JP2004503405A - ラミネートとその用途 - Google Patents

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Abstract

この発明は、第1のポリマー層および第2のポリマー層を含み、第1のポリマー層が少なくとも1つのポリオレフィンを含んで同時二軸延伸され、第2のポリマー層が第1のポリマー層上に押出されあるいは熱接着され、流れ方向に少なくとも約100mの長さにわたり横方向に約0.6%未満のラミネート収縮の変動を示すラミネートに関する。

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、第1のポリマー層および第2のポリマー層を含み、第1のポリマー層が少なくとも1つのポリオレフィンを含み、第2のポリマー層が第1のポリマー層上に押出されあるいは熱接着されるラミネート、このようなラミネートの製造、および使い捨て繊維製品産業におけるそれらの用途に関する。
【0002】
発明の背景
第1のポリマー層および第2のポリマー層を含み、第1のポリマー層が少なくとも1つのポリオレフィンを含み、第2のポリマー層が第1のポリマー層上に押出されるラミネートは、産業、特に使い捨て繊維製品産業において広く使用されている。
【0003】
例えばWO92/01,401は、その一表面に、弓形タイプの構造を示す長軸方向に伸展された繊維を有する裏材料を含む、ループ材料のシートを開示している。WO‘401の図4に示されるこのようなループ材料のシートのより具体的な実施態様では、裏材料はループを有する熱可塑性裏材料層、およびループに対向し、第1の熱可塑性裏材料層の表面に付着するさらなるポリマー裏材料層を含む。さらなるポリマー裏材料層は、好ましくはポリオレフィンを含み、好ましくは印刷が繊維のシートを通して見えるように、その主要面のどちらかに印刷されている。
【0004】
このようなポリオレフィンを含むさらなるポリマー裏材料層は、通常、熱可塑性裏材料層の適用に先だって印刷される。これには、ポリオレフィンを含むさらなるポリマー裏材料層の実質的な熱変形なしに、熱可塑性裏材料層がポリオレフィンを含むさらなるポリマー裏材料層にラミネートでき、例えばループ材料のシートが、おむつなどの使い捨て繊維製品に見られるポリオレフィン層などの別の表面にラミネートできる必要がある。
【0005】
ポリオレフィンを含む印刷できるポリマー層またはラミネートフィルムの熱寸法安定性に対する要求は、典型的に数千メートルの長さのこのようなフィルムのロールが最初に印刷され、引き続いて第2のポリマー層が、ポリオレフィンを含む印刷されたポリマー層の主要面の1つに延伸されてラミネートロールが提供される、使い捨て繊維製品産業において特に高い。次にこのようなラミネートロールは、通常縦に細長く切断されて、おむつなどの使い捨て繊維製品の製造で使用するのに幅が適した、より小さいラミネートロールが提供される。少ない無駄で縦に細長く切断することで、十分正確な印刷の向きを有するこのようなラミネートのより小さいロールを得ることができるように、熱変形、具体的にはロールの長さ(すなわち流れ方向)に沿って測定したラミネート幅(すなわちウェブ横方向)の熱変形の変動が、十分小さいことが必須である。
【0006】
第1のポリマー層および第2のポリマー層を含み、第1のポリマー層が少なくとも1つのポリオレフィンを含み、第2のポリマー層が第1のポリマー層上に押出されあるいは熱接着される、現在利用できるラミネートは、印刷用途、特に高精度の印刷用途に対してこのようなラミネートを適さなくする、ラミネート幅の実質的な熱変形、特に実質的な熱変形の変動を示すことが多いことが本発明者らにより発見された。
【0007】
従って第1のポリマー層および第2のポリマー層を含み、第1のポリマー層が少なくとも1つのポリオレフィンを含み、第2のポリマー層が第1のポリマー層上に押出されあるいは熱接着され、実質的に熱変形せず特にラミネート幅の熱変形の変動が小さい、新しいラミネートを提供することが、本発明の目的であった。本発明のもう一つの目的は、特に使い捨て繊維製品産業における印刷用途に適した、このようなタイプの新しいラミネートを提供することであった。本発明の他の目的は、以下の詳細な発明の説明から明らかにされる。
【0008】
発明の簡単な説明
本発明は、第1のポリマー層および第2のポリマー層を含み、第1のポリマー層が少なくとも1つのポリオレフィンを含んで同時二軸延伸され、第2のポリマー層が第1のポリマー層上に押出されあるいは熱接着され、前記ラミネートが流れ方向に少なくとも100mの長さにわたり、横方向に約0.6%未満のラミネート収縮の変動を示すラミネートに関する。
【0009】
本発明はさらに、このようなラミネートの製造、および使い捨て繊維製品産業におけるその用途に関する。
【0010】
発明の詳細な説明
説明および請求項では特定の用語が使用され、大多数は周知であるがいくらかの説明が必要かもしれない。「同時二軸延伸された」とは、ここでの用法ではフィルムについて述べるために使用され、フィルムがフィルム平面で第1方向および第2方向の2つの異なる方向に延伸され、2方向のそれぞれにおける延伸の顕著な部分が同時に実施されることを示す。典型的にしかし常にそうであるとは限らないが、2つの方向は実質的に垂直で、フィルムの流れ方向(「MD」)およびフィルムの横方向(「CD」)にある。文脈上他の意味に解すべき場合を除き、「伸展」、「圧伸」および「廷伸」という用語は、全体を通して区別なく使用され、「伸展された」、「圧伸された」、および「廷伸された」という用語、そして「伸展する」、「圧伸する」、および「廷伸する」という用語についても同様である。
【0011】
「延伸比率」という用語は、ここでの用法では延伸方法または延伸されたフィルムを表現するために使用され、延伸に先だつフィルムの任意の部分の線形寸法に対する、延伸された同一部分の線形寸法の比率を表す。例えば5:1のMD延伸比率を有する延伸されたフィルムでは、流れ方向に1cmの線形測定値を有する未延伸フィルムの任意の部分が、延伸後、流れ方向に5cmの測定値を有する。5:1のCD延伸比率を有する延伸されたフィルムでは、横方向に1cmの線形測定値を有する未延伸フィルムの任意の部分は、延伸後、横方向に5cmの測定値を有する。
【0012】
「延伸パラメータ」という用語は、延伸比率から1を差し引いた値を示すのに使用される。例えば「第1方向延伸パラメータ」および「第2方向延伸パラメータ」は、ここでの用法では、それぞれ第1方向延伸比率から1を差し引いた値、および第2方向延伸比率から1を差し引いた値を示す。同様に「MD延伸パラメータ」および「CD延伸パラメータ」という用語は、ここでの用法ではそれぞれMD延伸比率から1を差し引いた値、およびCD延伸比率から1を差し引いた値を示す。例えば流れ方向に延伸されていないフィルムは、1のMD延伸比率を有する(すなわち延伸後の寸法は延伸前の寸法に等しい)。このようなフィルムでは、MD延伸パラメータは1から1を差し引いて0である(すなわちフィルムは延伸されていない)。同様に7のMD延伸比率を有するフィルムは、6のMD延伸パラメータを有する。
