JP2004348579A - データ不正使用防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データを不正にコピーして使用することを容易に防止できるようにする。
【解決手段】情報記憶読出装置から読み出したデータに付与されている前記識別値を記憶する揮発性メモリと、前記識別値を記憶する不揮発性メモリと、前記揮発性メモリにバックアップ電力を供給する電源装置と、前記情報記憶読出装置の前記システムからの取り外しに対応して、前記電源装置から前記揮発性メモリへの前記バックアップ電力の供給を断つバックアップ電力遮断手段と、前記揮発性メモリに記憶された識別値と前記不揮発性メモリに記憶された識別値とが一致すると前記システムの動作を許可する動作許可手段とを備えたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】情報記憶読出装置から読み出したデータに付与されている前記識別値を記憶する揮発性メモリと、前記識別値を記憶する不揮発性メモリと、前記揮発性メモリにバックアップ電力を供給する電源装置と、前記情報記憶読出装置の前記システムからの取り外しに対応して、前記電源装置から前記揮発性メモリへの前記バックアップ電力の供給を断つバックアップ電力遮断手段と、前記揮発性メモリに記憶された識別値と前記不揮発性メモリに記憶された識別値とが一致すると前記システムの動作を許可する動作許可手段とを備えたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、データを不正にコピーして使用することを防止するためのデータ不正使用防止装置に関し、特に、カーナビゲーションシステムで用いられる地図データの不正使用を防止するためのデータ不正使用防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カーナビゲーションシステムでは地図データを用いて、ユーザに対して地図上に車両の現在位置を提供しているが、建物及び/又は道路等の状況が変化する関係上、地図データは定期的に更新されており、ユーザがカーナビゲーションシステムに搭載された地図データを更新する際には、所定の手数料を支払って、地図データを更新する必要がある。
【0003】
このように地図データを正規に更新する際には、手数料の支払等のユーザ負担があるため、ユーザの中には、更新済みの地図データを不正にコピーして使用しようとする。従って、地図データを不正にコピーして使用することを防止する必要がある。
【0004】
このような不正使用は、地図データに限らず、更新等に所定の手数料の支払を要するデータについても行われることが多く、このようなデータについても、データの不正コピーによる使用を防止する必要がある。
【0005】
ところで、プログラムの不正コピーによる使用を防止するため、例えば、装置の出荷時に、装置固有の値を一回のみ書き込み可能な記憶回路(EPROM)に書き込んで、当該装置が初めて使用された際に、プログラムでは、EPROMから装置固有の値を読み込んで、固有の値以外では動作しないようにプログラムを変更するようにしたものがある。
【0006】
この不正使用防止装置では、当該プログラム(変更前)が記憶された媒体からプログラムをコピーして使用しようとしても、前述の固有の値が異なる結果、コピーしたプログラムを使用することができず、不正使用が防止される(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−226335号公報(第2ページ、第1図及び第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の不正使用防止装置は以上のように構成されているので、装置固有の値以外ではプログラムが動作しないようにしているものの、EPROMから装置固有の値を読み込んで、固有の値以外では動作しないようにプログラムを変更している関係上、プログラムが変更されてしまうことになる。一方、データの不正使用を行う際には、プログラム自体を不正コピーして使用する必要はなく、装置固有の値を有する装置で動作するプログラムで不正にコピーしたデータを処理することができてしまう。つまり、プログラムの不正コピーによる使用が防止できるだけであって、地図データ等のデータを不正にコピーして使用する際には対処できないなどの課題があった。
