JP2004350630A - モーア - Google Patents

モーア Download PDF

Info

Publication number
JP2004350630A
JP2004350630A JP2003154570A JP2003154570A JP2004350630A JP 2004350630 A JP2004350630 A JP 2004350630A JP 2003154570 A JP2003154570 A JP 2003154570A JP 2003154570 A JP2003154570 A JP 2003154570A JP 2004350630 A JP2004350630 A JP 2004350630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vertical wall
blade
shredding
wall surface
guide vertical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003154570A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4104139B2 (ja
Inventor
Junichi Kitamura
純一 北村
Kazuo Samejima
和夫 鮫島
Masatoshi Yamaguchi
正敏 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2003154570A priority Critical patent/JP4104139B2/ja
Priority to US10/787,892 priority patent/US7299613B2/en
Publication of JP2004350630A publication Critical patent/JP2004350630A/ja
Priority to US11/943,128 priority patent/US7685799B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4104139B2 publication Critical patent/JP4104139B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

【課題】モーアデッキの内部に、複数の回転ブレードごとの細断室を区画形成する細断用バッフルを脱着自在に取付けたモーアにおいて、デッキ内での刈草の付着堆積の発生を抑えて、細断効率の高いマルチング形態での草刈り作業を行えるとともに、細断用バッフルの脱着操作を容易に行えるようにする。
【解決手段】各細断室27の案内縦壁面gを単一の細断用バッフル26に一体形成し、各案内縦壁面gを、デッキ天井面に近づくほど細断室中心に近づく傾斜壁面に構成し、複数の案内縦壁面gのうちの一つの案内縦壁面gを、回転ブレード16とこの案内縦壁面gとが常に重複するように、ブレード回転方向に大きい角度位相範囲に亘って形成するとともに、他の案内縦壁面gを、回転ブレード16を所定回転位相にした時に回転ブレード16と案内縦壁面gとが重複しないように、ブレード回転方向に小さい角度位相範囲に亘って形成してある。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の回転ブレードを並列装備したモーアデッキの内部に、回転ブレードごとの細断室を区画形成する細断用バッフルを脱着自在に取付け、この細断用バッフルに、内向きの案内縦壁面を各回転ブレードに対向して備え、細断用バッフルを取外すことで、各回転ブレードで刈取った刈草を集めてモーアデッキに形成した排出口から排出する通常のディスチャージ形態で草刈り作業を行い、細断用バッフルを取付けることで、刈草を回転ブレードごとに細断処理して刈跡に放置してゆくマルチング形態で草刈り作業を行えるようにしたモーアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通常のディスチャージ形態とマルチング形態とを選択できるように構成したモーアとしては、板金構造の細断用バッフルを利用して各回転ブレードごとに独立した細断室を形成するもの(特許文献1参照)や、中空ブロック状に構成された細断用バッフルを利用して各回転ブレードごとに細断室を形成するもの(特許文献2参照)、などが知られている。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第5987863号明細書
【0004】
【特許文献2】
米国特許第5628171号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
