JP2004504504A - 熱交換室の中で合成繊維を連続的に処理する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、熱交換室の中で合成繊維を連続的に処理する方法および装置であって、熱交換室の中では処理されるべき繊維が熱交換媒体と直接的に接触する形式のものに関する。繊維取出開口部と繊維取込開口部には、繊維出口ないし繊維入口の付近に配置されたシール媒体の導入管を備える、シール媒体が作用する密封装置がそれぞれ設けられている。シール媒体は、熱交換室を通過している繊維から離れた状態に保たれる。このことは、シール媒体を熱交換室の前で運び出すことによって行われ、あるいは熱交換媒体をシール媒体とともに運び出すことによって行われる。シール媒体の導出管は、熱交換室の付近に配置されている。それに加えて熱交換器は、1つの部品を取り外すことによって繊維を挿入できるように分割されている。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
本発明は、熱交換室の中で合成繊維を連続的に処理する方法および装置であって、熱交換室の中では処理されるべき繊維が熱交換媒体と直接的に接触し、熱交換室は繊維取出開口部と繊維取込開口部とを有しており、これらの繊維取出開口部と繊維取込開口部には、繊維出口ないし繊維入口の付近に配置されたシール媒体の導入管を備える、シール媒体が作用する密封装置がそれぞれ設けられている形式のものに関する。
【0002】
このような装置はEP0624208B1から公知である。熱交換器は、あるときは加熱装置として利用され、あるときは冷却装置として利用される。いずれの場合でも、流体(あるときは熱く、あるときは冷たい)がヤーンと直接的に接触させられる。このとき流体は、流体が貫流する熱交換室の中にある。この熱交換室は実質的に管状に構成されるとともに、両方の端部に小さな穴を有しており、これらの穴を通ってヤーンが挿入されて、熱交換室を通過した後に再び外に出される。
【0003】
このような種類の冷却装置または加熱装置では、加熱流体または冷却流体がヤーン入口穴ないし出口穴から出るのを防止するという問題が生じる。従来技術(ドイツ特許出願公開明細書2430741)より、この問題を解決するために、ローラシール、リップシール、ラビリンスシールといったさまざまな封止装置が公知であり、最後に挙げたラビリンスシールが構造が簡単なのでもっとも頻繁に使用されている。このようなラビリンスシールは、たとえばEP760874(WO95/32325に対応)からも公知である。ラビリンスシールは、ちょうど繊維が挿通することができるサイズの小さな通過口によって相互につながった複数のチョーク室で構成されている。封止効果を促進するために、ラビリンスシールのそれぞれ外側端部では圧縮空気が供給される。圧縮空気の代わりに、蒸気または過熱蒸気も提案されている。
【0004】
ところが、このような種類の特に気体状の媒体を使った密封は、非常に効率的ではあるものの、シール媒体が熱交換室の中にも入り、そこで、大抵は水などの液体からなる熱交換媒体と結合して泡になることが判明している。この問題は、特に、気体のシール媒体と液体の熱交換媒体を使用する場合に起こる。
【0005】
このことは、熱交換器が水平に配置されている場合、流体の水面よりも上に多く泡が形成され、繊維はこの水面と平行に液体中を進み、したがって繊維と熱交換媒体との直接的な接触による熱交換がほぼ支障なく保たれるので、あまり大きな問題にはならない。しかし多くの場合、熱交換器ないし冷却器を水平方向だけでなく、垂直方向または任意の傾斜姿勢で配置することが必要である。この場合、熱交換器の上側端部に泡だけを含んでいるゾーンができ、このことは、熱交換効率がきわめて著しく低下し、著しく広い処理区間が必要になるという結果につながる。
【0006】
本発明の課題は、従来技術のこのような欠点を回避し、熱交換器の効率を損なわない、熱交換器のヤーン通過開口部の密封を提供することである。
【0007】
この課題は請求項1に記載の方法によって解決され、および請求項11、15および17に記載の装置によって解決される。
【0008】
本発明は、たとえば空気等のシール媒体は他のあらゆる気体状の媒体と同じく強力な断熱作用を及ぼすので、熱交換室を通過する繊維からシール媒体を離れた状態に保つことができれば、熱交換器の効率をきわめて著しく向上させることができるという知見に基づいている。この場合、意外なことに、問題なのはシール媒体を熱交換室にまったく入れずに混合させないことではなく、むしろシール媒体を繊維から離れた状態に保ち、熱交換媒体だけが繊維に対する作用を及ぼすようにすることである。それにより、安定した計算可能な熱交換の状況がもたらされる。
【0009】
米国特許明細書3.783.649には、熱交換室にシール媒体が入って室内の熱交換媒体と混ざるのを防止するための流体システムが記載されている。このシステムでは、流体そのものが密封装置としての役目を果たし、熱交換室への材料入口または材料出口の手前で流体シールを形成する。高い速度で水等の流体が熱交換室の貫通孔に向かって誘導され、密閉室からシール媒体が出ていく速度によって、シール流体の出口と、熱交換室の出口ないし入口に後置ないし前置された繊維材料の通過口とがいずれも規定される。シール流体は、静圧によって一種の流体詰りを形成していない限り、いわゆるオーバーフロー室に繊維材料とともに送られて、そこで蓄積ないし排出される。熱交換室からの漏れ圧力と、シール流体ないしその速度との間のこのようなバランスには、高いコストのかかる圧力制御が必要になるという点を度外視しても、同明細書に記載されている流体シールシステムは、所要スペースの面からも製造の面からもコスト高になる。
【0010】
本発明は、ラビリンスシール等の通常の密封装置がシール媒体の作用をうけて、シール媒体そのものが封止装置を形成するのではないことによって、上に挙げた従来技術とは本質的に区別される。本発明による装置は、その構造の点でも取扱性の点でもはるかに簡単であり、圧力調節の点でも完全に問題がない。しかもこの装置は、管理下で制御しながら熱交換処理を行うことを可能にする。
【0011】
ドイツ特許出願公開明細書2002349より、隣接する室と室を密封する方法および装置が公知となっており、この場合、それぞれの室内に含まれている気体状の媒体が吸い出され、スリットないし通過開口部の領域で材料ウェブに対して小さい角度をなして再びこれらの室内に吹き込まれる。しかしこの公知の方法は、液体の熱交換媒体の導入と同時にインジェクタ効果が発生し、このインジェクタ効果によって空気が制御されずに吸い込まれ、液体と混合して泡になるので、泡の形成を防止するには不適当であることが判明している。
