JP2004324790A - ローラ部材、定着ローラ芯金、定着ローラ、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

ローラ部材、定着ローラ芯金、定着ローラ、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Atsushi Ishibe
篤 石部
Kyoichi Ashikawa
恭一 芦川
Koji Kamiya
公二 神谷
Takuzo Kurachi
卓三 倉地
Takayuki Yoshii
孝之 吉井
Hidenori Machida
秀則 町田
Norihiko Yasuse
徳彦 安瀬
Haruaki Kondo
玄章 近藤
Nozomi Takahata
望 高畑
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Abstract

【課題】薄肉芯金上の周方向の膜厚偏差を小さくする。
【解決手段】芯金上に被覆層を有するローラ部材において、
前記芯金は、前記被覆層が形成される胴部6と、胴部6と一体且つ胴部6の両側方に突出する一対のジャーナル部7と、胴部6と前記ジャーナル部7との芯金軸方向の間に配置され、胴部6と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面11とを備えている。ブレード9と芯金1との間隔を液状シリコーンの存在(塗膜)に影響されることなく、常に一定に保つことができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芯金上に被覆層を有するローラ部材に関し、特に、複写機等の画像形成装置において、転写紙等の転写材に形成されたトナー像を加熱および加圧して定着させる熱定着方式の定着装置に用いる定着ローラ、この定着ローラを備えた定着装置およびこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の電子写真方式の画像形成装置の説明図である。従来の電子写真方式の画像形成装置100、例えば、複写機及びレーザプリンタは、静電潜像が形成される感光体ドラム101、感光体ドラム101に接触して帯電処理を行う帯電ローラ102、レーザビーム等の露光手段103、感光体ドラム101の静電潜像にトナーを付着させる現像ローラ104、帯電ローラ102にDC電圧を印加するためのパワーパック105、感光体ドラム101上のトナー像を記録紙107に転写処理する転写ローラ106、転写処理後の感光体ドラム101をクリーニングするためのクリーニング装置108、感光体ドラム101の表面電位を測定する表面電位計109、並びに、加熱定着ローラ111及び加圧ローラ112からなるローラ方式の熱定着装置110によって構成されている。
【0003】
この電子写真方式を用いる画像形成装置100は、回転する感光体ドラム101の感光体層を帯電ローラ102を用いて一様に帯電させた後にレーザビーム等の露光手段103で露光して静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーによって現像することによりトナー像とし、このトナー像を記録紙107上に転写し、そして、この記録紙107を加熱定着ローラ111及び加圧ローラ112からなるローラ方式の熱定着装置110に通過させてトナー像を熱定着するように構成されている。
【0004】
このような画像形成装置100の熱定着装置においては、アルミニウム等の金属の中空円筒体からなる芯金の外周面にトナーの粘着を防止するために被覆された四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体樹脂(FEP)等のフッ素樹脂からなる離型層を設けた加熱定着ローラ111が使用されているが、この加熱定着ローラ111は、芯金の中空部に回転中心線に沿ってハロゲンランプ等のヒータを配置し、その輻射熱によって加熱定着ローラ111を内側から加熱するようになっており、そして、加熱定着ローラ111と加圧ローラ112との間に記録紙107を通過させることにより、記録紙107の上に付着しているトナーを加熱定着ローラ111の熱により軟化させつつ加圧して記録紙上に定着させるようになっている。
【0005】
