JP2004500282A - プライミング液体損失を防止するバルブ付き供与システム - Google Patents
プライミング液体損失を防止するバルブ付き供与システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004500282A JP2004500282A JP2000617390A JP2000617390A JP2004500282A JP 2004500282 A JP2004500282 A JP 2004500282A JP 2000617390 A JP2000617390 A JP 2000617390A JP 2000617390 A JP2000617390 A JP 2000617390A JP 2004500282 A JP2004500282 A JP 2004500282A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- pressure
- discharge conduit
- liquid
- dispensing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D75/00—Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
- B65D75/52—Details
- B65D75/58—Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture
- B65D75/5861—Spouts
- B65D75/5872—Non-integral spouts
- B65D75/5883—Non-integral spouts connected to the package at the sealed junction of two package walls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D47/00—Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
- B65D47/04—Closures with discharging devices other than pumps
- B65D47/20—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge
- B65D47/2018—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure
- B65D47/2031—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure the element being formed by a slit, narrow opening or constrictable spout, the size of the outlet passage being able to be varied by increasing or decreasing the pressure
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
- Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
- Safety Valves (AREA)
- Devices For Dispensing Beverages (AREA)
Abstract
容器から液体を供与するための供与システムが提供される。このシステムは、容器からの液体との流体連絡を確立するための流路(52)を画定する放出コンジット(41)を含む。弾性バルブ(80)が、当初の実質的に非変形の閉じた構成で放出流路(52)にわたって延びるように提供される。バルブ(80)は、液体が接触する内部側と、周囲外部雰囲気に露出された外部側とを有する。バルブ(80)は、バルブ内部側での圧力がバルブ外部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと外方向に移動可能であり、かつバルブ外部側での圧力がバルブ内部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと内方向に移動可能である通常は閉じている供与オリフィス(84)を画定する。制限構造(56)は、バルブ(80)が当初の実質的に非変形の閉じた構成にあるときにバルブ内部側に接触するように放出コンジット(41)内に配設される。制限構造(56)と放出コンジット(41)が、バルブ内部側の少なくとも一部に対する容器からの液体の流れに対処する少なくとも1つの流路を画定する。制限構造(56)は、バルブ外部側での周囲外圧がバルブ内部側での圧力を上回ったときに、閉じた供与オリフィス(84)が内側に開くのを防止する。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は、(1)バルブ内部側での圧力がバルブ外部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと外方向に移動可能であり、(2)バルブ外部側での圧力がバルブ内部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと内方向に移動可能である通常閉じた供与オリフィスを有するタイプの弾性バルブによって制御される、コンジットを介して容器から液体を供与するための液体供与システムに関する。このシステムは、液体容器と、容器から人の口へ液体を送ることができる取付型コンジットまたはスパウトと、内部弾性自己封止スリット型バルブとを含むポータブル・ドリンク供給システムに組み込むのに特に適している。
【0002】
(発明の背景および従来技術によって提示される技術的問題)
様々なタイプのポータブル供与ドリンク容器が一般的になってきている。1タイプの容器は、キャップ付きスパウトを有する概して柔軟なボトルを備える。キャップを取り外すことができ、ボトルを人の口に向けて傾けることができ、次いでボトルを圧搾して、液体(例えば水や、市販されているスポーツ・ドリンクなど)の流れを人の口に送ることができる。
【0003】
何らかの活動をしている間、ボトルを持ち上げ、口に持っていくのが嫌な場合がある。例えば、長距離のランニング中、自転車に乗っている時、または他のスポーツ活動中、活動中に小さなボトルから飲むことは、活動への集中をそらし、妨げる可能性がある。
【0004】
商用スポーツ・ハイドレーション・システムが開発されており、この必要性に対処するために市販されている。従来のスポーツ・ハイドレーション・システムの1タイプは、液体不透過であり、可撓性があり、折畳み可能な液体含有ポーチが内部に配設されたバックパックを含む。バックパックは、使用者がバックパックを背中に背負うことができるようにするショルダ・ストラップを含む。バックパックは、ジッパーなど従来式または専用アクセス手段を含むことができ、水または他の液体をポーチに充填するために内部の液体含有ポーチに使用者の手が届くようにする。バックパック内の液体含有ポーチの底部は、細長い可撓性チューブに接続され、チューブは、バックパックを介して突出しており、バックパックが人の背中に適切に担われたときに一般に人の口に十分届く長さである。チューブの遠位端が、人の口内に挿入されるように適合された供与コンジットを備える。人は、供与コンジット・アセンブリを吸って液体を引き出すことができる。1つのそのような市販スポーツ・ハイドレーション・システムでは、供与コンジット・アセンブリが、供与アセンブリの端部に、通常は閉じているスリットを画定する弾性バルブを含む。供与コンジット・アセンブリが人の口内に挿入されたとき、人は、スリットに近接するバルブの一部で、バルブの外部を噛むことができる。これによりスリットがわずかに開いて、開いたスリットを介してチューブから液体を吸うことができるようになる。
【0005】
上述したスポーツ・ハイドレーション・システムは、概して満足の行くように機能することができるが、バルブを介して液体を吸い出すことを試みる前に、バルブを開くために供与コンジット・アセンブリの一部を使用者が噛む必要のない改良型のシステムを提供することが望ましい。好ましくは、そのような改良型システムは、人が供与コンジット・アセンブリを吸い始めるときに比較的簡単に開くバルブを含むべきである。さらに、バルブは、人が供与コンジット・アセンブリを吸うのを止めたときに閉じるべきであり、かつ内側に開いて供与コンジット・アセンブリ内のバルブ下方に空気が入ることがないようにすべきである。空気がバルブ下方に入った場合、バルブ下方と、バックパックの底部を介して延びるチュービング内にある供与コンジット・アセンブリ内の液体が、バルブからバックパックに向けて引き込まれる傾向をもつ。その結果、使用者が液体をもう少し飲みたいときに、チューブ内の液体をバルブに戻し、かつバルブに通すためにより強くかつより長く吸わなければならなくなる。したがって、バルブを採用する改良型システムは、普通であればバルブ下方のプライミング液体の損失をもたらすバルブ下方への空気の侵入を防止すべきである。そのような改良型システムは、人が飲みたいと思ったときに液体を普通に簡単に供与することに対処することができる。
【0006】
そのような改良型システムはまた、望ましくは、粗い取扱いまたは誤使用にも漏れを生じずに耐えるべきである。
【0007】
そのような改良型システムが、様々な形状を有し、様々な材料から構成される液体含有デバイスを収容することができることが有利である。
【0008】
さらに、そのような改良型システムは、一貫した動作特性を有するシステムを生成するために、製品不合格率が低く、効率が良く、高品質で、大規模な製造技法に対処することができることが望ましい。
【0009】
本発明は、上述の利点および特徴を有する設計に対処することができる改良型システムを提供する。
【0010】
(発明の簡単な概要)
本発明は、容器からコンジットまたはスパウトを介して人の口に液体を供与することに対処するためのシステムを提供する。システムは、外側または内側に開くことができる弾性バルブを採用する。この改良型システムは、バルブが内側に開いてバルブ下方のシステム内へ空気が進入するのを可能にし、それによりバルブ下方のプライミング液体の損失がもたらされる傾向をなくする、または実質的に最小限に抑える。
【0011】
本発明の一態様によれば、供与システムは、容器からの液体との連絡を確立するための流路を画定する放出コンジットを含む。
【0012】
弾性バルブが、当初の実質的に非変形の閉じた構成で放出コンジット流路にわたって延びる。バルブは、液体が接触する内部側と、周囲外部雰囲気に露出された外部側とを有する。バルブは、バルブ内部側での圧力がバルブ外部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと外方向に移動可能な通常閉じた供与オリフィスを画定する。バルブは、バルブ外部側での圧力がバルブ内部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと内方向に移動可能である。しかし、本発明の一態様は、バルブが開いた構成へ内側に移動するのを防止する働きをする。1つの好ましい実施形態では、バルブは弾性自己封止スリット型バルブである。
