JP2004358010A - Family buddhist altar - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、仏壇本体内部に配置される仏像体等を照明する機能を備えた仏壇に関する。特に、照明する光源の少なくとも一部に発光ダイオード(LED)を用いた仏壇である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、仏壇の扉である戸障子の内陣となる宮殿には、黄金等の仏像体や仏像体が前面に描かれた掛軸が祀られていると共に、ローソクや電球からなる灯明が前方両側に配置され、仏壇内は適度な明るさに照らされている。
【0003】
また、菩薩像が前面に描かれた掛軸を仏壇内に配置し、後方の照明装置により掛軸を照射する。掛軸の前方にプリズム性を有するシートを配設することで、仏壇内に赤、青、緑の分光色を照射することが可能な神秘性の高い仏壇が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−124048号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、仏像体や掛軸に描かれた仏像体として輝きの少ない黄金色からなる趣の深いものが主流となりつつあり、従来の電球や蛍光灯を用いた照明では仏像体のご尊顔を明確に拝見することができない。特に、仏壇には漆が塗られているものが多く、直射日光が入らないところに置かれる。通常、仏壇内部は漆や金箔で覆われているため、上述のごとき従来の照明では特に明確に拝見しがたい場合がある。また、仏壇の後方に別途照明装置を具備させることは、仏壇の小型化が望まれている現在において好ましくなく、仏間に収納不可能となる場合もある。
【0006】
したがって、本発明は、仏壇を大型化することなく極めて簡単な構成で仏情感を高めつつ、仏壇内を所望とする色調に調整することが可能な神秘的な仏壇を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、仏壇の内部に、小型で高輝度に発光するLED光源3を用い、仏壇内全体を明るく保持する光と仏像体のご尊顔部分を照射する光とをそれぞれ同時に放射することが可能な仏壇を発明した。すなわち、内部に仏像体Bまたは仏像体が前面に描かれた掛軸Kを配置することが可能な仏壇であって、仏壇内部に、仏像体Bまたは仏像体が前面に描かれた掛軸Kを直接にあるいは間接に照射するLED光源3が設られている仏壇である。
【0008】
本発明の請求項1の仏壇は、このLED光源3として、光を集束して放射するレンズを有する集光タイプのLEDを使用する。請求項2の仏壇は、LED光源3として、光を集束して放射するレンズのない非集光タイプのLEDを使用する。さらに、請求項3の仏壇は、LED光源3が、赤のLEDチップと青のLEDチップと緑のLEDチップとを備える。
【0009】
本発明の請求項4の仏壇は、内部に仏像体Bまたは仏像体が前面に描かれた掛軸Kを配置することが可能な仏壇であって、仏壇内部にLED光源3とLED光源3からの光を一側面から導光し対向する側面及び/又は正面から光放射することが可能な透光性の飾り板4が設けられている仏壇である。
【0010】
また、本発明の請求項5の仏壇は、内部に仏像体Bまたは仏像体が前面に描かれた掛軸Kを配置することが可能な略箱状の厨子2を内蔵することができる仏壇であって、厨子2の側面に、LED光源3と該LED光源3からの光を一側面から導光し対向する側面および正面から光放射することが可能な飾り板4が設けられていることを特徴とする。これにより、仏壇の大型化および仏壇内部の窮屈感等を引き起こすことなく、仏壇内を所望とする雰囲気に調整することができる。
【0011】
本発明の請求項6に記載の仏壇は、厨子2の奥板内面に、飾り板4の側面から放射される光を正面方向に反射することが可能な背景板5を有する仏壇である。特に、背景板5は、略箱状の厨子2上面から見て飾り板4の延長線上と鈍角を成す角度で配置されていることが好ましい。このように仏壇内に設けられた背景板5を光反射板として配置することにより、LED光源3から発光される光を有効利用し、仏像体Bを後方からも照射することが可能となる。
【0012】
本発明の請求項7に記載の仏壇は、調光ミラーからなる背景板5を用いたものである。これにより、背景板5に様々な模様を表示することができる。調光ミラーは金属マグネシウムと金属ニッケルを同時スパッタして形成することができる。電気でのスイッチングにより調光ミラーを、外部から入ってくる光を比較的自由に調整することができるので、LED光源3からの光と相まって仏情感をさらに高めることもできる。
【0013】