この芯金上にフッ素樹脂層を設けた加熱定着ローラ111は、離型性には優れるものの、柔軟性、弾力性に劣るため、光沢を必要とするフルカラー複写機や、フルカラーレーザプリンターに対応することができない。これら光沢画像のフルカラー複写機、レーザプリンターでは、赤(マゼンタ)、青(シアン)、黄(イエロー)、黒(ブラック)の4色のカラートナーが用いられるが、カラー画像の定着時には、これらのカラートナーを溶融状態で混合する必要があり、トナーを低融点化して溶融しやすくすると共に、加熱定着ローラ表面で、数種のカラートナーを包み込むようにして、溶融状態で、均一に混合させることが必要になる。このために定着ローラの表面に必要な特性の一つとして柔軟性が挙げられる。
【0006】
そこで、このような定着ローラの表面層に柔軟性を付与するために、芯金(即ち、基体)の上にシリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性ゴムで構成される弾性層を設けた加熱定着ローラが提案されている。このように芯金の上に弾性層を設けると、白黒画像の場合には均一な定着が可能となり、また、フルカラー画像の場合は複数のカラートナーを均一に溶融混合させることが可能になるので、光沢度、定着性などの画質諸特性を向上させることができる。
【0007】
従来、転写材上に形成されたトナー画像を定着する方法として、一般に熱と圧力による熱定着方式が用いられている。この熱定着方式は、具体的には、転写材である記録紙上に形成されたトナー像を記録紙とともに、内部に加熱源を持った定着ローラと相対する加圧ローラの間を通過させ、その間にトナーに熱を与え、溶融を起こさせ、同時に両ローラ間の圧力によってトナー像を記録紙上に定着させるものである。
【0008】
近年、この熱定着方式を用いる装置では、定着ローラ表面の昇温時間、いわゆるウォームアップ時間の短縮と同時に、定着画像の高画質化が望まれている。ウォームアップ時間の短縮には、定着ローラの芯金肉厚を薄くする効果が大きいが、その機能上剛性も重要であるため、あまり薄くすることはできない。即ち、薄くすると芯金の強度が低下し、加圧ローラとの押付け力によって、容易に変形するため、安定した定着画像を得ることができなくなる。
【0009】
その対策として、本出願人は先に、特開2002−126824や特開2002−126904などに示す電子写真用定着ローラ芯金の加工方法を開示した。
この加工方法について、図8を参照して説明する。
【0010】
図8は電子写真用定着ローラに用いる薄肉芯金の製造方法を示す図であり、(A)は素管の端部(ジャーナル)の絞り加工工程、(B)は端面及び面取り加工工程、(C)はエンドミルによるカット工程、(D)は補強リブ形成工程、(E)は胴部切削工程をそれぞれ示す図である。
【0011】
図8(A)に示すように、先ず、素管22′をコレットチャックccで保持し、スピニングローラ41を用いて素管22′の端部側から中央側に向けて絞り加工する。これにより、素管22′の両端部(図では片端部のみ示す)を所定径に形成する。
【0012】
このとき、素管22′の端部側から中央側に向けて絞り加工するので、即ち、外側から内側に向けて塑性加工するので、端部27′を増肉することができる。これにより、端部が厚肉化されるので、端部の強度向上と、後述する小判カット及びDカットとが可能となる。
【0013】
次に、図8(B)に示すように、端面加工用バイト43により素管22′の端部(ジャーナル)の端面を加工する(長さを揃える)工程と、内径面取り加工用バイト42によりワークである素管22′を両端側から押さえるための内径面取り加工(センタ加工)する工程とを行う。
【0014】
次に、図8(C)に示すように、エンドミル44により素管22′の端部(ジャーナル)の一部を除去する。即ち、端部の直径上に対向する円弧状部分を中心軸と平行に除去する、所謂小判カットを行う。また、この小判カットの代わりに片側のみ除去する、所謂Dカットや、U字形状に切り欠く、所謂Uカットを行っても良い。これらの小判カット、D カット、U字形状切欠は駆動ギアの回り止めのために形成されている。
【0015】
次に、図8(D)に示すように、この補強リブ形成工程では、スピニングローラ45を用いたスピニング加工による補強リブを形成する工程を行う。この工程では、後述するように、中央のリブ25aを最後に形成する。
【0016】
次に、図8(E)に示すように、最後に中央のリブ25aが形成された素管22′の胴部外表面を、先ず粗切削用2本組バイト47で粗切削し、その後に仕上げ切削用バイト48で仕上げ切削する。この切削工程では、2本の粗バイト(粗切削用ダイヤモンドバイト)により胴部の粗切削加工をする工程を行い、次いで、仕上げバイト(仕上げ切削用ダイヤモンドバイト)により、ジャーナル部27′,28′と胴部とを仕上げ加工する仕上げ切削工程を行う。
