JP2004500215A - 洗浄剤ディスペンサー - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の背景
1.発明の分野
本発明は、洗浄剤ディスペンサー(dispenser)に関し、さらに具体的には、本発明は、皿洗い機で使用するための固体洗浄剤ディスペンサーに関する。
【0002】
2.従来の技術
様々な洗浄組成物を分配する(despensing)ための様々なスプレータイプ・ディスペンサーが米国特許第4,826,661号;同4,690,305号;同4,687,121号、同4,426,362号;及びRe32,818中に開示されている。一般に、スプレータイプ・ディスペンサーは、固体洗浄組成物の露出した表面に液体スプレーを当てることによって、その組成物の一部分を溶解するために機能する。次に、その溶解された組成物を含む濃縮溶液は、直ちにそのディスペンサーから出て、貯蔵容器、または直接使用場所に向けられる。
【0003】
コープランドらによる米国特許第4,826,661号は、洗浄システムのために固体ブロック・ケミカル・ディスペンサーを開示する。このディスペンサーは、均一な溶解スプレーを洗浄組成物の固体ブロックの露出した表面上に向けるためのスプレーノズル、及びその固体ブロックにノズルを偏らせるためにそのノズルと対にされたバネピストンまたは液圧ピストンを含み、さらにそれよりそのノズルと、洗浄組成物の固体ブロックの露出された表面の間との実質的に一定の距離を維持するが、それはたとえ溶解スプレーによる溶解のためにその露出された表面が後退した場合でもそうである。
【0004】
コープランドに対する米国特許第4,690,305号は、洗浄システムのための別の固体ブロック・ケミカル・ディスペンサーを開示する。このディスペンサーは、ハウジング(housing)の中に実質的に水平な支持スクリーンを含み、これがその上に洗浄化学剤の固体ブロックをずれないように支える。この支持スクリーンは、そのハウジングを上側の円筒状の貯蔵部と、下側のロート状をした捕集部とに分割する。スプレー形成ノズルは、通常水平なスクリーンの下の上記捕集部内に配置されるが、それはその支持スクリーン上に支えられたままでいる洗浄化学剤ブロックの、実質的に完全に下方を向いた表面に水のスプレーを向けるためである。溶解された洗浄化学剤はその支持スクリーンを通り、そのハウジングの捕集部に集められ、さらに使用される場所に向けられる。手動または電動のいずれかのスプレーコントロールは、コントロール・シグナルに応答してそのノズルを通る水のスプレーを制御する。このディスペンサーは、垂直面に配置するように設計され、さらに通常扉で閉じられている、上部のアクセス口(access port)を通して装填される。その扉が開かれた時はいつでも、安全スイッチがそのノズルからの水のスプレーを止める。
【0005】
洗浄システムのための別の固体ブロック化学剤ディスペンサーが、コープランドによる米国特許第4,687,121号中に開示される。実質的に一定濃度の水性化学剤溶液の形態で、容器内に保持された化学剤の固体ブロックを必要に応じて(オンデマンド)分配するためのスプレータイプ・ディスペンサーは、上向きに配置されたスプレー・ノズル、そのスプレー・ノズルの上に固体ブロックの化学剤を支持するための3次元支持スクリーン、さらにこのスプレーノズル及び支持スクリーンを取り囲むハウジングを含む。このハウジング及び支持スクリーンは、環状の空洞を明確に示す。操作においては、その支持スクリーンが化学剤に接触するが容器には接触しないように、水溶性化学剤の固体ブロックを保有する容器がそのディスペンサー内に置かれ、それにより、その中に保持される前記化学剤が溶解されるにしたがい、重力によって、その容器が環状の空洞の中に下がることを可能にする。容器中に保持される化学剤の溶解に関連してその容器が動く能力は、そのディスペンサーが、スプレー・ノズル及び化学剤の露出した溶解する表面の間に実質的に一定の距離を維持することを可能にし、さらにそれによって分配される水性化学剤溶液の実質的に一定の濃度を維持する。
【0006】
1以上の固体ブロック洗浄剤組成物を濃縮された洗浄剤溶液に効果的に変換するための洗浄剤ディスペンサーが、コープランドらによる米国特許第4,426,362号に開示される。固体表面に配置するために設計されたハウジングは、実質的に囲まれた内部空洞(inner cavity)、入口(access ports)及び出口(discharge ports)、さらに内部空洞への開口部を定める。保持手段は、固体ブロック洗浄剤組成物の装填薬、これは大多数のさまざまな、かつ化学的に混合できない洗浄剤組成物成分でさえ含むことができるが、この組成物の仕込量を、内部空洞内のあらかじめ定めた位置に、その洗浄剤ブロックの少なくとも1つの広い面を露出して保持する。ノズル手段は上記空洞中につきだし、かつ圧力をかけられた液体スプレーを実質的に完全に露出された洗浄剤表面に対して向けられ、それらの一部を溶解し、それはハウジングによって集められ、さらに出口を通る。このノズル手段は、露出された洗浄剤表面の上または下に配置されることができる。保持手段の1つの実施態様は、使い捨て可能または再充填可能なカートリッジ容器部材を含み、これら容器部材は上記入口を通って内部空洞のなかに除去可能に挿入されることができる。上記カートリッジ容器は、上に重ねたスクリーン(screen)部材を含むことができ、さらに種々の容器の大多数を定めるように設計されることができる。閉じる手段、及び安全にスイッチを入れる手段は協同で危険なスプレーが内部空間を離れることから防止する。
【0007】
最後に、米国特許Re32,818は、成型(キャスト(cast))洗浄剤含有物品、及びそれと同一のものを用いる方法を開示する。固体のキャスト洗浄剤含有物品は、自動皿洗い機で使用するために製造される。液体洗浄剤組成物は、型の中に注ぎ込まれ、この型でこの組成物は固化せしめられる。上面以外の全てを型で取り囲まれたこの固体キャスト洗浄剤は、自動皿洗い機で使用されるが、この皿洗い機は、衝突する液体スプレーを用いて前記固体キャスト洗浄剤から形成された液体水性洗浄剤を分配するために設計された分配装置を有する。この液体水性洗浄剤は、このディスペンサー中での形成と一般的には同時に分配装置の外に流出する。上記キャスト洗浄剤組成物はアルカリ性水和物化学剤を含み、そして場合によりさらに利用可能な塩素源、消泡剤、またはその他同様のものを含む1以上の前もって成形された中心部または詰め物を含む。
