JP2004323456A

JP2004323456A - Intestinal tract-cleaning preparation

Info

Publication number: JP2004323456A
Application number: JP2003123025A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Sugiyama; 杉山隆之
Original assignee: Shimizu Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Shimizu Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 2003-04-28
Filing date: 2003-04-28
Publication date: 2004-11-18

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain an intestinal tract-cleaning composition used for pretreatment, or the like, of colonoscopy, surgery of large intestine and having excellent intestinal tract-cleaning effect. <P>SOLUTION: The intestinal tract-cleaning composition does not substantially contain a chlorine ion (Cl<SP>-</SP>) in an intestinal tract-cleaning preparation comprising a water-soluble polymer and 10-150 mEq/L sodium ion, 1-20 mEq/L potassium ion and 10-30 mEq/L bicarbonic acid ion as electrolytes. The composition has excellent intestinal tract effect in a low dose. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は大腸内視鏡検査や、大腸手術等の前処置などに使用する腸管洗浄液に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、腸管洗浄用組成物として、例えば、ポリエチレングリコール４０００（ＰＥＧ４０００）と電解質との組合せからなるもの（Ｇａｓｔｒｏｅｎｔｅｒｏｌｏｇｙ８４，１５１２，１９８１、特表昭６３−５００５２３号、特開平１−１２５３１９号、特開平１−１３２５２７号、特開平２−２９２２２３号）、ポリエチレングリコール４０００又はマンニトールと電解質との組合せからなるもの（Ｇａｓｔｒｏｅｎｔｅｒｏｌｏｇｙ７８，９９１，１９８０）、ポリエチレングリコール４０００とキシロースと電解質との組合せからなるもの（Ｇａｓｔｒｏｅｎｔｅｒｏｌｏｇｙ７９，３５，１９８０）、ポリエチレングリコール４０００、デキストラン、デキストリン、ヒドロキシエチルスターチ、ポリデキストロース、アラビアゴム及びペクチンから選ばれる少なくとも一種の水溶性高分子と電解質との組合せ組成からなるもの（特開平２−２５４２４号、特開平３−２０６０４６号）、エリトリトール及び／又はキシリトールと電解質との組合せ組成からなるもの（特開平３−２８４６２０号）、クエン酸マグネシウム５水和物と電解質との組合せからなるもの（特許第３０４７１４３号）などが知られている。
【０００３】しかしながら、これら従来の腸管洗浄製剤は、通常２〜４Ｌと大量に服用する必要があるにもかかわらず、大量に含有されるナトリウムイオン、カリウムイオン、塩素イオンの存在に伴う強い塩味は、患者の嘔気及び嘔吐の原因となり、嘔吐等を伴う服用が困難なものであり、味を改良すること、またその服用量を減らすことが望まれている。腸管洗浄製剤が腸管内で洗浄力を発揮するためには、洗浄液が腸管から吸収されることなく腸管内に保持されることが必要であるが、服用された腸管洗浄製剤中の電解質と共に水分が腸管から吸収されてしまうと、腸管洗浄に寄与する電解質及び水分が腸管内から血液中に移行してしまい、結果として大量の服用が必要とされるばかりでなく、血中電解質濃度の変化をもたらす。
