JP2004344321A - 歯科インプラント用義歯固定用フレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】インプラントフィクスチャーを欠如歯部の顎骨内に形成した埋入孔内に埋入した手術後、各インプラントフィクスチャーを強固に連結固定して即時に又は早期に咀嚼機能を与えることを可能とする歯科インプラント用義歯の固定基盤に使用するため患者に合わせた形状に容易に形成することができる歯科インプラント用義歯固定用フレームを提供する。
【解決手段】歯科インプラント用義歯固定用フレーム6を、インプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されるフレームシリンダーを挟んで設置され患者の顎堤の形状に併せて折曲される舌側及び頬側のプレートX,Yと、該両プレートX,Y間であってフレームシリンダーが位置する部分の両側に配置されてその両端を該両プレートX,Yに接着固定されて該両プレートX,Y間の間隔を所定間隔に維持する板状コネクターZとで構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、欠如歯部の失われた口腔機能を回復するための歯科用インプラント治療において、歯科インプラント用義歯を短時間に製作して口腔内に装着し、失われた口腔機能の早期達成を図るための歯科インプラント用義歯の固定基盤に使用する歯科インプラント用義歯固定用フレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、欠如歯部における歯科補綴法としては、ブリッジによる方法と、床義歯による方法とが一般に行われてきた。
しかしながら、ブリッジによる方法は、欠如歯部の両側の健全な天然歯を切削して支台とし、この支台に係合固定される金属体間に欠如歯部に位置する歯科用補綴物を固設する方法であるので、支台を形成するために健全な天然歯を切削しなければならないばかりか、欠如歯部に位置する歯科用補綴物部分には咬合圧が直接には加わらないために当該部位で骨吸収を引き起こすという欠点があった。また、床義歯による方法は、合成樹脂等で作製した義歯床に人工歯を固定したものを歯科用補綴物とする方法であるが、この方法では歯科用補綴物に作用する咬合力をその床義歯に隣接する残存天然歯及び/又は口腔粘膜によって負担させるものであるので、歯科用補綴物使用中に違和感があることや、口腔粘膜組織中に散在する味覚の受容器を義歯床が覆ってしまうことによる味覚の鈍麻が生じることがあり、更には長期間の使用によって顎堤の吸収を引き起こすという重大な欠点があった。
【0003】
そこでこれらの欠点を解消する治療方法として、チタン金属と骨とが結合することが発見されるに至り、この“骨結合”を前提として欠如歯部の顎骨内に形成した埋入孔内に歯科用補綴物の維持安定装置となるチタン金属製のインプラントフィクスチャーを埋入して天然歯における歯根の機能を代行せしめ、このインプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されたアバットメントに歯科用補綴物の固定装置を固定して歯科用補綴物維持装置とし、この歯科用補綴物の固定装置に歯科用補綴物を固着する歯科インプラントの技術が開発され、実施されるようになってきている。
【0004】
このような歯科インプラントによる治療方法を実施すると、口腔粘膜を覆うことなく歯科用補綴物を固定することができるので、歯科用補綴物装着時の違和感や味覚の鈍麻が生じることがなく、天然歯に似た使用感が得られ、更に顎骨には適度な咬合力が付与されるためインプラントフィクスチャーが埋入されていない場合に想定される骨吸収を最小限に抑制できるという利点があるため、この治療方法は急速な発展を遂げて単独歯欠損,2歯以上の局部欠損のみならず、無歯顎(全歯欠損)に至るまでに適用できるようになってきている。
【0005】
この歯科インプラント治療においては、欠如歯部の顎骨内に形成された埋入孔内に埋入されたインプラントフィクスチャーが欠如歯部の顎骨に充分に結合することが必要であり、骨結合の獲得にはインプラントフィクスチャー埋入手術後の安静状態が重要である。即ち、手術後の創傷した骨組織は、安静状態の維持により正常な骨の治癒過程が確保されて骨のモデリングへと移行するが、生体不活性を有するチタン金属の清浄な表面を持つインプラントフィクスチャーの表面では、一層の糖蛋白を介して骨が結合する“骨結合”が達成されるのである。このためインプラントフィクスチャー埋入手術後はインプラントフィクスチャーに荷重がかからないよう歯肉を一旦戻してインプラントフィクスチャーを歯肉下に置き、緻密な骨が多い下顎では約4ヶ月、鬆粗な骨が多い上顎では約6ヶ月の安静治癒期間を与え、骨結合が獲得された後にそのインプラントフィクスチャーが埋入された口腔内側の歯肉部分を再度切開してインプラントフィクスチャーの口腔内側部分に歯科用補綴物の固定装置の取付部分となるアバットメントを固定するための再手術を行う二回法が主として採用されている。