【0012】
封止装置が作用をうけるシール媒体が、熱交換室の手前でその都度運び出されることによって、シール媒体がそもそも密封室に侵入せず、したがって熱交換室を通る繊維と接触することが防止される。
【0013】
ヤーン通過開口部を通して熱交換媒体を運び出すことは、シール媒体と熱交換媒体の正確な適合化が必要なくなるという利点もある。熱交換媒体は、いずれの場合でも熱交換室から外部に出ていかなくてはならない。原理的に、熱交換媒体とシール媒体の混合が熱交換室から外部へと移るので、シール媒体は熱交換室の中の繊維から離れた状態に保たれる。
【0014】
簡素化のために、熱交換媒体はシール媒体と一緒に運び出され、次いで、熱交換媒体とシール媒体の分離、および熱交換媒体の再利用が行われる。
【0015】
熱交換室を通過する繊維からシール媒体を離れた状態に保つ別の方法は、シール媒体が熱交換室の中に入り、熱交換媒体が熱交換室から出るのをある程度の過圧で妨げはするが、熱交換室に入ったシール媒体は繊維から離れるように誘導されるので、熱交換媒体に対する断熱作用が防止されることによって行われる。
【0016】
熱交換室を通過する繊維からシール媒体を離れた状態に保つ別の方法は、熱交換媒体が熱交換室の内部で繊維に近づくように誘導され、それによって直接的な接触度が高まり、熱交換室の中に入ったシール媒体は流れによって繊維から離れた状態に保たれることによって行われる。
【0017】
シール媒体の侵入と泡の形成が管理下で制御されれば、それにより、ある程度の泡区域と、これに伴う熱交換区間の短縮とを意識的に生じさせることができ、それによって、たとえば繊維通過速度の変化といった種々の動作条件への適合化を、簡単なやり方で実施することができる。
【0018】
応用的な方法手順では、熱交換器が、熱交換室の繊維通過開口部の付近に配置されたシール媒体の導出管を備えている。密封装置は、チョーク室を有するラビリンスシールで構成されるのが目的に適っている。繊維出口ないし繊維入口のもっとも近くに位置するそれぞれのチョーク室の間に導入管が連通することによって、シール媒体の損失に対する防止策が与えられるのに対して、導出管は、熱交換室のもっとも近くに位置するチョーク室から外へ案内され、それによって、シール媒体と熱交換媒体の漏れをいずれも圧力緩和された状態で排出することができる。熱交換室に入ったシール媒体を誘導するために、熱交換室の内部には案内板が配置されており、繊維はこの案内板を貫通して案内されるが、侵入したシール媒体は繊維から離れた状態に保たれる。
【0019】
熱交換媒体を導くため、および媒体熱交換室を通過する繊維との直接的な接触度を向上させるため、熱交換室には、繊維に対して中央に配置された狭隘部が設けられており、熱交換媒体の供給部および排出部はこの狭隘部の前ないし後に配置されており、それにより、熱交換媒体は繊維に対して逆流で狭隘部を貫流することになる。
【0020】
熱交換室の直前または直後に配置されたチョーク室から熱交換室の中へとシール媒体の導出が行われても、繊維通過開口部から適当な間隔をおいていれば、驚くべきことに、繊維通過開口部の領域でのシール媒体の侵入が妨げられ、導出管から熱交換室に侵入するシール媒体は、熱交換器への影響が回避される程度に、線維から離れた状態に保たれる。熱交換器のこのような構成は、特に、制御される泡の形成と、これに伴う、管理される可変な冷却区間の長さとを、簡単なやり方で実現できるという利点がある。
【0021】
どの実施形態についても、繊維の進行が冷却液の水面を横切るような熱交換室の配置が、制御される冷却区間との関連で格別に有利であることが判明している。これは、たとえば熱交換器が縦置きに配置されている場合に該当する。
【0022】
本発明のさらに具体的な詳細について、図面を参照して説明する。
【0023】
合成繊維の表面仕上プロセスで冷却器として用いられる熱交換器で、本発明の一例を説明する。この場合、処理されるべき繊維Fは高い速度で、すなわち1分につき最高2.000mを超える進行速度で、この冷却器の中を通る。そのために、これほどの短時間で繊維をたとえば約200度から約50度まで下げるように冷却するためには、非常に高い冷却能力が必要となる。冷却媒体としては、繊維Fと直接的に接触する水が用いられる。密封装置2に作用するためには空気が用いられる。当然ながら、どのようなプロセスでどのような目的のために熱交換器を使用するかに応じて、これ以外の熱交換媒体やシール媒体を用いることもできる。合成繊維を処理するための施工形態で、熱交換器について説明するが、繊維の織物ウェブやシートを処理するときにも熱交換器を容易に適用可能である。
【0024】
図1は、本体6とカバー60とを備える、冷却器として構成された熱交換器を示している。この熱交換器は、カバー60を取り外すことによって本体6の繊維通路が露出し、それによって繊維Fを妨げられることなく挿入できるように分割されている。縦置きで配置された熱交換室1については、熱交換室1を開く前に冷媒の除去を可能にするために、放出開口部14を設けるのが目的に適っている。
【0025】
熱交換器は、繊維取込開口部12と繊維取出開口部11とを備える熱交換室1を有している。冷却液の漏れを防ぐために、取込開口部12の前と取出開口部11の後にはそれぞれ密封装置2が配置されており、この密封装置は簡素化のために、繊維Fが上から下に向かって案内されるチョーク室23を備えるラビリンスシールで構成されている。密封装置2には、導入管21を介してシール媒体が作用し、ここでは一例として空気が作用する。シール媒体の供給は、繊維Fが熱交換器に取り込まれるときに通過する最初の2つのチョーク室23の間で行われ、熱交換室1への取込部12の前の最後のチョーク室23から導出管22を介して逃がされる。つまり冷却媒体は、取込部12の前のこの最後のチョーク室23の中まで、ないし取出部11の後の最初のチョーク室23の中まで入ることができ、そこでシール媒体によって抑止される。
【0026】
熱交換室1は、熱交換室1を貫流する冷却媒体の導入管15を有している。取込開口部12および取出開口部11を介して、冷却媒体は熱交換室1から運び出され、取込開口部12の前および取出開口部11の後のチョーク室23で捕集され、シール媒体とともに導出管22を介して逃がされて、冷却媒体リザーブを収容する役目も果たす分離室4に入る。このようにして熱交換室1の内部では、熱交換媒体とシール媒体との混合が起こらないので、熱交換室1には泡ができない。冷却媒体とシール媒体は、出口11ないし入口12に隣接するチョーク室23の中で初めて相互に接触するので、空気と水の混合は熱交換室1の外部で初めて行われる。それにもかかわらず、熱交換室1の内部で特にプロセスの始動時に泡が生じると、この泡は弁18が開いているときに換気穴17を介して逃がされる。ただし熱交換室1が水平に配置されている場合、この換気穴17は、カバー60に配置するのが目的に適っている。熱交換室1が垂直に配置されている場合、この換気穴と弁18とを通じて冷媒の水面のレベルを制御することができるので、所望の冷却区間が設定される。