【０００４】
【特許文献１】
特表昭６３−５００５２３号公報
【特許文献２】
特開平１−１２５３１９号公報
【特許文献３】
特開平１−１３２５２７号公報
【特許文献４】
特開平２−２９２２２３号公報
【特許文献５】
特開平２−２５４２４号公報
【特許文献６】
特開平３−２０６０４６号公報
【特許文献７】
特開平３−２８４６２０号公報
【特許文献８】
特許第３０４７１４３号公報
【非特許文献１】
Ｇａｓｔｒｏｅｎｔｅｒｏｌｏｇｙ８４，１５１２，１９８１
【非特許文献２】
Ｇａｓｔｒｏｅｎｔｅｒｏｌｏｇｙ７８，９９１，１９８０
【非特許文献３】
Ｇａｓｔｒｏｅｎｔｅｒｏｌｏｇｙ７９，３５，１９８０
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決し、嘔吐を伴わず、優れた腸管洗浄効果を有する腸管洗浄組成物を提供することを目的とする。また本発明は、従来の経口腸管洗浄剤に比較して少ない服用量でありながら、その優れた洗浄力により、十分な洗浄効果を有する腸管洗浄剤を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目的を達成するべく腸管洗浄剤に関する種々の検討を行った。その結果、腸管洗浄製剤に含有させる水溶性高分子と共に使用する電解質として、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、重炭酸イオンを含有し、しかも、塩素イオンを実質的に含有させないことにより、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオンなどの陽イオンの血中への移行が促進されないことが判明した。ナトリウムイオンは塩素イオンとの直接的な共役によって腸管から吸収され、同時に水分吸収も促されるため、塩素イオンが存在しないことにより、ナトリウムイオン及び水分の吸収を招来しない。ナトリウムイオン及び水分の吸収が抑えられることにより、腸管内では腸管洗浄に重要な役割を果たす水分が保持され、血液側においては血圧変動を起こさず、安全な前処置を行うことが可能である。また、塩素イオンが存在しないことにより、腸管洗浄に重要な役割を果たしているマグネシウムイオンの吸収も抑制でき、洗浄効果を維持すると共に、高マグネシウム血症を防止することができる。
【０００７】また、腸管洗浄剤に含まれるナトリウムイオン、カリウムイオン、塩素イオンの存在に伴う強い塩味は、患者の嘔気及び嘔吐の原因の一つであり、これらのイオン含量を少なくすることにより、塩味が抑えられ、服用しやすい腸管洗浄剤となる。
本発明はこれらの知見により完成されたものである。
すなわち、
１）水溶性高分子および電解質としてナトリウムイオン１０〜１５０ｍＥｑ／Ｌ、カリウムイオン１〜２０ｍＥｑ／Ｌ、重炭酸イオン１０〜３０ｍＥｑ／Ｌを含有する腸管洗浄製剤において、実質的に塩素イオン（Ｃｌ⁻）を含有しないことを特徴とする腸管洗浄製剤。
２）電解質として、更にマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）をマグネシウムとして０．１〜３ｇ／ｄＬ含有することを特徴とする１）項記載の腸管洗浄製剤。
【０００８】３）マグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）源として無水クエン酸マグネシウムまたはクエン酸水素マグネシウム５水和物を含有することを特徴とする１）、２）項記載の腸管洗浄製剤。
４）水溶性高分子として平均分子量２，６００以上のポリエチレングリコールを含有することを特徴とする１）〜３）項記載の腸管洗浄製剤。
５）ポリエチレングリコールとして、平均分子量５，０００以上のポリエチレングリコールを用いることを特徴とする１）〜４）項記載の腸管洗浄製剤。
６）更に消泡剤を含有することを特徴とする１）〜５）項記載の腸管洗浄液。