【0013】
制限構造は、バルブが当初の実質的に非変形の閉じた構成にあるときにバルブ内部側と接触するように放出コンジット内に配設される。これは、バルブ・オリフィスが開いた構成へと内側に移動するのを防止する。したがって、人が供与システムを吸うのを止めた後、空気が内部に入って、バルブ下方からのプライミング液体の損失をもたらす可能性はない。
【0014】
制限構造とコンジットが、バルブ内部側の少なくとも一部に対する容器からの液体の流れに対処する少なくとも1つの流路を画定する。したがって、バルブの内部側での圧力がバルブ外部側での圧力を所定量だけ上回るとき、供与オリフィスが開いた構成へと外側に移動されて、液体を供与システムから放出できるようにする。
【0015】
1つの好ましい設計では、供与システムが弾性バッフルも含み、しかしそのようなバッフルはシステムの動作に必要である。特に、弾性バッフルは、バルブと制限構造の上流に位置される。弾性バッフルは、システム(またはその一部)が落とされた、または壊れたときに生じる可能性がある「ウォーターハンマー」または他の水圧ハンマー状態など過渡圧力状態下でバルブが外側に開く傾向をなくする、または実質的に最小限に抑える。これは、そのような状態中にシステムから液体が意図せず漏れる可能性をなくする、または少なくとも最小限に抑える。
【0016】
バッフルは、(1)バッフルが上流水圧ハンマー圧力を受けたときに、バルブに近接するコンジット流路の少なくとも一部内への流れを遮断する閉じた位置との間での遮断部材の移動に対処し、(2)バッフルが水圧ハンマー圧力を受けていないときには、バルブに隣接するコンジット流路内への流れを可能にする開いた位置に遮断部材を偏らせる少なくとも1つの弾性支持部材によって支持された遮断部材を含む。
【0017】
好ましい設計では、供与システムが、バッフルとバルブの間で、バルブの内側に環状シートを含む。バッフルは、好ましくは、複数の支持部材を有して環状支持壁に接続されているディスク状中心遮断部材を含み、支持部材は、(1)コンジットを介するバルブへの流れに対処するためにシートから内側に離隔して遮断部材を維持するように通常偏らされ、(2)遮断部材が所定量を超える水圧ハンマー圧力を受けたときにシートに対する遮断部材の外側への移動に対処する。
【0018】
本発明のいくつかの他の利点および特徴は、以下の本発明の詳細な説明、特許請求の範囲、および添付図面から容易に明らかになろう。
【0019】
本明細書の一部をなす添付図面では、図面を通じて、同じ部分を表すために同じ番号を採用している。
【0020】
(詳細な説明)
本発明は、多くの異なる形式での実施が可能であるが、本明細書および添付図面には、本発明の一例として1つの特定の形式のみを開示する。しかし、本発明は、記述する実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、頭記の特許請求の範囲で指摘する。
【0021】
説明を簡単にするために、本発明のシステムを直立姿勢で記述し、上、下、水平などの用語は、この姿勢に関して用いる。しかし、本発明のシステムを、本明細書で記述する直立姿勢以外の向きで製造、保管、移送、使用、および販売することができることを理解されたい。
【0022】
図1は、スポーツ・ハイドレーション・システムの一部として含まれる供与システムの形で本発明の好ましい形式を示す。スポーツ・ハイドレーション・システムは、液体不透過性であり、可撓性があり、折畳み可能である液体含有ポーチ(図示せず)が内部に配設されたバックパック30を含む。バックパック30は、使用者が背中に背負うことができるようにする専用または従来式ショルダ・ストラップ32を含む。バックパック30は、好ましくは、ジッパーなど従来式または専用アクセス手段を含み、水または他の液体をポーチに充填するために内部の液体含有ポーチに使用者の手が届くようにする。
【0023】
バックパック30内の液体含有ポーチの底部は、細長い可撓性チューブ34に接続され、チューブ34は、バックパック30の底部にある適切な開口を介して突出しており、バックパック30が人の背中に適切に担われたときに一般に人の口に十分届く長さである。上述した限りでは、バックパック構造は、任意の適切な専用または従来式設計であってよく、その詳細は本発明の一部をなしてはいない。
【0024】
チューブ34の遠位端は、人の口内に挿入されるように適合された供与コンジット・アセンブリ40を備える。人は、供与コンジット・アセンブリ40を吸って液体を引き出すことができる。図2に示されるように、供与コンジット・アセンブリ40は、外側に広がった底部スカート42と、好ましくは放出コンジット41の一体部分として形成されるテーパ付き内側雄フィッティング44とによって画定される入口端部を有する放出コンジット41を含む。テーパ付き雄フィッティング44は、チューブ34の遠位端内部に受け取られ、摩擦フィットなど適切な手段によって、かつ/または適切な結合材料や溶接などを用いて遠位端に固定されるように適合されている。チューブ34への放出コンジット41の取付けの詳細な設計および構成は、本発明の一部をなしていない。
【0025】
放出コンジット41は中心本体部分48を含み、中心本体部分48の外部には、中心部分48の長さに沿って軸方向に配設され、円周方向に離隔された複数の突起またはバンプ50(図5)が有され、把持補助を提供する。放出コンジット41は、容器からチューブ34を介する液体の流れ連絡を確立するための内部流路52を画定する。好ましい形式では、放出コンジット41は、ポリプロピレンなど熱可塑性ポリマーから成形された実質的に剛性の構造である。
【0026】
供与コンジット・アセンブリ40は、放出コンジット41に加えて、放出コンジット41の遠位端にキャップ・バルブ54を含み、かつキャップ・バルブ54の内側に制限構造56を含む。最も好ましい実施形態では、供与コンジット・アセンブリ40は、制限構造56の内側に任意選択の水圧ハンマー・バッフル58も含む。
【0027】
キャップ・バルブ54、制限構造56、およびバッフル58は、供与コンジット・アセンブリ40を画定する一体型アセンブリを形成するように、放出コンジット41上および内部に取り付けられる。このために、図7に示されるように、放出コンジット41の遠位端は、キャップ・バルブ54、制限構造56、およびバッフル58を受け取るように特別に適合されている。放出コンジット41の遠位端は、環状ショルダ62で終端する、内側方向にテーパの付いた外面60を含む。放出コンジット41の遠位端では、放出コンジット41の内部に、半径方向内側に突出する環状ビード64と、半径方向内側に延在するショルダ66とが含まれる。表面60、ショルダ62、ビード64、およびショルダ66は、本明細書で以後詳細に説明するように、放出コンジット41の遠位端でキャップ・バルブ54の一部分および制限構造56を受け取り、かつそこに係合するように適合されている。
【0028】
キャップ・バルブ54は、環状端部キャップ部70を含む(図9)。端部キャップ部70の周縁は、下方に延在してスカート72を画定し、環状端部キャップ部70の内面は、下方に延在して内部スリーブ74を画定する。内部スリーブ74は、スカート72から半径方向内側に離隔されており、内部スリーブ74とスカート72の間に環状チャネル76が画定される。キャップ・バルブ・チャネル76は、図3に示されるように、放出コンジット41の上側遠位端を受け取るように適合され、それによりスカート72の底端部が放出コンジット・ショルダ62の端部に当接する。
【0029】
図1〜16に例示される第1の実施形態におけるキャップ・バルブ54の好ましい形は、シリコーンゴムや天然ゴムなど熱硬化性エラストマー材料から成形される。バルブを熱可塑性エラストマーから成形することもできる。好ましくは、バルブ・キャップ54は、取引名称(trade designation)DC−595としてDow Chemical Company(米国)から販売されているシリコーンゴムなどのシリコーンゴムから成形される。この材料から成形されるとき、バルブ・キャップ54は、可撓性、柔軟性、弾力性、弾性を有し、それによりスカート72は、放出コンジット外側曲面60の周りに伸び、かつその面と封止係合することができ、その結果、図3および4に示されるように放出コンジット41の遠位端にキャップ・バルブ54が密接に取り付けられ、放出コンジット41の環状遠位端がスカート72と内部スリーブ74との間で押圧される。
【0030】
図9に示されるように、キャップ・バルブ54は、中心に配設されたバルブ部分またはバルブ80を含む。バルブ80は、キャップ・バルブ54の一体成形内側部分である。例示される好ましい実施形態では、バルブ80は、米国特許第5676289号に開示されたバルブ46に関して、実質的に米国特許第5676289号に開示された市販のバルブ設計の構成および動作特性を有する。そのようなタイプのバルブの動作はさらに、米国特許第5409144号で参照番号3dによって表される同様のバルブに関して記述されている。それら2つの特許の説明を、本明細書に関連し、整合性がなくならない程度まで参照により本明細書に組み込む。
【0031】
本明細書で図2および9に例示されるように、バルブ80は、ヘッド部または中心壁82を含み、この壁82は可撓性があり、外側に凹形の形状を有し、ヘッド部または中心壁80を介して延在する少なくとも1つ、好ましくは2つの供与スリット84を画定する。好ましい形式のバルブ80は、長さの等しい2つの相互に垂直な交差スリット84を有する。交差スリット84は、凹形中心壁82に、4つの概して扇形のフラップまたはペタルを画定する。フラップは、上述した米国特許第5409144号に記述されている周知の様式で、十分な大きさの圧力増大に応答してスリット84の交差点から外側に開く。
【0032】
バルブ80は、バルブ・ヘッド部分または中心壁82から外側に延在するスカート86(図2および9)を含む。スカート86の外(上)端部には、下方向に角度の付いた向きでスカート86から周縁に延びる薄い環状フランジ88(図2および9)が存在する。薄いフランジ88は、概して鳩尾形の横方向断面を有する、拡がったはるかに厚い周縁フランジ100で終端する。
【0033】
図2で、キャップ・バルブ54が、放出コンジット41上で閉じた状態で中心バルブ部分またはバルブ80と適切に配置されているとき、バルブ80は、端部キャップ70の頂部に関して凹んでいる。しかし、人が供与コンジット・アセンブリの端部を吸うと、バルブ中心壁82は、その凹んだ位置から外側に押され、液体がバルブ80を介して流れる。より具体的には、バルブ80下方の圧力が外部周囲圧力を所定量だけ上回ると、バルブ80が、凹んだ、または引込んだ位置から、図3に点線の想像線で示した延び開いた位置へ外側に押し出される。バルブ中心壁82(スリット84を含む)は、概して凹形の形状を依然として維持しながら外側に動かされる。凹形中心壁82のこの外側への移動は、比較的薄い、可撓性のスカート86によって対処される。スカート86は、凹んだ静止位置から加圧された位置に動き、その位置では、スカート86が、供与コンジット・アセンブリ40の開端部に向かって外側に突出している。
