JP2004341843A - 電子フォームデータ更新システム、プログラムおよび媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子フォーム用のXSLファイル毎の1つ1つにプログラムを作成することなく、入力したデータの値をXMLデータへ反映可能にする電子フォームデータ更新システムを提供することを目的とする。
【解決手段】XMLファイルおよびXSLファイルを読み込み、XSLファイル中の任意のフォーム部品に対して入力されたデータの値に応じて、XMLファイル中のデータを更新する汎用更新手段を設けたことを特徴とする電子フォームデータ更新システムを提供する。
【選択図】 図6
【解決手段】XMLファイルおよびXSLファイルを読み込み、XSLファイル中の任意のフォーム部品に対して入力されたデータの値に応じて、XMLファイル中のデータを更新する汎用更新手段を設けたことを特徴とする電子フォームデータ更新システムを提供する。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介した電子フォームプログラムへのデータ入力に関し、特に、利用者が入力したデータの値を、XSLを介してXMLデータへ格納する電子フォームデータ更新システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くの書類が電子データとして管理および利用されており、省庁へ提出する申請書や金融機関などの企業に提出する届出書など、所定の書式及び記入事項を電子データとして保管し、必要時に印刷することにより、申請書、届出書などを作成する電子フォームシステムが登場した。
【0003】
電子フォームシステムは、XML(eXtensible Markup Language)形式でデータを扱うことが一般的であり、図1に示すように、サーバから書式データおよび前回入力したXMLデータをダウンロードし、書式データにXMLデータを結合して表示し、再入力や訂正が必要な個所に対して入力を行い、入力データを情報端末装置に一旦保存し、ネットワークを介してサーバにアップロードし、サーバにおいてXMLデータを保存するように動作する。
【0004】
電子フォームシステムにおいては、書式データを従来の紙の書式と同様に表示し、従来と同様な入力補助を行うことが重要であるが、個別にアプリケーションを開発せずに実現することは困難であり、一般的には、Webに関する技術の標準化を進めているW3C(World Wide Web Consortium)にて勧告されたXSL(eXtensible Stylesheet Language)というXMLの標準スタイル指定言語を用いて書式を記述する(非特許文献1参照)。
【0005】
【非特許文献1】
“XSL Transformations (XSLT) Version 1.0”、[online]、1999年11月16日、W3C、[平成15年4月24日検索]、インターネット<URL:http://www.w3.org/TR/xslt>
【0006】
XSLは、Webページを表示する用途で使われており、読み込んだXSLをXMLと統合してWebブラウザに規定の体裁を表示するエンジンである「XMLパーサー」が、現在最もよく使われているWebブラウザやサーバ用に、無償で提供されている。
【0007】
XMLファイルおよびXSLファイルは、XSLが表示書式のテンプレートを提供し、XMLパーサーに含まれるXSLT(XSL Transformation)プロセッサというXSLの変換機能が、表示用のHTMLに変換することにより、情報端末装置で動作するWebブラウザ上に表示することができる。
【0008】
したがって、1)特定の企業が提供する仕様ではないため、ツールのライフサイクルやベンダーへの依存性が低い、2)電子フォームシステムを提供するためのソフトウェアライセンス料がかからない、3)規格が統一されていることにより、OSやアプリケーションが異なるシステム間においても流用性や汎用性が高い、など、XSLには、電子フォームの書式指定に適用可能な利点が多い。
【0009】
しかしながら、電子フォームシステムにおいては、一度入力して作成したXMLファイルを再度XSLで表示して修正項目を入力するような場合があるが、チェックボックス、ラジオボタン、リストフィールドなどのフォーム部品は、入力内容に基づいて、チェックの有無やチェック位置が異なるべきであるが、XSLの基本的な機能においては、入力したデータ値がXMLデータに反映されないという問題がある。
【0010】
上述の問題を、図2に示す、XML中のデータの初期値が、チェックボックス“Kanryo_FLG”という要素名のXMLデータは「0」、“Jyotai”という要素名のXMLデータが「Null(未設定)」、“Tuki”という要素名のXMLデータは「01」である場合において説明する。
