JP2004336155A - 無線カード - Google Patents
無線カード Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004336155A JP2004336155A JP2003125597A JP2003125597A JP2004336155A JP 2004336155 A JP2004336155 A JP 2004336155A JP 2003125597 A JP2003125597 A JP 2003125597A JP 2003125597 A JP2003125597 A JP 2003125597A JP 2004336155 A JP2004336155 A JP 2004336155A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- antenna
- wireless card
- housing
- electronic circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
- Support Of Aerials (AREA)
Abstract
【課題】小型化と高利得化を実現できてキャップの紛失も防止できる無線カードを提供すること。
【解決手段】無線カード1は、送受信回路を含む電子回路部3が収納された筐体4と、電子回路部3に接続されたコネクタ部2と、コネクタ部2を覆って保護するための脱着可能なキャップ5と、キャップ5に内蔵されたアンテナ部6とを具備し、アンテナ部6の接続端子6aはキャップ5の開口端5a近傍に配置されている。コネクタ部2は筐体4の一側部から突出しており、この一側部には第1の保持部4aが形成されている。また、筐体4の他側部内には電子回路部3のアンテナ端子3bが配置されており、この他側部には第2の保持部4bが形成されている。そして、コネクタ部2を覆うように第1の保持部4aに取り付けられていたキャップ5を取り外し、このキャップ5を第2の保持部4bに取り付けることにより、接続端子6aがアンテナ端子3bと容量結合されるようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】無線カード1は、送受信回路を含む電子回路部3が収納された筐体4と、電子回路部3に接続されたコネクタ部2と、コネクタ部2を覆って保護するための脱着可能なキャップ5と、キャップ5に内蔵されたアンテナ部6とを具備し、アンテナ部6の接続端子6aはキャップ5の開口端5a近傍に配置されている。コネクタ部2は筐体4の一側部から突出しており、この一側部には第1の保持部4aが形成されている。また、筐体4の他側部内には電子回路部3のアンテナ端子3bが配置されており、この他側部には第2の保持部4bが形成されている。そして、コネクタ部2を覆うように第1の保持部4aに取り付けられていたキャップ5を取り外し、このキャップ5を第2の保持部4bに取り付けることにより、接続端子6aがアンテナ端子3bと容量結合されるようにした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコン等の電子機器本体にコネクタ部を挿着した状態で使用され、内蔵アンテナを介して送受信が可能な無線カードに係り、特に、非使用時にコネクタ部を覆って保護するキャップを具備した無線カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の無線カードは携帯に便利なカードタイプのモデムであって、この無線カードをパソコン等の電子機器本体のカード挿入口に挿着することにより、該電子機器本体と周辺機器との間で無線データの送受信を行うことができる。
【0003】
従来より知られているこの種の無線カードには、USBコネクタ等のコネクタ部と、回路基板に送受信回路等を配設してなる電子回路部と、この電子回路部と電気的に接続されたアンテナ部と、これら電子回路部およびアンテナ部を収納する合成樹脂製の筐体(ケース)と、コネクタ部を保護するための脱着可能な合成樹脂製のキャップとが具備されており、コネクタ部は筐体の一側部から突出している。そして、非使用時にはコネクタ部を覆うキャップを取り付けておくことにより、コネクタ部に塵埃等の異物が付着する虞がなくなるため、使用しない無線カードを安心して鞄の中や衣服のポケット内などに入れておくことができる。また、使用時にはキャップを取り外してコネクタ部を露出させた後、このコネクタ部を電子機器本体のカード挿入口に挿着することにより、電子機器本体と無線カードの電子回路部との間でデータ交換が可能となるため、該電子機器本体は無線カードのアンテナ部を介して周辺機器と無線データを送受信することが可能となる。
【0004】
