JP2004332797A - アセプティックバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】ベローズを駆動するバルブシャフトの捩れ力をベローズに伝達することなく配管内流路の遮断、開通を制御し、ベローズの破損を防止して耐久性を向上し得るように構成したアセプティックバルブを提供する。
【解決手段】バルブシャフト13と回動部材15との間にベアリング14を介在させる。回動部材15の下端にはボルト16によって係止部材17が固定され、係止部材17に被さるようにしてベローズ18の下端が固定されている。従って、ベローズ18の駆動にともないバルブシャフト13に捩れが生じても、ベアリング14の作用により回動部材15が捩れ方向に回ることはなく、ベローズ18に捩れ力が伝達されないので、ベローズ18の破損を防止することができる。ベローズ18の端部に形成したシーリング膜21は、弾力Oリング23により継続的にバルブハウジング6の開口縁部に圧接され、液漏れを防止することができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺菌、無菌プロセスを必要とする食品や乳業、更に飲料、医薬品及びファインケミカルの製造装置、或いはバイオテクノロジー等に適用して好適なアセプティックバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品や乳業のプラントにおいては、多数の配管が敷設され液化された食材などを加工しつつ流通させるように構成したものがある。このような製造工程では、流通する食材等を混合のため合流させたり、流れを遮断させたりする必要があり、この制御を行うためにアセプティックバルブが適用されている。
従来のアセプティックバルブの一構成例を述べると、上下動するバルブシャフトをバルブの一端に形成した開口部からバルブ内に挿入し、バルブシャフトを上下動させてバルブを開閉制御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記バルブシャフトは、上下動する際にその一部がバルブハウジングの内部及び外部に出入りするので、外部の菌や塵が付着してバルブハウジング内に入ってしまう。そこで、無菌プロセスの場合は、バルブシャフトとバルブハウジング内の接続部に無菌エアー又は蒸気を流し、殺菌するか塵を外部にブローしていた。
しかし、殺菌した後の菌の死骸や塵が残り、バルブ内に混入する可能性があった。
このような問題点を解消するため、バルブシャフトの先端を被覆するように薄膜のベローズを固定し、バルブシャフトがバルブ内部に露呈されないよう構成したアセプティックバルブが提案された。この構成によれば、バルブシャフトとバルブ内部とはベローズにより隔離されるので、前記問題点は解消される。
【0004】
しかし、本願発明者の検討によると、下記のような新たな問題が判明した。
即ち、ベローズは薄い板を蛇腹状に形成したものであり、バルブシャフトの駆動によりその先端がバルブに形成した弁座に圧接する構成になっている。
一方、バルブシャフトはアクチェーターにより駆動されるが、アクチェーターのスプリングの捩れがバルブシャフトを介してベローズに伝達され、ベローズと弁座との圧接位置でベローズを捩り、これがベローズの耐久性を損なう要因になっていることが明らかになった。
【0005】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、その目的はバルブシャフトとバルブ内を完全に隔離するとともに、ベローズの耐久性を向上させるように構成したアセプティックバルブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記構成により達成される。
(1)ベローズを駆動して配管内の流路を遮断、連通状態に制御するアセプティックバルブにおいて、
ベローズを駆動するバルブシャフトと、ベローズの一端を固定する回動部材と、前記バルブシャフトと前記回動部材との間に介在させたベアリングとを備え、前記回動部材を前記バルブシャフトに対し遊動可能に構成したことを特徴とするアセプティックバルブ。
(2) 前記ベローズを蛇腹状に構成し、閉塞された一端を前記回動部材の一端に固定するとともに、開口された他端を前記バルブシャフトをガイドするガイド部材の開口端に固定し、前記バブルシャフトの駆動に対応して前記ベローズにより配管内流路の遮断、連通を制御する際に、前記回動部材の遊動作用により前記ベローズの捩れを防止することを特徴とする(1)記載のアセプティックバルブ。
(3) 前記ガイド部材に前記ベローズの内側に連通する挿通孔を設け、前記ベローズの外側から内側への液漏れを検出することを特徴とする(1)記載のアセプティックバルブ。
(4) 前記ベローズに複数の圧接部を設け、第1圧接部により第1の配管内流路を遮断または連通可能に制御すると共に、第2圧接部により第2の配管内流路を連通可能または遮断に制御する(1)記載のアセプティックバルブ。
(5) 前記ベローズがPTFE又はステンレス鋼で構成したことを特徴とする(1)記載のアセプティックバルブ。
(6) 前記ベローズの開口端の縁部に形成したシーリング膜を弾力Oリングにより配管の開口縁部に継続的に圧接させて、液漏れを防止することを特徴とする(1)記載のアセプティックバルブ。
【0007】
前記(1)(2)(5)記載のアセプティックバルブによれば、アクチェーターに設けたバネによりバルブシャフトに捩れが生じても、ベアリングの作用によりベローズを固定した回動部材に捩れ力が伝達されない。故に、ベローズは配管に形成した圧接位置に接したままで捩れることがなく、擦れによる破損等を防止できるので耐久性が向上する。
前記(3)記載のアセプティックバルブは、使用によりベローズに孔等が形成されてしまったとき、迅速に検出することができ、安全性を向上させることができる。
前記(4)記載のアセプティックバルブは、ベローズの駆動により、配管内の流路の切り替えを円滑に行うことができる。
前記(6)記載のアセプティックバルブによれば、弾力Oリングの弾性によりベローズの開口のシーリングが行われ、配管の開口縁部における液漏れを確実に防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はアセプティックバルブの構成を示す縦断面図、図2及び図3はアセプティックバルブを構成する各部材の構成を示す斜視図、図4は回転バルブシャフトコネクションの構成を示す拡大断面図、図5及び図6はシールシステムの構成を示す拡大断面図、図7及び図8はアセプティックバルブの各種応用例を示す断面図である。
【0009】
図1〜図3を参照して、本実施形態におけるアセプティックバルブ1の構成を説明する。アセプティックバルブ1は、制御部2、アクチェーター3、シールシステム4、回転バルブシャフトコネクション5等を備えている。このアセプティックバルブ1は、後述するバルブハウジング6の一端に着脱自在に取付けられて、バルブハウジング6内の流路7の閉塞、開通を制御する機能を有している。
なお、バルブハウジング6は、本発明で言う配管に相当するものである。
【0010】
制御部2は、コンピュータ等を用いた中央制御装置8から接続端子9a、9b等を介して供給される制御信号や制御用エアー等に基づき、アクチェーター3を制御するものである。
アクチェーター3は、下端に設けた開口部3a(図2参照)から突出するように設けた筒状のガイド部材12内に配設したバルブシャフト13を図1の上下方向に駆動するものである。
【0011】
バルブシャフト13の下端には、回転バルブシャフトコネクション5が設けられている。
回転バルブシャフトコネクション5は、バルブシャフト13の内側下部に設けたベアリング14によって支持された筒状の回動部材15、この回動部材15を挿通するボルト16と、ボルト16によって前記回動部材15の下端に締め付け固定された係止部材17等を備えている。
なお、回動部材15は、バルブシャフト13内を円周方向に回動するものであるが、ベアリング14の作用によって低摩擦で円滑に回動するようになっている。また、係止部材17の下面全体にベローズ18の下端が覆い被り、バルブシャフト13、回動部材15、ボルト16、係止部材17、ベローズ18が一体化されている。
【0012】
ところで、前記ベローズ18は伸縮可能な蛇腹状に形成され、閉塞された下端は前記のように係止部材17に係止され一体化されているが、上側の開放端は環状の係止部材である円形クリップ19によってメタルスラストカラー24の上端に固定されている。従って、筒状のガイド部材12の下端はベローズ18によって閉塞され、筒状のガイド部材12とベローズ18の内部をバルブシャフト13が挿通していることになる。
しかし、バルブシャフト13の外側面とベローズ18の内側面との間には微小な間隙が形成されているので、バルブシャフト13はベローズ18内を上下に摺動することができる。そして、バルブハウジング6の内側は、食材や薬品の流路7を構成するが、この流路7とベローズ18の内側とはベローズ18によって完全に隔離される。
【0013】
ここで、図2及び図3を参照して前記各部材の外観形状について説明すると、制御部2の横側面には制御信号や制御用エアーを供給するための接続端子9a、9bが設けられ、下面の中央部に設けた連結口2aにアクチェーター3の一部が挿入されて連結される。