【0008】
したがって、まとめると、従来技術は固体洗浄剤ブロックを利用し、さらに液体洗浄剤を形成するために、衝突する液体スプレーに頼る。この衝突する液体スプレーは通常、洗浄剤ブロックの異様な浸食をもたらし、それはこのブロックが経時に不均一に溶解されるため、溶解の速度に思わしくない影響を与える。そのうえ、従来技術は、そのディスペンサーで使用される水の量を制御するための追加のバルブ及び電子機器の使用を必要とする。本発明は、追加のバルブ及び/または電子機器を使用することなく、固体洗浄剤ブロックの不均一な浸食を防止する。
【0009】
本発明のまとめ
本発明は洗浄剤ディスペンサーに関し、さらに具体的には、本発明は、皿洗い機で使用するための固体洗浄剤ディスペンサーに関する。固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するための好ましい実施方法において、底部を有する固体洗浄剤は、部屋(チャンバー(chamber))を有するディスペンサー中に置かれる。このチャンバーは空洞を定め、さらに水注入口及び水排出口を含み、さらにこの空洞は固体洗浄剤を受容するように設計され、かつ配置される。水は、上記チャンバー内の一定レベルまで供給され、それにより上記固体洗浄剤が水に接触する。上記固体洗浄剤は、固体洗浄剤の底部から水で浸水され、さらにこの固体洗浄剤の一定量が水に溶けて、使用溶液を形成する。次に、この使用溶液は、水排出口から洗浄機中に分配される。
【0010】
好ましい実施態様の洗浄剤ディスペンサーにおいて、チャンバーは、固体洗浄剤及び水を受け入れるために設計され、かつ配置された空洞を定める。このチャンバーは底部、水注入口、及び水排出口を含む。この水注入口は、水源からの水を受容するために設計され、かつ配置され、さらに水は水注入口から空洞中に流れ、ここで水は上記固体洗浄剤の底部から固体洗浄剤を浸水し、さらにその固体洗浄剤の一部を溶解して使用溶液(use solution)を形成する。上記水排出口は、実質的に使用溶液の全てを上記チャンバーから外へ分配するように設計され、かつ配置され、さらに、この洗浄剤ディスペンサーが使用されていない場合、実質的に全ての使用溶液は、そのチャンバーから外に分配される。
【0011】
固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するための好ましい実施態様ディスペンサーにおいて、チャンバーは、前部、第1の側部、第2の側部、背部、底部、上部、及び開口部を含む。このチャンバーは、上記固体洗浄剤及び水を受容するために設計され、かつ配置される空洞を定める。このチャンバーの背部はさらに上記上部に近い水注入口、及び上記底部に近い水排出口を含む。この水注入口は、水源からの水を受け入れるように設計され、かつ配置される。水はこの水注入口から上記空洞内にこのチャンバーの底部から流入し、チャンバーで水は固体洗浄剤と接触し、さらにこの固体洗浄剤の一部を溶解して使用溶液を形成する。空隙(エアーギャップ(air gap))が上記水注入口の近くにあるが、水が水源に戻ることを防止するためである。トンネルは背部及び第2の側部近くにあり、ここで水は水注入口から出て、トンネルを通り、さらにチャンバーの底部の中に流入する。水は、固体洗浄剤と接触するために上記空洞内の一定のレベルまでチャンバーを満たし、ここで上記固体洗浄剤の均一な溶解が起こり、それによって比較的一定の濃度、及び固体洗浄剤の比較的一定の形状が維持される。上記水排出口は、実質的に全ての上記使用溶液を上記チャンバーから出て洗浄機中に分配するように設計され、かつ配置されるが、それによりこのディスペンサーが使用されていない場合、実質的に全ての水は上記チャンバーから外に分配される。蓋は上記チャンバーの最上部に連結され、空洞へのチャンバーの開口部を覆う。
【0012】
洗浄剤を分配するための好ましい実施態様の方法において、特定の組成を有する洗浄剤は、空洞、水注入口、及び水排出口を有するディスペンサー中に置かれる。この空洞は、この洗浄剤を受容し、かつ支持するように設計され、かつ配置される。水は、水注入口に供給され、さらにバルブはその水注入口の中に注がれる水の量を調節するために使用される。このディスペンサーは、空洞内の一定レベルまで水で充満され、ここで水は上記洗浄剤と接触し、さらに洗浄剤の一部を溶解して使用溶液を形成する。この使用溶液は次に上記水排出口を通って放出され、それによって特定濃度の使用溶液が分配される。水排出口は常時開放され、さらに水は、水がこの水排出口を通って放出されるよりも速い速度で水注入口に供給され、それにより水は洗浄剤に接触せしめられ、かつその洗浄剤の一部が溶解されて使用溶液が形成される。
【0013】
固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するための好ましい実施態様のディスペンサーにおいて、ディスペンサーは空洞、水注入口、及び水排出口を含む。この空洞は、固体洗浄剤を受容し、かつ支持するように設計され、かつ配置される。配管が上記水注入口を水源と連結し、さらにその配管に連結されたバルブは、上記水注入口の中への、水源からの水の流量を調節する。上記空洞は、その空洞内の一定レベルまで水で充満され、水は上記固体洗浄剤の底からその固体洗浄剤に接触して使用溶液を形成し、さらにその固体洗浄剤の均一な溶解が起こり、それによりその固体洗浄剤の比較的一定の濃度及び形状を維持する。注入管(ホース(hose))部材は上記水排出口を洗浄機と連結し、さらに実質的に全ての上記使用溶液は、上記水排出口を通って上記空洞から外に、さらに上記ホース部材を介して洗浄機中に分配される。
【0014】
