JP2004355399A - 複合サービス提供システム、電子機器、及びプログラム - Google Patents

複合サービス提供システム、電子機器、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザにとって面倒な操作を必要とせず、あたかもオールインワンMFPのように簡単に利用することができる複合サービス提供システム、電子機器、及びプログラムの提供。
【解決手段】本複合サービス提供システムは、少なくとも一つのサービスを提供するサービス提供手段を有する電子機器が通信可能に接続されており、複合サービス指定手段と、電子機器決定手段と、複合サービス提供手段とを備えている。 複合サービス指定手段は、S3-101において、提供を受ける複合サービスを指定し、電子機器決定手段は、S3-102において、複合サービス指定手段によって指定された複合サービスに必要となる複数のサービスを実行する電子機器を決定する。前記複合サービス提供手段は、決定された電子機器にそれぞれS3-207,S3-306においてサービスを実行させ、複合サービス指定手段によって指定されたサービスを提供する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一つのサービスを提供するサービス提供手段を有する電子機器を含む複数の電子機器が通信可能に接続され、異なる電子機器が実行するサービスを複数組み合わせて実現される複合サービスを提供する複合サービス提供システムに関する。
更に、前記複合サービス提供システムを構成する電子機器、並びに、前記複合サービス提供システムを構成する電子機器であるコンピュータを前記複合サービス提供システムの各手段として機能させる複合サービス提供プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ、スキャナ、FAX などの機能を一台の装置にまとめたMFP(マルチファンクションペリフェラル) と言われる製品に対して、ネットワーク上に個々に接続されたプリンタやスキャナ、FAX モデムなどの装置の機能をリモートで利用してあたかも一つのMFP のように利用するシステムが以前から提案されている。
【0003】
例えば、ネットワーク上に接続されたスキャナーから読み込んだ画像をネットワーク上の別のプリンタから出力すればコピー機として利用できるし、同様にFAX モデムに送ることが出来れば、FAX 送信機として使用できることになる。このようにネットワーク上に分散するプリンタ、スキャナ、FAX モデムなどのサービス同士を接続して利用する技術として次のようなものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−90208 号公報
【特許文献2】
特開2001−282488 号公報
【特許文献3】
特開平11−305966 号公報
【特許文献4】
特開2002−73462 号公報
【特許文献5】
特開2000−295658 号公報
【特許文献6】
特開2001−177599 号公報
【特許文献7】
特開2001−238238 号公報
【0005】
前記特許文献1(特開2000−90208号公報)には、各機能を持ったカードを組み合わせることで様々なサービスを提供することが記載されている。
前記特許文献2(特開2001−282488 号公報)には、能力の揃ったプリンタを検索して同じマルチキャストアドレスに参加させ、そのアドレスで印刷データを送信することで同時印刷を実施させることが記載されている。
前記特許文献3(特開平11−305966 号公報)には、マルチキャストで印刷データを送信することで複数のプリンタに同時に指示を出すこと、データにIDを含ませてプリンタに個別の指示を出すことが記載されている。
【0006】
前記特許文献4(特開2002−73462号公報)には、コンテンツIDと出力先のIDを指定して印刷指令することで、印刷データや印刷先が自動に決定されて出力を得られることが記載されている。
特許文献5(特開2000−295658 号公報)には、無線の出力を絞り、限られた通信範囲の相手とだけ認証情報を交換することが記載されている。
特許文献6(特開2001−177599 号公報)には、 USBケーブルを使い、接触した相手とだけ認証情報を交換することが記載されている。
特許文献7(特開2001−238238 号公報)には、 ID でグループ化することが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらは、非常に有用な技術であるが、前述のように複数の機能を一台の装置にまとめたMFP と比較して、設定・操作が煩雑になるという欠点を有している。
例えば、スキャナで読み込んだ画像をプリンタで印刷することによってコピーサービスを受けたい場合には、送りたいプリンタを探して送り先を指定する必要がある。FAX サービスを受けたい場合も同様である。
【0008】
前記のプリンタを探すという操作の代わりに、そのプリンタのアドレスや固有名称が分かっていれば直接アドレスまたは固有名称を指定するという方法をとることも考え得るが、いちいちアドレスや固有名称を覚えておく必要があるのと、その入力が面倒である。
また、例えば、スキャナー側で出力先のプリンタのアドレスをあらかじめ設定しておくという方法も考え得るが、いちいちアドレスを調べて設定するという作業が必要である。
【0009】
さらに、そのスキャナーとFax モデムを組み合わせてFAX 送信をしたい場合には、コピー時の出力先であるプリンタのアドレスと区別してFAX の出力先であるFax モデムのアドレスも入力しておかなければならないので、サービスの組み合わせが増えるほど設定が煩雑になり、記憶エリアも必要になる。
【0010】
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ユーザにとって面倒な操作を必要とせず、あたかもオールインワン(Al1 in One)MFP のように簡単に利用することができる複合サービス提供システム、電子機器、及びプログラムを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び効果】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の複合サービス提供システムは、複合サービス指定手段と、電子機器決定手段と、複合サービス提供手段とを備えていることを特徴とする。
前記複合サービス指定手段は提供を受ける複合サービスを指定する。前記電子機器決定手段は、前記複合サービス指定手段によって指定された複合サービスを提供するために必要となる複数のサービスの夫々について、そのサービスを実行する電子機器を決定する。前記複合サービス提供手段は、前記電子機器決定手段によって決定された前記電子機器にサービスを実行させて、前記複合サービス指定手段によって指定された前記複合サービスを提供する。
【0012】
更に、請求項24に記載の電子機器は、複合サービス提供システムを構成する電子機器であり、前記複合サービス指定手段と、前記電子機器決定手段と、前記複合サービス提供手段とを備えていることを特徴とする。
加えて、請求項25に記載のプログラムは、複合サービス提供システムを構成する電子機器であるコンピュータを、前記複合サービス指定手段と、前記電子機器決定手段と、前記複合サービス提供手段として機能させることを特徴とする。
【0013】
請求項1記載の複合サービス提供システム、及び請求項24記載の電子機器、請求項25記載の複合サービス提供プログラムによると、電子機器決定手段によって、複合サービスを提供する際に必要となる複数のサービスの夫々について、そのサービスを実行する電子機器が決定されるため、ユーザは複合サービスの提供を受ける際に電子機器を選択するという操作を行う必要がなくなり、ユーザの操作負担が軽減される。
【0014】
尚、本発明において、サービスとは、スキャンサービスやプリントサービス、データ送受信サービスなどのように電子機器が自身の機能を用いてユーザに提供するサービスをいう。そして、複合サービスとは、スキャンサービスとプリントサービスとからなるコピーサービスのように、2以上のサービスを組み合わせて提供するサービスをいう。
【0015】
請求項2に記載の複合サービス提供システムは、請求項1 に記載の特徴に加えて、前記電子機器が提供するサービスの種類を当該電子機器から取得するサービス取得手段をさらに備えていることを特徴とする。
前記電子機器決定手段は、前記サービス取得手段による取得結果に基づいて電子機器の決定を行う。
請求項2に記載の複合サービス提供システムよると、電子機器が提供するサービスの種類を取得して、その取得結果に基づいて電子機器の決定を行うので、例えば、サービスを提供することができない電子機器に決定するという不具合がない。
【0016】
請求項3に記載の複合サービス提供システムは、請求項1 に記載の特徴に加えて、前記複合サービスを提供するために利用される複数の電子機器に同一の識別子を割り当て、前記電子機器決定手段は、同一の識別子が割り当てられた電子機器の中から、前記複数のサービスの夫々を実行する電子機器を決定することを特徴とする。
具体的には、例えば、請求項4に記載のように、前記複合サービス指定手段を備えた電子機器と同一の識別子を有する複数の電子機器の夫々についてその電子機器が提供するサービスの種類を取得するサービス取得手段をさらに備えていることを特徴とする。そして、前記電子機器決定手段は、前記サービス取得手段による取得結果に基づいて電子機器の決定を行う。
【0017】
より具体的には、請求項5に記載のように、前記電子機器の夫々が自己に割り当てられた識別子を記憶している。そして、前記サービス取得手段は、前記複合サービス指定手段を備えた電子機器に割り当てられた識別子を含んだ問い合わせを行い、その識別子と同じ識別子を記憶している電子機器から当該電子機器が提供するサービスの種類を含んだ応答を受信することによりサービスの種類を取得することを特徴とする。
【0018】
請求項3乃至5に記載の複合サービス提供システムによると、同一の識別子が割り当てられた電子機器にサービスを実行させて複合サービスを提供するので、ユーザは複合サービスを提供する電子機器の把握を行いやすくなる。
更に、請求項4及び5に記載の複合サービス提供システムによると、電子機器が提供するサービスの種類を取得して、その取得結果に基づいて電子機器の決定を行うので、例えば、サービスを提供することができない電子機器に決定するという不具合がない。
【0019】
請求項6に記載の複合サービス提供システムは、前記請求項1乃至5のいずれかに記載の特徴に加えて、前記電子機器決定手段が、電子機器の位置関係に基づいて、電子機器の決定を行うことを特徴とする。
具体的には、請求項7 に記載のように、前記電子機器の位置を取得する位置取得手段をさらに備えていることを特徴とする。前記電子機器決定手段は、前記位置取得手段による取得結果に基づいて電子機器の決定を行う。
【0020】
請求項6及び7に記載の複合サービス提供システムよると、電子機器の位置関係に基づいて複合サービスを提供する際にサービスを実行する複数の電子機器を決定するため、ユーザが複合サービスを受ける際の移動距離を短くすることができるという利点を有する。
更に、請求項7に記載の複合サービス提供システムよると、電子機器から位置情報を取得するので、電子機器の位置情報を予め把握しておく必要がなくなる。
【0021】
請求項8に記載の複合サービス提供システムは、請求項1乃至6のいずれかに記載の特徴に加えて、前記複合サービスに関する利用条件を指定する利用条件指定手段をさらに備えていることを特徴とする。前記電子機器決定手段は、前記利用条件指定手段によって指定された前記利用条件で動作する電子機器を、前記サービスを実行する電子機器に決定する。
請求項8に記載の複合サービス提供システムによると、指定された複合サービスに関する利用条件を満たす電子機器にサービスを実行させるため、ユーザが所望する利用条件で複合サービスの提供を受けることが可能になる。
【0022】
請求項9に記載の複合サービス提供システムは、前記請求項に記載の特徴に加えて、性能取得手段と、動作判断手段とをさらに備えていることを特徴とする。
前記性能取得手段は、前記電子機器の性能情報を当該電子機器から取得する。前記動作判断手段は、前記性能情報取得手段によって取得した性能情報に基づいて前記利用条件指定手段によって指定された利用条件で動作することができるか否かを判断する。そして、前記電子機器決定手段は前記動作判断手段による判断結果に基づいて電子機器の決定を行う。
請求項9に記載の複合サービス提供システムによると、ユーザの指定した利用条件で動作する電子機器の決定を実現することができる。
【0023】
請求項10に記載の複合サービス提供システムは、請求項1に記載の特徴に加えて、ユーザを認知するユーザ認知手段をさらに備えていることを特徴とする。前記電子機器決定手段は、前記ユーザ認知手段によって認知されたユーザに基づいて電子機器の決定を行う。
請求項10に記載の複合サービス提供システムによると、複合サービスの提供を受けるユーザを認知した電子機器にサービスを実行させるため、ユーザは所望の電子機器を利用して複合サービスの提供を受けることができる。
【0024】
請求項11に記載の複合サービス提供システムは、請求項1乃至10に記載のいずれかの特徴に加えて、電子機器指定手段をさらに備えたことを特徴とする。前記電子機器指定手段は、前記電子機器決定手段によって、あるサービスを提供する電子機器が複数決定された場合に、決定された複数の電子機器の中から一つの電子機器を指定する。
請求項11に記載の複合サービス提供システムによると、一つのサービスを提供する電子機器が複数決定された場合でも、そのサービスを提供する電子機器を容易に一つに指定することができ、いずれの電子機器でサービスを提供すればよいのか分からなくなる事態を回避することができる。
【0025】
請求項12に記載の複合サービス提供システムは、請求項1乃至11に記載のいずれかの特徴に加えて、前記電子機器決定手段によって前記複数のサービスの少なくとも一つのサービスを実行する電子機器を決定することができなかった場合に、その旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項12に記載の複合サービス提供システムによると、電源が切られていたりなどして少なくとも一つのサービスを提供する電子機器が決定されなかった場合、ユーザに対して電子機器の決定に失敗したことを報知することによって、ユーザがその後の対処を迅速に行うことができるようになる。
【0026】
請求項13に記載の複合サービス提供システムは、請求項1乃至12に記載のいずれかの特徴に加えて、複数のサービスの夫々を実行する複数の電子機器の決定は、一つの電子機器に備えられた前記電子機器決定手段によって全て行われることを特徴とする。
請求項13に記載の複合サービス提供システムによると、電子機器決定手段の具体的な一態様が提供される。
【0027】
請求項14に記載の複合サービス提供システムは、請求項13に記載の特徴に加えて、前記電子機器決定手段を備えた電子機器はサービス提供手段を有しており、前記複数のサービスの夫々を実行する電子機器の決定は、前記電子機器決定手段を備えた電子機器を優先して決定することを特徴とする。
請求項14に記載の複合サービス提供システムによると、異なる電子機器間での複合サービスを行うための情報の交信手順を省略することができる。
【0028】
請求項15に記載の複合サービス提供システムは、請求項13に記載の特徴に加えて、前記複合サービス提供手段が、実行情報作成手段と実行情報送信手段とを備えていることを特徴とする。
前記実行情報作成手段は、前記複数のサービスの夫々について前記電子機器決定手段によって決定された電子機器を関連付けたサービス実行情報を作成する。
前記実行情報送信手段は、前記実行情報作成手段によって作成されたサービス実行情報を前記電子機器決定手段によって決定された電子機器に対して送信する。そして、前記実行情報送信手段によって送信されたサービス実行情報を受信した電子機器はサービスを実行する。
【0029】
請求項15に記載の複合サービス提供システムによると、サービスを提供する電子機器として決定された電子機器にサービスを実行させることを簡単に行わせることができる。
【0030】
請求項16に記載の複合サービス提供システムは、請求項15に記載の特徴に加えて、前記実行情報送信手段がサービスを提供する各電子機器に備えられていることを特徴とする。そして、前記サービス実行情報が、複合サービスの最初のサービスを実行する電子機器に最初に送信され、次にサービスを実行する電子機器へと順次送信されていくことを更に特徴とする。
請求項16に記載の複合サービス提供システムによると、サービスを実行する電子機器を実行させる度に、実行指示を出す必要はなく、且つ、サービスの実行直前まで電子機器は準備状態に入らず済むので、他の処理を行うことができる。
【0031】
請求項17に記載の複合サービス提供システムは、請求項15に記載の特徴に加えて、前記実行情報送信手段が、前記サービス実行情報を複合サービスを構成する各サービスを提供する各電子機器の全てに同時に送信することを特徴とする。
請求項17に記載の複合サービス提供システムによると、サービスを実行する電子機器を実行させる度に実行指示を出す必要がない。
【0032】
請求項18に記載の複合サービス提供システムは、請求項15に記載の特徴に加えて、前記実行情報送信手段が、サービスを提供する各電子機器に備えられていることを特徴とする。そして、前記サービス実行情報が、複合サービスの最後のサービスを実行する電子機器に最初に送信され、その直前にサービスを実行する電子機器へと順々に送信されていくことを更に特徴とする。
請求項18に記載の複合サービス提供システムによると、最後にサービスを提供する電子機器が実行可能であることが確定しているので、複合サービスを開始したはいいが、次に受け渡す電子機器が実行不可であるため複合サービスが完了できないという問題を防ぐことができる。
【0033】