【0013】
「ピーク第1または第2方向延伸パラメータ」という用語は、第1のポリマー層を延伸する際に発生する、第1または第2方向における各延伸パラメータの最大値を示すために使用される。第1のポリマー層は引き続いて、「最終第1または第2方向延伸パラメータ」に部分的に弛緩される。「ピーク第1または第2方向延伸比率」および「最終第1または第2方向延伸比率」という用語は、対応して使用される。
【0014】
「名目上の延伸比率」としても知られる「機械的延伸比率」は、フィルム全体の未延伸および延伸寸法によって定まり、典型的に、使用される特定装置内でフィルムを延伸するのに使用される、フィルム端のフィルムグリッパで測定できる。「全般的延伸比率」という用語は、グリッパの近くにありグリッパの存在によって延伸中に影響を受ける部分を考察から除外した後の、第1のポリマー層の全体的な延伸比率を指す。全般的延伸比率は、投入される未延伸の第1のポリマー層がその全幅にわたり一定の厚さを有し、延伸に際してグリッパへの近接性の影響が小さい場合、機械的延伸比率と等しくあることができる。しかしより典型的には、投入される未延伸の第1のポリマー層の厚さは、フィルムの中心部よりもグリッパの近くでより厚くまたはより薄くなるように調節される。この場合、全般的延伸比率は機械的または名目上の延伸比率とは異なる。これらの全般的または機械的比率は、どちらも局所的延伸比率とは区別される。局所的延伸比率は、延伸前後に第1のポリマー層の特定部分(例えば1cmの部分)を測定して求められる。延伸が実質的に、端を切り取ったフィルム全体にわたり均一でない場合、局所的比率は全般的比率とは異なることができる。延伸が、実質的に第1のポリマー層全体(端のすぐ近くおよび端に沿ったグリッパを囲む領域を除く)にわたり実質的に均一である場合、局所的比率は実質的に全般的比率と等しくなる。文脈上他の意味に解すべき場合を除き、第1方向延伸比率および第2方向延伸比率という用語は、ここでの用法では全般的延伸比率について述べるのに使用される。
【0015】
第1のポリマー層は、第1方向延伸パラメータと第2方向延伸パラメータとの比率が、延伸加工全体を通じて実質的に一定に保たれる「比例的延伸プロフィール」を適用して、同時二軸延伸できる。この特定の例は、MD延伸パラメータとCD延伸パラメータの比率が、延伸加工全体を通して実質的に一定に保たれる場合である。「MDオーバーバイアス」という用語は、延伸加工の顕著な部分におけるMD延伸比率が、同一の最終MDおよびCD延伸比率を有する比例的な延伸プロフィールよりも大きい延伸プロフィールを指す。
【0016】
ポリマーの融点未満の温度、特にフィルムの線画温度未満の温度で、多数のフィルムを同時二軸延伸すると、フィルムが不均一に延伸されて延伸部分と未延伸部分の間に明確な境界が形成する。この現象はネッキングまたは線画と称される。フィルムが十分に高度に延伸されると、実質的にフィルム全体が均一に延伸される。これが起きる延伸比率を「自然延伸比率」または「自然圧伸比率」と称する。ネッキング現象および自然延伸比率の影響については、例えば米国特許番号第3,903,234号、第3,995,007号、および第4,335,069号で、第1方向延伸および第2方向延伸が逐次に実施される逐次二軸伸展加工に関して、主に考察されている。同時均等二軸延伸(平方延伸とも称される)を実施するとネッキング現象はより目立たなくなり、厳密な延伸部分および未展部分ではなく、異なる局所的延伸比率を有する延伸領域が帰結する。このような状況、およびあらゆる同時二軸延伸加工において、所定の方向への「自然延伸比率」は、フィルム上の複数の部位で測定された局所的延伸比率の相対標準偏差が約15%未満である、全般的延伸比率として定義される。自然延伸比率を越えて延伸することで、厚さ、引張り強さ、および弾性係数などの均一特性または特徴が顕著により高くなることが広く知られている。あらゆる所定のフィルムおよび延伸条件において、自然延伸比率は、ポリマー組成、キャストウェブ急冷条件などに起因する形態、および延伸の温度と速度などの要因によって定まる。さらに同時二軸延伸されたフィルムでは、一方向の自然延伸比率は、もう一つの方向における最終延伸比率をはじめとする延伸条件によって影響される。したがって一方向に固定された延伸比率があるならば、もう一つの方向に自然延伸比率があると言えるかもしれず、あるいは代案としては、それによって上の自然延伸比率が画定される局所的延伸均一性レベルに帰結する、(1つはMDで1つはCDの)延伸比率の組があると言えるかもしれない。
【0017】
第1のポリマー層1と、第1のポリマー層1の上に押出される第2のポリマー層2とを含む、発明に従ったラミネートの概略図を図1に示す。
【0018】
第1のポリマー層は、ホモポリマー、2つ以上のオレフィンの共重合体、またはポリオレフィンの質量に対して少なくとも50wt%の質量比で少なくとも1つのオレフィンを含む共重合体であることができる、少なくとも1つのポリオレフィンを含む。第1のポリマーは、第1のポリマーの質量に対して好ましくは少なくとも50wt%、より好ましくは少なくとも65wt%、そして特に好ましくは少なくとも80wt%の質量比で1つ以上のポリオレフィンを含む。好ましいポリオレフィンとしては、ポリエチレンおよびポリプロピレンが挙げられる。アイソタクチックポリプロピレンが最も好ましい。
【0019】
本発明において「ポリプロピレン」という用語は、少なくとも質量で約90%のプロピレンモノマー単位を含む共重合体を包含することを意味する。「ポリプロピレン」は、少なくとも質量で約75%のポリプロピレンを含むポリマー混合物を包含することも意味する。本発明で使用するためのポリプロピレンは、好ましくは大部分がアイソタクチックである。アイソタクチックポリプロピレンは、少なくとも約80%の連鎖アイソタクチシティインデクス、約15質量%未満の可溶性n−ヘプタン含量、およびASTM D1505−96(「Density of Plastics by the Density−Gradient Technique」)に従って測定された約0.86〜0.92g/cmの密度を有する。本発明で使用するための典型的なポリプロピレンは、ASTM D1238−95(「Flow Rates of Thermoplastics by Extrusion Plastometer」)に従って230℃の温度および21.6Nの力で、約0.1〜15g/10分のメルトフローインデクス、約100,000〜400,000の重量平均分子量、および約2〜15の多分散性インデクスを有する。本発明で使用するための典型的なポリプロピレンは、約130℃を越え、好ましくは約140℃を越え、最も好ましくは約150℃を越える、示差走査熱分析を使用して測定される融点を有する。