JP2004506476A - 実質的被覆を有する単繊維デンタルテープ - Google Patents

実質的被覆を有する単繊維デンタルテープ Download PDF

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Abstract

ブロックコポリマーと非イオン性界面活性剤の溶液、界面活性剤中に乳濁したワックスの溶融エマルジョン、連続ワックス相中に乳濁した界面活性剤の逆溶融エマルジョンを含めた実質的被覆を有するさまざまな単繊維デンタルテープ、およびその製造方法を記載する。

Description

【0001】
発明の背景
単繊維デンタルテープは、従来、フロス使用中の細断を減らし破断を減らす、主要消費者の利便の改善に焦点が当てられている一方で、これら単繊維テープに適用される種々の遊離可能な被覆に一般に伴われた製品属性の範囲において欠点がある。これらの被覆に関連する属性には、被覆テープの強い風味、口当たり、清潔性および「風合い」がある。これらの属性には一般に、単繊維テープの約20重量%から該テープの約120重量%の被覆が必要である。
【0002】
単繊維の歯間用デバイスは、米国特許Nos.Re35,439、第3,800,812号、第4,974,615号、第5,760,117号、第5,433,226号、第5,479,952号、第5,503,842号、第5,755,243号、第5,845,652号、第5,884,639号、第5,918,609号、第5,962,572号、第5,998,431号、第6,003,525号、第6,083,208号、第6,148,830号、第6,161,555号、および第6,027,592号中に記載され、特許請求されている。これらの開示内容は参照により本明細書に組み込む。一般にこれらのデンタルテープには、優しさ、フロス使用中の被覆送達、およびフロス使用中の扱いの容易さと便宜好さの点で重大な欠点がある。
【0003】
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)系の歯間用デバイスは、米国特許第5,209,251号、第5,033,488号、第5,518,012号、第5,911,228号、第5,220,932号、第4,776,358号、第5,718,251号、第5,848,600号、第5,787,758号、および第5,765,576号中に記載されている。今日まで、これらのテープの市販品として効果的に被覆されたものはなく、これらを使用して、フロス使用中に歯間および歯肉下に活性成分を送達することはできない。フロス使用中の取り扱いは難しい。消費者に許容される利点をもたらすためには、大部分のテープは折りたたまれなければならない。多くのテープが、重大な寸法の不一致問題に陥っている。
【0004】
大部分の単繊維テープ、特にPTFEテープは、特に被覆が実質的にフレーク形成のないことを要求されるときは、「放出可能な被覆」で比較的高レベルに被覆するのは難しい。同時係属の仮出願第60/263,220号は、実質的にフレーク形成のないPTFEテープおよび他の単繊維テープ用の、結晶を含まない放出可能な被覆を対象としている。この出願の教示内容を、参照により本明細書に組み込む。
【0005】
これまで、デンタルフロス用およびデンタルテープ用の被覆は、従来、微結晶ワックスおよび少量の香味料からなっている。時には、フッ化物、CPCまたはトリクロサンなどの微量の「活性成分」が添加される。被覆中のこれらの添加剤の各含有量は、ワックス中での所望の成分の溶解度に制限されている。この従来の被覆アプローチの追加的な制限は、香味料がワックスの内部に捕促されたままであり、フロス使用中に口腔または歯間のスペースに利用できるようにならないことである。フロス使用によってフロスまたはテープからワックスが機械的に取り除かれる場合でも、ワックス捕促成分の含有量は、口腔とほとんど接触しない。味らいおよび嗅神経の感度が高いにもかかわらず、これらの「捕促」香味料はほとんど感知されない。
【0006】