本発明の請求項8に記載の仏壇は、LEDチップとLEDチップからの光の少なくとも一部を吸収し他の波長の光を発光することが可能な蛍光物質とを有し、LEDチップからの光と蛍光物質からの光の混色からなる白色系の光を発光するLED光源3を用いたものである。このような白色系LED光源3は、複数のLEDチップを備えた白色系光源よりもさらに小型化することが可能であり、仏壇内にほとんど目立たなく設置することができる。また、蛍光物質の種類や量を調整することにより、青みがかった白色から赤味がかった暖色系の白色まで、さまざまな白色光を発光することができる。
【0014】
本発明の請求項9に記載の仏壇は、飾り板4の光入光面4Aに複数の凹部9を有し、その凹部9内にLED光源3が納入されているものである。これにより、飾り板4は、LED光源3からの光を効率良く導光することができる。また、各LED光源3の発光色をそれぞれ駆動可能とすると、仏壇内の明るさに動的な勾配を付けることができる。
【0015】
本発明の請求項10に記載の仏壇は、飾り板4の背面4D及び/又は正面4Cに凹凸が形成されている仏壇である。これにより飾り板4は、正面4Cからを均一な光を発光する面状光源となり、仏壇内を高輝度に照らすことができる。また、飾り板4に設けられた凹凸を利用して花飾りや仏像体など所望の意匠8を形成することにより、LED光源3からの光を反射・散乱させることで、更に幻想的な雰囲気を醸し出すことも可能となる。
【0016】
本発明の請求項11に記載の仏壇は、飾り板4の光放射面4Bに形状の異なる複数の凹凸が形成されているものである。これにより、飾り板4の光放射面4Bの上下方向において、所望とする明暗ムラを構成することができる。例えば、端面の凹凸として、端面に切り欠きを入れる。切り欠きを飾り板4の上方及び下方は小さく、仏像体Bのご尊顔近傍は他の部位よりも切り欠きを大きくすることで、ご尊顔近傍が最も明るく、上下方向に離れるにつれて暗くすることができる。このように、所望に応じて飾り板4の端面における凹凸形状を上方が大きく、下方にいくにつれ徐々に小さくする。上方が小さく下方にいくにつれ徐々に大きくするなど種々の形状を取りうることができる。同様に、端面に設けられた凹凸の形状も切り欠きだけでなく、種々の形状を用いることができる。
【0017】
本発明の請求項12に記載の仏壇は、光入光面4Aから光放射面4B方向へ厚みが薄く形成された矩形形状の飾り板4を用いたものである。これにより、飾り板4の光入光側から光放射側まで効率良く光を導光することができる。飾り板4の背面4D及び/又は正面4Cに凹凸があり、且つ厚みが変化している場合には、LED光源3からの光が凹凸及び厚みの変化に応じて反射・散乱されるため装飾性を更に高めることが可能となる。
【0018】
本発明の請求項13に記載の仏壇は、飾り板4の内側に開閉自在な扉6が配置されており、扉6が開かれたときには、飾り板4の正面側あるいは外側にて扉6の背面が見えるように上面および下面に駆動ロッド7を有すると共に、扉6の背面には光反射層が形成されているものである。これにより、前面の扉6を開いて仏像体Bを拝見する際には、仏壇内部全体をより一層明るくでき、且つ、扉6を閉じて仏像体Bを収納した際には、飾り板4のみが発光し、趣のある雰囲気を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための仏壇を例示するものであって、本発明は仏壇を下記のものに特定しない。
【0020】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0021】
図1に示す仏壇は、唐木仏壇又は金仏壇の模式的正面図である。仏壇は、下台12と下台12上に配置される仏壇本体1が好適に配置されている。下台12と仏壇本体1は、黒壇、紫壇、花梨、鉄刃木、桜、桑等を組み合わせて外観が略箱状に形成してある。仏壇本体1には、開口部内に厨子2を内蔵している。図2に示す平面図からもわかるように、仏壇本体1の側板1Aの内面には、表面実装型LED光源3および透光性の飾り板4が配置されている。奥板1Bの内面には、光反射性の調光ミラーからなる背景板5が設けられている。背景板5は、飾り板4の光放射面4Bからの光を有効に利用し、所望とする背景を表現すると共に、前方の仏像体Bまたは掛軸Kを後方より照射している。また、略箱状の厨子2の上面から見て、飾り板4の延長線上と背景板5との成す角度は鈍角を成すように構成されており、これにより背景板5の全面に光を照射することができる。
【0022】
