JP2004345840A - 繊維機械の糸処理条件設定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】多数台の巻取ユニット1であっても、短時間で確実に運転内容を変更することができる。
【解決手段】糸処理条件に関連した設定値が複数の項目にわたり設定される糸処理条件設定ファイルを有し、これら項目の設定値に基づいた運転内容で糸処理を行う複数の巻取ユニット1と、巻取ユニット1にデータ通信可能に接続され、複数の糸処理条件設定ファイルを格納可能とし、巻取ユニット1全体を管理する機台制御装置2とを有しており、機台制御装置は、前記項目および前記設定値に対する変更処理(項目の増減、設定値の変更等)を複数の糸処理条件設定ファイルに対して一括して行うロット内容管理テーブル52等の設定変更手段を有している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻取ユニット等の複数の処理装置を機台制御装置により管理する自動ワインダー等の繊維機械の糸処理条件設定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動ワインダ−等の繊維機械は、並列配置された複数の巻取ユニットに機台制御装置をデータ通信可能に接続すると共に、機台制御装置に監視装置をデータ通信可能に接続し、各巻取ユニットの動作状況を機台制御装置を介して監視装置に送信して画面表示することによって、繊維機械の集中管理を可能にしている。また、例えば複数のロットファイルの内、或る項目の設定値や機能変更に伴う項目の増減を切り替えることにより巻取ユニットの運転内容を変更する場合には、機台制御装置をオペレータが操作することによって、運転内容を決定する項目の設定値の変更等を行っている。
【0003】
【特許文献1】
特開 2002− 87703号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように、機台制御装置を操作することにより運転内容を変更する場合、多数の項目の中から、所望の項目を選択し、この項目を所定の設定値、項目数となるようにデータ入力するという変更作業を各ロットファイル毎に実施することが必要である。この結果、変更作業に長時間を要することによりオペレータの負担が増大し易いと共に、例えば設定値の入力ミスや項目の選択ミス等の作業ミスが発生し易いという問題がある。そして、このような問題は、特に、製品の多様化により格納できるロットファイルが多数となったときに顕著である。
【0005】
そこで、本発明は、多数の糸処理条件設定ファイルが格納されていても、短時間で確実に運転内容を共通に変更することができる繊維機械の糸処理条件設定システムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明の繊維機械の糸処理条件設定システムは、糸処理条件に関連した設定値が複数の項目にわたり設定される糸処理条件設定ファイルを有し、これら項目の設定値に基づいた運転内容で糸処理を行う複数の処理装置と、前記処理装置にデータ通信可能に接続され、複数の糸処理条件設定ファイルを格納可能とし、前記処理装置全体を管理する機台制御装置とを有しており、前記機台制御装置は、前記項目および前記設定値に対する変更処理を複数の糸処理条件設定ファイルに対して一括して行う設定変更手段を有することを特徴としている。
【0007】
上記の構成によれば、機台制御装置において変更したい項目を選択する操作を行うと、この機台制御装置に
格納された複数の糸処理条件設定ファイルにわたって選択された項目を共通に変更することができるため、多数の糸処理条件設定ファイルが格納されていても、短時間で確実に運転内容を変更することができる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の繊維機械の糸処理条件設定システムであって、前記処理装置と前記機台制御装置とで構成された機台を複数備えており、前記各機台の機台制御装置は、機台制御装置同士を相互にデータ通信可能に接続するデータ信号送受信手段と、前記変更処理の内容を含む変更データが入力されるデータ入力手段と、前記データ入力手段に入力された変更データを前記データ信号送受信手段を通じて他の機台制御装置に送信する入力判定手段と、前記データ送受信手段で受信された他の機台制御装置からの変更データおよび前