JP2004362386A - ネットワークプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークプリンタのデータ保存手段に、ネットワークプリンタの障害の原因となるパケットデータを容易に抽出可能に保存する。
【解決手段】ネットワーク処理部1cから送受信するパケットデータをHDD保存部1bに保存する。クライアントパソコンから印刷ジョブの開始要求があると、パケットデータ保存制御部1dは、開始要求のあった印刷ジョブに対してそれぞれ一個のIDを付与し、それをフォルダ名とするフォルダをHDD保存部1bに作成し、クライアントパソコンから受信した受信パケットデータ、およびクライアントパソコンに対して送信された送信パケットデータをこのフォルダに保存する。ネットワークプリンタに障害が発生した場合には、障害が発生した印刷ジョブに対応するフォルダのパケットデータを、HDD保存部1bから取り出すことにより、障害の原因の解析を容易に行うことができる。
【選択図】 図6
【解決手段】ネットワーク処理部1cから送受信するパケットデータをHDD保存部1bに保存する。クライアントパソコンから印刷ジョブの開始要求があると、パケットデータ保存制御部1dは、開始要求のあった印刷ジョブに対してそれぞれ一個のIDを付与し、それをフォルダ名とするフォルダをHDD保存部1bに作成し、クライアントパソコンから受信した受信パケットデータ、およびクライアントパソコンに対して送信された送信パケットデータをこのフォルダに保存する。ネットワークプリンタに障害が発生した場合には、障害が発生した印刷ジョブに対応するフォルダのパケットデータを、HDD保存部1bから取り出すことにより、障害の原因の解析を容易に行うことができる。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークプリンタに関し、より詳細には、ネットワークプリンタで傷害が発生した時に、障害の原因を究明するためのパケットデータの抽出を容易にしたネットワークプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にネットワークを構築するにはHUBを必要とするが、最近の通信トラフィック(通信回線上での通信量)の増加に伴い、コリジョン(パケット衝突)が多発し、ネットワークの性能が低下する場合が多くなっている。このため、一般に使われているリピータHUBに変えて、最近はスイッチングHUBが多く使われるようになっている。
【0003】
スイッチングHUBはパケットデータを受信したときに、そのパケットデータを目的のポートのみに送信する機能を有するものであり、従来から用いられているリピータHUBよりも効率が非常に良く、現在のようにネットワーク上に大容量の画像データや音声データが送受信される環境では必要不可欠となっている。しかしながら、スイッチングHUBは目的のマシンが接続されているポートのみにパケットデータを送信するので、ネットワーク上を流れるパケットデータを解析するために用いられるLANアナライザが使用できないという別の問題が生じている。高機能なスイッチングHUBでは、このようなパケットデータの解析を可能にするためのスイッチを設けて、特定のポートに対しては常に全パケットデータが流れるようにできるものもあるが、一般ユーザにはあまり必要とされない機能であることもあり、全てのスイッチングHUBでこのような機能を備えてはいない。
【0004】
このため、ネットワークプリンタで障害が発生した時には、スイッチングHUBをリピータHUBに置き換えて解析のための環境を構築し、LANアナライザを接続して解析を行う。しかしながら、スイッチングHUBをリピータHUBに置き換えて解析のための環境を構築した場合、スイッチングHUBを使用した実際の環境と解析する環境とが異なってしまい、的確な障害の原因究明ができないといった問題や、スイッチングHUBをリピータHUBに置き換えるのに手間がかかり、迅速な障害の原因究明ができないといった問題があった。
【0005】
上記したように、スイッチングHUBを用いたために、LANアナライザによるパケットデータの取得・解析ができない環境であっても、障害の解析を迅速に行うようにしたネットワークプリンタが必要となってきている。例えば、ネットワークプリンタにパケットデータを保存するデータ保存部を備えることで、このデータ保存部からパケットデータを取得して、障害発生時の原因究明を迅速に行うようにしたネットワークプリンタがある(特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−56940号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1においては、ネットワーク上を流れる大量のパケットデータを、データ保存部に送受信順に保存しているだけであるため、障害の解析につながる特定のパケットデータをデータ保存部から抽出するのが非常に困難であり、パケットデータを特定するためのキーで検索して絞込む必要があるため、検索に時間がかかるという問題がある。