【0011】
利用者が、画面上の対応する領域に対して、各々、「入力完了」のチェックボックスをチェック、「悪い」のラジオボタンを押下、「月度」リストボックスの「5」を選択という入力を行ったとしても、単にXSLの書式上に入力内容が表示されているだけで、XMLのデータは初期値のままであり、電子フォームシステムの入力機能が成立しないことになる。
【0012】
上述の問題を解決するためには、XSLで表示する画面上に「データを反映」のような機能ボタンを配置し、この機能ボタンの押下により、入力データでXMLの対応するデータを書き換えるプログラムを記述する必要がある。
【0013】
入力データをXMLデータに反映させるXML変更プログラムは、図3に示すようなフォーム部品リストに基づいて、フォーム部品の名称を手掛かりにフォーム部品を識別し、該フォーム部品に対応するデータについて、判別したフォーム部品の種類に応じたデータの書き換えを行う。
【0014】
フォーム部品リストにより対応付けを行うので、図3のようにXSLファイル中のフォーム部品名称と、XMLファイルのデータ名称が異なっていても更新できる。
【0015】
図4は、XML変更プログラムを備えるXSLファイルの機能構成図であり、該XSLファイルは、上述のフォーム部品リスト、XML更新プログラム、電子フォームの体裁記述部の3つにより構成する。
【0016】
XSLファイルには多数のフォーム部品が配置されており、各々のフォーム部品を識別するために、各フォーム部品には名称を付加する。通常、フォーム部品の名称および、対応するXMLファイルのデータ名称は、業務において独自に付加されるから、フォーム部品リストは、XSLファイル毎に作成しなければならないという問題がある。
【0017】
また、フォーム部品の追加や削除などを伴う電子フォームの体裁の変更が発生した場合には、体裁記述部に加えて、各フォーム部品との対応関係を記録しているフォーム部品リストも同時に変更する必要がある。
【0018】
上述のフォーム部品リストのXSLファイル毎の作成と、フォーム部品リストと体裁記述部の同時変更は、電子フォームシステムの開発効率を落とし、開発期間および開発コストの増大を招くという問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電子フォーム用のXSLファイル毎の1つ1つにプログラムを作成することなく、入力したデータの値をXMLデータへ反映可能にする電子フォームデータ更新システムを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は、XMLファイルに記録したデータをXSLファイルに記録した表示書式に基づき端末装置が備えるWebブラウザに表示し、利用者が入力したデータを用いて前記XMLファイルのデータを更新する電子フォームデータ更新システムにおいて、前記XMLファイルおよび前記XSLファイルを読み込み、該XSLファイル中の任意のフォーム部品に対して入力されたデータの値に応じて前記XMLファイル中のデータを更新する汎用更新手段を設けたものである。
【0021】
本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段が、前記フォーム部品の名称と前記XMLファイル中のデータ名とが同一名称である場合に、該フォーム部品に対して入力された値に応じて前記XMLファイル中のデータを更新するか否かを判断するように構成したものである。
【0022】
本発明の第3の態様は、上述の第1または第2に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段が、前記フォーム部品の1つに対してデータの入力が行われた都度、前記XMLデータの該当個所の更新を行うように構成したものである。
【0023】
本発明の第4の態様は、上述の第1から第3の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記XSLファイルが、データの反映を指示する指示機能を備え、前記汎用更新手段が、前記指示機能から入力データ反映の指示が為された場合に、前記XMLファイル中の該当する複数のデータを一括で更新するように構成したものである。
【0024】
本発明の第5の態様は、上述の第1から第4の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段に、前記XSLファイル中のチェックボックスに対してチェックが付いたまたはチェックが外れたことにより、前記XMLファイルの該当データの値を更新するチェックボックス処理を設けたものである。
【0025】
