JP2004353818A

JP2004353818A - Connecting method of double pipe, and tool for its extended caulking

Info

Publication number: JP2004353818A
Application number: JP2003154902A
Authority: JP
Inventors: Makoto Nishimura; 誠西村
Original assignee: Tokico Ltd
Current assignee: Tokico Ltd
Priority date: 2003-05-30
Filing date: 2003-05-30
Publication date: 2004-12-16
Anticipated expiration: 2023-05-30
Also published as: JP4264637B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To increase peel strength and shearing strength of an outer cylinder of a hydraulic shock absorber and a knuckle bracket connected by extended caulking. <P>SOLUTION: The outer cylinder 1 of a hydraulic shock absorber is overlapped with a tubular connecting part 5 of the knuckle bracket 2, and a pair of dies 11 outward in a diameter direction are inserted in the overlapped portions. A pair of punches 12 faces the pair of the dies 11 to process two extended caulking portions 10. The pair of dies 11 is rotated by a holding angle θ1 to face the pair of the punches 12 and thereby to form other two extended caulking portions 10. The dies 1 are commonly used and the punches are suitably selected, the extended caulking portions having biting forms excellent in peel strength and the extended caulking portions having a form, where plate faces are mutually matched, excellent in shearing strength are suitably combined and arranged, so that the peel strength and the shearing strength of the connection between the outer cylinder 1 and the knuckle bracket 2 are increased. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、筒型の油圧緩衝器とブラケット等の管状体どうしを重ね合わせて張出カシメによって結合する重合管の結合方法及びこれに用いる張出カシメ用工具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
例えば、車両の懸架装置に用いられるサスペンションストラットでは、一般的に、筒型の油圧緩衝器の外筒の外側に、ナックルブラケット、スプリングシート等の管状の結合部が重ね合わされ、その重合部分の端部が溶接されて互いに結合されている。
【０００３】
この溶接による結合方法では、溶接時の熱によって、油圧緩衝器の外筒に歪が生じて寸法精度が低下し、溶接作業に時間がかかり生産性が低く、また、溶接の熱によって外筒の内面に生じる酸化スケール及び溶接時に飛散するチリが油圧緩衝器の油液中に混入する虞があるという問題がある。
【０００４】
そこで、従来、例えば特許文献１には、油圧緩衝器の外筒の外側に、ナックルブラケットの管状の結合部を重ね合わせ、この結合部を電気抵抗加熱下で押圧変形させて凹部を形成して、これらを結合させることにより、上記溶接熱に起因する諸問題を解決するようにしたブラケットの結合方法が開示されている。
【０００５】
また、溶接を用いずに板材どうしを結合させる技術として、例えば特許文献２には、重ね合わせた板材を両面からポンチとダイスによってカシメて、一方の部材を他方の部材に食込ませることによって、優れた剥離強度を得るようにした張出カシメによる結合方法が開示されている。なお、この張出カシメによる結合方法を管状体に適用した例はない。
【０００６】
【特許文献１】
特開平９−６０６８２号公報
【特許文献２】
特開昭６２−７７１３０号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献１に記載された結合方法では、結合部の凹部は、せん断に対する強度は有しているが、剥離に対する強度は有していないので、剥離荷重が作用する部位には適していない。一方、特許文献２に記載された張出カシメによる結合方法は、優れた剥離強度を得ることができるが、カシメによって部材に塑性流動が生じて薄肉部を生じるため、せん断強度が低下する。このため、サスペンションストラット等の大きなせん断荷重が作用する部位には適していない。
【０００８】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、せん断荷重及び剥離荷重の両方に対して優れた強度を得ることができ、かつ、生産性に優れた重合管の結合方法及びその張出カシメ用工具を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項１に係る発明は、第１の管状体と第２の管状体とを重ね合わせて、食い込み形状の第１張出カシメ部及び皿面合せ形状の第２張出カシメ部によって結合する重合管の結合方法であって、
前記第１及び第２張出カシメ部に共用のダイを前記第１及び第２の管状体の重合部に挿入し、該重合部の外側から、前記第１張出カシメ部を加工するための第１ポンチ又は前記第２張出カシメ部を加工するための第２ポンチを前記ダイに向かって押圧して前記第１又は第２張出カシメ部を加工し、前記ダイと前記重合部とを相対回転させて、前記第１又は第２ポンチによって前記重合部に順次第１又は第２張出カシメ部を加工することを特徴とする。
このように構成したことにより、食込み形状の第１張出カシメ部によって重合管の剥離強度を高め、皿面合せ形状の第２張出カシメ部によってせん断強度を高めることができ、また、これらに共通のダイを回転させることにより、重合部の周方向に沿って順次張出カシメ部を加工することができる。
請求項２の発明に係る重合管の結合方法は、上記請求項１の構成において、前記第１及び第２の管状体は、一方がシリンダ装置の外筒であり、他方が支持部材であることを特徴とする。
このように構成したことにより、張出カシメによってシリンダ装置の外筒に支持部材を結合することができる。