Hillらは、単繊維テープと区別される、多重繊維のデンタルフロス用の一連の被覆剤を開示している(米国特許第4,911,927号、第5,057,310号、第5,098,711号、第5,165,913号および第5,711,935号を参照のこと)。基本的にこれらの被覆剤は、ポロキサマー(Pluronic F−127)などの適切な界面活性剤、および不溶性であるがその溶融状態で界面活性剤により乳濁可能な「被覆剤」からなる乳濁可能な成分を利用するものである。典型的には、これらの被覆剤は、シリコーンなどの非常に非極性の物質(PDMS)または微結晶パラフィンワックスである。Hillらの特許の教示内容は、参照により本明細書に組み込む。
【0007】
Hillらの被覆の有用性、それらの多機能性および主要ブランドならびに特殊な専門的多重繊維フロスにおける商業上の使用にもかかわらず、これらの溶融エマルジョン系の最大の欠点は、エマルジョン、特に溶融エマルジョンに特徴的な固有粘度である。これらの高粘度のために、高粘度の溶融体を「圧縮装填」によってフロスの多重繊維中に押し込む特殊な装置を必要とする製造プロセスが必要となる。
【0008】
デンタルフロスおよびテープを被覆するための、いわゆる水溶性ワックス、主に高分子量のポリエチレングリコール(PEG)の使用に関する多くの参照文献および商業上の実施形態も存在する。PEGの主な機能は、少量の香味料および他の添加剤用の唾液可溶性担体として働くことである。PEG被覆の利点は、その溶融粘度が低く、操作者による注意をほとんど必要としない非常に単純な機構で、低レベルの被覆を加えることができることである。これらの機構の最も一般的なものは、単純な回転ホイールであり、ホイールの下部の1/3を溶融PEG中に浸し、フロスまたはテープをホイールの上部に引き上げ、これによって少量の溶融PEG被覆剤を得る。
【0009】
単純な水溶性ワックス(PEG)で被覆したフロスおよびテープには、多くの欠点が存在する。その欠点は以下のものである。
(1)製品は、すべすべしており、したがって保持するのが困難である(手触り)。
(2)製品は、界面活性、すなわち歯間のスペースにおいて浄化する能力が欠けている。
(3)製品は、接着性が悪いために、低い被覆装填量しか有しなく、厚い層または装填が施されても、これらはテープまたはフィラメントの表面にあまり結合せず、製品の製造、箱詰めおよび消費者の使用中に容易に剥がれ落ちる。
(4)製品は、極性または界面活性がないために、成分の、限られた範囲または限られた量しか可溶化しない性質を示す水溶性ワックスを使用している。
(5)製品は、Hillらの特許中に出てくる被覆参照と同様に、快適な口当たりを助長する能力が無い。
【0010】
発明の概要
本発明は、同時係属の仮特許出願第60/263,220号中に記載の非晶性被覆によっても記載されておらず、示唆されていない、単繊維テープ用の実質的被覆を対象とする。単繊維テープ用のこれらの実質的被覆は、以下のものを含む。
【0011】
(1)約80:20から約20:80の比のブロックコポリマーと非イオン性界面活性剤のポリエチレングリコールの溶液、
(2)連続相として高パーセンテージの界面活性剤、および不連続相として微結晶ワックス、石油ワックス、蜜蝋、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス、他の天然ワックス、およびこれらの組み合わせを含めた、表面エネルギーを変えるレベルのワックスを含み、約30から120mg/ydでテープ上に被覆される化学療法剤成分の溶融エマルジョン、
(3)ワックスと界面活性剤の比が約99:1から約60:40である、ワックスの連続相中に乳濁した界面活性剤の逆溶融エマルジョン。
【0012】
本発明の好ましい一実施形態は、本明細書に記載した単繊維デンタルテープ用の、さまざまな実質的被覆を含む。
【0013】
本発明の好ましい他の実施形態は、本明細書に記載した実質的被覆を有する単繊維デンタルテープを被覆するための、さまざまな方法を含む。
【0014】
本発明の好ましい他の実施形態は、本明細書に教示した広範囲の実質的被覆を含む、単繊維デンタルテープを含む。
【0015】