に関するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の基本的態様は、水溶性高分子および電解質としてナトリウムイオン１０〜１５０ｍＥｑ／Ｌ、カリウムイオン１〜２０ｍＥｑ／Ｌ、重炭酸イオン１０〜３０ｍＥｑ／Ｌを含有する腸管洗浄製剤において、実質的に塩素イオンを含有しないことにある。
ここで、本製剤（腸管洗浄製剤）の使用方法として、液剤として供給された剤を飲用する場合と、粉末（顆粒）形態で提供される剤を、服用時、水道水等で溶解して飲用する場合があげられる。溶解に使用する水道水には、一般的に、約３〜１０ｐｐｍ（≒０．１〜０．３ｍＥｑ／Ｌ程度）の塩素イオンが含有されており、この程度の塩素イオンが含有されることは、本発明の本質に影響を与えない。また、当該製剤の製造にあたっては、ｐＨ調整のために含有させる酸、例えば塩酸（ＨＣｌ）などから由来する少量の塩素イオンが含まれる（例えば、１〜２ｍＥｑ／Ｌ程度）こともあり得るが、この程度の塩素イオンが含有されることは、本発明の本質に影響なく、本発明において言う『実質的に塩素イオンを含有しない』は、この程度の塩素イオンが含有されることを含まないものである。更に、ヒト血清中の塩素イオン濃度に比して圧倒的に低い濃度、例えば３ｍＥｑ／Ｌ以下や、５ｍＥｑ／Ｌ以下の塩素イオンが含有されることも、本発明の本質には影響を与えず、この程度の塩素イオンが含有されることは、本発明において言う『実質的に塩素イオンを含有しない』に包含される。
【００１０】また本発明は、更に、硫酸イオン（ＳＯ_４ ^２−）、リン酸イオン（ＰＯ_４ ^３−、ＨＰＯ_４ ^３−、Ｈ_２ＰＯ_３ ^２−）およびマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）からなる群から選ばれる１以上のイオンを含有させることにより、特に優れた腸管洗浄効果が得られる腸管洗浄製剤である。
この場合にあって、含有させる硫酸イオン（ＳＯ_４ ^２−）、リン酸イオン（ＰＯ_４ ^３−、ＨＰＯ_４ ^３−、Ｈ_２ＰＯ_３ ^２−）およびマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）の量としては、硫酸イオン（ＳＯ_４ ^２−）が０．１〜５０ｍＥｑ／Ｌ、リン酸イオン（ＰＯ_４ ^３−）が０．１〜５０ｍＥｑ／Ｌ、またマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）がマグネシウムとして０．１〜３ｇ／ｄＬ含有される。
【００１１】そのなかでも、特にマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）を含有させるのが好ましく、具体的な発明として、水溶性高分子および電解質としてナトリウムイオン１０〜１５０ｍＥｑ／Ｌ、カリウムイオン１〜２０ｍＥｑ／Ｌ、重炭酸イオン１０〜３０ｍＥｑ／Ｌを含有する腸管洗浄製剤において、さらにマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）をマグネシウムとして０．１〜３ｇ／ｄＬ含有することを特徴とする腸管洗浄製剤である。含有させるマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）としては、クエン酸マグネシウムとして含有させるのが好ましい。したがって、より具体的な発明として、電解質であるマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）としてクエン酸マグネシウム、特に、無水クエン酸マグネシウムまたはクエン酸水素マグネシウム５水和物を含有させた腸管洗浄製剤をあげることができる。
【００１２】従来、腸管洗浄剤には、水溶性高分子と共に、血液や組織間液に含まれる電解質量とほぼ同量の電解質を用いており、マグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）としても３ｍＥｑ／Ｌ程度を含有するものも使用されたりもしているが、本発明では、特に大量のマグネシウムイオンを含有させる点に特徴を有するものである。