さらにこの発明で有用なポリプロピレンは、エチレンモノマー単位および/または4〜8個の炭素原子を有するα−オレフィンモノマー単位を有する、共重合体、ターポリマー、四元ポリマーなどであっても良く、前記コモノマー(群)含量は10質量%未満である。その他の適切なコモノマーとしては、1−デセン、1−ドデセン、ビニルシクロヘキセン、スチレン、アリルベンゼン、シクロペンテン、ノルボルネン、および5−メチルノルボルネンが挙げられるが、これに限定されるものではない。適切な1つのポリプロピレン樹脂は、テキサス州ダラスのFINA Oil and Chemical Co.から3376の商品名の下に市販される、2.5g/10分のメルトフローインデクスを有するアイソタクチックポリプロピレンホモポリマー樹脂である。炭素原子6個までを有するアルキル基を有するジアルキルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、および過酸化ジ−tert−ブチルなどの有機過酸化物の添加によって、ポリプロピレンを意図的に加工中に部分的に劣化させても良い。約2〜15の劣化因数が適切である。また例えばスクラップフィルムまたはトリミング屑形態の再利用または再生ポリプロピレンを約60質量%未満の量で、ポリプロピレンに組み込んでも良い。
【0020】
少なくとも約75%のアイソタクチックポリプロピレン、および最大で約25%のその他のポリマーまたはポリマー群を有する混合物も本発明の加工で有利に利用できるかもしれない。このような混合物において適切な追加的ポリマーとしては、プロピレンとエチレンなどのその他のオレフィンとの共重合体、4〜8個の炭素原子を有するモノマーを含むオレフィン、およびその他のポリプロピレン樹脂が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0021】
本発明で使用するためのポリプロピレンは、約300〜8000の分子量を有し、約60℃〜180℃の軟化点を有する、合成または天然起源の1〜40質量%の樹脂を任意に含んでも良い。典型的にこのような樹脂は、石油樹脂、スチレン樹脂、シクロペンタジエン樹脂、およびテルペン樹脂の4つの主要クラスの1つから選択される。任意にこれらのクラスのいずれかからの樹脂は、部分的にまたは完全に水素付加されていても良い。石油樹脂は典型的にモノマー成分として、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエン、インデン、メチルインデン、ブタジエン、イソプレン、ピペリレン、および/またはペンチレンを有する。スチレン樹脂は典型的にモノマー成分として、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエン、および/またはブタジエンを有する。シクロペンタジエン樹脂は典型的にモノマー成分として、シクロペンタジエンおよび任意にその他のモノマーを有する。テルペン樹脂は典型的にモノマー成分として、ピネン、α−ピネン、ジペンテン、リモネン、ミルセン、およびカンフェンを有する。
【0022】
本発明で使用するためのポリプロピレンは、技術分野で既知のように、任意に添加剤およびその他の構成要素を含んでも良い。例えば本発明のフィルムは、充填剤、顔料およびその他の着色剤、ブロッキング防止剤、潤滑剤、可塑剤、加工助剤、帯電防止剤、成核剤、抗酸化剤および熱安定剤、紫外線安定剤、およびその他の改質剤を含有しても良い。充填剤およびその他の添加剤は、好ましくは、ここで述べる好ましい実施態様により達成される特性に悪影響を与えないように選択された有効量で、添加される。典型的にこのような材料は、伸展フィルムになる前にポリマーに(例えばフィルムへの延伸前にポリマー溶融物中に)、添加される。有機充填剤は、有機染料および樹脂、並びにナイロンおよびポリイミド繊維などの有機繊維、そしてポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ハロゲン化ポリマー、ポリメチルメタクリレート、およびシクロオレフィンポリマーなどのその他の任意に架橋されたポリマー混在物を含んでも良い。無機充填剤としては、顔料、ヒュームドシリカおよびその他の形態の二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウムまたはケイ酸マグネシウムなどのケイ酸塩、カオリン、タルク、ケイ酸アルミニウムナトリウム、ケイ酸アルミニウムカリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ藻土、石膏、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化鉄、炭素繊維、カーボンブラック、グラファイト、ガラスビーズ、ガラスバブル、鉱物繊維、粘土粒子、金属粒子などが挙げられるかもしれない。用途によっては本発明の二軸伸展加工中に、充填剤粒子の周囲に空隙を形成させることが有利かもしれない。多くの有機および無機充填剤もブロッキング防止剤として効果的に使用できるかもしれない。代案としては、あるいはそれに加えて、ポリジメチルシロキサン油、金属石鹸、ワックス、高級脂肪族エステル、および高級脂肪酸アミド(エルクアミド、オレアミド、ステアラミド、およびベヘナミドなど)などの潤滑剤を用いても良い。
【0023】
また脂肪族三級アミン、グリセロールモノステアレート、アルカリ金属アルカンスルホネート、エトキシ化されたまたはプロポキシ化されたポリジオルガノシロキサン、ポリエチレングリコールエステル、ポリエチレングリコールエーテル、脂肪酸エステル、エタノールアミド、モノおよびジグリセリド、およびエトキシ化された脂肪アミンをはじめとする帯電防止剤を用いても良い。またジベンジルソルビトールまたはその誘導体、キナクリドンおよびその誘導体、安息香酸ナトリウムなどの安息香酸金属塩、ビス(4−tert−ブチル−フェニル)リン酸ナトリウム、シリカ、タルク、およびベントナイトなどの有機または無機成核剤を組み込んでも良い。またフェノールタイプ(ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]および1,3,5−トリメチル2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンなど)、そしてアルカリおよびアルカリ土類金属ステアレートおよびカーボネートをはじめとする抗酸化剤および熱安定剤を有利に使用しても良い。また難燃剤、紫外線安定剤、相溶化剤、抗微生物剤(例えば酸化亜鉛)、導電体、および伝熱体(例えば酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、およびニッケル粒子)などのその他の添加剤をフィルムの形成に使用するポリマー中に混合しても良い。
【0024】
