JP2004353624A - 電動液体ポンプの制御方法および装置 - Google Patents

電動液体ポンプの制御方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動液体ポンプの回転方向を切り換えたり、大トルクにて再起動させたりすることにより、異物の噛み込みを確実かつ的確に処理し電動液体ポンプを起動させる。
【解決手段】電動モータ12によって駆動される液体ポンプ11から必要液圧の液体を液圧回路13に供給する電動液体ポンプ10の制御装置20は、マイコン21を備えている。マイコン21は、電動モータ12の回転数を検出し(ステップ106)、検出された電動モータ12の回転数Rが所定回転数R1以下となった場合には、電動モータ12を逆回転させ、その後再び正回転させる回転方向の切換処理を少なくとも1回以上行う(ステップ116〜122)。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体ポンプとしての油圧ポンプを電動モータによって駆動するようにした小形でコンパクトな電動液体ポンプとしての電動油圧ポンプは、例えば自動車の停車中にエンジンをアイドリングストップする場合に、自動変速機のクラッチに必要油圧の作動油を供給し、或いはハイブリッド車の電気モータの冷却ジャケットに必要油圧の冷却油を供給するために使用されている。
【0003】
かかる電動液体ポンプの制御方法としては、制御電圧を最低にして起動処理を行い、起動に成功しなければ所定の時間間隔で且つ所定回数以下の範囲で起動処理を繰り返し行い、起動に成功した後は定電流制御を行うものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−009581号公報(段落〔0014〕〔0015〕、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電動液体ポンプは、エンジンなどの大トルク機関により駆動されるメカ式油圧ポンプに比べトルクが小さいため、製造時に生じたり、動作時の摺動によって生じたりする切り粉などの異物が噛み込んだ場合には、メカ式油圧ポンプによれば噛み潰せる異物でも噛み込んでしまい、これにより、電動液体ポンプの回転数が減少し、停止する場合があった。この場合、上記従来技術の電動液体ポンプの制御方法においては、上述した起動処理を繰り返し行うことにより異物の噛み込みを除去することができる場合もあるが、必ずしも全ての場合において除去することができるものではなかった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した各問題を解消するためになされたもので、電動液体ポンプの回転方向を切り換えたり、大トルクにて再起動させたりすることにより、異物の噛み込みを確実かつ的確に処理し電動液体ポンプを起動させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御方法において、電動モータの回転数を検出し、検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合には、電動モータを逆回転させ、その後再び正回転させる回転方向の切換処理を少なくとも1回以上行うことである。
【0008】
これによれば、電動液体ポンプが異物を噛み込んだ場合、電動モータを逆回転させ、その後再び正回転させるので、噛み込んだ異物を取り除くことができる。したがって、電動液体ポンプの異物の噛み込みを確実かつ的確に処理し電動液体ポンプを起動させることができる。
【0009】
また、請求項2に係る発明の構成上の特徴は、電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御方法において、電動モータの回転数を検出し、検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合には、電動モータを少なくとも1回以上正回転方向に再起動させ、それでも電動モータが回転しない場合には、この電動モータを逆回転させ、その後再び正回転させる回転方向の切換処理を少なくとも1回以上行うことである。
【0010】
これによれば、電動液体ポンプが異物を噛み込んだ場合、まず、1回以上電動モータを正回転させることにより、異物の噛み潰し、取り除きによって噛み込んだ異物の除去処理を行い、それでも除去できない場合には、電動モータを逆回転させ、その後再び正回転させることにより、噛み込まれた異物を取り除くことができる。したがって、電動液体ポンプの異物の噛み込みをより確実かつ的確に処理し電動液体ポンプを起動させることができる。
【0011】