【0017】
このように、薄肉芯金の内面に複数のリブを設けることで、薄肉芯金としてウォームアップ時間を確保しながら、内面のリブで薄肉芯金のつぶれを防止し、安定した定着画像を得ている。
【0018】
また、高画質化のためには、定着ローラ表層の柔らかさが重要で、定着ローラは、芯金の外周面に、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱性弾性層を形成し、さらにその外周部に、耐熱性、耐摩耗性および離型性を持つフッ素樹脂層を形成した多層構造となっている。
このような耐熱性弾性層には、その表面性確保と1本の定着ローラ内の周方向の膜厚偏差低減が重要で強く望まれている。
【0019】
耐熱性弾性層の厚さとしては、100μm〜500μm程度が多く用いられており、この厚みを確保するため、いろいろなコーティング方法が取られている。
【0020】
例えば、コーティング材を芯金表面に直接吹き付けるスプレー塗装方法は、芯金の寸法形状にならって付着するため形状的には有利であるが、上記のような厚い膜厚を得るためには何回も重ね塗りを行う必要があり、たれやはじきも起こりやすいため、均一な膜厚を確保することが難しい。
【0021】
また、コーティング材を溜めた槽内に芯金を沈め、芯金軸方向に引き上げることで芯金表面にシリコーン層を形成するディッピング方法では、引き上げ時の速度等の調整が微妙で、膜厚管理が難しいこと、ジャーナル部へのシリコーン液の染み出しによる付着などが発生しやすいことなどの問題がある。
【0022】
その対策として、特許第2691284号(ゴムローラ用コーティング装置)や、特開2002−59065号(コーティング装置、コーティング方法及びその方法により製造された回転体)等に示される方法がある。この方法は、図9(A)、(B)に示すように、液状シリコーンのコーティング材10を、ブレード(ナイフ)9と回転方向17に回転する芯金1との間に供給し、1本以上のブレードを用いて、芯金1との間隔を調整しコーティング材10を掻き取ることで、芯金表面に任意の厚みのコーティング層を得るものである。この方法を用いれば、芯金表層に任意の厚みのコーティング層を得ることが可能となる。
【0023】
また、本出願人は、ブレードを使った塗膜形成装置として、特願2002−327359を先に提案した。この塗膜形成装置は、シリコーンのブレード塗装装置において、胴部の非通紙部で他の胴部より細い部分に塗膜形成装置の突き当て部材を当接して、シリコーンゴム層を形成するものである。
【0024】
【特許文献1】
特開2002−126824号公報
【特許文献2】
特開2002−126904号公報
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ブレードによりコーティング材を掻き取る方法で重要なのは、ブレードと芯金との間隔を常に一定に保ちながら液状シリコーンの塗装を行うことである。
ブレードと芯金との間隔を一定に保つ手段として、ブレードと芯金との間隔を常に監視し、その変動に追従して、ブレードあるいは芯金を微小移動させながらコーティングを行う機構を設ける方法が考えられる。しかし、現実的には、塗装範囲である、芯金胴部を用いて直接ブレードと芯金との間隔を検知あるいは設定するのは、塗装膜が介在するため難しい。芯金胴部ではなくジャーナル部を用いることも考えられるが、要求される芯金寸法としての管理幅が芯金胴部とジャーナル部とで異なるため、量産加工の中で常に胴部とジャーナル部との寸法差を維持することはできない。
【0026】
そこで、本発明は、薄肉芯金上の周方向の膜厚偏差を小さくすることができるローラ部材、定着ローラ芯金、定着ローラ、この定着ローラを備えた定着装置およびこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することをその目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、芯金上に被覆層を有するローラ部材において、
前記芯金は、前記被覆層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とするローラ部材である。
【0028】
また、請求項2の発明は、掻き取り部材により掻き取られた被覆層を芯金上に有するローラ部材において、
前記芯金は、前記被覆層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とするローラ部材である。
【0029】
また、請求項3の発明は、弾性層を被覆する定着ローラ芯金において、
