JP2004328389A - 移動端末向けデータ配信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線通信手段を利用する移動端末に対して、データ配信を適切に行い得る通信環境を通知することのできるデータ配信システムを提供する。
【解決手段】データ配信システム1は、移動端末2からデータの配信要求を受けると、データサイズやダウンロード予想時間に基づいて、携帯電話IF20と無線通信IF21のいずれの通信手段を移動端末2に利用させるべきか判断する。無線通信IF21を利用させるべきと判断した場合には、移動端末2の近くにあるDSRCの基地局4を基地局DB12から選び出し、基地局4の位置を移動端末2に通知する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載端末などの移動端末に対してデータ配信を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話やPHS(Personal Handy−phone System)を利用してインターネットに接続可能な車載端末が登場している。この種の車載端末では、インターネット上のデータ配信システムにアクセスして、交通情報や店舗情報などのコンテンツをダウンロードしたり、プログラムをバージョンアップしたりすることが可能となる(特許文献1、2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−207218号公報
【特許文献2】
特開2000−207178号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話などの広域・低速通信は、通信速度が遅いため、サイズの大きいデータをダウンロードするのには向いていない。しかも、車両の移動速度や電波状態の影響を受けて通信状態が不安定になりやすく、途中でダウンロードが失敗してしまう可能性もある。特に、プログラムのバージョンアップ処理が途中で失敗した場合には、プログラムが起動しなくなるなどの不具合を引き起こすおそれがあり、問題は深刻なものとなる。
【0005】
そこで最近では、DSRC(Dedicated Short Range Communication)や無線LAN(Local Area Network)などの狭域・高速通信を利用した新しいサービスの検討が行われている。狭域・高速通信は、携帯電話やPHSに比べて通信エリアは狭いものの、通信速度が速く、かつ、通信コストが安いという利点を有する。今後は、用途や場所に応じて、広域・低速通信と狭域・高速通信とを切り替えて利用する形態が主流になっていくものと考えられる。
【0006】
とはいえ、実際にデータ配信を受ける際に、ユーザが自ら通信手段を使い分けることは難しい。通常、ユーザは、データサイズや配信処理の負荷などを事前に知ることができないからである。また、たとえ知ることができたとしても、データ配信の度にデータサイズや負荷を調べ、いずれの無線通信手段を利用すべきかをユーザ自身が判断することは煩雑にすぎる。しかも、車両の走行中にユーザがそのような判断を行ったり、狭域・高速通信の基地局を探索したりすることは、安全上好ましくないといえる。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複数の無線通信手段を利用する移動端末に対して、データ配信を適切に行い得る通信環境を通知することのできるデータ配信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、次の手段および処理によってデータ配信を行う。なお、以下に述べる手段および処理は、プログラムがコンピュータシステムに読み込まれ実行されることで実現されるものである。
【0009】
本発明では、第1の無線通信手段と第1の無線通信手段よりも狭域・高速な第2の無線通信手段とを利用可能な移動端末をデータ配信先とする。
【0010】
移動端末としては、車両に設置されている車載端末がその典型である。また車載端末以外にも、持ち運び可能なコンピュータ、たとえば、ノートパソコン、モバイルパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話などが移動端末として想定される。
【0011】
第1の無線通信手段としては、たとえば、携帯電話やPHSなどの広域・低速通信手段がその典型である。携帯電話には、デジタル携帯電話の他、cdma2000 1x,cdma2000 1xEV−DO,W−CDMAなどの次世代携帯電話も含まれる。また、第2の無線通信手段としては、たとえば、DSRCや無線LANなどの狭域・高速通信手段がその典型である。あるいは、Bluetoothなどの他の無線通信手段を用いてもよい。
【0012】
