JP2004337079A - シャーレ - Google Patents

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正 木曽尾
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Abstract

【課題】簡単な構造且つ低コストで体裁が良く皿を密閉状態又は非密閉状態の双方に簡単に移行させることができる運搬・保存に便利なシャーレを提供する。
【解決手段】シャーレは、皿10と、皿10に被せる蓋20とからなる。皿10は外周壁11を有し、蓋20は外周壁21を有する。皿10に蓋20を被せたときに皿10の外周壁11の先端が当接する蓋20の内面にパッキン25を取付けた。皿10の外周壁11の外面に突出状の係合部30を付設し、これに対応して蓋20の外周壁21の先端内面に突出状の係合部40を付設した。両係合部30,40は互いに係合可能である。両係合部30,40が係合状態のときは、パッキン25は外周壁11の先端と蓋20の内面との間で挟持され、皿10が密閉状態になり、両係合部30,40が非係合状態のときは、外周壁11の先端とパッキン25との間に隙間が存在し、皿10の通気性が確保される。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、細菌や種々の細胞(動物、植物、微生物)等の培養や他の種々の検査等に使用されるシャーレに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常のシャーレは、一般に、円形平底の皿と皿に被せる蓋とからなるが、細胞培養の目的で作られているため、皿に蓋をしても皿内部への通気性が確保される。これは、動物、植物や一部の微生物の細胞を液体培地で培養する場合には、培養中は一般に通気性を保った状態の非密閉状態が望まれるからである。しかし、運搬や保管時には、液体が漏れて汚染の原因にならないよう密閉状態が望まれる。
【0003】
このため、細菌や真菌などの微生物(検体)を固形培地で培養する場合、例えば皿に入れた細胞培養用の寒天固形培地を冷蔵庫で保存する際には、固形培地の乾燥を防ぐために皿を密閉する必要がある。
【0004】
これには、例えば図8の(a)に示すように、皿60に蓋61を被せた状態で全体をラップ70で包装したり、或いは図8の(b)のように、皿60に蓋61を被せた状態で皿60と蓋61の側面の隙間をテープ71でシールしている。これらの作業はかなり手間が掛かる上に、手作業のために密閉が不完全な場合もある。また、ラップ70での包装中や、テープ71でのシール中の時点では皿60が密閉されていないため、作業中に皿60の内部の液体培地が漏れる可能性があり、汚染の原因になる。
【0005】
これらの問題を解決するために、皿と蓋にネジを形成し、螺合により蓋を皿に取付けて皿を密閉状態にする技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、蓋の外面に皿に向かって突出する支持脚を設け、皿(容器本体)の外面に支持脚が係合される係止片を設ける技術もある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
実開平7−18264号公報
【0008】
【特許文献2】
実開平6−31500号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1記載の技術では、皿と蓋を螺合することで皿を密閉できるが、皿を完全な密閉状態にするには蓋を何回も回す必要があり、蓋を外すときも面倒であり、蓋の開閉の作業性に問題がある。
【0010】
また、上記特許文献2記載の技術では、支持脚は蓋の外面にあり、係止片も皿の外面にあるので、支持脚を係止片に係合させた状態では、支持脚と係止片は共に外部に露出しており、体裁が悪い。しかも、支持脚は小径な脚部と大径な係合部を有し、係止片は大径部と小径部からなる貫通孔を有するなど、形状が複雑であり、コストが掛かる。更には、支持脚を係止片に係合させた(ロックした)後にロックを解除するには、支持脚又は係止片を切断する必要があり、皿を密閉状態に維持できるのは1回限りであって、皿を密閉状態又は非密閉状態に必要に応じ何度でもすることができず、使い勝手やコストパフォーマンスが悪い。
