は、局部的な効果しかそれは有していない、換言すると、照射に曝されている領域に殆ど専らその効果は限定されている、という問題を抱えている。フィルタを使用することにより、微生物が水ライン内へ及び患者の口の中へ入るのを防止することは、原理的に可能ではあるが、十分に短い間隔でフィルタの交換/保守の世話をすることが、必要であり、他方、フィルタ自体が、潜在的な微生物汚染源である。水が、交換可能な供給タンクから歯科用ユニット内へ供給される前に、何処か他の所で浄化される、というものも、明らかに労力を要する解決策である。他方、精製水の使用も、水ラインを定期的に洗浄する必要性及び/又は使用されたホースを交換する必要性を完全には排除しない。
【0004】
歯科用ユニットの水システム内での微生物の生長は、化学的な手段によっても、例えば、水を適切な消毒薬と混合して、そのような水が歯科用器具へ供給されるのを(従って、患者と接触するのを)許容されるに十分に希釈された濃度にすることによっても、防止され得る。これらの解決策においては、安全性の配慮に、特別な注意が、当然、払われなければならず−薬品の正確且つ連続的な投与が、必要とされ、しかも、強力な溶液は、如何なるタイプの機能障害又は故障においても、患者の口の中へ入るべきではない。他方、事前に希釈された溶液を使用するという代替策は、何処か他の所で精製された水を使用するのと少なくとも同じくらいの労力を要する。
【0005】
歯科用器具の水ラインも、強力な消毒薬を使用する別個の作業として殺菌され得る。そのような物質のうちの幾つかの物質は、生物薄膜の形成を阻止する作用をも有している。強力な溶液が使用される場合には、患者が薬品に決して直接触れないようにすることが、必要である。他方、特に、歯科用ユニットへの水が公共の水道水網から取られる場合には、殺菌プロセスとの関連において、歯科用ユニットの主バルブの上流で、従って、結局は公共の分配網内へ、薬品が決して運ばれ得ない、ということを保証すべく、注意が、なされなければならない。しばしば、当局及び/又は水道会社は、そのような可能性を排除するための技術的な最小限度の規則を発行している(例えば、RVV KASIKIRJA,RAKENNUSTEN VESIJOHDOT JA VIEMARIT publication no.7,Suomen Kunnallistekninen Yhdistys,Helsinki−1979,6th edition,K.J.Gummerus Oy,Jyvaskyla 1979)。
【0006】
更に、主バルブは、それ自体が潜在的な汚染源を形成するので、歯科用ユニット内に特別の問題を生ぜしめる。その入口地点の上流に横たわっている水ライン部分における消毒薬の濃度は、恐らく低過ぎるままにされ、及び/又は、その作用時間は、他の所よりも短いままにされ、特に、電気作動式バルブは、とりわけ、それらの動作温度の故に、好都合な培養土壌に成り得る。
【0007】
EP 111 249号特許明細書、WO 95/20366号特許明細書、及びUS 5,526,841号特許明細書は、歯科用ユニットの水ラインの化学的な殺菌に関する構成を提供しているが、これらの全てにおいて、不注意な又は軽率な行為が、上述した問題のうちの幾つかの問題に繋がり得る。従って、本発明の目的は、歯科用ユニットの水システムの殺菌プロセスの安全性の大局観から、強力な消毒薬が歯科用器具を介して患者の口の中へ偶然に入る可能性を低減させるよう、技術の状態をはっきりと高めることである。更に、本発明の特徴により、その目的は、歯科用ユニットの供給水ラインであって公共の水分配システムに接続され得るものの中へは殺菌溶液が決して入らないようにして、歯科用ユニットの水システムの主バルブのより良好な殺菌を可能にすることである。
【0008】
概して言えば、本発明の目的は、強力な薬品の使用に関する上述した危険性の現実化に導き得る何らかの事を歯科用ユニットのユーザが偶然に行なう機会を低減させる態様で、歯科用ユニットの殺菌システムの構成及び制御システムを実現することである。これらの目的は、特に、独立請求項に規定されている解決策によって達成されよう。
【0009】
本発明の具体的な特徴によると、歯科用ユニットの制御システムは、制御機能であって、消毒薬がユニットの水システム内に存在する場合には又はそれがユニットの水システム内へ供給されつつある場合には、少なくとも水を使用する器具の使用を不能化するものを具備しており、換言すると、器具を介して患者の口の中へ消毒薬が入る可能性が、排除される。
【0010】