本発明では、データベースなどの記憶手段によって第2の無線通信手段の基地局の位置を記憶しておく。そして、データ配信を行う際には、位置取得手段によって移動端末の位置情報を取得する一方、判断手段によって移動端末に第1の無線通信手段と第2の無線通信手段のいずれの無線通信手段を利用させるべきかを判断する。
【0013】
位置情報としては、移動端末の緯度・経度を取得してもよいし、移動端末の存在する住所を取得してもよいし、ナビゲーション装置などで用いる道路IDを取得してもよい。また、位置情報に移動端末の移動方向が含まれていることも好ましい。位置取得手段は、位置情報を移動端末から受信してもよいし、移動端末のネットワークアドレスやルータアドレスなどに基づいて位置を推定してもよいし、移動端末の位置を監視している他の装置などから位置情報を受信してもよい。
【0014】
判断手段は、データ配信に要すると予想される時間、もしくは、配信するデータのサイズに基づいて、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段のいずれの無線通信手段を利用させるべきか判断するとよい。これにより、簡単に判断処理を行うことができる。
【0015】
そして、移動端末に第2の無線通信手段を利用させるべきと判断された場合には、通知手段によって、移動端末の近くに存在する基地局を記憶手段から選び出し、選び出した基地局の位置を移動端末に通知する。この場合には、ユーザが通知にしたがって移動端末を基地局の位置まで移動させた後に、データ配信処理を開始すればよい。
【0016】
なお、判断手段によって第1の無線通信手段を利用させるべきと判断された場合には、その旨の通知を行った後、もしくは、通知を行うことなく、直ちにデータ配信処理を行えばよい。
【0017】
上記構成によれば、データ配信に際して、いずれの無線通信手段を利用すべきかの判断、並びに、基地局の探索がシステム側で自動的に行われ、その結果が移動端末に通知される。したがって、移動端末のユーザは、自ら特別な操作を行うことなく、適切な通信環境(利用すべき無線通信手段および利用場所)を簡単に知ることができる。そして、通知された通信環境を利用すれば、ダウンロードの失敗などのリスクを最小限に抑えることができる。
【0018】
上記構成において、通知手段が、移動端末の現在位置から選び出した基地局までの経路を移動端末に通知することも好ましい。たとえば、経路が明示された地図データを移動端末に送信し表示させればよい。あるいは、移動端末がナビゲーション機能を有する場合や、ナビゲーション装置と連携している場合には、ナビゲーション地図上に基地局までの経路案内を表示させてもよい。
【0019】
なお、通知方法はこれに限られず、基地局までの行き方や基地局の住所などをテキスト表示したり、地図上に基地局をアイコン表示したり、または、基地局の位置や基地局までの経路を音声案内したりすることも好ましい。
【0020】
また、本発明において配信するデータは、移動端末の機能を更新するアップデータであるとよい。本発明によれば、ダウンロードの失敗などのリスクを最小限に抑えることのできる適切な通信環境を通知することができるので、機能更新(バージョンアップ)に失敗してプログラムが起動しなくなるなどの不具合を未然に回避することができる。
【0021】
このとき、機能更新手段が、移動端末にインストールされている機能に関する情報に基づいて、その移動端末に配信すべきアップデータを用意することも好ましい。これにより、必要に応じて移動端末の機能を自動的にバージョンアップすることができる。そしてこのときも、システム側で適切な通信環境が判断されユーザに通知されるので、機能更新処理を高い信頼性をもって実行することができる。
【0022】
なお、本発明は、上記手段の少なくとも一部を有する移動端末向けデータ配信システムとして捉えることができる。また、本発明は、上記処理の少なくとも一部を含む移動端末向けデータ配信方法、または、かかる方法を実現するためのプログラムとして捉えることもできる。なお、上記手段および処理の各々は可能な限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
【0023】
たとえば、本発明の一態様としての移動端末向けデータ配信システムは、第1の無線通信手段と第1の無線通信手段よりも狭域・高速な第2の無線通信手段とを利用可能な移動端末をデータ配信先とし、かつ、第2の無線通信手段の基地局の位置を記憶する記憶手段と、データ配信先の移動端末の位置情報を取得する位置取得手段と、データ配信に際して移動端末にいずれの無線通信手段を利用させるべきか判断する判断手段と、移動端末に第2の無線通信手段を利用させるべきと判断された場合に、移動端末の近くに存在する基地局を記憶手段から選び出し、選び出した基地局の位置を移動端末に通知する通知手段と、を有するとよい。
