JP2004331544A - 透明油性液体洗浄料 - Google Patents

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Kimio Kawakami
喜美夫 川上
Jiro Nishimura
二郎 西村
Koji Kurano
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Abstract

【課題】水に濡れた手でも使用できることとすすぎ性が両立し、また、落ちにくいハードメイクとのなじみも良好でメイク落ちがよい、メイククレンジング用の透明油性液体洗浄料を提供する。
【解決手段】油性成分(a)とショ糖脂肪酸エステル(b)とポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)を含有する透明油性液体洗浄料である。好適には、ショ糖脂肪酸エステル(b)はHLBが10以上、ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)は、HLBが8以上の、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル(c1)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(c2)およびポリエチレングリコール脂肪酸エステル(c3)と、HLBが10以上のポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)であり、さらに、エタノール、グリセリンおよびプロピレングリコールから選択される1種以上のアルコール類(d)および/または水(e)を含有する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メイククレンジングに適した透明油性液体洗浄料に関し、より詳しくは、メイクアップ料とのなじみが良好で、手が水に濡れた状態でも使用でき、かつすすぎ性も良好な透明油性液体洗浄料に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のメイククレンジング剤は油性のものが主流となっており、これは水性のものとは異なり、メイクアップ料、特にハードメイクでもなじみが良好で、メイク落ちがよい。このようなメイククレンジング剤として、例えば、液状油と、20重量%程度のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルと、水溶性還元剤を含有する油性洗浄料が報告されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、このメイククレンジング剤は、洗い流しの際に水により増粘してしまうので、良好にすすぐことができない。このすすぎ性に関しては、大量の水で瞬時にO/Wエマルションを形成して、充分に洗い流せることが重要である。
【0004】
ところが、水で瞬時にO/Wエマルションを形成するようなメイククレンジンク剤は、水に濡れた手で使用するとエマルション化してしまい、その場合、メイクアップ料とのなじみが悪く、メイク落ちが充分とはならないという問題がある。最近では、便利さから濡れた手でも使用できるメイククレンジング剤が望まれている。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−95919号公報(特許請求の範囲および実施例4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決しようとするもので、その目的は、水に濡れた手でも使用できることとすすぎ性とが両立し、落ちにくいハードメイクでもなじみが良好でメイク落ちがよい、メイククレンジング用の透明油性液体洗浄料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題に対し鋭意検討した結果、特定の2つのノニオン界面活性剤、即ち、ショ糖脂肪酸エステルとポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤を併用した透明油性液体洗浄料が、少量の水ではエマルション化しないが、大量の水では瞬時にO/Wエマルションを形成すること、即ち、水に濡れた手で使用できかつすすぎ性も良好であること、そして、落ちにくいハードメイクでもなじみが良好でメイク落ちがよいことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、(a)油性成分と、
(b)ショ糖脂肪酸エステルと、
(c)ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤と
を含有することを特徴とする、透明油性液体洗浄料である。
【0009】
本発明の好適な実施態様としては、この透明油性液体洗浄料は、上記のポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)として、HLBが8以上の、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル(c1)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(c2)およびポリエチレングリコール脂肪酸エステル(c3)を含有するものである。また、上記のポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)として、さらにポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)を含有するものであり、そしてショ糖脂肪酸エステル(b)とポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)のHLBが10以上である。
【0010】
また、本発明の別の好適な実施態様としては、この透明油性液体洗浄料は、さらに、エタノール、グリセリンおよびプロピレングリコールから選択される1種以上のアルコール類(d)および/または水(e)を含有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の透明油性液体洗浄料について、詳しく説明する。本発明の透明油性液体洗浄料は、(a)油性成分と、(b)ショ糖脂肪酸エステルと、(c)ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤とを含有してなるものである。
【0012】