【0009】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、データを不正にコピーして使用することを容易に防止することのできるデータ不正使用防止装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータ不正使用防止装置は、情報記憶読出装置から読み出したデータに付与されている前記識別値を記憶する揮発性メモリと、前記識別値を記憶する不揮発性メモリと、前記揮発性メモリにバックアップ電力を供給する電源装置と、前記情報記憶読出装置の前記システムからの取り外しに対応して、前記電源装置から前記揮発性メモリへの前記バックアップ電力の供給を断つバックアップ電力遮断手段と、前記揮発性メモリに記憶された識別値と前記不揮発性メモリに記憶された識別値とが一致すると前記システムの動作を許可する動作許可手段とを備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるデータ不正使用防止装置を例えばカーナビゲーションシステムに適用した構成図であり、図1において、中央処理装置(CPU)11は、情報記録読出装置12にデータ信号線DSを介して接続されている。情報記録読出装置12は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)であり、このHDD12には、全国の地図を示す地図データが格納されている。そして、この地図データには、当該地図データに固有の符号等の識別子(ID)が付加されている。
【0012】
CPU11は、GPS受信装置(図示せず)によってGPS衛星から受信した電波(GPS)に応じて車両(図示せず)の現在位置を求めて、HDD12に読み出した地図データから得られる地図上に車両位置をプロットして、ディスプレイ等の表示装置(図示せず)上に表示する。
【0013】
図示のように、CPU11には第1及び第2の信号線13a及び13bによって揮発性メモリ13が接続されるとともに、第3及び第4の信号線14a及び14bを介して不揮発性メモリ14が接続されており、後述するようにして、揮発性メモリ13及び不揮発性メモリ14には、地図データに予め付与されたIDが書き込まれる。なお、揮発性メモリ13は、例えば、スタティックRAM(SRAM)であり、不揮発性メモリ14は、例えば、フラッシュメモリ(以下単にROMと呼ぶ)である。
【0014】
図2に示すように、HDD12の筐体(ケース)には配線12aが形成されており、この配線12aの両端にはそれぞれ端子12b及び12cが設けられており、端子12bはバッテリ(車載バッテリ:電源装置)15に接続され、端子12cはSRAM13に接続されている。この結果、SRAM13にはバッテリ15をバックアップ電源として電力が配線12aを介して加えられることになる。
【0015】
なお、図示はしないが、電源スイッチを投入すると、CPU11等に電力が供給されることになる。また、図示の例では、CPU11の機能、SRAM13、ROM14、及びバッテリ15からSRAM13にバックアップ電力を供給する配線12aが、後述するように、データ不正使用防止装置として機能とすることになる。
【0016】
次に動作について説明する。
図1及び図3を参照して、いまカーナビゲーションシステムの電源を投入すると(ステップST1)、CPU11では、この電源投入が当該ナビゲーションシステムの初めての電源投入であるか否かを判定して(ステップST2)、初めての電源投入であると、CPU11はHDD12をアクセスして、地図データに付与されたIDをデータ信号線DSを介して読み出す(なお、IDは予め規定されたアドレスに格納されている:ステップST3)。そして、CPU11は第1の信号線(ID書き込み信号線)13aを介してこのIDをSRAM13に書き込むとともに、第3の信号線(ID書き込み信号線)14aを介してROM14にIDを書き込む(ステップST4)。
【0017】
CPU11では、SRAM13及びROM14に書き込まれたIDをそれぞれ第2及び第4の信号線13b及び14bを介して読み出し(ステップST5)、これらIDを比較して一致するか否かを判定する(ステップST6)。そして、IDが一致すると、CPU11では、ナビゲーションシステムの動作を許可する(ステップST7)。つまり、ナビゲーションシステムが動作を開始し、前述のようにして、車両位置を地図上に表示する。
【0018】
なお、ナビゲーションシステムの電源がオフされても、ROM14にはIDが保持され、SRAM13にはバッテリ15からバックアップ電力が供給されるから、SRAM13にもIDが保持されることになる。
【0019】
ステップST2において、初めての電源投入でないと判定すると、この場合には、すでにIDがSRAM13及びROM14に書き込まれている状態であるので、CPU11はステップST5からの処理を実行することになる。そして、ステップST6において、双方のIDが一致すると、CPU11はナビゲーションシステムの動作開始を許可する。一方、双方のIDが一致しないと、CPU11は、ナビゲーションシステムの動作を不許可とする。つまり、CPU11はナビゲーションシステムの動作を開始しない(ステップST8)。
【0020】
