JP2004509956A - 抗有糸***剤及び抗腫瘍剤としてのフッ素化キノロン - Google Patents

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Abstract

本発明は、そのフェニル基上でフッ素化されたフッ素化キノロン、これを含有する医薬製剤、そのような化合物を投与することによる腫瘍又は癌の治療方法及びそのような化合物を投与することによる細胞有糸***の阻害方法を提供する。

Description

【0001】
本発明は、国立癌研究所(the National Cancer Institute)の認可番号(Grant Number)CA−17625のもと、政府の援助により行われた。政府が本発明に関する権利を有する。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、キノロン誘導体、これを含有する医薬製剤、及び特に、乳癌及び卵巣癌のような腫瘍の治療のために、抗有糸***剤及び抗腫瘍剤として、これを使用する方法に関する。
【0003】
[発明の背景]
微細管は、抗癌化学療法化合物の開発にとり、最重要な亜細胞標的の1つである。ビンカアルカロイド及びタキソイド(taxoid)は、既知の抗有糸***剤の例であり、種々の癌の治療のために、臨床で広く使用されている(E. Rowinsky et al., Pharmacol. & Ther.1992, 52, 35−84 ; J. Verweij et al., Ann. Oncol.1994 ,5 , 495−505)。コルヒチン(図1)は、微細管の構築を阻止する、もう一つの既知の薬剤である(S. Hastie, Pharm. & Ther. 1991, 51, 377−401)。コルヒチンは、癌治療では、限られた効用しかないが、この薬剤は、微細管の構造と機能の研究における重要な手段であった。ビンカアルカロイド、タキソイド及びコルヒチンは、それぞれ、おそらく、タンパク質上の別個の結合部位を含む独特の機構で、チューブリンと相互作用する。
【0004】
抗有糸***剤及び抗腫瘍剤としての、一連の2−フェニル−4−キノロンの合成及び生物学的評価が報告されている(S. Kuo et al., J. Med. Chem. 1993, 36, 1146−1156; L. Li et al., J. Med. Chem. 1994, 37, 1126−1135; L. Li et al., J. Med. Chem. 1994, 37, 3400−3407)。化合物は、国立癌研究所の60のヒト腫瘍細胞系列(HTCL)のインビトロスクリーン(in vitro screen)及びチューブリン重合阻害アッセイで評価された。大抵の化合物は、低マイクロモルからナノモルの濃度範囲のGI50値により、HTCLスクリーンで細胞毒性を示した。一般に、細胞毒性とチューブリン重合の阻害との間に良好な相関関係が発見された。SAR研究は、2’−フルオロ−6,7−メチレンジオキシ−2−フェニル−4−キノロン(化合物1;図1)の発見をもたらし(L. Li et al., J. Med. Chem. 1994, 37, 1126−1135)、これは、HTCLスクリーンで、平均logGI50値(細胞増殖を50%まで減じるlog濃度)、−6.47の、細胞毒性を示した。化合物1は、0.85μMのIC50値を有する、チューブリン重合の阻害剤でもあった。化合物1は、また、OVCAR−3卵巣細胞系列に対し、良好なインビボ活性を示し、腫瘍を有するマウスの寿命を130%まで延長させた。
【0005】
従って、本発明の目的は、抗有糸***剤、抗腫瘍剤又はその両者として使用できる新たな化合物を開発することである。
【0006】
[発明の要約]
従って、本発明の第一の態様は、式I:
【化9】
Figure 2004509956
(式中、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され(好ましくは、H又は低級アルキルであり、最も好ましくは、H)、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され(好ましくは、H又は低級アルキルであり、最も好ましくは、H)、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され(好ましくは、H又は低級アルキルであり、最も好ましくは、H)、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され(好ましくは、H又は低級アルキルであり、最も好ましくは、H)、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され(好ましくは、H又は低級アルキルであり、最も好ましくは、H)、かつ、nは、0、1、2、3又は4である(nが0の場合は、全ての位置がHに置換されていると理解される))の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩である。
【0007】
構造:
【化10】
Figure 2004509956
の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩におけるように、Fは、フェニル基上の、オルト位で置換されているか、又は複数のFがオルト位及び他の位置で置換されていることが好ましい。
【0008】
本発明の第二の態様は、製薬学的に許容可能な担体(例えば、水性担体)中の式Iの化合物又はその製薬学的に許容可能な塩を含むか、又はこれから実質的になる医薬製剤である。
【0009】
本発明の第三の態様は、腫瘍の治療方法であって、この方法は、そのような治療が必要な対象に、式Iの化合物又はその製薬学的に許容可能な塩を、治療に有効な量で投与するステップを含む
【0010】
本発明の第四の態様は、細胞有糸***の阻害方法であり、この方法は、細胞有糸***を阻害するのに有効な量の式Iの化合物又はその製薬学的に許容可能な塩と、細胞とを接触させるステップを含む。
【0011】
本発明の第五の態様は、式II:
【化11】
Figure 2004509956
