JP2004359689A - ドーパミンd3受容体のモジュレーションに反応する障害の治療に適するトリアゾール化合物 - Google Patents

ドーパミンd3受容体のモジュレーションに反応する障害の治療に適するトリアゾール化合物 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、下記一般式I:
【化1】
Figure 2004359689

(式中、
は、水素またはメチルであり;および
は、C〜CアルキルまたはC〜Cフルオロアルキルである)
のトリアゾール化合物ならびにこれらの化合物の生理学的に許容される酸付加塩に関する。
【解決手段】 本発明は、上記式Iの少なくとも一つのトリアゾール化合物および/または生理学的に許容されるそれらの少なくとも一つの酸付加塩を含む医薬組成物にも関し、および有効量の前記式Iの少なくとも一つのトリアゾール化合物または生理学的に許容される酸付加塩をその必要がある被験者に投与することを含む、有利にはドーパミンD受容体拮抗薬またはドーパミンD作動薬に反応する障害の治療法にさらに関する。

Description

本発明は、新規トリアゾール化合物に関する。本化合物は、価値のある治療特性を有し、特に、ドーパミンD受容体のモジュレーションに反応する疾病の治療に適する。
ニューロンは、とりわけG蛋白結合受容体を経由して、情報を得る。非常に多数の物質が、これらの受容体を経由して作用を発揮する。それらのうちの一つが、ドーパミンである。ドーパミンの存在および神経伝達物質としてのその生理学的機能に関しては、確認された調査結果がある。ドーパミン作動性伝達物質系の障害は、例えば、精神***病、うつ病およびパーキンソン病を含む中枢神経系の疾病を引き起こすこととなる。これらの疾病およびその他は、ドーパミン受容体と相互作用する薬物で治療される。
1990年までに、ドーパミン受容体の二つのサブタイプが薬理学的に明確に定義され、D受容体およびD受容体と名づけられた。より最近、第三のサブタイプ、すなわちD受容体が発見され、これは、抗精神病薬および抗パーキンソン病薬の作用の一部を媒介するようである(Novel Antipsychotic Drugs,H.Y.Meltzer編,Raven Press,New York 1992,135−144頁のJ.C.Schwartzら,「抗精神病薬のターゲットとしてのドーパミンD受容体(The Dopamine D Receptor as a Target for Antipsychotics)」;M.Dooleyら,Drugs and Aging 1998,12:495−514;J.N.Joyce,Pharmacology and Therapeutics 2001,90:231−59,「抗精神病薬および抗パーキンソン病薬の治療ターゲットとしてのドーパミンD受容体(The Dopamine D Receptor as a Therapeutic Target for Antipsychotic and Antiparkinsonian Drugs)」)。それ以降、ドーパミン受容体は、二つのファミリーに分けられている。一方には、D、DおよびD受容体から成るDグループがあり、他方には、DおよびD受容体から成るDグループがある。
およびD受容体が広く分布しているのに対し、D受容体は、レジオ選択的に発現されるようである。例えば、これらの受容体は、大脳辺縁系および中脳辺縁系ドーパミン系の突出領域、特に、側坐核において優先的に見出すことができるが、扁桃などの他の領域でも見出すことができる。この比較的レジオ選択的な発現のため、D受容体は、殆ど副作用を有さないターゲットであると見なされ、また、選択的D配位子は、既知抗精神病薬の特性を有するが、ドーパミンD受容体媒介神経性副作用を有さないと思われる(P.Sokoloffら,Arzneim.Forsch/Drug Res.42(1):224(1992),「Dドーパミン受容体の局在および機能(Localization and Function of the D Dopamine Receptor)」;P.Sokoloffら,Nature,347:146(1990),「神経弛緩薬のターゲットとしての新規ドーパミン受容体(D)の分子クローニングおよび特性付け(Molecular Cloning and Characterization of a Novel Dopamine Receptor(D) as a Target for Neuroleptics)」)。
ドーパミンD受容体に親和性を有するトリアゾール化合物は、例えば、PCT出願国際公開公報第96/02520号、同第99/02503号、同第00/42036号、同第00/42037号、同第00/42038号など、様々な場で既に記載されている。これらの化合物の一部は、ドーパミンD受容体に対して高い親和性を有し、従って、中枢神経系の疾病の治療に適すると提案されている。残念なことに、D受容体に対するそれらの選択性は、必ずしも満足のいくものではない。さらに、そうした既知化合物で高い脳内レベルを達成することは、多くの場合、困難であった。
一定のトリアゾール化合物は、驚くほど、思いもよらぬほど高選択的なドーパミンD受容体に対する結合ならびに高い脳内レベルを達成する能力を示すことが、今般、判明した。そうした化合物は、下記一般式I:
Figure 2004359689
(式中、
は、水素またはメチルであり、ならびに
は、C〜CアルキルまたはC〜Cフルオロアルキルである)
を有する化合物およびこれらの化合物の生理学的に許容される酸付加塩である。
従って、本発明は、上記一般式Iのトリアゾール化合物およびそれらの生理学的に許容される酸付加塩に関する。
本発明は、上記式Iの少なくとも一つのトリアゾール化合物および/またはIの少なくとも一つの生理学的に許容される酸付加塩を、適する場合には生理学的に許容される担体および/または補助物質と共に含む医薬組成物にも関する。
本発明は、有効量の上記式Iの少なくとも一つのトリアゾール化合物および/またはIの少なくとも一つの生理学的に許容される酸付加塩をその必要がある被験者に投与することを含む、ドーパミンD受容体拮抗薬またはドーパミンD作動薬による影響に反応する障害を治療するための方法にも関する。
(発明の効果)
ドーパミンD受容体拮抗薬または作動薬の影響に反応する疾病には、中枢神経系の障害および疾病、とりわけ、感情障害、神経障害、ストレス障害ならびに身体表現性障害および精神病、特に、精神***病、うつ病、双極性障害、物質乱用、痴呆、大うつ病性障害、不安、過活動を伴うまたは伴わない注意欠陥障害、および人格障害が挙げられる。加えて、D媒介疾病には、腎機能の障害、とりわけ糖尿病によって引き起こされる腎機能障害を挙げることができる(国際公開公報第00/67847号参照)。
本発明に従って、冒頭で述べた意味を有する一般式Iの一つ以上の化合物を、上述の適応症の治療に使用することができる。式Iの化合物が一つ以上の不斉中心を有するならば、エナンチオマー混合物、特に、ラセミ体、ジアステロマー混合物および互変異性体混合物の使用も可能であるが、それぞれの本質的に純粋なエナンチオマー、ジアステレオマーおよび互変異性体が好ましい。
式Iの化合物の生理学的に許容される塩、特に、生理学的に許容される酸での酸付加塩の使用も可能である。生理学的に許容される適する有機および無機酸の例は、塩酸;臭化水素酸;リン酸;硝酸;硫酸;炭素原子数1〜12の有機スルホン酸、例えば、C〜C−アルキルスルホン酸(メタンスルホン酸など)、脂環式スルホン酸(S−(+)−10−樟脳スルホン酸など)および芳香族スルホン酸(ベンゼンスルホン酸およびトルエンスルホン酸など);シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、粘液酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、グリコール酸およびアジピン酸など炭素原子数2〜10のジ−およびトリカルボン酸;ならびにcis−およびtrans−ケイ皮酸;フロ酸;および安息香酸である。他の利用可能な酸は、Fortschritte der Arzenimittelforschung[薬物研究の進歩(Advances in Drug Rearch)],第10巻,頁224 ff.,Birkhauser Verlag,Basel and Stuttgart,1966に記載されている。式Iの生理学的に許容される塩は、モノ−、ジ−、トリス−およびテトラキス−塩として存在することができ、すなわち、式Iの分子1個につき1、2、3または4個の上述の酸分子を含有することができる。酸分子は、酸の形で、またはアニオンとして、存在することができる。