記データ入力手段に入力された変更データを取り込み、該変更データに基づいた変更処理を前記設定変更手段に行わせる変更データ処理手段とを有することを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、サーバ・ローカル切替方式のシステムにおいて、多数の機台であっても、短時間で確実に運転内容を共通に変更することができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1に記載の繊維機械の糸処理条件設定システムであって、前記処理装置と前記機台制御装置とで構成された複数の機台と、前記各機台の機台制御装置にデータ通信可能に接続された中央制御装置とを有しており、前記中央制御装置は、前記変更処理の内容を含む変更データが入力されるデータ入力手段を有しており、前記機台制御装置は、前記中央制御装置から送信された変更データを取り込み、該変更データに基づいた変更処理を前記設定変更手段に行わせる変更データ処理手段を有することを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、中央制御方式のシステムにおいて、多数台の機台であっても、短時間で確実に運転内容を共通に変更することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図9に基づいて以下に説明する。
本実施の形態に係る繊維機械の糸処理条件設定システムは、繊維機械の一種である自動ワインダ−に適用されている。尚、本システムの適用対象は、自動ワインダーに限定されるものではなく、粗紡機や精紡機、織機、編み機、紡糸巻取機、延伸仮撚機、空気式紡績機等の繊維機械を含むものである。
【0013】
具体的に説明すると、自動ワインダ−は、図2に示すように、並設された複数の巻取ユニット1と、これらの巻取ユニット1の並設方向の一端部に配置された複数の機台制御装置2とからなる機台30を有していると共に、機台30の長手方向に走行して巻取りが終了した巻取ユニット1から糸パッケージを自動的に玉揚げする玉揚装置29とを有している。また、このように構成された自動ワインダ−は、複数台が並列的に配置されており、機台制御装置2同士がデータ通信可能に接続されている。
【0014】
上記の各巻取ユニット1は、図3に示すように、左右の一側にユニットフレーム3を備えている。ユニットフレーム3の側方には、給糸ボビン5(給糸巻糸体)から巻取ボビン8への巻取処理を行う巻取ユニット本体4が配置されている。巻取ユニット本体4は、給糸ボビン5を直立状態に保持するボビントレー機構6を下端部に備えている一方、巻取ボビン8を回転自在に把持するクレードル9を上端部に備えている。ボビントレー機構6とクレードル9との間には、検出領域に糸7があるか否かを検出する糸検出センサ10と、糸7に対して所定の張力を付与するテンサ11と、糸切断時に巻取ボビン8側の糸端と給糸ボビン5側の糸端とを糸継ぎする図示しない糸継ぎ装置と、糸7の欠陥を検出して切断するスラブキャッチャー12(糸太さ検出器)と、糸7のトラバース支点となる綾振り支点ガイド13と、巻取ボビン8を回転させると共に糸7をトラバースさせる綾振りドラム15とがボビントレー機構6側からこの順に設けられている。
【0015】
上記の綾振りドラム15は、ユニットフレーム3内の図示しない回転駆動機構に基端部が連結されており、この回転駆動機構により任意の回転速度で正転または逆転方向に回転可能にされている。綾振りドラム15の外周面には、糸7をトラバースさせるための綾振り溝15aが形成されている。また、綾振りドラム15の上方には、上述の巻取ボビン8を把持したクレードル9が配設されている。クレードル9は、巻取ボビン8を綾振りドラム15方向に所定圧で付勢している。これにより、綾振りドラム15が回転すると、巻取ボビン8が摩擦接触により回転し、糸7が綾振りドラム15によりトラバースされながら巻取ボビン8に巻き取られることによって、所定長の糸7を巻回した巻取ボビン8が形成されるようになっている。
【0016】
また、ユニットフレーム3には、給糸ボビン5側の糸端(下糸)を捕捉して糸継ぎ装置14に案内する中継パイプ17が設けられている。中継パイプ17は、糸切断後に給糸ボビン5側の糸端を吸引捕捉し、糸継ぎ装置14の前方を通過するように旋回することにより、吸引捕捉した糸端を糸継ぎ装置14に導入するようになっている。また、ユニットフレーム3には、巻取ボビン8側の糸端を捕捉して糸継ぎ装置14に案内するサクションマウス18が設けられている。サクションマウス18は、糸切断後に巻取ボビン8側の糸端を吸引捕捉し、糸継ぎ装置14の前方を通過するように旋回することにより吸引捕捉した糸端を糸継ぎ装置14に導入するようになっている。