【0011】
この発明は、そのような問題点に着目してなされたもので、簡単な構造且つ低コストで体裁が良く皿を密閉状態又は非密閉状態の双方に簡単に移行させることができる運搬・保存に便利なシャーレを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のシャーレは、外周壁を有する皿と、外周壁を有する蓋とからなり、皿に蓋を被せたときに皿の外周壁の先端が当接する蓋の内面と皿の外周壁の先端との間にパッキンを介設し、皿の外周壁の外面と蓋の外周壁の内面とに互いに係合可能な突出状の係合部を設け、皿と蓋の両係合部を係合させたときは皿の外周壁の先端と蓋の内面との間でパッキンが挟持されることで皿が密閉状態になり、皿と蓋の両係合部を係合させないときは皿の外周壁の先端又は蓋の内面とパッキンとの間に生じる隙間により皿の通気性が確保されるようにしたことを特徴とする。
【0013】
このシャーレでは、皿に蓋をしただけの場合(皿と蓋の両係合部を係合させない場合)は、パッキンが皿の外周壁の先端と蓋の内面とにより挟持されず、皿の外周壁の先端又は蓋の内面とパッキンとの間に生じる隙間により皿は密閉状態にはならず、通常の通気性のあるシャーレとして使用できる。
【0014】
一方、皿に蓋をし、皿と蓋を相対的に少しだけ回して両係合部を係合させた場合は、パッキンが皿の外周壁の先端と蓋の内面とにより挟持されるので、皿を密閉状態にすることができ、細胞培養用の固定培地や液体培地等を冷蔵庫等で保存するのに役立つ。
【0015】
このシャーレによると、皿を非密閉状態とするには単に皿に蓋を被せるだけでよく、皿を密閉状態にするには皿に蓋を被せて両者(蓋だけでもよい)を相対的に少しだけ回せばよい。これにより、簡単な構造且つ低コストで皿を密閉状態又は非密閉状態の双方(密閉状態から非密閉状態、非密閉状態から密閉状態の両方)に簡単に移行させることができる。しかも、係合部は皿の外周壁の外面と蓋の外周壁の内面に設けられているため、皿に蓋を被せた状態では、両係合部はシャーレ外部から見えず、体裁が良い。加えて、皿が密閉状態にあるときは、たとえシャーレの運搬中や保存中にシャーレが傾いても、内容物(特に液体培地)がシャーレ外部に漏れる恐れがない。
【0016】
皿と蓋に設ける係合部は、具体的には、一方の係合部が周方向に延びる長い棒状であり、他方の係合部が長い棒状の係合部の側面に沿って摺動係合する周方向に延びる短い棒状である。これにより、係合部がより簡単な構造になる。
【0017】
また、短い棒状の係合部は、長い棒状の係合部に対向する先端の摺動係合側の側面に勾配部分を有することとすれば、勾配部分がガイドの役目を担うことになり、短い棒状の係合部が長い棒状の係合部の側面に摺動し易くなる。
【0018】
更に、長い棒状の係合部は、短い棒状の係合部に対向する先端とは反対側に短い棒状の係合部の移動を阻止するストッパを有することにより、皿と蓋を相対的に強く回し過ぎて両棒状の係合部の係合が外れてしまう不具合が無くなる。
【0019】
一方、皿の外周壁の先端は、皿と蓋の両係合部が係合状態にあるときにパッキンにより塞がれるとともに、非係合状態にあるときにパッキンとの間に生じる隙間となる凹部を有することで、簡易な構造で両係合部が係合状態のときの皿の密閉性と非係合状態のときの皿の通気性を確保できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
【0021】
一実施形態に係るシャーレの皿を図1〔断面図(a)、底面図(b)〕に、図1の(a)の円形部分Aの拡大図を図2の(a)に、図1の(a)の矢視Bから見た係合部の拡大正面図を図2の(b)に、蓋を図3〔断面図(a)、内側から見た平面図(b)〕に、図3の(a)の円形部分Cの拡大図を図4の(a)に、図3の(a)の円形部分Dの係合部の拡大正面図を図4の(b)に、皿と蓋の両係合部の係合作用を図5に、皿に蓋を被せて両係合部を係合させる前状態での要部拡大断面図を図6に、皿の外周壁の先端とパッキンとの状態を図7に示す。