請求項19に記載の複合サービス提供システムは、請求項1 乃至12のいずれかに記載の特徴に加えて、前記サービスを実行する電子機器の決定が、そのサービスの一つ前に行われるサービスを実行する電子機器に備えられた前記電子機器決定手段によって行われることを特徴とする。
ここで、前記複合サービスが、当該複合サービスを提供するために必要となる複数のサービスが所定の順序に従って行われることによって提供されるものである。
請求項19に記載の複合サービス提供システムによると、電子機器決定手段の具体的な他の一態様が提供される。
【0034】
請求項20に記載の複合サービス提供システムは、請求項19に記載の特徴に加えて、前記複合サービス提供手段が、実行情報作成手段と実行情報送信手段とを備えていることを特徴とする。
前記実行情報作成手段は、前記複数のサービスのうち少なくとも実行する電子機器が決定されていないサービスと、実行するサービスとを含むサービス実行情報を作成することを更に特徴とする。
【0035】
前記実行情報送信手段は、前記実行情報作成手段によって作成されたサービス実行情報を前記電子機器決定手段によって決定された電子機器に対して送信する。そして、前記実行情報送信手段によって送信されたサービス実行情報を受信した電子機器はサービスを実行する。
請求項20に記載の複合サービス提供システムによると、サービスを提供する電子機器として決定された電子機器にサービスを実行させることを簡単に行わせることができる。
【0036】
請求項21に記載の複合サービス提供システムは、請求項1 乃至20のいずれかに記載の特徴に加えて、前記複数の電子機器の少なくとも1台はスキャンサービスを有するとともに、前記複数の電子機器の少なくとも1台はプリントサービスを有することを特徴とする。そして、前記複合サービスの一つとしてコピーサービスをユーザに提供する。
前記複合サービス提供システムは、複合サービス、それに必要なサービスを具体化したものである。
請求項21に記載の複合サービス提供システムによると、スキャンサービスを有する電子機器とプリントサービスを有する電子機器があれば、コピーサービスを有する電子機器がなくても、ユーザにコピーサービスを提供することが可能になる。
【0037】
請求項22に記載の複合サービス提供システムは、請求項1 乃至20のいずれかに記載の特徴に加えて、前記複数の電子機器の少なくとも1台はスキャンサービスを有するとともに、前記複数の電子機器の少なくとも1台はFAXモデムサービスを有していることを特徴とする。そして、前記複合サービスの一つとしてFAX送信サービスをユーザに提供する。
前記複合サービス提供システムは、複合サービス、それに必要なサービスを具体化したものである。
請求項22に記載の複合サービス提供システムによると、スキャンサービスを有する電子機器とFAXモデムサービスを有する電子機器があれば、FAX送信サービスを有する電子機器がなくても、ユーザにFAX送信サービスを提供することが可能になる。
【0038】
請求項23に記載の複合サービス提供システムは、請求項1乃至20のいずれかに記載の特徴に加えて、前記複数の電子機器の少なくとも1台はスキャンサービスを有するとともに、前記複数の電子機器の少なくとも1台はストレージサービスを有することを特徴とする。そして、前記複合サービスの一つとして画像格納サービスをユーザに提供する。
前記複合サービス提供システムは、複合サービス、それに必要なサービスを具体化したものである。
請求項23に記載の複合サービス提供システムによると、スキャンサービスを有する電子機器とストレージサービスを有する電子機器があれば、画像格納サービスを有する電子機器がなくても、ユーザに画像格納サービスを提供することが可能になる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複合サービス提供システムに関する実施形態の一例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例の接続構成を示す図、図2は本発明の実施例のブロック構成図である。
【0040】
本実施例において、図1に示されるように、複数の電子機器1,2,3,4 がLAN5等により通信可能に接続されている。
前記電子機器1,2,3,4 には、少なくとも一つのサービスを提供するサービス提供手段を有する電子機器 (以下、デバイスと称す)1,2,3 、及び前記デバイスを遠隔操作するためのリモート端末4 、加えて、他の電子機器、例えば、後述する中で出てくるように、複合サービスの進行表示のみに使用される電子機器などが含まれている。
尚、リモート端末4 は、前記デバイス1,2,3 から独立している場合もあるし、前記デバイス1,2,3 に組み込まれている場合もある。
【0041】
前記デバイス1,2,3 としては、スキャンサービスを行うスキャナー1 、情報の送受信サービスを行うFaxモデム2 、プリントサービスを行うプリンタ3 等が挙げられる。前記リモート端末4 としては、各デバイスを無線で遠隔操作する情報携帯端末(personal Digital Assistants: 以下PDA と称す) やパーソナルコンピュータ(以下、PCと称す)等、更に、リモート端末としての機能が組み込まれたデバイス自身が挙げられる。
【0042】
前記デバイス1,2,3 は、図2に示すように、サービス提供部1a,2a,3aと、無線及び有線の少なくともいずれか一方による通信を行う通信部1b,2b,3bと、入出力情報や操作ガイダンス並びに進行状況等の情報を表示する表示部1c,2c,3cと、LEDの点灯や音声により操作ガイダンスや進行状況を報知する報知部1d,2d,3dと、外部操作入力部1e,2e,3eと、記憶部1f,2f,3fと、中央処理装置(central processing unit、以下 CPUと称す)1g,2g,3g とを備えている。
【0043】
前記記憶部1f,2f,3fには、前記外部操作入力部1e,2e,3eから入力された入力情報や通信部1b,2b,3bが受信した情報を一時保存しておく入力情報記憶領域と、本デバイスを本実施例に係わる複合サービス提供システムの各手段として機能させるプログラム等の各種のプログラムやデータを格納するための格納領域と、前記格納領域や入力情報記憶領域に一時保存されたプログラムによって処理を行うための作業領域と、前記処理を終えた出力されるべき出力情報が記憶される出力情報記憶領域とが設けられている。具体的には、記憶部は、ROM,RAM,NVRAM 等のメモリや、フレキシブルディスクドライブ、ハードディスクドライブ、MO等のストレージデバイスによって構成されている。
【0044】
前記報知部1d,2d,3dは、LED 等の点灯やブザー等の音によりデバイスの位置やサービスの実行開始等の進行状況を報知したり、音声により操作ガイダンスやサービスの実行開始等の進行状況を報知する。
前記リモート端末4 は、無線及び有線の少なくともいずれか一方による通信を行う通信部4aと、入出力情報や操作ガイダンス並びに進行状況等の情報を表示する表示部4bと、LEDの点灯や音声により操作ガイダンスや進行状況を報知する報知部4cと、外部操作入力部4d、記憶部4e、CPU4f とを備えている。
【0045】
前記記憶部4eには、前記外部操作入力部4dから入力された入力情報や通信部4aが受信した情報を一時保存しておく入力情報記憶領域と、本リモート端末4 を本実施例に係わる複合サービス提供システムの各手段として機能させるプログラム等の各種のプログラムやデータを格納するための格納領域と、前記格納領域や入力情報記憶領域に一時保存されたプログラムによって処理を行うための作業領域と、前記処理を終えた出力されるべき出力情報が記憶される出力情報記憶領域とが設けられている。
【0046】
前記報知部4cは、LED 等の点灯やブザー等の音によりサービスの実行開始等の進行状況を報知したり、音声により操作ガイダンスやサービスの実行開始等の進行状況を報知する。
更に、前記複合サービス提供システムとして機能させるプログラムは、前記デバイス及びリモート端末を本発明の複合サービス提供システムとして機能させるための各手順を含み、各手順毎若しくは適宜に各手順を組みあわせてモジュール化されている。
【0047】
次に、上記構成の本実施例に係わる複合サービス提供システムを用いた作動手順を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明において、符号S で始まるものは手順のステップを示すものとする。例えば、S3−101はステップ3−101 を示す。
[第1実施例]
第1実施例を図3乃至図24を参照しつつ説明する。
図3及び図4は、第1実施例の概略タイミングチャートであり、図4は、確認の概略タイミングチャートである。尚、図3及び図4に示す例においては、複合サービスとしてコピーが指定されている。
【0048】
図3のS3−101において、リモート端末4 は、最初に、ユーザに所望の複合サービスを指定させ、その複合サービスに関する利用条件を設定させる。図3に記載の例では、コピーサービスを指定している。
S3−102において、リモート端末4 は、前記複合サービスの実施に必要なデバイスを全て自動的に決定する。(以下、S3−102にて決定されたデバイスを適宜決定デバイスと称す。)
S3−103において、リモート端末4 は、前記決定デバイスの通信等の動作状態を確認し、実施する複合サービス及び前記決定デバイスを表示部4bによって表示する。
【0049】
S3−104において、リモート端末4 は、ユーザに前記情報を表示部4bによって表示することにより確認させて、複合サービスの開始をユーザに入力させる。
S3−105において、リモート端末4 は、前記決定デバイスの名称及び利用条件等の複合サービスを実施する際に必要な情報をデバイス間で受け渡しするためのデータテーブル、即ち、実行情報テーブル(以下、実行用レシピと称す)を作成する。そして、前記実行用レシピを前記複合サービスの実施に必要な最初のサービスを提供するデバイス(ここでは、スキャナ1 に相当)に送信する。
その後、S3−106乃至S3−111において、リモート端末4 は、決定デバイスから進行の報告を受信してその進行を表示部4b及び/又は報知部4cによって報知する。
【0050】
S3−201において、決定デバイスの一つであるスキャナ1 は、前記実行用レシピを受信する。
S3−202において、スキャナ1 は前記実行用レシピに基づいて、スキャンサービスの提供にあたり諸条件を設定する。
S3−203において、スキャンボタンがユーザにより押されてスキャンが開始される。
それと同時に、S3−204において、スキャナ1 は、実行用レシピを次のサービスを行うデバイス(ここでは、プリンタ3 に相当)に転送する。
【0051】
S3−205において、スキャナ1 はリモート端末4 に、「スキャンの開始」を報告する。
S3−206において、スキャナ1 は、「スキャン開始」の進行ガイドを表示部1c及び/又は報知部1dによって報知する。
S3−207において、スキャナ1 は、原稿を読み取る。
S3−208において、スキャナ1 は、「スキャン終了」の進行ガイドを表示部1c及び/又は報知部1dによって報知する。
S3−209において、スキャナ1 は、読み取ったデータを次のサービスを行うデバイス、即ちプリンタ3 に送信する。
【0052】
その後、 S3−210 において、「スキャン終了」をリモート端末4 へ報告し、終了する。
尚、読み取ったデータの送信は、原稿の読取りの進行と同時に行ってもよい。
また、S3−202,S3−204,S3−205の処理、即ち、スキャン用諸条件の設定、決定されているプリンタ3 への実行用レシピの送信、リモート端末4 への報告は、全て実行用レシピの記述に基づいて行われる。
【0053】
一方、決定デバイスの一つであるプリンタ3 では、S3−301において、既にスキャナ1 から実行用レシピを受信している。
そして、S3−302において、プリントサービスの提供にあたり必要な諸条件が前記実行用レシピに基づいて既に設定されている。
S3−303において、プリンタ3 は、スキャナ1 が読み取ったデータを受信する。
S3−304において、プリンタ3 は、リモート端末4 へ「印刷開始」の進行の報告を行う。
【0054】
S3−305において、プリンタ3 は、「印刷開始」の進行ガイドを表示部3c及び/又は報知部3dによって報知する。
S3−306において、プリンタ3 は、印刷を行う。
S3−307において、プリンタ3 は、「印刷終了」の進行ガイドを表示部3c及び/又は報知部3dによって報知する。
S3−308において、プリンタ3 は、リモート端末4 へ「印刷終了」の進行の報告を行う。
【0055】
更に、前記S3−103の決定デバイスの確認及び表示の手順を図4 を参照しつつ説明する。
図4のS4−101において、リモート端末4 は、決定デバイスをリモート端末4 の表示部によって表示する。
S4−102において、リモート端末4 は、確認用レシピを作成する。前記確認用レシピとは、前記決定デバイス名及び利用条件等の複合サービスを実施する際に必要な情報をデバイス間で受け渡しするためのデータテーブルであって、決定デバイスがサービス提供可能であるか否かを確認するためのレシピである。
【0056】
そして、複合サービスを実施するために必要な個々のサービスであって最初のサービス1を提供するデバイス(ここでは、スキャナ1 に相当)に確認用レシピを送信する。
次に、S4−103において、リモート端末4 は、表示部4b及び/又は報知部4cによって「確認開始」を報知する。
その後は、S4−104及びS4−105において、決定デバイスからの確認の進行の報告を受信する。
【0057】
S4−201において、最初のサービス1 を提供するデバイス、即ち、スキャナ1 は、前記確認用レシピを受信する。
S4−202において、スキャナ1 は、「スキャンサービス確認中」等の確認の進行ガイドを表示部1c及び/又は報知部1dによって報知する。
S4−203において、スキャナ1 は、複合サービスを実施するために必要な個々のサービスであって2番目のサービス2を提供するデバイス、即ち、プリンタ3 へ確認用レシピを転送する。
【0058】
その後、S4−204において、スキャナ1 は「確認終了」を表示部1c及び/又は報知部1dによって報知すると共に、その報告をリモート端末4 へ送信し、終了する。S4−202, S4−203の処理、即ち、表示部1cや報知部1dによる報知、プリンタ3 への確認用レシピの転送は全て確認用レシピの記述に基づいて行われる。
S4−301において、2番目のサービス2を提供するデバイス、即ち、プリンタ3 は、前記確認用レシピを受信する。
【0059】
S4−302において、プリンタ3 は、「プリントサービス確認中」等の確認の進行ガイドを表示部3c及び/又は報知部3dによって報知する。
S4−303において、プリンタ3 は、確認終了後、「確認終了」を表示部3c及び/又は報知部3dによって報知すると共に、その報告をリモート端末4 へ送信し、終了する。
S4−105において、リモート端末4 は、プリンタ3 から確認終了の報告を受信する。このとき、スキャナ1 からは既に確認の終了を受信している。
【0060】
S4−106において、リモート端末4 は、全決定デバイスから「確認終了」の報告を得ると、全決定デバイスについて確認を終了したことを表示部4b及び/又は報知部4cによって報知する。
S4−107において、確認された決定デバイスを表示部4bによって表示して本処理を終了する。このとき、前記複合サービスを実施するための複数のサービスを実行する所定の順序を報知するために、決定デバイスは利用順序に従って表示される。更に、前記各決定デバイスの位置も表示することが好ましい。
【0061】
このように、第1実施例において、前記リモート端末4 は、ユーザに所望の複合サービスを指定させる複合サービス指定手段、前記指定された複合サービスに関する利用条件を指定する利用条件指定手段、前記複合サービスの実施に必要なデバイスを全て自動的に決定するデバイス決定手段、前記指定された複合サービスとその利用条件及び前記決定デバイス名等の前記複合サービスの実施に必要な情報に関するレシピを作成するレシピ作成手段、前記レシピを前記複合サービスの実施に必要な最初のサービスを提供するデバイスに送信する送信手段として少なくとも機能する。
【0062】
そして、前記リモート端末4 によって決定デバイスは、前記レシピを受信する受信手段、前記レシピに従って前記複合サービスの実施に必要なサービスを提供する手段、前記決定デバイスの情報に基づいて前記複合サービスの実施に必要な次のサービスを行う次のデバイスに前記レシピを送信する送信手段として少なくとも機能する。
【0063】
更に、第1実施例の作動手順について、リモート端末4 の作動手順とデバイスの作動手順とに分けて詳述する。
リモート端末4 の作動手順の説明において、参照される図面は、図5乃至図10である。
図5は、リモート端末4 におけるメイン作動手順を示すフローチャートである。 図5のS5−01 において、ユーザに複合サービスを利用するか否かの判断をさせる。
「NO」ならば、その他の処理を行ってS5−01 に戻る。
「YES 」ならば、S5−02 に進む。
S5−02 において、ユーザに、どの複合サービスを利用するかの指定、及び、利用条件等を入力させる。
【0064】
ここで、リモート端末4 は、図17に示すような複合サービスレコード(記録)情報に関するサービステーブルを記憶保存している。前記サービステーブルの左端の列は、複合サービスの種類を示している。各行は、左端に記載の複合サービスを実施するために必要な各サービスを示している。サービス1は最初に実施するサービス、サービス2は2番目に実施するサービス、サービス3は3番目に実施するサービスを示しており、実施する順に記載されている。
【0065】
このように、前記複合サービス実施するための各サービスが実行される所定の順序が前記複合サービスに関連付けて記憶されている。
複合サービスの種類をユーザが指定すると、リモート端末4 は、その複合サービスを実施するために必要な各サービスをこのテーブルによって決定し、更に、後述する手順により、前記各サービスを実行するデバイス及びそのデバイスの利用順序を決定する。
【0066】
