JP2004334072A - 撮像装置 - Google Patents

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Akihiro Uchida
亮宏 内田
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Abstract

【課題】効率良く焦点調整を行う。
【解決手段】撮影画像のフォーカスエリア94の輝度を示すデータが、所定値以上である場合にはラフサーチ処理実行後に詳細サーチ処理を実行し、所定値未満で有る場合には、ラフサーチ処理を行わずに詳細サーチ処理のみを実行する。このため、無駄なレンズ駆動を抑制することが可能となり、効率のよい焦点調整を実現することができる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に係り、特に、焦点調整をする機能を備えた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮像装置、特にデジタルカメラでは、CCD等の撮像素子を備えたものが数多く流通している。このようなデジタルカメラでは、撮影時には、CCDの受光面に被写体像が結像され、結像された被写体像は、CCDの各センサで入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。そして、CCDに蓄積された信号電荷を画素毎に読み取って画像データに変換し、この画像データをメモリーカードなどの記録媒体に記録している。
【0003】
このデジタルカメラは、銀塩カメラと同様に、被写体との焦点調整を自動的に行うオートフォーカス機能を備えたものが知られている。オートフォーカス機能は、レンズを移動しながらCCD等の撮像素子上に被写体像を結像させる機能である。例えば、この機能を実施するものとして、レンズを予め定められた初期位置から移動させながら、コントラスト値が最大値となるレンズ位置を合焦位置とすることによってオートフォーカス処理を行うものがある。上記オートフォーカス処理では、コントラスト値の最大値により合焦位置を得る場合、被写体がある程度明るくないと、コントラスト値のSN比が低下し、合焦位置を特定することができない。このため、レンズ移動が繰り返し実行される場合がある。
【0004】
これを解消するため、映像信号の輝度信号の最大値と最小値の差から得られるコントラスト値が予め定めた閾値に対して小さい場合には、レンズの駆動を停止してオートフォーカス動作を禁止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、他の技術として、被写体が低輝度(ローコントラスト)であるか否かを判定し、低輝度である場合には測距不能であと判断してオートフォーカス処理を禁止する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−67081号公報 (第7頁―8頁、図1)
【特許文献2】
特開平8−43722号公報 (第5頁―6頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの技術では、閾値や判定基準を高く設定しなければならず、低コントラストの画像(映像信号)のときには、オートフォーカス自体を中断するので、オートフォーカス可能な低コントラストの画像のときには、合焦位置を得ることができなかった。
【0007】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、撮影光学系の無駄な駆動を抑制しつつ、効率良く焦点調整することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の撮像装置は、被写体を測光する測光手段と、撮影光学系を予め定めた駆動量づつ駆動することによって、被写体に焦点調整して合焦位置を得る駆動手段と、前記焦点調整するときに前記予め定めた駆動量として、予め定めた第1駆動量または前記第1駆動量より小さい第2駆動量を設定する設定手段と、前記測光手段の測光値が予め定めた基準測光値未満のとき、前記設定手段における第1駆動量の設定を禁止する禁止手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】
本発明の撮像装置は、駆動手段を備えており、撮影時には、結像レンズなどを含む撮影光学系を予め定めた駆動量づつ駆動することによって、被写体に焦点調整して合焦位置を得る。この焦点調整の一例には、撮影光学系を予め定められた初期位置から移動させた各撮影光学系の位置におけるコントラスト値や、明るさ等の算出がある。合焦位置は、例えば、算出されたコントラスト値や明るさ等が最大値となる撮影光学系の位置とすることにより得られる。この場合、コントラスト値の最大、最小の差や比、また、明るさの変動量を用いることができる。