本発明で使用する油性成分(a)としては、油性のメイククレンジング剤で従来より油性成分として使用されているものであれば特に限定されないが、例えば、流動パラフィン、スクワラン、n−オクタン、n−ヘプタン、シクロヘキサン等の炭化水素油;ジオクチルエーテル、エチレングリコールモノラウリルエーテル、エチレングリコールジオクチルエーテル、グリセロールモノオレイルエーテル等のエーテル油;イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプロン酸グリセリル等のエステル油;イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の飽和高級アルコール;オレイルアルコール、ラノリンアルコール等の不飽和高級アルコール;エイコセン酸、イソミリスチン酸、カプリン酸等の高級脂肪酸;ラウロイルラウリンアミン、ラウリン酸ブチルアミド等の高級脂肪酸アミド;オリーブ油、大豆油、綿実油等の油脂;ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン油;パーフルオロアルキルエチルリン酸、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンリン酸、パーフルオロポリエーテル、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系油等が挙げられる。これらの油性成分(a)は、単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。上記の油性成分(a)の中でも、メイク落ちが良好となる点および混合すると低温(−5℃付近)でも液状である点から、流動パラフィン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルおよび環状ジメチルポリシロキサンから選択される少なくとも1つと、パルミチン酸オクチルとを併用することが好ましい。
【0013】
上記の油性成分(a)の含有量は、本発明の透明油性液体洗浄料中、好ましくは60〜90重量%、より好ましくは70〜80重量%である。油性成分(a)の含有量が60重量%未満であると、ハードメイクとのなじみが充分ではなく、逆に、90重量%を超えると、少量の水でもエマルション化してしまい、濡れた手で使用できないので、好ましくない。
【0014】
本発明で使用するショ糖脂肪酸エステル(b)は、ショ糖1分子中にある8個のヒドロキシル基を脂肪酸でエステル化することにより得られるものであり、ショ糖1分子に脂肪酸1分子が反応したモノエステルから脂肪酸8分子が反応したオクタエステルまでが存在するが、実際の工業生産においては、これら各エステルの混合物として得られている。このショ糖脂肪酸エステル(b)は、天然成分であるショ糖を出発原料としているため、皮膚刺激が少なく安全なものであり、最近の化粧料においてもより安全性を高める目的で使用されるケースが増えている。
【0015】
上記のショ糖脂肪酸エステル(b)における脂肪酸としては、炭素数8〜22の、飽和または不飽和の、直鎖または分岐鎖の脂肪酸であり、例えば、カプリル酸、カプリン酸、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の飽和脂肪酸;オレイン酸、リノレン酸、リノール酸等の不飽和脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等の混合酸等が挙げられる。上記のショ糖脂肪酸エステル(b)は、単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。上記のショ糖脂肪酸エステル(b)の中でも、すすぎ性が良好となる点から、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステルが好ましく、ショ糖ラウリン酸エステルが特に好適に使用される。
【0016】
本発明においては、上記のショ糖脂肪酸エステル(b)は、すすぎ性が特に良好となる点から、親水性であることが好ましく、具体的には、HLB(親水性−親油性バランス)が10以上、特に12以上が好ましい。なお、このHLBは、主に、ショ糖中のヒドロキシル基のエステル化の度合いに依存するものである。
【0017】
上記のショ糖脂肪酸エステル(b)の含有量は、本発明の透明油性液体洗浄料中、好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは1.5〜2.5重量%である。ショ糖脂肪酸エステル(b)の含有量が0.1重量%未満であると、洗い流しの際に増粘してしまうので、すすぎ性が劣り、逆に、5重量%を超えると、少量の水でもエマルション化し易いので、濡れた手で使用できないおそれがあり、好ましくない。
【0018】
本発明で使用するポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)としては、例えば、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル(c1)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(c2)、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(c3)、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)等が挙げられる。これらのポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤における脂肪酸としては、炭素数8〜22の、飽和または不飽和の、直鎖または分岐鎖の脂肪酸であり、例えば、カプリル酸、カプリン酸、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の飽和脂肪酸;オレイン酸、リノレン酸、リノール酸等の不飽和脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等の混合酸等が挙げられる。
【0019】
本発明においては、ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)として、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル(c1)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(c2)およびポリエチレングリコール脂肪酸エステル(c3)を併用することが好ましく、さらには、すすぎ性が特に良好となる点から、これらに加えて、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)も併用することが好ましい。