【0008】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、第1の目的は、ネットワークプリンタのデータ保存手段に、ネットワークプリンタの障害の原因となるパケットデータを容易に抽出可能に保存することである。
第2の目的は、ネットワークプリンタのデータ保存手段の限られた容量を有効に活用することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、パケットデータの送受信を行うネットワークインターフェース手段と、該ネットワークインターフェース手段で送受信されたパケットデータを保存するパケットデータ保存手段と、該パケットデータ保存手段に印刷ジョブ単位で上記パケットデータを保存するパケットデータ保存制御手段とを備えたネットワークプリンタである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のネットワークプリンタにおいて、上記パケットデータ保存制御手段は、上記パケットデータ保存手段からパケットデータを日付の古い順に削除することを特徴とするネットワークプリンタである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のネットワークプリンタにおいて、上記パケットデータ保存制御手段は、上記パケットデータ保存手段から印刷が正常に完了したパケットデータを削除することを特徴とするネットワークプリンタある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。図1はネットワークプリンタの実施形態を説明するためのブロック図である。図1において、1はネットワークプリンタ、1aはパネルを介してユーザからの指示を受け付けるパネル入力部、1bは送受信されたパケットデータを保存するHDD保存部、1cはパケットデータを送受信するネットワーク処理部、1dはパケットデータの保存処理を制御するパケットデータ保存制御部、1eは印刷処理を行う印刷処理部である。
【0013】
ネットワーク処理部1cでは、ネットワークデータ(パケットデータ)の送受信を行って、プロトコル毎に印刷要求やステータス要求の処理を行っている。本実施形態は、このネットワーク処理部1cから、HUBを介してネットワークに送信するパケットデータと、受信したパケットデータとを全てHDD保存部1bに保存するものである。送受信するパケットデータの保存制御は、パケットデータ保存制御部1dが行う。パケットデータ保存制御部1dは、パネル入力部1aからの要求とネットワーク処理部1cからの印刷要求をチェックして処理を行う。また、本実施形態のパケットデータ保存機能は、機能自体のON/OFFが可能であり、パネル入力部1aより指定可能である。
【0014】
ここで、ネットワーク処理部1cは本発明のネットワークインターフェース手段に対応し、HDD保存部1bは本発明のパケットデータ保存手段に対応し、パケットデータ保存制御部1dは本発明のパケットデータ保存制御手段に対応する。
【0015】
図4は、パケットデータ保存制御部1dの処理動作を説明する第1の実施形態のフローチャートである。まず、パネル入力部1aからの本機能のON/OFF要求のチェックを行う(S101)。要求があった場合、ON/OFFの状態を内部スイッチ(保存スイッチ)にセットする。また、現在の内部スイッチの状態がONの場合には、その次の処理に移る(S101、ON)。ネットワーク上に接続されたクライアントパソコンからネットワーク処理部1cを介して印刷ジョブの開始要求があると(S102、YES)、パケットデータ保存制御部1dは、開始要求のあった印刷ジョブに対してそれぞれ一個のIDを付与し(S103)、付与されたIDを用いて、付与されたIDをフォルダ名とするフォルダを、HDD保存部1bに作成する(S104)。例えばジョブID「00001」の印刷ジョブ用のフォルダに「JOB00001」という名称をつけて関連を持たせる。図2は、HDD保存部1bに作成された複数のフォルダ「JOB00001」〜「JOB00003」を示す。
【0016】
その後、開始要求のあったこの印刷ジョブに関して、クライアントパソコンから受信した受信パケットデータ、およびクライアントパソコンに対して送信された送信パケットデータを「JOB00001」フォルダに保存する(S105)。そしてこの印刷ジョブが完了するまで(S106、YES)、この印刷ジョブのパケットデータの保存を継続することで、JOBID=00001の印刷ジョブに関連したパケットデータは、この「JOB00001」フォルダ内に保存される(S105)。この動作を継続することにより、クライアントパソコンから開始要求のあった全ての印刷ジョブに対して、HDD保存部1bに作成されたそれぞれ固有のフォルダに、それぞれの印刷ジョブの送受信パケットデータが保存される。