【0010】
設定手段は、焦点調整するときに予め定めた駆動量を設定する。この予め定めた駆動量には、第1駆動量または第1駆動量より小さい第2駆動量がある。設定手段によって第1駆動量または第2駆動量が設定されると、駆動手段は、第1駆動量または第2駆動量づつ撮影光学系を駆動することによって焦点調整し、合焦位置を得る。このため、第2駆動量が設定されると、第1駆動量が設定された場合に比較して撮影光学系のより詳細な焦点調整がなされる。従って、例えば、被写体の明るさが充分でない等の場合には、第1駆動量による駆動では合焦位置が得られず、第2駆動量による駆動では合焦位置が得られる場合がある。
【0011】
測光手段は、被写体の明るさを測光するものであり、得られるデータには、輝度データ等がある。禁止手段は、測光手段の測光値が予め定めた基準測光値未満のときに、設定手段における第1駆動量の設定を禁止する。基準測光値は、第1の駆動量づつの撮影光学系の駆動によって合焦位置を得ることが可能な被写体の明るさの閾値である。
【0012】
このため、測光手段の測光値が予め定めた基準測光値未満のときには、設定手段は、第2駆動量のみ設定可能となり、第1駆動量づつの駆動は行われず、第2駆動量づつの駆動手段の駆動により合焦位置が得られる。従って、無駄なレンズ駆動を抑制することが可能となり、効率のよい焦点調整を行うことができる。
【0013】
前記駆動手段は、前記撮影光学系のレンズ位置を移動することで駆動することができる。このため、結像レンズ等の撮影光学系のレンズ位置を移動することによって被写体に焦点調整して合焦位置を得ることができるので、簡易な機構による焦点調整が可能となる。
【0014】
前記設定手段に前記第1駆動量を設定させかつ前記駆動手段に設定された第1駆動量で焦点調整させた後に、前記設定手段に前記第2駆動量を設定させかつ前記駆動手段に設定された第2駆動量で焦点調整させる制御手段を更に備えることができる。
【0015】
駆動手段による第1駆動量づつの駆動による焦点調整は、第2駆動量づつの駆動による焦点調整に比較して粗いものである。そこで、本発明の撮像装置では、焦点調整するときには、制御手段の制御によって、第1駆動量の駆動による粗い焦点調整によっておおよその合焦位置を得た後に、更に第2駆動量の駆動による詳細な焦点調整によって合焦位置を得ることができる。このため、効率よく精度の高い合焦位置を得ることが可能となる。
【0016】
前記測光手段は、前記被写体の一部を測光するための特定領域を設定する特定手段を備え、前記設定手段は、前記特定領域について測光するように前記測光手段に前記特定領域を更に設定することができる。特定手段によって被写体の一部を測光するための特定領域が設定されると、設定手段は、測光手段に特定領域について測光するように更に設定することができるので、測光手段は、特定領域を測光することができる。このため、例えば、ユーザの意図する特定領域について、測光することができるので、効率よく測光を行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の撮像装置に係るデジタルカメラの実施の形態を図面に基づき説明する。
【0018】
図1には、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観の正面図(A)及び背面図(B)の一例を示した。
【0019】
デジタルカメラ10の筐体11の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ12、ファインダー窓14、ストロボ発光部16が設けられている。筐体11の上面には、シャッタボタン18及び電源スイッチ20が配設されている。また、筐体11の側面には、メモリカード24を装着するためのカードスロット26が設けられている。シャッタボタン18は2段階式に構成され、シャッタボタン18を軽く押して止める「半押し」の状態で自動ピント合わせ(オートフォーカス)及び自動露出処理(AE)が作動してオートフォーカスとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し」の状態で撮影が実行される。電源スイッチ20は、ユーザがデジタルカメラ10の各部への電源電力の供給/供給停止の切り換えを行うときに操作するためのものである。
【0020】