(式中、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、アミノ及び複素環からなる群から選択され、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され(好ましくは、H又は低級アルキルであり、最も好ましくは、H)、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され(好ましくは、H又は低級アルキルであり、最も好ましくは、H)、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択される(好ましくは、H又は低級アルキルであり、最も好ましくは、H))の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩である。
【0012】
構造:
【化12】
Figure 2004509956
の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩におけるように、Fは、フェニル基上の、オルト位で置換されているか、又は複数のFが、フェニル基上のオルト位及び他の位置で置換されていることが好ましい。
【0013】
本発明の第六の態様は、製薬学的に許容可能なキャリア(例えば水性担体)中の式IIの化合物又はその製薬学的に許容可能な塩を含むか、又はこれから実質的になる医薬製剤である。
【0014】
本発明の第七の態様は、腫瘍の治療方法であって、この方法は、そのような治療が必要な対象に、式IIの化合物又はその製薬学的に許容可能な塩を、治療に有効な量で投与するステップを含む。
【0015】
本発明の第八の態様は、細胞有糸***の阻害方法であり、この方法は、細胞有糸***を阻害するのに有効な量の式IIの化合物又はその製薬学的に許容可能な塩と、細胞とを接触させるステップを含む。
【0016】
本発明の前記及び他の目的及び態様は、図面及び以下の明細書中で詳細に説明される。
【0017】
[好ましい態様の詳細な記述]
ここで使用される「アルキル」は、線状又は分枝状、飽和又は不飽和炭化水素鎖を示し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル及びtert−ブチル基を含む。
【0018】
ここで使用される「アルコキシ」は、線状又は分枝状、飽和又は不飽和のオキソ炭化水素鎖を示し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ及びt−ブトキシを含む。
【0019】
ここで使用される「アミノ」は、置換基−NR(式中、R及びRは、各々独立して、H及びC〜Cアルキルからなる群から選択される)を示す。
【0020】
ここで使用される「ハロ(halo)」、「ハロゲン化物」又は「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を示す。
【0021】
ここで使用される「複素環」は、任意の複素環、特に、N、S及びOからなる群から選択されるヘテロ原子を一つ又は二つ含む5員の複素環又は6員の複素環を示す。
【0022】
ここで使用される「治療(treat)」又は「治療すること(treating)」は、疾病に苦しむ患者のためになる任意のタイプの治療を示し、患者の容態(例えば、複数の症候)の改善、疾病の進行を遅滞させること等を含む。
【0023】
ここで使用される「製薬学的に許容可能」は、化合物又は組成物が、ここに記載の治療を達成するために、疾病の重症度及び治療の必要性に鑑みて、過度に有害な副作用無しで、対象に投与するのに適することを意味する。
【0024】
[1.活性化合物]
2’−フルオロ−6,7−メチレンジオキシ−2−フェニル−4−キノロン(1)の合成は、以前に報告されている(L. Li et al., J. Med. Chem. 1994, 37, 1126−1135)。エノールエーテル誘導体の合成(2〜5)は、スキーム2に示されている。DMF中のNaHで1を処理した後、クロロ酢酸エチル又はエチル−4−クロロブチレートでアルキル化して、2と4を生じた。MeOH中の10%NaOHで2と4を加水分解して、カルボン酸3と5がそれぞれ得られた。トルエン中のローソン試薬(Lawesson’s reagent)で1を処理して、チオケトン6が得られた。1中の窒素原子は、CHCl中のtert−ブトキシカルボニル(Boc)を用いて、室温でカルバメート(7)に変換された。
【0025】
13の合成(図2)は、文献の方法に基づいている(L. Li et al., J. Med. Chem. 1994, 37, 1126−1135)。3’−クロロアセトフェノン(8)のニトロ化により、2’−ニトロ−5’−クロロアセトフェノンが生じた。ピロリンによる5’−クロロ基の求核置換の後、水素化により11が生じた。THF中での11と2−フルオロベンゾイルクロリドとの縮合により、ビアリールアミド(12)が生じた。tert−ブトキシド(t−BuOK)の存在下での12の環化により、13が得られた。
【0026】
図4に示された化合物の製造は、好適な2−アミノアセトフェノンと2−フルオロベンズアルデヒドとの縮合および、次いで、酸触媒による環化により最終生成物を生ずることにより実施することができる。
【0027】
本明細書に記載の活性化合物は、前述のように、その製薬学的に許容可能な塩の形で製造することができる。製薬学的に許容可能な塩は、親化合物の所望の生物学的活性を保持し、かつ望ましくない毒物学的効果は与えない塩である。そのような塩の例は、(a)無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等を用いて形成された酸付加塩)、及び有機酸(例えば、酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン酸、パルミチン酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ポリガラクツロン酸等)を用いて形成された塩、(b)元素陰イオン(例えば、塩素、臭素及びヨウ素)から形成された塩、及び(c)塩基から誘導された塩(例えばアンモニウム塩)、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩及びカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩及びマグネシウム塩)、及び有機塩基(例えばジシクロヘキシルアミン及びN−メチル−D−グルカミン)との塩である。