洗浄機とともに使用するための好ましい実施態様の洗浄剤ディスペンサーにおいて、ディスペンサーは空洞、水注入口、及び水排出口を含む部屋(チャンバー)を有する。管が上記水注入口を水源と連結し、さらにバルブが適切にその管に連結されて、上記水注入口中に上記水源から流入する水の量を調節する。ホース部材は、適切に上記水排出口に連結され、さらに曲部を有する。この曲部は上方向に向け、上記水排出口より高い位置に伸ばされ、さらに続いて下方向に、上記水排出口より低いところまで伸ばされる。上記空洞内の最初の水位(レベル)は、上記バルブによって調節されて上記曲部より低い高さまで届かされ、かつ上記空洞から外には流出しない。上記空洞中の第2の水位が上記バルブによって調節されて上記曲部よりも高い位置に届かされ、そしてサイホン効果(siphoning effect)が起こり、それによって全ての水が水排出口を介して上記ディスペンサーから外に流れる。
【0015】
固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配する、別の好ましい実施態様の方法において、固体洗浄剤は、空洞、水注入口、水排出口、及びその水排出口に有効に連結されたホース部材を有するディスペンサー内に置かれる。このホース部材は曲部を有し、ここでこの曲部は、上方向にむけて上記水排出口より高い位置に伸ばされ、さらに次に下方向に上記水排出口より低いところまで伸ばされる。水は、上記水注入口に供給され、さらに水はその水注入口から上記空洞に流入する。上記水注入口中に流入する水の量は、バルブによって調節される。水は第1の水位までその空洞中に充満され、さらにその第1の水位は、ディスペンサー中に含まれる固体洗浄剤に接触して使用溶液を形成する。水は次に第2の水位まで上記空洞中に充満され、さらにその第2の水位は水排出口から出て洗浄機中への実質的に全ての上記使用溶液の流れを開始させる。
【0016】
好ましい実施態様の詳細な説明
本発明の原理に従って組み立てられた好ましい実施態様のディスペンサーは、図1〜6中の数字(10)によって示される。
【0017】
図1〜6は、様々な見方における、好ましい実施態様のディスペンサー(10)を示す。図5及び図6は、端に近い多くの隠れた線を示し、さらにこれらの隠れた線はその端の曲率を示すが、この端は直角の端であることもできることと理解される。ディスペンサー(10)は、チャンバー(11)及び蓋(34)を含む。チャンバー(11)は、丸い前部(12)を含み、これは一つの側で第1の側部(13)と連結され、かつ反対側で第2の側部(14)と連結される。第1の側部(13)及び第2の側部(14)はさらに、前部(12)と連結された反対側で背部(15)と連結される。底部(16)は、部分(12)〜(15)の底の端と連結され、それによりチャンバー(11)の底が閉じられる。最上部(17)は、チャンバー(11)の狭く、長方形をした部分であり、これは背部(15)の最上端と連結され、さらに背部(15)に隣接した第1の側部(13)の最上端、及び水注入口(21)の第1の側面(22)を互いに連結する。最上部(17)は、背部(15)の全長に沿って伸びておらず、かつチャンバー(11)の最上面の比較的小さな部分を覆うだけである。したがって、最上部(17)は、チャンバー(11)の最上部を閉じておらず、したがって、チャンバー(11)中に開口部(32)を残している。
【0018】
チャンバー(11)は、空洞(31)を定め、空洞(31)は開口部(32)を通してアクセス可能(accessible)であり、かつ固体洗浄剤(50)または(60)、並びに水注入口(21)からの水を受け入れるために設計され、かつ配置される。空洞(31)内で、固体洗浄剤(50)または(60)は、図5及び図6中に示される支持部材(42)の上に静置されるが、支持部材(42)は底部(16)に隣接し、かつ空洞(31)を横切って伸びる。支持部材(42)は、スクリーンタイプの構造であり、この構造は固体洗浄剤(50)または(60)を保持し、さらに水を通過せしめる。チャンバー(11)の背部(15)は、最上部(17)に隣接した水注入口(21)、及び第2の側部(14)、及び底部(16)に隣接した水排出口(29)、及び第1の側部(13)を含む。背部(15)はさらにオーバーフロー排出口(overflow outlet)(30)を含むが、これはチャンバー(11)の空洞(31)の内側の過剰な水を容易に逃すことを可能にするものであり、それは多すぎる水が空洞(31)中に流入した場合である。
【0019】
水注入口(21)は、第1の側部(22)、第2の側部(23)、最上部(25)、及びトンネル(tunnel)(27)を含む。第1の側部(22)は、背部(15)及び第2の側部(14)に隣接し、さらに第2の側部(23)は、背部(15及び最上部(17)に隣接する。第1の側部(22)及び第2の側部(23)は互いに平行であり、かつ最上部(17)の上に約1.5インチ伸びる。第1の側部(22)及び第2の側部(23)の最上端は、最上部(25)によって相互に連結され、最上部(25)は開口部(26)を含み、そこにおいて水源から水注入口(21)に水が流入する。開口部(26)は、約1/4〜1/2インチの直径を有する。第1の側部(22)及び第2の側部(23)の間の空間は、空隙(24)を形成する。空隙(24)における1インチの間隙は、水注入口(21)中に流入する過剰な水が水源に戻らず、それにより水源を汚染しないことを保証するために充分である。空隙(24)を提供することは、逆流防止のためのASSE配管条例(ASSE plumbing code)による要求である。
【0020】