前記芯金は、前記弾性層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とする定着ローラ芯金である。
【0030】
また、請求項4の発明は、芯金上に弾性層を有する定着ローラにおいて、
前記芯金は、前記弾性層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とする定着ローラである。
【0031】
また、請求項5の発明は、電子写真装置の定着装置に備える、掻き取り部材により掻き取られた弾性層を芯金上に有する定着ローラにおいて、
前記芯金は、前記弾性層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とする定着ローラである。
【0032】
また、請求項6の発明は、前記一対の平滑な機械加工面は、前記掻き取り部材と前記芯金の胴部との間隔を一定にするための基準面であることを特徴とする請求項5に記載の定着ローラである。
【0033】
また、請求項7の発明は、前記一対の平滑な機械加工面の内、一方は芯金軸方向に対して傾斜しているテーパ面であり、且つ他方は該テーパ面と異なる角度のテーパ面であり、前記一対のテーパ面は、前記掻き取り部材が芯金軸方向に係合するためのものであることを特徴とする請求項6に記載の定着ローラである。
【0034】
また、請求項8の発明は、前記一対の平滑な機械加工面は、各々芯金軸方向の少なくとも一部が異なる角度のテーパ面の組み合わせにより凹状又は凸状に形成され、該凹状又は凸状のテーパ面は、前記掻き取り部材が芯金軸方向に係合するためのものであることを特徴とする請求項6に記載の定着ローラである。
【0035】
また、請求項9の発明は、請求項4〜8の何れかに記載の定着ローラを備えた定着装置である。
【0036】
また、請求項10の発明は、請求項9に記載の定着装置を備えた画像形成装置である。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に用いる定着ローラの基本的な構成を示す断面図である。
図1に示すように、この定着ローラの基本的な構成は、ローラ断面中心側から、芯金部材である芯金1、第1接着層2、弾性層3、第2接着層4、および離型層5を順次有している。
【0038】
芯金1は、アルミニウム合金の外径φ40mmで、定着ローラとして立上り時間も重要なため、薄肉化しており、胴部肉厚0.4mmとする。ジャーナル部は、立上り時間よりも強度重視のため、1mm以上とする。
【0039】
この芯金1は、図8に示したように、絞りローラであるスピニングローラ41による絞り加工によって素管22′の両端部を縮径して、図2に示すように、ジャーナル部7を成形しているものである。スピニングローラ41によるジャーナル部の成形は、加工油や洗浄剤の不要な乾式で行え、かつ、胴部保持で加工が行われるため、芯金1の同軸度を確保できる工法である。多くの場合、縮径加工はスウェージ加工が用いられ、加工タクトは短いが、加工油の使用や洗浄工程が必須であること、両端を同時には行わず、とんぼ加工を行うため、同軸度の確保が難しいことなどが課題として挙げられる。
【0040】
芯金1のジャーナル部7の外径は、φ20mm〜φ30mmが多く用いられているので、φ40mmの胴部6との間に必ず段差部8ができる。スピニングローラ41によるジャーナル部7の成形では、図2に示すように、この段差部8の形状が胴部6側からジャーナル部7に向かって細くなる、円錐形状をしている。
【0041】
本発明者らは、この円錐形状した段差部8に注目した。この段差部8の中に、平滑な機械加工面11(図3参照)を設け、その外径寸法を胴部6の外径寸法に対して正確に追従させて仕上げることで、弾性層製作時にコーティング装置の掻き取り部材であるブレード9と芯金1との間隔設定あるいは間隔検知用の基準面(ならい面)として使用する。前記平滑な機械加工面11は胴部6と同心且つ断面円形に形成されている。
【0042】
この場合、コーテォング装置のブレード9は加圧手段(図示せず)によって芯金1側に押付けられる状態になっている。加圧手段としては、例えば、ばね、スプリング、ゴム等の弾性体、エアー圧による加圧手段等の加圧手段を用いることができる。(図4参照)
【0043】
前記平滑な機械加工面11を形成するには、切削加工、研削加工又は研磨加工により行う。即ち、平滑な機械加工面11とは、切削加工面、研削加工面又は研磨加工面のことをいう。
【0044】