【００１３】さらに本発明者らは、腸管洗浄剤に使用する水溶性高分子について検討を加えた結果、水溶性高分子として、従来から使用されている平均分子量約２６００〜３８００のポリエチレングリコール（マクロゴール４０００）よりもさらに高分子量のポリエチレングリコール、例えば、平均分子量５，０００以上のポリエチレングリコールを用いることにより、優れた腸管洗浄効果が得られることを見出した。そのなかでも、特に水溶性高分子として平均分子量が約７３００〜９３００のポリエチレングリコール（マクロゴール６０００）を用いるのが好ましい。
【００１４】かかる水溶性高分子の含有量は、１０〜１６０ｇ／Ｌの範囲で添加されるのが好ましい。したがって、本発明の最も好ましい腸管洗浄剤は、水溶性高分子として平均分子量約７３００〜９３００のポリエチレングリコール１０〜１６０ｇ／Ｌ、電解質として、ナトリウムイオン１０〜１５０ｍＥｑ／Ｌ、カリウムイオン１〜２０ｍＥｑ／Ｌ、重炭酸イオン１０〜３０ｍＥｑ／Ｌ、さらにマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）をマグネシウムとして０．１〜３ｇ／ｄＬ含有する腸管洗浄製剤である。
【００１５】なお、本発明の腸管洗浄剤には、飲みやすさを一層向上させるために、腸内細菌による代謝を受けてガス産生を起こすことのないあるいは少ない添加剤として，例えば柑橘系の着香料やサッカリンナトリウム等の矯味剤を添加配合されていても良い。
また、泡立ちに伴う問題を解決するため、泡立ちを抑えるための消泡剤を加えることが望ましい。消泡剤としてはシリコン系消泡剤など、臨床応用されているものを使用することができる。
なお、これら腸管洗浄剤においては、更に消泡剤を含有することにより、製剤の調製時、服用時の泡立ちを押さえることができる。特に高分子量のポリエチレングリコールを使用する場合には、泡立ちが多く、消泡剤を含有させることによる効果は本発明において重要である。
【００１６】本発明の腸管洗浄液は、例えば上述したような、所定量の水溶性高分子及び電解質をよく混合し、充分量の水、および必要に応じて他の添加剤成分を加えて混和することにより、液状に調製することができる。
また、本発明の腸管洗浄製剤は、上述のように製した腸管洗浄液を乾燥して得る、散剤、顆粒剤、細粒剤等の固体形態として調製することや、所定量の水溶性高分子及び電解質を、必要に応じて他の添加剤成分を加えて、必要量の水、バインダーなどを用いて混練、造粒、乾燥して散剤、顆粒剤、細粒剤等の固体形態として製造することが出来る。このような製剤の場合には、服用時に簡単に溶解させて使用することができるものである。
【００１７】この溶液を、例えば、ガラスバイアル瓶や、プラスチックバッグ等の合成樹脂製容器などに充填して製品とする。また、腸管洗浄用組成物は濃厚製剤、粉末製剤等の用時希釈又は溶解剤形態に調製することもできる。濃厚製剤、粉末製剤等は一回の服用量をその濃度範囲が用時希釈又は溶解時に前記液剤の範囲内になる様に、水、もしくは蒸留水で希釈・溶解して用いられる。
【００１８】腸管洗浄用組成物の適用量は患者等に応じて適宜決定されるが、通常１回当り、１〜２リットルである。服用は通常経口であるが、経鼻的、または注腸的に用いることもできるものである。
【００１９】
【実施例】以下に、本発明を、実施例および試験例にて詳細に説明する。
［試験例］
マクロゴール６０００５０ｇ、無水クエン酸マグネシウム２０．０ｇ、炭酸水素ナトリウム１．８ｇ、クエン酸ナトリウム２水和物６．０ｇおよびクエン酸カリウム１水和物０．９ｇを秤量し、注射用水を加えて全量を１Ｌとして本発明の腸管洗浄液を調製した。対照液には市販の経口腸管洗浄剤ニフレック^ＴＭを用いた。
健常成人男性ボランティア２名で、本発明の腸管洗浄剤と対照腸管洗浄剤の腸管洗浄効果を比較した。
腸管洗浄剤の服用前日の夕食は、消化の良い素うどんを食し、２１時にマグコロール^ＴＭＰ１０ｇを少量の水に懸濁して服用した。
試験当日は絶食とし、朝８時より本発明の腸管洗浄液または対照の腸管洗浄液７５０ｍＬを、２５０ｍＬ／１５分の速度で４５分をかけて服用し、服用開始から排便開始までの時間、および便の状態水様便になるまでの時間を、最大６時間まで測定した。
ボランティアは、第１週に本発明の腸管洗浄液、１週間後に対照の腸管洗浄液を服用した。
【００２０】
その結果を下記表１および２に示した。
【００２１】
【表１】