水注入口(21)は、管(56)を介して水源からの水を受け入れるように設計され、かつ配置される。管(56)は、水注入口(21)及び水源と有効に連結され、さらにバルブ(V)は、水源から水注入口(21)中に流入する水の量を調節する。トンネル(27)は約6.5インチの長さであり、約1インチ×1インチの寸法の壁を有し、さらに最上部(17)から底部(16)の上約1.5インチまで伸び、さらにトンネル(27)の開口部(28)は、水を空洞(31)中に流入せしめる。したがって、水は開口部(26)中に流入し、トンネル(27)を通り、開口部(28)から出て、チャンバー(11)の底部(16)に近い空洞(31)中に流れる。好ましい実施態様においては、チャンバー(11)は底から水で満たされ、さらに水位は、水が開口部(28)から空洞(31)の底部に流入するに従って増加する。開口部(28)は、支持部材(42)と概略同じ高さで、底部(16)近くに配置される。従って、水は最初に固体洗浄剤(50)または(60)の下の空洞を満たし、さらに続いて支持部材(42)の上まで上昇して、洗浄剤の底部から洗浄剤(50)または(60)と接触する。空洞(31)の底から水で空洞(31)を満たすことは、渦(vortices and eddies)を最小化するが、この渦が不均一に洗浄剤を浸食しやすい。空洞(31)が底から水で満たされる場合、水中の乱流はほとんど生じず、さらにこのことはスプレータイプのディスペンサー中で典型的に分配されるよりも少ない洗浄剤が分配されることを可能にする。加えて、このことは洗浄剤の均一な溶解をもたらし、さらに、比較的一定な、洗浄剤の濃度及び形状が維持される。空洞(31)は最上部から注水されうることが認識されるが、水中にさらに多くの乱流が生じるであろうし、さらに洗浄剤は不均一に浸食されやすく、洗浄剤の濃度及び形状の変動をもたらすだろう。
【0021】
空洞(31)がチャンバー(11)の底からチャンバー(11)の中央近くのレベルまで水で充満されたとき、水は固体洗浄剤(50)または(60)に接触し、さらにその固体洗浄剤(50)または(60)の一部を溶解し、使用溶液を作る。好ましい実施態様において、チャンバー(11)は、支持部材(42)の上、約3〜4インチまで水で充満される。水が空洞(31)を満たし、さらに固体洗浄剤(50)または(60)と接触するたびごとに、固体洗浄剤(50)または(60)の比較的小さな部分だけが溶解される。好ましい実施態様においては、空洞(31)中に流入する水の量は、水注入口(21)中に流入する水の量を制御するバルブ(V)によって調節されることができ、さらに空洞(31)内の水位は、皿洗い機で使用される洗浄剤の正確な濃度を保証するために重要である。異なる形式の皿洗い機は、異なる排水受けの大きさを有する可能性があるため、上記使用溶液は異なる濃度の洗浄剤を必要とする可能性があり、さらに洗浄剤の濃度はディスペンサー(10)の空洞(31)中に、より多くの水またはより少ない水のいずれかを入れることによって調節される。好ましい実施態様のディスペンサー(10)においては、ソレノイド・バルブ(solenoid valve)または自動計測バルブ(meter valve)が使用され、水を水注入口(21)に汲み上げるが、水を水注入口(21)に汲み上げための当業者に公知のいかなるバルブも使用されうることが理解される。従属する皿洗い機が、すすぎ水の注入を制御するソレノイド・バルブを有する場合(例えば、ホバートAMシリーズ(Hobart AM Series))、バルブはもはや必要ないかもしれない。さらに水に溶けている洗浄剤の正確な濃度を保証するため、ディスペンサー(10)とともに特定の洗浄剤が使用されなければならない。このことはさらに詳しく以下に説明する。
【0022】
水排出口(29)は実質的に全ての水、及び上記使用溶液が空洞(31)から流出して、皿洗い機の中に入ることを可能にするように設計され、かつ配置される。水排出口は、チャンバー(11)の底部(16)の上、約1/4インチにある。実質的に全ての水及び使用溶液が空洞(31)から流出する場合、実質的に全てとは、充分な水及び使用溶液が分配され、それにより水及び使用溶液は固体洗浄剤(50)または(60)と接触しないということを意味する。水排出口(29)の直径は、約1/2インチであり、さらにホースは水排出口(29)と連結され、水及び溶解された洗浄剤を皿洗い機の中に流入せしめる。固体ペレット洗浄剤(60)が上記使用溶液とともに空洞(31)から流出するだろうということは考えにくいが、特にオーバーフロー排出口(30)が使用される場合、それは可能である。したがって、当技術分野で公知のスクリーンまたはその他の篩(sieve)タイプ部材が用いられ、固体ペレット洗浄剤(60)が水排出口(29)またはオーバーフロー排出口(30)から水及び溶解された洗浄剤とともに流出することを防止することができる。
【0023】
好ましい実施態様においては、水排出口(29)は常に開放であり、さらに空洞(31)中の実質的に全ての水は水排出口(29)を通して分配されるが、したがって、いかなる水も水注入口(21)中に流入せず、かつディスペンサー(10)が使用中でない場合、いかなる水も固体洗浄剤(50)または(60)と接触しない。したがって、ディスペンサー(10)が適切に働くためには、空洞(31)中への水の流速は、水排出口(29)から出る水の流速よりも大きくなければならない。水注入口(21)へ流入する水の速度は、いくつかの要因に依存し、その要因は水注入口(21)に連結された管(56)の直径及び長さ、並びに水道の圧力を含む。水排出口(29)からの水の最大流出量は、毎分約1.8ガロンである。
【0024】
別の好ましい実施態様においては、ホース部材(57)は水排出口(29)に有効に連結されて、水及び使用溶液を皿洗い機中に分配する。ホース部材(57)は、水排出口(29)より下へ下方に伸び、皿洗い機につながる。ホース部材(57)は水排出口(29)に近づくに従い、ホース部材(57)は背部(15)上のその場所に関して、水排出口(29)の高さよりも高く上方に伸び、さらに次に下方に伸びて水排出口(29)と有効につながる。ホース部材(57)のこの曲部は、この曲部より下の水位の水が、水排出口(29)から容易に流出することを防止するが、なぜなら水はホース部材(57)のこの曲部の点を越えて、かつそこより後ろに流れることは最初はできないためである。しかしながら、一旦、水がその曲部より上の水位で空洞(31)中に流入し始めると、水は水排出口(29)に連結されたホース部材(57)を介して、空洞(31)から流出し始めるだろう。この曲部より上の水位まで水を加えることは、水排出口(29)からの実質的に全ての上記使用溶液の流出を開始し、さらに水は水排出口(29)から流出するだろうが、それはサイホン効果(siphoning effect)が生じるためである。ひとたび水がホース部材(57)の上記曲部より上の水位に達することによりこのサイホン効果が生じ、水排出口(29)は完全に水で満たされ、その後、水が水排出口(29)の外へ非常に素早く排出される。ひとたび水が水流出口(29)から流出し始めると、空洞(31)中の水位が水排出口(29)より下になるまで流出が続く。これは、このサイホン効果がホース部材(57)中に真空を作りだし、さらにたとえ水が水注入口(21)に供給されなくても、水が水排出口(29)から流れ出るためである。結果として、ディスペンサー(10)に必要な唯一のバルブは、水源から水注入口(21)に流入する水を調節するためのバルブ(V)であり、さらに追加のバルブは水排出口(29)から流出する水の量を調節するために必要とされない。水排出口(29)から流れ出る水の速度は、ホース部材(57)の直径に依存するが、水排出口(29)からの水の最大流出量は毎分約1.8ガロンである。