なお、この種の無線カードの従来例として、無線カードの電子回路部に切換えスイッチを設け、パソコン等の電子機器本体に内蔵されている外部アンテナと、無線カード自体のアンテナ部とを、切換えスイッチによって選択的に利用できるように構成したものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−16684号公報(第3−4頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術のようにアンテナ部を内蔵している無線カードにあっては、利得を確保するためにある程度大きなアンテナ部が必要となるが、筐体内に電子回路部とアンテナ部とを収納し、この筐体の一側部からコネクタ部を突出させるという構造になっているため、必然的にやや長寸な無線カードにならざるを得なかった。そのため、コネクタ部をキャップで覆った状態で無線カードを携帯する際に、鞄の中や衣服のポケット内へ入れると邪魔になる場合があり、よりコンパクトな無線カードが要望されていた。このことはまた、無線カードが不所望に大型化するのを防止するために、利得を若干犠牲にしても小型のアンテナ部を内蔵しなければならないということでもあるので、利得を高めてアンテナ性能を向上させることも容易でなかった。また、かかる従来の無線カードにあっては、使用時に筐体から取り外したキャップを紛失しやすいという問題もあった。
【0007】
なお、上記特許文献1に開示された無線カードのように、内蔵アンテナだけでなく外部アンテナも利用できる構成にしてあれば高利得化を図れるが、そのためには電子回路部に切換えスイッチ等を付設しなければならないので回路構成が複雑化してしまい、また、外部アンテナを常に利用できるわけではないので無線カード自体のアンテナ性能が低いと使い勝手が悪くなってしまう。
【0008】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化と高利得化が実現できてキャップの紛失も防止できる無線カードを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明の無線カードでは、送受信回路を含む電子回路部と、この電子回路部を収納する筐体と、この筐体の一側部から突出して使用時に電子機器本体に挿着されるコネクタ部と、このコネクタ部に対して脱着可能なキャップと、このキャップに内蔵されたアンテナ部とを備え、使用時に前記キャップを前記コネクタ部から取り外して前記筐体の他側部に取り付けることにより、前記アンテナ部が前記電子回路部と電気的に接続されるように構成した。
【0010】
このように構成された無線カードでは、コネクタ部を電子機器本体に挿着するために筐体の一側部から取り外したキャップを該筐体の他側部に取り付けることによって、キャップに内蔵されているアンテナ部を電子回路部(送受信回路)と電気的に接続させることができるので、このアンテナ部を介して電子機器本体と周辺機器との間で無線データの送受信が行えることとなる。そして、キャップにアンテナ部が内蔵されている構成では、筐体内にアンテナ部を収納する必要がないため無線カードを容易に小型化できると共に、キャップの大きさを利用してアンテナ部を大型化できるため無理なく高利得化が図れる。また、無線カードの使用時にもキャップが筐体に取り付けられているため、キャップを紛失する虞が少なくなる。
【0011】
上記の構成において、前記電子回路部のアンテナ端子を前記筐体の前記他側部内に配置し、前記キャップを前記筐体の前記他側部に取り付けた状態で、前記アンテナ部の接続端子が前記アンテナ端子の近傍に位置して容量結合されるように構成しておけば、電子回路部のアンテナ端子やアンテナ部の接続端子を外部に露出させる必要がなくなるため好ましい。
【0012】
また、かかる無線カードにおいて、前記キャップに、外部アンテナ装置のコネクタが挿着可能な差込みジャックと、この差込みジャックから導出された中継端子とを有する外部アンテナ用中継路を内蔵し、前記アンテナ部が前記電子回路部と電気的に接続される際の取付姿勢とは異なる取付姿勢で、前記コネクタ部から取り外した前記キャップを前記筐体の他側部に取り付けることにより、前記中継端子が前記電子回路部と電気的に接続されるように構成しておけば、電子回路部の回路構成を複雑化することなく、必要に応じて高利得な外部アンテナを利用可能となるため好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施形態例に係る無線カードの外観図、図2は該無線カードの使用状態を示す説明図、図3は該無線カードに備えられるキャップの正面図である。
【0014】
図1,2に示す無線カード1は、USBコネクタ等のコネクタ部2と、回路基板3aに送受信回路等を配設してなる電子回路部3と、この電子回路部3を収納する合成樹脂製の筐体(ケース)4と、コネクタ部2を覆って保護するための脱着可能な合成樹脂製のキャップ5と、このキャップ5に内蔵されたアンテナ部6とを具備している。
【0015】
