JP2004341678A - ウィンドウ制御装置、方法、プログラム、およびこのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】コミュニケーションウィンドウが混在するデスクトップにて、ユーザが操作していないタスクの変化を感じてタスクの切り替えを容易にする。
【解決手段】ウィンドウの表示領域を作業領域303と配置領域304とに分け、選択操作(ダブルクリック)されたウィンドウ301が作業領域303に移動され、先にあったウィンドウが配置領域304に移動される。その作業領域303のコミュニケーションウィンドウに対し、マウスホイール部操作による操作パラメータによりエフェクトをかけることができる。該操作パラメータは他のユーザ端末に送信され、他の端末では、送信元の端末に対応するコミュニケーションウィンドウに対しエフェクトをかける。このビジュアルなエフェクト効果によって、ユーザは一つの作業に集中しながらも、他の情報の動的な変化を感じることが出来、すばやくウィンドウを切り替えることが可能となる。
【選択図】 図5
【解決手段】ウィンドウの表示領域を作業領域303と配置領域304とに分け、選択操作(ダブルクリック)されたウィンドウ301が作業領域303に移動され、先にあったウィンドウが配置領域304に移動される。その作業領域303のコミュニケーションウィンドウに対し、マウスホイール部操作による操作パラメータによりエフェクトをかけることができる。該操作パラメータは他のユーザ端末に送信され、他の端末では、送信元の端末に対応するコミュニケーションウィンドウに対しエフェクトをかける。このビジュアルなエフェクト効果によって、ユーザは一つの作業に集中しながらも、他の情報の動的な変化を感じることが出来、すばやくウィンドウを切り替えることが可能となる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人作業ウィンドウとコミュニケーションウィンドウを含んだ複数タスク遷移手法であって、個人作業を行っている作業空間に映像や音声などのメディアを用い、遠隔地の相手の意思や状態を伝えるコミュニケーションチャンネルが入り込む環境において、それぞれの状態をスムーズに遷移させるための手法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数地点のユーザ端末からの複数のカメラ映像を、一つのパネル上に配置し、ユーザに提示することで、それぞれのユーザは、複数地点のユーザの状態を把握しながらコミュニケーションすることが可能となる。また、複数地点のユーザがそれぞれ共有する仮想空間へ入り、カメラで撮影したユーザ自身の映像を貼り付けたアバタを操作することで、複数地点のユーザの状態を把握しながら、かつ、それぞれの位置関係などの情報を使ったコミュニケーションが可能となる。
【0003】
このようなコミュニケーションウィンドウ環境に好適な手法として、デスクトップ作業スペースに、グループワークのスペースを導入し、複数のモードを切り替えながら使用するためのインタフェースに関する技術も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
塩澤秀和、岡田謙一、松下温、「背景と奥行きを利用した協調作業空間」、情報処理学会論文誌、1999年、第40巻、第11号、p.3823−3833
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来手法では、一つのことに集中して使うように作られており、他の仕事をしながら、ユーザが必要な時だけ参照するということが困難である。例えば、提示される映像音声を使ってコミュニケーションをしながらワープロで文書作成など他の作業をするとか、他の仕事に没頭している時、相手の呼びかけに即応答することが困難であった。
【0006】
本発明の目的は、デスクトップにおいて、ユーザが意識して扱うタスクは常に一つとしながらも、他の1以上のタスクに対してビジュアルエフェクトを用いて動的に制御することで、ユーザが変化を感覚的に受け止め、相手の主張に気づき、容易にタスクを切り替えることができるようにするための、作業空間と同時に表示可能なコミュニケーションシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、複数地点のユーザ端末がネットワークにより接続されたシステムにおけるユーザ端末であって、表示手段、該表示手段への表示を制御する制御手段、および複数地点のユーザ端末とデータを送受信する通信手段を有するウィンドウ制御装置において、該制御手段は、ユーザが個人作業をする個人作業ウィンドウ、および複数地点の他のユーザのコミュニケーションウィンドウの二種類のタスクウィンドウを該表示手段に表示するとともに、該表示手段のタスクウィンドウの表示領域を、ユーザが操作している一つのタスクウィンドウを表示する作業領域、およびその他のタスクウィンドウの表示だけの配置領域の二つに分け、かつ、該配置領域に表示されているタスクウィンドウをユーザの指定もしくは選択により該作業領域に移動し、それまで該作業領域にあったタスクウィンドウを該配置領域に移動する手段と、該作業領域にコミュニケーションウィンドウが表示されている場合、該コミュニケーションウィンドウに対するユーザの操作パラメータによリ該コミュニケーションウィンドウに表示された画像にエフェクトをかける手段とを有し、該通信手段は、該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する手段を有することを特徴とするウィンドウ制御装置を、その手段とする。
【0008】
あるいは、上記のウィンドウ制御装置において、前記表示手段は、三次元デスクトップ空間になっており、前記制御手段は、該三次元デスクトップ空間において、タスクウィンドウに対して、縦横奥行き方向に移動させ、もしくは向きを変え、もしくはサイズを変え、もしくは回転する制御を行う手段を有することを特徴とするウィンドウ制御装置を、その手段とする。
【0009】
あるいは、上記のウィンドウ制御装置において、前記制御手段は、複数のタスクウィンドウをグループ化し、一つのコミュニケーションウィンドウグループを作業領域に表示して、該コミュニケーションウィンドウグループに対するユーザの操作パラメータにより、該コミュニケーションウィンドウグループに表示された画像にエフェクトをかける手段を有し、前記通信手段は、該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する手段を有することを特徴とするウィンドウ制御装置を、その手段とする。