請求項３の発明に係る重合管の結合方法は、上記請求項２の構成において、前記シリンダ装置は、サスペンション用シリンダであり、前記支持部材は、スプリングシート又はナックルブラケットであることを特徴とする。
このように構成したことにより、張出カシメによって、サスペンション用シリンダの外筒にスプリングシート又はナックルブラケットを結合することができる。
請求項４に係る発明は、請求項１乃至３のいずれかに記載の重合管の結合方法に用いる張出カシメ用工具であって、
前記重合部の直径方向外向きに配置される一対のダイと、該ダイを前記直径方向に沿って移動可能に支持する中空マンドレルと、該中空マンドレル内に挿入されて、前記一対のダイの背面側に楔合して、軸方向移動によって、前記一対のダイを進退動させる作動ロッドと、前記一対のダイに対向可能な少なくとも一対の第１及び第２ポンチとを備えたことを特徴とする。
このように構成したことにより、一対のダイを重合部に挿入し、作動ロッドを軸方向に移動させて、ダイを重合部の内面に当接させ、重合部の外側から第１ポンチ又は第２ポンチを押圧して張出カシメ加工を行う。
また、請求項５の発明に係る張出カシメ用工具は、上記請求項４の構成において、前記第２ポンチは、先端側が小径の段付形状であり、段部を所定の曲率半径を有する曲面部によって連接したことを特徴とする。
このように構成したことにより、張出カシメ部の最低板厚が大きくなり、せん断強度が高まる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明に係る重合管の結合方法を適用したサスペンションストラットを構成する油圧緩衝器の外筒とナックルブラケットとの結合構造について、図１乃至図５を参照して説明する。
【００１１】
サスペンションストラット（図示せず）は、サスペンションメンバの一部を構成するものであり、筒型の油圧緩衝器（サスペンション用シリンダ、シリンダ装置）の下端部に、車軸を支持するナックルを取付けるためのナックルブラケット（支持部材）が結合され、側面部にサスペンションスプリングを受けるためのスプリングシートが結合されている。この油圧緩衝器は、ピストンが摺動可能に嵌装されたシリンダと、その外側に設けられた外筒との間にリザーバが形成された複筒式の油圧緩衝器である。
【００１２】
図１乃至図３に示すように、上記油圧緩衝器の有底円筒状の外筒１（第１の管状体）の底部側の端部に、ナックルブラケット２が取付けられている。ナックルブラケット２は、断面略Ｃ字形のブラケット本体３と断面略コ字形の連結部材４とを結合して、管状結合部５（第２の管状体）と、その側面部から平行に延びる一対の板状の取付部６とが形成されている。取付部６には、取付孔７が設けられている。ブラケット本体３の管状結合部５及び取付部６の両端部には、補強用のフランジ部８、９が形成されている。
【００１３】
ナックルブラケット２の管状結合部５と外筒１との重合部は、張出カシメによって互いに結合されている。張出カシメは、外筒１と管状結合部５との重合部を外側から塑性変形させて内側に突出させ、これにより、外筒１の外周に形成される凹部と管状結合部５の内周に形成される凸部との凹凸嵌合によって、これらを互いに結合させるものである。
【００１４】
このような張出カシメによって形成された張出カシメ部１０は、外筒１と管状結合部５との重合部に、周方向に沿って１列に４ヶ所配置され、これらが所定のピッチＰ１、Ｐ２、Ｐ３、…をもって複数列設けられている（３列のみ図示する）。図１に示すように、周方向に沿って配置された４つの張出カシメ部１０は、２つずつが外筒１及び管状結合部５の直径方向に対向するよう配置されており、ナックルブラケット２の取付部６と干渉しないように、これらの挟み角θ１及びナックルブラケット２に対する中心角θ２が設定されている。なお、張出カシメ部１０は、直径方向に対向する位置に６箇所以上配置してもよい。
【００１５】
周方向に沿って配置される張出カシメ部１０の数及びその列数は、多いほど結合強度を高めることができるが、張出カシメを行う後述するダイ１１及びポンチ１２の形状及び寸法によって、挟み角θ１及びピッチＰ１、Ｐ２、Ｐ３、…の最小値が制限されることになる。また、複数列の張出カシメ部１０は、図２に示すように、外筒１及びナックルブラケット２の下端部側に配置することにより、外筒１に作用する曲げ荷重に対して、フレッチングが発生しにくくなり、疲労強度を高め、耐久性を向上させることができる。
【００１６】
次に、張出カシメ部１０の形状について、図４乃至図６を参照して説明する。
張出カシメ部１０は、図４（又は図５）に示す食込み形状の張出カシメ部１０Ａと、図６に示す皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂとを適宜組合わせて配置されている。
【００１７】
図４に示すように、食込み形状の張出カシメ部１０Ａは、底部に環状溝１７が形成された凹部１８を有するダイ１１と、円柱状の先端部１９（第１ポンチ）を有するポンチ１２とを用いて、管状結合部５及び外筒１の重合部を凸状に張出して、塑性流動によってダイ１１の凹部内にフィルアップさせることによって成形することができる。
【００１８】
食込み形状の張出カシメ部１０Ａは、張出方向Ｆに対して、内側に位置する管状結合部５の凸形状の張出部１３の外周部が外側に位置する外筒１の凸形状の張出部１４の内周部に食込んだ形状となっている。管状結合部５側の張出部１３は、その先端側の外周部が外筒１側の張出部１４に食込んで食込み部Ｋを形成すると共に、この食込み部Ｋによって後退した部分が薄肉部１５（板厚Ｔ１）となっている。また、外筒１側の張出部１４は、その先端の外周縁部に環状突部１６が形成されている。このように、管状結合部５の張出部１３を外筒１の張出部１４に食込ませて食込み部Ｋを形成することにより、管状結合部５と外筒１との剥離強度を大きくすることができる。
【００１９】
なお、他の食込み形状の張出カシメ部として、図５に示すように、リベット４０を用いた張出カシメ部１０Ｃとすることもできる。張出カシメ部１０Ｃは、上述の張出カシメ部１０Ａと共用のダイ１１及び円柱状の先端部を有するポンチ１２（第２ポンチ）を使用し、フランジ部を有する円筒状のリベット４０を用いて、次のようにして形成することができる。▲１▼ポンチ１２にリベット４０をセットし、▲２▼ポンチ１２によってリベット４０を管状結合部５に圧着すると、▲３▼リベット４０によって管状結合部５がピアシングされ、▲４▼外筒１は、ピアシングされず、ダイ１１によってカールされ、その後、▲５▼ポンチ１２及びダイ１１を後退させることによって、▲６▼張出カシメ部１０Ｃが形成される。このとき、リベット４０は、フランジ部が皿状の頭部４０ａとなり、円筒部４０ｂが管状結合部５を貫通して外筒１に食込むことによって、本発明における第１張出カシメ部を構成する。
【００２０】
図６に示すように、皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂは、食込み形状の張出カシメ部１０Ａを成形するものと共用のダイ１１と、段付形状の先端部２２（第２ポンチ）を有するポンチ１２と用いて形成することができる。
【００２１】
皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂは、張出方向Ｆに対して、内側に位置する管状結合部５の皿面形状に突出された張出部２０の外側が、外側に位置する外筒１の皿面形状に突出された張出部２１の内側に嵌合しており、食込み部は形成されていない。また、管状結合部５の張出部２０は、段付形状の先端部２２を有するポンチ１２を用いることによって、張出部２０の最低板厚Ｔ２が充分大きくなっており、張出部２０及び２１の底部厚みＸ２が外筒１の板厚ｔ１より厚く、板厚ｔ１の１．５倍より薄く（ｔ１＜Ｘ２＜１．５・ｔ１）、このとき、管状結合部５の最低板厚Ｔ２が板厚ｔ１の約３０％程度以上となっている。皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂは、食込み形状の張出カシメ部１０Ａを成形するものと同じ形状の凹部１８を有するダイ１１を用いて成形することができる。