アクチェーター3の下面には、前記開口部3aとともにパイプ接続具3bが設けられている。開口部3aには、図3に示したようにガイド部材12が取付けられるが、その内部に図1を参照して説明したように、バルブシャフト等が設けられ、下端はベローズ18によって覆われている。また、パイプ接続具3bにはエアー流通用のパイプ11の一端が接続され、パイプ11の他端は制御部2にも受けた接続端子9a又は9bの1つ、又は中央制御装置8に接続され、両者の間に制御用エアーを流通させるようになっている。
環状の係止具10は、シールシステム4の構成部材であって、その構成及び作用については、後に図4及び図5を参照して詳細に説明する。アクチェーター3をバルブハウジング6に固定する場合は、図3に矢印Aで示すようにベローズ18を開口部6aからバルブハウジング6内に挿入し、係止具10によって固定する。
【0014】
先に説明したように、アセプティックバルブ1はバルブハウジング6と一体化して使用されるものであるが、一体化に際しては連結緩みや液漏れを完全に防止する必要がある。そこで、本実施形態では、以下に説明するようなシールシステム4が用いられている。
シールシステム4は、図4〜図6に要部を拡大して示したように、ベローズ18の外縁部を外側に向けて張り出すようにして形成した薄いシーリング膜21と、バルブハウジング6の一部に形成された連結用開口部6aの下部に傾斜状に設けたシーリング膜受部22と、シーリング膜21をシーリング膜受部22に圧接させる弾力Oリング23と、弾力Oリング23を位置ずれ無しに保持するメタルスラストカラー24等により構成されている。
即ち、本実施形態ではベローズ18はPTFEにより構成されているが、PTFEは弾力性がなく、一旦ある形状に形成されると密着シールができない。このため本実施形態では、弾力性のある弾力Oリング23によってシーリング膜21をシールするように構成した。
なお、メタルスラストカラー24は、図4から明らかなように環状に形成されている。このメタルスラストカラー24は、連結用開口部6aの内側に設けた段差状の固定メタルストップ部25で固定されている。
【0015】
また、図1及び図4に示したように、アセプティックバルブ1をバルブハウジング6に一体化した場合、両者の接続部分から液漏れを防止するためにはPTFEシーリング膜21を弾力Oリング23によってシーリング膜受部22に圧接させる必要がある。このためには、前記一体化時にアセプティツクバブル1とバルブハウジング6とを相互に強く締め付け続けておかねばならない。
そこで本実施形態では、図5及び図6に拡大して示したように、ガイド部材12の下端に設けた圧接部12aの外側面と、バルブハウジング6の上端に設けた圧接部6bの外側面とを先細りとなる傾斜面に形成するとともに、その外周囲を全体が環状で、横断面が略V字型の係止具10により締め付ける構成にした。
【0016】
次に、アセプティックバルブ1をバルブハウジング6に取付けた場合、ガイド部材12の圧接部12aと、バルブハウジング6の圧接部6bとが重なり合い、その外側から係止具10が嵌め込まれた状態になる。この状態で、係止具10を締め付けると、係止具10の内側斜面と圧接部12a、6bの外側斜面との相互作用により、アセプティックバルブ1をバルブハウジング6の開口部6aに締め付け固定することができる。
【0017】
この状態では、前記のように弾力性のないシーリング膜21が、弾力性を有する弾力Oリング23によってシーリング膜受部22に継続的に圧接される。ベローズ18の外側は流路7であるから、使用に際しては流体、例えば乳剤、飲料水、医薬品等が流通するが、前記圧接によるシーリング作用によって、この取り付け位置からの液漏れを未然に防止できる。
【0018】
以上のように、アセプティックバルブ1をバルブハウジング6に固定した後、中央制御装置8から制御部2に制御信号及び制御用エアーを供給する。因みに、制御用エアーが供給されたとき、アクチュエーター3内に設けたバネのスプリング力にエアー力が勝ってバルブシャフト13が図1の上方に駆動される。また、制御用エアーが遮断されると、スプリング力によりバブルシャフト13が下方に駆動される。バブルシャフト13が下方に駆動された場合、図1に示したように、ベローズ18の外縁下側面が流路7に形成した環状の圧接位置7aに圧接し、L字状に形成された流路7を遮断する。なお、アクチュエーター3のみを上下逆にして取り付けると駆動が逆動作となり、スプリング力とエアー力の関係は上下逆の関係になる。
【0019】
ここでベローズ18の材質に言及すると、本実施形態ではPTFEが適用され、ハウジングバルブ6内に形成された圧接位置7aの表面粗さRaは、Ra<0.8μmに設定され、外面は研磨されている。従って、ベローズ18は圧接位置7aにおいて水密に接し、流路7における流路を遮断をすることができる。また、圧接位置7aの外面を前記表面粗さに研磨することにより、前記流体の付着を防止することができ、殺菌、無菌プロセスにおいて衛生的に優れたものになる。