ところで、地図データは、道路の新設、建物の新設等の地図環境の変化に応じて定期的に更新されて、バージョンアップされことになるが、HDD12に格納された地図データをバージョンアップする際には、例えば、ディーラー等の正規の店舗で行う必要がある。
【0021】
一方、図4及び図5を参照して、地図データを不正にコピーして更新しようとする場合を説明する。まず、図4に示すように、HDD12をナビゲーションシステムから取り外すことになる(ステップST11)。ところが、HDD12を取り外す際には、端子12b及び12cでそれぞれバッテリ15及びSRAM13との接続を断つことになって、バッテリ15からバックアップ電力がSRAM13に供給されなくなる。その結果、SRAM13に格納されたIDが消去(消失)することになる(ステップST12)。
【0022】
HDD12にバージョンアップされた地図データをコピーした後(つまり、HDD12の地図データを更新した後)、HDD12をカーナビゲーションシステムに取り付ける(この際には、端子12b及び端子12cがそれぞれバッテリ15及びSRAM13に取り付けられる:ステップST13)。その後、カーナビゲーションの電源を投入すると(ステップST14)、CPU11は、ROM14に格納されたIDとSRAM13に格納されたIDを読み出して比較することになる(ステップST15)。
【0023】
ところが、前述のように、HDD12が取り外された際、SRAM13内のIDは消失しているから、結果的に、CPU11はID不一致と判定することになる(ステップST16)。従って、CPU11はカーナビゲーションシステムを起動しないことになる(動作不許可:ステップST17)。
【0024】
以上のように実施の形態1によれば、カーナビゲーションシステムから、地図データが格納されたHDD12を取り外すと、SRAM13内のIDが消失して、再度HDD12をカーナビゲーションシステムに取り付けても、結果的にROM14内のIDとSRAM13内のIDとが不一致となって、カーナビゲーションシステムが動作せず、不正にコピーされた地図データを使用することができない。
【0025】
なお、ディーラー等で正規に地図データを更新する際には、SRAM内のIDが消失しないようにして、地図データの更新が行われることになる。また、上述の実施の形態1では、地図データの不正使用防止について説明したが、地図データ以外の他のデータをHDD等の情報記憶読出装置に記憶して用いる際において、当該データの更新を行う場合のデータの不正コピーにも適用できる。また、上述の説明から明らかなように、CPU11は動作許可手段として機能し、配線12a及び第1及び第2の端子12b及び12cはバックアップ電力遮断手段として機能する。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、システムに対して着脱可能な情報記憶読出装置から読み出したデータに付与された識別値を記憶する揮発性メモリ及び不揮発性メモリと、揮発性メモリにバックアップ電力を供給する電源装置と、情報記憶読出装置がシステムから取り外された際、電源装置からの揮発性メモリへのバックアップ電力の供給を断つバックアップ電力遮断手段と、揮発性メモリに記憶された識別値と不揮発性メモリに記憶された識別値とが一致するとシステムの動作を許可する動作許可手段とを有するように構成したので、情報記憶読出装置がシステムから取り外されると、揮発性メモリに記憶された識別値が消失する結果、情報記憶読出装置をシステムから取り外して、そのデータを不正に更新した後、情報記憶読出装置をシステムに取り付けても、不揮発性メモリ内の識別値は不揮発性メモリ内の識別値と一致せず、この結果システムが動作することなく、結果的に、データの不正コピー等による使用を簡単に防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるデータ不正使用防止装置をナビゲーションシステムに適用した構成図である。
【図2】図1に示すデータ不正使用防止装置において、HDDに配設されるバックアップ電力供給装置を示す斜視図である。
【図3】図1に示すデータ不正使用防止装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1において、HDDが取り外された状態を示す図である。
【図5】図1に示すデータ不正使用防止装置において、HDD取り外しの後再度HDDを取り付けた際の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