【００２２】
【表２】

【００２３】上記した表中に示した結果からも判明するように、本発明の腸管洗浄液の服用では、それぞれ、５３分および６７分で下痢便を起こし、７４分および９６分で水様便となった。しかしながら、対照の腸管洗浄液の服用では、それぞれ９１分で下痢便、１０５分で軟便を起こしたが、服用開始後６時間までに水様便に達する例はなかった。
【００２４】また、服用時の嘔吐感についてボランティアに評価をしてもらった結果、本発明の腸管洗浄液は塩味が弱く服用時に嘔吐感が発生せず、服用に問題がなかったが、対照の腸管洗浄液は、強い塩味を感じ、服用しにくく、服用時に嘔吐感が発生するものであった。
【００２５】
【発明の効果】本発明の腸管洗浄用組成物は優れた腸管洗浄作用を有するものである。また、優れた腸管洗浄作用を有するものであることから、少ない服用量で有効な前処理を行うことが出来、患者の負担を減らすことが出来る腸管洗浄製剤である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an intestinal lavage solution used for colonoscopy or pretreatment for colorectal surgery.
[0002]
2. Description of the Related Art Conventionally, as an intestinal cleansing composition, for example, a composition comprising a combination of polyethylene glycol 4000 (PEG4000) and an electrolyte (Gastroenterology 84, 1512, 1981, Japanese Patent Publication No. 63-500523, Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho. 125319, JP-A-1-132527, JP-A-2-292223), polyethylene glycol 4000 or a combination of mannitol and an electrolyte (Gastroenterology 78, 991, 1980), a combination of polyethylene glycol 4000, xylose and an electrolyte (Gastroenterology 79, 35, 1980), polyethylene glycol 4000, dextran, dextrin, hydroxyethyl starch, polydex A composition comprising a combination of at least one water-soluble polymer selected from trose, gum arabic and pectin with an electrolyte (Japanese Patent Application Laid-Open No. 25424/1990 and Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-206046), a mixture of erythritol and / or xylitol and an electrolyte A composition comprising a combination composition (JP-A-3-284620) and a composition comprising a combination of magnesium citrate pentahydrate and an electrolyte (Japanese Patent No. 3047143) are known.
[0003] However, these conventional intestinal cleansing preparations usually require a large amount of 2 to 4 L, but have a strong salty taste associated with the presence of sodium ions, potassium ions and chloride ions contained in large amounts. It causes nausea and vomiting of the patient and is difficult to take with vomiting, and it is desired to improve the taste and reduce the dose. In order for the intestinal irrigant to exert its detergency in the intestinal tract, it is necessary that the washing liquid is retained in the intestinal tract without being absorbed from the intestinal tract. When absorbed from the intestinal tract, electrolytes and water contributing to intestinal lavage migrate from the intestinal tract to the blood, which not only requires large doses but also changes the blood electrolyte concentration. .
[0004]
[Patent Document 1]
JP-T-63-500523 [Patent Document 2]
JP-A-1-125319 [Patent Document 3]
JP-A-1-132527 [Patent Document 4]
JP-A-2-292223 [Patent Document 5]
JP-A-2-25424 [Patent Document 6]
JP-A-3-206046 [Patent Document 7]
JP-A-3-284620 [Patent Document 8]
Japanese Patent No. 3047143 [Non-Patent Document 1]
Gastroenterology 84, 1512, 1981
[Non-patent document 2]
Gastroenterology 78, 991, 1980
[Non-Patent Document 3]
Gastroenterology 79, 35, 1980
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to solve such a conventional problem and to provide an intestinal cleansing composition having an excellent intestinal cleansing effect without emesis. . Another object of the present invention is to provide an intestinal cleansing agent having a sufficient detergency due to its excellent detergency, even though the dosage is smaller than that of a conventional oral intestinal cleanser.
[0006]
Means for Solving the Problems The present inventors have conducted various studies on intestinal cleansing agents in order to achieve the above object. As a result, sodium ions, potassium ions, magnesium ions, and bicarbonate ions are contained as electrolytes to be used together with the water-soluble polymer to be contained in the intestinal lavage preparation, and sodium ions are not substantially contained. It was found that the transfer of cations such as potassium ions and magnesium ions into the blood was not promoted. Sodium ions are absorbed from the intestinal tract by direct conjugation with chloride ions and, at the same time, promote water absorption. Therefore, the absence of chloride ions does not cause absorption of sodium ions and water. By suppressing the absorption of sodium ions and water, water that plays an important role in intestinal lavage is retained in the intestine, and blood pressure does not fluctuate on the blood side, and safe pretreatment can be performed. In addition, the absence of chloride ions can suppress absorption of magnesium ions that play an important role in intestinal lavage, maintain the cleaning effect, and prevent hypermagnesemia.
[0007] In addition, the strong salty taste accompanying the presence of sodium ions, potassium ions and chloride ions contained in the intestinal cleansing agent is one of the causes of nausea and vomiting of patients, and by reducing the content of these ions, Saltiness is suppressed and it becomes an intestinal cleanser that is easy to take.