技術分野で既知のように、第1のポリマーをシート形態にキャストして延伸に適した層が調製され、ここで述べる好ましいフィルムを得ることができる。ポリプロピレン層を製造する際、シートをキャストする適切な方法は、安定した均質な溶融物を生ずるように押出し機バレル温度を調節した一軸、二軸、カスケード、またはその他の押出し機システムの供給ホッパーに、第1のポリマーを供給することである。ポリプロピレン溶融物はシートダイを通して、回転する冷却された金属鋳造ホイール上に押出しできる。任意に鋳造ホイールを流体を満たした冷却槽内に部分的に浸漬でき、あるいは鋳造ホイールからはずした後に、任意にキャストシートを流体を満たした冷却槽に通過させることができる。
【0025】
次に得られたシートを実質的に互いに垂直で、好ましくはそれぞれが流れ方向(MD)とウェブ横方向(CD)に対応する、第1および第2方向に同時二軸延伸する。あらゆる延伸方法の内、発明に従ったラミネートのための第1のポリマー層の商業的製造に最も好ましい方法としては、フラットフィルムテンター装置による同時二軸延伸が挙げられる。このような延伸方法は、ここでは同時二軸テンター延伸と称する。この加工のために使用される装置は、加速するローラー上に進めることでフィルムがMDに延伸される、従来の逐次二軸延伸装置とは区別される。延伸中にローラーとフィルム全面との接触が避けられることから、同時二軸テンター延伸が好ましい。シートの対向端に沿って(複数のクリップなどの手段を用いて)シートを掴み、変動する速度で末広レールに沿って把持手段を進めるテンター装置上で、同時二軸テンター延伸が実施される。本願明細書全体を通して、グリッパおよびクリップという言葉は、その他のフィルム端把持手段を含む。MDにクリップ速度を増大させることで、MDにおける延伸が生じる。末広レールなどの手段を使用することで、CD延伸が生じる。このような延伸は、例えば米国特許番号第4,330,499号および第4,595,738号で開示される方法および装置によって、そしてより好ましくは米国特許番号第4,675,582号、第4,825,111号、第4,853,602号、第5,036,262号、第5,051,225号、および第5,072,493号で開示される方法およびテンター装置によって達成できる。このような二軸テンター装置は逐次および同時二軸延伸加工の能力があるが、本発明は同時二軸延伸のみを包含する。上および下で使用される同時二軸延伸という用語は、第1および第2方向それぞれの最終延伸の少なくとも10%、より好ましくは少なくとも25%、そしてさらにより好ましくは少なくとも40%が、同時に実施されることを意味する。同時二軸延伸フィルムはチューブラブローンフィルム延伸加工によって製造できるが、本発明のラミネートで使用される第1のポリマー層は、すぐ上で述べた好ましいフラットフィルムテンター延伸加工によって製造して、厚さの変動を最小化し、典型的にチューブラブローンフィルム加工に伴う加工の難しさを避けることが好ましい。
【0026】
最終第1および第2方向延伸パラメータは、好ましくは互いに独立に3:1〜15:1であり、より好ましくは4:1〜12:1で、特に好ましくは5:1〜10:1である。
【0027】
第1のポリマー層の延伸は、上に示すような過延伸モードを使用して適用され、例えば比例的延伸プロフィール、あるいはMDまたはCDオーバーバイアス延伸プロフィールなどの異なる延伸プロフィールを適用して実施されても良い。
【0028】
第1のポリマー層を第1および第2方向の少なくとも1つにおいて、それぞれピーク第1および/または第2方向延伸比率に過延伸し、引き続いて最終第1および/または第2方向延伸比率に収縮させる。得られるラミネートの十分な熱安定性を得るには、第1および第2方向の少なくとも1つにおいて過延伸が必要なことが分かった。好ましい実施態様では、ピークCD延伸パラメータは最終CD延伸パラメータの少なくとも1.15倍であり、より好ましくは少なくとも1.2倍、そして特に好ましくは少なくとも1.3倍である。特に好ましいのは、最終CD延伸比率の少なくとも1.1倍、そしてより好ましくは少なくとも1.15倍のピークCD延伸比率を示し、最終MD延伸比率パラメータの少なくとも1.05倍、そしてより好ましくは少なくとも1.1倍のピークMD延伸比率を示す第1のポリマー層である。
【0029】
場合によっては、特定の方向に高い破断点伸びおよび高い靭性を有するフィルムが好ましい。これらの特性は、その方向における低い最終圧伸比率によって達成できる。低い最終圧伸比率は、1999年3月25日に出願されたWO00/29,197で述べられるように、オーバーバイアスプロフィールを適用して都合良く得られる。これらのプロフィールは、均一の特性と厚さを有するフィルムも提供する。
【0030】
第1のポリマー層の同時二軸延伸は、第1のポリマーの組成、第1のポリマー層のキャスティングおよび急冷のパラメータ、フィルム延伸に先だって予熱する間の時間−温度履歴、用いる延伸温度、および延伸速度をはじめとするがこれに限定されるものではない、多くの加工条件に敏感に反応する。ピーク第1または第2方向延伸パラメータに延伸するのに先だって、第1のポリマー層は通常、1〜500秒間、より好ましくは5〜300秒間にわたり、80〜180℃、より好ましくは90〜170℃の温度に予熱される。次に典型的に、ピーク第1および/または第2方向延伸パラメータへの延伸が、100〜200℃の温度、より好ましくは110〜170℃の温度、そして特に好ましくは140〜160℃の温度で実施される。次に第1のポリマー層を最終第1および/または第2方向延伸パラメータに収縮させ、典型的に80〜200℃、より好ましくは90〜180℃の温度で0.1〜100秒間、より好ましくは0.1〜50秒間にわたり、収縮した最終状態を維持させる。延伸完了後、第1のポリマー層は徐々に室温に冷却できるが、好ましくは例えば50K/秒以上の冷却速度で急速に冷却させ、次に延伸装置から迅速に取り出す。次に第1のポリマー層をロール形態に巻いて保管する。上述のパラメータは例としてのみ示したもので、修正した温度−時間プロフィールを適用しても良い。適切な延伸パラメータのさらなる詳細は、その内容を本願明細書に引用した上述のU.S.出願番号09/192059にある。本特明細および相互参照付きの上述のU.S.出願番号09/192059の教示の利点により、当業者はパラメータのいずれかまたは全てを調節し、それによって異なる規模の改善が得られ、あるいはそれによって前記改善を実現するのに必要な延伸プロフィールオーバーバイアスを正確なレベルに調節できる。
【0031】
本発明で有用な第1のポリマー層は、好ましくは約5〜100μm、そしてより好ましくは約10〜55μmの最終厚を有する。過剰な脆さおよび取り扱い困難さを避けるためにフィルムは厚さが十分あるべきであり、同時に好ましくないほど強固または硬くて取り扱いまたは使用が困難なほど厚くてはならない、という了解の下で、第1のポリマー層はより厚いあるいはより薄いフィルムであっても良い。端の領域を除き、ウェブに沿ってフィルムの内幅を横切り、平均に対する標準偏差で測定したフィルム厚の変動は、好ましくは10%未満である。この内幅は、フィルム全幅に対するフィルム端の相対部分次第で変動する。概してフィルム端は、同時二軸延伸操作を適用しても二軸性に延伸されず、むしろ一軸性に近い延伸された特徴を示す。したがって例えばロール形態に巻くのに先だってまたはその後に、第1のポリマー層の端を切り落として廃棄することが必要かもしれない。