厨子2は、前面に、左右に開閉できる扉6を備える。扉6は、図2の平面図に示すように、中間蝶番13を介して中間で折曲できるように連結している2枚扉で、固定蝶番14を介して仏壇本体1に連結されている。中間蝶番13を介して折曲できるように連結している先端側の扉6は、互いに当接する先端部の上面および下面に駆動ロッド7を上下に突出して固定している。駆動ロッド7は、図の鎖線で示すように、天板に設けられたスリット15を上下に貫通しており、天板の上面に配設される駆動機構(図示せず)に連結されて、この駆動機構で駆動される。この扉6は、図に示すように、閉じた際には飾り板4の内側に位置するように配置している。また、この扉6は、図の鎖線で示すように、開いた際には、飾り板4の正面側に位置して扉6の背面が見えるように配置している。すなわち、開閉自在な扉6は、駆動ロッド7を介して開閉されて、飾り板4の内側と飾り板4の正面側とに移動するように構成している。なお、扉6の背面には光反射層が形成され仏壇全体を荘厳な雰囲気とさせている。
【0023】
本実施の形態では、LED光源3として、電極が挿入されてなる矩形型パッケージの中央凹部内に、青色を発光するLEDチップが載置されている。また、LEDチップからの光の少なくとも一部を吸収し黄色の波長の光を発光することが可能な蛍光物質が含有されてなる透光性樹脂を凹部内に充填して発光面を形成している。
【0024】
以上の実施の形態では、暖色系白色発光LED光源3を用いているが、LED光源として、赤のLEDチップと青のLEDチップと緑のLEDチップとを備える複数個のLEDチップとすることができる。このLEDチップは赤、青、緑のLEDチップの発光強度をバランスさせて、仏壇の内部を照射する光を白色光とすることができる。また、赤、青、緑のLEDチップの発光強度を調整して、赤に近い暖色から青に近い色にすることができる。また、赤、青、緑のLEDチップの発光色でフルカラーの発光色に調整することができる。すなわち、各LEDチップに供給する電流をそれぞれ調整して、赤、青、緑のLEDチップの発光強度を調整できる。また、赤、青、緑のLEDチップの点灯を順番に切り換えて、発光色を順番に変化させることもできる。また、LEDチップに供給する電流を調整して、LED光源の発光色を順次変えることも自由に設定させることが可能となる。
【0025】
さらに、LED光源3は、光を集束して放射するレンズを有する集光タイプのLEDとし、あるいは光を集束して放射するレンズのない非集光タイプのLEDとすることができる。集光タイプのLEDをLED光源とする仏壇は、光を集束して飾り板4の内部に照射して、飾り板4の部分を周囲より明るくして、美しい飾り板4を目だつようにできる。また、LED光源を非集光タイプのLEDとする仏壇は、飾り板4のみでなく、その周囲をも明るくすることができる。
【0026】
LED光源3の光を導光する飾り板4は、矩形型のガラス板やアクリル板などから構成することができる。飾り板4の光入光面4Aには、複数の凹部が形成されており、凹部内に表面実装型LED光源3がはめ込まれ固定されている。一方、光入光面4Aと対向する光放射面4Bには、LED光源3からの光を上方へ指向することが可能な複数の切り込み(図示せず)を有している。これにより、厨子2内部に配置される仏像体Bのお尊顔や掛軸Kの文字や絵柄を局部的に照明することができ、仏壇内の仏情感を高めることもできる。また、発光面となる飾り板4の正面4Cには唐草、菊、牡丹などの花模様や鳥獣などの花鳥風月、菩薩、羅漢、天人や家紋など所望の意匠が彫刻されており、正面4Cと対向する背面4DにはLED光源3からの光を反射散乱することが可能な凹凸が形成されている。これらの意匠や凹凸はどちらか一方の片面だけに設けることもできる。また、本実施の形態ではLED光源3からの光を正面4Cや背面4Dからも放出させるように彫刻などを施した例を示しているが、飾り板の正面及び/又は背面に所望の意匠にカッティングされた光反射性のフィルムを貼り付けても良い。さらに、図に示す飾り板4は、厚みが光入光面4A側から光放射面4B方向へ向かって薄く形成されている。この飾り板4は、LED光源3からの光を正面4Cから発光すると共に、光放射面4Bから高輝度に光を照射することができる。本実施の形態における仏壇の各構成は、内部に収納させる物品によって種々の大きさにすることができることはいうまでもない。また、飾り板は、仏壇内に左右それぞれ複数段設けることもできる。さらに、飾り板を本発明の構造を持った欄間として構成することもできる。さらにまた、調光ミラーは背景板としてだけではなく、飾り板に利用することもできる。
【0027】
次に、本発明による別の実施の形態について、図3ないし図5を用いて説明する。図3と図4は仏壇本体の天板を除去した状態を示す平面図であり、図5は、仏壇本体の模式的分解斜視図を示している。この仏壇本体1は、上記実施の形態と同様に、唐木仏壇又は金仏壇のごとき構成とすることができる。また、仏壇本体1は黒壇、紫壇、花梨、鉄刃木、桜、桑等を組み合わせて外観が略箱状に形成してある。仏壇本体1の側板1Aの内側には、砲弾型LED光源3と光学的に接続され、裏面に意匠8が切り欠きされた透光性ガラスからなる飾り板4が設けられている。奥板1Bの内面には、光反射性の調光ミラーからなる背景板5が設けられている。背景板5は、飾り板4の光放射面4Bからの光を有効に利用し、所望とする背景を表現すると共に、前方の仏像体Bまたは掛軸Kを後方より照射している。飾り板4の延長線上と背景板5との成す角度は鈍角を成すように構成されている。