【0022】
このシャーレは、プラスチック製の円形平底の皿10と、プラスチック製の円形の蓋20とからなる。
【0023】
皿10は外周壁11を有する。外周壁11の外面には、等角度(90°)間隔で4つの突出状の係合部30が設けられている。係合部30は、図2の(b)において、周方向に延びる長い棒状であり、後記蓋20の係合部40に対向する先端の摺動係合側の側面に勾配部分31を有し、その反対側に係合部40の移動を阻止するストッパ32を有する。この係合部30は、若干の弾性を持ち、ストッパ32を下向きにして外周壁11の外面に同方向を向くように付設されている。また、皿10の底面の外円周部には突部15が設けられており、この突部15に空気流路用として3つの切欠き16が形成されている。
【0024】
蓋20は外周壁21を有する。外周壁21の先端内面には、皿10の係合部30に対応して、等角度(90°)間隔で4つの突出状の係合部40が設けられている。係合部40は、図4の(b)において、周方向に延びる短い棒状であり、皿10の係合部30に対向する先端の摺動係合側の側面に勾配部分41を有する。この係合部40は、若干の弾性を持ち、勾配部分41を上向きにして外周壁21の先端内面に同方向を向くように付設されている。また、蓋20の上面には皿10を載せるための円形の凹部23が形成されている。
【0025】
この実施形態では、図6に示すように、皿10に蓋20を被せたときに皿10の外周壁11の先端が当接する蓋20の内面には、環状のパッキン25が取付けられており、パッキン25は外周壁11の先端と蓋20の内面との間に位置し、両者により挟持され得るようになっている。パッキン25の材料としては、ゴムなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0026】
また、図7の(a)に拡大図で示すように、皿10の外周壁11の先端の数箇所(例えば4箇所)には凹部11aが形成されている。凹部11aは、皿10と蓋20の両係合部30,40が非係合状態にあるときにパッキン25で塞がれず、係合状態にあるときにパッキン25により塞がれる〔図7の(b)〕。換言すると、パッキン25は、両係合部30,40が非係合状態のときは、蓋20の重さ程度では凹部11aを塞がず、係合状態のときの圧接力で凹部11aを塞ぐような適度の硬さを有する。
【0027】
これについては、例えば凹部11aの深さが0.1mmであるとすると、両係合部30,40が係合状態にあり、パッキン25が外周壁11により押圧されたときに、パッキン25のつぶし代(圧縮代)が0.3mmであれば、図7の(b)のように凹部11aがパッキン25により完全に塞がれ、皿10が密閉状態になる。
【0028】
次に、皿10の係合部30と蓋20の係合部40との係合作用について、図5を参照して説明する。皿10に蓋20を、双方の係合部30,40が当たらないように被せると、両係合部30,40は図5の(a)のような位置関係になる。この状態のときは、単に皿10に蓋20をしただけであり、前記したように皿10の外周壁11の凹部11aはパッキン25で塞がれず〔図7の(a)〕、皿10と外部との通気性が確保される。
【0029】
図5の(a)の状態から、皿10と蓋20(又は一方のみ)を相対的に回すと、係合部40の勾配部分41が係合部30の勾配部分31に当たる〔図5の(b)〕。更に、皿10と蓋20を相対的に回すと、係合部40が係合部30の側面に沿って摺動係合する。このとき、両係合部30,40が若干の弾性を持つことに加えて、特に係合部40がガイドとしての勾配部分41を有するので、係合部40が係合部30の側面に沿って容易に摺動する。また、係合部40により係合部30が押し上げられ始める。すなわち、蓋20に対して皿10が押し上げられ始める。
【0030】