【0006】
しかしながら、この二回法は2回の手術を患者に強いることになって患者の負担が大きいことから、一回法と称され前記のインプラントフィクスチャー埋入時にアバットメントを装着するか、又はアバットメントとアバットメントスクリューとがインプラントフィクスチャーと一体化された構造のアバットメントの機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャーを用いて埋入手術と同時に歯肉貫通までを行う方法が臨床に応用されてきているが、この方法は骨結合の達成以前にインプラントフィクスチャーに対して荷重が作用する危険性が大きくなるため、これを回避する注意が必要であった。
【0007】
このような二回法と一回法とのいずれのインプラント治療も、インプラントフィクスチャーとの骨結合が得られた後、歯科用補綴物を完成させて咀嚼機能を与える方法であるため、骨結合獲得のため一定治癒期間を経た後でなければ歯科用補綴物を装着できないので前記のような長期間に亘る負担を患者に強いており、更に大きな咀嚼力又は予測しない大きな外力等を受けた場合はインプラント周囲骨の吸収により骨結合の破壊が進むという生体反応が起こる危険性があるので、埋入されるインプラントフィクスチャー数,咬合力の加わり方,インプラントフィクスチャー同士の連結固定等の臨床的検討が要求されている。
【0008】
前述したように、骨結合を前提とするインプラント治療を成功させるには、インプラントフィクスチャーとの良好な骨結合の獲得、即ちインプラントフィクスチャーへの過大負荷及びインプラントフィクスチャーの動揺の回避が重要であるが、インプラントフィクスチャーを欠如歯部の顎骨内に形成した埋入孔内に埋入した際にインプラントフィクスチャーと顎骨との或る程度の固定状態が得られ且つその後の多少の負荷に対しても固定状態の維持が得られれば、骨結合獲得期間内でも咀嚼機能を達成できることが近年臨床的に確認された結果、インプラントフィクスチャーを欠如歯部の顎骨内に形成した埋入孔内に埋入した後、即時に又は早期に歯科用補綴物を装着する治療法が提案されており、この治療法は特に緻密な骨が多く骨質の硬い下顎骨では骨質条件が良いことから応用し易いとされている。
【0009】
そこで本出願人は前述したようなインプラントフィクスチャーを欠如歯部の顎骨内に形成した埋入孔内に埋入した手術後、各インプラントフィクスチャーを強固に連結固定して即時に又は早期に咀嚼機能を与えることを可能とする歯科インプラント用義歯の固定基盤を提案した(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−35013号公報
【0011】
この歯科インプラント用義歯の固定基盤は、患者の顎堤に略沿った形状を成しており欠如歯部の顎骨内に形成された埋入孔内に埋入されるインプラントフィクスチャーの位置に対応する位置にインプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されるフレームシリンダーの外形より充分に大きいフレームシリンダー挿入穴が2個以上予め貫通形成されているインプラント用義歯固定用金属製フレームを使用し、このインプラント用義歯固定用金属製フレームのフレームシリンダー挿入穴とインプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されるフレームシリンダーとを硬質の樹脂で強固に固定する構造のものである。
【0012】
しかしながらこの歯科インプラント用義歯固定用金属製フレームは、患者の顎堤に略沿った形状を成し、欠如歯部の顎骨内に形成された埋入孔内に埋入されるであろうインプラントフィクスチャーの位置に対応する位置にフレームシリンダー挿入穴が2個以上予め貫通形成されている決まった形状のものであるので、患者の顎堤の形状が患者それぞれによって異なっているため患者の顎堤の形状に合わせることができないばかりか、患者の欠如歯部の顎骨内に埋入されるインプラントフィクスチャーの位置に制限があり、また欠如歯部の顎骨内に形成された埋入孔内に埋入されるであろうインプラントフィクスチャーの本数に応じて多種類のものを用意しておかなければならず、フレームシリンダー挿入穴はインプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されるフレームシリンダーの外形より充分に大きくなければインプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されるフレームシリンダーが挿入できない場合が生じるため結果として使用する硬質の樹脂量が多量になって強度が均一にならない等の欠点があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前述したような歯科インプラント用義歯の固定基盤に使用される従来の歯科インプラント用義歯固定用金属製フレームの欠点を解消し、インプラントフィクスチャーを欠如歯部の顎骨内に形成した埋入孔内に埋入した手術後、各インプラントフィクスチャーを強固に連結固定して即時に又は早期に咀嚼機能を与えることを可能とする歯科インプラント用義歯の固定基盤に使用するため患者に合わせた形状に容易に形成することができる歯科インプラント用義歯固定用フレームを提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、欠如歯部の顎骨内に形成された埋入孔内に埋入されたインプラントフィクスチャーの口腔内側にインプレッションコーピングを装着して採取した印象を元に形成した石膏模型に埋設されたアバットメントアナログにインプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されるフレームシリンダーを装着し、その石膏模型上でフレームシリンダーを挟んで舌側及び頬側に生体用金属製のプレートを患者の顎堤の形状に沿わせて折曲し、この舌側及び頬側の両プレート間であってフレームシリンダーが位置する部分の近傍に生体用金属製の板状コネクターを配置しその板状コネクターの両端を両プレートに接着固定して両プレート間の間隔を所定間隔に維持すれば、歯科インプラント用義歯の固定基盤に使用するための患者に合わせた形状の歯科インプラント用義歯固定用フレームを簡単且つ容易に製造できることを究明して本発明を完成したのである。
【0015】
即ち本発明は、インプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されるフレームシリンダーを挟んで設置され患者の顎堤の形状に合わせて折曲される舌側及び頬側の生体用金属製のプレートと、該両プレート間であってフレームシリンダーが位置する部分の近傍に配置されてその両端を該両プレートに接着固定されて該両プレート間の間隔を所定間隔に維持する生体用金属製の板状コネクターとから成ることを特徴とする歯科インプラント用義歯固定用フレームに関するものである。
【0016】
そして、前記2枚のプレートが一般的な人の顎堤の形状に合わせて予め折曲されていると患者の顎堤の形状に合わせて折曲する作業が患者の顎堤の形状に合わせるだけの微調整で済むので好ましく、また前記2枚のプレートがその一端で連結された1枚のプレートから成っていれば部品点数が少なくなって操作性が向上して好ましく、更にプレートの表裏両面が粗面化されていたり、板状コネクターの表裏両面が粗面化されているか又は凹凸が設けられていたりすれば、インプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されるフレームシリンダーを本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームに固定する硬質の樹脂や義歯床用のレジンとの接着力が向上して好ましいことも合わせて究明したのである
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームについて詳細に説明する。
図1は本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームを構成する舌側及び頬側のプレートと板状コネクターとの1実施例の形状を示す斜視説明図、図2は図1に示した本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームの完成状態を示す斜視図、図3は本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームを構成する舌側及び頬側のプレートと板状コネクターとの他の実施例の形状を示す斜視説明図、図4は図1に示した本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームを使用して製造した歯科インプラント用義歯の固定基盤をインプラントフィクスチャーに固定した状態を示す説明用断面図、図5は図4に相当する他の実施例の説明用断面図、図6はアバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャーを使用した場合の図4に相当する更に他の実施例の説明用断面図、図7は図4に示した構造の歯科インプラント用義歯の固定基盤に使用する本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームの製造工程を示す説明用断面図である。
【0018】