図17中では、複合サービスとしては、コピー、リモートFAX 、画像保存、画像FAX 保存という読み取った画像をデジタルデータとして処理するものが挙げられている。そして、複合サービスがコピーである場合、それを実行するのに必要なサービスが、最初にスキャン、次にプリントであることが示されているため、コピーの実行には、スキャンサービスを有するデバイスにて画像を読み取り、デジタルデータ化してプリントサービスを持つデバイスでデジタルデータを処理する必要があることが判る。
【0067】
テーブル中、開始指示要とは、該当サービスを実行するにあたり、ユーザの利用条件の一つとして開始の指示が必要であることを示している。Pushサ−ビス(数字)はデジタルデータの受け渡し方法を示している。例えば、Pushサ−ビス2は、サ−ビス2を提供するデバイスへデジタルデータをサービス1 を提供するデバイスから能動的に送信することを示している。
【0068】
S5−03 において、前記複合サービスの実施に必要なデバイスを全て自動的に決定する。
前記決定ができず、S5−04 の判断がエラーとなった場合(YES) 、S5−09 に進む。 S5−04 の判断がエラーでない場合(NO)、S5−05 に進む。
S5−05 において、前記決定デバイスの通信等の動作状態を確認する。
前記確認がとれず、S5−06 の判断がエラーとなった場合(YES) 、S5−09 に進む。
【0069】
S5−09 において、エラーを表示部4b及び/又は報知部4cによって報知してS5−01 に戻る。
S5−06 の判断がエラーでない場合(NO)、S5−07 に進む。
S5−07 において、複合サービスの開始をユーザに入力させる。
S5−08 において、複合サービスの実行指示を行う。そして、S5−01 へ戻る。
前記実行指示には、実行レシピの作成手順、前記レシピの指定複合サービスの実施に必要な最初のサービスを提供するデバイスへの送信手順、進行の表示手順等が含まれる。
【0070】
前記S5−03 における前記複合サービスの実施に必要なデバイスを全て自動的に決定する手順を図6に基づいて詳しく説明する。
S6−01 において、サービステーブル内の指定複合サービスに関するレコードの先頭のサービス1 に注目する。例えば、指定複合サービスがコピーの場合は、スキャンサービスとなる(図17参照)。
【0071】
S6−02 において、指定複合サービスを実施するために必要な個々のサービスについて前記それぞれのサービスを提供するデバイスを全部決定したか否かを判断する。
「YES 」、即ち、前記個々のサービスを提供するデバイスを全部決定し終えている場合は以下の手順を行う必要がないので終了となる。「NO」の場合、S6−03 に進む。
S6−03 において、注目サービス用デバイス情報テーブルを作成若しくは初期化する。
【0072】
リモート端末4 は、図18に示すような注目サービス用デバイス情報テーブルを記憶保存している。このテーブルを作成若しくは初期化する。即ち、全て空欄のデバイス情報テーブルが用意される。
前記テーブルは、デバイス毎に、索引番号(Index) 、デバイス識別番号( デバイスID) 、グループ識別番号(GID) 、アドレス、入出力インターフェイスに関する情報(Data Sink URL、 Src.URL) 、位置(Location)、性能(Capability)の情報を有している。位置情報としてはGPS 等によって得た緯度経度のみならず、建物内の何階に設置されているかがわかるようにフロアー情報も加えられることが好ましい。
【0073】
そして、使用フラグ及び無効フラグの欄に、全使用デバイスの決定手順おいて決定される結果が記録される。
図18においては、Scanサービス、Print サービス、FAX サービス、ストレージサービスを注目サービスとしたデバイス情報テーブルがそれぞれ挙げられている。
S6−04 において、リモート端末4 自身が注目サービスを提供できるか否かを判断する。
「YES 」即ち、提供できる場合、S6−18 に進む。これは、スキャナ1 等の注目サービスを提供可能なデバイスにリモート端末4 機能が組み込まれている場合などが考えられる。
【0074】
「NO」、即ち、提供できない場合、S6−05 に進む。これは、リモート端末4 がデバイスに組み込まれていない場合や、リモート端末4 がデバイスに組み込まれている場合であって、組み込まれているデバイス自身が注目サービスを提供できない場合に相当する。
S6−05 において、注目サービスを実行できるデバイスを見出すためにサービスディスカバリ要求をブロードキャスト若しくはマルチキャストによって発行する。
このとき、既にグループ設定済みのデバイスの中から選ぶときはGID も前記サービスディスカバリ要求と共にマルチキャストする。
【0075】
S6−06 において、所定時間リプライ(返信)を収集し、その収集した情報をデバイス情報テーブルに記録登録する。このとき、既にグループ設定済みのデバイスの中から選ぶときは、同一のGID が割り当てられたデバイスからのリプライ(返信)のみを収集する。
【0076】
デバイスからのリプライの情報として、図19に示されているような、サービス内容(Service) を始めとして、デバイス識別番号( デバイスID) 、グループ識別番号(GID) 、アドレス、入出力インターフェイスに関する情報(Data Sink URL、Src.URL)等の情報が含まれている。
これにより、デバイスが提供するサービスの種類、及び注目サービスを実行するデバイスのアドレス、並びに注目サービスの実施に必要なデジタルデータの入出力インターフェイスに関する情報(Data Sink URL、 Src.URL) を当該デバイスから取得する。
【0077】
S6−07 において、前記デバイスからのリプライの情報が、デバイス情報テーブルに記録登録がなされた否かを判断する。
「NO」、即ち、記録登録がない場合は、デバイス情報の収集ができなかったことになるので、S6−20 において、エラーを表示部4b及び/又は報知部4cによって報知してエラー終了となる。
「YES 」、即ち、前記デバイス情報テーブルに記録がある場合は、S6−08 に進む。
S6−03 乃至 S6−07の処理によって、注目サービスを提供可能なデバイスの情報を、リモート端末4 と同じグループと認識できるもの、或いは、全てについて収集したことになる。
【0078】
S6−08 において、注目サービスに関連したデバイス情報テーブルの先頭のデバイスに関するレコードに注目する。指定複合サービスがコピーの例では、図18中のScan (スキャン) サービス用デバイス情報テーブルのIndex 1のスキャナ1 に注目する。
S6−09 において、注目サービスに関連したデバイス情報テーブルに記載の全てのデバイスに対して、以下のデバイスデスクリプション要求を行った否かを判断する。
【0079】
「YES 」即ち、全てのデバイスに対してデバイスデスクリプション要求を行った場合、S6−16 に進む。
「NO」、即ち、行っていない場合、S6−10 へ進む。
S6−10 において、注目サービスに関連したデバイス情報テーブル内の先頭のデバイスに関するレコードからアドレスを取得する。指定複合サービスがコピーの例では、図18中のScanサービス用デバイス情報テーブルのIndex 1のスキャナ1 のアドレスを取得する。
【0080】
S6−11 において、取得したアドレスにデバイスデスクリプション(デバイス説明)の要求を発行する。
デバイスデスクリプション要求とは、リモート端末4 から、図20に示すような内容の情報のリプライをデバイスへ要求することである。
デバイスデスクリプションには、デバイス識別番号( デバイスID) 、アドレス、入出力インターフェイスに関する情報(Data Sink URL、 Src.URL) 、提供サービス(Service) 、位置(Location)、性能(Capability)の情報が含まれる。
これにより、性能や位置情報等という、どのデバイスに注目サービスを実施させるか決定させるために用いられるデバイス個々の特性を示す情報を取得する。また、グループ識別番号(GID) が設定されている場合は、グループ識別番号(GID) も含まれる。
【0081】
S6−12 において、所定時間内にリプライがあったか否かを判断する。
「NO」、即ち、無い場合、S6−14 に進む。
S6−14 において、注目サービスに関連したデバイス情報テーブルの注目レコード、ここでは、先頭レコードに無効フラグを立て記録する。指定複合サービスがコピーの例では、図18中のScanサービス用デバイス情報テーブルのIndex 1のスキャナ1 の無効フラグが立てられる。そして、S6−15 へ進む。
S6−12 の判断において、「YES 」、即ち、リプライがあった場合は、S6−13 へ進む。
【0082】
S6−13 において、注目レコード、ここでは、先頭レコードに返信されてきたデバイスデスクリプションの情報を記録し登録する。そして、S6−15 へ進む。
S6−15 において、注目サービスに関連したデバイス情報テーブルの次のデバイスに関するレコードに注目する。指定複合サービスがコピーの例では、図18中のScanサービス用デバイス情報テーブルのIndex 2 のスキャナ1 のレコードに注目する。そして、S6−09 へ戻る。
【0083】
上記S6−09 からS6−15 の手順を注目サービスに関連したデバイス情報テーブルに記載の全てのデバイスに対して行う。指定複合サービスがコピーの例では、図18中のScanサービス用デバイス情報テーブルのIndex 1 及び2のスキャナ1 について行う。
そして、S6−09 の注目サービスに関連したデバイス情報テーブルに記載の全てのデバイスに対してデバイスデスクリプション要求を行った否かの判断において、「YES 」即ち、全てのデバイスに対してデバイスデスクリプション要求を行った場合、S6−16 に進む。
S6−10 乃至 S6−15 の処理によって、S6−03 乃至 S6−07でアドレス情報を収集した注目サービスを提供できるデバイスそれぞれについて、デバイス個々の特性を示す情報を取得したことになる。
【0084】
S6−16 において、注目サービス用デバイス情報テーブルに記載のデバイスであって、無効フラグが記録されていないデバイスから利用条件等を考慮して注目サービスを実行するのに適したデバイズを決定する。そして、決定デバイスのデバイス情報テーブルに使用フラグを立てて記録する。指定複合サービスがコピーの例では、図18中のScanサービス用デバイス情報テーブルのIndex 1 及び2のうち適したデバイズに使用フラグを立てて記録する。
【0085】
S6−17 において、注目サービス用デバイス情報テーブルに使用フラグが立てられているか否かを判断する。
「NO」、即ち、使用フラグが立てられていず、デバイスが決定されていない場合、S6−20 においてエラーを表示部4b及び/又は報知部4cによって報知して終了する。
「YES 」、即ち、使用フラグが立てられて、デバイスが決定されている場合は、S6−19 に進む。
【0086】
ここで、説明をS6−04 に戻す。リモート端末4 がデバイスに組み込まれており、そのデバイス自身が注目サービスを提供できる場合、S6−04 の判断は、「YES 」になる。そして、S6−18 に進む。
S6−18 において、リモート端末4 が組み込まれているデバイス自身のデバイスデスクリプションの情報を注目サービス用デバイス情報テーブルに記録し、使用フラグを立てる。そして、S6−19 に進む。
S6−19 において、サービステーブル中の指定複合サービスレコードの次のサービスを注目する。図17中、指定複合サービスがコピーの例では、サービス2 のプリントサービスとなる。そして、S6−02 に戻る。
【0087】
S6−04 の処理が、S6−05 以降の処理より以前にあることで、例えば、スキャナ1 にリモート端末4 機能が備えられているのにユーザにわざわざ別のスキャナ1 を利用させるということがない。
尚、図6 のS6−18 ではリモート端末4 機能を備えたデバイスが注目サービスを提供できる場合、必ずレコードに使用フラグを立てたが、ここではレコードの登録のみ行い、S6−18 の次にS6−05 の処理に移るようにしてもよい。
このようにすれば、ユーザがモノクロスキャナ1 に備えられたリモート端末4 機能を使ってカラーコピーを指示した場合でもカラーの性能をもったスキャナ1 が選択されるようになる。
【0088】
また、上記S6−02 からS6−19 の手順をサービステーブルの指定複合サービス欄に記録されている全てのサービスについて行う。即ち、指定複合サービスを実施するにあたり必要な個々のサービスを提供可能な個々のデバイスを全て決定するまでこれらの手順は行われる。
そして、S6−02 の判断において、全てのデバイスが決定されると、「YES 」となり、全使用デバイス決定の手順は終了する。
【0089】
次に、前記S6−16 のデバイス情報テーブルからデバイスを決定する手順を図7 に基づいて詳述する。
S7−01 において、注目サービス用デバイス情報テーブルの先頭デバイスに関するレコードに注目する。注目サービスがスキャンの例では、図18のScanサービス用デバイス情報テーブルのIndex1のレコードに注目する。
S7−02 において、注目サービス用デバイス情報テーブルに記載の全てのデバイスについて、後述する手順によって、ユーザ設定の利用条件とデバイスの性能等のデバイス情報とを比較し終えたかを判断する。
「YES 」、即ち、全てのデバイスについて比較し終えた場合、S7−08 に進む。
「NO」、即ち、比較し終えていない場合は、S7−03 に進む。
【0090】
S7−03 において、注目レコードに無効フラグが立っているか、即ち、デバイス個々の特性を示す情報を取得できなかったか否かを判断する。例えば、注目サービスがスキャンの例では、図18のIndex1に関するレコード欄の無効フラグを参照する。
「YES 」、即ち、無効フラグが立っている場合は、S7−07 へ進む。
「NO」、即ち、無効フラグが立っていない場合は、S7−04 へ進む。
S7−04 において、ユーザ設定の利用条件と注目レコードの性能情報とを比較する。
S7−05 において、前記比較結果に基づいて前記利用条件で動作することができるか否かを判断する。
「NO」、即ち、動作しない場合は、S7−07 へ進む。
「YES 」、即ち、動作する場合、S7−06 へ進む。
【0091】
S7−06 において、デバイス情報テーブルの注目レコードの欄に使用フラグを立てる。そして、S7−07 へ進む。
このように、 S7−03乃至S7−06 の処理によって、ユーザの意図に沿ったデバイスを選別する。
S7−07 において、注目サービスのデバイス情報テーブルの次のデバイスに関するレコードに注目する。注目サービスがスキャンの例では、Scanサービス用デバイス情報テーブルのIndex2のデバイスに関するレコードに注目する。そして、S7−02 に戻る。
S7−02 からS7−07 の手順を、指定複合サービスを実施するにあたり必要な個々のサービスの内、注目サービス用デバイス情報テーブルに記載のデバイスレコード全てについて行う。
【0092】
S7−02 の判断は、注目サービス用デバイス情報テーブルに記載のデバイスレコード全てについて上記S7−02 からS7−07 の手順が行われると、「YES 」となる。そして、S7−08 へ進む。
S7−08 において、使用フラグが立っているデバイスが複数か否かを判断する。
「NO」、即ち、使用フラグが立っているデバイスが一つしかない場合、デバイスが決定されたことになるので終了する。
「YES 」の場合、候補のデバイスが複数存在することになるので、S7−09 へ進む。
【0093】
S7−09 において、指定複合サービスを実施するための個々のサービス中、注目サービス用デバイス情報テーブルの使用フラグの立っていないデバイスのレコード全てに無効フラグを立てる。
S7−10 において、前記デバイス情報テーブルの全てのデバイスのレコードの使用フラグを倒す。前記S7−09 及びS7−10 は、複数の候補デバイスの中から以下の手順によって適したデバイスを決定するために、使用フラグ欄をリセットする手順である。
【0094】
S7−11 において、指定複合サービスを実施するための個々のサービス中、注目サービス用デバイス情報テーブルの先頭デバイスのレコードに注目する。指定複合サービスがコピーで、スキャンサービスに注目している例では、Scanサービス用デバイス情報テーブルのIndex1のデバイスのレコードに注目する。
S7−12 において、注目サービス用デバイス情報テーブルの全てのデバイスについてS7−12 乃至S7−15 の手順を行ったか否かを判断する。
「YES 」、即ち、全てのデバイスについて行った場合、S7−16 に進む。「NO」、即ち、行っていない場合、S7−13 に進む。
【0095】
S7−13 において、注目レコードに無効フラグが立っているか、即ち、ユーザの意図に沿ったデバイスとして選別されたか否かを判断する。
「YES 」、即ち、無効フラグが立っている場合、S7−15 へ進む。
「NO」、即ち、無効フラグが立っていない場合、S7−14 へ進む。
S7−14 は、デバイスの位置情報を比較する手順である。S7−04 では、ユーザの設定利用条件と比較し、S7−05 にて適応デバイスを選択したが、このステップでは、デバイスの位置情報を比較し、S7−16 にて適応デバイスを選択する。
【0096】
S7−14 において、例えば、注目レコードに記載のデバイスの位置情報と、ユーザの位置情報との差を取り、記憶する。ユーザの位置情報は、進行報告を受ける表示パネル(Panel) を有するリモート端末4 、若しくはデバイスの位置をユーザの位置情報とする。ユーザがリモート端末4 若しくは複数のデバイス中、どの表示パネル(Panel) で進行報告を受けるかはユーザによって設定が可能である。
【0097】
また、他の例では、注目レコードに記載のデバイスの位置情報と、注目サービスの前のサービスで選択されているデバイスとの位置を比較し、その差を記憶する。図18を用いて説明すると、指定複合サービスがコピーで、注目サービスがPrint(プリント) サービスであり、前のサービスであるスキャンサービスを提供するスキャナ1 が決定されている場合、決定されたスキャナ1 の位置情報と、Print サービス用デバイス情報テーブル中で注目されているデバイスに関するレコードの位置情報とを比較し、その差を記憶する。