マルチング形態での草刈り作業に用いられる前記細断用バッフルは、各回転ブレードの細断室ごとに刈草を滞留させて再切断するために、回転ブレードの回転軌跡に沿った平面視で部分円弧形状に形成された案内縦壁面を備えているのであるが、特許文献1および特許文献2に記載の発明で用いられている細断用バッフルは、その案内縦壁面が鉛直壁面に構成されているために、植立した草から切断されて跳ね上げられた刈草は、細断用バッフルの案内縦壁面とデッキ天井面とがなす直角のコーナー空間に沿って旋回流動することになり、草の種類、草丈、単位時間当たりの刈取り量、湿り具合、などの状況によっては、直角コーナー空間で刈草の付着や滞留が発生して細断性能が低下することがあった。
【0006】
また、上記従来構造で用いられる細断用バッフルは、いずれもが複数に分割されたものであり、区画形成された細断室のうちのいずれかの案内縦壁面にバッフル分断箇所が位置することになり、この分断箇所に形成された小さい間隙や段差に刈草やゴミが付着成長して、大きい堆積が発生するおそれがあった。
【0007】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、細断用バッフルに改良を加えることで、デッキ内での刈草の付着堆積の発生を抑えて、細断効率の高いマルチング形態での草刈り作業を良好に行うことのできるとともに、細断用バッフルの脱着操作を容易に行うことができる実用性に優れたモーアを提供すること主たる目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の本願発明は、複数の回転ブレードを並列装備したモーアデッキの内部に、回転ブレードごとの細断室を区画形成する細断用バッフルを脱着自在に取付け、この細断用バッフルに内向きの案内縦壁面を各回転ブレードに対向して備えたモーアであって、
各細断室ごとに設けた前記案内縦壁面を単一の細断用バッフルに一体形成し、各細断室ごとの前記案内縦壁面を、デッキ天井面に近づくほど細断室中心に近づく傾斜壁面に構成して、ブレード回転軸心方向から見て各案内縦壁面の一部が回転ブレードの先端回動軌跡と重複するよう構成し、
かつ、複数の案内縦壁面のうちの一つの案内縦壁面を、回転ブレードと案内縦壁面とがブレード回転軸心方向から見て常に重複するように、ブレード回転方向に大きい角度位相範囲に亘って形成するとともに、他の案内縦壁面を、回転ブレードを所定回転位相にした時に回転ブレードと案内縦壁面とがブレード回転軸心方向から見て重複しないように、ブレード回転方向に小さい角度位相範囲に亘って形成してあることを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によると、細断用バッフルを取外したディスチャージ形態では、各回転ブレードで刈り取られた刈草は集められて、デッキに形成された排出口からまとめて排出される。
【0011】
また、細断用バッフルを取付けたマルチング形態では、刈取られて回転ブレーによって跳ね飛ばされた刈草は、区画形成された各細断室において細断用バッフルの案内縦壁面に沿って旋回流動する。この場合、旋回流動する刈草は傾斜する案内縦壁面に案内されてデッキ天井面に近づくに連れて細断室中心に近づくように案内され、失速してブレード切断作用域にまで自重下降して、高速回転している回転ブレードによって再度切断作用を受け、これが繰り返されることで刈草は細断されてモーア通過跡に放置されてゆく。
【0012】
この場合、各細断室に対応した案内縦壁面は一連に形成されており、分断箇所なないので、案内縦壁面に沿って流動する刈草やゴミが分断箇所に挟まったり付着したりして堆積が進行するようなことはない。
【0013】
ここで、上記2仕様の作業形態を切換える際には、細断用バッフルの脱着操作が必要となるのであるが、案内縦壁面を小さい角度位相範囲に亘って形成してある細断室では、回転ブレードを案内縦壁面と干渉しない回転位相に手動で回転調整することができるが、案内縦壁面をブレード回転方向に大きい角度位相範囲に亘って形成してある細断室では、回転ブレードをいかなる位相に回転調整しても回転ブレードの一端が必ず案内縦壁面と干渉することになるので、この細断室では、回転ブレードを取外しておく。
【0014】
なお、並列形成される細断室に対応する案内縦壁面を全て小角度位相範囲に亘って形成すると、全部の回転ブレードを細断用バッフルと干渉しない回転位相にして細断用バッフルの脱着が可能となるが、その反面、各細断室での案内縦壁面の回転方向での存在範囲が狭くなるので、隣接する細断室の境界部に幅の広い開口ができてしまって、細断室の独立性が低下して細断室からの刈草の流出が発生しやすくなり、細断性能に悪影響がでることになる。これに対して、いずれか一つの細断室の案内縦壁面を大きい角度位相範囲に亘って形成しておくと、その案内縦壁面のある細断室と、これに隣接する細断室との間の境界部位における開口の幅が狭いものとなり、各細断室の独立性が高められて、細断性能への悪影響を軽減することができる。
【0015】
従って、この第1の本願発明によると、切断されて跳ね上げられた刈草は、細断用バッフルの傾斜した案内縦壁面によって案内するので、刈草が付着滞留するおそれのある直角のコーナー空間がなく、跳ね上げられた細断室中心側に戻して速やかに回転ブレードの切断作用域に還元すことができ、細断効率の高いマルチング形態での芝刈り作業を行うことができるようになった。