コネクタ部2は筐体4の一側部から突出しており、このコネクタ部2の周囲には第1の保持部4aが形成されている。コネクタ部2は電子回路部3に接続されており、無線カード1を使用する際には、コネクタ部2をパソコン等の電子機器本体(図示せず)のカード挿入口に挿着するようになっている。電子回路部3の送受信回路には増幅回路や発振回路、フィルタ回路等が含まれており、そのアンテナ端子3bは筐体4の他側部内に配置されている。筐体4の他側部には第2の保持部4bが形成されており、第1および第2の保持部4a,4bはキャップ5を取付可能な形状に形成されている。
【0016】
キャップ5にはコネクタ部2の挿入を許容する収納孔5aが形成されており、この収納孔5aを第1の保持部4aまたは第2の保持部4bに挿入することにより、キャップ5を筐体4の一側部と他側部とに選択的に取り付けることができるようになっている。なお、図3に示すように、収納孔5aの開口端には係合凹部5bが形成されており、一方、第2の保持部4bには係合凹部5bに対応する位置決め突起4cが形成されている。これにより、キャップ5は筐体4の一側部の第1の保持部4aに対して天地いずれの向きであっても取り付けることができるが、筐体4の他側部の第2の保持部4bに対しては天地の向きが規定され、係合凹部5bと位置決め突起4cが一致する向きのみにキャップ5を取り付けることができるようになっている。
【0017】
アンテナ部6はキャップ5に内蔵された板金アンテナであって、その接続端子6aは収納孔5aの開口端近傍に配置されている。そして、筐体4の第1の保持部4aに取り付けられてコネクタ部2を覆っていたキャップ5を取り外し、このキャップ5を筐体4の他側部の第2の保持部4bに正しく取り付けると、図2に示すように、アンテナ部6の接続端子6aがアンテナ端子3bの近傍に位置して該アンテナ端子3bと容量結合されるようになっている。
【0018】
かかる構成の無線カード1を使用する際には、筐体4の第1の保持部4aからキャップ5を取り外してコネクタ部2を露出させると共に、取り外したキャップ5を筐体4の第2の保持部4bに取り付けることによって、キャップ5に内蔵されているアンテナ部6の接続端子6aを電子回路部3のアンテナ端子3bと容量結合させる。そして、露出させたコネクタ部2を図示せぬ電子機器本体のカード挿入口に挿着することによって、該電子機器本体と無線カード1の電子回路部3との間でデータ交換が可能となるため、該電子機器本体は無線カード1のアンテナ部6を介して周辺機器と無線データを送受信することが可能となる。また、この無線カード1を使用しないときには、図2の2点鎖線で示すように、キャップ5を再び筐体4の第1の保持部4aに取り付けてコネクタ部2を覆っておくことにより、コネクタ部2に塵埃等の異物が付着する虞がなくなるため、使用しない無線カード1を安心して鞄の中や衣服のポケット内などに入れておくことができる。
【0019】
このように第1実施形態例に係る無線カード1は、アンテナ部6がキャップ5に内蔵されているため、筐体4内にアンテナ部を収納する必要がなくなり、その分、筐体4の長手寸法を短縮することができる。したがって、キャップ5でコネクタ部2を覆っても十分に小型の無線カード1となっており、この無線カード1を鞄の中や衣服のポケット内へ入れても邪魔にはならない。また、キャップ5の大きさを利用してアンテナ部6を大型化できるため、この無線カード1は無理なく高利得化を図ることができる。また、無線カード1の使用時にキャップ5が筐体4の第1の保持部4aに取り付けられているため、キャップ5を紛失する虞が少なくなくなる。さらにまた、この無線カード1はアンテナ部6の接続端子6aと電子回路部3のアンテナ端子3bとが容量結合によって電気的に接続される構成にしてあるため、接続端子6aやアンテナ端子3bを外部に露出させる必要がなく、それゆえ長期にわたって安定したアンテナ特性を期待することがてきる。
【0020】
図4は本発明の第2実施形態例に係る無線カードのキャップの正面図、図5は該キャップの斜視図であって、図1〜図3と対応する部分には同一符号を付してある。
【0021】
図4,5に示すキャップ5は、アンテナ部6だけでなく外部アンテナ用中継路7を内蔵した点が前述した第1実施形態例と大きく相違している。この外部アンテナ用中継路7は、図示せぬ外部アンテナ装置のコネクタを挿着可能な差込みジャック7aと、この差込みジャック7aから導出された中継端子7bとを有しており、キャップ5を筐体4の他側部(第2の保持部4b)に取り付けることにより、中継端子7bを電子回路部3のアンテナ端子3b(図2参照)と容量結合させることができる。ただし、この中継端子7bをアンテナ端子3bと容量結合させる場合のキャップ5の取付姿勢は、アンテナ部6の接続端子6aをアンテナ端子3bと容量結合させる場合のキャップ5の取付姿勢とは天地の向きが逆になるようになっている。そして、中継端子7bをアンテナ端子3bと容量結合させた場合には、外部アンテナ装置のコネクタを差込みジャック7aに挿着することにより、該外部アンテナ装置を介して送受信が可能となる。また、接続端子6aをアンテナ端子3bと容量結合させた場合には、アンテナ部6を介して送受信が可能となる。
【0022】