【００２２】
皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂは、食込み部を有していないので、剥離強度を得ることはできないが、薄肉部が形成されず、張出部２０の最低板厚Ｔ２が充分大きいので、高いせん断強度を得ることができる。なお、皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂの張出部２０、２１は、過大なせん断荷重に対して、破断することなく、乗り越しが発生して分離する。
【００２３】
次に、皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂを成形するためのポンチ１２の先端部２２の形状について、図７を参照して説明する。
ポンチ１２は、先端の小径のテーパ部２３と、大径の円柱状の基部２４とを曲面部２５（曲率半径Ｒ２）によって滑らかに連接した段付形状の先端部２２を有している。このポンチ１２の各部の寸法例を次に示す。ダイ１１の凹部１８の直径Ｄ１＝１０ｍｍのとき、ポンチ１２の直径Ｄ２＝１４ｍｍ、基部２４の直径Ｄ３＝６．６ｍｍ、テーパ部２３の先端の直径４．６ｍｍ、先端部２２の長さＬ１＝８ｍｍ、先端部２２の基端からテーパ部２３の基端までの長さＬ２＝６ｍｍ、基部２４の長さＬ３＝５ｍｍ、基部２４の側面部と曲面部２５との角度Ａ１＝１３５°、テーパ部２３の角度Ａ２＝２．９°として、張出部２０、２１の底部の厚さＸ２＝２．８〜３．０ｍｍとする。
【００２４】
このような段付形状の先端部２２を有するポンチ１２を用いて、皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂを加工することにより、図１３に示すような円柱形状の先端部１９を有するポンチ１２を用いて皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｃを加工した場合に比して、管状結合部５の最低板厚Ｔ２を厚くすることができ（Ｔ２＞Ｔ３）、せん断強度を高めることができる。
【００２５】
そして、剥離強度に優れる図４（又は図５）に示す食込み形状の張出カシメ部１０Ａと、せん断強度に優れる図６に示す皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂとを適宜組合わせて配置することにより、外筒１と管状結合部５との剥離強度及びせん断強度を高めて外筒１とナックルブラケット２との結合強度を高めることができる。
【００２６】
次に、外筒１とナックルブラケット２とを張出カシメによって結合するための張出カシメ用工具について図１、図８乃至図１２を参照して説明する。
図１２に示すように、張出カシメ用工具２６は、一対のダイ１１及びポンチ１２を備えており、これらのダイ１１及びポンチ１２は、結合すべき外筒２とナックルブラケット２の管状結合部５との重合部をはさんで直径方向に対向して配置されている。ポンチ１２は、駆動手段（図示せず）によって進退動可能となっており、また、図４（又は図５）に示す食込み形状の張出カシメ部１０Ａを成形するための円柱状の先端部１９を有するものと、図６に示す皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂを形成するための段付形状の先端部２２を有するものを適宜選択できるようになっている。これらのポンチ１２に対して、共用の一対のダイ１１は、外筒１の内部に挿入可能な中空マンドレル２７（図８乃至図１１参照）によって径方向に進退動可能に支持されている。
【００２７】
図８乃至図１１に示すように、各ダイ１１は、中空マンドレル２７の先端部に径方向に貫通して形成されたガイド孔２８内に摺動可能に嵌装した一対の受台２９の前面にボルト３０によって固定されている。各受台２９の背面にはテーパ形状のあり溝３１が形成されており、このあり溝３１には、中空マンドレル２７内に挿入され、駆動手段（図示せず）により直線移動する作動ロッド３２の先端側のテーパ部３３に形成されたあり３４が嵌入されている。すなわち、受台２９と作動ロッド３２とは、楔合状態をなすあり溝（メス）３１とあり（オス）３４とを介して連結されており、これにより作動ロッド３２の直線移動に応じてを一対の受台２９が相互に半径方向へ進退動し、これに応じて一対のダイ１１は、図８及び図９に示す退避位置と図１０及び図１１に示すカシメ位置との間を移動することができる。
【００２８】
ポンチ１２の外周部には、バネ３５によって弾性的に支持されたパッド３６が設けられており、ポンチ１２をダイ１１側へ前進させたとき、ポンチ１２に先立ってナックルブラケット２の管状結合部５に当接して、これを押さえ、その後は、ポンチ１２の前進に伴い、バネ３５の圧縮によって後退するようになっている。
【００２９】
また、図１に示すように、ダイ１１及びポンチ１２は、外筒１及びナックルブラケット２に対して、回転させることができ、所定の挟み角θ１もって４つの張出カシメ部１０を加工できるようになっている。
【００３０】
このように構成した張出カシメ用工具２６を用いて、外筒１とナックルブラケット２とを張出カシメによって結合する工程について次に説明する。
外筒１にナックルブラケット２の管状結合部５を嵌合し、これらの重合部に、図８および図９に示す退避位置とした中空マンドレル２７を挿入して一対のダイ１１及びポンチ１２を所定位置に位置決めする。
【００３１】
図１０、図１１及び図１２に示すように、駆動手段（図示せず）によって作動ロッド３２を下方へ動させて、作動ロッド３２にあり３４及びあり溝３１を介して楔合する一対の受台２９を半径方向外側へ移動させ、各受台２９に固定されているダイ１１を拡開させて、外筒１の内面に当接させる。駆動手段（図示せず）により一対のポンチ１２をダイ１１に向かって前進させ、パッド３６をナックルブラケット２の管状結合部５の外周面に当接させ、更にポンチ１２を前進させて、外筒１及び管状結合部５の直径方向に対向配置された２つの張出カシメ部１０を同時に加工する。
【００３２】
張出カシメ加工後、駆動手段により、一対のポンチ１２及びパッド３６を後退させ、また、作動ロッド３２を上方に移動させ、作動ロッド３２にあり３４及びあり溝３１を介して楔合する一対の受台２９を後退させて、一対のダイ１１を図８及び図９に示す退避位置まで後退させる。
【００３３】
次に、図１に示すように、ダイ１１及びポンチ１２を外筒１及びナックルブラケット２の管状結合部５に対して張出カシメ部１０の挟み角θ１だけ回転させて位置決めし、上記と同様、張出カシメ部１０を加工する。このようにして、外筒１およびナックルブラケット２の管状結合部５の周方向に沿って４つの張出カシメ部１０を加工する。
【００３４】
次に、ダイ１１及びポンチ１２を軸方向に所定のピッチＰ１、Ｐ２、Ｐ３、…で順次移動させ、各ピッチにおいて、上記と同様にして４つの張出カシメ部１０を加工する。なお、必要に応じてポンチ１２を選択することにより、食込み形状の張出カシメ部１０Ａ（又は１０Ｃ）及び皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂを適宜組合わせて配置することができる。このようにして、外筒１とナックルブラケット２とを食込み形状及び皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ａ（又は１０Ｃ）、１０Ｂによって結合することができる。