【0016】
しかも、案内縦壁面を傾斜面にすることでブレード回転軸心方向から見て細断用バッフルがブレード先端回動軌跡と重複することになり、細断用バッフルの脱着に妨げとなるが、複数の細断室のそれぞれに対応する案内縦壁面の回転方向での存在範囲を合理的に設定することで、1枚の回転ブレードを取外すだけで、細断バッフルを取外さない回転ブレードに干渉させることなく脱着することが可能となり、作業形態の切換え変更のための取扱いが容易で実用性に優れたものとなった。
【0017】
第2の本願発明は、上記第1の発明において、
前記回転ブレードを3枚並列配備するとともに、中央の回転ブレードに対する案内縦壁面のみを、回転ブレードとこの案内縦壁面とがブレード回転軸心方向から見て常に重複するように、ブレード回転方向に大きい角度位相範囲に亘って形成してあることを特徴とするものである。
【0018】
上記構成によると、左右両側に細断室が隣接する中央の細断室の案内縦壁面のみを、レード回転方向に大きい角度位相範囲に亘って形成することで、中央の細断室と左右両側の細断室との境界部位の開口を幅狭いものにすることができ、3枚ブレードのモーアに対して第1の発明を好適に適用して実施することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明に係るモーアMを装着した乗用型芝刈り機の全体側面が、また、図2にその平面がそれぞれ示されている。この芝刈り機は、キャスタ輪に構成された左右一対の前輪1と左右一対の駆動後輪2を備えた走行機体3における前後輪間の下腹部に、モーアMが四連リンク構造のリンク機構4を介して吊り下げ支持された構造となっており、リンク機構4を油圧シリンダ5によって昇降操作することで、モーアMを略平行に昇降できるよう構成されている。また、走行機体3の後部にエンジン6が搭載されるとともに、その前部に運転座席7および門形の転倒保護フレーム(ROPS)8が配備されている。
【0020】
詳細な構造の説明は省略するが、前記エンジン5の出力はカウンターケース9に入力されて走行系と作業系とに分岐され、走行系の動力はカウンターケース9の左右両側に配備された図示されない左右一対の油圧式の無段変速装置(HST)に入力され、その変速出力が減速ケース10を介して左右の後輪2に各別伝達されるようになっている。そして、左右の後輪2を駆動する無段変速装置は、運転座席7の左右両脇に前後揺動操作可能に配備された左右一対の走行レバー11を各別に変速操作することで、左右の後輪2をそれぞれ独立して無段階に前後進変速するよう構成されており、左右の走行レバー11の操作具合によって直進前後進、ピボットターン、および、スピンターンを任意に行うことができるようになっている。また、分岐された作業系の動力は、カウンターケース9の前面下部に突設されたPTO軸12から前方に向けて出力され、後述すようにモーアMに伝達されるようになっている。
【0021】
図3および図4に示すように、モーアMは、下向きに開放されたモーアデッキ15の内部に、縦軸心周りに回転駆動される3枚の回転ブレード16L,16C,16Rが、中央の回転ブレード16Cが少し前方に偏位するよう平面視で三角配置されて軸支された構造となっており、モーアデッキ15は、天板高さが全体的に同高さに設定されたフラットデッキに構成されるとともに、その右端部には、飛散防止用の出口カバー17を供えた排出口dが形成されている。
【0022】
また、モーアデッキ15の内部には、各回転ブレード16L,16C,16Rにおける先端回動軌跡の前側部分に沿って浅く屈曲された前部バキュームプレート18と、前記先端回動軌跡の後側に沿って深く屈曲された後部バキュームプレート19とが固着され、各回転ブレード16L,16C,16Rの細断空間が互いに前後に幅広く連通した一連の細断室がデッキ内に形成されている。
【0023】
そして、前記PTO軸12から取り出された作業用動力が、モーアデッキ15の中央上面に配備されたベベルギヤケース21に屈曲および伸縮自在な軸伝動機構22を介して伝達され、ベベルギヤケース21で縦軸回転に変換された回転動力が中央の回転ブレード16Cの回転軸23Cに伝達されるとともに、この回転軸23Cと左右の回転ブレード16L,16Rの回転軸23L,23Rとがベルト24によって巻き掛け連動され、各回転ブレード16L,16C,16Rにおける回転軌跡の前半部が排出口d側に向かうように、全回転ブレード16,17,18が同方向(上面視で時計回り方向)に等速で回転駆動されるようになっている。なお、モーアデッキ15の周囲には障害物乗り越え用の遊転輪(アンチスキャルプローラ)25が配備されており、上方への移動融通をもってリンク機構4に吊り下げ支持されたモーアMに地上の斜面や***部などに接近すると、遊転輪25のいずれかが***部などに乗り上がることでモーアMが相対的に持ち上げられて、モーアデッキ15が直接に接触して地面を削ることが回避されるようになっている。
【0024】