図面中、1は欠如歯部の顎骨内に形成された埋入孔内に埋入される公知のインプラントフィクスチャーであり、図4に示した実施例では外周面にスクリュー1aが設けられており、その口腔内側に位置する部分にはその口腔内側外周面が丁度歯肉厚に対応する長さであるアバットメント2が係合される六角形状等の多角形凸部1cが設けられており、この口腔内側に位置する部分に設けられた多角形凸部1cを貫通してその長軸に沿ってアバットメント2を固定するためのアバットメントスクリュー3が螺合される雌ねじ部1bが螺設されていると共に多角形凸部1cが設けられている端部と反対側の端部にはタッピング用の切り刃部1dが設けられている。
このインプラントフィクスチャー1としては、図5に示した実施例ではアバットメント2に相当する部分が後述するフレームシリンダー4’に設けられているのでアバットメント2は存在しないが六角形状等の多角形凸部1cにフレームシリンダー4’が係合することになり、図4に示した形状と同様な形状のものとなるのである。また、このインプラントフィクスチャー1としては、図6に示すように、アバットメント2及びアバットメントスクリュー3に相当する部分がその口腔内側に一体に形成されているアバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャー1’であり、このように図4,図5及び図6に示すようないずれの態様のインプラントフィクスチャー1又は1’が使用できる。以上の説明は、インプラントフィクスチャー1又は1’の口腔内側に設けられた係合部が口腔内側に多角形凸部1cとして設けられている外部接続型インプラントフィクスチャーの場合を示したが、口腔内側に設けられた係合部が多角形凹部として設けられている内部接続型インプラントフィクスチャーの場合も同様に使用できる。
【0019】
4は歯科インプラント用義歯の固定基盤の一部材を構成するフレームシリンダー、4’は歯科インプラント用義歯の固定基盤の一部材を構成するアバットメント機能を含むフレームシリンダーで、このフレームシリンダー4又は4’は、欠如歯部の顎骨内に形成された埋入孔内に埋入されたインプラントフィクスチャー1又は1’の口腔内側に設置されて後述するフレームスクリュー5により固定されるものである。即ち、図4に示したフレームシリンダー4はインプラントフィクスチャー1の口腔内側にアバットメントスクリュー3により固定されたアバットメント2の、図5に示したフレームシリンダー4’はインプラントフィクスチャー1の、図6に示したフレームシリンダー4はアバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャー1’の、それぞれ口腔内側に設置される外側面に凸部4a及び/又は凹部4bや凸部4aがフランジ状である場合には後述する硬質の樹脂7が流入し易いように切欠き4cを有しており、且つその中央部貫通穴には図4に示した態様ではアバットメントスクリュー3に、図5に示した態様ではインプラントフィクスチャー1に、図6に示した態様ではアバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャー1’に後述するフレームスクリュー5を固定する際にフレームスクリュー5の頭が係止される突起部4dが設けられている。なおこのフレームシリンダー4,4’はその一部が歯肉に直接接触することがあるので、生体親和性が優れ且つ高い機械的性質を有する生体用金属、例えばステンレス鋼,金合金,チタン合金又はチタンが望ましい。
【0020】
5はフレームシリンダー4又は4’を固定するためのフレームスクリューであり、図4に示す態様の場合にはアバットメントスクリュー3の口腔内側に螺設されている雌ねじ部に、図5に示す態様の場合にはインプラントフィクスチャー1の口腔内側に螺設されている雌ねじ部に、図6に示す態様の場合にはアバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャー1’の口腔内側に螺設されている雌ねじ部に、それぞれその雄ねじ部5aをフレームシリンダー4又は4’の突起部4dに段部5bが当接するまで螺入されてフレームシリンダー4又は4’を結果的にインプラントフィクスチャー1又は1’に固定する役目をなすものである。
【0021】
6は本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームであり、インプラントフィクスチャー1又は1’の口腔内側に固定されるフレームシリンダー4又は4’を挟んで設置され患者の顎堤の形状に合わせて折曲される舌側及び頬側のステンレス鋼,金合金,チタン合金又はチタン等の生体用金属製のプレートX,Yと、この両プレートX,Y間であってフレームシリンダー4又は4’が位置する部分の近傍に配置されてその両端を両プレートX,Yに接着固定されて両プレートX,Y間の間隔を所定間隔に維持するるステンレス鋼,金合金,チタン合金又はチタン等の生体用金属製の板状コネクターZとから成る。このプレートXとプレートYとは特に無歯顎の症例では一般的な人の顎堤の形状に合わせて予め折曲されていることが好ましく、またプレートXとプレートYとがその一端で連結された1枚のプレートから成っていると、部品点数が少なくなると共に操作性も向上するので好ましい。ここで両プレートX,Y及び板状コネクターZは、板厚が0.5mm程度で、幅が7mm程度のものが好ましく、その長さは症例に応じて適切な長さに切断して使用すればよい。これらの両プレートX,Y及び板状コネクターZが生体用金属製であるのは、本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6は歯肉に直接接触することがあるので、生体親和性が優れ且つ高い機械的性質を有することが必要であるからである。