他方、本発明の具体的な特徴によると、ユニットを供給水ラインに接続しているバルブが閉じられていないならば、消毒薬の供給容器は、歯科用ユニットに接続され得ず、そして、同様に、特に供給水ラインが公共の水分配システムと接続している場合において、消毒薬容器が歯科用ユニットに接続されているならば、前記バルブは、開けられ得ない。
【0011】
本発明の更なる目的は、歯科用ユニットの主バルブの可能な限り効果的な殺菌を可能にすることであり、これは、主バルブの上流側に消毒薬供給用の接続部を配設し、この供給地点から上流へ消毒薬が流れるのを防止することにより、実現される。
【0012】
図1に、従来技術に係る歯科用ユニットの水ライン構成が、示されており、この水ライン構成においては、歯科用ユニットの主バルブ102が、供給水ライン101内に配置されている。通常、主バルブの下流に、濾過エレメント103と圧力調整器104とが、配設されている。例えば、図1には示されていない圧縮空気システムを用いて、消毒薬105が、歯科用ユニット内に位置させられている締結装置106′に接続されている消毒薬の供給容器106から、消毒薬供給接続部107を介して、歯科用ユニットの水ライン108内へ送り込まれ得る。通常、殺菌プロセスの間、水ライン108の端部に接続されている歯科用器具(図1には示されていない)は、歯科用ユニットから離隔している容器内に置かれ、水ライン108内にあった作業水及び殺菌時間が経過した後の消毒薬105は、それらの歯科用器具内へ送り込まれる。
【0013】
図2に、本発明に係る、実現可能な歯科用ユニットの水ラインの構成が、示されており、この水ラインの構成においては、歯科用ユニットの主バルブ202が、供給水ライン201内に配置されていると共に、その下流に、濾過エレメント203と圧力調整エレメント204とが、配置されている。しかしながら、本発明の解決策においては、供給水ライン201への接続部が遮断されていないならば、容器206が水ライン201,208に接続され得ないように、消毒薬205用の供給接続部207は、構成されている。本発明の好適な実施形態に係る、図2に示されている解決策においては、主バルブ202の上流に、消毒薬容器206の連結エレメント210と機能的に接触するオン−オフ・バルブ209を設け、バルブ209が閉じられている場合にのみ、容器206を歯科用ユニットに接続することが可能になるようにすることにより、それが、実現されている。従って、例えば、消毒薬205の供給容器206が、圧力調整器211を設けられている圧縮空気ライン212であって歯科用ユニットの圧縮空気ラインの分岐ラインであり得るものを介して、圧縮されるべく構成されているならば、消毒薬205の供給圧力は、種々に(例えば、歯科用ユニットにおける作業水圧未満に)設定され得、この場合、例えば、水ライン208内に配置されている圧力計(図には示されていない)から得られる信号に基づいて、消毒薬容器206が接続されているということを検出することが、可能であり、これにより、例えば、歯科用ユニットの制御システムにより、歯科用器具(少なくとも水を使用する器具)の使用を不能化することが、可能である。当然、薬品容器の接続の検出又は薬品の供給の開始の検出も、多くの既知の他の手段により、例えばマイクロスイッチを用いることにより、実現され得る。更に、容器の接続された状態が、例えば光信号又は音響信号によって指示され得る。
【0014】
現代の歯科用ユニットは、多数の電気アクチュエータを備えており、この結果、そのハウジング内の温度が、局部的に、周囲温度よりもかなり上昇し得る。従って、供給水ラインを遮断する逆止め弁又は同等のエレメントは、歯科用ユニットの外側に、実質的にそのハウジングの近傍位置において、さもなければ、歯科用ユニットの放熱エレメントから可能な限り遠く離れている位置において、有利に配置されており、もって、微生物の生長に最適な条件が不必要にもたらされることが、避けられる。当然、前記エレメント内で使用される材料の選択も、1つの因子であり、それらの繁殖土壌としての特性は、材料によって影響を受け得る。
【0015】
供給水ライン201が閉じられていて器具の使用が不能化されている場合には、消毒薬205が、歯科用ユニットの水ライン208内へ供給される。ライン208が完全に充填されることを保証すべく、例えば、目視観察可能に着色された溶液を使用することが、若しくは、十分であることが知られている量の溶液を使用することが、可能であり、又は、ラインの充填は、或る典型的な量の溶液を測定することによって検出され得る。長期間殺菌プロセスの場合には、通常、歯科用ユニットは、この時点で運転を停止させられ、即ち、その制御システムは、作業シーケンス「水ラインが消毒薬で充填された後の、装置の運転停止」を具備し得る。