【0028】
[2.医薬製剤]
前記活性化合物は、既知の技術により、医薬担体中で、投与用に処方することができる。例えば、Remington, The Science And Practice of Pharmacy(9th Ed. 1995)参照。本発明による医薬製剤の製造において、活性化合物(その生理学的に許容可能な塩を含む)は、代表的には、特に、許容可能な担体と混合される。担体は、製剤中の他の成分のいずれとも適合性である意味においてもちろん許容可能でなくてはならず、かつ患者に有害であるべきではない。担体は、固体又は液体又はそれらの両方であってもよく、好ましくは、単位用量の製剤、例えば錠剤として、化合物と一緒に処方され、製剤は、0.01又は0.5重量%から95重量%又は99重量%までの活性化合物を含有してよい。複数の活性化合物を本発明の製剤中に混入してもよく、製剤は、任意選択的に、一種以上の補助的な成分を含む成分を混合することから実質的になる任意の既知の調剤技術により調製することができる。
【0029】
本発明の製剤は、経口、直腸、局所的、頬側(例えば舌下)、膣、腸管外(例えば、皮下、筋肉内、皮内又は静脈内)、局所的(例えば、気道表面を含む皮膚及び粘膜表面の両方)及び経皮投与に好適なものを含む。しかしながら、どの所定の場合でも最も好適な経路は、治療される病状の性質及び重症度により決定され、また使用される個々の活性化合物の性質により決定される。
【0030】
経口投与に好適な製剤は、別々の単位、例えばカプセル、カシェ剤、ロゼンジ又は錠剤で提供できる。それぞれ、所定量の活性成分を、粉末又は顆粒として、水性又は非水性の液体中の溶液又は懸濁液として、又は水中油又は油中水のエマルジョンとして含有する。そのような製剤は、調剤術の任意の好適な方法により製造でき、これは、活性化合物と好適な担体(前記のように、一種以上の補助成分を含有してもよい)とを組み合わせるステップを含む。一般に、本発明の製剤は、活性化合物を、液体又は微粉砕固体担体又はそれらの両方と均一かつ十分に混合させることにより製造し、次いで、必要であれば、生じた混合物を成形する。例えば、錠剤は、活性化合物、及び任意選択的に一種以上の補助成分を含む粉末又は顆粒を、圧縮又は成形して製造することができる。圧縮錠剤は、流動形の化合物を好適な機械で圧縮することにより製造することができる。流動形の化合物には、例えば、結合剤、滑剤、不活性希釈剤及び/又は界面活性剤/分散剤と任意に混合された粉末又は顆粒がある。成形錠剤は、不活性液体の結合剤で湿らせた粉末化合物を好適な機械で成形することにより製造することができる。
【0031】
頬側(例えば舌下)投与に好適な製剤としては、ロゼンジ及びトローチが挙げられる。ロゼンジは、風味付けベース中の活性化合物を含み、そのような風味付けベースは、通常、スクロース及びアカシア又はトラガカントゴムである。トローチは不活性ベース中の化合物を含み、そのような不活性ベースは、例えば、ゼラチン及びグリセリン又はスクロース及びアカシアである。
【0032】
腸管外投与に好適な本発明の製剤は、活性化合物の水性及び非水性の殺菌注射溶液を含み、この調合物は、好ましくは、意図されたレシピエントの血液と等張である。これらの調合物は、製剤をレシピエントの血液と等張にする溶質、抗酸化剤、緩衝液及び静菌薬を含有してよい。水性及び非水性殺菌懸濁液は、懸濁剤及び増粘剤を含んでよい。製剤は、単位服用量又は複数服用量の容器、例えばシールされたアンプル及びバイアルで提供でき、また、使用直前に、例えば生理食塩水又は注射用水などの殺菌液体担体の添加のみを要する、凍結乾燥状態で貯蔵することもできる。即席の注射溶液及び懸濁液を、前に記載の種類の殺菌粉末、顆粒及び錠剤から製造することができる。例えば、本発明の一つの態様では、式(I)又はその塩を含む注射可能で、安定な殺菌組成物が、シール容器中の単位投薬形で提供される。化合物又はその塩は、凍結乾燥物の形で提供され、これは、好適な製薬学的に許容可能な担体で再構成されて、対象へ注射するのに好適な液体組成物を構成することができる。単位投薬形は、代表的には、化合物又は塩を約10mg〜約10g含む。化合物又は塩が実質的に水不溶性の場合は、生理学的に許容可能である、十分な量の乳化剤を、水性担体中に化合物又は塩を乳化させるのに十分な量で使用すると良い。そのような有用な乳化剤の一つは、ホスファチジルコリンである。
【0033】
直腸投与に好適な製剤は、好ましくは、単位用量の座薬として提供される。これらは、活性化合物と、一種以上の慣用の固体キャリア(例えばココアバター)とを混合し、次いで、生じた混合物を成形することにより製造することができる。
【0034】
皮膚への局所適用に好適な製剤は、好ましくは、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾル又は油状物の形をとる。使用できるキャリアは、ヘトロラタム、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、経皮強化剤及びこれらの二つ以上の組合せを含む。
【0035】
経皮投与に好適な製剤は、レシピエントの表皮に長時間ぴったりと接触させたままにするのに適合させた個別のパッチとして提供することができる。経皮投与に好適な製剤は、イオン導入によっても供給され(例えば、Pharmaceutical Research 3 (6): 318 (1986)参照)、代表的には、活性化合物を任意に緩衝させた水溶液の形をとる。好適な製剤は、クエン酸塩又はビス/トリス緩衝液(pH6)又はエタノール/水を含み、かつ0.1〜0.2Mの活性成分を含有する。
【0036】