【0010】
あるいは、上記のウィンドウ制御装置において、前記通信手段は、他のユーザ端末から送信されたエフェクトパラメータを受信する手段を有し、前記制御手段は、該受信したエフェクトパラメータにより当該他の端末のコミュニケーションウィンドウに表示された画像に対してエフェクトをかける手段を有することを特徴とするウィンドウ制御装置を、その手段とする。
【0011】
あるいは、複数地点のユーザ端末がネットワークにより接続されたシステムにおける、表示手段、および複数地点のユーザ端末とデータを送受信する通信手段を有するユーザ端末のウィンドウ制御方法において、ユーザが個人作業をする個人作業ウィンドウ、および複数地点の他のユーザのコミュニケーションウィンドウの二種類のタスクウィンドウを該表示手段に表示するとともに、該表示手段のタスクウィンドウの表示領域を、ユーザが操作している一つのタスクウィンドウを表示する作業領域、およびその他のタスクウィンドウの表示だけの配置領域の二つに分け、かつ、該配置領域に表示されているタスクウィンドウをユーザの指定もしくは選択により該作業領域に移動し、それまで該作業領域にあったタスクウィンドウを該配置領域に移動する第1段階と、該作業領域にコミュニケーションウィンドウが表示されている場合、該コミュニケーションウィンドウに対するユーザの操作パラメータによリ該コミュニケーションウィンドウに表示された画像にエフェクトをかける第2段階と、該通信手段により、該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する段階とを有することを特徴とするウィンドウ制御方法を、その手段とする。
【0012】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法において、前記第1段階では、三次元デスクトップ空間になっている表示手段の該三次元デスクトップ空間において、タスクウィンドウに対して、縦横奥行き方向に移動させ、もしくは向きを変え、もしくはサイズを変え、もしくは回転する制御を行うことを特徴とするウィンドウ制御方法を、その手段とする。
【0013】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法において、前記第2段階では、複数のタスクウィンドウをグループ化し、一つのコミュニケーションウィンドウグループを作業領域に表示して、該コミュニケーションウィンドウグループに対するユーザの操作パラメータにより、該コミュニケーションウィンドウグループに表示された画像にエフェクトをかけ、前記送信する段階では、該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信することを特徴とするウィンドウ制御方法を、その手段とする。
【0014】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法において、前記通信手段により、他のユーザ端末から送信されたエフェクトパラメータを受信する段階と、該受信したエフェクトパラメータにより当該他の端末のコミュニケーションウィンドウに表示された画像に対してエフェクトをかける段階とを有することを特徴とするウィンドウ制御方法を、その手段とする。
【0015】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法における段階を、コンピュータに実行させるためのプログラムとしたことを特徴とするウィンドウ制御プログラムを、その手段とする。
【0016】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法における段階を、コンピュータに実行させるためのプログラムとし、該プログラムを、該コンピュータが読み取りできる記録媒体に記録したことを特徴とするウィンドウ制御プログラムを記録した記録媒体を、その手段とする。
【0017】
本発明では、自分の個人作業を表示するウィンドウと、他者の状態が写っているコミュニケーションウィンドウが混在している複数タスクを同時に扱う環境において、一つの作業に集中しながらも、コミュニケーションウィンドウにビジュアルなエフェクト効果をかけることにより、他の情報の動的な変化を感じることが出来るようにして、すばやくウィンドウを切り替えることを可能とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図に従って本発明の実施形態例を説明する。
【0019】
図1は、本発明のシステム構成例を示す図である。図1のユーザが使うユーザ端末100において、101はカメラ、102はマイクであり、これらのデータが自身のIDをヘッダとして、コンピュータ103からネットワーク104を通して自身以外の他のユーザ端末110,120,130全てへと送られる。
【0020】
まず、本発明の原理を説明する。本発明のウィンドウ制御手法は、上記のようなシステムにおいて考える。ユーザがマウスのドラッグ&ドロップなどの操作によって、三次元的に自由にウィンドウのレイアウトを操作しながら作業できるディスプレイ領域が表示される上記コンピュータ103からなるユーザ端末100(または110,120,130)と、ユーザの状態を写すカメラ101と音声を収録するマイク102が一人一人のユーザに当てられ、それらがネットワーク140につながったシステムであって、各ユーザは固有のIDを持っており、自身の映像、音声情報は、そのID情報によって管理され、ユーザ端末100,110,120,130には、自分の作業アプリケーションと、自分以外の複数他者の映像と音声がウィンドウとして表示される。
【0021】
各ユーザ端末100,110,120,130では、ウィンドウのディスプレイ領域が、ユーザが操作している一つのタスクウィンドウを表示する作業領域と、その他のタスクウィンドウの表示だけの配置領域の二つに分けられ、ユーザが主として操作するためにダブルクリックしたウィンドウが作業領域に表示され、残りのウィンドウは配置領域に表示される。配置領域に表示されたウィンドウを操作したい場合は、そのウィンドウをマウスによりダブルクリックすることで、作業領域にそのウィンドウが配置され、これまで作業領域にあったウィンドウは配置領域へと移る。
【0022】