本明細書中で用いられる場合、C〜Cアルキルは、炭素原子数3または4の直鎖または分枝鎖アルキル基である。そうした基の例は、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−ブチル、イソブチルおよびt−ブチルである。
本明細書中で用いられる場合、C〜Cフルオロアルキルは、すべてまたは一部(例えば、1、2、3または4個)の水素原子がフッ素原子により置換されている炭素原子数1または2のアルキル基である。例には、CF、CHF、CHFおよびCHCFが挙げられる。
ドーパミンD受容体配位子としての本発明の化合物の使用に関しては、ラジカルRがn−プロピル、イソプロピルまたはt−ブチルであるか、あるいはトリフルオロメチルまたはジフルオロメチルである式Iの化合物が好ましい。Rがt−ブチル、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルである化合物は、さらに好ましく、Rがt−ブチルであるものが、最も好ましい。
本発明の第一の実施態様において、Rは、メチルであり、Rは、上で与えた意味、特に、好ましいものとして与えた意味を有する。この実施態様の好ましい化合物の例は、以下のものである:
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−t−ブチル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−プロピル−ピリミジン、および
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−ジフルオロメチル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−トリフルオロメチル−ピリミジン、ならびに
例えば、塩酸塩(一塩酸塩、二塩酸塩、三塩酸塩など)、一および二リン酸水素塩、一、二、三および四リン酸塩、クエン酸塩、硫酸塩、一、二および三硝酸塩、trans−ケイ皮酸塩、一および二マロン酸塩、一および二マレイン酸塩、ガラクタル酸塩、フロ酸塩、モノ−およびビス−メシレート、一および二シュウ酸塩、一および二ベンゼンスルホン酸塩、モノ−およびビス−トシレート、モノ−およびビス−S−(+)−10−樟脳スルホン酸塩、グリコール酸塩およびフマル酸塩のような、生理学的に許容されるそれらの酸付加塩。
本発明のもう一つの実施態様において、式IのRは、水素であり、Rは、上で与えた意味、特に、好ましいものとして与えた意味を有する。この実施態様の好ましい化合物の例は、以下のものである:
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−t−ブチル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−プロピル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−トリフルオロメチル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−ジフルオロメチル−ピリミジン、ならびに
例えば、塩酸塩(一塩酸塩、二塩酸塩、三塩酸塩など)、一および二水素リン酸塩、一、二、三および四リン酸塩、クエン酸塩、硫酸塩、一、二および三硝酸塩、trans−ケイ皮酸塩、一および二マロン酸塩、一および二マレイン酸塩、ガラクタル酸塩、フロ酸塩、モノ−およびビス−メシレート、一および二シュウ酸塩、一および二ベンゼンスルホン酸塩、モノ−およびビス−トシレート、モノ−およびビス−S−(+)−10−樟脳スルホン酸塩、グリコール酸塩およびフマル酸塩のような、生理学的に許容されるその酸付加塩。
式Iの化合物の中では、以下の化合物が、特に好ましい:
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−t−ブチル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−t−ブチル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−トリフルオロメチル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−ジフルオロメチル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−トリフルオロメチル−ピリミジン、
2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−ジフルオロメチル−ピリミジン、および
上に記載したような、生理学的に許容されるそれらの酸付加塩。これらの中でも、最初に名前を挙げた化合物、すなわち、2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−t−ブチル−ピリミジン、および上に記載したような、生理学的に許容されるその酸付加塩は、最も好ましい。式1の化合物は、例えば、序説の部分で挙げた国際特許出願の実施例など、この技術分野においてよく知られている方法と類似に調製することができる。好ましい方法を下の図式i)およびii)で概説する:
図式i)
Figure 2004359689
この図式に従って、式IIのトリアゾールを式III(式中、Rは、SHであり、Yは、塩素、臭素もしくはヨウ素などのハロゲン、メタンスルホニルオキシなどのアルキルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシなどのアリールスルホニルオキシ、またはトルイルスルホニルオキシ(トシレート)のような通常の脱離基である)のピペラジニルピリジン化合物と反応させる。この反応は、本明細書中に記載されているような条件または序説部分で挙げた先行技術に記載されているような条件を使用して、行うことができる。YがSHである場合、Rも、塩素または臭素であることができ、この場合の反応は、Hester,Jackson B.,Jr.and Von Voigtlander,Philip,Journal of Medichinal Chemistry(1979),22(11)により記載されているような反応条件を使用して行うことができる。
図式ii)
Figure 2004359689
この図式に従って、式IVのトリアゾールを式V(式中、Yは、上に記載したようなハロゲン、アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシなどの通常の脱離基である)のピペラジニルピリミジン化合物と反応させる。
式IIおよびIVの化合物は、この技術分野では公知であり、例えば、Houben Weyl,「有機化学ハンドブック(Handbuch der Organischen Chemie)」,第4版,Thieme Verlag,Stuttagrt 1994,E8巻/d,479頁以降;S.Kubotaら,Chem.Pharm.Bull 1975,23:955;またはA.R.Katritzky,C.W.Rees(編),「総合複素環化学(Comprehensive Heterocyclic Chemistry)」,第1版,Pergamon Press,1984、特に、第5巻、パート4aの733頁以降およびその文献中に挙げられている文献;または「複素環化合物の化学(The Chemistry of Heterocyclic Compounds」,J.Wiley & Son Inc.NYおよびその文献中に挙げられている文献などの文献に記載されている方法に従って調製することができる。式IIIおよびVの化合物は、例えば、J.A.Kiristyら,J.Med.Chem,21:1303またはC.B.Pollard,J.Am.Chem.Soc.1934,56:2199に記載されているような常用法に従って調製することができる。
が塩素または臭素である式IIの化合物は、Bulletin de la Societe Chemique de France 1975,no.3−4,647−653にP.Viallefontらが、またはJ.Heterocyclic Chemistry 1977,14:1311にG.Mauryらが記載している方法に従って、RがOHの化合物IIから調製することもできる。
式IIIの化合物への好ましい経路を下の図式iiiに示す:
図式iii)
Figure 2004359689