更に、本発明は、明細書中に開示された化合物とその塩のリポソーム製剤を提供する。リポソーム懸濁液を形成する技術は、当該技術分野において周知である。化合物又は塩が水溶性塩の場合は、慣用のリポソーム技術を使用して、当該物を脂質小胞中に導入することができる。そのような例では、化合物又は塩の水溶性のために、化合物又は塩は、実質的にリポソームの親水性中心又は核の中にいれられる。使用された脂質層は、任意の慣用の組成物からなり、コレステロールを含有するか、又はコレステロールを含まないものであってよい。関心ある化合物又は塩が、水不溶性の場合は、再び慣用のリポソーム形成技術を使用して、塩をリポソームの構造を形成する疎水性の脂質二重層内に、実質的に取り込むことができる。どちらの場合でも、製造されたリポソームは、標準的な超音波処理技術及び均質化技術の使用によって、サイズを減じることができる。
【0037】
明細書に開示の化合物又はその塩を含有するリポソーム製剤を凍結乾燥させて、製薬学的に許容可能な担体、例えば水で再構成して、リポソーム懸濁液を再生できる凍結乾燥物を製造することができる。
【0038】
他の医薬組成物は、ここに開示された水不溶性化合物又はその塩(例えば水性ベースエマルジョン)から製造することができる。そのような場合には、組成物は、化合物又はその塩の所望量を乳化させるのに十分な量の、製薬学的に許容可能な乳化剤を含有してもよい。特に有用な乳化剤は、ホスファチジルコリン及びレシチンを含む。
【0039】
医薬組成物は、式(I)の化合物又はその塩の他に、他の添加剤、例えばpH調整剤を含有してよい。特に、有用なpH調整剤としては、酸(例えば塩酸)、塩基、又は緩衝液(例えば乳酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム又はグルコン酸ナトリウム)が挙げられる。更に、組成物は、微生物防腐薬を含有してもよい。有用な微生物防腐薬としては、メチルパラベン、プロピルパラベン及びベンジルアルコールが挙げられる。微生物防腐薬は、代表的には、複数用量使用のために設計されたバイアル中に製剤を装入する場合に使用される。もちろん、示されたように、本発明の医薬組成物は、当技術分野において既知の技術を使用して凍結乾燥することができる。
【0040】
[3.投薬量及び投与経路]
明細書中に記載の活性化合物は、チューブリン重合を阻害し及び/又は抗有糸***活性を有する。そのような化合物は、乾癬、通風、乳頭腫、いぼ及び種々の腫瘍、特に、肺癌(例えば、非小細胞性肺癌)、結腸癌、中枢神経系癌、黒色腫、卵巣癌、前立腺癌及び乳癌を含むが、これに限定されない充実性腫瘍を含む病状の治療に有用である。
【0041】
本発明の方法は、当業者に既知の任意の好適な対象、特に、ヒトの他に、馬、ウシ、犬、ウサギ、鳥、羊等を含む哺乳類対象に有用ではあるが、本発明の方法により治療すべき対象は、代表的にはヒト対象である。前に記載したように、本発明は、経口、直腸、局所的、頬側、腸管外、筋肉内、皮内又は静脈内、及び経皮投与のための、製薬学的に許容可能なキャリア中の式Iの化合物又はその製薬学的に許容可能な塩を含む医薬製剤を提供する。
【0042】
その使用が、本発明の範囲内である、任意の特定化合物の治療に有効な投薬量は、化合物毎に、患者毎に、多少変化し、患者の容態及び供給経路に依存する。一般的な目的として、約0.1〜約50mg/kgの投薬量が、治療的効力を有し、更に高い投薬量が経口及び/又はエアロゾル投与のために使用される可能性がある。より高レベルでの毒性の懸念のため、静脈内投薬量をより低いレベル、例えば約10mg/kgまでに制限し、全重量は、塩が使用された場合を含み、活性ベースの重量に基づいて計算されている。静脈内又は筋肉内投与のために、代表的には、約0.5mg/kg〜約5mg/kgの投薬量が使用される。経口投与には、約10mg/kg〜約50mg/kgの投薬量が使用される。
【0043】
本発明を、以下の限定的ではない例により、非常に詳細に説明する。
【0044】
[例1: 抗有糸***及び抗腫瘍剤としてのフッ素化2−フェニル−4−キノロン]
フッ素化された2−フェニル−4−キノロン誘導体を合成し、NCIの60ヒト腫瘍細胞系列のインビトロスクリーンで評価した。結果から、ケトン部分が活性において、本質的な役割を演じることが示された。テストされた化合物のうちで、2’−フルオロ−6−ピロール−2−フェニル−4−キノロン(13)が、腎臓及び黒色腫腫瘍細胞系列に対し、最も有力な細胞毒活性(logGI50<−8.00)を示すことが判明した。化合物13は、また、チューブリン重合の有力な阻害剤であり(GI50=0.46μM)、かつチューブリンに結合する放射標識されたコルヒチンの阻害剤であり、有力な抗有糸***剤である天然産物のコルヒチン、ポドフィロトキシン及びコンブレタスタチン(combretastatin)A−4に匹敵する活性を有する。
【0045】
[A.実験]
融点を、フィッシャー・ジョンズ(Fisher−Johns)融点装置で、修正無しで測定した。元素分析は、アトランティック・ミクロラブス(Atlantic Microlabs, Atlanta, GA)により実施した。旋光は、DIP−1000旋光計で測定した。H−NMRスペクトルは、内部標準としてTMS及び溶剤としてCDClを用いて、ブルカー(Bruker)AC−300分光計で測定した。溶離液としてヘキサン−エチルアセテートの混合物を使用し、シリカゲル(メッシュ25〜150μm)上でフラッシュクロマトグラフィーを遂行した。
【0046】
<2’−フルオロ−6,7−(メチレンジオキシ)−2−フェニル−4−キノロン(1)>
2−アセチル−4,5−(メチレンジオキシ)−アニリン(3.0mmol)をTHF20ml及びトリエチルアミン10ml中に溶解した。混合物を氷浴中で冷却した。2−フルオロベンゾイルクロリドの溶液(3.0mmol)を滴加した。0℃で30分後、混合物を室温で一晩撹拌し、氷水50ml上に注いだ。沈殿物を集め、水、次いでMeOHで、連続して洗浄した。固体を真空下に乾燥させ、次いで、tert−ブチルアルコール20ml中に懸濁させた。カリウムtert−ブトキシド(1.17g、10.5mmol)を添加し、混合物をN下に、70℃で24時間加熱した。混合物を冷却し、NHCl水溶液30ml上に注いだ。固体を集め、水、次いでCHClとMeOHとの混合物(10:1)で連続的に洗浄した。粗生成物をCHClとMeOHとの混合物(20:1)から再結晶させた。H−NMR(DMSO−d)δ6.20(s,1H,H−3)、6.17(s,2H,OCHO)、7.09(s,1H,H−8)、7.43(s,1H,H−5)、7.44(m,2H,H−3’,H−6’)、7.62、7.69(両方とも、t,J=7.5Hz,1Hそれぞれ,H−4’,H−5’);分析:(C1610FNO)C,H,N。