【0034】
バルブ中心壁82が完全に延びた位置まで実質的に完全に動くまでバルブ80は開かない(すなわちスリット84が開かない)。実際、バルブ中心壁82は、外側に移動するとき、スリット84の開きにさらに抵抗する傾向がある半径方向内側へ向いた圧縮力を受ける。さらに、バルブ中心壁82は、前方に進むとき、さらには完全に延びた位置に達した後でさえも、外側に凹形の形状を概して維持する。しかし、外圧に比べて内圧が十分に大きい場合、延びたバルブ80のスリット84が開き始め、生成物を供与する。
【0035】
図10〜13は、図2〜4に示されるようにバルブ80下方(内側)に設置できるように設計された制限構造56を詳細に示す。構造56は、好ましくは、ポリプロピレンなど熱可塑性ポリマーから成形される。図13に示されるように、制限構造56は、上側環状壁110と、環状壁110の底部で半径方向内側に延在する環状デッキ112と、環状デッキ112の半径方向内側の中心部分114とを含む。中心部分114は、90度離隔され、中心ポスト118に収束する4つの半径方向支持アームまたは部材116を含む(図11および13)。
【0036】
図11を見るとわかるように、4つの概してパイ形の開口120が4つの支持部材116によって画定される。図2に示されるように制限構造56が放出コンジット41内に設置されるとき、開口120は、放出コンジット41内部に画定された流路の一部とみなすことができるテーパ付き中心穴122(図13)と連絡する。テーパ付き穴122は、下方向に突出する概して環状のシート、部材、またはリング124内部に画定される。シート、部材、またはリング124の底端部が、環状座面126を画定する。シート、部材、またはリング124は、デッキ112から下方向に突出する、周囲を取り囲む環状外壁130の半径方向内側に位置される。
【0037】
制限構造56の環状壁110の外面には、環状ビード132(図10および13)が存在する。ビード132は、図2〜4に示されるように制限構造56が放出コンジット41の開いた上側出口端部にはじめに設置されるときに、放出コンジット41のビード64(図7)を越えて移動するように適合される。制限構造ビード132は、図4に示されるように、放出コンジット・ビード64とのスナップフィット係合を確立し、それにより放出コンジット41内部に制限構造を保つ。スナップフィット係合に対処するために、放出コンジット41の環状出口端部は幾分弾性があり、かつ/または制限構造環状壁110は幾分弾性があり、ビード64とビード132が互いに移動してスナップフィット係合状態になる際、一方または両方の壁の一時的な撓みに対処する。
【0038】
制限構造56の中心部分114は、放出コンジット41内部に設計され、位置決めされ、それにより図2〜4に示されるバルブ80の中心壁82の下向き後面(内向き表面)に概して触れる、当接する、またはその他の方法で係合する。バルブ80は、図2〜4に示されるように放出コンジット41の端部に適切に位置決めされたとき、実質的に変形されず、後面(下向き表面)が制限構造56の支持部材116の上面に係合する。制限構造56は、バルブ中心部分82が下方向に(放出コンジット41へ内側に)ずれてスリット84が内側に開くのを防止する。バルブ80が内側に開く可能性がある場合、内側に開いたバルブ80を介して周囲外部空気が放出コンジット41内に流れることにより、バルブ80下方(および可撓性チューブ34内部)での放出コンジット41内部の液体のコラムが下向きに流れてバックパック容器内へ戻ることがあった。この望ましくない現象は、可撓性チュービング34および放出コンジットの内部ボリュームを液体がバルブ80の高さまで占める完全なプライム状態下で、放出コンジットを吸うときに人が通常望む液体の普通の簡単な搬送を妨げる、システム・プライムの損失として特徴付けられる。
【0039】
開口120が制限構造56内の支持部材116間に画定されるので、液体は、開口120を介して、閉じたバルブ中心部分82の下向き底面に対して流れることができる。人が供与コンジット・アセンブリ40の出口端部を吸うとき、バルブ80の出口側での圧力低下が最終的に十分大きくなり、その結果、バルブ80両側での差圧により、バルブ80が外側に開き、人の口内への液体の流れに対処する。吸引動作が終了すると、差圧は、バルブ80の固有弾性によってバルブが閉じる点まで減少する。しかし、制限構造56は、バルブ80下方のプライミング液体の損失をもたらす可能性がある内側に開いた位置までバルブの中心部分82が下方向に移動するのを防止する。
【0040】
図14〜16は、図2〜4に示されるように放出コンジット41内の制限構造56下方に取り付けられる任意選択のバッフル58を示す。バッフル56は、キャップ・バルブ54と同じ材料から成形されることが好ましい。特に、バッフル58は、シリコーンや天然ゴムなど熱硬化性エラストマー材料から成形される可撓性および弾力性を有する材料であることが好ましい。1つの現在好ましい実施形態では、バッフル58は、取引名称DC−595としてDow Chemical Company(米国)から販売されているシリコーンゴムから成形される。
【0041】
バッフル58は、好ましい形式では、環状壁140と、概して円形のディスク状中心咬合部材142と、少なくとも1つ、好ましくは4つの弾性支持部材144とを含み、各支持部材144が中心咬合部材142の周縁から環状壁140に延びている。各支持部材144は、咬合部材142を開いた位置(図2〜4および14〜16に示される)に偏らせて、バルブ80の底面に隣接するコンジット流路の上側部分へ支持部材144間を通って流れる流れを可能にする。
【0042】
支持部材144はまた、図2〜3に実線で示した開いた位置と、図4Aに実線で示した閉じた位置との間での中心咬合部材142の移動に対処する。図4Aに例示した閉じた位置では、中心咬合部材142が、制限構造56の座面126に対して位置されている。これは、制限部材56の中心穴122を介する流れを防止する。下側に置かれる開いた位置(図1および2に示される)に中心咬合部材142を維持する支持部材144の通常のバイアス力は、中心咬合部材142に十分大きな過渡圧力差が加えられたときに克服される。バッフル58は、液体が放出コンジット・アセンブリ40を介して吸われる通常使用中に下側に置かれる開いた位置に中心咬合部材142を維持するように設計される。しかし、放出コンジット・アセンブリ40が落とされた場合、かつ/またはバックパック30が落とされた場合、水圧ハンマー圧力またはウォーターハンマーが、中心咬合部材142の上流側に十分な大きさで及ぼされて、中心咬合部材142を一時的に移動させ、制限構造56の座面126に対する封止係合状態をとらせることができる。中心咬合部材142が、そのようなウォーターハンマー状態に応答して閉じるとき、バルブ80を介する流れは全くない、または有意な流れが実質的にない。これにより、そのような過渡状態下で、バルブ80を介する漏れが防止される、または少なくとも実質的に最小限に抑えられる。ウォーターハンマーまたは他の過渡圧力増大が消散した後、弾性支持部材144は、図2および3に示される開いた位置へ中心咬合部材142を下方に偏らせる。
【0043】
バッフル58は、好ましい実施形態ではシリコーンゴムなどの弾性材料からなるので、環状壁140を、図2に示される制限部材56の下方向に突出する環状壁130を覆うように簡単に伸ばし、そこに保持することができる。製造業者はまず、放出コンジット41の外部で、サブアセンブリとしてバッフル58と制限部材56とを互いに取り付けることができる。次いで、2つの構成要素のサブアセンブリを放出コンジット41の開いた上端部に挿入して、前述したように、制限構造環状ビード132と放出コンジット環状ビード64をスナップフィット係合状態にすることができる。
【0044】
その後、キャップ・バルブ54が、放出コンジット41の開いた上端部に付けられる。キャップ・バルブ54は、放出コンジット41内部に制限部材56を保持する助けもすることができる。適切に組み立てられたとき、バルブ中心部分82の下向き底面(内向き表面)が制限部材56のアーム116の上向き表面にちょうど接する。
【0045】
以上の本発明の詳細な説明およびその例示から、本発明の新規な概念または原理の真の精神および範囲を逸脱することなく多くの変更および修正を加えることができることが容易に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
液体含有バックパックと、送達チューブと、供与コンジット・アセンブリとを含むスポーツ・ハイドレーション・システム内に組み込まれた本発明の供与システムの斜視図である。
【図2】
供与コンジット・アセンブリの大きく拡大された破断分解斜視断面図である。
【図3】
図2と同様であるが、内端部から見たときの供与コンジット・アセンブリを示す図である。
【図4】
概して図1の平面4−4に沿って取られた供与コンジット・アセンブリの断面図である。
【図4A】
図4と同様の破断図であるが、上流ハンマー圧力に応答して、バルブに近接するコンジット流路の一部内への流れを遮断するための閉じた位置に移動された遮断部材を示す図である。
【図5】
放出コンジットの外端部を、供与コンジット・アセンブリの他の構成要素を省いた状態で示す大きく拡大された上面図である。
【図6】
概して図5の平面6−6に沿って取られた縮小断面図である。
【図7】
概して図5の平面7−7に沿って取られた縮小断面図である。
【図8】
放出コンジットから取り外された状態で示された一体キャップ・バルブの拡大上面図である。
【図9】
概して図8の平面9−9に沿って取られた断面図である。
【図10】
放出コンジットから取り外された状態で示されたバルブ制限構造の側面図である。
【図11】
図10に示された制限構造の上面図である。
【図12】
概して図11の平面12−12に沿って取られた断面図である。
【図13】
概して図11の平面13−13に沿って取られた断面図である。
【図14】
放出コンジットから取り外された状態で示されたバッフルの上面図である。
【図15】
概して図14の平面15−15に沿って取られた断面図である。
【図16】
概して図14の平面16−16に沿って取られた断面図である。
(技術分野)
本発明は、(1)バルブ内部側での圧力がバルブ外部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと外方向に移動可能であり、(2)バルブ外部側での圧力がバルブ内部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと内方向に移動可能である通常閉じた供与オリフィスを有するタイプの弾性バルブによって制御される、コンジットを介して容器から液体を供与するための液体供与システムに関する。このシステムは、液体容器と、容器から人の口へ液体を送ることができる取付型コンジットまたはスパウトと、内部弾性自己封止スリット型バルブとを含むポータブル・ドリンク供給システムに組み込むのに特に適している。