【0025】
ホース部材(57)を含む好ましい実施態様は、固体ブロック洗浄剤(50)を伴う使用のために最も都合が良いが、なぜなら、上記使用溶液中の所望する洗浄剤の濃度を得るために、水との一層長い曝露時間が必要だからである。これは、水と接触するわずかな有効表面領域しかなく、したがって洗浄剤(50)は洗浄剤(60)より低い溶解速度を有するためである。この好ましい実施態様は、空洞(31)が一定の時間、ホース部材(57)の曲部より下の水位で満たされることを可能にし、空洞(31)から排出することなく、一定の時間、水を洗浄剤(50)に接触せしめる。したがって、その洗浄剤は水中に浸り、使用溶液を作り、さらに次に、いっそう多い水が空洞(31)に追加されたとき、水及び使用溶液が水排出口(29)から排出される。ホース部材(57)の曲部より上まで、空洞(31)内へのさらに多くの水の追加は、水排出口(29)のサイホン効果を開始させ、したがって、使用溶液が皿洗い機中に分配される。
【0026】
蓋(34)は、丸い前部(36)を含み、これは一つの側で第1の側部(37)に連結され、さらに反対側で第2の側部(38)と連結される。前部(36)の中心部は、前部(36)の側部よりも広く、さらに従って前部(36)はそれが側部(37)及び(38)に近づくに従ってわずかに狭くなる。加えて、側部(37)及び(38)は、それらが前部(36)に連結するところでいっそう広く、それらが背部(15)に近づくに従って狭くなる。前から後ろへの、前部(36)並びに側部(37)及び(38)の漸次狭小化(テーパリング(tapering))は、空洞(31)の開口部(32)が蓋(34)によって覆われたままであることを保証するが、それはたとえ蓋(34)がチャンバー(11)上で完全に閉じられていないかもしれない場合でもそうである。したがって、図5に示すように、最上部(35)が底部(16)に対して約0°〜30°の角度にある場合でも、蓋(34)はなお、空洞(31)の開口部(32)を覆う。蓋(34)の前部(36)、第1の側部(37)、及び第2の側部(38)は、チャンバー(11)の前部(12)、第1の側部(13)、及び第2の側部(14)とそれぞれ合わさる。蓋(34)の最上部(35)は、前部(36)、第1の側部(37)、及び第2の側部(38)の上端に連結され、さらに蓋(34)がチャンバー(11)に取り付けられたとき、空洞(31)の開口部(32)を有効に覆う。最上部(35)の後部(39)は、丁番部材(hinge member)を介してチャンバー(11)の最上部(17)に連結される。洗浄剤ディスペンサー(10)は、それ自体、分離したユニットであることができるか、または、皿洗い機のための電子制御機器及び架台を含む一つのユニット中に併合されることができる。
【0027】
チャンバー(11)の追加の特性は、低レベル・インジケーター・つまみ(low level indicator tab)(18)である。低レベル・インジケーター・つまみ(18)は、前部(12)の中央上端の拡張であり、かつ、固体洗浄剤(50)または(60)の高さが低いとき、最上部(35)の開口部(40)を通して突き出る。“低い(low)”の語またはいくつかのその他の語または語句(フレーズ)をその上に示すラベルが、つまみ(18)上に配置されることができ、それは固体洗浄剤(50)または(60)の高さが低く、かつ補充されるべきであるという注意としてである。図5及び図6に示される、湾曲構造物(41)は、開口部(40)に隣接して、蓋(34)の最上部(35)の内側表面上にある。湾曲構造物(41)は、固体洗浄剤(50)または(60)と接触するように設計され、かつ配置され、さらに固体洗浄剤(50)または(60)の高さが減少するに従い、蓋34が低くなる。蓋(34)がチャンバー(11)上で徐々に低くなるに従い、つまみ(18)は開口部(40)を通して徐々に突き出はじめ、さらに固体洗浄剤(50)または(60)が充填されるべきであるときを示す。
【0028】
チャンバー(11)の別の追加の特徴は、第1の連結部材(19)及び第2の連結部材(20)を含む。第1の連結部材(19)は穴(19a)を含み、さらに第2の連結部材(20)は穴(20a)を含む。ネジまたはいくつかのその他のタイプの固定手段が、連結部材(19)及び(20)を皿洗い機に固定するため穴(19a)及び(20a)を通して配置され、それによりディスペンサー(10)が皿洗い機に固定される。
【0029】
上述のように、特定の洗浄剤だけがディスペンサー(10)で使用されるかもしれず、それはその洗浄剤の正しい溶解速度が達成されることを保証するためであり、それにより皿洗い機中で使用される洗浄剤の正しい濃度が保証される。典型的には、粉末洗浄剤はディスペンサー(10)で使用するためには不適当な洗浄剤であり、なぜなら、それらは急速に溶解しすぎ、かつディスペンサー(10)を詰まらせるためである。固体苛性(caustic)洗浄剤で生じるかもしれない問題は、その洗浄剤が水で飽和されすぎるようになったときに、ぬかるむことが生じるかもしれないことである。洗浄剤が過剰の水を吸収するとき、それはペースト状になり、さらにバラバラに塊に崩れ、それはディスペンサーでの使用には有効でなく、なぜなら所望する濃度を得ることができないためである。固体洗浄剤(50)及び(60)は、これが生じることを防止する組成を有する。