【0027】
冷却媒体の循環は、ポンプ41によって、圧力制御器42を介して制御される。同様にシール媒体も圧力制御器24と導入管21とを介して、管理下で両方の密封装置2に供給される。冷却媒体の導出とシール媒体の導出が、いずれも両方の媒体の圧力が低くなるチョーク室23で行われることによって、両方の媒体のバランスをとるために正確な圧力調整をする必要がない。冷却媒体の圧力は、ちょうど所望の循環が行われる程度の大きさであり、それに対してシール媒体は、導出管22を含めたチョーク室23に到達する程度にしか圧力をうけない。両方の媒体は、冷却媒体が空気から沈降することによって泡の再形成が行われる場所で圧力緩和され、大気圧で捕集容器4の中へ流れ戻る。それと同時に、そこでさらに冷却媒体の冷却も行うことができ、その後で導入管15を介して冷却媒体が再び熱交換室1に供給される。
【0028】
図2は、熱交換室1と密封装置2が、いずれも図1に示す導入管21および導出管22、14および17のためのすべての接続部を含んでいる本体を、外観図で示している。
【0029】
図3は、同じく繊維Fが上から下に向かって通る熱交換器の別の実施形態を示している。導入管21を介して、たとえば空気等のシール媒体が密封装置2に供給され、密封装置はここでもラビリンスシールとして施工されており、それぞれ4つのチョーク室23を有しており、それによって熱交換室10の繊維取出開口部11と繊維取込開口部12とを密封する。この実施形態では、シール媒体には導出管が設けられていないが、導入管15を通って熱交換室10に流れ込む冷却媒体には導出管16が設けられているので、熱交換室10には冷却媒体が貫流する。シール媒体は、熱交換室10の繊維通過開口部11および12から冷却媒体が出るのが妨げられるような圧力で、導入管21を通して密封装置2に供給される。特に繊維取出開口部11では、主として垂直方向に配置されている場合、液体の冷却媒体の中にあるシール媒体の気泡が上へ上昇していくので、熱交換室10の内部で好ましくない泡の形成が起こることになる。しかも断熱作用をもつ空気の気泡の上昇は、繊維Fと冷却媒体との間の熱交換を妨害する。そこでV字型の案内板13が、繊維の進行方向で見て繊維出口11の直前に配置されており、それにより、上昇していく空気の気泡が側方へと偏向させられるので、繊維Fから離れた状態に保たれる。しかしこのV字型の案内板13は、繊維Fのための細い通路を頂上部に有しているので、空気の気泡がそこでは上昇することができない。繊維Fの進行方向が空気の気泡の運動と反対向きであることによって、空気の気泡が繊維Fによって連れ去られることもない。繊維Fの進行方向が逆であれば、空気の気泡は案内板13によって繊維から掻き落されて、側方に偏向させられる。上昇していく空気の気泡、および場合により泡の形成物は、冷却媒体とともに導出管16を介して運び出される。図1に示す実施形態の場合と同じく、空気と水の分離による冷却媒体とシール媒体の混合物の前処理、水の冷却、そして循環への再復帰が行われる。換気穴17を介して、この場合にもシール媒体を逃がすことができ、ないしは冷却媒体の制御される水位、およびこれに伴う可変な冷却区間を生成することができる。
【0030】
図4は、本発明の対象物の別の実施形態を示している。この場合にも、両方の密封装置2には導入管21を介して、有利には空気からなるシール媒体が作用する。冷却媒体は導入管15を通って供給され、導出管16を介して熱交換室10から再び取り除かれる。そして、シール媒体が繊維取込開口部12のところで同じく繊維とともに熱交換室10に入り、上昇する気泡が繊維Fに断熱作用を及ぼすのを防止するために、繊維入口12の前に配置されたチョーク室23から、シール媒体が導出管25および25’を介して熱交換室10に入るが、繊維取込開口部12から離れて間隔をおいているので、気泡は繊維Fから離れた状態に保たれ、熱交換室10の壁部に沿って側方を上昇していく。この装置によっても、すでに大幅に改善された冷却能力が実現される。
【0031】
図5は、本発明による熱交換器のさらに別の実施形態を示している。繊維の進行は下から上に向かって行われるが、これと逆の方向へも容易に行うことができる。密封装置2は、同じくすでに上に説明したようにシール媒体の導入管21を備えており、シール媒体としての空気が作用する。図1に示す導出管22または図4に示す導出管25、25’が設けられていてよい。図3の実施形態の場合のように案内板13も考えることができ、適用可能である。しかしこの実施形態の特別なところは、熱交換室100が狭隘部19によって室100’、100’’および100’’’に区切られているという点にあり、冷却媒体の流入は導入管15を通じて行われ、排出は導出管16を通じて行われるので、熱交換室100は繊維の進行に対して逆流で貫流が行われる。
【0032】
そのため、表面仕上プロセスでの回転付与によって繊維が風船のようになり、回転が冷却剤に伝達されるという事態が起こり得る。冷却剤は遠心力によって熱交換室100の縁部領域のほうへ押しやられ、それに対してシール媒体の上昇していく気泡は中心部で繊維Fのそばに残り、シール媒体の上昇していく空気の気泡と繊維が接触することになる。そこで、こうした事態に対処するためにこの狭隘部19が設けられており、それによって、繊維Fは熱交換室100の中心にセンタリングされた状態にとどまる。さらに狭隘部19は、冷却媒体の流れがこの部位で強められるように働くので、この点でも、上昇していく空気は冷却媒体の強制案内によって繊維Fから離れた状態に保たれる。この実施形態でも、冷却効果を著しく向上させることができることが示されている。
【0033】