11 中央処理装置(CPU)、12 情報記憶読出装置(HDD)、12a配線、12b,12c 端子、13 揮発性メモリ(SRAM)、13a,13b,14a,14b 信号線、14 不揮発性メモリ(ROM)、15 バッテリ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、データを不正にコピーして使用することを防止するためのデータ不正使用防止装置に関し、特に、カーナビゲーションシステムで用いられる地図データの不正使用を防止するためのデータ不正使用防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カーナビゲーションシステムでは地図データを用いて、ユーザに対して地図上に車両の現在位置を提供しているが、建物及び/又は道路等の状況が変化する関係上、地図データは定期的に更新されており、ユーザがカーナビゲーションシステムに搭載された地図データを更新する際には、所定の手数料を支払って、地図データを更新する必要がある。
【0003】
このように地図データを正規に更新する際には、手数料の支払等のユーザ負担があるため、ユーザの中には、更新済みの地図データを不正にコピーして使用しようとする。従って、地図データを不正にコピーして使用することを防止する必要がある。
【0004】
このような不正使用は、地図データに限らず、更新等に所定の手数料の支払を要するデータについても行われることが多く、このようなデータについても、データの不正コピーによる使用を防止する必要がある。
【0005】
ところで、プログラムの不正コピーによる使用を防止するため、例えば、装置の出荷時に、装置固有の値を一回のみ書き込み可能な記憶回路(EPROM)に書き込んで、当該装置が初めて使用された際に、プログラムでは、EPROMから装置固有の値を読み込んで、固有の値以外では動作しないようにプログラムを変更するようにしたものがある。
【0006】
この不正使用防止装置では、当該プログラム(変更前)が記憶された媒体からプログラムをコピーして使用しようとしても、前述の固有の値が異なる結果、コピーしたプログラムを使用することができず、不正使用が防止される(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−226335号公報(第2ページ、第1図及び第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の不正使用防止装置は以上のように構成されているので、装置固有の値以外ではプログラムが動作しないようにしているものの、EPROMから装置固有の値を読み込んで、固有の値以外では動作しないようにプログラムを変更している関係上、プログラムが変更されてしまうことになる。一方、データの不正使用を行う際には、プログラム自体を不正コピーして使用する必要はなく、装置固有の値を有する装置で動作するプログラムで不正にコピーしたデータを処理することができてしまう。つまり、プログラムの不正コピーによる使用が防止できるだけであって、地図データ等のデータを不正にコピーして使用する際には対処できないなどの課題があった。
【0009】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、データを不正にコピーして使用することを容易に防止することのできるデータ不正使用防止装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータ不正使用防止装置は、情報記憶読出装置から読み出したデータに付与されている前記識別値を記憶する揮発性メモリと、前記識別値を記憶する不揮発性メモリと、前記揮発性メモリにバックアップ電力を供給する電源装置と、前記情報記憶読出装置の前記システムからの取り外しに対応して、前記電源装置から前記揮発性メモリへの前記バックアップ電力の供給を断つバックアップ電力遮断手段と、前記揮発性メモリに記憶された識別値と前記不揮発性メモリに記憶された識別値とが一致すると前記システムの動作を許可する動作許可手段とを備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるデータ不正使用防止装置を例えばカーナビゲーションシステムに適用した構成図であり、図1において、中央処理装置(CPU)11は、情報記録読出装置12にデータ信号線DSを介して接続されている。情報記録読出装置12は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)であり、このHDD12には、全国の地図を示す地図データが格納されている。そして、この地図データには、当該地図データに固有の符号等の識別子(ID)が付加されている。
【0012】
CPU11は、GPS受信装置(図示せず)によってGPS衛星から受信した電波(GPS)に応じて車両(図示せず)の現在位置を求めて、HDD12に読み出した地図データから得られる地図上に車両位置をプロットして、ディスプレイ等の表示装置(図示せず)上に表示する。
【0013】