【0022】
この本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の一方の構成部材である舌側及び頬側のプレートX,Yは、その表裏両面が粗面化されていることが義歯床用レジンとの接合が強固になり且つ後述する硬質の樹脂7との接合が強固になるので好ましく、また本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の他方の構成部材である板状コネクターZはその表裏両面が粗面化されているか又は凹凸が設けられていることが後述する硬質の樹脂7との接合が強固になるので好ましい。
【0023】
7は本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の両プレートX,Yと板状コネクターZとで囲まれた空間内に挿入されたフレームシリンダー4との間に注入充填され固化して歯科インプラント用義歯固定用フレーム6とフレームシリンダー4とを一体化している硬質の樹脂である。この樹脂7としては歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の構成部材である両プレートX,Y及び板状コネクターZと強固に接着する接着性の樹脂が好ましい。
【0024】
このような構成において、インプラント治療を行うには、先ず歯肉弁形成後、欠如歯部の所定位置の顎骨に埋入孔を形成し、この埋入孔内にインプラントフィクスチャー1又はアバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャー1’を埋入する。このインプラントフィクスチャー1,1’は、図4〜図6に示した実施例のように外周面にスクリュー1aが設けられており口腔内側と反対側の端部にはタッピング用の切り刃部1dが設けられていると、埋入孔内に埋入した直後においても或る程度安定した状態を維持するので好ましい。そして、図4に示した実施例の場合は、その口腔内側に位置する部分に設けられている多角形凸部1cにその口腔内側外周面が歯肉厚と対応する長さであるアバットメント2を係合させ、このアバットメント2の中央を貫通している貫通穴を貫通させてアバットメントスクリュー3をインプラントフィクスチャー1の雌ねじ部1bに螺合させてアバットメント2をインプラントフィクスチャー1に固定する。この作業は、従来のインプラント治療において行う作業と同じである。
これ以降の操作は、簡略のために図4に示した実施例の場合について説明することとする。
【0025】
次いで、歯肉弁を縫合した後、アバットメント2の口腔内側にインプレッションコーピングを装着して図7の(A)に示すように印象を採得し、通法に従ってアバットメントアナログが埋設された石膏模型を作製する。しかる後に、図7の(B)に示すようにフレームシリンダーを石膏模型上のアバットメントアナログにそれぞれ装着するのであるが、このフレームシリンダーは実際に使用するフレームシリンダー4より僅かに大径に予め製作されているフレームシリンダーを用いると完成した本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6を口腔内への装着が容易となって好ましい。
【0026】
この状態で本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の製造準備が完了するので、石膏模型上でフレームシリンダーを挟んで舌側と頬側とにそれぞれ当接するように舌側及び頬側のプレートX,Yを患者の顎堤の形状に合わせて折曲させると共に、この折曲した舌側及び頬側のプレートX,Y間であってフレームシリンダーが位置する部分の近傍に板状コネクターZを配置させて図7の(C)に示すように板状コネクターZの両端を両プレートX,Yに接着固定するのである。
この際、舌側及び頬側のプレートX,Yは、通常頬側のプレートYの長さが舌側のプレートXの長さより長いので、舌側のプレートXとして頬側のプレートYよりその長さが短いものを準備しておけばよいが、舌側及び頬側のプレートX,Yとして特に区別せずに同じ長さのものを準備しておいて現場で適当な長さに切断して使用してもよい。
【0027】