【0047】
<2’−フルオロ−6,7−(メチレンジオキシ)−2−フェニル−4−(O−エチルアセテート)キノリン(2)>
化合物1(283mg、1mmol)を無水DMF(12ml)に溶解させ、NaH(油中60%、110mg、2.8mmol)を40℃で撹拌しながら少量ずつ添加した。クロロ酢酸エチル(500mg、4.08mmol)を添加し、反応物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を、氷水上に注ぎ、濾過した。得られた沈殿物は水で洗浄し、CHCl−MeOHから再結晶させて、260mgの化合物2が得られた。収率:71.2%;融点:119〜120℃;HNMR(CDCl)δ1.31(t,J=3.7Hz,3H,CH)、4.32(q,J=7.2Hz,2H,CHCH)、4.88(s,2H,OCHCOO)、6.13(s,2H,OCHO)、7.04(s,1H,H−3)、7.17(m,1H,H−3’)、7.30(m,1H,H−5’)、7.40(m,1H,H−4’)、7.42(s,1H,H−8)、7.60(s,1H,H−5)、8.06(m,1H,H−6’);分析:(C2016FNO)C,H,N。
【0048】
<2’−フルオロ−6,7−(メチレンジオキシ)−2−フェニル−4−(O−酢酸)キノリン(3)>
化合物2(160mg、0.44mmol)は、NaOH水(10%、15ml)で処理した。反応混合物を2時間還流させ、室温まで冷却した。HCl水(10%)をpH=1〜2になるまで添加した。生じた沈殿物を、濾過により採取し、MeOH/CHClから再結晶させて、淡黄色固体化合物3が130mg得られた。収率:87.0%;融点>300℃;HNMR(DMSO−d)δ5.18(s,2H,OCHCOO)、6.33(s,2H,OCHO)、7.42(s,1H,H−3)、7.45(s,1H,H−8)、7.48(m,2H,H−3’及びH−5’)、7.54(s,1H,H−5)、7.65(m,2H,H−4’)、7.91(m,1H,H−6’);分析:(C1812FNO・0.25HO)C,H,N。
【0049】
<2’−フルオロ−6,7−(メチレンジオキシ)−2−フェニル−4−(O−エチル4’−ブチレート)キノリン(4)>
化合物1及びエチル4−クロロブチレートから得られた。収率:77.6%;融点:93〜94℃;HNMR(CDCl)δ1.27(t,3H,CH,J=7.0Hz)、2.29(m,2H,CHCHCH)、2.62(t,J=7.29Hz,2H,H−3’)、4.18(q,J=7.0Hz,2H,OCHCH)、4.28(q,J=6.0Hz,2H,OCHCH)、6.12(s,2H,OCHO)、7.13(s,1H,H−3)、7.15〜7.30(m,3H,H−3’ ,H−4’ ,H−5’)、7.41(s,1H,H−8)、7.46(s,1H,H−5)、8.02(m,1H,H−6’);分析:(C2220FNO)C,H,N。
【0050】
<2’−フルオロ−6,7−(メチレンジオキシ)−2−フェニル−4−(O−エチル4’−ブチル酢酸)キノリン(5)>
3と同じ合成法を使用して、水性NaOHで4を加水分解して得られた。収率:82.5%;融点>300℃;HNMR(DMSO−d)δ2.10(m,2H,CHCHCH)、2.49(t,2H,CHCOO)、4.29(t,2H,OCH)、6.22(s,2H,OCHO)、7.23(s,1H,H−3)、7.33(m,1H,H−3’)、7.35(m,1H,H−5’)、7.38(s,1H,H−8)、7.44(s,1H,H−5)、7.52(m,1H,H−4’)、7.95(m,1H,H−6’);分析:(C2016FNO)C,H,N。
【0051】
<2’−フルオロ−6,7−(メチレンジオキシ)−2−フェニルキノ−4−チオン(6)>
無水トルエン30ml中の化合物1(500mg、1.77mmol)は、室温で数分間撹拌し、ローソン試薬(1.07g、2.65mmol)を添加し、撹拌を続けた。混合物は、110〜120℃で24時間撹拌すると、深橙色で、透明になった。混合物を室温まで冷却し、水中に注ぎ、CHClで抽出した。有機層は、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。溶離剤としてCHCl/CHOHを使用するクロマトグラフィーにより、6が430.6mg生じた。収率:81.5%;融点:226〜228℃;HNMR(DMSO−d)δ6.24(s,2H,OCHO)、7.18(s,1H,H−3)、7.33(s,1H,H−8)、7.50(m,2H,H−3’,H−5’)、7.72(m,1H,H−4’)、7.77(m,1H,H−6’)、8.08(s,1H,H−5)、12.93(s,1H,NH);分析:(C1610FNOS・1.05HO)C,H,N。
【0052】
<N−Boc−2’−フルオロ−6,7−(メチレンジオキシ)−2−フェニル−4−キノロン(7)>
塩化メチレン6ml中の1の溶液(283mg、1mmol)に、トリエチルアミン(0.15ml、1mmol)、ditert−ブチルジカルボネート(436mg、2mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(61.25mg、1mmol)を添加した。溶液は、N下に、室温で、24時間撹拌した。混合物を水中に注ぎ、CHClで抽出し、水で洗浄した。有機層は、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。溶離剤としてEtOAc/ヘキサンを使用するクロマトグラフィーにより、7が生じた。収率:86.8%;融点:118〜120℃;HNMR(CDCl)δ1.61(s,9H,3×CH)、6.14(s,2H,OCHO)、7.14(m,1H,H−3’)、7.20(s,1H,H−3)、7.29(s,1H,H−5)、7.40(m,1H,H−5’)、7.46(s,1H,H−8)、7.71(m,1H,H−4’)、8.07(m,1H,H−6’);分析:(C2118FNO)C,H,N。