【0017】
上記のように、巻取ユニット本体4を構成する各部材は、ユニットフレーム3により支持されている。ユニットフレーム3には、ユニット制御装置31が内蔵されていると共に、ユニット制御装置31に対して信号を入出力可能に接続された機台制御装置2が前面に設けられている。ユニット制御装置31は、プログラムを実行可能な演算部と、巻取ユニット本体4に対して信号を入出力可能に接続された入出力部とを有している。
【0018】
各機台制御装置2の記憶部42に格納された糸処理条件設定ファイルの一例となるロット設定ファイルは、各巻取ユニット本体4の運転内容を決定するように、項目欄と設定値欄とを有している。項目欄は、例えば図5に示すように、『番手』を示す“1”、『糸種』を示す“2”、『糸速』を示す“3”、『パッケージ重量』を示す“4”等のように多数の項目を記憶するように設定されている。また、設定値欄は、品種を示すロットA・B・…・Xに応じた各項目の設定値を記憶するように設定されている。そして、各巻取ユニット1は、各項目の設定値に応じた動作で作動することによって、各ロットA・B・…・Xの処理に最適な条件で運転されるようになっている。
【0019】
また、ユニット制御装置31は、各巻取ユニット1で選択されたロット設定ファイルの設定値に基づいて作動させる運転ルーチンを有している。項目変更ルーチンは、機台制御装置2での操作部32への入力タイミングで起動し、続いて入力される変更内容信号に基づいて設定値の変更処理を実行するようになっている。尚、設定値の変更処理としては、所定の項目の設定値を所定の設定値に置換する置換処理や、所定の項目の設定値を所定数で除算する除算処理、所定の項目の設定値を所定数で乗算する乗算処理、所定の項目の設定値に所定数を加算する加算処理、所定の項目の設定値から所定数を減算する減算処理、所定の項目の設定値を他の項目の設定値に置き換えるコピー処理等の処理を例示することができるが、これに限定されるものではなく、項目の設定値に関係する処理全般を意味する。
【0020】
上記のユニット制御装置を備えた巻取ユニット1は、固有のユニット番号を有している。また、巻取ユニット1は、図1に示すように、機台制御装置2にデータ信号を送受信可能に接続されている。機台制御装置2は、操作部32とLCD等の表示部33とをオペレータの位置する前面側に備えていると共に、これらの操作部32および表示部33に接続された情報処理部を内部に備えている。操作部32は、ロット内容変更スイッチ34と変更データ入力部35とを有している。
【0021】
ロット内容変更スイッチ34は、機台制御装置2をサーバモードとして機能させるときに押圧される。変更データ入力部35は、キーボードやテンキー等のデータ入力装置や、記憶媒体のデータを読み取り可能なデータ読取装置等からなっている。尚、記憶媒体としては、フレキシブルディスク(FD)や光磁気記憶媒体(MO)、メモリーカード等がある。変更データ入力部35には、ロット内容変更データが上記のデータ入力装置やデータ読取装置から入力されるようになっている。ロット内容変更データは、後述のロット内容管理テーブル52のデータ内容を変更する内容を記述したデータ変更モードのデータ構成であったり、更新用の管理プログラムをデータ化したプログラム更新モードのデータ構成である。ここで、データ内容の変更とは、データ変更処理部40において実行される置換処理や除算処理、乗算処理、加算処理、減算処理、コピー処理等を意味する。
【0022】
上記の操作部32および表示部33は、情報処理部を構成するスイッチ入力判定部36に接続されている。スイッチ入力判定部36は、ロット内容変更スイッチ34が押圧されたか否かを判定し、押圧されたときに機台制御装置2をサーバモードに設定する機能(図4のS1・S3・S4)と、サーバモードであるときにロット内容変更データを変更データ送信部37および変更データ認識部38に出力する機能(図4のS5)と、サーバモードである旨やロット内容変更データの内容を表示部33に表示する機能とを有している。
【0023】