【００３５】
上述のように、外筒１及びナックルブラケット２の管状結合部５の径方向に対向する二箇所を同時に張出カシメするので、これらの重合部に対して成形圧力を効率よく作用させることができ、成形荷重の低減を図ることができる。また、食込み形状の張出カシメ部１０Ａ（又は１０Ｃ）と皿面合せ形状の張出カシメ部１０Ｂとを共通のダイ１１を用いて加工するので、ダイ１１を外筒１の内部で適宜回転させ、また、軸方向に移動させることにより、周方向、軸方向に沿って配置される張出カシメ部１０を容易に加工することができる。
【００３６】
なお、上述の張出カシメ用工具２６において、一対のポンチ１２を二組設けて、図１に示すような挟み角θ１をもって配置し、ダイ１１を回転させて、順次二組のポンチ１２に対向させて、４つの張出カシメ部１０を加工するようにしてもよい。
【００３７】
また、上記実施形態では、本発明をサスペンションストラットの油圧緩衝器の外筒１とナックルブラケット２との結合に適用した場合について説明しているが、本発明は、サスペンションストラットの油圧緩衝器の外筒とサスペンションスプリングのスプリングシートとの結合にも同様に適用することができ、そのほか、管状体の重合部の結合であれば他のものにも適用することができる。
【００３８】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項１の発明に係る重合管の結合方法によれば、食込み形状の第１張出カシメ部によって重合管の剥離強度を高め、皿面合せ形状の第２張出カシメ部によってせん断強度を高めることができ、また、これらに共用のダイを回転させることにより、容易に重合部の周方向に沿って順次張出カシメ部を加工することができる。
請求項２の発明に係る重合管の結合方法によれば、張出カシメによってシリンダ装置の外筒に支持部材を結合することができる。
請求項３の発明に係る重合管の結合方法によれば、張出カシメによって、サスペンション用シリンダの外筒にスプリングシート又はナックルブラケットを結合することができる。
請求項４の発明に係る張出カシメ用工具によれば、一対のダイを重合部に挿入し、作動ロッドを軸方向に移動させて、ダイを重合部の内面に当接させ、重合部の外側から第１ポンチ又は第２ポンチを押圧して張出カシメ加工を行うことができる。
また、請求項５の発明に係る張出カシメ用工具によれば、張出カシメ部の最低板厚を大きくして、重合管のせん断強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る重合管の結合方法を示す油圧緩衝器の外筒及びナックルブラケットの横断面図である。
【図２】図１に示す外筒及びナックルブラケットの側面図である。
【図３】図１に示す外筒及びナック部ブラケットの下面図である。
【図４】図１に示す外筒とナックルブラケットとの結合部における食込み形状の張出カシメ部の縦断面図である。
【図５】リベットを用いた食込み形状の張出カシメ部およびその加工工程を示す図である。
【図６】図１に示す外筒とナックルブラケットとの結合部における皿面合せ形状の張出カシメ部の縦断面図である。
【図７】図６に示す皿面合せ形状の張出カシメ部を加工するためのポンチの側面図である。
【図８】本発明の一実施形態に係る張出カシメ用工具の退避位置にあるダイ側の縦断面図である。
【図９】図８のＡ−Ａ線による横断面図である。
【図１０】図９に示す張出カシメ用工具の加工位置にあるダイ側の縦断面図である。
【図１１】図１０のＢ−Ｂ線による横断面図である。
【図１２】本発明の一実施形態に係る張出カシメ用工具の要部の横断面図である。
【図１３】円柱状の先端部を有するポンチを用いて加工した皿面合せ形状の張出カシメ部の縦断面図である。
【符号の説明】
１外筒（第１の管状体）
２ナックルブラケット
５管状結合部（第２の管状体）
１０Ａ張出カシメ部（第１張出カシメ部）
１０Ｂ張出カシメ部（第２張出カシメ部）
１０Ｃ張出カシメ部（第１張出カシメ部）
１１ダイ
１９先端部（第１ポンチ）
２２先端部（第２ポンチ）
２６張出カシメ用工具
２７中空マンドレル
３２作動ロッド[0001]
[Industrial applications]
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a method for joining a superposed pipe in which a tubular hydraulic shock absorber and a tubular body such as a bracket are overlapped and joined by overhanging caulking, and a tool for overhanging caulking used therefor.
[0002]
[Prior art]
For example, in a suspension strut used for a suspension system of a vehicle, generally, a tubular coupling portion such as a knuckle bracket or a spring seat is superimposed on the outside of an outer cylinder of a cylindrical hydraulic shock absorber, and an end of the overlap portion is provided. The parts are welded and joined together.
[0003]
In this welding method, the heat generated during welding causes distortion in the outer cylinder of the hydraulic shock absorber, resulting in reduced dimensional accuracy, time-consuming welding and low productivity. There is a problem that oxide scale generated on the inner surface and dust scattered during welding may be mixed into the oil solution of the hydraulic shock absorber.
[0004]
Therefore, conventionally, for example, in Patent Document 1, a tubular coupling portion of a knuckle bracket is superimposed on the outside of an outer cylinder of a hydraulic shock absorber, and this coupling portion is pressed and deformed under electric resistance heating to form a concave portion. A bracket connecting method is disclosed which solves the above-mentioned problems caused by welding heat by connecting them.