【0032】
第1のポリマー層は、第2のポリマー層の適用に先だって、スクリーン印刷、フレキソ印刷または輪転グラビアなどの従来の印刷方法によって、その主要面の片方または双方に印刷しても良い。印刷はいかなるタイプであっても良く、例えば画像、説明書、位置決めまたは切断印、または第1のポリマー層から第2のポリマー層を離層しようとすると破損する安全印を含んでも良い。
【0033】
第2のポリマー層のために適したポリマーは、それが第1のポリマー層に押出しまたは熱接着できる、すなわち熱および任意に圧力をかけることで結合できるように選択される熱可塑性ポリマーである。第2のポリマーは、好ましくは得られるラミネートが、それぞれ第1および第2のポリマー層の機械的により弱い方の凝集強さを越えるT形剥離強度を有するように選択される。第2のポリマーは、第2のポリマー層を第1のポリマー層にラミネートして、得られるラミネートの手による分離を試みることでスクリーンできる。この試験にラミネートが合格し手で分離できなければ、選択された第2のポリマーは選択された第1のポリマーと適合性である。
【0034】
第2のポリマーは、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリーレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド−イミド、ポリエーテル−アミド、ポリエーテルイミド、ポリアリールエーテル、ポリアリールエーテルケトン、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリスチレンとそれらの誘導体、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、セルロース誘導体、ポリエチレン、ポリオレフィン、オレフィンモノマーが最多量を占める共重合体、フッ素化されたポリマーと共重合体、塩素化されたポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエーテル、イオノマー樹脂、エラストマー、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、およびポリウレタンから成る群より選択される、熱可塑性ポリマー材料を含んでも良い。上記ポリマーのいずれかを含む混和性または不混和性ポリマー配合物、および上記いずれかのポリマーの成分モノマーのいずれかを含む共重合体も、このような配合物または共重合体から製造されるポリマー層が、第1のポリマー層上に押出しまたは熱接着できるならば適切である。特に好ましいのは、少なくとも30重量%、より好ましくは少なくとも40重量%の1つ以上のポリオレフィン、特にポリプロピレンまたはポリエチレンを含むポリマーである。第2のポリマー層との関連で使用する場合、「ポリエチレン」という用語は、重量で少なくとも約90%のエチレンモノマー単位を含む共重合体を包含する。また「ポリエチレン」は、重量で少なくとも約75%のポリエチレンを含むポリマー混合物も包含する。「ポリプロピレン」という用語は、上で第1のポリマー層について述べたのと同じ意味を有する。
【0035】
第2のポリマーは、充填剤、顔料およびその他の着色剤、ブロッキング防止剤、潤滑剤、可塑剤、加工助剤、帯電防止剤、成核剤、抗酸化剤および熱安定剤、紫外線安定剤、およびその他の改質剤などの従来の添加剤を含んでも良い。充填剤およびその他の添加剤は、好ましくは第1のポリマー層に対する第2のポリマー層の結合特性に悪影響を及ぼさないように選択される、有効量で添加される。第2のポリマーに含まれる添加剤量は、好ましくは第2のポリマーの質量の35wt%未満であり、より好ましくは30wt%未満である。第1のポリマー中で使用するための上記添加剤は、第2のポリマーでも有利に利用できる。
【0036】
第2のポリマー層は、加熱および任意に加圧手段によって第1のポリマー層に適用される。第1の方法では、第1および第2のポリマー層を加熱ロールに通過させて、このような層を互いに結合するのに十分な熱および圧力を加えることで、第1のポリマー層と第2のポリマー層を互いにラミネートする。より好ましい第2の方法では、安定した均質な溶融物を生じるように押出し機バレルの温度が調節された、一軸、二軸、カスケード、またはその他の押出し機システムの供給ホッパー内に、第2のポリマーが供給される。次に第2のポリマーの溶融物をシートダイに通過させて第1のポリマー層上に押出し、引き続いて例えば空冷できる。得られるラミネートは、引き続いてロール形態に巻くことができる。
【0037】
第2のポリマー層は、例えば第1のポリマー層上に第2のポリマー層を熱接着するのに先だって、第1のポリマー層上に同時に押出され、あるいは互いにラミネートされる、2つまたは複数のポリマー層から成っても良い。二重または複層構造を有する第2のポリマー層で有用なポリマーは、好ましくは第2のポリマー層について上で述べたポリマー群から選択される。
【0038】
本発明に従った得られるラミネートが、高い寸法安定性、そして特にCDの収縮において低い変動を示すことが、本発明者らによって意外にも見いだされた。本発明者らはこのような理論による拘束を望まないが、これは第2のポリマー層適用時の熱、そして任意に圧力への暴露に耐える第1のポリマー層の高い寸法安定性によるものと考えられる。本発明に従ったラミネートは、下の試験セクションで述べる測定方法に従って測定すると、流れ方向に少なくとも100mの長さにわたり、CDに約0.6%以下、より好ましくは約0.4%以下、そして特に好ましくは約0.2%以下のラミネート収縮の変動を示す。下の試験セクションで述べる測定方法に従って測定される、流れ方向に少なくとも100mの長さにわたるCDにおけるラミネート収縮の絶対値は約±1.5%以下であり、より好ましくは約±1.0%未満である。
【0039】
本発明に従ったラミネートの高い寸法安定性は、第1のポリマー層の主要面の片方または双方が印刷される用途で特に有利である。第1のポリマー層上への第2のポリマー層の押出し結合によって、印刷は実質的に影響されず、印刷はMDに沿ってCDで、事実上歪められず変形しない。ラミネートロールを2つ以上のより小さいロールに細長く切ることが必要な場合、ロールに正確に配置された印刷があれば、このような細長い切断は最小限の無駄で容易に実施できる。CDのラミネート収縮に際だってより高い変動を示す技術的現状のラミネートでは、正確に配置された印刷がある細長く切ったロールは、より大きな誤差が許容され、際だってより多量の無駄が受け入れられる場合にのみ、得ることができる。
【0040】
本発明に従ったラミネートは変性されても良く、および/またはさらなる層を含んでも良い。