係合部40が係合部30の側面に沿って或る程度まで進行すると〔図5の(c)〕、両係合部30,40が完全な係合状態になる。この状態のときは、蓋20に対して皿10が押し上げられ、前記したとおり、パッキン25が皿10の外周壁11の先端と蓋20の内面とにより挟持され、凹部11aがパッキン25により塞がれるので〔図7の(b)〕、皿10は密閉状態になる。
【0031】
一方、図5の(c)の状態から、皿10と蓋20を更に強く相対的に回した場合は、係合部40が係合部30のストッパ32に当たるので〔図5の(d)〕、皿10と蓋20をそれ以上回すことはできない。つまり、両係合部30,40の係合状態が外れてしまう恐れがない。
【0032】
皿10から蓋20を外すときは、皿10と蓋20(又は一方のみ)を相対的に逆に回せば、両係合部30,40の係合状態が解除される。
【0033】
このように、このシャーレによると、皿10に蓋20をしただけの場合(皿10と蓋20の両係合部30,40を係合させない場合)は、パッキン25が皿10の外周壁11の先端の凹部11aを塞がないので、皿10は密閉状態にはならず、通常の通気性のあるシャーレとして使用できる。
【0034】
一方、皿10に蓋20をし、皿10と蓋20を相対的に少しだけ回して両係合部30,40を係合させた場合は、パッキン25が皿10の外周壁11の先端と蓋20の内面とにより挟持される結果、外周壁11の先端の凹部11aがパッキン25により塞がれ、皿10を密閉状態にすることができ、細胞培養用の固形培地や液体培地等を冷蔵庫等で保存するのに役立つ。
【0035】
このシャーレによると、皿10を非密閉状態とするには単に皿10に蓋20を被せるだけでよく、皿10を密閉状態にするには皿10に蓋20を被せて両者(蓋20だけでもよい)を相対的に少しだけ回せばよい。これにより、簡単な構造且つ低コストで皿10を密閉状態又は非密閉状態の双方に簡単に移行させることができる。しかも、係合部30は皿10の外周壁11の外面に、係合部40は蓋20の外周壁21の先端内面に設けられているため、皿10に蓋20を被せた状態では、両係合部30,40はシャーレ外部から見えず、体裁が良い。
【0036】
更には、皿10の密閉状態では、皿10と蓋20を同時に持たなくても蓋20のみを持つことにより、シャーレを容易に持ち運びできる。皿10の密閉状態では、皿10内に液体培地が入っている場合にシャーレを傾けたりしても、液体培地がシャーレ外部に漏れることはない。
【0037】
なお、このシャーレは、皿10を蓋20の凹部23上に載せることで、複数個のシャーレを積み重ねることができる。それにより、複数個のシャーレを運ぶのが楽になる。勿論、皿10が蓋20の凹部23に嵌まっているので、多少傾けてもシャーレはずり落ちない。また、前記したように、皿10の底面の突部15には空気流路用の切欠き16が形成されているので、上のシャーレの皿10と下のシャーレの蓋20とが密着して離れ難くなるようなことはない。
【0038】
上記実施形態のシャーレは一例であり、種々の変更が可能である。例えば、係合部30,40は等角度間隔で4つ設けられているが、皿10を密閉状態にするには少なくとも2つ(180°間隔)あればよく、5つ以上でも構わない。また、長い棒状の係合部30が皿10に、短い棒状の係合部40が蓋20に設けられているが、係合部30を蓋20に、係合部40を皿10に設けてもよい。更に、係合部40は蓋20の外周壁21の先端内面に付設されているが、外周壁21の先端以外の内面に付設してもよい。
【0039】
この他、上記実施形態では、皿10の外周壁11の先端に凹部11aを設け、パッキン25を蓋20の内面に取付けてあるが、パッキン25を外周壁11の先端に取付け、凹部を蓋20の内面に設けても構わない。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、皿を非密閉状態とするには単に皿に蓋を被せるだけでよく、皿を密閉状態にするには皿に蓋を被せて両者(蓋だけでもよい)を相対的に少しだけ回せばよい構造なので、次の効果が得られる。
(1)簡単な構造且つ低コストで皿を密閉状態(非通気性)又は非密閉状態(通気性)の双方に簡単に移行させることができる。