【0002】
(発明の背景および従来技術によって提示される技術的問題)
様々なタイプのポータブル供与ドリンク容器が一般的になってきている。1タイプの容器は、キャップ付きスパウトを有する概して柔軟なボトルを備える。キャップを取り外すことができ、ボトルを人の口に向けて傾けることができ、次いでボトルを圧搾して、液体(例えば水や、市販されているスポーツ・ドリンクなど)の流れを人の口に送ることができる。
【0003】
何らかの活動をしている間、ボトルを持ち上げ、口に持っていくのが嫌な場合がある。例えば、長距離のランニング中、自転車に乗っている時、または他のスポーツ活動中、活動中に小さなボトルから飲むことは、活動への集中をそらし、妨げる可能性がある。
【0004】
商用スポーツ・ハイドレーション・システムが開発されており、この必要性に対処するために市販されている。従来のスポーツ・ハイドレーション・システムの1タイプは、液体不透過であり、可撓性があり、折畳み可能な液体含有ポーチが内部に配設されたバックパックを含む。バックパックは、使用者がバックパックを背中に背負うことができるようにするショルダ・ストラップを含む。バックパックは、ジッパーなど従来式または専用アクセス手段を含むことができ、水または他の液体をポーチに充填するために内部の液体含有ポーチに使用者の手が届くようにする。バックパック内の液体含有ポーチの底部は、細長い可撓性チューブに接続され、チューブは、バックパックを介して突出しており、バックパックが人の背中に適切に担われたときに一般に人の口に十分届く長さである。チューブの遠位端が、人の口内に挿入されるように適合された供与コンジットを備える。人は、供与コンジット・アセンブリを吸って液体を引き出すことができる。1つのそのような市販スポーツ・ハイドレーション・システムでは、供与コンジット・アセンブリが、供与アセンブリの端部に、通常は閉じているスリットを画定する弾性バルブを含む。供与コンジット・アセンブリが人の口内に挿入されたとき、人は、スリットに近接するバルブの一部で、バルブの外部を噛むことができる。これによりスリットがわずかに開いて、開いたスリットを介してチューブから液体を吸うことができるようになる。
【0005】
上述したスポーツ・ハイドレーション・システムは、概して満足の行くように機能することができるが、バルブを介して液体を吸い出すことを試みる前に、バルブを開くために供与コンジット・アセンブリの一部を使用者が噛む必要のない改良型のシステムを提供することが望ましい。好ましくは、そのような改良型システムは、人が供与コンジット・アセンブリを吸い始めるときに比較的簡単に開くバルブを含むべきである。さらに、バルブは、人が供与コンジット・アセンブリを吸うのを止めたときに閉じるべきであり、かつ内側に開いて供与コンジット・アセンブリ内のバルブ下方に空気が入ることがないようにすべきである。空気がバルブ下方に入った場合、バルブ下方と、バックパックの底部を介して延びるチュービング内にある供与コンジット・アセンブリ内の液体が、バルブからバックパックに向けて引き込まれる傾向をもつ。その結果、使用者が液体をもう少し飲みたいときに、チューブ内の液体をバルブに戻し、かつバルブに通すためにより強くかつより長く吸わなければならなくなる。したがって、バルブを採用する改良型システムは、普通であればバルブ下方のプライミング液体の損失をもたらすバルブ下方への空気の侵入を防止すべきである。そのような改良型システムは、人が飲みたいと思ったときに液体を普通に簡単に供与することに対処することができる。
【0006】
そのような改良型システムはまた、望ましくは、粗い取扱いまたは誤使用にも漏れを生じずに耐えるべきである。
【0007】
そのような改良型システムが、様々な形状を有し、様々な材料から構成される液体含有デバイスを収容することができることが有利である。
【0008】
さらに、そのような改良型システムは、一貫した動作特性を有するシステムを生成するために、製品不合格率が低く、効率が良く、高品質で、大規模な製造技法に対処することができることが望ましい。
【0009】
本発明は、上述の利点および特徴を有する設計に対処することができる改良型システムを提供する。
【0010】
(発明の簡単な概要)
本発明は、容器からコンジットまたはスパウトを介して人の口に液体を供与することに対処するためのシステムを提供する。システムは、外側または内側に開くことができる弾性バルブを採用する。この改良型システムは、バルブが内側に開いてバルブ下方のシステム内へ空気が進入するのを可能にし、それによりバルブ下方のプライミング液体の損失がもたらされる傾向をなくする、または実質的に最小限に抑える。
【0011】
本発明の一態様によれば、供与システムは、容器からの液体との連絡を確立するための流路を画定する放出コンジットを含む。
【0012】
弾性バルブが、当初の実質的に非変形の閉じた構成で放出コンジット流路にわたって延びる。バルブは、液体が接触する内部側と、周囲外部雰囲気に露出された外部側とを有する。バルブは、バルブ内部側での圧力がバルブ外部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと外方向に移動可能な通常閉じた供与オリフィスを画定する。バルブは、バルブ外部側での圧力がバルブ内部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと内方向に移動可能である。しかし、本発明の一態様は、バルブが開いた構成へ内側に移動するのを防止する働きをする。1つの好ましい実施形態では、バルブは弾性自己封止スリット型バルブである。
【0013】
制限構造は、バルブが当初の実質的に非変形の閉じた構成にあるときにバルブ内部側と接触するように放出コンジット内に配設される。これは、バルブ・オリフィスが開いた構成へと内側に移動するのを防止する。したがって、人が供与システムを吸うのを止めた後、空気が内部に入って、バルブ下方からのプライミング液体の損失をもたらす可能性はない。
【0014】
制限構造とコンジットが、バルブ内部側の少なくとも一部に対する容器からの液体の流れに対処する少なくとも1つの流路を画定する。したがって、バルブの内部側での圧力がバルブ外部側での圧力を所定量だけ上回るとき、供与オリフィスが開いた構成へと外側に移動されて、液体を供与システムから放出できるようにする。
【0015】
1つの好ましい設計では、供与システムが弾性バッフルも含み、しかしそのようなバッフルはシステムの動作に必要である。特に、弾性バッフルは、バルブと制限構造の上流に位置される。弾性バッフルは、システム(またはその一部)が落とされた、または壊れたときに生じる可能性がある「ウォーターハンマー」または他の水圧ハンマー状態など過渡圧力状態下でバルブが外側に開く傾向をなくする、または実質的に最小限に抑える。これは、そのような状態中にシステムから液体が意図せず漏れる可能性をなくする、または少なくとも最小限に抑える。
【0016】
バッフルは、(1)バッフルが上流水圧ハンマー圧力を受けたときに、バルブに近接するコンジット流路の少なくとも一部内への流れを遮断する閉じた位置との間での遮断部材の移動に対処し、(2)バッフルが水圧ハンマー圧力を受けていないときには、バルブに隣接するコンジット流路内への流れを可能にする開いた位置に遮断部材を偏らせる少なくとも1つの弾性支持部材によって支持された遮断部材を含む。
【0017】
好ましい設計では、供与システムが、バッフルとバルブの間で、バルブの内側に環状シートを含む。バッフルは、好ましくは、複数の支持部材を有して環状支持壁に接続されているディスク状中心遮断部材を含み、支持部材は、(1)コンジットを介するバルブへの流れに対処するためにシートから内側に離隔して遮断部材を維持するように通常偏らされ、(2)遮断部材が所定量を超える水圧ハンマー圧力を受けたときにシートに対する遮断部材の外側への移動に対処する。
【0018】
本発明のいくつかの他の利点および特徴は、以下の本発明の詳細な説明、特許請求の範囲、および添付図面から容易に明らかになろう。
【0019】
本明細書の一部をなす添付図面では、図面を通じて、同じ部分を表すために同じ番号を採用している。
【0020】
(詳細な説明)
本発明は、多くの異なる形式での実施が可能であるが、本明細書および添付図面には、本発明の一例として1つの特定の形式のみを開示する。しかし、本発明は、記述する実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、頭記の特許請求の範囲で指摘する。
【0021】
説明を簡単にするために、本発明のシステムを直立姿勢で記述し、上、下、水平などの用語は、この姿勢に関して用いる。しかし、本発明のシステムを、本明細書で記述する直立姿勢以外の向きで製造、保管、移送、使用、および販売することができることを理解されたい。
【0022】
図1は、スポーツ・ハイドレーション・システムの一部として含まれる供与システムの形で本発明の好ましい形式を示す。スポーツ・ハイドレーション・システムは、液体不透過性であり、可撓性があり、折畳み可能である液体含有ポーチ(図示せず)が内部に配設されたバックパック30を含む。バックパック30は、使用者が背中に背負うことができるようにする専用または従来式ショルダ・ストラップ32を含む。バックパック30は、好ましくは、ジッパーなど従来式または専用アクセス手段を含み、水または他の液体をポーチに充填するために内部の液体含有ポーチに使用者の手が届くようにする。
【0023】
バックパック30内の液体含有ポーチの底部は、細長い可撓性チューブ34に接続され、チューブ34は、バックパック30の底部にある適切な開口を介して突出しており、バックパック30が人の背中に適切に担われたときに一般に人の口に十分届く長さである。上述した限りでは、バックパック構造は、任意の適切な専用または従来式設計であってよく、その詳細は本発明の一部をなしてはいない。
【0024】
チューブ34の遠位端は、人の口内に挿入されるように適合された供与コンジット・アセンブリ40を備える。人は、供与コンジット・アセンブリ40を吸って液体を引き出すことができる。図2に示されるように、供与コンジット・アセンブリ40は、外側に広がった底部スカート42と、好ましくは放出コンジット41の一体部分として形成されるテーパ付き内側雄フィッティング44とによって画定される入口端部を有する放出コンジット41を含む。テーパ付き雄フィッティング44は、チューブ34の遠位端内部に受け取られ、摩擦フィットなど適切な手段によって、かつ/または適切な結合材料や溶接などを用いて遠位端に固定されるように適合されている。チューブ34への放出コンジット41の取付けの詳細な設計および構成は、本発明の一部をなしていない。
【0025】
放出コンジット41は中心本体部分48を含み、中心本体部分48の外部には、中心部分48の長さに沿って軸方向に配設され、円周方向に離隔された複数の突起またはバンプ50(図5)が有され、把持補助を提供する。放出コンジット41は、容器からチューブ34を介する液体の流れ連絡を確立するための内部流路52を画定する。好ましい形式では、放出コンジット41は、ポリプロピレンなど熱可塑性ポリマーから成形された実質的に剛性の構造である。