【0041】
好ましい実施態様では、第2のポリマー層の露出面は、メカニカルクロージャシステムの雄ファスナー要素を示す。例えばWO 94/23,610で開示される方法に従って調製できる、マッシュルームタイプ雄ファスナー要素4を第2のポリマー層2の露出面に含む、特定構造物を図2に示す。
【0042】
本発明に従ったその他の好ましい実施態様では、第2のポリマー層2の露出面に、メカニカルクロージャシステムの雌ファスナー要素3の層がある。それを通じてこのような繊維シート層が第2のポリマー層の露出面に結合する、アンカー部分の間に弓形タイプ構造を有する長軸方向に伸展された繊維の層を含む、特定構造物を図3に示す。図3の構造物の調製については、WO92/01401で述べられている。
【0043】
第1のポリマー層主要面の少なくとも1つが印刷され、第2のポリマー層露出面上のまたはこのような表面に付着する機械的締結要素を示す、本発明に従ったラミネートは、おむつなどの使い捨て繊維製品の構成要素として特に適している。このようなラミネートは、特に好ましくはおむつの腰部分に使用され、ラミネート露出面の機械的締結要素と噛み合う機械的締結要素を含む、おむつのクロージャ締結テープのためにランディング領域を形成するのに使用されても良い。
【0044】
発明に従ったラミネートは、それぞれ第2または第1のポリマー層の露出面に適用できる、1つ以上の接着剤層を含むこともできる。特に好ましいのは、第1のポリマー層の露出面に接着剤層を示し、第2のポリマー層の露出面上のまたはそれに付着する機械的結合要素を示すラミネートである。好ましい接着剤は、圧力、熱、またはそれらの組み合わせによって活性化できるものである。適切な接着剤としては、アクリレート、ゴム樹脂、エポキシ、ウレタンまたはそれらの組み合わせをベースとするものが挙げられる。接着剤層は、溶液、水性またはホットメルトコーティング方法によって適用しても良い。接着剤としては、ホットメルト塗布された調合物、転写塗布された調合物、溶剤塗布された調合物、およびラテックス調合物、並びにラミネート加工、熱活性化および水活性化接着剤および結合剤を挙げることができる。本発明に従った有用な接着剤としては、あらゆる感圧接着剤が挙げられる。感圧接着剤は、乾燥および永久粘着性、指先の圧力以下での接着、そして被着材を堅持する十分な能力をはじめとする特性を有することが周知である。発明で有用な接着剤の例としては、ポリアクリレートの一般組成をベースとするものと、ポリビニルエーテルと、自然ゴム、ポリイソプレン、およびポリブタジエンなどのジエンゴムと、ポリイソブチレンと、ポリクロロプレンと、ブチルゴムと、ブタジエン−アクリロニトリルポリマーと、熱可塑性エラストマーと、スチレン−イソプレンおよびスチレン−イソプレン−スチレン(SIS)ブロック共重合体、エチレン−プロピレン−ジエンポリマー、およびスチレン−ブタジエンポリマーなどのブロック共重合体と、ポリ−α−オレフィンと、非晶質ポリオレフィンと、シリコーンと、エチレン酢酸ビニル、エチルアクリレート、およびエチルメタクリレートなどのエチレン−含有共重合体と、ポリウレタンと、ポリアミドと、エポキシと、ポリビニルピロリドンおよびビニルピロリドン共重合体と、ポリエステルと、上記のものの混合物または配合物(連続相または分散相)とが挙げられる。さらに接着剤は、粘着性付与剤、可塑剤、充填剤、抗酸化剤、安定剤、顔料、拡散体、硬化剤、繊維、フィラメント、および溶剤などの添加剤を含有できる。また接着剤は、あらゆる既知の方法によって任意に硬化できる。
【0045】
有用な感圧接着剤の概要は、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering第13巻、Wiley−Interscience Publishers(ニューヨーク、1988年)にある。有用な感圧接着剤の追加的説明は、Encyclopedia of Polymer Science and Technology第1巻、Interscience Publishers(ニューヨーク、1964年)にある。
【0046】
以下の実施例に関して、発明をさらに詳しく説明する。これらの実施例は、様々な特定の好ましい実施態様、および技術をさらに例証するために提供される。しかし本発明の範囲を逸脱することなく、多くの変更および修正ができるものとする。
【0047】
それに先だって、実施例で使用するいくつかの試験方法について述べる。
【0048】
試験方法
第1のポリマー層の収縮
評価する第1のポリマー層から、2.54cmの幅および約30cmの長さを有する第1のポリマー層のストリップを切断した。第1のポリマー層ストリップ上に、互いに25.4cmの距離に2個の印を配置させた。次に第1のポリマー層のストリップの一端をクランプに取り付けて、120℃の強制通風炉内に5分間吊した。第1のポリマー層ストリップを炉から取り出して、23℃に冷却させた。
【0049】
印間の距離を再度測定して、元の距離と比較した。差を元の距離で割って百分率で表した。試験する第1のポリマー層をそれぞれ3回評価し、結果を平均した。CDとMDで測定を行った。
【0050】
ウェブ横方向のラミネート収縮(%)およびばらつき
a)一般方法
CDに幅、そしてMDに長さを有する第1のポリマー層のロールの一主面に、ロゴおよび整合印を印刷した。
【0051】
隣接する整合印各組の端の間の距離を測定して、第1のポリマー層のロールの最外部または外側の重なり上に記録した。ウェブのMDにさらに80mm先の距離でこの手順を繰り返し、測定距離を平均した。上の場合、12箇所の距離を測定した。
【0052】
次に印刷された第1のポリマー層上に第2のポリマー層を押出し、あるいは熱接着した。押出し結合加工の完了後、ラミネートを冷却させた。
【0053】
このようなロールの最外部または外側の重なり上で、整合印端の間の距離を測定した。MDにおいてウェブのさらに80mm先の距離で、MDにおいてウェブのさらに少なくとも100m以上先のMDロールの内側の重なり上(すなわち最外部または外側の重なり上における測定と比べて、MDにおいてウェブのさらに少なくとも100.08m以上先)で、そしてMDにおいてウェブのなおさらに80mm先の距離(すなわち最外部または外側の重なり上における測定と比べて、MDにおいてウェブのさらに少なくとも100.16m以上先)で、この手順を繰り返して測定距離を平均し、CDにおけるラミネート上の印間の平均距離を出した。
【0054】
第2のポリマー層適用前のCDにおける第1のポリマー層上の印間の平均距離から、ラミネート上のCDにおける印間の平均距離を差し引いて、第2のポリマー層適用前の第1のポリマー層のCDにおける平均距離で割り、CDのラミネート収縮を百分率で得た。
【0055】
CDにおけるラミネート収縮の変動は、ラミネート収縮百分率の最大値からラミネート収縮百分率の最小値を引いた差として定義される。多数の測定ではラミネート収縮の変動は、標準偏差σの6倍に相当する。