本発明の第6の態様は、上述の第1から第5の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段に、前記XSLファイル中のラジオボタンの選択位置により前記XMLファイルの該当データの値を更新するラジオボタン処理を設けたものである。
【0026】
本発明の第7の態様は、上述の第1から第6の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段に、前記XSLファイル中のテキスト関連のフォーム部品への入力データにより前記XMLファイル中のデータ値を設定するテキスト処理を設けたものである。
【0027】
本発明の第8の態様は、上述の第1から第7の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記XSLファイルが、予め記述および準備されている前記汎用更新手段を該XSLファイルのSCRIPT記述部位の1箇所に貼り付けて記述するように構成したものである。
【0028】
本発明の第9の態様は、コンピュータを、上述の第1から第8の態様に係る電子フォームデータ更新システムとして機能させるプログラムを提供するようにしたものである。
【0029】
本発明の第10の態様は、コンピュータを、上述の第1から第8の態様に係る電子フォームデータ更新システムとして機能させるためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供するようにしたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係わる電子フォームデータ更新システムの機能構成図である。
【0031】
汎用更新手段は、XSLプロセッサと連携して、チェックボックス、ラジオボタン、テキスト関係などのフォーム部品に入力された値に基づいて、XMLファイルのデータ値を動的に変更する。
【0032】
汎用更新手段は、予め所謂スクリプト言語で記述して用意しておき、使用するXSLファイルのSCRIPT記述部位の1箇所に貼り付けておくことにより動作する。したがって、開発者は、XSLファイル毎、またはフォーム部品毎にプログラムを記述する必要がない。
【0033】
図6は、汎用更新手段の動作を示すフローチャートである。まず、XMLファイルおよびXSLファイルを読み込む。
【0034】
XSLは、「<input type=“checkbox” name=“Kanryo_FLG” value=“0”>」というようにタグを用いて、フォーム要素を記述している。
【0035】
また、XMLの各データは、図2に示すように、例えば、「<Kanryo_FLG>」および「</Kanryo_FLG>」のように、データ名称をタグとし、タグの間にデータの値を記述している。
【0036】
XSLファイルからフォーム要素を1つずつ取り出し、全てのフォーム要素を処理するまで繰り返す。
【0037】
予めXMLデータ中に記載されている全データ名称をリストとして取得し、フォーム要素の「name=」で指定される要素名と一致するデータ名称が該リストに存在するか否かを確認する。
【0038】
該リスト中、すなわちXMLデータ内に、取り出したフォーム要素の要素名と同一のデータ名称が存在しない場合は、何も行わずに次のフォーム要素を取り出し、XMLデータ内に同一のデータ名称が存在する場合は、フォーム要素の種類を判定する。
【0039】
当該フォーム要素に記述されているタグが「<input>」の場合、「type=」により記述されている内容を確認することにより、チェックボックスであるか、ラジオボタンであるか、テキスト関係のフォーム部品であるかを判定することができる。
【0040】
該フォーム要素の種類がチェックボックスの場合、チェックボックスの状態を評価し、「チェック済」であれば該チェックボックスの値を用いて、要素名と同一のデータ名称のタグに囲まれたXMLデータ値を更新し、「未チェック」であれば「0」にする。
【0041】
該フォーム要素の種類がラジオボタンの場合、ラジオボタンの状態を評価し、「押下」されているボタンの値を用いて、要素名と同一のデータ名称のタグに囲まれたXMLデータ値を更新する。
【0042】
当該フォーム要素に記述されている「<type=>」に「text」、「ListBox」、「TextArea」が指定されている場合は、該フォーム要素は、テキストを入力、または選択するテキスト関係のフォーム部品であると判定することができる。
【0043】
該フォーム要素の種類がテキスト関係のフォーム要素の場合、該フォーム要素に入力されている値を用いて、要素名と同一のデータ名称のタグに囲まれたXMLデータ値を更新する。
【0044】