【0026】
供与コンジット・アセンブリ40は、放出コンジット41に加えて、放出コンジット41の遠位端にキャップ・バルブ54を含み、かつキャップ・バルブ54の内側に制限構造56を含む。最も好ましい実施形態では、供与コンジット・アセンブリ40は、制限構造56の内側に任意選択の水圧ハンマー・バッフル58も含む。
【0027】
キャップ・バルブ54、制限構造56、およびバッフル58は、供与コンジット・アセンブリ40を画定する一体型アセンブリを形成するように、放出コンジット41上および内部に取り付けられる。このために、図7に示されるように、放出コンジット41の遠位端は、キャップ・バルブ54、制限構造56、およびバッフル58を受け取るように特別に適合されている。放出コンジット41の遠位端は、環状ショルダ62で終端する、内側方向にテーパの付いた外面60を含む。放出コンジット41の遠位端では、放出コンジット41の内部に、半径方向内側に突出する環状ビード64と、半径方向内側に延在するショルダ66とが含まれる。表面60、ショルダ62、ビード64、およびショルダ66は、本明細書で以後詳細に説明するように、放出コンジット41の遠位端でキャップ・バルブ54の一部分および制限構造56を受け取り、かつそこに係合するように適合されている。
【0028】
キャップ・バルブ54は、環状端部キャップ部70を含む(図9)。端部キャップ部70の周縁は、下方に延在してスカート72を画定し、環状端部キャップ部70の内面は、下方に延在して内部スリーブ74を画定する。内部スリーブ74は、スカート72から半径方向内側に離隔されており、内部スリーブ74とスカート72の間に環状チャネル76が画定される。キャップ・バルブ・チャネル76は、図3に示されるように、放出コンジット41の上側遠位端を受け取るように適合され、それによりスカート72の底端部が放出コンジット・ショルダ62の端部に当接する。
【0029】
図1〜16に例示される第1の実施形態におけるキャップ・バルブ54の好ましい形は、シリコーンゴムや天然ゴムなど熱硬化性エラストマー材料から成形される。バルブを熱可塑性エラストマーから成形することもできる。好ましくは、バルブ・キャップ54は、取引名称(trade designation)DC−595としてDow Chemical Company(米国)から販売されているシリコーンゴムなどのシリコーンゴムから成形される。この材料から成形されるとき、バルブ・キャップ54は、可撓性、柔軟性、弾力性、弾性を有し、それによりスカート72は、放出コンジット外側曲面60の周りに伸び、かつその面と封止係合することができ、その結果、図3および4に示されるように放出コンジット41の遠位端にキャップ・バルブ54が密接に取り付けられ、放出コンジット41の環状遠位端がスカート72と内部スリーブ74との間で押圧される。
【0030】
図9に示されるように、キャップ・バルブ54は、中心に配設されたバルブ部分またはバルブ80を含む。バルブ80は、キャップ・バルブ54の一体成形内側部分である。例示される好ましい実施形態では、バルブ80は、米国特許第5676289号に開示されたバルブ46に関して、実質的に米国特許第5676289号に開示された市販のバルブ設計の構成および動作特性を有する。そのようなタイプのバルブの動作はさらに、米国特許第5409144号で参照番号3dによって表される同様のバルブに関して記述されている。それら2つの特許の説明を、本明細書に関連し、整合性がなくならない程度まで参照により本明細書に組み込む。
【0031】
本明細書で図2および9に例示されるように、バルブ80は、ヘッド部または中心壁82を含み、この壁82は可撓性があり、外側に凹形の形状を有し、ヘッド部または中心壁80を介して延在する少なくとも1つ、好ましくは2つの供与スリット84を画定する。好ましい形式のバルブ80は、長さの等しい2つの相互に垂直な交差スリット84を有する。交差スリット84は、凹形中心壁82に、4つの概して扇形のフラップまたはペタルを画定する。フラップは、上述した米国特許第5409144号に記述されている周知の様式で、十分な大きさの圧力増大に応答してスリット84の交差点から外側に開く。
【0032】
バルブ80は、バルブ・ヘッド部分または中心壁82から外側に延在するスカート86(図2および9)を含む。スカート86の外(上)端部には、下方向に角度の付いた向きでスカート86から周縁に延びる薄い環状フランジ88(図2および9)が存在する。薄いフランジ88は、概して鳩尾形の横方向断面を有する、拡がったはるかに厚い周縁フランジ100で終端する。
【0033】
図2で、キャップ・バルブ54が、放出コンジット41上で閉じた状態で中心バルブ部分またはバルブ80と適切に配置されているとき、バルブ80は、端部キャップ70の頂部に関して凹んでいる。しかし、人が供与コンジット・アセンブリの端部を吸うと、バルブ中心壁82は、その凹んだ位置から外側に押され、液体がバルブ80を介して流れる。より具体的には、バルブ80下方の圧力が外部周囲圧力を所定量だけ上回ると、バルブ80が、凹んだ、または引込んだ位置から、図3に点線の想像線で示した延び開いた位置へ外側に押し出される。バルブ中心壁82(スリット84を含む)は、概して凹形の形状を依然として維持しながら外側に動かされる。凹形中心壁82のこの外側への移動は、比較的薄い、可撓性のスカート86によって対処される。スカート86は、凹んだ静止位置から加圧された位置に動き、その位置では、スカート86が、供与コンジット・アセンブリ40の開端部に向かって外側に突出している。
【0034】
バルブ中心壁82が完全に延びた位置まで実質的に完全に動くまでバルブ80は開かない(すなわちスリット84が開かない)。実際、バルブ中心壁82は、外側に移動するとき、スリット84の開きにさらに抵抗する傾向がある半径方向内側へ向いた圧縮力を受ける。さらに、バルブ中心壁82は、前方に進むとき、さらには完全に延びた位置に達した後でさえも、外側に凹形の形状を概して維持する。しかし、外圧に比べて内圧が十分に大きい場合、延びたバルブ80のスリット84が開き始め、生成物を供与する。
【0035】
図10〜13は、図2〜4に示されるようにバルブ80下方(内側)に設置できるように設計された制限構造56を詳細に示す。構造56は、好ましくは、ポリプロピレンなど熱可塑性ポリマーから成形される。図13に示されるように、制限構造56は、上側環状壁110と、環状壁110の底部で半径方向内側に延在する環状デッキ112と、環状デッキ112の半径方向内側の中心部分114とを含む。中心部分114は、90度離隔され、中心ポスト118に収束する4つの半径方向支持アームまたは部材116を含む(図11および13)。
【0036】
図11を見るとわかるように、4つの概してパイ形の開口120が4つの支持部材116によって画定される。図2に示されるように制限構造56が放出コンジット41内に設置されるとき、開口120は、放出コンジット41内部に画定された流路の一部とみなすことができるテーパ付き中心穴122(図13)と連絡する。テーパ付き穴122は、下方向に突出する概して環状のシート、部材、またはリング124内部に画定される。シート、部材、またはリング124の底端部が、環状座面126を画定する。シート、部材、またはリング124は、デッキ112から下方向に突出する、周囲を取り囲む環状外壁130の半径方向内側に位置される。
【0037】
制限構造56の環状壁110の外面には、環状ビード132(図10および13)が存在する。ビード132は、図2〜4に示されるように制限構造56が放出コンジット41の開いた上側出口端部にはじめに設置されるときに、放出コンジット41のビード64(図7)を越えて移動するように適合される。制限構造ビード132は、図4に示されるように、放出コンジット・ビード64とのスナップフィット係合を確立し、それにより放出コンジット41内部に制限構造を保つ。スナップフィット係合に対処するために、放出コンジット41の環状出口端部は幾分弾性があり、かつ/または制限構造環状壁110は幾分弾性があり、ビード64とビード132が互いに移動してスナップフィット係合状態になる際、一方または両方の壁の一時的な撓みに対処する。
【0038】
制限構造56の中心部分114は、放出コンジット41内部に設計され、位置決めされ、それにより図2〜4に示されるバルブ80の中心壁82の下向き後面(内向き表面)に概して触れる、当接する、またはその他の方法で係合する。バルブ80は、図2〜4に示されるように放出コンジット41の端部に適切に位置決めされたとき、実質的に変形されず、後面(下向き表面)が制限構造56の支持部材116の上面に係合する。制限構造56は、バルブ中心部分82が下方向に(放出コンジット41へ内側に)ずれてスリット84が内側に開くのを防止する。バルブ80が内側に開く可能性がある場合、内側に開いたバルブ80を介して周囲外部空気が放出コンジット41内に流れることにより、バルブ80下方(および可撓性チューブ34内部)での放出コンジット41内部の液体のコラムが下向きに流れてバックパック容器内へ戻ることがあった。この望ましくない現象は、可撓性チュービング34および放出コンジットの内部ボリュームを液体がバルブ80の高さまで占める完全なプライム状態下で、放出コンジットを吸うときに人が通常望む液体の普通の簡単な搬送を妨げる、システム・プライムの損失として特徴付けられる。
【0039】
開口120が制限構造56内の支持部材116間に画定されるので、液体は、開口120を介して、閉じたバルブ中心部分82の下向き底面に対して流れることができる。人が供与コンジット・アセンブリ40の出口端部を吸うとき、バルブ80の出口側での圧力低下が最終的に十分大きくなり、その結果、バルブ80両側での差圧により、バルブ80が外側に開き、人の口内への液体の流れに対処する。吸引動作が終了すると、差圧は、バルブ80の固有弾性によってバルブが閉じる点まで減少する。しかし、制限構造56は、バルブ80下方のプライミング液体の損失をもたらす可能性がある内側に開いた位置までバルブの中心部分82が下方向に移動するのを防止する。
【0040】
図14〜16は、図2〜4に示されるように放出コンジット41内の制限構造56下方に取り付けられる任意選択のバッフル58を示す。バッフル56は、キャップ・バルブ54と同じ材料から成形されることが好ましい。特に、バッフル58は、シリコーンや天然ゴムなど熱硬化性エラストマー材料から成形される可撓性および弾力性を有する材料であることが好ましい。1つの現在好ましい実施形態では、バッフル58は、取引名称DC−595としてDow Chemical Company(米国)から販売されているシリコーンゴムから成形される。
【0041】
バッフル58は、好ましい形式では、環状壁140と、概して円形のディスク状中心咬合部材142と、少なくとも1つ、好ましくは4つの弾性支持部材144とを含み、各支持部材144が中心咬合部材142の周縁から環状壁140に延びている。各支持部材144は、咬合部材142を開いた位置(図2〜4および14〜16に示される)に偏らせて、バルブ80の底面に隣接するコンジット流路の上側部分へ支持部材144間を通って流れる流れを可能にする。