上記のスイッチ入力判定部36は、変更データ送信部37および変更データ認識部38に接続されている。スイッチ入力判定部36は、並列配置された他の自動ワインダ−の機台制御装置2に対して変更内容信号(ロット内容変更データ)を送信可能にされている。また、スイッチ入力判定部36には、変更データ信号受信部39が並設されている。変更データ信号受信部39は、並列配置された他の自動ワインダ−の機台制御装置2からの変更内容信号(ロット内容変更データ)を受信可能にされている。
【0024】
上記の変更データ信号受信部39は、変更データ認識部38に接続されている。変更データ認識部38は、上述のスイッチ入力判定部36が接続されていると共に、データ変更処理部40およびプログラム更新処理部41に接続されている。変更データ認識部38は、変更データ信号受信部39からロット内容変更データが入力されたときにローカルモードとして認識する機能(図4のS2)と、スイッチ入力判定部36および変更データ信号受信部39から入力されたロット内容変更データがデータ変更モードのデータ構成であるか、プログラム更新モードのデータ構成であるかを判定する機能(図4のS6・S7)と、データ変更モードのロット内容変更データをデータ変更処理部40に出力する機能(図4のS8)と、プログラム更新モードのロット内容変更データをプログラム更新処理部41に出力する機能(図4のS12)とを有している。
【0025】
上記のデータ変更処理部40およびプログラム更新処理部41は、ハードディスク等からなる記憶部42に接続されている。記憶部42は、ユニット管理テーブル51とロット内容管理テーブル52と管理プログラム53とを有している。ユニット管理テーブル51は、各巻取ユニット1に固有のユニット番号と、各巻取ユニット1毎に設定されたロット設定ファイルとを格納しており、各巻取ユニット1がロットA・B・…・Xのいずれかを設定しているかを認識可能にしている。また、ロット内容管理テーブル52は、例えば図5に示すように、ロットA・B・…・Xまで各々の項目と設定値とからなるロット設定ファイルを複数格納しており、各ロットA・B・…・Xの項目と設定値との関係を認識可能にしている。管理プログラム53は、例えば巻取ユニット1の運転状態を監視して表示部33に表示する機能や、操作部32のロット割付入力部22への条件入力に基づき指定ロット運転指令部43が各巻取ユニット1を所望のロットA・B・・Xで運転可能にする機能等を有している。
【0026】
上記の記憶部42に接続されたデータ変更処理部40は、ロット内容変更データに基づいて置換処理や除算処理、乗算処理、加算処理、減算処理、コピー処理等の変更処理を実施する機能(図4のS8)を有している。一方、記憶部42に接続されたプログラム更新処理部41は、管理プログラムを更新する更新プログラムが項目の追加を伴うものであるか否かを判定する機能(図4のS12)と、ロット内容管理テーブル52に項目を追加した項目更新テーブルを作成する機能(図4のS14)と、項目更新テーブルの各項目にデフォルト値を設定する機能(図4のS15)と、項目更新テーブルの各項目のデフォルト値にロット内容管理テーブル52の各項目の設定値を置換する機能(図4のS16)と、管理プログラム53を更新プログラムで更新する機能(図4のS17)とを有している。尚、デフォルト値は、対象ロットであるロットA・B・…・Xの何れに追加したしても運転にとって支障のない値である。即ち、全てのロットに対し、一般的に当てはまるであろう平均的な値が設定されている。
【0027】
また、記憶部42には、指定ロット運転指令部43が接続されている。指定ロット運転指令部43は、ユニット管理テーブル51に基づいて変更対象の巻取ユニット1を特定する機能(図4のS9)と、特定した巻取ユニット1に変更内容信号を送信させる機能(図4のS10)とを有し、特定した巻取ユニット1のユニット制御装置31は、これにより変更されたデータに基づいた運転を開始する(図4のS11)。尚、ユニット内容変更信号とは、上述のデータ変更処理部40およびプログラム更新処理部41で変更されたロット内容管理テーブル52に基づいた信号であり、例えばロットAの項目と設定値とを含む信号である。
【0028】
上記の構成において、繊維機械の糸処理条件設定システムの動作について説明する。尚、以下の説明においては、各巻取ユニット1において巻取りが停止されているものとする。
【0029】