熱交換室を通過する繊維Fからシール媒体を離しておくことで、冷却の大幅な改善が実現される。冷却が最大40%効率アップする。そのうえ、冷却器は少ない水と少ない空気しか必要としない。冷却能力が高くなることによって、特に水平方向でない設置形態で、大幅に短縮された冷却長さを実現することができる。このような熱交換器の効率の明らかな向上は、熱交換室の内部における空気を含まない水流、少なくとも気泡の少ない水流に依拠している。繊維がシール媒体の気泡と接触しなくなるので、熱交換室を通過している間、常に熱交換媒体と直接的に接触した状態に保たれる。冷却媒体の漏れは、同時に、侵入してくるシール媒体に対して熱交換室を密封するのに利用される。以上に説明したどの実施例にも共通しているのは、シール媒体がそもそも室内に入らないことによって、または、シール媒体が室の内部で繊維から離れるように誘導されることによって、熱交換室を通過している間に繊維Fからシール媒体が離れた状態に保たれることである。前述した各実施例は、すでに上にも述べたように、それ自体として各々適用することもできるが、1つまたは複数の相互の組み合わせも有利な形で可能である。
【0034】
本発明の枠内では、シール媒体および/または熱交換媒体を適当に圧力制御することによって一定の泡形成空間を制御しながらつくることで、特に有効な本来の冷却区間を狭くするという可能性も与えられている。このようにして、たとえば進行速度の低下に合わせて、冷却を簡単なやり方で適合化することができる。そのために、2つの室だけが冷却媒体によって作用をうけ、それに対して第3の室は、冷却にとっては実質的に作用がない泡または空気を含むようにすることによって、図5に示す室区分を利用することもできる。この場合、室100’’および100’にも冷却媒体供給部15’’および15’を取り付け、それによって選択的に1つ、2つ、または3つすべての室に冷却媒体を貫流させるのが目的に適っている。
【0035】
上に説明した各実施例では、シール媒体が導入管21を介して密封装置2に過圧で作用するという前提に立っている。しかしながら密封装置2に負圧で作用するように、導出管22に負圧を印加するのも同じく成果が大きいことが判明している。それにより、ヤーン通過開口部11および12から出てくる熱交換媒体は、流出した直後に取り除かれて、冷却媒体循環の中に戻される。導入管21を省略することも可能であり、それによって、漏れに関するチョーク室23の内部の吸引作用が増大する。特に、繊維Fが冷却媒体で含浸されて熱交換室1から出ていくヤーン取出開口部11では、空気が冷却媒体として密封装置に作用することによって(過圧か負圧かには関わりなく)、繊維Fが冷却媒体から急速に乾燥する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
接続配管の模式的な図とともに熱交換器を示す断面図である。
【図2】
図1の熱交換器の本体を示す外観図である。
【図3】
偏向板を備える熱交換器の別の実施形態である。
【図4】
シール媒体の導出管を備える熱交換器の別の実施形態である。
【図5】
熱交換器の狭隘部を備える熱交換器の別の実施形態である。
【符号の説明】
F 繊維
1,10,100 熱交換室
100´,100´´,100´´´ 室
11 繊維通過開口部
12 繊維通過開口部
13 案内板
14 放出開口部
15,15´,15´´ 冷却媒体供給部
16 導出管
17 換気穴
18 弁
19 狭隘部
2 密封装置
21 導入管
22 導出管
23 チョーク室
24 圧力制御器
25,25´ 導出管
4 捕集容器
41 ポンプ
42 圧力制御器
6 本体
60 カバー
本発明は、熱交換室の中で合成繊維を連続的に処理する方法および装置であって、熱交換室の中では処理されるべき繊維が熱交換媒体と直接的に接触し、熱交換室は繊維取出開口部と繊維取込開口部とを有しており、これらの繊維取出開口部と繊維取込開口部には、繊維出口ないし繊維入口の付近に配置されたシール媒体の導入管を備える、シール媒体が作用する密封装置がそれぞれ設けられている形式のものに関する。
【0002】
このような装置はEP0624208B1から公知である。熱交換器は、あるときは加熱装置として利用され、あるときは冷却装置として利用される。いずれの場合でも、流体(あるときは熱く、あるときは冷たい)がヤーンと直接的に接触させられる。このとき流体は、流体が貫流する熱交換室の中にある。この熱交換室は実質的に管状に構成されるとともに、両方の端部に小さな穴を有しており、これらの穴を通ってヤーンが挿入されて、熱交換室を通過した後に再び外に出される。
【0003】
このような種類の冷却装置または加熱装置では、加熱流体または冷却流体がヤーン入口穴ないし出口穴から出るのを防止するという問題が生じる。従来技術(ドイツ特許出願公開明細書2430741)より、この問題を解決するために、ローラシール、リップシール、ラビリンスシールといったさまざまな封止装置が公知であり、最後に挙げたラビリンスシールが構造が簡単なのでもっとも頻繁に使用されている。このようなラビリンスシールは、たとえばEP760874(WO95/32325に対応)からも公知である。ラビリンスシールは、ちょうど繊維が挿通することができるサイズの小さな通過口によって相互につながった複数のチョーク室で構成されている。封止効果を促進するために、ラビリンスシールのそれぞれ外側端部では圧縮空気が供給される。圧縮空気の代わりに、蒸気または過熱蒸気も提案されている。
【0004】
ところが、このような種類の特に気体状の媒体を使った密封は、非常に効率的ではあるものの、シール媒体が熱交換室の中にも入り、そこで、大抵は水などの液体からなる熱交換媒体と結合して泡になることが判明している。この問題は、特に、気体のシール媒体と液体の熱交換媒体を使用する場合に起こる。
【0005】
このことは、熱交換器が水平に配置されている場合、流体の水面よりも上に多く泡が形成され、繊維はこの水面と平行に液体中を進み、したがって繊維と熱交換媒体との直接的な接触による熱交換がほぼ支障なく保たれるので、あまり大きな問題にはならない。しかし多くの場合、熱交換器ないし冷却器を水平方向だけでなく、垂直方向または任意の傾斜姿勢で配置することが必要である。この場合、熱交換器の上側端部に泡だけを含んでいるゾーンができ、このことは、熱交換効率がきわめて著しく低下し、著しく広い処理区間が必要になるという結果につながる。
【0006】
本発明の課題は、従来技術のこのような欠点を回避し、熱交換器の効率を損なわない、熱交換器のヤーン通過開口部の密封を提供することである。
【0007】
この課題は請求項1に記載の方法によって解決され、および請求項11、15および17に記載の装置によって解決される。
【0008】
本発明は、たとえば空気等のシール媒体は他のあらゆる気体状の媒体と同じく強力な断熱作用を及ぼすので、熱交換室を通過する繊維からシール媒体を離れた状態に保つことができれば、熱交換器の効率をきわめて著しく向上させることができるという知見に基づいている。この場合、意外なことに、問題なのはシール媒体を熱交換室にまったく入れずに混合させないことではなく、むしろシール媒体を繊維から離れた状態に保ち、熱交換媒体だけが繊維に対する作用を及ぼすようにすることである。それにより、安定した計算可能な熱交換の状況がもたらされる。