図示のように、CPU11には第1及び第2の信号線13a及び13bによって揮発性メモリ13が接続されるとともに、第3及び第4の信号線14a及び14bを介して不揮発性メモリ14が接続されており、後述するようにして、揮発性メモリ13及び不揮発性メモリ14には、地図データに予め付与されたIDが書き込まれる。なお、揮発性メモリ13は、例えば、スタティックRAM(SRAM)であり、不揮発性メモリ14は、例えば、フラッシュメモリ(以下単にROMと呼ぶ)である。
【0014】
図2に示すように、HDD12の筐体(ケース)には配線12aが形成されており、この配線12aの両端にはそれぞれ端子12b及び12cが設けられており、端子12bはバッテリ(車載バッテリ:電源装置)15に接続され、端子12cはSRAM13に接続されている。この結果、SRAM13にはバッテリ15をバックアップ電源として電力が配線12aを介して加えられることになる。
【0015】
なお、図示はしないが、電源スイッチを投入すると、CPU11等に電力が供給されることになる。また、図示の例では、CPU11の機能、SRAM13、ROM14、及びバッテリ15からSRAM13にバックアップ電力を供給する配線12aが、後述するように、データ不正使用防止装置として機能とすることになる。
【0016】
次に動作について説明する。
図1及び図3を参照して、いまカーナビゲーションシステムの電源を投入すると(ステップST1)、CPU11では、この電源投入が当該ナビゲーションシステムの初めての電源投入であるか否かを判定して(ステップST2)、初めての電源投入であると、CPU11はHDD12をアクセスして、地図データに付与されたIDをデータ信号線DSを介して読み出す(なお、IDは予め規定されたアドレスに格納されている:ステップST3)。そして、CPU11は第1の信号線(ID書き込み信号線)13aを介してこのIDをSRAM13に書き込むとともに、第3の信号線(ID書き込み信号線)14aを介してROM14にIDを書き込む(ステップST4)。
【0017】
CPU11では、SRAM13及びROM14に書き込まれたIDをそれぞれ第2及び第4の信号線13b及び14bを介して読み出し(ステップST5)、これらIDを比較して一致するか否かを判定する(ステップST6)。そして、IDが一致すると、CPU11では、ナビゲーションシステムの動作を許可する(ステップST7)。つまり、ナビゲーションシステムが動作を開始し、前述のようにして、車両位置を地図上に表示する。
【0018】
なお、ナビゲーションシステムの電源がオフされても、ROM14にはIDが保持され、SRAM13にはバッテリ15からバックアップ電力が供給されるから、SRAM13にもIDが保持されることになる。
【0019】
ステップST2において、初めての電源投入でないと判定すると、この場合には、すでにIDがSRAM13及びROM14に書き込まれている状態であるので、CPU11はステップST5からの処理を実行することになる。そして、ステップST6において、双方のIDが一致すると、CPU11はナビゲーションシステムの動作開始を許可する。一方、双方のIDが一致しないと、CPU11は、ナビゲーションシステムの動作を不許可とする。つまり、CPU11はナビゲーションシステムの動作を開始しない(ステップST8)。
【0020】
ところで、地図データは、道路の新設、建物の新設等の地図環境の変化に応じて定期的に更新されて、バージョンアップされことになるが、HDD12に格納された地図データをバージョンアップする際には、例えば、ディーラー等の正規の店舗で行う必要がある。
【0021】
一方、図4及び図5を参照して、地図データを不正にコピーして更新しようとする場合を説明する。まず、図4に示すように、HDD12をナビゲーションシステムから取り外すことになる(ステップST11)。ところが、HDD12を取り外す際には、端子12b及び12cでそれぞれバッテリ15及びSRAM13との接続を断つことになって、バッテリ15からバックアップ電力がSRAM13に供給されなくなる。その結果、SRAM13に格納されたIDが消去(消失)することになる(ステップST12)。
【0022】
HDD12にバージョンアップされた地図データをコピーした後(つまり、HDD12の地図データを更新した後)、HDD12をカーナビゲーションシステムに取り付ける(この際には、端子12b及び端子12cがそれぞれバッテリ15及びSRAM13に取り付けられる:ステップST13)。その後、カーナビゲーションの電源を投入すると(ステップST14)、CPU11は、ROM14に格納されたIDとSRAM13に格納されたIDを読み出して比較することになる(ステップST15)。
【0023】
ところが、前述のように、HDD12が取り外された際、SRAM13内のIDは消失しているから、結果的に、CPU11はID不一致と判定することになる(ステップST16)。従って、CPU11はカーナビゲーションシステムを起動しないことになる(動作不許可:ステップST17)。
【0024】