本発明のこれらの実施形態、および他の実施形態を以下に詳細に記載する。
【0016】
好ましい実施形態の詳細な説明
A.ブロックコポリマーと非イオン性界面活性剤ポリエチレングリコールの溶液を含む単繊維テープ用の被覆
ある溶液を被覆した本発明の単繊維デンタルテープは驚くべきことに、フロス使用時に放出される香味料の高レベルを有しており、さらに後の巻き取りステップ中に予想外の柔軟性および接着性を示すことが発見された。Pluronic F−127などのブロックコポリマーは、47から7重量パーセントの非イオン性界面活性剤ポリエチレングリコール1450と共に溶融させることによって48から90パーセントの範囲で調合される。香味料は2から17重量パーセントで使用する。
【0017】
溶液を被覆した本発明の該単繊維デンタルテープは、驚くべきことに、フロス使用時に放出される香味料の高レベルを有しており、一方で後の巻き取りステップ中に予想外の柔軟性および接着性を示す。対照的に、ただ1つの非イオン性界面活性剤を使用する被覆は、デンタルテープ上では望ましい保持力はあまり示さず、広範囲で剥がれ落ちる。
【0018】
汎用の「化学ベース」を、水溶性ワックス(PEGまたは類似の物質)とPEG可溶性の界面活性剤(BASFによって供給されるPluronic F−127に代表されるポロキサマーなど)の溶液から、先ず形成する。90:10から10:90の範囲の比で2つの成分を溶解させ、混合することによって、これを作成する。PEGと界面活性剤の比は、80:20から20:80の範囲であることが好ましい。この範囲は、必要とされる他の成分の特質および化学的性質、所望の仕上がり被覆の柔軟性、選択する加工用機器に応じて変わるであろう。異なる表面自由エネルギーおよび表面を受け入れるために、デンタルフロスおよびデンタルテープは、指定の範囲内で異なる変動が必要とされよう。
【0019】
前述した溶液すなわち「化学ベース」に、1つまたは複数の以下の多機能性成分を加える。本発明の価値は、中性で界面活性剤の水溶性ポリマーの独特な溶液によって提供される、成分の量ならびに数、および化学的性質の多様性の増加に見られる。
【0020】
(1)カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース、天然のゴム、樹脂などの口触り用剤、
(2)香味料および甘味料、
(3)シリカゲル、多孔性炭酸カルシウムおよび米粉、ぬか、トウモロコシ粉末などの天然研磨剤を含む、低粘度溶液中で懸濁可能な穏やかな研磨剤、
(4)CPC、トリクロサン、メトロニダゾール、グルコン酸クロルヘキシジンなどの抗菌剤、
(5)フッ化ナトリウム、フッ化第一スズなどのフッ化物源、
(6)歯石調節剤、
(7)NSAIDおよびMMP阻害剤、
(8)エチレンビニルアルコールコポリマーまたは「化学ベース」に可溶な他のコポリマーなどの可溶性乳化剤、
(9)着色剤および乳白剤。
【0021】
本発明のこの実施形態を、実施例1および2を参照しながらさらに例示し、これらによって本発明の理解が助長されることになろう。しかし、これらを本発明を制限するものと解釈すべきではない。ここに報告するパーセンテージはすべて、他に特に指定しない限りは重量パ−セントである。温度はすべて、摂氏で表す。
【0022】
実施例1:
3040グラムのブロックコポリマー、Pluronic F−127を、攪拌しながら90℃で溶解させた。1545グラムの非イオン性界面活性剤ポリエチレングリコール(PEG)1450を、エマルジョンを含まない溶液を形成する速度で攪拌しながら加えた。115グラムの不溶性サッカリンを、それが溶けるまで攪拌しながら、その溶液に加えた。溶液を75℃から80℃に冷却し、300グラムのペパーミント香味料を攪拌しながら加えた。冷却後にこの溶液をフレーク化して、使用可能な最終製品を生成した。デンタルテープを被覆する準備ができると、フレークを再度溶解させ、以下に詳細に記載したように被覆を施す。
【0023】