【0009】
米国特許明細書3.783.649には、熱交換室にシール媒体が入って室内の熱交換媒体と混ざるのを防止するための流体システムが記載されている。このシステムでは、流体そのものが密封装置としての役目を果たし、熱交換室への材料入口または材料出口の手前で流体シールを形成する。高い速度で水等の流体が熱交換室の貫通孔に向かって誘導され、密閉室からシール媒体が出ていく速度によって、シール流体の出口と、熱交換室の出口ないし入口に後置ないし前置された繊維材料の通過口とがいずれも規定される。シール流体は、静圧によって一種の流体詰りを形成していない限り、いわゆるオーバーフロー室に繊維材料とともに送られて、そこで蓄積ないし排出される。熱交換室からの漏れ圧力と、シール流体ないしその速度との間のこのようなバランスには、高いコストのかかる圧力制御が必要になるという点を度外視しても、同明細書に記載されている流体シールシステムは、所要スペースの面からも製造の面からもコスト高になる。
【0010】
本発明は、ラビリンスシール等の通常の密封装置がシール媒体の作用をうけて、シール媒体そのものが封止装置を形成するのではないことによって、上に挙げた従来技術とは本質的に区別される。本発明による装置は、その構造の点でも取扱性の点でもはるかに簡単であり、圧力調節の点でも完全に問題がない。しかもこの装置は、管理下で制御しながら熱交換処理を行うことを可能にする。
【0011】
ドイツ特許出願公開明細書2002349より、隣接する室と室を密封する方法および装置が公知となっており、この場合、それぞれの室内に含まれている気体状の媒体が吸い出され、スリットないし通過開口部の領域で材料ウェブに対して小さい角度をなして再びこれらの室内に吹き込まれる。しかしこの公知の方法は、液体の熱交換媒体の導入と同時にインジェクタ効果が発生し、このインジェクタ効果によって空気が制御されずに吸い込まれ、液体と混合して泡になるので、泡の形成を防止するには不適当であることが判明している。
【0012】
封止装置が作用をうけるシール媒体が、熱交換室の手前でその都度運び出されることによって、シール媒体がそもそも密封室に侵入せず、したがって熱交換室を通る繊維と接触することが防止される。
【0013】
ヤーン通過開口部を通して熱交換媒体を運び出すことは、シール媒体と熱交換媒体の正確な適合化が必要なくなるという利点もある。熱交換媒体は、いずれの場合でも熱交換室から外部に出ていかなくてはならない。原理的に、熱交換媒体とシール媒体の混合が熱交換室から外部へと移るので、シール媒体は熱交換室の中の繊維から離れた状態に保たれる。
【0014】
簡素化のために、熱交換媒体はシール媒体と一緒に運び出され、次いで、熱交換媒体とシール媒体の分離、および熱交換媒体の再利用が行われる。
【0015】
熱交換室を通過する繊維からシール媒体を離れた状態に保つ別の方法は、シール媒体が熱交換室の中に入り、熱交換媒体が熱交換室から出るのをある程度の過圧で妨げはするが、熱交換室に入ったシール媒体は繊維から離れるように誘導されるので、熱交換媒体に対する断熱作用が防止されることによって行われる。
【0016】
熱交換室を通過する繊維からシール媒体を離れた状態に保つ別の方法は、熱交換媒体が熱交換室の内部で繊維に近づくように誘導され、それによって直接的な接触度が高まり、熱交換室の中に入ったシール媒体は流れによって繊維から離れた状態に保たれることによって行われる。
【0017】
シール媒体の侵入と泡の形成が管理下で制御されれば、それにより、ある程度の泡区域と、これに伴う熱交換区間の短縮とを意識的に生じさせることができ、それによって、たとえば繊維通過速度の変化といった種々の動作条件への適合化を、簡単なやり方で実施することができる。
【0018】
応用的な方法手順では、熱交換器が、熱交換室の繊維通過開口部の付近に配置されたシール媒体の導出管を備えている。密封装置は、チョーク室を有するラビリンスシールで構成されるのが目的に適っている。繊維出口ないし繊維入口のもっとも近くに位置するそれぞれのチョーク室の間に導入管が連通することによって、シール媒体の損失に対する防止策が与えられるのに対して、導出管は、熱交換室のもっとも近くに位置するチョーク室から外へ案内され、それによって、シール媒体と熱交換媒体の漏れをいずれも圧力緩和された状態で排出することができる。熱交換室に入ったシール媒体を誘導するために、熱交換室の内部には案内板が配置されており、繊維はこの案内板を貫通して案内されるが、侵入したシール媒体は繊維から離れた状態に保たれる。
【0019】
熱交換媒体を導くため、および媒体熱交換室を通過する繊維との直接的な接触度を向上させるため、熱交換室には、繊維に対して中央に配置された狭隘部が設けられており、熱交換媒体の供給部および排出部はこの狭隘部の前ないし後に配置されており、それにより、熱交換媒体は繊維に対して逆流で狭隘部を貫流することになる。
【0020】
熱交換室の直前または直後に配置されたチョーク室から熱交換室の中へとシール媒体の導出が行われても、繊維通過開口部から適当な間隔をおいていれば、驚くべきことに、繊維通過開口部の領域でのシール媒体の侵入が妨げられ、導出管から熱交換室に侵入するシール媒体は、熱交換器への影響が回避される程度に、線維から離れた状態に保たれる。熱交換器のこのような構成は、特に、制御される泡の形成と、これに伴う、管理される可変な冷却区間の長さとを、簡単なやり方で実現できるという利点がある。
【0021】
どの実施形態についても、繊維の進行が冷却液の水面を横切るような熱交換室の配置が、制御される冷却区間との関連で格別に有利であることが判明している。これは、たとえば熱交換器が縦置きに配置されている場合に該当する。
【0022】
本発明のさらに具体的な詳細について、図面を参照して説明する。
【0023】
合成繊維の表面仕上プロセスで冷却器として用いられる熱交換器で、本発明の一例を説明する。この場合、処理されるべき繊維Fは高い速度で、すなわち1分につき最高2.000mを超える進行速度で、この冷却器の中を通る。そのために、これほどの短時間で繊維をたとえば約200度から約50度まで下げるように冷却するためには、非常に高い冷却能力が必要となる。冷却媒体としては、繊維Fと直接的に接触する水が用いられる。密封装置2に作用するためには空気が用いられる。当然ながら、どのようなプロセスでどのような目的のために熱交換器を使用するかに応じて、これ以外の熱交換媒体やシール媒体を用いることもできる。合成繊維を処理するための施工形態で、熱交換器について説明するが、繊維の織物ウェブやシートを処理するときにも熱交換器を容易に適用可能である。