【0030】
好ましい実施態様においては、固体洗浄剤(50)及び(60)の比較的小さな部分だけが、水が空洞(31)を充満するたびごとに溶解される。したがって、洗浄剤が水に溶解するときに、洗浄剤の均一な浸食パターンが生じ、皿洗い機中で使用される洗浄剤の正しい濃度を保証する。均一な浸食は重要であり、なぜなら、水に曝される洗浄剤の表面領域と、分配された洗浄剤のグラム数との間には、直線関係があるからである。従って、洗浄剤の形状が比較的一定を保持する場合、その洗浄剤の表面領域は比較的一定を保持するであろうし、さらに水への曝露は分配速度を比較的一定に保つであろう。
【0031】
一般に、洗浄剤の溶解の速度を決定する3つの変数があるが、これらの変数は完全ではない。これらの変数は、洗浄剤を溶解するために空洞(31)中で使用される水の量、洗浄剤が水に曝露される時間の長さ、及び水の温度である。洗浄剤と接触するために、より多くの水が空洞(31)内で使用されるほど、洗浄剤は、より長く水に曝露され、より多くの洗浄剤が水の中に溶解するだろう。空洞(31)を充満するために使用される水の温度は、ディスペンサー(10)中で使用される特定の洗浄剤の溶解速度に非常に大きな差は作らないが、洗浄剤が水に曝される時間の長さが増加するよりは、温度は溶解速度により多く影響を与える。
以下の表1、2、及び3を参照されたい。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
表1は、固体ブロック洗浄剤(50)と同じ組成を有する洗浄剤を表し、表2は固体ペレット洗浄剤(60)と同じ組成を有する洗浄剤を表わす。表3は典型的な粉末洗浄剤を表し、この粉末洗浄剤は非常に速く溶解するであろうし、かつそのため、それらはディスペンサー(10)で使用するためには不適当な洗浄剤であろう組成を有する。
【0036】
【表4】
【0037】
表4は、上記有効表面領域、すなわち、そこにおいて水がその洗浄剤の表面と接触する機会を有する領域は、分配される洗浄剤の量に影響をいかに及ぼすかを示す。ディスペンサー(10)は、様々な形状の固体炭酸塩(カーボネート)ベースの洗浄剤で充填される。25.12in2の有効表面領域は4インチの直径を有する円柱状の洗浄剤を表し、35.33in2の有効表面領域は5インチの直径を有する円柱状の洗浄剤を表し、そして、60.44in2の有効表面領域は7インチの直径を有する円柱状の洗浄剤を表す。125.60in2の有効表面領域はペレット形状の洗浄剤を表す。次に、6ガロンの水を、毎分2ガロンの速度で、ディスペンサー(10)を通した。ディスペンサー(10)からの流出液を集め、さらに水を留去し、さらに残った固体を秤量した。この試験より、表4にその結果を示したが、それは有効表面領域が少ないほど、洗浄タンク中に分配するための利用可能なグラム数が少ないという結論だった。したがって、様々な形状の洗浄剤から所望する濃度の使用溶液を得るために、上で議論された3つの変数が、異なる有効表面領域に対応するように適合されることができる。例えば、洗浄剤が水に曝される時間の長さは、大きな有効表面領域のためにペレットについては短縮されるべきであり、さらにそのため、ディスペンサー(10)はサイホン効果を除去するためにホース部材(57)なしで使用されるべきである。
【0038】
図7は、固体ブロック洗浄剤(50)を示す。固体ブロック洗浄剤(50)は独特の楕円形状を有する。この特徴は、この固体ブロック洗浄剤(50)が洗浄剤を受容するための対応する形状の場所を有する特定のディスペンサーのみの内部に置かれることができる。固体ブロック洗浄剤(50)の形状、及び特定のディスペンサー内に洗浄剤を受容するための対応する形状の場所は、さらに皿洗い機に使用するためのディスペンサー内部に、不適当な代用品が容易に置かれないだろうということを保証する。図7において、固体ブロック洗浄剤(50)は成型固体ブロック51を有し、これは包装(52)の一部の除去によって暴露される。固体ブロック洗浄剤(50)は、少なくとも500グラム、好ましくは1〜10キログラムの質量を有する。包装(52)は、切り込み線(55)を含む。切り込み線(55)は、成型固体ブロック(51)からの包装(52)の容易な除去を提供する。固体ブロック洗浄剤(50)の組成物がどのように製造されるかの例は、1997年1月13日に出願された、レンチュ(Lentsch)らによる米国特許出願第08/781,493号、及び同08/782,457号中に開示され、この開示は本出願に援用する。
【0039】
典型的には、2つの薄い固体ブロック(51)が空洞(31)内で互いに上に重ねられて、ディスペンサー(10)内で洗浄剤の比較的一定の供給を維持する。洗浄剤の一定供給は、その洗浄剤の比較的一定の速度の溶解を維持し、さらにその結果、皿洗い機内での使用のための洗浄剤の比較的一定濃度を維持するために重要である。固体ブロック洗浄剤(50)は、約2.13×4.00×6.36インチの寸法を有する。固体ブロック洗浄剤(50)に対する溶解度範囲は、上で表1中に示したが、さらにディスペンサー(10)から流れ出る、固体ブロック洗浄剤から作られる使用溶液の好ましい濃度は、質量比で約0.25%〜0.50%である。
【0040】
好ましい実施態様においては、ディスペンサー(10)中での使用のための上記固体洗浄剤の好ましい形状はペレットである。図8は、固体ペレット洗浄剤(60)の透視図を示す。固体ペレット洗浄剤(60)は、約0.75×2.00インチの寸法を有する。約50のペレットがディスペンサー(10)で使用される。固体ペレット洗浄剤(60)についての溶解度範囲は、表2中に示され、さらにディスペンサー(10)から流出する、固体ペレット洗浄剤(60)から作られる上記使用溶液の好ましい濃度は、質量比で約0.75%〜1.25%である。固体ペレット洗浄剤(60)から作られる使用溶液の好ましい濃度は、固体ブロック洗浄剤(50)から作られる使用溶液よりも高く、かつこれは空洞(31)中に流入する水に曝される固体ペレット洗浄剤(60)の増加した表面領域のためである。
【0041】