芯金1上の平滑な機械加工面11とブレード9との間隔を検知する手段としては、非接触の変位計(図示せず)を用いる方法がある。ブレード9側に固定した変位計からレーザを平滑な機械加工面11に当て、常にこの間隔16を検知させ、この変動に追従して、ブレード9側あるいは芯金1側を微小移動させることで、ブレード9と芯金1との間隔を一定に保ち、弾性層厚さを確保する。
【0045】
ブレード9と芯金1との間隔を直接設定する方法としては、図4に示すように、ブレード9側に、平滑な機械加工面11に接触させる突き当て部材12を取り付け、常にこの突き当て部材12を芯金1上の平滑な機械加工面11に接触させることで、機械的に間隔を設定できる。この場合、芯金1側あるいはブレード9側の移動が容易にできるように、バネ力やエアー圧等で常に両部材を押し付けておく必要がある。
【0046】
平滑な機械加工面11の軸方向幅としては、1mm以上あれば、基準として容易に使用できるが、この幅については、全く任意で問題ない。平滑な機械加工面11の外径寸法に関しては、胴部6の外径寸法より小さい寸法であれば後工程の塗装工程で治具等と干渉することは無い。逆に、ジャーナル部7の径より小径にするとジャーナル部7の根元がより小径となるため強度的に不利となり現実的ではない。
よってこの平滑な機械加工面11は胴部6の外径より小さく、ジャーナル部7の外径より大きい寸法であることが望ましい。
【0047】
この平滑な機械加工面11は、切削加工によって仕上げており、胴部6の切削加工と同時加工を行うことで、胴部6の外径寸法と平滑な機械加工面11の外径寸法との差および振れを常に一定に確保する。このことにより、胴部6の外径寸法が変化しても、それに追従して平滑な機械加工面11の外径寸法も変化するので、この差は常に一定で、この平滑な機械加工面11を基準面として、芯金1の胴部6に液状シリコーンのコーティング加工を行なえば、芯金1の胴部6の外径とブレード9との距離を一定に保ちながら、狙いの膜厚を持ったコーティング層(弾性層3)を得られる。
【0048】
胴部6とジャーナル部7との段差部に平滑な機械加工面11を設置するための絞り加工は、従来の絞りローラによる絞り加工での成形時の軌跡の調整で設定できるので、加工時間の増加にはならない。もちろん、他工法である、スウェージング工法でも成形可能である。両加工法とも、平滑な面を得るために、次工程として切削加工を行う。芯金1の材質によって、研削加工でも問題ない。
【0049】
さらに、この平滑な機械加工面11は、製品としての定着ローラには直接的には不要な部分であることから、寸法管理が不要で、量産工程での工数追加にもならない。胴部6の外径に追従して平滑な機械加工面11の寸法を調整できる切削加工NCプログラムを設定することで、胴部6の外径寸法の管理で容易に対応できる。
【0050】
本発明に係る一実施形態の芯金を定着ローラとして使用するためには、以下の工程を行い完成させる。
芯金胴部とジャーナル部1との段差部8に平滑な機械加工面11を設けた芯金1の胴部6の外周面、ジャーナル部7の外周面および本発明に係る平滑な機械加工面11を仕上切削加工することで、芯金形状を完成させる。そして、この芯金1の表面に弾性層3等を積層していく。先ず、芯金1の表面に第1接着層2を設け、この第1接着層2の上に弾性層3を設け、弾性層3には耐熱性が要求されるため、シリコーンゴムやフッ素ゴムが用いられる。そして、この弾性層3上に第2接着層4を設け、最外層として離型性樹脂層である離型層5を形成させ完成させる。離型層5には、PTFEやPFAなどを用いる。
【0051】
芯金1の形状としては、特開2002−126904や特開2002−126824で示したようなリブ付でもいいし、もちろん、リブなしでも問題ない。
【0052】
以上のように、平滑な機械加工面を芯金の胴部とジャーナル部との間に設けたので、ブレード9と芯金1との間隔16を液状シリコーンの存在(塗膜)に影響されることなく、常に一定に保つことができるので、シリコーン膜厚偏差の小さい定着ローラを得ることができる。
【0053】
即ち、液状シリコーンのコーティング材を、ブレード9と回転する芯金1との間に供給し、ブレード9と芯金1との間隔16を調整して、芯金表面に任意の厚みのコーティング層を得る方式において、ブレード9と芯金1との間隔を液状シリコーンの存在(塗膜)に影響されることなく、常に一定に保つことができるので、シリコーン膜厚偏差の小さい定着ローラを容易に製作できる。
【0054】
上述したように、本発明では、定着ローラ芯金の胴部6の端部とジャーナル部7との間に、平滑な機械加工面11を設けている。この平滑な機械加工面11は、定着ローラとしての使用時には、記録紙とトナー像を加熱加圧する動作には直接関連しない部分である。