デジタルカメラ10の筐体11の背面には、ファインダー28、LCD(液晶表示装置)30、ズームスイッチ32、十字ボタン34、メニューボタン38、実行ボタン40及びキャンセルボタン42が設けられている。LCD30は、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用することができるとともに、各種メニュー項目、ユーザによる各種選択項目、及び撮影画像等を表示するためのものである。
【0021】
メニューボタン38は、ユーザがLCD30へ各種メニュー項目を表示するときに操作するためのものである。十字ボタン34は、ユーザがLCD30に表示された各種メニューから任意のメニュー項目を選択する際に操作するためのものである。実行ボタン40は、ユーザが各項目の実行開始を指示するときに操作するためのものである。キャンセルボタン42は、ユーザが選択した項目の取消指示をする際に操作するためのものである。ズームスイッチ32は、上下方向に操作可能なレバースイッチで構成され、ユーザが望遠(TELE)方向へのズーム移動指示や、広角(WIDE)方向へのズーム移動指示を行うときに操作するためのものである。
【0022】
図2には、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の主要構成をブロック図として示した。デジタルカメラ10は、レンズ12を備えている。レンズ12は、固定レンズ44、変倍レンズ46A、補正レンズ46B及びフォーカスレンズ48の4群型インナーフォーカス式ズームレンズで構成されている。変倍レンズ46Aと補正レンズ46Bは、図示せぬカム機構によって両者の位置関係が規制されながら光軸に沿って移動し、焦点距離を変更可能に設けられている。なお、本実施の形態では、変倍レンズ46Aと補正レンズ46Bから成る変倍光学系は、ズームレンズ46として機能する。
【0023】
レンズ12を通過した光は、絞り50により光量が調節された後、CCD52に入射される。CCD52の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、レンズ12を介してCCD52の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD52は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0024】
各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ54から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像データ)として順次読み出される。CCD52から出力された画像データは、アナログ処理部56に送られる。アナログ処理部56は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理回路を含み、このアナログ処理部56において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整が行われる。
【0025】
アナログ処理部56から出力された信号は、A/D変換器58によりデジタル信号に変換された後、メモリ60に格納される。タイミングジェネレータ(TG)62は、CPU64の指令に従ってCCDドライバ54、アナログ処理部56及びA/D変換器58に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられる。
【0026】
メモリ60に格納されたデータは、バス66を介して信号処理部68に送られる。信号処理部68は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含むデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成された画像処理手段であり、CPU64からのコマンドに従って処理を実行する。
【0027】
信号処理部68に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr、Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ60に格納される。撮影画像を表示出力する場合、メモリ60から画像データが読み出され、表示用メモリ70に転送される。表示用メモリ70に記憶されたデータは、表示用の所定方式の信号に変換された後、D/A変換器72を介して液晶モニタ(LCD)30に出力される。このため、当該画像データの画像内容がLCD30の画面上に表示される。
【0028】