The present invention has been completed based on these findings.
That is,
1) In an intestinal lavage preparation containing a water-soluble polymer and 10 to 150 mEq / L of sodium ions, 1 to 20 mEq / L of potassium ions, and 10 to 30 mEq / L of bicarbonate ions as an electrolyte, substantially chloride ions (Cl ⁻ ).
2) The intestinal cleansing preparation according to 1), wherein the electrolyte further contains magnesium ion (Mg ²⁺ ) as magnesium in an amount of 0.1 to 3 g / dL.
3) The intestinal cleansing preparation according to 1) or 2), which contains anhydrous magnesium citrate or magnesium hydrogen citrate pentahydrate as a source of magnesium ions (Mg ²⁺ ).
4) The intestinal cleansing preparation according to any one of 1) to 3), wherein the water-soluble polymer contains polyethylene glycol having an average molecular weight of 2,600 or more.
5) The intestinal cleansing preparation according to any one of 1) to 4), wherein polyethylene glycol having an average molecular weight of 5,000 or more is used as the polyethylene glycol.
6) The intestinal washing solution according to any one of 1) to 5), further comprising an antifoaming agent.
It is about.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The basic aspect of the present invention is to provide an intestinal tract containing a water-soluble polymer and 10 to 150 mEq / L of sodium ion, 1 to 20 mEq / L of potassium ion, and 10 to 30 mEq / L of bicarbonate ion as an electrolyte. The cleaning preparation is substantially free from chloride ions.
Here, as a method of using the present preparation (intestinal cleansing preparation), there are two methods of drinking the agent supplied as a liquid agent and dissolving the agent provided in the form of powder (granules) with tap water or the like at the time of taking. There are cases where you do. Tap water used for dissolution generally contains about 3 to 10 ppm (approximately 0.1 to 0.3 mEq / L) of chloride ions. , Does not affect the essence of the present invention. In the preparation of the preparation, a small amount of chloride ions derived from an acid to be contained for pH adjustment, such as hydrochloric acid (HCl), may be contained (for example, about 1 to 2 mEq / L). The content of chloride ions of this level does not affect the essence of the present invention, and the term "substantially contains no chloride ions" in the present invention does not include the content of chloride ions of this level. It is. Furthermore, the presence of a chloride ion at an overwhelmingly lower concentration than the chloride ion concentration in human serum, for example, 3 mEq / L or less or 5 mEq / L or less does not affect the essence of the present invention. The fact that chlorine ions are contained to this extent is included in the term "substantially contains no chloride ions" in the present invention.
The present invention further relates to a group consisting of sulfate ions (SO ₄ ²⁻ ), phosphate ions (PO ₄ ³⁻ , HPO ₄ ³⁻ , H ₂ PO ₃ ²⁻ ) and magnesium ions (Mg ²⁺ ). An intestinal cleansing preparation which can obtain a particularly excellent intestinal cleansing effect by containing one or more ions selected from the group consisting of:
In this case, the amounts of sulfate ion (SO ₄ ²⁻ ), phosphate ion (PO ₄ ³⁻ , HPO ₄ ³⁻ , H ₂ PO ₃ ²⁻ ) and magnesium ion (Mg ²⁺ ) to be contained are as follows. Sulfate ion (SO ₄ ²⁻ ) is 0.1 to 50 mEq / L, phosphate ion (PO ₄ ³⁻ ) is 0.1 to 50 mEq / L, and magnesium ion (Mg ²⁺ ) is 0.1 to 3 g as magnesium. / DL.
Among them, it is particularly preferable to contain magnesium ions (Mg ²⁺ ). As a specific invention, as a water-soluble polymer and an electrolyte, 10 to 150 mEq / L of sodium ions, 1 to 20 mEq / L of potassium ions, An intestinal cleansing preparation containing 10 to 30 mEq / L of bicarbonate ion, further comprising 0.1 to 3 g / dL of magnesium ion (Mg2 ⁺ ) as magnesium. The magnesium ion (Mg ²⁺ ) to be contained is preferably contained as magnesium citrate. Therefore, as a more specific invention, an intestinal cleansing preparation containing magnesium citrate, particularly anhydrous magnesium citrate or magnesium hydrogen citrate pentahydrate, as magnesium ion (Mg ²⁺ ) as an electrolyte can be given. .
Conventionally, an intestinal irrigant has been used together with a water-soluble polymer in an amount of electrolyte substantially equal to the amount of electrolyte contained in blood or interstitial fluid. Magnesium ion (Mg ²⁺ ) is about 3 mEq / L. Although some of them are used, the present invention is particularly characterized in that it contains a large amount of magnesium ions.