テープを90℃の溶液浴に通すことによって、溶液をエラストマーテープ(参照により本明細書に組み込んだ、同時係属出願第09/330,491号中に記載された、Perident CompanyによるFibaclean(登録商標))上に被覆し、0.004インチ離して設定した一対の加熱ローラによって余分な量を取り除いた。次いで冷却した溶液を含むテープを、標準的な巻き取りワインダ上に巻き取った。生成した被覆は柔軟性があり、良い風味性があり、未加工テープの約15%の装填量を提供した。
【0024】
実施例2:
実施例1の溶液に、100グラムのヒドロキシメチルセルロース、400グラムの米粉末(70メッシュに通した)、および50グラムの塩化セチルピリジニウム(CPC)を加えた。テープは実施例1と同様に被覆した。ただし、ローラは0.005インチ離して設定した。これによって、未加工テープの重量の約30%に等しい被覆が結果として生じ、これもまた良い柔軟性および風味を有していた。これはCPCと米粉末を含んでいた。
【0025】
B.連続的な界面活性剤の相中に乳濁したワックスの溶融エマルジョンを含む単繊維テープ用の被覆
本発明のこの実施形態の被覆された単繊維テープは、標準的な0.050インチ幅のテープ上で、1ヤード当たり化学療法剤成分合計で約30から120mgを含むことができる。その他の幅も、その幅が変わると、それに応じてもっと多量か、もっと少量の範囲の装填量となろう。被覆の方法のパラメータおよび調合に応じて、テープの各面の活性成分の厚さは0.001から0.005インチで変わることができる。さらに典型的には、厚さは約0.0015から0.0035インチの範囲であろう。
【0026】
表面自由エネルギーが非常に低い物質は、「何もその物質には張り付かない」と素人の表現で説明される。PTFE−Teflon(登録商標)テープを含めた、試作用単繊維テープの場合がそうである。同時係属の仮特許出願第60/263,220号中に記載されたポリエチレン、ポリプロピレンなどの他の単繊維ポリマー、およびさまざまなエラストマーが同様に記載されており、これらはTeflon(登録商標)よりもわずかに大きいが、普通は非常に接着性の高い物質に対して接着が困難なほどなお充分に低い表面自由エネルギーを有している。さまざまな単繊維テープポリマーの低い表面自由エネルギーを考慮すると、参照したHillの特許中に記載された溶融エマルジョンを、加工、パッケージングあるいは使用者の使用中にほとんど「剥がれ落ちる」ことがない本発明品中において使用することができることは驚きである。これらの溶融エマルジョン被覆が示す、一貫せず、まだらな接着という危険も回避されるとは予想外である。これまでは、手や指の中で滑る傾向を低下させる非効率な試みで、微結晶ワックスを含んだ非常に薄い被覆しか得られていない。
【0027】
当業者には、界面活性剤の高いパーセンテージの成分の実質的溶融エマルジョン被覆(界面活性剤は固体となり相互に相手を自由にする)は単繊維テープに全く強く接着させることができて、剥離が実質的にないように保つことができることは、自明でなかろう。単独であるいはポリジメチルシロキサンなどの他の被覆剤と共に、特殊な「表面エネルギー改変」被覆剤を溶融エマルジョン中に取り込むことによってこれらの溶融エマルジョンの表面自由エネルギーを改変することは、有利であることが多い。
【0028】
微結晶石油ワックス、蜜蝋、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス、および他の天然ワックスなどのさまざまなワックスを使用することは、テープのポリマーと溶融エマルジョン調合物の表面エネルギーを整合させる際に充分役立つ。この表面エネルギーの整合は、歯間の歯の表面との摩擦によってフロス使用中ワックスが放たれるか、および/または歯肉液および唾液によって軟化し溶解する時点まで、製造プロセス、パッケージング、および使用者による取り扱い中に「剥離」を減らすかあるいは完全になくすることにおける、および、試薬をテープに接着させることにおける主たる機能である。
【0029】