【0042】
支持部材144はまた、図2〜3に実線で示した開いた位置と、図4Aに実線で示した閉じた位置との間での中心咬合部材142の移動に対処する。図4Aに例示した閉じた位置では、中心咬合部材142が、制限構造56の座面126に対して位置されている。これは、制限部材56の中心穴122を介する流れを防止する。下側に置かれる開いた位置(図1および2に示される)に中心咬合部材142を維持する支持部材144の通常のバイアス力は、中心咬合部材142に十分大きな過渡圧力差が加えられたときに克服される。バッフル58は、液体が放出コンジット・アセンブリ40を介して吸われる通常使用中に下側に置かれる開いた位置に中心咬合部材142を維持するように設計される。しかし、放出コンジット・アセンブリ40が落とされた場合、かつ/またはバックパック30が落とされた場合、水圧ハンマー圧力またはウォーターハンマーが、中心咬合部材142の上流側に十分な大きさで及ぼされて、中心咬合部材142を一時的に移動させ、制限構造56の座面126に対する封止係合状態をとらせることができる。中心咬合部材142が、そのようなウォーターハンマー状態に応答して閉じるとき、バルブ80を介する流れは全くない、または有意な流れが実質的にない。これにより、そのような過渡状態下で、バルブ80を介する漏れが防止される、または少なくとも実質的に最小限に抑えられる。ウォーターハンマーまたは他の過渡圧力増大が消散した後、弾性支持部材144は、図2および3に示される開いた位置へ中心咬合部材142を下方に偏らせる。
【0043】
バッフル58は、好ましい実施形態ではシリコーンゴムなどの弾性材料からなるので、環状壁140を、図2に示される制限部材56の下方向に突出する環状壁130を覆うように簡単に伸ばし、そこに保持することができる。製造業者はまず、放出コンジット41の外部で、サブアセンブリとしてバッフル58と制限部材56とを互いに取り付けることができる。次いで、2つの構成要素のサブアセンブリを放出コンジット41の開いた上端部に挿入して、前述したように、制限構造環状ビード132と放出コンジット環状ビード64をスナップフィット係合状態にすることができる。
【0044】
その後、キャップ・バルブ54が、放出コンジット41の開いた上端部に付けられる。キャップ・バルブ54は、放出コンジット41内部に制限部材56を保持する助けもすることができる。適切に組み立てられたとき、バルブ中心部分82の下向き底面(内向き表面)が制限部材56のアーム116の上向き表面にちょうど接する。
【0045】
以上の本発明の詳細な説明およびその例示から、本発明の新規な概念または原理の真の精神および範囲を逸脱することなく多くの変更および修正を加えることができることが容易に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
液体含有バックパックと、送達チューブと、供与コンジット・アセンブリとを含むスポーツ・ハイドレーション・システム内に組み込まれた本発明の供与システムの斜視図である。
【図2】
供与コンジット・アセンブリの大きく拡大された破断分解斜視断面図である。
【図3】
図2と同様であるが、内端部から見たときの供与コンジット・アセンブリを示す図である。
【図4】
概して図1の平面4−4に沿って取られた供与コンジット・アセンブリの断面図である。
【図4A】
図4と同様の破断図であるが、上流ハンマー圧力に応答して、バルブに近接するコンジット流路の一部内への流れを遮断するための閉じた位置に移動された遮断部材を示す図である。
【図5】
放出コンジットの外端部を、供与コンジット・アセンブリの他の構成要素を省いた状態で示す大きく拡大された上面図である。
【図6】
概して図5の平面6−6に沿って取られた縮小断面図である。
【図7】
概して図5の平面7−7に沿って取られた縮小断面図である。
【図8】
放出コンジットから取り外された状態で示された一体キャップ・バルブの拡大上面図である。
【図9】
概して図8の平面9−9に沿って取られた断面図である。
【図10】
放出コンジットから取り外された状態で示されたバルブ制限構造の側面図である。
【図11】
図10に示された制限構造の上面図である。
【図12】
概して図11の平面12−12に沿って取られた断面図である。
【図13】
概して図11の平面13−13に沿って取られた断面図である。
【図14】
放出コンジットから取り外された状態で示されたバッフルの上面図である。
【図15】
概して図14の平面15−15に沿って取られた断面図である。
【図16】
概して図14の平面16−16に沿って取られた断面図である。
Claims (7)
- 容器から液体を供与するための供与システムであって、
前記容器からの前記液体との流体連絡を確立するための流路を画定する放出コンジットと、
(1)当初の実質的に非変形の閉じた構成で前記放出コンジット流路にわたって延び、(2)前記液体が接触する内部側と、周囲外部雰囲気に露出された外部側とを有し、(3)前記バルブ内部側での圧力が前記バルブ外部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと外方向に移動可能であり、かつ前記バルブ外部側での圧力が前記バルブ内部側での圧力を所定量だけ上回ったときに、開いた構成へと内方向に移動可能である閉じた供与オリフィスを画定する弾性バルブと、
前記バルブが前記当初の実質的に非変形の閉じた構成にあるときに前記バルブ内部側に接触する、前記放出コンジット内に配設された制限構造とを備え、前記制限構造と放出コンジットが、前記バルブ内部側の少なくとも一部に対する前記容器からの前記液体の流れに対処する少なくとも1つの流路を画定し、前記制限構造が、バルブ外部側での周囲外圧がバルブ内部側での圧力を上回ったときに前記閉じた供与オリフィスが内側に開くのを防止するシステム。 - 前記放出コンジットが、環状端部壁によって画定された出口端部を有し、
前記バルブが、弾力性外側スカートと、前記外側スカートの半径方向内側に離隔された弾力性内部スリーブとを含んで前記放出コンジット環状端部壁を受け取るチャネルを画定するより大きなキャップ・バルブ構造の一部である請求項1に記載の供与システム。 - 前記バルブが、前記バルブ内部側での圧力が前記バルブ外部側での圧力を所定量だけ上回るまでは閉じている前記オリフィスを画定する2つの交差スリットを有する中心壁を含む請求項1に記載の供与システム。
- 前記制限構造が、環状壁と、中心ポストから前記環状壁に放射状に延びる複数の剛性部材とを含み、前記バルブの前記内部側に対する前記環状壁を介する流れに対処する概して扇形の流路を画定する請求項1に記載の供与システム。
- 前記放出コンジットがテーパ付き外側部分を含み、
前記バルブが、前記コンジット・テーパ付き外側部分に係合するためのテーパ付き内壁を有する弾性外側スカートを含むより大きなキャップ・バルブ構造の一部である請求項1に記載の供与システム。 - 前記バルブが、環状端部キャップ部分を有するより大きなキャップ・バルブ構造の一部であり、前記バルブが、閉じたときに前記環状端部キャップ部分下方に凹む請求項1に記載の供与システム。
- 前記放出コンジットが、可撓性チューブに接続するように適合された入口端部を有する請求項1に記載の供与システム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/306,325 US6062435A (en) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | Valved dispensing system with priming liquid loss prevention |
PCT/US2000/011515 WO2000068648A2 (en) | 1999-05-06 | 2000-04-28 | A valved dispensing system with priming liquid loss prevention |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004500282A true JP2004500282A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=23184788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000617390A Pending JP2004500282A (ja) | 1999-05-06 | 2000-04-28 | プライミング液体損失を防止するバルブ付き供与システム |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6062435A (ja) |
JP (1) | JP2004500282A (ja) |
AR (1) | AR023880A1 (ja) |
AU (1) | AU4677100A (ja) |
BR (1) | BR0010330A (ja) |
CA (1) | CA2369601A1 (ja) |
WO (1) | WO2000068648A2 (ja) |
Families Citing this family (48)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6279772B1 (en) * | 1999-08-11 | 2001-08-28 | Ronald Lee Bowman | Manually actuable fluid dispensing unit and process |
US6234357B1 (en) * | 1999-08-30 | 2001-05-22 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Multipurpose carrying system for dispensing viscous liquid products |
US6283334B1 (en) * | 1999-08-30 | 2001-09-04 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Personal dispensing system |
US6497348B2 (en) | 2000-07-10 | 2002-12-24 | Camelbak Products, Inc. | Hydration system with improved fluid delivery system |
US6629624B2 (en) | 2001-03-05 | 2003-10-07 | Acorn Bay, Llc | Drink spout system |
US6631823B2 (en) | 2001-03-05 | 2003-10-14 | Acorn Bay, Llc | Drink spout system |