[0005]
Also, as a technique for joining plate members without using welding, for example, in Patent Document 2, by laminating the overlapped plate members from both sides with a punch and a die, one member is cut into the other member, A bonding method using overhanging caulking that achieves excellent peel strength is disclosed. It should be noted that there is no example in which this joining method by overhang caulking is applied to a tubular body.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-60682 [Patent Document 2]
JP-A-62-77130
[Problems to be solved by the invention]
However, in the joining method described in Patent Literature 1, the concave portion of the joining portion has strength against shearing but does not have strength against peeling, and thus is suitable for a portion where a peeling load acts. Absent. On the other hand, the joining method by overhang caulking described in Patent Literature 2 can obtain excellent peel strength, but the shear strength decreases because plastic flow occurs in the member due to caulking and a thin portion is generated. Therefore, it is not suitable for a portion where a large shear load acts, such as a suspension strut.
[0008]
The present invention has been made in view of the above points, and has excellent strength for both shearing load and peeling load. An object of the present invention is to provide a tool for crimping.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 is configured such that the first tubular body and the second tubular body are overlapped to each other, and the first overhanging caulking portion having the bite shape and the second surface having the plate surface matching shape are provided. (2) A method for joining a polymerization tube joined by an overhang caulking portion,
A die common to the first and second overhang caulking portions is inserted into the overlapping portion of the first and second tubular bodies, and the first overhang caulking portion is processed from outside the overlapping portion. A first punch or a second punch for processing the second overhanging caulking portion is pressed toward the die to process the first or second overhanging caulking portion, and the die and the overlapping portion are formed. The first and second punches are sequentially processed into the overlapping portion by the first or second punch by relative rotation.
With such a configuration, the peeling strength of the polymerization tube can be increased by the first overhanging caulking portion having the bite shape, and the shear strength can be increased by the second overhanging caulking portion having the plate surface shape. By rotating the common die, the overhang caulking portion can be sequentially processed along the circumferential direction of the overlapping portion.
According to a second aspect of the present invention, in the method of the first aspect, one of the first and second tubular bodies is an outer cylinder of a cylinder device, and the other is a support member. It is characterized by.
With this configuration, the support member can be connected to the outer cylinder of the cylinder device by overhanging caulking.
According to a third aspect of the present invention, in the method of the second aspect, the cylinder device is a suspension cylinder, and the support member is a spring seat or a knuckle bracket. .
With this configuration, the spring seat or the knuckle bracket can be connected to the outer cylinder of the suspension cylinder by overhanging caulking.
The invention according to claim 4 is an overhang caulking tool used in the method for connecting a polymerization tube according to any one of claims 1 to 3,
A pair of dies disposed diametrically outward of the overlapping portion, a hollow mandrel that movably supports the dies along the diametric direction, and a back surface of the pair of dies that is inserted into the hollow mandrel. An actuating rod that is wedge-fitted to the side and moves the pair of dies forward and backward by axial movement, and at least a pair of first and second punches that can face the pair of dies. .
With this configuration, the pair of dies is inserted into the overlapping portion, the operating rod is moved in the axial direction, the die is brought into contact with the inner surface of the overlapping portion, and the first punch or the second punch is inserted from outside the overlapping portion. The punch is pressed to perform overhang caulking.
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a tool for overhang caulking according to the fourth aspect, wherein the second punch has a stepped shape with a small diameter at the tip end side, and the stepped portion has a curved surface having a predetermined radius of curvature. It is characterized by being connected by a part.
With this configuration, the minimum thickness of the overhang caulking portion is increased, and the shear strength is increased.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
A connection structure between an outer cylinder of a hydraulic shock absorber and a knuckle bracket constituting a suspension strut to which the method for connecting a polymerization tube according to the present invention is applied will be described with reference to FIGS. 1 to 5.
[0011]
The suspension strut (not shown) constitutes a part of a suspension member, and is a knuckle for attaching a knuckle for supporting an axle to a lower end of a cylindrical hydraulic shock absorber (a cylinder for suspension and a cylinder device). A bracket (support member) is coupled, and a spring seat for receiving a suspension spring is coupled to a side surface. This hydraulic shock absorber is a double-cylinder hydraulic shock absorber in which a reservoir is formed between a cylinder in which a piston is slidably fitted and an outer cylinder provided outside the cylinder.
[0012]
As shown in FIGS. 1 to 3, a knuckle bracket 2 is attached to the bottom end of a cylindrical outer cylinder 1 (first tubular body) having a bottom of the hydraulic shock absorber. The knuckle bracket 2 connects a bracket body 3 having a substantially C-shaped cross section and a connecting member 4 having a substantially U-shaped cross section to form a pair of tubular coupling portions 5 (second tubular bodies) extending in parallel from side surfaces thereof. A plate-shaped mounting portion 6 is formed. The mounting portion 6 is provided with a mounting hole 7. Reinforcing flange portions 8 and 9 are formed at both ends of the tubular coupling portion 5 and the mounting portion 6 of the bracket body 3.
[0013]
The overlapping portion of the tubular connecting portion 5 of the knuckle bracket 2 and the outer tube 1 is connected to each other by overhanging caulking. The overhang caulking plastically deforms the overlapping portion of the outer cylinder 1 and the tubular coupling portion 5 from the outside so as to protrude inward, whereby the recess formed on the outer periphery of the outer cylinder 1 and the inner periphery of the tubular coupling portion 5 are formed. These are connected to each other by the concave and convex fitting with the convex portions formed on the substrate.
[0014]
The overhanging caulking portions 10 formed by such overhanging caulking are arranged at four positions in a row along the circumferential direction at the overlapping portion of the outer cylinder 1 and the tubular coupling portion 5 and are arranged at a predetermined pitch P1. , P2, P3,... (Only three columns are shown). As shown in FIG. 1, four overhang caulking portions 10 arranged along the circumferential direction are arranged so that two of them are diametrically opposed to the outer cylinder 1 and the tubular coupling portion 5. The nip angle θ1 and the center angle θ2 with respect to the knuckle bracket 2 are set so as not to interfere with the mounting portion 6 of the knuckle 2. In addition, the overhang caulking part 10 may be arrange | positioned in the position which opposes in the diameter direction at six or more places.