【0017】
ネットワークプリンタに障害が発生し、その原因を究明する場合には、障害が発生した印刷ジョブに対応するフォルダ(例えば「JOB00001」フォルダ)のパケットデータを、HDD保存部1bから取り出すことにより、障害の原因の解析を容易に行うことができる。障害の原因となった印刷ジョブに対応するフォルダのパケットデータの取り出しは、例えば、パネル入力部1aから該当する印刷ジョブのパケットデータが保存されているフォルダ名を指定し、用紙に当該印刷ジョブのパケットデータを印刷することにより取り出すことができる。また、パネル入力部1aの表示装置を使って、該当する印刷ジョブのパケットデータを確認しても良い。
【0018】
図5は、パケットデータ保存制御部1dの処理動作を説明する第2の実施形態のフローチャートである。S201からS202の動作は、上記した図4のS101からS102の動作と全く同一なので、詳細な説明を省略する。ネットワーク上に接続されたクライアントパソコンからネットワーク処理部1cを介して印刷ジョブの開始要求があると(S202、YES)、開始要求のあった印刷ジョブに対してそれぞれ一個のIDを付与(S205)する前に、HDD保存部1bの空き容量を確認する(S203)。第2の実施形態では、あらかじめHDD保存部1b内の古いパケットデータの整理を行うための閾値を設定している。例えば、この閾値をHDD保存部1bの全体容量の90%と定めた場合、100MBのHDD保存部1bでは、空き容量が10MB未満かどうか判断し、空き容量が10MB未満の場合には古いパケットデータの削除を行う(S204)。
【0019】
図3は印刷ジョブ別パケットデータ管理テーブルを示す。図3に示す印刷ジョブ別パケットデータ管理テーブルでは、各印刷ジョブのフォルダ、JOB00001からJOB00006が、日付と時間のタイムスタンプ順に保存されており、日付の古い印刷ジョブのフォルダから順に、ひとつずつデータの削除を行う。日付の古い印刷ジョブであれば、解析の必要性は少ないため、パケットデータを削除しても影響はほとんど無い。図3に示す日付と時間は、印刷ジョブの受付時間、又は印刷ジョブの完了時間のどちらでも良い。この時、ひとつのフォルダを削除する毎に、HDD保存部1bの空き容量を確認し、HDD保存部1bの空き容量が10MB以上に達するまで削除を繰り返す(S203、S204)。HDD保存部1bの空き容量が10MB以上に達したならば、開始要求のあった印刷ジョブに対して一個のIDを付与し(S205)、以後、図4のS104からS106の動作と全く同一の動作を行って、それぞれの印刷ジョブの送受信パケットデータが保存される(S206からS208)。第2の実施形態では、日付の古い印刷ジョブから順にパケットデータを削除するため、HDD保存部1bの空き容量不足が生じることがないため、パケットデータの保存を確実に行うことができる。
【0020】
図6は、パケットデータ保存制御部の処理動作を説明する第3の実施形態のフローチャートである。HDD保存部1bに保存したパケットデータを取り出して解析したいケースの大半は、印刷ジョブが異常処理された場合であり、正常に完了した印刷ジョブについては解析の必要性は少ない。そこで第3の実施形態では、各印刷ジョブの処理状態によって、パケットデータをHDD保存部1bに保存するか否かを判断する。S301からS308の動作は、上記した図5のS201からS208の動作と全く同一なので、詳細な説明を省略する。上記した第2の実施形態と同様に、開始要求のあった印刷ジョブの送受信パケットデータは、一旦HDD保存部1bに保存される。そのとき印刷ジョブの完了(S308、YES)がクライアントパソコン側の送信不良等の異常終了によるものであれば、その印刷ジョブは異常終了(図3のSTATUSがError表示)したものとして、パケットデータはHDD保存部1bにそのまま保持する。またクライアントパソコンからのパケットデータの受信が正常に完了した場合においても、その後、パケットデータ保存制御部1dは印刷ジョブの完了状態を印刷処理部1eに問い合わせを行う(S309)。その結果、印刷処理が異常終了であれば(S309、NO)、やはりそのパケットデータはHDD保存部1bに保持する。印刷処理部1eにおいても正常終了(図3のSTATUSがComplete表示)していた場合には(S309、YES)、その印刷ジョブのパケットデータは保存対象から除外し、HDD保存部1bからその印刷ジョブに対応するフォルダを削除することで、HDD保存部1bの限られた容量を有効に活用するようにしている。
【0021】