このように第2実施形態例に係る無線カードにおいては、アンテナ部6では所望の感度が得られないときに、キャップ5の取付姿勢を変更するだけで高利得な外部アンテナが利用可能となるため、無線カードの使い勝手が向上する。しかも、電子回路部3の回路構成を複雑化する必要もないため、無線カードの大型化やコストアップも回避できる。なお、この場合、キャップ5は天地の向きに拘らず筐体4の他側部(第2の保持部4b)に取付可能なため、第1実施形態例における筐体4の位置決め突起4cやキャップ5の係合凹部5bは不要である。そして、キャップ5の天地が瞬時に視認できるようにするため、例えば、「外部アンテナを使用する場合はこの面が上」等の表示をキャップ5に施しておくことが好ましい。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】
コネクタ部を電子機器本体に挿着するために筐体の一側部から取り外したキャップを筐体の他側部に取り付けることによって、キャップに内蔵されているアンテナ部を電子回路部と電気的に接続させることができる無線カードであり、筐体内にアンテナ部を収納する必要がないため、小型化と高利得化を実現することができると共に、無線カードの使用時にキャップが筐体に取り付けられているため、キャップを紛失する虞が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る無線カードの外観図である。
【図2】該無線カードの使用状態を示す説明図である。
【図3】該無線カードに備えられるキャップの正面図である。
【図4】本発明の第2実施形態例に係る無線カードのキャップの正面図である。
【図5】該無線カードに備えられるキャップの斜視図である。
【符号の説明】
1 無線カード
2 コネクタ部
3 電子回路部
3a 回路基板
3b アンテナ端子
4 筐体
4a 第1の保持部
4b 第2の保持部
4c 位置決め突起
5 キャップ
5a 収納孔
5b 係合凹部
6 アンテナ部
6a 接続端子
7 外部アンテナ用中継路
7a 差込みジャック
7b 中継端子
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコン等の電子機器本体にコネクタ部を挿着した状態で使用され、内蔵アンテナを介して送受信が可能な無線カードに係り、特に、非使用時にコネクタ部を覆って保護するキャップを具備した無線カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の無線カードは携帯に便利なカードタイプのモデムであって、この無線カードをパソコン等の電子機器本体のカード挿入口に挿着することにより、該電子機器本体と周辺機器との間で無線データの送受信を行うことができる。
【0003】
従来より知られているこの種の無線カードには、USBコネクタ等のコネクタ部と、回路基板に送受信回路等を配設してなる電子回路部と、この電子回路部と電気的に接続されたアンテナ部と、これら電子回路部およびアンテナ部を収納する合成樹脂製の筐体(ケース)と、コネクタ部を保護するための脱着可能な合成樹脂製のキャップとが具備されており、コネクタ部は筐体の一側部から突出している。そして、非使用時にはコネクタ部を覆うキャップを取り付けておくことにより、コネクタ部に塵埃等の異物が付着する虞がなくなるため、使用しない無線カードを安心して鞄の中や衣服のポケット内などに入れておくことができる。また、使用時にはキャップを取り外してコネクタ部を露出させた後、このコネクタ部を電子機器本体のカード挿入口に挿着することにより、電子機器本体と無線カードの電子回路部との間でデータ交換が可能となるため、該電子機器本体は無線カードのアンテナ部を介して周辺機器と無線データを送受信することが可能となる。
【0004】
なお、この種の無線カードの従来例として、無線カードの電子回路部に切換えスイッチを設け、パソコン等の電子機器本体に内蔵されている外部アンテナと、無線カード自体のアンテナ部とを、切換えスイッチによって選択的に利用できるように構成したものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−16684号公報(第3−4頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術のようにアンテナ部を内蔵している無線カードにあっては、利得を確保するためにある程度大きなアンテナ部が必要となるが、筐体内に電子回路部とアンテナ部とを収納し、この筐体の一側部からコネクタ部を突出させるという構造になっているため、必然的にやや長寸な無線カードにならざるを得なかった。そのため、コネクタ部をキャップで覆った状態で無線カードを携帯する際に、鞄の中や衣服のポケット内へ入れると邪魔になる場合があり、よりコンパクトな無線カードが要望されていた。このことはまた、無線カードが不所望に大型化するのを防止するために、利得を若干犠牲にしても小型のアンテナ部を内蔵しなければならないということでもあるので、利得を高めてアンテナ性能を向上させることも容易でなかった。また、かかる従来の無線カードにあっては、使用時に筐体から取り外したキャップを紛失しやすいという問題もあった。