[0015]
The number and the number of rows of the overhang caulking portions 10 arranged along the circumferential direction can increase the bonding strength as the number increases, but depending on the shape and dimensions of a die 11 and a punch 12 described later that perform overhang caulking, The minimum values of the included angle θ1 and the pitches P1, P2, P3,... Are limited. In addition, as shown in FIG. 2, the overhanging caulking portions 10 in a plurality of rows are arranged on the lower end side of the outer cylinder 1 and the knuckle bracket 2 so that fretting is performed with respect to a bending load acting on the outer cylinder 1. It is less likely to occur, the fatigue strength can be increased, and the durability can be improved.
[0016]
Next, the shape of the overhang caulking portion 10 will be described with reference to FIGS.
The overhanging caulking section 10 is arranged by appropriately combining an overhanging caulking section 10A shown in FIG. 4 (or FIG. 5) and an overhanging caulking section 10B shown in FIG. .
[0017]
As shown in FIG. 4, the overhanging caulking portion 10 </ b> A having a bite shape includes a die 11 having a concave portion 18 in which an annular groove 17 is formed at the bottom portion, and a punch 12 having a columnar tip portion 19 (first punch). , The overlapping portion of the tubular coupling portion 5 and the outer cylinder 1 is protruded in a convex shape, and can be formed by being filled up in the concave portion of the die 11 by plastic flow.
[0018]
The overhanging caulking portion 10A of the bite shape has a protruding portion of the outer cylinder 1 in which the outer peripheral portion of the protruding portion 13 of the tubular coupling portion 5 located on the inner side is located outside with respect to the overhanging direction F. It has a shape in which it penetrates the inner peripheral portion of the protrusion 14. The projecting portion 13 on the side of the tubular connecting portion 5 has an outer peripheral portion on the distal end side biting into the projecting portion 14 on the side of the outer cylinder 1 to form a biting portion K, and a portion retreated by the biting portion K is thin. The portion 15 (plate thickness T1). Further, the projecting portion 14 on the side of the outer cylinder 1 has an annular projection 16 formed on the outer peripheral edge of the tip. As described above, the projecting portion 13 of the tubular coupling portion 5 is cut into the projecting portion 14 of the outer cylinder 1 to form the bite portion K, thereby increasing the peel strength between the tubular coupling portion 5 and the outer cylinder 1. can do.
[0019]
In addition, as shown in FIG. 5, another overhanging caulking portion having a bite shape may be an overhanging caulking portion 10C using a rivet 40. The overhang caulking portion 10C uses a die 11 and a punch 12 (second punch) having a columnar tip, which are shared with the overhang caulking portion 10A, and a cylindrical rivet 40 having a flange portion. Can be formed as follows. (1) The rivet 40 is set on the punch 12, and (2) the rivet 40 is crimped to the tubular connecting portion 5 by the punch 12. (3) The tubular connecting portion 5 is pierced by the rivet 40, and (4) the outer cylinder 1 is The piercing is not performed, the curl is performed by the die 11, and then (5) the punch 12 and the die 11 are retracted to form (6) the overhang caulking portion 10C. At this time, the rivet 40 has a flange portion serving as a dish-shaped head portion 40a, and the cylindrical portion 40b penetrates the tubular coupling portion 5 and bites into the outer cylinder 1, thereby forming the first overhang caulking portion in the present invention. I do.
[0020]
As shown in FIG. 6, the overhanging caulking portion 10B having the plate-to-plate shape is a die 11 that is shared with the one that forms the overhanging caulking portion 10A having the bite shape, and the stepped tip portion 22 (second punch). Can be formed using the punch 12 having
[0021]
The overhanging caulking portion 10B having a countersunk surface shape is such that the outside of the overhang portion 20 protruding into the countersunk shape of the tubular coupling portion 5 located on the inside with respect to the overhang direction F is located on the outside. It fits inside the protruding portion 21 protruding in the shape of the first dish surface, and has no bite portion formed. The projecting portion 20 of the tubular connecting portion 5 has a sufficiently large minimum thickness T2 of the projecting portion 20 by using the punch 12 having the stepped tip portion 22. 21 is thicker than the plate thickness t1 of the outer cylinder 1 and thinner than 1.5 times the plate thickness t1 (t1 <X2 <1.5 · t1). Is about 30% or more of the plate thickness t1. The overhanging caulking portion 10B having the plate-to-plate shape can be formed using the die 11 having the concave portion 18 having the same shape as that of forming the overhanging caulking portion 10A having the bite shape.
[0022]
The overhanging caulking portion 10B having the plate-to-plate shape does not have a cut-in portion, and thus cannot obtain a peeling strength. However, since a thin portion is not formed and the minimum plate thickness T2 of the overhanging portion 20 is sufficiently large. , High shear strength can be obtained. In addition, the overhanging portions 20 and 21 of the overhanging caulking portion 10B having the plate-to-plate shape are separated from each other by an overshoot without being broken by an excessive shear load.
[0023]
Next, the shape of the tip end portion 22 of the punch 12 for forming the overhanging caulking portion 10B having the plate-to-plate shape will be described with reference to FIG.
The punch 12 has a stepped distal end portion 22 in which a small-diameter tapered portion 23 at the distal end and a large-diameter cylindrical base 24 are smoothly connected by a curved surface portion 25 (radius of curvature R2). An example of the dimensions of each part of the punch 12 is shown below. When the diameter D1 of the concave portion 18 of the die 11 is 10 mm, the diameter D2 of the punch 12 is 14 mm, the diameter D3 of the base 24 is 6.6 mm, the diameter of the distal end of the tapered portion 23 is 4.6 mm, and the length L1 of the distal end 22 is L1 = 8 mm, length L2 from the base end of the distal end portion 22 to the base end of the tapered portion 23 = 6 mm, length L3 = 5 mm of the base portion 24, angle A1 between the side surface portion of the base portion 24 and the curved surface portion 25 = 135 °, taper The angle A2 of the portion 23 is set to 2.9 °, and the thickness X2 of the bottom portions of the overhang portions 20 and 21 is set to 2.8 to 3.0 mm.
[0024]
The punch 12 having the cylindrical tip 19 as shown in FIG. 13 is formed by processing the protruding caulking portion 10B having the countersunk shape using the punch 12 having the stepped tip 22. As compared with the case where the overhanging caulked portion 10C having the plate-to-plate shape is processed by using, the minimum plate thickness T2 of the tubular joint portion 5 can be increased (T2> T3), and the shear strength can be increased. .