また、請求項3に係る発明の構成上の特徴は、電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御方法において、電動モータの回転数を検出し、検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合には、電動モータを大トルクにて再起動させる再起動処理を少なくとも1回以上行うことである。
【0012】
これによれば、電動液体ポンプが異物を噛み込んだ場合、電動モータを大トルクにて再起動させるので、噛み込んだ異物を噛み潰して取り除くことができる。したがって、電動液体ポンプの異物の噛み込みを確実かつ的確に処理し電動液体ポンプを起動させることができる。
【0013】
また、請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜請求項3の何れか一項において、電動モータが再起動しない場合には、フェイル処理を行うことである。これによれば、請求項1〜請求項3に記載の異物除去処理を行っても電動モータが再起動しない場合には、電動液体ポンプの作動を確実かつ的確に停止するとともに警告することができる。
【0014】
また、請求項5に係る発明の構成上の特徴は、電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御装置において、電動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、この回転数検出手段によって検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合、電動モータを逆回転させ、その後再び正回転させる回転方向の切換処理を少なくとも1回以上行う回転切換手段とを備えたことである。
【0015】
これによれば、電動液体ポンプが異物を噛み込んだ場合、回転切換手段によって、電動モータを逆回転させ、その後再び正回転させるので、噛み込んだ異物を取り除くことができる。したがって、電動液体ポンプの異物の噛み込みを確実かつ的確に処理し電動液体ポンプを起動させることができる。
【0016】
また、請求項6に係る発明の構成上の特徴は、電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御装置において、電動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、この回転数検出手段によって検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合には、電動モータを大トルクにて再起動させる再起動処理を少なくとも1回以上行う大トルク再起動手段とを備えたことである。
【0017】
これによれば、電動液体ポンプが異物を噛み込んだ場合、大トルク再起動手段によって、電動モータを大トルクにて再起動させるので、噛み込んだ異物を噛み潰して取り除くことができる。したがって、電動液体ポンプの異物の噛み込みを確実かつ的確に処理し電動液体ポンプを起動させることができる。
【0018】
また、請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項5または請求項6において、電動モータをセンサレスブラシレスDCモータとし、回転数検出手段はセンサレスブラシレスDCモータに3相電圧を印加する3線の電圧変化に基づいて回転数を検出することである。
【0019】
これによれば、電動モータの回転数検出手段は、センサレスブラシレスDCモータの制御回路に備えられているものを使用し別途設ける必要がないので、構成が簡単で低コストの電動液体ポンプの制御装置を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る電動液体ポンプの制御方法および装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は電動液体ポンプを適用した電動油圧ポンプの制御装置のブロック図を示しており、図2は制御装置にて実行されるプログラムを表すフローチャートである。
【0021】
図1において、電動液体ポンプとしての電動油圧ポンプ10は、例えばトロコイドポンプ、ギヤポンプ等の定吐出式の油圧ポンプ11(液体ポンプ)がセンサレス三相ブラシレスDCモータにより構成されている電動モータ12によって駆動されるものであり、油圧回路13(液圧回路)に必要油圧(必要液圧)を供給するものである。通常作動時に電動モータ12は正回転駆動され、これにより油圧ポンプ11は所定方向に作動油を供給する。油圧回路13は、例えば自動車の停車中にエンジンをアイドリングストップする場合に、自動変速機のクラッチに必要油圧の作動油を供給する回路、或いはハイブリッド車の電気モータの冷却ジャケットに必要油圧の冷却油を供給する回路である。