第一段階では、ピペラジン化合物VI(この式中、Qは、Hまたは第二アミンのための保護基である)をピリミジン化合物VII(この式中、Zは、ハロゲンである)と反応させて、式Vの化合物を生じる。その後、この化合物を、二官能性プロパン化合物Y−(CH−Y’(この式中、YおよびY’は、異なる反応性の脱離基であり、これらは求核試薬により置換されている場合もある、例えば、Y=ClおよびY’=Br)と反応させる。この方法は、本出願の序説で挙げた先行技術から、また、国際公開公報第99/09015号および同第03/002543号から知られている。YがOHである式IIIの化合物も、国際公開公報第03/002543号に開示されている方法により調製することができる。
式Iの化合物の簡単な生成法は、図式iv)に示すように、1,1’−カルボニルジイミダゾールの存在下での式R−COOHのカルボン酸と4−メチル−3−チオセミカルバジドとの反応を含む。
図式iv)
Figure 2004359689
この反応は、本明細書ならびにEl−Deen,I.M.and Ibrahim,H.K.,Phosphorus,Sulfur and Silicon and Related Elements(2002),177(3):733−740;Faidallahら,Phosphorus,Sulfur and Silicon and Related Elements(2002),177(1):67−79;Tumkevicius,Sigitas and Vainilavicius,Povilas,Journal of Chemical Research,Synopses(2002),5:213−215;Palaskaら,FABAD Journal of Pharmaceutical Scienes(2001),26(3):113−117;Li,Xin Zhi and Si,Zong Xing,Chinese Chemical Letters(2002),13(2):129−132;およびSuniら,Tetrahedron(2001),57(10):2003−2009に記載されているような条件を使用して行うことができる。
ピリミジン化合物VIIの調製は、塩化t−ブチルアミジニウムを適するβ−ケトエステルVIIIと反応させて、式IXの2−t−ブチル−4−ヒドロキシピリミジンを生じ、それを、塩化チオニル、塩化ホスホリル、臭化ホスホリル、三塩化リン、三臭化リンまたは五塩化リンなどのハロゲン化試薬と反応させることによりハロ化合物VIIに変換できることによって、簡単に達成される(図式V参照):
Figure 2004359689
がプロピル、イソプロピルもしくはt−ブチルなどのアルキルまたはトリフルオロメチルであるβ−ケトエステルVIIIは、市販されており、塩化t−ブチルアミジニウム(これも、例えば、Maybridge Ltd.から市販されている)と直接反応させることができる。
がジフルオロメチルなどのフルオロアルキルであるβ−ケトエステルは、本明細書ならびにB.Trostら,Journal of the American Chemistry Society(2002),124(35):10396−10415;Paknikar,S.K.ら,Journal of the Indian Institute of Science(2001),81(2):175−179;およびBrummell,David G.ら,Journal of Medicinal Chemistry(2001),44(1):78−93に記載さてるような方法に従ってメルドラム(Meldrum)酸(2,2−ジメチル−4,6−ジオキソ−1,3−ジオキサン)と反応させることにより、対応する酸塩化物R−COClから本出願に記載の方法に従って簡単に合成することができる。
別様に指示されていない場合には、上記の反応は、溶媒中、室温と使用する溶媒の沸点の間の温度で一般には行われる。あるいは、反応に必要な活性化エネルギーは、マイクロ波を使用してその反応混合物に導入することができ、これは、場合によっては、特に、遷移金属により触媒される反応の場合、価値があると実証されている(マイクロ波を使用する反応に関しては、Tetrahedron 2001,57,p.9199 ff.,p/9225 ff、また、全般的には、「有機合成におけるマイクロ波(Microwaves in Organic Synthesis)」,Andre Loupy(編),Wiley−VCH 2002参照。
使用することができる溶媒の例は、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテルまたはテトラヒドロフランなどのエーテル;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメトキシエタンおよびアセトニトリルなどの非プロトン性極性溶媒;トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素;アセトンまたはメチルエチルケトンなどのケトン;ジクロロメタン、トリクロロメタンおよびジクロロエタンなどのハロ炭化水素;酢酸エチルおよび酪酸メチルなどのエステル;酢酸またはプロピオン酸などのカルボン酸;ならびにメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノールおよびブタノールなどのアルコールである。
所望される場合には、反応中に放出されるプロトンを中和するために塩基の存在が可能である。適する塩基には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素カリウムなどの無機塩基;ナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシドなどのアルコキシド;水素化ナトリウムなどのアルカリ金属水化物;ブチルリチウム化合物またはアルキルマグネシウム化合物などの有機金属化合物;およびトリエチルアミンまたはピリジンなどの有機窒素塩基が挙げられる。最後の化合物は、同時に溶媒としての役割を果たすことができる。
粗製生成物は、例えば、濾過、蒸留での溶媒除去、または反応混合物からの抽出などのような通常の方法で単離することができる。得られた化合物は、例えば、溶媒からの再結晶、クロマトグラフィー、または酸付加塩への転化などによる通常の方法で精製することができる。
酸付加塩は、遊離塩基と対応する酸とを、適する場合には、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノールもしくはイソプロパノールなどの低級アルコール;メチルt−ブチルエーテルもしくはジイソプロピルエーテルなどのエーテル;アセトンもしくはメチルエチルケトンなどのケトン;または酢酸エチルなどのエステルのような有機溶媒中の溶液の状態で混合することによる通常の方法で調製される。例えば、式Iの遊離塩基と、式I1モルにつき1から4モルといった適量の対応する酸とを、適する溶媒、好ましくは、メタノール、エタノール、n−プロパノールまたはイソプロパノールなどの低級アルコールに溶解する。必要な場合には、熱をかけて固体を溶解してもよい。Iの酸付加塩が不溶性(非溶媒)である場合、溶媒を添加して、塩を沈殿させてもよい。適する非溶媒は、酢酸エチルなどのC〜C−脂肪族系酸のC〜C−アルキルエステル;ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタンなどのような脂肪族および脂環式炭化水素;メチルt−ブチルエーテルまたはジイソプロピルエーテルなどのジ−C〜C−アルキルエーテルを含む。塩の熱溶液に非溶媒の一部を添加してもよいし、すべてを添加してもよく、そうして得られた溶液を冷却する。その後、母液中の塩の濃度が約10mg/L以下ほどの低さになるまで、残りの非溶媒を添加する。
式Iの本発明の化合物は、驚くほど高選択的なドーパミンD受容体配位子である。D受容体、D受容体、α1−アドレナリン作動性および/またはα2−アドレナリン作動性受容体、ムスカリン作動性受容体、ヒスタミン受容体、アヘン剤受容体、特にドーパミンD受容体などの他の受容体に対する親和性が低いので、本化合物は、D受容体拮抗薬である古典的な神経弛緩薬より、生じる副作用が少ないと予想される。
受容体に対する本発明の化合物の高い親和性は、原則として50nM(nmol/L)未満、好ましくは10nM未満、特に5nM未満の非常に低いインビトロK値に反映される。[125I]−ヨードスルピリドの置換は、例えば、D受容体に対する結合親和性を判定するための受容体結合研究に利用することができる。