【0020】
ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)は、すすぎ時の乳化性を向上させる点から、HLBが8以上、特に10〜15であることが好ましい。上記のように2種以上を併用する場合、その混合物としてのHLBが8以上、特に10〜13であるのがよい。
【0021】
ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル(c1)としては、例えば、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等が挙げられ、中でも、すすぎ時の乳化性を向上させる点から、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビットが好適に使用される。これらのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル(c1)は、HLBが8以上、特に10〜12のものが好ましい。このHLBは、主として、エチレンオキサイドの付加モル数に依存するものであるが、この付加モル数は6以上、特に20〜40が好ましい。
【0022】
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(c2)としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられ、中でも、すすぎ時の乳化性を向上させる点から、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンが好適に使用される。これらのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(c2)は、HLBが8以上、特に10〜15のものが好ましい。このHLBは、主として、エチレンオキサイドの付加モル数に依存するものであるが、この付加モル数は6以上、特に6〜20が好ましい。
【0023】
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(c3)は、ポリエチレングリコールのモノ脂肪酸エステルでもジ脂肪酸エステルでもよく、例えば、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられ、中でも、モノラウリン酸ポリエチレングリコールが好適に使用される。これらのポリエチレングリコール脂肪酸エステル(c3)は、HLBが8以上、特に10〜15のものが好ましい。このHLBは、主として、エチレンオキサイドの付加モル数に依存するものであるが、この付加モル数は10以上、特に10〜20が好ましい。
【0024】
ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)としては、例えば、ポリオキシエチレンモノラウリン酸グリセリル、ポリオキシエチレンモノオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル等が挙げられ、中でも、ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリルが好適に使用される。これらのポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)は、すすぎ性が特に良好となる点から、HLBが10以上、特に10〜15のものが好ましい。このHLBは、主として、エチレンオキサイドの付加モル数に依存するものであるが、この付加モル数は6以上、特に6〜30が好ましい。
【0025】
上記のポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)の含有量は、本発明の透明油性液体洗浄料中、好ましくは20〜40重量%、より好ましくは20〜30重量%である。ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)の含有量が20重量%未満であると、少量の水でもエマルション化し易いので、濡れた手で使用できないおそれがあり、逆に、40重量%を超えると、メイク落ちが悪くなるおそれがあり、好ましくない。また、ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)として、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル(c1)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(c2)およびポリエチレングリコール脂肪酸エステル(c3)を併用する場合には、これらの各々の含有量は、本発明の透明油性液体洗浄料中、0.1〜15重量%、特に1.0〜13重量%が好ましい。これらに加えて、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)も併用する場合は、この含有量は、本発明の透明油性液体洗浄料中、0.1〜5重量%、特に1〜3重量%が好ましい。なお、この含有量は多すぎると、少量の水でもエマルション化し易くなる傾向にある。
【0026】
本発明の透明油性液体洗浄料は、−5〜45℃の温度環境での安定性を向上させて、透明性を維持するために、アルコール類(d)および/または水(e)を配合してもよい。アルコール類(d)としては、例えば、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール等が挙げられる。これらのアルコール類(d)は、単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。上記のアルコール類(d)は、特に低温(−5℃付近)の温度環境での安定性を向上させることができるが、その中でもエタノールが特に好適に使用される。
【0027】
上記のアルコール類(d)の含有量は、本発明の透明油性液体洗浄料中、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.1〜0.5重量%である。アルコール類(d)の含有量が0.01重量%未満や5重量%を超えると、温度安定性での効果が得られないので、好ましくない。
【0028】
また、水(e)の含有量は、本発明の透明油性液体洗浄料中、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜7重量%である。水(e)の含有量が0.01重量%未満であると、低温(−5℃付近)での温度安定性が劣り、逆に、10重量%を超えると、高温(45℃付近)での温度安定性が劣るので、好ましくない。