ユーザがズームスイッチ32を操作すると、その指示信号がCPU64に入力され、CPU64はズームスイッチ32からの信号に基づいてズーム駆動部74を制御してズームレンズ46をテレ(TELE)方向又はワイド(WIDE)方向に移動させる。ズーム駆動部74は図示せぬモータを含み、該モータの駆動力によってズームレンズ46が駆動される。ズームレンズ46の位置(ズーム位置)は、ズーム位置センサ76によって検出され、該センサ76の検出信号はCPU64に入力される。
【0029】
同様に、フォーカス駆動部78は図示せぬモータを含み、該モータの駆動力によってフォーカスレンズ48が光軸に沿って前後動する。フォーカスレンズ48の位置(フォーカス位置)は、フォーカス位置センサ80によって検出され、該センサ80の検出信号はCPU64に入力される。
【0030】
シャッタボタン18による全押し指示がなされると、撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU64は、レリーズON信号を検知して記録用の撮像動作を実行する。すなわち、CPU64は、後述する評価値演算の結果に基づいてフォーカス駆動部78を制御してフォーカスレンズ48を合焦位置に移動させるとともに、絞り50の開口径やCCD52の電子シャッターを制御することにより露出制御を行う。また、CPU64は必要に応じてストロボ制御回路82にコマンドを送り、スロトボ発光部16の発光を制御する。
【0031】
このように、シャッタボタン18の押下操作に応じて、画像データの取り込みが開始される。画像データを圧縮記録するモードが選択されている場合、CPU64は圧縮伸張回路84にコマンドを送る。圧縮伸張回路84は、メモリ60に取り込まれた画像データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。
【0032】
圧縮された画像データは、カードインターフェース86を介してメモリカード24に記録される。非圧縮の画像データを記録するモード(非圧縮モード)が選択されている場合には、圧縮伸張回路84による圧縮処理は省略され、非圧縮のまま画像データがメモリカード24に記録される。
【0033】
CPU64は、各回路を統括制御する制御部である。CPU64は、電源スイッチ20、シャッタボタン18、ズームスイッチ32その他の操作部から入力される入力信号に基づき、対応する回路の動作を制御するとともに、LCD30における表示制御、オートフォーカス処理及び自動露出処理等を行う。
【0034】
ここでオートフォーカス処理について説明する。A/D変換器58によってデジタル信号に変換された画像データは、メモリ60に格納されるとともに、評価値演算部88に入力される。評価値演算部88は、高周波成分抽出回路90と積算回路92を有し、入力される画像データのうちG成分のデータをサンプリングしてAF検出対象エリア(以下、フォーカスエリアという)内での高周波成分を抽出するとともにその絶対値をとり、フォーカスエリア内で絶対値データを積算して得られた値(以下、評価値という)をCPU64に出力する。
【0035】
本実施の形態では、初期設定値として、図3(A)に示す画像データの画像93の中央部分の領域をフォーカスエリア94として設定されているものとして説明する。オートフォーカス動作時にCPU64は、フォーカスレンズ48を焦点調節領域内で無限遠から至近(又は至近から無限遠)の方向に移動させながら、複数のAF検出ポイント(以下、サーチポイントという)で画像中央部分のコントラストを検出し、評価値を算出する。そして、各ポイントで算出された評価値を総合して、評価値が最大となるレンズ位置を合焦位置として決定し、求めた合焦位置にフォーカスレンズ48を移動させるようにフォーカス駆動部78を制御する。
【0036】
レンズ12の焦点距離が長くなるにつれて、また、絞り50の開口径が大きくなるに従って焦点深度が浅くなり、無限遠から至近までのレンズ駆動量が多くなる。図4には、レンズ12の焦点距離と焦点調節領域300との関係を示した。なお、撮像レンズ12には、一例として焦点距離を7mmから21mmまで段階的に変更できるものを用いた。図4に示すように、レンズ12の焦点距離が長くなるに従ってフォーカスレンズ48による焦点調節領域300が広くなっている。例えば、焦点距離7mmの時には、無限遠から最至近までのフォーカスレンズ48の移動可能範囲は8.17μm、焦点距離21mmのときの焦点調節領域300は735μmである。
【0037】
CPU64は、レンズ12の焦点距離に対応して可変する焦点調節領域300に応じて、評価値を算出するレンズ位置(サーチポイント)の幅を示すAFステップ幅302とステップ段数(検出ポイント数)を設定する。
【0038】
