JP2004345041A

JP2004345041A - 帯鋸機

Info

Publication number: JP2004345041A
Application number: JP2003145696A
Authority: JP
Inventors: Takao Osawa; 孝雄大澤
Original assignee: Hitachi Koki Co Ltd
Current assignee: Koki Holdings Co Ltd
Priority date: 2003-05-23
Filing date: 2003-05-23
Publication date: 2004-12-09
Anticipated expiration: 2023-05-23
Also published as: JP4305058B2

Abstract

【課題】切断材料の大きさ・形状、設置状況等により、帯鋸の刃先からガイドテーブルの出張り量を調整する煩わしさから開放し、また、スタンドなどで携帯形帯鋸機を立てて固定し、ガイドテーブル上で切断材料の切断をする（コンター切断）際の切断作業を容易で正確にできる携帯形帯鋸機を提供することである。
【解決手段】鋸車ベース４に切断方向に対して平行な溝４ａを設け、切断方向に対して平行な溝４ａには、往復摺動自在にスリーブ１０が係合され、スリーブ１０には、ボルト１１によりガイドテーブル９が固定されており、溝４ａの上端４ｂとスリーブ１０の間には、弾性体１７が設けられている。ガイドテーブル９は、切断材料１６を切断する際の切断材料１６を案内し、かつ切断方向に対して往復摺動自在に設けられ、弾性体１７によりスリーブ１０を介して帯鋸６の刃先側に押付けられる。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、材料を鋸車に張架された帯鋸により切断等の加工を行う帯鋸機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、携帯形の帯鋸機で材料を切断する際は、帯鋸の回転方向に切断材料が押されるため、切断材料が押される側にガイドテーブルを設けている。このガイドテーブルは、固定式のものと、切断材料の大きさ・形状あるいは、切断材料（既設管等）と壁等のスペースに応じて、切断方向に出し入れ調整した後に固定するものがあった。
【特許文献１】
特開２００１−３００８１９号公報
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来、携帯形の帯鋸機で材料を切断する際は、帯鋸の回転方向に切断材料が押され、切断が安定しないため、切断材料が押される側にガイドテーブルを設けられており、通常、このガイドテーブルに切断材料を押付けて切断する。従って、帯鋸の刃先からガイドテーブルの切断方向の出張量は、切断材料の大きさ・形状あるいは、切断材料（既設管等）と壁等のスペースに応じて決定される。
【０００４】
従来の携帯形の帯鋸機のガイドテーブルは、固定式の場合、上記した刃先に対する出張り量が固定されているため、通常の切断では問題ないが、既設管等の切断をする際、切断材料と壁等のスペースが少ないと、最後まで切断が出来ない問題があった。この問題を解決するための手段として、帯鋸の刃先からガイドテーブルの切断方向の出張量を調整して固定するものもあるが、その都度調整する煩わしさがある。
【０００５】
また、携帯形の帯鋸機をスタンドなどで固定して立形にし、ガイドテーブル上で切断材料の切断をする（コンター切断）際は、切断材料を手で持ちながら、ガイドテーブル上を滑らせながら帯鋸に押付けて切断するため、帯鋸に対してまっすぐに押付ける事が困難であり、曲がって切断されてしまう問題があった。
【０００６】
本発明の目的は、上記した従来技術の問題を解消し、切断材料の大きさ等各種状況に応じた切断作業を容易で正確にすることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ハウジングの両端にそれぞれ鋸車を軸支しハンドルを有する鋸車ベースを設け、前記鋸車には帯鋸を張架し、前記鋸車ベースに前記帯鋸を挟持案内する帯鋸ガイドを設け、前記鋸車ベースの駆動側には切断の際の材料を案内するガイドテーブルを設け、片方の前記鋸車をモーターにより回転駆動し、前記帯鋸により材料の切断を行う帯鋸機において、切断方向に往復摺動自在に前記ガイドテーブルを設け、前記ガイドプレートを前記帯鋸の刃先方向に押付ける押圧手段を設けることにより達成される。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図１〜図４により説明する。図１は本発明の実施形態を示す帯鋸機の正面図、図２は図１のＡＡ線断面拡大図、本発明の詳細を示す断面拡大図、図４は本発明の実施形態を示す携帯形帯鋸機を立てて使用した時の状態図である。