以上のように実施の形態1によれば、カーナビゲーションシステムから、地図データが格納されたHDD12を取り外すと、SRAM13内のIDが消失して、再度HDD12をカーナビゲーションシステムに取り付けても、結果的にROM14内のIDとSRAM13内のIDとが不一致となって、カーナビゲーションシステムが動作せず、不正にコピーされた地図データを使用することができない。
【0025】
なお、ディーラー等で正規に地図データを更新する際には、SRAM内のIDが消失しないようにして、地図データの更新が行われることになる。また、上述の実施の形態1では、地図データの不正使用防止について説明したが、地図データ以外の他のデータをHDD等の情報記憶読出装置に記憶して用いる際において、当該データの更新を行う場合のデータの不正コピーにも適用できる。また、上述の説明から明らかなように、CPU11は動作許可手段として機能し、配線12a及び第1及び第2の端子12b及び12cはバックアップ電力遮断手段として機能する。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、システムに対して着脱可能な情報記憶読出装置から読み出したデータに付与された識別値を記憶する揮発性メモリ及び不揮発性メモリと、揮発性メモリにバックアップ電力を供給する電源装置と、情報記憶読出装置がシステムから取り外された際、電源装置からの揮発性メモリへのバックアップ電力の供給を断つバックアップ電力遮断手段と、揮発性メモリに記憶された識別値と不揮発性メモリに記憶された識別値とが一致するとシステムの動作を許可する動作許可手段とを有するように構成したので、情報記憶読出装置がシステムから取り外されると、揮発性メモリに記憶された識別値が消失する結果、情報記憶読出装置をシステムから取り外して、そのデータを不正に更新した後、情報記憶読出装置をシステムに取り付けても、不揮発性メモリ内の識別値は不揮発性メモリ内の識別値と一致せず、この結果システムが動作することなく、結果的に、データの不正コピー等による使用を簡単に防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるデータ不正使用防止装置をナビゲーションシステムに適用した構成図である。
【図2】図1に示すデータ不正使用防止装置において、HDDに配設されるバックアップ電力供給装置を示す斜視図である。
【図3】図1に示すデータ不正使用防止装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1において、HDDが取り外された状態を示す図である。
【図5】図1に示すデータ不正使用防止装置において、HDD取り外しの後再度HDDを取り付けた際の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
11 中央処理装置(CPU)、12 情報記憶読出装置(HDD)、12a配線、12b,12c 端子、13 揮発性メモリ(SRAM)、13a,13b,14a,14b 信号線、14 不揮発性メモリ(ROM)、15 バッテリ。
Claims (4)
- 予め固有の識別値が付与されたデータを読出し可能に記憶し、システムに対して着脱可能な情報記憶読出装置と、この情報記憶読出装置から読み出したデータに付与されている前記識別値を記憶する揮発性メモリと、
前記識別値を記憶する不揮発性メモリと、
前記揮発性メモリにバックアップ電力を供給する電源装置と、
前記情報記憶読出装置の前記システムからの取り外しに対応して、前記電源装置から前記揮発性メモリへの前記バックアップ電力の供給を断つバックアップ電力遮断手段と、
前記揮発性メモリに記憶された識別値と前記不揮発性メモリに記憶された識別値とが一致すると前記システムの動作を許可する動作許可手段とを備えたデータ不正使用防止装置。 - 動作許可手段は、システムの電源が初めて投入された際、情報記憶読出装置から読み出したデータに付与された識別値を揮発性メモリ及び不揮発性メモリに格納することを特徴とする請求項1記載のデータ不正使用防止装置。
- バックアップ電力遮断手段は、情報記憶読出装置に設けられ、電源装置と揮発性メモリとを接続する配線と、
前記電源装置に接続されとともに前記配線に接続された第1の端子と、
前記揮発性メモリに接続されるとともに前記配線に接続された第2の端子とを有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のデータ不正使用防止装置。 - 前記システムはナビゲーションシステムであり、前記データは地図データであって、前記情報記憶読出装置は前記地図データが記憶されたハードディスクドライブであることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のデータ不正使用防止装置。
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