The present inventors further studied water-soluble polymers used for intestinal cleansing agents. As a result, the water-soluble polymers were polyethylene glycol having a mean molecular weight of about 2600 to 3800 (macrocellulose). It has been found that an excellent intestinal cleansing effect can be obtained by using polyethylene glycol having a higher molecular weight than that of GOL 4000), for example, polyethylene glycol having an average molecular weight of 5,000 or more. Among them, it is particularly preferable to use polyethylene glycol (Macrogol 6000) having an average molecular weight of about 7300 to 9300 as the water-soluble polymer.
The content of the water-soluble polymer is preferably in the range of 10 to 160 g / L. Therefore, the most preferred intestinal cleansing agent of the present invention is 10 to 160 g / L of polyethylene glycol having an average molecular weight of about 7300 to 9300 as a water-soluble polymer, and 10 to 150 mEq / L of sodium ion and 1 to 20 mEq / L of potassium ion as an electrolyte. , A bicarbonate ion of 10 to 30 mEq / L, and an intestinal cleansing preparation containing 0.1 to 3 g / dL of magnesium ion (Mg ²⁺ ) as magnesium.
In order to further improve the ease of drinking, the intestinal cleansing agent of the present invention is used as an additive which does not cause gas production due to metabolism by intestinal bacteria, for example, a citrus-based dressing. Flavoring agents such as flavors and sodium saccharin may be added and blended.
In order to solve the problem associated with foaming, it is desirable to add an antifoaming agent for suppressing foaming. As the antifoaming agent, those which are clinically applied, such as a silicone-based antifoaming agent, can be used.
In addition, these intestinal cleansing agents can further suppress foaming during preparation of the preparation and taking by containing an antifoaming agent. Particularly when high-molecular-weight polyethylene glycol is used, foaming is large, and the effect of including an antifoaming agent is important in the present invention.
The intestinal lavage solution of the present invention is prepared by, for example, thoroughly mixing a predetermined amount of a water-soluble polymer and an electrolyte as described above, and adding and mixing a sufficient amount of water and, if necessary, other additive components. Thereby, it can be prepared in a liquid state.
Further, the intestinal lavage preparation of the present invention can be obtained by drying the intestinal lavage solution prepared as described above, and can be prepared as a solid form such as a powder, a granule, or a fine granule. To manufacture the electrolyte in a solid form such as powder, granule, fine granule, etc. by adding other additive components as necessary, kneading, granulating, and drying using a necessary amount of water, a binder and the like. Can be done. In the case of such a preparation, it can be easily dissolved and used when taken.
The solution is filled into a synthetic resin container such as a glass vial bottle or a plastic bag to obtain a product. In addition, the composition for intestinal irrigation can be prepared in the form of a diluted preparation or a dissolving agent such as a concentrated preparation or a powder preparation at the time of use. Concentrated preparations, powder preparations, and the like are used by diluting and dissolving a single dose with water or distilled water so that the concentration range falls within the range of the liquid preparation upon dilution or dissolution at the time of use.
The amount of the composition for cleaning the intestinal tract to be applied is appropriately determined according to the patient and the like, and is usually 1 to 2 liters per use. It is usually taken orally, but can also be used nasally or enema.
[0019]
The present invention will be described below in detail with reference to examples and test examples.
[Test example]
Macrogol 6000 50 g, anhydrous magnesium citrate 20.0 g, sodium hydrogen carbonate 1.8 g, sodium citrate dihydrate 6.0 g and potassium citrate monohydrate 0.9 g were weighed, and water for injection was added. The total volume was 1 L to prepare an intestinal lavage solution of the present invention. As a control solution, a commercially available oral intestinal cleansing agent NIFREC ^™ was used.
Two healthy adult male volunteers compared the intestinal cleansing effects of the intestinal cleansing agent of the present invention and the control intestinal cleanser.
Dinner dosing day before bowel cleansing agent, ate good-containing noodles digestible, it took suspended in a small amount of water 21 at Magukororu ^TM P10g.
On the day of the test, the patient was fasted. From 8:00 in the morning, 750 mL of the intestinal lavage solution of the present invention or the control intestinal lavage solution was taken at a rate of 250 mL / 15 minutes for 45 minutes. The time until the state became watery stool was measured up to 6 hours.
The volunteers took the intestinal lavage solution of the present invention in the first week and the control intestinal lavage solution one week later.
[0020]
The results are shown in Tables 1 and 2 below.
[0021]
[Table 1]