相手の状態が表示されたウィンドウはそれぞれこのID情報が割り当てられており、ユーザがウィンドウをマウスのホイール部で操作することで、自身がどのIDのウィンドウをどのように操作したかというパラメータを取得する。また、ウィンドウ操作に対してあらかじめエフェクトIDが設定してあり、ユーザのマウスホイール部による操作パラメータに従ってエフェクトIDに割り当てたエフェクトが表示映像に施される。エフェクトIDに割り当てられるエフェクトは、デジタルズーム、透明度調整、ぼかし、カラーバランス変化、彩度変化、コントラスト変化、明度変化、RGB値の変更、モザイクとする。例えばデジタルズームの場合、ディフォルトサイズを1として、最大サイズを10、最小サイズを0.1とする。マウスのホイール部の動きの1単位を0.1としてホイール部の動きパラメータに応じて、奥に回すとプラス、手前に回すとマイナスの計算をし、ズームパラメータを0.1から10まで変化させる。また、この操作パラメータデータは、ネットワーク140を介して操作したウィンドウに表示されていたユーザのIDをもつユーザ端末に伝達される。受け側においても、受けエフェクトIDが設定してあり、別に指定したエフェクトが映像に施される。つまり、ユーザAが表示されたウィンドウに対してユーザBがマウスで操作することで、表示されたユーザAのユーザ端末に表示されたユーザBのウインドウの映像にエフェクトをかけることになる。
【0023】
また、本発明のコミュニケーションシステムは、SHIFTキーを押しながらクリックしたウィンドウそれぞれの重心位置を求め、その位置を基準に縦横奥行き方向に移動させ、もしくは向きを変え、もしくはサイズを変え、もしくは回転する制御を行う手段を有する。また、ユーザが操作することで、グループウィンドウに対して、どのように操作したかというパラメータを取得し、グループウィンドウのそれぞれの構成ウィンドウに割り当てられたIDに対して、パラメータを割り振る。また、先に述べたと同様に、ウィンドウ操作に対して一つのエフェクトIDが設定してあり、ユーザの操作パラメータに従ってエフェクトIDに割り当てたエフェクトが表示映像に施される。このデータは、ネットワークを介して操作したウィンドウに表示されていたユーザのIDをもつユーザ端末に伝達される。受け側においても、受けたエフェクトIDが設定してあり、個別に指定したエフェクトが映像に施される。
【0024】
図2のブロックに、上記ユーザ端末の構成例とユーザ端末同士の接続例を示す。ここでは端末Aと端末Bの二つのユーザ端末の接続例を示す。各端末A,Bのコンピュータは、マウス104と、マウス操作入力部105と、データ送信部106と、エフェクト設定部107と、タスク制御部108と、タスク表示部109とを有し、端末Aと端末Bとは、データ送信部105同士がネットワーク140を介して接続される。
【0025】
図3のフローチャートに上記ユーザ端末の処理例を示す。まず、例えば端末Aのユーザがタスク表示部109上で作業したいタスク(タスクウィンドウ)をマウス104の左ボタンでダブルクリックすると、そのマウス操作がマウス操作入力部105から入力され、タスク制御部108によって、そのタスクが指定もしくは選択される。次に、タスク制御部108は、選択したタスクウィンドウをタスク表示部109の作業領域へ移動するとともに、先に作業領域にあったタスクを配置領域に移動する。次に、タスク制御部108は、作業領域内のウインドウにフォーカスを与え強調表示するとともに、当該ウインドウがコミュニケーションウィンドウである場合にはマウス104のホイール部操作を行う。このホイール部操作はマウス操作入力部105から入力される。次に、エフェクト設定部107により、このホイール部操作に割り当ててあるエフェクト効果がコミュニケーションウィンドウに表示されている画像に施されるとともに、データ送受信部106からネットワーク140を介して例えば相手端末Bにホイール部操作による操作パラメータが送信される。送信された操作パラメータは、端末Bのデータ送受信部105で受信され、エフェクト設定部107によって、この操作パラメータに割り当ててあるエフェクト効果が相手端末Bのタスク表示部109上の当該送信ユーザのコミュニケーションウィンドウに表示されている画像に施される。以上の処理が、ユーザの操作により繰り返し行われる。
【0026】
図4に図1におけるユーザ端末100の画面を示す。201は端末ユーザの作業のためのアプリケーションウィンドウであり、202,203,204は他のユーザ端末のカメラとマイクから送られてくるデータが表示されるウィンドウである。これらのウィンドウはそれぞれ、表示されているユーザ端末のIDと対応した固有のIDが割り当てられている。ユーザは、マウスで202,203,204のウィンドウを操作する。その際、ユーザ端末のIDをヘッダにして、このマウスの操作パラメータを操作したウィンドウのIDを持つ相手のユーザ端末に送る。
【0027】
図5に三次元デスクトップ空間上にウィンドウが表示された画面を示す。三次元デスクトップ空間とは、仮想空間の一種であり、仮想的な3次元の奥行き方向への操作を可能にしたデスクトップ領域を意味する。
【0028】
図5において、301はユーザが主として作業を行っている作業アプリケーションウィンドウであり、303の作業領域に配置されている。302の相手表示ウィンドウは、303の作業領域の奥にある304の配置領域に配置される。ここで、ユーザが、302の相手表示ウィンドウに注意を向けたくなった場合、302の相手表示ウィンドウをダブルクリックすることで、302の相手表示ウィンドウが303の作業領域にポップアップしてきて、301の作業アプリケーションウィンドウが304の配置領域へと後退する。
【0029】
また、三次元デスクトップ空間上でのウィンドウ操作において、マウスのホイール部の動作には、エフェクトIDを割り振っておく。エフェクトIDに対応するエフェクトは、デジタルズーム、透明度調整、ぼかし、カラーバランス変化、彩度変化、コントラスト変化、明度変化、RGB値の変更、モザイクとする。例えばデジタルズームの場合、ディフォルトサイズを1として、最大サイズを10、最小サイズを0.1とする。マウスのホイール部の動きの1単位を0.1としてホイール部の動きパラメータに応じて、奥に回すとプラス、手前に回すとマイナスの計算をし、ズームパラメータを0.1から10まで変化させる。このIDはユーザが個人で設定できるものとする。
【0030】
また、この操作パラメータデータは、ネットワークを介して操作したウィンドウに表示されていたユーザのIDをもつユーザ端末に伝達される。受け側においても、マウスホイール部操作によるエフェクトとは別に、受けエフェクトIDが設定してあり、指定したエフェクトが映像に施される。複数のエフェクトの指定が行われた場合、エフェクト指定記述に先に記してあるエフェクトが先に施され、以下、記されているエフェクトが順に施される。
【0031】