ロット内容管理テーブルの設定値を変更する場合には、先ず、データ変更モードのロット内容変更データが形成される。即ち、データ変更モードを示すモードデータと、置換や除算等の演算内容を示す演算種別データと、演算時に使用される演算データとを含むロット内容変更データが形成される。一方、管理プログラムを更新する場合には、更新プログラムをデータ化したプログラムデータと、プログラム更新モードを示すモードデータとを含むロット内容変更データが形成される。そして、これらのロット内容変更データがメモリーカード等の記憶媒体に記憶される。
【0030】
次に、図9に示すように、並列配置された巻取ユニット1の中から任意の巻取ユニット1が選択される。そして、図1に示すように、機台制御装置2のロット内容変更スイッチ34がオン状態となるように操作される。この際、機台制御装置2においては、図4に示すように、ロット内容変更ルーチンを実行しており、ロット内容変更スイッチ34がオン状態になったか否かを判定している(S1)。オン状態でない場合には(S1,NO)、続いてロット内容変更データを他の機台制御装置2から受信したか否かを判定する(S2)。受信しなければ(S2,NO)、S1を再実行することによって、ロット内容変更スイッチ34がオン状態になるか、或いはロット内容変更データを受信するまで待機する。
【0031】
ロット内容変更スイッチ34がオン状態に操作されると(S1,YES)、サーバモードとして動作するように設定されたと認識する(S3)。そして、例えば変更データ入力部35にセットされたメモリーカードのロット内容変更データを読み取る。尚、操作部32におけるキー入力でロット内容変更データが入力されたものを読み取っても良い(S4)。この後、他の機台制御装置2に対してロット内容変更データを送信し、他の機台制御装置2をローカルモードとして動作させた後(S5)、ロット内容変更データの処理内容を認識する(S6)。また、S2の実行時において、ロット内容変更データを受信した場合には(S2,YES)、ローカルモードとして動作し、ロット内容変更データの処理内容を認識する(S6)。
【0032】
具体的には、S6において、ロット内容変更データに含まれるモードデータを読み出し、モードデータがデータ変更モードかプログラム更新モードかの何れを示しているかを認識する(S6)。この後、ロット内容変更データの認識結果がデータ変更モードであるか否かを判定する(S7)。データ変更モードである場合には(S7,YES)、ロット内容変更データに基づいてユニット管理テーブル51を変更する(S8)。
【0033】
即ち、図5に示すように、対象項目が“3”、コマンドが“置換”、設定値が“V”、およびロット指定が“全ロット”である場合には、ユニット管理テーブル51における全てのロットA・B・…・Xの糸速の項目3が、“V”の設定値に置換される。また、図6に示すように、対象項目が“4”、コマンドが“演算”、演算式が“/”、設定値が“10”、およびロット指定が“ロットA”である場合には、ユニット管理テーブル51におけるロットAのパッケージ重量の項目4が、“g/10”の設定値に変換される。また、図7に示すように、対象項目が“3”、コマンドが“コピー”、設定値が “4”、ロット指定が“全ロット”である場合には、ユニット管理テーブル51における全ロットA・B・…・Xのパッケージ重量の項目4が、糸速の項目3のデータに置換される。
【0034】
上記のようにしてロット内容管理テーブル52の変更が完了すると、ユニット管理テーブル51が参照される。ユニット管理テーブル51においては、各巻取ユニット1に固有のユニット番号と、各巻取ユニット1毎に設定されたロット設定ファイルとを格納している。これにより、例えばロットAの設定値を変更した場合には、このロットAで運転するように設定された巻取ユニット1が変更対象の巻取ユニット1としてユニット管理テーブル51に基づいて特定される(S9)。
【0035】
変更対象の巻取ユニット1を特定すると、続いてこの巻取ユニット1に対して変更内容信号を送信する(S10)。これにより、変更対象の巻取ユニット1において、運転内容の変更を実行させる。さらに、変更対象の巻取ユニット1のユニット制御装置31でロット内容管理テーブル52に基づいた運転指令を実行する(S11)。
【0036】