例えば、図2において、画面上の「入力完了」に対するXSLファイルの「<input>」タグは、「type=“checkbox” name=“Kanryo_FLG” value=“1”」である。
【0045】
XMLファイルには「<Kanryo_FLG>」というデータ名称があるので、そのデータ名称に囲まれた値を、「入力完了」に対するチェックの値、すなわち「1」で更新する。
【0046】
また、画面上の「状態」のラジオボタンに対するXSLファイルの「<input>」タグは、「type=“radio” name=“Jyotai”」であるから、「悪い」を「押下」した場合、3番目のボタンが押下されたことを示す「3」を用いて、XMLファイルの「<Jyotai>」というデータ名称に囲まれた値を更新する。
【0047】
また、画面上の「月度」のリストボックスに対するXSLファイルの「<input>」タグは、「type=“ListBox” name=“Tuki”」であり、「5」月度を選択した場合、選択された「5」により、をXMLファイルの「<Tuki>」というデータ名称に囲まれた値を更新する。
【0048】
以上のように、汎用更新手段によりXSLファイルで表示した画面に入力した値は、XMLデータの値として記録され、入力したデータをサーバへ送信することが可能になる。
【0049】
汎用更新手段は、各フォーム部品にデータが入力される都度動作して、1入力毎にXMLデータを更新することも可能であるし、画面上に「データ反映」などのボタンを設け、利用者の反映指示に基づいて、一括してXMLデータを更新することも可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明に係る電子フォームデータ更新システムによれば、該当するXSLファイルのSCRIPT記述部位の1箇所に、予め作成しておいた汎用更新手段を貼り付けるだけで、入力されたデータの値をXMLファイルのデータ値として設定することが可能になる。
【0051】
また、XSLファイル中のフォーム部品の種類と記述内容を自動的に判別し、XMLファイル内で該フォーム部品名と同一のデータ名称のデータに対して更新を自動的に行うため、フォーム部品の名称がXSLファイル毎に異なっている場合においても、プログラムを記述する必要がなく、効率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子フォームシステムのフローを示す説明図である。
【図2】XMLおよびXSLにより構成した電子フォームシステムへ入力を行った場合の問題点の説明図である。
【図3】フォーム部品リストの例である。
【図4】従来のXMLデータを表示に反映させるためのプログラムを作成した場合の機能構成図である。
【図5】本発明の電子フォームデータ更新システムの機能構成図である。
【図6】本発明の汎用更新手段の動作を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介した電子フォームプログラムへのデータ入力に関し、特に、利用者が入力したデータの値を、XSLを介してXMLデータへ格納する電子フォームデータ更新システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くの書類が電子データとして管理および利用されており、省庁へ提出する申請書や金融機関などの企業に提出する届出書など、所定の書式及び記入事項を電子データとして保管し、必要時に印刷することにより、申請書、届出書などを作成する電子フォームシステムが登場した。
【0003】
電子フォームシステムは、XML(eXtensible Markup Language)形式でデータを扱うことが一般的であり、図1に示すように、サーバから書式データおよび前回入力したXMLデータをダウンロードし、書式データにXMLデータを結合して表示し、再入力や訂正が必要な個所に対して入力を行い、入力データを情報端末装置に一旦保存し、ネットワークを介してサーバにアップロードし、サーバにおいてXMLデータを保存するように動作する。
【0004】
電子フォームシステムにおいては、書式データを従来の紙の書式と同様に表示し、従来と同様な入力補助を行うことが重要であるが、個別にアプリケーションを開発せずに実現することは困難であり、一般的には、Webに関する技術の標準化を進めているW3C(World Wide Web Consortium)にて勧告されたXSL(eXtensible Stylesheet Language)というXMLの標準スタイル指定言語を用いて書式を記述する(非特許文献1参照)。
【0005】
【非特許文献1】
“XSL Transformations (XSLT) Version 1.0”、[online]、1999年11月16日、W3C、[平成15年4月24日検索]、インターネット<URL:http://www.w3.org/TR/xslt>