図6は、複数のウィンドウをグループ化して作業領域に表示した状態を示す。SHIFTキーを押しながら、401,402,403の相手表示ウィンドウをクリックすることにより、これらのウィンドウがグループ化される。グループ化されたウィンドウのどれかをダブルクリックすることによって、グループ全てのウィンドウが作業領域にポップアップされる。このウィンドウを縦横奥行き方向に移動させたり、向きを変えたり、サイズを変えたり、回転させたりする際には、各ウィンドウの重心位置をつないだ多角形の重心である移動回転用重心位置404が基準点となる。グルーブ化したウィンドウのうち一つのウィンドウを再びSHIFTを押しながらクリックすることで、グループは解除される。
【0032】
なお、図1および図2等で説明した装置における各部の一部もしくは全部の機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、あるいは、図3等で説明した処理の手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもなく、コンピュータでその機能を実現するためのプログラム、あるいは、コンピュータにその処理の手順を実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスクや、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記のプログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。このように、記録媒体やネットワークにより提供されたプログラムをコンピュータにインストールすることで本発明が実施可能となる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、自分の個人作業を表示するウィンドウと、他者の状態が写っているコミュニケーションウィンドウが混在している複数タスクを同時に扱う環境において、一つの作業に集中しながらも、ビジュアルなエフェクト効果によって他の情報の動的な変化を感じることが出来るため、すばやくウィンドウを切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例によるシステム構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態例による装置構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態例による処理例を示すフローチャートである。
【図4】本発明のユーザ端末におけるウィンドウ表示例を示す図である。
【図5】本発明のユーザ端末における表示部を作業領域と配置領域に分けた例を示す図である。
【図6】本発明のユーザ端末における複数ウィンドウをグループ化した際の表示例を示す図である。
【符号の説明】
100…ユーザ端末
101…カメラ
102…マイク
103…コンピュータ
104…マウス
105…マウス操作入力部
106…データ送信部
107…エフェクト設定部
108…タスク制御部
109…タスク表示部
110,120,130…ユーザ端末
140…ネットワーク
201…作業アプリケーションウィンドウ
202,203,204…相手ユーザ表示ウィンドウ
301…作業アプリケーションウィンドウ
302…相手ユーザ表示ウィンドウ
303…作業領域
304…配置領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人作業ウィンドウとコミュニケーションウィンドウを含んだ複数タスク遷移手法であって、個人作業を行っている作業空間に映像や音声などのメディアを用い、遠隔地の相手の意思や状態を伝えるコミュニケーションチャンネルが入り込む環境において、それぞれの状態をスムーズに遷移させるための手法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数地点のユーザ端末からの複数のカメラ映像を、一つのパネル上に配置し、ユーザに提示することで、それぞれのユーザは、複数地点のユーザの状態を把握しながらコミュニケーションすることが可能となる。また、複数地点のユーザがそれぞれ共有する仮想空間へ入り、カメラで撮影したユーザ自身の映像を貼り付けたアバタを操作することで、複数地点のユーザの状態を把握しながら、かつ、それぞれの位置関係などの情報を使ったコミュニケーションが可能となる。
【0003】
このようなコミュニケーションウィンドウ環境に好適な手法として、デスクトップ作業スペースに、グループワークのスペースを導入し、複数のモードを切り替えながら使用するためのインタフェースに関する技術も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
塩澤秀和、岡田謙一、松下温、「背景と奥行きを利用した協調作業空間」、情報処理学会論文誌、1999年、第40巻、第11号、p.3823−3833
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来手法では、一つのことに集中して使うように作られており、他の仕事をしながら、ユーザが必要な時だけ参照するということが困難である。例えば、提示される映像音声を使ってコミュニケーションをしながらワープロで文書作成など他の作業をするとか、他の仕事に没頭している時、相手の呼びかけに即応答することが困難であった。
【0006】
本発明の目的は、デスクトップにおいて、ユーザが意識して扱うタスクは常に一つとしながらも、他の1以上のタスクに対してビジュアルエフェクトを用いて動的に制御することで、ユーザが変化を感覚的に受け止め、相手の主張に気づき、容易にタスクを切り替えることができるようにするための、作業空間と同時に表示可能なコミュニケーションシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、複数地点のユーザ端末がネットワークにより接続されたシステムにおけるユーザ端末であって、表示手段、該表示手段への表示を制御する制御手段、および複数地点のユーザ端末とデータを送受信する通信手段を有するウィンドウ制御装置において、該制御手段は、ユーザが個人作業をする個人作業ウィンドウ、および複数地点の他のユーザのコミュニケーションウィンドウの二種類のタスクウィンドウを該表示手段に表示するとともに、該表示手段のタスクウィンドウの表示領域を、ユーザが操作している一つのタスクウィンドウを表示する作業領域、およびその他のタスクウィンドウの表示だけの配置領域の二つに分け、かつ、該配置領域に表示されているタスクウィンドウをユーザの指定もしくは選択により該作業領域に移動し、それまで該作業領域にあったタスクウィンドウを該配置領域に移動する手段と、該作業領域にコミュニケーションウィンドウが表示されている場合、該コミュニケーションウィンドウに対するユーザの操作パラメータによリ該コミュニケーションウィンドウに表示された画像にエフェクトをかける手段とを有し、該通信手段は、該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する手段を有することを特徴とするウィンドウ制御装置を、その手段とする。