US6749092B2 (en) | 2001-08-10 | 2004-06-15 | Seaquist Closures Foreign, Inc. | Deformable dispensing valve |
US6749090B2 (en) | 2001-10-22 | 2004-06-15 | Trek Bicycle Corporation | Dual bladder sports hydration system |
US6945433B2 (en) * | 2002-02-12 | 2005-09-20 | Rodney Laible | Dosing and/or dispensing system |
US6968983B2 (en) | 2002-02-12 | 2005-11-29 | Rodney Laible | Closed loop dispensing system |
US6986443B2 (en) * | 2002-02-12 | 2006-01-17 | Rodney Laible | Dosing and/or dispensing system |
US6945432B2 (en) * | 2002-02-12 | 2005-09-20 | Rodney Laible | Dosing and/or dispensing system |
US6851275B2 (en) * | 2002-10-10 | 2005-02-08 | Stokely-Van Camp, Inc. | In-car hydration systems |
US6755047B2 (en) | 2002-10-10 | 2004-06-29 | Stokley-Van Camp, Inc. | In-car hydration systems |
US6745594B2 (en) | 2002-10-10 | 2004-06-08 | Stokley-Van Camp, Inc. | In-car hydration systems |
US6742681B1 (en) * | 2003-03-27 | 2004-06-01 | Shih-Sheng Yang | Structure of a water outlet valve for water bag mouthpieces |
WO2004100708A2 (en) * | 2003-05-08 | 2004-11-25 | Fiskars Brands, Inc. | Personal hydration system |
US6874760B2 (en) * | 2003-05-21 | 2005-04-05 | Eric S. Steckel | Angled-slit bite-valve |
US7204382B2 (en) * | 2003-09-15 | 2007-04-17 | Thomas Edward Cezeaux | Drinking tube and cap assembly |
US20050087555A1 (en) * | 2003-10-28 | 2005-04-28 | Hatton Jason D. | Fluid dispensing components |
US7267245B2 (en) * | 2004-04-30 | 2007-09-11 | Shih-Sheng Yang | Bite valve |
US8899449B2 (en) | 2004-09-09 | 2014-12-02 | Warren S. Daansen | Nozzle tip with slit valve for fluid dispenser |
US7600656B2 (en) * | 2005-01-27 | 2009-10-13 | Fiskars Brands, Inc. | Personal hydration system |
US7854336B2 (en) * | 2005-07-05 | 2010-12-21 | Jordan Kerner | Beverage dispenser having an airtight valve and seal |
US7784652B2 (en) * | 2007-03-27 | 2010-08-31 | Liquid Molding Systems, Inc. | Dispensing valve with hydraulic hammer resistance |
US8678249B2 (en) * | 2008-02-21 | 2014-03-25 | Aptargroup, Inc. | Valve mounting assembly with slit misalignment prevention feature |
US8079385B2 (en) | 2008-04-09 | 2011-12-20 | Liquid Molding Systems, Inc. | Valve assembly |
US8167174B2 (en) * | 2008-09-17 | 2012-05-01 | Harvey Elliott Berger | Inline fluid dispenser |
US8316890B2 (en) * | 2008-11-11 | 2012-11-27 | Aptargroup, Inc. | Port closure system with hydraulic hammer resistance |
US8083107B2 (en) * | 2009-04-09 | 2011-12-27 | Rodney Laible | Closed loop dispensing system with mechanical venting means |
US8915484B2 (en) * | 2009-06-13 | 2014-12-23 | Kelly A. Harward | Fluid delivery valve having a compression member |
CA2834683C (en) | 2011-05-04 | 2017-12-19 | Aptargroup, Inc. | Port closure system for use with a probe/feed/drain tool |
US10053356B2 (en) | 2012-04-24 | 2018-08-21 | Rx Hydration, Inc. | Systems, kits and methods for hands free, on demand, oral delivery of materials |
US8708203B2 (en) | 2012-05-07 | 2014-04-29 | Rl Innovations, Llc | Screw-on throat plug assembly |
US9060592B2 (en) * | 2012-11-28 | 2015-06-23 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Water bottle with poppet valve |
WO2015063662A1 (en) * | 2013-11-01 | 2015-05-07 | Asept International Ab | Dispensing valve and use thereof |
US9624083B2 (en) * | 2013-12-05 | 2017-04-18 | Carolina Buyer's Agent | Hands-free hydration for adults and the disabled |
AU2014364240B2 (en) | 2013-12-10 | 2017-02-02 | Applied Medical Technology, Inc. | Auto-shutoff coupling |
WO2015116809A1 (en) | 2014-01-31 | 2015-08-06 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Water bottle with self-closing valve |
US9609969B1 (en) * | 2014-07-23 | 2017-04-04 | Acorn Bay | Deformable elastomeric valve and valve assembly |
EP3368143B1 (en) | 2015-10-30 | 2020-10-21 | Aptargroup, Inc. | Flow control device |
US10591932B2 (en) | 2017-11-08 | 2020-03-17 | Carefusion Corporation | Diaphragm check valve |
US11312555B2 (en) * | 2017-12-18 | 2022-04-26 | Guala Pack S.P.A. | Cap and cap-spout assembly |
USD871836S1 (en) | 2018-05-31 | 2020-01-07 | Camelbak Products, Llc | Bite-actuated mouthpiece |
US11345523B2 (en) | 2018-05-31 | 2022-05-31 | Camelbak Products, Llc | Bite-actuated mouthpieces and drink vessels including bite-actuated mouthpieces |
USD901238S1 (en) | 2018-05-31 | 2020-11-10 | Camelbak Products, Llc | Bite-actuated mouthpiece |
TWI708719B (zh) * | 2019-02-13 | 2020-11-01 | 陳裕翔 | 吸嘴 |
US10421655B1 (en) | 2019-05-17 | 2019-09-24 | Arapaho Technologies Inc. | Portable hydration system |
Family Cites Families (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2991574A (en) * | 1960-08-15 | 1961-07-11 | Neon Products Inc | Animated display means simulating appearance of effervescing fluid |
NO750950L (ja) * | 1974-04-08 | 1975-10-09 | Billy Nilson | |
US4226342A (en) * | 1978-12-15 | 1980-10-07 | Laauwe Robert H | Dispensing valve particularly for viscous products |