【0022】
電動モータ12は制御装置20に電気的に接続されている。制御装置20は、マイコン21およびモータ駆動回路22を備えている。マイコン21は各種の検出信号を入力し、それら検出信号に基づいて制御値を演算し、さらに、この制御値に基づいてPWM演算を行って、その結果をモータ駆動回路22に出力し、モータ駆動回路22を介して電動モータ12を駆動する。
【0023】
モータ駆動回路22は、モータ駆動IC22aおよびFET回路22bを備えている。FET回路22bは、直流電源であるバッテリ14からシャント抵抗Rsを介して電動モータ12の3線(U相、V相、W相の各モータ線)の中の2線間に順次電圧を印加して電動モータ12を単位回転角度ずつ回転駆動させるものである。モータ駆動IC22aは、マイコン21からの指令電圧に基づいて各2線間に印加する電圧をオン、オフしてデューティ制御し、電動モータ12に印加される平均電圧を指令電圧に制御するものである。
【0024】
電動モータ12の3線には単位角度回転検出回路23が接続され、単位角度回転検出回路23は、電動モータ12の回転につれて循環する3線の中の低電圧線を順次検出して電動モータ12の単位角度回転を検出し、単位角度回転信号をモータ駆動IC22aに送出する。この単位角度回転信号はモータ駆動IC22aで電動モータ12の駆動制御に使用されるとともに、モータ駆動IC22aを経由してマイコン21に送出される。マイコン21は一定時間内に送出された単位角度回転検出信号を計数して電動モータ12の回転数を演算する。
【0025】
マイコン21には、シャント抵抗Rsの両端子間の電圧を測定して電動モータ12に供給される電流値Iを検出する電源電流検出回路24が接続されており、電源電流検出回路24から電流値Iの検出信号(モータ電流信号)が入力されている。また、この検出信号はモータ駆動IC22aにも出力されるようになっている。
【0026】
マイコン21は、各種演算処理を行うCPU21aと、CPU21aが実行する各種プログラムを予め格納したROM21bと、CPU21aが演算処理中に必要なデータを読み書きするRAM21cと、単位角度回転信号およびモータ電流信号を入力し、電動モータ12を駆動する指令電圧をモータ駆動IC22aに出力する入出力回路(図示省略)などから構成されている。ROM21bには、モータ回転数演算プログラム、モータ電流値とモータ回転数とに基づいて油温を正確に推定し、油圧ポンプ11から必要油圧の作動油を油圧回路13に供給するモータ制御プログラム、および検出されたモータ電流と目標値との差を演算し、比例制御および積分制御を用いて電動モータ12に印加する指令電圧を演算しモータ駆動IC22aに出力する電流制御プログラム等が記憶されている。
【0027】
次に、上記実施の形態の作動について説明する。マイコン21は、油圧ポンプ11から必要油圧を吐出して油圧回路に供給するためにモータ電流を所定値で電動モータ12を電流制御して駆動する。マイコン21は、所定の短時間毎に、上記フローチャートに対応したプログラムを繰り返し実行する。マイコン21は、図2のステップ100にてプログラムの実行を開始する毎に、ステップ102にて、電源電流検出回路24によってモータ電流(電動モータ12を流れる電流値I)を検出し(ステップ102)、この電流値Iが所定値I1以上であるか否かを判定し、電流値Iが所定値I1以上である場合には、プログラムをステップ106以降に進め(ステップ104)、油圧ポンプ11が異物を噛み込んだか否かを判定し、噛み込んでいる場合には噛み込み状態を解消する処理を実行する。電流値Iが所定値I1未満である場合には、電動モータ21が何らかの理由で停止中であると判定し、噛み込み状態の解消処理を行わないで待機する。
【0028】
マイコン21は、ステップ106にて、単位回転角度検出回路23からの単位角度回転信号によって電動モータ12の回転数Rを検出し、ステップ108にて、回転数Rが所定回転数R1以下であるか否かを判定する。すなわちマイコン21は、回転数Rが所定回転数R1より大きければ、油圧ポンプ11は異物を噛み込んでおらず正常に作動していると判定し、プログラムをステップ126に進め、プログラムを一旦終了し、回転数Rが所定回転数R1以下であれば、油圧ポンプ11は異物を噛み込んでいると判定し、再起動処理(ステップ110〜114)を実行し、それでも起動しない場合には、回転方向の切換処理(ステップ116〜122)を実行する。
【0029】