【0024】
また、本発明の一態様としての移動端末向けデータ配信方法では、コンピュータシステムが、第1の無線通信手段と第1の無線通信手段よりも狭域・高速な第2の無線通信手段とを利用可能な移動端末をデータ配信先とし、第2の無線通信手段の基地局の位置を記憶し、データ配信先の移動端末の位置情報を取得し、データ配信に際して移動端末にいずれの無線通信手段を利用させるべきか判断し、移動端末に第2の無線通信手段を利用させるべきと判断された場合に、移動端末の近くに存在する基地局を記憶手段から選び出し、選び出した基地局の位置を移動端末に通知するとよい。
【0025】
また、本発明の一態様としての移動端末向けデータ配信プログラムは、第1の無線通信手段と第1の無線通信手段よりも狭域・高速な第2の無線通信手段とを利用可能な移動端末をデータ配信先とするコンピュータシステムに、第2の無線通信手段の基地局の位置を記憶する処理と、データ配信先の移動端末の位置情報を取得する処理と、データ配信に際して移動端末にいずれの無線通信手段を利用させるべきか判断する処理と、移動端末に第2の無線通信手段を利用させるべきと判断された場合に、移動端末の近くに存在する基地局を記憶手段から選び出し、選び出した基地局の位置を移動端末に通知する処理と、を実行させるとよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
【0027】
(システム構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るデータ配信システムの構成を示す図である。
【0028】
データ配信システム1は、移動端末2に対してコンテンツやプログラムなどのデータ配信を行うシステムである。
【0029】
データ配信システム1は、基本ハードウエアとしてCPU(中央演算処理装置)、メモリ、ハードディスク、通信IF(インターフェース)などを備える汎用のコンピュータシステムにより構成される。データ配信システム1は、インターネットなどの広域ネットワークWを介して移動端末2とデータの送受信を行う。
【0030】
データ配信システム1は、その機能として、配信処理部10、機能更新部11、基地局DB(データベース)12、コンテンツDB13およびプログラムDB14を有する。また、データ配信システム1はWebサーバの機能を有しており、移動端末2はWebクライアントソフトを用いることでデータ配信システム1にアクセスすることができる。なお、これらの機能は、ハードディスクに記憶されたプログラムがCPUに読み込まれ実行されることにより実現されるものである。
【0031】
配信処理部10は、移動端末2へのデータ配信処理を実行する部分であり、機能更新部11は、移動端末2にインストールされている機能の更新処理を行う部分である。これらの機能の詳細については後述する。
【0032】
基地局DB12は、DSRCや無線LANなどの狭域・高速な無線通信手段の基地局の情報を記憶する記憶手段である。基地局DB12には、基地局の地図上の位置、対応する通信プロトコル、通信速度、通信エリアの広さ、提供するサービスなどの情報が格納されている。
【0033】
コンテンツDB13は、HTML(Hyper Text Markup Language)データ、画像データ、音楽データ、映像データなど、移動端末2に配信するための各種コンテンツデータを格納する記憶手段である。
【0034】
プログラムDB14は、移動端末2で動作する各種プログラム(プログラムで利用するデータを含む。)を格納する記憶手段である。プログラムDB14には、移動端末2の機種、マシンスペック、OS(Operation System)などに応じて、複数種類のプログラムが用意されている。また、古いバージョンのプログラムや、プログラムのアップデータなども用意されている。
【0035】
本実施形態の移動端末2は、移動体である車両3に設置された車載端末である。移動端末2は、基本ハードウエアとしてCPU、メモリ、ハードディスク、通信IF、ディスプレイなどを備えるコンピュータであり、車両3に備え付けられていてもよいし、一時的に車両3内に持ち込んだノートパソコンなどであってもよい。
【0036】
移動端末2は、通信IFとして、携帯電話による無線通信IF20(以下、単に「携帯電話IF20」という。)と、携帯電話IF20よりも狭域・高速なDSRCによる無線通信IF21(以下、単に「無線通信IF21」という。)とを有する。本実施形態では、携帯電話IF20が第1の無線通信手段に該当し、無線通信IF21が第2の無線通信手段に該当する。
【0037】
携帯電話は、利用可能なエリアが広域にわたるという利点があるものの、実効通信速度が数kbps(デジタル携帯電話)〜数百kbps(cdma20001xEV−DOなど)と比較的遅い点で不利である。一方、DSRCや無線LANは携帯電話よりも広帯域であり、Mbpsオーダーの実効通信速度を得ることができる。ただし、DSRCや無線LANの通信エリアは数m〜数十mと狭域である。