US4230240A (en) * | 1979-07-17 | 1980-10-28 | Laauwe Robert H | Dispensing valve particularly for viscous products and having a dome-shaped applicator |
US4475274A (en) * | 1982-07-07 | 1984-10-09 | Hunt-Wesson Foods, Inc. | Method of making and installing a pouring fitment |
US4747518A (en) * | 1986-12-02 | 1988-05-31 | Laauwe Robert H | Squeeze bottle self-closing and venting dispensing valve |
US4991745A (en) * | 1989-04-25 | 1991-02-12 | Liquid Molding Systems, Inc. | Dispensing valve with trampoline-like construction |
US5012956A (en) * | 1989-08-07 | 1991-05-07 | Stoody William R | Squeeze bottle with bag, dispensing system |
US5115950A (en) * | 1991-01-14 | 1992-05-26 | Seaquist Closures A Divison Of Pittway Corporation | Dispensing closure with unitary structure for retaining a pressure-actuated flexible valve |
US5271531A (en) * | 1991-01-14 | 1993-12-21 | Seaquist Closures, A Division Of Pittway Corp. | Dispensing closure with pressure-actuated flexible valve |
US5226568A (en) * | 1992-01-13 | 1993-07-13 | Blairex Laboratories Inc. | Flexible container for storage and dispensing of sterile solutions |
US5291674A (en) * | 1993-02-25 | 1994-03-08 | Mechtronics Corporation | Recirculating snowfall-type display |
SE501740C2 (sv) * | 1993-06-04 | 1995-05-02 | Billy Nilson | Självstängande förslutningsanordning för utmatning av flytbar substans, innefattande ett flexibelt membran vilket är försett med deformationszoner |
US5472122A (en) * | 1994-10-11 | 1995-12-05 | Appleby; Paul | Dispensing valve with venting |
US5603436A (en) * | 1995-01-12 | 1997-02-18 | Nalge Company | Squeeze bottle and leakproof closure device |
FR2731690B1 (fr) * | 1995-03-17 | 1997-06-06 | Total Raffinage Distribution | Dispositif de limitation de perte de liquide, adaptable sur un organe de distribution de liquide sous pression |
US5842618A (en) * | 1995-03-30 | 1998-12-01 | Colgate-Palmolive Company | Dispensing closure with controlled valve actuation |
US5680969A (en) * | 1995-12-18 | 1997-10-28 | Aptargroup, Inc. | Closure with dispensing valve and separate releasable internal shipping seal |
US5676289A (en) * | 1996-04-04 | 1997-10-14 | Aptargroup, Inc. | Valve-controlled dispensing closure with dispersion baffle |
US5692651A (en) * | 1996-06-06 | 1997-12-02 | Owens-Illinois Closure Inc. | Self-sealing dispensing closure |
US5727714A (en) * | 1996-08-27 | 1998-03-17 | Fastrak Systems, Inc. | Personal hydration device with improved exit valve |
US5913456A (en) * | 1997-09-16 | 1999-06-22 | Dikeman; W. Cary | Pressurized portable drinking system |
US5850908A (en) * | 1997-10-29 | 1998-12-22 | Jasek; Sidney Joseph | Pressure sensitive cap closure and valve |
-
1999
- 1999-05-06 US US09/306,325 patent/US6062435A/en not_active Expired - Lifetime
-
2000
- 2000-04-28 BR BR0010330-6A patent/BR0010330A/pt not_active Application Discontinuation
- 2000-04-28 JP JP2000617390A patent/JP2004500282A/ja active Pending
- 2000-04-28 CA CA002369601A patent/CA2369601A1/en not_active Abandoned
- 2000-04-28 AU AU46771/00A patent/AU4677100A/en not_active Abandoned
- 2000-04-28 WO PCT/US2000/011515 patent/WO2000068648A2/en active Application Filing
- 2000-05-05 AR ARP000102204A patent/AR023880A1/es unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6062435A (en) | 2000-05-16 |
WO2000068648A3 (en) | 2007-05-10 |
BR0010330A (pt) | 2002-02-26 |
WO2000068648A2 (en) | 2000-11-16 |
AR023880A1 (es) | 2002-09-04 |
CA2369601A1 (en) | 2000-11-16 |
AU4677100A (en) | 2000-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004500282A (ja) | プライミング液体損失を防止するバルブ付き供与システム | |
JP2002544444A (ja) | バルブを水圧ハンマーから保護するバルブ付き供与システム | |
US8403164B2 (en) | Cap for a spill-proof beverage container | |
CN105899107B (zh) | 防溢饮用容器 | |
JP3935514B2 (ja) | 制御して空気吸入される分与アセンブリ | |
US4196747A (en) | Flexible drinking tube with check valve | |
US5791503A (en) | Nursing bottle with anti-air ingestion valve | |
US20070138121A1 (en) | Drinking devices for children with integrated valve | |
US4976364A (en) | Cap and straw assembly for a water bottle | |
CA1340719C (en) | Liquid dispenser nozzle assembly | |
EP1265517B1 (en) | Spill proof training cup | |
US20050205587A1 (en) | Cup assembly | |
US6547808B2 (en) | Infant fluid dispenser | |
US20180008068A1 (en) | Cover device for a drink container | |
JP2010521388A (ja) | 飲用容器 | |
US4059124A (en) | Valved stopper for a urine bottle | |
US20100127006A1 (en) | Drinking container lid with soft spout | |
US7147121B2 (en) | Valve for non-spill cup | |
CN107920957A (zh) | 用于防漏饮用杯的阀组件 | |
KR101530907B1 (ko) | 액상 용기 | |
US10993561B2 (en) | Dispensing fluids from drinking containers | |
EP1895968B1 (en) | Fully vented wide rim nursing bottle with contoured vent tube | |
WO2012015456A1 (en) | Faceted nasal seal | |
JP2001213461A (ja) | 注出ノズル付キャップ | |
MXPA01010786A (en) | A valved dispensing system with priming liquid loss prevention |