【0053】
<2’−フルオロ−6−ピロイル−2−フェニル−4−キノロン(13)>
2−アミノ−5−ピロイル−アセトフェノン(8.1g、4.9mmol)をTHF10ml及びトリエチルアミン2ml中に溶解させた。混合物を氷浴中で冷却した。2−フルオロベンゾイルクロリド(855mg、5.39mmol)の溶液を滴加した。0℃で30分後、混合物を室温で一晩撹拌し、氷水50ml中に注いだ。沈殿物を集め、水、次いでMeOHで、連続して洗浄した。固体を真空下に乾燥させ、tert−ブチルアルコール20ml中に懸濁させた。カリウムtert−ブトキシド(1.65g、14.7mmol)を添加し、混合物をN下に、70℃で16時間加熱した。混合物を冷却し、氷水30ml上に注いだ。10%のHCl水を添加し、pH=6にした。固体を集め、水で数回洗浄した。粗生成物をCHClとMeOHとの混合物から再結晶させて、13が得られた。収率:59.3%:HNMR(DMSO−d)δ2.01(m,4H,CHCHCHCH)、3.33(m,4H,CHCHCHCH)、6.04(s,1H,H−3)、7.04(d,J=2.5Hz,1H,H−8)、7.10(dd,J=2.5,9.1Hz,1H,H−7)、7.39(d,J=9.0Hz,1H,H−5)、7.43〜7.71(m,4H,H−3’, H−4’, H−5’,H−6’);分析:(C1917FNO・0.25HO)C,H,N。
【0054】
化合物1〜7及び13は、国立癌研究所のHTCLスクリーンでテストした(M. Grever et al., Seminars Oncol. 1992, 19, 622−638; A. Monks et al., J. Natl. Cancer Inst. 1991, 83, 757−766)。このアッセイは、主として充実性腫瘍から誘導された、一団のほぼ60のヒト腫瘍細胞系列に対する増殖パラメータへのテスト薬剤の効果の決定を含む。各化合物の細胞毒性効果は、logGI50値として表され、これは、選択された腫瘍細胞系列について50%の阻害を引き起こすのに必要な薬物モル濃度のlogを意味する。これらの化合物は、チューブリン重合の阻害剤としても分析評価され、チューブリンに結合する[H]コルヒチンの阻害剤として最も活性である。
【0055】
チューブリンの重合及び[H]コルヒチン結合のアッセイは、従来記載された(S. Kuo et al., J. Med. Chem. 1993, 36, 1146−1156)ようにして実施された。重合アッセイにおいて、反応混合物は10μMのチューブリンを含有し、コルヒチン結合アッセイにおいては、1.0μMのチューブリン及び5.0μMの[H]コルヒチンを含有した。
【0056】
[B.結果と議論]
1〜7及び13の細胞毒活性は、表1にまとめ、チューブリンへの効果に基づくアッセイは表2にまとめた。結果から、1のケトン形が、エノールエーテル(2〜5)へ変換されると、細胞毒性は、約100倍減じることが示された。化合物2〜5は、B環の二つの官能部分であるアミンのH及びケトンのOの両方が欠損しており、これらの化合物は、チューブリン重合に殆ど影響しないか又は全く影響しなかった。細胞毒活性の減少は、ケトン基がチオケトン部分により置換されているだけの6でもみられた。チオケトン6は、エノールエーテルと同様に、チューブリン重合に対し最小の影響を及ぼした。これらの観察から、ケトン部分が、2−フェニル−4−キノロン誘導体とチューブリンとの相互作用及びこの相互作用から生じる細胞増殖の阻害に決定的な役割を果たすことが示唆された。正確な理由ははっきりしないが、立体配置及び電子的影響及び/又は薬剤と標的タンパク質との間の減じられたH結合能力が、可能性のある要因である。保護基によりアミン水素が置換されると、生じた化合物(7)は興味ある細胞毒性データを示した。化合物7は、HCT−116結腸及びOVCAR−3卵巣癌細胞系列に対し、1と同じ効能を有し、SF−295CNS腫瘍細胞系列に対しては、1より活性が劣り、NCI−H226非小細胞性肺癌に対しては、活性が1のほぼ20倍以上であった。これらの細胞は、抗チューブリン剤に非常に敏感なものであり(K. Paull et al., Cancer Res. 1992, 52, 3892−3900)、7は、チューブリン重合の阻害剤として適度の活性を保有した。7が、より活性のある化合物へ細胞内変換を受けることも可能である。7とチューブリンとの相互作用は1と比べて減じられており、これは、立体因子(嵩高いtert−ブチル基)又はアミン水素の損失(チューブリンとのH−結合の相互作用の変性)のいずれかが原因でありえた。N−メチルキノロンの抗チューブリン活性の喪失(14に対する15、図1)(S. Kuo et al., J. Med. Chem. 1993, 36, 1146−1156)及び2−フェニル−キナゾリノンの抗チューブリン活性の喪失(16に対する17)(E. Hamel et al., Biochem. Pharmacol. 1996, 51, 53−59)は、N水素についての要件の考えを支持する。しかしながら、不活性化合物17のフェニル基が、スチリル基に置換された場合に(化合物18)(E. Hamel et al., Biochem. Pharmacol.1996, 51, 53−59)、活性度の実質的な増加が起こった。これは、因子から由来する、1に比べての7の活性度の損失に似ているが、2−フェニル−4−キノロン及びキナゾリノン(B環に直接に結合したフェニルC環)に関する結合部位が、フェニルC環とB環との間のリンカーを有する2−スチリルキナゾリン−4(3H)−オン(18)の結合部位と完全に一致しないことにも可能性がある。
【0057】