【0029】
本発明の透明油性液体洗浄料は、油性成分(a)、ショ糖脂肪酸エステル(b)およびポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)に、アルコール類(d)や水(e)、さらには必要に応じて他の成分を加えて公知の手法で混合することにより、透明で液状の形態として得ることができ、メイククレンジング剤として使用することができる。
【0030】
本発明の透明油性液体洗浄料においては、ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)を配合するで水に濡れた手での使用が可能となり、そして、これにさらにショ糖脂肪酸エステル(b)を配合することにすすぎ性が良好となるのである。即ち、少量の水ではエマルション化しないが、大量の水では瞬時にO/Wエマルションを形成することが可能となり、落ちにくいハードメイクでもなじみが良好でメイク落ちがよいのである。
【0031】
また、ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)として、HLBが8以上のもの[例えば、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル(c1)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(c2)、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(c3)]を使用すると共に、HLBが10以上のポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)も使用し、HLBが10以上のショ糖脂肪酸エステル(b)を使用することで、すすぎ性が極めて良好となる。さらに、エタノール、グリセリンおよびプロピレングリコールから選択される1種以上のアルコール類(d)および/または水(e)をさらに配合することで、−5〜45℃の温度環境での安定性が向上し、透明性が維持されるのである。
【0032】
【実施例】
以下、本発明を実施例を挙げてより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例限定されるものではない。
【0033】
実施例1〜3および比較例1〜4
表1に示す各成分を常温にて混合、攪拌することにより、透明油性液体洗浄料を調製した。得られた透明油性液体洗浄料について、以下の評価試験を行った。その結果を表2に示す。
【0034】
評価試験
「マッサージのし易さ」、「メイクアップ料とのなじみのよさ」、「すすぎ易さ」、「メイク落ち」、「洗いあがりのさっぱり感」、「温度安定性(45℃、1ヵ月」、「温度安定性(−5℃、1ヵ月)」について試験を行った。10名の専門パネラーが、濡れた手で各サンプルを使用し、各試験項目に対して以下の7段階の基準で評価を行った。評価点の平均値を算出し、これを以下の5段階の基準で判定した。
<7段階評価基準>
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
<5段階判定基準>
◎:5.0以上
○:4.0以上5.0未満
△:3.0以上4.0未満
▲:2.0以上3.0未満
×:2.0未満
【0035】
【表1】
Figure 2004331544
【0036】
【表2】
Figure 2004331544
【0037】
表1、2より、実施例1〜3の透明油性液体洗浄料は、いずれもショ糖脂肪酸エステル(b)とポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)が配合されていることから、濡れた手でも使用でき、メイクアップ料とのなじみが良好でメイク落ちがよく、また、すすぎ性も良好で、洗いあがりがさっぱりしていることがわかる。また、低温や高温で長期間放置しても安定であった。
【0038】
しかし、比較例1〜4の透明油性液体洗浄料はいずれもショ糖脂肪酸エステル(b)が配合されていないことから、特にすすぎ性が悪い。これは、大量の水で瞬時にO/Wエマルションを形成することができなかったためである。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、透明油性液体洗浄料に、ショ糖脂肪酸エステルとポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤を配合することにより、少量の水ではエマルション化しないが、大量の水では瞬時にO/Wエマルションを形成するので、水に濡れた手で使用できかつすすぎ性も良好となり、また、落ちにくいハードメイクでもなじみが良好でメイク落ちがよい。従って、本発明の透明油性液体洗浄料は、手が濡れていても使用できる非常に便利なメイククレンジング剤となる。

Claims (4)

  1. (a)油性成分と、
    (b)ショ糖脂肪酸エステルと、
    (c)ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤と
    を含有することを特徴とする、透明油性液体洗浄料。
  2. ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)として、HLBが8以上の、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル(c1)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(c2)およびポリエチレングリコール脂肪酸エステル(c3)を含有することを特徴とする、請求項1記載の透明油性液体洗浄料。
  3. ポリオキシエチレン系ノニオン界面活性剤(c)として、さらにポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)を含有し、かつショ糖脂肪酸エステル(b)とポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(c4)のHLBが10以上であることを特徴とする、請求項2記載の透明油性液体洗浄料。
  4. さらに、エタノール、グリセリンおよびプロピレングリコールから選択される1種以上のアルコール類(d)および/または水(e)を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の透明油性液体洗浄料。
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