【0016】
消毒薬205が、所望されている時間及び/又は制御システムによって定められている時間の間作用した後、それは、器具であって例えば圧縮空気ライン212から得られる圧縮空気を使用するものを介して、水ライン208から駆逐される。これは、例えば、作用の所定時間後に歯科用ユニットの利用が再び又は自動的に開始させられつつある際に、なされ得る。しかしながら、上で暗示されているように、歯科治療用器具の使用及び供給水ライン201への水ライン208の接続は、消毒薬容器206が水ライン208に接続されているままである限り、依然として不能化されている。容器206が切り離された後に、歯科用ユニットの制御システムが、自動的に又は強制的な作業シーケンスを介して、水ライン208のフラッシングを制御するようにして、薬品容器206の切り離しが、実現され得る。これにより、消毒薬205が水ライン208から除去され、消毒薬容器206が切り離され、逆止め弁209が開けられ、そして、水ライン208がフラッシングされた後にのみ、歯科用ユニットは、歯科作業に対して使用可能になる。この構成は、好適に、フラッシング作業の実行を検出するための適切な手段をも具備しており、もって、ユーザは、ラインのフラッシングを偶然に省略することはできない。
【0017】
水ラインのフラッシングは、また、例えば、他の場所で精製されたフラッシング水を、接続部であって消毒薬がこの接続部を通して供給されたものを介して供給することによって実現されるべく、構成され得る。この解決策を実際に実現する種々の代替物(例えば、本発明に係る作業の安全性についての要請を考慮しつつ、別体の交換可能な精製水容器であって連結エレメント210に取着可能なものを使用することによる、又は2つの容器をその連結装置に接続する可能性を提供することによる)は、当業者にとっては自明である。この実現方法は、当然、本発明の他の実施形態によって提供される使用の利便性及び容易性の幾分かの損失を伴う。
【0018】
図3に、消毒薬容器を歯科用ユニットの水ラインに接続する、本発明に係る構成が、示されている。主バルブ(この図には示されていない)及び消毒薬供給接続部307の上流の位置において、オン−オフ・バルブ309が、供給水ライン301内に配置されており、このオン−オフ・バルブ309は、歯科用ユニットが歯科作業に使用されつつある時には常に開いており、歯科用ユニットの水ライン308に向かう水の流れが、許容される。逆止め弁309が閉じられていない場合には容器306が歯科用ユニットにおける対応しているエレメント310′(309)に連結され得ないように、消毒薬容器306の連結エレメント310は、構成されている。歯科用ユニットに接続された容器306は、圧縮空気ライン312及びそれの供給接続部313を介して得られる圧縮空気を用いることにより、例えば図2に示されている態様に対応する態様で、加圧され、そして、殺菌薬が、歯科用ユニットの水ライン308内へ、それの供給接続部307を介して供給され得る。消毒薬容器306が歯科用ユニットに接続されたままである限り、オン−オフ・バルブは、開けられ得ない。
【0019】
当然、消毒薬容器306/歯科用ユニットの連結エレメント310,310′へのオン−オフ・バルブ309の機能的な接続は、多くの異なる方法で(例えば、急速連結装置であって、係合時又は解放時に、同時に、オン−オフ・バルブ309又は同等のエレメントを閉じ/開けるようなものを用いることにより)実現され得る。
【0020】
本発明の好適な実施形態によると、消毒薬供給接続部307の接続パイプは、圧縮空気供給接続部313の対応しているパイプよりも長くされており、もって、薬品容器306が切り離されつつある場合において、それと環境との間の起こり得る圧力差が、薬品供給接続部307,307′が連結装置から解放される前に、等しくされよう。このようにして、その解放と関連する、薬品の残りの、消毒薬容器からの飛散が、大いに防止され得る。
【0021】