(D)/K(D)と表される、D受容体を基準にしたD受容体に対する本発明の化合物の選択性は、原則として少なくとも50、好ましくは少なくとも100、さらに好ましくは少なくとも150、最も有利には200より大きい。[H]SCH23390、[125I]ヨードスルピリドまたは[125I]スピペロンの置換は、例えば、D、DおよびD受容体に関する受容体結合研究を行う際に、利用することができる。
本化合物は、それらの結合プロフィールのため、ドーパミンD配位子に反応する疾病の治療に使用することができ、すなわち、ドーパミンD受容体に対して影響を及ぼすこと(モジュレーション)が病像の改善または疾病の治癒につながる医学的障害または疾病の治療に有効であると予想される。これらの疾病の例は、中枢神経系の障害または疾病である。
中枢神経系の障害または疾病は、脊髄、特に脳に影響を及ぼす障害を意味すると考える。本発明の意味の範囲内で、用語「障害」は、原則として病的状態または機能であると見なされる、また、それら自体が特定の徴候、症状および/または機能不全の形で現れる障害および/または異常を示す。本発明の治療は、個々の障害、すなわち異常または病的状態、に向けることができる一方で、互いに原因的に関連しうる幾つかの異常を併せて、本発明に従って治療することができるパターンまたは症候群にすることもできる。
本発明に従って治療することができる障害は、特に、精神障害および神経障害である。これらの障害には、特に、急性外因反応タイプの精神病または例えば代謝障害、感染症および内分泌障害を随伴するような器質性もしくは外因性の原因の随伴する精神病などの症候性障害を含む器質性障害;精神***病ならびに精神***病型および妄想的障害などの内因性精神病;うつ病、大うつ病性障害、躁病および/または躁うつ状態などの感情障害;上記の障害、神経病性および身体表現性障害ならびにまたストレス関連障害の混合型;意識喪失、意識混濁、二重意識および人格障害などの解離性障害;自閉症;例えば、子供の多動、注意障害(過活動を伴うまたは伴わない注記欠陥障害)などの知能欠陥、学習および記憶に障害があるような記憶障害および認識障害(認識機能障害)、痴呆、ナルコレプシー、ならびに不穏下肢症候群などの睡眠障害といった幼児期および若年期に発症が見出される行動障害および感情障害などの注意および覚醒/睡眠挙動の障害;成長障害;不安状態;せん妄;男性インポテンスなどの性障害;食欲不振または過食症などの摂食障害;嗜癖;双極性障害;ならびに特記していな他の精神障害が挙げられる。
本発明に従って治療することができる障害には、パーキンソン病および癲癇、特に、それらに関連した感情障害も挙げられる。
嗜癖による疾病(物質乱用)、すなわち、薬剤または麻薬などの精神作用物質乱用により生じる精神障害および行動障害も治療可能であり、他のどこにも分類されない賭博嗜癖および/または衝動制御障害などの他の嗜癖行動も治療可能である。嗜癖性物質の例には、モルヒネ、ヘロインおよびコデインなどのオピオイド;コカイン;ニコチン;アルコール;GABA塩素イオンチャンネル複合体と相互作用する物質;鎮静剤;例えばベンゾヂアゼピンのような催眠薬および精神安定剤;LSD;カンナビノイド;3,4−メチレンジオキシ−N−メチルアンフェタミン(エクスタシー)などの精神運動興奮薬;アンフェタミンおよびメチルフェニデートなどのアンフェタミン様物質;ならびにカフェインを含む他の興奮薬が挙げられる。特に考慮に入れる嗜癖性物質は、オピオイド、コカイン、アンフェタミンまたはアンフェタミン様物質、ニコチンならびにアルコールである。
嗜癖障害の治療に関しては、それら自体が如何なる精神作用も有さない式Iの本発明の化合物が、特に好ましい。これは、ラットを用いた試験でも観察することができ、本発明に従って使用することができる化合物を投与した後、ラット自らの精神作用物質、例えばコカイン、の投与を減少させる。
本発明のもう一つの側面によると、本発明の化合物は、それらの原因の少なくとも一部がドーパミンD受容体の異常活性によるものでありうる障害の治療に適する。
本発明のもう一つの側面によると、本治療は、ドーパミンD受容体に対する好ましくは外来的に投与される結合パートナー(配位子)の結合による影響を(治療に都合が良いという意味の範囲内で)受けうる障害に対して、特に向けられる。
本発明の化合物で治療することができる疾病は、進行性発現、すなわち、上記の状態が経時的に変化することを、多くの場合、特徴とし、原則として、重症度は増し、状態が互いに合併しうる場合もあるし、既存の状態に加えて他の状態が表れる場合もある。
本発明の化合物は、中枢神経系の障害および特に上述の状態に関連する非常に多数の徴候、症状および/または機能不全の治療に使用することができる。これらの徴候、症状および/または機能不全には、例えば、対現実関係障害、通常の社会的規範または世間の要求に応じる洞察および能力の欠如、気質の変化、個人的な衝動(空腹、睡眠、渇き、その他など)および気分の変化、観察し結合させる能力の障害、人格の変化、特に情緒不安定、幻覚、自我障害、注意散漫、相反感情、自閉症、離人症および妄覚、妄想観念、チャンティングスピーチ(単調な調子で話しを繰り返すこと)、共同運動欠如、歩幅の短い歩行、胴体および手足の曲がった姿勢、振戦、顔面表情貧困、単調な話しぶり、うつ病、感情鈍麻、自発性および決断力の障害、交際能力貧困、不安、神経性激越、どもり、社交恐怖、パニック障害、依存に関連した禁断症状、マニフォーム症候群、興奮および錯乱状態、不快気分、運動異常症候群およびチック病(ハンチングトン舞踏病およびジル・ド・ラ・ツレット症候群など)、眩暈症候群(末梢***性、回転性および振動性眩暈など)、メランコリー、ヒステリー、心気症、およびこれらに類するものが挙げられる。
本発明の意味の範囲内での治療は、特に、再発予防または段階的予防のような、予防的治療(予防法)、ならびに急性または慢性的な徴候、症状および/または機能不全の治療も包含する。本治療は、例えば、症状の抑制のためなど、症候に基づき方向付けることができる。それは、短期間にわたって行うことができ、中程度の期間にわたって方向付けることができ、または、例えば、維持療法の状況の中でなど、長期治療であることができる。
驚くべきことに、本発明の化合物を投与した時、100ng/gを越える、または200ng/gまでも、または500ng/gまでもの高い脳内レベル(Cmax値としてラットで判定)を達成することができる。
従って、本発明の化合物は、中枢神経系の疾病の治療、特に、感情の障害;神経性障害、ストレス障害ならびに身体表現性障害および精神病の治療、ならびに特に、神経***病およびうつ病の治療に優先的に適する。D受容体に関して選択性が高いため、本発明の式Iの化合物は、腎機能障害、とりわけ、糖尿病により引き起こされる腎機能障害(国際公開公報第00/67847号参照)、および特に、糖尿病性腎障害の治療にも適する。
この治療の状況の中での記載の化合物の本発明による使用は、一つの方法を伴う。この方法では、原則として製薬学的および獣医学的慣例に従って調合された、有効量の一つ以上の化合物が、治療を受ける個体、好ましくは哺乳類、特に、人間、畜産動物または家畜に投与される。そうした治療が指示されるかどうか、どの形で行われるかは、個々の場合に依存し、また、存在する徴候、症状および/または機能不全、特定の徴候、症状および/または機能不全を発現する危険度、ならびに他の因子をを考慮に入れる医学的評価(診断)を必要とする。
原則として、本治療は、経口投与の場合には、体重1kgにつき好ましくは約0.01から1000mg、さらに好ましくは0.1から1000mg、または非経口投与の場合には、体重1kgにつき好ましくは0.01から100mg、さらに好ましくは0.1から100mgが治療を受ける固体に適用されるように、適する場合には他の活性化合物または活性化合物を含有する製剤と共にまたは交代で、一日に一回のまたは反復的に投与することにより行われる。
本発明は、個体、好ましくは哺乳動物、特に人間、農場動物または家畜を治療するための医薬組成物の製造にも関する。従って、本化合物は、医薬適合性の賦形剤を、本発明の少なくとも一つの化合物および適する場合には他の活性化合物とともに含む医薬組成物の形態で、通常、投与される。これらの組成物は、例えば、経口投与、直腸内投与、経皮投与、皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与または経鼻投与することができる。