【0028】
さらに、仏壇本体1は、前面に、左右に開閉できる扉6を備える。扉6は、図3と図4の平面図に示すように、中間蝶番13を介して中間で折曲できるように連結している2枚扉で、固定蝶番14を介して仏壇本体1に連結されている。中間蝶番13を介して折曲できるように連結している先端側の扉6は、互いに当接する先端部の上面および下面に駆動ロッド7を上下に突出して固定している。駆動ロッド7は、図5に示すように、天板1Cに設けられたスリット15を上下に貫通しており、天板1Cの上面に配設される駆動機構(図示せず)に連結されて、この駆動機構で駆動される。この扉6は、図3に示すように、閉じた際には飾り板4の内側に位置するように配置している。また、この扉6は、図4に示すように、開いた際には、中間蝶番13で折り畳まれて飾り板4の正面側に位置して、扉6の正面が見えるように配置している。図5では、正面右側は、扉6が閉められた状態を示し、正面左側は、扉6を半分開いた状態を示している。扉6を半分開いた状態では飾り板4が半分隠れた状態となる。なお、本発明の実施の態様では、背景板5をより明るく照らすために上方に開口部10を設け、そこから別の光源で仏壇内部を照射するようにしてある。この光源は、飾り板4の端部に設けられたLED光源3とは異なり、仏壇上方に配置されるため比較的空間的なスペースをとりやすいので、LED光源を用いても良いし通常の電球や蛍光灯を用いることもできる。
【0029】
本実施の形態では、LED光源3として、青色が発光可能なLEDチップを用いた砲弾型の発光ダイオード、緑色が発光可能な砲弾型の発光ダイオード及び赤色が発光可能なLEDチップを用いた砲弾型の発光ダイオードを3種類使用している。各発光ダイオードに供給する電流をそれぞれ調整することで、上述と同様に種々の混色光を発光させることができる。また、駆動回路によりLED光源に供給する電流を調整することで、各LED光源を順に点灯させ発光色を順次変えることも自由に設定させることが可能となる。
【0030】
本実施態様では、LED光源3の光を導光する飾り板4は、矩形型のガラス板の光が入射される端面と放射される端面の両方に、透光性樹脂カバー11を設けて形成させてなる。図6に示すように飾り板4の光入光面4Aには、飾り板4の端面を被覆する透光性樹脂カバー11に複数の凹部9が形成されており、凹部9とLED光源3が光学的に接続されている。LED光源3は、飾り板4の端面に沿った細長いガラスエポキシ基板上に砲弾型発光ダイオードを配置固定させている。この基板の導電性パターンと駆動回路とを接続させることで上述のごとき所望の発光を得ることができる。他方、光入光面4Aと対向する飾り板4の光放射面4Bにも、飾り板4の端面を被覆する透光性樹脂からなるカバーが設けられており、この透光性樹脂カバー11自体に複数の凹部(図示せず)が切り欠きのごとく形成されている。本実施の形態では光入光面4A側の透光性樹脂カバー11と同様なものを光放射面4B側にも設けてある。これにより、凹部9が飾り板4の光放射面4B側端面に設けられた形状の異なる複数の凹凸として働く。これにより、凹凸を有する透光性樹脂カバー11を飾り板4に設けることで、加工が難しいガラス板を用いた飾り板の場合であっても、LED光源からの光を飾り板に均一に光を入射させることができる。また、飾り板4からはLED光源3からの光を所望の場所に局部的に照明することもできる。また、飾り板の端面が柔らかい樹脂で被覆されることによりLED光源からの光を入放出効率の向上だけでなく、取扱性も飛躍的に向上することとなる。飾り板4には、唐草、菊、牡丹などの花模様や鳥獣などの花鳥風月、菩薩、羅漢、天人や家紋など所望の意匠8が彫刻されており、その彫刻だけでLED光源3からの光を正面方向や背面方向に反射散乱させることもできる。なお、所望に応じて透光性樹脂カバーは、光入光面側及び光放射面側で凹凸の形状を種々変えられることはいうまでもない。
【0031】
以上の実施例の仏壇は、仏壇本体1の両側の側板1Aの内側に配置された飾り板4の内側に、開閉できる扉6を備えている。ただ、本発明の仏壇は、飾り板4の内側に扉6を設けることなく、図7に示すように飾り板4の外側に、開閉できる扉6を設けることもできる。この仏壇も、側板1Aの内側に配置される飾り板4の光入光面4AにLED光源3を配設しており、LED光源3の光を飾り板4に透過させて仏壇本体1の内部に配置された仏像体Bや掛軸Kに照射する構造としている。
【0032】
【発明の効果】