(2)係合部は皿の外周壁の外面と蓋の外周壁の内面に設けられているため、皿に蓋を被せた状態では、両係合部はシャーレ外部から見えず、体裁が良い。
(3)両係合部を係合させた状態(皿の密閉状態)では、皿と蓋を同時に持たなくても蓋だけを持ってシャーレを容易に持ち運びできる。
(4)両係合部を係合させた状態では、内容物が液体培地である場合に、シャーレの運搬中や保存中にシャーレが傾いたりしても、内容物がシャーレ外部に漏れ、汚染が生じる心配がない。
(5)両係合部を係合させた状態では、皿と蓋が一体に結合しているため、例えば蓋に記した検体の情報と皿内の細胞検体とが一致しない不具合は起こらない。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、係合部がより簡単な構造になる。
【0042】
請求項3記載の発明によれば、短い棒状の係合部が長い棒状の係合部の側面に摺動し易くなる。
【0043】
請求項4記載の発明によれば、皿と蓋を相対的に強く回し過ぎて両係合部の係合が外れてしまう不具合が無くなる。
【0044】
請求項5記載の発明によれば、簡易な構造で両係合部が係合状態のときの皿の密閉性と非係合状態のときの皿の通気性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係るシャーレの皿の断面図(a)、及び底面図(b)である。
【図2】図1の(a)の円形部分Aの拡大図(a)、及び図1の(b)の矢視Bから見た係合部の拡大正面図(b)である。
【図3】同シャーレの蓋の断面図(a)、及びその内側から見た平面図(b)である。
【図4】図3の(a)の円形部分Cの拡大図(a)、図3の(a)の円形部分Dの係合部の拡大正面図(b)である。
【図5】同シャーレの皿と蓋の両係合部の係合作用を示す説明図である。
【図6】同シャーレの皿に蓋を被せて両係合部を係合させる前状態での要部拡大断面図である。
【図7】同シャーレの皿の外周壁の先端とパッキンとの状態において、両係合部が非係合状態にあるときの概略図(a)、及び係合状態にあるときの概略図(b)である。
【図8】従来例に係るシャーレの皿を密閉状態で保存する際の様態を示す図(a)、及び従来例に係るシャーレを密閉状態で保存する際の別の様態を示す図(b)である。
【符号の説明】
10 皿
11 皿の外周壁
11a 凹部
20 蓋
21 蓋の外周壁
25 パッキン
30 皿の係合部(長い棒状の係合部)
31 勾配部分
32 ストッパ
40 蓋の係合部(短い棒状の係合部)
41 勾配部分

Claims (5)

  1. 外周壁を有する皿と、外周壁を有する蓋とからなり、皿に蓋を被せたときに皿の外周壁の先端が当接する蓋の内面と皿の外周壁の先端との間にパッキンを介設し、皿の外周壁の外面と蓋の外周壁の内面とに互いに係合可能な突出状の係合部を設け、皿と蓋の両係合部を係合させたときは皿の外周壁の先端と蓋の内面との間でパッキンが挟持されることで皿が密閉状態になり、皿と蓋の両係合部を係合させないときは皿の外周壁の先端又は蓋の内面とパッキンとの間に生じる隙間により皿の通気性が確保されるようにしたことを特徴とするシャーレ。
  2. 一方の係合部は周方向に延びる長い棒状であり、他方の係合部は長い棒状の係合部の側面に沿って摺動係合する周方向に延びる短い棒状であることを特徴とする請求項1記載のシャーレ。
  3. 短い棒状の係合部は、長い棒状の係合部に対向する先端の摺動係合側の側面に勾配部分を有することを特徴とする請求項2記載のシャーレ。
  4. 長い棒状の係合部は、短い棒状の係合部に対向する先端とは反対側に短い棒状の係合部の移動を阻止するストッパを有することを特徴とする請求項2又は請求項3記載のシャーレ。
  5. 皿の外周壁の先端は、皿と蓋の両係合部が係合状態にあるときにパッキンにより塞がれるとともに、非係合状態にあるときにパッキンとの間に生じる隙間となる凹部を有することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載のシャーレ。
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