また、S7において、データ変更モードでない場合には(S7,NO)、プログラム更新モードであると判断し、ロット内容変更データに含まれる更新プログラムが項目の増加を伴うものであるかを認識する(S12)。そして、項目の増加を伴うものか否かを判定し(S13)、項目が増加しない場合には(S3,NO)、ロット内容変更データに含まれる更新プログラムに基づいて管理プログラム53をバージョンアップ(更新処理)する(S17)。
【0037】
一方、項目が増加する場合には(S13,YES)、図示しない項目更新テーブルを作成する。ここで、項目更新テーブルは、例えば図8に示すように、ロット内容管理テーブル52の全ての項目1、2、…、nに新たな項目n+1を追加したものである(S14)。そして、項目更新テーブルの全項目にデフォルト値を設定し(S15)、ロット内容管理テーブル52の設定値を項目更新テーブルのデフォルト値に置換することによって、項目n+1の追加されたロット内容管理テーブル52を作成する(S16)。この後、ロット内容変更データに含まれる更新プログラムに基づいて管理プログラム53をバージョンアップ(更新処理)する(S17)。
【0038】
以上のように、本実施形態の繊維機械の糸処理条件設定システムは、糸処理条件に関連した設定値が複数の項目にわたり設定される糸処理条件設定ファイルを有し、これら項目の設定値に基づいた運転内容で糸処理を行う複数の巻取ユニット1(処理装置)と、巻取ユニット1にデータ通信可能に接続され、複数の糸処理条件設定ファイルを格納可能とし、巻取ユニット1全体を管理する機台制御装置2とを有しており、機台制御装置は、前記項目および前記設定値に対する変更処理(項目の増減、設定値の変更等)を複数の糸処理条件設定ファイルに対して一括して行う設定変更手段(ロット内容管理テーブル52・指定ロット運転指令部43)を有した構成にされている。この構成によれば、機台制御装置2において操作を行うと、この機台制御装置2に接続された巻取ユニット1の運転内容を変更することができるため、多数台の巻取ユニット1であっても、短時間で確実に運転内容を変更することができる。
【0039】
また、本実施形態の繊維機械の糸処理条件設定システムは、サーバ・ローカル切替方式のシステムであって、巻取ユニット1と機台制御装置2とで構成された機台30を複数備えており、各機台30の機台制御装置2は、機台制御装置2同士を相互にデータ通信可能に接続するデータ信号送受信手段(変更データ信号受信部39、変更データ送信部37)と、変更処理の内容を含む変更データが入力されるデータ入力手段(変更データ入力部35)と、データ入力手段に入力された変更データをデータ信号送受信手段を通じて他の機台制御装置2に送信する入力判定手段(スイッチ入力判定部36、ロット内容変更スイッチ34)と、データ送受信手段で受信された他の機台制御装置2からの変更データおよびデータ入力手段に入力された変更データを取り込み、変更データに基づいた変更処理を設定変更手段に行わせる変更データ処理手段(データ変更処理部40、プログラム更新処理部41、変更データ認識部38)とを有した構成にされている。このようなシステムにすることで、或る機台30で行なわれたデータ変更を全ての機台30に一括して反映させ、短時間で確実に運転内容を変更することができる。例えば図5の対象項目3、コマンドが置換、設定値がv、およびロット指定が全ロットとする変更を任意の機台30で行う場合、その変更を他の機台30の全ての機台制御装置2(ロット設定ファイル)に対しても一括して反映させることができる。また、図5の対象項目4、コマンドが演算、演算式が/、設定値が10、およびロット指定がロットAとする変更を任意の機台30で行う場合、その変更をロット設定ファイルが格納された他の機台30の機台制御装置2に対しても一括して反映させることができる。
【0040】
尚、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はその趣旨を超えない範囲において変更が可能である。即ち、繊維機械の糸処理条件設定システムは、図9に示すように、巻取ユニット1と機台制御装置2とで構成された複数の機台30と、各機台30の機台制御装置2にデータ通信可能に接続された中央制御装置21とを有しており、中央制御装置21は、変更処理の内容を含む変更データが入力されるデータ入力手段(変更データ入力部35)を有しており、機台制御装置2は、中央制御装置21から送信された変更データを取り込み、変更データに基づいた変更処理を設定変更手段に行わせる変更データ処理手段(データ変更処理部40、プログラム更新処理部41、変更データ認識部38)を有した中央制御方式のシステムに構成されていても良い。