【0008】
あるいは、上記のウィンドウ制御装置において、前記表示手段は、三次元デスクトップ空間になっており、前記制御手段は、該三次元デスクトップ空間において、タスクウィンドウに対して、縦横奥行き方向に移動させ、もしくは向きを変え、もしくはサイズを変え、もしくは回転する制御を行う手段を有することを特徴とするウィンドウ制御装置を、その手段とする。
【0009】
あるいは、上記のウィンドウ制御装置において、前記制御手段は、複数のタスクウィンドウをグループ化し、一つのコミュニケーションウィンドウグループを作業領域に表示して、該コミュニケーションウィンドウグループに対するユーザの操作パラメータにより、該コミュニケーションウィンドウグループに表示された画像にエフェクトをかける手段を有し、前記通信手段は、該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する手段を有することを特徴とするウィンドウ制御装置を、その手段とする。
【0010】
あるいは、上記のウィンドウ制御装置において、前記通信手段は、他のユーザ端末から送信されたエフェクトパラメータを受信する手段を有し、前記制御手段は、該受信したエフェクトパラメータにより当該他の端末のコミュニケーションウィンドウに表示された画像に対してエフェクトをかける手段を有することを特徴とするウィンドウ制御装置を、その手段とする。
【0011】
あるいは、複数地点のユーザ端末がネットワークにより接続されたシステムにおける、表示手段、および複数地点のユーザ端末とデータを送受信する通信手段を有するユーザ端末のウィンドウ制御方法において、ユーザが個人作業をする個人作業ウィンドウ、および複数地点の他のユーザのコミュニケーションウィンドウの二種類のタスクウィンドウを該表示手段に表示するとともに、該表示手段のタスクウィンドウの表示領域を、ユーザが操作している一つのタスクウィンドウを表示する作業領域、およびその他のタスクウィンドウの表示だけの配置領域の二つに分け、かつ、該配置領域に表示されているタスクウィンドウをユーザの指定もしくは選択により該作業領域に移動し、それまで該作業領域にあったタスクウィンドウを該配置領域に移動する第1段階と、該作業領域にコミュニケーションウィンドウが表示されている場合、該コミュニケーションウィンドウに対するユーザの操作パラメータによリ該コミュニケーションウィンドウに表示された画像にエフェクトをかける第2段階と、該通信手段により、該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する段階とを有することを特徴とするウィンドウ制御方法を、その手段とする。
【0012】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法において、前記第1段階では、三次元デスクトップ空間になっている表示手段の該三次元デスクトップ空間において、タスクウィンドウに対して、縦横奥行き方向に移動させ、もしくは向きを変え、もしくはサイズを変え、もしくは回転する制御を行うことを特徴とするウィンドウ制御方法を、その手段とする。
【0013】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法において、前記第2段階では、複数のタスクウィンドウをグループ化し、一つのコミュニケーションウィンドウグループを作業領域に表示して、該コミュニケーションウィンドウグループに対するユーザの操作パラメータにより、該コミュニケーションウィンドウグループに表示された画像にエフェクトをかけ、前記送信する段階では、該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信することを特徴とするウィンドウ制御方法を、その手段とする。
【0014】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法において、前記通信手段により、他のユーザ端末から送信されたエフェクトパラメータを受信する段階と、該受信したエフェクトパラメータにより当該他の端末のコミュニケーションウィンドウに表示された画像に対してエフェクトをかける段階とを有することを特徴とするウィンドウ制御方法を、その手段とする。
【0015】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法における段階を、コンピュータに実行させるためのプログラムとしたことを特徴とするウィンドウ制御プログラムを、その手段とする。
【0016】
あるいは、上記のウィンドウ制御方法における段階を、コンピュータに実行させるためのプログラムとし、該プログラムを、該コンピュータが読み取りできる記録媒体に記録したことを特徴とするウィンドウ制御プログラムを記録した記録媒体を、その手段とする。
【0017】
本発明では、自分の個人作業を表示するウィンドウと、他者の状態が写っているコミュニケーションウィンドウが混在している複数タスクを同時に扱う環境において、一つの作業に集中しながらも、コミュニケーションウィンドウにビジュアルなエフェクト効果をかけることにより、他の情報の動的な変化を感じることが出来るようにして、すばやくウィンドウを切り替えることを可能とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図に従って本発明の実施形態例を説明する。
【0019】
図1は、本発明のシステム構成例を示す図である。図1のユーザが使うユーザ端末100において、101はカメラ、102はマイクであり、これらのデータが自身のIDをヘッダとして、コンピュータ103からネットワーク104を通して自身以外の他のユーザ端末110,120,130全てへと送られる。
【0020】