【0006】
XSLは、Webページを表示する用途で使われており、読み込んだXSLをXMLと統合してWebブラウザに規定の体裁を表示するエンジンである「XMLパーサー」が、現在最もよく使われているWebブラウザやサーバ用に、無償で提供されている。
【0007】
XMLファイルおよびXSLファイルは、XSLが表示書式のテンプレートを提供し、XMLパーサーに含まれるXSLT(XSL Transformation)プロセッサというXSLの変換機能が、表示用のHTMLに変換することにより、情報端末装置で動作するWebブラウザ上に表示することができる。
【0008】
したがって、1)特定の企業が提供する仕様ではないため、ツールのライフサイクルやベンダーへの依存性が低い、2)電子フォームシステムを提供するためのソフトウェアライセンス料がかからない、3)規格が統一されていることにより、OSやアプリケーションが異なるシステム間においても流用性や汎用性が高い、など、XSLには、電子フォームの書式指定に適用可能な利点が多い。
【0009】
しかしながら、電子フォームシステムにおいては、一度入力して作成したXMLファイルを再度XSLで表示して修正項目を入力するような場合があるが、チェックボックス、ラジオボタン、リストフィールドなどのフォーム部品は、入力内容に基づいて、チェックの有無やチェック位置が異なるべきであるが、XSLの基本的な機能においては、入力したデータ値がXMLデータに反映されないという問題がある。
【0010】
上述の問題を、図2に示す、XML中のデータの初期値が、チェックボックス“Kanryo_FLG”という要素名のXMLデータは「0」、“Jyotai”という要素名のXMLデータが「Null(未設定)」、“Tuki”という要素名のXMLデータは「01」である場合において説明する。
【0011】
利用者が、画面上の対応する領域に対して、各々、「入力完了」のチェックボックスをチェック、「悪い」のラジオボタンを押下、「月度」リストボックスの「5」を選択という入力を行ったとしても、単にXSLの書式上に入力内容が表示されているだけで、XMLのデータは初期値のままであり、電子フォームシステムの入力機能が成立しないことになる。
【0012】
上述の問題を解決するためには、XSLで表示する画面上に「データを反映」のような機能ボタンを配置し、この機能ボタンの押下により、入力データでXMLの対応するデータを書き換えるプログラムを記述する必要がある。
【0013】
入力データをXMLデータに反映させるXML変更プログラムは、図3に示すようなフォーム部品リストに基づいて、フォーム部品の名称を手掛かりにフォーム部品を識別し、該フォーム部品に対応するデータについて、判別したフォーム部品の種類に応じたデータの書き換えを行う。
【0014】
フォーム部品リストにより対応付けを行うので、図3のようにXSLファイル中のフォーム部品名称と、XMLファイルのデータ名称が異なっていても更新できる。
【0015】
図4は、XML変更プログラムを備えるXSLファイルの機能構成図であり、該XSLファイルは、上述のフォーム部品リスト、XML更新プログラム、電子フォームの体裁記述部の3つにより構成する。
【0016】
XSLファイルには多数のフォーム部品が配置されており、各々のフォーム部品を識別するために、各フォーム部品には名称を付加する。通常、フォーム部品の名称および、対応するXMLファイルのデータ名称は、業務において独自に付加されるから、フォーム部品リストは、XSLファイル毎に作成しなければならないという問題がある。
【0017】
また、フォーム部品の追加や削除などを伴う電子フォームの体裁の変更が発生した場合には、体裁記述部に加えて、各フォーム部品との対応関係を記録しているフォーム部品リストも同時に変更する必要がある。
【0018】
上述のフォーム部品リストのXSLファイル毎の作成と、フォーム部品リストと体裁記述部の同時変更は、電子フォームシステムの開発効率を落とし、開発期間および開発コストの増大を招くという問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電子フォーム用のXSLファイル毎の1つ1つにプログラムを作成することなく、入力したデータの値をXMLデータへ反映可能にする電子フォームデータ更新システムを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は、XMLファイルに記録したデータをXSLファイルに記録した表示書式に基づき端末装置が備えるWebブラウザに表示し、利用者が入力したデータを用いて前記XMLファイルのデータを更新する電子フォームデータ更新システムにおいて、前記XMLファイルおよび前記XSLファイルを読み込み、該XSLファイル中の任意のフォーム部品に対して入力されたデータの値に応じて前記XMLファイル中のデータを更新する汎用更新手段を設けたものである。