また、本発明における『糸処理条件設定ファイル』とは、上記実施形態のような、ロット設定ファイルに限定されない。例えば糸欠点を検出して糸を切断処理するクリアラーの稼動条件設定においても本発明を適用しても良い。この場合でいう糸処理条件とは、糸を切断する必要のある太さムラの閾値、糸切断後の動作設定等が挙げられる。また、本発明は、自動ワインダ−等の機種に限定されるものでもない。例えば紡績機に適用しても良く、例えばスライバ等の原料をドラフトするドラフト装置を構成するドラフトローラ、糸送りローラ、巻取ローラの回転速度の設定値等も糸処理条件として含まれるものとする。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、多数台の巻取ユニットであっても、短時間で確実に運転内容を変更することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維機械の糸処理条件設定システムのブロック図である。
【図2】繊維機械の糸処理条件設定システムの概略構成を示す説明図である。
【図3】巻取ユニットの正面視した概略構成図である。
【図4】ロット内容変更ルーチンのフローチャートである。
【図5】ロット内容管理テーブルの変更処理を示す説明図である。
【図6】ロット内容管理テーブルの変更処理を示す説明図である。
【図7】ロット内容管理テーブルの変更処理を示す説明図である。
【図8】ロット内容管理テーブルの変更処理を示す説明図である。
【図9】繊維機械の糸処理条件設定システムの概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 巻取ユニット
2 機台制御装置
3 ユニットフレーム
4 巻取ユニット本体
21 中央制御装置
30 機台
32 操作部
33 表示部
34 ロット内容変更スイッチ
35 変更データ入力部
36 スイッチ入力判定部
37 変更データ送信部
38 変更データ認識部
39 変更データ信号受信部
40 データ変更処理部
41 プログラム更新処理部
42 記憶部
43 指定ロット運転指令部
51 ユニット管理テーブル
52 ロット内容管理テーブル
53 管理プログラム

Claims (3)

  1. 糸処理条件に関連した設定値が複数の項目にわたり設定される糸処理条件設定ファイルを有し、これら項目の設定値に基づいた運転内容で糸処理を行う複数の処理装置と、
    前記処理装置にデータ通信可能に接続され、複数の糸処理条件設定ファイルを格納可能とし、前記処理装置全体を管理する機台制御装置とを有しており、
    前記機台制御装置は、前記項目および前記設定値に対する変更処理を複数の糸処理条件設定ファイルに対して一括して行う設定変更手段を有することを特徴とする繊維機械の糸処理条件設定システム。
  2. 前記処理装置と前記機台制御装置とで構成された機台を複数備えており、
    前記各機台の機台制御装置は、
    機台制御装置同士を相互にデータ通信可能に接続するデータ信号送受信手段と、
    前記変更処理の内容を含む変更データが入力されるデータ入力手段と、
    前記データ入力手段に入力された変更データを前記データ信号送受信手段を通じて他の機台制御装置に送信する入力判定手段と、
    前記データ送受信手段で受信された他の機台制御装置からの変更データおよび前記データ入力手段に入力された変更データを取り込み、該変更データに基づいた変更処理を前記設定変更手段に行わせる変更データ処理手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の繊維機械の糸処理条件設定システム。
  3. 前記処理装置と前記機台制御装置とで構成された複数の機台と、
    前記各機台の機台制御装置にデータ通信可能に接続された中央制御装置とを有しており、
    前記中央制御装置は、前記変更処理の内容を含む変更データが入力されるデータ入力手段を有しており、
    前記機台制御装置は、前記中央制御装置から送信された変更データを取り込み、該変更データに基づいた変更処理を前記設定変更手段に行わせる変更データ処理手段を有することを特徴とする請求項1に記載の繊維機械の糸処理条件設定システム。
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