【0098】
S7−15 において、注目サービス用デバイス情報テーブル中の次のデバイスに関するレコードに注目する。そして、S7−12 に戻る。
S7−12 の判断において、注目サービス用デバイス情報テーブルの全てのデバイスについてS7−12 及びS7−15 の手順を行った場合、「YES 」となり、S7−16 に進む。
S7−16 において、前記比較結果の中から差の最も小さいレコードに使用フラグを立てる。
S7−13 乃至S7−16 の処理によって、ユーザが進行報告を受ける位置、或いは、複合サービスの実行中ユーザが居る場所に最も近いデバイス、若しくは、ユーザが画像の入力を行う場所から最も近いデバイスが選択される。そのため、コピーなどの複合サービスの処理の結果をユーザが受けとる必要がある場合、ユーザの移動距離が少なくなる。
【0099】
S7−17 において、使用フラグが立っているデバイスが複数か否かを判断する。
「NO」、即ち、使用フラグが立っているデバイスが一つしかない場合、デバイスが決定されたことになるので終了する。
「YES 」の場合、候補のデバイスが複数存在することになるので、S7−18 へ進む。
S7−18 からS7−20 は、上述のデバイス決定手順によってもなおデバイスが一つに決定できない場合に行うデバイス指定手順である。
S7−18 において、使用フラグが立っているデバイスの一覧表をリモート端末4 の表示部によって表示する。
S7−19 において、リモート端末4 は、表示部によって表示されている前記デバイス一覧表から、ユーザに適応デバイスを指定させる。
S7−20 において、指定されたデバイスに使用フラグを立てて、終了する。
【0100】
次に、上述のS5−05 に記載の決定デバイスの確認手順を図8 に基づいて詳述する。
図8はリモート端末4 における決定デバイスの動作等の確認手順を示すフローチャートである。
図8のS8−01 において、リモート端末4 は、決定デバイス確認用レシピを作成する。
S8−02 において、最初のサービスを実行するデバイスへレシピを送信する。
S8−03 において、「確認開始」を表示部4b及び/又は報知部4cによって報知する。
S8−04 において、サービステーブル(図17参照)に示された指定複合サービスレコードの最初に行われるサービス1 に注目する。
【0101】
S8−05 において、指定複合サービスの個々のサービスを提供するために必要なデバイス全てについて確認を行った否かを判断する。
「YES 」、即ち、全てのデバイスについて確認を行った場合、S8−09 に進む
「NO」、即ち、確認をしていないデバイスがある場合、S8−06 に進む。
S8−06 において、注目サービスを提供するデバイスから報告があったか否かを判断する。
「NO」、即ち、報告が無い場合、S8−11 に進む。
「YES 」、即ち、報告があった場合、S8−07 に進む。
S8−07 において、前記報告がエラー報告であったか否かを判断する。「YES 」、即ち、エラーの場合、S8−12 に進む。
「NO」、即ち、エラーでない場合、S8−08 に進む。
【0102】
S8−08 において、サービステーブル(図17参照)に示された指定複合サービスレコードの次に行われるサービスに注目する。そして、S8−05 に戻る。
上述のS8−05 からS8−08 の確認手順をサービステーブル(図17参照)に示された指定複合サービスを実施するに必要な個々のサービスを提供するデバイス全てについて行う。
S8−05 の判断は、指定複合サービスを実施するに必要な個々のサービスを提供するデバイス全てについて確認を行うと、「YES 」となる。そして、S8−09 へ進む。
【0103】
S8−09 において、「確認終了」の進行を表示部4b及び/又は報知部4cによって報知する。
S8−10 において、確認のとれた決定デバイスを表示部4bによって表示した後、本処理を終了する。このとき、前記複数のサービスを実行する所定の順序を報知するために、決定デバイスは利用順序に従って表示される。
以上の処理により、複合サービスを実施するのに必要なデバイスが、全て稼働状態にあることをユーザに報知する。
【0104】
ここで、説明をS8−06 に戻す。S8−06 の判断が、「NO」、即ち、注目サービスを提供するデバイスから報告が無い場合、S8−11 に進む。
S8−11 において、確認報告を待つ時間が切れたか否かを判断する。
「NO」、即ち、時間切れでない場合、S8−06 に戻る。
「YES 」、即ち、時間切れの場合、S8−12 に進む。
S8−12 において、エラーを表示部4b及び/又は報知部4cによって報知した後、本処理を終了する。
【0105】
次に、上述のS5−08 に記載の指定複合サービス実行指示の手順を図9 を参照しつつ説明する。図9 は、リモート端末4 における指定複合サービス実行指示手順を示すフローチャートである。
図9 のS9−01 において、リモート端末4 は、指定複合サービス実行用レシピを作成する。
S9−02 において、サービステーブル(図17参照)内で指定された複合サービスに関するレコード中、最初に実施するサービス1に注目する。
S9−03 において、最初のサービスを実行するデバイスへレシピを送信する。
S9−04 において、「指定複合サービスの開始」を表示部4b及び/又は報知部4cによって報知する。
【0106】
S9−05 において、指定複合サービスの個々のサービスを提供するために必要なデバイス全てからサービスの終了報告を受けとったか否かを判断する。
「YES 」、即ち、全てのデバイスから終了報告を受け取った場合、S9−12 に進む。
「NO」、即ち、報告を受け取っていないデバイスがある場合、S9−06 に進む。
S9−06 において、注目サービスを提供するデバイスから報告があったか否かを判断する。
「NO」、即ち、報告が無い場合、S9−13 に進む。
「YES 」、即ち、報告があった場合、S9−07 に進む。
【0107】
S9−07 において、前記報告が注目サービスの開始の報告であるか否かを判断する。
「YES 」、即ち、開始の報告である場合、S9−08 において、「注目サービス処理開始」と表示部4b及び/又は報知部4cによって報知する。そして、S9−05 に戻る。
「NO」、即ち、開始の報告でない場合、S9−09 に進む。
S9−09 において、前記報告が注目サービスの終了の報告であるか否かを判断する。
「NO」、即ち、終了の報告でない、S9−14 に進む。
「YES 」、即ち、終了の報告である場合、S9−10 に進む。
S9−10 において、「注目サービス処理終了」と表示部4b及び/又は報知部4cによって報知する。そして、S9−11 に進む。
【0108】
S9−11 において、サービステーブル(図17参照)内で指定された複合サービスに関するレコード中、次に実施するサービスに注目する。そして、S9−05 に戻る。 S9−05 の判断は、指定複合サービスの個々のサービスを提供するために必要なデバイス全てから終了報告を受けとると「YES 」となる。そして、S9−12 に進む。
S9−12 において、指定複合サービスの終了を表示部4b及び/又は報知部4cによって報知して終了する。
リモート端末4 は、以上の処理で、実行用レシピを送信することで複合サービスの開始を指示し、進行をユーザに報知しながら、複合サービスの終了まで監視する。
【0109】
ここで、説明を幾つか前に戻す。
S9−06 において、注目サービスを提供するデバイスから報告が無く、その判断が「NO」の場合、S9−13 に進む。
S9−13 において、報告を待つ時間が切れたか否かを判断する。
「NO」、即ち、時間切れでない場合、S9−06 に戻る。
「YES 」、即ち、時間切れの場合、S9−14 に進む。
また、S9−09 の判断が、「No」、即ち注目サービスの終了報告では無い場合、S9−14 に進む。
そして、S9−14 において、エラーを表示部4b及び/又は報知部4cによって報知し、終了する。
【0110】
次に、上述のS8−01 及びS9−01 に記載のレシピ作成手順を図10及び図21乃至図23を参照しつつ説明する。図10は、リモート端末4 におけるレシピの作成手順を示すフローチャートである。図21乃至図23はレシピの例を示しており、図21は複合サービスがコピーの場合、図22は複合サービスがリモートFAX の場合、図23は複合サービスが画像保存の場合のレシピの例を示している。
各レシピに関する図において、左欄がレシピの記載例、右欄は前記左欄の内容を解り易く説明した文である。
【0111】
レシピの第1行目において、指定した複合サービス及びレシピが確認用(confirm) であるか実行用であるかが記録されている。
第2乃至第4行目には、レシピの送信形態の指定が記録されている。
また、送信形態には3種がある。第1の形態は、リモート端末4 にて各サービスを提供するデバイスを全て決定しており、リモート端末4 から最初のサービスを提供するデバイスへ、最初のサービスを提供するデバイスからその次サービスを提供するデバイスへ、そこからまた次サービスを提供するデバイスへというように、レシピを正順にそのまま受け渡す形態である。
【0112】
第2の形態は、リモート端末4 にて各サービスを提供するデバイスを全て決定しており、リモート端末4 から最後のサービスを提供するデバイスへ、最後のサービスを提供するデバイスからその1つ前のサービスを提供するデバイスへ、そこからまた一つ前のサービスを提供するデバイスへというように、レシピを逆順にそのまま受け渡す形態である。
第3の形態は、リモート端末4 にて各サービスを提供するデバイスを全て決定しており、リモート端末4 からサービスを提供するデバイスそれぞれへ、レシピを同時に送信する形態である。
【0113】
なお、3種の形態のどれも指定がなされていない場合、リモート端末4 では最初のサービスを提供するデバイスのみを決定しており、最初のサービスを提供するデバイスにてその次のサービスを提供するデバイスを決定してレシピを送信し、そこからまた次のサービスを提供するデバイスを決定してレシピを送信していく形態であることを示す。それぞれの形態にてサービスを提供するデバイスそれぞれへレシピを送信することによりサービスを提供するデバイスとして選択されたことと、サービス提供にあたってデバイスをそれぞれの設定利用条件を通知することができる。
【0114】
本実施例では、第1の形態を指定する。
第5行目には、ユーザID (ユーザ識別番号) の返答が必要か否かの設定が記録されている。
第6行目には、各サービスを提供する各デバイスから進行報告を受信するパネルの指定が記録されている。ここで、パネルとしては、リモート端末4 自身、指定複合サービスの個々のサービスをそれぞれに提供する個々のデバイスが挙げられる。加えて、リモート端末4 及び各サービス提供デバイスと通信可能に接続された表示機能を有する他の電子機器、例えば携帯電話等であってもよい。
第7乃至第8行目には、各サービスを提供するデバイスのデバイス名が記録されている。
【0115】
第9行目には、前記パネルのIPアドレスが記録されている。第10及び第11行目には、各サービスを提供するデバイスのIPアドレスを記録されている。
第12行目には、パネルからのサービスの進行報告の要否が記録されている。
第13行目以下には、各デバイスの設定利用条件を記録する。
具体的には、図21の複合サービスがコピーである場合、レシピの第13行目以下には、スキャンとプリントの設定利用条件が記録されている。
スキャンの設定利用条件として、解像度、カラーか否か、出力ドキュメント形式、音若しくは音声によるガイダンスの要否、スキャナ1 からの進行報告の要否、スキャンのユーザによる開始指示の要否、スキャンデータの送信先等が挙げられている。
【0116】
プリントの設定利用条件として、用紙タイプ、用紙のサイズ、入力ドキュメント形式、カラーか否か、用紙の方向、プリント部数、印刷品質、音若しくは音声によるガイダンスの要否、プリンタ3 からの進行報告の要否、プリントのユーザによる開始指示の要否、プリントデータ取り込み元等が挙げられている。
図22の複合サービスがリモートFAX である場合、レシピの第13行目以下には、スキャンとFAX の設定利用条件が記録されている。
スキャンの設定利用条件として、前記と同様なものが挙げられている。
FAXの設定利用条件として、送信サイズ、入力ドキュメント形式、カラーか否か、音若しくは音声によるガイダンスの要否、FAXからの進行報告の要否、FAXのユーザによる開始指示の要否、データ取り込み元等が挙げられる。
【0117】
図23の複合サービスが画像保存である場合、レシピの第13行目以下には、スキャンとストレージの設定利用条件が記録されている。
スキャンの設定利用条件として、前記と同様なものが挙げられている。
ストレージ設定利用条件として、ストレージの圧縮保存の要否、音若しくは音声によるガイダンスの要否、ストレージからの進行報告の要否、ストレージのユーザによる開始指示の要否、ストレージのデータ取り込み元等が挙げられている。
尚、本実施例において、レシピが確認用である場合、デバイスの作動状態等を確認できればよいので、必ずしも前記設定利用条件についての記録を必要とするわけではない。
【0118】
上記のようなレシピを作成する手順が図10に示されている。
図10のS10−01において、リモート端末4 は、空のレシピを作成する。前記空のレシピには、指定された複合サービスの情報と、レシピが確認用であるか実行用であるかのみ記載されており、それ以外の情報は記録されていない。
S10−02において、各サービスを提供する各デバイスから進行報告を受信するパネルとして自身を書き込む。
【0119】
S10−03において、レシピの送信形態を指定する。本実施例では、レシピの正順での受け渡しが必要と書き込む。
S10−04において、ユーザID返答の要否を記録する。本実施例では、「返答不要」と書き込む。
S10−05において、サービステーブル(図17参照)内で指定された複合サービスに関するレコード中、最初に実施するサービス1 を提供するデバイスに注目する。
【0120】
S10−06において、指定された複合サービスを実施するに必要な個々のサービスを提供する個々のデバイスについて、全てのデバイス名やIPアドレス、並びに、サービス設定利用条件が書き込まれた否かを判断する。
「YES 」、即ち、レシピに全ての書き込みが終わると終了する。
「NO」、即ち、レシピに全ての書き込みが終わっていない場合、S10−07に進む。 S10−07において、注目サービスを提供するデバイスのデバイス名及びそのIPアドレスを書き込む。
【0121】
S10−08において、注目サービスに関する設定利用条件を書き込む。
S10−09において、サービステーブル(図17参照)内で指定された複合サービスに関するレコード中、次に実施するサービスを提供するデバイスに注目する。そして、S10−06に戻る。
前記S10−06からS10−09の書込手順を指定複合サービスに関するレコード中、個々のサービスを提供する全てのデバイスについて行う。
前記S10−06の判断は、前記書込手順をサービスを提供する全てのデバイスについて行うと、「YES 」となり、終了する。
尚、確認用レシピの場合、S10−08の注目サービスに関する設定利用条件の書き込み手順は必ず行われるというわけではない。
【0122】
次に、サービスを提供するデバイスの作動手順について、図11乃至図16、及び図24を参照しつつ説明する。
図11は、デバイスにおけるメイン作動手順を示すフローチャートである。
図11のS11−01において、データパケットを受信したか否かを判断する。「NO」、即ち、データパケットを受信していない場合、S11−13に進み、その他の処理を行ってS11−01に戻る。
「YES 」、即ち、データパケットを受信した場合、S11−02に進む。
【0123】
S11−02において、データパケットの内容を解析する。
S11−03において、前記解析の結果、データがリモート端末4 からのサービスディスカバリの要求であるか否かを判断する。
「NO」、即ち、サービスディスカバリの要求でない場合、S11−07に進む。
「YES 」、即ち、サービスディスカバリの要求である場合、S11−04に進む。
【0124】
S11−04において、前記データにGID が含まれているか否か、もしくは前記GID がデバイス自身のGID と一致するか否かを判断する。
「NO」、即ち、GID が含まれており、デバイス自身のGID と一致しない場合、S11−01に戻る。即ち、デバイス自身と同じグループと認識できない相手からのサービスディスカバリは無視する。
「YES 」、即ち、GID が含まれていない、もしくは、前記GID がデバイス自身のGID と一致する場合、S11−05に進む。
【0125】
S11−05において、デバイスは自身がそのサービスを提供できるか否かを判断する。
「NO」、即ち、不可能な場合、S11−01に戻る。
「YES 」、即ち、可能な場合、デバイスは、S11−06において、図19に示すような自身のアドレスやサービスに関する情報をリモート端末4 へ返信する。即ち、自身が提供できるサービスについてのサービスディスカバリにのみ応答する。そして、S11−01に戻る。
【0126】
また、前記S11−03の判断が「NO」、即ち、サービスディスカバリの要求でない場合、S11−07に進む。
S11−07において、前記データパケットがリモート端末4 からのデバイスデスクリプション要求であるか否かを判断する。
「NO」、即ち、デバイスデスクリプション要求でない場合、S11−09に進む。
「YES 」、即ち、デバイスデスクリプション要求である場合、S11−08に進む。
S11−08において、自身のデバイス情報を記述した図20のようなデバイスデスクリプションをリモート端末4 へ返信する。そして、S11−01に戻る。
【0127】
S11−09において、前記データパケットがデバイス自身のタスクにてサービスを実行するためのデータであるか否かを判断する。例えば、デバイスがプリンタ3 である場合、プリントすべき画像データであるか否かを判断する。