まず、本発明の原理を説明する。本発明のウィンドウ制御手法は、上記のようなシステムにおいて考える。ユーザがマウスのドラッグ&ドロップなどの操作によって、三次元的に自由にウィンドウのレイアウトを操作しながら作業できるディスプレイ領域が表示される上記コンピュータ103からなるユーザ端末100(または110,120,130)と、ユーザの状態を写すカメラ101と音声を収録するマイク102が一人一人のユーザに当てられ、それらがネットワーク140につながったシステムであって、各ユーザは固有のIDを持っており、自身の映像、音声情報は、そのID情報によって管理され、ユーザ端末100,110,120,130には、自分の作業アプリケーションと、自分以外の複数他者の映像と音声がウィンドウとして表示される。
【0021】
各ユーザ端末100,110,120,130では、ウィンドウのディスプレイ領域が、ユーザが操作している一つのタスクウィンドウを表示する作業領域と、その他のタスクウィンドウの表示だけの配置領域の二つに分けられ、ユーザが主として操作するためにダブルクリックしたウィンドウが作業領域に表示され、残りのウィンドウは配置領域に表示される。配置領域に表示されたウィンドウを操作したい場合は、そのウィンドウをマウスによりダブルクリックすることで、作業領域にそのウィンドウが配置され、これまで作業領域にあったウィンドウは配置領域へと移る。
【0022】
相手の状態が表示されたウィンドウはそれぞれこのID情報が割り当てられており、ユーザがウィンドウをマウスのホイール部で操作することで、自身がどのIDのウィンドウをどのように操作したかというパラメータを取得する。また、ウィンドウ操作に対してあらかじめエフェクトIDが設定してあり、ユーザのマウスホイール部による操作パラメータに従ってエフェクトIDに割り当てたエフェクトが表示映像に施される。エフェクトIDに割り当てられるエフェクトは、デジタルズーム、透明度調整、ぼかし、カラーバランス変化、彩度変化、コントラスト変化、明度変化、RGB値の変更、モザイクとする。例えばデジタルズームの場合、ディフォルトサイズを1として、最大サイズを10、最小サイズを0.1とする。マウスのホイール部の動きの1単位を0.1としてホイール部の動きパラメータに応じて、奥に回すとプラス、手前に回すとマイナスの計算をし、ズームパラメータを0.1から10まで変化させる。また、この操作パラメータデータは、ネットワーク140を介して操作したウィンドウに表示されていたユーザのIDをもつユーザ端末に伝達される。受け側においても、受けエフェクトIDが設定してあり、別に指定したエフェクトが映像に施される。つまり、ユーザAが表示されたウィンドウに対してユーザBがマウスで操作することで、表示されたユーザAのユーザ端末に表示されたユーザBのウインドウの映像にエフェクトをかけることになる。
【0023】
また、本発明のコミュニケーションシステムは、SHIFTキーを押しながらクリックしたウィンドウそれぞれの重心位置を求め、その位置を基準に縦横奥行き方向に移動させ、もしくは向きを変え、もしくはサイズを変え、もしくは回転する制御を行う手段を有する。また、ユーザが操作することで、グループウィンドウに対して、どのように操作したかというパラメータを取得し、グループウィンドウのそれぞれの構成ウィンドウに割り当てられたIDに対して、パラメータを割り振る。また、先に述べたと同様に、ウィンドウ操作に対して一つのエフェクトIDが設定してあり、ユーザの操作パラメータに従ってエフェクトIDに割り当てたエフェクトが表示映像に施される。このデータは、ネットワークを介して操作したウィンドウに表示されていたユーザのIDをもつユーザ端末に伝達される。受け側においても、受けたエフェクトIDが設定してあり、個別に指定したエフェクトが映像に施される。
【0024】
図2のブロックに、上記ユーザ端末の構成例とユーザ端末同士の接続例を示す。ここでは端末Aと端末Bの二つのユーザ端末の接続例を示す。各端末A,Bのコンピュータは、マウス104と、マウス操作入力部105と、データ送信部106と、エフェクト設定部107と、タスク制御部108と、タスク表示部109とを有し、端末Aと端末Bとは、データ送信部105同士がネットワーク140を介して接続される。
【0025】
図3のフローチャートに上記ユーザ端末の処理例を示す。まず、例えば端末Aのユーザがタスク表示部109上で作業したいタスク(タスクウィンドウ)をマウス104の左ボタンでダブルクリックすると、そのマウス操作がマウス操作入力部105から入力され、タスク制御部108によって、そのタスクが指定もしくは選択される。次に、タスク制御部108は、選択したタスクウィンドウをタスク表示部109の作業領域へ移動するとともに、先に作業領域にあったタスクを配置領域に移動する。次に、タスク制御部108は、作業領域内のウインドウにフォーカスを与え強調表示するとともに、当該ウインドウがコミュニケーションウィンドウである場合にはマウス104のホイール部操作を行う。このホイール部操作はマウス操作入力部105から入力される。次に、エフェクト設定部107により、このホイール部操作に割り当ててあるエフェクト効果がコミュニケーションウィンドウに表示されている画像に施されるとともに、データ送受信部106からネットワーク140を介して例えば相手端末Bにホイール部操作による操作パラメータが送信される。送信された操作パラメータは、端末Bのデータ送受信部105で受信され、エフェクト設定部107によって、この操作パラメータに割り当ててあるエフェクト効果が相手端末Bのタスク表示部109上の当該送信ユーザのコミュニケーションウィンドウに表示されている画像に施される。以上の処理が、ユーザの操作により繰り返し行われる。
【0026】
図4に図1におけるユーザ端末100の画面を示す。201は端末ユーザの作業のためのアプリケーションウィンドウであり、202,203,204は他のユーザ端末のカメラとマイクから送られてくるデータが表示されるウィンドウである。これらのウィンドウはそれぞれ、表示されているユーザ端末のIDと対応した固有のIDが割り当てられている。ユーザは、マウスで202,203,204のウィンドウを操作する。その際、ユーザ端末のIDをヘッダにして、このマウスの操作パラメータを操作したウィンドウのIDを持つ相手のユーザ端末に送る。
【0027】
図5に三次元デスクトップ空間上にウィンドウが表示された画面を示す。三次元デスクトップ空間とは、仮想空間の一種であり、仮想的な3次元の奥行き方向への操作を可能にしたデスクトップ領域を意味する。
【0028】