このモーアMは、モーアデッキ15の内部仕様を変更することで、刈取った刈草をデッキ右端の排出口dから排出するサイドディスチャージ形態と、刈り取った刈草を十分細かく細断した上でモーア通過跡に放置してゆくマルチング形態の2種の形態での草刈り作業を選択することが可能となっており、以下に各形態の構成を説明する。
【0025】
[サイドディスチャージ形態]
図3および図4に、標準的なサイドディスチャージ形態におけるモーアMを、上面側および底面側から見た平面図がそれぞれ示されており、この形態では、各回転ブレード16L,16C,16Rで刈り取られた刈草は、天板15aおよび前部バキュームプレート18に沿って図中右側に向けて速やかに搬送され、デッキ右端の排出口dから円滑に排出される。
【0026】
[マルチング形態]
図5および図6に、マルチング形態に構成されたモーアMを底面側から見た平面図および斜視図がそれぞれ示されるとともに、図9〜図12に、各部における縦断面図が示されている。この形態では、樹脂材をブロー成形して中空に構成された細断用バッフル26が前部バキュームプレート21の内側に沿って取付けられ、この細断用バッフル26と後部バキュームプレート19との共働で各回転ブレード16L,16C,16Rの回転軌跡を略全周に亘って囲む略円形の細断室27L,27C,27Rがブレードごとに区画形成され、各回転ブレード16L,16C,16Rが各自の細断室27L,27C,27Rで刈草を繰返し細断することになる。
【0027】
樹脂成形品の前記細断用バッフル26には、回転ブレード(左)16Lの前部に対向する第1バッフル26Lと、回転ブレード(中央)16Cの前部に対向する第2バッフル26Cと、排出口dを閉塞するとともに回転ブレード(右)16Rの前部に対向する第3バッフル26Rが一連に一体形成されており、図8および図12に示すように、モーアデッキ15の天板15aと前部バキュームプレート18の内面とのなす角部に当て付けた状態で、デッキ天板15aの連結孔28に上方から挿入した3本のボルト29をバッフル上面のインサートナット30に締結装着することで、細断用バッフル26を所定の姿勢に安定かつ強固に固定するようになっている。
【0028】
細断用バッフル26における前記第1バッフル26L,第2バッフル26C,第3バッフル26Rの内面は、平面視で各回転ブレード16L,16C,16Rの先端回動軌跡に沿って略円弧状に湾曲されて、刈取られて回転ブレード両端の折曲げ羽根fによって跳ね飛ばされた刈草を受止め導く案内縦壁面gに構成されている。そして、この案内縦壁面gは、デッキ天井面に近づくほどブレード回転軸心に近づき、かつ、内方に向けて凹入湾曲した傾斜面に構成されている。このように、細断用バッフル26に各細断室27L,27C,27Rごとの案内縦壁面gを形成することで、各細断室27L,27C,27Rで、回転ブレード16L,16C,16Rの回転によって切断され跳ね上げられた刈草が案内縦壁面gに沿って旋回流動しながらその傾斜によって次第に上方およブレード回転軸心がわに寄せられて落下し、回転ブレード16L,16C,16Rによる切断作用を繰返し受け、効率良く細断されてゆことになる。
【0029】
ここで、細断用バッフル26における左右の第1バッフル26Lと第3バッフル26Rの案内縦壁面gは、ブレード回転方向での角度位相範囲が180°より小さく設定されており、回転ブレード回転ブレード16L,16Rを所定回転位相にした時には、この回転ブレード16L,16Rと案内縦壁面gとがブレード回転軸心方向から見て重複しないようになっている。また、中央の第2バッフル26Cの案内縦壁面gは、ブレード回転方向での角度位相範囲が180°より大きく設定されており、回転ブレード16Cがどのような回転位相にあっても案内縦壁面gと回転ブレード16Cの少なくとも一端がブレード回転軸心方向から見て重複するようになっている。
【0030】
このように、ブレード回転軸心方向視で各回転ブレード16L,16C,16Rの先端回動軌跡と重複する案内縦壁面gを備えた細断用バッフル26を脱着する際には、図8に示すように、左右の回転ブレード16L,16Rを横向きにするとともに、中央の回転ブレード16Cだけを回転軸23Cから取り外すことで、細断用バッフル26を前部バキュームプレート18に沿った所定の位置に脱着することができる。
【0031】
また、隣接する細断室27は、ブレード回線軌跡が接近する部位において小さい前後幅を持った開口部wを介して互いに連通しており、一方の細断室の刈草がその開口部wを通って隣の細断室に流出してしまうと細断性能が低下する。そこで、第1バッフル26Lと第2バッフル26Cとの接続部に形成される波形頭部、および、第2バッフル26Cと第3バッフル26Rとの接続部に形成される波形頭部に以下のような工夫を施すことで、開口部wでの刈草流出を防止している。
【0032】
つまり、図13に示すように、第2バッフル26Cにおける前記案内縦壁面gのブレード回転方向での終端部に、回転ブレード16Cの先端回動軌跡に対する接線方向よりも回転軸心側に偏向して刈草を導いて細断室27C内に放出する終端案内面hが設けられ、これによって、案内縦壁面gに沿って旋回流動してきた刈草が開口部wに向かって流動しないようにしている。
【0033】