単繊維デンタルテープの、溶融エマルジョンによる実質的な被覆を実現する方法は、Hillらの教示に従って化学療法剤を多重繊維の糸に装填する経験が充分な人にとっても、それ自体驚くべきものである。なぜなら、単繊維デンタルテープの構造は、多重繊維間に広がっている隙間のスペース中にエマルジョンを押し出すことによる、溶融エマルジョンの圧縮装填に抵抗するからである。故に、本発明の方法は、「加圧接着」として記載することがより適切であると思われ、普通は一緒に張り付いたり接着したりしない物質が、本明細書に記載したように圧力によって誘導されて、単繊維テープに接着する。
【0030】
さまざまなHillらの特許中に記載された機器および原理は、(1)フィラメントをフロス束中に広げること、(2)可能な限り多量の溶融エマルジョンを取り込ませること、最後に(3)最大量の溶融エマルジョンを、固定寸法のギャップを有する加熱ローラによる圧縮装填によって、フィラメント間に押し付けて個々のフィラメントを取り囲み、最終的にフィラメントをそれらの最も広い点にまで広げること、を目的とするものである。フィラメント束は、ローラを離れると、その丸い横断面を取り戻し、冷却部分を通過した後にシリンダ上で巻き取られる。
【0031】
このプロセスの結果、大部分の溶融エマルジョン剤は繊維の束の内部に押し込まれ、それにより、外側は、触れたとき、乾燥し被覆されていないように感じる。多重繊維フロスの場合、この広がりは、圧縮装填の各段階で特に加熱ローラのニップにおいて完全に観察できる。すなわち、ここにおいて、この束は出口において入口より数倍広く、およびローラから離れフロスに移された溶融エマルジョンの「跡筋」は、繊維がその丸い横断面を取り戻した後に、出口の繊維束より数倍広い。
【0032】
単繊維テープの場合、テープの完全性を損ねずに、圧縮によりテープの一部分を離して「広げる」ための方法は明らかに存在しない。さらに、溶融エマルジョンと接触させるために繰り返し曝露する目的は存在しない。しかしながら、Hillら中に記載された製造プロセス、特にその最も好ましい商業上の実施形態(加熱圧縮装填ローラの使用)は、加熱圧縮装填ローラの使用を本明細書に記載したように改変したとき、「加圧接着」としてのみ記載することができる現象が実際存在する。単繊維テープを圧縮するための物理的な余地は存在しないようであり、テープが圧縮あるいは扁平にされる何らかの目に見える証拠は存在しないようであるが、それでも予想を超えて装填材料が接着する。
【0033】
溶融エマルジョンの過剰分(「気泡」と呼ばれる)は、単繊維テープが通り過ぎるときのその取り込み速度と同じか大きい速度で、上部ローラに直接溶融エマルジョンをポンプ送りし広げることによって、加熱ローラ(典型的には100℃から200℃)のニップにおいて保たれる。ニップにおけるこの過剰分は、接触している下部ローラに供給され、入ってくる単繊維テープの加圧接着被覆のための溜めを提供する。単繊維テープ(典型的な場合、テープは0.0025インチの厚さである)は、ニップに直接供給され、溶融エマルジョンの「気泡」を通過する。ローラは0.002±0.0002インチに設定され、その寸法で1500ポンドのローラ表面圧力下に保たれる。ローラのギャップの比率を調節することによって、他の厚さの単繊維テープが供給される。
【0034】
通常、ビデオテープまたは医薬品のパッチ(ニコチンまたはニトログリセリンなど)などのテープを被覆するための加熱ローラの使用においては、ローラのギャップはテープ/フィルムの厚さとそれぞれの側の所望の被覆の厚さの合計と同じに、設定される。それぞれのローラ(片側あるいは両側の被覆が望ましいかどうかに応じて、1つまたは両方のローラ)上のドクターブレードを、ニップの直前かつ成分の導入直後に所望の被覆の厚さに等しい間隔に設定することによって、非常に正確な量の被覆剤が、しばしば「ドクターオン」と呼ばれるプロセスによって均一に施される。このような場合、テープまたはフィルムは、その支持体を被覆する成分を「ドクターオフ」すると言われ、ローラの出口側がきれいに拭われる。
【0035】