【０００９】
図１〜図３において、ハウジング１の両端に鋸車２、３を軸支する鋸車ベース４、５を設け、鋸車２、３には帯鋸６を張架する。鋸車ベース４、５には帯鋸６を挟持案内する帯鋸ガイド７、８を設け、鋸車ベース４には、切断方向に対して平行な溝４ａを設け、切断方向に対して平行な溝４ａには、往復摺動自在にスリーブ１０が係合され、スリーブ１０には、ボルト１１によりガイドテーブル９が固定されている（ガイドテーブル９とスリーブ１０は一体式でも可）。溝４ａの上端４ｂとスリーブ１０の間には、弾性体１７が設けられていおり、ガイドテーブル９は、切断材料１６を切断する際の切断材料１６を案内し、かつ切断方向に対して往復摺動自在に設けられ、弾性体１７によりスリーブ１０を介して帯鋸６の刃先側に押付けられ、帯鋸からガイドテーブル９の端面の距離Ｌは、スリーブ１０が帯鋸ガイド７の上端７ａに当突することより規制される。
【００１０】
ハウジング１内にはモーター１２を設け、前記モーター１２によって鋸車２は回転駆動する。鋸車ベース４、５上には、スイッチハンドル１３、ハンドル１４がそれぞれ配設されており、スイッチハンドル１３にはモーター１２を動作させるためのスイッチ１５が配設されている。
【００１１】
上記構成において、切断材料１６を切断する際は、一方の手でスイッチハンドル１３を持ち、他方の手でハンドル１４を持ち、スイッチ１５を操作し、モーター１２、すなわち、帯鋸６を回転駆動させ、切断材料１６の側面にガイドテーブル９接触させ、切断材料１６の上方から下方に押付け切断する。この時、既設管等のように切断材料１６と壁との距離が小さく切断材料１６が切断終了する前に、ガイドプレート９と壁が当っても、反切断方向に移動し、最後まで切断材料１６を切断する事ができる。すなわち、ガイドテーブル９は、切断方向に出し入れ調整をしなくとも、壁等にあたれば、反壁側に自然移動する。また、例えば丸パイプのような切断材料１６の場合、切断材料１６の半径以上に帯鋸からガイドテーブル９の端面の距離Ｌが必要な場合でも、ガイドテーブル９が弾性体１７によりスリーブ１０を介して切断方向（帯鋸６の刃先側）に押付けられるので、ガイドテーブル９を切断方向に出し入れ調整は不用である。
【００１２】
また、携帯形の帯鋸機を立てて使用する場合を図４を用いて説明する。
【００１３】
図示しないスタンド等に携帯形帯鋸機を立てて固定し、帯鋸６を起動させた後、ガイドテーブル９上に切断材料１６を置き、切断材料１６を帯鋸６に押付け切断する。この時、切断材料１６と一緒にガイドテーブル９を押せば、ガイドテーブル９を案内として、まっすぐ切断する事ができる。また、次に切断材料１６を切断する場合もガイドテーブル９が弾性体１７によりスリーブ１０を介して切断方向（帯鋸６の刃先側）に押付けられるので、ガイドテーブル９をもとに戻す必要がない。
【００１４】
このように、ガイドテーブルを切断方向に、往復摺動自在で、かつ切断方向（帯鋸６の刃先側）に押付ける弾性体を設けることにより、切断材料１６の大きさ・形状、本体の設置状況に左右される事がなく、切断作業を容易で正確に行なえる。
【００１５】
【発明の効果】
本発明によれば、ガイドテーブルを切断方向に往復摺動自在に設け、前記ガイドプレートを前記帯鋸の刃先方向に押付ける押圧手段を設けたので、切断材料の大きさ・形状、設置状況等により、帯鋸の刃先からガイドテーブルの出張り量を調整しなくとも、切断材料を最後まで切断出来る。
【００１６】
また、スタンドなどで携帯形帯鋸機を立てて固定し、ガイドテーブル上で切断材料の切断をする（コンター切断）際は、ガイドテーブルを案内として、まっすぐ切断することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示す携帯型帯鋸機の正面図である。
【図２】図１のＡＡ線断面の拡大図である。
【図３】本発明の詳細を示す断面拡大図である。
【図４】本発明の実施形態を示す携帯形帯鋸機を立てて使用した時の状態図である。
【符号の説明】
１…ハウジング、２、３…鋸車、４、５…鋸車ベース、４ａ…溝、４ｂ…溝の上端、６…帯鋸、７、８…帯鋸ガイド、７ａ…帯鋸ガイドの上端、９…ガイドテーブル、１０…スリーブ、１２…モーター、１６…切断材料、１７…弾性体。

Claims

ハウジングの両端にそれぞれ鋸車を軸支しハンドルを有する鋸車ベースを設け、前記鋸車には帯鋸を張架し、前記鋸車ベースに前記帯鋸を挟持案内する帯鋸ガイドを設け、前記鋸車ベースの駆動側には切断の際の材料を案内するガイドテーブルを設け、片方の前記鋸車をモーターにより回転駆動し、前記帯鋸により材料の切断を行う帯鋸機において、切断方向に往復摺動自在に前記ガイドテーブルを設け、前記ガイドプレートを前記帯鋸の刃先方向に押付ける押圧手段を設けたことを特徴とする帯鋸機。