【0024】
図1は、本体6とカバー60とを備える、冷却器として構成された熱交換器を示している。この熱交換器は、カバー60を取り外すことによって本体6の繊維通路が露出し、それによって繊維Fを妨げられることなく挿入できるように分割されている。縦置きで配置された熱交換室1については、熱交換室1を開く前に冷媒の除去を可能にするために、放出開口部14を設けるのが目的に適っている。
【0025】
熱交換器は、繊維取込開口部12と繊維取出開口部11とを備える熱交換室1を有している。冷却液の漏れを防ぐために、取込開口部12の前と取出開口部11の後にはそれぞれ密封装置2が配置されており、この密封装置は簡素化のために、繊維Fが上から下に向かって案内されるチョーク室23を備えるラビリンスシールで構成されている。密封装置2には、導入管21を介してシール媒体が作用し、ここでは一例として空気が作用する。シール媒体の供給は、繊維Fが熱交換器に取り込まれるときに通過する最初の2つのチョーク室23の間で行われ、熱交換室1への取込部12の前の最後のチョーク室23から導出管22を介して逃がされる。つまり冷却媒体は、取込部12の前のこの最後のチョーク室23の中まで、ないし取出部11の後の最初のチョーク室23の中まで入ることができ、そこでシール媒体によって抑止される。
【0026】
熱交換室1は、熱交換室1を貫流する冷却媒体の導入管15を有している。取込開口部12および取出開口部11を介して、冷却媒体は熱交換室1から運び出され、取込開口部12の前および取出開口部11の後のチョーク室23で捕集され、シール媒体とともに導出管22を介して逃がされて、冷却媒体リザーブを収容する役目も果たす分離室4に入る。このようにして熱交換室1の内部では、熱交換媒体とシール媒体との混合が起こらないので、熱交換室1には泡ができない。冷却媒体とシール媒体は、出口11ないし入口12に隣接するチョーク室23の中で初めて相互に接触するので、空気と水の混合は熱交換室1の外部で初めて行われる。それにもかかわらず、熱交換室1の内部で特にプロセスの始動時に泡が生じると、この泡は弁18が開いているときに換気穴17を介して逃がされる。ただし熱交換室1が水平に配置されている場合、この換気穴17は、カバー60に配置するのが目的に適っている。熱交換室1が垂直に配置されている場合、この換気穴と弁18とを通じて冷媒の水面のレベルを制御することができるので、所望の冷却区間が設定される。
【0027】
冷却媒体の循環は、ポンプ41によって、圧力制御器42を介して制御される。同様にシール媒体も圧力制御器24と導入管21とを介して、管理下で両方の密封装置2に供給される。冷却媒体の導出とシール媒体の導出が、いずれも両方の媒体の圧力が低くなるチョーク室23で行われることによって、両方の媒体のバランスをとるために正確な圧力調整をする必要がない。冷却媒体の圧力は、ちょうど所望の循環が行われる程度の大きさであり、それに対してシール媒体は、導出管22を含めたチョーク室23に到達する程度にしか圧力をうけない。両方の媒体は、冷却媒体が空気から沈降することによって泡の再形成が行われる場所で圧力緩和され、大気圧で捕集容器4の中へ流れ戻る。それと同時に、そこでさらに冷却媒体の冷却も行うことができ、その後で導入管15を介して冷却媒体が再び熱交換室1に供給される。
【0028】
図2は、熱交換室1と密封装置2が、いずれも図1に示す導入管21および導出管22、14および17のためのすべての接続部を含んでいる本体を、外観図で示している。
【0029】
図3は、同じく繊維Fが上から下に向かって通る熱交換器の別の実施形態を示している。導入管21を介して、たとえば空気等のシール媒体が密封装置2に供給され、密封装置はここでもラビリンスシールとして施工されており、それぞれ4つのチョーク室23を有しており、それによって熱交換室10の繊維取出開口部11と繊維取込開口部12とを密封する。この実施形態では、シール媒体には導出管が設けられていないが、導入管15を通って熱交換室10に流れ込む冷却媒体には導出管16が設けられているので、熱交換室10には冷却媒体が貫流する。シール媒体は、熱交換室10の繊維通過開口部11および12から冷却媒体が出るのが妨げられるような圧力で、導入管21を通して密封装置2に供給される。特に繊維取出開口部11では、主として垂直方向に配置されている場合、液体の冷却媒体の中にあるシール媒体の気泡が上へ上昇していくので、熱交換室10の内部で好ましくない泡の形成が起こることになる。しかも断熱作用をもつ空気の気泡の上昇は、繊維Fと冷却媒体との間の熱交換を妨害する。そこでV字型の案内板13が、繊維の進行方向で見て繊維出口11の直前に配置されており、それにより、上昇していく空気の気泡が側方へと偏向させられるので、繊維Fから離れた状態に保たれる。しかしこのV字型の案内板13は、繊維Fのための細い通路を頂上部に有しているので、空気の気泡がそこでは上昇することができない。繊維Fの進行方向が空気の気泡の運動と反対向きであることによって、空気の気泡が繊維Fによって連れ去られることもない。繊維Fの進行方向が逆であれば、空気の気泡は案内板13によって繊維から掻き落されて、側方に偏向させられる。上昇していく空気の気泡、および場合により泡の形成物は、冷却媒体とともに導出管16を介して運び出される。図1に示す実施形態の場合と同じく、空気と水の分離による冷却媒体とシール媒体の混合物の前処理、水の冷却、そして循環への再復帰が行われる。換気穴17を介して、この場合にもシール媒体を逃がすことができ、ないしは冷却媒体の制御される水位、およびこれに伴う可変な冷却区間を生成することができる。
【0030】
図4は、本発明の対象物の別の実施形態を示している。この場合にも、両方の密封装置2には導入管21を介して、有利には空気からなるシール媒体が作用する。冷却媒体は導入管15を通って供給され、導出管16を介して熱交換室10から再び取り除かれる。そして、シール媒体が繊維取込開口部12のところで同じく繊維とともに熱交換室10に入り、上昇する気泡が繊維Fに断熱作用を及ぼすのを防止するために、繊維入口12の前に配置されたチョーク室23から、シール媒体が導出管25および25’を介して熱交換室10に入るが、繊維取込開口部12から離れて間隔をおいているので、気泡は繊維Fから離れた状態に保たれ、熱交換室10の壁部に沿って側方を上昇していく。この装置によっても、すでに大幅に改善された冷却能力が実現される。
【0031】
