JP2004506052A5 - 低密度組成物 - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】
密度が０.４１９３〜０.７７８７ｇ／ｃｍ ^３ (３.５〜６.５ポンド／ガロン)である変形可能な低密度組成物であって、
(i)植物油、増粘剤及び防腐剤、(ii)水／植物油のエマルジョン、増粘剤及び防腐剤、(iii)水／植物油のエマルジョン、増粘剤、防腐剤及び界面活性剤、からなる群から選択され、粘度は１〜４百万ＣＰＳであって、組成物全体の５０−８０重量％の量の粘性流動体と、
直径７５〜４００ミクロンのミクロ粒子と、
平均直径０.５ｍｍ〜５ｍｍの発泡ポリマービーズと、を含み、
前記ミクロ粒子及び前記発泡ポリマービーズは前記粘性流動体の中に配備されている組成物。
【請求項２】
発泡ポリマービーズとミクロ粒子の重量比は、１：５乃至１：２０である請求項１の組成物。
【請求項３】
発泡ポリマービーズは、ポリスチレン、ポリエチレン及びポリプロピレンからなる群から選択される少なくとも一種の材料を含んでいる請求項１の組成物。
【請求項４】
発泡ポリマービーズは、ポリプロピレンを含んでいる請求項１の組成物。
【請求項５】
発泡ポリマービーズは、球状粒子である請求項１の組成物。
【請求項６】
発泡ポリマービーズは、楕円球状の粒子である請求項１の組成物。
【請求項７】
ミクロ粒子は、セラミック微小球体である請求項１の組成物。
【請求項８】
植物油は、大豆油、亜麻仁油、松油、ひまわり油、キャノーラ油、ピーナッツ油及びそれらの混合物からなる群から選択される請求項１の組成物。
【請求項９】
増粘剤は、モノイソプロパノールアミン、ポリアクリル酸、炭酸カルシウム、カオリン粘土、乾式シリカ、アルギン酸塩、ヘテロ多糖類、カラギーナン及びセルロース誘導体からなる群から選択される請求項１の組成物。

この明細書の中で用いられる「粘性(viscous)」という語は、粘度が約３０００００ＣＰＳ〜約６百万ＣＰＳを意味するものとし、約１〜４百万ＣＰＳが望ましい。
この明細書の中で用いられる「変形可能（deformable)」という語は、組成物が、外部から力を受けるとこれに反応して形状が変化する性質を意味する。

この明細書の中で用いられる「マクロ粒子(macroparticulates)」という語は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン又はその他のエアチャンバー粒子(air-chambered particles)又はブロー粒子(blown particles)から構成される発泡ポリマービーズを意味する。低密度とする必要がないときは、削り取られたゴムタイヤ片又は削り取られたその他種類のゴムを、本発明のマクロ粒子として用いることができる。発泡ポリマービーズを用いるとき、該発泡ポリマービーズは、平均直径が約０.５ｍｍ〜５ｍｍ、平均密度が約０.０３２〜０.１６０ｇ／ｃｍ ^３ (２〜１０ポンド／立方フィート)であり、その形状は球状であってよい。発泡ポリマービーズは、所望される最終用途に応じて、楕円球の形状(なお、粒子のサイズと密度は略同じであってよい)とすることもできる。楕円球状のマクロ粒子を用いた組成物は、位置変化がよりゆっくりと行われるので、動的力を受ける用途に優れている。なお、本発明は、この楕円球形状に限定されるものではない。このように、楕円球状のマクロ粒子を含む組成物は、フットボール選手が着用する膝パッドにより適している。これに対し、球状のマクロ粒子は、位置変化がより容易に行われるので、例えば座席のような物品のように静的力を受ける用途により適している。すり砕かれたタイヤ片をマクロ粒子として用いるとき、そのサイズは約３.１８ｍｍ〜７.９４ｍｍ(１／８インチ〜５／１６インチ)の範囲が望ましい。

この明細書の中で用いられる「ミクロ粒子(microparticulates)」という語は、セラミック微小球体の他、ガラス、金属等から構成される剛性壁状(rigid walled)のその他ミクロ粒子であって、サイズが約７５〜４００μｍのものを意味する。セラミックの微小球体は、ペンシルベニア州バレーフォージのＰＱコーポレイション製の商標名「EXTENDOSPHERES CG CERAMIC MICROSPHERES」で市販されるものが望ましい。セラミック微小球体は、例えば、低密度、不燃性のような特性に優れており、ガラスよりも粉砕され難い。

望ましい実施例において、本発明の組成物は、水／グリセリン混合物、増粘剤(thickener)及び防腐剤(preservative)からなる粘性流動体を含んでいる。典型的には、約２０〜４０重量部の水に対して約６０〜８０重量部のグリセリンを用いることができる。これは凍結を防止するための比率として理想的であり、天然不凍剤として作用する。用いられる増粘剤の量は、組成物全体の約３重量％である。適当な増粘剤として、モノイソプロパノールアミン、ポリアクリル酸、炭酸カルシウム、カオリン粘土、乾式シリカ、アルギン酸塩、ヘテロ多糖類(heteropolysaccharides)、カラギーナン、セルロース誘導体を挙げるが、その他にも当該分野で公知の増粘剤を用いることができる。