【0007】
なお、上記特許文献1に開示された無線カードのように、内蔵アンテナだけでなく外部アンテナも利用できる構成にしてあれば高利得化を図れるが、そのためには電子回路部に切換えスイッチ等を付設しなければならないので回路構成が複雑化してしまい、また、外部アンテナを常に利用できるわけではないので無線カード自体のアンテナ性能が低いと使い勝手が悪くなってしまう。
【0008】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化と高利得化が実現できてキャップの紛失も防止できる無線カードを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明の無線カードでは、送受信回路を含む電子回路部と、この電子回路部を収納する筐体と、この筐体の一側部から突出して使用時に電子機器本体に挿着されるコネクタ部と、このコネクタ部に対して脱着可能なキャップと、このキャップに内蔵されたアンテナ部とを備え、使用時に前記キャップを前記コネクタ部から取り外して前記筐体の他側部に取り付けることにより、前記アンテナ部が前記電子回路部と電気的に接続されるように構成した。
【0010】
このように構成された無線カードでは、コネクタ部を電子機器本体に挿着するために筐体の一側部から取り外したキャップを該筐体の他側部に取り付けることによって、キャップに内蔵されているアンテナ部を電子回路部(送受信回路)と電気的に接続させることができるので、このアンテナ部を介して電子機器本体と周辺機器との間で無線データの送受信が行えることとなる。そして、キャップにアンテナ部が内蔵されている構成では、筐体内にアンテナ部を収納する必要がないため無線カードを容易に小型化できると共に、キャップの大きさを利用してアンテナ部を大型化できるため無理なく高利得化が図れる。また、無線カードの使用時にもキャップが筐体に取り付けられているため、キャップを紛失する虞が少なくなる。
【0011】
上記の構成において、前記電子回路部のアンテナ端子を前記筐体の前記他側部内に配置し、前記キャップを前記筐体の前記他側部に取り付けた状態で、前記アンテナ部の接続端子が前記アンテナ端子の近傍に位置して容量結合されるように構成しておけば、電子回路部のアンテナ端子やアンテナ部の接続端子を外部に露出させる必要がなくなるため好ましい。
【0012】
また、かかる無線カードにおいて、前記キャップに、外部アンテナ装置のコネクタが挿着可能な差込みジャックと、この差込みジャックから導出された中継端子とを有する外部アンテナ用中継路を内蔵し、前記アンテナ部が前記電子回路部と電気的に接続される際の取付姿勢とは異なる取付姿勢で、前記コネクタ部から取り外した前記キャップを前記筐体の他側部に取り付けることにより、前記中継端子が前記電子回路部と電気的に接続されるように構成しておけば、電子回路部の回路構成を複雑化することなく、必要に応じて高利得な外部アンテナを利用可能となるため好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施形態例に係る無線カードの外観図、図2は該無線カードの使用状態を示す説明図、図3は該無線カードに備えられるキャップの正面図である。
【0014】
図1,2に示す無線カード1は、USBコネクタ等のコネクタ部2と、回路基板3aに送受信回路等を配設してなる電子回路部3と、この電子回路部3を収納する合成樹脂製の筐体(ケース)4と、コネクタ部2を覆って保護するための脱着可能な合成樹脂製のキャップ5と、このキャップ5に内蔵されたアンテナ部6とを具備している。
【0015】
コネクタ部2は筐体4の一側部から突出しており、このコネクタ部2の周囲には第1の保持部4aが形成されている。コネクタ部2は電子回路部3に接続されており、無線カード1を使用する際には、コネクタ部2をパソコン等の電子機器本体(図示せず)のカード挿入口に挿着するようになっている。電子回路部3の送受信回路には増幅回路や発振回路、フィルタ回路等が含まれており、そのアンテナ端子3bは筐体4の他側部内に配置されている。筐体4の他側部には第2の保持部4bが形成されており、第1および第2の保持部4a,4bはキャップ5を取付可能な形状に形成されている。
【0016】
キャップ5にはコネクタ部2の挿入を許容する収納孔5aが形成されており、この収納孔5aを第1の保持部4aまたは第2の保持部4bに挿入することにより、キャップ5を筐体4の一側部と他側部とに選択的に取り付けることができるようになっている。なお、図3に示すように、収納孔5aの開口端には係合凹部5bが形成されており、一方、第2の保持部4bには係合凹部5bに対応する位置決め突起4cが形成されている。これにより、キャップ5は筐体4の一側部の第1の保持部4aに対して天地いずれの向きであっても取り付けることができるが、筐体4の他側部の第2の保持部4bに対しては天地の向きが規定され、係合凹部5bと位置決め突起4cが一致する向きのみにキャップ5を取り付けることができるようになっている。