再起動処理においては、ステップ110にて、異物の噛み込みによってほとんど回転していない電動モータ12を一旦停止させた後に再び停止前の回転方向に回転させ(正回転させ)、ステップ112にて、この処理により異物が噛み潰され、或いは取り除かれて再び正回転を開始したすなわち起動に成功したと判定すれば、プログラムをステップ126に進め、プログラムを一旦終了する。ステップ112にて、ステップ110の処理によっても起動に成功したと判定されなければ、ステップ110および112の処理を少なくとも所定回数Na(例えば2回)繰り返し実行し、それでも再起動しない場合には、プログラムをステップ116以降に進める。所定回数Na以内に再起動した場合には、プログラムをステップ126に進め、プログラムを一旦終了する。
【0030】
前述した再起動処理によってほとんどの異物噛み込みは解消されるが、それでも解消されない異物噛み込みを解消するために、以下の回転方向の切換処理(ステップ116〜122)を実行する。この処理においては、ステップ116にて、異物の噛み込みによって回転していない電動モータ12を停止前の回転方向と逆方向に回転させ(逆回転させ)、ステップ118にて、一旦停止させた後に再び停止前の回転方向に回転させる(正回転させる)。ステップ120にて、この一連の処理により異物が噛み潰され、或いは取り除かれて再び正回転を開始したすなわち起動に成功したと判定すれば、プログラムをステップ126に進め、プログラムを一旦終了する。ステップ120にて、上記一連の処理によっても起動に成功したと判定されなければ、ステップ116〜120の一連の処理を少なくとも所定回数Nb(例えば2回)繰り返し実行し、それでも再起動しない場合には、プログラムをステップ124に進める。所定回数Nb以内に再起動した場合には、プログラムをステップ126に進め、プログラムを一旦終了する。
【0031】
そして、回転方向の切換処理によっても異物の噛み込みが解消されない場合には、ステップ124にて、上述したプログラムの処理および電動モータの制御処理を停止するとともに警告を発するフェイル処理を実行する。
【0032】
上述した実施の形態によれば、電動液体ポンプ10が異物を噛み込んだ場合、まず、1回以上電動モータ12を正回転させることにより、異物の噛み潰し、取り除きによって噛み込んだ異物の除去処理を行い(ステップ110〜114)、それでも除去できない場合には、電動モータ12を逆回転させ、その後再び正回転させることにより、噛み込まれた異物を取り除くことができる(ステップ116〜122)。したがって、電動液体ポンプ10の異物の噛み込みをより確実かつ的確に処理し電動液体ポンプ10を起動させることができる。
【0033】
また、ステップ106および108の処理により、電動液体ポンプ10が異物を噛み込んだことを確実に検出することができる。
【0034】
また、電動モータ12が再起動しない場合には、ステップ124にてフェイル処理を行うので、ステップ110〜122の異物除去処理を行っても電動モータ12が再起動しない場合には、電動液体ポンプ10の作動を確実かつ的確に停止するとともに警告することができる。
【0035】
また、電動モータ12をセンサレスブラシレスDCモータとし、回転数検出手段としての単位回転角度検出回路23はセンサレスブラシレスDCモータに3相電圧を印加する3線の電圧変化に基づいて回転数を検出するので、電動モータの回転数検出手段は、センサレスブラシレスDCモータの制御装置20に備えられているものを使用し別途設ける必要がないので、構成が簡単で低コストの電動液体ポンプの制御装置を提供することができる。
【0036】
また、本発明を歯面と歯面が接近してポンプ作用を発揮するポンプ例えばトロコイドポンプ、ギヤポンプなどに適用するのが好ましい。これらポンプの正回転時に歯面と歯面とが接合する側に異物が噛みこむので、これを逆方向に回転させれば、異物を挟んでいる両歯面を離間させ、異物を容易に取り除くことができる。
【0037】
なお、上述した実施の形態においては、油圧ポンプ11の異物の噛み込みを検出した場合、再起動処理(ステップ110〜114)を実行しないで、回転方向の切換処理(ステップ116〜122)のみを実行するようにしてもよい。これによれば、電動液体ポンプ10が異物を噛み込んだ場合、電動モータ12を逆回転させ、その後再び正回転させるので、噛み込んだ異物を取り除くことができる。したがって、電動液体ポンプ10の異物の噛み込みを確実かつ的確に処理し電動液体ポンプ10を起動させることができる。
【0038】
また、上述した実施の形態においては、上述した再起動処理(ステップ110〜114)または回転方向の切換処理(ステップ116〜122)に代えて、電動モータ12を大トルクにて再起動させる再起動処理を少なくとも1回以上行うようにしてもよい。この場合、上述した再起動処理のステップ110の処理に代えて、異物の噛み込みによってほとんど回転していないまたは回転していない電動モータ12を一旦停止させた後に、最大制御電圧を印加させて再び停止前の回転方向に回転させる(正回転させる)処理を行うようにすればよい。