本発明の実施形態では、HDD保存部1bにパケットデータを保存しているが、不揮発性(電源を切った場合にも保持される)の記憶装置であれば、パケットデータ保存手段として適用可能である。またネットワーク処理部1cで扱うインターフェイスは、最も一般的なEthernet(登録商標)に限らず、無線LAN、Bluetooth、IEEE1394、USBなど他のインターフェイスを適用することが可能である。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に対応する効果:ネットワークプリンタのパケットデータ保存手段に印刷ジョブ単位でパケットデータを保存するため、ネットワークプリンタの障害の原因を究明するためのパケットデータの抽出を容易に行うことができる。
請求項2、3に対応する効果:パケットデータの古い順に、または印刷が正常に完了したパケットデータをパケットデータ保存手段から削除するようにしているので、パケットデータ保存手段の限られた容量を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のネットワークプリンタの実施形態を説明するためのブロック図である。
【図2】図2はHDD保存部に作成された複数のフォルダを示す説明図である。
【図3】図3は印刷ジョブ別パケットデータ管理テーブルを示す説明図である。
【図4】図4はパケットデータ保存制御部の処理動作を説明する第1の実施形態のフローチャートである。
【図5】図5はパケットデータ保存制御部の処理動作を説明する第2の実施形態のフローチャートである。
【図6】図6はパケットデータ保存制御部の処理動作を説明する第3の実施形態のフローチャートである。
【符号の説明】
1…ネットワークプリンタ、1a…パネル入力部、1b…HDD保存部、1c…ネットワーク処理部、1d…パケットデータ保存制御部、1e…印刷処理部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークプリンタに関し、より詳細には、ネットワークプリンタで傷害が発生した時に、障害の原因を究明するためのパケットデータの抽出を容易にしたネットワークプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にネットワークを構築するにはHUBを必要とするが、最近の通信トラフィック(通信回線上での通信量)の増加に伴い、コリジョン(パケット衝突)が多発し、ネットワークの性能が低下する場合が多くなっている。このため、一般に使われているリピータHUBに変えて、最近はスイッチングHUBが多く使われるようになっている。
【0003】
スイッチングHUBはパケットデータを受信したときに、そのパケットデータを目的のポートのみに送信する機能を有するものであり、従来から用いられているリピータHUBよりも効率が非常に良く、現在のようにネットワーク上に大容量の画像データや音声データが送受信される環境では必要不可欠となっている。しかしながら、スイッチングHUBは目的のマシンが接続されているポートのみにパケットデータを送信するので、ネットワーク上を流れるパケットデータを解析するために用いられるLANアナライザが使用できないという別の問題が生じている。高機能なスイッチングHUBでは、このようなパケットデータの解析を可能にするためのスイッチを設けて、特定のポートに対しては常に全パケットデータが流れるようにできるものもあるが、一般ユーザにはあまり必要とされない機能であることもあり、全てのスイッチングHUBでこのような機能を備えてはいない。
【0004】
このため、ネットワークプリンタで障害が発生した時には、スイッチングHUBをリピータHUBに置き換えて解析のための環境を構築し、LANアナライザを接続して解析を行う。しかしながら、スイッチングHUBをリピータHUBに置き換えて解析のための環境を構築した場合、スイッチングHUBを使用した実際の環境と解析する環境とが異なってしまい、的確な障害の原因究明ができないといった問題や、スイッチングHUBをリピータHUBに置き換えるのに手間がかかり、迅速な障害の原因究明ができないといった問題があった。
【0005】
上記したように、スイッチングHUBを用いたために、LANアナライザによるパケットデータの取得・解析ができない環境であっても、障害の解析を迅速に行うようにしたネットワークプリンタが必要となってきている。例えば、ネットワークプリンタにパケットデータを保存するデータ保存部を備えることで、このデータ保存部からパケットデータを取得して、障害発生時の原因究明を迅速に行うようにしたネットワークプリンタがある(特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−56940号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1においては、ネットワーク上を流れる大量のパケットデータを、データ保存部に送受信順に保存しているだけであるため、障害の解析につながる特定のパケットデータをデータ保存部から抽出するのが非常に困難であり、パケットデータを特定するためのキーで検索して絞込む必要があるため、検索に時間がかかるという問題がある。