テープが表面自由エネルギーが低い物であるとき、すなわち単繊維デンタルテープおよび被覆剤が高いパーセンテージの界面活性剤を含むとき、当業者が当然使用する傾向があろう、このような「ドクターオフ」法を使用することによって、満足の行く製品を効果的に製造することはできない。実際には最終製品よりも狭いローラのギャップを有するニップに、莫大なほとんど計測不能な量の「接着」圧力を導入し、溶融エマルジョンの物理的性質に関してのみ可能な極端に粘性の高い被覆剤を施すことによって表面エネルギーが低い単繊維の支持体の、高い界面活性の被覆剤を拒絶する、個有の傾向が克服され、さまざまな単繊維テープの表面で、加圧接着被覆が予想外に得られる。
【0036】
当業者は、「粘度が高い」という性質を有する溶融エマルジョン、または表面自由エネルギーが高いポリマーから構成されている単繊維テープを使用することによって、はるかに低いローラ圧で満足のいく製品を生成できるであろう事実を、理解するであろう。このような方法は、本発明のこの実施形態の範囲内のものである。100から4000ポンドの圧力を生み出すことができる加熱ローラの設定および未加工の単繊維テープよりわずかに小さい厚さから、未加工の単繊維テープと加えた溶融エマルジョンを合わせた厚さよりわずかに小さい厚さのローラのギャップの設定は、本発明の教示内である。
【0037】
この加圧接着が正確に起こる機構は明確には理解されていないが、ここで述べる実施例の変更形態を当業者が発展させるのを助ける、何らかの機構を仮定することができる。しかしながら、仮定された機構が、本発明を、明示した機構の特定のものに制限されると解釈すべきでない。
【0038】
以下の実施例から、最終製品の厚さ(未加工の単繊維テープ+被覆された両面)は、テープがまさに通過したローラのギャップよりも数倍大きいことは明白である。当然、実際にはローラが、軟質ポリマー単繊維テープおよびまたは流体溶融エマルジョンによりさらに離れて広がっている可能性がある。3倍を超えることを考慮してギャップを設定することは難しい。なぜならば、単繊維テープ(幅0.050インチ)の1本のストランドのみがローラを通過するときに、この現象が観察されるからである。「移動中」のギャップを測定することは難しい。なぜなら、いかなる目盛りつき「隙間ゲージ」金属も実際には、1500ポンドの圧力に対してローラを引き離すと思われるからである。しかしながら、テープがデッケル間に装填されているが、デッケルの外側のローラ間に挿入されている未加工の単繊維テープ(したがって溶融エマルジョンと接触していない)は、装填プロセスが進行中ではないときにテープが示すのと同程度の摩擦を示す。ギャップが実際に0.002から0.006インチ広がる場合、単繊維テープはギャップ中においてほとんど摩擦がないと思われる。さらに溶融エマルジョンは、せん断応力の下で小さくなるチキソトロピー液である。ニップを清掃する前の単繊維テープの表面から枯渇する点に、液のチキソトロピーが小さくなることを予期するであろう。おそらく、せん断力減少の溶融エマルジョンは、単繊維テープ上をすぐに流れ戻ってきて、溶融エマルジョンのない、入ってくる未加工の単繊維テープの幅とちょうど同じストライプを有するローラの出口側を出る。
【0039】
本発明の加圧接着法により与えられた通常でない結合能力に対する妥当な一仮定は、高温(典型的には100℃から200℃)とニップに発生する圧力が組み合わさって、流体相の1つ(不連続相または連続相のいずれか)が、ポリマー単繊維物質中に存在する微小および極微小の割れ目や裂け目に押し込まれるということである。このように捕促されると、単繊維テープの有効な表面自由エネルギーが増大し、このプロセスの終わりで見られる溶融エマルジョンの比較的厚い被覆ともおそらく一致する。このようにして、木材に浸透するプライマーが塗装前に使用されるのと同様に、被覆は結合する表面を与えると思われる。こうした機構は、本明細書で使用するように、「圧力に誘導される接着」および/または「加圧接着」として充分に記載されるであろう。
【0040】
以下の実施例を参照しながら、本発明のこの実施形態をさらに例示するが、この発明を制限するものとして、これらの実施例を解釈すべきではない。本明細書で報告したパーセンテージはすべて、他に指定しない限りは重量パーセントである。
【0041】