適する医薬調合物の例は、粉末、顆粒、錠剤(特に、フィルム錠)、ロゼンジ、サッシェ、カシェ剤、糖衣錠、カプセル(硬質ゼラチンカプセルおよび軟質ゼラチンカプセルなど)などの固体医薬形態;坐薬または膣用剤形;軟膏、クリーム、ヒドロゲル、ペーストまたは硬膏などの半固体剤形;また、溶液、エマルジョン(特に、水中油型乳剤)、懸濁液(ローション、注射用製剤および注入用製剤など)ならびに点眼剤および点耳剤などの液体剤形である。埋め込み型放出装置も本発明の阻害剤を投与するために使用することができる。加えて、リポソームまたはマイクロスフェアの使用も可能である。
組成物を製造する際、本発明の化合物は、通常、賦形剤と混合されるか、賦形剤で希釈される。賦形剤は、固体、半固体または液体材料であることができ、これらは、本活性化合物のためのビヒクル、担体または媒体としての役割を果たす。
適する賦形剤は、医薬専門モノグラフに挙げられている。加えて、調合物は、医薬適合性の担体または通常の補助物質(滑沢剤;湿潤剤;乳化および懸濁化剤;保存薬;酸化防止剤;鎮静薬;キレート剤;コーチング助剤;乳化安定剤;成膜剤;臭気隠蔽剤;矯味薬;樹脂;浸水コロイド;溶媒;可溶化剤;中和剤;拡散促進剤;色素;第四級アンモニウム化合物;リファッッティングおよびオーバーファッティング剤;軟膏、クリームまたは油用の原材料;シリコーン誘導体;展着助剤;安定剤;滅菌剤;坐剤基剤;結合剤、充填剤、滑沢剤、崩壊剤またはコーチング剤などの錠剤助剤;噴射剤;乾燥剤;乳白剤;増粘剤;蝋;可塑剤ならびに白色鉱油など)を含むことができる。これに関する調合は、例えば、Fiedler,H.P.,Lexikon der Hilfsstoffee fur Pharmazie,Kosmetik und angrenzende Gebiete[調剤、化粧品および関連分野用補助物質の百科事典(Encyclopedia of auxiliary substances for pharmacy,cosmetics and related fiedls],第4版,Aulendorf:ECV−Editio−Kantor−Verlag,1996に記載されているような専門知識に基づく。
以下の実施例は、本発明を説明するために役立つものであり、本発明を制限するものではない。
化合物は、400MHzもしくは500MHz NMR装置(Bruker AVANCE)を使用するd−ジメチルスルホキシドもしくはd−クロロホルム中でのプロトン−NMR、またはC18材料を使用する高速傾斜(エレクトロスプレーイオン化(ESI)モード)でのHPLC−MSにより一般には記録される質量分析、または融点のいずれかによって特性付けした。
核磁気共鳴スペクトル特性(NMR)は、百万分率(ppm)で表される化学シフト(δ)を指す。H NMRスペクトルにおけるシフトの相対面積は、分子内の特定の官能基タイプについての水素原子数に対応する。多重度を考える場合、シフトの性質は、一重線(s)、ブロード一重線(s.br)、二重線(d)、ブロード二重線(d br.)、三重線(t)、ブロード三重線(t br.)、四重線(q)、ブロード四重線(quint.)および多重線(m)として示される。
調製例
I.中間体:
a.3−メルカプト−4−メチル−トリアゾールの合成
a.1 4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール
62.4gのN,N’−カルボニルジイミダゾール(0.385mol)を、22gの酢酸(0.366mol)と300mLのジメチルホルムアミドの混合物に、10分以内に、少しずつ添加した。温度が22℃から約26℃に上昇した。添加が完了した後、30分間、攪拌を継続した。その後、38.5gの4−メチル−3−チオセミカルバジド(0.366mol)および100mLのピリジンを添加した。その反応混合物を100℃に加熱し、この温度で4時間攪拌した。室温で14時間、攪拌を継続した。減圧下で溶媒を蒸発させた。残留物を200mLのイソプロパノールおよび150mLの酢酸エチルで処理し、80℃で再び溶解した。室温に冷却している間に、生成物の結晶化が始まった。300mLのイソプロパノールを添加し、得られた懸濁液を1時間、室温で攪拌した。濾過により沈殿を回収し、各々75mLのイソプロパノールで二回洗浄し、真空下、40℃で乾燥させて、20.4gの表題化合物を生じた。
MS(ESI)m/z:130.1[M+H]
H−NMR(DMSO):δ[ppm]13.4(s,ブロード,1H),3.4(s,3H),2.3(s,3H)。
a.2 4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオールは、Aldrichから購入した。
b. 2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−ピリミジンの調製
b.1 2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン
2−t−ブチル−4−ヒドロキシ−6−t−ブチル−ピリミジン
3gの塩化t−ブチルアミジニウム(Maybridge)(31.7mmol)を50mLのエタノールに溶解した。12.7mLのナトリウムメタノラート(メタノール中30%)を室温で添加した。15分後、4.82gの4,4−ジフルオロ−3−オキソ酪酸メチル(31.7mmol)を添加し、その混合物を4時間、78℃で攪拌し、14時間、室温で攪拌した。溶媒を蒸発させた。150mLの水を添加し、2NのHClの添加によりpHを6〜7にした。沈殿を濾過し、水で洗浄して、真空の乾燥機内で乾燥させた。収量:2.3g。
MS(ESI)m/z:203.1[M+H]
2−t−ブチル−4−クロロ−6−ジフルオロメチル−ピリミジン
2.8gの2−t−ブチル−4−ヒドロキシ−6−ジフルオロメチル−ピリミジン(13.9mmol)および3mLの塩化チオニルを14時間、室温で攪拌し、さらに3時間、76℃で攪拌した。20mLのジクロロメタンを冷却しながら添加し、続いて重炭酸ナトリウムの飽和水溶液15mLを添加した。有機層を分離して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、粗製表題化合物を生じ、これをシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/へキサン 1:1)によって精製して、0.8gの生成物を生じた。
2−t−ブチル−4−(ピペラジン−1−イル)−6−ジフルオロメチル−ピリミジン
6.3gのピペラジン(73.5mmol)を50mLのエタノールに溶解した。2.31gの2−t−ブチル−4−クロロ−6−ジフルオロメチル−ピリミジン(10.5mmol)を添加し、その混合物を3時間、78℃で攪拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を100mLの水にゆっくりと添加した。冷却後、2Nの水酸化ナトリウム水溶液でpHを12にし、水性層をジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濾過し、溶媒を蒸発させて、2.34gの表題化合物を生じた。
MS(ESI)m/z:271.1[M+H]
2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−トリフルオロメチル−ピリミジン
テトラヒドロフラン(20mL)中の1.03gの2−t−ブチル−4−ピペラジン−1−イル−6−メチル−ピリミジン(3.8mmol)、0.5mLの1−ブロモ−3−クロロプロパン(4.9mmol)および1.7mLのトリエチルアミン(6.1mmol)の混合物を加熱して5時間還流させ、それによって沈殿が生成した。その沈殿を濾過して除去し、残った濾液を蒸発乾固させて、所望の生成物を生じた。
MS(ESI)m/z:347.1[M+H]
b.2 2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−t−ブチル−ピリミジン
40gの2−t−ブチル−4−[ピペラジン−1−イル]−6−t−ブチル−ピリミジンおよび45.6gの1−ブロモ−3−クロロ−プロパンを160mLのトルエンに溶解した。13.3gの50%水酸化ナトリウム水溶液および2.3gの臭化テトラブチルアンモニウム(水40mLに溶解したもの)を添加した。その混合物を、50℃で5時間、激しく攪拌し続けた。その後、その反応混合物を水および酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、溶媒を蒸発させた。その生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/0%から10%酢酸エチル)によって精製して、表題化合物を収率82%で生じた。
MS(ESI)m/z:353.3[M+H]