この本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の構成部材である舌側及び頬側のプレートX,Yと板状コネクターZとの接着固定は、その接着部位を例えば、金属接着用プライマー(商品名:メタルプライマーII,ジーシー社製)により前処理を行った後に、接着性樹脂(商品名:ユニフィルコア,ジーシー社製)により接着すればよい。
【0028】
かくして本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6が石膏模型上で完成したら、石膏模型上から本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6を取り外し、患者の口腔内のアバットメント2にそれぞれフレームシリンダー4を装着し、石膏模型上から取り外した本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の舌側及び頬側のプレートX,Yと板状コネクターZとで囲まれた空間内にこの各フレームシリンダー4が位置するように患者の口腔内に位置せしめる。
この操作は、本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6を石膏模型上で作製する際に舌側と頬側のプレートX,Y間の間隙を規定していたフレームシリンダーとしてその直径が実際に使用するフレームシリンダー4より僅かに大径に予め製作されているものを使用すれば、前記舌側及び頬側のプレートX,Yと板状コネクターZとで囲まれた空間内にフレームシリンダー4が挿入できないような現象が発生することはないのである。
【0029】
このように本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6を患者の口腔内に位置せしめたら、本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の舌側及び頬側のプレートX,Yと板状コネクターZとで囲まれた空間内であってフレームシリンダー4の外側と舌側及び頬側のプレートX,Yとの間に図7の(D)に示すように接着用の樹脂7を充填して仮着させる。これは、口腔内でフレームシリンダー4とプレートX,Yとを硬質の樹脂7により完全に接着させるには時間がかかり患者の負担が大きいこと及び細かな操作が要求されることから、口腔内では簡易的に仮着に留め、後述するように完全な接着は口腔外で行うことが好ましいからである。しかる後、フレームシリンダー4をアバットメント2に固定していたフレームスクリュー5を取り外して本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6と接着用の樹脂を介して一体となったフレームシリンダー4をアバットメント2から取り外した後、本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の舌側及び頬側のプレートX,Yと板状コネクターZとで囲まれた空間内であってフレームシリンダー4の外側に硬質の樹脂7を充填してフレームシリンダー4の外側と舌側及び頬側のプレートX,Y及び板状コネクターZとを完全に接着固定して歯科インプラント用義歯の固定基盤を完成する。
この操作において、舌側及び頬側のプレートX,Yの表裏両面が粗面化されていれば、硬質の樹脂との接着強度が向上し、また板状コネクターZの表裏両面が粗面化されているか又は凹凸が設けられていれば、硬質の樹脂との接着強度が向上して好ましいのである。
【0030】
なお、上記の説明は図4に示すアバットメント2を使用する態様について行ったが、図5に示す態様の場合にはアバットメント2をフレームシリンダー4’と、また図6に示す態様の場合にはアバットメント2をインプラントフィクスチャー1’と読み換えればよい。
【0031】
かくして歯科インプラント用義歯の固定基盤が完成したら、この歯科インプラント用義歯の固定基盤を患者の口腔内に戻し、歯科インプラント用義歯の固定基盤のフレームシリンダー4又は4’をフレームスクリュー5より長さが充分に長いガイドピンを介してインプラントフィクスチャー1又は1’に(図4に示す態様ではアバットメント2に、図5に示す態様ではインプラントフィクスチャー1に、図6に示す態様ではインプラントフィクスチャー1’に)装着し、口腔内形状の印象採得を行うために印象材を印象採得部位に圧接した後に印象材の口腔内側に突出しているガイドピンをレンチやドライバー等で操作してインプラントフィクスチャー1又は1’から取り外して、印象材と歯科インプラント用義歯の固定基盤とを共に口腔内から取り出して印象採得を完了するのである。
【0032】