【0017】
アンテナ部6はキャップ5に内蔵された板金アンテナであって、その接続端子6aは収納孔5aの開口端近傍に配置されている。そして、筐体4の第1の保持部4aに取り付けられてコネクタ部2を覆っていたキャップ5を取り外し、このキャップ5を筐体4の他側部の第2の保持部4bに正しく取り付けると、図2に示すように、アンテナ部6の接続端子6aがアンテナ端子3bの近傍に位置して該アンテナ端子3bと容量結合されるようになっている。
【0018】
かかる構成の無線カード1を使用する際には、筐体4の第1の保持部4aからキャップ5を取り外してコネクタ部2を露出させると共に、取り外したキャップ5を筐体4の第2の保持部4bに取り付けることによって、キャップ5に内蔵されているアンテナ部6の接続端子6aを電子回路部3のアンテナ端子3bと容量結合させる。そして、露出させたコネクタ部2を図示せぬ電子機器本体のカード挿入口に挿着することによって、該電子機器本体と無線カード1の電子回路部3との間でデータ交換が可能となるため、該電子機器本体は無線カード1のアンテナ部6を介して周辺機器と無線データを送受信することが可能となる。また、この無線カード1を使用しないときには、図2の2点鎖線で示すように、キャップ5を再び筐体4の第1の保持部4aに取り付けてコネクタ部2を覆っておくことにより、コネクタ部2に塵埃等の異物が付着する虞がなくなるため、使用しない無線カード1を安心して鞄の中や衣服のポケット内などに入れておくことができる。
【0019】
このように第1実施形態例に係る無線カード1は、アンテナ部6がキャップ5に内蔵されているため、筐体4内にアンテナ部を収納する必要がなくなり、その分、筐体4の長手寸法を短縮することができる。したがって、キャップ5でコネクタ部2を覆っても十分に小型の無線カード1となっており、この無線カード1を鞄の中や衣服のポケット内へ入れても邪魔にはならない。また、キャップ5の大きさを利用してアンテナ部6を大型化できるため、この無線カード1は無理なく高利得化を図ることができる。また、無線カード1の使用時にキャップ5が筐体4の第1の保持部4aに取り付けられているため、キャップ5を紛失する虞が少なくなくなる。さらにまた、この無線カード1はアンテナ部6の接続端子6aと電子回路部3のアンテナ端子3bとが容量結合によって電気的に接続される構成にしてあるため、接続端子6aやアンテナ端子3bを外部に露出させる必要がなく、それゆえ長期にわたって安定したアンテナ特性を期待することがてきる。
【0020】
図4は本発明の第2実施形態例に係る無線カードのキャップの正面図、図5は該キャップの斜視図であって、図1〜図3と対応する部分には同一符号を付してある。
【0021】
図4,5に示すキャップ5は、アンテナ部6だけでなく外部アンテナ用中継路7を内蔵した点が前述した第1実施形態例と大きく相違している。この外部アンテナ用中継路7は、図示せぬ外部アンテナ装置のコネクタを挿着可能な差込みジャック7aと、この差込みジャック7aから導出された中継端子7bとを有しており、キャップ5を筐体4の他側部(第2の保持部4b)に取り付けることにより、中継端子7bを電子回路部3のアンテナ端子3b(図2参照)と容量結合させることができる。ただし、この中継端子7bをアンテナ端子3bと容量結合させる場合のキャップ5の取付姿勢は、アンテナ部6の接続端子6aをアンテナ端子3bと容量結合させる場合のキャップ5の取付姿勢とは天地の向きが逆になるようになっている。そして、中継端子7bをアンテナ端子3bと容量結合させた場合には、外部アンテナ装置のコネクタを差込みジャック7aに挿着することにより、該外部アンテナ装置を介して送受信が可能となる。また、接続端子6aをアンテナ端子3bと容量結合させた場合には、アンテナ部6を介して送受信が可能となる。
【0022】
このように第2実施形態例に係る無線カードにおいては、アンテナ部6では所望の感度が得られないときに、キャップ5の取付姿勢を変更するだけで高利得な外部アンテナが利用可能となるため、無線カードの使い勝手が向上する。しかも、電子回路部3の回路構成を複雑化する必要もないため、無線カードの大型化やコストアップも回避できる。なお、この場合、キャップ5は天地の向きに拘らず筐体4の他側部(第2の保持部4b)に取付可能なため、第1実施形態例における筐体4の位置決め突起4cやキャップ5の係合凹部5bは不要である。そして、キャップ5の天地が瞬時に視認できるようにするため、例えば、「外部アンテナを使用する場合はこの面が上」等の表示をキャップ5に施しておくことが好ましい。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】
コネクタ部を電子機器本体に挿着するために筐体の一側部から取り外したキャップを筐体の他側部に取り付けることによって、キャップに内蔵されているアンテナ部を電子回路部と電気的に接続させることができる無線カードであり、筐体内にアンテナ部を収納する必要がないため、小型化と高利得化を実現することができると共に、無線カードの使用時にキャップが筐体に取り付けられているため、キャップを紛失する虞が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る無線カードの外観図である。