「NO」、即ち、サービスを実行するためのデータでない場合、S11−11に進む。
「YES 」、即ち、サービスを実行するためのデータである場合、S11−10に進む。 S11−10において、データをタスクへ渡してサービスを実行させる。そして 、S11−01に戻る。
【0128】
また、S11−09の判断が、「NO」、即ち、サービスを実行するためのデータでない場合、S11−11に進む。
S11−11において、前記データパケットがレシピか否かを判断する。
「NO」、即ち、レシピでない場合、S11−13に進み、その他の処理を行う。そして、S11−01に戻る。
「YES 」、即ち、レシピの場合、S11−12に進み、レシピに基づく処理を行ってS11−01に戻る。
【0129】
上述のS11−10のタスク実行手順を図12を参照しつつ説明する。図12は、デバイスにおけるタスク実行手順を示すフローチャートである。
図12のS12−01において、データ待ちタスクがある否かを判断する。
「NO」、即ち、データ待ちタスクがない場合、S12−04に進み、その他の処理を行い、本処理を終了する。
「YES 」、即ち、データ待ちタスクがある場合、S12−02に進む。
【0130】
S12−02において、データパケットと一致する条件を持っているタスクがあるか否かを判断する。
「NO」、即ち、一致する条件を持っているタスクがない場合、S12−04に進み、その他の処理を行い、本処理を終了する。
「YES 」、即ち、一致する条件を持っているタスクがある場合、S12−03に進む。
S12−03においてタスクにデータが渡され、タスクが実行される。
【0131】
次に、上述のS11−12のレシピ処理手順の詳細を図13を参照しつつ説明する。図13は、デバイスにおけるレシピ処理手順を示すフローチャートである。
図13のS13−01において、レシピを解析する。
S13−02において、前記解析の結果に基づいて、レシピが確認用レシピか否かを判断する。
「YES 」、即ち、確認用レシピである場合、S13−03に進み、確認処理を行う。
「NO」、即ち、確認用レシピでない場合、S13−04に進み、サービス実行処理を行う。
【0132】
次に、前記S13−03の確認処理について、図14を参照しつつ説明する。図14は、デバイスにおける確認処理手順を示すフローチャートである。
図14のS14−01において、確認用レシピに自身が書き込まれていることを確認する。
S14−02において、音等によるガイダンスの要否を判断する。
「NO」、即ち、音等によるガイダンスが不要な場合、S14−04に進む。「YES 」、即ち、音等によるガイダンスが必要な場合、S14−03に進む。
S14−03において、「確認中」の進行ガイドを表示部1c,2c,3c及び/又は報知部1d,2d,3dによって報知する。
S14−04において、確認用レシピに記録されている次のデバイスに確認用レシピを転送する。
【0133】
S14−05において、前記転送処理でエラーが発生したか否かを判断する。
「YES 」、即ち、エラーが発生した場合、S14−08に進む。
「NO」、即ち、エラーが発生しない場合、S14−06に進む。
S14−06において、パネルヘの進行報告の要否を判断する。
「NO」、即ち、進行報告が不要な場合、終了する。
「YES 」、即ち、パネルヘの進行報告が必要な場合、S14−07に進む。S14−07において、「確認終了」の報告をパネルへ送信し、終了する。
【0134】
説明をS14−05に戻す。S14−05の判断が「YES 」、即ち、エラーが発生した場合、S14−08に進む。
S14−08において、パネルヘの進行報告の要否を判断する。
「NO」、即ち、進行報告が不要な場合、終了する。
「YES 」、即ち、パネルヘの進行報告が必要な場合、S14−09に進む。
S14−09において、「エラー」の報告をパネルへ送信し、終了する。
【0135】
次に、前記S14−04の確認用レシピの転送について、図15を参照しつつ説明する。図15は、デバイスにおけるレシピ転送処理手順を示すフローチャートである。そして、デバイスは、リモート端末4 が有している図17に示されたサービステーブルと同じサービステーブルを有している。
図15のS15−01において、レシピの送信形態が「デバイス間におけるレシピの逆順による受け渡しであるか否か」を判断する。
「YES 」、即ち、レシピの逆順による受け渡しである場合、S15−08に進む。S15−08及びS15−09は、後述の第5実施例に対応しており、ここでの説明は省略する。
「NO」、即ち、レシピの逆順による受け渡しでない場合、S15−02に進む。
【0136】
S15−02において、サービステーブル内の指定複合サービスに関するレコードに、自身が提供するサービスの次にサービスがあるか否かを判断する。
「NO」、即ち、次のサービスが無い場合、レシピを転送する必要がないので終了する。
「YES 」、即ち、次のサービスが有る場合、S15−03に進む。
【0137】
S15−03において、レシピの送信形態が「デバイス間におけるレシピの正順による受け渡しであるか否か」を判断する。
「NO」、即ち、レシピの正順による受け渡しでない場合、S15−04に進む。S15−04乃至S15−07の手順は、後述の第2実施例に対応しており、ここでの説明は省略する。
「YES 」、即ち、レシピの正順による受け渡しである場合、S15−10に進む。これが、第1実施例に対応する。
S15−10において、レシピに記録された次のサービス提供デバイスへ確認用レシピを転送し、終了する。
【0138】
次に、上述のS13−04のサービス実行処理について、図16を参照しつつ説明する。
図16は、デバイスにおけるサービス実行処理手順を示すフローチャートである。 図16のS16−01において、実行レシピ中の自身の記録を見つける。
S16−02において、自身が提供するサービスに関する利用条件等を設定する。
S16−03において、ユーザによる開始指示の要否を判断する。
「NO」、即ち、ユーザによる開始指示が不要な場合、S16−05に進む。「YES 」、即ち、ユーザによる開始指示が必要な場合、S16−04に進む。
S16−04において、ユーザに開始を入力させる。
【0139】
S16−05において、次のデバイスに実行用レシピを転送する処理を行う。この処理は、図15と同様の処理によって行われる。
S16−06において、前記転送処理でエラーが発生したか否かを判断する。「YES 」、即ち、エラーが発生した場合、S16−17に進む。
「NO」、即ち、エラーが発生しなかった場合、S16−07に進む。
S16−07において、音等によるガイダンスの要否を判断する。
「NO」、即ち、音等によるガイダンスが不要な場合、S16−09に進む。「YES 」、即ち、音等によるガイダンスが必要な場合、S16−08に進む。
S16−08において、「○○サービス開始」の進行ガイドを表示部1c,2c,3c及び/又は報知部1d,2d,3dによって報知する。
【0140】
S16−09において、デバイス自身のサービスタスクを起動することで、サービスを実行させる。プリントサービスなどサービスの実行にデータが必要な場合、上記S12−03でデータが渡されるまで、タスクはサービスの実行を待機することになる。
S16−10において、サービスタスクからサービス実行終了の通知があったか否かを判断する。
【0141】
「NO」、即ち、終了通知がない場合、S16−15に進む。
「YES 」、即ち、終了通知があった場合、S16−11に進む。
S16−11において、音等によるガイダンスの要否を判断する。
「NO」、即ち、音等によるガイダンスが不要な場合、S16−13に進む。「YES 」、即ち、音等によるガイダンスが必要な場合、S16−12に進む。
S16−12において、「○○サービス終了」の進行ガイドを表示部1c,2,3, 及び/又は報知部1d,2d,3dにより報知する。
【0142】
S16−13において、進行の報告の要否を判断する。
「NO」、即ち、不要な場合、終了する。
「YES 」、即ち、必要な場合、S16−14に進む。
S16−14において、パネルへ「サービス終了」の進行報告を送信して、本処理を終了する。
説明をS16−10に戻す。この判断が、「NO」、即ち、サービスタスク終了の通知がない場合、S16−15に進む。
S16−15において、サービスタスク処理に関して時間切れか否かを判断する。
「NO」、即ち、時間切れでない場合、S16−10に戻る。
「YES 」、即ち、時間切れの場合、S16−16に進み、サービスタスクを強制終了する。そして、S16−17に進む。
【0143】
S16−17において、音等によるガイダンスの要否を判断する。
「NO」、即ち、音等によるガイダンスが不要な場合、S16−19に進む。「YES 」、即ち、音等によるガイダンスが必要な場合、S16−18に進む。
S16−18において、「エラー」の進行ガイドを表示部1c,2,3, 及び/又は報知部1d,2d,3dにより報知する。
S16−19において、進行報告の要否を判断する。
「NO」、即ち、不要な場合、終了する。
「YES 」、即ち、必要な場合、S16−20に進む。
S16−20において、パネルへ「エラー」の進行報告を送信して、本処理を終了する。
【0144】
以上の処理により、自身の設定、次サービスを提供するデバイスとの連携、自身のサービスタスクによるサービスの実行並びに進行のユーザへの報知を行う。これらの処理は全て実行用レシピの記述に基づき実施される。
尚、前記S16−09のサービスタスクの処理手順については、全実施例の最後において他の実施例と共にあわせて説明される。
【0145】
[第2実施例]
次に、第2実施例を図面を参照しつつ説明する。第1実施例と異なるところは、各デバイスが次のサービスを提供するデバイスを決定する点にある。第2実施例において参照される図面は、図25乃至図29, 図5 乃至図8,図9 乃至図20, 図24である。その中でも図7,図8,図9,図11乃至図13, 図17乃至図20, 図24は第1実施例において説明したと同様であるので、その説明を省略する。第1実施例と異なる部分だけを以下に説明する。
【0146】
図25及び図26は、第2実施例の概略タイミングチャートである。図25はデバイスの決定と確認の概略タイミングチャートであり、図26は実行のタイミングチャートである。図25及び図26において、コピーサービスが複合サービスとして指定されている。
図25のS25−101 において、第1実施例のS3−101と同様の処理を行う。
S25−102 において、前記リモート端末4 は、前記複合サービスの実施に必要なデバイスであって最初のサービス、即ち、図17のサービステーブル中サービス1に相当するサービスを提供するデバイスを自動的に決定する。図例では、サービス1を提供するデバイスはスキャナ1 である。
【0147】
S25−103 において、リモート端末4 は前記スキャナ1 の通信状態等の動作確認するために確認用レシピを作成し、前記スキャナ1 に送信する。この確認用レシピには、プリンタ3 の指定が記述されていない点が第1 実施例と異なる。そして、S25−104 にてリモート端末4 は表示部4b及び/又は報知部4cによって「確認開始」を報知する。
その後、S25−105 において、サービス1 を提供する決定デバイスからの確認の進行の報告を受信する。
【0148】
S25−201 において、スキャナ1 は、前記確認用レシピを受信する。
S25−202 において、スキャナ1 は「スキャンサービス確認中」等の確認の進行ガイドを表示部1c及び/又は報知部1dによって報知する。
S25−203 において、前記スキャナ1 は、前記複合サービスの実施に必要なデバイスであって2番目のサービス、即ち、図17のサービステーブル中サービス2に相当するサービスを提供するデバイスを自動的に決定する。図例では、サービス2を提供するデバイスはプリンタ3 である。
【0149】
S25−204 及びS25−205 において、第1 実施例のS4−203及びS4−204と同様の処理を行う。
その後、S25−206 において、サービス2 を提供する決定デバイスからの確認の進行の報告を受信する。
S25−301 において、プリンタ3 は、前記確認用レシピを受信する。
S25−302 において、プリンタ3 は「プリントサービス確認中」等の確認の進行ガイドを表示部3c及び/又は報知部3dによって報知する。
S25−303 において、プリンタ3 は「確認終了」を表示部3c及び/又は報知部3dによって報知すると共に、プリンタ3 の「確認終了」の報告をリモート端末4 、及び、スキャナ1 へ送信し、確認を終了する。
【0150】
S25−106 乃至S25−108 において、リモート端末4 は第1 実施例のS4−105乃至S4−107と同様の処理を行う。そして、図26のS26−101 に進む。
図26のS26−101 において、前記リモート端末4 は、ユーザに前記表示部4bの情報を確認させて、複合サービスの開始をユーザに入力させる。
S26−102 において、前記リモート端末4 は、実行用レシピを作成し、サービス1 を提供するスキャナ1 へ送信し、実行の指示をする。この実行用レシピにもプリンタ3 の指定が記述されていない点が第1 実施例と異なる。
そして、S26−103 において、リモート端末4 は「コピー開始」のサービスの進行を表示部4b及び/又は報知部4cによって報知する。
【0151】
その後、S26−104 乃至S26−108 において、リモート端末4 は、第1 実施例のS3−107乃至S3−111と同様の処理を行う。
S26−201 乃至S26−210 において、前記スキャナ1 は、第1 実施例のS3−201乃至S3−210と同様の処理を行う。但し、S26−204 に送付される実行用レシピには、S25−203 で決定されたプリンタ3 に関する記述を前記スキャナ1 が追加している。
一方、S26−301 乃至S26−308 において、プリンタ3 は、第1 実施例のS3−301からS3−308までの手順と同様の処理を行う。
【0152】
このように、第2実施例において、前記リモート端末4 は、ユーザに所望の複合サービスを指定させる複合サービス指定手段、前記指定された複合サービスに関する利用条件を指定する利用条件指定手段、前記複合サービスの実施に必要な最初のサービスを提供するデバイスを自動的に決定するデバイス決定手段、前記指定された複合サービスとその利用条件及び前記決定された最初のサービスを提供するデバイス等前記複合サービスの実施に必要な情報に関するレシピを作成するレシピ作成手段、前記レシピを前記複合サービスの実施に必要な最初のサービスを提供するデバイスに送信する送信手段として少なくとも機能する。
【0153】
そして、前記リモート端末4 によって決定デバイスは、前記レシピを受信する受信手段、前記レシピに従って前記複合サービスの実施に必要なサービスを提供する手段、前記複合サービスの実施に必要な次のサービスを提供するデバイスを自動的に決定するデバイス決定手段、前記複合サービスの実施に必要な次のサービスを行う次のデバイスに前記レシピを送信する送信手段として少なくとも機能する。
【0154】
図5は、リモート端末4 におけるメイン作動手順を示すフローチャートである。図5において、第1実施例と異なるところは、S5−03 において、図17のサービステーブル中、最初のサービス1を提供するデバイスのみ決定するところである。 即ち、図6の処理が第1実施例と異なる。図6は、リモート端末4 における使用デバイスの決定手順を示すフローチャートである。第1実施例と異なるところは、S6−02 及びS6−19 によるループを行わず、S6−17 の判断が「YES 」になると、終了するところである。
【0155】
図29は、複合サービスがコピーの場合のレシピの例を示している。第2実施例において、各デバイスは次のサービスを提供するデバイスを決定しなければならないので、確認用レシピに実行用レシピと同様、解像度、カラーか否か等の設定利用条件の情報の記述が必ず必要である。
そのため、図29は第1実施例の図21に示したレシピに相当する。第1実施例における図21に示したレシピとの相違は、サービスを提供するデバイス名及びそのIPアドレスに関する記述が最初のサービスを提供するデバイスのみが記述されており、サービス2以下のサービスを提供するデバイス名及びそのIPアドレスが記述されていない点、及びレシピの正順によるデバイス間受渡し不要と記述されている点である。
【0156】
複合サービスがリモートFAX の場合及び複合サービスが画像保存の場合の確認用及び実行用レシピにおいても第1実施例との相違は、前記複合サービスがコピーの場合と同様である。
図10は、リモート端末4 における確認用及び実行用レシピを作成する手順を示すフローチャートである。第1実施例と異なるところは次の通りである。S10−03において、レシピの正順によるデバイス間の受け渡しは不要と書き込む。S10−07において、デバイス名及びそのIPアドレスの書き込みが1つのデバイスのみに行われる。その他の手順は、第1 実施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0157】
次に、サービスを提供するデバイスの作動手順について説明する。上述の図11乃至図13の手順は、第2実施例においても同様であるので省略する。
図14の確認処理中、S14−07及びS14−09の確認の進行の報告が、リモート端末4 及び確認用レシピ発信元のデバイスの両方へなされる点が第1実施例と異なる。更に、S14−04の確認用レシピの転送処理手順の詳細も第1実施例と異なるので、その点を図15を参照しつつ説明する。
図15のS15−01及びS15−02は、第1実施例において説明したと同様の結果になる。
【0158】
S15−03において、デバイス間におけるレシピの正順による受け渡しの要否を判断する。第2実施例においては、レシピに不要と記載されているので「NO] となる。そして、S15−04に進む。
S15−04において、次のサービスを提供するデバイスを決定する。
S15−05において、前記デバイスの決定処理がエラー終了したか否かを判断する。