図5は、本発明による熱交換器のさらに別の実施形態を示している。繊維の進行は下から上に向かって行われるが、これと逆の方向へも容易に行うことができる。密封装置2は、同じくすでに上に説明したようにシール媒体の導入管21を備えており、シール媒体としての空気が作用する。図1に示す導出管22または図4に示す導出管25、25’が設けられていてよい。図3の実施形態の場合のように案内板13も考えることができ、適用可能である。しかしこの実施形態の特別なところは、熱交換室100が狭隘部19によって室100’、100’’および100’’’に区切られているという点にあり、冷却媒体の流入は導入管15を通じて行われ、排出は導出管16を通じて行われるので、熱交換室100は繊維の進行に対して逆流で貫流が行われる。
【0032】
そのため、表面仕上プロセスでの回転付与によって繊維が風船のようになり、回転が冷却剤に伝達されるという事態が起こり得る。冷却剤は遠心力によって熱交換室100の縁部領域のほうへ押しやられ、それに対してシール媒体の上昇していく気泡は中心部で繊維Fのそばに残り、シール媒体の上昇していく空気の気泡と繊維が接触することになる。そこで、こうした事態に対処するためにこの狭隘部19が設けられており、それによって、繊維Fは熱交換室100の中心にセンタリングされた状態にとどまる。さらに狭隘部19は、冷却媒体の流れがこの部位で強められるように働くので、この点でも、上昇していく空気は冷却媒体の強制案内によって繊維Fから離れた状態に保たれる。この実施形態でも、冷却効果を著しく向上させることができることが示されている。
【0033】
熱交換室を通過する繊維Fからシール媒体を離しておくことで、冷却の大幅な改善が実現される。冷却が最大40%効率アップする。そのうえ、冷却器は少ない水と少ない空気しか必要としない。冷却能力が高くなることによって、特に水平方向でない設置形態で、大幅に短縮された冷却長さを実現することができる。このような熱交換器の効率の明らかな向上は、熱交換室の内部における空気を含まない水流、少なくとも気泡の少ない水流に依拠している。繊維がシール媒体の気泡と接触しなくなるので、熱交換室を通過している間、常に熱交換媒体と直接的に接触した状態に保たれる。冷却媒体の漏れは、同時に、侵入してくるシール媒体に対して熱交換室を密封するのに利用される。以上に説明したどの実施例にも共通しているのは、シール媒体がそもそも室内に入らないことによって、または、シール媒体が室の内部で繊維から離れるように誘導されることによって、熱交換室を通過している間に繊維Fからシール媒体が離れた状態に保たれることである。前述した各実施例は、すでに上にも述べたように、それ自体として各々適用することもできるが、1つまたは複数の相互の組み合わせも有利な形で可能である。
【0034】
本発明の枠内では、シール媒体および/または熱交換媒体を適当に圧力制御することによって一定の泡形成空間を制御しながらつくることで、特に有効な本来の冷却区間を狭くするという可能性も与えられている。このようにして、たとえば進行速度の低下に合わせて、冷却を簡単なやり方で適合化することができる。そのために、2つの室だけが冷却媒体によって作用をうけ、それに対して第3の室は、冷却にとっては実質的に作用がない泡または空気を含むようにすることによって、図5に示す室区分を利用することもできる。この場合、室100’’および100’にも冷却媒体供給部15’’および15’を取り付け、それによって選択的に1つ、2つ、または3つすべての室に冷却媒体を貫流させるのが目的に適っている。
【0035】
上に説明した各実施例では、シール媒体が導入管21を介して密封装置2に過圧で作用するという前提に立っている。しかしながら密封装置2に負圧で作用するように、導出管22に負圧を印加するのも同じく成果が大きいことが判明している。それにより、ヤーン通過開口部11および12から出てくる熱交換媒体は、流出した直後に取り除かれて、冷却媒体循環の中に戻される。導入管21を省略することも可能であり、それによって、漏れに関するチョーク室23の内部の吸引作用が増大する。特に、繊維Fが冷却媒体で含浸されて熱交換室1から出ていくヤーン取出開口部11では、空気が冷却媒体として密封装置に作用することによって(過圧か負圧かには関わりなく)、繊維Fが冷却媒体から急速に乾燥する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
接続配管の模式的な図とともに熱交換器を示す断面図である。
【図2】
図1の熱交換器の本体を示す外観図である。
【図3】
偏向板を備える熱交換器の別の実施形態である。
【図4】
シール媒体の導出管を備える熱交換器の別の実施形態である。
【図5】
熱交換器の狭隘部を備える熱交換器の別の実施形態である。
【符号の説明】
F 繊維
1,10,100 熱交換室
100´,100´´,100´´´ 室
11 繊維通過開口部
12 繊維通過開口部
13 案内板
14 放出開口部
15,15´,15´´ 冷却媒体供給部
16 導出管
17 換気穴
18 弁
19 狭隘部
2 密封装置
21 導入管
22 導出管
23 チョーク室
24 圧力制御器
25,25´ 導出管
4 捕集容器
41 ポンプ
42 圧力制御器
6 本体
60 カバー
Claims (26)
- 熱交換室の中では処理されるべき繊維が熱交換媒体と直接的に接触し、熱交換室は繊維取出開口部と繊維取込開口部とを有しており、これらの繊維取出開口部と繊維取込開口部には、繊維出口ないし繊維入口の付近に配置されたシール媒体の導入管が設けられ、シール媒体が作用する密封装置がそれぞれ設けられている、熱交換室の中で合成繊維を連続的に処理するための熱交換器を密封する方法であって、シール媒体が、熱交換室を通過している繊維から離れた状態に保たれることを特徴とする方法。
- シール媒体が熱交換室(1)の手前で運び出されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 熱交換媒体が導入管(21)を介して熱交換室(1)に供給されて、熱交換室の繊維取出開口部(11)および/または繊維取込開口部(12)を通して運び出され、シール媒体は、繊維通過開口部(11;12)から出てくる熱交換媒体によって熱交換室(1)に入るのを妨げられることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