【0021】
本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段が、前記フォーム部品の名称と前記XMLファイル中のデータ名とが同一名称である場合に、該フォーム部品に対して入力された値に応じて前記XMLファイル中のデータを更新するか否かを判断するように構成したものである。
【0022】
本発明の第3の態様は、上述の第1または第2に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段が、前記フォーム部品の1つに対してデータの入力が行われた都度、前記XMLデータの該当個所の更新を行うように構成したものである。
【0023】
本発明の第4の態様は、上述の第1から第3の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記XSLファイルが、データの反映を指示する指示機能を備え、前記汎用更新手段が、前記指示機能から入力データ反映の指示が為された場合に、前記XMLファイル中の該当する複数のデータを一括で更新するように構成したものである。
【0024】
本発明の第5の態様は、上述の第1から第4の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段に、前記XSLファイル中のチェックボックスに対してチェックが付いたまたはチェックが外れたことにより、前記XMLファイルの該当データの値を更新するチェックボックス処理を設けたものである。
【0025】
本発明の第6の態様は、上述の第1から第5の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段に、前記XSLファイル中のラジオボタンの選択位置により前記XMLファイルの該当データの値を更新するラジオボタン処理を設けたものである。
【0026】
本発明の第7の態様は、上述の第1から第6の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記汎用更新手段に、前記XSLファイル中のテキスト関連のフォーム部品への入力データにより前記XMLファイル中のデータ値を設定するテキスト処理を設けたものである。
【0027】
本発明の第8の態様は、上述の第1から第7の態様に係る電子フォームデータ更新システムにおいて、前記XSLファイルが、予め記述および準備されている前記汎用更新手段を該XSLファイルのSCRIPT記述部位の1箇所に貼り付けて記述するように構成したものである。
【0028】
本発明の第9の態様は、コンピュータを、上述の第1から第8の態様に係る電子フォームデータ更新システムとして機能させるプログラムを提供するようにしたものである。
【0029】
本発明の第10の態様は、コンピュータを、上述の第1から第8の態様に係る電子フォームデータ更新システムとして機能させるためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供するようにしたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係わる電子フォームデータ更新システムの機能構成図である。
【0031】
汎用更新手段は、XSLプロセッサと連携して、チェックボックス、ラジオボタン、テキスト関係などのフォーム部品に入力された値に基づいて、XMLファイルのデータ値を動的に変更する。
【0032】
汎用更新手段は、予め所謂スクリプト言語で記述して用意しておき、使用するXSLファイルのSCRIPT記述部位の1箇所に貼り付けておくことにより動作する。したがって、開発者は、XSLファイル毎、またはフォーム部品毎にプログラムを記述する必要がない。
【0033】
図6は、汎用更新手段の動作を示すフローチャートである。まず、XMLファイルおよびXSLファイルを読み込む。
【0034】
XSLは、「<input type=“checkbox” name=“Kanryo_FLG” value=“0”>」というようにタグを用いて、フォーム要素を記述している。
【0035】
また、XMLの各データは、図2に示すように、例えば、「<Kanryo_FLG>」および「</Kanryo_FLG>」のように、データ名称をタグとし、タグの間にデータの値を記述している。
【0036】
XSLファイルからフォーム要素を1つずつ取り出し、全てのフォーム要素を処理するまで繰り返す。
【0037】