「YES 」、即ち、エラーの場合、そのままエラー終了する。
「NO」、即ち、エラーでない場合、S15−06に進む。
【0159】
S15−06において、確認用レシピに前記決定デバイス名及びそのIPアドレスを記録する。
S15−07において、前記決定デバイスに前記確認用レシピを転送する。
例えば、図29の複合サービスがコピーの場合、サービス1(スキャン)の次のサービス(プリント)を提供するデバイスとして、前記決定デバイス、即ち、プリンタ3 ー名及びそのIPアドレスを確認レシピに追加記録する。そして、S15−04にて決定されたプリンタ3 ーへ確認用レシピを転送する。
【0160】
複合サービスがリモートFAX の場合、サービス1(スキャン)の次のサービス(FAX )を提供するデバイスとして、前記決定デバイス、即ち、FAX モデム2 名及びそのIPアドレスを確認レシピに追加記録する。そして、前記決定FAX モデム2 へ確認用レシピを転送する。
複合サービスが画像保存の場合、サービス1(スキャン)の次のサービス(ストレージ)を提供するデバイスとして、前記決定デバイス、即ち、ストレージ名及びそのIPアドレスを確認レシピに追加記録する。そして、前記決定ストレージへ確認用レシピを転送する。
【0161】
次に、S15−04に関して、サービスを提供するデバイスにおいて次のサ−ビスを提供するデバイスを決定する手順を図27を参照しつつ説明する。図27は、第2実施例のデバイスにおける次のサ−ビスを提供するデバイスを決定する手順を示すフローチャートである。
図27は、図6と略同様なフローチャートであるが、リモート端末4 ではなく、デバイスで実行される点、及び、S6−02 及びS6−19 に相当するループを行わず、S27−17、即ち、S6−17 に相当する判断が「YES 」になると終了する点において異なる。
【0162】
次に、図16のサービス実行処理中、S16−05の実行用レシピの転送処理手順の詳細が異なるので、その点を図28を参照しつつ説明する。図28は第2実施例のデバイスにおける実行用レシピの転送手順を示すフローチャートである。
図28のS28−01において、サービステーブル内の指定複合サービスに関するレコードに、自身が提供するサービスの次のサービスがあるか否かを判断する。
「NO」、即ち、次のサービスが無い場合、レシピを転送する必要がないので終了する。
「YES 」、即ち、次のサービスが有る場合、S28−02に進む。
【0163】
S28−02において、実行用レシピに、S14−04にて次のサービスを提供するデバイスとして決定されて稼働を確認済みである前記確認済決定デバイス名及びそのIPアドレスを記録する。
S28−03において、前記確認済決定デバイスに前記実行用レシピを転送して、終了する。
例えば、複合サービスがコピーの場合、サービス1(スキャン)の次のサービス(プリント)を提供するデバイスとして、プリンタ3 ー名及びそのIPアドレスを実行用レシピに追加記録する。そして、前記確認済決定プリンタ3 ーへ実行用レシピを転送する。
【0164】
複合サービスがリモートFAX の場合、サービス1(スキャン)の次のサービス(FAX )を提供するデバイスとして、FAX モデム2 名及びそのIPアドレスを実行用レシピに追加記録する。そして、前記確認済決定FAX モデム2 へ実行用レシピを転送する。
複合サービスが画像保存の場合、サービス1(スキャン)の次のサービス(ストレージ)を提供するデバイスとして、ストレージ名及びそのIPアドレスを実行用レシピに追加記録する。そして、前記確認済決定ストレージへ実行用レシピを転送する。
また、次の手順であるサービスタスクを起動する手順は、全実施例の最後において他の実施例と共にあわせて説明される。
【0165】
[第3実施例]
次に、第3実施例を説明する。第3実施例においては、近づいてきたユーザによってユーザ識別番号(ID)を入力されたデバイスがそのユーザID及びデバイスデスクリプションをブロードキャストして、同一ユーザIDを有するリモート端末4 若しくは他のデバイスから実行を指示する実行用レシピが送信されるのを待ってサービスタスクを実行することが特徴となっている。
【0166】
即ち、ユーザはサービスの実行を意図するデバイスそのものを目の前にして、直感的にデバイスを選択することができ、しかも、プリンタ3 などの前でサービスの結果出力を待つだけでよいことになる。
サービスを提供する各デバイスにユーザIDを入力する手段としては、デバイスに設けられた外部操作入力部1e,2e,3eや、ユーザIDの信号電波を発信する発信器等が挙げられる。前記発信器がデバイスに近づくとユーザIDの信号電波をデバイスの通信部1b,2b,3bが自動的に受信して登録する。
【0167】
第3実施例において参照される図面は、図30乃至図39, 図10, 図12, 図13, 図24である。その中でも図12, 図13, 図24は第1実施例において説明したと同様であるので、その説明を省略する。第1実施例と異なる部分だけを以下に説明する。 図30及び図31により、第3実施例の概略を説明する。図30及び図31は第3 実施例の概略タイミングチャートである。
図30及び図31において、指定複合サービスはコピーであり、サービステーブル内のサービス1を提供するデバイスはスキャナ1 であり、サービス2を提供するデバイスはプリンタ3 である。
【0168】
S30−101 において、第1実施例のS3−101と同様の処理を行う。
S30−102 において、更に、ユーザにユーザIDを入力させる。
S30−103 において、前記情報を表示部4bによって表示することによりユーザに確認させて、複合サービスの開始をユーザに入力させる。
S30−104 において、実行用レシピを作成する。
S30−105 において、リモート端末4 は「コピー開始」を表示部4b及び/又は報知部4cによって報知する。この後、リモート端末4 は、コピーサービスの実施に必要なサービス、即ち、スキャンサービス、プリントサービスを提供可能なデバイスからS30−102 で入力したユーザIDと同じIDが送信されてくるのを待つ。
【0169】
一方、S30−201 において、リモート端末4 にて、コピーを指示したユーザがスキャナ1 のそばに移動し、スキャナ1 にユーザIDを入力する。そして、スキャナ1 にユーザIDが登録される。
S30−202 において、スキャナ1 では、少なくともユーザIDをブロードキャストする。
S30−106 において、リモート端末4 は、前記ユーザIDを受信する。
S30−107 において、リモート端末4 は、自身が有するユーザIDと前記受信したユーザIDが同一か否かを認知し、同一である場合、実行用レシピをスキャナ1 へ送信する。
【0170】
その後、S30−108 及びS30−109 において、リモート端末4 は、第1 実施例のS3−107及びS3−108と同様の手順で処理を行う。
S30−203 乃至S30−210 において、スキャナ1 は、実行用レシピの転送及び読み取ったデータの送信を行わないことを除いて第1 実施例のS3−201からS3−210までの手順と同様の処理を行う。
その後、スキャナ1 は自身の次のサービス、即ち、プリントサービスを提供できるデバイスからユーザIDが送信されてくるまで待機する。
【0171】
図31のS31−301 において、ユーザがプリンタ3 のそばに移動してプリンタ3 にユーザIDを入力する。そして、プリンタ3 はユーザIDを登録する。
S31−302 において、プリンタ3 では、少なくともユーザIDをブロードキャストする。
S31−201 において、スキャナ1 は、前記ユーザIDを受信する。
S31−202 において、スキャナ1 は、自身が有するユーザIDと前記受信したユーザIDが同一か否かを認知し、同一である場合、実行用レシピをプリンタ3 へ送信する。
S31−303 において、プリンタ3 は、前記実行用レシピを受信する。
S31−304 において、プリンタ3 は前記レシピに基づいて、印刷サービスの提供にあたり諸条件を設定する。
【0172】
S31−305 において、プリンタ3 は、読取データの送信要求をスキャナ1 に送信する。
プリンタ3 が実行用レシピを受け取った直後は、読取データを受け取れる状態にないため、読取データの受信可能な状態になっことを知らせるために読取データの送信要求をスキャナ1 に送信するのである。
S31−203 において、スキャナ1 は、読取データの送信要求を受信する。
【0173】
S31−204 において、スキャナ1 は、読取データをプリンタ3 へ送信し、終了する。
S31−306 乃至S31−311 において、プリンタ3 は、第1 実施例のS3−303乃至S3−308と同様の手順で処理を行う。
そして、リモート端末4 は、S31−101 乃至S31−103 において、第1 実施例のS3−109乃至S3−111と同様の手順で処理を行う。
【0174】
このように、第3実施形態において、前記リモート端末4 は、ユーザに所望の複合サービスを指定させる複合サービス指定手段、前記指定された複合サービスに関する利用条件を指定する利用条件指定手段、前記指定された複合サービスとその利用条件等前記複合サービスの実施に必要な情報に関するレシピを作成するレシピ作成手段、前記複合サービスの実施に必要な最初のサービスを提供するデバイスからのユーザIDのブロードキャストを受信して前記ユーザIDの認知を行う認知手段、前記複合サービスの実施に必要な最初のサービスを提供するデバイスであって前記ユーザIDが認知されたデバイスに前記レシピを送信する送信手段として少なくとも機能する。
【0175】
そして、前記認知されたデバイスは、前記レシピを受信する受信手段、前記レシピに従って前記複合サービスの実施に必要なサービスを提供する手段、前記複合サービスの実施に必要な次のサービスを提供するデバイスからのユーザIDのブロードキャストを受信して前記ユーザIDの認知を行う認知手段、前記複合サービスの実施に必要な次のサービスを行う次のデバイスであって前記ユーザIDが認知されたデバイスに前記レシピを送信する送信手段として少なくとも機能する。
【0176】
続いて、図32乃至図34を参照しつつ、リモート端末4 の作動手順の詳細を説明する。図32は、第3実施例のリモート端末4 におけるメイン作動手順を示すフローチャートである。
図32のS32−01において、ユーザに複合サービスを利用するか否かの判断をさせる。
「NO」、即ち、利用しない場合、S32−06において、その他の処理を行う。
「YES 」即ち、利用する場合、S32−02に進む。
S32−02において、ユーザに、どの複合サービスを利用するかの指定、及び、利用条件等を入力させる。
【0177】
リモート端末4 は、図38に示すような複合サービスレコード情報に関するサービステーブルを記憶保存している。サービステーブルの内容は、テーブル中のPushサービスがPullサ−ビスに代わっていることを除いては図17に示したものと略同様である。
テーブル中、Pullサ−ビス (番号) はデジタルデータの受渡し方法を示している。例えば、Pullサ−ビス1 は、サ−ビス1 を提供するデバイスにデジタルデータの送信を要求し、デジタルデータを送信させることによってデジタルデータを取得することを示している。
【0178】
S32−03において、ユーザにユーザIDを入力させる。
S32−04において、指定複合サービスの開始をユーザに入力させる。
S32−05において、指定複合サービス実行指示を行う。前記実行指示には、ユーザIDの認知、実行用レシピの作成・送信、進行の表示等の処理が含まれる。
【0179】
次に、前記S32−05の指定複合サービス実行指示の詳細な手順を図33を参照しつつ説明する。図33は、第3実施例のリモート端末4 における指定複合サービス実行指示手順を示すフローチャートである。
図33のS33−01において、指定複合サービス実行用レシピを作成する。
S33−02において、サービステーブル内の指定複合サービスに関するレコードの先頭のサービスを注目する。
S33−03において、リモート端末4 は表示部4b及び/又は報知部4cによって「指定複合サービス開始」を報知する。
【0180】
S33−04において、リモート端末4 自身が注目サービスを提供できるか否かを判断する。
「YES 」、即ち、注目サービスを提供できる場合、S33−10に進む。これは、スキャナ1 等の注目サービスを提供可能なデバイスにリモート端末4 機能が組み込まれている場合などが考えられる。
「NO」、即ち、注目サービスを提供できない場合、S33−05に進む。これは、リモート端末4 がデバイスに組み込まれていない場合や、リモート端末4 がデバイスに組み込まれている場合であって、組み込まれているデバイス自身が注目サービスを提供できない場合に相当する。
【0181】
S33−05において、サービスを提供する他のデバイスからユーザID及び図20に示すようなデバイスデスクリプションを受信したか否を判断する。
「NO 」、即ち、ユーザID等を受信していない場合、S33−13に進む。「YES 」、即ち、ユーザID等を受信した場合、S33−06に進む。
S33−06において、前記受信したユーザIDがリモート端末4 自身が保有するユーザIDと一致するか否かを判断して認知する。
「NO」、即ち、一致しない場合、S33−05に戻る。
「YES 」、即ち、一致する場合、S33−07に進む。
【0182】
S33−07において、前記ユーザIDの認知されたデバイスが注目サービスを提供できるか否かを判断する。
「NO」、即ち、提供できない場合、S33−05に戻る。
「YES 」、即ち、提供できる場合、S33−08に進む。
S33−08において、実行用レシピに注目サービスを提供できるデバイスとして前記認知済デバイスを記録する。
【0183】
S33−05乃至S33−08の処理によって、リモート端末4 は、ユーザがサービスを提供できるデバイスのそばへ移動してユーザIDを入力することでデバイスの選択を行ったと判断するのである。
S33−09において、前記認知済デバイスへ実行用レシピを送信する。そして、S33−12に進む。
【0184】
ここで、説明を幾つか前に戻す。
S33−04の判断において、「YES 」、即ち、注目サービスをリモート端末4 自身が提供できる場合、S33−10に進む。
S33−10において、実行用レシピに注目サービスを提供できるデバイスとして自身を記録する。
S33−11において、自身のサービス提供タスクに実行用レシピを投入して注目サービスを実行する。これは、後述するデバイスのレシピ処理と同じ処理である。そして、S33−12に進む。
S33−12において、指定複合サービス進行確認処理を行う。
即ち、複合サービスに必要な最初のサービスを提供するデバイスの決定後は、複合サービスの進行を監視するのである。
【0185】
一方、S33−05の判断において、「NO」、即ち、サービスを提供する他のデバイスからユーザID及びデバイスデスクリプションを受信していない場合、S33−13に進む。
S33−13において、ユーザID等の受信待ち状態が時間切れか否かを判断する。
「NO」、即ち、時間切れでない場合、S33−05に戻る。
「YES 」、即ち、時間切れの場合、S33−14に進む。
S33−14において、「○○サービスエラー」のエラーを表示部4b及び/又は報知部4cによって報知し、終了する。
【0186】
次に、上述のS33−01に記載の実行用レシピ作成手順を図10及び図39に基づいて詳述する。
図10は、リモート端末4 における実行用レシピ作成手順を示すフローチャートである。第1実施例と異なるところを以下に示す。
S10−03において、レシピの受け渡し及び送信を全て「不要」と書き込む。
S10−04において、ユーザID返答を「要」と書き込む。
S10−07の手順を行わない。
これらの手順以外は、第1 実施例と同様であるので、その説明を省略する
【0187】
図39は、複合サービスがコピーの場合の実行用レシピの例を示している。第1実施例における実行用レシピと次の点で相違している。
・レシピの正順及び逆順のデバイス間の受け渡し不要、並びに、レシピを全ての決定デバイスへ送信することが不要
・ユーザIDの返答が必要
・サービスを提供するデバイス名及びそのIPアドレスに関する記述がサービス1を実施するデバイスのみで他のサービスを提供するデバイスは未定
・サービス1( スキャン)で得たデータの送信先指定なし
・サービス2を実行するためのデータ取り込み元の指定有り
複合サービスがリモートFAX 及び画像保存の場合のレシピにおいても同様の点が第1実施例と異なる。
【0188】
次に、S33−12の指定複合サービス進行確認処理の詳細を図34を参照しつつ説明する。図34は、第3実施例のリモート端末4 における指定複合サービス進行確認処理の手順を示すフローチャートである。
図34に示されている処理は、図9 のS9−05 から終了までに示されている手順と同様な手順によって処理される。
【0189】
次に、デバイスの作動手順を図35乃至図37を参照しつつ説明する。
図35は第3実施例のデバイスにおけるメイン作動手順を示すフローチャートである。
図35のS35−01において、データパケットを受信したか否かを判断する。
「YES 」、即ち、データパケットを受信した場合、S35−04に進む。
「NO」、即ち、データパケットでない場合、S35−02に進む。
【0190】
S35−02において、ユーザIDが入力されたか否かを判断する。
「NO」、即ち、ユーザIDの入力でない場合、S35−10のその他の処理をしてS35−01に戻る。
「YES 」、即ち、ユーザIDが入力された場合、S35−03に進む。
S35−03において、ユーザID及びデバイスデスクリプションをブロードキャストする。そして、S35−01に戻る。
【0191】
S35−01の判断が「YES 」、即ち、データパケットを受信した場合、S35−04に進む。
S35−04において、前記データパケットを解析する。
S35−05乃至S35−09において、図11のS11−09乃至S11−13と同様な手順によって処理が行われる。
【0192】
次に、前記図13のレシピ処理中のS13−04のサービス実行処理の手順の詳細が、第1実施例と異なるのでその説明を図36を参照しつつ説明する。