【0056】
MDにおけるラミネート収縮およびMDにおけるラミネート収縮の変動は、同じように定義される。
【0057】
b)以下の実施例で適用された特定方法
下で述べる実施例では、以下の特定の測定を適用した。第1のポリマーのロールは、1.60mの幅および約10,000mの長さを有した。この場合、それぞれCDに38mm、MDに9mmのサイズを有する7個の整合印をフィルムに印刷した。整合印の中心は互いに240mm離れていた。
【0058】
隣接する整合印の各組の端の間の距離を測定し、第1のポリマー層のロールの最外部または外側の重なり上に記録した。MDにおいてウェブのさらに80mm先の距離でこの手順を繰り返し、測定された距離を平均した。第1のポリマー層の最外部または外側の重なり上で、全部で12箇所の距離を測定した。第1のラミネートロールの内側の重なり上で、これらの測定を繰り返した。
【0059】
第2のポリマー層の適用後、得られたラミネートを240mmの幅を有する6個のロールに細長く切った。各整合印のほぼ中心を切断した。
【0060】
6個の細長く切った各ラミネートロールを調べて、各ロール上の整合印端の間の距離をこのようなロールの最外部または外側の重なり上で測定した。これを6個の各ロールのウェブの80mm先の距離で繰り返した。このようにして再度12個の数が得られ、これらを平均した。
【0061】
6個の各ラミネートロールのMDにおいて、ウェブのさらにおよそ2,000m先で、そしてMDにおいてウェブのなおさらに80mm先でこれらの測定を繰り返した。
【0062】
測定した距離の値を使用して、CDの収縮および横方向の収縮の変動を計算した。
【0063】
流れ方向のラミネート収縮(%)
a)一般方法
MDのラミネート収縮およびMDのラミネート収縮の変動は、対応するCDの長さに対して同じように定義される。
【0064】
b)下の実施例で適用される特定方法
MDの収縮では、ロールの最初からMDにおいて1.6mの距離にあるウェブの一箇所のみで測定を行ったこと以外は、上述のCDにおけるのと同一の手順を使用した。
【0065】
引張り強さおよび破断点伸び
引張り試験機(Zwick)を使用して、幅25.4mmおよび長さ約20cmの寸法を有する第1のポリマー層およびラミネートの検体をそれぞれ評価した。ジョーは100mm離れた距離に配置させた。250mm/分のクロスヘッド速度を用いた。
【0066】
ラミネートの接着強さ
ループがある押出された第2のポリマー層を第1のポリマー層から取り除くことで、ラミネートの分離を試みる。結合レベルの定性的判断をした。ラミネートがそれぞれ手で分離不能または分離可能ならば、それぞれ合格または不合格と判定した。
【0067】
摩擦係数
DIN 53375に従って動力学摩擦係数を測定した。200gの重しを用いた。各測定を3回行い、各試験ではそれぞれ第1のポリマー層またはラミネートの新しいサンプルを用いた。試験に用いた基材または表面は、ドイツ国ノイスの3M Deutschland GmbHからExtrusion Bonded Loop#EBL−1510として市販される、ループ付き表面であった。
【0068】
剛性
第1のポリマー層またはラミネートの各ストリップから、長辺が各ウェブのCDに伸びる幅25mmおよび長さ約90mmのフィルムを切断した。75mm離して、ストリップ上に印を配置させた。ストリップの対向端を一緒にして、2個の印が重なるようにストリップを輪にし、ストリップ端を従来の引張り試験機の下側ジョーにクランプした。次に上側ジョーを210mm/分の速度で下ろした。ジョー間の距離が12mmになるまで、上側ジョーによりループを圧搾した。この時点でループを圧搾するのに要した力をcNで記録した。測定を3回繰り返し、結果を平均した。
【0069】
実施例
実施例1
ドイツ国ジークドルフのBrueckner Maschinenbau GmbHから入手されるLISIM(登録商標)Tap 1241テンター延伸装置を使用して、同時二軸伸展ポリプロピレン(S−BOPP)の第1のポリマー層を調製した。用いたポリプロピレン樹脂は、密度0.905およびメルトフローインデクス2.5(230℃および2.16kg)を有するFina 3376であった。
【0070】
第1のポリマー層をはじめに、ピークCD延伸比率7.3およびピークMD延伸比率6.0に延伸した。延伸は149℃の温度で実施した。
【0071】
第1のポリマー層の温度を165℃に保ち制御されたやり方で、引き続いて第1のポリマー層を最終CD延伸比率6.7および最終MD延伸比率5.4に収縮させた。フィルムの最終厚は15μmであった。同時二軸伸展ポリプロピレン(S−BOPP)の第1のポリマー層の調製加工パラメータを表1に要約する。
【0072】
同時二軸伸展ポリプロピレン(S−BOPP)の第1のポリマー層で、上述の試験を行った。このような試験の結果を下の表2に要約する。
【0073】
次に第1のポリマー層の一面を表面張力48ダインにコロナ処理して、次に4週間以内にロゴデザインと整合印をコロナ処理された表面に印刷し、最終ラミネートに転換するのを助けた。
【0074】
次にWO92/01401の実施例3が述べるやり方でWO‘401の図6に従った装置を使用して、長軸方向に伸展された繊維(長さ50mm、直径10dtex、デンマーク国バーデのFiber Visions a/sによって供給されるポリプロピレン繊維Hy−Comfort Phil)の層、第2のポリマー層(ポリプロピレン/ポリエチレン配合物、厚さ45μm)、および上で特性を示した同時二軸伸展ポリプロピレンの第1のポリマー層をこの順で含む、押出し結合されたラミネートを調製した。第1のポリマー層上に押出された第2のポリマー層に繊維層が結合する、アンカー部分の間に弓形タイプ構造を有する繊維層を提供するために、繊維を段ロールに沿って通過させた。得られた押出し結合されたループラミネートの模式図を図3に示す。印刷された表面が外側を向くように、押出し結合されたラミネート内に第1のポリマー層を導入した。画像は対向面からループ層を通しても見えた。
【0075】
上述の試験方法を使用して、ラミネート収縮を調べた。ラミネートは定性的にも評価して、3層間の結合程度を判定した。押出し結合されたループラミネートの特性を表3に要約する。
【0076】
実施例2
同時二軸伸展ポリプロピレンの第1のポリマー層調製のための加工パラメータを変えたこと以外は、実施例1を繰り返した。フィルムを151℃の温度で、ピークCD延伸比率7.2およびピークMD延伸比率6.0に延伸した。次に165℃の温度を保ちながら、第1のポリマー層を最終CD延伸比率6.5および最終MD延伸比率5.4に収縮させた。フィルムの最終厚は15μmであった。使用した加工パラメータを表1に要約する。
【0077】
同時二軸伸展ポリプロピレンの第1のポリマー層の特性を表2に示す。ラミネートの試験結果を表3に示す。
【0078】
比較例1