【0008】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、第1の目的は、ネットワークプリンタのデータ保存手段に、ネットワークプリンタの障害の原因となるパケットデータを容易に抽出可能に保存することである。
第2の目的は、ネットワークプリンタのデータ保存手段の限られた容量を有効に活用することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、パケットデータの送受信を行うネットワークインターフェース手段と、該ネットワークインターフェース手段で送受信されたパケットデータを保存するパケットデータ保存手段と、該パケットデータ保存手段に印刷ジョブ単位で上記パケットデータを保存するパケットデータ保存制御手段とを備えたネットワークプリンタである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のネットワークプリンタにおいて、上記パケットデータ保存制御手段は、上記パケットデータ保存手段からパケットデータを日付の古い順に削除することを特徴とするネットワークプリンタである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のネットワークプリンタにおいて、上記パケットデータ保存制御手段は、上記パケットデータ保存手段から印刷が正常に完了したパケットデータを削除することを特徴とするネットワークプリンタある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。図1はネットワークプリンタの実施形態を説明するためのブロック図である。図1において、1はネットワークプリンタ、1aはパネルを介してユーザからの指示を受け付けるパネル入力部、1bは送受信されたパケットデータを保存するHDD保存部、1cはパケットデータを送受信するネットワーク処理部、1dはパケットデータの保存処理を制御するパケットデータ保存制御部、1eは印刷処理を行う印刷処理部である。
【0013】
ネットワーク処理部1cでは、ネットワークデータ(パケットデータ)の送受信を行って、プロトコル毎に印刷要求やステータス要求の処理を行っている。本実施形態は、このネットワーク処理部1cから、HUBを介してネットワークに送信するパケットデータと、受信したパケットデータとを全てHDD保存部1bに保存するものである。送受信するパケットデータの保存制御は、パケットデータ保存制御部1dが行う。パケットデータ保存制御部1dは、パネル入力部1aからの要求とネットワーク処理部1cからの印刷要求をチェックして処理を行う。また、本実施形態のパケットデータ保存機能は、機能自体のON/OFFが可能であり、パネル入力部1aより指定可能である。
【0014】
ここで、ネットワーク処理部1cは本発明のネットワークインターフェース手段に対応し、HDD保存部1bは本発明のパケットデータ保存手段に対応し、パケットデータ保存制御部1dは本発明のパケットデータ保存制御手段に対応する。
【0015】
図4は、パケットデータ保存制御部1dの処理動作を説明する第1の実施形態のフローチャートである。まず、パネル入力部1aからの本機能のON/OFF要求のチェックを行う(S101)。要求があった場合、ON/OFFの状態を内部スイッチ(保存スイッチ)にセットする。また、現在の内部スイッチの状態がONの場合には、その次の処理に移る(S101、ON)。ネットワーク上に接続されたクライアントパソコンからネットワーク処理部1cを介して印刷ジョブの開始要求があると(S102、YES)、パケットデータ保存制御部1dは、開始要求のあった印刷ジョブに対してそれぞれ一個のIDを付与し(S103)、付与されたIDを用いて、付与されたIDをフォルダ名とするフォルダを、HDD保存部1bに作成する(S104)。例えばジョブID「00001」の印刷ジョブ用のフォルダに「JOB00001」という名称をつけて関連を持たせる。図2は、HDD保存部1bに作成された複数のフォルダ「JOB00001」〜「JOB00003」を示す。
【0016】
その後、開始要求のあったこの印刷ジョブに関して、クライアントパソコンから受信した受信パケットデータ、およびクライアントパソコンに対して送信された送信パケットデータを「JOB00001」フォルダに保存する(S105)。そしてこの印刷ジョブが完了するまで(S106、YES)、この印刷ジョブのパケットデータの保存を継続することで、JOBID=00001の印刷ジョブに関連したパケットデータは、この「JOB00001」フォルダ内に保存される(S105)。この動作を継続することにより、クライアントパソコンから開始要求のあった全ての印刷ジョブに対して、HDD保存部1bに作成されたそれぞれ固有のフォルダに、それぞれの印刷ジョブの送受信パケットデータが保存される。