このステップ段数は、各焦点距離における焦点調節領域300をAFステップ幅302で等分割してもよいし、近距離(至近限界)側のAFステップ幅302を無限遠側よりも短くして、近距離側でのサーチポイントを多くして焦点精度を高めるように設定してもよい。
【0039】
合焦状態を得るには、まず、無限遠から至近に向かってAFサーチを実行して各ポイントで評価値を取得する。そして、評価値のピークを越えて評価値が減少に転じ、所定の条件を満たすと、AFサーチが中断される。評価値のピークは、例えば、得られた評価値が続けて2回減少に転じた場合の減少に転じる前の評価値をピークとして検出すればよい。そして検出されたピークに対応するフォーカス位置(合焦位置)にフォーカスレンズ48を移動して合焦状態を得る。
【0040】
しかし、レンズ12の焦点距離が長くなるにつれ、焦点調節領域300(無限遠から至近まで)のフォーカスレンズ48の移動量(パルス数)が多くなるため、オートフォーカス時間は長くなる。そこで、最初にフォーカス移動量を多くしたAFサーチステップで評価値を取得するラフサーチ処理を行い、ラフサーチ処理によっておよその合焦位置が検出されると、検出されたおよその合焦位置の近傍領域について、更にフォーカス移動を小さくしたサーチステップで評価値を取得する詳細サーチ処理を行う技術が知られている。
【0041】
図5には、ラフサーチ処理と詳細サーチ処理の概念図を示した。本実施の形態では、無限遠から至近までのフォーカス移動量が240パルスであり、ラフサーチ処理時のフォーカス送りパルス数は20パルス、詳細サーチ処理時のフォーカス送りパルス数は2パルスに設定されているものとする。なお、ラフサーチ処理及び詳細サーチ処理のパルス数は、上記値に限られるものではなく、ラフサーチ処理のパルス数が詳細サーチ処理のパルス数より多い値であればよい。
【0042】
図5によれば、まず、無限遠から至近方向にラフサーチ処理が開始される。ラフサーチ処理は、20パルス毎にサーチポイントが変更され、各ポイントで評価値の算出を行うとともに、ピーク検出処理を行う。ラフサーチ処理において、評価値が連続して所定回数減少すると、ピークが検出されたと判断し、詳細サーチの初期位置(Pds) にフォーカス移動がなされる。そして、初期位置から無限遠方向に詳細サーチ処理が開始される。詳細サーチ処理では2パルス毎にサーチポイントが変更され、各ポイントで評価値の算出を行い、連続して所定回数評価値が減少したらピーク検出と判断し、ピーク(合焦位置)にフォーカスレンズ48を駆動する。なお、ラフサーチ処理において、無限遠から至近までサーチポイントを変更しても、ピークが検出されない場合には、ラフサーチ処理を中断し、詳細サーチ処理が開始される。
【0043】
しかし、上記技術では、ラフサーチ処理において、被写体の明るさが所定値より低く、フォーカスエリア94の輝度が極めて低い等の明らかにピークが検出されないような状況下においても、無条件に上記ラフサーチ処理実行後、続いて詳細サーチが実行される。すなわち、ピークが検出されないために、ラフサーチ処理が無限遠から至近方向まで実行された後に、更に詳細サーチが実行されることとなり、ラフサーチ処理に要する時間が長くなり、オートフォーカス処理全体に要する時間が長くなるという問題がある。
【0044】
このため、本発明のデジタルカメラ10では、更に測光部89を備えている。測光部89は、被写体の明るさを測光するためのものであり、CCD52による撮影によって得られる撮影画像のフォーカスエリア94の輝度(以下、被写体輝度という)を、メモリ60に格納された画像データの輝度信号Yに基づいて検出し、被写体輝度を示すデータをCPU64に出力する。なお、本実施の形態では、被写体輝度を示すデータをCPU64に出力する場合を説明するが、被写体の明るさを示すデータであってもよい。
【0045】
ユーザによるシャッタボタン18の半押し操作指示がなされると、メモリ60に記憶された画像データの画像から測光部89によって被写体輝度が検出され、被写体輝度を示すデータがCPU64に出力される。CPU64は、測光部89から入力された被写体輝度を示すデータに基づいて、オートフォーカス処理を実行する(詳細後述)。
【0046】
なお、メモリ60には、予めラフサーチ処理においてピーク検出可能な限界のフォーカスエリア94の輝度を示すデータを所定値として記憶するものとする。この所定値は、本発明の撮像装置の基準測光値に相当する。メモリ60に予め記憶される所定値は、予め、該デジタルカメラ10によって様々な明るさの状況下においてラフサーチ処理を実行し、該ラフサーチ処理においてピークが検出可能な輝度を示すデータを測定し、該測定結果に応じてピーク検出可能な限界の所定値を算出して記憶するようにすればよい。