本発明の仏壇は、高輝度に発光することが可能なLED光源の光を、目的に応じた場所に分散させて放射することができる。これにより、仏壇を大型化することなく極めて簡単な構成にて光沢度の低い仏像体に輝きを与え、仏情感を高めることができる。また、光源としてLED光源を用いた場合は、球切れなどなく実質的に取り替えることが不要となる。さらに、LED光源は他の照明器具よりも小型であるためLED光源からの光を直接目視させないようにすることができるため、目が疲れることも少ない。電球など他の照明器具よりも仏壇内部の昇温を抑制できるため、お供え物等を傷めることも少ない。
【0033】
とくに、本発明の請求項3に記載の仏壇は、赤と青と緑のLEDチップを備えるので、これ等のLEDチップの発光強度を調整して種々の発光色にきる。したがって、仏壇内をあらゆる色調に調整することができる。例えば、青色発光LEDチップ、赤色発光LEDチップ、および緑色発光LEDチップの発光強度をバランスさせて白色に発光でき、あるいはこれ等のLEDチップの発光強度のバランスを変更して、マルチカラーやフルカラーの光を仏壇内に表現することが可能となる。同様に、所望に応じて黄緑色発光LEDチップと赤色発光LEDチップを備えたLED光源など種々利用することができる。これらの各LEDチップに供給する電流量や電流供給時間を種々調整する回路を設けることで様々な色を変化させて表示させることも可能となる。特に、LED光源は他の光源とは異なり小型で仏壇内に配置させやすいだけでなく、複数のLED光源を駆動回路などによってそれぞれ別々に点灯させることで、仏壇内部を空間的にも時間的にも所望の光で照らすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる仏壇を示す模式的正面図
【図2】図1に示す仏壇の天板を除去した状態を示す模式的平面図
【図3】本発明の他の実施例にかかる仏壇の天板を除去した状態を示す模式的平面図であって、扉が閉まった状態を示す図
【図4】図3に示す仏壇の扉が開いた状態を示す平面図
【図5】図3に示す仏壇の模式的分解斜視図
【図6】図3の仏壇に用いられる飾り板の概略構成を示す斜視図
【図7】本発明の他の実施例にかかる仏壇の天板を除去した状態を示す模式的平面図
【符号の説明】
1…仏壇本体 1A…側面 1B…奥板
1C…天板
2…厨子
3…LED光源
4…飾り板 4A…光入光面 4B…光放射面
4C…正面 4D…背面
5…背景板
6…扉
7…駆動ロッド
8…意匠
9…凹部
10…開口部
11…透光性樹脂カバー
12…下台
13…中間蝶番
14…固定蝶番
15…スリット
B…仏像体
K…掛軸[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a Buddhist altar having a function of illuminating a Buddha image or the like disposed inside a Buddhist altar main body. In particular, it is a Buddhist altar using a light emitting diode (LED) for at least a part of a light source to be illuminated.
[0002]
[Prior art]
In general, the palace, which is the door to the door of the Buddhist altar, is a shrine in which the Buddhist statues such as gold and a hanging scroll with a Buddha statue are drawn on the front are enshrined, and candles and light bulbs are arranged on both sides in front. The interior of the Buddhist altar is illuminated by moderate brightness.
[0003]
A hanging scroll with a statue of Bodhisattva on the front is arranged in the Buddhist altar, and the hanging scroll is illuminated by a rear lighting device. A mysterious Buddhist altar with a high mystery that can emit red, blue, and green spectral colors in a Buddhist altar by arranging a sheet having a prism property in front of a hanging shaft is known.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-7-124048