以上のように、本発明が、添付されている図2及び図3に示されている実施形態を参照することのみによって大いに記載されてきたが、請求項に規定されている範囲内における、本発明の枠内で、多くの詳細が、変更され得る。先ず、例えば、上記記載においては、歯科用ユニットの器具の水ラインへの言及が、主としてなされているが、本発明は、当然、歯科用ユニットの全水システムに有利に適用され得る。他方、本発明においては、あらゆる適切な殺菌薬を使用することが、当然、可能であるが、殺菌の外に、生じ得る生物薄膜層の水ラインの壁からの除去にも寄与する物質を使用することも、好ましい。更に、上の幾つかの箇所において既述したように、殺菌プロセスにおける多くの段階が、そのように所望されるならば、部分的に又は完全に自動化され得及び/又は強制的な様相で実現され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
従来技術に係る歯科用ユニットの水ラインの構成を示している。
【図2】
本発明に係る歯科用ユニットの実現可能な水ラインの構成を示している。
【図3】
消毒薬容器を歯科用ユニットの水ラインに接続する、本発明に係る構成を示している。
Claims (22)
- 歯科用ユニットの水ラインの殺菌方法であって、この殺菌方法においては、殺菌プロセスの間、器具の使用が中断され、前記ライン内への水の供給が遮断され、そして、ラインが消毒薬で充填される、ものにおいて、
歯科用ユニットの水ライン内への消毒薬の供給が開始させられる瞬間から遅くとも開始し、そして、前記ラインが消毒薬を収容している限りにおいて少なくとも継続し、歯科用ユニットは、水を使用する器具の使用を少なくとも不能化すべく及び/又は前記水ラインへの水供給接続部を閉じたままに保つべく制御され、前記制御機能は、歯科用ユニットの制御手段により及び/又は機械的な構造体のような他の物により、実現される、
ことを特徴とする殺菌方法。 - 前記制御機能のうちの少なくとも幾つかの制御機能が、歯科用ユニットに設けられている手段であって歯科用ユニットへの消毒薬容器の連結を検出するものから得られる検出信号及び/又は消毒薬の供給の開始を検出する手段から得られる検出信号に基づいて活性化されることを特徴とする請求項1の殺菌方法。
- 前記水供給接続部が、連結エレメントに前記容器が接続される前に、機械的に強制的な作用によって遮断されることを、又は、前記接続部が、歯科用ユニットに設けられている連結エレメントに容器が接続される際に、自動的に遮断されることを特徴とする請求項1又は請求項2の殺菌方法。
- 消毒薬が、歯科用ユニットの圧縮空気ラインから得られる圧縮空気であって、例えば歯科用ユニットの水ラインにおける作業圧力よりも低い圧力にあるものを用いることにより、水ライン内へ供給されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項の殺菌方法。
- 少なくとも器具の使用を不能化することに関する、前記制御機能が、歯科用ユニット内の作業水の圧力を測定する圧力センサから得られる検出信号に基づいて活性化されることを特徴とする請求項4の殺菌方法。
- 消毒薬が、所望されている時間の間及び/又は制御システムにおいて予め定められている時間の間、水ライン内で作用するのを許容されており、それから、それは、例えば歯科用ユニットの圧縮空気ラインから得られる圧縮空気を用いて、前記ラインから除去されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項の殺菌方法。
- 少なくとも器具の使用を不能化することに関する、前記制御機能が、消毒薬容器が連結エレメントから解放された後に、好適に、水ラインがフラッシングされた後にのみ、終了させられることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項の殺菌方法。
- 前記フラッシングが、自動的なシーケンスとして、即ち「消毒薬容器の解放、水供給接続部の開放、及び水ラインのフラッシング」から成る強制的なシーケンスとして実行されることを特徴とする請求項7の殺菌方法。
- 器具の適用の不能化が、水ラインのフラッシングの完了時に受信される信号に基づいて終了させられることを特徴とする請求項7又は請求項8の殺菌方法。
- 歯科用ユニットで使用される前記供給水が、公共の水分配システムから得られることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項の殺菌方法。
- 歯科用ユニットの水ラインの殺菌方法であって、この殺菌方法においては、殺菌プロセスの間、器具の使用が中断され、前記ライン内への水の供給が遮断され、そして、ラインが消毒薬で充填される、ものにおいて、