b.3 2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−プロピル−ピリミジン
アセトニトリル(200mL)中の15gの2−t−ブチル−4−ピペラジン−1−イル−6−プロピル−ピリミジン(57.2mmol)、9gの1−ブロモ−3−クロロプロパン(57.2mmol)、8.7gのトリエチルアミン(86.2mmol)を加熱して、3時間還流させた。沈殿を濾過して除去し、残った濾液を蒸発乾固させた。こうして得られた粗製生成物をジクロロメタン/メタノール(0%から5%)を使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。収量:6g(31%)。
MS(ESI)m/z:339.2[M+H]
II.化合物Iの調製
塩酸2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−t−ブチル−ピリミジン
1gの2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−t−ブチル−ピリミジン(2.83mmol)、0.4gの4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(3.09mmol)、0.2gの水酸化リチウム(8.35mmol)およびヨウ化カリウムのスパチュラチップを、20mLのジメチルホルムアミド中、2時間、80℃で攪拌した。水および酢酸エチルを添加した後、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過して溶媒を蒸発させた後、その粗製生成物を、ジクロロメタン−メタノール(1%から6%)を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を併せ、溶媒を蒸発させた。残留物をイソプロパノールに溶解し、イソプロパノール中のHClの溶液を添加した。ジイソプロピルエチルエーテルを添加すると、生成物は、油状塊になった。溶媒をデカントし、残った油を蒸発乾固させて、0.6g(41%)の表題化合物を白色の固体として生じた。
MS(ESI)m/z:446.3[M+H]
H−NMR(DMSO):δ[ppm]12.0(s,1H,ブロード),6.8(s,1H,ブロード),4.7(m,2H,ブロード),3.4−3.7(m,4H,非常にブロード),3.6(s,3H),3.4(m,2H),3.25(m,2H),3.0−3.4(m,2H,非常にブロード),2.6(s,3H),2.2(m.2H),1.4(s,18H,ブロード)
塩酸2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−t−ブチル−ピリミジン
1gの2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−t−ブチル−ピリミジン(2.83mmol)、0.35gの4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(3.04mmol)、0.2gの水酸化リチウム(8.35mmol)およびヨウ化カリウムのスパチュラチップを、72時間、20mLのジメチルホルムアミド中で攪拌した。水および酢酸エチルを添加し、有機層を分離して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、溶媒を蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン−メタノール(2%から10%)を使用するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーに付した。その生成物を含有する画分を併せ、溶媒を蒸発させて、残留物をイソプロパノールに再び溶解した。その溶液をHCl/イソプロパノールで処理した。ジイソプロピルエチルエーテルを添加し、それによって、油状沈殿が形成された。溶媒をデカントし、残った油を蒸発乾固させて、1.1g(77%)の表題化合物を白色の固体として生じた。
MS(ESI)m/z:432.2[M+H]
H−NMR(DMSO):δ[ppm]12.5(s,1H,ブロード),12.1(s,1H,ブロード),9.65(s,1H),6.85(s,1H),5.0(m,ブロード,1H),4.7(m,ブロード,1H),3.75(m,1H),3.7(s,3H),3.65(m,ブロード,3H),3.45(m,2H),3.25(m,2H),3.2(m,2H),2.2(m,2H),1.45(m,18H)。
フマル酸2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−プロピル−ピリミジン
1gの2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−プロピル−ピリミジン(2.95mmol)を0.37gの4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(3.21mmol)と反応させることによって、0.33g(21%)の表題化合物を固体として生じた。
MS(ESI)m/z:418.1[M+H]
H−NMR(DMSO):δ[ppm]8.6(s,1H),6.65(s,2H,フマル酸),6.45(s,1H),3.65(m,4H),3.6(s,3H),3.15(m,2H),2.6(m,6H),2.45(m,2H),1.9(m,2H),1.65(m,2H),1.25(s,9H),0.9(m,3H)。
塩酸2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−プロピル−ピリミジン
1gの2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−プロピル−ピリミジン(2.95mmol)を0.42gの4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(3.25mmol)と反応させることによって、0.5g(33.6%)の表題化合物を固体として生じた。
MS(ESI)m/z:432.2[M+H]
H−NMR(DMSO):δ[ppm]14.4(s,1H,ブロード),12.1(s,1H,ブロード),7.15(s,1H),5.0(m,ブロード,1H),4.5(s,ブロード,1H),3.75(m,1H),3.7(m,ブロード,3H),3.65(s,3H),3.4(m,2H),3.3(m,2H),3.25(m,ブロード,2H),2.95(m,2H),2.65(s,3H),2.2(m,2H),1.7(m,2H),1.4(s,9H),0.9(m,3H)。
塩酸2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−トリフルオロメチル−ピリミジン
3gの4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(23.22mmol)を8.47gの2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−トリフルオロメチル−ピリミジン(23.22mmol)と反応させて、8.7gの表題化合物を生じた。
MS(ESI)m/z:458.4[M+H]
H−NMR(DMSO):δ[ppm]11.9(s,1H,ブロード),7.2(s,1H),4.7(m,2H),3.5−3.8(m,7H),3.4(m,2H),3.2(m,2H),3.1(m,2H),2.6(s,3H),2.2(m,2H),1.3(s,9H)。
塩酸2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−トリフルオロメチル−ピリミジン
1gの4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(8.7mmol)を3.2gの2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−トリフルオロメチル−ピリミジン(8.7mmol)と反応させて、2.1gの表題化合物を固体として生じた。
融点:92〜95℃
MS(ESI)m/z:444[M+H]
H−NMR(CDCl):δ[ppm]8.15(s,1H),6.6(s,1H),3.75(m,ブロード,4),3.6(s,3H),2.55(m,6H),2.0(m,2H),1.35(s,9H)。
塩酸2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−ジフルオロメチル−ピリミジン