【0039】
これによれば、電動液体ポンプ10が異物を噛み込んだ場合、電動モータ12を大トルクにて再起動させるので、噛み込んだ異物を噛み潰して取り除くことができる。したがって、電動液体ポンプ10の異物の噛み込みを確実かつ的確に処理し電動液体ポンプ10を起動させることができる。
【0040】
また、上記実施の形態においては、電動モータとしてセンサレス三相ブラシレスDCモータを使用しているが、これに限られるものではなく、二相ブラシレスDCモータ、直流モータ等でもよく、必要に応じて回転数を検出する回転数検出装置およびモータ電流を検出する電流検出装置を付加するとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動液体ポンプを適用した電動油圧ポンプの制御装置のブロック図である。
【図2】図1に示す制御装置のマイコンにて実行されるプログラムを表すフローチャートである。
【符号の説明】
10…電動液体ポンプ、11…油圧ポンプ、12…電動モータ、13…油圧回路、14…バッテリ、20…制御装置、21…マイコン、21a…CPU、21b…ROM、21c…RAM、22…モータ駆動回路、22a…モータ駆動IC、22b…FET回路、23…単位回転角度検出回路、24…電源電流検出回路、Rs…シャント抵抗。

Claims (7)

  1. 電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御方法において、
    前記電動モータの回転数を検出し、検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合には、前記電動モータを逆回転させ、その後再び正回転させる回転方向の切換処理を少なくとも1回以上行うことを特徴とする電動液体ポンプの制御方法。
  2. 電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御方法において、
    前記電動モータの回転数を検出し、検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合には、前記電動モータを少なくとも1回以上正回転方向に再起動させ、それでも電動モータが回転しない場合には、該電動モータを逆回転させ、その後再び正回転させる回転方向の切換処理を少なくとも1回以上行うことを特徴とする電動液体ポンプの制御方法。
  3. 電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御方法において、
    前記電動モータの回転数を検出し、検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合には、前記電動モータを大トルクにて再起動させる再起動処理を少なくとも1回以上行うことを特徴とする電動液体ポンプの制御方法。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項において、前記電動モータが再起動しない場合には、フェイル処理を行うことを特徴とする電動液体ポンプの制御方法。
  5. 電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御装置において、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、
    該回転数検出手段によって検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合、前記電動モータを逆回転させ、その後再び正回転させる回転方向の切換処理を少なくとも1回以上行う回転切換手段とを備えたことを特徴とする電動液体ポンプの制御装置。
  6. 電動モータによって駆動される液体ポンプから必要液圧の液体を液圧回路に供給する電動液体ポンプの制御装置において、
    前記電動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、
    該回転数検出手段によって検出された電動モータの回転数が所定回転数以下となった場合には、前記電動モータを大トルクにて再起動させる再起動処理を少なくとも1回以上行う大トルク再起動手段とを備えたことを特徴とする電動液体ポンプの制御装置。
  7. 請求項5または請求項6において、前記電動モータをセンサレスブラシレスDCモータとし、前記回転数検出手段は前記センサレスブラシレスDCモータに3相電圧を印加する3線の電圧変化に基づいて回転数を検出することを特徴とする電動液体ポンプの制御装置。
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