予めXMLデータ中に記載されている全データ名称をリストとして取得し、フォーム要素の「name=」で指定される要素名と一致するデータ名称が該リストに存在するか否かを確認する。
【0038】
該リスト中、すなわちXMLデータ内に、取り出したフォーム要素の要素名と同一のデータ名称が存在しない場合は、何も行わずに次のフォーム要素を取り出し、XMLデータ内に同一のデータ名称が存在する場合は、フォーム要素の種類を判定する。
【0039】
当該フォーム要素に記述されているタグが「<input>」の場合、「type=」により記述されている内容を確認することにより、チェックボックスであるか、ラジオボタンであるか、テキスト関係のフォーム部品であるかを判定することができる。
【0040】
該フォーム要素の種類がチェックボックスの場合、チェックボックスの状態を評価し、「チェック済」であれば該チェックボックスの値を用いて、要素名と同一のデータ名称のタグに囲まれたXMLデータ値を更新し、「未チェック」であれば「0」にする。
【0041】
該フォーム要素の種類がラジオボタンの場合、ラジオボタンの状態を評価し、「押下」されているボタンの値を用いて、要素名と同一のデータ名称のタグに囲まれたXMLデータ値を更新する。
【0042】
当該フォーム要素に記述されている「<type=>」に「text」、「ListBox」、「TextArea」が指定されている場合は、該フォーム要素は、テキストを入力、または選択するテキスト関係のフォーム部品であると判定することができる。
【0043】
該フォーム要素の種類がテキスト関係のフォーム要素の場合、該フォーム要素に入力されている値を用いて、要素名と同一のデータ名称のタグに囲まれたXMLデータ値を更新する。
【0044】
例えば、図2において、画面上の「入力完了」に対するXSLファイルの「<input>」タグは、「type=“checkbox” name=“Kanryo_FLG” value=“1”」である。
【0045】
XMLファイルには「<Kanryo_FLG>」というデータ名称があるので、そのデータ名称に囲まれた値を、「入力完了」に対するチェックの値、すなわち「1」で更新する。
【0046】
また、画面上の「状態」のラジオボタンに対するXSLファイルの「<input>」タグは、「type=“radio” name=“Jyotai”」であるから、「悪い」を「押下」した場合、3番目のボタンが押下されたことを示す「3」を用いて、XMLファイルの「<Jyotai>」というデータ名称に囲まれた値を更新する。
【0047】
また、画面上の「月度」のリストボックスに対するXSLファイルの「<input>」タグは、「type=“ListBox” name=“Tuki”」であり、「5」月度を選択した場合、選択された「5」により、をXMLファイルの「<Tuki>」というデータ名称に囲まれた値を更新する。
【0048】
以上のように、汎用更新手段によりXSLファイルで表示した画面に入力した値は、XMLデータの値として記録され、入力したデータをサーバへ送信することが可能になる。
【0049】
汎用更新手段は、各フォーム部品にデータが入力される都度動作して、1入力毎にXMLデータを更新することも可能であるし、画面上に「データ反映」などのボタンを設け、利用者の反映指示に基づいて、一括してXMLデータを更新することも可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明に係る電子フォームデータ更新システムによれば、該当するXSLファイルのSCRIPT記述部位の1箇所に、予め作成しておいた汎用更新手段を貼り付けるだけで、入力されたデータの値をXMLファイルのデータ値として設定することが可能になる。
【0051】
また、XSLファイル中のフォーム部品の種類と記述内容を自動的に判別し、XMLファイル内で該フォーム部品名と同一のデータ名称のデータに対して更新を自動的に行うため、フォーム部品の名称がXSLファイル毎に異なっている場合においても、プログラムを記述する必要がなく、効率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子フォームシステムのフローを示す説明図である。
【図2】XMLおよびXSLにより構成した電子フォームシステムへ入力を行った場合の問題点の説明図である。
【図3】フォーム部品リストの例である。
【図4】従来のXMLデータを表示に反映させるためのプログラムを作成した場合の機能構成図である。
【図5】本発明の電子フォームデータ更新システムの機能構成図である。
【図6】本発明の汎用更新手段の動作を示すフローチャートである。
Claims (10)