[Problems to be solved by the invention]
However, as Buddha statues and Buddha statues drawn on hanging scrolls are becoming more mainstream, with less brilliant golden colors, and the traditional Buddhist statues with light bulbs and fluorescent lights clearly show the reverence of Buddha statues. Can not do it. In particular, Buddhist altars are often painted with lacquer and are placed in places where direct sunlight does not enter. Usually, since the interior of the Buddhist altar is covered with lacquer or gold leaf, it may be particularly difficult to see with conventional lighting as described above. In addition, providing a separate lighting device behind the Buddhist altar is not preferable at present when miniaturization of the Buddhist altar is desired, and it may not be possible to store it in the Buddha.
[0006]
Accordingly, the present invention provides a mysterious Buddhist altar in which the inside of the Buddhist altar can be adjusted to a desired color while enhancing the Buddha feeling with a very simple configuration without increasing the size of the Buddhist altar.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor uses a small and high-brightness
[0008]
The Buddhist altar of
[0009]
The Buddhist altar of
[0010]
The Buddhist altar according to
[0011]
The Buddhist altar according to
[0012]
The Buddhist altar according to
[0013]
The Buddhist altar according to
[0014]
The Buddhist altar according to claim 9 of the present invention has a plurality of recesses 9 on the
[0015]
The altar of
[0016]
The Buddhist altar according to
[0017]
A Buddhist altar according to a twelfth aspect of the present invention uses a rectangular
[0018]
In the Buddhist altar according to claim 13 of the present invention, a
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the embodiments described below exemplify Buddhist altars for embodying the technical idea of the present invention, and the present invention does not specify the Buddhist altars as follows.