[0025]
4 (or FIG. 5), which is excellent in peel strength, and an overhanging caulking portion 10B, which is superior in shear strength, and a plate surface matching shape shown in FIG. 6, which is excellent in shear strength, are arranged. By doing so, the peel strength and the shear strength between the outer cylinder 1 and the tubular coupling portion 5 can be increased, and the coupling strength between the outer cylinder 1 and the knuckle bracket 2 can be increased.
[0026]
Next, an overhang caulking tool for joining the outer cylinder 1 and the knuckle bracket 2 by overhang caulking will be described with reference to FIGS. 1 and 8 to 12.
As shown in FIG. 12, the overhang caulking tool 26 includes a pair of dies 11 and punches 12, and the dies 11 and the punches 12 are formed by connecting the outer cylinder 2 to be connected to the knuckle bracket 2. 5 are disposed so as to face each other in the diametrical direction with the overlapped portion with No. 5. The punch 12 can be moved forward and backward by a driving means (not shown), and has a cylindrical tip portion 19 for forming a bulging portion 10A having a biting shape shown in FIG. 4 (or FIG. 5). 6 and the one having a stepped tip portion 22 for forming the overhanging caulking portion 10B of the dish-matched shape shown in FIG. 6 can be selected as appropriate. A pair of common dies 11 are supported by the hollow mandrels 27 (see FIGS. 8 to 11) that can be inserted into the outer cylinder 1 so as to be able to move forward and backward in the radial direction.
[0027]
As shown in FIGS. 8 to 11, each die 11 has a front surface of a pair of receiving stands 29 slidably fitted in guide holes 28 formed radially through the distal end of the hollow mandrel 27. Are fixed by bolts 30. A tapered dovetail groove 31 is formed on the back surface of each pedestal 29. In this dovetail groove 31, an operating rod 32 inserted into the hollow mandrel 27 and linearly moved by a driving means (not shown) is formed. A dovetail 34 formed in the tapered portion 33 on the distal end side is fitted. That is, the pedestal 29 and the operating rod 32 are connected via the dovetail groove (female) 31 and the dovetail (male) 34 in a wedge-engaged state. The pair of receiving bases 29 reciprocate in the radial direction with respect to each other, and accordingly, the pair of dies 11 move between the retracted position illustrated in FIGS. 8 and 9 and the swaging position illustrated in FIGS. 10 and 11. be able to.
[0028]
A pad 36 elastically supported by a spring 35 is provided on an outer peripheral portion of the punch 12. When the punch 12 is advanced toward the die 11, the tubular coupling portion 5 of the knuckle bracket 2 is provided prior to the punch 12. , And is pressed down, and then retracted by the compression of the spring 35 as the punch 12 advances.
[0029]
Also, as shown in FIG. 1, the die 11 and the punch 12 can be rotated with respect to the outer cylinder 1 and the knuckle bracket 2, so that the four overhang caulking portions 10 can be machined at a predetermined clamping angle θ1. It has become.
[0030]
Next, a process of connecting the outer cylinder 1 and the knuckle bracket 2 with the overhang caulking using the overhang caulking tool 26 configured as described above will be described.
The tubular connecting portion 5 of the knuckle bracket 2 is fitted to the outer cylinder 1, and the hollow mandrel 27 at the retracted position shown in FIGS. Position in position.
[0031]
As shown in FIGS. 10, 11 and 12, the operating rod 32 is moved downward by a driving means (not shown), and a pair of receiving members which are wedge-engaged with the operating rod 32 via the dovetail 34 and the dovetail groove 31. The pedestals 29 are moved radially outward, and the dies 11 fixed to the receiving pedestals 29 are expanded to abut on the inner surface of the outer cylinder 1. A pair of punches 12 are advanced toward the die 11 by driving means (not shown), the pads 36 are brought into contact with the outer peripheral surface of the tubular coupling portion 5 of the knuckle bracket 2, and the punches 12 are further advanced to make the outer cylinder The two overhanging crimping portions 10 diametrically opposed to one another and the tubular connecting portion 5 are simultaneously processed.
[0032]
After the overhang caulking process, the pair of punches 12 and the pad 36 are retracted by the driving means, and the operating rod 32 is moved upward. The pedestal 29 is retracted, and the pair of dies 11 is retracted to the retracted position shown in FIGS. 8 and 9.
[0033]
Next, as shown in FIG. 1, the die 11 and the punch 12 are rotated with respect to the outer cylinder 1 and the tubular coupling portion 5 of the knuckle bracket 2 by the sandwiching angle θ1 of the overhanging caulking portion 10, and are positioned as described above. The overhang caulking section 10 is processed. In this way, the four overhang caulking portions 10 are machined along the circumferential direction of the outer tube 1 and the tubular connecting portion 5 of the knuckle bracket 2.
[0034]
Next, the die 11 and the punch 12 are sequentially moved in the axial direction at predetermined pitches P1, P2, P3,..., And at each pitch, the four overhang caulking portions 10 are processed in the same manner as described above. In addition, by selecting the punch 12 as needed, the overhanging caulking portion 10A (or 10C) having a bite shape and the overhanging caulking portion 10B having a countersunk shape can be appropriately arranged. In this manner, the outer cylinder 1 and the knuckle bracket 2 can be connected by the overhanging caulking portions 10A (or 10C) and 10B having the bite shape and the plate surface matching shape.
[0035]
As described above, since the radially opposite two locations of the outer cylinder 1 and the tubular coupling portion 5 of the knuckle bracket 2 are simultaneously extended and caulked, the molding pressure can be efficiently applied to these overlapping portions. In addition, the molding load can be reduced. Further, since the overhanging caulking portion 10A (or 10C) having the bite shape and the overhanging caulking portion 10B having the plate surface shape are processed using the common die 11, the die 11 is appropriately rotated inside the outer cylinder 1. In addition, by moving in the axial direction, the overhang caulking portion 10 arranged along the circumferential direction and the axial direction can be easily processed.
[0036]
In the above-described overhanging crimping tool 26, two sets of a pair of punches 12 are provided, arranged at an included angle θ1 as shown in FIG. 1, and the die 11 is rotated to sequentially face the two sets of punches 12. Then, the four overhang caulking portions 10 may be processed.
[0037]
Further, in the above embodiment, the case where the present invention is applied to the connection between the outer cylinder 1 of the hydraulic shock absorber of the suspension strut and the knuckle bracket 2 is described. The present invention can be similarly applied to the connection between a cylinder and a spring seat of a suspension spring. In addition, the present invention can be applied to any other connection provided that the overlapped portion of a tubular body is connected.