また、第3バッフル26Rにおける前記案内縦壁面gのブレード回転方向での始端部には、細断室27R側に向けて少し傾斜した始端案内面iが設けられ、回転ブレードに16Rよって旋回流動されて開口部wに至った刈草を始端案内面iによって細断室27R側に導くことで、この細断室27Rから隣の細断室27Cへの刈草の流出を防止している。
【0034】
また、図示しないが、第1バッフル26Lにおける前記案内縦壁面gのブレード回転方向での終端部にも上記と同様の終端案内面hが設けられるとともに、第2バッフル26Cにおける前記案内縦壁面gのブレード回転方向での始端部にも上記と同様の始端案内面iが設けられて、細断室(左)27Lから細断室(中央)27Cへの刈草の流出、および、細断室(中央)27Cから細断室(左)27Lへの刈草の流出を防止するようにしている。
【0035】
〔別実施形態〕
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1)図14に示すように、細断用バッフル26の上面に単一のボルト31と複数のフック32をインサート装備し、ボルト31をデッキ天板15aの連結孔28に挿通して蝶ナット33を装着するとともに、デッキ天板15aに溶接あるいは切り出しによって設けた受け具34に前記フック32係止連結することで、工具を必要とすることなく、簡単に細断用バッフル26を脱着することができ、取扱い性を高める上で有効となる。また、デッキ天板15aに設ける連結孔28が1個となるので、標準のディスチャージ形態での作業時に、連結孔28から細かい刈草やゴミが流出することが少なくなる。
(2))前記細断用バッフル26に備えた各案内縦壁面gの断面形状を直線的な傾斜面にして実施することでも、細断効率の高いマルチング形態での芝刈り作業を行うことができるが、切断されて跳ね上げられた刈芝を旋回案内するコーナー空間を大きくして処理能力を高めるためには、鈍角をもって直線的(くの字状)に凹入させた傾斜面、あるいは、上記したように凹入湾曲させた傾斜面にすることが望ましい。
【0036】
(3)前記細断用バッフル26をブロー成形した樹脂成形品とすると、軽量化を図る上で有利であるが、芝草の種類や芝地の土壌条件などによって細断用バッフル26の摩耗が問題となる場合には、プレス加工あるいは溶接加工した板金製の細断用バッフルを採用することもできる。
【0037】
(4)上記実施形態では、3枚ブレードのモーアMを例示したが、2枚ブレード型のものに適用することもできる。
【0038】
(5)上記実施形態では、刈草をデッキ横端の排出口dから排出するサイドディスチャージ仕様のモーアMを例示したが、モーアデッキの後部に排出口を備えたリヤディスチャージ仕様のものに適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用芝刈り機の全体側面図
【図2】乗用芝刈り機の全体平面図
【図3】サイドディスチャージ形態のモーアを示す平面図
【図4】サイドディスチャージ形態のモーアを表裏反転した平面図
【図5】マルチング形態のモーアを表裏反転した平面図
【図6】マルチング形態のモーアを表裏反転した斜視図
【図7】マルチング形態のモーアを表裏反転した分解斜視図
【図8】マルチング形態のモーアを表裏反転した分解平面図
【図9】図5におけるIXーIX断面図
【図10】図5におけるX ーX 断面図
【図11】図5におけるXIーXI断面図
【図12】図5におけるXII ーXII 断面図
【図13】細断用バッフルの要部を示す平面図
【図14】細断用バッフル取付け構造の別実施例を示す縦断面図
【符号の説明】
15 モーアデッキ
16 回転ブレード
26 細断用バッフル
27 細断室
g 案内縦壁面

Claims (2)

  1. 複数の回転ブレードを並列装備したモーアデッキの内部に、回転ブレードごとの細断室を区画形成する細断用バッフルを脱着自在に取付け、この細断用バッフルに内向きの案内縦壁面を各回転ブレードに対向して備えたモーアであって、
    各細断室ごとに設けた前記案内縦壁面を単一の細断用バッフルに一体形成し、各細断室ごとの前記案内縦壁面を、デッキ天井面に近づくほど細断室中心に近づく傾斜壁面に構成して、ブレード回転軸心方向から見て各案内縦壁面の一部が回転ブレードの先端回動軌跡と重複するよう構成し、
    かつ、複数の案内縦壁面のうちの一つの案内縦壁面を、回転ブレードと案内縦壁面とがブレード回転軸心方向から見て常に重複するように、ブレード回転方向に大きい角度位相範囲に亘って形成するとともに、他の案内縦壁面を、回転ブレードを所定回転位相にした時にこの回転ブレードと案内縦壁面とがブレード回転軸心方向から見て重複しないように、ブレード回転方向に小さい角度位相範囲に亘って形成してあることを特徴とするモーア。
  2. 前記回転ブレードを3枚並列配備するとともに、中央の回転ブレードに対する案内縦壁面のみを、回転ブレードとこの案内縦壁面とがブレード回転軸心方向から見て常に重複するように、ブレード回転方向に大きい角度位相範囲に亘って形成してあることを特徴とする請求項1記載のモーア。