このようにして印象採得が完了すると、例えば、印象材と一体を成している歯科インプラント用義歯の固定基盤のフレームシリンダー4の口腔内側と反対側に結合部がアバットメント2と同じ形状で石膏模型でインプラントフィックスチャー1に相当するアバットメントアナログを前記ガイドピンにより装着して石膏模型を作製した後、この石膏模型のアバットメントアナログからガイドピンを外して歯科インプラント用義歯の固定基盤から印象材を取り外し、次いで歯科インプラント用義歯の固定基盤の口腔内側面に通法により蝋材を介して人工歯を配列し、この石膏模型を歯科用フラスコ内に設置し、この石膏模型の口腔内側に石膏を流し込んで人工歯を保持させた後に蝋材を焼却し、この空間に義歯床用レジンを流し込んで歯肉部の形成を行い、義歯が完成するのである。
【0033】
この作業において、本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6の舌側及び頬側のプレートX,Yの表裏両面が粗面化されていれば、義歯床用レジンとの接着強度が向上して、歯科インプラント用義歯の固定基盤と義歯床用レジンとが強固に固定されるので好ましいのである。
【0034】
かくして製造された義歯は、本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム6に硬質の樹脂7で固定されているフレームシリンダー4又は4’の挿入穴4aに対応する位置に貫通穴を形成されて配置固定されている人工歯の貫通穴を貫通してフレームスクリュー5を、図4に示す態様の場合にはアバットメント2に、図5に示す態様の場合にはインプラントフィクスチャー1に、図6に示す態様の場合にはアバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャー1’に螺合することにより固定されて使用されるのであり、欠如歯部の顎骨内に形成された埋入孔内に埋入された複数本の各インプラントフィクスチャー1又は1’の口腔内側にフレームスクリュー5により固定されることになるので、インプラントフィクスチャー1又はアバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャー1’が1本だけの場合には咬合負荷に対して過大な力を受け易いのに対し、複数本のインプラントフィクスチャー1又は1’に剛体とみなせる歯科インプラント用義歯の基盤が固定されることになって、インプラントフィクスチャー1又は1’単体に作用する荷重は小さくなるためインプラントフィクスチャー1又は1’への過大負荷及びインプラントフィクスチャー1又は1’の動揺を回避することができるのである。
【0035】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームは、インプラントフィクスチャーの口腔内側に固定されるフレームシリンダーを挟んで設置され患者の顎堤の形状に合わせて折曲される舌側及び頬側の生体用金属製のプレートと、該両プレート間であってフレームシリンダーが位置する部分の近傍に配置されてその両端を該両プレートに接着固定されて該両プレート間の間隔を所定間隔に維持する生体用金属製の板状コネクターとから成ることを特徴とするものであり、石膏模型上でフレームシリンダーの舌側及び頬側にプレートを患者の顎堤の形状に沿わせて折曲し、この舌側及び頬側の両プレート間であってフレームシリンダーが位置する部分の近傍に板状コネクターを配置しその板状コネクターの両端を両プレートに接着固定して該両プレート間の間隔を所定間隔に維持して使用するものであるから、患者の顎堤の形状が患者それぞれによって異なっていても患者の顎堤の形状に合わせることができるばかりか、患者の欠如歯部の顎骨内に埋入されるインプラントフィクスチャーの位置の制限も無く、また欠如歯部の顎骨内に形成された埋入孔内に埋入されるであろうインプラントフィクスチャーの本数に応じて多種類のものを用意する必要も無く、更にフレームシリンダーの周囲に充填する硬質の樹脂量も一つのフレームシリンダーに対して略同量にすることができて強度が均一の歯科インプラント用義歯の固定基盤を製造することができるのである。
【0036】
そして、本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームを使用して製造した歯科インプラント用義歯の固定基盤を用いた歯科インプラント用義歯は、従来の義歯のように口腔粘膜を覆うことがないので歯科用補綴物装着時の違和感や味覚の鈍麻が生じることがなく、天然歯に似た使用感が得られ、更に顎骨には適度な咬合力が付与されるためインプラントフィクスチャーが埋入されていない場合に想定される骨吸収を最小限に抑制できるという利点がある歯科インプラント治療における欠点とされていた治療期間が短縮され、患者の負担が減少するばかりか、各インプラントフィクスチャーが剛体とみなせる本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームに強固に連結固定されるため、インプラントフィクスチャーに大きな荷重が作用することが阻止され、骨結合期間中であっても骨結合が達成される等の利点があるのである。