図5において、301はユーザが主として作業を行っている作業アプリケーションウィンドウであり、303の作業領域に配置されている。302の相手表示ウィンドウは、303の作業領域の奥にある304の配置領域に配置される。ここで、ユーザが、302の相手表示ウィンドウに注意を向けたくなった場合、302の相手表示ウィンドウをダブルクリックすることで、302の相手表示ウィンドウが303の作業領域にポップアップしてきて、301の作業アプリケーションウィンドウが304の配置領域へと後退する。
【0029】
また、三次元デスクトップ空間上でのウィンドウ操作において、マウスのホイール部の動作には、エフェクトIDを割り振っておく。エフェクトIDに対応するエフェクトは、デジタルズーム、透明度調整、ぼかし、カラーバランス変化、彩度変化、コントラスト変化、明度変化、RGB値の変更、モザイクとする。例えばデジタルズームの場合、ディフォルトサイズを1として、最大サイズを10、最小サイズを0.1とする。マウスのホイール部の動きの1単位を0.1としてホイール部の動きパラメータに応じて、奥に回すとプラス、手前に回すとマイナスの計算をし、ズームパラメータを0.1から10まで変化させる。このIDはユーザが個人で設定できるものとする。
【0030】
また、この操作パラメータデータは、ネットワークを介して操作したウィンドウに表示されていたユーザのIDをもつユーザ端末に伝達される。受け側においても、マウスホイール部操作によるエフェクトとは別に、受けエフェクトIDが設定してあり、指定したエフェクトが映像に施される。複数のエフェクトの指定が行われた場合、エフェクト指定記述に先に記してあるエフェクトが先に施され、以下、記されているエフェクトが順に施される。
【0031】
図6は、複数のウィンドウをグループ化して作業領域に表示した状態を示す。SHIFTキーを押しながら、401,402,403の相手表示ウィンドウをクリックすることにより、これらのウィンドウがグループ化される。グループ化されたウィンドウのどれかをダブルクリックすることによって、グループ全てのウィンドウが作業領域にポップアップされる。このウィンドウを縦横奥行き方向に移動させたり、向きを変えたり、サイズを変えたり、回転させたりする際には、各ウィンドウの重心位置をつないだ多角形の重心である移動回転用重心位置404が基準点となる。グルーブ化したウィンドウのうち一つのウィンドウを再びSHIFTを押しながらクリックすることで、グループは解除される。
【0032】
なお、図1および図2等で説明した装置における各部の一部もしくは全部の機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、あるいは、図3等で説明した処理の手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもなく、コンピュータでその機能を実現するためのプログラム、あるいは、コンピュータにその処理の手順を実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスクや、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記のプログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。このように、記録媒体やネットワークにより提供されたプログラムをコンピュータにインストールすることで本発明が実施可能となる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、自分の個人作業を表示するウィンドウと、他者の状態が写っているコミュニケーションウィンドウが混在している複数タスクを同時に扱う環境において、一つの作業に集中しながらも、ビジュアルなエフェクト効果によって他の情報の動的な変化を感じることが出来るため、すばやくウィンドウを切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例によるシステム構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態例による装置構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態例による処理例を示すフローチャートである。
【図4】本発明のユーザ端末におけるウィンドウ表示例を示す図である。
【図5】本発明のユーザ端末における表示部を作業領域と配置領域に分けた例を示す図である。
【図6】本発明のユーザ端末における複数ウィンドウをグループ化した際の表示例を示す図である。
【符号の説明】
100…ユーザ端末
101…カメラ
102…マイク
103…コンピュータ
104…マウス
105…マウス操作入力部
106…データ送信部
107…エフェクト設定部
108…タスク制御部
109…タスク表示部
110,120,130…ユーザ端末
140…ネットワーク
201…作業アプリケーションウィンドウ
202,203,204…相手ユーザ表示ウィンドウ
301…作業アプリケーションウィンドウ
302…相手ユーザ表示ウィンドウ
303…作業領域
304…配置領域
Claims (10)
- 複数地点のユーザ端末がネットワークにより接続されたシステムにおけるユーザ端末であって、表示手段、該表示手段への表示を制御する制御手段、および複数地点のユーザ端末とデータを送受信する通信手段を有するウィンドウ制御装置において、
該制御手段は、
ユーザが個人作業をする個人作業ウィンドウ、および複数地点の他のユーザのコミュニケーションウィンドウの二種類のタスクウィンドウを該表示手段に表示するとともに、
該表示手段のタスクウィンドウの表示領域を、ユーザが操作している一つのタスクウィンドウを表示する作業領域、およびその他のタスクウィンドウの表示だけの配置領域の二つに分け、
かつ、該配置領域に表示されているタスクウィンドウをユーザの指定もしくは選択により該作業領域に移動し、それまで該作業領域にあったタスクウィンドウを該配置領域に移動する手段と、
該作業領域にコミュニケーションウィンドウが表示されている場合、該コミュニケーションウィンドウに対するユーザの操作パラメータによリ該コミュニケーションウィンドウに表示された画像にエフェクトをかける手段とを有し、
該通信手段は、
該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する手段を有する
ことを特徴とするウィンドウ制御装置。 - 前記表示手段は、
三次元デスクトップ空間になっており、
前記制御手段は、
該三次元デスクトップ空間において、タスクウィンドウに対して、縦横奥行き方向に移動させ、もしくは向きを変え、もしくはサイズを変え、もしくは回転する制御を行う手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のウィンドウ制御装置。 - 前記制御手段は、