【0055】
図5は、本発明に係る第2実施形態の定着ローラの芯金形状を示す図である。
図5に示すように、コーティング装置側の突き当て部材12を平滑な機械加工面11に接触させる場合、この平滑な機械加工面11は、幅方向に傾斜していてもよい。両端部で相対する形状とすることで、芯金軸方向でのブレード9と芯金1とのずれを拘束できるので、シリコーン膜厚の安定したコーティング層が得られる。
【0056】
即ち、図5に示すように、コーティング装置の一端側(左端部側)の突当て部材12の先端部に傾斜(左端部側が狭くなるテーパ面)をつける。この傾斜の角度と逆の角度の傾斜(右端部側が狭くなるテーパ面)を他端側(右端部側)の突当て部材12に設ける。すなわち、コーティング装置のブレード9の両側において、相対する状態に突当て部材12が位置する。さらに、この傾斜に合わせて定着ローラの芯金段差部を、傾斜した平滑な機械加工面13に形成する。前記平滑な機械加工面13は胴部6と同心且つ断面円形に形成されている。
【0057】
このように組み合わせることで、突当て部材12で芯金段差部を外側から挟み込む状態となるため、芯金軸方向での芯金1の胴部6とブレード9との位置を決定することができるので、シリコーン塗装時にずれが生じることなく、均一なシリコーン膜厚を得ることができる。
【0058】
この角度は、芯金軸方向に対し、30°以下が好ましい。これ以上になると、芯金段差部に押付ける突当て部材の押付け力を強めても軸方向に逃げてしまい、一定の力で押し当てることができなくなる恐れがある。
【0059】
図6は、本発明に係る第3実施形態の定着ローラの芯金形状を示す図である。
図6に示すように、断面が凸形状(図6(B)参照)の平滑な機械加工面15あるいは断面が凹形状(図6(A)参照)の平滑な機械加工面14でも、同様の効果が得られる。もちろん、R形状も適用できる。前記平滑な機械加工面14及び平滑な機械加工面15は胴部6と同心且つ断面円形に形成されている。
【0060】
図6に示すように、定着ローラ用の芯金1の胴部6の長さはジャーナル部7の長さなどに比べ余裕をもっており、量産の中では1mm程度の変動が十分に考えられる。そのため、図5のように、コーティング装置の突当て部材12を芯金段差部(平滑な機械加工面)に両側を的確に接触させられない場合が起こりうる。
【0061】
その対策として、図6のように、突当て部材12と芯金段差部(平滑な機械加工面)の形状を相対した凹凸形状とする。
図6(A)に示すように、コーティング装置の突当て部材12の先端形状を凸形状とし、芯金段差部(平滑な機械加工面)の形状を突当て部材12と組み合わさるように凹形状とする。今の場合、芯金胴部長さの変動を吸収することを目指しているので、片側のみをこの凹凸形状として、もう片側については、芯金軸方向に拘束しないように、傾斜や凹凸のない平坦な形状とする。
【0062】
このように、基準とする片側の突当て部材12と芯金段差部(平滑な機械加工面)とを組合せ,設定することで、芯金1の胴部6の長さが変動しても、それに影響されること無く、シリコーン塗装時に芯金1の胴部6とブレード9との距離を常に一定に確保できるので、均一なシリコーン膜厚さが得られる。
【0063】
芯金強度からみた場合、図6(A)のように芯金段差部を凹とすると、定着ローラとしての使用時に集中荷重がかかり、最悪の場合、破損する恐れも考えられることから、図6(B)に示すように、芯金段差部を凸形状として、ブレード装置突当て部材を凹形状とすることで、使用時に大きな力が作用する場合には、最適である。
【0064】
また、図6のように凹凸形状とすることで、ブレード装置の突当て部材12を芯金段差部に強く押し当てても、押当て部材12が芯金軸方向に容易には動けないので、正確に押し当てることができる。シリコーンゴムの粘度が高い場合には、特に有効である。
もちろん、凹凸の形状は、図6のように頂点を持っていてもいいし、頂点を持たないR形状や台形形状でも問題なく、同様の効果を得られる。
【0065】
この平滑な機械加工面11は、定着ローラとしての使用時には、記録紙とトナー像を加熱加圧する動作には直接関連しないが、例えば、定着ローラ使用時の軸方向温度管理を精密に行いたい場合に、この平滑な機械加工面11に温度検知手段を接触させて用いてもよい。この平滑な機械加工面11を用いれば、加熱加圧する部位(胴部6)とは異なるため、接触による胴部6の表面劣化の恐れがない。
【0066】