【0038】
したがって、移動端末2は、DSRCの基地局4の通信エリア(いわゆるホットスポット)内にいるときには無線通信IF21を利用して広域ネットワークWに接続し、それ以外のエリアにいるときには携帯電話IF20を利用し携帯電話基地局5を介して広域ネットワークWに接続する。
【0039】
なお、移動端末2は、MobileIPv6(Mobile Internet Protocol version 6)などの通信プロトコルをサポートしており、通信手段の切り替え(ネットワークアドレスの切り替えに相当する)をシームレスに行うことが可能である。
【0040】
また、移動端末2はナビゲーション機能を有する。すなわち、GPS(Global Positioning System)を利用して車両3の現在位置(緯度・経度・高度)を測位し、現在位置から目的地までの経路を探索し、現在位置および探索した経路を地図上に重ねてディスプレイに表示し、車両3の移動経路を案内する機能を有する。
【0041】
(データ配信処理)
次に、図2を参照して、データ配信システム1におけるデータ配信処理について説明する。図2は、データ配信処理の流れを示すフローチャートである。
【0042】
ユーザ(車両3の運転者や同乗者など)は、移動端末2を操作することによってデータ配信システム1が提供する各種コンテンツサービスを利用することができる。コンテンツサービスとしては、たとえば、交通情報・店舗情報・ニュースなどの情報配信サービス、音声・音楽・画像・映像などの配信サービスなどが想定される。ユーザがコンテンツを選択しダウンロードしようとすると、移動端末2からデータ配信システム1に対して当該データの配信要求が送信される。このとき、移動端末2は自身の位置情報を配信要求と共に送信する。
【0043】
データ配信システム1の配信処理部10は、移動端末2から配信要求および位置情報を受信すると(ステップS100,S101)、その位置情報に基づいて移動端末2がホットスポット内にいるか否かを調べる(ステップS102)。この処理は、基地局DB12に格納されている各基地局4の位置と、移動端末2の位置情報とを照合することにより行う。
【0044】
移動端末2がホットスポット内にいる場合には、つまり、移動端末2が無線通信IF21を利用してネットワーク接続している場合には、データのサイズによらず高速かつ安定してデータ配信を行うことができる。したがって、ステップS108に移行し、要求のあったデータを直ちに移動端末2に配信する。一方、移動端末2がホットスポット内にいない場合には、つまり、移動端末2が携帯電話IF20を利用してネットワーク接続している場合には、ステップS103に処理を移行する(ステップS102)。
【0045】
ステップS103では、配信処理部10が、データ配信に際して移動端末2に携帯電話IF20と無線通信IF21のうちいずれの無線通信手段を利用させるべきかを判断する。この判断処理は、たとえば、データ配信に要すると予想される時間(ダウンロード予想時間)に基づいて行う。詳しくは、まず、配信するデータのサイズと携帯電話IF20の実効通信速度から、携帯電話IF20を利用した場合のダウンロード予想時間を算出する。次に、そのダウンロード予想時間が予め設定されたしきい値(たとえば5分)以下の場合には携帯電話IF20を利用させるべきと判断し、しきい値よりも長い場合には無線通信IF21を利用させるべきと判断する。
【0046】
あるいは、単純にデータサイズに基づいて判断処理を行ってもよい。この場合には、配信するデータのサイズが予め設定されたしきい値(たとえば2Mbyte)以下の場合には携帯電話IF20を利用させるべきと判断し、しきい値よりも大きい場合には無線通信IF21を利用させるべきと判断すればよい。
【0047】
そして、上記判断処理において移動端末2に携帯電話IF20を利用させるべきと判断された場合には、ステップS108に移行し、要求のあったデータを直ちに移動端末2に配信する(ステップS104)。
【0048】
一方、上記判断処理において移動端末2に無線通信IF21を利用させるべきと判断された場合には、配信処理部10は、移動端末2の近くに存在する基地局4を基地局DB12から選び出す(ステップS105)。この処理は、基地局DB12に格納されている各基地局4の位置と、移動端末2の位置情報とを照合することに行う。
【0049】
ここで、基地局4が移動端末2に近いか否かは、移動端末2から基地局4までの直線距離、道のり若しくは時間的距離(基地局4までの移動に要する時間)が予め設定されたしきい値よりも小さいか否かにより判断する。時間的距離により判断する場合には、渋滞などの道路状況を考慮することも好ましい。このようにして、移動端末2の周囲に存在する1つまたは複数の基地局4が選び出される。