- 熱交換媒体の運び出しがシール媒体とともに行われることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 熱交換媒体がシール媒体とともに運び出され、処理されて、熱交換媒体が再利用のために熱交換器(1)に供給されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 熱交換室(10)に導入されたシール媒体が繊維(F)から離れるように誘導されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 熱交換室(1)を貫流する熱交換媒体が熱交換室(100)の中で繊維(F)に向かって誘導され、それによって繊維と熱交換媒体との直接的な接触度を高めることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 繊維流が冷却媒体の流体面レベルを横切ることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- シール媒体が管理下で熱交換室(1、10、100)の中へ導入されるようにシール媒体と熱交換媒体との間の圧力差が設定され、それにより、熱交換媒体と、熱交換媒体およびシール媒体、(泡)の混合物との間の一定の流体面レベルが生じることによって、熱交換室(1、10、100)における所望の有効な熱交換区間が設定されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
- 熱交換器が略垂直方向に配置されることにより、繊維(F)が下から上に向かって進行することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 熱交換室の中では処理されるべき繊維(F)が熱交換媒体と直接的に接触し、熱交換室は繊維取出開口部(11)と繊維取込開口部(12)とを有しており、これらの繊維取出開口部と繊維取込開口部には、繊維出口ないし繊維入口の付近に配置されたシール媒体の導入管(21)が設けられ、シール媒体が作用する密封装置(2)がそれぞれ設けられている、熱交換室(1、10)の中で合成繊維を連続的に処理するための熱交換器であって、熱交換室(1、10)の付近にシール媒体の導出管(22;25、25’)が配置されていることを特徴とする熱交換器。
- 密封装置(2)が、チョーク室(23)を有するラビリンスシールであることを特徴とする、請求項11に記載の熱交換器。
- 導入管(21)が、繊維取出部(11)ないし繊維取込部(12)のもっとも近くに位置するそれぞれのチョーク室(23)の間に連通しており、それに対して導出管(22;25、25’)は、熱交換室(1、10)のもっとも近くに位置するチョーク室(23)から外へ案内されていることを特徴とする、請求項11または12のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 熱交換室(10)の内部で繊維通過開口部(11;12)の付近に、繊維(F)のための狭い通過部を備える案内板(13)が配置されており、それにより、繊維通過開口部(11;12)を通って侵入したシール媒体が繊維(F)から離れた状態に保たれることを特徴とする、請求項11から13までのいずれか1項に記載の熱交換器。
- 熱交換室の中では処理されるべき繊維(F)が熱交換媒体と直接的に接触し、熱交換室は繊維取出開口部(11)と繊維取込開口部(12)とを有しており、これらの繊維取出開口部と繊維取込開口部には、繊維出口ないし繊維入口の付近に配置されたシール媒体の導入管(21)が設けられ、シール媒体が作用する密封装置(2)がそれぞれ設けられている、熱交換室(1、10)の中で合成繊維を連続的に処理するための熱交換器であって、熱交換室(10)の内部で繊維通過開口部(11;12)の付近に、繊維(F)のための狭い通過部を備える案内板(13)が配置されており、それにより、繊維通過開口部(11;12)を通って導入されたシール媒体が繊維(F)から離れた状態に保たれることを特徴とする熱交換器。
- 熱交換室(100)が、繊維(F)に対して中心に配置された狭隘部(19)を有しており、熱交換媒体の供給部(15)および排出部(16)は狭隘部(19)の前方ないし後方に配置されており、それによって、熱交換媒体が繊維(F)に対して逆流で狭隘部(19)を貫流するようになっていることを特徴とする、請求項11から15までのいずれか1項に記載の熱交換器。
- 熱交換室の中では処理されるべき繊維(F)が熱交換媒体と直接的に接触し、熱交換室は繊維取出開口部(11)と繊維取込開口部(12)とを有しており、これらの繊維取出開口部と繊維取込開口部には、繊維出口ないし繊維入口の付近に配置されたシール媒体の導入管(21)が設けられ、シール媒体が作用する密封装置(2)がそれぞれ設けられている、熱交換室(1、10)の中で合成繊維を連続的に処理するための熱交換器であって、熱交換室(100)が、繊維(F)に対して中心に配置された狭隘部(19)を有しており、熱交換媒体の供給部(15)および排出部(16)は狭隘部(19)の前方ないし後方に配置されており、それによって、熱交換媒体が特に繊維(F)に対して逆流で狭隘部(19)を貫流するようになっていることを特徴とする熱交換器。
- 熱交換室(10)の繊維通過開口部(11、12)から間隔をおいて、導出管(25、25’)が熱交換室(10)に連通していることを特徴とする、請求項11から17までのいずれか1項に記載の熱交換器。
- 導出管(22)が、熱交換媒体とシール媒体を分割するための分離室(4)に連通していることを特徴とする、請求項11から18までのいずれか1項に記載の熱交換器。
- 熱交換室(1;10;100)が放出開口部(14)を有していることを特徴とする、請求項11から19までのいずれか1項に記載の熱交換器。
- シール媒体が気体であり、熱交換媒体が液体であることを特徴とする、請求項11から20までのいずれか1項に記載の熱交換器。
- シール媒体が空気であり、熱交換媒体が水であることを特徴とする、請求項21に記載の熱交換器。
- 部品(60)を取り外すことによって繊維(F)を挿入できるように熱交換器が分割されていることを特徴とする、請求項11から22までのいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記部品(60)が開閉可能または脱着可能な蓋として構成されており、本体(6)として構成された別の部品にはすべての導入管と導出管が連通していることを特徴とする、請求項23に記載の熱交換器。
- 熱交換室(1;10;100)が縦置きに配置されていることを特徴とする、請求項11から24までのいずれか1項に記載の熱交換器。
- 繊維取込部(12)が熱交換室(10;100)の下側端部、繊維取出部(11)が上側端部にそれぞれ配置されていることを特徴とする、請求項25に記載の熱交換器。
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