【0017】
ネットワークプリンタに障害が発生し、その原因を究明する場合には、障害が発生した印刷ジョブに対応するフォルダ(例えば「JOB00001」フォルダ)のパケットデータを、HDD保存部1bから取り出すことにより、障害の原因の解析を容易に行うことができる。障害の原因となった印刷ジョブに対応するフォルダのパケットデータの取り出しは、例えば、パネル入力部1aから該当する印刷ジョブのパケットデータが保存されているフォルダ名を指定し、用紙に当該印刷ジョブのパケットデータを印刷することにより取り出すことができる。また、パネル入力部1aの表示装置を使って、該当する印刷ジョブのパケットデータを確認しても良い。
【0018】
図5は、パケットデータ保存制御部1dの処理動作を説明する第2の実施形態のフローチャートである。S201からS202の動作は、上記した図4のS101からS102の動作と全く同一なので、詳細な説明を省略する。ネットワーク上に接続されたクライアントパソコンからネットワーク処理部1cを介して印刷ジョブの開始要求があると(S202、YES)、開始要求のあった印刷ジョブに対してそれぞれ一個のIDを付与(S205)する前に、HDD保存部1bの空き容量を確認する(S203)。第2の実施形態では、あらかじめHDD保存部1b内の古いパケットデータの整理を行うための閾値を設定している。例えば、この閾値をHDD保存部1bの全体容量の90%と定めた場合、100MBのHDD保存部1bでは、空き容量が10MB未満かどうか判断し、空き容量が10MB未満の場合には古いパケットデータの削除を行う(S204)。
【0019】
図3は印刷ジョブ別パケットデータ管理テーブルを示す。図3に示す印刷ジョブ別パケットデータ管理テーブルでは、各印刷ジョブのフォルダ、JOB00001からJOB00006が、日付と時間のタイムスタンプ順に保存されており、日付の古い印刷ジョブのフォルダから順に、ひとつずつデータの削除を行う。日付の古い印刷ジョブであれば、解析の必要性は少ないため、パケットデータを削除しても影響はほとんど無い。図3に示す日付と時間は、印刷ジョブの受付時間、又は印刷ジョブの完了時間のどちらでも良い。この時、ひとつのフォルダを削除する毎に、HDD保存部1bの空き容量を確認し、HDD保存部1bの空き容量が10MB以上に達するまで削除を繰り返す(S203、S204)。HDD保存部1bの空き容量が10MB以上に達したならば、開始要求のあった印刷ジョブに対して一個のIDを付与し(S205)、以後、図4のS104からS106の動作と全く同一の動作を行って、それぞれの印刷ジョブの送受信パケットデータが保存される(S206からS208)。第2の実施形態では、日付の古い印刷ジョブから順にパケットデータを削除するため、HDD保存部1bの空き容量不足が生じることがないため、パケットデータの保存を確実に行うことができる。
【0020】
図6は、パケットデータ保存制御部の処理動作を説明する第3の実施形態のフローチャートである。HDD保存部1bに保存したパケットデータを取り出して解析したいケースの大半は、印刷ジョブが異常処理された場合であり、正常に完了した印刷ジョブについては解析の必要性は少ない。そこで第3の実施形態では、各印刷ジョブの処理状態によって、パケットデータをHDD保存部1bに保存するか否かを判断する。S301からS308の動作は、上記した図5のS201からS208の動作と全く同一なので、詳細な説明を省略する。上記した第2の実施形態と同様に、開始要求のあった印刷ジョブの送受信パケットデータは、一旦HDD保存部1bに保存される。そのとき印刷ジョブの完了(S308、YES)がクライアントパソコン側の送信不良等の異常終了によるものであれば、その印刷ジョブは異常終了(図3のSTATUSがError表示)したものとして、パケットデータはHDD保存部1bにそのまま保持する。またクライアントパソコンからのパケットデータの受信が正常に完了した場合においても、その後、パケットデータ保存制御部1dは印刷ジョブの完了状態を印刷処理部1eに問い合わせを行う(S309)。その結果、印刷処理が異常終了であれば(S309、NO)、やはりそのパケットデータはHDD保存部1bに保持する。印刷処理部1eにおいても正常終了(図3のSTATUSがComplete表示)していた場合には(S309、YES)、その印刷ジョブのパケットデータは保存対象から除外し、HDD保存部1bからその印刷ジョブに対応するフォルダを削除することで、HDD保存部1bの限られた容量を有効に活用するようにしている。