使用した第1のポリマー層が、Bischof and Klein GmbH & Co.(ドイツ国コンゼル)からEPF 023として入手されるブローンポリエチレンフィルムであったこと以外は、実施例1で述べた押出し結合加工を繰り返した。第1のポリマー層の特性を表2に要約し、対応するラミネートの特性を3に示す。
【0079】
比較例2
Brueckner Maschinenbau GmbHからの逐次延伸装置LEXを使用して、逐次的に二軸伸展されたポリプロピレンフィルムを用いたこと以外は、実施例1に述べた押出し結合加工を繰り返した。使用したポリプロピレン樹脂はFina3374であった。最終MD延伸比率は5.4、最終CD延伸比率は9.0であった。最終フィルム厚は19μmであった。
【0080】
比較例3
ドイツ国ビースバーデンのMitsubishi Polyester Film GmbHからHOSTAPHAN(登録商標)RHS12として入手されるポリエステル(ポリエチレンテレフタレートまたはPET)フィルムを第1のポリマー層として用いたこと以外は、実施例1の押出し結合加工を繰り返した。
【0081】
比較例4
米国ウィスコンシン州チペワフォールズのHuntsman CompanyからLXCPP−242.6−75として入手されるキャストポリプロピレンフィルムを第1のポリマー層として用いたこと以外は、実施例1に述べた押出し結合加工を繰り返した。フィルムは30μmの厚さを有した。
【0082】
【表1】
Figure 2004503405
【0083】
【表2】
Figure 2004503405
【0084】
【表3】
Figure 2004503405

【図面の簡単な説明】
【図1】第1のポリマー層1および第2のポリマー層2を含み、第1のポリマー層1が少なくとも1つのポリオレフィンを含んで同時二軸延伸され、第2のポリマー層2が第1のポリマー層1の上に押出されあるいは熱接着される、本発明に従ったラミネートの模式図である。
【図2】第1のポリマー層1および第2のポリマー層2を含み、第1のポリマー層1が少なくとも1つのポリオレフィンを含んで同時二軸延伸され、第2のポリマー層2が第1のポリマー層1の上に押出されあるいは熱接着される、第2のポリマー層の露出面がメカニカルファスナーシステムのループタイプ雌ファスナー要素3を弓形タイプ構造で有する、本発明に従ったラミネートの模式図である。
【図3】第1のポリマー層1および第2のポリマー層2を含み、第1のポリマー層1が少なくとも1つのポリオレフィンを含んで同時二軸延伸され、第2のポリマー層2が第1のポリマー層1の上に押出されあるいは熱接着され、第2のポリマー層の露出面がメカニカルファスナーシステムのマッシュルームタイプの雄ファスナー要素を有する、本発明に従ったラミネートの模式図である。

Claims (21)

  1. 第1のポリマー層および第2のポリマー層を含み、第1のポリマー層が少なくとも1つのポリオレフィンを含んで同時二軸延伸され、第2のポリマー層が第1のポリマー層上に押出されあるいは熱接着され、流れ方向に少なくとも100mの長さにわたり横方向に約0.6%未満のラミネート収縮の変動を示すラミネート。
  2. 第1のポリマー層が、ピーク第1方向延伸パラメータ、およびピーク第1方向延伸パラメータとは独立にピーク第2方向延伸パラメータに同時二軸延伸され、最終第1方向延伸パラメータ、および/または最終第1方向延伸パラメータとは独立に最終第2方向延伸パラメータに部分的に弛緩される、請求項1に記載のラミネート。
  3. ラミネートの横方向収縮が、流れ方向に少なくとも100mの長さにわたり約−1.0%〜+1.0%未満である、請求項1に記載のラミネート。
  4. 第1のポリマー層のポリマーが、少なくとも50wt%の1つ以上のポリオレフィンを含む、請求項1に記載のラミネート。
  5. 第1のポリマー層のポリマーが、ポリプロピレン、および/または少なくとも約80%のプロピレンモノマー単位を含む少なくとも1つの共重合体を含む、請求項1に記載のラミネート。
  6. 第2のポリマー層のポリマーが、少なくとも1つのポリオレフィンを含む、請求項1に記載のラミネート。
  7. 第2のポリマー層が、前記第1のポリマー層上に10〜200μmの厚さで押出される、請求項1に記載のラミネート。
  8. 第2のポリマー層が、第1のポリマー層上に150〜350℃の温度で押出される、請求項1に記載のラミネート。
  9. 第1方向および第2方向が直交する、請求項1に記載のラミネート。
  10. 第1方向および第2方向が、それぞれ横方向CD、および流れ方向MDである、請求項9に記載のラミネート。
  11. 最終第1方向延伸パラメータが4:1〜15:1であり、最終第2方向延伸パラメータが最終第1方向延伸パラメータとは独立に4:1〜15:1である、請求項1に記載のラミネート。
  12. 第1のポリマー層が、最終第1方向延伸パラメータの少なくとも1.1倍であるピーク第1方向延伸パラメータに、および/またはピーク第1の最終延伸パラメータとは独立に、最終第2方向延伸パラメータの少なくとも1.1倍であるピーク第2方向延伸パラメータに延伸される、請求項1に記載のラミネート。
  13. 第2のポリマー層の露出面が微細構造化された、請求項1に記載のラミネート。
  14. 微細構造化された表面が、メカニカルクロージャシステムの雄要素を含む、請求項13に記載のラミネート。
  15. 第2のポリマー層の露出面に付着したメカニカルクロージャシステムの要素を含む第3の層をさらに含む、請求項1に記載のラミネート。
  16. 要素がフックアンドループシステムのループを含む、請求項15に記載のラミネート。
  17. 第1のポリマー層の一主面が印刷されている、請求項1に記載のラミネート。
  18. 第1または第2のポリマー層の露出面が、それぞれ感圧接着剤層を有する、請求項1に記載のラミネート。
  19. 安定したロール形態に巻かれる、請求項1に記載のラミネート。
  20. (a)ポリオレフィンを含む第1のポリマー層を提供するステップと、
    (b)十分に高い温度をフィルムに与えて顕著な量の二軸延伸をさせるステップと、
    (c)前記第1のポリマー層をピーク第1方向延伸パラメータに、そしてピーク第1方向延伸パラメータとは独立にピーク第2方向延伸パラメータに、同時二軸テンター延伸させるステップと、
    (d)第1のポリマー層を最終第1方向延伸パラメータに、および/または最終第1方向延伸パラメータとは独立に最終第2方向延伸パラメータに収縮させることで、それを部分的に弛緩するステップと、
    (e)第1のポリマー層をこのような部分的弛緩状態において80〜200℃の温度で調質するステップと、
    (f)第2のポリマー層を前記第1のポリマー層上に150〜350℃の温度で押出すステップと
    を含む、ラミネートロールを調製する方法。
  21. 請求項13に記載のラミネートを含む、失禁対策製品。
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