[0020]
Further, in this specification, in order to make it easy to understand the claims, the numbers corresponding to the members shown in the embodiments are referred to as "claims" and "means for solving the problem". Are added to the members indicated by "." However, the members described in the claims are not limited to the members of the embodiments.
[0021]
The Buddhist altar shown in FIG. 1 is a schematic front view of the Karaki Buddhist altar or the Golden Buddhist altar. In the Buddhist altar, the
[0022]
The
[0023]
In the present embodiment, as the
[0024]
In the above embodiment, the warm color white light emitting LED
[0025]
Further, the LED
[0026]
The
[0027]
Next, another embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 3 and 4 are plan views showing a state where a top plate of the Buddhist altar main body is removed, and FIG. 5 is a schematic exploded perspective view of the Buddhist altar main body. This Buddhist altar
[0028]
Furthermore, the Buddhist altar
[0029]
In the present embodiment, as the
[0030]
In the present embodiment, the
[0031]
The Buddhist altar in the above embodiment is provided with a
[0032]
【The invention's effect】
The Buddhist altar of the present invention can radiate the light of the LED light source capable of emitting light with high luminance by dispersing the light to a place suitable for the purpose. Thereby, the Buddhist altar with a low glossiness can be radiated with a very simple configuration without increasing the size of the Buddhist altar, and the feeling of Buddha can be enhanced. Further, when an LED light source is used as the light source, it is not necessary to substantially replace the light source without breaking the bulb. Further, since the LED light source is smaller than other lighting fixtures, it is possible to prevent the light from the LED light source from being directly viewed, so that the eyes are less tired. Since the temperature rise inside the Buddhist altar can be suppressed as compared with other lighting fixtures such as a light bulb, there is little damage to the offerings.
[0033]
In particular, since the Buddhist altar according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view showing a Buddhist altar according to one embodiment of the present invention. FIG. 2 is a schematic plan view showing a state where a top plate of the Buddhist altar shown in FIG. 1 is removed. FIG. FIG. 4 is a schematic plan view showing a state in which a top plate of the Buddhist altar according to the embodiment is removed, showing a state in which a door is closed. FIG. 4 is a plan view showing a state in which a door of the Buddhist altar shown in FIG. 3 is open; FIG. 5 is a schematic exploded perspective view of the Buddhist altar shown in FIG. 3; FIG. 6 is a perspective view showing a schematic configuration of a decorative plate used in the Buddhist altar shown in FIG. 3; FIG. Schematic plan view showing the state where the plate has been removed.
DESCRIPTION OF
Claims (13)
前記仏壇内部に、仏像体(B)または仏像体が前面に描かれた掛軸(K)を直接にあるいは間接に照射するLED光源(3)が設けられており、このLED光源(3)が光を集束して放射するレンズを有する集光タイプのLEDであることを特徴とする仏壇。A Buddhist altar in which a Buddha statue (B) or a hanging scroll (K) with a Buddha statue drawn on the front can be arranged,
Inside the Buddhist altar, there is provided an LED light source (3) for directly or indirectly irradiating a Buddha image body (B) or a hanging shaft (K) having the Buddha image body drawn on the front surface. A Buddhist altar characterized by being a condensing type LED having a lens that converges and emits light.