図36は、第3実施例のデバイスにおけるサービス実行処理手順を示すフローチャートである。
図36のS36−01乃至S36−04において、図16のS16−01乃至S16−04と同様の手順によって処理が行われる。尚、図36において、図16のS16−05に相当する手順はない。
【0193】
S36−05乃至S36−07において、図16のS16−07乃至S16−09と同様の手順によって処理が行われる。
S36−08において、次のサービスを提供するデバイスからユーザID等のブロードキャストを待って、次サービスを提供するデバイスを決定し、実行用レシピを送信することで複合サービスの実行を継続する。
【0194】
S36−09において、前記の「次サービスを提供するデバイス待ち」処理でエラーが発生したか否かを判断する。
「YES 」、即ち、エラーが発生した場合、S36−17に進む。
「NO」、即ち、エラーが発生しなかった場合、S36−10に進む。
S36−10乃至S36−20において、図16のS16−10乃至S16−20と同様の手順によって処理が行われる。
【0195】
図36のS36−08の次サービスデバイス待ち手順を図37を参照しつつ説明する。図37は、第3実施例のデバイスにおける次サービスデバイス待ち手順を示すフローチャートである。
S37−01において、サービステーブル内の指定複合サービスに関するレコードの中に、自身の提供サービスの次にサービスがあるか否かを判断する。
「NO」、即ち、次にサービスがない場合、指定複合サービスを構成する個々のサービスが全て行われたことになるので終了する。
「YES 」、即ち、次にサービスがある場合、S37−02に進む。
S37−02において、前記次のサービスに注目する。
【0196】
S37−03において、送信元指定なしで「ユーザID及びデバイスデスクリプション」待ちステータスをたてる。
S37−04において、サービスを提供する他のデバイスからユーザID及び図20に示すようなデバイスデスクリプションを受信したか否を判断する。
「NO」、即ち、ユーザID等を受信していない場合、S37−09に進む。
「YES 」、即ち、ユーザID等を受信した場合、S37−05に進む。
S37−05において、前記受信したユーザIDが本デバイス自身が保有するユーザIDと一致するか否かを判断して認知する。
「NO」、即ち、一致しない場合、S37−04に戻る。
「YES 」、即ち、一致する場合、S37−06に進む。
【0197】
S37−06において、前記ユーザIDの認知されたデバイスが注目サービスを提供できるか否かを判断する。
「NO」、即ち、提供できない場合、S37−04に戻る。
「YES 」、即ち、提供できる場合、S37−07に進む。
S37−04乃至S37−06において、複合サービスの実行を指示したユーザが次のサービスを実行させたいデバイスのそばへ行ったと判断するのである。
S37−07において、注目サービスを提供できるデバイスとして前記認知済デバイスを実行用レシピに記録する。
S37−08において、前記認知済デバイスへ実行用レシピを送信して終了する。
【0198】
説明を少し戻す。S37−04の判断において、「NO」、即ち、サービスを提供する他のデバイスからユーザID及びデバイスデスクリプションを受信していない場合、S37−09に進む。
S37−09において、ユーザID等の受信待ち状態が時間切れか否かを判断する。
「NO」、即ち、時間切れでない場合、S37−04に戻る。
「YES 」、即ち、時間切れの場合、エラー終了する。
また、サービスタスクを起動する手順は、全実施例の最後において他の実施例と共にあわせて説明される。
【0199】
[第4実施例]
次に、第4実施例を図面を参照しつつ説明する。第1実施例と異なるところは、レシピがデバイス間で受け渡されてリレーされるのではなく、リモート端末4 から直接各決定デバイスへ実行用レシピが送信される点にある。
第4実施例において参照される図面は、図40乃至図41, 図5乃至図14, 図16乃至図20, 図24である。その中でも図5乃至図7,図11乃至図13, 図17乃至図20, 図24は第1実施例において説明したと同様であるので、その説明を省略する。第1実施例と異なる部分だけを以下に説明する。
【0200】
図40は、第4 実施例の概略タイミングチャートである。コピーサービスが複合サービスとして指定されている。
図40のS40−101 乃至S40−104 において、図3 のS3−101乃至S3−104と同様の手順によって処理される。
S40−105 において、実行用レシピを作成して、前記複合サービスの実施に必要なサービスを提供する全てのデバイスに送信する。例えば、スキャナ1 及びプリンタ3 に前記実行用レシピを同時に送信する。この点が第1実施例と異なり、スキャナ1 とプリンタ3 に同時に実行用レシピが渡されることで、スキャナ1 から画像データが送信される前に、プリンタ3 が受信可能状態になっている確立が高くなる。
【0201】
S40−201 において、決定デバイスの一つであるスキャナ1 は、前記実行用レシピを受信する。
S40−202 において、スキャナ1 は前記実行用レシピに基づいて、スキャンサービスの提供にあたり諸条件を設定する。
S40−203 において、次サービスを提供するプリンタ3 の動作確認要求をプリンタ3 へ送信する。
S40−204 において、原稿を読み取る。
S40−205 において、前記読み取ったデータを次のサービスを行うプリンタ3 に送信し、終了する。
【0202】
一方、S40−301 において、プリンタ3 では、スキャナ1 から実行用レシピを受信する。
S40−302 において、プリントサービスの提供にあたり必要な諸条件が前記実行用レシピに基づいて設定される。
S40−303 において、プリンタ3 からの動作確認へ応答する。
S40−304 において、プリンタ3 は、前記スキャナ1 が読み取ったデータを受信する。
S40−305 において、印刷を行い、終了する。
【0203】
図8は、リモート端末4 における決定デバイスの動作確認手順を示すフローチャートである。
S8−02 のレシピ送信処理において、全ての決定デバイスへ確認用レシピを送信する点が第1実施例と異なっている。その他は第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0204】
次に、図9は、指定複合サービス実行指示手順を示すフローチャートである。S9−03 のレシピ送信処理において、全ての決定デバイスへ実行用レシピを送信する点が第1実施例と異なっている。その他は第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0205】
図10はレシピ作成手順を示すフローチャートである。
S10−03の実行用レシピの送信形態の指定において、本実施例では、レシピをリモート端末4 から全ての決定デバイスへ送信することが必要と書き込む。その他は第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。レシピの例を図41に示す。これらのレシピの例においてもレシピの送信形態の指定が、「レシピをリモート端末4 から全ての決定デバイスへ送信することが必要」となっている点以外は、第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。複合サービスがリモートFAX 及び画像保存の場合のレシピにおいても同様の点が第1 実施例と異なる。
【0206】
図14は、デバイスにおける確認処理手順を示すフローチャートである。第1実施例と異なるところは、S14−04のデバイス間でのレシピの転送処理を行わず、S14−06の処理に移る点である。
図16は、デバイスにおけるサービス実行処理手順を示すフローチャートである。第1実施例と異なるところは、S16−05のデバイス間でのレシピの転送処理を行わず、S16−07の処理に移る点である。
また、サービスタスクを起動する手順は、全実施例の最後において他の実施例と共にあわせて説明される。
【0207】
[第5実施例]
次に、第5実施例を説明する。第1実施例と異なるところは、レシピがデバイス間で正順で受け渡されてリレーされるのではなく、逆順で受け渡されてリレーされる点にある。
第5実施例において参照される図面は、図42乃至図43, 図5乃至図16, 図18乃至図20, 図24, 図38である。その中でも図5乃至図7,図11乃至図13, 図18乃至図20, 図24は第1実施例において説明したと同様であるので、その説明を省略する。第1実施例と異なる部分だけを以下に説明する。
第5実施例において参照されるサービステーブルは、第3実施例と同様な図38に示されるサービステーブルである。
【0208】
図42は、第5実施例の概略タイミングチャートである。コピーサービスが複合サービスとして指定されている。
図42のS42−101 乃至S42−104 において、図3 のS3−101乃至S3−104と同様の手順によって処理が行われる。
S42−105 において、実行用レシピを作成する。そして、前記実行用レシピを最後にサービスを提供するデバイスに送信する。例えば、前記実行用レシピはプリンタ3 に送信される。この点が第1 実施例と異なり、スキャナ1 が画像データを送信する前に、プリンタ3 は確実にデータ受信可能な状態になっている。
【0209】
S42−301 において、決定デバイスの一つであるプリンタ3 は、前記実行用レシピを受信する。
S42−302 において、プリンタ3 は前記実行用レシピに基づいて、プリントサービスの提供にあたり諸条件を設定する。
S42−303 において、プリントサービスより一つ前のサービス、即ちスキャンサービスを提供するスキャナ1 へ実行用レシピを転送する。
【0210】
S42−201 において、スキャナ1 は、プリンタ3 から実行用レシピを受信する。
S42−202 において、スキャンサービスの提供にあたり必要な諸条件が前記実行用レシピに基づいて設定される。
S42−203 において、スキャナ1 は、原稿を読み取る。
S42−204 において、前記読み取ったデータを次のサービスを行うプリンタ3 に送信し、終了する。
S42−304 において、プリンタ3 は、前記スキャナ1 が読み取ったデータを受信する。
S42−305 において、印刷を行い、終了する。
【0211】
図8は、リモート端末4 における決定デバイスの動作確認手順を示すフローチャートである。S8−02 のレシピ送信処理において、最後のサービスを行う決定デバイスへ確認用レシピを送信する点が第1実施例と異なっている。その他は第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0212】
次に、図9は、指定複合サービス実行指示手順を示すフローチャートである。S9−03 のレシピ送信処理において、最後のサービスを提供する決定デバイスへ実行用レシピを送信する点が第1実施例と異なっている。その他は第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0213】
図10はレシピ作成手順を示すフローチャートである。
S10−03のレシピの送信形態の指定において、本実施例では、レシピをデバイス間で逆順に送信することが必要と書き込む。即ち、レシピを後のサービスを行う決定デバイスから一つ前のサービスを行うデバイスへ転送するように指定する。その他は第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0214】
レシピの例を図43に示す。これらのレシピの例においてもレシピの送信形態の指定が、「レシピをデバイス間で逆順に送信することが必要」となっている。そして、データ送信先は指定なしで、データ取り込み元が指定されている。これらの点以外は、第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。複合サービスがリモートFAX 及び画像保存の場合のレシピにおいても同様の点が第1 実施例と異なる。
【0215】
図14は、デバイスにおける確認処理手順を示すフローチャートである。
S14−04のレシピ送信処理において、自身より一つ前のサービスを行う決定デバイスへ確認用レシピを送信する点が第1実施例と異なっている。その他は第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0216】
図16は、デバイスにおけるサービス実行処理手順を示すフローチャートである。S16−05のレシピ送信処理において、自身より一つ前のサービスを行う決定デバイスへ実行用レシピを送信する点が第1実施例と異なっている。その他は第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0217】
図15は、デバイスにおけるレシピ転送処理手順を示すフローチャートである。
図15のS15−01において、レシピの送信形態が「デバイス間におけるレシピの逆順による受け渡し」の要否を判断する。
「NO」、即ち、レシピの逆順による受け渡しが不要な場合、S15−02に進む。これは、上述の第1,第2 実施例に対応している。「YES 」、即ち、レシピの逆順による受け渡しが必要な場合、S15−08に進む。これが第5実施例に対応する。
【0218】
S15−08において、サービステーブル内の指定複合サービスに関するレコードに、自身が提供するサービスの前にサービスがあるか否かを判断する。
「NO」、即ち、前のサービスが無い場合、レシピを転送する必要がないので終了する。
「YES 」、即ち、前のサービスが有る場合、S15−09に進む。
S15−09において、レシピに記録された前のサービス提供デバイスへレシピを転送し、終了する。
【0219】
[ サービスタスクの処理手順 ]
次に、前記S16−09, S36−07等のサービスタスクの処理手順について、図44を参照しつつ説明する。図44は、デバイスにおけるサービスタスク起動手順を示すフローチャートであり、第1 乃至第5 実施例において用いられる
図44のS44−01において、レシピにデータ送信先が指定されているか否かを判断する。
「YES 」、即ち、指定されている場合、S44−02に進む。これは、第1,第2,第4 実施例のサービス1 を提供するデバイス(スキャナ1 )に対応する。サービス1 提供デバイスは、S44−02において、レシピにデータ送信先として記録されたデバイスをデータ送信先として指定し、各サービスタスクを起動する。
【0220】
図44のS44−01の判断が、「NO」、即ち、レシピにデータ送信先が指定されていない場合、S44−03に進む。
S44−03において、レシピにデータ取り込み元が指定されているか否かを判断する。
「NO」、即ち、指定されていない場合、S44−05に進む。これは、第1,第2,第4 実施例のサービス2 を提供するデバイス(プリンタ3 、ファックス、ストレージ)並びに第3,第5 実施例のサービス1 を提供するデバイス(スキャナ1 )に対応している。
S44−05において、サービス2 提供デバイスのサービスタスクは、データ送信先及び取り込み元指定なしで起動される。
【0221】
S44−03 の判断が「YES 」、即ち、レシピにデータ取り込み元が指定されている場合、S44−04に進む。これは、第3,第5 実施例のサービス2 を提供するデバイス(プリンタ3 、ファックス、ストレージ)に対応している。
S44−04において、レシピにデータ取り込み元として記録されたデバイスをデータ取り込み元と指定し、各サービスタスクを実行して、終了する。
【0222】
次に、前記起動手順によって起動したサービスタスクの各実行手順を図45乃至図47を参照しつつ説明する。
図45は、デバイスにおけるスキャンタスク実行手順を示すフローチャートである。
先ず、スキャンサービスを行うスキャナ1 は、図32に示すようなジョブ(JOB) リストを有している。JOB リストには、ジョブ索引番号(Index) 、ジョブ識別番号 (JOB ID) 、ユーザ識別番号( Owner 若しくはUserID) 、進行状態(Status:ステータス) 、その他の情報(Other Informations)が含まれている。
【0223】
図45のS45−01において、スキャナ1 自身に原稿がセットされているか否かを判断する。
「NO」、即ち、セットされていない場合、この判断を繰返す。
「YES 」、即ち、原稿がセットされている場合、S45−02に進む。
S45−02において、JOB リストに前記セットされている原稿に関するジョブを追加する。
【0224】
S45−03において、原稿を読み取る。
S45−04において、読み取った原稿のデータ送信先が指定されているか、即ち、サービスタスクはS44−02の処理にて起動されたか否か判断する。
「NO」、即ち、送信先が指定されていない場合、S45−08に進む。これは、第3,第5 実施例に対応している。
「YES 」、即ち、送信先が指定されている場合、S45−05に進む。これは、第1,第2,第4 実施例に対応している。
【0225】
S45−05において、レシピの送信形態の指定が、「リモート端末4 から全デバイスへ送信」となっているか否かを判断する。
「NO」、即ち、「リモート端末4 から全デバイスへ送信」となっていない場合であり、更に、スキャナ1 から次のサービス提供デバイス、例えば、プリンタ3 に実行レシピを受け渡すことにより、プリンタ3 が稼働していることが確認できている場合、S45−07へ進む。これは、第1,第2 実施例に対応している。
「YES 」、即ち、「リモート端末4 から全デバイスへ送信」となっている場合、S45−06に進む。
【0226】
S45−06において、読取データ送信先であって次サービスを行う決定デバイスの動作確認を行う。例えば、次サービスを行う決定デバイスのIPアドレスを指定したICMP (Internet Control Message Protocol の略) エコー要求パケットを送信し、前記ICMPエコーパケットが返信されるかどうかで確認を行う。動作確認がとれたら、S45−07に進む。
S45−07において、指定された送信先に前記読み取った画像データを送信する。そして、S45−11に進む。