【図2】該無線カードの使用状態を示す説明図である。
【図3】該無線カードに備えられるキャップの正面図である。
【図4】本発明の第2実施形態例に係る無線カードのキャップの正面図である。
【図5】該無線カードに備えられるキャップの斜視図である。
【符号の説明】
1 無線カード
2 コネクタ部
3 電子回路部
3a 回路基板
3b アンテナ端子
4 筐体
4a 第1の保持部
4b 第2の保持部
4c 位置決め突起
5 キャップ
5a 収納孔
5b 係合凹部
6 アンテナ部
6a 接続端子
7 外部アンテナ用中継路
7a 差込みジャック
7b 中継端子
Claims (3)
- 送受信回路を含む電子回路部と、この電子回路部を収納する筐体と、この筐体の一側部から突出して使用時に電子機器本体に挿着されるコネクタ部と、このコネクタ部に対して脱着可能なキャップと、このキャップに内蔵されたアンテナ部とを備え、
使用時に前記キャップを前記コネクタ部から取り外して前記筐体の他側部に取り付けることにより、前記アンテナ部が前記電子回路部と電気的に接続されるように構成したことを特徴とする無線カード。 - 請求項1の記載において、前記電子回路部のアンテナ端子を前記筐体の前記他側部内に配置し、前記キャップを前記筐体の前記他側部に取り付けた状態で、前記アンテナ部の接続端子が前記アンテナ端子の近傍に位置して容量結合されるように構成したことを特徴とする無線カード。
- 請求項1または2の記載において、前記キャップに、外部アンテナ装置のコネクタが挿着可能な差込みジャックと、この差込みジャックから導出された中継端子とを有する外部アンテナ用中継路を内蔵し、前記アンテナ部が前記電子回路部と電気的に接続される際の取付姿勢とは異なる取付姿勢で、前記コネクタ部から取り外した前記キャップを前記筐体の他側部に取り付けることにより、前記中継端子が前記電子回路部と電気的に接続されるように構成したことを特徴とする無線カード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125597A JP2004336155A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 無線カード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125597A JP2004336155A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 無線カード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004336155A true JP2004336155A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33502818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003125597A Withdrawn JP2004336155A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 無線カード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004336155A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7277739B2 (en) * | 2004-11-16 | 2007-10-02 | Inventec Appliances Corporation | Communication device |
WO2009035719A1 (en) * | 2007-09-12 | 2009-03-19 | Sony Ericsson Mobile Communications Ab | Electronic device with cap member antenna element |
EP2192531A1 (fr) * | 2008-11-27 | 2010-06-02 | Gemalto SA | Circuit électrique / électronique pour connecter un dispositif à une antenne radiofréquence |
CN101833689A (zh) * | 2010-05-24 | 2010-09-15 | 华为终端有限公司 | 直插式数据卡 |
JP2012138950A (ja) * | 2012-03-14 | 2012-07-19 | Buffalo Inc | 無線通信機器 |
US20130294456A1 (en) * | 2009-12-04 | 2013-11-07 | Cradlepoint, Inc. | Security enclosure for a router |