前記仏壇内部に、仏像体(B)または仏像体が前面に描かれた掛軸(K)を直接にあるいは間接に照射するLED光源(3)が設けられており、このLED光源(3)が光を集束して放射するレンズのない非集光タイプのLEDであることを特徴とする仏壇。A Buddhist altar in which a Buddha statue (B) or a hanging scroll (K) with a Buddha statue drawn on the front can be arranged,
Inside the Buddhist altar, there is provided an LED light source (3) for directly or indirectly irradiating a Buddha image body (B) or a hanging shaft (K) having the Buddha image body drawn on the front surface. The Buddhist altar is a non-light-collecting LED without a lens that focuses and emits light.
前記仏壇内部に、仏像体(B)または仏像体が前面に描かれた掛軸(K)を直接にあるいは間接に照射するLED光源(3)が設けられており、このLED光源(3)が赤のLEDチップと青のLEDチップと緑のLEDチップとを備えることを特徴とする仏壇。A Buddhist altar in which a Buddha statue (B) or a hanging scroll (K) with a Buddha statue drawn on the front can be arranged,
Inside the Buddhist altar, there is provided an LED light source (3) for directly or indirectly irradiating a Buddha image body (B) or a hanging shaft (K) having the Buddha image body drawn on the front surface, and this LED light source (3) is red. A Buddhist altar comprising an LED chip, a blue LED chip, and a green LED chip.
前記仏壇内部に、LED光源(3)と該LED光源(3)からの光を一側面から導光し対向する側面及び/又は正面から光放射することが可能な透光性の飾り板(4)が設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載される仏壇。A Buddhist altar in which a Buddha statue (B) or a hanging scroll (K) with a Buddha statue drawn on the front can be arranged,
Inside the Buddhist altar, an LED light source (3) and a translucent decorative plate (4) capable of guiding light from the LED light source (3) from one side and emitting light from the opposite side and / or front. The altar of any one of claims 1 to 3, wherein the altar is provided.
前記厨子(2)の側面に、LED光源(3)と該LED光源(3)からの光を一側面から導光し対向する側面及び/又は正面から光放射することが可能な飾り板(4)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の仏壇。A Buddhist altar having a substantially box-shaped kitchen (2) in which a Buddha statue (B) or a hanging scroll (K) having a Buddha statue drawn on the front side can be arranged,
An LED light source (3) and a decorative plate (4) capable of guiding the light from the LED light source (3) from one side and emitting light from the opposite side and / or front side are provided on the side of the kitchen (2). ) Is provided, the Buddhist altar according to any one of claims 1 to 4.
前記略箱状の厨子(2)上面から見て、前記飾り板(4)の延長線上と前記背景板(5)の成す角度は鈍角である請求項5に記載の仏壇。A background plate (5) that reflects light emitted from a side surface of the decorative plate (4) in a front direction is provided on an inner surface of a back plate of the kitchen (2),
The Buddhist altar according to claim 5, wherein an angle formed by an extension of the decorative plate (4) and the background plate (5) is obtuse when viewed from the upper surface of the substantially box-shaped kitchen (2).
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003161413A JP2004358010A (en) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | Family buddhist altar |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003161413A JP2004358010A (en) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | Family buddhist altar |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004358010A true JP2004358010A (en) | 2004-12-24 |
Family
ID=34053828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003161413A Pending JP2004358010A (en) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | Family buddhist altar |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004358010A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013226291A (en) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Nichirei Magnet Kk | Buddhist altar with exchangeable decoration |
JP6055053B1 (en) * | 2015-09-08 | 2016-12-27 | 哲 鶴崎 | Backlight illumination device for shaped body |
KR101860316B1 (en) | 2011-10-24 | 2018-05-23 | 엘지이노텍 주식회사 | Lighting device |
CN109386946A (en) * | 2018-11-15 | 2019-02-26 | 奥克斯空调股份有限公司 | Transparent decorative article and air conditioner |
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2003
- 2003-06-05 JP JP2003161413A patent/JP2004358010A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013226291A (en) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Nichirei Magnet Kk | Buddhist altar with exchangeable decoration |
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CN109386946A (en) * | 2018-11-15 | 2019-02-26 | 奥克斯空调股份有限公司 | Transparent decorative article and air conditioner |
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