新規化合物のうち、13、即ち複素環を6位に有するフッ素化キノロンは、全てのアッセイで最も有力である。事実上全ての場合に、1より細胞毒性があり、特に、RX−393腎臓及びSK−Mel5黒色腫癌細胞に対し、logGI50値<−8.00を有し、1より細胞毒性がある。平均logGI50値により示されるように、60細胞系列の全てにわたり、13は、1より約6倍多く活性である。そのより大きな細胞毒性を保持しながら、チューブリン集合の阻害剤として、13は、6より一層有効であるが、6に対する13のより大きな親和性は、[H]コルヒチンのチューブリンへの結合の阻害剤として実質的により大きな活性を有することにより最良に論証された。後者のアッセイでは、13は、非常に有効なコンブレタスタチンA−4(C. Lin et al., Biochemistry 1989, 28, 6984−6991)とほぼ同じ活性を有した。
【0058】
従来、2−フェニル−4−キノロンは、チューブリン重合及び放射標識されたコルヒチンのチューブリンへの結合を阻害することが発見されていた(C. Lin et al., Biochemistry 1989, 28, 6984−6991; S. Kuo et al., J. Med. Chem. 1993, 36, 1146−1156)。A環とC環の両方に種々の置換基を有する多数の化合物が研究された。A環とC環からなる「ビアリール系」は、おそらく(Y. Xia et al., J. Med. Chem., 1998, 41, 1155−1162)、多くの抗有糸***の天然産物、例えばコルヒチン、ポドフィロトキシン又はコンブレタスタチンA−4(S. Hastie, Pharm. & Ther. 1991, 51, 377−401)(図1)中に生じる同様のビアリール系に類似している。しかしながら、フェニルキノロンのB環中のファーマフォコア(pharmacophore)は殆ど探求されていなかった。ここで、我々は、ケトン官能部分が、チューブリンと強い相互作用をするのに必要であることを示し、コルヒチン部位で配位子が結合する機構へ補足的な洞察を与える。ケトン酸素、そして最も重要であるが、B環のケトン形は、この種の化合物とチューブリンとを結合させることに関係があるようにみえる。B環のアミン水素も、最大抗チューブリン活性にとり重要であり、7の活性が減じることにより示唆されたが、立体因子は、この化合物の減じられた活性の説明としては、排除されたままである。
【0059】
【表1】
Figure 2004509956
[表1の注]
a.データは、インビトロでのNCIの疾患に向けられたヒト腫瘍細胞スクリーンから得られた。
b.K−562:白血病細胞系統;NCI−H226:非小細胞性肺癌細胞系統;HCT−116:結腸癌細胞系統;OVCAR−3;卵巣癌細胞系統;RXF−393:腎臓癌細胞系統;SK−Mel5:黒色腫;SF−286及びSF−295:CNS腫瘍細胞系統。
c.細胞増殖を50%まで減じるlog濃度
d.「nt」は、テストしていないことを意味する。
【0060】
【表2】
Figure 2004509956
[表2の注]
a.ITP=チューブリン重合の阻害
b.ICB=コルヒチン結合の阻害;重合IC50≦1.0μMの場合にのみ評価された。
c.コルヒチン結合実験において、これらの値は、使用した阻害剤濃度を示す。[H]コルヒチン濃度は、5μMであり、チューブリン濃度は、1μMであった。
d.S. Kuo et al., J. Med. Chem. 1993, 36, 1146−1156からのデータ。
e.E. Hamel et al., Biochem. Pharmacol. 1996, 51, 53−59からのデータ。
f.Y. Xia et al., J. Med. Chem. 1998, 41, 1155−1162からのデータ。
【0061】
以下は本発明の図示であるが、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。本発明は、請求の範囲により定義され、その均等物も含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の特定化合物及び先行技術の特定化合物を図示する。
【図2】
本発明の化合物の製造のための第一のスキーム、スキーム1を図示する。
【図3】
本発明の化合物の製造のための第二のスキーム、スキーム2を図示する。
【図4】
本発明の化合物の製造のための第三のスキーム、スキーム3を図示する。

Claims (38)

  1. 式I:
    Figure 2004509956
    (式中、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、かつ
    nは、0〜4である)の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩。
  2. は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
  3. は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
  4. は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
  5. は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
  6. は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
  7. は、H及び低級アルキルからなる群から選択され、
    は、H及び低級アルキルからなる群から選択され、
    は、H及び低級アルキルからなる群から選択され、
    は、H及び低級アルキルからなる群から選択され、かつ
    は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項1記載の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩。
  8. nは、0又は1である、請求項1記載の化合物。
  9. Fは、フェニル基上の、オルト位で置換されている、請求項1記載の化合物。
  10. 式:
    Figure 2004509956
    を有する、請求項1記載の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩。