【0047】
なお、測光部89は、本発明の撮像装置の測光手段に相当し、ズームレンズ46は、本発明の駆動手段に相当する。
【0048】
以下に、本実施の形態のデジタルカメラ10の作用を説明する。図6には、CPU64で実行される処理ルーチンを示した。
【0049】
電源スイッチ20によりデジタルカメラ10に電源が投入されるとステップ100に進み、半押し指示がなされるまで否定判断を繰り返す。ステップ100の判断は、ユーザによるシャッタボタン18を軽く押して止める「半押し」の状態を示す信号受信を判別することによって判断可能である。
【0050】
ステップ100で肯定されると、ステップ102へ進み、フォーカスエリア設定処理が実行される。例えば、図3(B)に示すように、撮影画像を等面積で8×8の64ブロックに分割し、中央部分の所定の複数ブロックが評価値演算対象のフォーカスエリア94に設定される。本実施の形態では、中央部分の所定の複数ブロックがフォーカスエリア94に設定される。
【0051】
次にステップ104では、測光処理が実行される。ステップ104の処理は、測光部89からの被写体輝度を示すデータを得るものである。ステップ102の処理によって、撮影画像のフォーカスエリア94の輝度を示すデータが得られる。本実施の形態では、撮影画像の中央部分のフォーカスエリア94の輝度を示すデータが得られる。
【0052】
次にステップ106では、上記ステップ104で得られた被写体輝度を示すデータが、所定値以上の値であるか否かを判断する。ステップ106の判断は、予めメモリ60に記憶された所定値を読取り、上記ステップ104で得られた被写体輝度を示すデータと比較することによって行われる。
【0053】
ステップ106で肯定されると、ステップ108へ進み、上記ステップ102で設定されたフォーカスエリア94について、ラフサーチ処理が実行される。ラフサーチ処理によって、上述したように、例えば無限遠から至近方向にラフサーチ処理が開始され、20パルス毎にサーチポイントが変更され、各ポイントで評価値の算出が実行されると共に、ピーク検出処理が実行される。ステップ108の処理によって、フォーカスエリア94におけるおおよその合焦位置が検出される。
【0054】
次にステップ110では、詳細サーチ処理が実行される。詳細サーチ処理は、上記ステップ108のラフサーチ処理によって検出されたおおよその合焦位置の近傍領域について、初期位置(Pds)から無限遠方向へ2パルス毎にサーチポイントを変更する。そして、各ポイントで評価値の算出を行い、連続して所定回数評価値が減少したらピーク検出と判断し、ピーク位置(合焦位置)にフォーカスレンズ48を駆動する。
【0055】
なお、上記ステップ110の詳細サーチ処理において、上記ステップ102で設定したフォーカスエリアにおいてピークが検出されなかった場合、フォーカスエリアを順次変更し、変更したフォーカスエリアのピークを検出するようにすればよい。この場合、図3(B)に示すように、予め所定の領域の複数ブロックについて、フォーカスエリアを複数(94A、94B、94C、94D)設定するとともに、設定したエリア各々に優先順位を付与し、各々のエリアを示す情報に関連付けてメモリ60に予め記憶する。そして、上記ステップ102で設定したフォーカスエリアにおいてピークが検出されなかった場合、メモリ60から優先順位に応じてエリアを示す情報を順次読取り、該エリアにフォーカスエリアを変更し詳細サーチ処理をするようにすればよい。
【0056】
更に、順次フォーカスエリアを変更し、撮影画像の全領域についてピーク検出がなされなかった場合、各々のフォーカスエリアで算出された評価値の最大評価値の値を比較し、各々の最大評価値の値が互いに一致する場合に、一致する該最大評価値をピークとすればよい。
【0057】
一方、上記ステップ106で否定されると、ステップ114へ進み、上記ステップ110と略同様に詳細サーチ処理が実行される。ステップ114では、上記ステップ102で設定されたフォーカスエリア94について、詳細サーチ処理が実行されて、無限遠方向から至近方向、または至近方向から無限遠方向に、2パルス毎にサーチポイントを変更し、各ポイントの評価値に応じて、ピーク(合焦位置)にフォーカスレンズ48を駆動する。
【0058】
なお、上記ステップ114の詳細サーチ処理において、上記ステップ102で設定したフォーカスエリアにおいてピークが検出されなかった場合、上記ステップ110と同様に、フォーカスエリアを順次変更し、変更したフォーカスエリアのピークを検出するようにすればよい。
【0059】