0.33gの4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(2.88mmol)を1gの2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−ジフルオロメチル−ピリミジン(2.88mmol)と反応させて、0.444gの生成物を白色の固体として生じた。
MS(ESI)m/z:426.4[M+H]
H−NMR(DMSO):δ[ppm]11.9(s,ブロード,1H),9.6(s,1H),7.65(s,ブロード,4H),7.05(s,1H),6.8(t,1H,CHF2),4.65(m,ブロード,2H),3.75(s,3H),3.6(m,ブロード,4H),3.4(m,2H),3.25(m,2H),3.1(m,2H),2.2(m,2H),1.3(s,9H)。
塩酸2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−ジフルオロメチル−ピリミジン
0.5gの4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−チオール(3.87mmol)を1.34gの2−t−ブチル−4−[4−(3−クロロ−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−6−ジフルオロメチル−ピリミジン(3.87mmol)と反応させて、0.58gの表題化合物を生じた。
MS(ESI)m/z:440.2[M+H]
H−NMR(DMSO):δ[ppm]11.8(s,1H,ブロード),7.0(s,1H),6.7(t,1H,CHF2),4.5−4.8(m,2H),3.35−3.6(m,6H,ブロード),3.35(m,2H),3.2(m,2H),3.05(m,2H,ブロード),2.6(s,3H),2.2(m,2H),1.3(m,10H)。
同じ合成手順に従って、式I(式中、R、RおよびXは、表1の9から12行目に与えられている意味を有する)の以下の化合物を合成することができる:
Figure 2004359689
III.2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジンの調製
1. 2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン・リン酸塩(モル比 1:2)の調製
エタノール(1mL)中の2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン(1.0g、2.2mmol)の攪拌溶液に、エタノール(1mL)中の85%のリン酸(0.52g、4.4mmol)を添加した。その混合物を70℃に加熱して、透明な溶液を得た。20mLの酢酸エチルをこの温度でゆっくりと添加し、その混合物をゆっくりと周囲温度に冷却して、さらに2時間攪拌した。沈殿を濾過して、5mLの酢酸エチルですすぎ、45℃で真空乾燥させて、所望の塩を、その遊離塩基のリン酸に対するモル比1:2で得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ1.24(s,9H),1.27(s,9H),1.87−1.94(m,2H),2.34(s,3H),2.64−2.70(m,6H),3.10(t,2H),3.45(s,3H),3.69(br s,4H),6.50(s,1H),10.28(br s,6H)。
2345Sについての元素分析:
計算値:C,43.05;H,7.07;N,15.28;P,9.65;S,5.00;
実測値:C,42.67;H,6.95;N,15.10;P,9.42;S,4.42。
2. 2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン・リン酸塩(モル比 1:4)の調製
イソプロパノール(74.70g)中の2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン(7.47g、16.8mmol)の攪拌溶液に、水中のHPO溶液(28.89gの水中、8.23gのHPO(85%))を添加した。その溶液を60℃に加熱して、イソプロパノール(1.41g)中のその四リン酸塩(143mg)のスラリーを結晶種として添加した。その混合物をゆっくりと20℃に冷却し、酢酸イソプロピル(103.99g)を充填した。固体を濾過して取り出し、イソプロパノール/酢酸イソプロピル(1:1)で洗浄した(2×28g)。その固体を72℃の真空乾燥機内で乾燥させて、13.1g(収率96.3%)の2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン・四リン酸塩を白色の固体として生じた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ1.25(s,9H),1.29(s,9H),2.01−2.15(m,2H),2.36(s,3H),3.06−3.24(m,8H),3.48(br s,3H),3.90(s,4H),6.59(s,1H),10.46(s,12H);13C NMR(100MHz,DMSO−d)δ10.79,24.00,29.36,29.60,30.13,30.21,37.30,40.78,50.56,54.40,94.56,147.93,152.59,161.27,173.49,175.21;
235116Sについての元素分析:
計算値:C,32.98;H,6.14;N,11.71;P,14.79;S,3.83;
実測値:C,33.21;H,6.21;N,11.50;P,13.97;S,3.83。
3. 2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン・硫酸塩(モル比 1:1)の調製
2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン(1.0g、2.2mmol)を60℃でイソプロパノールに溶解した。イソプロパノール(1mL)中の濃硫酸(0.22g、98%、2.2mmol)の溶液を添加して、透明な溶液を得た。フラスコを〜50℃に保ちながら、酢酸エチル(20mL)をゆっくりと添加した。得られたスラリーを周囲温度に冷却し、一晩、攪拌した。沈殿を濾過して、10mLの酢酸エチルですすぎ、40℃で一晩、真空乾燥させて、2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン・一硫酸塩(1.06g)を得た。収率:86.9%。
2341についての元素分析:
計算値:C,50.80;H,7.60;N,18.03;S,11.79;
実測値:C,50.97;H,7.81;N,18.23;S,12.08。
4. 2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン・ベンゼンスルホン酸塩(モル比 1:1)の調製
酢酸エチル(5mL)中の2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン(0.63g、1.4mmol)とベンゼンスルホン酸(0.25g、1.4mmol)の混合物を60℃に温め、ヘプタン(5mL)を添加した。得られたスラリーを周囲温度に冷却し、一晩攪拌した。沈殿を濾過して、酢酸エチル/ヘプタン(1:1)ですすぎ、45℃で真空乾燥させて、白色の結晶(0.80g)を得た。収率:90.9%。
H NMR(CDOD,δ)1.32(s,9H),1.35(s,9H),2.15−2.22(m,2H),2.43(s,3H),3.20−3.24(m,4H),3.29−3.32(m,8H),3.56(s,3H),6.60(s,1H),7.37−7.43(m,3H),7.77−7.82(m,2H)。
5. フマル酸、マレイン酸、p−トシル酸、(S)−(+)−10−樟脳スルホン酸、グリコール酸、シュウ酸、粘液酸、硝酸、trans−ケイ皮酸、2−フロ酸などの一酸塩;マレイン酸、p−トシル酸、ベンゼンスルホン酸、(S)−(+)−10−樟脳スルホン酸、硝酸、メタンスルホン酸、マロン酸およびシュウ酸などの二塩;ならびに硝酸などの三塩を含む(しかし、これらに限定されない)、2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジンの他の酸塩の一般調製手順