  11. 請求項1記載の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩を製薬学的に許容可能な担体中に含む医薬製剤。
  12. 前記担体は水性担体である、請求項11記載の医薬製剤。
  13. 式I:
    Figure 2004509956
    (式中、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、かつ
    nは、0〜4である)の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩を、治療が必要な対象に、治療に有効な量で投与するステップを含む、腫瘍を治療する方法。
  14. 前記腫瘍は、充実性腫瘍である、請求項13記載の方法。
  15. 前記腫瘍は、肺癌、結腸癌、中枢神経系癌、黒色腫、卵巣癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択される、請求項13記載の方法。
  16. 前記腫瘍は、乳癌である、請求項13記載の方法。
  17. 前記腫瘍は、前立腺癌である、請求項13記載の方法。
  18. 式I:
    Figure 2004509956
    (式中、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、かつ
    nは、0〜4である)の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩と、細胞とを接触させるステップを含む、細胞有糸***を阻害する方法。
  19. 前記接触させるステップは、インビボで実施される、請求項18記載の方法。
  20. 前記接触させるステップは、インビトロで実施される、請求項18記載の方法。
  21. 式II:
    Figure 2004509956
    (式中、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、アミノ及び複素環からなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、かつ
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択される)の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩。
  22. は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項21記載の化合物。
  23. は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項21記載の化合物。
  24. は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項21記載の化合物。
  25. は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項21記載の化合物。
  26. は、H及び低級アルキルからなる群から選択され、
    は、H及び低級アルキルからなる群から選択され、
    は、H及び低級アルキルからなる群から選択され、
    は、H及び低級アルキルからなる群から選択される、請求項21記載の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩。
  27. Fは、フェニル基上の、オルト位で置換されている、請求項21記載の化合物。
  28. 式:
    Figure 2004509956
    を有する、請求項21記載の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩。
  29. 請求項1記載の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩を製薬学的に許容可能な担体中に含む、医薬製剤。
  30. 前記担体は水性担体である、請求項29記載の医薬製剤。
  31. 式II:
    Figure 2004509956
    (式中、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、アミノ及び複素環からなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、かつ
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択される)の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩を、治療が必要な対象に、治療に有効な量で投与するステップを含む、腫瘍を治療する方法。
  32. 前記腫瘍は、充実性腫瘍である、請求項31記載の方法。
  33. 前記腫瘍は、肺癌、結腸癌、中枢神経系癌、黒色腫、卵巣癌、前立腺癌及び乳癌からなる群から選択される、請求項31記載の方法。
  34. 前記腫瘍は、乳癌である、請求項31記載の方法。
  35. 前記腫瘍は、前立腺癌である、請求項31記載の方法。
  36. 式II:
    Figure 2004509956
    (式中、Rは、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、アミノ及び複素環からなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択され、
    は、H、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びアミノからなる群から選択される)の化合物又はその製薬学的に許容可能な塩と、細胞とを接触させるステップを含む、細胞有糸***を阻害する方法。
  37. 前記接触させるステップは、インビボで実施される、請求項36記載の方法。
  38. 前記接触接触させるステップは、インビトロで実施される、請求項36記載の方法。
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