【0050】
続いて、配信処理部10は、選び出した基地局4の位置を移動端末2に通知する(ステップS106)。具体的には、基地局4の位置情報とガイド情報を移動端末2に送信し、移動端末2のナビゲーション機能を利用して基地局4までの案内経路やガイド情報を表示させる。
【0051】
図3は、移動端末2における一表示例である。画面左側には、移動端末2(車両3)の周辺地図60が表示され、その周辺地図60上に3つの基地局4(ホットスポットA,B,C)が表示されている。そして、車両3(黒い矩形で図示されている。)から最寄りの基地局4(ホットスポットA)までの案内経路が波線で表示されている。
【0052】
画面右側には、ガイド情報が表示される。ガイド情報には、データ配信システム1が推奨するダウンロード方法(通信環境)をガイドするメッセージ61、並びに、携帯電話IF20を利用した場合と無線通信IF21を利用した場合のダウンロード予想時間の比較65が含まれる。また、ガイド情報に併せて、操作ボタン62,63,64も表示されている。
【0053】
ユーザは、メッセージ61を閲覧することによって、ダウンロードを安全に行うための適切な通信手段を知ることができる。そして、ダウンロード予想時間の比較65や周辺地図60に表示された基地局4の位置などを参考にして、どちらの通信手段でダウンロードを実行するかを決定する。
【0054】
高速かつ安全にダウンロードを遂行したいと希望するならば、ユーザは操作ボタン62を押下して「ホットスポットでダウンロード」を選択した後、経路案内にしたがってホットスポットAの位置まで車両3を移動させればよい(必要に応じてホットスポットA内で停車してもよい。)。ホットスポットAに進入したことを検知すると、移動端末2はデータ配信システム1に対して配信開始要求を送信する。配信処理部10は、配信開始要求を受信すると(ステップS107)、移動端末2へのデータ配信を開始する(ステップS108)。これにより、広帯域のDSRCを利用したデータ配信を行うことができる。
【0055】
一方、ユーザが、ホットスポットAに立ち寄ることを敬遠する場合、あるいは、多少時間がかかったり失敗したりしても構わないと思った場合などには、操作ボタン63を押下し、「今すぐダウンロード」を選択すればよい。これにより、配信開始要求がデータ配信システム1に送信され、直ちにデータ配信が開始される(ステップS107,S108)。なお、操作ボタン64の「キャンセル」を選択することにより、ダウンロードを取りやめることもできる。
【0056】
以上述べた構成によれば、データ配信に際して、携帯電話IF20と無線通信IF21のいずれの無線通信手段を利用すべきかの判断、並びに、DSRC基地局4の探索がデータ配信システム1側で自動的に行われ、その結果が移動端末2に通知される。したがって、移動端末2のユーザは、自ら特別な操作を行うことなく、適切な通信環境を簡単に知ることができる。そして、通知された通信環境を利用すれば、ダウンロードの失敗などのリスクを最小限に抑えることができる。
【0057】
また、本実施形態では、推奨する通信環境を通知するにとどめ、携帯電話IF20と無線通信IF21のどちらで実際にダウンロードを行うかの最終判断はユーザに任せることとしている。したがって、ユーザ側の事情などに合わせてダウンロード方法を自由に選択することができ、利便性・操作性に優れる。
【0058】
(機能更新処理)
次に、図4を参照して、データ配信システム1における機能更新処理について説明する。機能更新処理は、移動端末2にインストールされている機能の自動更新(ソフトウエア・アップデート)を行う処理である。
【0059】
移動端末2は、インストールされている機能に関するバージョン情報を定期的にデータ配信システム1に通知する。バージョン情報には、各機能を実現するプログラムおよびそのプログラムで利用するデータのバージョン、移動端末2の機種、マシンスペック、OSなどの情報が含まれている。
【0060】
このバージョン情報は、データ配信システム1の機能更新部11によって受信される(ステップS200)。機能更新部11は、バージョン情報に基づいてプログラムDB14を検索し、移動端末2に配信すべきアップデータが存在するか否か調べる(ステップS201)。
【0061】
このとき機能更新部11は、動作環境(機種、マシンスペック、OSなど)に合致し、かつ、移動端末2にインストールされているものよりも新しいバージョンのものが見つかった場合に(ステップS202)、それを配信すべきアップデータとして用意する。そして、機能更新部11は、用意したアップデータの配信処理を配信処理部10に依頼する。配信処理部10は、図2のフローチャートのステップS101からデータ配信処理を実行する。
【0062】