消毒薬が、歯科用ユニットの主バルブの上流で前記水ライン内へ供給され、そして、殺菌プロセスの間の、前記水ラインへの水供給接続部の遮断が、前記消毒薬供給地点の上流に配置されている供給接続部を遮断する手段を用いることによって実現される、
ことを特徴とする殺菌方法。 - 使用される消毒薬が、好適に、水ラインの表面に形成される生物薄膜を剥離することにも寄与する物質であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項、若しくはそれらの請求項のいずれか一項の特徴部分、及び/又は請求項10の殺菌方法。
- 歯科用ユニットの水ラインの殺菌構成体であって、前記水ラインへの水の供給を遮断する手段と、前記水ラインを消毒薬で充填する手段とを具備しているものにおいて、
前記構成体が、歯科用ユニットの制御システム及び/又は機械的手段のような他の物であって、歯科用ユニットの水ライン内への消毒薬の供給が開始させられた瞬間に遅くとも始動し、且つ、前記ラインが消毒薬を収容している限りにおいて少なくとも継続し、
−水ライン内へ水を供給する機能、及び
−少なくとも水を使用する歯科用器具を使用する機能
のうちの少なくとも1つの機能を不能化するものを具備している、
ことを特徴とする殺菌構成体。 - 歯科用ユニットが、歯科用ユニットへの消毒薬容器の接続を及び/又は消毒薬の供給の開始を検出する手段と、前記制御機能のうちの少なくとも幾つかの制御機能をその検出に基づいて活性化する手段とを設けられていることを特徴とする請求項13の殺菌構成体。
- 消毒薬容器を歯科用ユニットに接続する手段が、水供給接続部が遮断されていない場合には歯科用ユニットに配設されている連結エレメントに前記容器が接続され得ないようにして、水供給接続部を遮断する手段に機能的に接続されており、又は、前記容器を歯科用ユニットへ接続することが、前記供給接続部を自動的に遮断することを特徴とする請求項13又は請求項14の殺菌構成体。
- 消毒薬容器から水ライン内への消毒薬の供給及び/又はその除去が、歯科用ユニットの圧縮空気ラインから得られる圧縮空気を使用することによってなされるべく構成されており、前記構成体が、例えば、前記圧縮空気ラインから消毒薬容器への分岐ラインを具備しており、圧縮空気は、消毒薬供給圧力を生成する圧力調整エレメントを設けられており、その消毒薬供給圧力は、歯科用ユニットにおける水の作業圧力と異なっている、例えば、その作業圧力よりも低いことを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれか一項の殺菌構成体。
- 歯科用ユニットの制御システムが、歯科用ユニットの水ライン内に配置されている圧力計から得られる信号における所定の変化を検出する手段と、この変化の検出に基づいて、特に歯科用器具の使用の不能化のような、前記制御機能のうちの少なくとも幾つかの制御機能を活性化する手段とを具備していることを特徴とする請求項16の殺菌構成体。
- 消毒薬容器を歯科用ユニットに接続する手段が、歯科用ユニットに配設されている接続装置に前記容器が連結されたままである限りにおいては水供給接続部が開けられ得ないようにして、水供給接続部を遮断する手段に機能的に接続されており、且つ/又は、歯科用ユニットからの前記容器の切り離しが、前記供給接続部を自動的に開くことを特徴とする請求項13〜請求項17のいずれか一項の殺菌構成体。
- 消毒薬容器を歯科用ユニットに連結する構造体が、2つの、異なる長さのパイプ供給部を具備しており、これらのパイプ供給部のうちの圧縮空気用パイプは、消毒薬用パイプよりも短いことを特徴とする請求項13〜請求項18のいずれか一項の殺菌構成体。
- 歯科用ユニット用の供給水が、公共の水分配システムから取られるべく構成されていることを特徴とする請求項13〜請求項19のいずれか一項の殺菌構成体。
- 歯科用ユニットの水ラインの殺菌構成体であって、主バルブのような、前記水ライン内への水の供給部を遮断する手段と、前記水ラインを消毒薬で充填する手段とを具備しているものにおいて、
消毒薬供給接続部が、前記主バルブの上流に配置されており、且つ、構成体が、前記供給接続部の上流に配置されている他の手段であって、水供給接続部を遮断するものを具備している、
ことを特徴とする殺菌構成体。 - それが、歯科用ユニットの全水システムと好適に関連していることを特徴とする請求項13〜請求項20のいずれか一項、若しくはそれらの請求項のいずれか一項の特徴部分、及び/又は請求項21の殺菌構成体。
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