【0037】
そして、両プレートとが一般的な人の顎堤の形状に合わせて予め折曲されていれば、両プレートを患者の顎堤の形状に合わせて折曲する作業が容易となり、両プレートがその一端で連結された1枚のプレートから成っていれば部品点数が少なくなってインプラント用義歯固定用フレームを完成するための作業が容易となり、プレートの表裏両面が粗面化されていると、フレームシリンダーを固定するための硬質の樹脂との接着強度が向上するばかりか、義歯床用レジンとの接着強度も向上し、また板状コネクターの表裏両面が粗面化されているか又は凹凸が設けられているとフレームシリンダーを固定するための硬質の樹脂との接着強度が向上して、より強固な歯科インプラント用義歯の固定基盤を製造することができるのである。
【0038】
このような本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームは、複数本のインプラントフィクスチャーを欠如歯部の顎骨内に形成した埋入孔内に埋入した手術後、即時に又は早期に咀嚼機能を与えることを可能とするものであり、その歯科分野に貢献する価値は非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームを構成する舌側及び頬側のプレートと板状コネクターとの1実施例の形状を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示した本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームの完成状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームを構成する舌側及び頬側のプレートと板状コネクターとの他の実施例の形状を示す斜視説明図である。
【図4】図1に示した本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームを使用して製造した歯科インプラント用義歯の固定基盤をインプラントフィクスチャーに固定した状態を示す説明用断面図である。
【図5】図4に相当する他の実施例の説明用断面図である。
【図6】アバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャーを使用した場合の図4に相当する更に他の実施例の説明用断面図である。
【図7】図4に示した構造の歯科インプラント用義歯の固定基盤に使用する本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレームの製造工程を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
1 インプラントフィクスチャー
1a スクリュー
1b 雌ねじ部
1c 多角形凸部
1d 切り刃部
1’ アバットメント機能を含む歯肉貫通型インプラントフィクスチャー
2 アバットメント
3 アバットメントスクリュー
4 フレームシリンダー
4’ アバットメント機能を含むフレームシリンダー
4a 凸部
4b 凹部
4c 切欠き部
4d 突起部
5 フレームスクリュー
5a 雄ねじ部
5b 段部
6 本発明に係る歯科インプラント用義歯固定用フレーム
X 舌側のプレート
Y 頬側のプレート
Z 板状コネクター
7 硬質の樹脂

Claims (5)

  1. インプラントフィクスチャー(1又は1’)の口腔内側に固定されるフレームシリンダー(4)を挟んで設置され患者の顎堤の形状に合わせて折曲される舌側及び頬側の生体用金属製のプレート(X,Y)と、該両プレート(X,Y)間であってフレームシリンダー(4)が位置する部分の近傍に配置されてその両端を該両プレート(X,Y)に接着固定されて該両プレート(X,Y)間の間隔を所定間隔に維持する生体用金属製の板状コネクター(Z)とから成ることを特徴とする歯科インプラント用義歯固定用フレーム(6)。
  2. プレート(X)とプレート(Y)とが一般的な人の顎堤の形状に合わせて予め折曲されている請求項1に記載の歯科インプラント用義歯固定用フレーム(6)。
  3. プレート(X)とプレート(Y)とがその一端で連結された1枚のプレートから成っている請求項1又は2に記載の歯科インプラント用義歯固定用フレーム(6)。
  4. プレート(X,Y)の表裏両面が粗面化されている請求項1から3までのいずれか1項に記載の歯科インプラント用義歯固定用フレーム(6)。
  5. 板状コネクター(Z)の表裏両面が粗面化されているか又は凹凸が設けられている請求項1から4までのいずれか1項に記載の歯科インプラント用義歯固定用フレーム(6)。
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