本発明は、画像形成装置に用いられる定着ローラとして、使用される。この定着ローラの加熱源として多くは、ハロゲンヒータを用いているが、特開2001−242732や特開2001−13805に記載の誘導加熱方式を用いても問題ない。例えば、芯金1の内部にボビンに巻回した加熱用コイルを配置して渦電流を発生させて芯金1を加熱することができる。
【0067】
また、加熱源への電力供給は、商用電源から行われているが、補助電源を設け、この補助電源から電力供給することも可能である。補助電源としては、特開2002−174988に開示されているような電気2重層コンデンサを利用するのが好ましい。この電気2重層コンデンサは、例えば有機溶媒系電気二重層コンデンサを複数個接続したものが用いられる。
【0068】
上記説明では、高額な設備を使用しないことを前提として本発明を現しているが、当然、本発明の平滑な機械加工面11を基準面(ならい面)として、レーザ測定機や変位計等を使った、非接触での測定(検知)に用い、ブレード9と芯金1との距離を駆動装置で調整し、コーティング膜を形成してもよい。さらに、コーティング装置としてブレード9を用いず、別手段で所定のコーティング膜厚を得るための基準面として使用しても、かまわない。
【0069】
以上のように、シリコーンゴムやPFAの塗装範囲である胴部6の外に、液状シリコーンのコーティング装置における、芯金までの距離(間隔)を設定あるいは検知する部位として平滑な機械加工面11、13〜15を設けたので、この平滑な機械加工面11、13〜15を用いて、塗装された塗膜と干渉することなく、ブレード9と胴部6との間隔を常に維持でき、その結果、芯金1の表面に所望の膜厚のコーティング層を得ることができる。
【0070】
また、芯金1の胴部6の外径と平滑な機械加工面11、13〜15とを同時加工することにより、芯金1の胴部6の外径寸法と平滑な機械加工面の振れおよび外径寸法差を一定に製作することができるので、コーティング装置のブレード9と芯金1との距離設定あるいは検知の基準として、この平滑な機械加工面11、13〜15を使用でき、容易に芯金表面に所望の厚みのコーティング層を得ることができる。
【0071】
また、平滑な機械加工面11を用いて、液状シリコンコーティング装置のブレード9と芯金1との間隔を検知あるいは設定する手段を操作し、ブレード9と芯金1との間隔を調整して芯金表面に任意の厚みのコーティング層を形成することによって、コーティング装置に用いたブレード両端部の突き当て部材12を、この平滑な機械加工面に接触させながらコーティングすることができるので、容易に芯金表面に所望の厚みのコーティング層を得ることができる。
【0072】
平滑な機械加工面において、この面が芯金軸方向に傾きを持っている定着ローラによって、コーティング装置に用いたブレード両端部の突き当て部材形状を、平滑な機械加工面の傾斜と合わせ接触させることで、芯金軸方向での芯金とブレードとの動きを拘束できるので、芯金とブレードの位置関係が一定になり、常に安定した所望のコーティング膜厚を確保できる。
【0073】
平滑な機械加工面において、この面を凸形状あるいは凹形状としたことによって、コーティング装置に用いたブレード両端部の突き当て部材形状を、平滑な機械加工面の凹凸と組み合わせ接触させることで、芯金軸方向での芯金とブレードとの動きを拘束できるので、芯金とブレードの位置関係が一定になり、常に安定した所望のコーティング膜厚を確保できる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜10の何れかに記載の発明によれば、薄肉芯金上の周方向の膜厚偏差を小さくすることができるという効果を有する。
また、請求項2の発明によれば、掻き取り部材により掻き取られた薄肉芯金上の被覆層における周方向の膜厚偏差を小さくすることができるローラ部材を得ることができるという効果を有する。
また、請求項3の発明によれば、掻き取り部材により掻き取られた薄肉芯金上の弾性層における周方向の膜厚偏差を小さくすることができる定着ローラ芯金を得ることができるという効果を有する。
また、請求項4〜6の何れかに記載の発明によれば、掻き取り部材により掻き取られた薄肉芯金上の弾性層における周方向の膜厚偏差を小さくすることができる定着ローラを得ることができるという効果を有する。さらに、薄肉芯金に均一な弾性層を形成することが出きるので、芯金を薄くしてウォームアップ時間の短縮を図っても、安定した定着画像を得ることができ、高画質化を図ることができる。
また、請求項7の発明によれば、さらに、芯金と掻き取り部材との動きを芯金軸方向に拘束できるので、芯金と掻き取り部材との位置関係が一定になり、常に安定した所望の膜厚の弾性層を有する定着ローラを得ることができる。