このように、機能更新処理においても、ダウンロードの失敗などのリスクを最小限に抑えることのできる適切な通信環境を通知するので、機能更新(バージョンアップ)に失敗してプログラムが起動しなくなるなどの不具合を未然に回避することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の無線通信手段を利用する移動端末に対して、データ配信を適切に行い得る通信環境を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデータ配信システムの構成を示す図である。
【図2】データ配信処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】移動端末における一表示例である。
【図4】機能更新処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ配信システム
2 移動端末
3 車両
4 基地局
5 携帯電話基地局
10 配信処理部
11 機能更新部
12 基地局DB
13 コンテンツDB
14 プログラムDB
20 携帯電話IF(携帯電話による無線通信IF)
21 無線通信IF(DSRCによる無線通信IF)
61 メッセージ
62,63,64 操作ボタン
65 ダウンロード予想時間の比較
W 広域ネットワーク

Claims (11)

  1. 第1の無線通信手段と第1の無線通信手段よりも狭域・高速な第2の無線通信手段とを利用可能な移動端末をデータ配信先とし、かつ、
    第2の無線通信手段の基地局の位置を記憶する記憶手段と、
    データ配信先の移動端末の位置情報を取得する位置取得手段と、
    データ配信に際して移動端末にいずれの無線通信手段を利用させるべきか判断する判断手段と、
    移動端末に第2の無線通信手段を利用させるべきと判断された場合に、移動端末の近くに存在する基地局を記憶手段から選び出し、選び出した基地局の位置を移動端末に通知する通知手段と、を有する
    移動端末向けデータ配信システム。
  2. 判断手段は、データ配信に要すると予想される時間に基づいて、いずれの無線通信手段を利用させるべきか判断する請求項1記載の移動端末向けデータ配信システム。
  3. 判断手段は、配信するデータのサイズに基づいて、いずれの無線通信手段を利用させるべきか判断する請求項1記載の移動端末向けデータ配信システム。
  4. 通知手段は、移動端末の現在位置から基地局までの経路を移動端末に通知する請求項1〜3のうちいずれか1項記載の移動端末向けデータ配信システム。
  5. 第1の無線通信手段は携帯電話、PHS等の広域・低速通信手段である請求項1〜4のうちいずれか1項記載の移動端末向けデータ配信システム。
  6. 第2の無線通信手段はDSRC、無線LAN等の狭域・高速通信手段である請求項1〜5のうちいずれか1項記載の移動端末向けデータ配信システム。
  7. 前記移動端末は車両に設置されている請求項1〜6のうちいずれか1項記載の移動端末向けデータ配信システム。
  8. 配信するデータは、移動端末の機能を更新するアップデータである請求項1〜7のうちいずれか1項記載の移動端末向けデータ配信システム。
  9. 移動端末にインストールされている機能に関する情報に基づいて、その移動端末に配信すべきアップデータを用意する機能更新手段をさらに有する請求項8記載の移動端末向けデータ配信システム。
  10. コンピュータシステムが、
    第1の無線通信手段と第1の無線通信手段よりも狭域・高速な第2の無線通信手段とを利用可能な移動端末をデータ配信先とし、
    第2の無線通信手段の基地局の位置を記憶し、
    データ配信先の移動端末の位置情報を取得し、
    データ配信に際して移動端末にいずれの無線通信手段を利用させるべきか判断し、
    移動端末に第2の無線通信手段を利用させるべきと判断された場合に、移動端末の近くに存在する基地局を記憶手段から選び出し、選び出した基地局の位置を移動端末に通知する
    移動端末向けデータ配信方法。
  11. 第1の無線通信手段と第1の無線通信手段よりも狭域・高速な第2の無線通信手段とを利用可能な移動端末をデータ配信先とするコンピュータシステムに、
    第2の無線通信手段の基地局の位置を記憶する処理と、
    データ配信先の移動端末の位置情報を取得する処理と、
    データ配信に際して移動端末にいずれの無線通信手段を利用させるべきか判断する処理と、
    移動端末に第2の無線通信手段を利用させるべきと判断された場合に、移動端末の近くに存在する基地局を記憶手段から選び出し、選び出した基地局の位置を移動端末に通知する処理と、
    を実行させる移動端末向けデータ配信プログラム。
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