- XMLファイルに記録したデータをXSLファイルに記録した表示書式に基づき端末装置が備えるWebブラウザに表示し、利用者が入力したデータを用いて、前記XMLファイルのデータを更新する電子フォームデータ更新システムであって、
前記XMLファイルおよび前記XSLファイルを読み込み、該XSLファイル中の任意のフォーム部品に対して入力されたデータの値に応じて、前記XMLファイル中のデータを更新する汎用更新手段、
を備えることを特徴とする電子フォームデータ更新システム。 - 請求項1記載の電子フォームデータ更新システムであって、前記汎用更新手段が、
前記フォーム部品の名称と前記XMLファイル中のデータ名とが同一名称である場合に、該フォーム部品に対して入力された値に応じて、前記XMLファイル中のデータを更新するか否かを判断する、
ことを特徴とする電子フォームデータ更新システム。 - 請求項1または2記載の電子フォームデータ更新システムであって、
前記汎用更新手段が、
前記フォーム部品の1つに対してデータの入力が行われた都度、前記XMLデータの該当個所の更新を行う、
ことを特徴とする電子フォームデータ更新システム。 - 請求項1から3のいずれかに記載の電子フォームデータ更新システムであって、
前記XSLファイルが、
データの反映を指示する指示機能を備え、
前記汎用更新手段が、
前記指示機能から入力データ反映の指示が為された場合に、前記XMLファイル中の該当する複数のデータを一括で更新する、
ことを特徴とする電子フォームデータ更新システム。 - 請求項1から4記載の電子フォームデータ更新システムであって、
前記汎用更新手段が、
前記XSLファイル中のチェックボックスに対してチェックが付いた、またはチェックが外れたことにより、前記XMLファイルの該当データの値を更新するチェックボックス処理、
を備えることを特徴とする電子フォームデータ更新システム。 - 請求項1から5のいずれかに記載の電子フォームデータ更新システムであって、
前記汎用更新手段が、
前記XSLファイル中のラジオボタンの選択位置により、前記XMLファイルの該当データの値を更新するラジオボタン処理、
を備えることを特徴とする電子フォームデータ更新システム。 - 請求項1から6のいずれかに記載の電子フォームデータ更新システムであって、
前記汎用更新手段が、
前記XSLファイル中のテキスト関連のフォーム部品への入力データにより、前記XMLファイル中のデータ値を設定するテキスト処理、
を備えることを特徴とする電子フォームデータ更新システム。 - 請求項1から7のいずれかに記載の電子フォームデータ更新システムであって、
前記XSLファイルが、
予め記述および準備されている前記汎用更新手段を、該XSLファイルのSCRIPT記述部位の1箇所に貼り付けて記述する、
ことを特徴とする電子フォームデータ更新システム。 - コンピュータを請求項1から8記載の電子フォームデータ更新システムとして機能させるプログラム。
- コンピュータを請求項1から8記載の電子フォームデータ更新システムとして機能させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003137877A JP2004341843A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 電子フォームデータ更新システム、プログラムおよび媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003137877A JP2004341843A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 電子フォームデータ更新システム、プログラムおよび媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=33527434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003137877A Pending JP2004341843A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | 電子フォームデータ更新システム、プログラムおよび媒体 |
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Country | Link |
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-
2003
- 2003-05-15 JP JP2003137877A patent/JP2004341843A/ja active Pending
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