[0038]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the method for joining polymerization tubes according to the first aspect of the present invention, the peeling strength of the polymerization tube is increased by the first overhanging caulking portion having the bite shape, and the second overhang of the plate surface is formed. The shear strength can be increased by the caulking portion, and by rotating a common die, the overhanging caulking portion can be easily processed sequentially along the circumferential direction of the overlapping portion.
According to the method of connecting a polymerization tube according to the second aspect of the present invention, the support member can be connected to the outer cylinder of the cylinder device by overhang caulking.
According to the method of connecting a polymerization tube according to the third aspect of the present invention, the spring seat or the knuckle bracket can be connected to the outer cylinder of the suspension cylinder by overhang caulking.
According to the tool for overhang caulking according to the invention of claim 4, a pair of dies are inserted into the overlapping portion, the operating rod is moved in the axial direction, and the dies are brought into contact with the inner surface of the overlapping portion. The first punch or the second punch can be pressed from the outside to perform the overhang caulking process.
Further, according to the overhang caulking tool according to the fifth aspect of the present invention, it is possible to increase the minimum thickness of the overhang caulking portion and increase the shear strength of the polymerization tube.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an outer cylinder of a hydraulic shock absorber and a knuckle bracket showing a method of connecting a polymerization tube according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of the outer cylinder and the knuckle bracket shown in FIG.
FIG. 3 is a bottom view of the outer cylinder and a knuck part bracket shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a biting-shaped overhanging caulking portion at a joint portion between the outer cylinder and the knuckle bracket shown in FIG. 1;
FIG. 5 is a diagram showing a bite-shaped overhang caulking portion using a rivet and a processing step thereof.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view of an overhanging caulking portion having a countersunk shape at the joint between the outer cylinder and the knuckle bracket shown in FIG. 1;
FIG. 7 is a side view of a punch for processing the overhanging caulking portion having a countersunk shape shown in FIG. 6;
FIG. 8 is a vertical cross-sectional view of the overhanging tool according to the embodiment of the present invention on the die side at a retracted position.
FIG. 9 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view of a die at a processing position of the overhang caulking tool shown in FIG. 9;
FIG. 11 is a transverse sectional view taken along line BB of FIG. 10;
FIG. 12 is a cross-sectional view of a main part of the overhang caulking tool according to one embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a vertical cross-sectional view of an overhanging caulking portion having a countersunk shape processed using a punch having a columnar tip.
[Explanation of symbols]
1 outer cylinder (first tubular body)
2 Knuckle bracket 5 Tubular joint (second tubular body)
10A Overhang caulking section (1st overhang caulking section)
10B Overhang caulking section (2nd overhang caulking section)
10C Overhang caulking section (1st overhang caulking section)
11 Die 19 Tip (1st punch)
22 Tip (second punch)
26 Tool for overhanging caulking 27 Hollow mandrel 32 Operating rod

Claims

第１の管状体と第２の管状体とを重ね合わせて、食い込み形状の第１張出カシメ部及び皿面合せ形状の第２張出カシメ部によって結合する重合管の結合方法であって、
前記第１及び第２張出カシメ部に共用のダイを前記第１及び第２の管状体の重合部に挿入し、該重合部の外側から、前記第１張出カシメ部を加工するための第１ポンチ又は前記第２張出カシメ部を加工するための第２ポンチを前記ダイに向かって押圧して前記第１又は第２張出カシメ部を加工し、前記ダイと前記重合部とを相対回転させて、前記第１又は第２ポンチによって前記重合部に順次第１又は第２張出カシメ部を加工することを特徴とする重合管の結合方法。A method of joining a polymerization tube in which a first tubular body and a second tubular body are overlapped and joined by a first overhanging caulking portion having a bite shape and a second overhanging portion having a countersunk shape,
A die common to the first and second overhang caulking portions is inserted into the overlapping portion of the first and second tubular bodies, and the first overhang caulking portion is processed from outside the overlapping portion. A first punch or a second punch for processing the second overhanging caulking portion is pressed toward the die to process the first or second overhanging caulking portion, and the die and the overlapping portion are formed. A method for joining polymerization tubes, wherein the first and second punches are sequentially processed into the polymerization portion by the first or second punch while being relatively rotated.

前記第１及び第２の管状体は、一方がシリンダ装置の外筒であり、他方が支持部材であることを特徴とする請求項１に記載の重合管の結合方法。2. The method according to claim 1, wherein one of the first and second tubular bodies is an outer cylinder of a cylinder device, and the other is a support member. 3.

前記シリンダ装置は、サスペンション用シリンダであり、前記支持部材は、スプリングシート又はナックルブラケットであることを特徴とする請求項２に記載の重合管の結合方法。The method according to claim 2, wherein the cylinder device is a suspension cylinder, and the support member is a spring seat or a knuckle bracket.

請求項１乃至３のいずれかに記載の重合管の結合方法に用いる張出カシメ用工具であって、
前記重合部の直径方向外向きに配置される一対のダイと、該ダイを前記直径方向に沿って移動可能に支持する中空マンドレルと、該中空マンドレル内に挿入されて、前記一対のダイの背面側に楔合して、軸方向移動によって、前記一対のダイを進退動させる作動ロッドと、前記一対のダイに対向可能な少なくとも一対の第１及び第２ポンチとを備えたことを特徴とする張出カシメ用工具。An overhang caulking tool used in the method for connecting a polymerization tube according to any one of claims 1 to 3,
A pair of dies arranged diametrically outward of the overlapping portion, a hollow mandrel movably supporting the dies along the diametrical direction, and a rear surface of the pair of dies inserted into the hollow mandrel. A pair of dies, and an operating rod that moves the pair of dies forward and backward by axial movement, and at least a pair of first and second punches that can face the pair of dies. Tool for overhang caulking.

前記第２ポンチは、先端側が小径の段付形状であり、段部を所定の曲率半径を有する曲面部によって連接したことを特徴とする請求項４に記載の張出カシメ用工具5. The tool according to claim 4, wherein the second punch has a stepped shape with a small diameter at the tip end side, and the steps are connected by a curved surface having a predetermined radius of curvature. 6.