【0020】
なお、ベローズ18の材質としては、前記PTFEに限定されず、例えばSUS316L材などを適用することができる。ベローズ18により、前記流路7の遮断は完全行われ、前記シールシステム4の作用により、アセブティックバルブ1と配管6との固定位置における液漏れを防止できる。
【0021】
駆動部3を駆動してバルブシャフト13とともにベローズ18を下方に付勢した場合、前記図示を省略したバネ等によりバルブシャフト13に捩れが生じることがある。しかし、本実施形態によれば、バルブシャフト13が捩れても、ベアリング14の作用によって回動部材15は回動しない。従って、回動部材15にボルト16により固定された係止部材17、ベローズ18も回動せず、ベローズ18の傷つきや破損等を防止することができ、耐久性が向上する。
【0022】
なお、バルブシャフト13には、挿通孔27が設けられているが、これは前記固定時に例えば棒状の治具を挿入するためのものである。また、挿通孔28は、モニタリング等に使用されるものである。例えば、ベローズ18に孔等が空いてしまった場合、ベローズ18の外側から内側に液漏れし、バルブシャフト13との隙間13aに充填され、挿通孔28から漏れるようになる。従って、挿入孔28からの液漏れの有無により、ベローズ18が正常であるか否かをチェックすることができる。
更に、挿通孔28から水等を注入することにより、ベローズ18の内側を洗浄することもできる。また、製品に影響のない液体を常に流して、導電率等をモニタリングすることにより、常時監視することも可能である。
【0023】
次に、図7を参照して本発明の第2実施形態を説明する。なお、図7はアセプティックバルブ1の縦断面図であるが、前記第1実施形態と同様の作用をなす部材には同一の符号を付してある。
本実施形態は、図7の上部に想像線で示したようにタンク41の底に形成した開口部41aからの液体流出を制御するものである。ベローズ18の先端部18aはバルブハウジング6に形成された圧接位置7aに接し得るように構成され、バルブハウジング6は、例えば30°程度に傾斜した流路31bを備えている。
ベローズ18の先端部18aの外縁部が流路31aに形成した環状の圧接位置7aに圧接するようになっているので、前記同様にベローズ18を上方に駆動した場合、流路31a、即ちタンク41の開口部41aが遮断される。また、ベローズ18が下方に付勢された場合は、流路31a、31bが開通状態になる。
【0024】
本実施形態においても、前記同様にシールシステム4の作用により液漏れを防止することができ、ベアリング14の作用によりベローズ18の傷付きや破損等も防止できる。
また、ベローズ18が破損した場合の検出も前記同様に行うことができる。
【0025】
次に、図8を参照して本発明の第3実施形態を説明する。図8はアセプティックバルブの縦断面図であるが、前記第1実施形態と同様の作用をなす部材には同一の符号を付してある。
本実施形態では、3本のバルブハウジング32,33,34が積層状に配設され、アセプティックバルブ1の回転バルブシャフトコネクション5は、バルブハウジング32内に位置決めされている。各バルブハウジング32,33,34は連結部材35,36によって流路が連通するように接続されている。接続位置では、第1実施形態で説明した係止具10を適用して液漏れを防止するよう配慮されている。
【0026】
ベローズ18は、バルブハウジング32の圧接位置7aに圧接する第1圧接部18bと、下方に延長して先端を大径に形成した第2圧接部18cとを備えている。第2圧接部18cは、ベローズ18が上方に引き上げ制御されたとき、バルブハウジング34の圧接位置7bに下側から圧接するように寸法設定されている。
【0027】
前記構成によれば、ベローズ18が図示のように下方に付勢されたとき、第1圧接部18bによってバルブハウジング32,33の間が遮断される。しかし、第2圧接部18bは、バルブハウジング34の圧接位置7bから離れているので、バルブハウジング33,34間は連通し、流体が流れ得るようになる。
これに対し、ベローズ18が上方に付勢された場合は、ベローズ18が蛇腹構造により縮み、第1圧接部18bがバルブハウジング32の圧接位置7aから離れ、第2圧接部18cがバルブハウジング34の圧接位置7bを閉塞して、バルブハウジング33,34の流路を遮断する。
即ち、本実施形態の構成では、ベローズ18の駆動によってバルブハウジング33からバルブハウジング32、或いはバルブハウジング34への流路切り替えを行うことができる。
【0028】
各圧接位置7a,7bの表面粗さは前記同様に設定されているので、衛生面で前記同様の効果が得られ、バルブシャフト13の捩れによる影響も前記同様に防止することができる。また、シールシステム4による液漏れ防止も前記同様に行われる。