【0227】
説明をS45−04の判断に戻す。この判断が「NO」、即ち、読み取った原稿のデータ送信先が指定されていない場合、S45−08に進む。これは、第3,第5 実施例に対応している。
S45−08において、送信元指定なしで「画像データ送信要求」待ち状態であることを示すデータ待ちステータスを立てる。
S45−09において、画像データ送信要求があるか否かの判断をする。
「NO」、即ち、要求がない場合、この判断を繰返す。
「YES 」、即ち、要求がある場合、S45−10に進む。
S45−10において、要求に付与されたユーザIDを基にJOB リストから送信する画像データを特定して、要求元に画像データを送信する。そして、S45−11に進む。
S45−11において、スキャンタスクの終了を起動元タスクに通知して、終了する。
【0228】
図46は、デバイスにおけるプリント若しくはファックスタスク実行手順を示すフローチャートである。
図46のS46−01において、データ取り込み元の指定があるか否かの判断をする。
「NO」、即ち、データ取り込み元の指定がない場合、S46−03に進む。これは、第1,第2,第4 実施例に対応している。
「YES 」、即ち、データ取り込み元の指定がある場合、S46−02に進む。これは、第3,第5 実施例に対応している。
S46−02 において、指定されたデータ取り込み元へユーザIDを付与したデータ要求を送信する。そして、S46−03に進む。
S46−03において、送信先としてプリンタ3 もしくはファックスモデム2 を指定している画像データ待ち状態であることをステータスに立てる。
【0229】
S46−04において、画像データを受信したかどうか、即ち、上記S13−03にてデータを渡されたか否かを判断する。
「NO」、即ち、画像データを受信していない場合、この判断を繰返す。
「YES 」、即ち、画像データを受信した場合、S46−05に進む。
S46−05において、受信した画像データの形式とレシピに記載された入力ドキュメント形式が同じか否かを判断する。
【0230】
「NO」、即ち、同じでない場合、サービス実行のために処理すべきデータではないと判断してS46−04に戻る。
「YES 」、即ち、同じ場合、サービス実行のために処理すべきデータであると判断してS46−06に進む。
S46−06において、プリント若しくはファックス送信の処理を行う。
S46−07において、プリント若しくはファックスタスクの終了を起動元タスクに通知して、終了する。
【0231】
図47は、デバイスにおけるストレージタスク実行手順を示すフローチャートである。上述したS46−05のような画像データの形式とレシピに記述の形式を比べる処理がないところ、及び、S47−05においてデータ処理として保存処理を行う以外は、図46に示した手順と同じである。
【0232】
以上いくつかの実施例を説明してきたが、いずれの実施例においてもユーザに進行状況等を報知する場合、表示部1c,2c,3c,4b 及び報知部1d,2d,3d,4c の両方によって報知してもよいし、いずれか一方によって報知しても良い。
また、スキャナ1 とプリンタ3 そしてFax モデム2 の全体のシステムをリセットしたい場合、それぞれのデバイスを個々にリセットして回っても良いが、上述のGID を利用すると、スキャナ1 とプリンタ3 そしてFax モデム2 等の各デバイスを同時にリセットすることができる。例えば、同一のGID を有するデバイス同士が連携して複合サービスを提供する場合、一つのトリガで同じGID を持つデバイス同士は同時にリセットすることが可能である。更に、リセットのみならず、同一のGID を有するデバイス同士ならばスリープも同時に行うこと可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の接続構成を示す図
【図2】本発明の実施例のブロック構成図
【図3】第1実施例の概略タイミングチャート
【図4】第1実施例の確認の概略タイミングチャート
【図5】リモート端末におけるメイン作動手順を示すフローチャート
【図6】リモート端末における全使用デバイスの決定手順を示すフローチャート
【図7】リモート端末におけるデバイス情報テーブルからデバイスを決定する手順を示すフローチャート
【図8】リモート端末における決定デバイスの動作等の確認手順を示すフローチャート
【図9】リモート端末における指定複合サービス実行指示手順を示すフローチャート
【図10】リモート端末におけるレシピの作成手順を示すフローチャート
【図11】デバイスにおけるメイン作動手順を示すフローチャート
【図12】デバイスにおけるタスク実行手順を示すフローチャート
【図13】デバイスにおけるレシピ処理手順を示すフローチャート
【図14】デバイスにおける確認処理手順を示すフローチャート
【図15】デバイスにおけるレシピ転送処理手順を示すフローチャート
【図16】デバイスにおけるサービス実行処理手順を示すフローチャート
【図17】リモート端末及びデバイスの所持するサービステーブル
【図18】デバイス情報テーブル
【図19】デバイスからのサービスディスカバリに対するリプライパケットの内容を示す図
【図20】デバイスからのデバイスデスクリプションの内容を示す図
【図21】第1実施例における複合サービスがコピーの場合のレシピ
【図22】第1実施例における複合サービスがリモートFAX の場合のレシピ
【図23】第1実施例における複合サービスが画像保存の場合のレシピ
【図24】スキャナの所持するジョブリスト
【図25】第2実施例の概略タイミングチャート
【図26】第2実施例の確認の概略タイミングチャート
【図27】第2実施例のデバイスにおける次のサ−ビスを提供するデバイスを決定する手順を示すフローチャート
【図28】第2実施例のデバイスにおける実行用レシピの転送手順を示すフローチャート
【図29】第2実施例のレシピの例を示す図
【図30】第3実施例の概略タイミングチャート
【図31】第3実施例の概略タイミングチャート
【図32】第3実施例のリモート端末におけるメイン作動手順を示すフローチャート
【図33】第3実施例のリモート端末における指定複合サービス実行指示手順を示すフローチャート
【図34】第3実施例のリモート端末における指定複合サービス進行確認処理の手順を示すフローチャート
【図35】第3実施例のデバイスにおけるメイン作動手順を示すフローチャート
【図36】第3実施例のデバイスにおけるサービス実行処理手順を示すフローチャート
【図37】第3実施例のデバイスにおける次サービスデバイス待ち手順を示すフローチャートである。
【図38】第3実施例のリモート端末及びデバイスの所持するサービステーブル
【図39】第3実施例のレシピの例を示す図
【図40】第4実施例の概略タイミングチャート
【図41】第4実施例のレシピの例を示す図
【図42】第5実施例の概略タイミングチャート
【図43】第5実施例のレシピの例を示す図
【図44】デバイスにおけるサービスタスク起動手順を示すフローチャート
【図45】デバイスにおけるスキャンタスク実行手順を示すフローチャート
【図46】デバイスにおけるプリント若しくはファックスタスク実行手順を示すフローチャート
【図47】デバイスにおけるストレージタスク実行手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 スキャナ(デバイス)
2 Fax モデム(デバイス)
3 プリンタ(デバイス)
4 PDA(リモート端末)

Claims (25)

  1. 少なくとも一つのサービスを提供するサービス提供手段を有する電子機器を含む複数の電子機器が通信可能に接続され、異なる電子機器が実行するサービスを前記電子機器が互いに通信することで複数組み合わせて実現される複合サービスを提供する複合サービス提供システムにおいて、
    提供を受ける複合サービスを指定する複合サービス指定手段と、
    前記複合サービス指定手段によって指定された複合サービスを提供するために必要となる複数のサービスの夫々について、そのサービスを実行する電子機器を決定する電子機器決定手段と、
    前記電子機器決定手段によって決定された前記電子機器にサービスを実行させて、前記複合サービス指定手段によって指定された前記複合サービスを提供する複合サービス提供手段と、
    を備えたことを特徴とする複合サービス提供システム。
  2. 前記電子機器が提供するサービスの種類を当該電子機器から取得するサービス取得手段をさらに備えており、
    前記電子機器決定手段は、前記サービス取得手段による取得結果に基づいて電子機器の決定を行うことを特徴とする請求項1に記載の複合サービス提供システム。
  3. 前記複合サービスを提供するために利用される複数の電子機器に同一の識別子を割り当て、
    前記電子機器決定手段は、同一の識別子が割り当てられた電子機器の中から、前記複数のサービスの夫々を実行する電子機器を決定することを特徴とする請求項1に記載の複合サービス提供システム。
  4. 前記複合サービス指定手段を備えた電子機器と同一の識別子を有する複数の電子機器の夫々についてその電子機器が提供するサービスの種類を取得するサービス取得手段をさらに備えており、
    前記電子機器決定手段は、前記サービス取得手段による取得結果に基づいて電子機器の決定を行うことを特徴とする請求項3に記載の複合サービス提供システム。
  5. 前記電子機器の夫々が自己に割り当てられた識別子を記憶しており、
    前記サービス取得手段は、前記複合サービス指定手段を備えた電子機器に割り当てられた識別子を含んだ問い合わせを行い、その識別子と同じ識別子を記憶している電子機器から当該電子機器が提供するサービスの種類を含んだ応答を受信することによりサービスの種類を取得することを特徴とする請求項4に記載の複合サービス提供システム。
  6. 前記電子機器決定手段は、電子機器の位置関係に基づいて、電子機器の決定を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  7. 前記電子機器の位置を取得する位置取得手段をさらに備えており、
    前記電子機器決定手段は、前記位置取得手段による取得結果に基づいて電子機器の決定を行うことを特徴とする請求項6に記載の複合サービス提供システム。
  8. 前記複合サービスに関する利用条件を指定する利用条件指定手段をさらに備えており、
    前記電子機器決定手段は、前記利用条件指定手段によって指定された前記利用条件で動作する電子機器を、前記サービスを実行する電子機器に決定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  9. 前記電子機器の性能情報を当該電子機器から取得する性能取得手段と、
    前記性能情報取得手段によって取得した性能情報に基づいて前記利用条件指定手段によって指定された利用条件で動作することができるか否かを判断する動作判断手段と、をさらに備えており、
    前記電子機器決定手段は前記動作判断手段による判断結果に基づいて電子機器の決定を行うことを特徴とする請求項8に記載の複合サービス提供システム。
  10. ユーザを認知するユーザ認知手段をさらに備えており、
    前記電子機器決定手段は、前記ユーザ認知手段によって認知されたユーザに基づいて、電子機器の決定を行うことを特徴とする請求項1に記載の複合サービス提供システム。
  11. 前記電子機器決定手段によってあるサービスを提供する電子機器が複数決定された場合には決定された複数の電子機器の中から一つの電子機器を指定する電子機器指定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  12. 前記電子機器決定手段によって前記複数のサービスの少なくとも一つのサービスを実行する電子機器を決定することができなかった場合に、その旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  13. 複数のサービスの夫々を実行する電子機器の決定は、一つの電子機器に備えられた前記電子機器決定手段によって行われることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  14. 前記電子機器決定手段を備えた電子機器はサービス提供手段を有しており、前記複数のサービスの夫々を実行する電子機器の決定は、前記電子機器決定手段を備えた電子機器を優先して決定することを特徴とする請求項13に記載の複合サービス提供システム。
  15. 前記複合サービス提供手段は、
    前記複数のサービスの夫々について前記電子機器決定手段によって決定された電子機器を関連付けたサービス実行情報を作成する実行情報作成手段と、
    前記実行情報作成手段によって作成されたサービス実行情報を前記電子機器決定手段によって決定された電子機器に対して送信する実行情報送信手段とを備えており、
    前記実行情報送信手段によって送信されたサービス実行情報を受信した電子機器はサービスを実行することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  16. 前記実行情報送信手段は、サービスを提供する各電子機器に備えられており、
    前記サービス実行情報は、複合サービスの最初のサービスを実行する電子機器に最初に送信され、次にサービスを実行する電子機器へと順次送信されていくことを特徴とする請求項15に記載の複合サービス提供システム。
  17. 前記実行情報送信手段は、前記サービス実行情報を複合サービスを構成する各サービスを提供する各電子機器の全てに同時に送信することを特徴とする請求項15に記載の複合サービス提供システム。
  18. 前記実行情報送信手段は、サービスを提供する各電子機器に備えられており、
    前記サービス実行情報は、複合サービスの最後のサービスを実行する電子機器に最初に送信され、その直前にサービスを実行する電子機器へと順々に送信されていくことを特徴とする請求項15に記載の複合サービス提供システム。
  19. 前記複合サービスは、当該複合サービスを提供するために必要となる複数のサービスが所定の順序に従って行われることによって提供されるものであり、
    前記サービスを実行する電子機器の決定は、そのサービスの一つ前に行われるサービスを実行する電子機器に備えられた前記電子機器決定手段によって行われることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  20. 前記複合サービス提供手段は、
    前記複数のサービスのうち少なくとも実行する電子機器が決定されていないサービスと、実行するサービスとを含むサービス実行情報を作成する実行情報作成手段と、
    前記実行情報作成手段によって作成されたサービス実行情報を前記電子機器決定手段によって決定された電子機器に対して送信する実行情報送信手段と、を備えており、
    前記実行情報送信手段によって送信されたサービス実行情報を受信した電子機器はサービスを実行することを特徴とする請求項19に記載の複合サービス提供システム。
  21. 前記複数の電子機器の少なくとも1台はスキャンサービスを有するとともに、前記複数の電子機器の少なくとも1台はプリントサービスを有しており、
    前記複合サービスの一つにコピーサービスがあることを特徴とする請求項1から請求項20のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  22. 前記複数の電子機器の少なくとも1台はスキャンサービスを有するとともに、前記複数の電子機器の少なくとも1台はFAXモデムサービスを有しており、
    前記複合サービスの一つにFAX送信サービスがあることを特徴とする請求項1から請求項20のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  23. 前記複数の電子機器の少なくとも1台はスキャンサービスを有するとともに、前記複数の電子機器の少なくとも1台はストレージサービスを有しており、
    前記複合サービスの一つに画像格納サービスがあることを特徴とする請求項1から請求項20のいずれか1項に記載の複合サービス提供システム。
  24. 少なくとも一つのサービスを提供するサービス提供手段を有する電子機器を含む複数の電子機器が通信可能に接続され、異なる電子機器が実行するサービスを複数組み合わせて実現される複合サービスを提供する複合サービス提供システムを構成する電子機器において、
    提供を受ける複合サービスを指定する複合サービス指定手段と、
    前記複合サービス指定手段によって指定された複合サービスを提供するために必要となる複数のサービスの夫々について、そのサービスを実行する電子機器を決定する電子機器決定手段と、
    前記電子機器決定手段によって決定された前記電子機器にサービスを実行させて、前記複合サービス指定手段によって指定された前記複合サービスを提供する複合サービス提供手段と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  25. 少なくとも一つのサービスを提供するサービス提供手段を有する電子機器を含む複数の電子機器が通信可能に接続され、異なる電子機器が実行するサービスを複数組み合わせて実現される複合サービスを提供する複合サービス提供システムを構成する電子機器であるコンピュータを、
    提供を受ける複合サービスを指定する複合サービス指定手段、
    前記複合サービス指定手段によって指定された複合サービスを提供するために必要となる複数のサービスの夫々について、そのサービスを実行する電子機器を決定する電子機器決定手段、及び
    前記電子機器決定手段によって決定された前記電子機器にサービスを実行させて、前記複合サービス指定手段によって指定された前記複合サービスを提供する複合サービス提供手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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