複数のタスクウィンドウをグループ化し、一つのコミュニケーションウィンドウグループを作業領域に表示して、該コミュニケーションウィンドウグループに対するユーザの操作パラメータにより、該コミュニケーションウィンドウグループに表示された画像にエフェクトをかける手段を有し、
前記通信手段は、
該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する手段を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のウィンドウ制御装置。 - 前記通信手段は、
他のユーザ端末から送信されたエフェクトパラメータを受信する手段を有し、
前記制御手段は、
該受信したエフェクトパラメータにより当該他の端末のコミュニケーションウィンドウに表示された画像に対してエフェクトをかける手段を有する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のウィンドウ制御装置。 - 複数地点のユーザ端末がネットワークにより接続されたシステムにおける、表示手段、および複数地点のユーザ端末とデータを送受信する通信手段を有するユーザ端末のウィンドウ制御方法において、
ユーザが個人作業をする個人作業ウィンドウ、および複数地点の他のユーザのコミュニケーションウィンドウの二種類のタスクウィンドウを該表示手段に表示するとともに、
該表示手段のタスクウィンドウの表示領域を、ユーザが操作している一つのタスクウィンドウを表示する作業領域、およびその他のタスクウィンドウの表示だけの配置領域の二つに分け、
かつ、該配置領域に表示されているタスクウィンドウをユーザの指定もしくは選択により該作業領域に移動し、それまで該作業領域にあったタスクウィンドウを該配置領域に移動する第1段階と、
該作業領域にコミュニケーションウィンドウが表示されている場合、該コミュニケーションウィンドウに対するユーザの操作パラメータによリ該コミュニケーションウィンドウに表示された画像にエフェクトをかける第2段階と、
該通信手段により、該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する段階とを有する
ことを特徴とするウィンドウ制御方法。 - 前記第1段階では、
三次元デスクトップ空間になっている表示手段の該三次元デスクトップ空間において、タスクウィンドウに対して、縦横奥行き方向に移動させ、もしくは向きを変え、もしくはサイズを変え、もしくは回転する制御を行う
ことを特徴とする請求項5に記載のウィンドウ制御方法。 - 前記第2段階では、
複数のタスクウィンドウをグループ化し、一つのコミュニケーションウィンドウグループを作業領域に表示して、該コミュニケーションウィンドウグループに対するユーザの操作パラメータにより、該コミュニケーションウィンドウグループに表示された画像にエフェクトをかけ、
前記送信する段階では、
該操作パラメータを該ユーザの関心度として他のユーザ端末に表示されている自身のコミュニケーションウィンドウのエフェクトパラメータとして送信する
ことを特徴とする請求項5または6に記載のウィンドウ制御方法。 - 前記通信手段により、他のユーザ端末から送信されたエフェクトパラメータを受信する段階と、
該受信したエフェクトパラメータにより当該他の端末のコミュニケーションウィンドウに表示された画像に対してエフェクトをかける段階とを有する
ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のウィンドウ制御方法。 - 請求項5ないし8のいずれかに記載のウィンドウ制御方法における段階を、コンピュータに実行させるためのプログラムとした
ことを特徴とするウィンドウ制御プログラム。 - 請求項5ないし8のいずれかに記載のウィンドウ制御方法における段階を、コンピュータに実行させるためのプログラムとし、
該プログラムを、該コンピュータが読み取りできる記録媒体に記録した
ことを特徴とするウィンドウ制御プログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003135496A JP2004341678A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | ウィンドウ制御装置、方法、プログラム、およびこのプログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003135496A JP2004341678A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | ウィンドウ制御装置、方法、プログラム、およびこのプログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
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JP2004341678A true JP2004341678A (ja) | 2004-12-02 |
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ID=33525738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003135496A Pending JP2004341678A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | ウィンドウ制御装置、方法、プログラム、およびこのプログラムを記録した記録媒体 |
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JP (1) | JP2004341678A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016180942A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-13 | セイコーエプソン株式会社 | 表示装置、表示システム、表示装置の制御方法、及び、プログラム |
-
2003
- 2003-05-14 JP JP2003135496A patent/JP2004341678A/ja active Pending
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