以下の実施例では、テープは厚さ0.0025インチで幅0.0050インチである、Perident CompanyからのFibaclean(商標)であった。たとえば、その開示が参照により本明細書に組み込むPCT Publication No.WO98/50607およびU.S.S.N.09/330,491を参照のこと。加熱ローラは、溶融エマルジョンの粘性要件に応じて、0.002インチから0.0002インチのギャップ、110℃から150℃の範囲の温度に設定した。
【0042】
実施例3:
【0043】
【表1】
Figure 2004506476
【0044】
実施例4:
【0045】
【表2】
Figure 2004506476
【0046】
実施例5:
【0047】
【表3】
Figure 2004506476
【0048】
実施例6:
実施例4の化学療法剤被覆の実際の結合の評価
本製品の普通ではない能力、活性成分の被覆を表面エネルギーの低いテープに強く保持するための方法を例示する。ここでは、Arthur P.Corellaによって特許化され、APC Industries、Burbank、CAによって商業的に実施された機構によって、実施例4のテープを1回量のパケットに商業的に「詰めた」実験である。この形成−充填−密封プロセスでは、1/4インチの口径を有する22インチのシリンダに、テープが引き込まれる。次いでテープは、TEFLONプランジャーによって底部に圧縮され、そこでテープは約3/8インチ長の堅いアコーディオンプリーツ形の「結び目」になる。次いでテープは、形成されたパケット中に押し出される。最後に、プランジャーの次のサイクルの直前に、パケットを上部で密封する。本発明の利点が無いので、大部分のテープの被覆が剥がれ落ちると思われる。
【0049】
装填機構の巻き取りワインダのパッケージから取り除いた、元の化学療法用テープ(1)のフッ化物含有量を化学的にアッセイしたものを、1回量のパケットから取り除いたテープ(2)と比較した。
【0050】
【表4】
Figure 2004506476
【0051】
C.逆溶融エマルジョンを含む単繊維テープの被覆
界面活性剤または界面活性剤溶液の量はワックスの量より少なく、したがって形成されるエマルジョンは、いずれも相対的に少量の球状界面活性剤、すなわち不連続相を囲む不溶性ワックスの連続相を有する。ワックス(連続相)と界面活性剤(不連続相)の比は99:1から60:40であってよいが、より典型的には80:20から98:2、好ましくは85:15から97:3である。
【0052】
次いで溶融混合物は、任意の適切なせん断応力の高い機械的デバイスによって乳化される。1つのこのような一般的なデバイスはGreerco Homogenizerであり、さまざまな溶融タンク中において使用するのに、サイズおよび携帯性が好都合であるという利点がある。しかしながら、キッチン用のものからのワックス配合機、またはマヨネーズ産業用のものからのインライン乳化機を含めた、せん断応力の高い多くのデバイスも適切であると思われる。いくつかの実施形態では、ワックスが外側にあり界面活性剤または界面活性剤の溶液を包んでいる逆溶融エマルジョンが一体化し、界面活性剤の微細な球体が2つの異なる層に再凝集する可能性がある。製造プロセス中では、機械的なせん断デバイスを溶融タンク中で動かし続けることによって、これは容易に克服され、テープが冷却した後でのみ、不連続相は再凝集できる。
【0053】
選択する界面活性剤は、口腔中で使用するのに適したものであり、デンタルテープおよびフロスをワックス被覆するために製造機器によって通常使用される溶融温度条件において、液体として溶融可能でなければならない。さらに界面活性剤は、それ自体がワックスに本質的に不溶でなければならない。これは、ワックス溶液の性質が添加剤によって大きく変更され、不適切な軟質の、すべすべのまたは粘質の被覆にするか、あるいは通常の機器で加工できなくなる、ワックス溶液の二つの調合物を妨げるためである。さらに、ワックス中で不溶である界面活性剤が、水中、唾液中などにおいて、ワックスそのものを可溶性または分散可能にすることはない。唾液中で分散可能なワックスについては、前に参照した2つのHill他の特許および開示の、正反対の教示を確認しなければならない。