上記詳細な説明、実施例、及びデータは本発明の組成物の製造及び使用の完全な記述を提供する。本発明の多くの実施態様が、本発明の原理及び範囲から離れることなく作られることができるため、本発明は添付したクレーム中に存在する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明の原理に従って組み立てた好ましい実施態様のディスペンサーの側面透視図である。
【図2】
図2は、図1中に示したディスペンサーの別の側面透視図である。
【図3】
図3は、図1中に示したディスペンサーの背面透視図である。
【図4】
図4は、蓋を取り除いた、図1に示したディスペンサーの上面透視図である。
【図5】
図5は、図1に示したディスペンサーの別の側面透視図である。
【図6】
図6は、図1に示したディスペンサーの別の側面透視図である。
【図7】
図7は、図1に示したディスペンサーで使用するための固体ブロック洗浄剤の正面図である。
【図8】
図8は、図1に示したディスペンサーで使用するための固体ペレット洗浄剤の透視図である。
Claims (22)
- 固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配する方法であって、以下のステップ:
a.底部を有する固体洗浄剤をディスペンサー中に配置し、前記ディスペンサーはチャンバーを有し、前記チャンバーは空洞を定め、かつ水注入口及び水排出口を含み、かつ前記空洞は前記固体洗浄剤を受容するように設計され、かつ配置され;
b.前記ディスペンサーの前記水注入口に水を供給し、ここで前記水は前記チャンバーの前記空洞内の一定水位まで供給され、それにより前記固体洗浄剤と接触し;
c.前記固体洗浄剤を前記固体洗浄剤の前記底部から水で浸し;
d.前記水中に前記固体洗浄剤の一定量を溶解し、かつ使用溶液を形成し;そして、
e.前記水排出口を介して前記ディスペンサーから前記使用溶液を放出し、ここで前記使用溶液が、前記水排出口を通って前記チャンバーから流出し、さらに前記洗浄機に流入する、
を含む前記方法。 - 前記チャンバーの前記空洞内の前記水位が、約1/4インチ〜3インチである、請求項1に記載の、固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配する方法。
- 前記水が約80〜180°Fの温度を有する、請求項1に記載の、固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配する方法。
- 前記水排出口が常に開放されており、さらに前記水が毎分約0.1ガロン〜2ガロンで前記水注入口に流入し、さらに前記水が毎分約0.1〜1ガロンで前記水排出口から流出する、請求項1に記載の、固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配する方法。
- 前記固体洗浄剤からの前記使用溶液が、前記洗浄機中に分配され、質量比で0.1%〜1.5%の濃度を有する、請求項1に記載の、固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配する方法。
- 前記固体洗浄剤の均一な溶解が起こり、それにより前記固体洗浄剤の比較的一定の濃度及び比較的一定の形状を維持する、請求項1に記載の、固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配する方法。
- 以下の:
a.底部を有する固体洗浄剤;
b.その洗浄剤ディスペンサーに水を供給する水源;及び、
c.前記固体洗浄剤及び前記水を受容するように設計され、かつ配置された空洞を定めるチャンバーであり、前記チャンバーは水注入口及び水排出口を含み、前記水注入口は前記水源からの前記水を受け入れるように設計され、かつ配置され、ここで前記水は前記空洞中に流入し、前記固体洗浄剤の前記底部から前記固体洗浄剤を浸し、さらに前記固体洗浄剤の一部を溶解して使用溶液を形成し、さらにここで、その洗浄剤ディスペンサーが使用中でない場合、前記水排出口は実質的に全ての前記使用溶液を前記チャンバーから外に分配するように設計され、かつ配置される、
を含む、洗浄剤ディスペンサー。 - 前記チャンバーの前記空洞内に一定の水位をさらに含み、ここで前記水位が約1/4インチ〜3インチである、請求項7に記載の洗浄剤ディスペンサー。
- 前記水が約80〜180°Fの温度を有する、請求項7に記載の洗浄剤ディスペンサー。
- 前記水排出口が常に開放であり、さらに前記水が毎分約0.1ガロン〜2ガロンで前記水注入口に流入し、さらに前記水が毎分約0.1〜1ガロンで前記水排出口から流出する、請求項7に記載の洗浄剤ディスペンサー。
- 前記固体洗浄剤からの前記使用溶液が前記洗浄機中に分配され、質量比で0.1%〜1.5%の濃度を有する、請求項7に記載の洗浄剤ディスペンサー。
- 前記洗浄剤の均一な溶解が起こり、それにより前記固体洗浄剤の比較的一定の濃度及び比較的一定の形状を維持する、請求項7に記載の洗浄剤ディスペンサー。
- 固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するためのディスペンサーであって、以下の:
a.固体洗浄剤;
b.前記ディスペンサーに水を供給する水源;
c.前部、第1の側部、第2の側部、背部、底部、最上部、及び開口部を含むチャンバーであって、前記チャンバーが前記固体洗浄剤及び前記水を受容するように設計され、かつ配置された空洞を定め、前記チャンバーの背部が前記最上部に隣接した水注入口及び前記底部に隣接した水排出口をさらに含み、前記水注入口は前記水源からの前記水を受け入れるように設計され、かつ配置され、それにより前記水は前記チャンバーの前記底部から前記空洞に流入し、ここで前記水は前記固体洗浄剤と接触し、さらに前記固体洗浄剤の一部を溶解して使用溶液を形成し、さらにここで前記ディスペンサーが使用中でない場合、前記水排出口は実質的に全ての水及び使用溶液を前記チャンバーから前記洗浄機中に分配するように設計され、かつ配置されるチャンバー;
d.前記水が前記水源に逆流することを防止するための、前記水注入口に隣接した空隙(エアー・ギャップ);