-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003125597A patent/JP2004336155A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7277739B2 (en) * | 2004-11-16 | 2007-10-02 | Inventec Appliances Corporation | Communication device |
WO2009035719A1 (en) * | 2007-09-12 | 2009-03-19 | Sony Ericsson Mobile Communications Ab | Electronic device with cap member antenna element |
EP2192531A1 (fr) * | 2008-11-27 | 2010-06-02 | Gemalto SA | Circuit électrique / électronique pour connecter un dispositif à une antenne radiofréquence |
WO2010060956A1 (fr) * | 2008-11-27 | 2010-06-03 | Gemalto Sa | Circuit électrique / électronique pour connecter un dispositif à une antenne radiofréquence |
US20130294456A1 (en) * | 2009-12-04 | 2013-11-07 | Cradlepoint, Inc. | Security enclosure for a router |
CN101833689A (zh) * | 2010-05-24 | 2010-09-15 | 华为终端有限公司 | 直插式数据卡 |
JP2012138950A (ja) * | 2012-03-14 | 2012-07-19 | Buffalo Inc | 無線通信機器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3690337B2 (ja) | Icカードを備えた携帯電話機用バッテリ | |
EP2333907B1 (en) | Data card | |
US20080166902A1 (en) | Dongle device | |
KR101310229B1 (ko) | 전자기기의 커넥터 돌출구조 | |
JP4968476B2 (ja) | 電子機器及びそれに用いる筐体 | |
JP4306143B2 (ja) | 携帯電話機 | |
US20130109235A1 (en) | Thumb drive chassis structure | |
JP2005253080A (ja) | 携帯用端末機のバッテリ連結装置 | |
JP2004126877A (ja) | カード保持構造 | |
JP5503664B2 (ja) | オフセットアンテナを備えた無線通信装置 | |
EP2793316B1 (en) | USB pen device with clamping means to secure its cap | |
JP2002109484A (ja) | 携帯型情報機器 | |
JP2004336155A (ja) | 無線カード | |
JPH10190803A (ja) | 携帯電話機の複合コネクター構造 | |
JP2006260345A (ja) | ペン型入力装置、および分離型クレードル | |
GB2377825A (en) | Device with expansion adaprot slotted into battery | |
JP2009060160A (ja) | 移動通信システム、カードデバイス及び移動通信端末 | |
JP5107750B2 (ja) | 電子カード | |
JP3591589B2 (ja) | 回動式アンテナによる通信用コネクタ保護方式及びカード型デバイス | |
KR20070021374A (ko) | 외장형 카드기기를 구비한 이동통신단말기 | |
JP2002111832A (ja) | 携帯型情報機器 | |
JP3006506B2 (ja) | Pcカードモデム | |
CN219436975U (zh) | 一种多功能接收器 | |
EP1227546A1 (en) | Card connector, mounting board including the same, and electronic device including them | |
JP3678671B2 (ja) | 携帯電話無線機のカバー収納構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060704 |