【0054】
選択した界面活性剤が他の望ましい成分、香味料およびサッカリンまたは他の甘味料を溶かすことができる場合、それは本発明の他の利点である。これらの界面活性剤は、溶解度および平衡の原理によって、内部に主に香味料を保持する。界面活性剤および球状のエマルジョンが好ましい。多くの界面活性剤、特に非イオン性界面活性剤がこれらの要件に見合うであろう。ポロキサマー系界面活性剤、すなわちエチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポリマーは、非常に類似の非界面活性剤分子、たとえば下方の不連続相である。逆に、界面活性が高く、ポロキサマー中では溶けるがワックス中では溶けない界面活性剤をポロキサマーに加えて、不連続相の界面活性を高めることができる。
【0055】
本発明の範囲は明示した作用機構に限られるわけではないが、本発明の逆エマルジョンで被覆された単繊維デンタルテープの有利な性質は、(1)連続相(すなわちワックス)が水中、唾液中、および口内体液中で不溶であること、(2)香味料、甘味料などの添加物が、不溶性ワックスへのこの溶解性のために感覚器に対して「失われ」ないこと、および(3)テープまたはフロスが歯間スペース中、および歯の表面に対して作用するとき、不溶性ワックスの表面直下にある界面活性剤球が「生成され、破壊される」こと、によるものであると考えられる。この物理的破壊によって、少量の誘導剤が口腔に放出され、不溶性ワックス中に香味料を直接添加する標準的な方法では放出されない香味が感知される。
【0056】
本発明を実施するために現在好まれている形態を含めて、具体的な実施例に関して本発明を記載してきたが、添付の特許請求の範囲で述べるように本発明の精神および範囲の範疇である前述したシステムおよび技法の、多数の変形形態および変更形態が存在することを当業者は理解するであろう。

Claims (5)

  1. (b)約80:20から約20:80の比のブロックコポリマーと非イオン性界面活性剤のポリエチレングリコールとの溶液、
    (c)界面活性剤と表面エネルギー改変剤の比が約2:1から約4:1である連続相としての界面活性剤と不連続相としての表面エネルギー改変剤との溶融エマルジョン、および
    (d)ワックスと界面活性剤の比が約99:1から約60:40である連続相としてのワックスと不連続相としての界面活性剤との逆溶融エマルジョン
    からなる群から選択される、単繊維テープ用の実質的被覆。
  2. 前記表面エネルギー改変剤が、微結晶ワックス、石油ワックス、蜜蝋、カルナウバワックスおよび他の天然ワックス、およびそれらの組み合わせからなるワックスの群から選択される請求項1に記載の単繊維テープ用の実質的被覆。
  3. 前記逆エマルジョンの連続相が、微結晶ワックス、石油ワックス、蜜蝋、カルナウバワックスおよび他の天然ワックス、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されるワックスである請求項1に記載の単繊維テープ用の実質的被覆。
  4. 前記逆エマルジョンの不連続相が、非イオン性界面活性剤およびポロキサマー界面活性剤からなる群から選択される界面活性剤である請求項1に記載の単繊維テープ用の実質的被覆。
  5. 単繊維テープであって、前記テープは加圧接着および装填プロセスを使用し、前記プロセスは並置加熱ローラの組合せを含み、前記ローラは前記テープが前記ローラを通過するとき前記テープに適用される温度が約200℃までであり前記ローラからの圧力が平方インチ当たり4000ポンドであり、前記ローラは前記単繊維テープと被覆とのギャップより小さい前記ローラ間のギャップで組み合わされていて、前記単繊維テープの両側に装填された前記溶融エマルジョン被覆は前記加熱圧縮ローラ間のギャップより厚い、前記テープ。
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