e.前記背部及び前記第2の側部に隣接したトンネルであって、ここで前記水は前記水注入口から、前記トンネルを通り、さらに前記チャンバーの前記底部に移動する、トンネル;
f.前記チャンバーの前記空洞内の一定の水位であって、前記固体洗浄剤と接触する水位であり、ここで前記固体洗浄剤の均一な溶解が起こり、それにより前記固体洗浄剤の比較的一定の濃度及び比較的一定の形状を維持する、水位;そして、
g.前記チャンバーの前記最上部に連結される蓋であって、それにより前記蓋が前記チャンバーの前記開口部を覆い、前記空洞をふさぐ蓋
を含むディスペンサー。 - 前記チャンバーの前記空洞内の前記水位が約1/4インチ〜3インチである、請求項13に記載の、固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するためのディスペンサー。
- 前記水が約80〜180°Fの温度を有する、請求項13に記載の、固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するためのディスペンサー。
- 前記水排出口が常に開放であり、さらに前記水が毎分約0.1〜2ガロンで前記水注入口に流入し、さらに前記水が毎分約0.1〜1ガロンで前記水排出口から流出する、請求項13に記載の、固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するためのディスペンサー。
- 前記固体洗浄剤からの前記使用溶液が、前記洗浄機中に分配され、質量比で0.1〜1.5%の濃度を有する、請求項13に記載の、固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するためのディスペンサー。
- 前記チャンバーの前記前部に有効に連結され、かつ前記前部から伸びるつまみ、及び前記蓋の開口部をさらに含み、ここで前記固体洗浄剤が前記ディスペンサーに追加されるべき場合、前記開口部を通して前記つまみが伸びる、請求項13に記載の、前記固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するためのディスペンサー。
- 洗浄剤を分配するための方法であって、以下のステップ:
a.空洞、水注入口、及び水排出口を有するディスペンサー中に、特定組成を有する洗浄剤を配置し、ここで前記空洞は前記洗浄剤を受容しかつ支持するように設計し、かつ配置され;
b.前記水注入口に水を供給し、かつバルブを使用して前記水注入口に流入する水の量を調節し;
c.前記空洞内の一定レベルまで水で前記ディスペンサーを充満し、ここで前記水が前記洗浄剤と接触し、さらに前記洗浄剤の一部を溶解して使用溶液を形成し;そして、
d.前記使用溶液を前記水排出口から放出し、それにより特定濃度の前記使用溶液を分配し、ここで前記水排出口は常に開放であり、さらにここで水は前記水排出口を通して排出されるよりも速い速度で前記水注入口に供給され、それにより、前記水を前記洗浄剤に接触せしめ、さらに前記洗浄剤の一部を溶解して前記使用溶液を形成する、
を含む前記方法。 - 固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配するためのディスペンサーであって、以下の:
a.底部を有する固体洗浄剤;
b.空洞、水注入口、及び水排出口を含み、ここで前記空洞が前記固体洗浄剤を受容し、かつ支持するように設計され、かつ配置されるディスペンサー;
c.前記水注入口を水源に連結する管;
d.前記管に有効に連結されたバルブであって、前記水源から前記水注入口への水の流量を調節し、ここで前記空洞が前記空洞内の一定レベルまで水で充満され、ここで水は前記固体洗浄剤の底部から前記固体洗浄剤と接触し、さらに前記固体洗浄剤の均一な溶解が起こり、それにより前記固体洗浄剤の比較的一定の濃度及び比較的一定の形状を維持し、さらにここで使用溶液が形成される、バルブ;そして、
e.前記水排出口を洗浄機に連結するホース部材であって、ここで実質的に全ての前記使用溶液が、前記ホース部材を介して前記空洞から出て前記水排出口を通りさらに前記洗浄機中に分配される、ホース部材、
を含む前記ディスペンサー。 - 洗浄機との使用のための洗浄剤ディスペンサーであって、以下の:
a.空洞、水注入口、及び水排出口を含むチャンバーを有するディスペンサー;
b.前記水注入口を水源に連結する管;
c.前記管に有効に連結されるバルブであって、ここで前記バルブは前記水源から前記水注入口に流入する水の量を調節する、バルブ;
d.前記水排出口に有効に連結されるホース部材であって、曲部を有し、ここで前記曲部は前記水注入口よりも高い高さまで上方へ伸び、さらに次に前記水排出口より下まで下方に伸びる、ホース部材;
e.前記曲部より低い高さまで達するように前記バルブによって調節される、前記空洞内の第1の水位であって、ここで前記第1の水位が前記空洞内に残り、かつ前記水排出口から流出しない、第1の水位;及び、
f.前記曲部より高い高さまで達するように前記バルブによって調節された、前記空洞内の第2の水位であって、ここでサイホン効果が起こり、そして、実質的に全ての水が前記水排出口を介して前記ディスペンサーから流出する、第2の水位、
を含む前記洗浄剤ディスペンサー。 - 固体洗浄剤からの使用溶液を洗浄機中に分配する方法であって、以下のステップ:
a.ディスペンサーの内部に固体洗浄剤を置き、前記ディスペンサーは空洞、水注入口、水排出口、及び前記水排出口と有効に連結されるホース部材を有し、前記ホース部材は曲部を有し、ここで前記曲部は前記水排出口より高い高さまで上方へ伸び、さらに次に前記水排出口より下まで下方に伸び;
b.前記水注入口に水を供給し、ここで水は前記水注入口から前記空洞内に流入し;
c.前記水注入口に流入する水の量をバルブで調節し;
d.前記空洞を第1の水位まで水で充満し、ここで前記第1の水位は前記ディスペンサー内に含まれる前記固体洗浄剤と接触して使用溶液を形成し;そして、
e.前記空洞を第2の水位まで水で充満し、ここで前記第2の水位は実質的に全ての前記使用溶液が前記水排出口から出て洗浄機への流入を開始する、
を含む、前記方法。
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