[0022]
[Table 2]

As can be seen from the results shown in the above table, when the intestinal lavage solution of the present invention is taken, diarrhea stool occurs at 53 minutes and 67 minutes, respectively, and watery stool occurs at 74 minutes and 96 minutes. became. However, administration of the intestinal lavage fluid of the control caused diarrhea stool at 91 minutes and loose stool at 105 minutes, respectively, but there was no case where watery stool was reached by 6 hours after the start of administration.
In addition, as a result of evaluating the feeling of vomiting at the time of ingestion by the volunteer, the intestinal lavage solution of the present invention had a weak salty taste and did not cause a feeling of vomiting at the time of ingestion. The washing solution had a strong salty taste, was difficult to take, and produced a feeling of vomiting when taken.
[0025]
The intestinal cleansing composition of the present invention has an excellent intestinal cleansing action. Further, since it has an excellent intestinal cleansing action, it is an intestinal cleansing preparation that can perform effective pretreatment with a small dose and reduce the burden on patients.

Claims

水溶性高分子および電解質としてナトリウムイオン１０〜１５０ｍＥｑ／Ｌ、カリウムイオン１〜２０ｍＥｑ／Ｌ、重炭酸イオン１０〜３０ｍＥｑ／Ｌを含有する腸管洗浄製剤において、実質的に塩素イオン（Ｃｌ⁻）を含有しないことを特徴とする腸管洗浄製剤。In an intestinal lavage preparation containing a water-soluble polymer and 10 to 150 mEq / L of sodium ion, 1 to 20 mEq / L of potassium ion, and 10 to 30 mEq / L of bicarbonate ion as an electrolyte, chloride ions (Cl ⁻ ) are substantially eliminated. An intestinal lavage preparation characterized by not containing.

電解質として、更にマグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）をマグネシウムとして０．１〜３ｇ／ｄＬ含有することを特徴とする請求項１記載の腸管洗浄製剤。The intestinal cleansing preparation according to claim 1, wherein the electrolyte further contains magnesium ion (Mg2 ⁺ ) in an amount of 0.1 to 3 g / dL as magnesium.

マグネシウムイオン（Ｍｇ^２＋）源として無水クエン酸マグネシウムまたはクエン酸水素マグネシウム５水和物を含有することを特徴とする請求項１、２記載の腸管洗浄製剤。3. The intestinal lavage preparation according to claim 1, further comprising anhydrous magnesium citrate or magnesium hydrogen citrate pentahydrate as a source of magnesium ions (Mg2 ⁺ ).

水溶性高分子として平均分子量２，６００以上のポリエチレングリコールを含有することを特徴とする請求項１〜３記載の腸管洗浄製剤。The intestinal cleansing preparation according to any one of claims 1 to 3, wherein the water-soluble polymer comprises polyethylene glycol having an average molecular weight of 2,600 or more.

ポリエチレングリコールとして、平均分子量５，０００以上のポリエチレングリコールを用いることを特徴とする請求項１〜４記載の腸管洗浄製剤。The intestinal cleansing preparation according to any one of claims 1 to 4, wherein polyethylene glycol having an average molecular weight of 5,000 or more is used as the polyethylene glycol.

更に消泡剤を含有することを特徴とする請求項１〜５記載の腸管洗浄液。The intestinal lavage solution according to claim 1, further comprising an antifoaming agent.