次にステップ116では、全押し指示がなされたか否かを判断し、否定されると本ルーチンを終了する。ステップ116の判断は、ユーザによるシャッタボタン18の「全押し」の状態を示す信号受信を判別することによって判断可能である。
【0060】
ステップ116で肯定されるとステップ118へ進み、撮影処理が実行された後に本ルーチンを終了する。ステップ118の処理は、被写体を撮影するときにおける、上記ステップ110またはステップ114の詳細サーチ処理によるピーク位置(合焦位置)にフォーカスレンズ48を駆動することにより、撮影画像を得るものである。
【0061】
以上説明したように、本実施の形態では、デジタルカメラ10の焦点調整(オートフォーカス)処理において、撮影画像のフォーカスエリア94の輝度を示すデータが所定値以上である場合にはラフサーチ処理の後に詳細サーチ処理を実行し、所定値未満で有る場合に、ラフサーチ処理を行わずに詳細サーチ処理のみを実行することができるので、無駄なレンズ駆動を抑制することが可能となる。従って、フォーカスレンズ48の無駄な駆動を抑制しつつ、効率よくオートフォーカス処理を行うことが可能となる。また、オートフォーカス処理における電源電池の消耗を抑制することが可能となる。
【0062】
なお、上記ステップ104の処理は、本発明の撮像装置の測光手段の機能に相当し、ステップ108、ステップ110、及びステップ114の処理は、本発明の設定手段の機能に相当する。また、上記ステップ106の処理は、本発明の撮像装置の禁止手段の機能に相当する。また、上記ステップ108乃至ステップ110の処理は、本発明の制御手段の機能に相当し、上記ステップ102の処理は、本発明の特定手段の機能に相当する。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の撮像装置によれば、被写体の測光による測光値が予め定めた基準測光値未満のときに、第2駆動量より大きい第1駆動量づつの駆動による焦点調整を禁止し、第2駆動量づつの駆動による焦点調整のみ実行することができるので、撮影光学系の無駄な駆動を抑制しつつ、効率良く焦点調整することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本実施形態に係るデジタルカメラの正面図であり、(B)は本実施形態に係るデジタルカメラの背面図である。
【図2】デジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図3】(A)は、画像中央部に設定されたフォーカスエリアの例を示す模式図であり、(B)は、画像を撮影画像を複数ブロックに分割してフォーカスエリアを設定した場合の一例を示す模式図である。
【図4】ズーム位置及びフォーカス位置に応じたオートフォーカスサーチステップ幅の変化を示す図である。
【図5】ラフサーチ処理と詳細サーチ処理とを組み合わせたオートフォーカス処理の概念図である。
【図6】本実施の形態のデジタルカメラのオートフォーカス処理を示す処理ルーチンである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
89 測光部

Claims (4)

  1. 被写体を測光する測光手段と、
    撮影光学系を予め定めた駆動量づつ駆動することによって、被写体に焦点調整して合焦位置を得る駆動手段と、
    前記焦点調整するときに前記予め定めた駆動量として、予め定めた第1駆動量または前記第1駆動量より小さい第2駆動量を設定する設定手段と、
    前記測光手段の測光値が予め定めた基準測光値未満のとき、前記設定手段における第1駆動量の設定を禁止する禁止手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記駆動手段は、前記撮影光学系のレンズ位置を移動することで駆動することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記設定手段に、前記第1駆動量を設定させかつ前記駆動手段に設定された第1駆動量で焦点調整させた後に、前記設定手段に前記第2駆動量を設定させかつ前記駆動手段に設定された第2駆動量で焦点調整させる制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記測光手段は、前記被写体の一部を測光するための特定領域を設定する特定手段を備え、前記設定手段は、前記特定領域について測光するように前記測光手段に前記特定領域を更に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の撮像装置。
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