【0021】
本発明の実施形態では、HDD保存部1bにパケットデータを保存しているが、不揮発性(電源を切った場合にも保持される)の記憶装置であれば、パケットデータ保存手段として適用可能である。またネットワーク処理部1cで扱うインターフェイスは、最も一般的なEthernet(登録商標)に限らず、無線LAN、Bluetooth、IEEE1394、USBなど他のインターフェイスを適用することが可能である。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に対応する効果:ネットワークプリンタのパケットデータ保存手段に印刷ジョブ単位でパケットデータを保存するため、ネットワークプリンタの障害の原因を究明するためのパケットデータの抽出を容易に行うことができる。
請求項2、3に対応する効果:パケットデータの古い順に、または印刷が正常に完了したパケットデータをパケットデータ保存手段から削除するようにしているので、パケットデータ保存手段の限られた容量を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のネットワークプリンタの実施形態を説明するためのブロック図である。
【図2】図2はHDD保存部に作成された複数のフォルダを示す説明図である。
【図3】図3は印刷ジョブ別パケットデータ管理テーブルを示す説明図である。
【図4】図4はパケットデータ保存制御部の処理動作を説明する第1の実施形態のフローチャートである。
【図5】図5はパケットデータ保存制御部の処理動作を説明する第2の実施形態のフローチャートである。
【図6】図6はパケットデータ保存制御部の処理動作を説明する第3の実施形態のフローチャートである。
【符号の説明】
1…ネットワークプリンタ、1a…パネル入力部、1b…HDD保存部、1c…ネットワーク処理部、1d…パケットデータ保存制御部、1e…印刷処理部。
Claims (3)
- パケットデータの送受信を行うネットワークインターフェース手段と、該ネットワークインターフェース手段で送受信されたパケットデータを保存するパケットデータ保存手段と、該パケットデータ保存手段に印刷ジョブ単位で上記パケットデータを保存するパケットデータ保存制御手段とを備えたネットワークプリンタ。
- 請求項1に記載のネットワークプリンタにおいて、上記パケットデータ保存制御手段は、上記パケットデータ保存手段からパケットデータを日付の古い順に削除することを特徴とするネットワークプリンタ。
- 請求項1または2に記載のネットワークプリンタにおいて、上記パケットデータ保存制御手段は、上記パケットデータ保存手段から印刷が正常に完了したパケットデータを削除することを特徴とするネットワークプリンタ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003161712A JP2004362386A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | ネットワークプリンタ |
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JP2003161712A JP2004362386A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | ネットワークプリンタ |
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JP2003161712A Pending JP2004362386A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | ネットワークプリンタ |
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---|---|
JP (1) | JP2004362386A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9026642B2 (en) | 2009-03-10 | 2015-05-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Processing apparatus, control method thereof, and storage medium |
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2003
- 2003-06-06 JP JP2003161712A patent/JP2004362386A/ja active Pending
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