2,4−ジ−t−ブチル−6−{4−[3−(4,5−ジメチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジンとそれぞれの酸(1または2当量)の混合物を、遊離塩基1グラムにつき5mLのアルコール系溶媒(MeOH、EtOH、またはイソプロパノール)に溶解する。必要な場合には、熱をかけて固体を溶解する。酢酸エチル、ヘプタンまたはメチルt−ブチルエーテルなどの非溶媒を添加して、塩を沈殿させる。その後、そのスラリーを20℃未満に冷却し、母液中の生成物の濃度が10mg/mL未満に下がるまで、さらなる非溶媒を添加する。沈殿を濾過し、使用した同じ溶媒ですすぎ、真空乾燥させて、対応する酸塩を生じる。その塩中のその酸の化学量論比を、力価検定または元素分析のいずれかによって判定する。
IV.ガレン投与形の例
A)錠剤
下記組成の錠剤を、錠剤プレスを使用し、常法でプレスする。
実施例8からの物質 40mg
トウモロコシデンプン 120mg
ゼラチン 13.5mg
ラクトース 45mg
Aerosil(登録商標)(超顕微鏡的微細分散液の状態の化学的に純粋なケイ酸) 2.25mg
バレイショデンプン(6%ペーストとして) 6.75mg
B)糖衣錠
実施例8からの物質 20mg
錠剤芯組成物 60mg
糖化組成物 70mg
錠剤芯組成物は、トウモロコシデンプン9部、ラクトース3部、60:40のビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー1部から成る。糖化組成物は、ショ糖5部、トウモロコシデンプン2部、炭酸カルシウム2部およびタルク1部から成る。この方法で調製された糖衣錠に、後で、胃液耐性コーチングを施す。
V.生物学的調査
1.受容体結合研究:
試験すべき物質をメタノール/Chremophor(登録商標)(BASF−AG)またはジメチルスルホキシドのいずれかに溶解し、その後、水で希釈して所望の濃度にした。
ドーパミンD受容体:
このアッセイ混合物(0.250mL)は、安定的に発現されているヒトドーパミンD受容体を有する〜10のHEK−293細胞から誘導された膜、0.1nMの[125I]−ヨードスルピリドおよびインキュベーションバッファ(全結合)または加えて試験物質(阻害曲線)または1μMのスピペロン(非特異的結合)から成った。各アッセイ混合物を3回ずつランした。
インキュベーションバッファは、50mMのトリス、120MのNaCl、5mMのKCl、2mMのCaCl、2mMのMgClおよび0.1%のウシ胎仔血清アルブミン、10μMのキノロンおよび0.1%のアルコルビン酸(毎日新しく調製したもの)を含有していた。そのバッファをHClでpH7.4にした。
ドーパミンD2L受容体:
このアッセイ混合物(1mL)は、安定的に発現されているヒトドーパミンD2L受容体(長いアイソフォーム)を有する〜10のHEK−293細胞から誘導された膜および0.01nMの[125I]−ヨードスルピリドおよびインキュベーションバッファ(全結合)または加えて試験物質(阻害曲線)または1μMのハロペリドール(非特異的結合)から成った。各アッセイ混合物を3回ずつランした。
インキュベーションバッファは、50mMのトリス、120MのNaCl、5mMのKCl、2mMのCaCl、2mMのMgClおよび0.1%のウシ胎仔血清アルブミンを含有していた。そのバッファをHClでpH7.4にした。
測定および分析:
25℃で60分間インキュベートした後、細胞採取装置を使用し、アッセイ混合物を減圧下でWathman GF/Bグラスファイバーフィルタに通して濾過した。4mLのUltima Gold(登録商標)(Packard)を添加した後、それらのサンプルを1時間振盪し、その後、ベータ−カウンタ(Packard、Tricarb 2000または2000CA)で放射活性をカウントした。標準クエンチ系列およびその装置に付属のプログラムを使用して、cpm値をdpmに変換した。
MunsonおよびRodbardが記載した「LIGAND」プログラムに類似のStatistical Analysis System(SAS)を使用し、反復非線形回帰分析により、阻害曲線を分析した。
これらの試験において、本発明の化合物は、D受容体に対して非常に良好な親和性(Ki<10nM、多くの場合<5nM)を示し、選択的にD受容体に結合する。
この結合試験の結果を、既に記載されているトリアゾール化合物の代表と考えられる二つの対照化合物AおよびBを使用して得られた結果と共に、表2に与える。DとDの相対親和性により、D受容体に対する本発明の化合物の高い選択性が証明される。
2.動物における化合物投薬後の血漿中および脳内化合物濃度の判定
雌Sprague−Dawleyラットをこの研究では使用した(1回の実験につき2から4匹)。前記動物は、投薬前一晩および研究継続期間中、絶食させたが、水は任意にさせておいた。
各ラットには、ガバージュにより10mg/kg(5mL/kg)の用量を経口的に与えた。薬物投与の0.5、3および8時間後に、イソフルランを使用して三匹の動物に深く麻酔をかけ、イソフルラン麻酔が深くかかっている状態で出血(心臓穿刺)により安楽死させた。EDTA血液サンプルおよび脳組織を各ラットから採取することとなる。採取後、サンプルを迅速に氷浴内に配置し、サンプル採取から2時間以内に血液を約4℃で遠心分離した。得られた脳および血漿サンプルを清浄なガラス管に入れ、分析まで冷凍器で保管した。
適切な液体クロマトグラフィー−質量分析法を使用して、血漿サンプルを親化合物について分析した。それらの結果を、二つの対照化合物AおよびBを使用して得られた結果と共に、表2に与える。それらの結果は、本発明の化合物で達成できる高い脳内濃度の例証となる。
Figure 2004359689

Claims (18)

  1. 式I:
    Figure 2004359689
    (式中、
    は、水素およびメチルから成る群より選択され;ならびに
    は、C〜CアルキルおよびC〜Cフルオロアルキルから成る群より選択される)
    のトリアゾール化合物およびこれらの化合物の生理学的に許容される酸付加塩。
  2. が、メチルである、請求項1に記載の化合物。
  3. が、水素である、請求項1に記載の化合物。
  4. が、t−ブチルである、請求項1に記載の化合物。
  5. が、メチルである、請求項4に記載の化合物。
  6. が、水素である、請求項4に記載の化合物。
  7. が、トリフルオロメチルである、請求項1に記載の化合物。
  8. が、メチルである、請求項7に記載の化合物。
  9. が、水素である、請求項7に記載の化合物。
  10. が、n−プロピルである、請求項1に記載の化合物。
  11. が、メチルである、請求項10に記載の化合物。
  12. が、水素である、請求項10に記載の化合物。
  13. 結合親和性率で表した時、少なくとも100のドーパミンD受容体を基準にして、ドーパミンD受容体に対して選択性を有する、請求項1に記載の化合物。
  14. 前記選択性が、少なくとも150である、請求項13に記載の化合物。
  15. 2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−t−ブチル−ピリミジン、
    2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−トリフルオロメチル−ピリミジン、
    2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−ジフルオロメチル−ピリミジン、および
    2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−t−ブチル−ピリミジン、
    2−t−ブチル−4−{4−[3−(4−メチル−5−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルスルファニル)−プロピル]−ピペラジン−1−イル}−6−トリフルオロメチル−ピリミジン
    から成る群より選択される、請求項1に記載の化合物ならびにこれらの化合物の生理学的に許容される酸付加塩。
  16. 請求項1に記載の少なくとも一つの化合物を生理学的に許容される少なくとも一つの担体または補助物質とともに含む医薬組成物。
  17. 有効量の請求項1に記載の少なくとも一つの化合物を、その必要がある被験者に投与することを含む、ドーパミンD受容体拮抗薬またはドーパミンD作動薬での治療が可能な中枢神経系の医学的障害を治療するための方法。
  18. 前記医学的障害が、精神***病である、請求項17に記載の方法。
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