また、請求項8の発明によれば、コーティング装置に用いた掻き取り部材の形状を、平滑な機械加工面の凹凸と組み合わせ接触させることで、芯金軸方向での芯金と掻き取り部材との相対的な動きを拘束できるので、芯金と掻き取り部材との位置関係が一定になり、常に安定した狙い通りのコーティング膜厚を確保できる。
また、請求項9の発明によれば、請求項4〜8の何れかに記載の定着ローラを備えた定着装置であるので、芯金を薄くしてウォームアップ時間の短縮を図っても、安定した定着画像を得ることができ、高画質化を図ることができる。
また、請求項10の発明によれば、請求項9に記載の定着装置を備えた画像形成装置であるので、芯金を薄くしてウォームアップ時間の短縮を図っても、安定した定着画像を得ることができ、高画質化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる定着ローラの基本的な構成を示す断面図である。
【図2】芯金形状の従来例を示す図である。
【図3】本発明に係る第1実施形態の定着ローラの芯金形状を示す図である。
【図4】図3の定着ローラの芯金のコーティング状態を示す図である。
【図5】本発明に係る第2実施形態の定着ローラの芯金形状を示す図である。
【図6】本発明に係る第3実施形態の定着ローラの芯金形状を示す図である。
【図7】従来の電子写真方式の画像形成装置の概略図である。
【図8】電子写真用定着ローラ芯金の加工方法を示す図である。
【図9】従来のコーティング装置の要部を示す図である。
【符号の説明】
1 芯金
2 第1接着層
3 弾性層(コーティング膜)
4 第2接着層
5 離型層
6 胴部
7 ジャーナル部
8 段差部
9 ブレード(掻き取り部材)
10 コーティング材
11 平滑な機械加工面
12 突き当て部材
13 平滑な機械加工面
14 平滑な機械加工面
15 平滑な機械加工面
16 間隔
17 回転方向

Claims (10)

  1. 芯金上に被覆層を有するローラ部材において、
    前記芯金は、前記被覆層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とするローラ部材。
  2. 掻き取り部材により掻き取られた被覆層を芯金上に有するローラ部材において、
    前記芯金は、前記被覆層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とするローラ部材。
  3. 弾性層を被覆する定着ローラ芯金において、
    前記芯金は、前記弾性層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とする定着ローラ芯金。
  4. 芯金上に弾性層を有する定着ローラにおいて、
    前記芯金は、前記弾性層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とする定着ローラ。
  5. 電子写真装置の定着装置に備える、掻き取り部材により掻き取られた弾性層を芯金上に有する定着ローラにおいて、
    前記芯金は、前記弾性層が形成される胴部と、該胴部と一体且つ該胴部の両側方に突出する一対のジャーナル部と、前記胴部と前記ジャーナル部との芯金軸方向の間に配置され、前記胴部と同心且つ断面円形に形成されている平滑な機械加工面とを備えていることを特徴とする定着ローラ。
  6. 前記一対の平滑な機械加工面は、前記掻き取り部材と前記芯金の胴部との間隔を一定にするための基準面であることを特徴とする請求項5に記載の定着ローラ。
  7. 前記一対の平滑な機械加工面の内、一方は芯金軸方向に対して傾斜しているテーパ面であり、且つ他方は該テーパ面と異なる角度のテーパ面であり、前記一対のテーパ面は、前記掻き取り部材が芯金軸方向に係合するためのものであることを特徴とする請求項6に記載の定着ローラ。
  8. 前記一対の平滑な機械加工面は、各々芯金軸方向の少なくとも一部が異なる角度のテーパ面の組み合わせにより凹状又は凸状に形成され、該凹状又は凸状のテーパ面は、前記掻き取り部材が芯金軸方向に係合するためのものであることを特徴とする請求項6に記載の定着ローラ。
  9. 請求項4〜8の何れかに記載の定着ローラを備えた定着装置。
  10. 請求項9に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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