【0029】
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、ベローズの材質は前記に限定されず、使用されるプラントに対応して耐酸性のあるものや、流体の圧力を勘案した強度設定したもの等を適宜援用することができる。また、配管の種類、接続方法も使用環境に合わせて適宜変更することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上の如く、本発明のアセプティックバルブによれば、ベローズを固定した回動部材をベアリングを介在させてバルブシャフトに連結させた。従って、配管内の流路を遮断、開通させるためにバルブシャフトを駆動した場合、バルブシャフトに生じた捩れ力が回動部材に、ひいては回動部材に固定されたベローズに伝達されることはない。ベローズは蛇腹状に形成されているが、捻れにより傷ついたり破損することがなく、耐久性を向上させることができる。
また、ベローズの開口端部にシーリング膜を形成し、アセプティックバルブを配管に固定する際に、弾力Oリングによりシーリング膜を配管の固定位置に継続的に圧接する構成にした。従って、弾力性のない材料によりベローズを構成しても、弾力Oリングの弾性により固定位置における液漏れを防止することができる。
更に、ベローズに複数の圧接部を設けることにより、複数の配管について流路を切り替えることもでき、このアセプティックバルブを多種の装置に利用することができるうえに、既設のバルブハウジングにも適用できるので互換性も向上する。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるアセプティックバルブの構成を示す縦断面図である。
【図2】制御部及び駆動部の外観構成を示す斜視図である。
【図3】制御部及びベローズ等の外観構成を示す斜視図である。
【図4】回転バルブシャフトコネクションの構成を示す拡大断面図である。
【図5】シールシステム構成を示す拡大断面図である。
【図6】アセプティックバルブの取付けを示す拡大断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態であるアセプティックバルブの縦断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態であるアセプティックバルブの縦断面図である。
【符号の説明】
1 アセプティックバルブ
2 制御部
3 アクチュエーター
4 シールシステム
5 回転バルブシャフトコネクション
6,32,33,34 バルブハウジング
6a ハウジング開口部
7 流路
7a,7b シール面
8 中央制御装置
9a,9b 接続端子
10 係止具
11 エアー供給用のパイプ
12 ガイド部材
13 バルブシャフト
14 ベアリング
15 回動部材
16 ボルト
17 係止部材
18 ベローズ
19 係止部材(円形クリップ)
21 シーリング膜
22 シーリング膜受部
23 弾力Oリング
24 メタルスラストカラー

Claims (6)

  1. ベローズを駆動して配管内の流路を遮断、連通状態に制御するアセプティックバルブにおいて、
    ベローズを駆動するバルブシャフトと、ベローズの一端を固定する回動部材と、前記バルブシャフトと前記回動部材との間に介在させたベアリングとを備え、前記回動部材を前記バルブシャフトに対し遊動可能に構成したことを特徴とするアセプティックバルブ。
  2. 前記ベローズを蛇腹状に構成し、閉塞された一端を前記回動部材の一端に固定するとともに、開口された他端を前記バルブシャフトをガイドするガイド部材の開口端に固定し、前記バブルシャフトの駆動に対応して前記ベローズにより配管内流路の遮断、連通を制御する際に、前記回動部材の遊動作用により前記ベローズの捩れを防止することを特徴とする請求項1記載のアセプティックバルブ。
  3. 前記ガイド部材に前記ベローズの内側に連通する挿通孔を設け、前記ベローズの外側から内側への液漏れを検出することを特徴とする請求項1記載のアセプティックバルブ。
  4. 前記ベローズに複数の圧接部を設け、第1圧接部により第1の配管内流路を遮断または連通可能に制御すると共に、第2圧接部により第2の配管内流路を連通可能または遮断に制御する請求項1記載のアセプティックバルブ。
  5. 前記ベローズをPTFE又はステンレス鋼で構成したことを特徴とする請求項1記載のアセプティックバルブ。
  6. 前記ベローズの開口端の縁部に形成したシーリング膜を弾力Oリングにより配管の開口縁部に継続的に圧接させることにより、液漏れを防止することを特徴とする請求項1記載のアセプティックバルブ。
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