JP2003154570A 2003-05-30 2003-05-30 モーア Expired - Fee Related JP4104139B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003154570A JP4104139B2 (ja) 2003-05-30 2003-05-30 モーア
US10/787,892 US7299613B2 (en) 2003-05-30 2004-02-26 Mulching mower unit
US11/943,128 US7685799B2 (en) 2003-05-30 2007-11-20 Mulching mower unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003154570A JP4104139B2 (ja) 2003-05-30 2003-05-30 モーア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004350630A true JP2004350630A (ja) 2004-12-16
JP4104139B2 JP4104139B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=34049193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003154570A Expired - Fee Related JP4104139B2 (ja) 2003-05-30 2003-05-30 モーア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4104139B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7617665B2 (en) 2006-06-15 2009-11-17 Kubota Corporation Mower having cutting chambers
JP2017086001A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 株式会社クボタ 草刈機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7617665B2 (en) 2006-06-15 2009-11-17 Kubota Corporation Mower having cutting chambers
JP2017086001A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 株式会社クボタ 草刈機
US10499565B2 (en) 2015-11-12 2019-12-10 Kubota Corporation Grass mower machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP4104139B2 (ja) 2008-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7299613B2 (en) Mulching mower unit
US5465564A (en) Convertible mower deck
US8171709B1 (en) Mower baffle system
US7617665B2 (en) Mower having cutting chambers
EP1767084B1 (en) Mower deck
AU783807B2 (en) Mower cutting chamber
JP3859562B2 (ja) モーア
EP1527668B1 (en) Mower Deck and Mowing Machine
EP1774845B1 (en) Rear discharge mower deck
JP3935793B2 (ja) 草刈り機
US6003292A (en) Brush mower with deflection plate
JP4204496B2 (ja) モーア
JP2004350630A (ja) モーア
JP5139835B2 (ja) モーア
JP5338457B2 (ja) 芝刈装置のモアデッキ
JP2001251924A (ja) ブレードモーアのモーアデッキ
JP2004350629A (ja) モーア
JP4104147B2 (ja) モーア
JP3859561B2 (ja) モーア
US5390480A (en) Mulching deck spillgate
JPH0454751Y2 (ja)
JP5001865B2 (ja) モーア
JPH0726899Y2 (ja) 芝刈機のカッターデッキ構造
JPH04106923U (ja) 草刈機におけるブロア装置
JPH04158713A (ja) 芝刈機のリヤディスチャージ型カッターハウジング

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees